JP4147034B2 - 変動入賞装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ球を入賞領域に受入れる球入口と、前記球入口を開閉する可動部材とを備え、所定の遊技条件により前記可動部材が可動する変動入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の変動入賞装置は、所定条件によって電気的駆動源を駆動して可動部材を可動させることにより球入口を開閉し、パチンコ球を受入れない第一状態とパチンコ球を受入れる第二状態とに変化可能としている。また、前記変動入賞装置は、前記球入口を遊技盤面と直交する面内で可動する可動部材により開閉する所謂「アタッカー」タイプと、球入口を遊技盤面と平行な面内で可動する可動部材により開閉する所謂「羽根もの」タイプとがある。
【0003】
そして、前記変動入賞装置として、例えば「アタッカー」は図19に示すように入賞領域100に受入れる球入口101を可動部材102により閉塞し、該可動部材102は下方を軸支103してソレノイド104の駆動により図19(ロ)に示すように可動部材102の上端を球入口101より外方に向って傾動することによって前記球入口101を開放して遊技盤105面を流下するパチンコ球を可動部材102で捕捉して球入口102から入賞領域100に導くようにしている。そして、所定個数のパチンコ球が検出スイッチ106で検出されることによりソレノイド104を消磁して球入口101を閉塞するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記変動入賞装置は前記可動部材102が図19(ロ)矢印に示す復動時に入賞領域100に受入れるように内方に傾動するため、所定個数のパチンコ球を検出スイッチ106で検出後も前記可動部材102で受けられたパチンコ球は可動部材102の復動と共に入賞領域100に導かれ入賞球となる。このため、所定の賞球数より多くの賞球が払出されることになりホールとして損失となっていた。これは図示しない「羽根もの」にもいえることである。
【0005】
また、可動部材102が球入口101を閉塞する際に、図19(ロ)鎖線に示すように球入口101の開口端と可動部材102の上部先端とで遊技盤105面を流下するパチンコ球を挟んでしまい、ソレノイド104に負荷がかかり該ソレノイド104が損耗してしまう恐れがあった。特に、図19(イ)鎖線に示すように可動部材102が遊技盤105面と直交する前後方向に可動する「アタッカー」タイプは、球入口101を開放する際にも可動部材102の上部先端とガラス板107とで遊技盤105面を流下するパチンコ球を挟んで球噛みしてしまい、球入口101が完全に開放せずパチンコ球が入賞することなく閉塞してしまうという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくしてなされたもので、その目的は可動部材の開閉動作時に球噛みすることなく、正確に球入口から入賞させることができる変動入賞装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、パチンコ球を入賞領域に受入れる球入口と、前記球入口を開閉する可動部材と、前記可動部材を駆動する電気的駆動源とを備えた変動入賞装置であって、前記可動部材の外側部分にパチンコ球が貫通し得る球通路を形成すると共に、前記球通路の下端が前記球入口から内方に入り得るように回動自在に軸支し、前記電気的駆動源を駆動して可動部材を回動させることにより前記球通路を貫通したパチンコ球が前記球入口から入賞領域に導かれるようにしたことを特徴とする。そして、前記可動部材の開閉動作により前記球入口を閉塞して全くパチンコ球を受入れないか若しくは受入れ難い第一状態および前記球入口を開放してパチンコ球を受入れ易い第二状態とに変化可能とし、少なくとも第二状態において球通路をパチンコ球が貫通するようにした。なお、本発明における「貫通」とは可動部材の内部をパチンコ球がガイドされ流下し得る状態を示し、球通路の断面形状は断面ロ字型は当然のことながら少なくとも可動部材の回動方向の側壁を有した断面コ字型および一部が断面L字型をも含むものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記入賞領域に前記球入口から入賞したパチンコ球を計数する球計数センサを設け、前記球計数センサが所定個数のパチンコ球を検知したことを条件に前記電気的駆動源を駆動して前記球入口を閉塞するようにし、所定個数以上の入賞球の発生をなくすようにした。
【0009】
また、本発明の変動入賞装置は、パチンコ球を入賞領域に受入れる球入口と、前記球入口を開閉する可動部材と、前記可動部材を駆動する電気的駆動源とを備え、前記可動部材にパチンコ球が流下し得る球通路を形成し、前記球通路が前記球入口の外側に位置すると共に下端が前記球入口から内方に入り得るように回動自在に軸支し、前記電気的駆動源を駆動して可動部材を回動させることにより前記球通路を貫通したパチンコ球が前記球入口から入賞領域に導かれるようにした。
【0010】
前記球通路は、球入口から内方に入り得る流出口部に少なくとも可動部材の回動方向の側壁を有すればよく、前記回動方向の側壁によりガイドされて球通路を流下するパチンコ球を入賞領域に導いたり、球通路を流下して入賞しようとするパチンコ球を入賞させることなく遊技盤面に放出したりする。
【0011】
前記電気的駆動源はソレノイドまたはモータ等であり、所定条件により駆動して前記可動部材を可動するようにした。
【0012】
また、前記球通路は少なくともパチンコ球1個が流下可能となるように中空貫通して形成すればよく、好ましくは少なくともパチンコ球が流入する流入口を複数のパチンコ球が流入可能な幅広として球通路に流入しやすくするのがよい。当然のことではあるが球通路全体を幅広としてもよい。
【0013】
前記球通路の内部にパチンコ球の流下を規制または変化させる障害部材を設けるのが好ましく、前記球通路を流下するパチンコ球の流下方向を変化させることができる。前記障害部材は、例えば風車のように可動するものであっても固定的に設けられるガイド部材であってもよい。また、前記障害部材によりパチンコ球を入賞領域に形成した特別入賞口または一般入賞口に振分ける振分け手段とすることができる。
【0014】
前記可動部材は、少なくとも球通路を視認可能とするのが好ましく、球通路の前面側を透光性樹脂等により形成して球通路を通過するパチンコ球が視認できるようにするのがよい。
【0015】
前記球通路は屈曲自在としてもよく、例えば弾性線材を螺旋状に巻いたもので形成するようにしてもよい。
【0016】
前記可動部材が球入口を閉鎖している常態時にも、前記球通路に遊技盤面を流下するパチンコ球が流入するようにするのが好ましい。また、前記可動部材の下方に位置してパチンコ球が不規則に遊動する転動部を設け、前記球通路を貫通したパチンコ球が前記転動部に流出するようにして可動部材を誘導樋の役割をするようにするのがよい。さらに、球入口の閉鎖時に前記球通路を貫通したパチンコ球が特定の入賞口に導かれるようにするのが好ましい。
【0017】
前記変動入賞装置に種々の数字,文字,図柄等の表示記号を変動表示し得る可変表示装置を設けるのが好ましく、一体に設けることで遊技盤面を有効に使用することができる。また、前記可変表示装置の表示を変動させる始動入賞口を前記球通路の流出口の下方に位置して設け、前記球通路を貫通したパチンコ球が前記入賞口に向って放出して該入賞口に入賞しやすくするのがよい。
【0018】
前記変動入賞装置は、可動部材を遊技盤面と平行な面内で可動し、遊技盤面を流下するパチンコ球を捕捉して前記球入口に導くようにした所謂「羽根物」である。
【0019】
前記変動入賞装置は、前記可動部材を遊技盤面と直交する面内で可動し、遊技盤面を流下するパチンコ球を捕捉して前記球入口に導くようにした所謂「アタッカー」である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る変動入賞装置の実施の形態を図面と共に説明する。図1は本発明の変動入賞装置を備えたパチンコ遊技機の正面図であり、図において、1はパチンコ遊技機の機枠、2は前記機枠1の前面に開閉自在に装着される前面枠で、前記前面枠2には取付枠を介して遊技盤3が着脱自在に装着されている。前記前面枠2の前面に前記遊技盤3が視認可能なガラス板等を備えたガラス扉枠4と打球供給皿5を装着した前面板6とがそれぞれ開閉自在に蝶着されている。また、打球供給皿5の下方には該打球供給皿5の余剰球を貯留する余剰球受皿7が設けられ、その側方に打球発射用の操作ハンドル8が配設されている。
【0021】
前記遊技盤3の前面にはガイドレール10が敷設され、該ガイドレール10によりほぼ円形の遊技領域3aが形成されている。前記遊技領域3aの略中央に可変表示装置27が設けられ、該可変表示装置27の直下に可動片15b、15bを備えたチューリップ型の始動入賞口15が設けられている。そして、その下方に本発明に係る変動入賞装置11が配設されている。また、遊技領域3aには通過チャッカー13,一般入賞口14等の入賞口や打球の流下方向を変える風車16および障害釘17を配設すると共に、前記ガイドレール10の内側下端部にアウト口19を設けている。前記始動入賞口15は前記可変表示装置27の図柄を変動させる入賞口であり、電気的駆動源(図示せず)により可動片15b、15bを開閉し、内部には入賞球を検出する入賞球検出器15aが設けられている公知的な入賞口である。
【0022】
前記可変表示装置27は、遊技盤3の表面に取付ける取付基板20を有し、該取付基板20の前面側に飾り部材21を突出して設け、前記取付基板20に窓孔25を形成し保護板26を介して種々の数字,文字,図柄等の表示記号を変動表示し得る液晶ディスプレイ型の表示部27aが視認可能としている。さらに、前記飾り部材21には普通図柄表示部42が設けられ、前記通過チャッカー13の通過信号により普通図柄表示部42の図柄が変動し、該図柄が例えば「7」等の所定図柄の表示となることにより前記始動入賞口15の可動片15b、15bが所定時間または所定回数開閉動作を行う。また、前記普通図柄表示部42の両側には前記始動入賞口15の入賞記憶表示部43が設けられ、可変表示装置27の表示部27aの変動中に始動入賞口15に入賞した球数を記憶表示し、表示部27aの変動と共に減算表示する。この実施の形態において入賞記憶表示部43はLED等の点灯により最高4個まで球数を記憶表示するようにしている。
【0023】
前記変動入賞装置11は所謂「アタッカー」であり、図2乃至図5に示すようにこの変動入賞装置11は遊技盤3の表面に取付ける取付基板65に球入口として複数のパチンコ球が入球可能な横長の開口55が形成されている。そして、前記開口55の後面に箱枠57を設け、該箱枠57の内部凹室24を入賞領域として該凹室24の底部を緩やかな山型として、その下流端に特別入賞口35と一般入賞口36とが形成され、それぞれに入賞球を検知する近接スイッチタイプの入賞球検出器35a,36aが設けられている。前記入賞球検出器35a,36aは入賞したパチンコ球を計数する球計数センサの役割もなす。なお、前記入賞球検出器35a,36aは発光部と受光部とからなる光電式センサであってもよい。
【0024】
56は前記開口55を開閉する可動部材としての開閉扉であり、該開閉扉56の外側部分に幅方向に複数のパチンコ球が貫通し得る球通路34を中空貫通状に形成して、遊技盤3面を流下するパチンコ球が球通路34の流入口37から流入して流出口38から流出するようにしている。また、開閉扉56の少なくとも前面側を透光性樹脂により形成して、球通路34流下するパチンコ球を視認できるようにしている。そして、開閉扉56を遊技盤3面と直交する面内で可動するように凹室24の前端上部で軸支58して、前記球通路34の下端が前記開口55から内方に入り得るように前後方向に回動自在に取着している。また、開閉扉56の下面は前記軸58を中心とした円弧面としている。なお、前記開閉扉56は球通路34を一体に形成しても別体に形成して一体的に組付けるようにしてもよい。
【0025】
一方、前記箱枠57の後面に前記開閉扉56を回動させる電気的駆動源の一例としてのソレノイド29が設けられ、該ソレノイド29のプランジャ46にレバー部材59が装着されている。前記レバー部材59にはコ字状の係合部60が形成され、前記開閉扉56の側方に設けた係合突起61を係合させてソレノイド29と開閉扉56とを連繋して、ソレノイド29の消励磁によって開閉扉56を回動させるようにしている。
【0026】
つまり、上記開閉扉56は、図4に示すようにソレノイド29が消磁して前記開口55を閉塞してパチンコ球を受入れない第一状態と、図5に示すようにソレノイド29が励磁して前記開口55を開成してパチンコ球を受入れる第二状態とに変動する。具体的には、ソレノイド29が消磁するとプランジャ46がスプリング45の付勢により下方に押し下げられて、それに伴い係合部60に係合した係合突起61が押し下げられて開閉扉56を起立させる。そして、ソレノイド29が励磁するとプランジャ46がスプリング45の付勢に抗して吸引され、レバー部材59を引き上げ係合部60に係合する係合突起61を上動して開閉扉56の下端が凹室24内に入り込むように後方に回動させる。
【0027】
次に上記構成の変動入賞装置11を遊技盤3に設けたパチンコ遊技機について説明する。前記変動入賞装置11は常態ではソレノイド29が消磁した第一状態にあり、図4に示すように開閉扉56は起立して開口55を後面壁56aで閉成すると共に、球通路34が開口55の外側に位置して流入口37を開放し遊技盤3面を流下するパチンコ球が球通路34を通過可能状態としている。そして、球通路34を貫通したパチンコ球は遊技領域3aに向って再度放出される。また、変動入賞装置11が上記第一状態のとき遊技盤3の遊技領域3aに打ち込まれたパチンコ球が始動入賞口15に入賞すると入賞球検出器15aにより検出されて、図示しない球払出装置から入賞球1個に相当する所定数(例えば5個)の賞球が打球供給皿5に払い出されると共に、可変表示装置27の可変表示部27aに表示された数字,文字,図柄等がランダムに変動する。そして、所定時間経過すると可変表示部27aの変動が止まり、予め設定された数字,文字または図柄(例えば「7,7,7」等のゾロ目)で停止したことを条件にソレノイド29が励磁して球入口23が開放する第二状態である特定遊技状態となる。
【0028】
前記特定遊技状態では、ソレノイド29が励磁し、図5に示すように開閉扉56の下端が凹室24内に入り込むように後方に回動して開口55を開成し流出口38が前記特別入賞口35および一般入賞口36に臨む。そして、遊技盤3面を流下するパチンコ球が流入口37から開閉扉56の球通路34に流入すると、開閉扉56の傾斜により前面壁56bで受けて開口55から凹室24に導かれ、特別入賞口35または一般入賞口36のいずれかに入賞し、図示しない球払出装置から入賞球1個に相当する所定数(例えば15個)の賞球が打球供給皿5に払い出される。このことから入賞球はすべて球通路34を経て入賞することになる。そして、開閉扉56を一定時間経過するまでの間、または所定個数(例えば10個)の入賞球を入賞球検出器35a,36aが検出するまでの間開成し、前記入賞球検出器35a,36aが所定個数(例えば10個)の入賞球を検知すると、ソレノイド29が消磁して開閉扉56を復動して開口55を閉成させる。さらに、特別入賞口35に入賞し入賞球検出器35aで入賞球を検出したことを条件に、所定回数(例えば15回)開閉扉56を連続して開ける動作を繰り返す。
【0029】
このとき、開閉扉56の下端(球通路34の流出口38)が支軸58中心に前方に押出されるように復動するため、図5鎖線のように復動しようとする開閉扉56の小さな回動角で開閉扉56が凹室24から後退して後面壁56aが特別入賞口35または一般入賞口36の上方に臨むことになり、球通路34内に流入したパチンコ球の入賞を不可能とする。このため、入賞球検出器35a,36aで所定個数(例えば10個)が検知された以降の後続のパチンコ球は例え球通路34内に流入したとしても入賞球とならず流出口38から遊技盤3面に放出されることになる。このことから所定個数以上の余分な入賞球が発生せず、ホールとして所定個数以上の余分な賞球を払出すことがなく負担となることはない。
【0030】
また、開閉扉56に遊技盤3面を流下するパチンコ球が貫通する球通路34を形成し、開口55の上部位置で軸支して流出口38が開口55から凹室24に入り込むようにすることで、開閉扉56が遊技盤3面を流下するパチンコ球の流れ方向に沿って傾動し、球入口23を閉塞する際にも遊技盤3面を流下するパチンコ球を流入口37で受けながら復動しようとする。このため開閉扉56は、開口55の開閉時に球噛みを起すことはなく、確実に球入口23を開閉することができる。
【0031】
図6乃至図8は、中空状に形成した球通路34内を流下するパチンコ球の流下方向を規制または変化させる障害部材を設けるようにした実施の形態を示す。図6および図7に障害部材として可動する風車63を示し、図8に固定的に設けられた山型状のガイド部材64を示す。このように球通路34内に障害部材63,64を設けることで、ただ単にパチンコ球が開閉扉56に形成した球通路34を流下するだけでなく、風車63およびガイド部材64によってパチンコ球の流下方向が変化する流下動作を楽しむことができる。また、図7鎖線に示すように上記障害部材63,64を設けた開閉扉56が開口55を開放する第二状態において、球通路34内を流下するパチンコ球を上記障害部材63,64によって特別入賞口35または一般入賞口36へ振分けることができ、上記障害部材63,64を振分け手段とすることができる。そして、流出口38が開口55より内方に臨むことで、流出口38を特別入賞口35の直上に位置させることができ、球通路34を流下し前記障害部材63,64で振分けられたパチンコ球を特別入賞口35に入賞しやすくさせることができ、大当り時の確実な継続性が保証される。なお、前記障害部材63,64によって振分けられる流路下方に位置して始動入賞口15等を設け、開口55の閉塞時に遊技盤3面を流下するパチンコ球を前記障害部材63,64によって前記始動入賞口15等へ優先的に誘導するようにしてもよい。
【0032】
図9乃至図13は変動入賞装置の他の実施の形態を示している。この実施の形態において変動入賞装置11aは所謂「羽根もの」であり、前記変動入賞装置11と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。この変動入賞装置11aは、図9および図10に示すように遊技盤3の表面に取付ける取付基板20を有し、該取付基板20の前面側に突出部としての飾り部材21および球受棚22を突出して設けることによって周方向(図上左右両側)に球入口23,23を形成すると共に、前記球入口23,23を開閉する可動部材としての左右一対の翼片28,28を前記取付基板20と平行な面内で左右方向に可動自在に設けている。また、図10および図11に示すように前記球入口23,23に連通して入賞領域としての凹室24を形成しており、前記凹室24の底壁に特別入賞口35と一般入賞口36とを開設して、前記特別入賞口35および一般入賞口36のそれぞれに入賞したパチンコ球を検出する入賞球検出器35a,36aを設けている。さらに、図12に示すように前記凹室24の下方に棚部41を介してパチンコ球が不規則に遊動する転動部40が設けられており、該転動部40は前記始動入賞口15にむかって下傾する凹溝状の誘導部40aとパチンコ球が不規則に遊走する緩やかな円弧状の遊走部40bとで構成されている。また、前記凹室24の後方に前記可変表示装置27が配設され、前記窓孔25から可変表示装置27の表示部27aを視認可能としている。
【0033】
前記翼片28,28の各々は、図9および図11に示すように内部を直径約11mmのパチンコ球が通過し得る球通路34を断面ロ字型の中空貫通状に形成し、前記翼片28は少なくとも前記球通路34が視認できるように前面側を透光性樹脂により形成し、遊技盤3面を流下するパチンコ球が翼片28に貫通状に形成された球通路34の流入口37から流入して流出口38から流出するのが確認できるようにしている。また、翼片28は後面のほぼ上端に支軸30を設けており、前記球入口23の上部開口端に位置して図11に示すように前記取付基板20の裏面に設けた円筒形の軸受31に前記支軸30を挿通して前記取付基板20に回動自在に軸着され、図11および図13に示すように前記軸受31の後端から臨んだ支軸30にリンク部材32を介装し、該リンク部材32の軸ピン32aを電気的駆動源としてのソレノイド29の作動体33の係合長孔33aに遊挿することによりと連結して、前記ソレノイド29の駆動により前記翼片28,28が可動するようにしている。なお、この実施の形態において翼片28の流入口37を球入口23に向って傾斜状に開口して開口幅をパチンコ球の径より拡開してパチンコ球を受入れ易くしており、さらに球通路34の外側壁28bの一部を湾曲して流路形状を変形してパチンコ球が流下し易いようにしている。
【0034】
上記構成からなる変動入賞装置11aは、前記翼片28,28の内側壁28aにより前記球入口23,23を閉塞してパチンコ球を受入れない第一状態と球入口23を開放してパチンコ球を受入れる第二状態とに変化可能としている。そして、ソレノイド29が消磁して翼片28,28が起立した常態では、前記球通路34が球入口23の外側に位置して流入口37が開放し、流出口38が棚部41に向って開口位置している。そして、遊技盤3面を流下するパチンコ球が流入口37から球通路34に流入可能としている。また、遊技盤3の遊技領域3aに打ち込まれたパチンコ球が翼片28の流入口37に流入すると、該パチンコ球は図9に示すように球通路34を流下して流出口38から棚部41に流出し転動部40に導かれる。転動部40に導かれたパチンコ球は、遊走部40bを左右に遊動し遊技盤3面に再度放出されるか誘導部40aに移動して該誘導部40aから始動入賞口15に向って放出される。そして、始動入賞口15に入賞すると球検出器15aにより検出されて、前記実施の形態と同様に可変表示装置27の可変表示部27aの停止図柄が特定図柄で停止したことを条件にソレノイド29が励磁して球入口23が開放する第二状態である特定遊技状態となる。なお、転動部40へは遊技盤3面側を流下するパチンコ球が障害釘17等に跳ねて飛入することもある。
【0035】
前記特定遊技状態では、前記変動入賞装置11aのソレノイド29が励磁して、図13に示すようにスプリング45の付勢に抗してプランジャ46が吸引され、それにともない作動体33が上動してリンク部材32を介して翼片28,28が図9鎖線および図11鎖線に示すように、遊技盤3面を流下するパチンコ球を弾くことなく流れに沿って流出口38が球入口23,23から内方に入り込むように傾動して球入口23,23を開成し、遊技盤3面を流下するパチンコ球が翼片28,28の流入口37から外側壁28bに受けられ捕捉されると球通路34を通って球入口23,23から球受棚22を介して凹室24に導かれ一定時間経過するまでの間、または所定個数(例えば10個)の入賞球を入賞球検出器35a,36aが検出するまでの間開成し続け、特別入賞球検出器35aで入賞球を検出したことを条件に、所定回数(例えば16回)翼片28,28を連続して可動して球入口23,23を開閉する動作を繰り返す。
【0036】
このように、所定個数のパチンコ球が入賞し入賞球検出器35a,36aで検知されると、翼片28,28が支軸30を中心に側方に押出すように復動するため、復動しようとする翼片28,28の小さな回動角で凹室24への入賞を不可能とし、例え球通路34内に流入しても内側壁28aにより遊技盤3面に押出し、この実施の形態においても前記実施の形態と同様に所定個数以上の余分な入賞球が発生することがなく、球入口23の開閉時に球噛みすることもない。また、流出口38を球入口23より内方に臨ませることで、翼片28,28内を流下したパチンコ球を特別入賞口35に入賞しやすくさせることができ、大当り時の確実な継続性が保証される。
【0037】
なお、上記実施の形態において1個のソレノイド29により前記翼片28,28を可動するようにしたが、複数のソレノイド29によりそれぞれの翼片28,28を可動するようにしてもよい。また、複数のソレノイドによりそれぞれの翼片28,28の回動角度を変化するようにしても、複数のソレノイドにより翼片28,28を二段階で回動角度を変化するようにしてもよい。
【0038】
前記翼片28の球通路34をワープ通路の一部としてもよく、例えば前記変動入賞装置11aの飾り部材21にワープ入口を形成すると共に該飾り部材21内に前記ワープ入口に連通して左右に振分けるように通路部を形成する。そして、前記通路部の終端と前記翼片28,28の流入口37とを合致してワープ入口に流入したパチンコ球が球通路34内に流下可能とすればよい。このとき前記翼片28,28が球入口23を閉鎖している第一状態において、ワープ入口に遊技盤3面を流下するパチンコ球が流入すると該パチンコ球は通路部を経由して流入口37から翼片28の球通路34を通過し、流出口38から棚部41または遊技盤3面に放出される。一方、翼片28,28が球入口23を開放している第二状態においては、ワープ入口から流入したパチンコ球は通路部の終端から翼片28の流入口37に受けられて球通路34を流下して球入口23に導かれ入賞領域の凹室24に入賞する。
【0039】
また、前記翼片28の軸支30位置は前記したように翼片28の内側上端部を球入口23の上部開口端に軸支30することに限定されるものではなく、図14に示すように翼片28の外側上端部を球入口23の上部高さ位置で軸支30するようにしても何等問題はない。なお、図上翼片28に貫通して設けられる球通路34の流入口37を流出口38より拡開して形成しており、飾り部材21にガイドされる分受入れやすくしている。さらに、図15に示すように翼片28のほぼ中央内側端を軸支30するようにしてもよく、常には球通路34の流入口37を飾り部材21等で閉塞しており、同図鎖線に示すように翼片28が回動して球入口23に流出口38が入り込む時にのみ流入口37を開放して球通路34にパチンコ球が流入するようにしている。このとき、パチンコ球は図上遊技盤3面の障害釘17に誘導されて球通路34に流入しやすくしているが、別途誘導部材等により誘導するようにしてもよい。
【0040】
なお、上記実施の形態において可動部材28を可動する電気的駆動源をソレノイド29としたがモータとしてもよい。このとき、図17に示すように可動部材28,28の支軸30には従動歯車50a,50bを固着して、一方の従動歯車50aは電気的駆動源としての正逆モータ51の駆動軸52に固着した駆動歯車53と噛合するようにし、他方の従動歯車50bは前記駆動歯車53と同形状の中間歯車54を介して駆動歯車53と噛合連繋して、正逆モータ51の駆動により同図矢印に示すように左右の翼片28,28が互いに同角度で逆回転するようにしている。
【0041】
また、この実施の形態において翼片28,28は、図16に示すように翼片28,28の上面流入口37をほぼ40°の傾斜面として傾斜下端部を軸支30している。そして、前記実施の形態と同様に翼片28,28は球入口23,23を閉塞する第一状態と球入口23を開放する第二状態とに変位するが、通常時翼片28,28は図16(イ)に示すように球入口23,23を閉塞すると共に翼片28の流入口37も前記飾り部材21によって閉塞された状態にある。
【0042】
次に上記構成の変動入賞装置11aの作用について説明する。前記可変表示装置27の表示が特定表示となったことを条件により正逆モータ51が正転駆動すると駆動歯車53,中間歯車54,従動歯車50a,50bの噛合により翼片28,28が図16(イ)鎖線に示すように左右に40°程度回動して、飾り部材21によって閉塞していた流入口37が開放されパチンコ球が翼片28,28内に流入可能となり、流出口38が球入口23の内方に入り込み入賞可能な第二状態で停止する。この状態でパチンコ球が流入口37で受けられて球通路34を貫通すると、該パチンコ球は流出口38から球受棚22に放出されて凹室24に導かれ、特別入賞口35または一般入賞口36に入賞する。さらに、正逆モータ51が正転駆動すると、翼片28,28が図16(ロ)に示すように約20°拡開回動して翼片28端と飾り部材21との間口が広がりより流入口37に受入れやすい状態で停止する。そして、球通路34に受入れたパチンコ球が入賞領域24に流入して所定個数または所定時間の条件のもと特定入賞口35への入賞を条件に翼片28,28が正逆モータ51の正逆駆動により所定時間または所定個数の入賞を1ラウンドとして所定ラウンド(例えば15ラウンド)の開閉を繰り返す。なお、翼片28,28を図16(ロ)鎖線に示す流入口37が開放した状態から図16(イ)実線位置に戻すことなく流入口37をさらに開放する図16(ロ)実線位置に直接変位することも可能である。
【0043】
このように、電気的駆動源をモータ51とすることで流入口37に導く開口幅を多段階で調整してパチンコ球の流入度合を変化させることができる。また、前記流入口37をパチンコ球が複数個流入可能な幅広に形成し翼片28が球入口23を閉鎖した第一状態で前記流入口37の一部を飾り部材21等で塞ぐようにして、第一状態でも球通路34をパチンコ球が貫通するようにしてもよい。なお、翼片28,28が図16(イ)実線および鎖線に示す位置と図16(ロ)実線に示す位置とに正確に停止するようにフォトセンサにより回転位置を検知して制御するようにするのが好ましい。このとき前記従動歯車50a,50b,駆動歯車53,中間歯車54のいずれかにフォトセンサの光源を通過させる透孔を穿設して前記歯車群50a,50b,53,54自体を回転制御するフォトセンサの遮蔽板とするのがよい。なお、前記従動歯車50a,50b,駆動歯車53,中間歯車54のいずれかにフォトセンサの光源を遮蔽する遮蔽突起を設けるようにしてもよい。
【0044】
上記流入口37の開口幅を多段階で調整する使用例として、ラウンド毎に変化させたり、例えば前記可変表示部27aの当り図柄が「普通図柄」のときは流入口37に導く開口幅を狭めてパチンコ球が入賞し難くすることにより当り時間を長くして遊技者に「大当り」の充実感および優越感を長く感じさせるようにし、当り図柄が次の当りが確定となる「確変図柄」のときは流入口37に導く開口幅を広くしてパチンコ球が入賞し易くすることにより所定ラウンドを早く終了させて当り時間を短くして遊技者に確定となった次の当りを目指して早く遊技をさせることができる。
【0045】
また、上記説明した変動入賞装置11aは、前記可変表示装置27の特定表示により可動するようにしたが、上記使用状態に限定されることなく、例えば遊技盤3に前記変動入賞装置11aの翼片28,28を可動させる始動入賞口15を設け、該始動入賞口15に入賞すると翼片28,28がそれぞれ所定回数(2回または1回)開閉して球入口23を開放するようにしてもよい。そして、その翼片28,28の開放時に球通路34に流入して入賞領域24に導かれ、タイミングよく特別入賞口35に入賞して入賞球検出器35aで検知されると「当たり」となり、翼片28,28を可動して球入口23の開閉を所定ラウンド繰り返し継続することができる。
【0046】
なお、これまで記した実施の形態において可動部材としての翼片28を一対のものとして説明したが、必ずしも一対である必要はなく一方の翼片28のみで球入口23を開閉するようにしてもよいのはいうまでもない。
【0047】
また、前記翼片28は少なくとも前面側を透光性樹脂により形成するようにしたが、翼片28を不透光性樹脂により形成して球通路34を通過するパチンコ球を視認できなくして、流出口38から再度出現するタイミングに意外性を付加するようにしてもよい。また、翼片28は前面または後面が開放した断面コ字状としてもよく、開放側を前記取付基板20またはガラス扉枠4のガラス等の透明板で閉塞し、球通路34をパチンコ球が貫通するようにすればよい。なお、表示装置27の側壁または周辺の盤面部品等の一部を利用することにより翼片28の一部をL字型としてもよい。
【0048】
さらに、翼片28を流入口37および流出口38が同一周面内となるようにパチンコ球が通過可能な中空貫通状に形成して、遊技盤3面を流下するパチンコ球を流入口37で受入れて流出口38から同一周面内の遊技盤3面に放出するようにしたが、流出口38を遊技盤3面側に開口するようにしてもよい。このようにすることで、球入口23を開放する第二位置で球受棚22を介すことなく凹室24に向って入球させることができる。このとき、球入口23を閉塞する第一位置では球通路34にパチンコ球を受け入れないようにするのがよい。また、翼片28が球入口23を閉塞する第一位置で取付基板20および遊技盤3に前記流出口38に合致する入賞球口を開設するようにしてもよい。球入口23を閉塞する第一位置で翼片28を入賞口とすることができる。好ましくは、球入口23を開放する第二位置では、翼片28の回動と共に可動する閉鎖板で前記入賞球口を閉塞するのがよい。また、前記入賞球口から前記転動部40に導くようにしてもよく、入賞球口を介して転動部40に導くことにより、棚部41を設ける必要がなくコンパクトにすることができる。
【0049】
図18は可動部材の他の実施の形態を示し、この実施の形態において可動部材は屈曲自在なパイプ66として弾性線材を螺旋状に巻いて蛇腹状とし、内部をパチンコ球が貫通可能な球通路34となるように形成されている。また、飾り部材21は、「象」を模した図柄形状に形成されており、内部をパチンコ球が通過し得る通路部21aとなるように中空状に形成されている。そして、前記パイプ66が恰も象の鼻となるように該パイプ66の一端である流入口37を飾り部材21に固着して前記通路部21aと球通路34が連通するようにしている。一方、前記パイプ66の他端は後方に軸支ピン67が設けられ、該軸支ピン67を取付基板20に穿設した円弧長孔68に遊嵌して電気的駆動源としてのロータリーソレノイド69にリンク片70を介して固着して、該ロータリーソレノイド69の駆動により前記円弧長孔68間で回動自在としている。なお、前記パイプ66を構成する弾性線材は金属であっても合成樹脂であってもよい。
【0050】
そして、球入口23をパイプ66で閉鎖している常態では、図18(イ)に示すように遊技盤3面を流下するパチンコ球を飾り部材21で受けて、該パチンコ球を通路部21aを介して象の鼻に模したパイプ66の球通路34を貫通してほぼ直下の遊技盤3面に放出する。また、特別遊技状態等の所定条件により前記ロータリーソレノイド69が励磁すると、図18(ロ)に示すように飾り部材21との接続部(流入口37部)が支点となって前記軸支ピン67が円弧長孔68を約60°回動して、流出口38が球入口23に臨むようにパイプ66が屈曲し、飾り部材21で受けたパチンコ球をパイプ66の球通路34を介して入賞球とすることができる。このときパイプ66が屈曲して線材間に隙間が空いても、当然のことながら該隙間は球零れ等を起すことがなくパチンコ球の流下に問題のない隙間であり、確実に入賞領域24に導くことができる。
【0051】
また、前記電気的駆動源をロータリーソレノイド69に替えて正逆モータとしてもよい。正逆モータを用いることで流出口38を球入口23と反対側(図上右側)に振ることもでき、例えば常時または所定条件により流出口38が球入口23に入り込まないように往復動させて、前記飾り部材21で受けたパチンコ球を不規則に放出させることによりパチンコ球の動きに大きな変化をもたせることができ、遊技者に遊技盤を流下する遊技球を視覚的に追いかけながら楽しませることができる。なお、前記飾り部材21との接続部(流入口37部)を支点とすることなくパイプ66の後面を別途軸支固定するようにしてもよい。
【0052】
このように、本実施の形態における可動部材66は、象の鼻に模した形状となっているので、可動部材66が可動する度に象が鼻を動かすように見え、飾り部材21の図柄形状と相俟って球通路34を貫通するパチンコ球が、恰も象の鼻から放出されるが如く見える。このため装飾効果を発揮すると共に遊技者に興趣を持たせることができる。また、この実施の形態において可動部材66を象の鼻に模したが他のものに模してもよく、例えば可動部材66を「尻尾」,「箒」,「ホース」等に見立てて、流出口38が球入口23に入り込むように「尻尾」を振ったり,「箒」で掃いたり,「ホース」で水を撒くようにすればよい。これは本発明の成せる技である。
【0053】
これまで説明した実施の形態において、翼片28,パイプ66に1個のパチンコ球が通過可能な球通路34を中空貫通状に形成するようにしたが、その形状に限定されるものではなく複数個のパチンコ球が通過できるようにしても、流入口37をパチンコ球が受入れやすいように漏斗状に拡開するように形成してもよい。さらに、翼片28内でのパチンコ球の流下動作を興趣あるものとするために、翼片28内面に突起を設けたり屈曲させたりしてパチンコ球の流下態様が変化するようにしてもよい。
【0054】
前記球通路34は、球入口23,55から内方に入り得る流出口38部に少なくとも可動部材28,56の回動方向の側壁を有すればよく、常態では可動部材28,56で球入口23,55を閉塞し、可動部材28,56の回動時に前記回動方向の側壁によりガイドされて球通路34を流下するパチンコ球を入賞領域24に導いたり、球通路34を流下して入賞しようとするパチンコ球を入賞させることなく遊技盤3面に放出したりして、余分な入賞球の発生を阻止することができる。
【0055】
なお、上記実施の形態において、変動入賞装置11aに可変表示装置27を備えるようにしたが、必ずしも一体に設けることはなく別体に設けるようにしてもよい。また、可動部材28の下方に位置する転動部40も必ず設けなければならないものではない。
【0056】
【発明の効果】
上記したように、球入口を開閉する可動部材にパチンコ球が通過可能な球通路を貫通状に形成し、該球通路の流出口が球入口の内方に傾動するように軸支したので、球入口の開閉時に球詰りをおこすことがなく確実に入賞させることができる。また、球入口の閉塞時に入賞領域から出て行くように可動するため、所定個数以上の入球をさせることがない。
【0057】
さらに、可動部材内をパチンコ球を通過するようにしたことでパチンコ球の動きに大きな変化をもたらすことになり単に球入口を閉塞するのみではなく、可動部材によって誘導されるパチンコ球の遊動を楽しむ従来にない変動入賞装置とすることができ、遊技が興趣に富む。特にパチンコ遊技は遊技者が遊技盤を流下する遊技球を視覚的に追いかけながら楽しむものであるから、パチンコ球の動きに大きな変化をもたせることは、遊技者の興趣を強く惹きつけることができ、遊技の興趣を高める上で極めて重要な効果を奏し、遊技者は遊技の面白味を充分満喫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】変動入賞装置の斜視図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2の側断面図である。
【図5】図4の作用図である。
【図6】他の実施の形態の変動入賞装置の正面図である。
【図7】図6の側断面図である。
【図8】他の実施の形態の変動入賞装置の正面断面図である。
【図9】他の実施の形態の変動入賞装置の正面図である。
【図10】図9の側断面図である。
【図11】入賞領域部分の平断面図である。
【図12】転動部分の平断面図である。
【図13】図9の裏面図である。
【図14】他の実施の形態の変動入賞装置の要部正面図である。
【図15】さらに他の実施の形態の変動入賞装置の要部正面図である。
【図16】(イ),(ロ)は他の実施の形態の変動入賞装置の正面図である。
【図17】図16の裏面図である。
【図18】(イ),(ロ)は他の実施の形態の変動入賞装置の要部作用説明図である。
【図19】(イ),(ロ)は従来の変動入賞装置の作用説明図である。
【符号の説明】
3 遊技盤
11,11a 変動入賞装置
21 飾り部材
22 球受棚
23 球入口
24 凹室(入賞領域)
27 可変表示装置
28,28 翼片(可動部材)
29 ソレノイド(電気的駆動源)
30 支軸
34 球通路
35a,36a 入賞球検出器(球計数センサ)
37 流入口
38 流出口
40 転動部
40a 誘導部
40b 遊走部
51 正逆モータ(電気的駆動源)
55 開口(球入口)
56 開閉扉(可動部材)
58 軸
63 風車(障害部材)
64 ガイド部材(障害部材)
66 パイプ(可動部材)
67 軸支ピン
69 ロータリーソレノイド(電気的駆動源)

Claims (2)

  1. パチンコ球を入賞領域に導く球入口と、前記球入口を塞ぐように配置された可動部材と、前記可動部材を駆動する電気的駆動源と、を備えた変動入賞装置であって、
    前記可動部材は、パチンコ球が貫通可能な球通路を有すると共に、該球通路の下端部が前記球入口に臨む方向へ屈曲するように軸支されており、前記電気的駆動源を駆動して可動部材を屈曲させることにより前記球通路に受け入れられたパチンコ球が前記球入口から入賞領域へと導かれるようにしたことを特徴とする変動入賞装置。
  2. 前記可動部材の球通路は、弾性線材を螺旋状に巻回して形成されていることを特徴とする請求項1記載の変動入賞装置。
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