JP2003236121A - 変動入賞装置 - Google Patents

変動入賞装置

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JP2003236121A JP2002040712A JP2002040712A JP2003236121A JP 2003236121 A JP2003236121 A JP 2003236121A JP 2002040712 A JP2002040712 A JP 2002040712A JP 2002040712 A JP2002040712 A JP 2002040712A JP 2003236121 A JP2003236121 A JP 2003236121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球噛みすることなく球入口に確実に入賞させ
ることができる新規な変動入賞装置を提供する。 【解決手段】 パチンコ球を入賞領域24に受入れる球
入口55と、前記球入口55を開閉する可動部材56
と、前記可動部材56を駆動する電気的駆動源29とを
備えた変動入賞装置11であって、前記可動部材56の
外側部分にパチンコ球が貫通し得る球通路34を形成す
ると共に、前記球通路34の下端が前記球入口55から
内方に入り得るように回動自在に軸支58し、前記電気
的駆動源29を駆動して可動部材56を回動させること
により前記球通路34を貫通したパチンコ球が前記球入
口55から入賞領域24に導かれるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ球を入賞
領域に受入れる球入口と、前記球入口を開閉する可動部
材とを備え、所定の遊技条件により前記可動部材が可動
する変動入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の変動入賞装置は、所定条件によっ
て電気的駆動源を駆動して可動部材を可動させることに
より球入口を開閉し、パチンコ球を受入れない第一状態
とパチンコ球を受入れる第二状態とに変化可能としてい
る。また、前記変動入賞装置は、前記球入口を遊技盤面
と直交する面内で可動する可動部材により開閉する所謂
「アタッカー」タイプと、球入口を遊技盤面と平行な面
内で可動する可動部材により開閉する所謂「羽根もの」
タイプとがある。
【0003】そして、前記変動入賞装置として、例えば
「アタッカー」は図19に示すように入賞領域100に
受入れる球入口101を可動部材102により閉塞し、
該可動部材102は下方を軸支103してソレノイド1
04の駆動により図19(ロ)に示すように可動部材1
02の上端を球入口101より外方に向って傾動するこ
とによって前記球入口101を開放して遊技盤105面
を流下するパチンコ球を可動部材102で捕捉して球入
口102から入賞領域100に導くようにしている。そ
して、所定個数のパチンコ球が検出スイッチ106で検
出されることによりソレノイド104を消磁して球入口
101を閉塞するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記変動入
賞装置は前記可動部材102が図19(ロ)矢印に示す
復動時に入賞領域100に受入れるように内方に傾動す
るため、所定個数のパチンコ球を検出スイッチ106で
検出後も前記可動部材102で受けられたパチンコ球は
可動部材102の復動と共に入賞領域100に導かれ入
賞球となる。このため、所定の賞球数より多くの賞球が
払出されることになりホールとして損失となっていた。
これは図示しない「羽根もの」にもいえることである。
【0005】また、可動部材102が球入口101を閉
塞する際に、図19(ロ)鎖線に示すように球入口10
1の開口端と可動部材102の上部先端とで遊技盤10
5面を流下するパチンコ球を挟んでしまい、ソレノイド
104に負荷がかかり該ソレノイド104が損耗してし
まう恐れがあった。特に、図19(イ)鎖線に示すよう
に可動部材102が遊技盤105面と直交する前後方向
に可動する「アタッカー」タイプは、球入口101を開
放する際にも可動部材102の上部先端とガラス板10
7とで遊技盤105面を流下するパチンコ球を挟んで球
噛みしてしまい、球入口101が完全に開放せずパチン
コ球が入賞することなく閉塞してしまうという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決すべくし
てなされたもので、その目的は可動部材の開閉動作時に
球噛みすることなく、正確に球入口から入賞させること
ができる変動入賞装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、パチンコ球を入賞領域に受
入れる球入口と、前記球入口を開閉する可動部材と、前
記可動部材を駆動する電気的駆動源とを備えた変動入賞
装置であって、前記可動部材の外側部分にパチンコ球が
貫通し得る球通路を形成すると共に、前記球通路の下端
が前記球入口から内方に入り得るように回動自在に軸支
し、前記電気的駆動源を駆動して可動部材を回動させる
ことにより前記球通路を貫通したパチンコ球が前記球入
口から入賞領域に導かれるようにしたことを特徴とす
る。そして、前記可動部材の開閉動作により前記球入口
を閉塞して全くパチンコ球を受入れないか若しくは受入
れ難い第一状態および前記球入口を開放してパチンコ球
を受入れ易い第二状態とに変化可能とし、少なくとも第
二状態において球通路をパチンコ球が貫通するようにし
た。なお、本発明における「貫通」とは可動部材の内部
をパチンコ球がガイドされ流下し得る状態を示し、球通
路の断面形状は断面ロ字型は当然のことながら少なくと
も可動部材の回動方向の側壁を有した断面コ字型および
一部が断面L字型をも含むものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記入賞領域に前記球入口から入賞したパ
チンコ球を計数する球計数センサを設け、前記球計数セ
ンサが所定個数のパチンコ球を検知したことを条件に前
記電気的駆動源を駆動して前記球入口を閉塞するように
し、所定個数以上の入賞球の発生をなくすようにした。
【0009】また、本発明の変動入賞装置は、パチンコ
球を入賞領域に受入れる球入口と、前記球入口を開閉す
る可動部材と、前記可動部材を駆動する電気的駆動源と
を備え、前記可動部材にパチンコ球が流下し得る球通路
を形成し、前記球通路が前記球入口の外側に位置すると
共に下端が前記球入口から内方に入り得るように回動自
在に軸支し、前記電気的駆動源を駆動して可動部材を回
動させることにより前記球通路を貫通したパチンコ球が
前記球入口から入賞領域に導かれるようにした。
【0010】前記球通路は、球入口から内方に入り得る
流出口部に少なくとも可動部材の回動方向の側壁を有す
ればよく、前記回動方向の側壁によりガイドされて球通
路を流下するパチンコ球を入賞領域に導いたり、球通路
を流下して入賞しようとするパチンコ球を入賞させるこ
となく遊技盤面に放出したりする。
【0011】前記電気的駆動源はソレノイドまたはモー
タ等であり、所定条件により駆動して前記可動部材を可
動するようにした。
【0012】また、前記球通路は少なくともパチンコ球
1個が流下可能となるように中空貫通して形成すればよ
く、好ましくは少なくともパチンコ球が流入する流入口
を複数のパチンコ球が流入可能な幅広として球通路に流
入しやすくするのがよい。当然のことではあるが球通路
全体を幅広としてもよい。
【0013】前記球通路の内部にパチンコ球の流下を規
制または変化させる障害部材を設けるのが好ましく、前
記球通路を流下するパチンコ球の流下方向を変化させる
ことができる。前記障害部材は、例えば風車のように可
動するものであっても固定的に設けられるガイド部材で
あってもよい。また、前記障害部材によりパチンコ球を
入賞領域に形成した特別入賞口または一般入賞口に振分
ける振分け手段とすることができる。
【0014】前記可動部材は、少なくとも球通路を視認
可能とするのが好ましく、球通路の前面側を透光性樹脂
等により形成して球通路を通過するパチンコ球が視認で
きるようにするのがよい。
【0015】前記球通路は屈曲自在としてもよく、例え
ば弾性線材を螺旋状に巻いたもので形成するようにして
もよい。
【0016】前記可動部材が球入口を閉鎖している常態
時にも、前記球通路に遊技盤面を流下するパチンコ球が
流入するようにするのが好ましい。また、前記可動部材
の下方に位置してパチンコ球が不規則に遊動する転動部
を設け、前記球通路を貫通したパチンコ球が前記転動部
に流出するようにして可動部材を誘導樋の役割をするよ
うにするのがよい。さらに、球入口の閉鎖時に前記球通
路を貫通したパチンコ球が特定の入賞口に導かれるよう
にするのが好ましい。
【0017】前記変動入賞装置に種々の数字,文字,図
柄等の表示記号を変動表示し得る可変表示装置を設ける
のが好ましく、一体に設けることで遊技盤面を有効に使
用することができる。また、前記可変表示装置の表示を
変動させる始動入賞口を前記球通路の流出口の下方に位
置して設け、前記球通路を貫通したパチンコ球が前記入
賞口に向って放出して該入賞口に入賞しやすくするのが
よい。
【0018】前記変動入賞装置は、可動部材を遊技盤面
と平行な面内で可動し、遊技盤面を流下するパチンコ球
を捕捉して前記球入口に導くようにした所謂「羽根物」
である。
【0019】前記変動入賞装置は、前記可動部材を遊技
盤面と直交する面内で可動し、遊技盤面を流下するパチ
ンコ球を捕捉して前記球入口に導くようにした所謂「ア
タッカー」である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る変動入賞装置
の実施の形態を図面と共に説明する。図1は本発明の変
動入賞装置を備えたパチンコ遊技機の正面図であり、図
において、1はパチンコ遊技機の機枠、2は前記機枠1
の前面に開閉自在に装着される前面枠で、前記前面枠2
には取付枠を介して遊技盤3が着脱自在に装着されてい
る。前記前面枠2の前面に前記遊技盤3が視認可能なガ
ラス板等を備えたガラス扉枠4と打球供給皿5を装着し
た前面板6とがそれぞれ開閉自在に蝶着されている。ま
た、打球供給皿5の下方には該打球供給皿5の余剰球を
貯留する余剰球受皿7が設けられ、その側方に打球発射
用の操作ハンドル8が配設されている。
【0021】前記遊技盤3の前面にはガイドレール10
が敷設され、該ガイドレール10によりほぼ円形の遊技
領域3aが形成されている。前記遊技領域3aの略中央
に可変表示装置27が設けられ、該可変表示装置27の
直下に可動片15b、15bを備えたチューリップ型の
始動入賞口15が設けられている。そして、その下方に
本発明に係る変動入賞装置11が配設されている。ま
た、遊技領域3aには通過チャッカー13,一般入賞口
14等の入賞口や打球の流下方向を変える風車16およ
び障害釘17を配設すると共に、前記ガイドレール10
の内側下端部にアウト口19を設けている。前記始動入
賞口15は前記可変表示装置27の図柄を変動させる入
賞口であり、電気的駆動源(図示せず)により可動片1
5b、15bを開閉し、内部には入賞球を検出する入賞
球検出器15aが設けられている公知的な入賞口であ
る。
【0022】前記可変表示装置27は、遊技盤3の表面
に取付ける取付基板20を有し、該取付基板20の前面
側に飾り部材21を突出して設け、前記取付基板20に
窓孔25を形成し保護板26を介して種々の数字,文
字,図柄等の表示記号を変動表示し得る液晶ディスプレ
イ型の表示部27aが視認可能としている。さらに、前
記飾り部材21には普通図柄表示部42が設けられ、前
記通過チャッカー13の通過信号により普通図柄表示部
42の図柄が変動し、該図柄が例えば「7」等の所定図
柄の表示となることにより前記始動入賞口15の可動片
15b、15bが所定時間または所定回数開閉動作を行
う。また、前記普通図柄表示部42の両側には前記始動
入賞口15の入賞記憶表示部43が設けられ、可変表示
装置27の表示部27aの変動中に始動入賞口15に入
賞した球数を記憶表示し、表示部27aの変動と共に減
算表示する。この実施の形態において入賞記憶表示部4
3はLED等の点灯により最高4個まで球数を記憶表示
するようにしている。
【0023】前記変動入賞装置11は所謂「アタッカ
ー」であり、図2乃至図5に示すようにこの変動入賞装
置11は遊技盤3の表面に取付ける取付基板65に球入
口として複数のパチンコ球が入球可能な横長の開口55
が形成されている。そして、前記開口55の後面に箱枠
57を設け、該箱枠57の内部凹室24を入賞領域とし
て該凹室24の底部を緩やかな山型として、その下流端
に特別入賞口35と一般入賞口36とが形成され、それ
ぞれに入賞球を検知する近接スイッチタイプの入賞球検
出器35a,36aが設けられている。前記入賞球検出
器35a,36aは入賞したパチンコ球を計数する球計
数センサの役割もなす。なお、前記入賞球検出器35
a,36aは発光部と受光部とからなる光電式センサで
あってもよい。
【0024】56は前記開口55を開閉する可動部材と
しての開閉扉であり、該開閉扉56の外側部分に幅方向
に複数のパチンコ球が貫通し得る球通路34を中空貫通
状に形成して、遊技盤3面を流下するパチンコ球が球通
路34の流入口37から流入して流出口38から流出す
るようにしている。また、開閉扉56の少なくとも前面
側を透光性樹脂により形成して、球通路34流下するパ
チンコ球を視認できるようにしている。そして、開閉扉
56を遊技盤3面と直交する面内で可動するように凹室
24の前端上部で軸支58して、前記球通路34の下端
が前記開口55から内方に入り得るように前後方向に回
動自在に取着している。また、開閉扉56の下面は前記
軸58を中心とした円弧面としている。なお、前記開閉
扉56は球通路34を一体に形成しても別体に形成して
一体的に組付けるようにしてもよい。
【0025】一方、前記箱枠57の後面に前記開閉扉5
6を回動させる電気的駆動源の一例としてのソレノイド
29が設けられ、該ソレノイド29のプランジャ46に
レバー部材59が装着されている。前記レバー部材59
にはコ字状の係合部60が形成され、前記開閉扉56の
側方に設けた係合突起61を係合させてソレノイド29
と開閉扉56とを連繋して、ソレノイド29の消励磁に
よって開閉扉56を回動させるようにしている。
【0026】つまり、上記開閉扉56は、図4に示すよ
うにソレノイド29が消磁して前記開口55を閉塞して
パチンコ球を受入れない第一状態と、図5に示すように
ソレノイド29が励磁して前記開口55を開成してパチ
ンコ球を受入れる第二状態とに変動する。具体的には、
ソレノイド29が消磁するとプランジャ46がスプリン
グ45の付勢により下方に押し下げられて、それに伴い
係合部60に係合した係合突起61が押し下げられて開
閉扉56を起立させる。そして、ソレノイド29が励磁
するとプランジャ46がスプリング45の付勢に抗して
吸引され、レバー部材59を引き上げ係合部60に係合
する係合突起61を上動して開閉扉56の下端が凹室2
4内に入り込むように後方に回動させる。
【0027】次に上記構成の変動入賞装置11を遊技盤
3に設けたパチンコ遊技機について説明する。前記変動
入賞装置11は常態ではソレノイド29が消磁した第一
状態にあり、図4に示すように開閉扉56は起立して開
口55を後面壁56aで閉成すると共に、球通路34が
開口55の外側に位置して流入口37を開放し遊技盤3
面を流下するパチンコ球が球通路34を通過可能状態と
している。そして、球通路34を貫通したパチンコ球は
遊技領域3aに向って再度放出される。また、変動入賞
装置11が上記第一状態のとき遊技盤3の遊技領域3a
に打ち込まれたパチンコ球が始動入賞口15に入賞する
と入賞球検出器15aにより検出されて、図示しない球
払出装置から入賞球1個に相当する所定数(例えば5
個)の賞球が打球供給皿5に払い出されると共に、可変
表示装置27の可変表示部27aに表示された数字,文
字,図柄等がランダムに変動する。そして、所定時間経
過すると可変表示部27aの変動が止まり、予め設定さ
れた数字,文字または図柄(例えば「7,7,7」等の
ゾロ目)で停止したことを条件にソレノイド29が励磁
して球入口23が開放する第二状態である特定遊技状態
となる。
【0028】前記特定遊技状態では、ソレノイド29が
励磁し、図5に示すように開閉扉56の下端が凹室24
内に入り込むように後方に回動して開口55を開成し流
出口38が前記特別入賞口35および一般入賞口36に
臨む。そして、遊技盤3面を流下するパチンコ球が流入
口37から開閉扉56の球通路34に流入すると、開閉
扉56の傾斜により前面壁56bで受けて開口55から
凹室24に導かれ、特別入賞口35または一般入賞口3
6のいずれかに入賞し、図示しない球払出装置から入賞
球1個に相当する所定数(例えば15個)の賞球が打球
供給皿5に払い出される。このことから入賞球はすべて
球通路34を経て入賞することになる。そして、開閉扉
56を一定時間経過するまでの間、または所定個数(例
えば10個)の入賞球を入賞球検出器35a,36aが
検出するまでの間開成し、前記入賞球検出器35a,3
6aが所定個数(例えば10個)の入賞球を検知する
と、ソレノイド29が消磁して開閉扉56を復動して開
口55を閉成させる。さらに、特別入賞口35に入賞し
入賞球検出器35aで入賞球を検出したことを条件に、
所定回数(例えば15回)開閉扉56を連続して開ける
動作を繰り返す。
【0029】このとき、開閉扉56の下端(球通路34
の流出口38)が支軸58中心に前方に押出されるよう
に復動するため、図5鎖線のように復動しようとする開
閉扉56の小さな回動角で開閉扉56が凹室24から後
退して後面壁56aが特別入賞口35または一般入賞口
36の上方に臨むことになり、球通路34内に流入した
パチンコ球の入賞を不可能とする。このため、入賞球検
出器35a,36aで所定個数(例えば10個)が検知
された以降の後続のパチンコ球は例え球通路34内に流
入したとしても入賞球とならず流出口38から遊技盤3
面に放出されることになる。このことから所定個数以上
の余分な入賞球が発生せず、ホールとして所定個数以上
の余分な賞球を払出すことがなく負担となることはな
い。
【0030】また、開閉扉56に遊技盤3面を流下する
パチンコ球が貫通する球通路34を形成し、開口55の
上部位置で軸支して流出口38が開口55から凹室24
に入り込むようにすることで、開閉扉56が遊技盤3面
を流下するパチンコ球の流れ方向に沿って傾動し、球入
口23を閉塞する際にも遊技盤3面を流下するパチンコ
球を流入口37で受けながら復動しようとする。このた
め開閉扉56は、開口55の開閉時に球噛みを起すこと
はなく、確実に球入口23を開閉することができる。
【0031】図6乃至図8は、中空状に形成した球通路
34内を流下するパチンコ球の流下方向を規制または変
化させる障害部材を設けるようにした実施の形態を示
す。図6および図7に障害部材として可動する風車63
を示し、図8に固定的に設けられた山型状のガイド部材
64を示す。このように球通路34内に障害部材63,
64を設けることで、ただ単にパチンコ球が開閉扉56
に形成した球通路34を流下するだけでなく、風車63
およびガイド部材64によってパチンコ球の流下方向が
変化する流下動作を楽しむことができる。また、図7鎖
線に示すように上記障害部材63,64を設けた開閉扉
56が開口55を開放する第二状態において、球通路3
4内を流下するパチンコ球を上記障害部材63,64に
よって特別入賞口35または一般入賞口36へ振分ける
ことができ、上記障害部材63,64を振分け手段とす
ることができる。そして、流出口38が開口55より内
方に臨むことで、流出口38を特別入賞口35の直上に
位置させることができ、球通路34を流下し前記障害部
材63,64で振分けられたパチンコ球を特別入賞口3
5に入賞しやすくさせることができ、大当り時の確実な
継続性が保証される。なお、前記障害部材63,64に
よって振分けられる流路下方に位置して始動入賞口15
等を設け、開口55の閉塞時に遊技盤3面を流下するパ
チンコ球を前記障害部材63,64によって前記始動入
賞口15等へ優先的に誘導するようにしてもよい。
【0032】図9乃至図13は変動入賞装置の他の実施
の形態を示している。この実施の形態において変動入賞
装置11aは所謂「羽根もの」であり、前記変動入賞装
置11と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。
この変動入賞装置11aは、図9および図10に示すよ
うに遊技盤3の表面に取付ける取付基板20を有し、該
取付基板20の前面側に突出部としての飾り部材21お
よび球受棚22を突出して設けることによって周方向
(図上左右両側)に球入口23,23を形成すると共
に、前記球入口23,23を開閉する可動部材としての
左右一対の翼片28,28を前記取付基板20と平行な
面内で左右方向に可動自在に設けている。また、図10
および図11に示すように前記球入口23,23に連通
して入賞領域としての凹室24を形成しており、前記凹
室24の底壁に特別入賞口35と一般入賞口36とを開
設して、前記特別入賞口35および一般入賞口36のそ
れぞれに入賞したパチンコ球を検出する入賞球検出器3
5a,36aを設けている。さらに、図12に示すよう
に前記凹室24の下方に棚部41を介してパチンコ球が
不規則に遊動する転動部40が設けられており、該転動
部40は前記始動入賞口15にむかって下傾する凹溝状
の誘導部40aとパチンコ球が不規則に遊走する緩やか
な円弧状の遊走部40bとで構成されている。また、前
記凹室24の後方に前記可変表示装置27が配設され、
前記窓孔25から可変表示装置27の表示部27aを視
認可能としている。
【0033】前記翼片28,28の各々は、図9および
図11に示すように内部を直径約11mmのパチンコ球
が通過し得る球通路34を断面ロ字型の中空貫通状に形
成し、前記翼片28は少なくとも前記球通路34が視認
できるように前面側を透光性樹脂により形成し、遊技盤
3面を流下するパチンコ球が翼片28に貫通状に形成さ
れた球通路34の流入口37から流入して流出口38か
ら流出するのが確認できるようにしている。また、翼片
28は後面のほぼ上端に支軸30を設けており、前記球
入口23の上部開口端に位置して図11に示すように前
記取付基板20の裏面に設けた円筒形の軸受31に前記
支軸30を挿通して前記取付基板20に回動自在に軸着
され、図11および図13に示すように前記軸受31の
後端から臨んだ支軸30にリンク部材32を介装し、該
リンク部材32の軸ピン32aを電気的駆動源としての
ソレノイド29の作動体33の係合長孔33aに遊挿す
ることによりと連結して、前記ソレノイド29の駆動に
より前記翼片28,28が可動するようにしている。な
お、この実施の形態において翼片28の流入口37を球
入口23に向って傾斜状に開口して開口幅をパチンコ球
の径より拡開してパチンコ球を受入れ易くしており、さ
らに球通路34の外側壁28bの一部を湾曲して流路形
状を変形してパチンコ球が流下し易いようにしている。
【0034】上記構成からなる変動入賞装置11aは、
前記翼片28,28の内側壁28aにより前記球入口2
3,23を閉塞してパチンコ球を受入れない第一状態と
球入口23を開放してパチンコ球を受入れる第二状態と
に変化可能としている。そして、ソレノイド29が消磁
して翼片28,28が起立した常態では、前記球通路3
4が球入口23の外側に位置して流入口37が開放し、
流出口38が棚部41に向って開口位置している。そし
て、遊技盤3面を流下するパチンコ球が流入口37から
球通路34に流入可能としている。また、遊技盤3の遊
技領域3aに打ち込まれたパチンコ球が翼片28の流入
口37に流入すると、該パチンコ球は図9に示すように
球通路34を流下して流出口38から棚部41に流出し
転動部40に導かれる。転動部40に導かれたパチンコ
球は、遊走部40bを左右に遊動し遊技盤3面に再度放
出されるか誘導部40aに移動して該誘導部40aから
始動入賞口15に向って放出される。そして、始動入賞
口15に入賞すると球検出器15aにより検出されて、
前記実施の形態と同様に可変表示装置27の可変表示部
27aの停止図柄が特定図柄で停止したことを条件にソ
レノイド29が励磁して球入口23が開放する第二状態
である特定遊技状態となる。なお、転動部40へは遊技
盤3面側を流下するパチンコ球が障害釘17等に跳ねて
飛入することもある。
【0035】前記特定遊技状態では、前記変動入賞装置
11aのソレノイド29が励磁して、図13に示すよう
にスプリング45の付勢に抗してプランジャ46が吸引
され、それにともない作動体33が上動してリンク部材
32を介して翼片28,28が図9鎖線および図11鎖
線に示すように、遊技盤3面を流下するパチンコ球を弾
くことなく流れに沿って流出口38が球入口23,23
から内方に入り込むように傾動して球入口23,23を
開成し、遊技盤3面を流下するパチンコ球が翼片28,
28の流入口37から外側壁28bに受けられ捕捉され
ると球通路34を通って球入口23,23から球受棚2
2を介して凹室24に導かれ一定時間経過するまでの
間、または所定個数(例えば10個)の入賞球を入賞球
検出器35a,36aが検出するまでの間開成し続け、
特別入賞球検出器35aで入賞球を検出したことを条件
に、所定回数(例えば16回)翼片28,28を連続し
て可動して球入口23,23を開閉する動作を繰り返
す。
【0036】このように、所定個数のパチンコ球が入賞
し入賞球検出器35a,36aで検知されると、翼片2
8,28が支軸30を中心に側方に押出すように復動す
るため、復動しようとする翼片28,28の小さな回動
角で凹室24への入賞を不可能とし、例え球通路34内
に流入しても内側壁28aにより遊技盤3面に押出し、
この実施の形態においても前記実施の形態と同様に所定
個数以上の余分な入賞球が発生することがなく、球入口
23の開閉時に球噛みすることもない。また、流出口3
8を球入口23より内方に臨ませることで、翼片28,
28内を流下したパチンコ球を特別入賞口35に入賞し
やすくさせることができ、大当り時の確実な継続性が保
証される。
【0037】なお、上記実施の形態において1個のソレ
ノイド29により前記翼片28,28を可動するように
したが、複数のソレノイド29によりそれぞれの翼片2
8,28を可動するようにしてもよい。また、複数のソ
レノイドによりそれぞれの翼片28,28の回動角度を
変化するようにしても、複数のソレノイドにより翼片2
8,28を二段階で回動角度を変化するようにしてもよ
い。
【0038】前記翼片28の球通路34をワープ通路の
一部としてもよく、例えば前記変動入賞装置11aの飾
り部材21にワープ入口を形成すると共に該飾り部材2
1内に前記ワープ入口に連通して左右に振分けるように
通路部を形成する。そして、前記通路部の終端と前記翼
片28,28の流入口37とを合致してワープ入口に流
入したパチンコ球が球通路34内に流下可能とすればよ
い。このとき前記翼片28,28が球入口23を閉鎖し
ている第一状態において、ワープ入口に遊技盤3面を流
下するパチンコ球が流入すると該パチンコ球は通路部を
経由して流入口37から翼片28の球通路34を通過
し、流出口38から棚部41または遊技盤3面に放出さ
れる。一方、翼片28,28が球入口23を開放してい
る第二状態においては、ワープ入口から流入したパチン
コ球は通路部の終端から翼片28の流入口37に受けら
れて球通路34を流下して球入口23に導かれ入賞領域
の凹室24に入賞する。
【0039】また、前記翼片28の軸支30位置は前記
したように翼片28の内側上端部を球入口23の上部開
口端に軸支30することに限定されるものではなく、図
14に示すように翼片28の外側上端部を球入口23の
上部高さ位置で軸支30するようにしても何等問題はな
い。なお、図上翼片28に貫通して設けられる球通路3
4の流入口37を流出口38より拡開して形成してお
り、飾り部材21にガイドされる分受入れやすくしてい
る。さらに、図15に示すように翼片28のほぼ中央内
側端を軸支30するようにしてもよく、常には球通路3
4の流入口37を飾り部材21等で閉塞しており、同図
鎖線に示すように翼片28が回動して球入口23に流出
口38が入り込む時にのみ流入口37を開放して球通路
34にパチンコ球が流入するようにしている。このと
き、パチンコ球は図上遊技盤3面の障害釘17に誘導さ
れて球通路34に流入しやすくしているが、別途誘導部
材等により誘導するようにしてもよい。
【0040】なお、上記実施の形態において可動部材2
8を可動する電気的駆動源をソレノイド29としたがモ
ータとしてもよい。このとき、図17に示すように可動
部材28,28の支軸30には従動歯車50a,50b
を固着して、一方の従動歯車50aは電気的駆動源とし
ての正逆モータ51の駆動軸52に固着した駆動歯車5
3と噛合するようにし、他方の従動歯車50bは前記駆
動歯車53と同形状の中間歯車54を介して駆動歯車5
3と噛合連繋して、正逆モータ51の駆動により同図矢
印に示すように左右の翼片28,28が互いに同角度で
逆回転するようにしている。
【0041】また、この実施の形態において翼片28,
28は、図16に示すように翼片28,28の上面流入
口37をほぼ40°の傾斜面として傾斜下端部を軸支3
0している。そして、前記実施の形態と同様に翼片2
8,28は球入口23,23を閉塞する第一状態と球入
口23を開放する第二状態とに変位するが、通常時翼片
28,28は図16(イ)に示すように球入口23,2
3を閉塞すると共に翼片28の流入口37も前記飾り部
材21によって閉塞された状態にある。
【0042】次に上記構成の変動入賞装置11aの作用
について説明する。前記可変表示装置27の表示が特定
表示となったことを条件により正逆モータ51が正転駆
動すると駆動歯車53,中間歯車54,従動歯車50
a,50bの噛合により翼片28,28が図16(イ)
鎖線に示すように左右に40°程度回動して、飾り部材
21によって閉塞していた流入口37が開放されパチン
コ球が翼片28,28内に流入可能となり、流出口38
が球入口23の内方に入り込み入賞可能な第二状態で停
止する。この状態でパチンコ球が流入口37で受けられ
て球通路34を貫通すると、該パチンコ球は流出口38
から球受棚22に放出されて凹室24に導かれ、特別入
賞口35または一般入賞口36に入賞する。さらに、正
逆モータ51が正転駆動すると、翼片28,28が図1
6(ロ)に示すように約20°拡開回動して翼片28端
と飾り部材21との間口が広がりより流入口37に受入
れやすい状態で停止する。そして、球通路34に受入れ
たパチンコ球が入賞領域24に流入して所定個数または
所定時間の条件のもと特定入賞口35への入賞を条件に
翼片28,28が正逆モータ51の正逆駆動により所定
時間または所定個数の入賞を1ラウンドとして所定ラウ
ンド(例えば15ラウンド)の開閉を繰り返す。なお、
翼片28,28を図16(ロ)鎖線に示す流入口37が
開放した状態から図16(イ)実線位置に戻すことなく
流入口37をさらに開放する図16(ロ)実線位置に直
接変位することも可能である。
【0043】このように、電気的駆動源をモータ51と
することで流入口37に導く開口幅を多段階で調整して
パチンコ球の流入度合を変化させることができる。ま
た、前記流入口37をパチンコ球が複数個流入可能な幅
広に形成し翼片28が球入口23を閉鎖した第一状態で
前記流入口37の一部を飾り部材21等で塞ぐようにし
て、第一状態でも球通路34をパチンコ球が貫通するよ
うにしてもよい。なお、翼片28,28が図16(イ)
実線および鎖線に示す位置と図16(ロ)実線に示す位
置とに正確に停止するようにフォトセンサにより回転位
置を検知して制御するようにするのが好ましい。このと
き前記従動歯車50a,50b,駆動歯車53,中間歯
車54のいずれかにフォトセンサの光源を通過させる透
孔を穿設して前記歯車群50a,50b,53,54自
体を回転制御するフォトセンサの遮蔽板とするのがよ
い。なお、前記従動歯車50a,50b,駆動歯車5
3,中間歯車54のいずれかにフォトセンサの光源を遮
蔽する遮蔽突起を設けるようにしてもよい。
【0044】上記流入口37の開口幅を多段階で調整す
る使用例として、ラウンド毎に変化させたり、例えば前
記可変表示部27aの当り図柄が「普通図柄」のときは
流入口37に導く開口幅を狭めてパチンコ球が入賞し難
くすることにより当り時間を長くして遊技者に「大当
り」の充実感および優越感を長く感じさせるようにし、
当り図柄が次の当りが確定となる「確変図柄」のときは
流入口37に導く開口幅を広くしてパチンコ球が入賞し
易くすることにより所定ラウンドを早く終了させて当り
時間を短くして遊技者に確定となった次の当りを目指し
て早く遊技をさせることができる。
【0045】また、上記説明した変動入賞装置11a
は、前記可変表示装置27の特定表示により可動するよ
うにしたが、上記使用状態に限定されることなく、例え
ば遊技盤3に前記変動入賞装置11aの翼片28,28
を可動させる始動入賞口15を設け、該始動入賞口15
に入賞すると翼片28,28がそれぞれ所定回数(2回
または1回)開閉して球入口23を開放するようにして
もよい。そして、その翼片28,28の開放時に球通路
34に流入して入賞領域24に導かれ、タイミングよく
特別入賞口35に入賞して入賞球検出器35aで検知さ
れると「当たり」となり、翼片28,28を可動して球
入口23の開閉を所定ラウンド繰り返し継続することが
できる。
【0046】なお、これまで記した実施の形態において
可動部材としての翼片28を一対のものとして説明した
が、必ずしも一対である必要はなく一方の翼片28のみ
で球入口23を開閉するようにしてもよいのはいうまで
もない。
【0047】また、前記翼片28は少なくとも前面側を
透光性樹脂により形成するようにしたが、翼片28を不
透光性樹脂により形成して球通路34を通過するパチン
コ球を視認できなくして、流出口38から再度出現する
タイミングに意外性を付加するようにしてもよい。ま
た、翼片28は前面または後面が開放した断面コ字状と
してもよく、開放側を前記取付基板20またはガラス扉
枠4のガラス等の透明板で閉塞し、球通路34をパチン
コ球が貫通するようにすればよい。なお、表示装置27
の側壁または周辺の盤面部品等の一部を利用することに
より翼片28の一部をL字型としてもよい。
【0048】さらに、翼片28を流入口37および流出
口38が同一周面内となるようにパチンコ球が通過可能
な中空貫通状に形成して、遊技盤3面を流下するパチン
コ球を流入口37で受入れて流出口38から同一周面内
の遊技盤3面に放出するようにしたが、流出口38を遊
技盤3面側に開口するようにしてもよい。このようにす
ることで、球入口23を開放する第二位置で球受棚22
を介すことなく凹室24に向って入球させることができ
る。このとき、球入口23を閉塞する第一位置では球通
路34にパチンコ球を受け入れないようにするのがよ
い。また、翼片28が球入口23を閉塞する第一位置で
取付基板20および遊技盤3に前記流出口38に合致す
る入賞球口を開設するようにしてもよい。球入口23を
閉塞する第一位置で翼片28を入賞口とすることができ
る。好ましくは、球入口23を開放する第二位置では、
翼片28の回動と共に可動する閉鎖板で前記入賞球口を
閉塞するのがよい。また、前記入賞球口から前記転動部
40に導くようにしてもよく、入賞球口を介して転動部
40に導くことにより、棚部41を設ける必要がなくコ
ンパクトにすることができる。
【0049】図18は可動部材の他の実施の形態を示
し、この実施の形態において可動部材は屈曲自在なパイ
プ66として弾性線材を螺旋状に巻いて蛇腹状とし、内
部をパチンコ球が貫通可能な球通路34となるように形
成されている。また、飾り部材21は、「象」を模した
図柄形状に形成されており、内部をパチンコ球が通過し
得る通路部21aとなるように中空状に形成されてい
る。そして、前記パイプ66が恰も象の鼻となるように
該パイプ66の一端である流入口37を飾り部材21に
固着して前記通路部21aと球通路34が連通するよう
にしている。一方、前記パイプ66の他端は後方に軸支
ピン67が設けられ、該軸支ピン67を取付基板20に
穿設した円弧長孔68に遊嵌して電気的駆動源としての
ロータリーソレノイド69にリンク片70を介して固着
して、該ロータリーソレノイド69の駆動により前記円
弧長孔68間で回動自在としている。なお、前記パイプ
66を構成する弾性線材は金属であっても合成樹脂であ
ってもよい。
【0050】そして、球入口23をパイプ66で閉鎖し
ている常態では、図18(イ)に示すように遊技盤3面
を流下するパチンコ球を飾り部材21で受けて、該パチ
ンコ球を通路部21aを介して象の鼻に模したパイプ6
6の球通路34を貫通してほぼ直下の遊技盤3面に放出
する。また、特別遊技状態等の所定条件により前記ロー
タリーソレノイド69が励磁すると、図18(ロ)に示
すように飾り部材21との接続部(流入口37部)が支
点となって前記軸支ピン67が円弧長孔68を約60°
回動して、流出口38が球入口23に臨むようにパイプ
66が屈曲し、飾り部材21で受けたパチンコ球をパイ
プ66の球通路34を介して入賞球とすることができ
る。このときパイプ66が屈曲して線材間に隙間が空い
ても、当然のことながら該隙間は球零れ等を起すことが
なくパチンコ球の流下に問題のない隙間であり、確実に
入賞領域24に導くことができる。
【0051】また、前記電気的駆動源をロータリーソレ
ノイド69に替えて正逆モータとしてもよい。正逆モー
タを用いることで流出口38を球入口23と反対側(図
上右側)に振ることもでき、例えば常時または所定条件
により流出口38が球入口23に入り込まないように往
復動させて、前記飾り部材21で受けたパチンコ球を不
規則に放出させることによりパチンコ球の動きに大きな
変化をもたせることができ、遊技者に遊技盤を流下する
遊技球を視覚的に追いかけながら楽しませることができ
る。なお、前記飾り部材21との接続部(流入口37
部)を支点とすることなくパイプ66の後面を別途軸支
固定するようにしてもよい。
【0052】このように、本実施の形態における可動部
材66は、象の鼻に模した形状となっているので、可動
部材66が可動する度に象が鼻を動かすように見え、飾
り部材21の図柄形状と相俟って球通路34を貫通する
パチンコ球が、恰も象の鼻から放出されるが如く見え
る。このため装飾効果を発揮すると共に遊技者に興趣を
持たせることができる。また、この実施の形態において
可動部材66を象の鼻に模したが他のものに模してもよ
く、例えば可動部材66を「尻尾」,「箒」,「ホー
ス」等に見立てて、流出口38が球入口23に入り込む
ように「尻尾」を振ったり,「箒」で掃いたり,「ホー
ス」で水を撒くようにすればよい。これは本発明の成せ
る技である。
【0053】これまで説明した実施の形態において、翼
片28,パイプ66に1個のパチンコ球が通過可能な球
通路34を中空貫通状に形成するようにしたが、その形
状に限定されるものではなく複数個のパチンコ球が通過
できるようにしても、流入口37をパチンコ球が受入れ
やすいように漏斗状に拡開するように形成してもよい。
さらに、翼片28内でのパチンコ球の流下動作を興趣あ
るものとするために、翼片28内面に突起を設けたり屈
曲させたりしてパチンコ球の流下態様が変化するように
してもよい。
【0054】前記球通路34は、球入口23,55から
内方に入り得る流出口38部に少なくとも可動部材2
8,56の回動方向の側壁を有すればよく、常態では可
動部材28,56で球入口23,55を閉塞し、可動部
材28,56の回動時に前記回動方向の側壁によりガイ
ドされて球通路34を流下するパチンコ球を入賞領域2
4に導いたり、球通路34を流下して入賞しようとする
パチンコ球を入賞させることなく遊技盤3面に放出した
りして、余分な入賞球の発生を阻止することができる。
【0055】なお、上記実施の形態において、変動入賞
装置11aに可変表示装置27を備えるようにしたが、
必ずしも一体に設けることはなく別体に設けるようにし
てもよい。また、可動部材28の下方に位置する転動部
40も必ず設けなければならないものではない。
【0056】
【発明の効果】上記したように、球入口を開閉する可動
部材にパチンコ球が通過可能な球通路を貫通状に形成
し、該球通路の流出口が球入口の内方に傾動するように
軸支したので、球入口の開閉時に球詰りをおこすことが
なく確実に入賞させることができる。また、球入口の閉
塞時に入賞領域から出て行くように可動するため、所定
個数以上の入球をさせることがない。
【0057】さらに、可動部材内をパチンコ球を通過す
るようにしたことでパチンコ球の動きに大きな変化をも
たらすことになり単に球入口を閉塞するのみではなく、
可動部材によって誘導されるパチンコ球の遊動を楽しむ
従来にない変動入賞装置とすることができ、遊技が興趣
に富む。特にパチンコ遊技は遊技者が遊技盤を流下する
遊技球を視覚的に追いかけながら楽しむものであるか
ら、パチンコ球の動きに大きな変化をもたせることは、
遊技者の興趣を強く惹きつけることができ、遊技の興趣
を高める上で極めて重要な効果を奏し、遊技者は遊技の
面白味を充分満喫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】変動入賞装置の斜視図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2の側断面図である。
【図5】図4の作用図である。
【図6】他の実施の形態の変動入賞装置の正面図であ
る。
【図7】図6の側断面図である。
【図8】他の実施の形態の変動入賞装置の正面断面図で
ある。
【図9】他の実施の形態の変動入賞装置の正面図であ
る。
【図10】図9の側断面図である。
【図11】入賞領域部分の平断面図である。
【図12】転動部分の平断面図である。
【図13】図9の裏面図である。
【図14】他の実施の形態の変動入賞装置の要部正面図
である。
【図15】さらに他の実施の形態の変動入賞装置の要部
正面図である。
【図16】(イ),(ロ)は他の実施の形態の変動入賞
装置の正面図である。
【図17】図16の裏面図である。
【図18】(イ),(ロ)は他の実施の形態の変動入賞
装置の要部作用説明図である。
【図19】(イ),(ロ)は従来の変動入賞装置の作用
説明図である。
【符号の説明】
3 遊技盤 11,11a 変動入賞装置 21 飾り部材 22 球受棚 23 球入口 24 凹室(入賞領域) 27 可変表示装置 28,28 翼片(可動部材) 29 ソレノイド(電気的駆動源) 30 支軸 34 球通路 35a,36a 入賞球検出器(球計数センサ) 37 流入口 38 流出口 40 転動部 40a 誘導部 40b 遊走部 51 正逆モータ(電気的駆動源) 55 開口(球入口) 56 開閉扉(可動部材) 58 軸 63 風車(障害部材) 64 ガイド部材(障害部材) 66 パイプ(可動部材) 67 軸支ピン 69 ロータリーソレノイド(電気的駆
動源)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球を入賞領域に受入れる球入口
    と、前記球入口を開閉する可動部材と、前記可動部材を
    駆動する電気的駆動源とを備えた変動入賞装置であっ
    て、 前記可動部材の外側部分にパチンコ球が貫通し得る球通
    路を形成すると共に、前記球通路の下端が前記球入口か
    ら内方に入り得るように回動自在に軸支し、前記電気的
    駆動源を駆動して可動部材を回動させることにより前記
    球通路を貫通したパチンコ球が前記球入口から入賞領域
    に導かれるようにしたことを特徴とする変動入賞装置。
  2. 【請求項2】 前記入賞領域に前記球入口から入賞した
    パチンコ球を計数する球計数センサを設け、前記球計数
    センサが所定個数のパチンコ球を検知したことを条件に
    前記電気的駆動源を駆動して前記球入口を閉塞するよう
    にした請求項1記載の変動入賞装置。
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