JP4765407B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
ところで、所謂「普通機」や「第二種パチンコ機」と呼ばれる種類のパチンコ機に設けられるセンター役物では、内部のクルーン上に複数個の振り分け孔を設け、特にパチンコ球が入球することにより遊技者に有利な結果を得られる振り分け孔と、その他の振り分け孔とに遊技球を振り分けることが行われていた(例えば、特開平9−10393号公報参照)。しかしながら、このようなセンター役物では、複数のパチンコ球が同時に複数個センター役物内部に入球した場合に、クルーン上で遊技者にとって有利な振り分け孔に入球しようとするパチンコ球に他のパチンコ球が衝突することによって衝突されたパチンコ球の入球が妨害され、また、衝突したパチンコ球についても有利な振り分け孔に入球することができなくなっていた。従って、遊技者はセンター役物内部に複数個のパチンコ球を入球させる為、また、第二種パチンコ機においてセンター役物に設けられた羽根の開閉を行う入賞口に入賞させる為に多数の球を消費し、且つ多大な努力を払ったにもかかわらず、一個のみ入球した場合より逆に遊技者に不利な結果となる問題が生じていた。従って、遊技者の遊技意欲が減衰することとなっていた。
先ず、本発明の第1実施形態について以下に図面を参照にして説明する。
図1は、第1実施形態に係るパチンコ機の遊技盤に配設される振分役物の一例を示した斜視図である。
そこで、先ず、振分役物101の概要について説明する。
図1に示すように、振分役物101は、パチンコ球が通過することが可能な貫通口102が貫設された入口部材103と、パチンコ球が通過することが可能なJ字状のコイルバネ104、そのコイルバネ104の上端開口部を保持する保持部材105、その保持部材105に突設された第1歯車106、その第1歯車106と歯合する第2歯車107、その第2歯車107の駆動源であるモータ108などから構成されている。
例えば、コイルバネ104の下端開口部のみを樹脂コーティングした場合には、コイルバネ104の巻き方向Sと逆方向にモータ108を回転させれば、コイルバネ104の下端開口部の先端断面が不図示の遊技盤やガラス面等と接触・衝突を起こしにくくなるので、不図示の遊技盤やガラス面等が傷つきにくくなる。
また、図3に示すように、歯車31には、上記駆動軸22が嵌合される軸穴32が設けられている。
また、図4に示すように、コイルバネ41は、矢印Sの方向に弦巻状に金属線(例えば、鋼やステンレス)を巻いたものである。さらに、コイルバネ41の内径やピッチ間隔については、コイルバネ41が曲線状になってもパチンコ球が通過し得るようなサイズが選定されている。
但し、ここでは、コイルバネ41の巻き方向である矢印S(図4参照)と同じ方向でコイルバネ41が回転されるように、モータ21の回転方向を設定する。
例えば、コイルバネ41は、樹脂製のものであってもよい。
尚、コイルバネ41を左右に振られた状態にする点に関しては、以下の振分役物も考えられる。
そこで、次に、振分役物201の概要について説明する。
図17に示すように、振分役物201は、パチンコ球が通過することが可能な貫通口202が貫設された入口部材203と、パチンコ球が通過することが可能なJ字状のコイルバネ204、そのコイルバネ204の上端開口部を保持する保持部材205、その保持部材205に突設された伝動板206、その伝動板206と連結するプランジャ207、そのプランジャ207の駆動源であるソレノイド208などから構成されている。
次に、振分役物を「普通機」と呼ばれる種のパチンコ機に設けられるセンター役物に対して適用した第2実施形態について以下に図面を参照にして説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図17の第1実施形態に係るパチンコ機1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るパチンコ機1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
この遊技領域302は、所定厚さの板材をなした遊技盤301上に電動役物などの各構造物が配設され、それを囲むように環状のレール303が立設されて構成されている。このレール303は、発射されたパチンコ球を遊技領域302内に案内する重複して形成した案内路304を構成し、右肩部にはレール303に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部305を有する。
そして、その振り分け結果に基づいて、遊技者はその後の遊技において獲得可能なパチンコ球の量が決定され、当り振分孔361に入球した場合に遊技者により有利となるように構成されている。尚、センター役物306に関しては後に詳細に説明する。
一方、第2排出通路312は、外れ振分孔363に入球したパチンコ球を側部普通電動役物310の裏側へと案内し、側部普通電動役物310の羽根310Aを機械的に開閉させるレバー(図示せず)に接触させることにより、羽根310Aを開放する。
そして、駆動モータ374が回転すると、第2歯車373及び第1歯車372を介して、駆動モータ374の回転運動が保持部材371に伝達され、保持部材371に固定されたコイルバネ354が回転される。尚、その際のコイルバネ354の回転方向は、コイルバネ354の巻き方向Sと同方向となっている。
尚、J字状のコイルバネ354は、その下端開口部を含めた周辺を樹脂コーティングしたものを使用することが望ましい。
また、コイルバネ354の下端開口部354Aから送出されたパチンコ球が落下する領域を、コイルバネ354を通過するパチンコ球の進行方向の鉛直方向に対する傾斜角θによって定義された領域(同心円状の領域)を二以上含んだ状態で仕切壁365によって区分するので、コイルバネ354を通過するパチンコ球の進行方向の鉛直方向に対する傾斜角θが所定の角度範囲(例えば、パチンコ球が1球のみ通過する場合の角度)である場合に、パチンコ球を所定の割合で当り領域366と外れ領域367、368とに区分して振り分けるので、パチンコ球の振り分けがコイルバネ354を同時に通過するパチンコ球の数に依存することを減少させることができる。従って、遊技者がパチンコ球の入賞結果の予想することが困難となり、そのパチンコ球に対する新たな興味を発生させる。
次に、第3実施形態に係るパチンコ機について図24及び図25に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図18乃至図23の第2実施形態に係るパチンコ機の構成と同一符号は、前記第2実施形態に係るパチンコ機の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
ただし、第2実施形態に係るパチンコ機では、センター役物306内部の振分樋360の当り領域366(図21参照)が、略楕円形状を有しているのに対して、第3実施形態に係るパチンコ機では、センター役物406内部の振分樋460の当り領域466(図25参照)が、略円形状を有している点で前記第2実施形態に係るパチンコ機と異なっている。
従って、遊技者は、多数のパチンコ球をセンター役物406内に入球させることによって、より有利な遊技結果を得ることができることとなっている。
例えば、第2及び第3実施形態において、振分樋360、460は基本的に当り領域と外れ領域との2種類の領域によって形成され、コイルバネ354を通過するパチンコ球の数によっていずれかの領域に振り分けることとしていたが、振り分ける領域の数は2種類に限られることなく、3種類以上の領域に振り分けることとしても良い。例えば、図26は3種類の領域によって形成した振分樋の変形例について示した上面図である。
一方、コイルバネ354の撓み量(言い換えれば、パチンコ球の進行方向の鉛直方向に対する傾斜角)が第1所定量未満で第2所定量以上の場合(例えば、同時に通過するパチンコ球の数が2個の場合)に下端開口部から振分樋560に放出されたパチンコ球は、第1中当り領域568又は第2中当り領域569のいずれかに落下する。
更に、コイルバネ354の撓み量(言い換えれば、パチンコ球の進行方向の鉛直方向に対する傾斜角)が第2所定量未満の場合(例えば、同時に通過するパチンコ球の数が3個以上の場合)に下端開口部から振分樋560に放出されたパチンコ球は、大当り領域567に落下する。
そして、外れ振分孔564、565にパチンコ球が入球するよりも、中当り振分孔562、563にパチンコ球が入球した場合のほうが、より遊技者に有利な結果となるように構成され、更に、中当り振分孔562、563にパチンコ球が入球するよりも、大当り振分孔561にパチンコ球が入球した場合のほうが、遊技者に有利な結果となるように構成されている。従って、センター役物内に入球させたパチンコ球の数によって、より多様なパチンコ球の振り分けが可能となり、遊技者を飽きさせることがない。
従って、遊技者は、多数のパチンコ球をセンター役物306内に入球させることによって、より有利な遊技結果を得ることが可能となる。
2 遊技盤
11 振分役物
21 モータ
31 歯車
41 コイルバネ
51 変形保持部材
52 円形開口部
53 上端把持部材
54 円形凸条部
55 下端把持部材
56 連結部材
57 歯形部
58 円形開口部
61 架台
62 固定部
63 吊下部
64 取付部
66 環状溝
306、406 センター役物
Claims (4)
- パチンコ球の直径よりも大きな内径を有する変形自在な中空状の遊技球通路部材と、
前記遊技球通路部材の上端部を軸心回りに回転可能に支持すると共に、該遊技球通路部材の上端開口部へパチンコ球が進入可能となるように支持することにより前記遊技球通路部材を遊技盤面上に吊り下げる支持部材と、
前記支持部材を介して前記遊技球通路部材の上端部を軸心回りに回転させる駆動手段と、を備え、
前記遊技球通路部材の下端開口部は3次元的に移動可能な自由端になっていること、を特徴とするパチンコ機。 - 請求項1に記載するパチンコ機であって、
前記遊技球通路部材として使用されるコイルバネを備え、
前記コイルバネの巻方向と該コイルバネの回転方向を一致させたこと、を特徴とするパチンコ機。 - 請求項1又は請求項2に記載するパチンコ機であって、
前記遊技球通路部材が曲げ形状を有することにより前記遊技球通路部材の下端開口部を鉛直方向から外したこと、を特徴とするパチンコ機。 - 請求項3に記載するパチンコ機であって、
前面に遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技領域内に設けられ、前記支持部材と、パチンコ球を内部へ入球させる入球口とを備えたセンター役物と、を有し、
前記遊技球通路部材は、前記センター役物の内部に曲げ形状を有する状態に設けられ、前記入球口から入球したパチンコ球を通過させるとともに、その弾性変形によって、同時に通過するパチンコ球の数が増えるのに応じて通過するパチンコ球の進行方向を鉛直方向に対する傾斜角が小さくなるように変更する機能を備え、
仕切壁と、前記仕切壁によって複数の領域に区分された遊技球落下領域と、を備えた遊技球振分部を有し、
前記領域は、前記遊技球通路部材を通過するパチンコ球の進行方向の鉛直方向に対する傾斜角が第1の所定角度以上で第2の所定角度未満を一範囲としてその範囲にあるときに前記遊技球通路部材の下端開口部から送出されたパチンコ球が落下する範囲を一領域とし、
前記遊技球落下領域は、それぞれ異なる傾斜角の角度範囲を連続して有する複数の前記領域を備えることを特徴とするパチンコ機。
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