JP4887404B2 - 基板処理システム用加熱装置の昇温制御方法、プログラム、コンピュータ記録媒体及び基板処理システム - Google Patents

基板処理システム用加熱装置の昇温制御方法、プログラム、コンピュータ記録媒体及び基板処理システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば半導体ウェハ等の基板の処理を行う基板処理システムに用いられる加熱装置の昇温制御方法、プログラム、コンピュータ記録媒体及び基板処理システムに用いられる加熱装置の昇温制御装置に関する。
一般に、半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー処理では、例えば半導体ウェハ等の基板上にレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理、現像処理後のウェハを乾燥させたりするための加熱処理等の各種処理が行われている。
これらの一連の処理は、通常、塗布現像処理システムを用いて行われる。塗布現像処理システムは、例えばカセット単位で基板を搬入出するためのカセットステーションと、基板に対して各種の処理を行う処理装置が複数配置された処理ステーションと、隣接する露光装置と処理ステーションとの間で基板の受け渡しを行うためのインターフェイスステーション等を有している(特許文献1)。
例えば特許文献1に開示されるような塗布現像処理システムにおいては、当該塗布現像処理システムに搬入されたウェハの処理を直ちに開始することができるよう、処理ステーション内に設置された複数の加熱装置は、予め所定の温度に昇温された状態で待機しているのが通常である。かかる場合、当該塗布現像処理システムの起動の際に、加熱装置に内蔵された例えば電気ヒータにより、加熱装置の昇温が一斉に行われる。
特開2006−287178号公報
ところで、加熱装置が所定の温度に昇温された状態で待機している状態では、電気ヒータの消費電力は、加熱装置から加熱装置の外部へ放散する熱量を補う分のみであり、この保温に要する電力は、加熱装置の昇温に要する電力、即ちピーク時の電力の半分以下となる。このため、塗布現像処理システムの通常運転時の消費電力と加熱装置の昇温時の消費電力とを比較すると、通常運転時の消費電力は加熱装置の昇温時の消費電力の半分以下となる。
ところが、塗布現像処理システムの電気系統の上位に設置される電気設備、例えば変圧器や遮断器といった電気設備については、塗布現像処理システムの通常運転時の消費電力が加熱装置の昇温時の消費電力の半分以下であるにもかかわらず、塗布現像処理システムの消費電力のピーク値に対して耐力を有する設計とする必要がある。したがって、塗布現像処理システムの通常運転時の消費電力に対して過剰な容量を持つ電気設備を設置することとなり、電気設備の設置に余分な費用がかかっていた。
また、定格点をはるかに下回る負荷領域で変圧器を運転した場合、変圧器の効率が悪くなる。このため、省エネルギーの観点からもピーク時の消費電力を下げ、電気設備の容量を通常運転時の消費電力に近いものとすることが望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板処理システムの加熱装置を昇温するにあたり、ピーク時の消費電力を低減させることを目的としている。
前記の目的を達成するための本発明は、基板を加熱する複数の加熱装置を備え、所定の処理レシピに設定された順序に従って基板を処理する基板処理システムにおいて、前記複数の加熱装置の昇温を制御する方法であって、前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温するルール、上下方向に積層して配置された前記複数の加熱装置のうち、下方に配置された加熱装置から上方に配置された加熱装置の順に昇温するルール、昇温開始から昇温完了までの制定時間が短い加熱装置から、前記制定時間が長い加熱装置の順に昇温するルール、の少なくともいずれか一つ、又は二つ以上を組み合わせたルールに従って、一の前記加熱装置の昇温に伴い当該一の加熱装置から放散する熱を、他の前記加熱装置へ伝達させながら、前記複数の加熱装置の昇温を行い、さらに、前記複数の加熱装置で消費される電力の総量を監視し、前記消費電力の総量が所定の値を超えないように、前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序とは逆の順序で、前記加熱装置に供給する電力の量を減少させることを特徴としている。
本発明によれば、基板処理システムを起動するにあたり、加熱装置の昇温を所定のルールに基づき段階的に行うので、基板処理システム起動時の消費電力のピーク値を下げることができる。したがって、従来のように各加熱装置の昇温を一斉に行う場合と比較して、塗布現像処理システムの電気系統の上位に設置される電気設備の容量を小さくすることができる。これにより、電気設備の設置に要する費用を低減することができる。また、基板処理システムの起動時、即ちピーク時の消費電力と通常運転時の消費電力の差が小さくなるため、基板処理システムの上位に設置されている、変圧器等の電気設備を従来よりも定格点に近い点で運転できる。このため、電気設備の運転時の効率が上がり、電気設備でのエネルギーのロスを減少させることができる。
さらには、加熱装置の昇温において、昇温が完了した加熱装置、若しくは昇温中の加熱装置から放散する熱を、他の加熱装置に伝達させながら昇温を行うため、加熱装置の昇温に要する時間を短縮することができる。また、複数の加熱装置で消費される電力の総量を監視し、この総量が所定の値を超えないように、処理レシピに設定された基板の処理順序とは逆の順序で、加熱装置に供給する電力の量を減少させるので、加熱装置の昇温が完了していないことに起因して、基板処理が中断することを避けることができる。
なお、前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温する場合において、前記処理レシピに設定された基板の処理順序に従って各加熱装置が基板の加熱を行う前に、当該加熱装置の昇温が予め完了しているように当該各加熱装置の昇温を開始する時期を制御してもよい。
前記複数の加熱装置は、基板を載置して加熱する加熱板を夫々備え、前記加熱板は複数の領域に区画され、当該領域毎に温度設定可能であり、前記加熱板を昇温する際に、前記加熱板の外側から当該加熱板の内側に向かう方向に熱が伝達するように前記熱処理板を昇温してもよい。
別な観点による本発明によれば、前記加熱装置の昇温制御方法を基板処理システムによって実行させるために、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また、別な観点による本発明によれば、プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
さらに、別の観点による本発明は、基板を加熱する複数の加熱装置を備え、所定の処理レシピに設定された順序に従って基板を処理する基板処理システムであって、前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温するルール、上下方向に積層して配置された前記複数の加熱装置のうち、下方に配置された加熱装置から上方に配置された加熱装置の順に昇温するルール、昇温開始から昇温完了までの制定時間が短い加熱装置から、前記制定時間が長い加熱装置の順に昇温するルール、の少なくともいずれか一つ、又は二つ以上を組み合わせたルールに従って前記複数の加熱装置を昇温し、さらに前記複数の加熱装置で消費される電力の総量を監視し、前記消費電力の総量が所定の値を超えないように、前記処理レシピに設定された基板の処理順序とは逆の順序で、前記加熱装置に供給する電力の量を減少させる制御を行う制御装置と、を有し、前記複数の加熱装置は、一の前記加熱装置の昇温に伴い当該一の加熱装置から放散する熱が、他の前記加熱装置へ伝達するように配置されていることを特徴としている。
前記制御装置は、前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温する場合において、前記処理レシピに設定された基板の処理順序に従って各加熱装置が基板の加熱を行う前に、当該各加熱装置の昇温が予め完了するように当該各加熱装置の昇温の開始時期をさらに制御してもよい。
前記複数の加熱装置は、前記基板を載置して加熱する加熱板を夫々備え、前記加熱板は複数の領域に区画され、当該領域毎に温度設定可能であり、前記制御装置は、前記加熱板を昇温する際に、前記加熱板の外周部から当該加熱板の内側に向かう方向に熱が伝達するように前記熱処理板を昇温する制御をさらに行ってもよい。
本発明によれば、基板処理システムの加熱装置を昇温するにあたり、ピーク時の消費電力を低減させることができる。
本実施の形態にかかる塗布現像処理システム内部構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかる塗布現像処理システム内部構成の概略を示す側面図である。 本実施の形態にかかる塗布現像処理システム内部構成の概略を示す側面図である。 熱処理ユニットの構成の概略を示す横断面図である。 熱処理ユニットの構成の概略を示す縦断面図である。 ウェハ処理の各工程を示したフローチャートである。 昇温時の熱板の温度変動を示すグラフである。 昇温時の熱板への電力供給量の変動を示すグラフである。 熱板の開始のタイミングを示すグラフである。 昇温時の熱板の温度変動を示すグラフである。 昇温時の熱板への電力供給量の変動を示すグラフである。 熱板の構成を示す平面図である 昇温時の熱板の温度変動を示すグラフである。 熱処理ユニットの構成及び設定温度の概略を示す説明図である。 昇温時の熱板の温度変動を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板処理システムとしての塗布現像処理システム1の内部構成の概略を示す説明図である。図2及び図3は、塗布現像処理システム1の内部構成の概略を示す側面図である。
塗布現像処理システム1は、図1に示すように例えば外部との間でカセットCが搬入出される搬入出部としてのカセットステーション2と、フォトリソグラフィー処理の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理ユニットを備えた処理部としての処理ステーション3と、処理ステーション3に隣接する露光装置4との間でウェハWの受け渡しを行う搬送部としてのインターフェイスステーション5とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2は、例えばカセット搬入出部10とウェハ搬送部11に分かれている。例えばカセット搬入出部10は、塗布現像処理システム1のY方向負方向(図1の左方向)側の端部に設けられている。カセット搬入出部10には、カセット載置台12が設けられている。カセット載置台12上には、複数、例えば4つの載置板13が設けられている。載置板13は、水平方向のX方向(図1の上下方向)に一列に並べて設けられている。これらの載置板13には、塗布現像処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置することができる。
ウェハ搬送部11には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路20上を移動自在なウェハ搬送装置21が設けられている。ウェハ搬送装置21は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各載置板13上のカセットCと、後述する処理ステーション3の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション3には、各種ユニットを備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション3の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション3の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション3のカセットステーション2側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション3のインターフェイスステーション5側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理ユニット、例えばウェハWを現像処理する現像処理ユニット30、ウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成ユニット31、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布ユニット32、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成ユニット33が下から順に4段に重ねられている。
例えば第1のブロックG1の各ユニット30〜33は、処理時にウェハWを収容するカップFを水平方向に複数有し、複数のウェハWを並行して処理することができる。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの熱処理を行う加熱装置としての複数の熱処理ユニット40〜43が設けられている。各熱処理ユニット40〜43は、下から熱処理ユニット40〜43の順に積層して設けられ、各熱処理ユニット40〜43から放散する熱が、他の熱処理ユニットに伝達するように構成されている。熱処理ユニット40は現像処理ユニット30と、熱処理ユニット41は下部反射防止膜形成ユニット31と、熱処理ユニット42はレジスト塗布ユニット32と、熱処理ユニット43は上部反射防止膜形成ユニット33と夫々同程度の高さに配置されている。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡しユニット50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡しユニット60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えば図3に示すようにウェハ搬送装置70、71、72、73が下から順に設けられている。ウェハ搬送装置70、71、72、73は、例えば各ブロックG1〜G4の同程度の高さの所定のユニットにウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えば図3のY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡しユニット52と第4のブロックG4の受け渡しユニット62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側には、ウェハ搬送装置90が設けられている。ウェハ搬送装置90は、例えば前後方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置90は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡しユニットにウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション5には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えば前後方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡しユニット、露光装置4にウェハWを搬送できる。
次に、熱処理ユニット40の構成について説明する。図4は、熱処理ユニット40の構成の概略を示す横断面図であり、図5は、熱処理ユニット40の構成の概略を示す縦断面図である。
熱処理ユニット40は、図4に示すように内部を閉鎖可能な処理容器110を有し、処理容器110のウェハ搬送装置70に対向する側面には、ウェハWの搬入出口111が形成されている。また、熱処理ユニット40は、図5に示すように処理容器110内に、ウェハWを載置して加熱する熱板112と、ウェハWを載置して温度調節する冷却板113を有し、加熱処理と冷却処理の両方を行うことができる。
熱板112は、厚みのある略円盤形状を有している。熱板112は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWを熱板112上に吸着保持できる。
熱板112の内部には、図5に示すように、電気ヒータ121が設けられており、後述する制御装置150により電気ヒータ121への電力の供給量を制御することにより、熱板112を所定の設定温度に制御することができる。
熱板112には、上下方向に貫通する複数の貫通孔122が形成されている。貫通孔122には、昇降ピン123が設けられている。昇降ピン123は、シリンダなどの昇降駆動機構124によって上下動できる。昇降ピン123は、貫通孔122内を挿通して熱板112の上面に突出し、ウェハWを支持して昇降できる。
熱板112には、当該熱板112の外周部を保持する環状の保持部材125が設けられている。保持部材125には、当該保持部材125の外周を囲み、昇降ピン123を収容する筒状のサポートリング126が設けられている。
冷却板113は、厚みのある略円盤形状を有している。冷却板113は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWを冷却板113上に吸着保持できる。
冷却板113の内部には、例えばペルチェ素子などの冷却部材(図示せず)が内蔵されており、冷却板113を所定の設定温度に調整できる。
冷却板113のその他の構成は、熱板112と同様の構成を有している。すなわち、冷却板113には、上下方向に貫通する複数の貫通孔131が形成されている。貫通孔131には、昇降ピン132が設けられている。昇降ピン132は、シリンダなどの昇降駆動機構133によって上下動できる。昇降ピン132は、貫通孔131内を挿通して冷却板113の上面に突出し、ウェハWを支持して昇降できる。
冷却板113には、当該冷却板113の外周部を保持する環状の保持部材134が設けられている。保持部材134には、当該保持部材134の外周を囲み、昇降ピン132を収容する筒状のサポートリング135が設けられている。なお、熱処理ユニット41〜43の構成については熱処理ユニット40の構成と同一であるので、説明を省略する。
塗布現像処理システム1は、図1に示すように制御装置150を有している。制御装置150は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部151を有している。プログラム格納部151には、上述の各処理ユニットや各搬送装置などの駆動系の動作を制御して、塗布現像処理システム1の所定の作用、すなわちウェハWの加熱処理、レジスト液の塗布、現像、ウェハWの搬送経路の制御などを実現させるためのプログラムである、いわゆる処理レシピが格納されている。処理レシピは処理種別毎に作成されており、例えば操作者が処理レシピを選択でき、選択した処理レシピがプログラム格納部151から制御装置150により読み出され、読み出された処理レシピにしたがって各ウェハWの処理が実行される。
また、制御装置150のプログラム格納部151には、塗布現像処理システム1の起動の際に、熱処理ユニット40〜43の熱板112の昇温を制御するためルールを定めたプログラムである昇温レシピも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置150にインストールされたものであってもよい。
本実施の形態における処理レシピでは、例えば図6のフロー図に示すような順序で工程が設定されている。図6に示す工程S1では、下部反射防止膜形成ユニット31と熱処理ユニット41により下部反射防止膜が形成される。工程S2では、レジスト塗布ユニット32と熱処理ユニット42により塗布膜が形成される。
工程S3では、上部反射防止膜形成ユニット33と熱処理ユニット43により上部反射膜が形成される。工程S4では、露光装置4により露光が行われる。工程S5においては、現像処理ユニット30と熱処理ユニット40により現像処理が行われる。
次に、制御装置150による熱板112の温度制御及び昇温レシピについて説明する。各熱処理ユニット40〜43の熱板112の設定温度は、熱処理の目的に応じて異なった値に設定されている。本実施の形態において、例えば各熱処理ユニット40〜43の熱板112a〜112dの温度は、それぞれTa〜Tdに設定されている。
熱処理ユニット40の熱板112aを設定温度Taまで昇温する場合、例えば図7に示すように、熱板112aが設定温度Taに到達するまでの昇温期間Ha1においては、図8に示すように、電気ヒータ121の定格値に相当する電力Pa1が電気ヒータ121に供給されるよう、制御装置150により電源装置(図示せず)の出力が制御される。熱板112aの温度が設定温度Taに到達し、熱板112aが設定温度Taに保たれる保温期間Ha2においては、制御装置150は電源装置の出力を低下させ、熱板112aを設定温度Taに保つ、即ち熱板112から外部に放散する熱量を補う分に相当する電力Pa2を供給する制御を行う。他の熱処理ユニット41〜43の熱板112b〜112dの場合も同様である。
プログラム格納部151に格納されている昇温レシピには、各熱処理ユニット40〜43の熱板112a〜112dの昇温開始の順序、及び昇温開始のタイミングが設定されている。本実施の形態における昇温レシピでは、処理レシピに設定されたウェハWの処理順序で順、即ち、工程S1に用いられる熱処理ユニット41、工程S2に用いられる熱処理ユニット42、工程S3に用いられる熱処理ユニット43、工程S5に用いられる熱処理ユニット40の順に昇温を開始するように昇温開始の順序を設定している。
昇温レシピにおける昇温開始のタイミングは、例えば図9に示すように、最初に昇温が開始される熱処理ユニット41の熱板112bが昇温期間Hb1経過後に設定温度Tbに到達すると、昇温レシピにおいて2番目に昇温されるように設定された熱板112cの昇温が開始されるように設定されている。なお、昇温レシピに設定された各熱板112a〜112dの昇温開始の順序、及び昇温開始のタイミングは、例えば操作員により任意に変更が可能である。
本実施の形態に係る塗布現像処理システム1は以上のように構成されており、次に、以上のように構成された基板処理システム1で行われるウェハ処理について説明する。
塗布現像処理システム1により図6のフロー図に示される基板処理を実行するにあたり、先ず、昇温レシピに設定された順序に従って各熱処理ユニット40〜43の熱板112a〜112dの昇温が開始される。
各熱処理ユニット40〜43の昇温が開始されると、図10に示すように、先ず熱処理ユニット41の熱板112bが設定温度Tbまで昇温される。この際、制御装置150により、電源装置(図示せず)から熱板112bの電気ヒータ121に供給される電力が制御され、設定温度Tbに到達するまでの昇温期間Hb1においては、図11に示すように、定格値に相当する電力Pb1が電気ヒータ121に供給される。昇温期間Hb1が経過して熱板112bの温度が設定温度Tbに達すると、制御装置150は熱板112bに供給する電力をPb2に減少させると共に、熱処理ユニット42の熱板112cの昇温を開始する。この際、熱処理ユニット42に、熱処理ユニット41から放散する熱が伝達することにより、熱板112cは所定の温度ΔTcだけ初期の状態と比較して温度上昇した状態となっている。
熱板112cの昇温が開始されると、熱板112bと同様に、設定温度Tcに到達するまでは電気ヒータ121の定格値に相当する電力Pc1が供給され、昇温期間Hc1が経過して、熱板112cが設定温度Tcに到達すると制御装置150により電力の供給量が電力Pc2に減少され、それと共に熱処理ユニット43の熱板112dに電力Pd1が供給され熱板112dの昇温が開始される。熱板112dも、熱処理ユニット41、42の昇温が行われる間に、熱処理ユニット41、42から放散する熱により所定の温度だけ上昇した状態となっている。熱板112dの昇温期間Hd1が経過し、熱板112dが設定温度Tdに到達すると、電力の供給量が電力Pd2に減少され、それと共に熱処理ユニット40の熱板112aに電力Pa1が供給され、熱板112aの昇温が同様に開始される。なお、この際、塗布現像処理システム1の消費電力は、ピーク値Pmとなる。
熱板112aの昇温期間Ha1が経過し、熱板112aが設定温度Taに到達すると、制御装置150により電力の供給量がPa2に減少される。
各熱処理ユニット40〜43の全ての熱板112a〜112dの昇温が完了すると、処理レシピに基づき、ウェハWの処理が開始される。
ウェハWの処理においては、先ず、複数枚のウェハWを収容したカセットCがカセットステーション10の所定のカセット載置板13に載置される。その後、基板搬装置21によりカセットC内の各ウェハWが順次取り出され、処理ステーション11の第3の処理装置群G3の例えば受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置71によって第2のブロックG2の熱処理ユニット41に搬送され、冷却板113により温度調節処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置71によって例えば第1のブロックG1の下部反射防止膜形成ユニット31に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理ユニット41に搬送され、熱板112により加熱処理が行われる(図6の工程S1)。その後第3のブロックG3の受け渡しユニット53に戻される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置90によって同じ第3のブロックG3の受け渡しユニット54に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置72によって第2のブロックG2の熱処理ユニット42に搬送され、冷却板113により温度調節処理される。その後、ウェハWはウェハ搬送装置72によって第1のブロックG1のレジスト塗布ユニット32に搬送され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置72によって熱処理ユニット42に搬送され、熱板112によりプリベーク処理される(図6の工程S2)。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置72によって第3のブロックG3の受け渡しユニット55に戻される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置90によって同じ第3のブロックG3の受け渡しユニット54に搬送される。その後ウェハWはウェハ搬送装置73によって第2のブロックG2の熱処理ユニット43に搬送され、冷却板113により温度調節処理される。その後、ウェハWはウェハ搬送装置73によって第1のブロックG1の上部反射防止膜形成装置33に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される(図6の工程S3)。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置73によって第3のブロックG3の受け渡しユニット56に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置90によって受け渡しユニット52に搬送され、シャトル搬送装置80によって第4のブロックG4の受け渡しユニット62に搬送される。その後、ウェハWは、インターフェイスステーション7のウェハ搬送装置100によって露光装置6に搬送され、露光処理される(図6の工程S4)。
次に、ウェハWは、ウェハ搬送装置100によって第4のブロックG4の受け渡しユニット60に搬送される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理ユニット40に搬送され、露光後ベーク処理される。次いで、ウェハWは冷却板113により温度調節処理され、その後、ウェハ搬送装置70によって現像処理ユニット30に搬送され、現像される。現像終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理ユニット40に搬送され、ポストベーク処理される。その後、ウェハWは、冷却板113により冷却される(図6の工程S5)。
その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡しユニット50に搬送され、その後カセットステーション4のウェハ搬送装置21によって所定の載置板14のカセットCに搬送される。こうして、一連の処理(フォトリソグラフィー処理)が終了し、ウェハW上に所定のレジストパターンが形成される。
以上の実施の形態によれば、塗布現像処理システム1を起動するにあたり、各熱処理ユニット40〜43の熱板112a〜112dの昇温を昇温レシピに基づき段階的に行うので、塗布現像処理システム1起動時の消費電力のピーク値を下げることができる。したがって、従来のように各熱処理ユニット40〜43の昇温を一斉に行う場合と比較して、塗布現像処理システム1の電気系統の上位に設置される電気設備の容量を小さくすることができる。これにより、電気設備の設置に要する費用を低減することができる。また、塗布現像処理システム1の起動時、即ちピーク時の消費電力と通常運転時の消費電力の差が小さくなるため、塗布現像処理システム1の上位に設置されている変圧器等の電気設備を従来よりも定格点に近い点で運転できる。このため、電気設備の運転時の効率が上がり、エネルギーのロスを減少させることができる。
さらには、熱処理ユニット40〜43の昇温において、昇温が完了した熱処理ユニット、若しくは昇温中の熱処理ユニットから放散する熱を、他の熱処理ユニットに伝達させながら昇温を行うため、各熱処理ユニット40〜43の昇温に要する時間を短縮することができる。
なお、以上の実施の形態においては、各熱処理ユニット40〜43の昇温が全て完了した後に、ウェハWの塗布現像処理ユニット1への搬入を開始したが、全ての熱処理ユニット40〜43の昇温が完了する前にウェハWを塗布現像処理ユニット1へ搬入し、処理レシピに設定されたウェハWの処理順序に従ってウェハWが各熱処理ユニット40〜43で加熱される際、各熱処理ユニット40〜43の昇温が予め完了するように、各熱処理ユニット40〜43の昇温開始の時期を制御してもよい。
具体的には、例えば図10に示す手順で昇温を行う場合に、塗布現像処理ユニット1に搬入されたウェハWが処理レシピに従って熱処理ユニット42に搬入されるまでに要する時間が、熱処理ユニット42の熱板112cの昇温期間Hc1より短い時間Hxであるとする。すると、熱処理ユニット41の熱板112bの昇温が完了した時点で塗布現像処理ユニット1へウェハWを搬入した場合、処理レシピに従ってウェハWが熱処理ユニット42に搬送された時点では熱処理ユニット42の昇温が完了しておらず、ウェハWの処理が渋滞してしまう。この場合、例えば図10に破線で示すように、熱処理ユニット42の熱板112cの昇温を開始するタイミングを、熱板112bの昇温完了後ではなく熱板112bの昇温中で、且つ熱板112bの昇温完了から熱板112cの昇温完了までの期間が時間Hxより短くなるように予め昇温レシピを設定しておけば、制御装置150により熱板112cの昇温が適切に制御され、ウェハWの処理が渋滞することがない。また、このように昇温の制御を行うことで、塗布現像処理システム1の起動から、ウェハWの処理開始までの待ち時間を短縮することができるため、塗布現像処理システム1の生産性を向上させることができる。熱板112c以降の熱処理を行う熱板112d、112aにおけるウェハWの処理渋滞の回避についての方法も同様であるので、説明を省略する。
なお、各熱板112a〜112dの昇温開始のタイミングを早めることにより、例えば図11に破線で示すように、各熱処理ユニット40〜43のうち複数の熱処理ユニットに電気ヒータ121の定格値に相当する電力が同時に供給される可能性がある。かかる場合、塗布現像処理システム1での消費電力が上位の電源系統の定格値を超え、例えば電気系統に設置された保護継電器等がトリップするおそれがある。したがって、このような保護継電器等のトリップを防止するために、例えば各熱処理ユニット40〜43の電気ヒータ121に供給される電力の総量を監視する検出手段152を設け、検出手段152により検出される消費電力の総量が所定の値、例えば保護継電器等の保護動作の設定値を超えないように、制御装置150により各熱処理ユニット40〜43に供給する電力の量を制限する制御を行ってもよい。
保護継電器等の保護動作の設定値を超えないように、各熱処理ユニット40〜43に供給する電力の量を制限する場合、例えば処理レシピに設定されたウェハWの加熱処理の順序とは逆の順序、即ち本実施の形態においては、熱処理ユニット40、43、42、41の順で、各熱処理ユニットに供給する電力の量を減少さてもよい。こうすることで、制御装置150により各熱処理ユニット40〜43に供給する電力の量を制限する必要が生じた場合でも、処理レシピに設定されたウェハWの処理順序に従って熱処理ユニット40〜43の昇温を継続することができる。このため、熱板112の昇温が完了してないことに起因して、ウェハWの処理が中断することがない。
以上の実施の形態では、一つの熱板112に対して一つの電気ヒータ121が設けられていたが、例えば図12に示すように、熱板112を同心円状の3つ領域A1〜A3に区画し、各領域に電気ヒータ121を各々設け、領域毎に温度設定可能な構成としてもよい。このように熱板112に複数の領域A1〜A3を設けることで、例えば熱板112を昇温する際に、熱板112の外側から内側へ向かって、即ち領域A1から領域A3の順に昇温を開始することができる。これにより、領域A1の熱を領域A3に向かう方向に伝達させ、熱板112の昇温に要する電力の消費量をさらに抑制することができる。なお、図12においては3つの領域A1〜A3を描図しているが、区画の数は3つに限定されるものではなく、また、区画の形状も同心円状である必要はなく、例えば、扇型状等であってもよい。
また、制御装置150により各熱処理ユニット40〜43に供給する電力の量を制限する際も、例えば熱板112の領域A1〜A3の全ての電気ヒータ121への電力の供給を一度に制限するのではなく、例えば内側の領域、即ち領域A3から領域A1の順に制限するように制御を行ってもよい。こうすることで、制御装置150により領域A2及び領域A3への電力の供給量が制限された場合でも、例えば領域A1からの熱伝導により領域A1及び領域A2の昇温を行うことができる。
なお、以上の実施の形態における昇温レシピでは、熱処理ユニット40〜43の昇温開始の順序と処理レシピにおけるウェハWの加熱処理の順序が一致するように昇温開始の順序を設定していたが、昇温レシピに設定する昇温開始の順序としては、例えば熱板112の昇温開始から昇温完了までの制定時間が短い順に昇温を開始するものであったり、上下方向に積層して配置された熱処理ユニット40〜43を下方に配置された熱処理ユニット40から上方に配置された熱処理ユニット43の順で昇温を開始するものであったりしてもよい。
熱板112の昇温開始から昇温完了までの制定時間が短い順に昇温を開始する場合は、例えば図10において昇温に要する時間が短い順、即ち熱板112c、112a、112b、112dの順に昇温レシピが設定される。このように昇温レシピを設定した場合、例えば図13に示すように各熱処理ユニット40〜43の熱板112a〜112dの昇温が行われる。この場合、昇温完了までの制定時間が短い熱板、例えば熱板112cは、設定温度Tcに到達した後は少ない電力で他の熱処理ユニットへ熱を伝達することができる。
また、発明者らが検証したところによれば、例えば熱処理ユニット41から放散する熱は、熱処理ユニット40に比べ熱処理ユニット42に対してより伝達しやすい。即ち一の熱処理ユニットから放散した熱は、下方に位置する熱処理ユニットに比べ上方に位置する熱処理ユニットに対してより伝達しやすい。したがって、熱処理ユニット40〜43を下から上、即ち熱処理ユニット40、41、42、43の順序で昇温を開始してもよい。かかる場合、最も効率よく各熱処理ユニット40〜43の昇温を行うことができる。
なお、例えば熱処理ユニット40〜43を下から上の順に昇温する場合や、熱処理ユニット40の昇温完了までの制定時間が短い順に昇温する場合も、制御装置150のプログラム格納部151に夫々の昇温レシピを格納しておき、塗布現像処理システム1の起動の際に複数の昇温レシピを組み合わせて選択してもよい。さらには、複数の昇温レシピを同時に選択する場合、いずれの昇温レシピを優先して実施するかを選択できるようにしてもよい。
複数の昇温レシピを同時に選択する場合について説明する。例えば各熱処理ユニット40〜43の熱板112a〜112dの設置温度が、複数の処理レシピに対応するために、例えば図14に示すように各熱処理ユニット40〜43内で、更にエリア201〜208毎に異なる値に設定されているものとする。図14では、例えば、エリア204、207の設定温度が180℃、エリア201の設定温度が200℃、エリア202、205、206、208の設定温度が250℃、エリア203の設定温度が350℃に設定されている。昇温順序は、昇温レシピから、処理レシピの順序に基づいて昇温するものと、熱処理ユニット40〜43を下から上の順に昇温するものを選択し、処理レシピ順に昇温することを優先選択するものとする。なお、処理レシピにおける加熱処理はエリア201〜208の順に行われるものとする。この場合、例えば図15に示すように、先ず処理レシピにおいて、最初にウェハWの加熱処理を行うエリア201、202、及び最下段に配置されているエリア207の昇温が開始される。
次いで、最も設定温度が低いエリア207の昇温が完了すると、エリア202の次にウェハWの加熱処理を行うエリア203、及び最下段に配置されているエリア208の昇温が開始される(図15の期間K1)。
その後、エリア201が設定温度に達すると、エリア203の次にウェハWの加熱処理を行うエリア204の昇温が開始される(図15の期間K2)。
その後、エリア202が設定温度に達すると共に、エリア201やエリア202からの熱伝達により予め昇温されていたエリア204も設定温度に到達し、エリア204の次にウェハWの加熱処理を行うエリア205の昇温が開始される(図15の期間K3)。その後、エリア204が設定温度に達すると、エリア206の昇温が開始され(図15の期間K4)、やがて全てのエリアにおいて熱板の昇温が完了する。
なお、以上のように昇温レシピを複数選択する場合においても、当然制御装置150により電気ヒータ121への供給電力を制限してもよい。かかる場合、電力の制限は、選択されている昇温レシピにおいて最後に昇温が開始されるものから順に電力の制限が行われるように制御される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、基板処理システム用加熱装置の昇温を行うのに有用である。
1 塗布現像処理システム
2 カセットステーション
3 処理ステーション
4 露光装置
5 インターフェイスステーション
10 カセット搬入部
11 ウェハ搬送部11
12 カセット載置台
13 カセット載置板
20 搬送路
21 ウェハ搬送装置
30 現像処理ユニット
31 下部反射防止膜形成ユニット
32 レジスト塗布ユニット
33 上部反射防止膜形成ユニット
40〜43 熱処理ユニット
50〜56 受け渡しユニット
60〜62 受け渡しユニット
70〜73 ウェハ搬送装置
80 シャトル搬送装置
90 ウェハ搬送装置
100 ウェハ搬送装置
110 処理容器
111 搬入出口
112 熱板
113 冷却板
121 電気ヒータ
122 貫通孔
123 昇降ピン
124 昇降駆動機構
125 保持部材
126 サポートリング
131 貫通孔
132 昇降ピン
133 昇降駆動機構
134 保持部材
135 サポートリング
150 制御装置
151 プログラム格納部
152 検出手段
201〜208 エリア
W ウェハ
F カップ
D ウェハ搬送領域
C カセット

Claims (8)

  1. 基板を加熱する複数の加熱装置を備え、所定の処理レシピに設定された順序に従って基板を処理する基板処理システムにおいて、前記複数の加熱装置の昇温を制御する方法であって、
    前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温するルール、
    上下方向に積層して配置された前記複数の加熱装置のうち、下方に配置された加熱装置から上方に配置された加熱装置の順に昇温するルール、
    昇温開始から昇温完了までの制定時間が短い加熱装置から、前記制定時間が長い加熱装置の順に昇温するルール、
    の少なくともいずれか一つ、又は二つ以上を組み合わせたルールに従って、一の前記加熱装置の昇温に伴い当該一の加熱装置から放散する熱を、他の前記加熱装置へ伝達させながら、前記複数の加熱装置の昇温を行い、
    さらに、前記複数の加熱装置で消費される電力の総量を監視し、前記消費電力の総量が所定の値を超えないように、前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序とは逆の順序で、前記加熱装置に供給する電力の量を減少させることを特徴とする、加熱装置の昇温制御方法。
  2. 前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温する場合において、
    前記処理レシピに設定された基板の処理順序に従って各加熱装置が基板の加熱を行う前に、当該加熱装置の昇温が予め完了しているように当該各加熱装置の昇温を開始する時期を制御することを特徴とする、請求項1に記載の加熱装置の昇温制御方法。
  3. 前記複数の加熱装置は、基板を載置して加熱する加熱板を夫々備え、
    前記加熱板は複数の領域に区画され、当該領域毎に温度設定可能であり、
    前記加熱板を昇温する際に、前記加熱板の外側から当該加熱板の内側に向かう方向に熱が伝達するように前記熱処理板を昇温する、請求項1または2のいずれかに記載の加熱装置の昇温制御方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の加熱装置の昇温制御方法を基板処理システムによって実行させるために、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
  6. 基板を加熱する複数の加熱装置を備え、所定の処理レシピに設定された順序に従って基板を処理する基板処理システムであって、
    前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温するルール、
    上下方向に積層して配置された前記複数の加熱装置のうち、下方に配置された加熱装置から上方に配置された加熱装置の順に昇温するルール、
    昇温開始から昇温完了までの制定時間が短い加熱装置から、前記制定時間が長い加熱装置の順に昇温するルール、
    の少なくともいずれか一つ、又は二つ以上を組み合わせたルールに従って前記複数の加熱装置を昇温し、さらに前記複数の加熱装置で消費される電力の総量を監視し、前記消費電力の総量が所定の値を超えないように、前記処理レシピに設定された基板の処理順序とは逆の順序で、前記加熱装置に供給する電力の量を減少させる制御を行う制御装置と、を有し、
    前記複数の加熱装置は、一の前記加熱装置の昇温に伴い当該一の加熱装置から放散する熱が、他の前記加熱装置へ伝達するように配置されていることを特徴とする、基板処理システム。
  7. 前記制御装置は、前記所定の処理レシピに設定された基板の処理順序で加熱装置を昇温する場合において、
    前記処理レシピに設定された基板の処理順序に従って各加熱装置が基板の加熱を行う前に、当該各加熱装置の昇温が予め完了するように当該各加熱装置の昇温の開始時期をさらに制御することを特徴とする、請求項6に記載の基板処理システム。
  8. 前記複数の加熱装置は、前記基板を載置して加熱する加熱板を夫々備え、
    前記加熱板は複数の領域に区画され、当該領域毎に温度設定可能であり、
    前記制御装置は、前記加熱板を昇温する際に、前記加熱板の外周部から当該加熱板の内側に向かう方向に熱が伝達するように前記熱処理板を昇温する制御をさらに行うことを特徴とする、請求項6または7のいずれかに記載の基板処理システム。
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