JP6868376B2 - 基板処理装置及び基板処理システム - Google Patents

基板処理装置及び基板処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP6868376B2
JP6868376B2 JP2016228747A JP2016228747A JP6868376B2 JP 6868376 B2 JP6868376 B2 JP 6868376B2 JP 2016228747 A JP2016228747 A JP 2016228747A JP 2016228747 A JP2016228747 A JP 2016228747A JP 6868376 B2 JP6868376 B2 JP 6868376B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate processing
temperature
power
processing system
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016228747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018085474A (ja
Inventor
小川 洋一
洋一 小川
誠之 石橋
誠之 石橋
知之 五味
知之 五味
孝眞 竹馬
孝眞 竹馬
荻野 貴史
貴史 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2016228747A priority Critical patent/JP6868376B2/ja
Priority to KR1020170151185A priority patent/KR102071771B1/ko
Priority to CN201711188858.5A priority patent/CN108109940B/zh
Publication of JP2018085474A publication Critical patent/JP2018085474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6868376B2 publication Critical patent/JP6868376B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67103Apparatus for thermal treatment mainly by conduction
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67242Apparatus for monitoring, sorting or marking
    • H01L21/67248Temperature monitoring
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/683Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、半導体ウェハ等の基板に対して成膜処理等の処理を行う基板処理装置及び基板処理システムに関する。
半導体製造装置の製造過程では、半導体ウェハ等の基板に対して成膜処理やエッチング処理等の種々の処理が繰り返し行われる。近年では、上述のように基板に対して処理を行う基板処理装置を複数設け、基板処理システムとしたものがある(特許文献1参照)。
特許文献1の基板処理システムでは、複数の基板処理装置で実行される複数のプロセスの各プロセス実行時に消費されるプロセス最大電力値を記憶している。そして、この特許文献1のシステムでは、プロセス要求に応じて、各基板処理装置で実行中のプロセスに対応するプロセス最大電力値の合計値と、要求プロセスに対応するプロセス最大電力値との合算値を算出し、合算値がシステム全体で使用可能な最大電力値以内であるときのみ要求プロセスを実行する。
これにより特許文献1の基板システムでは、並行して実行されるプロセスの数を減少させずに、容量の小さい給電設備を利用して基板を処理できる。
特開2007−273888号公報
ところで、基板処理システムでは、各基板処理装置の立ち上げ時に基板が載置されるステージ等の設定温度を設定するときや、現在のプロセスよりステージの設定温度が高いプロセスへ切り替えるときに、変更後の設定温度までステージを昇温する工程(以下、昇温工程)が行われる。基板処理装置で実行される工程のうち、この昇温工程が最も電力を消費する。
そのため、従来のシステムでは、全ての基板処理装置で昇温工程が並行して実行された場合に消費が予測される最大の電力値以上の許容電力を備えた給電設備を用意するか、または、各基板処理装置にて順に昇温工程を実行する必要があった。
この昇温工程についても、特許文献1の技術を採用することにより、並行して実行される昇温工程の数を減少させず、容量の小さい給電設備を利用してステージを昇温することができる。
しかし、特許文献1の技術を採用すると、昇温工程の実行が許可されないことがあるため、全ての基板処理装置について昇温工程が完了するまでに長時間を要することがある。
また、給電設備がさらに小容量化されることが好ましい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、装置の立ち上げ時を含む設定温度の変更時に、長時間を要することなく小容量の給電設備を用いて、ステージ等の被加熱体を変更後の設定温度まで昇温させることが可能な基板処理システム及び該システムを実現する基板処理装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムであって、前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置を備え、前記基板処理装置の前記温度制御部は、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、前記制御装置は、前記複数の前記基板処理装置それぞれの現在の状態の情報に基づいて当該基板処理システムでの現在の使用電力を推定すると共に、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、該判定部は、実行する工程が、基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、当該基板処理システムに許容された最大電力と、推定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、を満たすときに、当該工程において前記制限機能を有効にすると判定することを特徴としている。
本発明によれば、被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の設定温度までの被加熱体の昇温工程時に駆動電力を、許容電力より低い制限電力以下に一時的に制限することができる。したがって、給電設備を小容量化することができる。
別な観点による本発明は、基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムであって、前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置と、当該基板処理システムでの現在の使用電力を測定する測定装置と、を備え、前記基板処理装置の前記温度制御部は、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、前記制御装置は、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、該判定部は、実行する工程が、前記基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、当該基板処理システムに許容された最大電力と、測定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、を満たすときに、当該工程において前記制限機能を有効にすると判定することを特徴としている
別な観点による本発明は、基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムにおける基板処理方法であって、前記基板処理システムが、前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置を備え、前記基板処理装置の前記温度制御部が、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、前記制御装置が、前記複数の前記基板処理装置それぞれの現在の状態の情報に基づいて当該基板処理システムでの現在の使用電力を推定すると共に、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、実行する工程が、前記基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、当該基板処理システムに許容された最大電力と、推定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、を満たすときに、前記制限機能を有効にすると前記判定部により判定し、前記基板処理装置が、制限機能を有効にすると判定された、昇温する工程を、前記制限電力以下に前記加熱部の駆動電力を制限しつつ行うことを特徴としている。
別な観点による本発明は、基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムにおける基板処理方法であって、前記基板処理システムが、前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置と、当該基板処理システムでの現在の使用電力を測定する測定装置と、を備え、前記基板処理装置の前記温度制御部が、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、前記制御装置が、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、実行する工程が、前記基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、当該基板処理システムに許容された最大電力と、測定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、を満たすときに、前記制限機能を有効にすると前記判定部により判定し、前記基板処理装置が、制限機能を有効にすると判定された、昇温する工程を、前記制限電力以下に前記加熱部の駆動電力を制限しつつ行うことを特徴としている。
本発明によれば、装置の立ち上げ時を含む設定温度の変更時に、長時間を要することなく小容量の給電設備を用いて、ステージ等の被加熱体を変更後の設定温度まで昇温させることが可能な基板処理システム及び該システムを実現する基板処理装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る基板処理システムの構成の概略を示す図である。 図1のマスタコントローラのハードウェア構成図である。 図1の基板処理システムのハードウェア構成図である。 図1のプロセスモジュールの縦断面図である。 図1のプロセスモジュール、制御コントローラ及びマスタコントローラの機能ブロック図である。 図5の温度制御部の制限機能を説明するための図である。 立ち上げプロセス等が要求された場合に、制御コントローラ及びマスタコントローラで行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る基板処理システムを説明するための機能ブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る基板処理システムを説明するための機能ブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、以下に示す実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
なお、以下の説明では、基板としての半導体ウェハ(以下、ウェハ)にTi膜(または、TiN膜)を形成する処理を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る基板処理システムの構成の概略を示す図である。
基板処理システム10は、ホストコンピュータ100、マスタコントローラ(以下、EC200(EC(Equipment Controller)と称呼する)、4つの制御コントローラ300a〜d及び4つのプロセスモジュール(以下、PM(Process Module)と称呼する)400a〜dを有している。ホストコンピュータ100とEC200とは、インターネットなどのネットワーク500により接続されている。また、EC200と制御コントローラ300a〜dとは、LAN(Local Area Network)などのネットワーク600により接続されている。
ホストコンピュータ100は、データ管理など基板処理システム10全体を管理する。EC200は、本発明に係る「制御装置」の一例であり、基板の成膜処理を制御するために使用されるレシピ(プロセスレシピ)を保存し、レシピにしたがって制御コントローラ300a〜dに成膜処理を制御する指令を送信したり、使用されたレシピの履歴を保存したりするなどの管理を行う。
制御コントローラ300a〜dは、EC200から送信された指令に基づいてPM400a〜dをそれぞれ制御し、各PM400a〜dは、その制御に基づいて搬入されたウェハWを成膜処理する。処理デ−タ(例えば、温度、圧力及びガス流量などの経時変化)は、制御コントローラ300a〜dからEC200を介してホストコンピュータ100に送信される。
各PM400a〜dと、各PM400a〜dに対応する各制御コントローラ300a〜dにより本発明に係る「基板処理装置」が構成される。
図2は、EC200のハードウェア構成図である。なお、ホストコンピュータ100及び制御コントローラ300a〜dのハードウェア構成については図示していないが、EC200と同様な構成である。
図示するように、EC200は、ROM(Read Only Memory)205、RAM(Random Access Memory)210、CPU(Central Processing Unit)215、バス220、内部インタフェース(I/F)225及び外部I/F230を有している。
ROM205には、EC200にて実行される基本的なプログラムや、異常時に起動するプログラム、プロセスレシピ等が記録されている。RAM210には、各種プログラムやデータが蓄積されている。ROM205及びRAM210は、記憶装置の一例であり、EEPROM、光ディスク、光磁気ディスクなどの記憶装置であってもよい。
CPU215は、プロセスレシピにしたがって基板の成膜処理を制御する。バス220は、ROM205、RAM210、CPU215、内部インタフェース225及び外部インタフェース230の各デバイス間で情報をやりとりする経路である。
内部インタフェース225は、オペレータの操作によりキーボード710やタッチパネル715から成膜処理に関するデータが入力され、必要なデータをモニタ720やスピーカ725に出力するようになっている。外部インタフェース230は、ネットワーク500に接続されたホストコンピュータ100とデータを送受信するとともに、ネットワーク600に接続された各制御コントローラ300a〜dとデータを送受信するようになっている。
図3は、PM400のハードウェア構成を説明するための、基板処理システム10のハードウェア構成図である。
図示するように、基板処理システム10は、ウェハWを搬入出させる搬送システムHとウェハWに対して成膜処理を行う処理システムSとを備えている。搬送システムHと処理システムSとは、ロードロック室401a、401bを介して連結されている。
搬送システムHは、カセットステージ410と搬送ステージ420を有している。カセットステージ410には、カセット容器411が載置されている。カセット容器411は、例えば、最大で25枚のウェハWを多段に収容することができる。
搬送ステージ420には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構421が設けられている。ウェハ搬送機構421は、ウェハWを略水平に保持する二つの搬送アーム421a、421bを有しており、これら搬送アーム421a、421bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。
処理システムSには、移載室430及び4つのPM400a〜dが設けられている。移載室430は、例えば上方から見て略多角形状(図示の例では六角形状)をなすように形成された密閉可能な構造を有している。また、移載室430は、気密に密閉可能なゲートバルブを介してPM400a〜dとそれぞれ接続されている。さらに、移載室430には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構431が設けられている。ウェハ搬送機構431は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム431a、431bを有しており、これら搬送アーム431a、431bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。
PM400a〜dは、ウェハWを載置するステージ440a〜dがそれぞれ設けられている。
移載室430及びPM400a〜dの室内は、所望の程度までそれぞれ真空引きされている。
かかる構成により、処理システムSは、アーム431aを用いてウェハWをロードロック室401a、401bから移載室430を経由して各PM400a〜dに搬入し、各ステージ440a〜dに載置された状態で成膜処理した後、再び、移載室430を経由してロードロック室401a、401bへ搬出するようになっている。
なお、本実施形態では、ウェハWは、PM400aまたはPM400cに搬入されてTi膜の成膜処理がなされ、その後、PM400bまたはPM400dに搬入されてTi膜を窒化してTiN膜を形成する処理がなされる。なお、PM400a〜dは、このような成膜処理であって他の種の膜を形成する処理を行うものであってもよいし、成膜処理の他、拡散処理、エッチング処理、アッシング処理、スパッタリング処理等の各種処理を行うものであってもよい。
図4は、PM400a〜dそれぞれの縦断面図である。
PM400a〜dは、気密に構成された略円筒状のチャンバCを有していて、その内部には、前述したようにウェハWを載置するステージ440a〜dが設けられている。ステージ440a〜dは、例えばAlNなどのセラミックスで構成され、円筒状の支持部材450により支持されている。
ステージ440a〜dには、ステージヒータ451aが埋め込まれている。ステージヒータ451aには、チャンバCの外部にて給電ユニット452aが接続されていて、給電ユニット452aから出力された交流電圧によりステージヒータ451aが駆動されて発熱し、ステージ440a〜dの温度がプロセスレシピに定義された設定温度まで加熱され保持される。
また、チャンバCや、チャンバCから後述の排気装置480に至るまでの排気ラインには、モジュールヒータ(図5の符号451b参照)が設けられ、モジュールヒータは給電ユニット452aとは別の給電ユニット(図5の符号452b参照)に接続されている。チャンバCに対するモジュールヒータは例えば天井壁部に設けられる。このモジュールヒータにより、チャンバCの天井壁部や上記排気ラインが設定温度に加熱され保持される。
なお、図示は省略するが、ステージ440a〜dなどの被加熱体を設定温度に加熱し保持するため、被加熱体の温度を測定する熱電対などの温度センサがステージ440a〜dや天井壁部等に設けられている。
チャンバCの天井壁部には、絶縁部材453を介してシャワーヘッド460が設けられている。このシャワーヘッド460は、上段ブロック体461、中段ブロック体462及び下段ブロック体463から構成されている。
上段ブロック体461には、ガス通路461aとガス通路461bとが形成されている。中段ブロック体462には、ガス通路461aと連通されたガス通路462a、及び、ガス通路461bと連通されたガス通路462bが形成されている。下段ブロック体463には、ガス通路462a及びガス通路462bにそれぞれ連通した噴射孔463a及び噴射孔463bが交互に複数形成されている。シャワーヘッド460には、ガスライン464a、464bを介してガス供給機構470が接続されている。
ガス供給機構470は、ガス供給源471a〜e、複数のバルブ472及び複数のマスフローコントローラ473から構成されていて、各バルブ472の開閉を制御することにより、各ガス供給源から処理ガスを選択的にチャンバC内に供給するようになっている。また、各マスフローコントローラ473は、それぞれが供給する処理ガスの流量を制御することにより処理ガスを所望の濃度に調整するようになっている。
ガス供給源のうち、ClFガス供給源471aは、クリーニングガスであるClFガスを供給し、TiClガス供給源471bは、Ti膜形成のためにTiが含有されたTiClガスを供給し、Ar供給源471cは、プラズマ励起ガスであるArガスを供給する。また、H供給源471dは、還元ガスであるHガスを供給し、NHガス供給源471eは、Ti膜を窒化するためにNが含有されたNHガスを供給する。
ClFガス供給源471a、TiClガス供給源471b及びAr供給源471cには、前述したガスライン464aが接続されている。H供給源471d及びNHガス供給源471eには、ガスライン464bが接続されている。さらに、TiClガス供給源471bには、図示は省略するが、上述とは別のガスラインを介して排気装置480が接続されている。
シャワーヘッド460には、整合器490を介して高周波電源491が接続されている。一方、ステージ440a〜dには、シャワーヘッド460の対向電極として電極492が埋設されている。電極492には、整合器493を介して高周波電源494が接続されていて、高周波電源494から電極492に高周波電力が供給されることによりバイアス電圧が生成される。
チャンバCには、その底部壁面にて排気管481が設けられていて、排気管481には、真空ポンプを含む排気装置480が接続されている。排気装置480は、排気管481を介してチャンバC内のガスを排気することによりチャンバC内を所定の真空度まで減圧するようになっている。
かかる構成により、高周波電源491からシャワーヘッド460に供給された高周波電力によって、ガス供給機構470からシャワーヘッド460を介してチャンバCに供給された処理ガスがプラズマ化され、そのプラズマによりウェハWが成膜処理される。例えば、PM400aにてTi膜が形成される場合には、ウェハWが搬送された後、TiClガス供給源471bから供給されたTiClガスがArガスにキャリアされて、ガスライン464a、ガス通路461a、462aを通って噴射孔463aからチャンバC内に噴射される。一方、H供給源471dから供給されたHガスは、ガスライン464b、ガス通路461b、462bを通って噴射孔463bからチャンバC内に噴射される。このようにして、TiClガスとHガスとは、まったく独立してチャンバCに供給され、チャンバC内に供給された後に混合されながら高周波電力によりプラズマ化され、これにより、ウェハWにTi膜(TiSi膜)が形成される。
このようにしてTi膜が形成されたウェハWは、さらに、必要に応じてPM400bに搬送され、その表面を窒化する処理を施される。この場合、Arガスは、ガスライン464a、ガス通路461a、462aを通って複数の噴射孔463aからチャンバC内に噴射され、NHガス及びHガスは、ガスライン464b、ガス通路461b、462bを通って複数の噴射孔463bからチャンバC内に噴射される。供給されたガスは高周波電力によりプラズマ化され、これにより、ウェハWが窒化処理(TiN膜形成処理)される。なお、所定枚数のウェハWが成膜された後は、ClFガスをチャンバC内に供給することにより、チャンバC内がクリーニングされる。
図5は、PM400a〜d、制御コントローラ300a〜d及びEC200の各機能をブロックにて示した機能構成図である。なお、本実施形態の要部のみ図示している。
PM400a〜dは、加熱部451及び給電部452の各ブロックにより示される機能を有している。加熱部451は、ウェハやチャンバ等の被加熱体を設定温度に加熱し保持するものであり、ステージヒータ451aやモジュールヒータ451b等の加熱手段から構成される。給電部452は加熱部451に電力を供給するものであり、ステージヒータ451aに給電する給電ユニット452a、モジュールヒータ451bに給電する給電ユニット452b等から構成される。
制御コントローラ300a〜dは、温度制御部350及び記憶部355の各ブロックにより示される機能を有している。温度制御部350は、PM400a〜dの加熱部451を制御し、ステージ等の被加熱体を設定温度に調整する。具体的には、温度制御部350は、被加熱体の温度を測定する不図示の温度センサから被加熱体の温度の情報を取得しており、この被加熱体の温度の情報と設定温度の情報に基づいて、加熱部451に対する給電部452の出力を制御することによって被加熱体を設定温度に調整する。
また、被加熱体を設定温度に調整する際、温度制御部350は、PM400a〜dの加熱部451に供給する電力を予め定められた許容電力以下に制限しつつ加熱部451を制御する。具体的には、温度制御部350は、加熱部451の駆動電流及び駆動電圧をそれぞれ予め定められた許容電圧値及び許容電流値以下に制限しながら、加熱部451を制御して、被加熱体を設定温度に調整する。
この温度制御部350はさらに、駆動電力を許容電力より低い制限電力以下にし、具体的には、駆動電圧値及び駆動電流値をそれぞれ、許容電圧値より低い制限電圧値及び許容電流値より低い制限電流値以下にする機能(以下、制限機能)を有する。制限電圧値及び制限電流値は記憶部355に記憶されている。どのような場合に、この制限機能を用いるかについては後述する。
EC200は、記憶部250、入力部255、判定部260、基板処理実行部265、通信部270及び出力部275の各ブロックにより示される機能を有している。
記憶部250は、基板の処理手順などを示したプロセスレシピ250aを記憶する。プロセスレシピ250aには、プロセス毎に、ステージ440a〜dの設定温度や、モジュールヒータ451bにより加熱されるチャンバCや排気ラインの設定温度(以下、モジュールの設定温度)のデータが含まれる。また、プロセスレシピ250aとして記憶されるレシピは、成膜処理に関するレシピだけでなく、PM400a〜dの立ち上げプロセスのためのレシピもある。立ち上げプロセスとは、メンテナンスからPMがプロセス可能な状態へ移行するプロセスをいい、このプロセスでは、被加熱体を常温等の温度から設定温度へ昇温する工程等が実施される。
入力部255は、オペレータがキーボード710やタッチパネル715を操作することによりプロセスの要求を入力する。
判定部260は、温度制御部350の制限機能を有効にするか否かを判定する。例えば、判定部260は、要求されたプロセスが、立ち上げプロセスである場合や、現在実行中のプロセスよりステージ等の被加熱体の設定温度が高いプロセスである場合に、温度制御部350の制限機能を有効にすると判定する。
基板処理実行部265は、判定部260の判定結果及びプロセスレシピ250aの手順に基づくプロセスの実行を制御する。
通信部270は、基板処理実行部265から出力された制御信号を制御コントローラ300に送信する。制御コントローラ300は、温度制御部350等が制御信号に応じた駆動信号を、PM400a〜d内の給電部452等に送信し、これにより、駆動信号に応じてPM400a〜dの各部が動作することによって、チャンバ内にてウェハに対して成膜処理がなされる。
出力部275は、各処理中に不具合が生じた場合等に、その旨をモニタ720やスピーカ725に出力する。
図6は、温度制御部350の制限機能を説明する図である。図6(A)は、温度制御部350の制限機能を無効にして各PM400a〜dを立ち上げた場合の、当該PM400a〜dそれぞれの総電流と各加熱手段に対する電流の時間変化を示し、図6(B)は、温度制御部350の制限機能を有効にした場合における同時間変化を示す。
本実施形態に係る基板処理システムでは、基板処理装置の立ち上げ時等の被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の設定温度まで被加熱体を昇温する工程において、温度制御部350の制限機能を有効にする。具体的には、本実施形態に係る基板処理システムでは、判定部260での判定の結果、要求されたプロセスが立ち上げプロセスである場合や、現在実行中のプロセスよりステージ等の被加熱体の設定温度が高いプロセスである場合に、被加熱体を変更後の設定温度まで昇温する工程において温度制御部350の制限機能が有効にされる。
例えば、要求されたプロセスが立ち上げプロセスである場合、図6(A)及び図6(B)に示すように、制限機能を無効にしたときに比べ、被加熱体を設定温度まで昇温する工程において、プロセスが要求されたPM400a〜dでの総電流を抑えることができる。
図示は省略するが、要求されたプロセスが現在実行中のプロセスよりステージ等の被加熱体の設定温度が高いプロセスである場合も、被加熱体を変更後の設定温度まで昇温する昇温工程において制限機能を有効にすることにより、同様の結果を得ることができる。
また、基板処理システムで実行される工程のうち、上述の昇温工程が最も電力を消費する。
したがって、制限機能を上述のように用いることによって、給電設備を小容量化することができる。
さらに、本実施形態の基板処理システムでは、上述の昇温工程を複数のPM400a〜d間で並列して行うことができるため、昇温をPM毎に順に行う場合に比べて、短時間で全てのPM400a〜dをプロセス可能な状態に完了させることができる。
なお、以上に説明したEC200の各機能は、実際には、図2のCPU215がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを実行することにより、または、各機能を実現するための図示しないIC等を制御することにより達成される。例えば、本実施形態では、判定部260、基板処理実行部265の各機能は、実際には、CPU215がこれらの機能を実現する処理手順を記述したプログラムやプロセスレシピを実行することにより達成される。
また、制御コントローラ300の各機能もEC200の各機能と同様にCPU等により達成される。
次に、立ち上げプロセスが要求された場合や、現在実行中のプロセスより被加熱体の設定温度が高いプロセスが要求された場合に、制御コントローラ300a〜d及びEC200で行われる処理を、図7を用いて説明する。図7は、上記処理の一例を示したフローチャートである。
図示するように、EC200は、入力部255を介して、立ち上げプロセスや、現在実行中のプロセスより被加熱体の設定温度が高いプロセスが要求された場合、言い換えると、これらのプロセスを入力部255が入力した場合(ステップS101)、判定部260が、当該プロセスの変更後の設定温度までの昇温工程において制限機能を有効にすると、判定する(ステップS102)。なお、現在実行中のプロセスより被加熱体の設定温度が高いプロセスとは、ステージの設定温度とモジュール設定温度の両方が現在のものより高いプロセスだけでなく、モジュール設定温度は現在のものと変わらずステージの設定温度のみ現在のものより高いプロセスを含んでもよい。
そして、基板処理実行部265は、制限機能を有効にする旨の制御信号と設定温度に関する制御信号を、要求されたプロセスを実行するPM400a〜dに対応する制御コントローラ300a〜dに通信部270を介して送信する(ステップS103)。なお、以下では、PM400aが、要求されたプロセスを実行するものとする。
制御コントローラ300aの温度制御部350は、制限機能を有効にする旨の制御信号を受信すると(ステップS201)、記憶部355を参照し、許容電流値及び許容電圧値を制限電流値及び制限電圧値に書き換える(ステップS202)。ステージヒータ451aの駆動電流及び駆動電圧に対する許容電流値及び許容電流値並びに制限電流値及び制限電圧値は、モジュールヒータ451bに対するものと異なっても良いし同じであってもよい。また、被加熱体の温度制御を被加熱体毎に多チャンネル化して行う場合は、許容電流値及び許容電圧値並びに制限電流値及び制限電圧値をチャンネル毎に設定することができる。
制限電流値及び制限電圧値は、プログラム内部のパラメータであること、すなわち、通常のオペレータが予め定められた値から変更できないことが好ましい。通常のオペレータが変更できるとすると、誤って変更して高い値が設定された場合に、基板処理システム全体の総使用電力が当該システム全体の許容電力を超えてしまうおそれがあるからである。
次いで、温度制御部350は、加熱部451の駆動電流及び駆動電圧をそれぞれ制限電流値及び制限電圧値以下に制限しつつ、設定温度に関する制御信号と温度センサからの出力に基づいて、PM400aの加熱部451を制御する(ステップS203)。そして、このような加熱部451の制御により、被加熱部の温度が設定温度まで昇温され、さらに該設定温度で安定すると、すなわち昇温が完了すると(ステップS204、YES)、温度制御部350は、制限電流値及び制限電圧値を元の許容電流値及び許容電流値に書き換える(ステップS205)。また、温度制御部350は、昇温工程が完了した旨の情報をEC200の基板処理実行部265に送信する(ステップS206)。
EC200の基板処理実行部265は、昇温工程が完了した旨の情報を受信すると(ステップS104)、要求されたプロセスが立ち上げプロセスである場合は、立ち上げプロセスを終了し、また、要求されたプロセスが立ち上げプロセス以外であれば、当該プロセスを実行するための制御信号を制御コントローラ300aに送信し、要求されたプロセスをPM400aに実行させる(ステップS105)。
なお、判定部260は、現在実行中のプロセスより被加熱体の設定温度が変化しないプロセスや現在実行中のプロセスより被加熱体の設定温度が低いプロセスが要求された場合、温度制御部350の制限機能を無効にすると判定する。そして、従来と同様に、要求されたプロセスのプロセスレシピ250aに基づいて基板処理実行部265から制御コントローラ300aに制御信号を送信し、要求されたプロセスをPM400aに実行させる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、温度制御部350の制限機能を有効にするか否かは、被加熱体であるステージとチャンバなどとで共通に判定し決定していた。一方、第2の実施形態の基板処理システムでは、温度制御部350の制限機能を有効にするか否かは、被加熱体毎に決定する。
これにより、設定温度までの昇温に時間を要する加熱手段に対しては制限機能を有効にせず、短時間で昇温が完了する加熱手段に対しては制限機能を有効にして、加熱手段間で昇温完了のタイミングを合わせ、昇温に長時間かかる加熱手段の昇温完了までの時間を長くさせずにすむ。
なお、被加熱体の温度制御を被加熱体毎に多チャンネル化して行う場合は、上記制限機能を有効にするかをチャンネル毎に決定してもよい。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係るPM400a〜d、制御コントローラ300a〜d及びEC200の各機能をブロックにて示した機能構成図である。
第3の実施形態において、EC200は、記憶部250がPM400a〜d毎に現在の状態(ステータス)を示す情報(ステータス情報250b)を記憶する。ステータスには、設定温度の変更時における変更後の設定温度までの昇温工程中であることを示す「昇温時」、プロセスを実行中であることを示す「プロセス時」、アイドル中であることを示す「アイドル時」がある。ステータス情報250bは、プロセスの要求があったときや昇温工程が終了した後などに基板処理実行部265により書き換えられる。
また、記憶部250は、上記ステータス毎に、当該ステータスにおける、推定される使用電力値の情報(ステータス別推定電力情報250c)を記憶する。具体的には、記憶部250は、「昇温時」、「プロセス時」及び「アイドル時」それぞれに対応する、推定使用電力値を記憶する。
さらに、記憶部250は、基板処理システム全体に許容された最大電力値、すなわち、基板処理システムが有する給電設備の最大容量の情報(全体容量情報250d)を記憶する。
また、EC200の判定部260は、プロセスが要求されたときに、PM400a〜dの現在のステータスの情報に基づいて、基板処理システム全体の現在の使用電力を算出/推定する算出部260aを有する。具体的には、算出部260aは、プロセスが要求されたときに、記憶部250を参照し、PM400a〜dそれぞれのステータスの情報を取得し、該ステータスに対応する推定使用電力値を取得して合算し、基板処理システム全体の現在の使用電力を算出する。さらに、算出部260aは、記憶部250を参照し、推定された基板処理システム全体の現在の使用電力と給電設備の最大容量との差分を算出する。
第1の実施形態におけるEC200の判定部260は、言い換えると、実行する工程が、立ち上げプロセス時を含む被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件(工程に関する条件)を満たした場合に、当該昇温する工程において制限機能を有効にすると判定するものである。
それに対し、本実施形態の判定部260は、工程に関する条件と、基板処理システムでの現在の使用電力に関する条件の両方を満たしたときに、設定温度の変更時の昇温工程において制限機能を有効にすると判定する。本実施形態における上記現在の使用電力に関する条件とは、給電設備の最大容量と算出部260aで算出された推定使用電力との差分が所定値より小さいという条件である。これら工程に関する条件と、現在の使用電力に関する条件の両方を満たしたときに、制限機能を有効にすると判定する。そして、該当する昇温工程が制限機能を有効にした状態で行われる。
なお、その際、既にステータスが「昇温中」になっているPMについても制限機能を有効にしてもよい。
上述のような構成にすることで以下の効果がある。すなわち、基板処理システムを構成する複数のPM400a〜dの全てが昇温工程にあるときのみ、基板処理システム全体の使用電力が給電設備の全容量を超える可能性がある。したがって、立ち上げプロセス等を実行すると複数のPM400a〜dの全てが昇温工程にあることになると予測されること、すなわち、給電設備の最大容量と算出部260aで算出された推定使用電力との差分が所定値より小さいという条件を満たすことを、判定部260は、制御コントローラ300の制限機能を有効にすると判定する条件としている。前述のように制限機能を有効にすると昇温工程が完了するまでの時間が長くなるが、本実施形態のように構成することで、必要なときのみ制限機能を有効にすることができるため、上記昇温工程が完了するまで時間が長くなるのを極力防ぎつつ、給電設備を小容量化することができる。
また、本実施形態では、制限電力値を記憶部355に予め複数記憶しておくと共に、給電設備の最大容量と算出部260aで算出された推定使用電力との差分の情報を制御コントローラ300aの温度制御部350に送信するようにしてもよい。そして、制御コントローラ300aの温度制御部350では、制限機能において実際に使用する制限電力値を予め記憶している複数の制限電力値から上記差分に基づいて選択するようにしてもよい。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る基板処理システムの機能ブロック図である。
図9の基板処理システムは、該システム全体の現在の使用電力を測定する測定装置800を備える。
また、EC200の判定部260の算出部260aは、プロセスが要求されたときに、記憶部250を参照し、測定装置800で測定された基板処理システム全体の使用電力と給電設備の最大容量との差分を算出する。
本実施形態の判定部は、第3の実施形態のものと同様、工程に関する条件と、基板処理システムでの現在の使用電力に関する条件の両方を満たしたときに、設定温度の変更時の昇温工程において制限機能を有効にすると判定する。ただし、本実施形態における上記現在の使用電力に関する条件は、第3の実施形態に係るものと異なり、給電設備の最大容量と測定装置800で測定された現在の使用電力との差分が所定値より小さいという条件である。これら工程に関する条件と、現在の使用電力に関する条件の両方を満たしたときに、制限機能を有効にすると判定する。そして、該当する昇温工程が制限機能を有効にした状態で行われる。
上述のような構成にすることで以下の効果がある。すなわち、基板処理システムを構成する複数のPM400a〜dの全てが昇温工程であるときのみ、基板処理システム全体の使用電力が給電設備の最大容量を超える可能性がある。したがって、立ち上げプロセス等を実行すると複数のPM400a〜dの全てが昇温工程にあることになると予測されること、すなわち、給電設備の最大容量と測定された現在の使用電力との差分が所定値より小さいという条件を満たすことを、判定部260は、制御コントローラ300の制限機能を有効にすると判定する条件としている。前述のように制限機能を有効にすると昇温工程が完了するまでの時間が長くなるが、本実施形態のように構成することで、必要なときのみ制限機能を有効にすることができるため、上記昇温工程が完了するまで時間が長くなるのを極力防ぎつつ、給電設備を小容量化することができる。
本発明はウェハ等の基板に対し成膜処理等の処理を行う技術に有用である。
10…基板処理システム
100…ホストコンピュータ
200…マスタコントローラ(EC)
205…ROM
210…RAM
215…CPU
220…バス
225…内部インタフェース
230…外部インタフェース
250…記憶部
255…入力部
260…判定部
260a…算出部
265…基板処理実行部
270…通信部
275…出力部
300a〜d…制御コントローラ
350…温度制御部
355…記憶部
400a〜d…プロセスモジュール(PM)
440a〜d…ステージ
451…加熱部
451a…ステージヒータ
451b…モジュールヒータ
452…給電部
452a…給電ユニット
452b…給電ユニット
800…測定装置

Claims (4)

  1. 基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムであって、
    前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置を備え、
    前記基板処理装置の前記温度制御部は、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、
    前記制御装置は、前記複数の前記基板処理装置それぞれの現在の状態の情報に基づいて当該基板処理システムでの現在の使用電力を推定すると共に、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、
    該判定部は、
    実行する工程が、前記基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、
    当該基板処理システムに許容された最大電力と、推定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、
    満たすときに、当該工程において前記制限機能を有効にすると判定することを特徴とする基板処理システム。
  2. 基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムであって、
    前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置と、
    当該基板処理システムでの現在の使用電力を測定する測定装置と、を備え、
    前記基板処理装置の前記温度制御部は、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、
    前記制御装置は、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、
    該判定部は、
    実行する工程が、前記基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、
    当該基板処理システムに許容された最大電力と、測定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、
    を満たすときに、当該工程において前記制限機能を有効にすると判定することを特徴とす基板処理システム。
  3. 基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムにおける基板処理方法であって、
    前記基板処理システムが、前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置を備え、
    前記基板処理装置の前記温度制御部が、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、
    前記制御装置が、前記複数の前記基板処理装置それぞれの現在の状態の情報に基づいて当該基板処理システムでの現在の使用電力を推定すると共に、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、
    実行する工程が、前記基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、
    当該基板処理システムに許容された最大電力と、推定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、
    満たすときに、前記制限機能を有効にすると前記判定部により判定し、
    前記基板処理装置が、制限機能を有効にすると判定された、昇温する工程を、前記制限電力以下に前記加熱部の駆動電力を制限しつつ行うことを特徴とする基板処理方法。
  4. 基板が載置されるステージを含む被加熱体を加熱する加熱部と、該加熱部の駆動電力を許容電力以下に制限しつつ当該加熱部を制御し前記被加熱体の温度を設定温度に調整する温度制御部と、を有し、基板に対して処理を行う基板処理装置を複数備える基板処理システムにおける基板処理方法であって、
    前記基板処理システムが、前記複数の前記基板処理装置を制御する制御装置と、当該基板処理システムでの現在の使用電力を測定する測定装置と、を備え、
    前記基板処理装置の前記温度制御部が、前記駆動電力を前記許容電力より低い制限電力以下にする制限機能を有し、
    前記制御装置が、前記制限機能を有効にするか否か判定する判定部を有し、
    実行する工程が、前記基板処理装置の立ち上げ時を含む前記被加熱体の設定温度の変更時における、変更後の前記設定温度まで前記被加熱体を昇温する工程であるという条件と、
    当該基板処理システムに許容された最大電力と、測定された前記現在の使用電力との差分が、所定値より小さいという条件と、
    を満たすときに、前記制限機能を有効にすると前記判定部により判定し、
    前記基板処理装置が、制限機能を有効にすると判定された、昇温する工程を、前記制限電力以下に前記加熱部の駆動電力を制限しつつ行うことを特徴とする基板処理方法。
JP2016228747A 2016-11-25 2016-11-25 基板処理装置及び基板処理システム Active JP6868376B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016228747A JP6868376B2 (ja) 2016-11-25 2016-11-25 基板処理装置及び基板処理システム
KR1020170151185A KR102071771B1 (ko) 2016-11-25 2017-11-14 기판 처리 장치 및 기판 처리 시스템
CN201711188858.5A CN108109940B (zh) 2016-11-25 2017-11-24 基片处理装置和基片处理系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016228747A JP6868376B2 (ja) 2016-11-25 2016-11-25 基板処理装置及び基板処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018085474A JP2018085474A (ja) 2018-05-31
JP6868376B2 true JP6868376B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=62206477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016228747A Active JP6868376B2 (ja) 2016-11-25 2016-11-25 基板処理装置及び基板処理システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6868376B2 (ja)
KR (1) KR102071771B1 (ja)
CN (1) CN108109940B (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3491002B2 (ja) * 1995-06-08 2004-01-26 東京エレクトロン株式会社 複数の電力使用系の動作制御方法及びその装置
JPH11111823A (ja) * 1997-10-06 1999-04-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板熱処理装置
JPH11126743A (ja) * 1997-10-24 1999-05-11 Tokyo Electron Ltd 処理装置
TW493215B (en) * 1997-11-06 2002-07-01 Applied Materials Inc Method and apparatus for reducing thermal gradients within a ceramic wafer support pedestal
JP4426155B2 (ja) * 2002-06-06 2010-03-03 株式会社タムラ製作所 加熱装置
JP2005125340A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Senju Metal Ind Co Ltd リフロー炉およびリフロー炉の立ち上げ方法
JP5604812B2 (ja) * 2009-06-11 2014-10-15 千住金属工業株式会社 リフロー炉及びその制御方法
JP4887404B2 (ja) * 2009-06-16 2012-02-29 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム用加熱装置の昇温制御方法、プログラム、コンピュータ記録媒体及び基板処理システム
JP5102861B2 (ja) * 2010-05-28 2012-12-19 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム用加熱装置の昇温制御方法、プログラム、コンピュータ記録媒体及び基板処理システム
JP5778519B2 (ja) * 2011-08-11 2015-09-16 アズビル株式会社 エネルギー総和抑制制御装置、電力総和抑制制御装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN108109940B (zh) 2021-11-19
KR20180059352A (ko) 2018-06-04
KR102071771B1 (ko) 2020-01-30
JP2018085474A (ja) 2018-05-31
CN108109940A (zh) 2018-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102737945B (zh) 等离子体处理装置、等离子体处理方法
US10096506B2 (en) Reducing temperature transition in a substrate support
US7738983B2 (en) Method of optimizing process recipe of substrate processing system
TWI637440B (zh) Substrate processing system, manufacturing method of semiconductor device, program, and recording medium
CN110957236B (zh) 衬底处理装置、半导体器件的制造方法及记录介质
US7376490B2 (en) Operational control device, operational control method, program and storage medium thereof, for a plurality of power consumption systems
TW201709379A (zh) 基板處理裝置、半導體裝置之製造方法、程式及記錄媒體
KR102165541B1 (ko) 기판 처리 시스템, 반도체 장치의 제조 방법 및 기록 매체
JP2015035530A (ja) 基板処理システム
US8904955B2 (en) Substrate processing apparatus
JP6868376B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理システム
JP4796574B2 (ja) 基板処理装置の制御装置および基板処理装置の制御プログラム
TWI724388B (zh) 基板處理裝置、半導體裝置之製造方法及記錄媒體
JP2019114695A (ja) 基板処理方法
JP6244131B2 (ja) 基板処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
KR20230014033A (ko) 기판 처리 장치, 반도체 장치의 제조 방법 및 기록 매체
JP7273980B2 (ja) 情報処理装置および基板処理方法
WO2023238707A1 (ja) 基板処理装置、制御システム、および制御方法
JP5522776B2 (ja) 基板処理装置、基板処理装置の制御方法及びメンテナンス方法
JP2013258312A (ja) 基板処理装置及び基板搬送方法
JP2005123308A (ja) 基板処理装置
KR101208696B1 (ko) 반도체 제조장치 및 그 챔버 압력 제어방법
JP2021012910A (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法、プログラムおよび記録媒体
JP2001102424A (ja) マルチチャンバ型処理装置
JP2008311365A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6868376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250