JP4887254B2 - 車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法 - Google Patents

車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動二輪車両の制動時に該車両の車輪に対する制動力を制御することにより車輪のロックを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行させるための車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法に関する。
一般に、車両の一種である自動二輪車両においても、自動四輪車両と同様に車両制動時における車両の操作性の向上が望まれている。そこで、近年では、自動二輪車両にも車両制動時に車輪がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行可能な自動二輪車両用の制動装置(以下、単に「制動装置」という。)を搭載することが提案されている。
この制動装置は、前輪用の第1制動機構と後輪用の第2制動機構とを備えている。これら各制動機構は、マスタシリンダと、ホイールシリンダと、該ホイールシリンダ内から流出したブレーキ液を一時貯留するリザーバと、該リザーバ内に一時貯留されているブレーキ液を吸引してマスタシリンダ側に吐出するポンプ(例えばピストンポンプ)とをそれぞれ備えている。また、各制動機構には、マスタシリンダ側から上流側ブレーキ液路を介してホイールシリンダ内にブレーキ液が流入することを許可又は規制するために開閉駆動する常開型の第1開閉弁と、ホイールシリンダ内から下流側ブレーキ液路を介してリザーバ側にブレーキ液が流出することを許可又は規制するために開閉駆動する常閉型の第2開閉弁とがそれぞれ設けられている。
ところで、自動二輪車両のイグニッションスイッチが「オン」になった直後には、各開閉弁やポンプなどが正常に動作するか否かをチェックするイニシャルチェックが実行されるようになっている。このイニシャルチェックが実行されると、下流側ブレーキ液路及びリザーバ内のブレーキ液は、ポンプの駆動によって上流側ブレーキ液路側に吐出されるため、下流側ブレーキ液路が上流側ブレーキ液路に対して負圧状態になるおそれがある。
そこで、上記制動装置を制御する制動制御装置は、自動二輪車両が発進すること、自動二輪車両が加速する状態にあること、及びイグニッションスイッチが「オフ」になったことのうち少なくとも一つを検出した場合に、ブレーキ操作手段としてのブレーキレバーやブレーキペダルが非操作状態であると判断し、各開閉弁を開閉駆動させる連通制御を実行するようにしていた。その結果、上流側ブレーキ液路側からブレーキ液の一部が下流側ブレーキ液路内に供給されることにより、下流側ブレーキ液路の負圧状態が解消されるようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−53428号公報
ところで、自動二輪車両が発進すること又は自動二輪車両が加速する状態にあることを検出して連通制御が実行される場合、該連通制御中に運転手によってブレーキレバーやブレーキペダルが操作されてしまう可能性がある。このように連通制御中に運転手がブレーキレバーやブレーキペダルを操作してしまった場合には、その操作に対して連通制御の非実行時におけるブレーキレバーやブレーキペダルの操作とは異なる違和感を運転手に与えてしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、運転手によってブレーキ操作手段が操作される可能性が低いタイミングで下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧を解消するための連通制御を実行することにより、ブレーキ操作手段の操作時に該操作に対する違和感を運転手に与える可能性を低減できる車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、車両の制動制御装置にかかる請求項1に記載の発明は、車両の各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第1の車輪(FW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)とを備える制動装置(11)の駆動を制御する車両の制動制御装置(15)であって、前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から上流側ブレーキ液路(24f,24r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r)と、該ホイールシリンダ(19f,19r)から流出して下流側ブレーキ液路(25f,25r)内を流動したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)内に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通又は非連通とすべく開閉駆動する開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられており、前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された状態から非操作状態になったと判定した場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させることにより該開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも上流側(33f,33r,19f,19r,50)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通する連通制御を実行する制御手段(15,S15)を備えたことを要旨とする。
一般に、ブレーキ操作手段の操作を解消した運転手が連続してブレーキ操作手段を操作する可能性は、非常に低い。そこで、本発明では、ブレーキ操作手段が操作された状態から非操作状態になったと判定された場合に、制御手段は連通制御を実行する。そのため、運転手によってブレーキ操作手段が操作される可能性が低いタイミングで下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧を解消するための連通制御を制御手段が実行することにより、ブレーキ操作手段の操作時に該操作に対する違和感を運転手に与える可能性を低減できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両の制動制御装置において、前記制御手段(15,S15)は、前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された状態から非操作状態になったと判定してから予め設定された非操作経過時間(KT1)が経過するまでの間、前記ブレーキ操作手段(22,23)の非操作状態が維持された場合に、前記連通制御を実行することを要旨とする。
一般に、ブレーキ操作手段が操作中であるか否かの判定は、ブレーキスイッチが制御手段に出力する出力信号に基づき行われる。このブレーキスイッチは、運転手によるブレーキ操作手段の操作量が予め設定された操作量閾値以上である場合に、ブレーキ操作手段が操作されている旨の出力信号(以下、「オン信号」という。)を制御手段に向けて出力するようになっている。そのため、運転手がブレーキ操作手段を操作した状態であっても、その操作量が操作量閾値未満である場合には、オン信号がブレーキスイッチから出力されなくなってしまう。そこで、本発明では、ブレーキスイッチからオン信号が出力されなくなったことによりブレーキ操作手段が非操作状態になったと判定されてから非操作経過時間が経過するまでの間、ブレーキ操作手段の非操作状態が維持された場合に、制御手段が連通制御を実行する。そのため、運転手によるブレーキ操作手段の操作中に制御手段が連通制御を実行する可能性を低くでき、結果として、制御手段による連通制御の実行が運転手に気付かれる可能性を低くできる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の制動制御装置において、前記制御手段(15,S15)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になってから予め設定された駆動開始経過時間(KT1)が経過するまでの間、前記ブレーキ操作手段(22,23)の非操作状態が維持された場合に、前記連通制御を実行することを要旨とする。
上記構成では、車両のイグニッションスイッチが「オン」になってから駆動開始経過時間が経過するまでの間に、運転手によるブレーキ操作手段の操作が一度もなされなかった場合には、ブレーキ操作手段が操作される可能性が低いと判定され、連通制御が制御手段によって実行される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の車両の制動制御装置において、前記車両は、前記第1制動機構(13)を駆動させる際に操作される第1ブレーキ操作手段(22)と、前記第2制動機構(14)を駆動させる際に操作される第2ブレーキ操作手段(23)とを有する自動二輪車両であり、前記制御手段(15,S15)は、前記各ブレーキ操作手段(22,23)のうち少なくとも一方が操作された状態から前記各ブレーキ操作手段(22,23)が共に非操作状態になったと判定した場合に、前記各制動機構(13,14)に対して前記連通制御を実行することを要旨とする。
上記構成によれば、各制動機構に対して制御手段が連通制御を共に実行するため、各制動機構の下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧を解消させることが可能になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車両の制動制御装置において、前記制動装置(11)には、前記ポンプ(27f,27r)を駆動させる場合に回転する回転電機(M)が設けられており、前記制御手段(15,S15)は、前記連通制御中に前記ポンプ(27f,27r)を駆動させるために前記回転電機(M)の回転を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、連通制御中には、制御手段による制御に基づきポンプが駆動するため、各制動機構内におけるブレーキ液の円滑な流動に貢献できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の車両の制動制御装置において、前記車両は、前記第1制動機構(13)を駆動させる際に操作される第1ブレーキ操作手段(22)と、前記第2制動機構(14)を駆動させる際に操作される第2ブレーキ操作手段(23)とを有する自動二輪車両であり、前記制御手段(15,S15)は、前記第1ブレーキ操作手段(22)が操作された状態から非操作状態になったと判定した場合には前記第1制動機構(13)に対して連通制御を実行する一方、前記第2ブレーキ操作手段(23)が操作された状態から非操作状態になったと判定した場合には前記第2制動機構(14)に対して前記連通制御を実行することを要旨とする。
上記構成によれば、制動機構毎に適切なタイミングで制御手段が連通制御を実行できる。
一方、車両の制動制御方法にかかる請求項7に記載の発明は、車両の各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第1の車輪(FW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)との駆動を制御する車両の制動制御方法であって、前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から上流側ブレーキ液路(24f,24r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r)と、該ホイールシリンダ(19f,19r)から流出して下流側ブレーキ液路(25f,25r)内を流動したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)内に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通又は非連通とすべく開閉駆動する開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられており、前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された状態から非操作状態になったと判定された場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させることにより該開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも上流側(33f,33r,19f,19r,50)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通する連通制御を実行するようにしたことを要旨とする。
上記構成によれば、請求項1の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、自動二輪車両の制動制御装置及び自動二輪車両の制動制御方法に具体化した第1の実施形態を図1〜図5に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明においては、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車両は、駆動輪である後輪(第2の車輪)RWに駆動力を付与するための図示しない駆動機構と、第1の車輪としての前輪FW及び後輪RWに制動力を付与するための制動装置11とを備えている。駆動機構は、自動二輪車両の駆動源となるエンジン(図示略)を備え、該エンジンは、運転手によるアクセル12の操作量に応じた駆動力を出力するようになっている。
制動装置11は、前輪FWに制動力を付与するための第1制動機構13と、後輪RWに制動力を付与するための第2制動機構14と、これら各制動機構13,14の駆動を制御するための制動制御装置としての電子制御装置(以下、「ECU」という。)15とを備えている。第1制動機構13には、第1マスタシリンダ16f及びブースタ17を有する第1液圧発生装置18fと、前輪FWに対応する第1ホイールシリンダ19fと、第1マスタシリンダ16fと第1ホイールシリンダ19fとを連通するための第1液圧回路20fとが設けられている。そして、自動二輪車両の右側ハンドル21に対応する位置に配設された第1ブレーキ操作手段としてのブレーキレバー22が右側ハンドル21に接近するように握り操作された場合には、ブレーキレバー22の操作量に応じたブレーキ液が第1マスタシリンダ16f側から第1液圧回路20fを介して第1ホイールシリンダ19f内に供給されるようになっている。
第2制動機構14には、第2マスタシリンダ16rを有する第2液圧発生装置18rと、後輪RWに対応する第2ホイールシリンダ19rと、第2マスタシリンダ16rと第2ホイールシリンダ19rとを連通するための第2液圧回路20rとが設けられている。そして、自動二輪車両の右足置きの前方に配設された第2ブレーキ操作手段としてのブレーキペダル23が踏込み操作された場合には、ブレーキペダル23の操作量に応じたブレーキ液が第2マスタシリンダ16r側から第2液圧回路20rを介して第2ホイールシリンダ19r内に供給されるようになっている。
次に、各液圧回路20f,20rについて以下説明する。
各液圧回路20f,20rは、マスタシリンダ16f,16r内のブレーキ液をホイールシリンダ19f,19rに向けて流動させるための上流側ブレーキ液路24f,24rと、各ホイールシリンダ19f,19rから流出したブレーキ液が流動する下流側ブレーキ液路25f,25rとをそれぞれ備えた構成とされている。各液圧回路20f,20r上には、ホイールシリンダ19f,19r側から下流側ブレーキ液路25f,25r内を流動してきたブレーキ液を一時貯留するリザーバ26f,26rと、リザーバ26f,26r内に一時貯留されているブレーキ液を内部に吸引して上流側ブレーキ液路24f,24r側に吐出するポンプ27f,27r(例えば、ピストンポンプ)とがそれぞれ設けられている。これら各ポンプ27f,27rは、共通の回転電機としてのモータM(本実施形態では直流モータ)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっている。
また、各液圧回路20f,20rには、上流側ブレーキ液路24f,24rと下流側ブレーキ液路25f,25rとをホイールシリンダ19f,19rを介することなく連通させるための連通液路28f,28rがそれぞれ形成されている。なお、以降の記載において、連通液路28f,28rの上流端と上流側ブレーキ液路24f,24rとの連結部位のことを「上流側連結部位」というと共に、連通液路28f,28rの下流端と下流側ブレーキ液路25f,25rとの連結部位のことを「下流側連結部位」というものとする。
また、各液圧回路20f,20r上において、上流側連結部位とホイールシリンダ19f,19rとの間には、常開型の第1開閉弁29f,29r(例えば電磁弁)がそれぞれ配設されている。また、各液圧回路20f,20r上において、ホイールシリンダ19f,19rと下流側連結部位との間には、常閉型の第2開閉弁30f,30r(例えば電磁弁)がそれぞれ配設されている。さらに、各連通液路28f,28r上には、常開弁である第1開閉弁31f,31rがそれぞれ配設されると共に、各連通液路28f,28r上において第1開閉弁31f,31rよりも下流側には、常閉弁である第2開閉弁32f,32rがそれぞれ配設されている。なお、以降の記載において、連通液路28f,28rにおいて第1開閉弁31f,31rと第2開閉弁32f,32rとの間のブレーキ液路のことを、「負圧解消用液路33f,33r」というものとする。
上述した第1開閉弁29f,31f,29r,31rは、それぞれのソレノイドコイルが通電されることによりそれぞれ閉じ動作する一方、第2開閉弁30f,32f,30r,32rは、それぞれのソレノイドコイルが通電されることによりそれぞれ開き動作するようになっている。そして、上記したブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作された状態で各開閉弁29f〜32f,29r〜32rがそれぞれ開閉駆動することにより、各ホイールシリンダ19f,19r内のブレーキ液圧が増圧されたり、保持されたり、減圧されたりするアンチロックブレーキ制御(以下、「ABS制御」という。)が、実行されるようになっている。
次に、本実施形態のECU15について以下説明する。
ECU15は、入力側インターフェース(図示略)と、出力側インターフェース(図示略)と、CPU40、ROM41及びRAM42などを備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動させるための駆動回路とを主体として構成されている。ECU15の入力側インターフェース(図示略)には、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作されたことを検出するためのブレーキスイッチSW、及び自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが電気的に接続されている。また、入力側インターフェースには、各車輪FW,RWの車輪速度を検出するための車輪速度センサSE1,SE2が電気的に接続されている。
本実施形態のブレーキスイッチSWは、機械式のブレーキスイッチである。そのため、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方の操作量が予め設定された操作量閾値以上になった場合には、ブレーキスイッチSWからECU15に向けて信号(以下、「オン信号」という。)が出力されるようになっている。そして、ECU15は、ブレーキスイッチSWからオン信号が入力されている場合にはブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作されていると判定する一方、ブレーキスイッチSWからオン信号が入力されていない場合にはブレーキレバー22及びブレーキペダル23が共に操作されていないと判定するようになっている。なお、以降の記載において、ブレーキスイッチSWがECU15に向けてオン信号を出力している状態のことを、「ブレーキスイッチSWが「オン」である」というものとする。
一方、ECU15の出力側インターフェース(図示略)には、各ポンプ27f,27rを駆動させるためのモータM及び各開閉弁29f〜32f,29r〜32rが電気的に接続されている。そして、ECU15は、ブレーキスイッチSW、イグニッションスイッチIGSW及び各車輪速度センサSE1,SE2からの各入力信号に基づき、モータM、各開閉弁29f〜32f,29r〜32rの動作を個別に制御するようになっている。
デジタルコンピュータにおいて、ROM41には、モータM及び各開閉弁29f〜32f,29r〜32rを個別に制御するための各種の制御プログラム(後述する連通制御開始処理等)及び各種閾値(後述するオフ後経過時間閾値、制御実行時間等)などが記憶されている。また、RAM42には、イグニッションスイッチIGSWの「オン」中に適宜書き換えられる各種の情報(後述する第1経過時間、第2経過時間、連通制御完了フラグ等)などがそれぞれ記憶されるようになっている。
次に、ECU15内の各駆動回路のうちモータMを回転させるためのモータ用駆動回路について図2及び図4に基づき以下説明する。
図2に示すように、モータ用駆動回路43には、スイッチング素子としてのパワートランジスタ44が設けられている。パワートランジスタ44のコレクタ端子は、自動二輪車両の図示しない電源に電気的に接続されると共に、パワートランジスタ44のエミッタ端子は、モータMの一方の端子に電気的に接続されている。また、モータMの他方の端子は、アースに電気的に接続されている。
また、パワートランジスタ44には、CPU40の制御指令に基づき生成された制御信号Vcontがベース端子を介して入力されるようになっている。図4に示すように、CPU40は、「High」レベル(以下、「Hレベル」と略記する。)と「Low 」レベル(以下、「Lレベル」と略記する。)とが交互になるように制御信号Vcontを生成するようになっている。そして、パワートランジスタ44に入力された制御信号VcontのレベルがHレベルである場合、パワートランジスタ44が「オン」状態になるため、モータMには、モータ駆動系の直流電圧である駆動電圧Vcc(例えば12V)が印加される。一方、パワートランジスタ44に入力された制御信号VcontのレベルがLレベルである場合には、パワートランジスタ44が「オフ」状態になるため、モータMへの駆動電圧Vccの印加が停止される。
また、モータ用駆動回路43には、図2に示すように、モータMの2つの端子間の電圧である端子間電圧Vmt(図4参照)を検出するための電圧モニタ45が設けられており、該電圧モニタ45の3つの端子のうち第1の端子は、パワートランジスタ44とモータMとの間の電線に電気的に接続されている。また、電圧モニタ45の第2の端子は、アースに電気的に接続されており、電圧モニタ45の第3の端子は、CPU40に電気的に接続されている。そして、CPU40は、電圧モニタ45からの入力信号の大きさに基づき端子間電圧Vmtを演算するようになっている。
具体的には、パワートランジスタ44に入力された制御信号VcontのレベルがHレベルである場合、CPU40は、端子間電圧Vmtとして駆動電圧Vccを演算することになる。一方、パワートランジスタ44に入力された制御信号VcontのレベルがHレベルからLレベルになった直後では、モータMに駆動電圧Vccが印加されていたときの慣性力でポンプ27f,27rが駆動するため、モータMは、その回転が継続される。その結果、モータMは、発電機として機能し、電磁誘導に基づく発電電圧Vgを発生させる。そのため、パワートランジスタ44に入力された制御信号VcontのレベルがLレベルである場合、CPU40は、モータMの回転速度に応じた発電電圧Vgを端子間電圧Vmtとして演算することになる。なお、この発電電圧Vgは、その大きさがモータMの回転速度が遅いほど小さくなるものである。
次に、本実施形態のECU15が実行する各制御処理ルーチンのうち、後述する連通制御を適切なタイミングで実行させるための連通制御開始処理ルーチンについて図5に基づき以下説明する。
さて、ECU15は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってから所定周期毎(例えば0.01sec.(秒)毎)に連通制御開始処理ルーチンを実行する。そして、連通制御開始処理ルーチンにおいて、ECU15は、連通制御完了フラグFLG1が「0(零)」にセットされているか否かを判定する(ステップS10)。この連通制御完了フラグFLG1は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってから後述する連通制御が未だ実行されていない場合には「0(零)」にセットされる一方、連通制御が既に実行された場合には「1」にセットされるフラグである。ステップS10の判定結果が否定判定(FLG1=「1」)である場合、ECU15は、連通制御開始処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS10の判定結果が肯定判定(FLG1=「0」)である場合、ECU15は、ブレーキスイッチSWが「オフ」であるか否かを判定する(ステップS11)。この判定結果が否定判定(SW=「オン」)である場合、ECU15は、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作された状態にあると判断し、ブレーキスイッチSWが「オフ」になってからの第1経過時間T1を「0(零)」にリセットする。その後、ECU15は、連通制御開始処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS11の判定結果が肯定判定(SW=「オフ」)である場合、ECU15は、第1経過時間T1を更新(即ち、連通制御開始処理ルーチンが実行される周期である0.01sec.を加算)する(ステップS13)。続いて、ECU15は、ステップS13にて更新した第1経過時間T1が予め設定された非操作経過時間及び駆動開始経過時間としてのオフ後経過時間閾値KT1(本実施形態では1sec.)以上であるか否かを判定する(ステップS14)。
なお、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になった直後では、各開閉弁29f〜32f,29r〜32rやポンプ27f,27rが正常に動作するか否かをチェックするためのイニシャルチェックが「1sec.」程度実行される。また、ブレーキスイッチSWが「オン」から「オフ」になった直後では、操作されていたブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方(例えば、ブレーキレバー22)が未だ解放されている最中である可能性がある。そこで、本実施形態では、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってからブレーキスイッチSWの「オフ」が継続される場合には、イニシャルチェックが完了してから後述する連通制御が実行されることになる。また、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方(例えば、ブレーキレバー22)が操作された場合には、操作されていたブレーキレバー22が完全に解消されてから後述する連通制御が実行されることになる。
そして、ステップS14の判定結果が否定判定(T1<KT1)である場合、ECU15は、連通制御開始処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS14の判定結果が肯定判定(T1≧KT1)である場合、ECU15は、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23の各操作量が共に「0(零)」である(即ち、ブレーキレバー22やブレーキペダル23の操作が完全に解消された)、又は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってからブレーキレバー22やブレーキペダル23が一度も操作されていないと判断し、連通制御を実行する(ステップS15)。したがって、この点で、本実施形態では、ECU15が、制御手段としても機能する。
ここで、連通制御の制御内容について図3及び図4に基づき以下説明する。なお、本実施形態における連通制御は、液圧回路20f,20rにおいて第2開閉弁32f,32rよりも上流側となる負圧解消用液路33f,33rと下流側ブレーキ液路25f,25rとを連通させると共に、各ポンプ27f,27rを駆動させる制御である。
具体的には、図3に示すように、ECU15は、連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1(本実施形態では20msec. (ミリ秒))が経過するまでの間、第1開閉弁31f,31rのソレノイドを通電にすることで第1開閉弁31f,31rの閉じ状態を維持する。また、ECU15は、連通制御が開始された時点から第2弁制御時間Tvm2(本実施形態では5msec. )が経過した場合、第2開閉弁32f,32rのソレノイドへの通電を開始することで第2開閉弁32f,32rを開き状態にする。
そして、ECU15は、第2開閉弁32f,32rを開き状態にした時点から第3弁制御時間Tvm3(本実施形態では10msec. )が経過した場合には、第2開閉弁32f,32rを閉じ状態にする。続いて、ECU15は、連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1が経過した場合に、第1開閉弁31f,31rを開き状態にする。さらに、ECU15は、第1開閉弁31f,31rを開き状態にした時点から第4弁制御時間Tvm4(本実施形態では10msec. )が経過した場合に、第1開閉弁31f,31rを再び閉じ状態にする。すなわち、本実施形態の連通制御では、上述した第1開閉弁31f,31r及び第2開閉弁32f,32rの開閉駆動が、制御実行時間KT2(本実施形態では890msec. )の間、繰り返し実行される。なお、この制御実行時間KT2は、下流側ブレーキ液路25f,25r内及びリザーバ26f,26r内にブレーキ液がほとんど無い状態で連通制御が実行されたとしても、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が確実に解消されるような時間に予め設定されている。
また、図4に示すように、ECU15は、各ポンプ27f,27rを駆動させるためにモータMの回転を制御する。すなわち、ECU15は、連通制御が開始された場合、制御信号VcontのレベルをHレベルにし、モータMを回転させることにより各ポンプ27f,27rを駆動させる。そして、ECU15は、制御信号VcontのレベルをHレベルにした時点から予め設定された回転時間Tm1(例えば30msec. )の経過後に、制御信号VcontのレベルをLレベルに変更する。このように制御信号VcontのレベルがLレベルである間、ポンプ27f,27rが慣性力でもって駆動するため、モータMは、ポンプ27f,27rの駆動に基づき回転する。
そして、ECU15は、モータMの端子間電圧Vmt(=モータMが発電した発電電圧Vg)を断続的に演算し、該端子間電圧Vmtが予め設定された発電電圧閾値KVg以下になった場合には制御信号Vcontのレベルを再びHレベルに変更する。そして、ECU15は、制御信号VcontのレベルがHレベルに再変更された時点から回転時間Tm1が経過した場合には制御信号VcontのレベルをLレベルに変更し、端子間電圧Vmtを断続的に演算する。すなわち、本実施形態の連通制御では、上述したような制御信号Vcontのレベルの変更が繰り返し実行される。なお、発電電圧閾値KVgは、制御信号Vcontのレベルの変更を一定タイミングで行うための値であって、駆動電圧Vcc(12V)の値よりも小さい値(本実施形態では4V)に予め設定されている。
図5に示すフローチャートに戻り、ECU15は、連通制御が開始されてからの第2経過時間T2を更新し(ステップS16)、該第2経過時間T2が上記制御実行時間KT2以上であるか否かを判定する(ステップS17)。この判定結果が否定判定(T2<KT2)である場合、ECU15は、連通制御が実行中であると判断し、ステップS17の判定結果が肯定判定になるまでステップS15〜S17の各処理を繰り返し実行する。一方、ステップS17の判定結果が肯定判定(T2≧KT2)である場合、ECU15は、連通制御が完了したと判断して連通制御完了フラグFLG1を「1」にセットし(ステップS18)、連通制御開始処理ルーチンを一旦終了する。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)一般に、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方の操作を解消した運転手が直ぐにブレーキレバー22やブレーキペダル23を再操作する可能性は、非常に低い。そこで、本実施形態では、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作された状態からブレーキレバー22及びブレーキペダル23が共に非操作状態になったと判定された場合にECU15により連通制御が実行される。そのため、運転手によってブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作される可能性が低いタイミングでECU15が連通制御を実行することにより、ブレーキレバー22やブレーキペダル23を運転手が操作した場合に、該操作に対する違和感を運転手に与える可能性を低減できる。
(2)また、ブレーキレバー22やブレーキペダル23の操作中にECU15が連通制御を実行する可能性を低くできるため、連通制御の実行が運転手に気付かれる可能性を低減できる。
(3)ブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作中であるか否かの判定は、機械式のブレーキスイッチSWからECU15に出力される出力信号に基づき行われる(即ち、ブレーキスイッチSWが「オン」であるか「オフ」であるかによって行われる)。そのため、運転手によるブレーキレバー22やブレーキペダル23の操作量が操作量閾値未満である場合には、ブレーキスイッチSWが「オフ」になってしまうため、実際には未だ操作中であってもブレーキレバー22やブレーキペダル23の操作が解消されたと判定される可能性がある。そこで、本実施形態では、ブレーキスイッチSWが「オフ」になったことによりブレーキレバー22及びブレーキペダル23が非操作状態になったと判定されてからオフ後経過時間閾値KT1が経過するまでの間、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23の非操作状態が維持された場合にECU15により連通制御が実行される。そのため、運転手によるブレーキレバー22やブレーキペダル23の操作中にECU15が連通制御を実行する可能性を低くでき、結果として、連通制御の実行が運転手に気付かれる可能性をさらに低くできる。
(4)自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オン」になってからオフ後経過時間閾値KT1が経過するまでの間に、運転手がブレーキレバー22及びブレーキペダル23を一度も操作しなかった場合(即ち、ブレーキスイッチSWが「オン」に一度もならなかった場合)には、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23が操作される可能性が低いと判断され、ECU15が連通制御を実行する。そのため、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってからブレーキレバー22及びブレーキペダル23が一度も操作されなかった場合であっても、ECU15は連通制御を実行できる。
(5)本実施形態では、上記ステップS14が肯定判定になった場合には、各制動機構13,14に対してECU15が同時に連通制御を実行する。そのため、制動機構13,14毎に最適なタイミングで連通制御を実行する場合に比して、ECU15の制御負荷を低減できる。
(6)また、連通制御中にはECU15による制御に基づきポンプ27f,27rが駆動するため、各液圧回路20f,20r内におけるブレーキ液の円滑な流動に貢献できる。また、連通制御が実行される直前のリザーバ26f,26r内にブレーキ液が大量に貯留されていたとしても、ポンプ27f,27rの駆動によりリザーバ26f,26r内のブレーキ液が上流側ブレーキ液路24f,24r側に吐出される。したがって、その後のアンチロックブレーキ制御の実行に基づくホイールシリンダ19f,19rからの余剰なブレーキ液のリザーバ26f,26r内への流入に備えることができる。
(7)もし仮にオフ後経過時間閾値KT1が「0.5sec.」未満の値に設定されたとすると、操作されていたブレーキ操作手段(例えばブレーキレバー22)の操作が完全に解消されていない(即ち、ブレーキレバー22の操作量が「0(零)」よりも多く且つ操作量閾値未満である)タイミングで連通制御が開始されるおそれがある。一方、もし仮にオフ後経過時間閾値KT1が「3sec.」よりも大きな値に設定されたとすると、操作されていたブレーキ操作手段の操作が完全に解消されて(即ち、ブレーキレバー22の操作量が「0(零)」になって)から連通制御が開始されるまでの時間が長すぎて、オフ後経過時間閾値KT1が「3sec.」以下の値に設定された場合に比してブレーキ操作手段が再び操作される可能性が高くなってしまう。この点、本実施形態では、オフ後経過時間閾値KT1が「0.5sec.」以上であり且つ「3sec.」以下の値に設定されている。そのため、連通制御をブレーキ操作手段の操作が完全に解消された状態であると共に、ブレーキ操作手段が再び操作される可能性が低いタイミングでECU15に連通制御を実行させることができる。
(8)さらに、もし仮にオフ後経過時間閾値KT1が「1sec.」未満の値に設定されたとすると、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になった後に実行されるイニシャルチェックが完了する前に連通制御が開始されてしまうおそれがある。この点、本実施形態では、オフ後経過時間閾値KT1は、「1sec.」に設定されているため、イニシャルチェックの完了直後にECU15に連通制御を開始させることもできる。
(9)本実施形態の連通制御では、第2開閉弁32f,32rが開き状態である場合には第1開閉弁31f,31rが必ず閉じ状態になる。そのため、もし仮に連通制御の実行中にブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作されたとしても、該操作によってマスタシリンダ16f,16rから上流側ブレーキ液路24f,24rに供給されたブレーキ液が、ホイールシリンダ19f,19r内に流入することなく連通液路28f,28rを介して下流側ブレーキ液路25f,25r内に流入してしまうことを抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図6に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第2制動機構14の構成が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図6に示すように、本実施形態の自動二輪車両には、前輪FWに制動力を付与するための第3ホイールシリンダ50が第1ホイールシリンダ19fとは別体として設けられている。この第3ホイールシリンダ50は、第2制動機構14の第2液圧回路20rに接続されている。すなわち、第2液圧回路20rには、その連通液路28rにおいて第1開閉弁31rと第2開閉弁32rとの間の負圧解消用液路33rから第3ホイールシリンダ50に向けて延びる第3ホイールシリンダ用液路51が設けられている。そのため、本実施形態では、ブレーキペダル23が踏込み操作された場合には、後輪RWだけではなく前輪FWにも制動力が付与されるようになっている。
また、自動二輪車両には、ブレーキレバー22が操作されたことを検出するための第1ブレーキスイッチSW1と、ブレーキペダル23が操作されたことを検出するための第2ブレーキスイッチSW2とが別々に設けられている。そして、各ブレーキスイッチSW1,SW2からは、ECU15に対して各別に出力信号を出力するようになっている。
そのため、本実施形態では、ECU15は、第1ブレーキスイッチSW1が「オン」である場合にはブレーキレバー22が操作されていると判断すると共に、第2ブレーキスイッチSW2が「オン」である場合にはブレーキペダル23が操作されていると判断するようになっている。そして、ECU15は、各ブレーキスイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方が「オン」である状態から各ブレーキスイッチSW1,SW2が共に「オフ」になってからオフ後経過時間閾値KT1が経過するまでの間、各ブレーキスイッチSW1,SW2の「オフ」が維持された場合に、連通制御を実行する。したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
なお、実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第2の実施形態において、各制動機構13,14に対する連通制御を、制動機構13,14毎に実行するようにしてもよい。すなわち、第1ブレーキスイッチSW1が「オン」から「オフ」に切り替ってからオフ後経過時間閾値KT1までの間、第1ブレーキスイッチSW1の「オフ」が維持された場合、第1制動機構13に対して連通制御を実行するようにしてもよい。同様に、第2ブレーキスイッチSW2が「オン」から「オフ」に切り替ってからオフ後経過時間閾値KT1に対応する時間までの間、第2ブレーキスイッチSW2の「オフ」が維持された場合、第2制動機構14に対して連通制御を実行するようにしてもよい。このように構成すると、制動機構13,14毎に適切なタイミングで連通制御を個別に実行できる。そのため、第1制動機構13に対する連通制御中にブレーキレバー22が握り操作される可能性を低くできると共に、第2制動機構14に対する連通制御中にブレーキペダル23が踏込み操作される可能性を低くできる。
また、制動機構13,14毎に連通制御を実行する場合には、ポンプ27f,27rの駆動によって連通制御が実行されていない(即ち、各開閉弁が開閉駆動していない)制動機構の下流側ブレーキ液路内に上流側ブレーキ液路に対する負圧を発生させる可能性がある。そのため、制動機構13,14毎に連通制御を実行する場合には、ポンプ27f,27rを駆動させない方が望ましい。
・各実施形態において、ポンプ27fを駆動させるためのモータと、ポンプ27rを駆動させるためのモータとをそれぞれ設けてもよい。
・第1の実施形態において、連通制御が実行されてから予め設定された所定時間(例えば2時間)が経過した場合において、ブレーキスイッチSWが「オン」から「オフ」に切り替ってからオフ後経過時間閾値KT1に対応する時間が経過したときに、連通制御を実行するようにしてもよい。このように構成すると、自動二輪車両の走行中に下流側ブレーキ液路25f,25r内に上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が発生してしまったとしても、自動二輪車両の走行中に連通制御が実行されることにより該負圧を解消できる。また、第2の実施形態においても、所定時間毎に連通制御が実行されるように構成してもよい。
・各実施形態において、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってからブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作されたことをECU15が検出できていない場合には、どのタイミングでブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作されるかが不明であるため、連通制御の実行を禁止するようにしてもよい。
・各実施形態において、駆動開始経過時間は、非操作経過時間(上記各実施形態におけるオフ後経過時間閾値KT1)とは別に設定してもよい。
・各実施形態において、オフ後経過時間閾値KT1は、「0.5sec.」から「3sec.」までの間であれば、任意の時間(例えば「2sec.」)に設定されてもよい。なお、オフ後経過時間閾値KT1を「1sec.」以上の値に設定することが更に望ましい。
・各実施形態において、ステップS13,14の各処理を設けなくてもよい。この場合、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作された状態からブレーキレバー22及びブレーキペダル23が共に非操作状態になると、直ぐに連通制御が実行されることになる。この場合、ブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作されたか否かの判断基準となる操作量閾値を、上記各実施形態の場合に比して小さくすることが望ましい。
・各実施形態において、連通制御時において、第1開閉弁31f,31rが開き状態である場合に第2開閉弁32f,32rも開き状態になるようにしてもよい。このように構成した場合、連通制御が実行されると、下流側ブレーキ液路25f,25r内には、第1開閉弁31f,31rよりも上流側となる上流側ブレーキ液路24f,24rからブレーキ液が一気に流入することになるため、連通制御の実行時間を短くできる。
・また、連通制御時には、第1開閉弁29f,29rと第2開閉弁30f,30rとを駆動させるようにしてもよい。このように構成すると、第1開閉弁29f,29rが閉じ状態である場合に第2開閉弁30f,30rを開き状態にすると、下流側ブレーキ液路25f,25r内とホイールシリンダ19f,19r内とが連通状態になる。その結果、ホイールシリンダ19f,19r内のブレーキ液の一部が下流側ブレーキ液路25f,25r内に流入する。その後、第2開閉弁30f,30rが閉じ状態になってから第1開閉弁29f,29rが開き状態になると、上流側ブレーキ液路24f,24r内からホイールシリンダ19f,19r内にブレーキ液が流入し、該ホイールシリンダ19f,19r内に発生していた上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が解消される。このように第1開閉弁29f,29rと第2開閉弁30f,30rとの開閉駆動を各別に繰り返すことにより、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧を解消できる。
・第2の実施形態において、第1制動機構13からブレーキ液が供給された場合に前輪FWに制動力を付与可能な第4ホイールシリンダを、第2ホイールシリンダ19rとは別体として設けてもよい。この場合、第1液圧回路20fには、その連通液路28fにおいて第1開閉弁31fと第2開閉弁32fとの間の負圧解消用液路33fから第4ホイールシリンダに向けて延びる第4ホイールシリンダ用液路を設けることが望ましい。
・各実施形態では、自動二輪車両に搭載された制動装置11を制御する制動制御装置に具体化したが、自動四輪車両に搭載された制動装置11を制御する制動装置に具体化してもよい。
第1の実施形態における自動二輪車両の制動装置のブロック図。 モータ用駆動回路の概略構成を説明するブロック図。 連通制御中における各開閉弁の駆動態様を示すタイミングチャート。 連通制御中におけるモータの制御態様を示すタイミングチャート。 連通制御開始処理ルーチンを示すフローチャート。 第2の実施形態における自動二輪車両の制動制御装置のブロック図。
符号の説明
11…制動装置、13…第1制動機構、14…第2制動機構、15…制動制御装置、制御手段としてのECU、16f,16r…マスタシリンダ、19f,19r,50…ホイールシリンダ、22…第1ブレーキ操作手段としてのブレーキレバー、23…第2ブレーキ操作手段としてのブレーキペダル、24f,24r…上流側ブレーキ液路、25f,25r…下流側ブレーキ液路、26f,26r…リザーバ、27f,27r…ポンプ、29f〜32f,29r〜32r…開閉弁、33f,33r…負圧解消用液路、FW…第1の車輪としての前輪、IGSW…イグニッションスイッチ、KT1…非操作経過時間及び駆動開始経過時間としてのオフ後経過時間閾値、M…回転電機としてのモータ、RW…第2の車輪としての後輪。

Claims (7)

  1. 車両の各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第1の車輪(FW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)とを備える制動装置(11)の駆動を制御する車両の制動制御装置(15)であって、
    前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から上流側ブレーキ液路(24f,24r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r)と、該ホイールシリンダ(19f,19r)から流出して下流側ブレーキ液路(25f,25r)内を流動したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)内に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通又は非連通とすべく開閉駆動する開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられており、
    前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された状態から非操作状態になったと判定した場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させることにより該開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも上流側(33f,33r,19f,19r,50)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通する連通制御を実行する制御手段(15,S15)を備えた車両の制動制御装置。
  2. 前記制御手段(15,S15)は、前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された状態から非操作状態になったと判定してから予め設定された非操作経過時間(KT1)が経過するまでの間、前記ブレーキ操作手段(22,23)の非操作状態が維持された場合に、前記連通制御を実行する請求項1に記載の車両の制動制御装置。
  3. 前記制御手段(15,S15)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になってから予め設定された駆動開始経過時間(KT1)が経過するまでの間、前記ブレーキ操作手段(22,23)の非操作状態が維持された場合に、前記連通制御を実行する請求項1又は請求項2に記載の車両の制動制御装置。
  4. 前記車両は、前記第1制動機構(13)を駆動させる際に操作される第1ブレーキ操作手段(22)と、前記第2制動機構(14)を駆動させる際に操作される第2ブレーキ操作手段(23)とを有する自動二輪車両であり、
    前記制御手段(15,S15)は、前記各ブレーキ操作手段(22,23)のうち少なくとも一方が操作された状態から前記各ブレーキ操作手段(22,23)が共に非操作状態になったと判定した場合に、前記各制動機構(13,14)に対して前記連通制御を実行する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の車両の制動制御装置。
  5. 前記制動装置(11)には、前記ポンプ(27f,27r)を駆動させる場合に回転する回転電機(M)が設けられており、
    前記制御手段(15,S15)は、前記連通制御中に前記ポンプ(27f,27r)を駆動させるために前記回転電機(M)の回転を制御する請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車両の制動制御装置。
  6. 前記車両は、前記第1制動機構(13)を駆動させる際に操作される第1ブレーキ操作手段(22)と、前記第2制動機構(14)を駆動させる際に操作される第2ブレーキ操作手段(23)とを有する自動二輪車両であり、
    前記制御手段(15,S15)は、前記第1ブレーキ操作手段(22)が操作された状態から非操作状態になったと判定した場合には前記第1制動機構(13)に対して連通制御を実行する一方、前記第2ブレーキ操作手段(23)が操作された状態から非操作状態になったと判定した場合には前記第2制動機構(14)に対して前記連通制御を実行する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の車両の制動制御装置。
  7. 車両の各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第1の車輪(FW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち少なくとも第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)との駆動を制御する車両の制動制御方法であって、
    前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から上流側ブレーキ液路(24f,24r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r)と、該ホイールシリンダ(19f,19r)から流出して下流側ブレーキ液路(25f,25r)内を流動したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)内に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通又は非連通とすべく開閉駆動する開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられており、
    前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された状態から非操作状態になったと判定された場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させることにより該開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも上流側(33f,33r,19f,19r,50)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通する連通制御を実行するようにした車両の制動制御方法。
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