JP4894694B2 - 車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法 - Google Patents

車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両制動時に該車両の車輪のロックを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行させるための車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法に関する。
一般に、車両の一種である自動二輪車両においても、自動四輪車両と同様に車両制動時における車両の操作性の向上が望まれている。そこで、近年では、自動二輪車両にも車両制動時に車輪がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行可能な自動二輪車両用の制動装置(以下、単に「制動装置」という。)を搭載することが提案されている。
この制動装置は、マスタシリンダと、ホイールシリンダと、該ホイールシリンダ内から流出したブレーキ液を一時貯留するリザーバと、該リザーバ内に一時貯留されているブレーキ液を吸引してマスタシリンダ側に吐出するポンプとを備えている。また、マスタシリンダ側からホイールシリンダに向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路上には、常開型の第1開閉弁が配設されると共に、ホイールシリンダからリザーバに向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路上には、常閉型の第2開閉弁が配設されている。
ところで、自動二輪車両のイグニッションスイッチが「オン」になった直後には、各開閉弁やポンプなどが正常に動作するか否かをチェックするイニシャルチェックが実行されるようになっている。このイニシャルチェックが実行されると、下流側ブレーキ液路及びリザーバ内のブレーキ液は、ポンプの駆動によって上流側ブレーキ液路側に吐出されるため、下流側ブレーキ液路が上流側ブレーキ液路に対して負圧状態になるおそれがある。
そこで、上記制動装置を制御する制動制御装置は、イニシャルチェック直後や車両走行中において、運転手によってブレーキ操作手段が操作されていない場合に、各開閉弁を開閉駆動させる連通制御を実行していた。その結果、第2開閉弁よりも上流側のブレーキ液路からブレーキ液が下流側ブレーキ液路内に流動することにより、下流側ブレーキ液路の負圧状態が解消されるようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−53428号公報
ところで、イニシャルチェック直後などのように連通制御を実行すべきタイミングであっても、運転手によるブレーキ操作手段の操作中である場合には、連通制御の実行が規制されていた。このように本来は連通制御を実行すべきタイミングであっても該連通制御の実行を規制することが連続した場合には、イニシャルチェックが実行される毎に下流側ブレーキ液路の上流側ブレーキ液路に対する負圧が徐々に大きくなる。
この状態で運転手によるブレーキ操作手段の操作によってアンチロックブレーキ制御が実行された場合、ホイールシリンダからは、第2開閉弁が開き状態になることにより、下流側ブレーキ液路内に上流側ブレーキ液路に対する負圧が発生していない通常の場合に比して多くのブレーキ液が下流側ブレーキ液路に流出してしまう。その後、第1開閉弁を開き状態にすると共に第2開閉弁を閉じ状態にした場合には、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧が上記通常の場合に比して低くなっているため、マスタシリンダ側からホイールシリンダ内に流入するブレーキ液の流入量が上記通常の場合に比して多くなってしまう。そのため、ブレーキ操作手段の操作量が通常の場合よりも多くなり、その操作量に対する違和感を運転手に与えてしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転手がブレーキ操作手段を操作した場合に、その操作量に対して運転手が感じる違和感を低減させることができる車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、車両の制動制御装置にかかる請求項1に記載の発明は、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、を有する制動装置(11)の駆動を制御するために、前記ブレーキ操作手段(22,23)が非操作状態であることを判断するための非ブレーキ操作判定条件(A)が成立している場合には前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路(25f,25r,33f,33r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御を実行する一方、前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立である場合には前記連通制御の実行を規制する制御手段(15)を備える車両の制動制御装置(15)であって、前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立であることによって前記連通制御の実行が規制された規制回数(RC)を計測する規制回数計測手段(S20、S52)をさらに備え、前記制御手段(15)は、前記規制回数計測手段(S20、S52)によって計測された規制回数(RC)が予め設定された規制回数閾値(KRC)以上である場合に、その旨を報知手段(LP)が報知する報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行することを要旨とする。
上記構成では、本来は連通制御を実行すべきタイミングであっても非ブレーキ操作判定条件が成立していない場合には、連通制御の実行が規制される。このような連通制御の実行の規制が連続した場合には、下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧が徐々に大きくなってしまう。そこで、本発明では、連通制御の実行が連続して規制された規制回数が規制回数閾値以上になった場合には、報知制御及び連通制御のうち少なくとも一方が実行される。そのため、報知制御が実行された場合には、下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧が大きくなってしまったことを運転手に認識させることができる。また、連通制御が強制的に実行された場合には、下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧を解消できる。したがって、運転手がブレーキ操作手段を操作した場合に、その操作量に対して運転手が感じる違和感を低減させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両の制動制御装置において、前記規制回数計測手段(S20、S52)によって計測された規制回数(RC)を記憶する不揮発性の記憶手段(43)をさらに備え、前記制御手段(15)は、前記記憶手段(43)に記憶されている規制回数(RC)が前記規制回数閾値(KRC)以上である場合に、前記報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行することを要旨とする。
上記構成では、規制回数は、不揮発性の記憶手段に記憶されるため、車両のイグニッションスイッチが「オフ」になっても規制回数が初期値(例えば「0(零)」)にリセットされることが回避される。そのため、車両のイグニッションスイッチが再び「オン」になった場合にも、イグニッションスイッチが「オフ」になったときまでに計測されていた規制回数に続いて、該規制回数の計測が実行される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両の制動制御装置において、前記制御手段(15)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になった場合において前記記憶手段(43)に記憶されている前記規制回数(RC)が前記規制回数閾値(KRC)以上であるときには、前記報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行することを要旨とする。
上記構成では、車両のイグニッションスイッチが「オン」になった場合において規制回数が規制回数閾値以上であった場合には、非ブレーキ操作判定条件が成立しているか否かに関係なく報知制御及び連通制御のうち少なくとも一方が実行される。すなわち、運転手が車両を走行させる前に報知制御及び連通制御のうち少なくとも一方を実行させることが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の車両の制動制御装置において、前記制御手段(15)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になった場合において前記非ブレーキ操作判定条件(A)が成立しているときに、前記連通制御を実行するようになっており、前記規制回数計測手段(S20、S52)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になった場合において前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立であることに起因して前記連通制御の実行が規制された規制回数(RC)を計測することを要旨とする。
一般に、車両のイグニッションスイッチが「オン」になった直後にイニシャルチェックが実行されることにより、下流側ブレーキ液路内には、上流側ブレーキ液路に対する負圧が発生する。そこで、本発明では、上記イニシャルチェック後に連通制御の実行が規制された規制回数を計測し、該規制回数が規制回数閾値以上であった場合には、報知制御及び連通制御のうち少なくとも一方が実行される。そのため、規制回数が規制回数閾値以上になったことにより連通制御が実行された場合には、イニシャルチェックによって下流側ブレーキ液路内に発生した上流側ブレーキ液路に対する負圧が良好に解消される。
一方、車両の制動制御方法にかかる請求項5に記載の発明は、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、を有する制動装置(11)の駆動を制御する車両の制動制御方法であって、前記ブレーキ操作手段(22,23)が非操作状態であることを判断するための非ブレーキ操作判定条件(A)が成立している場合には前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路(25f,25r,33f,33r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御実行ステップ(S24、S56)と、前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立である場合には前記連通制御の実行を規制する連通制御規制ステップ(S12,S14,S16、S44,S46,S48)と、該連通制御規制ステップ(S12,S14,S16、S44,S46,S48)が連続して実行された回数を規制回数(RC)として計測する規制回数計測ステップ(S20,S52)と、該規制回数計測ステップ(S20,S52)によって計測された規制回数(RC)が予め設定された規制回数閾値(KRC)以上である場合に、その旨を報知手段(LP)が報知する報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行する規制解除ステップ(S22,S23、S54,S55)とを有することを要旨とする。
上記構成では、請求項1に記載の発明と同等の作用効果を奏し得る。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、自動二輪車両の制動制御装置及び自動二輪車両の制動制御方法に具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明においては、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車両は、駆動輪である後輪RWに駆動力を付与するための図示しない駆動機構と、前輪FW及び後輪RWに制動力を付与するための制動装置11とを備えている。駆動機構は、自動二輪車両の駆動源となるエンジン(図示略)を備え、該エンジンは、運転手によるアクセル12の操作量に応じた駆動力を出力するようになっている。
制動装置11は、前輪FWに制動力を付与するための第1制動機構13と、後輪RWに制動力を付与するための第2制動機構14と、これら各制動機構13,14の駆動を制御するための制動制御装置としての電子制御装置(以下、「ECU」という。)15とを備えている。第1制動機構13には、第1マスタシリンダ16f及びブースタ17を有する第1液圧発生装置18fと、前輪FWに対応する第1ホイールシリンダ19fと、第1マスタシリンダ16fと第1ホイールシリンダ19fとを連通するための第1液圧回路20fとが設けられている。そして、自動二輪車両の右側ハンドル21に対応する位置に配設されたブレーキ操作手段としてのブレーキレバー22が右側ハンドル21に接近するように握り操作された場合には、ブレーキレバー22の操作量に応じたブレーキ液が第1マスタシリンダ16f側から第1液圧回路20fを介して第1ホイールシリンダ19f内に供給されるようになっている。なお、本実施形態の自動二輪車両には、ブレーキレバー22が握り操作されたことを検出するための第1ブレーキスイッチSW1が設けられ、該第1ブレーキスイッチSW1からは、ブレーキレバー22の操作状況に応じた信号がECU15に出力されるようになっている。
第2制動機構14には、第2マスタシリンダ16rを有する第2液圧発生装置18rと、後輪RWに対応する第2ホイールシリンダ19rと、第2マスタシリンダ16rと第2ホイールシリンダ19rとを連通するための第2液圧回路20rとが設けられている。そして、自動二輪車両の右足置きの前方に配設されたブレーキ操作手段としてのブレーキペダル23が踏込み操作された場合には、ブレーキペダル23の操作量に応じたブレーキ液が第2マスタシリンダ16r側から第2液圧回路20rを介して第2ホイールシリンダ19r内に供給されるようになっている。なお、本実施形態の自動二輪車両には、ブレーキペダル23が踏込み操作されたことを検出するための第2ブレーキスイッチSW2が設けられ、該第2ブレーキスイッチSW2からは、ブレーキペダル23の操作状況に応じた信号がECU15に出力されるようになっている。
次に、各液圧回路20f,20rについて以下説明する。
各液圧回路20f,20rは、マスタシリンダ16f,16r内のブレーキ液をホイールシリンダ19f,19rに向けて流動させるための上流側ブレーキ液路24f,24rと、各ホイールシリンダ19f,19rから流出したブレーキ液が流動する下流側ブレーキ液路25f,25rとをそれぞれ備えた構成とされている。各液圧回路20f,20r上には、ホイールシリンダ19f,19r側から下流側ブレーキ液路25f,25r内を流動してきたブレーキ液を一時貯留するリザーバ26f,26rと、リザーバ26f,26r内に一時貯留されているブレーキ液を内部に吸引して上流側ブレーキ液路24f,24r側に吐出するポンプ27f,27r(例えば、ピストンポンプ)とがそれぞれ設けられている。これら各ポンプ27f,27rは、共通のモータM(本実施形態では直流モータ)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっている。
また、各液圧回路20f,20rには、上流側ブレーキ液路24f,24rと下流側ブレーキ液路25f,25rとをホイールシリンダ19f,19rを介することなく連通させるための連通液路28f,28rがそれぞれ形成されている。なお、以降の記載において、連通液路28f,28rの上流端と上流側ブレーキ液路24f,24rとの連結部位のことを「上流側連結部位」というと共に、連通液路28f,28rの下流端と下流側ブレーキ液路25f,25rとの連結部位のことを「下流側連結部位」というものとする。
また、各液圧回路20f,20r上において、上流側連結部位とホイールシリンダ19f,19rとの間には、常開型の第1開閉弁29f,29r(例えば電磁弁)がそれぞれ配設されている。また、各液圧回路20f,20r上において、ホイールシリンダ19f,19rと下流側連結部位との間には、常閉型の第2開閉弁30f,30r(例えば電磁弁)がそれぞれ配設されている。さらに、各連通液路28f,28r上には、常開弁である第1開閉弁31f,31rがそれぞれ配設されると共に、各連通液路28f,28r上において第1開閉弁31f,31rよりも下流側には、常閉弁である第2開閉弁32f,32rがそれぞれ配設されている。なお、以降の記載において、連通液路28f,28rにおいて第1開閉弁31f,31rと第2開閉弁32f,32rとの間のブレーキ液路のことを、「負圧解消用液路33f,33r」というものとする。
上述した第1開閉弁29f,31f,29r,31rは、それぞれのソレノイドコイルが通電されることによりそれぞれ閉じ動作する一方、第2開閉弁30f,32f,30r,32rは、それぞれのソレノイドコイルが通電されることによりそれぞれ開き動作するようになっている。そして、上記したブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作された状態で各開閉弁29f〜32f,29r〜32rがそれぞれ開閉駆動することにより、各ホイールシリンダ19f,19r内のブレーキ液圧が増圧されたり、保持されたり、減圧されたりするアンチロックブレーキ制御(以下、「ABS制御」という。)が、実行されるようになっている。
次に、本実施形態のECU15について以下説明する。
ECU15は、入力側インターフェース(図示略)と、出力側インターフェース(図示略)と、CPU40、ROM41、RAM42、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory )43などを備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動させるための駆動回路とを主体として構成されている。ECU15の入力側インターフェースには、上記各ブレーキスイッチSW1,SW2、各車輪FW,RWの車輪速度を検出するための車輪速度センサSE1,SE2、及び自動二輪車両の車体加速度を検出するための車体加速度センサSE3、及び自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが電気的に接続されている。なお、車体加速度センサSE3は、車両が加速した場合にはECU15が正の値を示すような信号を出力する一方、車両が減速した場合にはECU15が負の値を示すような信号を出力するように構成されている。
一方、ECU15の出力側インターフェースには、各ポンプ27f,27rを駆動させるためのモータM、各開閉弁29f〜32f,29r〜32r、及び報知手段としての報知ランプLPが電気的に接続されている。そして、ECU15は、各ブレーキスイッチSW1,SW2、各車輪速度センサSE1,SE2、車体加速度センサSE3及びイグニッションスイッチIGSWからの各入力信号に基づき、モータM、各開閉弁29f〜32f,29r〜32r及び報知ランプLPを個別に制御するようになっている。したがって、本実施形態では、ECU15が、制御手段としても機能するようになっている。
デジタルコンピュータにおいて、ROM41には、モータM、各開閉弁29f〜32f,29r〜32r及び報知ランプLPを個別に制御するための各種の制御プログラム(後述する連通制御処理等)、各種閾値(後述する車体速度閾値、開始経過時間閾値、規制回数閾値等)、及び各種のテーブル(後述する連通制御の駆動パターンを示すテーブル等)などが記憶されている。また、RAM42には、自動二輪車両の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報(後述する車体加速度、推定車体速度、開始経過時間、連通制御実行フラグ、カウントアップ規制フラグ等)などがそれぞれ記憶されるようになっている。さらに、EEPROM43には、自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オフ」になっても消去されるべきではない各種の情報(後述する規制回数等)などが記憶されるようになっている。したがって、本実施形態では、EEPROM43が、不揮発性の記憶手段として機能するようになっている。
次に、ROM41に記憶されるテーブルについて図2に基づき以下説明する。
図2に示すテーブルには、各液圧回路20f,20rにおいて第2開閉弁32f,32rよりも上流側となる負圧解消用液路33f,33rと下流側ブレーキ液路25f,25rとを連通させる連通制御に関して、連通液路28f,28r上の第1開閉弁31f,31r及び第2開閉弁32f,32rの駆動態様を示す駆動パターンが記憶されている。この駆動パターンに基づく連通制御では、該連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1(本実施形態では20msec. (ミリ秒))が経過するまでの間、第1開閉弁31f,31rのソレノイドを通電にすることで第1開閉弁31f,31rの閉じ状態が維持される。また、連通制御が開始された時点から第2弁制御時間Tvm2(本実施形態では5msec. )が経過した場合には、第2開閉弁32f,32rのソレノイドへの通電を開始することで第2開閉弁32f,32rが開き状態になる。
そして、第2開閉弁32f,32rが開き状態になった時点から第3弁制御時間Tvm3(本実施形態では10msec. )が経過した場合には、第2開閉弁32f,32rが閉じ状態になる。続いて、連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1が経過した場合には、第1開閉弁31f,31rが開き状態になる。さらに、第1開閉弁31f,31rが開き状態になった時点から第4弁制御時間Tvm4(本実施形態では10msec. )が経過した場合には、第1開閉弁31f,31rが再び閉じ状態になる。すなわち、連通制御では、上述した第1開閉弁31f,31r及び第2開閉弁32f,32rの開閉駆動が繰り返し実行される。なお、本実施形態では、連通制御の実行時間(後述する開始経過時間閾値)は、「890msec. 」に予め設定されている。
次に、下流側ブレーキ液路25f,25r内に上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が発生している場合に連通制御が実行されたときの作用について以下説明する。
さて、連通制御が実行されると、第1開閉弁31f,31rが閉じ状態になると共に第2開閉弁32f,32rが開き状態になる。すると、下流側ブレーキ液路25f,25rは、液圧回路20f,20rにおいて第2開閉弁32f,32rと第1開閉弁31f,31rとの間の負圧解消用液路33f,33rと連通状態になり、負圧解消用液路33f,33rから下流側ブレーキ液路25f,25r内にブレーキ液が流入する。その結果、負圧解消用液路33f,33r内は、該負圧解消用液路33f,33rから下流側ブレーキ液路25f,25r側に流動したブレーキ液の液量分だけ、上流側ブレーキ液路24f,24rに対して負圧になる。そして次に、第2開閉弁32f,32rが閉じ状態になると共に第1開閉弁31f,31rが開き状態になった場合、負圧解消用液路33f,33r内には上流側ブレーキ液路24f,24rからブレーキ液が流入し、負圧解消用液路33f,33r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が解消される。その後、第1開閉弁31f,31rが閉じ状態になると共に第2開閉弁32f,32rが開き状態になると、負圧解消用液路33f,33rのブレーキ液の一部が、下流側ブレーキ液路25f,25r内にブレーキ液が流入する。
このように第1開閉弁31f,31rと第2開閉弁32f,32rとの開閉駆動が各別に繰り返されると、上流側ブレーキ液路24f,24r内のブレーキ液が、負圧解消用液路33f,33rを介して下流側ブレーキ液路25f,25rに徐々に流入することになる。そして、連通制御が開始されてから開始経過時間閾値KTc(図3参照)が経過した頃には、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が解消されている。
次に、本実施形態のECU15が実行する各種制御処理のうち連通制御を実行する際に実行される連通制御処理ルーチンについて図3及び図4に示すフローチャートに基づき以下説明する。
さて、ECU15は、所定周期毎(例えば0.01sec.(秒)毎)に連通制御処理ルーチンを実行する。そして、連通制御処理ルーチンにおいて、ECU15は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」であるか否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が否定判定(IGSW=「オフ」)である場合、ECU15は、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS10の判定結果が肯定判定(IGSW=「オン」)である場合、ECU15は、該ECU15に図示しないバッテリから給電される電流の大きさが安定していると判断し、連通制御実行フラグFLG1が「0(零)」にセットされているか否かを判定する(ステップS11)。この連通制御実行フラグFLG1は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってから連通制御が既に実行された場合には「1」にセットされる一方、連通制御が未だ実行されていない場合には「0(零)」にセットされるフラグである。
ステップS11の判定結果が否定判定(FLG1=「1」)である場合、ECU15は、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS11の判定結果が肯定判定(FLG1=「0」)である場合、ECU15は、各ブレーキスイッチSW1,SW2が共に「オフ」であるか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果が否定判定(SW1=「オン」又はSW2=「オン」)である場合、ECU15は、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作(即ち、ブレーキ操作)されていると判断し、その処理を後述するステップS17に移行する。一方、ステップS12の肯定判定(SW1=「オフ」及びSW2=「オフ」)である場合、ECU15は、車体加速度センサSE3からの入力信号に基づき車両の車体加速度Gを演算する(ステップS13)。
そして、ECU15は、ステップS13にて演算した車体加速度Gの値が「0(零)」よりも大きいか否かを判定する(ステップS14)。この判定結果が否定判定(G≦「0」)である場合、ECU15は、運転手によるブレーキ操作によって車両が減速している可能性があると判断し、その処理を後述するステップS17に移行する。一方、ステップS14の判定結果が肯定判定(G>「0」)である場合、ECU15は、車両が加速中であると判断し、各車輪速度センサSE1,SE2からの各入力信号に基づき各車輪FW,RWの車輪速度をそれぞれ演算する。そして、ECU15は、演算した各車輪FW,RWの車輪速度に基づき車両の推定車体速度VSを演算する(ステップS15)。
続いて、ECU15は、ステップS15にて演算した推定車体速度VSが予め設定された車体速度閾値KVS(例えば「20km/h(時速20キロメータ)」)以下であるか否かを判定する(ステップS16)。この車体速度閾値KVSは、車両が低速度で走行しているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS16の判定結果が否定判定(VS>KVS)である場合、ECU15は、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS16の判定結果が肯定判定(VS≦KVS)である場合、ECU15は、ブレーキ操作されていないことを判断するための非ブレーキ操作判定条件Aが成立していると判断し、その処理を後述するステップS24に移行する。
なお、ブレーキスイッチSW1,SW2は、運転手によるブレーキ操作手段の操作量が判定閾値を超えた場合にブレーキ操作された旨の信号(即ち、「オン信号」)をECU15にそれぞれ出力するようになっている。しかしながら、自動二輪車両のブレーキスイッチSW1,SW2は、その判定閾値の大きさが運転手自身で変更できるように構成されている。また、自動二輪車両のブレーキスイッチSW1,SW2は、四輪車両のブレーキスイッチとは異なり、雨晒しになる可能性が非常に高いため、リーク状態に陥るおそれがある。そのため、各ブレーキスイッチSW1,SW2からの入力信号は、信頼性に欠けてしまう。そこで、本実施形態では、ECU15は、ブレーキスイッチSW1,SW2が共に「オフ」であると共に、ステップS14及びステップS16の判定結果が共に肯定判定になった場合に非ブレーキ操作判定条件Aが成立したと判断する。その一方で、ECU15は、ステップS12,S14,S16の各判定結果のうち一つでも否定判定になった場合には非ブレーキ操作判定条件Aが成立していないと判断し、連通制御の実行を規制する。この点で、ステップS12,S14,S16が、連通制御規制ステップに相当する。
ステップS17において、ECU15は、ステップS15と同等の処理を実行することにより、車両の推定車体速度VSを演算する。そして、ECU15は、ステップS17にて演算した推定車体速度VSの値が車体速度閾値KVSよりも大きいか否かを判定する(ステップS18)。このステップS18の判定結果が否定判定(VS≦KVS)である場合、ECU15は、運転手によるブレーキ操作によって車両が低速度で走行している可能性があると判断し、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS18の判定結果が肯定判定(VS>KVS)である場合、ECU15は、各ブレーキスイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方が「オン」であっても実際には運転手によるブレーキ操作がなされていない可能性があると判断し、カウントアップ規制フラグFLG2が「1」にセットされているか否かを判定する(ステップS19)。このカウントアップ規制フラグFLG2は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってから後述する規制回数RCの更新が既に実行された場合には「1」にセットされる一方、規制回数RCの更新が未だ実行されていない場合には「0(零)」にセットされるフラグである。
ステップS19の判定結果が否定判定(FLG2=「0」)である場合、ECU15は、RAM42に記憶されている規制回数RCを「1」だけインクリメントすることにより該規制回数RCを更新する(ステップS20)。この規制回数RCは、本来は連通制御を実行すべきタイミングであっても上記非ブレーキ操作判定条件Aが成立しなかったことに起因して連通制御の実行が規制されることが連続して発生した回数の計測結果である。この点で、本実施形態では、ECU15が、規制回数計測手段として機能する。また、ステップS20が、規制回数計測ステップに相当する。その後、ECU15は、カウントアップ規制フラグFLG2を「1」にセットし(ステップS21)、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS19の判定結果が肯定判定(FLG2=「1」)である場合、ECU15は、EEPROM43に記憶されている規制回数RCが予め設定された規制回数閾値KRC(例えば「10回」)以上であるか否かを判定する(ステップS22)。本実施形態では、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になった直後に、各開閉弁29f〜32f,29r〜32r及び各ポンプ27f,27rが正常に動作するか否かをチェックするイニシャルチェックが実行される。このイニシャルチェックでは、各第2開閉弁30f,30r,32f,32rが閉じ状態である場合にポンプ27f,27r(即ち、モータM)が駆動することがある。そのため、イニシャルチェックの実行により、各下流側ブレーキ液路25f,25r内には、上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧がそれぞれ発生してしまう。このような各下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧は、イニシャルチェックが実行される毎に大きくなる。そのため、本実施形態では、イニシャルチェックが規制回数閾値RC(即ち、「10回」)実行されるまでに連通制御が一回も実行されなかった場合には、ABS制御を実行させるべく運転手がブレーキ操作されたときに、その操作量に対して運転手が感じる違和感が大きくなってしまうと判断する。
そして、ステップS22の判定結果が肯定判定(RC≧KRC)である場合、ECU15は、各下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が大きくなってしまったことを報知すべく、報知ランプLPを点滅させる報知制御を実行する(ステップS23)。その後、ECU15は、その処理を後述するステップS24に移行する。一方、ステップS22の判定結果が否定判定(RC<KRC)である場合、ECU15は、連通制御の実行過多を抑制するために後述するステップS23,S24の各処理を実行することなく、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。
ステップS24において、ECU15は、上述した連通制御を実行する。この点で、本実施形態では、ステップS24が、連通制御実行ステップに相当する。そして、ECU15は、連通制御が開始されてからの経過時間である開始経過時間Tcを更新する(ステップS25)。続いて、ECU15は、ステップS25にて更新した開始経過時間Tcが上記開始経過時間閾値KTc以上であるか否かを判定する(ステップS26)。この判定結果が否定判定(Tc<KTc)である場合、ECU15は、ステップS26の判定結果が肯定判定になるまでステップS25,S26の各処理を繰り返し実行する。一方、ステップS26の判定結果が肯定判定(Tc≧KTc)である場合、ECU15は、連通制御を終了して規制回数RCを「0(零)」にリセットし(ステップS27)、連通制御実行フラグFLG1を「1」にセットする(ステップS28)。その後、ECU15は、報知ランプLPを消灯させて報知制御を終了し(ステップS29)、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。
すなわち、本実施形態では、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってから非ブレーキ操作判定条件Aが成立していた場合には、連通制御が実行される。その一方で、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になっても非ブレーキ操作判定条件Aが成立していない場合、連通制御は、運転手によってブレーキ操作されている可能性があることから実行されない。しかしながら、非ブレーキ操作判定条件Aが非成立であっても、車両の推定車体速度VSが車体速度閾値KVS以上であると共に規制回数RCが規制回数閾値KRC以上である場合、連通制御は、強制的に実行される。また、このように連通制御が強制的に実行されている間、報知ランプLPが点滅しているため、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が大きくなってしまったことにより、連通制御が実行されていることを運転手に認識させることが可能である。したがって、本実施形態では、ステップS22,S23,S24が、規制解除ステップに相当する。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)非ブレーキ操作判定条件Aが成立していないことに起因した連通制御の実行の規制が連続した回数(即ち、規制回数RC)が規制回数閾値KRC以上になった場合には、報知制御及び連通制御が実行される。そのため、報知制御の実行により、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が大きくなってしまったことを運転手に報知できる。また、連通制御の実行により、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧を解消できる。したがって、運転手によるブレーキ操作によってABS制御が実行された場合に、ブレーキレバー22やブレーキペダル23の操作量に対して運転手が感じる違和感を低減させることができる。
(2)規制回数RCは、不揮発性の記憶手段であるEEPROM43に記憶されるため、自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オフ」になっても規制回数RCが「0(零)」にリセットされることが回避される。そのため、自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが再び「オン」になった場合には、イグニッションスイッチIGSWが「オフ」になったときまでに計測されていた規制回数RCに続いて、該規制回数RCを計測できる。
(3)自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オン」になった場合において規制回数RCが規制回数閾値KRC以上であった場合には、非ブレーキ操作判定条件Aが成立しているか否かに関係なく、報知制御及び連通制御が実行される。すなわち、運転手が自動二輪車両を走行させる前に連通制御を実行させることができる。そのため、自動二輪車両の走行中にブレーキ操作されたことに起因してABS制御が開始された場合に、ブレーキレバー22又はブレーキペダル23の操作量が、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対して負圧が発生していない通常の場合に比して多くなってしまうことを抑制できる。
(4)自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オン」になった直後にイニシャルチェックが実行されることにより、下流側ブレーキ液路25f,25r内には、上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が発生する。そのため、イニシャルチェック後に連通制御の実行が規制された規制回数RCを計測して該規制回数RCが規制回数閾値KRC以上であった場合には、報知制御及び連通制御が実行される。したがって、下流側ブレーキ液路内に発生した上流側ブレーキ液路に対する負圧を良好に解消できる。
(5)本実施形態では、ブレーキスイッチSW1,SW2が故障しており、常に「オン」であったとしても、イグニッションスイッチIGSWが「オフ」から「オン」になることが「10回」実行されれば、少なくとも一回は連通制御が実行されることになる。そのため、ブレーキスイッチSW1,SW2の故障によって連通制御が実行されなくなってしまうことを抑制できる。
(6)また、本実施形態の連通制御では、第2開閉弁32f,32rが開き状態である場合には第1開閉弁31f,31rが必ず閉じ状態になる。そのため、連通制御の実行中にブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作されても、該ブレーキ操作によってマスタシリンダ16f,16rから上流側ブレーキ液路24f,24rに供給されたブレーキ液が、ホイールシリンダ19f,19r内に流入することなく連通液路28f,28rを介して下流側ブレーキ液路25f,25r内に流入してしまうことを抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5〜図7に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第2制動機構14の構成、及びイグニッションスイッチが「オン」である場合に連通制御を定期的に実行する点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図5に示すように、本実施形態の自動二輪車両には、前輪FWに制動力を付与するための第3ホイールシリンダ50が第1ホイールシリンダ19fとは別体として設けられている。この第3ホイールシリンダ50内は、第2制動機構14の第2液圧回路20rに接続されている。すなわち、第2液圧回路20rには、その連通液路28rにおいて第1開閉弁31rと第2開閉弁32rとの間の負圧解消用液路33rから第3ホイールシリンダ50に向けて延びる第3ホイールシリンダ用液路51が設けられている。そのため、本実施形態では、ブレーキペダル23が踏込み操作された場合には、後輪RWだけではなく前輪FWにも制動力が付与されるようになっている。
次に、本実施形態のECU15が実行する連通制御処理ルーチンについて図6及び図7に基づき以下説明する。
さて、連通制御処理ルーチンにおいて、ECU15は、上記ステップS10,S11に相当するステップS40,S41の各判定処理を順番に実行する。そして、ステップS40,S41の各判定結果のうち少なくとも一方が否定判定である場合、ECU15は、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS40,S41の各判定結果が共に肯定判定である場合、ECU15は、最後に連通制御が実行されてからの第1経過時間T1を更新する(ステップS42)。なお、本実施形態では、第1経過時間T1の初期値は、後述する第1経過時間閾値KT1と同等の値である。
そして、ECU15は、ステップS42にて更新された第1経過時間T1が予め設定された第1経過時間閾値KT1(例えば「2時間」)以上であるか否かを判定する(ステップS43)。この第1経過時間閾値KT1は、自動二輪車両の走行中において定期的に実行される連通制御の間隔を設定するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS43の判定結果が否定判定(T1<KT1)である場合、ECU15は、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS43の判定結果が肯定判定(T1≧KT1)である場合、ECU15は、上記ステップS12に相当するステップS44の判定処理を実行する。そして、ECU15は、ステップS44の判定結果が否定判定である場合にはその処理を後述するステップS50に移行する一方、ステップS44の判定結果が肯定判定である場合には上記ステップS13,S14に相当するステップS45,S46の各処理を順番に実行する。
続いて、ECU15は、ステップS46の判定結果が否定判定である場合にはその処理を後述するステップS50に移行する一方、ステップS46の判定結果が肯定判定である場合には上記ステップS15,S16に相当するステップS47,S48の各処理を順番に実行する。そして、ECU15は、ステップS48の判定結果が否定判定である場合には連通制御処理ルーチンを一旦終了し、ステップS48の判定結果が肯定判定である場合にはその処理を後述するステップS56に移行する。すなわち、ECU15は、各ステップS44,S46,S48の判定結果が全て肯定判定である場合に非ブレーキ操作判定条件Aが成立したと判断する。その一方、ECU15は、各ステップS44,S46,S48の判定結果のうち一つでも否定判定であった場合には連通制御の実行を規制する。したがって、本実施形態では、ステップS44,S46,S48が、連通制御規制ステップに相当する。
ステップS50において、ECU15は、上記ステップS17と同様の処理を実行する。続いて、ECU15は、上記ステップS18に相当するステップS51の処理を実行する。ステップS51の判定結果が否定判定である場合、ECU15は、上記ステップS20に相当するステップS52の処理を実行し、第1経過時間T1に「0(零)」をセットする(ステップS53)。したがって、本実施形態では、ステップS52が、規制回数計測ステップに相当する。その後、ECU15は、連通制御処理を一旦終了する。一方、ステップS51の判定結果が肯定判定である場合、ECU15は、上記ステップS22に相当するステップS54の判定処理を実行する。そして、ECU15は、ステップS54の判定結果が否定判定である場合には連通制御処理ルーチンを一旦終了し、ステップS54の判定結果が肯定判定である場合には上記ステップS23に相当するステップS55を実行する。その後、ECU15は、その処理を後述するステップS56に移行する。
ステップS56において、ECU15は、上記ステップS24と同様に連通制御を実行する。この点で、本実施形態では、ステップS56が、連通制御実行ステップに相当する。続いて、ECU15は、上記ステップS25,S26,S27の各処理に相当するステップS57,S58,S59の各処理を順番に実行し、その後、第1経過時間T1に「0(零)」をセットする(ステップS60)。続いて、ECU15は、上記ステップS29に相当するステップS61の処理を実行し、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。したがって、本実施形態では、ステップS44,S45,S46,S47,S48,S56が、連通制御実行ステップに相当する。また、ステップS54,S55,S56が、規制解除ステップに相当する。
したがって、本実施形態では、上記(1)(2)(5)(6)に示す効果の他に以下に示す効果を得ることができる。
(7)本実施形態では、連通制御は、自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オン」になった直後だけではなく、自動二輪車両の走行中に定期的(第1経過時間閾値KT1毎)に実行される。しかし、連通制御を実行するタイミングで非ブレーキ操作判定条件Aが成立していない場合には連通制御が実行されることなく、第1経過時間T1に「0(零)」がセットされる。そこで、本実施形態では、自動二輪車両の走行中に定期的に実行されるべき連通制御の実行が規制された場合でも規制回数RCが更新される。そのため、自動二輪車両の走行中に定期的に実行されるべき連通制御が実行されなかった場合においても、規制回数RCが規制回数閾値KRC以上になったときには、連通制御が実行される。そのため、自動二輪車両の走行中に、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧を解消できる。
なお、各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態において、規制回数RCが規制回数閾値KRC以上になった場合には、報知制御及び連通制御のうち何れか一方のみが実行されるようにしてもよい。ただし、報知制御のみを実行する場合には、連通制御を強制的に実行させる際に運転手が操作するための操作部を自動二輪車両に設けることが望ましい。
・各実施形態において、規制回数閾値KRCは、マスタシリンダ16f,16rの容量が上記各実施形態に比して多い場合には「10」よりも大きな値(例えば「15」)であってもよい。一方、規制回数閾値KRCは、マスタシリンダ16f,16rの容量が上記各実施形態に比して少ない場合には「10」よりも小さな値(例えば「7」)であってもよい。
・第2の実施形態において、規制回数RCを、EEPROM43ではなくRAM42に記憶するようにしてもよい。この場合、自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オフ」になると、規制回数RCは初期値にリセットされることになる。
・各実施形態において、連通制御は、制動機構13,14毎に各別に実行されるようにしてもよい。この場合、規制回数閾値KRCを制動機構13,14毎に各別に設定すると共に、制動機構13,14毎に規制回数RCを各別に計測することが望ましい。その結果、制動機構13,14毎に最適なタイミングで連通制御をそれぞれ実行させることができる。
・各実施形態において、非ブレーキ操作判定条件Aは、自動二輪車両が加速していると判断できれば、推定車体速度VSに関係なく連通制御が実行されるような条件であってもよい。
・また、非ブレーキ操作判定条件Aは、車体加速度Gに関係なく、推定車体速度VSに基づき成立しているか否かを判断するような条件であってもよい。
・各実施形態において、連通制御時において、第1開閉弁31f,31rが開き状態である場合に第2開閉弁32f,32rも開き状態になるようにしてもよい。このように構成した場合、連通制御が実行されると、下流側ブレーキ液路25f,25r内には、上流側ブレーキ液路24f,24rからブレーキ液が一気に流入することになるため、連通制御の実行時間を短くできる。なお、この場合には、連通制御の実行時に非ブレーキ操作判定条件Aが非成立になったときには、連通制御の実行を中止させることが望ましい。
・また、連通制御時には、第1開閉弁29f,29rと第2開閉弁30f,30rとを駆動させるようにしてもよい。このように構成すると、第1開閉弁29f,29rが閉じ状態である場合に第2開閉弁30f,30rを開き状態にすると、下流側ブレーキ液路25f,25r内とホイールシリンダ19f,19r内とが連通状態になる。その結果、ホイールシリンダ19f,19r内のブレーキ液の一部が下流側ブレーキ液路25f,25r内に流入する。その後、第2開閉弁30f,30rが閉じ状態になってから第1開閉弁29f,29rが開き状態になると、上流側ブレーキ液路24f,24r内からホイールシリンダ19f,19r内にブレーキ液が流入し、該ホイールシリンダ19f,19r内に発生していた上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が解消される。このように第1開閉弁29f,29rと第2開閉弁30f,30rとの開閉駆動を各別に繰り返すことにより、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧を解消できる。なお、このような連通制御の実行時に非ブレーキ操作判定条件Aが非成立になったときには、連通制御の実行を中止させることが望ましい。
・各実施形態において、連通制御時には、ポンプ27f,27r(即ち、モータM)も駆動させるようにしてもよい。
・各実施形態において、報知手段は、下流側ブレーキ液路25f,25r内に上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が発生していることを音声にて報知するスピーカなどであってもよい。
・第2の実施形態において、第1制動機構13からブレーキ液が供給された場合に前輪FWに制動力を付与可能な第4ホイールシリンダを、第2ホイールシリンダ19rとは別体として設けてもよい。この場合、第1液圧回路20fには、その連通液路28fにおいて第1開閉弁31fと第2開閉弁32fとの間の負圧解消用液路33fから第4ホイールシリンダに向けて延びる第4ホイールシリンダ用液路を設けることが望ましい。
・各実施形態では、自動二輪車両に搭載された制動装置11を制御する制動制御装置に具体化したが、自動四輪車両に搭載された制動装置を制御する制動制御装置に具体化してもよい。
第1の実施形態における自動二輪車両の制動装置のブロック図。 連通制御中における各開閉弁の駆動態様を示すタイミングチャート。 第1の実施形態の連通制御処理ルーチンを示すフローチャート(前半部分)。 第1の実施形態の連通制御処理ルーチンを示すフローチャート(後半部分)。 第2の実施形態における自動二輪車両の制動装置のブロック図。 第2の実施形態の連通制御処理ルーチンを示すフローチャート(前半部分)。 第2の実施形態の連通制御処理ルーチンを示すフローチャート(後半部分)。
符号の説明
11…制動装置、15…制動制御装置、制御手段、規制回数計測手段としてのECU、16f,16r…マスタシリンダ、19f,19r,50…ホイールシリンダ、22…ブレーキ操作手段としてのブレーキレバー、23…ブレーキ操作手段としてのブレーキペダル、24f,24r…上流側ブレーキ液路、25f,25r…下流側ブレーキ液路、26f,26r…リザーバ、27f,27r…ポンプ、29f,29r,31f,31r…第1開閉弁、30f,30r,32f,32r…第2開閉弁、33f,33r…負圧解消用液路、43…記憶手段としてのEEPROM、A…非ブレーキ操作判定条件、FW,RW…車輪、IGSW…イグニッションスイッチ、KRC…規制回数閾値、LP…報知手段としての報知ランプ、RC…規制回数。

Claims (5)

  1. 運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、を有する制動装置(11)の駆動を制御するために、前記ブレーキ操作手段(22,23)が非操作状態であることを判断するための非ブレーキ操作判定条件(A)が成立している場合には前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路(25f,25r,33f,33r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御を実行する一方、前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立である場合には前記連通制御の実行を規制する制御手段(15)を備える車両の制動制御装置(15)であって、
    前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立であることによって前記連通制御の実行が規制された規制回数(RC)を計測する規制回数計測手段(S20、S52)をさらに備え、
    前記制御手段(15)は、前記規制回数計測手段(S20、S52)によって計測された規制回数(RC)が予め設定された規制回数閾値(KRC)以上である場合に、その旨を報知手段(LP)が報知する報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行する車両の制動制御装置。
  2. 前記規制回数計測手段(S20、S52)によって計測された規制回数(RC)を記憶する不揮発性の記憶手段(43)をさらに備え、
    前記制御手段(15)は、前記記憶手段(43)に記憶されている規制回数(RC)が前記規制回数閾値(KRC)以上である場合に、前記報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行する請求項1に記載の車両の制動制御装置。
  3. 前記制御手段(15)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になった場合において前記記憶手段(43)に記憶されている前記規制回数(RC)が前記規制回数閾値(KRC)以上であるときには、前記報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行する請求項2に記載の車両の制動制御装置。
  4. 前記制御手段(15)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になった場合において前記非ブレーキ操作判定条件(A)が成立しているときに、前記連通制御を実行するようになっており、
    前記規制回数計測手段(S20、S52)は、車両のイグニッションスイッチ(IGSW)が「オン」になった場合において前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立であることに起因して前記連通制御の実行が規制された規制回数(RC)を計測する請求項2又は請求項3に記載の車両の制動制御装置。
  5. 運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、を有する制動装置(11)の駆動を制御する車両の制動制御方法であって、
    前記ブレーキ操作手段(22,23)が非操作状態であることを判断するための非ブレーキ操作判定条件(A)が成立している場合には前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路(25f,25r,33f,33r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御実行ステップ(S24、S56)と、
    前記非ブレーキ操作判定条件(A)が非成立である場合には前記連通制御の実行を規制する連通制御規制ステップ(S12,S14,S16、S44,S46,S48)と、
    該連通制御規制ステップ(S12,S14,S16、S44,S46,S48)が連続して実行された回数を規制回数(RC)として計測する規制回数計測ステップ(S20,S52)と、
    該規制回数計測ステップ(S20,S52)によって計測された規制回数(RC)が予め設定された規制回数閾値(KRC)以上である場合に、その旨を報知手段(LP)が報知する報知制御及び前記連通制御のうち少なくとも一方を実行する規制解除ステップ(S22,S23、S54,S55)と
    を有する車両の制動制御方法。
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