JP4909222B2 - 自動二輪車両の制動制御装置、及び自動二輪車両の制動制御方法 - Google Patents
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Description
請求項3に記載の発明は、自動二輪車両の第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力を付与可能な連動制動機構(14)を制御する自動二輪車両の制動制御装置(15)であって、前記連動制動機構(14)には、運転手による連動用ブレーキ操作手段(22B)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する連動用マスタシリンダ(16r)と、該連動用マスタシリンダ(16r)から連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第1ホイールシリンダ(24)と、前記連動用マスタシリンダ(16r)から前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第2ホイールシリンダ(23)と、前記各ホイールシリンダ(23,24)から流出して連動用下流側ブレーキ液路(26r)内を流動したブレーキ液を貯留するための連動用リザーバ(27r)と、該連動用リザーバ(27r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)内に吐出する連動用ポンプ(28r)と、前記第1ホイールシリンダ(24)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第1流出側開閉弁(36b)と、前記第2ホイールシリンダ(23)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第2流出側開閉弁(35b)と、前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)側から前記第1ホイールシリンダ(24)内へのブレーキ液の流入を許可及び規制するために開閉駆動する流入側開閉弁(36a)とが設けられており、前記連動用ブレーキ操作手段(22B)が非操作状態であると判定した場合に、予め設定された連動用実行時間(KT2)の間、前記第1流出側開閉弁(36b)の開き状態を維持させる連通制御を実行する制御手段(15)を備え、前記制御手段(15)は、前記連通制御の実行時には前記流入側開閉弁(36a)を閉じ状態にし、前記連通制御の完了時には前記第1流出側開閉弁(36b)を閉じ状態にした後に前記流入側開閉弁(36a)を開き状態にすることを要旨とする。
上記構成によれば、制御手段による連通制御中では、第1流出側開閉弁の開き状態が維持されるため、第1流出側開閉弁よりも上流側の上流側ブレーキ液路や第1ホイールシリンダ内のブレーキ液が第1流出側開閉弁よりも下流側の下流側ブレーキ液路内に流入することによって、下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧が解消される。したがって、連動制動機構内の下流側ブレーキ液路内に上流側ブレーキ液路内に対する負圧が発生した場合には、制御手段によって連通制御が実行されることにより、該負圧を解消させることができる。しかも、連通制御中において、制御手段は、第1流出側開閉弁を制御する。そのため、連通制御中に運転手によってブレーキ操作されたとしても、第2の車輪に制動力を確実に付与できる。
また、連通制御の完了時には、制御手段による制御によって、第1流入側開閉弁が閉じ状態になった後に流入側開閉弁が開き状態になる。そのため、連通制御の実行中に連動用ブレーキ操作手段が操作されたとしても、連動用マスタシリンダ内から各ホイールシリンダ内に向けて流動するブレーキ液のうち各ホイールシリンダ内に流入することなくリザーバ内に流入してしまうブレーキ液の液量が減少する。したがって、制御手段は、連通制御中に連動用ブレーキ操作手段が操作されたとしても、該連動用ブレーキ操作手段に応じた制動力を第2の車輪に付与させることが可能になる。
また、自動二輪車両の制動制御方法にかかる請求項8に記載の発明は、自動二輪車両の第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力を付与可能な連動制動機構(14)及び前記第1の車輪(FW)に制動力を付与可能な独立制動機構(13)をそれぞれ制御する自動二輪車両の制動制御方法であって、前記連動制動機構(14)には、運転手による連動用ブレーキ操作手段(22B)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する連動用マスタシリンダ(16r)と、該連動用マスタシリンダ(16r)から連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第1ホイールシリンダ(24)と、前記連動用マスタシリンダ(16r)から前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第2ホイールシリンダ(23)と、前記各ホイールシリンダ(23,24)から流出して連動用下流側ブレーキ液路(26r)内を流動したブレーキ液を貯留するための連動用リザーバ(27r)と、該連動用リザーバ(27r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)内に吐出する連動用ポンプ(28r)と、前記第1ホイールシリンダ(24)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をするために開閉駆動する第1流出側開閉弁(36b)と、前記第2ホイールシリンダ(23)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をするために開閉駆動する第2流出側開閉弁(35b)とが設けられる一方、前記独立制動機構(13)には、運転手による独立用ブレーキ操作手段(22A)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する独立用マスタシリンダ(16f)と、該独立用マスタシリンダ(16f)から独立用上流側ブレーキ液路(25f)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第3ホイールシリンダ(19)と、該第3ホイールシリンダ(19)から流出して独立用下流側ブレーキ液路(26f)内を流動したブレーキ液を貯留するための独立用リザーバ(27f)と、該独立用リザーバ(27f)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記独立用上流側ブレーキ液路(25f)内に吐出する独立用ポンプ(28f)と、前記独立用上流側ブレーキ液路(25f)から前記独立用下流側ブレーキ液路(26f)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をすべく開閉駆動する独立用流出側開閉弁(33b,34b)とが設けられており、前記ブレーキ操作手段(22A,22B)が非操作状態である場合において、前記流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)を開閉駆動させることにより該流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)よりもブレーキ液の流動方向における上流側と前記下流側ブレーキ液路(26f,26r)とを連通する連通制御中に開閉駆動する前記流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)の駆動態様が異なる複数の制御パターン(P1,P2)のうち独立用制御パターン(P1)に基づき前記独立用流出側開閉弁(33b,34b)の開閉駆動を制御する独立用連通制御を実行する独立用ステップ(S20)と、前記独立用制御パターン(P1)とは異なる連動用制御パターン(P2)に基づき前記第1流出側開閉弁(36b)又は前記第2流出側開閉弁(35b)の開閉駆動を制御する連動用連通制御を実行する連動用ステップ(S19)とを有することを要旨とする。
各液圧回路20f,20rは、マスタシリンダ16f,16r内のブレーキ液をホイールシリンダ19,23,24に向けて流動させるための上流側ブレーキ液路25f,25rと、各ホイールシリンダ19,23,24から流出したブレーキ液が流動する下流側ブレーキ液路26f,26rとをそれぞれ備えた構成とされている。また、各液圧回路20f,20r上には、ホイールシリンダ19,23,24側から下流側ブレーキ液路26f,26r内を流動してきたブレーキ液を一時貯留するリザーバ27f,27rと、リザーバ27f,27r内に一時貯留されているブレーキ液を内部に吸引して上流側ブレーキ液路25f,25r内に吐出するポンプ28f,28r(例えば、ピストンポンプ)とがそれぞれ設けられている。これら各ポンプ28f,28rは、共通のモータM(本実施形態では直流モータ)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっている。
ECU15は、入力側インターフェース(図示略)と、出力側インターフェース(図示略)と、CPU40、ROM41及びRAM42などを備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動させるための駆動回路とを主体として構成されている。ECU15の入力側インターフェースには、上記各ブレーキスイッチSW1,SW2、各車輪FW,RWの車輪速度を検出するための車輪速度センサSE1,SE2、自動二輪車両の車体加速度を検出するための車体加速度センサSE3及び自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが電気的に接続されている。なお、車体加速度センサSE3は、自動二輪車両の加速時にはECU15が正の値を示すような信号を出力する一方、自動二輪車両の減速時にはECU15が負の値を示すような信号を出力するように構成されている。
連通制御用テーブルには、液圧回路20f,20rにおいて第2独立用流出側開閉弁34b及び第1連動用流出側開閉弁36bよりも上流側と下流側ブレーキ液路26f,26rとを連通させる連通制御に関して、連通液路30及び連動用後輪側液路32上の各開閉弁34a,36a,34b,36bの駆動態様を示す複数種類(本実施形態では2種類)の制御パターンP1,P2(図2及び図3参照)が記憶されている。これら各制御パターンP1,P2のうち独立用制御パターンP1は、独立制動機構13の第2独立用流入側開閉弁34a及び第2独立用流出側開閉弁34bを開閉駆動させるためのパターンである一方、連動用制御パターンP2は、連動制動機構14の第1連動用流入側開閉弁36a及び第1連動用流出側開閉弁36bを開閉駆動させるためのパターンである。したがって、本実施形態では、ROM41により、記憶手段が構成されている。
図2に示すように、独立用制御パターンP1に基づく独立用連通制御では、該連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1(本実施形態では20msec. (ミリ秒))が経過するまでの間、第2独立用流入側開閉弁34aの閉じ状態が維持される。また、独立用連通制御が開始された時点から第2弁制御時間Tvm2(本実施形態では5msec. )が経過した場合には、閉じ状態にあった第2独立用流出側開閉弁34bが開き状態になる。そして、第2独立用流出側開閉弁34bが開き状態になった時点から第3弁制御時間Tvm3(本実施形態では10msec. )が経過した場合には、第2独立用流出側開閉弁34bが閉じ状態になる。続いて、独立用連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1が経過した場合には、第2独立用流入側開閉弁34aが開き状態になる。さらに、第2独立用流入側開閉弁34aが開き状態になった時点から第4弁制御時間Tvm4(本実施形態では10msec. )が経過した場合には、第2独立用流入側開閉弁34aが再び閉じ状態になる。すなわち、独立用連通制御では、上述した第2独立用流入側開閉弁34a及び第2独立用流出側開閉弁34bの開閉駆動が、独立用実行時間KT1(本実施形態では890msec. )の間、それぞれ繰り返し実行される。この際、第1独立用流入側開閉弁33aの開き状態及び第1独立用流出側開閉弁33bの閉じ状態は、それぞれ維持される。
図3に示すように、連動用制御パターンP2に基づく連動用連通制御では、該連通制御が開始された時点から連動用実行時間KT2(本実施形態では、500msec. )が経過するまでの間、第1連動用流入側開閉弁36aの閉じ状態が維持される。また、連動用連通制御が開始された時点から連動用実行時間KT2が経過するまでの間、第1連動用流出側開閉弁36bの開き状態が維持される。そして、連動用連通制御が開始された時点から連動用実行時間KT2が経過した場合には、第1連動用流出側開閉弁36bが一気に閉じ状態になる。続いて、閉じ状態にある第1連動用流入側開閉弁36aが、完了処理実行時間KTs(本実施形態では、85msec. )をかけて徐々に開き状態になる。この際、第2連動用流入側開閉弁35aの開き状態及び第2連動用流出側開閉弁35bの閉じ状態は、それぞれ維持される。
さて、ECU15は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってから所定周期毎(例えば0.01sec.(秒)毎)に連通制御処理ルーチンを実行する。そして、連通制御処理ルーチンにおいて、ECU15は、連通制御完了フラグFLG1が「0(零)」であるか否かを判定する(ステップS10)。この連通制御完了フラグFLG1は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になってから連通制御が実行済みである場合には「1」にセットされる一方、連通制御が未実行である場合には「0(零)」にセットされるフラグである。そして、連通制御完了フラグFLG1は、イグニッションスイッチIGSWが「オン」になった直後では初期値として「0(零)」が設定されている。
(1)連動制動機構14において連動用連通制御の実行中では、第1連動用流出側開閉弁36bの開き状態が維持されるため、第1ホイールシリンダ24内のブレーキ液の一部が連動用下流側ブレーキ液路26r内に一気に流入することによって、連動用下流側ブレーキ液路26r内の連動用上流側ブレーキ液路25rに対する負圧が解消される。したがって、連動制動機構14内の連動用下流側ブレーキ液路26r内に連動用上流側ブレーキ液路25r内に対する負圧が発生した場合には、連動用連通制御の実行により該負圧を解消できる。
・実施形態において、上記ステップS13,S15,S18の各判定処理のうち少なくとも一つの判定結果が肯定判定である場合に、ブレーキ非操作状態であると判断して各連通制御を実行するようにしてもよい。ただし、各ブレーキスイッチSW1,SW2が「オフ」(ステップS13が肯定判定)であることを契機に各連通制御を実行させるような制御構成にする場合には、各ブレーキスイッチSW1,SW2からECU15への入力信号の信頼性を向上させることが望ましい。
・実施形態において、前輪FWに制動力を付与するための制動機構(上記実施形態では独立制動機構13が該当する。)も、連動制動機構であってもよい。そして、この連動制動機構からブレーキ液が供給された場合に後輪RWに制動力を付与可能な第4ホイールシリンダを、第2ホイールシリンダ23とは別体として設けることになる。この場合、各連動制動機構に実行される連通制御は、連動用制御パターンP2に基づく連動用連通制御となる。
Claims (8)
- 自動二輪車両の第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力を付与可能な連動制動機構(14)を制御する自動二輪車両の制動制御装置(15)であって、
前記連動制動機構(14)には、運転手による連動用ブレーキ操作手段(22B)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する連動用マスタシリンダ(16r)と、該連動用マスタシリンダ(16r)から連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第1ホイールシリンダ(24)と、前記連動用マスタシリンダ(16r)から前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第2ホイールシリンダ(23)と、前記各ホイールシリンダ(23,24)から流出して連動用下流側ブレーキ液路(26r)内を流動したブレーキ液を貯留するための連動用リザーバ(27r)と、該連動用リザーバ(27r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)内に吐出する連動用ポンプ(28r)と、前記第1ホイールシリンダ(24)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第1流出側開閉弁(36b)と、前記第2ホイールシリンダ(23)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第2流出側開閉弁(35b)と、前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)側から前記第1ホイールシリンダ(24)内へのブレーキ液の流入を許可及び規制するために開閉駆動する流入側開閉弁(36a)とが設けられており、
前記連動用ブレーキ操作手段(22B)が非操作状態であると判定した場合に、予め設定された連動用実行時間(KT2)の間、前記第1流出側開閉弁(36b)の開き状態を維持させる連通制御を実行する制御手段(15)を備え、
前記制御手段(15)は、前記連通制御の実行時には前記流入側開閉弁(36a)を閉じ状態にし、前記連通制御の完了時には前記第1ホイールシリンダ(24)内へのブレーキ液の単位時間当りの流入量が徐々に多くなるように前記流入側開閉弁(36a)の開閉駆動を制御する自動二輪車両の制動制御装置。 - 前記制御手段(15)は、前記連通制御の実行時には前記流入側開閉弁(36a)を閉じ状態にし、前記連通制御の完了時には前記第1流出側開閉弁(36b)を閉じ状態にした後に前記流入側開閉弁(36a)を開き状態にする請求項1に記載の自動二輪車両の制動制御装置。
- 自動二輪車両の第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力を付与可能な連動制動機構(14)を制御する自動二輪車両の制動制御装置(15)であって、
前記連動制動機構(14)には、運転手による連動用ブレーキ操作手段(22B)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する連動用マスタシリンダ(16r)と、該連動用マスタシリンダ(16r)から連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第1ホイールシリンダ(24)と、前記連動用マスタシリンダ(16r)から前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第2ホイールシリンダ(23)と、前記各ホイールシリンダ(23,24)から流出して連動用下流側ブレーキ液路(26r)内を流動したブレーキ液を貯留するための連動用リザーバ(27r)と、該連動用リザーバ(27r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)内に吐出する連動用ポンプ(28r)と、前記第1ホイールシリンダ(24)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第1流出側開閉弁(36b)と、前記第2ホイールシリンダ(23)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第2流出側開閉弁(35b)と、前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)側から前記第1ホイールシリンダ(24)内へのブレーキ液の流入を許可及び規制するために開閉駆動する流入側開閉弁(36a)とが設けられており、
前記連動用ブレーキ操作手段(22B)が非操作状態であると判定した場合に、予め設定された連動用実行時間(KT2)の間、前記第1流出側開閉弁(36b)の開き状態を維持させる連通制御を実行する制御手段(15)を備え、
前記制御手段(15)は、前記連通制御の実行時には前記流入側開閉弁(36a)を閉じ状態にし、前記連通制御の完了時には前記第1流出側開閉弁(36b)を閉じ状態にした後に前記流入側開閉弁(36a)を開き状態にする自動二輪車両の制動制御装置。 - 自動二輪車両の第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力を付与可能な連動制動機構(14)及び前記第1の車輪(FW)に制動力を付与可能な独立制動機構(13)をそれぞれ制御する自動二輪車両の制動制御装置(15)であって、
前記連動制動機構(14)には、運転手による連動用ブレーキ操作手段(22B)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する連動用マスタシリンダ(16r)と、該連動用マスタシリンダ(16r)から連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第1ホイールシリンダ(24)と、前記連動用マスタシリンダ(16r)から前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第2ホイールシリンダ(23)と、前記各ホイールシリンダ(23,24)から流出して連動用下流側ブレーキ液路(26r)内を流動したブレーキ液を貯留するための連動用リザーバ(27r)と、該連動用リザーバ(27r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)内に吐出する連動用ポンプ(28r)と、前記第1ホイールシリンダ(24)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をするために開閉駆動する第1流出側開閉弁(36b)と、前記第2ホイールシリンダ(23)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をするために開閉駆動する第2流出側開閉弁(35b)とが設けられる一方、
前記独立制動機構(13)には、運転手による独立用ブレーキ操作手段(22A)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する独立用マスタシリンダ(16f)と、該独立用マスタシリンダ(16f)から独立用上流側ブレーキ液路(25f)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第3ホイールシリンダ(19)と、該第3ホイールシリンダ(19)から流出して独立用下流側ブレーキ液路(26f)内を流動したブレーキ液を貯留するための独立用リザーバ(27f)と、該独立用リザーバ(27f)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記独立用上流側ブレーキ液路(25f)内に吐出する独立用ポンプ(28f)と、前記独立用上流側ブレーキ液路(25f)側から前記独立用下流側ブレーキ液路(26f)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をすべく開閉駆動する独立用流出側開閉弁(33b,34b)とが設けられており、
前記流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)を開閉駆動させることにより該流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)よりもブレーキ液の流動方向における上流側と前記下流側ブレーキ液路(26f,26r)とを連通する連通制御に関して、開閉駆動する前記流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)の駆動態様が異なる複数の制御パターン(P1,P2)を記憶する記憶手段(41)と、
前記ブレーキ操作手段(22A,22B)が非操作状態であると判定した場合に、前記記憶手段(41)に記憶された各制御パターン(P1,P2)のうち独立用制御パターン(P1)に基づき前記独立用流出側開閉弁(33b,34b)の開閉駆動を制御する独立用連通制御を実行すると共に、前記独立用制御パターン(P1)とは異なる連動用制御パターン(P2)に基づき前記第1流出側開閉弁(36b)又は第2流出側開閉弁(35b)の開閉駆動を制御する連動用連通制御を実行する制御手段(15)と
を備えた自動二輪車両の制動制御装置。 - 前記独立用制御パターン(P1)は、前記独立用連通制御の実行時において前記独立用流出側開閉弁(33b,34b)の開き状態と閉じ状態とが繰り返されるように該独立用流出側開閉弁(33b,34b)を開閉駆動させるパターンである一方、
前記連動用制御パターン(P2)は、前記連動用連通制御の実行時において前記第1流出側開閉弁(36b)又は第2流出側開閉弁(35b)を開き状態とする総時間が前記独立用連通制御の実行時において開閉駆動する前記独立用流出側開閉弁(33b,34b)を開き状態とする総時間よりも長くなるように設定されたパターンである請求項4に記載の自動二輪車両の制動制御装置。 - 前記連動用制御パターン(P2)は、該連動用制御パターン(P2)に基づく連動用連通制御の連動用実行時間(KT2)の間、前記第1流出側開閉弁(36b)又は第2流出側開閉弁(35b)の開き状態を維持させるパターンである一方、
前記独立用制御パターン(P1)は、該独立用制御パターン(P1)に基づく独立用連通制御の独立用実行時間(KT1)が前記連動用実行時間(KT2)よりも長くなるように設定されたパターンである請求項5に記載の自動二輪車両の制動制御装置。 - 自動二輪車両の第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力を付与可能な連動制動機構(14)を制御する自動二輪車両の制動制御方法であって、
前記連動制動機構(14)には、運転手による連動用ブレーキ操作手段(22B)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する連動用マスタシリンダ(16r)と、該連動用マスタシリンダ(16r)から連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第1ホイールシリンダ(24)と、前記連動用マスタシリンダ(16r)から前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第2ホイールシリンダ(23)と、前記各ホイールシリンダ(23,24)から流出して連動用下流側ブレーキ液路(26r)内を流動したブレーキ液を貯留するための連動用リザーバ(27r)と、該連動用リザーバ(27r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)内に吐出する連動用ポンプ(28r)と、前記第1ホイールシリンダ(24)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第1流出側開閉弁(36b)と、前記第2ホイールシリンダ(23)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出を許可又は規制するために開閉駆動する第2流出側開閉弁(35b)とが設けられており、
前記連動用ブレーキ操作手段(22B)が非操作状態であると判定した場合に、予め設定された連動用実行時間(KT2)の間、前記第1流出側開閉弁(36b)の開き状態を維持させる連通制御を実行するようにした自動二輪車両の制動制御方法。 - 自動二輪車両の第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力を付与可能な連動制動機構(14)及び前記第1の車輪(FW)に制動力を付与可能な独立制動機構(13)をそれぞれ制御する自動二輪車両の制動制御方法であって、
前記連動制動機構(14)には、運転手による連動用ブレーキ操作手段(22B)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する連動用マスタシリンダ(16r)と、該連動用マスタシリンダ(16r)から連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第1の車輪(FW)に付与するための第1ホイールシリンダ(24)と、前記連動用マスタシリンダ(16r)から前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第2ホイールシリンダ(23)と、前記各ホイールシリンダ(23,24)から流出して連動用下流側ブレーキ液路(26r)内を流動したブレーキ液を貯留するための連動用リザーバ(27r)と、該連動用リザーバ(27r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記連動用上流側ブレーキ液路(25r)内に吐出する連動用ポンプ(28r)と、前記第1ホイールシリンダ(24)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をするために開閉駆動する第1流出側開閉弁(36b)と、前記第2ホイールシリンダ(23)から前記連動用下流側ブレーキ液路(26r)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をするために開閉駆動する第2流出側開閉弁(35b)とが設けられる一方、
前記独立制動機構(13)には、運転手による独立用ブレーキ操作手段(22A)の操作に基づきブレーキ液圧を発生する独立用マスタシリンダ(16f)と、該独立用マスタシリンダ(16f)から独立用上流側ブレーキ液路(25f)を介して供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を前記第2の車輪(RW)に付与するための第3ホイールシリンダ(19)と、該第3ホイールシリンダ(19)から流出して独立用下流側ブレーキ液路(26f)内を流動したブレーキ液を貯留するための独立用リザーバ(27f)と、該独立用リザーバ(27f)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記独立用上流側ブレーキ液路(25f)内に吐出する独立用ポンプ(28f)と、前記独立用上流側ブレーキ液路(25f)から前記独立用下流側ブレーキ液路(26f)内へのブレーキ液の流出の許可及び規制をすべく開閉駆動する独立用流出側開閉弁(33b,34b)とが設けられており、
前記ブレーキ操作手段(22A,22B)が非操作状態である場合において、
前記流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)を開閉駆動させることにより該流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)よりもブレーキ液の流動方向における上流側と前記下流側ブレーキ液路(26f,26r)とを連通する連通制御中に開閉駆動する前記流出側開閉弁(33b,34b,35b,36b)の駆動態様が異なる複数の制御パターン(P1,P2)のうち独立用制御パターン(P1)に基づき前記独立用流出側開閉弁(33b,34b)の開閉駆動を制御する独立用連通制御を実行する独立用ステップ(S20)と、
前記独立用制御パターン(P1)とは異なる連動用制御パターン(P2)に基づき前記第1流出側開閉弁(36b)又は前記第2流出側開閉弁(35b)の開閉駆動を制御する連動用連通制御を実行する連動用ステップ(S19)と
を有する自動二輪車両の制動制御方法。
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