JP4886553B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
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Description
特許文献1および特許文献2の車両用ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキ液圧の大きさを電気的に制御するように構成されており、アンチロックブレーキ制御に必要となる前記ポンプや電磁弁を具備しているとともに、ブレーキ操作子のストローク量に応じた操作反力を当該ブレーキ操作子に付与するシミュレータ等を備えて構成されている。
また、第二液圧路とポンプの吸入口側との間を連通接続する循環液圧路と、循環液圧路に設けられ、当該循環液圧路を開閉するカット弁を有するレギュレータと、循環液圧路におけるポンプの吸入口側に接続され、レギュレータを介して戻されたブレーキ液を貯溜する貯液室と、カット弁の閉弁時に、循環液圧路におけるポンプの吸入口側へ向けたブレーキ液の流れを許容するリリーフ弁と、を備えた構成であるので、ポンプから第二液圧路へ吐出されたブレーキ液が、循環液圧路を介してポンプの吸入口側へ循環されるというブレーキ液の循環経路が形成されるようになり、ブレーキ液の昇圧を効率よく行うことができる。したがって、ブレーキ操作子の操作による制動の応答性がより向上された車両用ブレーキ液圧制御装置が得られる。
また、カット弁は、常開型のリニアソレノイド弁であり、ブレーキ操作子によるブレーキ操作が開始された後に、カット弁の開弁圧を調整することで第二液圧路のブレーキ液圧を調節することができる。
また、ブレーキ操作子によるブレーキ操作が終了した際に、カット弁を開弁させることで第二液圧路のブレーキ液圧を減圧する構成であるので、ブレーキ操作子によるブレーキ操作が終了すると、圧力付与部材が非作動状態に復帰するとともに、第二液圧路から循環液圧路へのブレーキ液の流入が許容され、第二液圧路のブレーキ液が循環液圧路を通じて貯液室に戻されて貯溜される。
さらに、圧力付与部材が非作動状態に復帰すると、第一液圧路からブレーキ液が圧力付与部材に戻されることとなるので、ブレーキ操作子の操作による制動の応答性がより向上された車両用ブレーキ液圧制御装置が得られる。
(第1実施形態)
参照する図面において、図1は本発明の第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を示すブレーキ液圧回路図、図2は同じく車両用ブレーキ液圧制御装置に適用される圧力付与部材を示す断面図である。
そして、ブレーキ制御装置Uは、前輪ブレーキ40に通じる液圧路Cと、この液圧路Cとは分離された液圧路Dとを備えており、この液圧路Dに設けられた圧力付与部材30によって液圧路Cに対して圧力が付与されるようになっている。
また、モジュレータ部20は、液圧調整回路20A、および前記圧力付与部材30を備えた圧力付与回路20Bを備えて構成されている。
液圧調整回路20Aは、前輪ブレーキ40に作用するブレーキ液圧の大きさを調整するものであり、主として、ポンプ21Aと、制御弁手段Vと、リザーバ25と、第二液圧センサ26とを備えて構成される。
また、圧力付与回路20Bは、前輪ブレーキ40に通じる液圧路Cにブレーキ液圧を付与するためのものであり、前記したポンプ21Bおよび圧力付与部材30の他に、主として、レギュレータ27および貯液室28を備えて構成される。
なお、以下では、ブレーキ液圧回路全体を通して、マスタシリンダMCから前輪ブレーキ40に至る液圧路(流路)を「第一液圧路C」と称し、また、液圧調整回路20Aにおいて、第一液圧路Cからリザーバ25に至る流路を「開放路E」と称し、さらに、ポンプ21Aから第一液圧路Cに至る流路を「吐出液圧路G」と称する。また、圧力付与回路20Bにおいて、ポンプ21Bから圧力付与部材30に至る流路を「第二液圧路D」と称し、この第二液圧路Dからポンプ21Bの吸入口側に至る流路を「循環液圧路H」と称する。
なお、「上流側」とは、マスタシリンダMC側のことを意味し、「下流側」とは、前輪ブレーキ40側のことを意味する。
シミュレータ部10のダミーシリンダ11は、ブレーキレバーLの操作に起因して第一液圧路Cに吐出されたブレーキ液を一時的に貯溜するとともに、ブレーキレバーLの操作反力を発生させるものであり、シリンダ本体11aと、このシリンダ本体11aの内部に摺動自在に挿入されたピストン11bと、ピストンスプリング11cとを備えている。
また、本実施形態では、開閉弁12にエマージェンシー用のチェック弁12bが並列に接続されている。このチェック弁12bは、一方向弁からなり、第一液圧路Cからダミーシリンダ11へのブレーキ液の流出のみを許容し、シミュレータ部10内の第一液圧路Cにおけるブレーキ液圧が所定の値よりも高くなるのをダミーシリンダ11へブレーキ液圧を逃がすことによって防止する。これによって、第一液圧センサ14が高圧のブレーキ液圧にさらされることが回避され、第一液圧センサ14の破損が防止される。
第一液圧センサ14で計測されたブレーキ液圧は、制御装置100に随時取り込まれ、モジュレータ部20側におけるブレーキ制御に用いられる。
モジュレータ部20を構成する液圧調整回路20Aの制御弁手段Vは、前輪ブレーキ40の上流側に設けられ、第一液圧路Cを開放しつつ開放路Eを遮断する状態、第一液圧路Cを遮断しつつ開放路Eを開放する状態および第一液圧路Cを遮断しつつ開放路Eを遮断する状態を切り換える機能を有しており、入口弁23、出口弁24、チェック弁23aを備えて構成されている。
また、ポンプ21Aの吐出口側には、図示せぬダンパやオリフィスが設けられており、その協働作用によってポンプ21Aから吐出されたブレーキ液の脈動を減衰させている。
この例では、装着穴50Aが、ブレーキ制御装置U(図1参照)のボディを成す基体50の側面等に形成されている。この装着穴50Aは、開口側から奥側に向けて段状に順次縮径する有底円筒状を呈しており、開口部50aと、この開口部50aに通じる第一孔壁部51と、この第一孔壁部51よりも幾分径の小さい第二孔壁部52と、この第二孔壁部52よりも径の小さい第三孔壁部53と、この第三孔壁部53よりもさらに径の小さい第四孔壁部54とを備えている。そして、第一孔壁部51の内側面には、第二液圧路Dが開口形成されており、また、第四孔壁部54の内側面には、第一液圧路Cに通じる圧力液圧路C1が開口形成されている。これによって、これらの液圧路を通じてブレーキ液が圧力付与部材30に対して流出入可能となっている。さらに、第二孔壁部52の内側面には、基体50の外側面に開口形成された図示しない開口部に連通する通気孔55が開口形成されており、この通気孔55を通じて空気が第二孔壁部52内に流出入可能となっている。
なお、装着穴50Aは、基体50に形成したものに限られず、他の部材に対して形成してもよい。
段付きピストン31は、前記のように、大径部31Aと小径部31Bとからなり、大径部31Aが、Oリング31aを介して大径室R1を形成する第三孔壁部53内に摺動可能に配置されており、その端面には、圧力液圧路C1を通じて第一液圧路Cのブレーキ液圧が作用するようになっている。また、小径部31Bは、小径室R2を形成するスリーブ33内にOリング31bおよびシール部材31cを介して摺動可能に挿入されており、その端面には、小径室R2に流出入される第二液圧路Dのブレーキ液圧が作用するようになっている。シール部材31cは、樹脂製の材料からなり、Oリング31bとともに小径室R2を封止し、さらにOリング31bの位置ずれやはみ出しを規制するようなっている。
そして、後記するように、第二液圧路Dを通じて小径室R2にブレーキ液圧が伝達されると、戻しばね32の付勢力に抗して段付きピストン31が大径室R1側へ摺動し、大径室R1に貯溜されていたブレーキ液が圧力液圧路C1を通じて第一液圧路Cに吐出されて第一液圧路Cにブレーキ液圧が付与される。
ここで、段付きピストン31の摺動圧力(大径室R1側への摺動による吐出圧力)は、段付きピストン31の大径部31Aの受圧面積と小径部31Bの受圧面積との差、および戻しばね32のばね定数を選択することによって適宜設定可能である。
なお、ポンプ21Bの停止時およびブレーキレバーLの非操作時には、段付きピストン31が小径室R2側へ摺動し、大径室R1には、第一液圧路Cからブレーキ液が流入して貯溜される。
なお、ポンプ21Bの吐出口側には、図示せぬダンパやオリフィスが設けられ、ブレーキ液の脈動を減衰させている。
また、カット弁27aは、ブレーキレバーLによるブレーキ操作が開始された後に、開弁圧を調節することで、昇圧された第二液圧路D側のブレーキ液圧を適宜、カット弁27aよりもポンプ21Bの吸入口側の循環液圧路Hへ開放してブレーキ液圧を調節することができる。ちなみに、開弁圧の調整は、第二液圧路Dから循環液圧路Hを通じてレギュレータ27にかかるブレーキ液圧と、ソレノイドへの通電によって制御される、弁を閉じようとする力とのバランスをとることによって行うことができる。
ここで、圧力付与回路20Bにおける圧力付与部材30の大径室R1にもブレーキレバーLの操作によるブレーキ液圧が作用するが、段付きピストン31は、戻しばね32によって小径室R2側に付勢されて保持されているので、段付きピストン31が摺動することはない。また、段付きピストン31は、大径室R1にブレーキ液を貯溜した状態で保持されることとなり、後記するように、エンジン作動後のブレーキ操作時に、大径室R1に貯溜されたブレーキ液を吐出させて制動力を迅速に立ち上げる役割を果たす。
ここで、ブレーキレバーLが操作されず、ブレーキの入力がない状態では、入口弁23は閉弁状態にある。
各車輪がロックする可能性のない通常のブレーキ制御時においては、運転者がブレーキレバーLを操作すると、その操作力により起因して発生したブレーキ液圧が第一液圧センサ14により検出され、入口弁23が開弁状態にされるとともに、レギュレータ27のカット弁27aが閉弁状態にされ、さらに、モータ29が駆動されてポンプ21Bが作動を開始する。これにより、循環液圧路Hの貯液室28にあるブレーキ液がポンプ21Bに吸引されて第二液圧路Dに吐出され、第二液圧路Dのブレーキ液圧が昇圧される。第二液圧路Dのブレーキ液圧が昇圧されると、第二液圧路Dから圧力付与部材30の小径室R2に昇圧されたブレーキ液が流入し、段付きピストン31が戻しばね32の付勢力に抗して、大径室R1側に摺動される(図2(b)参照)。そうすると、段付きピストン31の大径室R1に貯溜されていたブレーキ液が圧力液圧路C1を通じて第一液圧路Cに吐出される。これによって、第一液圧路Cのブレーキ液圧が昇圧され、前輪ブレーキ40に制動力が付与される。そして、第二液圧センサ26で計測される圧力値が第一液圧センサ14で計測される圧力値に対応する圧力値となるまで、この状態が継続されて前輪が制動される。
アンチロックブレーキ制御は、車輪がロック状態に陥りそうになったときに実行されるものであり、例えば、前輪ブレーキ40に作用するブレーキ液圧を減圧、増圧あるいは一定に保持する状態を適宜選択することによって実現される。なお、減圧、増圧および保持のいずれを選択するかは、前輪用の車輪速度センサ101から得られた車輪速度に基づいて、制御装置100によって判断される。
図5は本発明の第2実施形態に係るブレーキ制御装置U’に適用されるブレーキ液圧回路図である。
本実施形態が前記第1実施形態と大きく異なるところは、液圧調整回路20A(図1参照)が設けられておらず、前輪ブレーキ40に作用するブレーキ液圧を調整する機能を圧力付与回路20Bに併せもたせた点である。したがって、液圧調整回路20Aが設けられていない分、部品点数および必要となる液圧路が大幅に削減されたブレーキ制御装置U’が構成されている。
各車輪がロックする可能性のない通常のブレーキ制御時においては、前記第一実施形態と同様であり、運転者がブレーキレバーLを操作すると、その操作力により起因して発生したブレーキ液圧が第一液圧センサ14により検出され、レギュレータ27のカット弁27aが閉弁状態にされ、モータ29が駆動されてポンプ21Bが作動を開始する。これにより、循環液圧路Hの貯液室28にあるブレーキ液がポンプ21Bに吸引されて第二液圧路Dに吐出され、第二液圧路Dのブレーキ液圧が昇圧される。すると、第二液圧路Dから圧力付与部材30の小径室R2に昇圧されたブレーキ液が流入し、段付きピストン31が戻しばね32の付勢力に抗して大径室R1側に摺動され、段付きピストン31の大径室R1に貯溜されていたブレーキ液が圧力液圧路C1を通じて第一液圧路Cに吐出される。これによって、第一液圧路Cのブレーキ液圧が昇圧され、前輪ブレーキ40に制動力が付与される。そして、第二液圧センサ26で計測される圧力値が第一液圧センサ14で計測される圧力値に対応する圧力値となるまで、この状態が継続されて前輪が制動される。
アンチロックブレーキ制御時に、制御装置100’において前輪ブレーキ40に作用するブレーキ液圧を減圧すべきであると判断された場合には、前記したブレーキレバーLを緩めたときと同様の動作が行われる。つまり、レギュレータ27のカット弁27aが循環液圧路Hを開くことで、第二液圧路Dから循環液圧路Hへのブレーキ液の流入が許容され、第二液圧路Dのブレーキ液が循環液圧路Hを通じて貯液室28に戻されて貯溜される。これによって、圧力付与部材30の段付きピストン31が小径室R2側に摺動し、第一液圧路Cのブレーキ液が圧力液圧路C1を通じて大径室R1に戻され、第一液圧路Cの前輪ブレーキ40に作用していたブレーキ液圧が減圧される。
例えば、前記実施形態では、装着穴50Aの奥側に第一液圧路Cに通じる圧力液圧路C1が形成され、入口側に第二液圧路Dが形成された例を示したが、これに限られることはなく、図7(a),図8に示すように、装着穴60Aの入口側に第一液圧路Cに通じる圧力液圧路C1を形成し、奥側に第二液圧路Dを形成することで、圧力付与部材30’を構成してもよい。なお、前記圧力付与部材30と同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
段付きピストン31は、大径部31Aが、Oリング31aを介して大径室R1を形成する第三孔壁部63内に摺動可能に配置されており、その端面には、圧力液圧路C1を通じて第一液圧路Cのブレーキ液圧が作用するようになっている。また、小径部31Bは、Oリング31bおよびシール部材31cを介して小径室R2を形成する第五孔壁部65内に摺動可能に配置されており、その端面には、小径室R2に流出入される第二液圧路Dのブレーキ液圧が作用するようになっている。
そして、図7(b)に示すように、第二液圧路Dを通じて小径室R2にブレーキ液圧が伝達されると、戻しばね32の付勢力に抗して段付きピストン31が大径室R1側へ摺動し、大径室R1に貯溜されていたブレーキ液が圧力液圧路C1を通じて第一液圧路Cに吐出されて第一液圧路Cにブレーキ液圧が付与される。
この例においても、段付きピストン31の摺動圧力(大径室R1側への摺動による吐出圧力)は、段付きピストン31の大径部31Aの受圧面積と小径部31Bの受圧面積との差、および戻しばね32のばね定数を選択することによって適宜設定することができる。
また、ポンプ21B(図1参照)の停止時およびブレーキレバーLの非操作時には、段付きピストン31が小径室R2側へ摺動し、大径室R1には、第一液圧路Cからブレーキ液が流入して貯溜される。
11 ダミーシリンダ
11a シリンダ本体
12 開閉弁
13 遮断弁
14 第一液圧センサ
20 モジュレータ部
20A 液圧調整回路
20B 圧力付与回路
21A ポンプ
21B ポンプ
25 リザーバ
26 第二液圧センサ
27 レギュレータ
27a カット弁
28 貯液室
30 圧力付与部材
30’ 圧力付与部材
31 段付きピストン
31A 大径部
31B 小径部
33e 先端部
40 前輪ブレーキ
50 基体
50A 装着穴
100 制御装置
100’ 制御装置
C 第一液圧路
C1 圧力液圧路
D 第二液圧路
L ブレーキレバー
MC マスタシリンダ
R1 大径室
R2 小径室
U ブレーキ制御装置(車両用ブレーキ液圧制御装置)
U’ ブレーキ制御装置(車両用ブレーキ液圧制御装置)
Claims (5)
- ブレーキ操作子の操作に応じて作動するポンプにより昇圧されたブレーキ液圧により車輪ブレーキに制動力を付与するブレーキバイワイヤ制動可能なブレーキ系統を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
前記ブレーキ系統は、前記車輪ブレーキに通じる第一液圧路と、
前記第一液圧路とは分離され、前記ポンプから吐出されたブレーキ液が流入する第二液圧路と、を備え、
前記第二液圧路には、前記ポンプから吐出されたブレーキ液圧を受けてストロークし、前記第一液圧路に圧力を付与する圧力付与部材が設けられており、
前記第二液圧路と前記ポンプの吸入口側との間を連通接続する循環液圧路と、
前記循環液圧路に設けられ、当該循環液圧路を開閉するカット弁を有するレギュレータと、
前記循環液圧路における前記ポンプの吸入口側に接続され、前記レギュレータを介して戻されたブレーキ液を貯溜する貯液室と、
前記カット弁の閉弁時に、前記循環液圧路における前記ポンプの吸入口側へ向けたブレーキ液の流れを許容するリリーフ弁と、を備えて構成されており、
前記カット弁は、常開型のリニアソレノイド弁であり、
前記ブレーキ操作子によるブレーキ操作が開始された後に、前記カット弁の開弁圧を調整することで前記第二液圧路のブレーキ液圧を調整するとともに、前記ブレーキ操作子によるブレーキ操作が終了した際に、前記カット弁を開弁させることで前記第二液圧路のブレーキ液圧を減圧することを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 前記圧力付与部材は、大径部と小径部とからなる段付きピストンと、この段付きピストンを摺動可能に収容するシリンダ室と、を含んで構成され、前記シリンダ室は、前記大径部が配置される大径室と、前記小径部が配置される小径室とを有し、
前記大径室は前記第一液圧路に連通しており、
前記小径室は前記第二液圧路に連通しており、
前記ポンプを作動させて前記第二液圧路と前記小径室のブレーキ液圧を昇圧させることで前記段付きピストンを前記大径室側に摺動させ、前記大径室に貯溜されていたブレーキ液を前記大径室から前記第一液圧路に吐出させることで前記車輪ブレーキにブレーキ液圧を付与するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 前記圧力付与部材の前記シリンダ室には、前記段付きピストンを前記小径室側に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
- 前記大径室には、前記ポンプの停止時および前記ブレーキ操作子の非操作時に、前記第一液圧路からブレーキ液が流入して貯溜されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
- 前記ブレーキ操作子の操作に応じた操作反力を前記ブレーキ操作子に付与するダミーシリンダを有するストロークシミュレータと、
このストロークシミュレータにかかるブレーキ液圧を検出する検出手段と、を備え、
前記検出手段により検出されたブレーキ液圧の大きさに応じた制動力が車輪ブレーキに付与されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
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