JP4885223B2 - ピストン・シリンダ機構用の制御装置および制御方法 - Google Patents

ピストン・シリンダ機構用の制御装置および制御方法 Download PDF

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    • F15B2211/50Pressure control
    • F15B2211/555Pressure control for assuring a minimum pressure, e.g. by using a back pressure valve

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ピストン・シリンダ機構が、シリンダと、少なくとも部分的にシリンダ内に収容されてシリンダ内部空間をシリンダ軸線に沿って2つの部分空間(第1部分空間と第2部分空間)に区分するピストンとを備えており、前記第1部分空間に弁機構が連結(接続)されており、流体の圧力が該弁機構調整(設定)された圧力設定値よりも低いとき、該弁機構は第1部分空間内に収容されている流体がこの第1部分空間から流出するのを止める閉鎖位置を占め、一方、流体の圧力が設定された圧力設定値よりも高いとき、該弁機構はこの第1部分空間内に収容されている流体が流出するのを可能とする開放位置を占める、ピストン・シリンダ機構用の制御装置であって、前記ピストンとシリンダとの間の相対運動を実行するべくこのようなピストン・シリンダ機構を制御するための制御装置と、その制御方法、および、液圧プレスのピストン・シリンダ機構へ本制御装置を使用したものに関する。
【背景技術】
【0002】
ピストン・シリンダ機構用のこの種の制御装置は、例えばプレスの分野において知られている。ここで、「プレス」という用語は、液圧力を加えることによって多種多様な種類の製品を特に成形または製造することのできる、さまざまに作動する液圧プレスの総称として使用する。このような「プレス」の例としては、液圧打抜きプレス、ギロチンシャ、耐火物・タイル産業用プレス、塩製品、灰砂煉瓦、タイル等の製品を製造するためのプレス、等がある。プレスの主軸に沿って少なくとも一方が運動可能な2つのプレス金型が互いに相対的に動かされ、こうして成形過程がもたらされて、製品の成形がおこなわれる。耐火物産業分野のプレスでは、例えば、圧縮過程によって製造される成形体の形状を少なくとも部分的に決定するダイ内でのパンチの相対運動によってばら(ばらばらの形態)の成形材料が圧縮される。実行される打抜きステップまたは剪断過程によってプレス作業サイクルの終了が与えられている打抜き過程またはギロチン断裁過程とは異なり、耐火物産業の前記プレスの成形過程は、パンチが特定路程を進み、主シリンダ内に特定圧力が達成(形成)されるか、またはこれら両方の判定基準が特定の公差(許容)範囲内にあるかのいずれかのときに終了する。
【0003】
冒頭に指摘した種類の制御装置によって制御されるピストン・シリンダ機構は、主シリンダまたは主パンチ用だけでなく、副機能用としても利用され、この副機能は制御装置によって制御されるピストン・シリンダ機構によってやはり実行される。このような副機能とは、例えば、耐火物産業分野において前記プレスのダイのダイ壁体が圧縮過程終了後に移動することである。これはダイからの成形体のいわゆる抜出し(型抜き)をおこなうものであり、成形体は固定パンチまたは主シリンダで支えられ、ダイ壁体は、制御装置によって制御されるピストン・シリンダ機構が引き起こす運動によって主作業軸に対して相対的に移動し、こうしてダイが成形体から遠ざけられる。
【0004】
プレスを基準に制御装置によって制御される副シリンダの配置に応じて、抜出し過程は、作用方向によって副シリンダのピストンロッドの伸長方向または収縮方向で行うことができる。ダイ壁体を固定保持して、制御装置によって制御される主シリンダの運動によって成形体を抜き出すことも当然に可能である。
【0005】
ダイからの成形体の前記抜出しを考慮してピストン・シリンダ機構用の制御装置を検討すると、シリンダの第1部分空間に連結された弁機構は、例えばこのようなピストン・シリンダ機構のピストンに連結されたダイの自重を補償するという周知の機能を有する。このため、前記弁機構において所定の圧力設定値が設定され、この圧力設定値は、第1部分空間内に収容されている流体内にダイの自重によって引き起こされる圧力と少なくとも同じ大きさの値である。これにより他の付加的な圧力なしに閉鎖条件が満たされ、前記第1部分空間内の流体は該第1部分空間から流出することが可能となり、従って、ダイは、自身の自重が流体圧力によって補償されるので、設定された位置で保持される。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、冒頭に指摘した種類の制御装置は、通常の技術的設計のとき、制御装置の耐久性と、制御装置によって制御されるピストン・シリンダ機構の耐久性とに関して、あまり満足できるものとはならないことが判った。というのも、比較的短い作動時間後に、位置測定システムまたは管路システム等の制御装置自体の部材に損傷が生じ、またはピストン・シリンダ機構、例えば溶接部に破損およびその他のさまざまな機械的損傷が生じるからである。制御装置の部材およびこの制御装置によって制御されるピストン・シリンダ機構の寿命が前記検討したようにあまり満足できるものでない結果、相応する部品は補強して設計されなければならなくなる。というのも、さもないと部品は費用をかけて修理または交換しなければならず、場合によっては修理作業期間中プレスを作動させることができず、こうして生産にロスが発生するからである。
【0007】
例えば、流体圧式ショックアブソーバ等の緩衝器を制御装置の管路システム中に組込むことによって、前記問題を解決することが試みられた。しかしながら、このような措置は期待した成果をあげることはできなかった。
【0008】
本発明の課題は、先行技術において生じる前記問題に鑑みておこなわれたもので、一方で、プレス内で利用時にそれ自体高まった耐久性を有し、しかもそれによって制御されるピストン・シリンダ機構の耐久性をも高め、こうしてこれらプレス部品の寿命を延長することを可能とする冒頭に指摘した種類のピストン・シリンダ機構用の制御装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題は、弁機構と第1部分空間とに連結された予圧機構が、第1部分空間の方向でピストンに作用する荷重に起因したピストン運動によって流体内に引き起こされる圧力負荷の減衰(低減ともいう)に備えるように機能し、前記ピストンに作用する荷重にかかわりなくこの予圧機構によって流体内で所定の予圧値へ昇圧させることを可能せしめることによって、意外なほど簡単に解決される。
【0010】
制御装置およびピストン・シリンダ機構の液圧システム全体における動的圧力状態の詳細かつ正確な分析が、本発明の根底にある。この分析の結果として、従来の制御装置によるあまり満足できない耐久性を低減させている主因が機械的負荷であり、この機械的負荷自体は液圧システム全体の機械的振動の発生に起因していることが確認された。ピストン・シリンダ機構の部分空間の一方に収容されている流体がシリンダ軸線に沿ったピストン運動によって昇圧に曝された後にこれらの機械的振動が発生し、流体の流出は流れ抵抗に抗して起きる。これにより液圧システム内に圧力ピークが発生し、この昇圧を引き起こすピストン運動に対抗して働く。そのことから、ピストン・シリンダ機構全体にとって相応に高い機械的負荷を有する振動が発生する。
【0011】
それに対して、本発明に係るピストン・シリンダ機構用の制御装置によれば、前記予圧機構によって流体内に生じる昇圧が流体内に予圧をもたらす。この予圧の結果、制御装置によって制御されたピストン・シリンダ機構に相応する液圧軸の固有振動数が高まり、これにより、本来減衰されることなく現れる圧力ピークが大きく減衰され、こうしてもはや損傷を生じることがなくなる。
【0012】
本発明に係るピストン・シリンダ機構用の制御装置の作用形態をさらに明確にするために、耐火物産業分野における前述した例のプレスを再び取り上げ、この例に基づいて、前述した技術的な分析を説明する。この例では、制御装置によって制御されるピストン・シリンダ機構は、ダイの移動によってダイから成形体を抜き出すための副機能用にも利用されている。
【0013】
まず、このようなプレスの利用時に、成形領域で働く諸力が、4000kN〜36000kNのオーダ内にあることに注意しなければならない。ばらばらの形態の成形材料がダイ内でこのような諸力によって圧縮されて所定の形態に成形される場合、ダイの側壁に対して強い圧力が主作業軸を横切る方向にも生じる。なぜならば、成形材料は、強い諸力で主作業軸を横切ってダイの側壁に押付けられるからである。成形体とダイ壁体との間に、成形過程終了後でも、相応に高い静摩擦力が生じる。この静摩擦力は、成形体の抜出し時にピストン・シリンダ機構によって克服されなければならない。それゆえに、少なくともダイ運動を誘起するのに強い力が必要となる。
【0014】
しかしながら、静摩擦力を克服するのに必要な力の正確な値は正確に計算することができない。というのも、それは極く多様なパラメータ、例えば圧縮された材料、ダイ内のキャビティ数、加圧力、成形体のダイ壁体に接触する表面の寸法等に依存しているからである。
【0015】
前記抜出しに必要なこの未知の力に相応して、成形体を抜き出すための通常の方法も行われる。このため、シリンダの(第2)部分空間内に、例えばピストン側で比較的ゆっくりと昇圧されて、臨界値に達したときに、この圧力は、静摩擦力を克服するのに必要な力をピストン・シリンダ機構を介してダイ壁体に作用させるのに、十分である。静摩擦力の克服とともに、静摩擦力から滑り摩擦(動摩擦)力への変化が急激に起きて、ピストンが動き、成形体の前記抜出し過程が開始される。
【0016】
しかしながら、開始されたピストン運動によって、別の(第1)部分空間内で、より正確にはそこに収容されている流体内で、急激な昇圧が引き起こされる。この急激な昇圧の原因は、昇圧中にピストン側で、つまりピストン側に収容されている流体内で、シリンダ空間の圧力を受ける容積にピストン側で特定の圧縮容積が形成されていることにある。極く短い時間(20ms)内に起きる前記圧縮容積の除圧は、第1部分空間の方向へのピストン運動をもたらし、そこで急激な昇圧を引き起こす。急激な昇圧の結果、軸、すなわち第1部分空間内の流体は、運動方向に極く強く加速される。その際、10Gを超える加速値が計算で得られることさえある。この加速に伴う流体容積流は、ふつう、閉じた弁機構に、調整(設定)された圧力設定値で、導かれる。この圧力設定値は、ダイの自重のみによって流体内に引き起こされるであろう圧力よりも高い。結局、設定された圧力設定値に相応して軸は第1部分空間内での未制御な増圧を介して減速され、高く設定された圧力設定値は低く設定された圧力設定値よりも大きな減速値をもたらす。この制御時に、弁機構は加速によって発生する圧力衝撃によってはじめて開放されるので、この措置は十分「迅速」に起きるのでなく、第1部分空間内での未制御な増圧によって発生する圧力ピークは、本来の荷重圧力の6倍の値にまで上昇することがある。
【0017】
ピストン・シリンダ機構用の従来の制御装置では軸の固有振動数が小さく、圧力ピークの減衰がそれに相応して弱く、機械に対する前記好ましくない作用を及ぼす振動が発生することがある。
【0018】
これに対して、本発明による制御装置では、第1部分空間内で流体に予圧が予定され、従って液圧軸の大きな固有振動数が予定される。振動の励起はもはや発生することがなく、または強く減衰され、機械にとって好ましくない作用は強く低減される。
【0019】
本発明に係る制御装置の他の利点は、まさに流体の圧力が圧力設定値の極力近傍またはそれ以上となるように昇圧を生成することによって達成することができる。圧力が圧力設定値以下に留まる限り、弁機構はなお閉鎖位置に留まるが、しかし弁機構の開放のためにはそれに相応する僅かな更なる他の昇圧が必要であるだけの状態であり、つまり、この状態において、弁機構は「準予備開放」している。圧力が既に圧力設定値以上であるとき、この弁機構は予備開放している。その場合、当然に、次に(僅かではあるが)生じる流体流出によって予圧が過度に強く増圧されるより前にピストン運動は生じるべきである。両方の事例、特に第2の事例では、弁機構の応答時間が予圧なしの事例に比べて著しく減少することが付加的に達成される。こうして、第1部分空間からの流体流出は一層迅速に開始することができ、そのことで有害な圧力ピークの値が低下する。
【0020】
本発明に係る制御装置の他の利点は、予圧と弁機構の(準)予備開放を準備的に実現することができ、つまりセンサまたは別のメカニズムによって第1部分空間内での昇圧が記録されてはじめて実現されるのではない点にある。こうして与えられた極く単純で故障し難いメカニズムは振動励起を防止し、または少なくとも振動励起の有害な作用を強力に低減させる。
【0021】
有利な構成としては、予圧値が圧力設定値に等しく、または圧力設定値よりも極く僅かだけ高く、例えば0.1%以上高く、好ましくは0.5%以上高く、特に1%以上高いことである。こうして、弁機構の予備開放は十分に達成することができる。また、このような予圧値でもって軸の十分な減速が達成される。望ましくは、予圧値と圧力設定値との差が圧力設定値の20%以下、好ましくは10%以下、特に5%以下であることである。かかる場合、流体の流出量は十分に僅かなままであり、予圧が過度に早く低下することはない。
【0022】
好ましい1実施形態において、弁機構が少なくとも2ステージで構成され、弁機構の2ステージがメインステージを有し、メインステージの解放/遮断位置は弁機構の開放/閉鎖位置に一致し、圧力設定値が設定された予備ステージの開放時にのみ前記メインステージはその解放位置を占めることができ、予備ステージの開放後に解放位置を占めるのに必要な圧力は圧力設定値と比較して小さな圧力にすぎない。前記2ステージ式弁機構を利用することで、予備ステージ(パイロット弁)の予備開放によってメインステージに対して荷重が模擬される。予備ステージの開放時にメインステージを開放するのに費やされねばならない力はもはや設定された圧力設定値に一致したものでなく、メインステージがその開放直後に直ちに大容積の流体の流出を可能とすることが達成される。圧力設定値と比較して小さいこの圧力はメインステージの閉鎖メカニズム内で予定されている非液圧閉鎖力に一致する。
【0023】
望ましくは、本発明により設けられる予備ステージとメインステージが第1部分空間と液圧的に連結されており、流体の圧力は、一方でその圧力付加がメインステージの遮断に対抗して働くメインステージの荷重側に加わり、他方でその圧力付加がメインステージの解放に対抗して働くメインステージの制御側と予備ステージとに加わり、第1部分空間と制御側との間の、少なくとも一部に迂回管路を有する連結の長さは主に第1部分空間と荷重側との間の連結の長さよりも長いことである。迂回管路とは、この場合、メインステージの荷重側の迂回を意味する。連結の長さとは、この場合、必ずしも空間的長さではなく、連結に沿った圧力伝搬用に必要な時間の尺度のことである。こうして、例えばオリフィスシステムが連結の「延長」をもたらす。
【0024】
従って、予備ステージの閉鎖時、そして流れによる力が現れない限り、すなわち軸が静止位置にある限り、予備ステージの予備開放時にも、メインステージは液圧的に圧力補償されており、しかし、非液圧的に作用する閉鎖機構、例えばばねによって遮断される。ばねは、望ましくは、圧力に換算して0.5〜20バール、主に1〜10バール、特に3〜5バールのばね力を加えることができるようなばねであることである。ピストン運動によって流体内で引き起こされる昇圧は、予備ステージの前に、メインステージの制御側の前でも、時間をずらしてメインステージの荷重側に達し、メインステージが制御側で荷重側よりも僅かな圧力の作用を受けて開放され、メインステージを介して流体の流出を行うことができるようになる。こうして有利なことに(要するに)、予備ステージの開放による最小の時間的ずれと、引き続きメインステージの完全開放が生じるのみである。流体の圧力が流体の流出によって圧力設定値以下に低下すると、メインステージは閉鎖機構によって閉じる。
【0025】
本発明により予定される、荷重にかかわりなく生成される流体の昇圧は、望ましくは、管路システムを介して第1部分空間弁機構に連結された蓄積器システムから引き起こされる。予圧の形成はサイクルに左右されることなく特別簡単に実現することができる。このような制御装置内に蓄積器システムが既に設けられている場合、この蓄積器システムは前記した他の機能用に利用することができる。サイクルに左右されることなく形成される予圧の他の利点は、振動励起が弁機構の減衰回路に伝達されるのでなく、こうしてメインステージが安定的過渡応答を示すことにある。ピストン運動の確実な減速はこうして保証することができる。
【0026】
相応する管路システムを介した蓄積器システムの弁機構への連結は、望ましくは、メインステージの制御側と予備ステージとの間のパイロット管路に直接行われることである。こうして、第1部分空間内での昇圧が蓄積器自体に及ぼす望ましくない反作用を著しく減らすことができる。
【0027】
さらに、蓄積器システムをパイロット管路と連結する管路システム中に、該パイロット管路中に、および/またはメインステージの荷重側と制御側との間の迂回管路区域内に、単数又は複数のオリフィスシステムを設けておくことができる。こうして流体の静状態のとき圧力比は不変なままである。しかしながら、動的作動時に容積流の減少と連結長さの「延長」(前記参照)を達成することができ、そのことから希望するような確実な流体の流出は実質的に完全にメインステージを介して行うことができる。
【0028】
制御装置の特別簡単な1構成において、流体内での昇圧は、制御位置においてだけでなく、永続的に引き起こすことができる。
【0029】
好ましくは、弁機構で設定される圧力設定値は調整可能とすることができ、つまり特に最大予圧値は調整可能とすることができる。そのことは、一方で設計上単純な1構成において手動設定によって可能としておくことができる。他方でそのことが制御全体の集束化にとって有利となるのは、圧力設定値が比例制御可能であり、特に制御器によって設定された制御応力によって調整され、制御応力が磁気的に圧力設定値に変換される場合である。比例制御可能とは、設定された圧力設定値が制御器によって設定された制御応力に比例しているようにすることが可能なことである。
【0030】
本発明の特別望ましい1実施形態では、予圧後の弁機構の応答時間が僅かに50ms未満、好ましくは20ms未満、特に5ms未満にすぎないようにすることである。こうして、前記で既に述べたように、発生する圧力ピークの値は付加的に減らすことができる。
【0031】
これまで紹介した本発明に係る制御装置の特徴は、ピストン・シリンダ機構のピストンとシリンダとの間で相対運動が始まるときに生じる問題、特に、ダイからの成形体の抜出し過程のときの例えば静摩擦トルク等の、運動に対抗して働く保持力を急激に克服して運動を行うときに生じる問題に、関係している。本発明の他の観点は、こうして開始された抜出し過程の継続に関係している。
【0032】
このため有利には、第1部分空間の方向に液圧で引き起こされるピストンの相対運動のために必要とされる第2部分空間への作動流体の供給が、第1動作モードのとき、ポンプシステムから発する第1作動流体容積流によって少なくとも一部で第1管路システムを介して行うことができ、また第2動作モードのとき、蓄積器システムから発する第2作動流体容積流によって少なくとも一部で第2管路システムを介して行うことができ、第1動作モードから第2動作モードに切換えるための切換手段が設けられているように構成することである。こうして、ポンプシステムは相対運動のために第1動作モードの作動中に利用可能でなければならないだけとすることができる。
【0033】
前記切換手段が、第1管路システム内の圧力の上昇を生成するための手段と、第1制御時に第1管路システム内の圧力が設定された圧力閾値を上まわるとき、蓄積器システムと第2部分空間との間の連結を自動的に解放するための手段と、第2制御時にこの連結を維持するための手段とを有すると、特別有利な構成となる。こうして、他の所要のセンサまたは制御命令なしに蓄積器システムと第2部分空間との間の連結を自動的に解放することによって、作動流体を供給する圧力源の切換時に不連続性が引き起こされることがなく、両方の動作モードの間で満足のゆく移行が開始される。
【0034】
好ましくは、昇圧は第1作動流体容積流を絞り弁で絞ることによって引き起こされるようにすることである。こうして、動的特性値を損なうことなく圧送制御から順に絞り制御への移行を行うことができる。望ましくは、絞り弁が比例制御可能に設計されており、そのことから簡単な中央制御が可能となるように構成することである。また、絞り弁はなお他の機能を果たすことができ、例えば相対運動方向の全般的切換を引き起こすことができる。しかし、第1作動流体容積流の絞りは、相対運動の減速も引き起こし、従って、第1制御は、制動制御と特徴付けることができる。それに対して、第2制御は、切換のため選択される(第2動作モード中に維持することのできる)位置決め制御と特徴付けることができる。
【0035】
ポンプシステムからの圧送制御中、ポンプシステムによって生成されかつ第1管路システム内を支配する圧力は蓄積器システム内の圧力よりも基本的に低い。蓄積器システムへの解放が自動的に行われることになる圧力閾値は、有利には蓄積器システム内の圧力によって実質上決定されているが、しかしそれより僅かに上であることである。こうして、機構内に既に存在する圧力は、主要な閾値基準として利用することができ、そのことから自動解放を構造上特別簡単に実現することが可能となる。
【0036】
重要な利点が得られるのは、過剰割合分の第1作動流体容積流が蓄積器システム内に誘導されることを制御装置が可能とするように構成された場合であり、この過剰割合分は作動流体容積流をそのまま維持して第1作動流体容積流の絞りを行うときに生ずる。つまり、ポンプシステムは、特に絞り弁によって引き起こされる絞り状態が起きるよりもゆっくりと反応する。そのことから生じる過剰割合分の第1作動流体容積流を蓄積器システム内へ導くことができない場合には、第1管路システム内にやはり有害な圧力ピークが生成されることになる。こうして、蓄積器システムが、付加的に再補給される。
【0037】
蓄積器システムに至る連結を解放するための手段の好ましい1実施形態としては、閉路弁機構が設けられており、この閉路弁機構が第1管路システムに連結された第1接続口と第2管路システムに連結された第2接続口とを備えた蓄積器閉路弁を有し、接続口への各圧力付加が蓄積器閉路弁の閉鎖に対抗して働き、第1接続口と第2接続口との間の連結が蓄積器閉路弁の開放によって開路されることを介して、前記解放は行われるようにすることである。こうして、前記解放は特別簡単に、つまり蓄積器閉路弁の(自動)開放のみによって発生させることができる。
【0038】
さらに、前記蓄積器閉路弁が、第3接続口を有し、この接続口の圧力付加が蓄積器閉路弁の開放に対抗して働き、かつ第3接続口に連結された弁群によって決定されており、また弁群が第1弁を有し、この第1弁が第1制御時に開放しており、かつ第3接続口から第2管路システムに至る連結を解放するように構成することである。蓄積器閉路弁を閉鎖するのに必要な圧力は、このような弁群を介して簡単な構造の形態で加えることができる。
【0039】
特別望ましい1実施形態として、前記蓄積器閉路弁において第1接続口の有効面積と第2接続口の有効面積との合計が第3接続口の有効面積に実質上等しく、閉鎖要素が特にばねの形態で設けられており、補償された圧力比のとき、この閉鎖要素が力で蓄積器閉路弁の閉鎖を引き起こし、この力を補償するには第1接続口の有効面積に相応して換算された補償圧力が必要であり、前記設定される圧力閾値が蓄積器システム内の圧力と補償圧力との合計によって決定されるように構成することである。このような蓄積器閉路弁は2ポート2位置切換弁によって簡単に実現することができる。補償された圧力比とは、液圧に起因した力平衡が支配的であることを意味する。つまり、第1有効面積とそこに加わる圧力との積と、第2有効面積とそこに加わる圧力との積との合計は、第3有効面積とそこに加わる圧力との積に等しい。この力が平衡している場合、閉鎖要素が蓄積器閉路弁の位置を決定する。
【0040】
弁群が第2弁を有し、この弁が、第2制御時に開放した位置のとき第3接続口を除圧し、かつ蓄積器システムと第2部分空間との間の結合の維持を、特に蓄積器閉路弁に設けられたセンサによってこの連結の解放を記録した後に可能とすることによって、一旦閉路されたなら、蓄積器システムに至る連結を特別簡単に維持することができる構成となる。この完全除圧は、蓄積器閉路弁の開放に対する液圧抵抗を迅速に低下させる。こうして、第1制御(制動制御)から第2制御(位置決め制御)への切換は大きな時間損失なしに行うことができる。
【0041】
制御装置の好ましい1実施形態として、さらに、第3制御時に蓄積器システムに至る結合の解放を阻止するための手段が設けられているように構成することである。このことが有利な構成となるのは、例えばピストン運動に対抗して働く保持力を克服するのに必要な圧力を加えるために、蓄積器システム内の圧力よりも高い圧力が第1管路システム内に増圧されねばならない場合である。その場合にも、蓄積器と第2部分空間との間の連結が閉鎖されると、このような昇圧は不可能となる。従って、第3制御は、増圧制御と特徴付けることもできる。
【0042】
この目的のため、特別有利な実施形態としては、弁群が第3弁を有し、この第3弁が、第3制御時に開放した位置のとき第3接続口と第1、第2管路システムから選択された高圧の支配する管路システムとの連結によって蓄積器閉路弁を閉鎖位置で遮断しており、管路システムのこの選択が、特に自動的に、両方の管路システムに連結された第4弁によって行われるような構成である。望ましくは、第4弁は単純なシャトル弁で構成しておくことができる。
【0043】
第2制御(位置決め制御)時に蓄積器システムと第2部分空間との連結が確実に維持されるや、ポンプシステムは基本的に遮断することができる。しかしながら、好ましい1実施形態においては、ポンプシステムは連結解除弁によってこの連結から引き離されるだけであり、他の機能用、例えば他のピストン・シリンダ機構の制御用に利用可能なことである。
【0044】
本発明は、ピストン・シリンダ機構用の制御装置だけでなく、ピストン・シリンダ機構を作動させるための方法にも関連しており、このような制御方法は特に前記種類の制御装置によって実施することができる。
【0045】
ピストン・シリンダ機構のピストンとシリンダとの間の相対運動を制御するための本発明に係る方法では、第1方法ステップのとき、圧送制御時の作動流体供給としてポンプシステムによって生成される第1作動流体容積流によってピストン・シリンダ機構のピストンとシリンダとの間に相対運動が引き起こされ、第2方法ステップのとき、ポンプシステムによってさらに生成される第1作動流体容積流を絞ることによって圧送制御から絞り制御への移行が開始され、従って相対運動の減速が開始され、移行によって形成された過剰割合分の第1作動流体容積流がポンプシステムと蓄積器システムとの間の連結の自動解放によって蓄積器システム内に誘導され、第3方法ステップのときこの連結の維持が引き起こされ、減速された相対運動用に蓄積器システムから連結を介して第2作動流体容積流によって作動流体供給が行われる。
【0046】
この方法は、一方で例えば圧送制御時に液圧圧力エネルギーを熱に僅かに変換するだけで、ピストン・シリンダ機構内でピストンの加速および急速移動を実行できる利点と、他方で蓄積器システムからピストンの制動運動を行う利点とを結びつけ、これにより、ポンプシステムは別の課題のために自由となる。さらに、ポンプシステムから蓄積器システムへの作動流体供給の移行が自動的に開始され、不連続性なしに行われると有利な構成となる。
【0047】
絞り過程は、望ましくは、制御器によって算出された制動時点で始まる。こうして、両方の動作モードは特別効率的な時間経過を維持して互いに移行することができる。
【0048】
主に、自動解放は蓄積器閉路弁を介して行われ、この蓄積器閉路弁は弁群によって制御され、第1接続口に連結された第1管路システムを介してポンプシステムに連結され、また第2接続口に連結された第2管路システムを介して蓄積器システムに連結されており、第1制御時に弁群の第1弁は、特に或る/前記制御器の非制御によって開放しており、第1管路システム内の圧力が、絞りに起因した上昇によって、設定された圧力閾値を上まわると、開放して前記自動解放を生じさせる。こうして、制御方法において作動流体供給の間の切換は、弁群の制御を制御器によって制御できるようにするだけで、特別簡単に実行することができる。
【0049】
蓄積器システムと第2部分空間との間の連結の維持は、望ましくは以下の如くに行われることである。すなわち、第3方法ステップのとき弁群の第2弁が第2制御時に特に制御器の制御によって開放され、この開放によって蓄積器閉路弁の第3接続口が除圧され、従って前記維持が引き起こされ、特に蓄積器閉路弁に設けられるセンサによって前記解放が記録されかつ相応する信号が制御器に転送される一方、第1弁が特に制御器の制御によって閉鎖されることによって、制御器の制御が引き起こされ、第1作動流体容積流が第2部分空間との連結から切り離されるようにする。つまり、第2弁の開放によって蓄積器閉路弁の第3接続口は除圧され、これにより蓄積器閉路弁は永続的に開放されたままとなる。それゆえに、第1作動流体容積流は別の目的に切換えることができる。解放直後にセンサがそのことを記録して相応する信号を制御器に直接転送する場合、第1、第2弁の切換は有利なことに時間損失なしに行うことができる。
【0050】
第3方法ステップ後、ピストンの相対運動は蓄積器システムから供給される絞り制御によって制御される。望ましくはいまや、第4方法ステップのとき、ある第2制御時/前記第2制御時に、蓄積器システムから引き起こされる第2作動流出容積流の絞りによってピストンとシリンダとの間の相対運動が停止されて所望の相対運動端位置を占める。こうして、ピストンとシリンダとの間の位置決めは0.01mmまで正確に達成することができる。
【0051】
第1方法ステップのなお前に実行される準備的方法ステップのとき、弁群の第3弁が第3制御時に、特に制御器の制御によって開放され、第1弁が特に制御器の制御によって閉鎖され、第2弁が特に制御器の非制御によって閉鎖され、第3接続口と第1、第2管路システムから選択された高圧の支配する管路システムとの連結によって蓄積器閉路弁が閉鎖位置で遮断されることによって、前記解放が防止され、この管路システムの選択が特に自動的に、両方の管路システムに連結された第4弁によって行われると、場合によっては望ましい実施形態となる。
【0052】
このことが特別有意義であるのは、本来の運動を開始できる前に、ピストン運動とは逆向きの保持力が克服されねばならず、このため第2部分空間内に、従って第1管路システム内でも、蓄積器システム内の圧力を超える増圧が引き起こされるときである。こうして、第3制御は増圧制御と特徴付けることができる。
【0053】
第1部分空間内に受容された流体内に予圧を実現する点に関して、本発明が予定する制御方法では、第1部分空間の方向でピストンに作用する荷重にかかわりなく流体内に所定の予圧値への昇圧が生成される。上述したように、運動の誘起後に振動励起によって有害な作用が発生し得ないことはこうして確保される。特にこの方法は、望ましくは、上記した実施形態の制御装置によって実施することができる。
【0054】
引き続き、ポンプシステムによって生成される作動流体容積流によって、第2部分空間内に受容された作動流体の圧力、従って荷重を高めることができ、第1部分空間の方向でピストン運動が誘起されるに至る。特に、ダイからの成形体の抜出し過程の場合のようにその値が最初から既知ではない荷重がピストン運動に対抗して働くとき、静摩擦に達してはじめて運動は開始される。そのような場合、第2部分空間内での昇圧はゆっくり行うことができる。こうしてなかんずく、もはや利用できないポンプ出力をポンプシステムが引き続き加えるような事態は防止することができる。
【0055】
ピストンの移動と位置決めとに必要な他の前記方法ステップをいまや実施することができ、ピストン運動を誘起する前に特に準備的方法ステップが実行され、位置測定システムが運動誘起を記録して相応する信号を制御器に転送したなら、特に制御器によって第1作動流体容積流による圧送制御に切換えられる。
【0056】
この発明で紹介した制御方法と紹介した制御装置は、特に保持力の克服後にはじめてピストンとシリンダとの間で相対運動が可能となるとき、多種多様な利用形態のピストン・シリンダ機構用に有意義に利用することができる。しかし特に、耐火物・タイル産業分野における液圧プレス用に前記した制御装置を利用することが想定される。制御器によって制御されるピストン・シリンダ機構は特に、既に例示的に述べたダイからの成形体の抜出し過程用に利用される。
【0057】
本発明のその他の詳細および諸利点は、図示した実施例についての以下の説明から読み取ることができる。
【0058】
まず、制御装置のコンポーネント、それらの配置および機能様式が以下で説明される。引き続き、液圧プレスにおいてダイからの成形体の抜出し過程の例に基づいてピストン・シリンダ機構用制御方法が説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
図1は液圧プレス100の概略構造を示す縦断面図である。本液圧プレス100は、上桁部材101と下桁部材102とを有し、この上桁部材101は支柱107で支えられており且つ前記下桁部材102の上方に配置されている。前記下桁部材102に固着された固定下金型104が真上に突出している。前記上桁部材101に配置された可動可能な上金型103が前記下金型104と一緒に液圧プレス100の主作業軸を形成し、この上金型103の下金型104に向かう運動によって、該下金型104と上金型103との間にある、ばらばらの成形材料を、所定の形態の煉瓦(成形体)110へと圧縮し成形することができる。横方向において成形体の形状はダイ105によって決定される。前記ダイ105に固定結合されたダイ壁体106は前記支柱107に沿って移動可能に支承されている。前記ダイ壁体106を移動させるのに役立つピストン・シリンダ機構109は、抜出し過程時に、そのピストン9が下向きの突き出し運動によって、ピストン力FK前記ダイ105を、前記成形体110から遠ざける。しかしながら、このような移動運動を誘起できるようにするために、ピストン力FK前記成形体110と前記ダイ105の側壁との間の静摩擦力FHを克服しなければならない。
【0060】
図2aは、制御装置のコンポーネントを示す図である。この図に示す実施例では、4つのピストン・シリンダ機構109が設けられており、これらのピストン・シリンダ機構109のピストン9は前記ダイ105と固定的(一体的)に連結されている。各ピストン9は付属するピストン・シリンダ機構109のシリンダの内部空間を2つの部分空間に分割し、つまり、ここではピストン9自体を挿通したシリンダの環状空間8(第1部分空間)とシリンダのピストン方空間16(第2部分空間)とに、分割する。前記シリンダの環状空間8内にある流体17は、有効面積としてのシリンダの環状面(ドーナツ状の面をいう)31を介して圧力を受けて、前記シリンダからの前記ピストン9の伸長運動に対抗して働く。前記流体17は、この場合、好適な作動流体となる。同様に、前記シリンダのピストン方空間16内に配置される作動流体は、有効面積としての前記シリンダのピストン頂面21を介して圧力を受けて、前記ピストン9の収縮運動に対抗して働き、場合によってはこのピストン9の伸長運動を引き起こすことができる。
【0061】
ところで、これら4つのピストン・シリンダ機構109を制御する制御装置は、ポンプシステム15と蓄積器システム6とを有する。これらのポンプシステム15と蓄積器システム6は、多数の弁および管路システムを介して前記ピストン・シリンダ機構109に連結されており、多数の弁の切換に対応して前記シリンダの環状空間および/または前記シリンダのピストン方空間16内の圧力比を変更することができ、当然に前記ピストン9の伸長運動または収縮運動を引き起こすことができる。その際、以下で詳しく述べる、前記弁および弁機構の制御も、前記ポンプシステム15の制御も、制御器23によって電子的に行われる。
【0062】
まず、前記ポンプシステム15の作用モードとその連結の構成について述べるかかるポンプシステム15は、該ポンプシステム15から発生する第1作動流体容積流がこのポンプシステム15に還流するのを防止する逆止弁19'''を介して、切換弁として設計された連結解除弁14に連結されている。この連結解除弁14を切換えることによって、前記第1作動流体容積流は他の逆止弁19''''を介して蓄積器システム6誘導されてこの蓄積器システム6内に移送可能となっている。それに対応する図として図2aに、前記連結解除弁14を切り替えた状態のものが示されている。この連結解除弁14において交差する矢印で表した他の切換位置のとき、第1作動流体容積流は、他の制御22のために、例えば図1に示す液圧プレス100の主軸(上金型)用に使用することができる。この連結解除弁14の図2cに示す他の切換時には、前記第1作動流体容積流は、他の切換弁、絞り弁12、蓄積器閉路弁29の接続口底面(第1接続口)A、そして切換弁5(第4弁)に供給されるが、そのことは後で説明する。前記絞り弁12の切換に対応して、第1作動流体容積流は、一方で絞りによって通過量をゼロにして遮断することができ、または、前記ピストン・シリンダ機構109への連結を可能とすることができる。これは一方で他の逆止弁19’および配管システム18を介して、前記シリンダの環状空間8へと、または、前記絞り弁12の図2cに示す切換がおこなわれると、前記シリンダのピストン方空間16へと、第1作動流体容積流を供給することができる。前記絞り量に関して、この切換弁12は比例制御をおこなうことが可能である。
【0063】
図2cにおいて矢印a〜fで示すように、第1作動流体容積流が前記ポンプシステム15から前記シリンダのピストン方空間16の方へ供給されている場合、このシリンダのピストン方空間16内で昇圧を引き起こすことができる。
【0064】
前記シリンダのピストン方空間16内での前記昇圧がピストン9の伸長運動をも生じさせるか否かは、なかんずく、前記配管システム18を介して前記シリンダの環状空間8と連結された荷重補償弁1(弁機構)が、開放または閉鎖のいずれであるのかによって定まる。前記荷重補償弁1もしくはそのメインステージ2が開放されていると、前記シリンダの環状空間8にある流体17は、前記配管システム18、前記開放されたメインステージ2および絞り弁12を介して、タンク内に流出することができる。このような流れの経路が、図2cにおいて矢印g〜nで示してある。
【0065】
しかしながら、前記ピストン9に連結された前記ダイ105の自重は、既に、それ自体でこのピストン9の伸長運動を引き起こすような荷重として作用する。しかしながら、前記伸長運動は望ましくないため、前記荷重補償弁1によって以下の如くに防止される。つまり、この荷重補償弁1で圧力設定値が設定されて、前記荷重補償弁1の開放、従って前記シリンダの環状空間8からの流体17の流出は、設定された圧力設定値をこの流体17の圧力が上まわってはじめて行うことができる。荷重補償に必要な圧力設定値Pは以下の如く計算される:P=F/A31 。 ここで、Fはダイ105の自重に起因した力、A31は全シリンダの環状面31の合計である。
【0066】
前記荷重補償弁1は、メインステージ2と、該メインステージ2をパイロット制御するためのパイロット弁として働く予備ステージ(以下、パイロット弁ともいう)4とからなる。設定された圧力設定値はこのパイロット弁4に加わり、該パイロット弁4に隣接するパイロット管路42内の圧力が設定された圧力設定値を上まわると該パイロット弁4が開く。このパイロット管路42は、やはり、絞り作用を有する板13を介して前記配管システム18と、つまり、前記シリンダの環状空間8と連結されている。すなわち、静状態のとき流体17の圧力は前記パイロット管路42を介して前記パイロット弁4にも加わる。他方で、前記圧力は前記メインステージ2の閉鎖に対抗して働くこのメインステージ2の荷重側に加わるだけでなく、このメインステージ2の開放に対抗して働くこのメインステージ2の制御側にも加わる。前記メインステージ2内に組込まれたばね11も、このメインステージ2の開放に対抗して働くので、前記パイロット弁4の開放によってこのメインステージ2の制御側が除圧されるのでない限り、このメインステージ2は閉じたままであり、前記ばね11のこの実施例において換算された4バール(bar:1bar=100kPa)のばね力がなお克服されねばならないだけである場合、このメインステージ2は開く。前記メインステージ2の閉鎖と開放は、前記板13も含む前記ピストン10によって直接引き起こされる。前記パイロット弁4自体は直接に比例制御される公知の圧力安全弁であり、閉鎖メカニズムは磁気的であり、前記制御器23によって設定された制御応力に比例して制御される。
【0067】
本発明に係る予圧機構は、この実施例において前記蓄積器システム6と、区域(セクション)62およびオリフィス板3を備えた第2管路システム7とを有する。前記蓄積器システム6からの圧力の連結は、前記パイロット管路42への区域62の連結を介して行われる。前記シリンダの環状空間8および前記配管システム18内に収容されている流体17の予圧は、前記蓄積器システム6から、図2bに示す矢印a〜lに示す順路を経て伝わる。
【0068】
既に述べたように、第1管路システム28は前記蓄積器閉路弁29との連結も前記シャトル弁5との連結もあり得る。前記蓄積器システム6も、図2a〜図2c、特に図3a〜図3dに認めることができるように、前記第2管路システム7を介して前記蓄積器閉路弁29の環状面への接続口Bに連結されている。この蓄積器閉路弁29自体は組込式の2ポート2位置切換弁で構成されており、底面への接続口(第1接続口)Aの有効面積はいわゆる100%有効面積に一致し、環状面への接続口(第2接続口)Bの有効面積はいわゆる50%有効面積に一致し、制御面へのさらに含まれる接続口(第3接続口)Cの有効面積はいわゆる150%有効面積に一致する。前記接続口Aの有効面積前記接続口Bの有効面積に対する圧力は前記蓄積器閉路弁29の閉鎖に対抗して作用し、前記接続口Cの有効面積に対する圧力は閉鎖するばねの換算された圧力と一緒に蓄積器閉路弁29の開放に対抗して作用し、換算されたこの圧力は本実施例において約4バールである。当然、有効面積は実際に100%、50%、150%の相互比にある必要はないが、しかし150%有効面積は両方の有効面積100%、50%の合計に等しくなければならない。すなわち、すべての接続口A、B、Cの有効面積で圧力が一致するとき、前記蓄積器閉路弁29は、閉鎖するばねの作用によって閉鎖される。
【0069】
いかなる圧力が150%有効面積(接続口C)に加わるのかは、開閉弁25(第1弁)と、閉開弁24(第2弁)、開閉弁26(第3弁)、シャトル弁5とからなる弁群の切換によって決定される。前記開閉弁25は、基本回路のとき、つまり制御されないとき該開閉弁25は開放されており、前記制御器23による制御時に前記開閉弁25が閉鎖されていることを意味し、中間位置は設けられていない。同様に、前記閉開弁24、26は前記制御器23の制御によって開放され、基本の位置(ポジション)では閉鎖されている。これら開閉弁24、25、26のそれぞれは、前記蓄積器閉路弁29の制御面への接続口Cに至る連結を開放する。前記連結は、前記開閉弁25の開放時に前記第2管路システム7に連結され、従って圧力の点で前記蓄積器システム6と連結され該蓄積器システム6内の圧力となる。前記開閉弁24の開放によって実現される連結は、タンクへの連結であり、つまり前記蓄積器閉路弁29の制御面への接続口Cを完全に除圧する。前記開閉弁26の開放によって実現される連結は、前記シャトル弁5と連結されることである。前記シャトル弁5は、前記第1管路システム28内の圧力が前記第2管路システム7内の圧力よりも高いとき前記蓄積器閉路弁29の制御面への接続口Cを前記第1管路システム28に連結し、その逆に前記第2管路システム7内の圧力が前記第1管路システム28内の圧力よりも高いとき制御面への接続口Cを前記第2管路システム7に連結するように設計されている。
【0070】
つまり、前記開閉弁24、25、26のうちの1つのみがその都度開放される一方、残りの両方(2つ)の弁は閉鎖されている。制動制御(第1制御)のとき前記開閉弁25が開放されている一方、前記開閉弁24、26は閉鎖されている。このように制御されているとき前記3つの開閉弁24、25、26の基本的な状態の回路に一致する。というのも、いずれの開閉弁24、25、26も前記制御器23によって制御されていない状態であるからである。位置決め制御(第2制御)のとき前記開閉弁24が制御され開放される一方、前記開閉弁25は制御され閉鎖されており、前記開閉弁26は制御も閉鎖もされていない。増圧制御(第3制御)のとき前記開閉弁26が制御され開放される一方、前記開閉弁24は制御も閉鎖もなされておらず、前記開閉弁25は制御され閉鎖されている。この増圧制御のとき、前記蓄積器閉路弁29は常に閉鎖されている。
【0071】
最後に、制御装置の実際の状態について一定の情報を制御器23に信号通知するシステムがさらに設けられている。前記蓄積器閉路弁29に設けられているセンサ30は、この蓄積器閉路弁29が開放または閉鎖のいずれであるかを前記制御器23に伝達する。特に、前記制動制御(第1制御)時に前記蓄積器閉路弁29が開くと、前記センサ30は、前記制御器23に、直接その信号を通知する。
【0072】
位置測定システム27も設けられており、この位置測定システム27はピストン・シリンダ機構109に対する前記ダイ105の位置を、従って前記ピストン9の位置も、前記制御器23へ信号によって通知する。特に、前記抜出し過程のとき成形体と前記ダイ105との間で生じる静摩擦力を克服した後に、かかるダイ105もしくは前記ピストン9の運動が急激に始まるとき、前記位置測定システム27は、前記制御器23に直接信号を通知する。
【0073】
最後に、この実施例では配管システム18に連結された圧力安全弁がさらに設けられており、この圧力安全弁は例えば緊急時に流体17の除圧をもたらすことができる。そして、逆止弁19を介して、シリンダのピストン方空間16に至る供給管路に連結されたタンクが設けられており、前記ピストン9の伸長運動のとき前記シリンダのピストン方空間16内に真空が形成されることのないように、このタンクから前記シリンダのピストン方空間16へ、場合によっては吸引によって、作動流体を供給することができる。
【0074】
前記ピストン・シリンダ機構109を作動させるための方法を以下に詳しく説明するが、この方法は、本実施例において前記ダイ105からの成形体の抜出し過程に至る全体の工程を可能とする。本方法の最初の状態が図1に示す状態であり、この状態のときばらばらの成形材料は既に液圧プレス100によって煉瓦(成形体)110へと圧縮されており、前記ダイ105は静摩擦力FHの抵抗に抗して前記ピストン・シリンダ機構109によって下方に移動させられる。
【0075】
まず、前記蓄積器システム6からの昇圧によってシリンダの前記環状空間8および前記配管システム18内の流体17に予圧が生成される。この予圧の生成がおこなわれる流体17の流れは図2bに矢印a〜lで示されている。前記流体17の圧力が所定の予圧値にされ、この予圧値は前記パイロット弁4で設定された圧力設定値と同じ高さに調整されており、従って、予圧の生成時に前記パイロット弁4は開放されるが、前記荷重補償弁1のメインステージはなお閉鎖したままであるが、但し「準予備開放」されている。というのも、前記荷重補償弁1のメインステージの開放は、いまや前記流体17内でのなお比較的小さな付加的昇圧(換算された4バールのばね力に相当)によって引き起こすことができるからである。同時に、前記2ポート2位置切換弁12は前記シリンダのピストン方空間16の方向で第1作動流体容積流の完全制御という図2cに示す切換位置に既に切換えることができる。弁群が前記増圧制御(第3制御)に切換えられ、そのことはやはり図2cに図示されている。既に述べたように、この増圧制御(第3制御)のとき前記蓄積器閉路弁29は確実に閉鎖されている。この制御の状態は図3aに示してあり、前記第1管路システム28内の圧力が前記蓄積器システム6内の圧力よりも高くなければならず、前記シャトル弁5は図3aに示す矢印a、b’〜fに沿って前記第1管路システム28を前記蓄積器閉路弁29の制御面への接続口Cと連結する。前記接続口Aと前記接続口Bとの結合は、他の制御におけると同様に、図3aに示す矢印a、bもしくはg〜iによっても行われる。
【0076】
よって、前記シリンダのピストン方空間16内で増圧が始まる。このため、第1作動流体容積流は、前記ポンプシステム15から、前記2ポート2位置切換弁14が図2cに示す切換位置に切換わることによって、前記シリンダのピストン方空間16へと流れる。既に触れたように、静摩擦力FHを克服するのに必要な力もしくはこの力に達するのに必要な圧力が前記シリンダのピストン方空間16内で何時達成されるかは正確には既知でないので、静摩擦力FKの急激な克服でもって前記ダイ105および前記ピストン9の運動が始まるまで、圧力は単純にゆっくりと高められる。
【0077】
静摩擦力FHが急激に克服される結果、前記シリンダのピストン方空間16内に蓄積され且ついまや急激に解放される圧縮容積によって軸は下方に加速される。しかしながら、前記流体17内の予圧の作用と荷重補償弁1の「準予備開放」とによって、圧力負荷が現れるにもかかわらず、前記制御装置および前記ピストン・シリンダ機構109に、破損が生じることはない。前記ダイ105の確実な捕捉が保証されている。
【0078】
前記ダイ105もしくは前記ピストン9の運動開始を前記位置測定システム27で記録し、この情報を前記制御器23に信号によって通知することで、次のプロセス段階が開始される。前記ダイ105は取出し位置に移動しなければならない。これはまず、圧送制御において、前記ポンプシステム15から発する第1作動流体容積流によって行われる。前記ポンプシステム15のポンプ出力が前記制御器23によって切換えられる出力値は、相応する第1作動流体容積流を介して、この制御器23によって計算される速度値に従って前記ダイ105の移動運動を行わせることができる。前記第1管路システム(28)内の圧力は、前記蓄積器システム6内の圧力よりも低い。いまや、移動運動は、第1作動流体容積流の減少によって、前記ポンプシステム15側で最後まで案内することができる。しかし、本発明によれば運動のさまざまな継続した案内が予定されている。
【0079】
前記弁群が制動制御(第1制御)により制御されて、図3bに示す圧力状況が前記蓄積器閉路弁29に生じる。いずれにせよ、前記蓄積器閉路弁29の接続口Aが前記第1管路システム28と連結され、前記接続口Bが前記第2管路システム7と連結されており、この状況は矢印a、bもしくはc〜eで示してある。前記接続口Cがやはり前記第2管路システム7と連結されており、そのことは図3bに矢印c、d、e’、f〜hで示されている。この状況のとき前記蓄積器閉路弁29は閉鎖されているが、しかしながら、前記第1管路システム28内の圧力が、前記蓄積器システム6内の圧力に、ばね力を克服するための本実施例において4バールを加えた圧力にまで上昇すると、開放することができる。
【0080】
前記制御器23によって計算された時点でこの制御器23が前記2ポート2位置切換弁12を制御し、第1作動流体容積流が絞られる。そのため、圧送制御から絞り制御への移行が起き、前記ダイ105の運動は相応に減速される。前記ポンプシステム15から発する第1作動流体容積流は同じ値に設定されたままである。従って、一定したポンプ出力において絞ることによって前記第1管路システム28内で圧力が高まる。この第1管路システム28内の圧力が前記圧力閾値に達したなら、前記蓄積器閉路弁29が開き、図3cに示す状態が生じる。
【0081】
前記ポンプシステム15から発して残存する過剰割合分の第1作動流体容積流は、開いた前記蓄積器閉路弁29を通して、前記蓄積器システム6内に誘導される。これは図3cに示す矢印a〜fに従って行われる。この誘導が重要であるのは、前記ポンプシステム15が絞りによって引き起こされる(50ms)よりもゆっくりと(250ms)反応するからであり、さもないと反応時間差(200ms)の間に前記第1管路システム28内に圧力ピークが形成される。前記蓄積器閉路弁29の周りでの圧力比はいまや高い動特性を有する。つまり、図3cに示した矢印g〜jで示唆した前記接続口Cと前記蓄積器システム6との連結だけでなく、矢印a〜d、i、jで示唆した前記第1管路システム28と前記接続口Cとの連結も成立する。このため、前記蓄積器閉路弁29は開放直後に不安定な平衡状態となっている。
【0082】
次に、他のプロセス段階において、前記蓄積器閉路弁29のこの不安定な平衡状態が終了し、前記蓄積器システム6から移動運動用の作動流体が供給される。つまり、前記センサ30は前記蓄積器閉路弁29の実行による開放を直接記録し、この情報を前記制御器23に信号通知する。それを受けて前記制御器23は位置決め制御(第2制御)で弁群を制御する。そのことから生じる状況が図3dに示してある。前記開閉弁25の閉鎖によって前記接続口Cと前記蓄積器システム6および前記第1管路システム28との結合が遮断される。同時に、図3dに矢印a〜eで示唆したように前記開閉弁24の開放によって前記接続口Cが前記タンクにかけて除圧される。かかる接続口Cの除圧は当然に前記蓄積器閉路弁29の確実な開放を引き起こし、従って前記蓄積器システム6と前記シリンダのピストン方空間16との連結を実現する。この連結よって、いまや、前記ダイ105の移動運動の実行に必要な作動流体(第2作動流体容積流)の供給は、図3dに示す矢印f〜kに沿って行われる。
【0083】
前記2ポート2位置切換弁12の絞りによって、移動運動の減速は、実際、既に開始されている。いまや、最終プロセス段階でなお問題となるのは、所望の最終位置への前記ダイ105の正確な位置決めである。このため、いまや前記蓄積器システム6から行われる作動流体の供給は前記制御器23が前記2ポート2位置切換弁12を制御することによってさらに絞られ、こうして、絞り制御で前記ダイ105の所望する待機位置は、0.01mmの精度で正確に達成される。このように待機位置に達することで、抜出し過程は終了する。
【0084】
次に、他の作業サイクル用の充填高さに前記ダイ105が再び上昇する移動運動は、抜出し過程の相応する移動段階と同様に行うことができ、当然に前記2ポート2位置切換弁12は、上昇運動のために直線的切換位置に切換えられる。前記ポンプシステム15から供給される圧送制御において前記ダイ105の加速と急速移動が再び行われ、圧送制御から絞り制御への移行と、それに続いて、位置決めのために、再び前記蓄積器システム6から行われる作動流体(第2作動流体容積流)の供給が生じる如き切換が行われる。
【0085】
(プロセス)経過全体を制御する前記制御器23は、同じ移送速度および移動経路を経て機能的な経過が同じ時間的経過をもって絶えず引き起こすことができるだけでなく、むしろ例えば移動速度と移動経路または制動時点もサイクルごとに異なるように切換えることのできる機能的な経過の時間的経過を変更できるように設計された電子制御装置である。これらの移動速度、移動経路および制動時点は一方で前記電子制御装置(制御器)23によって計算することができ、他方でこれらを手動で入力できる可能性も想定されている。
【0086】
本発明は、前記実施例にのみ限定されるのでない。むしろ、明細書および特許請求の範囲に開示された本発明の特徴は、個々に任意に組合せて、さまざまな実施形態において本発明を実現するうえで本質的であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明に係る制御装置また本発明に係る制御方法によって制御し作動させることができるプレスのピストン・シリンダ機構を示す液圧プレスの略縦断面図である。
【図2a】ピストン・シリンダ機構とそこへ作動流体を供給するシステムの構成と作動流体の流れを制御する制御装置及び該制御装置の構成要素を示す概略図である。
【図2b】ピストン・シリンダ機構とそこへ作動流体を供給するシステムの構成と作動流体の流れを制御する制御装置とを示す概略図で、どのような経路でピストン・シリンダ機構内に予圧が引き起こされるのかを示す図である。
【図2c】ピストン・シリンダ機構とそこへ作動流体を供給するシステムの構成と作動流体の流れを制御する制御装置とを示す概略図で、該ピストン・シリンダ機構のピストンとシリンダとの間で相対運動が始まる時点の制御装置内の圧力状況を示す図である。
【図3a】図2の制御装置と閉路弁機構を示す部分拡大図で、第3制御(増圧制御)時の弁群の回路と圧力状況を示す図である。
【図3b】図2の制御装置と閉路弁機構を示す部分拡大図で、蓄積器閉路弁が開く前の第1制御(制動制御)時の弁群を示す図である。
【図3c】図2の制御装置と閉路弁機構を示す部分拡大図で、蓄積器閉路弁が過剰割合の第1作動流体容積流を蓄積器システムに誘導する第1制御時の弁群を示す図である。
【図3d】図2の制御装置と閉路弁機構を示す部分拡大図で、第2制御(位置決め制御)時の弁群を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
1 弁機構(荷重補償弁)
2 メインステージ
3 オリフィスシステム(オリフィス板)
4 予備ステージ(パイロット弁)
5 第4弁(シャトル弁)
6 蓄積器システム
7 (第2)管路システム(蓄積器システムに至る接続口付き管路システム)
8 第1部分空間(シリンダの環状空間)
9 ピストン
10 ピストン(メインステージ2のピストン)
11 閉鎖機構(ばね)
12 絞り弁(比例切換弁あるいは切換弁ともいう)
13 オリフィスシステム(板)
14 連結解除弁(切換弁)
15 ポンプシステム
16 第2部分空間(シリンダのピストン方空間)
17 流体
18 (環状空間に至る)配管システム
19、19’、19''、19'''、19'''' 逆止弁
20 ダイ
21 シリンダのピストン頂面
22 他の制御部(例えば上金型)
23 制御器(電子制御装置)
24 第2弁(閉開弁)
25 第1弁(開閉弁)
26 第3弁(閉開弁)
27 位置測定システム
28 第1管路システム(ポンプシステムに至る接続口付き第1管路システム)
29 蓄積器閉路弁
30 センサ
31 シリンダの環状面
42 パイロット管路
62 (第2)管路システム7の区域
100 液圧プレス
101 上桁部材
102 下桁部材
103 上金型
104 下金型
105 ダイ
106 ダイ壁体
107 支柱
109 ピストン・シリンダ機構
110 押型煉瓦(成形体)
A 第1接続口(底面:図において単に面Aと表示)
B 第2接続口(環状面:図において単に面Bと表示)
C 第3接続口(制御面:図において単に面Cと表示)
H 保持力(静摩擦力)
K 荷重(ピストン力)

Claims (30)

  1. ピストン・シリンダ機構が、シリンダと、少なくとも部分的に前記シリンダ内に収容され前記シリンダ内部空間をシリンダ軸線に沿って2つの部分空間(8、16)に区分するピストン(9)とを備えており、
    前記2つの部分空間(8、16)のうちの第1部分空間(8)に弁機構(1)が連結されており、
    前記第1部分空間(8)内の流体(17)の圧力が前記弁機構(1)で設定された圧力設定値よりも低いとき、前記弁機構(1)は、前記第1部分空間(8)内に収容された前記流体(17)が前記第1部分空間(8)から流出するのを止める閉鎖位置となり、
    前記流体(17)の圧力が前記弁機構(1)で設定された圧力設定値よりも高いとき、前記弁機構(1)は、前記第1部分空間(8)からの前記流体(17)の流出を可能とする開放位置となる、
    ピストン・シリンダ機構用の制御装置において、
    前記弁機構(1)と前記第1部分空間(8)とに連結された予圧機構が、
    前記2つの部分空間(8、16)のうちの第2部分空間(16)内に形成される圧縮容積が圧力を解放しようとすることによって発生し前記第1部分空間(8)の方向へ向けて前記ピストン(9)に作用する負荷が、かかるピストン(9)を動すことによってもたらされる、前記流体(17)内の、急激な昇圧の形態をした圧力負荷を、低減せしめる準備をおこない、
    前記第1部分空間(8)の方向へ向けて前記ピストン(9)に作用する前記負荷にかかわりなく、前記予圧機構によって、前記第1部分空間(8)に収容されている前記流体(17)所定の予圧値へ昇圧することが可能であることを特徴とする制御装置。
  2. 前記予圧値が、前記圧力設定値に等いか又前記圧力設定値よりも0.1%以上高い、請求項1記載の制御装置。
  3. 前記予圧値と前記圧力設定値との差が、前記圧力設定値の20%以下である、請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記弁機構(1)が少なくとも2ステージで構成され、前記2ステージのうちの一つがメインステージ(2)であり、前記メインステージ(2)の解放/遮断位置が前記弁機構(1)の開放/閉鎖位置に一致し、前記2ステージのうちの他の1つであって前記圧力設定値設定されている予備ステージ(4)の開放時にのみ、前記メインステージ(2)はその解放位置を占めることができ、前記予備ステージ(4)の開放後に、前記メインステージ(2)が解放位置を占めるためには、前記圧力設定値と比較して小さな圧力のみが必要であるにすぎない、請求項1〜3のいずれか1の項に記載の制御装置。
  5. 前記予備ステージ(4)と前記メインステージ(2)が前記第1部分空間(8)と液圧的に連結されており、
    前記第1部分空間(8)内の流体(17)の圧力は、一方でその圧力付加が前記メインステージ(2)の遮断に対抗して働く前記メインステージ(2)の荷重側に加わり、他方でその圧力付加が前記メインステージ(2)の解放に対抗して働く前記メインステージ(2)の制御側に加わり、加えてその圧力付加が前記予備ステージ(4)に加わり、
    前記第1部分空間(8)と前記制御側との間の、少なくとも一部に迂回管路を有する連結長さが、前記第1部分空間(8)と前記荷重側との間の連結長さよりも長くなっている、請求項4記載の制御装置。
  6. 前記予圧機構が蓄積器システム(6)を有し、前記蓄積器システム(6)によって管路システム(7)を介して、昇圧が引き起こされる、請求項1〜5のいずれか1の項に記載の制御装置。
  7. 前記管路システム(7)が、前記予備ステージ(4)と前記メインステージ(2)の制御側とを連結するパイロット管路(42)に連結された区域(62)を有する、請求項5又は6記載の制御装置。
  8. 前記迂回管路、前記パイロット管路(42)、前記区域(62)うちの少なくとも1つが、オリフィスシステム(13、3)を有する、請求項5〜7のいずれか1の項に記載の制御装置。
  9. 前記流体(17)静状態のとき前記予圧機構によって生成される昇圧が継続するように構成された、請求項1〜8のいずれか1の項に記載の制御装置。
  10. 前記圧力設定値が調整可能である、請求項1〜9のいずれか1の項に記載の制御装置。
  11. 前記圧力設定値が比例制御可能である、請求項1〜10のいずれか1の項に記載の制御装置。
  12. 前記弁機構(1)の応答時間が1ms〜50msの範囲内である、請求項1〜11のいずれか1の項に記載の制御装置。
  13. ストン・シリンダ機構用の制御装置であって、前記ピストン・シリンダ機構が、シリンダと、少なくとも部分的に前記シリンダ内に収容されて前記シリンダ内部空間をシリンダ軸線に沿って2つの部分空間(8、16)に区分するピストン(9)とを備え
    前記2つの部分空間(8、16)のうちの第1部分空間(8)の方向へ流体の圧力で引き起こされる前記ピストン(9)相対運動のために必要な前記2つの部分空間(8、16)のうちの残りの第2部分空間(16)への作動流体供給が、
    第1動作モードのとき、ポンプシステム(15)から生ずる第1作動流体容積流によって少なくとも一部で第1管路システム(28)を介して行うことができ、
    また第2動作モードのとき、蓄積器システム(6)から生ずる第2作動流体容積流によって少なくとも一部で第2管路システム(7)を介して行うことができ、
    さらに、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切換えるための複数の切換手段が設けられているピストン・シリンダ機構用の制御装置において、
    前記複数の切換手段は、
    前記第1管路システム(28)内に昇圧を生じさせるために前記第1作動流体容積流を絞る絞り弁(12)を備えて、前記第1管路システム(28)内の圧力の上昇を生成するための手段と、
    第1制御時に前記第1管路システム(28)内の圧力が設定された圧力閾値を上まわるときに、前記蓄積器システム(6)と前記第2部分空間(16)との間の連結を自動的に解放するための手段と、
    第2制御時に前記蓄積器システム(6)と前記第2部分空間(16)との間の連結を維持するための手段と、
    前記第1作動流体容積流をそのまま維持して前記第1作動流体容積流を絞ることによって生成される過剰割合分の前記第1作動流体容積流を、前記圧力閾値超過時に前記蓄積器システム(6)内に導くようになっている、複数の切換のための手段と、
    を有する、制御装置。
  14. 記圧力閾値が、前記蓄積器システム(6)内の圧力によって決定されている、請求項13記載の制御装置。
  15. 前記蓄積器システム(6)と前記第2部分空間(16)との間の連結の解放が閉路弁機構を介して引き起こされ、
    前記閉路弁機構が、前記第1管路システム(28)に連結された第1接続口(A)と前記第2管路システム(7)に連結された第2接続口(B)とを備えた蓄積器閉路弁(29)を有し、
    前記第1接続口(A)と前記第2接続口(B)への各圧力付加が前記蓄積器閉路弁(29)の閉鎖に対抗して働き、
    前記第1接続口(A)と前記第2接続口(B)との間の連結、前記蓄積器閉路弁(29)の開放によって開路されることを介して、前記解放が行われる、請求項13又は14に記載の制御装置。
  16. 前記蓄積器閉路弁(29)が第3接続口(C)を有し、
    前記第3接続口(C)の圧力付加が、前記蓄積器閉路弁(29)の開放に対抗して働き、かつ前記第3接続口(C)に連結された弁群によって決定されており、
    また前記弁群が第1弁(25)を有し、
    前記第1弁(25)第1制御時に開放されており、かつ前記第3接続口(C)から前記第2管路システム(7)への連結を解放する請求項15記載の制御装置。
  17. 前記蓄積器閉路弁(29)において、
    前記第1接続口(A)の有効面積と前記第2接続口(B)の有効面積との合計が前記第3接続口(C)の有効面積に等しく、閉鎖要素が設けられており、補償された圧力比のとき前記閉鎖要素が力で前記蓄積器閉路弁(29)の閉鎖を引き起こし、前記力を補償するためには前記第1接続口(A)の有効面積に相応に換算された補償圧力が必要であり、前記設定された圧力閾値が前記蓄積器システム(6)内の圧力と補償圧力との合計によって決定される請求項16記載の制御装置。
  18. 前記弁群が第2弁(24)を有し、この第2弁(24)は、第2制御時において開放した位置のとき、前記第3接続口(C)を除圧し、かつ前記蓄積器システム(6)と前記第2部分空間(16)との間の連結の維持を可能とする、請求項16又は17記載の制御装置。
  19. さらに、第3制御時に前記蓄積器システム(6)と前記第2部分空間(16)との間の連結の解放を阻止するための手段が設けられている、請求項13〜18のいずれか1の項に記載の制御装置。
  20. 前記弁群が第3弁(26)を有し、前記第3弁(26)は、前記第3制御時において開放した位置のとき、前記第3接続口(C)と、前記第1、第2管路システム(28、7)のうちから選択された高圧になった管路システムとの連結によって前記蓄積器閉路弁(29)を閉鎖位置で遮断している請求項16〜18のいずれか1の項に記載の制御装置。
  21. 前記第2制御時に前記ポンプシステム(15)が連結解除弁(14)によって前記第1管路システム(28)から連結解除可能である、請求項13〜20のいずれか1の項に記載の制御装置。
  22. ストン・シリンダ機構を制御するための方法であって、
    第1方法ステップのとき、圧送制御時の作動流体供給としてポンプシステム(15)で生成される第1作動流体容積流によって前記ピストン・シリンダ機構のピストン(9)とシリンダとの間に相対運動が引き起こされ、
    第2方法ステップのとき、前記ポンプシステム(15)でさらに生成される第1作動流体容積流を絞ることによって圧送制御から絞り制御への移行が開始されるものにおいて、
    前記移行にともなって、前記相対運動の減速が開始され、前記減速が開始されることによって形成された過剰割合分の前記第1作動流体容積流が前記ポンプシステム(15)と蓄積器システム(6)との間の連結の自動解放によって前記蓄積器システム(6)内に誘導され、
    第3方法ステップのとき前記連結が維持され前記減速された相対運動のための前記作動流体の供給が、前記連結を介して、前記蓄積器システム(6)から第2作動流体容積流によって、行われる方法。
  23. 前記絞ることが、制御器(23)によって算出された制動時点で始まる、請求項22記載の方法。
  24. 前記自動解放が蓄積器閉路弁(29)を介して行われ、前記蓄積器閉路弁(29)弁群によって制御されるとともに、第1接続口(A)に連結される第1管路システム(28)を介して前記ポンプシステム(15)に連結され、また第2接続口(B)に連結された第2管路システム(7)を介して前記蓄積器システム(6)に連結されており、第1制御時に前記弁群の第1弁(25)は、前記第1管路システム(28)内の圧力が絞りに起因した上昇によって設定された圧力閾値を上まわると、開放して前記自動解放を引き起こす、請求項22又は23記載の方法。
  25. 前記第3方法ステップのとき前記弁群の第2弁(24)が第2制御時に開放され、この開放によって前記蓄積器閉路弁(29)の第3接続口(C)が除圧され、従って前記維持が引き起こされ、前記第1弁(25)が閉鎖されることによって、前記第1作動流体容積流が前記第2部分空間(16)か遮断される、請求項24記載の方法。
  26. 第4方法ステップのとき、前記第2制御時に前記蓄積器システム(6)から生ずる前記第2作動流体容積流られることによって、前記ピストン(9)と前記シリンダとの間の前記相対運動が停止されて所望の相対運動端位置を占める、請求項25に記載の方法。
  27. 前記第1方法ステップの前に実行される準備的方法ステップのとき、
    前記弁群の第3弁(26)は第3制御時に開放され、
    前記第1弁(25)と前記第2弁(24)は閉鎖され
    前記第3接続口(C)と前記第1、第2管路システム(28、7)のうちから選択された高圧になった管路システムとの連結によって、前記開放が妨げられ
    前記蓄積器閉路弁(29)が閉鎖位置で固定され、
    前記選択は、前記第1,第2管路システム(28、7)の両者に連結された第4弁(5)によって自動的に行われる、請求項25又は26記載の方法。
  28. ストン・シリンダ機構を制御するための方法であって、
    前記ピストン・シリンダ機構が、シリンダと、少なくとも部分的に前記シリンダ内に収容されて前記シリンダ内部空間をシリンダ軸線に沿って2つの部分空間(8、16)に区分するピストン(9)とを備えており、前記2つの部分空間(8、16)のうちの第1部分空間(8)が弁機構(1)と連結されており、
    前記第1部分空間(8)内の流体(17)の圧力が前記弁機構(1)で設定された圧力設定値よりも低いとき、前記弁機構(1)、前記第1部分空間(8)内に収容された流体(17)が前記第1部分空間(8)から流出するのを止める閉鎖位置を占め、
    前記第1部分空間(8)内の流体(17)の圧力が前記圧力設定値よりも高いとき、前記弁機構(1)、前記第1部分空間(8)内に収容された流体(17)が前記第1部分空間(8)から流出するのを可能とする開放位置を占める、方法において、
    前記第1部分空間(8)の方向へ向けて前記ピストン(9)に作用する負荷にかかわりなく
    前記第2部分空間(16)内に形成される圧縮容積が圧力を解放しようとすることによって発生し、前記第1部分空間(8)の方向へ向けて前記ピストン(9)に作用する負荷が、前記ピストン(9)を動すことによってもたらされる、前記流体(17)内の、急激な昇圧の形態をした圧力負荷を、低減せしめる準備をおこなうべく、
    前記第1部分空間の前記流体(17)所定の予圧値へ昇圧させる、ピストン・シリンダ機構を制御するための方法。
  29. さらに、ポンプシステム(15)によって生成される作動流体容積流によって、前記2つの部分空間(8、16)のうちの前記第2部分空間(16)内に収容された作動流体の圧力が高められ、それに伴って、前記負荷に対抗して働く保持力に打勝って前記ピストン(9)の前記第1部分空間(8)の方向への運動が開始されるまで、前記負荷が高められる、請求項28記載の方法。
  30. 請求項1〜21のいずれか1の項に記載の制御装置が、液圧プレスのピストン・シリンダ機構のために使用される制御装置であって、
    前記ピストン・シリンダ機構が、前液圧プレスによって圧縮される成形材料からなる成形体を、前記成形体の形状を決定づけるダイから、抜き出すプロセスにおける、副作業軸に用いる、ピストン・シリンダ機構であることを特徴とする制御装置。
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