JP4882561B2 - 受信回路および電波修正時計 - Google Patents

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Description

本発明は、受信回路、および、当該受信回路を備えた電波修正時計に関する。
従来、長波標準電波に含まれる時刻情報に基づいて内部時刻を自動的に修正して表示する電波修正時計が知られている。このような電波修正時計には、長波標準電波を受信して、時刻情報を出力する受信回路が設けられている。このような受信回路として、アンテナで受信した長波標準電波に係る受信信号を増幅および検波復調する受信回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような受信回路(受信機)では、アンテナで受信された長波標準電波は、AGCアンプを介して水晶フィルタでろ波、同調され、検波/整流回路、波形成形回路を介することにより、長波標準電波に含まれるタイムコードが制御手段に入力される。この際、選局スイッチの切り替えにより、第1コイルボビンを能動状態にすると、受信周波数40kHzに対応するインダクタンスとなり、送信周波数40kHzの長波標準電波を受信可能となる。また、第2コイルボビンを能動状態にすると、受信周波数60kHzに対応するインダクタンスとなり、送信周波数60kHzの長波標準電波を受信可能となる。これにより、それぞれの送信周波数の長波標準電波を受信することができる。
この特許文献1に記載の受信回路では、水晶フィルタには、2つの水晶振動子が設けられており、一方が40kHzに対応する発振周波数であり、他方が60kHzに対応する発振周波数となっている。そして、送信周波数が40kHzの長波標準電波を受信する際には、発振周波数が40kHzの水晶振動子を用い、同じく60kHzの長波標準電波を受信する際には、発振周波数が60kHzの水晶振動子を用いることにより、受信した長波標準電波に係る受信信号から対応する周波数成分の信号を抽出することができる。
一方、水晶フィルタでろ波された信号を検波する検波回路として、入力する長波標準電波に係る受信信号と、所定の電圧を有する基準電圧とを比較して二値化した二値化信号を出力する比較器を備えた受信回路が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載の受信回路(RF受信部)を構成する比較器は、受信信号の電圧が、基準電圧よりも高い場合にはHレベル(ハイレベル)の信号を出力し、基準電圧よりも低い場合にはLレベル(ローレベル)の信号を出力する。これにより、長波標準電波に係る信号を復調することができる。
特開2003−60520号公報(図2) 特開2006−60849号公報
しかしながら、特許文献1に記載の受信回路では、水晶フィルタを介してろ波された受信信号に、高周波成分等に由来するノイズが含まれてしまうという問題がある。
すなわち、特許文献1に記載の受信回路では、水晶フィルタを介することで、当該水晶フィルタの発振周波数の信号を受信信号から抽出するが、抽出された信号には、当該水晶フィルタの発振周波数以外の信号も抽出されてしまうという場合がある。このような場合に対して、コンデンサ等の並列容量を水晶フィルタと並列に配置して、高周波ノイズをキャンセルする構成が考えられる。しかしながら、受信する長波標準電波の周波数に応じた水晶フィルタと、当該水晶フィルタに応じた並列容量が互いに並列配置されていない場合には、高周波数ノイズのキャンセル効果が十分でなく、当該ノイズが抽出信号に含まれてしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載の受信回路では、受信回路製造時に、比較器に入力する基準電圧にばら付きが生じると、受信した長波標準電波を適切に復調できない場合があるという問題がある。
すなわち、比較器に入力する受信信号に他の高周波成分に由来するノイズが含まれると、当該受信信号のピーク時(高電圧時)およびボトム時(低電圧時)の電圧値が揺動する。ここで、基準電圧が、当該ピーク時およびボトム時の中間値に設定されている場合には、当該受信信号がノイズの影響により基準電圧を下回ったり上回ったりする頻度が低くなるので、二値化された信号の誤り率は小さくなる。しかしながら、基準電圧が、受信信号のトップ時およびボトム時の中間値よりも一方側に偏って設定されている場合には、ノイズの影響を受けて、本来の標準電波に係る信号とは異なる二値化信号が出力されてしまう。このような場合、適切に標準電波を復調できないという問題がある。
このような問題は、受信回路により異なる長波標準電波を受信する際に顕著となる。
例えば、ピーク時の電圧を100%とした場合、日本の長波標準電波に係るTCO信号では、ボトム時の電圧は10%に設定されているが、ドイツの標準電波に係るTCO信号では、ボトム時の電圧は25%に設定されている。このため、日本の長波標準電波に合わせて基準電圧が設定された受信回路を用いた場合、ドイツの長波標準電波を受信すると、ボトム時の電圧を適切に検出することができず、当該長波標準電波を適切に復調することができないという問題が生じてしまう。
本発明の目的は、受信した標準電波を適切に復調することのできる受信回路および電波修正時計を提供することである。
発明の受信回路は、複数の標準電波を受信可能に構成され、当該複数の標準電波のうちのいずれかを選択受信して復調する受信手段と、前記受信手段を制御する制御信号を出力する制御手段とを備え、電波修正時計に用いられる受信回路であって、前記受信手段には、受信した標準電波に係る受信信号を増幅する信号増幅部と、増幅された前記受信信号を整流する整流部と、整流された前記受信信号をろ波するフィルタ部と、ろ波された前記受信信号と基準電圧とから二値化した二値化信号を出力する比較部と、前記比較部にそれぞれ異なる前記基準電圧を出力可能に構成され、前記制御信号に応じて、出力する前記基準電圧を切り替える基準電圧切替部とが設けられ、前記制御手段は、前記複数の標準電波ごとに、前記基準電圧切替部の切替状態を示す切替状態情報を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記基準電圧切替部に対して、前記受信手段による受信対象の標準電波に応じた切替状態となる制御信号を、前記切替状態情報に基づいて出力することを特徴とする。
本発明によれば、制御手段からの制御信号に応じて、基準電圧切替部が、受信対象の標準電波に応じた基準電圧を比較部に出力することができるので、当該基準電圧と、受信対象の標準電波に係る受信信号とを比較器により二値化することにより、当該標準電波を適切に復調することができる。
また、基準電圧切替部が出力可能な各基準電圧の電圧値を予め測定し、当該電圧値に基づいて、受信対象の標準電波ごとに基準電圧を設定しておき、受信対象の標準電波に応じた基準電圧を基準電圧切替部が出力するように、制御手段が制御信号を出力することにより、当該基準電圧切替部が、受信対象の標準電波に適した基準電圧を確実に出力することができる。従って、標準電波の復調の精度を向上することができる。
本発明では、前記複数の標準電波ごとに、前記切替状態を示す切替状態情報を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記切替状態情報に基づいて、前記制御信号を出力する。
本発明によれば、予め記憶手段に記憶された、複数の標準電波ごとの基準電圧切替部の切替状態を示す切替状態情報に基づいて、制御手段が制御信号を出力する。これによれば、制御手段が、受信手段による受信対象の標準電波に応じた基準電圧切替部の切替状態の判定の必要をなくすことができる。このため、基準電圧切替部の状態を切り替えさせる制御信号を、迅速に出力することができるとともに、制御手段による基準電圧切替部の切り替え指示の誤りを無くすことができる。従って、受信対象の標準電波の受信開始時の応答性を向上することができる。
また、基準電圧切替部による基準電圧の切替状態が、切替状態情報として記憶されているので、基準電圧切替部に、受信対象の標準電波に応じた基準電圧を出力させることができる。従って、受信回路の受信性能を一層向上することができる。
本発明では、前記制御手段と前記受信手段とを接続するシリアル通信線とを備え、前記制御手段は、前記制御信号をシリアル通信により出力し、前記受信手段には、前記シリアル通信線を介するシリアル通信により入力する前記制御信号をデコードして、当該デコードした前記制御信号に基づいて前記切替動作を制御するデコード部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、デコード部が、入力する制御信号をデコードし、当該デコードされた制御信号に基づいて、各切替動作を制御することにより、制御手段から出力される制御信号を簡易な信号とすることができる。従って、デコード部に入力する制御信号の誤り発生を抑制することができ、制御手段と受信手段との通信の信頼性を向上することができる。
また、制御手段と受信手段とが、シリアル通信線により接続されているので、これら制御手段と受信手段との通信接続に要する通信線のうちのデータ線数を削減することができ、受信回路の構成を簡略化することができる。また、制御手段が、制御信号をシリアル通信により出力することにより、通信速度の高速化および信号誤りの抑制を一層図ることができる。従って、基準電圧出力の応答性および信頼性を一層向上することができる。
また、本発明の電波修正時計は、前述の受信回路と、当該受信回路によって復調された信号に基づいて内部時刻情報を修正する時刻修正回路とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、前述の受信回路と同様の効果を奏することができる。
すなわち、受信回路を構成する基準電圧切替部が、制御手段から入力する制御信号に基づいて、受信手段による受信対象の標準電波に応じた基準電圧を比較器に出力するので、当該受信対象の標準電波に係る受信信号と、基準電圧との二値化を適切に行うことができる。従って、前述の場合と同様に、標準電波の復調を適切に行うことができ、内部時刻情報を適切に修正することができる。
本発明によれば、基準電圧切替部が、出力可能な複数種類の基準電圧から、受信対象の標準電波に応じた基準電圧比較器に出力するので、当該標準電波に係る受信信号と基準電圧とを二値化することにより、標準電波との差異の少ない適切な二値化信号を出力することができる。従って、標準電波の復調を適切に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)時計1の構成
図1は、本実施形態に係る時計1の構成を示すブロック図である。
本実施形態の時計1は、長波標準電波(以下、単に「標準電波」と略す場合がある)を受信して、当該標準電波に含まれるTCO(Time Code Out)信号を復調し、当該TCO信号に基づいて内部時刻情報を修正する電波修正時計である。この時計1は、図1に示すように、アンテナ2と、受信手段3と、制御手段4と、外部入力手段5と、時刻表示手段6と、電源供給手段7とを備えて構成されている。
このうち、外部入力手段5は、使用者が時計1を操作するためのものであり、りゅうずやボタン等を例示することができる。
また、時刻表示手段6は、時刻を表示するためのものであり、時刻をデジタル液晶パネルや有機EL(ElectroLuminescence)パネル等を例示することができるほか、アナログ表示する場合には、指針等を例示することができる。
さらに、電源供給手段7は、受信手段3、制御手段4および時刻表示手段6に電力を供給するものであり、電池等を例示することができる。
(2)受信手段3の構成
受信手段3は、アンテナ2および制御手段4に接続され、当該制御手段4から入力する制御信号に基づいて、アンテナ2で選択受信した標準電波を、増幅、整流およびろ波してTCO信号を復調し、当該TCO信号を制御手段4に出力する。この受信手段3は、同調回路31と、第1増幅回路32と、バンドパスフィルタ(Band-pass filter,以下、「BPF」と略す場合がある)33と、第2増幅回路34と、包絡線検波回路35と、AGC(Auto Gain Control)回路36と、復調回路37と、デコード回路38とを備えて構成されている。
図2は、受信手段3の構成を示す回路図である。
同調回路31は、本発明の同調部に相当し、アンテナ2ととともに並列共振回路を構成し、特定の周波数の電波をアンテナ2で受信させるものである。この同調回路31は、図2に示すように、それぞれ異なる容量を有する3つのコンデンサC1〜C3と、2つのスイッチを有する周波数切替部311とを備えて構成されている。
このうち、周波数切替部311は、後述するデコード回路38から入力する信号に基づいて、2つのスイッチのオン/オフ状態を切り替えることで、3つのコンデンサC1〜C3の全体のコンデンサ容量を切り替える。これにより、アンテナ2で受信する標準電波の周波数が切り替わる。そして、受信された標準電波は、電圧信号に変換され、第1増幅回路32に出力される。
このような同調回路31は、本実施形態では、日本、イギリス、ドイツ、アメリカの標準電波「JJY」、「MSF」、「DCF」、「WWVB」を受信可能に構成され、切替可能な周波数は、44kHz、60kHzおよび77.5kHzである。
なお、同調回路31は、本実施形態においては、3つのコンデンサC1〜C3と、2つのスイッチを備えた周波数切替部311とを備えて構成されているが、コンデンサおよびスイッチの数は、これ以上でもよい。すなわち、複数のスイッチで複数のコンデンサを切り替えることにより、アンテナ2の同調周波数を受信する標準電波の周波数に切り替えるように構成してもよい。
第1増幅回路32は、本発明の信号増幅部に相当し、後述するAGC回路36から入力する信号に応じてゲインを調整し、同調回路31から入力する受信信号を一定の振幅としてBPF33に入力するように増幅する。すなわち、第1増幅回路32は、AGC回路36から入力する信号に応じて、振幅が大きい場合にはゲインを低くし、振幅が小さい場合にはゲインを高くして、受信信号を一定の振幅となるように増幅する。
BPF33は、本発明の信号抽出部およびフィルタ部に相当し、所望の周波数帯の信号を抽出するフィルタである。すなわち、BPF33を介することにより、第1増幅回路32から入力した受信信号から搬送波成分以外の高周波成分等が除去され、受信した標準電波の周波数帯の信号が抽出される。このようなBPF33は、並列接続された3つの水晶フィルタXT(XT1〜XT3)と、これらにそれぞれ接続される3つのスイッチを有するフィルタ切替部331と、これら水晶フィルタXTおよびフィルタ切替部331に並列接続された4つの並列容量CC1〜CC4と、これら並列容量CC1〜CC4にそれぞれ接続される4つのスイッチを有する並列容量切替部332とを備えて構成されている。
図3は、水晶フィルタXTの構成を示す回路図である。
3つの水晶フィルタXT1〜3は、それぞれ40kHz、60kHz、77.5kHzの周波数の信号をろ波する。すなわち、各水晶フィルタXT1〜XT3は、それぞれ発振周波数が、40kHz、60kHzおよび77.5kHzに設定されている。これら水晶フィルタXTは、図3に示すように、コイルL、容量CA及び抵抗Rが接続された直列回路と、等価並列容量CBとから構成された等価回路で構成されている。
図2に戻り、フィルタ切替部331は、後述するデコード回路38から入力する信号に基づいて、各スイッチを切り替えることにより、第1増幅回路32の正相出力端子から出力された信号が導通する水晶フィルタXTを切り替えて、受信信号から抽出する信号の周波数を設定する。
並列容量CC1〜CC4は、コンデンサで構成され、図2に示すように、第1増幅回路32の逆相出力端子と第2増幅回路34の入力端子との間に、それぞれ配置されている。これら並列容量CC1〜CC4は、それぞれ異なる容量を有し、並列容量切替部332により接続状態が切り替わるように構成されている。
並列容量切替部332は、後述するデコード回路38から入力する信号に基づいて、各スイッチを切り替えることにより、第1増幅回路32の逆相出力端子から出力された信号が導通する並列容量CC1〜CC4を切り替える。
ここで、BPF33について詳述する。
各水晶フィルタXTを構成する等価並列容量CBは、各水晶フィルタXTで固有のものであり、第1増幅回路32を通過した高周波成分のノイズを透過させる原因になっている。このような高周波成分は、標準電波の復調誤りを誘発するので、除去する必要がある。このため、当該高周波ノイズをキャンセルする並列容量CC1〜CC4が、水晶フィルタXTに並列接続されている。しかしながら、第1増幅回路32を通過した受信信号が導通する並列容量が、受信対象の標準電波と同じ周波数の水晶フィルタに対応する並列容量でない場合には、当該並列容量による高周波ノイズのキャンセル効果が十分でなく、BPF33を透過した受信信号に高周波ノイズが依然として残ってしまう。
このため、本実施形態の受信手段3を構成するBPF33では、並列容量切替部332が、デコード回路38から入力する信号に応じて、第1増幅回路32の逆相出力端子と、第2増幅回路34の入力端子との間に介装される並列容量を切り替えることで、高周波ノイズのキャンセル効果を高め、当該高周波ノイズを効率よく除去できるようにしている。なお、このような並列容量切替部332による並列容量CC1〜CC4の切替動作については、後に詳述する。
第2増幅回路34は、BPF33から入力する受信信号を、固定のゲインでさらに増幅する。この第2増幅回路34は、詳しい図示を省略したが、アンプおよび入力抵抗とを備え、当該入力抵抗の抵抗値は可変となっている。すなわち、電源とアンプとの間に挿入された入力抵抗は、互いに異なる抵抗値を有する複数の抵抗とこれら抵抗のそれぞれに設けられたスイッチ回路とから構成され、スイッチ回路は外部から制御できるように構成されている。
包絡線検波回路35は、整流部としての整流器351と、フィルタ部としてのローパスフィルタ(Low-Pass Filter,LPF)352とを備えて構成され、第2増幅回路34から入力した受信信号を整流およびろ波し、ろ波して得られた包絡線信号を、AGC回路36および復調回路37に出力する。
AGC回路36は、包絡線検波回路35から入力した包絡線信号に基づいて、第1増幅回路32にて受信信号を増幅する際のゲインを決定する信号を出力する。
復調回路37は、本発明の復調部に相当し、図2に示すように、二値化コンパレータ371と、当該コンパレータ371に所定電圧を有する基準電圧(VREF)を切り替えて出力する基準電圧切替部372とを備えて構成されている。
コンパレータ371は、本発明の比較部に相当し、当該コンパレータ371の2つの入力端子のうち、一方の入力端子は、包絡線検波回路35に接続され、他方の入力端子は、基準電圧切替部372に接続されている。そして、コンパレータ371は、包絡線検波回路35から入力する包絡線信号、および、基準電圧切替部372から入力する基準電圧とから二値化した二値化信号、すなわち、TCO信号を出力する。
具体的に、コンパレータ371は、包絡線信号の電圧が基準電圧を上回っている場合にはHレベル(ハイレベル)の電圧を有する信号を、また、包絡線信号の電圧が基準電圧を下回っている場合には、Hレベルの信号より電圧値の低いLレベル(ローレベル)の信号を、TCO信号として、後述する制御手段4に出力する。なお、包絡線信号の電圧が基準電圧を上回っている場合にはLレベルを、包絡線信号の電圧が基準電圧を下回っている場合にはHレベルの信号を、TCO信号として、制御手段4に出力するように構成することも可能である。
基準電圧切替部372は、定電圧源3721から入力する電源電圧VDDから基準電圧VREF(VREF1〜VREF4)を生成し、当該基準電圧VREFをコンパレータ371に出力する。この基準電圧切替部372は、定電圧源3721と、当該定電圧源3721およびグランドGNDの間に配置される4つの抵抗R1〜R4と、これら4つの抵抗R1〜R4の間およびR4とグランドGNDとの間と、コンパレータ371との間に配置される4つのスイッチSW1〜SW4を有する導通状態切替部3723と、抵抗R4およびグランドGNDの間に配置される定電流源3722とを備えて構成されている。
このうち、導通状態切替部3723を構成する各スイッチSW1〜SW4は、アナログスイッチで構成され、スイッチSW1は、抵抗R1,R2の間とコンパレータ371との間、スイッチSW2は、抵抗R2,R3の間とコンパレータ371との間、スイッチSW3は、抵抗R3,R4の間とコンパレータ371との間、また、スイッチSW4は、抵抗R4およびグランドGNDの間とコンパレータ371との間に、それぞれ配置されている。これら各スイッチSW1〜SW4は、デコード回路38から入力する信号に基づいて導通状態切替部3723により、それぞれのオン/オフ状態が切り替わるように構成されている。そして、これらスイッチSW1〜SW4のうち、いずれか1つがオン状態(導通状態)となり、他のスイッチがオフ状態(非導通状態)となることにより、定電圧源381から出力された電源電圧VDDは、定電流源382から出力された電流ISおよび抵抗Rにより電圧変化され、所定電圧を有する基準電圧VREFとしてコンパレータ371に入力する。
このような基準電圧切替部372は、スイッチSW1のみがオン状態である場合に、最も高い電圧を有する基準電圧VREF1をコンパレータ371に出力する。そして、基準電圧切替部372は、スイッチSW2のみがオン状態である場合に、2番目に高い電圧を有する基準電圧VREF2を出力し、また、スイッチSW3のみがオン状態である場合に、3番目に高い電圧を有する基準電圧VREF3を出力する。さらに、基準電圧切替部372は、スイッチSW4のみがオン状態である場合に、最も低い電圧を有する基準電圧VREF4を出力する。
デコード回路38は、本発明のデコード部に相当し、後述する制御手段4と、シリアル通信線SLを介して接続されている。そして、このデコード回路38は、制御手段4から入力する制御信号をデコードし、当該デコードされた制御信号に基づいて、同調回路31の周波数切替部311、BPF33のフィルタ切替部331および並列容量切替部332、並びに、復調回路37の導通状態切替部3723のそれぞれによる各切替動作を制御する信号を同時に出力する。このため、周波数切替部311によるコンデンサC1〜C3の切替動作、フィルタ切替部331による水晶フィルタXT1〜XT3の切替動作、並列容量切替部332による並列容量CC1〜CC4の切替動作、および、導通状態切替部3723による出力する基準電圧VREF1〜VREF4の切替動作は、それぞれ同時に行われる。
なお、これら動作は、必ずしも同時に行う必要はなく、受信手段3による受信対象の標準電波の受信に際して、それぞれが確実に実行されればよい。
(3)制御手段4の構成
制御手段4は、受信手段3を制御するとともに、当該受信手段3から出力されるTCO信号に基づいて、内部時刻情報を修正して、修正した時刻を時刻表示手段6に表示させるものである。すなわち、本発明の受信回路は、アンテナ2と、受信手段3と、制御手段4とが組み合わされたものである。
このような制御手段4は、図1に示すように、発振部41、分周部42、タイムコードデコード部43と、制御部44と、時刻表示駆動部45と、記憶部46とを備えて構成されている。
このうち、発振部41は、所定周波数の信号を生成し、分周部42は、生成された信号に基づいて動作信号を生成する。すなわち、発振部41および分周部42は、所定周波数の信号を生成出力する動作クロックとして構成されている。
タイムコードデコード部43は、受信手段3の復調回路37から入力する二値化信号であるTCO信号をデコードして、当該TCO信号から日付情報および時刻情報を取得する。そして、タイムコードデコード部43は、抽出した日付情報および時刻情報を制御部44に出力する。
ここで、タイムコードデコード部43がデコードするタイムコードについて説明する。
図4は、日本の標準電波「JJY」(40kHz)のタイムコードフォーマットを示す図である。
日本の標準電波「JJY」では、図4に示すように、1秒ごとに1つの信号が送信され、60秒で1レコードとして構成されている。すなわち、1フレームが60ビットのデータである。また、データ項目として「分」、「時」の時刻情報と、現在年の1月1日からの通算日、年(西暦下2桁)および曜日等の日付情報とが含まれている。これら各項目の値は、各秒ごとに割り当てられた数値の組合せによって構成され、この組合せのオン、オフが信号の種類から判断される。
図5は、日本の標準電波「JJY」に含まれる信号の種類を示す図である。
日本の標準電波「JJY」には、図5に示すように、「1」、「0」および「P」を示す信号が含まれている。これら信号の種類は、各信号の振幅変調時間の長短を判断することにより認識される。
具体的に、「1」を示す信号である場合には、信号の立ち上がりから0.5秒間ハイレベルの電圧が継続し、この後、0.5秒間ローレベルの電圧が継続する。また、「0」を示す信号である場合には、信号の立ち上がりから0.8秒間ハイレベルの電圧が継続し、この後、0.2秒間ローレベルの電圧(ハイレベルの電圧を100%とした時の10%の電圧)が継続する。さらに、「P」を示す信号である場合には、0.2秒間ハイレベルの電圧が継続し、この後、0.8秒間ローレベルの電圧が継続する。このような振幅変調時間を判断することにより、入力した信号が「1」、「0」および「P」の信号のうちいずれかであるかを判断できる。
このような「1」を示す信号が入力すると、タイムコードデコード部は、当該信号に対応付けられた数値を、時分等を算出する際の加算対象とする。一方、「0」および「P」を示す信号が入力すると、タイムコードデコード部は、当該信号に対応付けられた数値を、時分等を算出する際の加算対象外とする。
例えば、標準電波として、「分」に該当する8秒間に、「1」、「0」、「1」、「0」、「0」、「1」、「1」、「1」と信号が送信されている場合には、現在時刻の分が「40+10+4+2+1=57」分であることを示している。
標準電波のタイムコードフォーマット上に「P」が示されている項目は、固定項目であり、標準電波とタイムコードフォーマットとの同期を取るためのものである。タイムコードフォーマット上の「P0」および「FRM」は、2つの「P」が連続する箇所であり、当該2つ目の「P」(「FRM」の箇所)が、正分(毎秒0秒)の立ち上がりに対応している。このため、当該「P」の箇所は、「秒」が「00秒」であることを示し、「分」が次の分に切り替わることを示している。
なお、長波標準電波は、セシウム原子時計を基準としているため、この長波標準電波を受信して時刻を修正する電波修正時計は、誤差が10万年に1秒という非常に高い精度を得ることができる。
以上、日本の標準電波「JJY」について説明したが、本実施形態の時計1は、他の国、具体的に、イギリス、ドイツおよびアメリカの標準電波「MSF」、「DCF77」および「WWVB」も受信可能に構成されており、タイムコードデコード部43は、受信した標準電波に係るTCO信号をデコードして、日付情報および時刻情報を取得する。これら各国の標準電波のタイムフォーマットおよび上記各種類の信号の振幅変調時間は、それぞれで異なる。このため、タイムコードデコード部43は、復調回路37から入力するTCO信号に対して、受信対象の標準電波に応じてデコードし、当該デコードされたTCO信号から日付情報および時刻情報を取得する。
図1に戻り、制御部44は、制御手段4全体を制御するほか、タイムコードデコード部43から入力する日付情報および時刻情報に基づいて、記憶部46に記憶された内部日付情報および内部時刻情報を修正する。すなわち、制御部44は、本発明の時刻修正回路に相当する。
また、この制御部44は、シリアル通信線SLを介して接続された受信手段3を制御する制御信号を、シリアル通信により出力する。この制御部44により受信手段3のデコード部38に出力される制御信号は、後に詳述するが、記憶部46に記憶された切替状態情報に基づく内容の制御信号である。
ここで、制御部44と受信手段3とのシリアル通信においては、制御部44と受信手段3との間で双方向通信が可能な2線の同期式インターフェースを用いて、それぞれによる双方向のシリアル通信を行うようにしてもよい。このような場合、制御部44から受信手段3に制御信号を出力した後、当該受信手段3が、受信および認識した制御信号を制御部44に再度転送し、制御部44にて出力した制御信号と入力した制御信号とのデータの差異を確認することで、より信頼性の高いシリアル通信を行うことができる。
時刻表示駆動部45は、制御部44の制御下で、前述の時刻表示手段6を駆動して、現在時刻や現在日付等を表示させる。この時刻表示駆動部45は、前述の時刻表示手段6が液晶パネルや有機EL等の表示パネルである場合には、パネルドライバを挙げることができ、また、指針である場合には、当該指針を動かすモータのモータドライバを挙げることができる。
図6は、記憶部46の記憶内容を示す図である。具体的に、図6は、記憶部46に記憶されたコードの内容を示すテーブルである。
記憶部46は、本発明の記憶手段に相当し、制御手段4による受信手段3の制御等に必要な各種データやプログラム等を記憶している。この記憶部46は、RAM(Random Access Memory)と、不揮発性メモリ、例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)とで構成されている。このうち、RAMには、現在時刻および現在日付等を記憶している。
記憶部46を構成するEEPROMには、図6に示す切替状態情報が記憶されている。この切替状態情報は、受信対象の標準電波に応じて、当該標準電波受信時に切り替えるべきコンデンサC1〜C3、水晶フィルタXT1〜XT3、並列容量CC1〜CC4および基準電圧VREF1〜VREF4のうちの各番号が設定されている。
例えば、日本の標準電波「JJY40」(日本の40kHzの標準電波)に対しては、データ1という切替状態情報が設定されている。このデータ1には、コンデンサC1、水晶フィルタXT1、並列容量CC1および基準電圧VREF2を選択させる情報が設定されている。また、イギリスの標準電波「MSF」に対しては、データ3という切替状態情報が設定されている。このデータ3には、コンデンサC2、水晶フィルタXT2、並列容量CC2および基準電圧VREF4を選択させる情報が設定されている。
これら各データ1〜データ5は、前述のように受信対象の標準電波の特性に合わせて設定されている。例えば、前述の日本の標準電波「JJY40」に対応するデータ1には、40kHzの送信周波数の標準電波を受信するためにコンデンサC1が設定されている。また、データ1には、40kHzの発振周波数を有する水晶フィルタXT1が設定され、当該水晶フィルタXT1に応じた並列容量CC1が設定されている。さらに、データ1には、標準電波「JJY40」の後述する振幅特性に合わせて基準電圧VREF2が設定されている。
このように、受信対象の各標準電波に対応するデータ1〜5には、当該標準電波の受信に際して、受信特性が最適となるように、同調回路31のコンデンサC(C1〜C3)、BPF32の水晶フィルタXT(XT1〜XT3)および並列容量CC(CC1〜CC4)、並びに、基準電圧VREF(VREF1〜VREF4)がそれぞれ設定されている。
なお、図6においては、各データの設定状態を分かりやすくするために、具体的な各部名称および符号を用いて記載したが、実際は、各データはコード化されており、当該データが入力するデコード回路38によりデコードされる。
ここで、データ1〜データ5に設定された基準電圧VREFについて説明する。
図7は、ある標準電波の元の波形から基準電圧に応じて二値化された二値化信号を示す図である。具体的に、図7(A)は、二値化信号に係る元の波形を示し、図7(B)は、図7(A)の包絡線検波後の波形であり、図7(C)〜(E)は、図7(B)の信号と、基準電圧VREF−A,VREF−B,VREF−Cのそれぞれとによって二値化された二値化信号の波形である。
図7(A)に示すようなTCO信号が含まれた標準電波を受信し、前述の受信手段3で包絡線検波を行った場合、図7(B)に示す波形のように、標準電波に含まれる搬送波成分等の高周波ノイズの影響により、正確にTCO信号を復調することはできない。このため、復調回路37により、包絡線検波後の信号と、基準電圧とを比較して二値化するが、当該包絡線検波後の信号と、図7(B)に破線で示した電圧を有する基準電圧VREF−A、すなわち、包絡線検波後の信号におけるピーク時とボトム時との中間より高い電圧を有する基準電圧VREF−Aとを比較して二値化された二値化信号には、図7(C)中矢印で示すように、図7(A)で示した元の波形と一致しない箇所が現れる。
一方、包絡線検波後の信号と、図7(B)に破線で示した電圧を有する基準電圧VREF−B、すなわち、包絡線検波後の信号におけるピーク時とボトム時との中間より低い電圧を有する基準電圧VREF−Bとを比較して二値化された二値化信号には、図7(D)中矢印で示すように、図7(A)で示した元の波形と一致しない箇所が現れる。
これに対し、包絡線検波後の信号と、図7(B)に一点鎖線で示した電圧を有する基準電圧VREF−C、すなわち、包絡線検波後の信号におけるピーク時とボトム時との中間の電圧を有する基準電圧VREF−Cとを比較して二値化された二値化信号の波形は、図7(E)に示すように、図5(A)で示した元の波形と略一致するか、あるいは、一致しない場合でも、前述の基準電圧VREF−A,VREF−Bの場合よりも誤り発生率を低くすることができる。
図8および図9は、イギリスの標準電波「MSF」およびドイツの標準電波「DCF」に係るTCO信号の振幅を示す図である。
しかしながら、ある標準電波に適するように基準電圧を設定した場合でも、当該設定された基準電圧は、他の標準電波の復調に際しては適当ではない。
これは、各標準電波のそれぞれで、TCO信号におけるピーク時の電圧と、ボトム時の電圧との差が異なるためである。
具体的に、ピーク時の電圧値を100%とした場合、ボトム時の電圧値は、日本の標準電波「JJY」では10%であり(図5参照)、イギリスの標準電波「MSF」では0%であり(図8)、ドイツの標準電波「DCF」では25%である(図9参照)。
このため、各標準信号を受信して復調する際に、復調回路37の基準電圧切替部372が、それぞれ同じ電圧の基準電圧をコンパレータ371に出力してしまうと、前述の場合と同様に、搬送波成分等のノイズによって、適切にTCO信号を取得することができなくなる可能性がある。
図10は、図7で示した標準電波とは異なる標準電波の元の波形から基準電圧に応じて二値化された二値化信号を示す図である。具体的に、図10(A)は、二値化信号に係る元の波形を示し、図10(B)は、図10(A)の包絡線検波後の波形であり、図10(C)〜(E)は、図10(B)の信号と、基準電圧VREF−C,VREF−D,VREF−Bのそれぞれとによって二値化された二値化信号の波形である。
具体的に、図7で示した標準電波よりピーク時電圧とボトム時電圧との差が小さい図10に示すような標準電波の包絡線検波後の信号と、図7で示した標準電波に対して設定された基準電圧VREF−Cとを比較して二値化すると、二値化信号には、図10(C)中矢印で示すように、図10(A)で示した元の波形と一致しない箇所が現れる。
また、同様に、基準電圧VREF−Cより低い電圧の基準電圧VREF−Bを用いて、包絡線検波後の信号を二値化すると、二値化信号には、図10(D)中矢印で示すように、元の波形と一致しない箇所が現れる。
一方、当該標準電波のピーク時電圧およびボトム時電圧の中間値となるように設定された基準電圧VREF−Dと、包絡線検波後の信号とを比較して二値化すると、図10(E)に示すように、他の基準電圧VREF−B,VREF−Cを用いた場合に比べ、二値化信号の誤りを少なくすることができる。
このように、各標準電波を適切に復調するためには、当該各標準電波に応じて基準電圧を設定する必要がある。
ここで、各基準電圧VREFの設定に際しては、図2において示した復調回路37の基準電圧切替部372から、スイッチSW1のみをオン状態とした場合の基準電圧VREF1の電圧値と、スイッチSW2のみをオン状態とした場合の基準電圧VREF2の電圧値と、スイッチSW3のみをオン状態とした場合の基準電圧VREF3の電圧値と、スイッチSW4のみをオン状態とした場合の基準電圧VREF4の電圧値とを予め測定しておく。そして、これら各基準電圧VREF1〜VREF4の実測電圧値から、各標準電波を受信した際に復調回路37のコンパレータ371に入力する包絡線検波後の信号におけるピーク時電圧とボトム時電圧との略中間値となる実測電圧値を選択する。
この後、選択された実測電圧値を出力する際の各スイッチSW1〜SW4のオン/オフ状態の情報、すなわち、どのスイッチSWをオン状態とするのかを示す情報を切替状態情報として、EEPROMの各データに設定する。
これらデータ1〜データ5を参照して、制御部44がシリアル通信線SLを介して受信手段3のデコード回路38に制御信号を出力することにより、基準電圧切替部372が、受信対象の標準電波に応じた基準電圧を出力して、当該基準電圧の復調を適切に行うことができる。
(4)標準電波受信時処理
次に、標準電波受信時において時計1にて実行される標準電波受信時処理について説明する。
図11は、標準電波受信時処理の処理フローを示す図である。
標準電波を受信する際には、制御手段4の制御部44が、記憶部46から受信対象の標準電波のデータを読み込み、当該データを受信手段3に制御信号として出力することによって、当該制御信号に基づく受信手段3の同調回路31、BPF32および復調回路37による各切替動作が実行され、受信対象の標準電波が受信される。
具体的に、標準電波受信時処理においては、図11に示すように、まず、制御手段4の制御部44により、受信対象の標準電波が選択される(受信電波選択ステップS01)。このステップS01においては、制御部44は、記憶部46のEEPROMに記憶された切替状態情報の設定順に、受信対象の標準電波を選択する。ここでは、制御部44は、最初に日本の40kHzの標準電波「JJY40」を選択する。
この後、制御部44は、受信対象に設定された標準電波が「JJY40」であるか否かを判定する(受信電波判定ステップS02)。ここで、受信対象の標準電波が「JJY40」であると判断した場合には、制御部44は、記憶部46のEEPROMに記憶されたデータ1を読み込む(切替状態情報取得ステップS03)。この後、制御部44は、ステップS12に移行する。
一方、受信対象の標準電波が「JJY40」でないと判断した場合、制御部44は、受信対象の標準電波が、日本の60kHzの標準電波「JJY60」であるか否かを判定する(受信電波判定ステップS04)。ここで、受信対象の標準電波が「JJY60」であると判断した場合には、制御部44は、同様にデータ2を読み込む(切替状態情報取得ステップS05)。この後、制御部44は、ステップS12に移行する。
また、受信対象の標準電波が「JJY60」でないと判断した場合、制御部44は、当該受信対象の標準電波が、イギリスの標準電波「MSF」であるか否かを判定する(受信電波判定ステップS06)。ここで、受信対象の標準電波が「MSF」であると判断した場合には、制御部44は、同様にデータ3を読み込み(切替状態情報取得ステップS07)、ステップS12に移行する。
さらに、制御部44は、受信対象の標準電波が「MSF」でないと判断した場合には、ドイツの標準電波「DCF77」であるか否かを判定する(受信電波判定ステップS08)。ここで、「DCF77」であると判断した場合には、制御部44は、同様にデータ4を読み込み(切替状態情報取得ステップS09)、ステップS12に移行する。
また、制御部44は、受信対象の標準電波が「DCF77」でないと判断した場合には、さらにアメリカの標準電波「WWVB」であるか否かを判定する(受信電波判定ステップS10)。ここで、「WWVB」であると判断した場合には、制御部44は、データ5を読み込み(切替状態情報取得ステップS11)、ステップS12に移行する。
一方、制御部44が、アメリカの標準電波「WWVB」でないと判断した場合には、受信できない標準電波が受信対象に設定されたと判断して、処理を終了する。
ステップS12では、制御部44が、読み込んだデータを、シリアル通信線SLを介して、受信手段3のデコード回路38に出力する(切替状態情報出力ステップS12)。
この切替状態情報としてのデータが入力したデコード回路38は、入力したデータをデコードし、当該デコードされた切替状態情報に基づいて、BPF33のフィルタ切替部331および並列容量切替部332、同調回路31の周波数切替部311、並びに、復調回路37の基準電圧切替部に、それぞれの切替状態を示す信号を出力する(切替状態情報デコードステップS13)。
このデコード回路38から信号が入力したBPF33のフィルタ切替部331は、当該信号が示す水晶フィルタXTに、受信する標準電波に係る受信信号が導通するように、各水晶フィルタXT1〜XT3に接続された各スイッチのオン/オフ状態を切り替える(フィルタ切替ステップS14)。
また同様に、BPF33の並列容量切替部332は、デコード回路38からの信号が示す並列容量CCに、受信信号が導通するように、各並列容量CC1〜CC4に接続された各スイッチのオン/オフ状態を切り替える(並列容量切替ステップS15)。
これら水晶フィルタXTおよび並列容量CCの切り替えとともに、デコード回路38から信号が入力した同調回路31の周波数切替部311は、当該信号に応じて、各スイッチの状態を切り替えて、データに応じたコンデンサCを選択状態とする(周波数切替ステップS16)。これにより、受信対象の標準電波の周波数にアンテナ2が同調する。
さらに、これらステップS14〜S16と同時に、復調回路37の基準電圧切替部372が、デコード回路38から入力する信号に応じて各スイッチSW1〜SW4のオン/オフ状態を切り替えて、コンパレータ371に出力する基準電圧VREFを切り替える(基準電圧切替ステップS17)。これにより、記憶部46に記憶され、受信対象の標準電波に応じた基準電圧VREFが、コンパレータ371の一方の入力端子に出力される。
このようにして、受信する標準電波の種類に対応して、BPF33の水晶フィルタXTおよび並列容量CC、同調周波数、並びに、基準電圧VREFが、それぞれ連動して切り替えられる。
この後、受信手段3による受信対象の標準電波の受信が開始され(標準電波受信ステップS18)、当該標準電波に係る受信信号が増幅、整流、ろ波された後、二値化され、復調回路37から制御手段4のタイムコードデコード部43に二値化信号が入力する。そして、タイムコードデコード部43から当該二値化信号から時刻情報等が制御部44に入力する。
ここで、制御部44は、標準電波の受信が成功したか否かを判定する(受信可否判定ステップS19)。具体的に、制御部44は、入力した時刻情報等から、受信された標準電波が、ステップS01で設定された標準電波であるか否かを判定する。そして、制御部44は、標準電波の受信ができなかったと判断した場合、すなわち、ステップS01で選択された標準電波に係るTCO信号が適切に取得できなかったと判定した場合には、再度、ステップS01に戻り、他の標準電波を受信対象として選択する。この受信対象の標準電波は、前述のように、記憶部46に切替状態情報が設定された順に選択され、「JJY40」の受信ができなかった場合には、「JJY60」(日本の60kHzの標準電波)が次に設定され、「JJY60」の受信ができなかった場合には、「MSF」が次に設定される。以下、同様にして、「WWVB」までそれぞれの段階で設定される。
一方、制御部44が、標準電波の受信が成功したと判断した場合には、標準電波の受信を終了し(ステップS20)、当該制御部44は、必要に応じて、入力した時刻情報および日付情報で、記憶部46に記憶された内部時刻情報等を修正する(情報修正ステップS21)。
以上により、標準電波受信時処理が終了する。
(5)実施形態の効果
以上のような本実施形態の時計1によれば、以下の効果を奏することができる。
制御手段4の制御部44から入力する制御信号に応じて、BPF33のフィルタ切替部331および並列容量切替部332が、水晶フィルタXTおよび並列容量CCを切り替える。この際、制御部44は、受信対象の標準電波の特性に応じて、水晶フィルタXTおよび並列容量CCを切り替える制御信号を出力し、当該制御信号に応じた水晶フィルタXTおよび並列容量CCとなるように、フィルタ切替部331および並列容量切替部332が切替動作を実行する。これによれば、受信対象の標準電波に応じた水晶フィルタXT、および、当該水晶フィルタXTに並列接続される並列容量CCとすることができるので、当該水晶フィルタXTおよび並列容量CCを通過する受信信号からの高周波ノイズのキャンセル効果を向上することができる。従って、受信信号から高周波ノイズを効果的に除去することができ、受信した標準電波を適切に復調することができる。
また、フィルタ切替部331および並列容量切替部332による水晶フィルタXTおよび並列容量CCの切替動作に連動して、同調回路31の周波数切替部311が、制御部44から入力し、デコード回路38によりデコードされた信号に応じて、コンデンサCに接続されたスイッチを切り替えることにより、アンテナ2の同調周波数を切り替える。これによれば、受信対象の標準電波を受信する際に、水晶フィルタXTおよび並列容量CCの切替動作を確実に行うことができる。従って、前述の受信信号からの高周波ノイズの除去を確実に行うことができ、標準電波の受信特性を向上することができる。
さらに、これら水晶フィルタXT、並列容量CCおよびコンデンサCの切替動作に連動して、復調回路37のコンパレータ371に入力する基準電圧VREFの切替動作が、基準電圧切替部372により実行される。この基準電圧切替部372による切替動作は、制御部44から出力され、デコード回路38でデコードされた信号に応じて行われ、当該信号は、受信対象の標準電波の特性に応じた基準電圧VREFを示している。これによれば、各標準電波の特性に応じた基準電圧VREFをコンパレータ371に入力させることができるので、当該コンパレータ371によって、標準電波のタイムコードに対する受信信号に係る二値化信号の誤り発生を抑制することができる。従って、受信した標準電波の復調を一層適切に行うことができるとともに、標準電波の受信特性をさらに一層向上することができる。
加えて、各受信対象の標準電波に対して設定された基準電圧VREFは、基準電圧切替部372から出力された基準電圧VREFの実測電圧値に基づいて設定されているので、受信した標準電波を復調する受信回路(受信手段3および制御手段4を備えた受信回路)の製造時のばらつきを補正することができる。これによれば、標準電波に適した基準電圧VREFをコンパレータ371に入力させることができる。従って、一層適切に標準電波を復調することができるとともに、標準電波の受信特性を向上することができる。
また、制御手段4の制御部44と受信手段3のデコード回路38とはシリアル通信線SLによって接続され、制御部44は、記憶部46に切替状態情報として記憶された各データを、シリアル通信によって出力している。これによれば、制御部44とデコード回路38とを接続する通信線のうちのデータ線数を削減することができる。従って、時計1の構成を簡略化することができる。
さらに、制御部44が制御信号をシリアル通信により出力するので、データ転送速度を向上することができるほか、信号誤りを抑制することができる。
さらに、記憶部46には、受信対象の標準電波に応じた水晶フィルタXT、並列容量CC、コンデンサCおよび基準電圧VREFの切替状態が示された切替状態情報としてのデータ1〜データ5が記憶され、制御部44は、当該各データに基づいて制御信号を出力する。これによれば、制御部44が、受信手段3で受信する標準電波の種類に応じて、当該受信手段3の各種設定、すなわち、水晶フィルタXT、並列容量CC、コンデンサCおよび基準電圧VREFの設定を最適な状態とすることができる。従って、複数の標準電波に対応したデータを揃えることにより、方式が異なる世界各国の標準電波を適切に復調することができる受信回路(受信手段3および制御手段4を備えた受信回路)、並びに、この受信回路を備えた時計1を構成することができる。
また、制御部44は、受信対象の標準電波に応じて、水晶フィルタXT、並列容量CC、コンデンサCおよび基準電圧VREFの切替状態を計算したり判定する必要がないので、各切替動作を確実かつ適切に行うことができる。従って、各切替動作の信頼性を向上でき、これにより、標準電波の復調信頼性および受信特性をより一層向上することができる。
(6)実施形態の変形
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、制御手段4の制御部44から制御信号はシリアル通信線SLを介して、受信手段3のデコード回路38にシリアル通信により出力されるとしたが、本発明はこれに限らず、パラレル通信によって制御信号が出力されるような構成としてもよい。
また、受信手段3に入力した制御信号は、デコード回路38にてデコードされるとしたが、制御手段4の制御部44が直接、フィルタ切替部331、並列容量切替部332、周波数切替部311および基準電圧切替部372に制御信号を出力するようにしてもよい。
前記実施形態では、周波数切替部311、フィルタ切替部331、並列容量切替部332および基準電圧切替部372は、それぞれ複数のスイッチを有し、各スイッチのオン/オフ状態を切り替えることで切替動作を実行するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、アナログスイッチではなく、電気的にオン/オフ状態が切り替わるような他のスイッチング素子等で構成してもよい。
前記実施形態では、基準電圧VREF1〜VREF4の各電圧の実測値を測定しておき、当該実測値に基づいて標準電波に応じた基準電圧VREFを設定するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、同調回路31のコンデンサCおよびBPF33の並列容量CCにおいても検査し、それぞれの検査結果に応じて、受信対象の標準電波に適したコンデンサCおよび並列容量Cの各容量を設定し、当該設定内容をEEPROMに書き込んでもよい。これにより、受信手段3の製造時の個々のばらつきを補正することができ、当該受信手段3による標準電波の受信特性を一層向上することができる。
前記実施形態では、切替状態情報は、記憶部46の不揮発性メモリであるEEPROMに記憶されているとしたが、本発明はこれに限らず、フラッシュメモリやヒューズ等で構成してもよい。すなわち、切替状態情報の記憶の形態は問わない。
また、切替状態情報が、揮発性メモリに記憶されている場合には、当該揮発性メモリに記憶された切替状態情報に基づいて、デコード回路38からデータに基づく信号を出力するようにしてもよい。
さらに、EEPROM等から読み込んだデータ(図6のデータ1〜データ5のいずれかのデータ系列)は、受信終了後も揮発性メモリであるラッチ等で受信手段3に保持するように構成してもよい。このような場合、標準電波の受信処理の開始ごとに、制御部44と受信手段3とのシリアル通信を行う必要がないので、同じ場所で同じ種類の標準電波を受信し続けるような使用状態では、当該受信処理を簡略化することができる。すなわち、前回の受信状態を記憶しておくことで、前回と同じ種類の標準電波を受信する際には、前述のステップS18から開始することができるので、標準電波受信時処理を簡略化することができる。なお、このような場合においても、制御手段4と受信手段3との間で通信されるデータ数が少なければ、シリアル通信でなくてもよく、パラレル通信としてもよい。
前記実施形態では、時計1は、日本、イギリス、ドイツおよびアメリカの各標準電波「JJY40」、「JJY60」、「MSF」、「DCF」および「WWVB」を受信可能としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、少なくとも2つ以上の標準電波の受信が可能でれば、他の標準電波を受信可能に構成されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る時計の構成を示すブロック図。 前記実施形態における受信手段の構成を示す回路図。 前記実施形態における水晶フィルタの構成を示す回路図。 日本の標準電波「JJY」(40kHz)のタイムコードフォーマットを示す図。 日本の標準電波「JJY」に含まれる信号の種類を示す図。 前記実施形態における記憶部の記憶内容を示す図。 (A)二値化信号に係る元の波形を示す図。(B)二値化信号に係る包絡線検波後の波形を示す図。(C)包絡線検波後の波形に係る信号と、基準電圧とによる二値化信号の波形を示す図。(D)包絡線検波後の波形に係る信号と、基準電圧とによる二値化信号の波形を示す図。(E)包絡線検波後の波形に係る信号と、基準電圧とによる二値化信号の波形を示す図。 イギリスの標準電波「MSF」に係るTCO信号の振幅を示す図。 ドイツの標準電波「DCF」に係るTCO信号の振幅を示す図。 (A)二値化信号に係る元の波形を示す図。(B)二値化信号に係る包絡線検波後の波形を示す図。(C)包絡線検波後の波形に係る信号と、基準電圧とによる二値化信号の波形を示す図。(D)包絡線検波後の波形に係る信号と、基準電圧とによる二値化信号の波形を示す図。(E)包絡線検波後の波形に係る信号と、基準電圧とによる二値化信号の波形を示す図。 前記実施形態における標準電波受信時処理の処理フローを示す図。
符号の説明
1…時計、2…アンテナ、3…受信手段(受信回路)、4…制御手段(受信回路)、31…同調回路(同調部)、32…第1増幅回路(信号増幅部)、33…BPF(信号抽出部、フィルタ部)、37…復調回路(復調部)、38…デコード回路(デコード部)、44…制御部(時刻修正回路)、46…記憶部(記憶手段)、331…フィルタ切替部、332…並列容量切替部、351…整流器(整流部)、371…二値化コンパレータ(比較部)、372…基準電圧切替部、CC(CC1〜CC4)…並列容量、SL…シリアル通信線、XT(XT1〜XT3)…水晶フィルタ、S14…フィルタ切替ステップ、S15…並列容量切替ステップ。

Claims (3)

  1. 複数の標準電波を受信可能に構成され、当該複数の標準電波のうちのいずれかを選択受信して復調する受信手段と、前記受信手段を制御する制御信号を出力する制御手段とを備え、電波修正時計に用いられる受信回路であって、
    前記受信手段には、
    受信した標準電波に係る受信信号を増幅する信号増幅部と、
    増幅された前記受信信号を整流する整流部と、
    整流された前記受信信号をろ波するフィルタ部と、
    ろ波された前記受信信号と基準電圧とから二値化した二値化信号を出力する比較部と、
    前記比較部にそれぞれ異なる前記基準電圧を出力可能に構成され、前記制御信号に応じて、出力する前記基準電圧を切り替える基準電圧切替部とが設けられ、
    前記制御手段は、前記複数の標準電波ごとに、前記基準電圧切替部の切替状態を示す切替状態情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記基準電圧切替部に対して、前記受信手段による受信対象の標準電波に応じた切替状態となる制御信号を、前記切替状態情報に基づいて出力することを特徴とする受信回路。
  2. 請求項1に記載の受信回路において、
    前記制御手段と前記受信手段とを接続するシリアル通信線とを備え、
    前記制御手段は、前記制御信号をシリアル通信により出力し、
    前記受信手段には、
    前記シリアル通信線を介するシリアル通信により入力する前記制御信号をデコードして、当該デコードした前記制御信号に基づいて前記切替動作を制御するデコード部が設けられていることを特徴とする受信回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の受信回路と、当該受信回路によって復調された信号に基づいて内部時刻情報を修正する時刻修正回路とを備えることを特徴とする電波修正時計。
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