JP2017138274A - 電波修正時計 - Google Patents

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洋章 吉田
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Abstract

【課題】受信信号のコードを判定する精度を向上できる電波修正時計を提供する。【解決手段】電波修正時計は、標準電波を受信し、受信信号を復調した復調信号を出力する受信部と、復調信号の信号幅を検出する信号幅検出部514と、コード毎に、コードに対して定義された信号幅の理論値が含まれる信号幅の範囲を設定する範囲設定部515と、信号幅検出部514の検出信号幅を、信号幅の範囲のうち、該当する信号幅の範囲に分類する信号幅分類部516と、信号幅の範囲毎に、分類された検出信号幅の代表値を算出する代表値算出部518と、代表値に基づいてコード毎にコード判定範囲を設定する判定範囲設定部519と、信号幅検出部514の検出信号幅を、コード判定範囲と比較して、復調信号のコードを判定するコード判定部520と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、標準電波を受信する電波修正時計に関する。
標準電波を受信し、受信した標準電波に基づいて内部時刻を修正する電波修正時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電波修正時計は、受信した信号の信号幅を、予め設定されたコード判定範囲と比較することによって、2進数の「1」を示すコードと、2進数の「0」を示すコードと、マーカーのコードとを判定し、判定したコードに基づいて時刻データを取得している。
特開2011−214871号公報
しかしながら、特許文献1の電波修正時計では、周囲の環境や電波の送信条件などによって、受信電波の電界強度が変動したり、ノイズの影響を受けたりして、受信した信号の信号幅が、コードに対して定義された信号幅の理論値からずれる場合がある。このため、受信した信号のコードを誤判定する可能性がある。
本発明の目的は、受信信号のコードを判定する精度を向上できる電波修正時計を提供することにある。
本発明の電波修正時計は、標準電波を受信し、受信信号を復調した復調信号を出力する受信部と、前記復調信号の信号幅を検出する信号幅検出部と、コード毎に、コードに対して定義された信号幅の理論値が含まれる信号幅の範囲を設定する範囲設定部と、前記信号幅検出部の検出信号幅を、前記信号幅の範囲のうち、該当する前記信号幅の範囲に分類する信号幅分類部と、前記信号幅の範囲毎に、分類された前記検出信号幅の代表値を算出する代表値算出部と、前記代表値に基づいてコード毎にコード判定範囲を設定する判定範囲設定部と、前記信号幅検出部の検出信号幅を、前記コード判定範囲と比較して、前記復調信号のコードを判定するコード判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、受信部が標準電波を受信して復調信号を出力する毎に、信号幅検出部は復調信号の信号幅を検出する。信号幅分類部は、信号幅検出部が、例えば1分間、または、1回の受信の間に検出した検出信号幅を、範囲設定部によってコード毎に設定された信号幅の範囲のうち、該当する信号幅の範囲に分類する。ここで、信号幅の範囲は、例えば、各コードに対して定義された信号幅の理論値の中間の値が境界となるように設定される。例えば、日本の標準電波であるJJYでは、「P」(マーカー)、「1」、「0」の各コードに対して定義された信号幅の理論値は、200msec,500msec,800msecであるため、「P」に対応する信号幅の範囲は、0msec以上350msec未満に設定され、「1」に対応する信号幅の範囲は、350msec以上650msec未満に設定され、「0」に対応する信号幅の範囲は、650msec以上1000msec以下に設定される。
代表値算出部は、信号幅の範囲毎に、分類された検出信号幅の代表値を算出する。代表値は、例えば、分類された検出信号幅の中央値、最頻値、平均値などである。これにより、コード毎の検出信号幅の代表値を算出できる。判定範囲設定部は、代表値に基づいてコード毎にコード判定範囲を設定する。そして、コード判定部は、信号幅検出部の検出信号幅を、コード判定範囲と比較して、復調信号のコードを判定する。
本発明によれば、各コードの検出信号幅の代表値に基づいてコード判定範囲が設定されるため、実測値の傾向に基づいてコード判定範囲を設定できる。このため、受信電波の電界強度が変動したり、ノイズの影響を受けたりして、受信信号の信号幅が理論値からずれる場合でも、受信信号のコードを正しく判定でき、コード判定の精度を向上できる。
例えば、受信信号の信号幅がノイズの影響などにより理論値よりも広くなる傾向にある場合、例えば「P」の受信信号の検出信号幅が、「1」に対応するコード判定範囲に該当し、当該受信信号のコードが「1」と判定される場合がある。本発明によれば、前記傾向にある場合、前記代表値の値は大きくなるため、コード判定範囲を、幅が広くなる方向にずらすことができる。これにより、例えば「P」の受信信号のコードが「1」と判定される可能性を低減できる。
本発明の電波修正時計において、前記代表値算出部は、分類された前記検出信号幅の中央値を前記代表値として算出することが好ましい。
本発明によれば、分類された検出信号幅の中に、一時的なノイズなどの影響により、他の検出信号幅とは値が大きく異なる異常値が含まれている場合、例えば分類された検出信号幅の平均値を代表値とする場合と比べて、異常値が代表値に与える影響を低減できる。これによれば、一時的なノイズなどの影響により、検出信号幅の値がばらついている場合でも、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
また、平均値を代表値とする場合と比べて、代表値の算出が容易であり、処理負荷を低減できる。
本発明の電波修正時計において、前記代表値算出部は、分類された前記検出信号幅の最頻値を前記代表値として算出することが好ましい。
通常、異常値が最頻値となることはないので、本発明によれば、異常値が代表値に与える影響をなくすことができる。
また、例えば分類された検出信号幅の平均値を代表値とする場合と比べて、代表値の算出が容易であり、処理負荷を低減できる。
また、例えば、復調信号の信号幅を検出する時間を長くして、検出信号幅の数を多くすることができれば、出現確率が最も高い検出信号幅を代表値に設定できるため、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
本発明の電波修正時計において、前記代表値算出部は、分類された前記検出信号幅の平均値を前記代表値として算出することが好ましい。
本発明によれば、分類された検出信号幅のすべての値を代表値に反映できるため、異常値が少ない場合は、例えば検出信号幅の中央値や最頻値を代表値とする場合と比べて、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
また、1分間よりも短い期間に検出された検出信号幅に基づいて代表値の算出が行われる場合など、分類された検出信号幅の数が比較的少ない場合、例えば検出信号幅の最頻値を代表値とする場合と比べて、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
本発明の電波修正時計において、前記範囲設定部は、前記代表値に基づいて、前記信号幅の範囲を設定することが好ましい。
本発明によれば、例えば直前の1分間や前回の受信の間に検出された検出信号幅の代表値に基づいて、信号幅の範囲を設定できる。
例えば、直前の1分間や前回の受信のときと周囲の環境が変化していない場合、前記代表値に基づいて信号幅の範囲を設定することで、信号幅の範囲を、周囲の環境に応じた範囲に設定できる。これによれば、検出信号幅を、該当するコードに対応する信号幅の範囲に精度よく分類できる。
本発明の第1実施形態に係る電波修正時計の構成を示すブロック図。 日本における標準電波「JJY」のタイムコードフォーマットを示す図。 「JJY」の各信号に対する受信パルスデューティーおよび振幅変化を示す図。 第1実施形態におけるTCOデコード部の構成を示すブロック図。 第1実施形態における時刻修正動作を示すフローチャート。 第1実施形態におけるTC取得処理を示すフローチャート。 第1実施形態におけるコード判定処理を示すフローチャート。 第1実施形態における信号幅の範囲に分類された検出信号幅の一例を示す図。 第1実施形態におけるコード判定範囲の一例を示す図。 本発明の第2実施形態における信号幅の範囲に分類された検出信号幅の一例を示す図。 第2実施形態におけるコード判定処理を示すフローチャート。 第2実施形態におけるコード判定範囲の一例を示す図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る電波修正時計1を図面に基づいて説明する。
[電波修正時計の構成]
電波修正時計1は、図1に示すように、アンテナ2と、受信回路部3と、制御回路部4と、表示部5と、外部操作部材6と、水晶振動子48とを備えている。
アンテナ2は、長波標準電波(以下、「標準電波」と称す)を受信し、受信した標準電波の信号を受信回路部3に出力する。
標準電波には、日本の標準電波「JJY」、アメリカ合衆国の標準電波「WWVB」、ドイツの標準電波「DCF77」、イギリスの標準電波「MSF」、中国の標準電波「BPC」などがある。
各標準電波では、ハイレベル信号の振幅とローレベル信号の振幅の割合が所定の比率のAM変調で信号が出力されている。そして、ハイレベル信号またはローレベル信号の信号幅(もしくはデューティー)に基づいて2進数の「1」を示すコード、2進数の「0」を示すコード、マーカー「P,M」を示すコードが判定される。
受信回路部3は、アンテナ2で受信した標準電波の受信信号を復調して、TCO(Time Code Out:タイムコード出力)信号として制御回路部4に出力する。ここで、TCO信号は本発明の復調信号の一例である。なお、受信回路部3の詳細な説明は、後述する。
制御回路部4は、受信回路部3の動作を制御するものであり、受信回路部3に対して制御信号を出力する。具体的には、制御回路部4は、受信する標準電波に応じた後述する同調コンデンサーの切り替えや後述するバンドパスフィルター33の切り替えを指示する制御信号を、受信回路部3に送信する。
また、制御回路部4は、入力されたTCO信号をデコードしてTC(タイムコード、時刻データ)を生成し、生成したTCに基づいて時刻カウンター43の時刻(内部時刻)を設定する。また、制御回路部4は、時刻カウンター43の時刻を表示部5に表示させる制御をする。なお、制御回路部4の詳細な説明は、後述する。
表示部5は、制御回路部4の駆動回路部46により駆動制御され、時刻カウンター43でカウントされる時刻を表示させる。この表示部5としては、例えば液晶パネルを備え、液晶パネルに時刻を表示させる構成であってもよく、文字板および指針を備え、制御回路部4により指針を運針させて時刻を表示させる構成であってもよい。
外部操作部材6は、例えばリューズや設定ボタンなどにより構成され、ユーザーにより操作されることで制御回路部4に所定の操作信号を出力する。この操作信号としては、例えば、アンテナ2で受信される標準電波の種類(例えば、「JJY」、「WWVB」、「DCF77」、「MSF」、「BPC」など)を設定する電波種類設定信号、標準電波を受信して時刻を修正させる修正要求信号などが挙げられる。
基準クロック用の水晶振動子48は、所定の基準信号(基準クロック、例えば32.768kHzの信号)を出力するものであり、この水晶振動子48から出力された基準信号が制御回路部4に入力されている。
[受信回路部の構成]
受信回路部3は、図1に示すように、同調回路31と、第1増幅回路32と、バンドパスフィルター(BPF:Band-pass filter)33と、第2増幅回路34と、包絡線検波回路35と、AGC(Auto Gain Control)回路36と、二値化回路37と、デコード回路38とを備えて構成されている。ここで、受信回路部3は、本発明の受信部の一例である。
同調回路31は、コンデンサーを備えて構成され、同調回路31とアンテナ2とにより並列共振回路が構成される。この同調回路31は、特定の周波数の電波をアンテナ2で受信させる。この同調回路31により、アンテナ2で受信された標準電波が電圧信号に変換され、第1増幅回路32に出力される。
なお、本実施形態の受信回路部3では、「JJY」、「WWVB」、「DCF77」、「MSF」、「BPC」などの標準電波を受信可能に構成されている。
[タイムコードフォーマット]
ここで、時刻情報(タイムコード)は、各国毎に所定の時刻情報フォーマット(タイムコードフォーマット)に合わせて構成されている。
例えば、図2に示す日本の標準電波「JJY」のタイムコードフォーマットでは、1秒ごとに1つの信号が送信され、60秒で1レコード(1フレーム)として構成されている。つまり、1フレームが60ビットのデータである。また、データ項目として現時刻の分、時、現在年の1月1日からの通算日、年(西暦下2桁)、曜日および「うるう秒」等が含まれている。各項目の値は、各秒毎(各ビット毎)に割り当てられた数値の組み合わせによって構成され、この組み合わせが信号の種類から判断される。ここで、図2中「M」で示されるのは正分(毎分0秒)に対応するマーカーであり、「P1〜P5」で示されるのはポジションマーカーであり、予めその位置が定められている信号である。
図3に示すように、「JJY」では、タイムコードフォーマットの各項目において1信号は約0.5秒(500msec)のパルス幅の信号であり、0信号は約0.8秒(800msec)のパルス幅の信号であり、各マーカーを示すP信号は、約0.2秒(200msec)のパルス幅の信号である。
第1増幅回路32は、後述するAGC回路36から入力する信号(AGC電圧)に応じてゲインを調整し、同調回路31から入力する受信信号を一定の振幅としてバンドパスフィルター33に入力するように増幅する。すなわち、第1増幅回路32は、AGC回路36から入力する信号に応じて、振幅が大きい場合にはゲインを低くし、振幅が小さい場合にはゲインを高くして、受信信号を一定の振幅となるように増幅する。
バンドパスフィルター33は、所望の周波数帯の信号を抽出するフィルターである。すなわち、バンドパスフィルター33を介することにより、第1増幅回路32から入力した受信信号から搬送波成分以外が除去される。
第2増幅回路34は、バンドパスフィルター33から入力する受信信号を、固定のゲインでさらに増幅する。
包絡線検波回路35は、図示しない整流器と、図示しないローパスフィルター(LPF:Low-Pass Filter)とを備えて構成され、第2増幅回路34から入力した受信信号を整
流およびろ波し、ろ波して得られた包絡線信号を、AGC回路36および二値化回路37に出力する。
AGC回路36は、包絡線検波回路35から入力した包絡線信号に基づいて、第1増幅回路32にて受信信号を増幅する際のゲインを決定する信号を出力する。
二値化回路37は、包絡線検波回路35から入力した包絡線信号と、基準電圧(閾値)とを比較して二値化信号、すなわち、TCO信号を出力する。
デコード回路38は、後述する制御回路部4と、シリアル通信線SLを介して接続されている。そして、このデコード回路38は、制御回路部4から入力する制御信号をデコードし、制御信号に含まれるコードに基づいて、同調回路31やバンドパスフィルター33を制御する制御信号を出力する。
[制御回路部の構成]
制御回路部4は、図1に示すように、TCOデコード部50と、記憶部42と、時刻カウンター43と、駆動回路部46と、制御部47とを備えて構成されている。
TCOデコード部50は、受信回路部3の二値化回路37から入力されるTCO信号をデコードして、当該TCO信号に含まれる日付情報および時刻情報等を有するTCを取得する。そして、TCOデコード部50は、取得したTCを制御部47に出力する。
具体的には、TCOデコード部50は、図4に示すように、サンプリング部511、秒同期検出部512、0秒位置検出部513、信号幅検出部514、範囲設定部515、信号幅分類部516、信号幅記憶部517、代表値算出部518、判定範囲設定部519、コード判定部520、コード記憶部521を備えている。
サンプリング部511は、入力されたTCO信号のサンプリングを行う。
秒同期検出部512は、入力されたTCO信号に対して、秒同期処理を行う。
0秒位置検出部513は、入力されたTCO信号に対して、0秒位置を検出する。
信号幅検出部514は、入力されたTCO信号の信号幅を検出する。
範囲設定部515は、コードに対応する信号幅の範囲を設定する。
信号幅分類部516は、信号幅検出部514の検出信号幅を、前記信号幅の範囲のうち、該当する信号幅の範囲に分類する。
信号幅記憶部517には、前記信号幅の範囲と、信号幅分類部516によって分類された検出信号幅とが対応付けられて記憶される。
代表値算出部518は、信号幅記憶部517に記憶された検出信号幅に基づいて、前記信号幅の範囲毎に、分類された検出信号幅の代表値を算出する。
判定範囲設定部519は、算出された代表値に基づいて、コード判定範囲を設定する。
コード判定部520は、信号幅検出部514の検出信号幅をコード判定範囲と比較して、TCO信号のコードを判定する。
コード記憶部521には、コード判定部520が判定した判定結果(コード値)が記憶される。
なお、TCOデコード部50の各部の機能については、後述する電波修正時計1の動作の説明で詳述する。
図1に戻り、記憶部42は、制御回路部4による受信回路部3の制御などに必要な各種情報やプログラムなどを記憶するメモリーである。
時刻カウンター43は、水晶振動子48から出力される基準信号に基づいて、時間(内部時刻)をカウントする。
制御部47は、水晶振動子48から入力される駆動周波数に基づいて駆動し各種制御処理を実施する。制御部47は、時刻修正部471を備え、時刻修正部471は、TCOデコード部50から入力されるTCに基づいて、時刻カウンター43のカウントを修正する制御をする。
駆動回路部46は、制御部47から出力される時刻表示制御信号に基づいて、表示部5の表示状態を制御し、表示部5に時刻を表示させる制御をする。例えば、表示部5が液晶パネルを有し、液晶パネルに時刻を表示させる構成である場合、駆動回路部46は、時刻表示制御信号に基づいて、液晶パネルを制御し、液晶パネルに時刻を表示させる制御をする。また、表示部5が文字板および指針を有する構成である場合、駆動回路部46は、指針を駆動させるステッピングモーターに、パルス信号を出力し、ステッピングモーターの駆動力により指針を運針させる制御をする。
[電波修正時計の動作]
次に、電波修正時計1の標準電波による時刻修正動作について説明する。
図5に示すように、電波修正時計1の制御部47は、定期的な受信時刻になった場合や、ボタン等の外部操作部材6の操作によって強制受信操作が行われた場合に、受信回路部3を作動し、受信回路部3は、アンテナ2を介して標準電波の受信を開始する(S1)。
なお、受信する標準電波の種類は、前回受信した標準電波が初期値として設定されるが、ユーザーが外部操作部材6を操作して選択することもできる。
ここでは、例として「JJY」を受信する場合の時刻修正動作を説明する。
受信回路部3が標準電波の受信を開始すると、二値化回路37から順次、TCO信号が出力される。また、TCOデコード部50は、コード判定結果を記憶するコード記憶部521を初期化してデータを消去する(S2)。
また、サンプリング部511は、二値化回路37から出力されるTCO信号を、64Hzの周波数でサンプリングする(S3)。
秒同期検出部512は、秒同期処理S4を実行する。具体的には、秒同期検出部512は、サンプリング結果に基づいて、TCO信号の立ち上がりタイミングの間隔を検出し、当該間隔が1秒間隔になると、秒同期が完了したと判定する。
秒同期検出部512は、S5で秒同期が完了していないと判定した場合(S5でNOと判定)、受信開始から所定時間(具体的には5分)経過したかを判定する(S6)。
そして、秒同期検出部512は、S6でNOと判定した場合には、秒同期処理S4を継続する。S6でYESと判定された場合には、標準電波を受信できていない場合や、受信していても電波強度が弱い場合等が考えられるため、制御部47は受信回路部3の動作を終了さて、受信を終了させる(S7)。そして、制御部47は、時刻修正動作を終了する。
秒同期が完了してS5でYESと判定された場合、サンプリング部511は、秒同期タイミングから例えば50msec前のタイミングをサンプリング開始位置として確定する(S8)。
次に、0秒位置検出部513は、タイムコードの0秒位置を示すマーカー信号を取得して、0秒位置を確定する処理(分同期処理)を行う。例えば、JJYでは、マーカー信号が連続する部分が0秒位置となり、この連続するマーカー信号を検出することで0秒位置を確定できる。
そして、0秒位置検出部513は、0秒位置を確定できたかを判定する(S9)。S9でNOと判定された場合、S6で、0秒位置検出部513は、受信開始から所定時間(具体的には5分)経過したかを判定する。
そして、0秒位置検出部513は、S6でNOと判定した場合、処理をS4に戻す。すなわち、S9またはS6でYESと判定されるまで、秒同期処理S4および0秒位置を確定する処理が継続される。なお、0秒位置検出部513は、S9でNOと判定し、S6でNOと判定された場合、処理をS9に戻してもよい。
0秒位置が確定し、S9でYESと判定された場合、TCOデコード部50は、TC取得処理S20を実行する。
図6は、TC取得処理S20を示すフローチャートである。
TC取得処理S20が開始されると、TCOデコード部50は、信号幅記憶部517を初期化して記憶されている検出信号幅をすべて削除する。そして、信号幅検出部514は、サンプリング結果に基づいて、二値化回路37から出力されたTCO信号の信号幅を検出する(S21)。
次に、信号幅分類部516は、S21で検出された検出信号幅を、範囲設定部515によって設定された信号幅の範囲のうち、該当する信号幅の範囲に分類する。具体的には、検出信号幅を、該当する信号幅の範囲に対応付けて、信号幅記憶部517に記憶させる。
本実施形態では、信号幅の範囲は、コードに対して定義された信号幅の理論値に基づいて設定されている。具体的には、信号幅の範囲は、各コードの信号幅の理論値の中間の値が境界となるように設定されている。つまり、JJYの場合、「P」、「1」、「0」のコードに対して定義された信号幅の理論値は、200msec,500msec,800msecである。このため、図8に示すように、「P」に対応する信号幅の範囲は、0msec以上350msec未満に設定され、「1」に対応する信号幅の範囲は、350msec以上650msec未満に設定され、「0」に対応する信号幅の範囲は、650msec以上1000msec以下に設定されている。
次に、コード判定部520は、コード判定処理S40を実行する。
コード判定処理S40では、コード判定部520は、S21で検出された検出信号幅を、コード毎に判定範囲設定部519によって設定されたコード判定範囲と比較することで、TCO信号のコードを判定する。
ここで、「P」に対応するコード判定範囲は、0msec以上第1判定閾値未満に設定され、「1」に対応するコード判定範囲は、第1判定閾値以上第2判定閾値未満に設定され、「0」に対応するコード判定範囲は、第2判定閾値以上1000msec以下に設定されている。
第1判定閾値および第2判定閾値は、受信が開始されてから最初の1分間は、初期値に設定され、その後は、後述するように、1分間隔で、判定範囲設定部519によって検出信号幅に基づいた値に設定される。
なお、第1判定閾値の初期値は、「P」の信号幅の理論値(200msec)と「1」の信号幅の理論値(500msec)との中間の値である350msecに設定されている。第2判定閾値の初期値は、「1」の信号幅の理論値(500msec)と、「0」の信号幅の理論値(800msec)との中間の値である650msecに設定されている。
具体的には、図7のフローチャートに示すように、コード判定処理S40が実行されると、コード判定部520は、S21で検出された検出信号幅が、第1判定閾値以上かつ第2判定閾値未満かを判定する(S41)。
S41でYESと判定された場合、コード判定部520は、TCO信号のコードを「1」と判定する(S42)。
一方、S41でNOと判定された場合、コード判定部520は、検出信号幅が、第2判定閾値以上かを判定する(S43)。S43でYESと判定された場合、コード判定部520は、TCO信号のコードを「0」と判定する(S44)。
また、S43でNOと判定された場合、コード判定部520は、TCO信号のコードを「P」(マーカー)と判定する(S45)。
そして、S42,S44,S45の処理の後、コード判定部520は、判定結果(コード値)をコード記憶部521に格納する(S46)。そして、コード判定部520は、コード判定処理S40を終了する。
コード判定処理S40が終了すると、図6に示すように、TCOデコード部50は、60秒分のコード値がコード記憶部521に格納されたかを判定する(S23)。
S23でNOと判定された場合、TCOデコード部50は、処理をS21に戻す。
つまり、S23でYESと判定されるまで、TCOデコード部50は、S21,S22,S40,S23の処理を繰り返し実行する。
S23でYESと判定された場合、TCOデコード部50は、コード記憶部521に記憶されたコード値に基づいてTCを取得し、取得したTCを制御部47に出力する。
また、S23でYESと判定された場合、図8の例に示すように、60秒間に検出されたTCO信号の検出信号幅が、該当する信号幅の範囲に分類されている。すなわち、信号幅記憶部517には、60秒間に検出されたTCO信号の検出信号幅が、該当する信号幅の範囲に対応付けられて記憶されている。
ここで、代表値算出部518は、信号幅記憶部517に記憶された検出信号幅に基づいて、図8に示すように、信号幅の範囲毎に、分類された検出信号幅の中央値を、代表値として算出する(S24)。すなわち、分類された検出信号幅を狭い順に並べたとき、中央に位置する検出信号幅を、代表値として算出する。また、検出信号幅の数が偶数の場合は、中央に近い2つの検出信号幅の平均値を代表値とする。
そして、判定範囲設定部519は、各代表値の中間の値を算出し(S25)、算出した中間の値を、上記第1判定閾値および上記第2判定閾値に設定する。すなわち、例えば、図8に示すように、「P」、「1」、「0」の信号幅の範囲に対応する代表値が、170msec,480msec,790msecの場合、中間の値は、325msec,635msecとなる。この場合、判定範囲設定部519は、第1判定閾値を325msecに設定し、第2判定閾値を635msecに設定する。
これにより、図9に示すように、「P」のコード判定範囲は、0msec以上350msec未満から、0msec以上325msec未満に変更され、「1」のコード判定範囲は、350msec以上650msec未満から、325msec以上635msec未満に変更され、「0」のコード判定範囲は、650msec以上1000msec以下から、635msec以上1000msec以下に変更される。
そして、TCOデコード部50は、TC取得処理S20を終了する。
TC取得処理S20が終了すると、図5に示すように、制御部47は、TCOデコード部50から出力されたTCのうち、3フレームの間で、時刻データの整合性が確認できるかを判定する(S10)。具体的には、3つの時刻データの時間間隔が1分間隔であれば、整合性が確認できたと判定し、1分間隔でなければ、整合性が確認できないと判定する。
最初は、1フレーム分の時刻データしかないため、S10でNOと判定される。そして、制御部47は、受信が開始されてから8分経過したかを判定する(S11)。S11でYESと判定された場合、標準電波を受信できていない場合や、受信していても電波強度が弱い場合等が考えられるため、制御部47は受信回路部3の動作を終了させて、受信を終了させる(S12)。そして、制御部47は、時刻修正動作を終了する。
一方、S11でNOと判定された場合、制御部47は処理をTC取得処理S20に進める。TC取得処理S20が実行されると、次の1分間のTCO信号に対して、変更後のコード判定範囲によってコード判定が行われる。
また、信号幅記憶部517が初期化され、前記次の1分間に検出された検出信号幅の分類が行われる。そして、分類された検出信号幅に基づいて、コード判定範囲が設定される。
つまり、S10でYESと判定されるか、S11でYESと判定されるまで、1分間隔でTC取得処理S20が繰り返し実行され、TC取得処理S20が実行される毎に、制御部47にTCが出力されるとともに、コード判定範囲が設定される。
そして、3フレームの間で時刻データの整合性が確認でき、S10でYESと判定された場合、制御部47は、受信回路部3の動作を終了させ、受信を終了させる(S13)。
そして、時刻修正部471は、時刻データに基づいて時刻カウンター43のカウント(内部時刻)を修正する(S14)。そして、制御部47は、時刻修正動作を終了する。
[第1実施形態の作用効果]
電波修正時計1によれば、各コードの検出信号幅の代表値に基づいてコード判定範囲が設定されるため、実測値の傾向に基づいてコード判定範囲を設定できる。このため、受信電波の電界強度が変動したり、ノイズの影響を受けたりして、受信した信号の信号幅が理論値からずれる場合でも、TCO信号のコードを正しく判定でき、コード判定の精度を向上できる。また、これにより、受信時間を短縮できる。
分類された検出信号幅の中央値を代表値としているため、分類された検出信号幅の中に、一時的なノイズなどの影響により、他の検出信号幅とは値が大きく異なる異常値が含まれている場合、例えば分類された検出信号幅の平均値を代表値とする場合と比べて、異常値が代表値に与える影響を低減できる。これによれば、一時的なノイズなどの影響により、検出信号幅の値がばらついている場合でも、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
また、平均値を代表値とする場合と比べて、代表値の算出が容易であり、処理負荷を低減できる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、分類された検出信号幅の中央値が代表値として算出されているが、第2実施形態では、検出信号幅の最頻値が代表値として算出される。その他の構成は第1実施形態と同様である。なお、第2実施形態では、DCF77を例にして説明を行う。
DCF77の場合、「0」、「1」のコードに対応する信号幅の理論値は、100msec,200msecである。このため、図10に示すように、「0」に対応する信号幅の範囲は、0msec以上150msec未満に設定され、「1」に対応する信号幅の範囲は、150msec以上1000msec以下に設定されている。なお、DCF77の場合は、マーカーは送信タイミングによって判定されるため、マーカーに対応する信号幅の範囲は設定されていない。
そして、図10に示すように、信号幅検出部514によって検出された検出信号幅は、信号幅分類部516によって、前記信号幅の範囲のうち、該当する信号幅の範囲に分類される。
DCF77の場合、「0」に対応するコード判定範囲は、0msec以上判定閾値未満に設定され、「1」に対応するコード判定範囲は、判定閾値以上1000msec以下に設定されている。
判定閾値は、受信が開始されてから最初の1分間は、初期値に設定され、その後は、1分間隔で、判定範囲設定部519によって検出信号幅に基づいた値に設定される。
なお、判定閾値の初期値は、「0」の信号幅の理論値(100msec)と「1」の信号幅の理論値(200msec)との中間の値である150msecに設定されている。
図11は、DCF77におけるコード判定処理S50を示すフローチャートである。
コード判定処理S50が実行されると、コード判定部520は、TCO信号の送信タイミングは、「M」(マーカー)の送信タイミングかを判定する(S51)。
S51でYESと判定された場合、コード判定部520は、TCO信号のコードを「M」(マーカー)と判定する(S52)。
S51でNOと判定された場合、コード判定部520は、検出された検出信号幅が、判定閾値以上かを判定する(S53)。
S53でYESと判定された場合、コード判定部520は、TCO信号のコードを「1」と判定する(S54)。
一方、S53でNOと判定された場合、コード判定部520は、TCO信号のコードを「0」と判定する(S55)。
そして、S52,S54,S55の処理の後、コード判定部520は、判定結果(コード値)をコード記憶部521に格納する(S56)。そして、コード判定部520は、コード判定処理S50を終了する。
そして、本実施形態では、代表値算出部518は、図10に示すように、信号幅の範囲毎に、分類された検出信号幅の最頻値を代表値として算出する。すなわち、検出された検出信号幅のうち、最も数が多い値を代表値として算出する。なお、本実施形態では、1msecの位以上の値が同じであれば、同じ信号幅としてカウントしているが、例えば、10msecの位以上の値が同じであれば、同じ信号幅としてカウントしてもよい。なお、同じ信号幅としてカウントする幅が狭いほど、検出信号幅の数が多く必要となるが、代表値の値を細かくできる。
そして、判定範囲設定部519は、各代表値の中間の値を算出し、算出した中間の値を上記判定閾値に設定する。
すなわち、例えば、「0」に対応する信号幅の範囲の代表値が70msecであり、「1」に対応する信号幅の範囲の代表値が180msecの場合、中間の値は、125msecとなる。この場合、図12に示すように、「0」のコード判定範囲は、0msec以上150msec未満から、0msec以上125msec未満に変更され、「1」の判定条件は、150msec以上1000msec以下から125msec以上1000msec以下に変更される。
[第2実施形態の作用効果]
本実施形態の電波修正時計においても、第1実施形態の電波修正時計1と同様の構成により同様の作用効果を得ることができる。また、次の効果を得ることもできる。
すなわち、本実施形態では、分類された検出信号幅の最頻値を代表値としているため、分類された検出信号幅の中に異常値が含まれていても、異常値が代表値に与える影響をなくすことができる。
また、例えば分類された検出信号幅の平均値を代表値とする場合と比べて、代表値の算出が容易であり、処理負荷を低減できる。
また、例えば、TCO信号の信号幅を検出する時間を長くして、検出信号幅の数を多くすることができれば、出現確率が最も高い検出信号幅を代表値に設定できるため、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
代表値算出部518は、前記第1実施形態では、分類された検出信号幅の中央値を代表値として算出し、前記第2実施形態では、分類された検出信号幅の最頻値を代表値として算出しているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、代表値算出部518は、分類された検出信号幅の平均値を代表値として算出してもよい。
これによれば、分類された検出信号幅のすべての値を代表値に反映できるため、異常値が少ない場合は、例えば検出信号幅の中央値や最頻値を代表値とする場合と比べて、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
また、1分間よりも短い期間に検出された検出信号幅に基づいて代表値の算出が行われる場合など、分類された検出信号幅の数が比較的少ない場合、例えば検出信号幅の最頻値を代表値とする場合と比べて、検出信号幅の傾向を代表値に精度よく反映できる。
前記各実施形態および前記他の実施形態では、1分間に検出された検出信号幅に基づいてコード判定範囲が設定されているが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、30秒間など、1分間よりも短い期間や、2分間や5分間など、1分間よりも長い期間に検出された検出信号幅に基づいてコード判定範囲が設定されてもよい。また、1回の受信の間に検出された検出信号幅に基づいてコード判定範囲が設定されてもよい。
なお、分類された検出信号幅の最頻値を代表値とする場合は、検出信号幅の数が少ないと代表値に検出信号幅の傾向が表れにくいため、1分間以上、より好ましくは、5分間以上の期間に検出された検出信号幅に基づいてコード判定範囲を設定することが好ましい。
前記各実施形態および前記他の実施形態では、範囲設定部515は、コードに対応する信号幅の理論値に基づいて、信号幅の範囲を設定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、範囲設定部515は、代表値算出部518によって代表値が算出される毎に、算出された代表値に基づいて、信号幅の範囲を設定してもよい。この場合、信号幅の範囲は、例えば、各コードに対応する代表値の中間の値が境界となるように設定される。
これによれば、例えば直前の1分間や前回の受信の間に検出された検出信号幅の代表値に基づいて、信号幅の範囲を設定できる。
例えば、直前の1分間や前回の受信のときと周囲の環境が変化していない場合、前記代表値に基づいて信号幅の範囲を設定することで、信号幅の範囲を、周囲の環境に応じた範囲に設定できる。これによれば、検出信号幅を、該当するコードに対応する信号幅の範囲に精度よく分類できる。
前記各実施形態および前記他の実施形態では、各コードに対応した信号幅の範囲は、信号幅の理論値や上記代表値の中間の値が境界となるように設定されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、信号幅の範囲は、互いに間隔をあけて設定されていてもよい。
すなわち、前記中間の値の付近は、検出信号幅の数が比較的少なく、代表値に与える影響が比較的小さいため、この領域を信号幅の範囲から除いてもよい。例えば、JJYの場合、「P」に対応する信号幅の範囲を、0msec以上340msec以下とし、「1」に対応する信号幅の範囲を、360msec以上640msec以下とし、「0」に対応する信号幅の範囲を、660msec以上1000msec以下としてもよい。これによれば、例えば代表値として平均値を用いる場合に、信号幅の範囲が互いに間隔があかないように設定されている場合と比べて、信号幅の範囲が狭まるため、平均値の算出にかかる処理負荷を低減できる。
また、最初に検出信号幅を分類する場合は、検出信号幅の分布が不明なため、信号幅の範囲を互いに間隔があかないように設定し、検出信号幅を分類した結果、前記中間の値の付近に検出信号幅が少ない場合には、この領域を除くように信号幅の範囲を設定し、2回目以降の分類を行ってもよい。
また、信号幅の範囲は、前記理論値や前記代表値を基準に、想定される検出信号幅のばらつきを考慮した範囲に設定されていてもよい。
つまり、信号幅の範囲は、少なくともコードに対して定義された信号幅の理論値が含まれていればよい。
前記各実施形態および前記他の実施形態では、時刻修正動作が開始されてから、最初に検出信号幅に基づいたコード判定範囲の設定が行われるまでの期間(最初の1分間)は、検出信号幅をコード判定範囲の初期値と比較することで、コード判定を行っているが、本発明はこれに限定されない。例えば、前記期間は、コード判定を行わなくてもよい。または、前記期間は、直前の時刻修正動作で最後に設定されたコード判定範囲を用いて、コード判定を行ってもよい。
1…電波修正時計、2…アンテナ、3…受信回路部(受信部)、31…同調回路、32…第1増幅回路、33…バンドパスフィルター、34…第2増幅回路、35…包絡線検波回路、36…AGC回路、37…二値化回路、38…デコード回路、4…制御回路部、42…記憶部、43…時刻カウンター、46…駆動回路部、47…制御部、471…時刻修正部、48…水晶振動子、5…表示部、50…TCOデコード部、511…サンプリング部、512…秒同期検出部、513…秒位置検出部、514…信号幅検出部、515…範囲設定部、516…信号幅分類部、517…信号幅記憶部、518…代表値算出部、519…判定範囲設定部、520…コード判定部、521…コード記憶部、6…外部操作部材。

Claims (5)

  1. 標準電波を受信し、受信信号を復調した復調信号を出力する受信部と、
    前記復調信号の信号幅を検出する信号幅検出部と、
    コード毎に、コードに対して定義された信号幅の理論値が含まれる信号幅の範囲を設定する範囲設定部と、
    前記信号幅検出部の検出信号幅を、前記信号幅の範囲のうち、該当する前記信号幅の範囲に分類する信号幅分類部と、
    前記信号幅の範囲毎に、分類された前記検出信号幅の代表値を算出する代表値算出部と、
    前記代表値に基づいてコード毎にコード判定範囲を設定する判定範囲設定部と、
    前記信号幅検出部の検出信号幅を、前記コード判定範囲と比較して、前記復調信号のコードを判定するコード判定部と、を備える
    ことを特徴とする電波修正時計。
  2. 請求項1に記載の電波修正時計において、
    前記代表値算出部は、分類された前記検出信号幅の中央値を前記代表値として算出する
    ことを特徴とする電波修正時計。
  3. 請求項1に記載の電波修正時計において、
    前記代表値算出部は、分類された前記検出信号幅の最頻値を前記代表値として算出する
    ことを特徴とする電波修正時計。
  4. 請求項1に記載の電波修正時計において、
    前記代表値算出部は、分類された前記検出信号幅の平均値を前記代表値として算出する
    ことを特徴とする電波修正時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電波修正時計において、
    前記範囲設定部は、前記代表値に基づいて、前記信号幅の範囲を設定する
    ことを特徴とする電波修正時計。
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