JP4881565B2 - ガラスセラミック品を再成形する方法、該方法を実施するための装置及びそれにより製造されたガラスセラミック製品 - Google Patents

ガラスセラミック品を再成形する方法、該方法を実施するための装置及びそれにより製造されたガラスセラミック製品 Download PDF

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Description

本発明は、セラミック化プロセス時に、対応する未加工ガラス部品の強制再成形により再成形された平坦なガラスセラミック部品あるいは製品を製造する方法に関する。この再成形は一部の表面又は全面で可能である。この発明はまた、この方法を実施するための装置と該方法により製造されるガラスセラミック品にも関する。
ガラスセラミック板の形態のガラスセラミック部品又は製品は、現代の調理用レンジの調理面を提供するために、またオーブン、レンジ及び暖炉用覗き窓ガラスとして通常使用されている。
長年の間、ガラスセラミック調理面及び/又はカバーを備えた調理用レンジが先行技術で知られている。ガラスセラミック調理面を備えた調理用レンジはその特殊な特性のために市販されている。そのレンジはその好ましい美的特性に加えて、高い温度差に対する長期耐久性、表面強度及び洗剤に対する適応性がある。ガラスセラミック調理面は、調理ゾーン等を電気調理要素や、調理面にセットされた2つの大気ガスバーナーを含むガスバーナーで、また調理面下の放射バーナーで加熱するために通常使用されている。ごく最近では、誘導加熱調理装置が益々販売されている。
間接的に食物を調理するために、すなわち調理容器で食物を加熱するためにこれらのガラスセラミック調理面を使用する以外に、ガラスセラミック調理面で直接食物を例えばグリル焼きで調理することも可能である。上記調理面用のこれらのガラスセラミック板は、開始ガラスが最初その通常の厚さにロールがけされ、次に適当な調理面サイズに切断される連続溶融プロセスで通常作られる。この状態では、開始材料が未加工ガラス又は前駆ガラスと呼ばれる。第2製造工程では、他のエッジ加工、ドリル加工、加飾、及び後続の熱処理、すなわちセラミック化が行われる。これらの加工工程はその固有特性(高温耐性、低熱膨張)を有するガラスセラミックを作る。
調理面(大気バーナーを備えたガス調理用レンジではカバーを設けることができる)を提供するガラスセラミック板を用いた市販品で見られる調理用レンジは通常連続的平面を有している。しかしながら、多くの特殊な調理ユニットの実施形態は、かなりの追加費用又は労力をかけるか、あるいは特定用途に対してしか実現できない。一連の提案が調理面の改善に対して、特に一部の再成形により実施されてきた。従って、一部再成形領域を備えたガラスセラミック板が市場では常に強力で重要なものになっている。
大気ガスバーナーの調理面の受け入れ孔のエッジが特に問題を引起こしている。この種の調理用レンジは、こぼれる調理材料又は洗剤液用の各孔のエッジ周囲を、追加シール用カラー(周囲材)で保護する必要がある。シール用カラーの代わりに孔のエッジを費用のかかる曲げプロセスで曲げることも公知である。それは、例えばDE19813691C1で記載されているように再成形隆起領域が各孔のエッジ周囲に設けられることを意味している。
さらに、調理面の主平面から大気ガスバーナー用の孔の周囲の領域を折り返し又は曲げて切頭円錐形、球形又は円錐形区画を形成するか、又はプリズム、四面体、ピラミッド及び/又は他の区画を形成することがDE4333334C2に提案されている。とりわけ、この種の装置は、調理面(例えばこぼれる調理材料に対する保護体として)からガスバーナーのシールに対して更なる処置が何ら不要であり、また、調理面からバーナーへの移行部位にある調理面のクリーニングが実質的に単純化されるという利点がある。
さらに、ガラスセラミック調理面の別の好ましい成形は、DE19906911C1によれば、例えばガスバーナー上に調理用格子を固定したり、スイッチ面をこぼれる調理材料から、又はポットや他の調理容器が摺動して起きる思いがけない衝撃から、保護する必要性から行われる。
また、成形及び再成形は、オーブン、レンジ及び暖炉で使用される覗き窓ガラスに、機能的及び美的利点を持たせることができる。この目的で、これらの窓ガラスは、セラミック化プロセス時又はその前、未加工ガラス状態でガスバーナー又は赤外線加熱による急速加熱で曲げ又は折り返し又は真空深絞りによりその自重の下で、ある形状に沈下させることで既に再成形されている。一部面又は全面のガラスセラミック板を製造する一連の方法が公知であり、その2つの典型的方法を次に説明する。
WO97/00407(=EP0834044B1)が特にガラスセラミック調理面となるガラスセラミック板を再成形する方法を記載している。この目的のため、成形される調理面の幅より広い幅を備え、1000ないし5000パスカルの粘性を有するガラス板がローラ間で予め溶融されたガラスをロールすることによりガラスセラミックの溶融前駆物(未加工ガラス)塊を使って製造される。その後、ペースト状のガラス板又はディスクが真空装置を備えた金型の表面上に搬送され、それによりガラスディスクが多数のバルジ窪みを有する上記成形面を覆う。それから、そのガラスディスクが吸引装置で作られた吸引又は真空により金型の表面に引っ張られる。金型の表面から突出するガラスディスクの複数部分が切り離されて未加工ガラスの成形ディスクが得られる。次に、成形ガラス板又はディスクがセラミック化のために熱処理を施され、成形ガラスセラミック板に変えられる。
この公知の製造プロセスは、溶融物容器、ローラ及び成形部品がこの成形プロセスでしか使用できない不具合を有する。特定の非常に高価な金型によってのみ非常に大量の特定の製品のみが経済的に製造可能である。
別の不具合は、板の下面、すなわちこの方法で作られる金型と接触している面の目に見える損傷である。この面は、ローリングプロセス後、現存する温度条件により収縮や流れの波により形成される革状の構造で覆われる。これは調理面の通常好ましい美感を阻害するばかりでなく、強度の低下を引起こす。
EP0879797はガラスセラミック調理面に隆起部や窪みを作る方法を記載しており、この方法はセラミック化プロセス時に部分的に下にある支持金型に支持された棒又は円筒ディスクの重力のみによる部分的沈下からなっている。重力のみで行われる再成形プロセスがDE10102576A1にも開示されている。
セラミック化時に重力による沈下による公知の再成形方法では、部分的な再成形が非常に大きな制約下でのみ可能である。非常に大きなテーパー半径を用いた非常に「ソフトな」の再成形のみが行われる。例えばポット支持体備品の制御機能又は中央平坦部に必要とされるような小さな局部的境界をこの方法では作ることができない。大きなテーパー半径のために、電気調理面の場合、調理ゾーンの平坦性がマイナスに作用し、調理装置の性能が低下する可能性があるためこの方法を使用することは不可能である。
DE10102576A1は「ガラスセラミックブランク」すなわち未加工ガラス体を、強制再成形によるそのセラミック化時に、再成形する方法を開示している。この強制再成形は、加圧工具により、又は加圧空気をそれぞれの中空金型に吹き込むことにより、真空沈下により行われる。未加工ガラス体はIR放熱器を設けたIR放熱体内に配置され、そこで所定の温度まで加熱され、そして再成形される。この文献は、未加工ガラス体の個々の処理が個別の加工工程で実施される不連続プロセスを記載している。この平面未加工ガラス板が単一部品としてIR放熱室内に置かれる。その後、該放熱室をIR放熱器で加熱し、再成形工程が行われ、次にセラミック化工程が実施される。その後、このプロセスは放熱室を冷却し、セラミック板を取り除いて終了する。このプロセスはセラミック化される未加工ガラス体の個々の処理が不連続のために比較的不経済である。
本発明の目的は、ガラスセラミック製品、特にガラスセラミック調理パネル又はオーブン、レンジ及び暖炉用の覗き窓ガラスを小規模製造で種々の部位でも再成形する融通性があり、かつ、経済的な方法を提供することであり、この方法では、成形を局部的に制約することができ、大きな移行半径を有する必要がなく、さらに該ガラスセラミック板の下面を滑らかにすることができるか又は損傷なく構造化(例えばノブ付け)することができる。
以下さらに明らかになるこの目的及び他の目的がセラミック化プロセス時に対応する平坦な未加工ガラス部品の強制再成形によって再成形ガラスセラミック品を製造する方法で達成される。
この発明によれば、この方法は未加工ガラス部品をセラミック化するための連続炉で、かつ、セラミック化時に生じた結晶化熱のために未加工部品の粘性が一時的に低下するこの炉の一区画で軟化未加工ガラス部品の強制再成形を含んでいる。
上記DE10102576A1と異なり、本発明の場合、強制再成形が、未加工ガラス板をセラミック化するために使用される連続炉で行われる。この目的のために特定の再成形区画が炉に付加される。この連続オーブンは経済的に連続的に作動する。
従って、未加工ガラス板が片側の連続炉に挿入され、加熱され、再成形され、セラミック化され、それからオーブンを再度オン、オフする必要もなく完成品として他方の側に取り出される。
この発明に係るプロセスは前に説明したEP0879797による公知プロセスと同様に、セラミック化プログラム時に粘性が一時的に明確に低下する状況に基づいている。この粘性低下は結晶成長プロセスの開始直後に発生する。この粘性は約10ないし1012デシパスカルの値に達する。このEP0879797によるプロセスと異なり、重力だけの作用に頼るものではなく、狙いを持った強制再成形である。
先行技術の方法に対し、この発明に係る方法では、ガラスセラミック板の種々の領域、特にガラスセラミック調理面あるいはオーブン、レンジ及び暖炉の覗き窓を大規模製造でも、また少量で製造される特殊製品用でも非常に経済的方法で多数のいろいろなやり方で造形又は成形することが可能である。この成形工程は、強制再成形工具動作により局部的に制限することもまた全面的とすることもでき、厳密な半径又は移行半径を有する。ガラスセラミック板下面を滑らか又は構造化(例えば小突起付け)できるため、任意のシーケンス、例えば、再成形されるガラスセラミック部品を連続操作セラミック化炉に滑らかなガラス部品と交互的に、供給することができる。
この強制再成形は種々の方法で行うことができる。
この発明の第一の実施形態によれば、この方法は中空金型に平坦な未加工ガラス部品を配置し、その粘性を低下させる時に、該中空金型内を低圧又は真空にして重力の補助を受けて該ガラス部品を該中空金型内に引き入れる工程を有している。
この方法の第1の実施形態は大規模成形によるのが好ましい。
この発明の第2の実施形態によれば、この方法は可動再成形工具を備えた少なくとも1つの再成形装置に平坦な未加工ガラス部品を配置し、この平坦な未加工ガラス部品の粘性を局部的に下げる時に低圧又は過圧により該可動再成形工具を動かして軟化ガラス面を強制的に出して隆起部位を形成する工程を有する。
この方法の第2実施形態は局部的に制約された成形に対して好ましい。
この発明はまた、該セラミック化プロセスを実施する連続炉と、平坦な未加工ガラスが配置されるものであって、少なくとも1つの作動開口を有する中空金型又は再成形装置とを含むこれらの方法を実施するための装置を含む。該連続炉には、中空金型又は再成形装置と連結又は合体するための少なくとも1つの作動ラインを該少なくとも1つの作動開口に密閉させて一時的に挿入する少なくとも1つの横向き開口を備えて、中空金型の排気又は加圧を可能にしている。
この発明はまた、これらの平坦な未加工ガラス部品のセラミック化時に該未加工ガラス部品の強制再成形を含む方法によって作られた再成形ガラスセラミック品を含む。再成形が特許請求の範囲に請求され、今まで説明された方法により行われる。これらの再成形ガラスセラミック品は平坦な未加工ガラス部品の製造時に形成される表面に損傷なく対応する面を有している。
この発明の目的、特徴及び利点を、添付図面を参照して以下の好ましい実施形態の説明を使用してさらに詳細に説明する。
発明を実施するために最良の形態
図1A及び図1B、及び図2A、2Bは格子状敷き板炉又はローラー炉の形態とすることができる連続セラミック化炉3を示す。中空金型2が連続セラミック化炉3内に導入されている。セラミック化される未加工ガラス品又は板1が中空金型2に配置されている。この未加工ガラス板1はロール法により又はフロート法により製造することができる。中空金型2は、所望の再成形に相当するか、又は適した形状を備えた成形面2aを有する。
未加工ガラス板1を備えた中空金型2が連続セラミック化炉3による熱セラミック化処理のために符号で示されたコンベヤベルト3b等によって公知の方法で、搬送される。この未加工ガラス板1を備えた中空金型2は、発熱性結晶成長が生じる連続セラミック化炉3の領域で停止する。そのため、未加工ガラス板1は一時的な粘性の低下を引起こす。可動真空ライン又は導管5は、発熱結晶成長が生じる炉の区画の横向き開口4を介して中空金型2の以前作製された開口6内に押し込められる。中空金型2はこれらの真空ライン5により排気され、そのため、金型上の軟化ガラスが重力の助けを借りて金型内に引っ張られる。真空ライン5の管端部に真空コネクタ5aが形成され(例えば円錐状又は球状)、それによって該真空コネクタ5aがその形状に嵌まる開口6の中心に自動的に配置される。そのため、十分な気密真空連結が排気用に形成される。再成形ガラス及び/又は今やガラスセラミック板1’となったものが図1Bに示されている。
中空金型2内での真空導管又はライン5の合体に必要な中空金型2の停止は、中空金型が再成形領域RRの上流の炉の区画で加速され、それにより短時間周期の停止のための後続の十分な時間が生じた時に適切に達成され、そして中空金型2をその停止段階後に通常の炉速度に再度同期することができる。連続セラミック化炉3には再成形領域RRの上流と下流に、連続セラミック化炉3から出し入れ可能でこの領域で温度分布を均一に保持する自動スライドゲートが好適に設けられている。
さらに、この連続セラミック化炉3には再成形領域内で温度をより均一に保持するため空気循環システムが設けられている。
図1A及び図1Bに示された実施形態に代わる実施形態が図2A及び図2Bに示されており、この実施形態では加圧及び保持工具7を再成形のために別の横向き開口3aを介して炉区画に一時的に挿入することができ、該加圧及び保持工具7は特にガラスセラミック板のエッジ領域で再成形を単独であるいは別に真空の助けを借りて行い、又は真空及び/又は重力により金型内への中心部の沈下から生じる該エッジ領域の好ましくない膨らみ形成を防止する。
加圧エアライン又は導管が、対して図1A及び図1Bの真空ラインのように、この別の横向き開口3aを介して再成形ゾーンの炉の区画に一時的に挿入され、それにより、金型に一体化された再成形工具、例えば加圧要素又は心出しボルトを単独で及び/又は真空の助けを借り及び/又は加圧及び保持工具7の作用に加えて金型(図示せず)内に移動することができる。
再成形プロセスは、再成形が行われる炉区画で又は再成形領域RR内で炉プローブ又は覗き窓VPにより好適に観察される。
図1A及び図1Bに示された実施形態以外の他の実施形態を図3A及び図3Bに示す。この実施形態では、この方法を実施する装置が中空金型2の代わりに再成形工具9、例えば2つの加圧要素を備えた再成形装置2’を有している。再成形される未加工ガラス板1が再成形装置2’に配置され、炉3を通って移送される。この加圧要素は、強制再成形用の可動再成形工具9の例にすぎないことを理解する必要がある。その数は未加工ガラス板1で実施される再成形の回数により決定される。
再成形装置2’は2つの作動開口6を有し、その開口6で、作動ライン8が開口4から炉内へ挿入後、結晶成長が行われる炉区画に連結される。未加工ガラス板1がこの再成形装置2’内の真空により該装置上で固定又は保持することができる。図2A及び図2Bによる保持具7をこの目的のために使用することもできる。
軟化未加工ガラス板1の表面の領域から好ましい隆起領域、例えば調理面の操作部を形成するために、真空又は低圧又は加圧空気による作動ラインによって垂直に再成形工具9を動かすことができる。
これ以外については、にこの第3実施形態に関する説明は、図1A及び図1B並びに図2A及び図2Bに示した実施形態の場合と同様であるため、ここでは省略する。
再成形されたガラスセラミック1’は好ましい製品とすることができるが、多数の個々の好ましい製品に分けることもできる。
再成形セラミック部品は調理用パネルとして、特にガラスセラミック調理レンジとして、また暖炉の覗き窓として又は同様の用途として好適に使用することができる。この発明により作られたガラスセラミック部品は、この発明に係るロール法及びフロート法により作られた再成形未加工ガラス部品のため、それらの損傷の無い滑らかな構造化表面、例えば小突起付き下面又は上面のために改善された美的特性及び/又は強度を上げる利点を有している。
この発明は、再成形ガラスセラミック品を作る方法、該方法を実施する装置及びこの方法で作られたガラスセラミック品で具体化されたように例示され、説明されているが、種々の改良や変形が本発明の趣旨から何ら逸脱することなくなされるため、この発明は図示された詳細に限定されることを意図しない。
他の分析をしなくとも、前述内容が本発明の要旨を十分に示しているため、現在の知識を応用することで、先行技術の観点からこの発明の一般的又は特定の態様の実質的な特徴をかなり構成する構成を省略することなく、他人は種々の用途にこの発明を容易に適用することができる。
連続セラミック化炉と中空金型を含む本発明に係る方法を実施するための本発明に係る装置の第1実施形態の断面図であり、この実施形態では、セラミック化される平坦な未加工ガラス板が配置され、このガラス板がセラミック化プログラムにより炉を移送され、そして結晶成長が行われる炉の区画では低圧生成される。 図1Aに示された装置の第1実施形態の断面図であり、連続炉でのセラミック化時に低圧生成から生じる再成形未加工ガラス品を示している。 図1(A)及び図1(B)に示した図と同様のこの発明による方法を実施する装置の代替実施形態の断面図であり、加圧工具及び保持工具が挿入される別の横向き開口が設けられている。 図1(A)及び図1(B)に示した図と同様のこの発明による方法を実施する装置の代替実施形態の断面図であり、加圧工具及び保持工具が挿入される別の横向き開口が設けられている。 図1A及び図1Bに示した図と同様のこの発明による方法を実施する装置の他の実施形態の断面図であり、該実施形態は、真空又は加圧空気により移動する2つの成形装置を有し、隆起部又は窪み部が形成される領域に結晶化加熱により軟化される未加工ガラスを局部的に再成形する強制再成形用の成形装置を備えている。 図1A及び図1Bに示した図と同様のこの発明による方法を実施する装置の他の実施形態の断面図であり、該実施形態は、真空又は加圧空気により移動する2つの成形装置を有し、隆起部又は窪み部が形成される領域に結晶化加熱により軟化される未加工ガラスを局部的に再成形する強制再成形用の成形装置を備えている。
符号の説明
1 ・・・ 未加工ガラス板
2 ・・・ 中空金型
3 ・・・ 連続セラミック化炉
4 ・・・ 横向き開口
5 ・・・ 真空ライン
6 ・・・ 開口
7 ・・・ 加圧工具及び保持工具

Claims (22)

  1. セラミック化プロセス時に再成形ガラスセラミック品(1’)を対応する平坦な未加工ガラス部品(1)から製造する方法であって、前記未加工ガラス部品が該セラミック化プロセス時にセラミック化され、前記方法が、
    a)軟化未加工ガラス部品を形成するために、セラミック化プロセスが行われる連続炉(3)の一区画でセラミック化プロセス時に生じる結晶化熱の結果として該未加工ガラス部品の粘性を10 〜10 12 デシパスカル一時的に低下させる工程と、
    b)前記連続炉の前記区画で工程a)で形成される該軟化未加工ガラス部品の強制再成形工程を含むことを特徴とする方法。
  2. 中空金型(2)内に前記平坦な未加工ガラス部品(1)を配置し、該中空金型内に低圧を発生させることにより、かつ、重力の助けを借りて前記軟化未加工ガラス部品を該中空金型内に引き込む工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記平坦な未加工ガラス部品(1)が、該連続炉(3)でのセラミック化プロセスの開始時に該中空金型(2)に既に配置されており、該中空金型(2)には少なくとも1つの作動開口(6)が設けられ、発熱結晶生成プロセスがセラミック化プロセス時に行われる連続オーブンの再成形領域で該平坦な未加工ガラス部品(1)が停止され、該連続炉(3)の前記区画で少なくとも1つの横向き開口(4)を介して移動可能な少なくとも1つの作動ライン(5)が前記中空金型(2)に設けられた少なくとも1つの作動開口(6)において密閉状態で合体あるいは連結され、そして前記少なくとも1つの作動ラインが低圧又は真空ラインであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記中空金型(2)を停止して該中空金型(2)の該少なくとも1つの作動開口(6)の該少なくとも1つの作動ライン(5)に合体あるいは連結できるように、該中空金型(2)が該再成形領域(PR)の上流の連続炉(3)の一部で加速され、それによって短時間周期の停止のための十分な時間がもたらされ、該停止後、該中空金型(2)が通常の炉供給速度に再度同期されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記再成形領域の温度が均一であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記再成形領域の温度をより均一にするために該成形領域に空気を循環させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 少なくとも1つの加圧及び保持工具(7)を前記少なくとも1つの横向き開口(4)を介して一時的に挿入し、該中空金型(2)内の該平坦な未加工ガラス部品(1)に、前記少なくとも1つの加圧、保持工具(7)を加工接触する工程をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  8. 前記中空金型(2)内に他の成形工具を設け、少なくとも1つの加圧空気ラインを前記少なくとも1つの横向き開口(4)に一時的に挿入し、前記少なくとも1つの加圧空気ラインを、該他の成形工具を設けた該中空金型(2)に合体する工程をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  9. 再成形工具(9)を設けた再成形装置(2’)に該平坦な未加工ガラス部品(1)を配置し、低圧あるいは過度の圧力により該再成形工具(9)を作動させて軟化未加工ガラス部品を局部的に再成形し、該未加工ガラス部品の表面から突出する隆起領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記平坦な未加工ガラス部品(1)が、該連続炉(3)内でセラミック化プロセスの開始時に該再成形装置(2’)に既に配置されており、該再成形装置(2’)には少なくとも1つの作動開口(6)が設けられ、発熱結晶生成プロセスがセラミック化プロセス時に行われる連続オーブン(3)の再成形領域(RP)で該平坦な未加工ガラス部品(1)が停止され、該連続炉(3)の前記区画で少なくとも1つの横向き開口(4)を介して移動可能な少なくとも1つの作動ライン(5)が前記再成形装置(2’)に設けられた少なくとも1つの作動開口(6)で密閉状態で合体あるいは連結され、そして前記少なくとも1つの作動ライン(5)が低圧又は過圧ラインであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記再成形装置(2’)を停止して該再成形装置(2’)の該少なくとも1つの作動開口(6)の該少なくとも1つの作動ライン(5,8)に合体あるいは連結できるように、該再成形装置(2’)が該再成形領域(RR)の上流の連続炉(3)の一部で加速され、それによって短時間周期の停止のための十分な時間が再成形装置(2’)にもたらされ、該停止後、該再成形装置(2’)が通常の炉供給速度に再度同期されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記再成形領域の温度が均一であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 前記再成形領域の温度をより均一にするために該成形領域に空気を循環させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 少なくとも1つの加圧、保持工具(7)を前記連続炉(3)の前記少なくとも1つの他の横方向開口(3a)を介して一時的に挿入し、該再成形装置(2’)内の該平坦な未加工ガラス部品(1)に、前記少なくとも1つの加圧、保持工具(7)を加工接触する工程をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  15. 前記再成形装置(2’)内に他の成形工具を設け、少なくとも1つの加圧空気ラインを前記少なくとも1つの横向き開口(4)に一時的に挿入し、前記少なくとも1つの加圧空気ラインを、該他の成形工具を設けた該再成形装置(2’)に合体する工程をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  16. 再成形ガラスセラミック品(1’)を請求項1記載の方法によりセラミック化時に対応する平坦な未加工ガラス部品(1)から製造する装置であって、前記装置が
    該セラミック化プロセスを実施する連続炉(3)と、
    前記平坦な未加工ガラス部品(1)が配置されるものであって、少なくとも1つの作動開口(6)を有する中空金型(2)あるいは再成形装置(2’)とから構成され、
    前記連続炉(3)には、密閉した状態で該中空金型(2)あるいは再成形装置(2’)の少なくとも1つの作動開口(6)に少なくとも1つの作動ライン(5,8)を合体あるいは連結するために該少なくとも1つの作動ライン(5,8)を一時的に挿入するための少なくとも1つの横向き開口(4)が設けられていることを特徴とする装置。
  17. 前記連続炉(3)が該中空金型(2)あるいは再成形装置(2’)用の搬送装置(3b)と、該搬送装置(3b)の速度を停止あるいは変化させる手段を有することを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 該少なくとも1つの作動ライン(5,8)の一時的挿入用の前記少なくとも1つの横方向開口(4)が、セラミック化時に発熱結晶成長が該平坦な未加工ガラス部品(1)で生じる該連続炉(3)の再成形領域に設けられていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
  19. 前記連続炉(3)の再成形領域の上流及び下流にあり、前記再成形領域で均一な温度を生成するのを助けるために該連続炉への出入りが自在な自動スライドゲートをさらに備えていることを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 前記中空金型(2)が圧力操作再成形工具を有し、そしてセラミック化時の成形領域で生ずる平坦な未加工ガラス部品(1)の発熱性結晶成長時に、加圧空気ラインを挿入して、該圧力操作再生工具と再成形領域で結合させるための付加的な開口が用意されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
  21. 前記再成形領域(RR)が配置される炉区画で該連続炉(3)内での観察用炉プローブあるいは覗き窓(VP)をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の装置。
  22. 前記平坦な未加工ガラス部品(1)をセラミック化する際に、該未加工ガラス部品(1)を強制的に再成形する工程を有する前記請求項1に記載の方法により製造され、該平坦な未加工ガラス部品(1)が製造される時に形成される表面に損傷なく対応するそれぞれの表面を前記再成形ガラスセラミック品が有する再成形ガラスセラミック品(1’)。
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