JP4880746B2 - レーザ照明装置及び画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザを光源として用いたレーザ照明装置、及びレーザ照明装置を用いたプロジェクションディスプレイなどの画像表示装置に関するものである。
近年、スクリーン上に画像を映し出すプロジェクションディスプレイなどの画像表示装置が普及している。このようなプロジェクションディスプレイには一般にランプ光源が用いられている。しかしながら、ランプ光源は、寿命が短く、色再現領域が制限されるとともに、光源面積が大きく、光利用効率が低いという問題がある。
これらの問題を解決するため、画像表示装置の光源としてレーザ光源を用いることが試みられている。レーザ光源は、ランプ光源に比べて寿命が長く、指向性が強いため光利用効率を高めやすい。また、レーザ光源は単色性を示すため、色再現領域が大きく、鮮やかな画像の表示が可能である。さらに、レーザ光源は従来のランプ光源に比べて小型化が可能な上、点光源であるため光学部品の小型化も可能になる。レーザ光源は、従来にない携帯型のプロジェクタへの応用ができると考えられている。
しかしながら、レーザ光源を用いたプロジェクションディスプレイでは、レーザ光の干渉性の高さから生じるスペックルノイズが問題となる。スペックルノイズには、光学系で生じたパターンが表示面に映る回折界のスペックルノイズと、レーザ光が表示面で散乱され散乱光同士が視聴者の眼で微細な粒状のノイズとなる像界のスペックルノイズとがある。露光機及び照明光学系では前者の回折界のスペックルノイズが問題となり、レーザ光源を用いたプロジェクションディスプレイでは回折界と像界との両方のスペックルノイズが問題となる。
また、プロジェクションディスプレイの小型化には、従来のランプ又はLEDを光源とした光学系とは異なる点光源としての性質を生かしながら、表示装置に必要な均一な照明を行う光学系が必要となる。また、表示装置を小型化するには、発熱の問題から光利用効率を高める必要がある。
これまでも、レーザ光源を用いた表示装置において、スペックルノイズを低減したり、均一に照明を行うための種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1では、レーザ光源、ビーム拡大器、2組のフライアイレンズと集光レンズと視野レンズとからなるビーム成形オプティクス、及び移動拡散器を組み合わせることで、空間変調素子の均一照明とスペックルノイズの低減を行っている。しかしながら、特許文献1において提案される光学系はランプ光源で用いられている光学系と同様の大きさが必要となり、光学系の小型化は困難である。
また、特許文献2では、露光機のフライアイレンズ間の距離を縮めるため、光路短縮型レンズアレイの組み合わせと集光レンズとからなる構成を提案している。しかしながら、特許文献2では十分な光学系の小型化が達成されているとはいえず、部品数も増加することとなる。
また、レーザ光源のビーム整形手段として、回折素子又はHOE素子などの波長オーダでの加工が施される素子を利用することが提案されている。しかしながら、これらの素子は、使用する波長や入射角度が限定され、多波長や複数光源に対して、光強度の均一化や正確なビーム整形を行うことが困難である。
特開2003−98476号公報 特開2006−309207号公報
レーザ光源を用いたレーザ照明装置及びレーザ照明装置を用いた画像表示装置において、従来の提案はスペックルノイズの除去及び均一照明を行いながら装置を小型化することができず、レーザ光源の特性を生かした携帯型プロジェクタを作製するにあたり大きな課題がある。また、カラー画像を表示する上では、3色以上のレーザ光源を用いながら、スペックルノイズの除去、均一照明、及び装置の小型化を達成しなければならない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、回折界及び像界のスペックルノイズを除去することができ、照明面を均一に照明することができ、小型化を実現することができるレーザ照明装置及び画像表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係るレーザ照明装置は、レーザ光源と、面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズが並べて配置され、前記レーザ光源から出射したレーザ光を前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げることで、それぞれの微小要素レンズを通過するレーザ光を重畳する第1のレンズと、前記第1のレンズよりも大きな有効径を有し、前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられたレーザ光の拡がり角を補償する第2のレンズとを備え、前記レーザ光源は、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光を出射し、前記レーザ光源に用いられる最長波長λlと、前記レーザ光源に用いられる最短波長λsと、前記第1のレンズの有効径R1と、前記微小要素レンズの最小ピッチdとは、下記の式の関係を満たし、
d>10×(λl−λs)
d<R1/3
前記複数の微小要素レンズは、凸レンズと、前記凸レンズと同じ開口数を有する凹レンズとを含み、前記凸レンズと前記凹レンズとは、面内方向に交互に連なって配置されている
本発明の他の局面に係る画像表示装置は、上記のレーザ照明装置と、前記第2のレンズのレーザ光出射側に設けられ、前記第2のレンズを出射したレーザ光を変調する光変調素子とを備える。
本発明によれば、レーザ光源から出射したレーザ光が複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げることで重畳されるので、回折界及び像界のスペックルノイズを除去することができる。また、面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズのそれぞれによって照明面を均一に照明することができる。さらに、第1のレンズの複数の微小要素レンズによって、レーザ光源から出射したレーザ光が拡げられるととともに重畳されるので、レーザ光を拡げるための光学系及びレーザ光を重畳させるためのリレー光学系など複数の光学系が不要となり、小型化を実現することができる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本発明の実施の形態1におけるレーザ照明装置の構成を示す概略図である。 図1の照明面におけるレーザ光の光強度分布を示す図である。 本発明の実施の形態1における画像表示装置の構成を示す概略図である。 (A)は、本発明の実施の形態1における第1のレンズを示す拡大図であり、(B)は、(A)の微小要素レンズを示す拡大図である。 本発明の実施の形態1の変形例におけるレーザ照明装置の構成を示す概略図である。 第1のレンズ及び第2のレンズの配置位置について説明するための図である。 本発明の実施の形態2におけるカラー画像表示装置の構成を示す概略図である。 (A)は、本発明の実施の形態3における第1のレンズを示す拡大図であり、(B)は、(A)の微小要素レンズを示す拡大図である。 (A)は、本発明の実施の形態4における第1のレンズを示す拡大図であり、(B)は、凸面シリンドリカルレンズと凸面シリンドリカルレンズとを組み合わせた微小要素レンズを示す拡大図であり、(C)は、凹面シリンドリカルレンズと凹面シリンドリカルレンズとを組み合わせた微小要素レンズを示す拡大図である。 (A)は、本発明の実施の形態5におけるレーザ照明装置の構成を示す概略図であり、(B)は、(A)に示す第1のレンズを光軸回りに90度回転させた概略断面図である。 (A)は、本発明の実施の形態5の変形例における第1のレンズを示す概略図であり、(B)は、(A)に示す第1のレンズを光軸回りに90度回転させた概略断面図である。 本発明の実施の形態6における画像表示装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態6の変形例における画像表示装置の構成を示す概略図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるレーザ照明装置100の構成を示す概略図である。図1に示すレーザ照明装置100は、レーザ光源を用いた照明装置である。
レーザ照明装置100は、第1のレンズ1、第2のレンズ2、レーザ光源3、コリメータレンズ4及び光拡散素子6を備える。
レーザ光源3は、レーザ光を出射する。第1のレンズ1は、面内方向に定められた開口数(NA)を有する複数の微小要素レンズ10が並べて配置され、レーザ光源3から出射したレーザ光を複数の微小要素レンズ10のそれぞれによって拡げることで、それぞれの微小要素レンズ10を通過するレーザ光を重畳する。
レーザ光源3を出射したレーザ光は、コリメータレンズ4によりコリメートされた後、微小要素レンズ10が複数並んだレンズアレイからなる第1のレンズ1に入射する。第1のレンズ1に入射したレーザ光は、微小要素レンズ10の定められたNAによって重畳しながら拡がっていき、光拡散素子6で拡散された後、第1のレンズ1よりも大きな有効径を有する第2のレンズ2に入射する。
第2のレンズ2は、第1のレンズ1で拡げられた光線が光軸に略平行もしくは外縁部の光線が内側に向くようなレンズパワーを有しており、照明面5に対して第1のレンズ1の拡がり角を補償して照明する。すなわち、第2のレンズ2は、第1のレンズ1よりも大きな有効径を有し、複数の微小要素レンズ10のそれぞれによって拡げられたレーザ光の拡がり角を補償する。
図2は、図1の照明面5におけるレーザ光の光強度分布を示す図である。図2に示すように、照明面5を照明するレーザ光は、微小要素レンズ10のNAによって定められた形状に整形されながら、外縁部の光強度のムラが第2のレンズ2によって補償される。したがって、照明面5は、均一な光強度分布を有する。また、照明面5を照明するレーザ光は、第2のレンズ2が第1のレンズ1の発散角を補償することで、第2のレンズ2から出射側に長い区間において均一な光強度分布が得られる。また、スペックルノイズは、微小要素レンズ10によって拡がったレーザ光が重畳することによって低減される。
画像表示装置にレーザ照明装置100を用いる場合は、照明面5の位置に2次元光変調素子が配置される。図3は、本発明の実施の形態1における画像表示装置110の構成を示す概略図である。実施の形態1における画像表示装置110は、レーザ照明装置100、2次元光変調素子5a、投射レンズ7及びスクリーン8を備える。
レーザ照明装置100は、スペックルノイズが低減されるとともに整形された均一なレーザ光を2次元光変調素子5aに照明する。2次元光変調素子5aは、第2のレンズ2を透過したレーザ光を変調する。また、2次元光変調素子5aで変調されたレーザ光は、第2のレンズ2により発散角が補償されているため、投射レンズ7に効率よく導かれ、2次元光変調素子5aで変調された画像がスクリーン(表示面)8に投射される。
微小要素レンズ10は、面内方向に定められたNAを有し、各々の微小要素レンズ10は同じ定められたNAを有する。図4(A)は、本発明の実施の形態1における第1のレンズを示す拡大図であり、図4(B)は、図4(A)の微小要素レンズを示す拡大図である。
第1のレンズ1は、複数の微小要素レンズ10を備える。実施の形態1の微小要素レンズ10は、第1のNAを有する、レーザ光の入射側に形成された横方向の第1のシリンドリカルレンズ11aと、第1のNAとは異なる第2のNAを有する、レーザ光の出射側に形成された縦方向の第2のシリンドリカルレンズ11bとを含む。第1のレンズ1に入射したレーザ光は、微小要素レンズ10によって、縦(垂直)方向に第1のNAの角度で拡がり、横(水平)方向に第2のNAの角度で拡がる。すなわち、第1のシリンドリカルレンズ11aと第2のシリンドリカルレンズ11bとは、互いの拡散方向が直交するように形成される。また、微小要素レンズ10を通過したレーザ光は、拡がりながら隣接する微小要素レンズ10のレーザ光と重なる。
第1のレンズ1は、レーザ光源3から出射したレーザ光を複数の微小要素レンズ10のそれぞれによって拡げるとともに、それぞれの微小要素レンズ10から拡がったレーザ光が照面5では、光が拡がることで重畳する。一般的に、フライアイレンズを用いた光学系では、1組目のフライアイレンズの要素レンズの像が、2組目のフライアイレンズと集光レンズとにより、照明面で重なるように結像されている。これに対し、本実施の形態における第1のレンズ1では、複数の微小要素レンズの拡がり角によりそれぞれの微小要素レンズ10を通過した各レーザ光が重畳される。このとき、微小要素レンズ10の大きさだけ光がずれながら重畳されることとなる。
第1のレンズ1を通過したレーザ光は、縦:横の比が第1のNA:第2のNAの矩形のビームに整形されるとともに、微小要素レンズ10によって重畳されることによって、光強度分布が平均化される。微小要素レンズ10の面内方向のNA分布を変えることにより、ビーム形状は、矩形、三角形、六角形、円形、扇形、ドーナツ形又は星型などに整形することができる。例えば、ビーム形状をドーナツ型に整形するときは微小要素レンズ10に円錐レンズを用いればよい。
第1のレンズ1によってレーザ光の光強度分布は平均化されるが、レーザ光が微小要素レンズ10の大きさだけずれて重畳されるため、レーザ光の重なる密度の違いによる光強度のムラが生じる。例えば、一般的なガウス分布の光が第1のレンズ1に入射すると、中心位置から外縁部へ徐々に光強度が落ちていく山なりの光強度分布となる。これは、外縁部に向けて、重なるレーザ光の数が少なくなるためである。第2のレンズ2は、微小要素レンズ10で拡がったレーザ光の角度を補償し、拡がったレーザ光を光軸に略平行にする、もしくは拡がったレーザ光の外縁部の光線を内側に曲げるレンズパワーを有する。第1のレンズ1を通過したレーザ光の外縁部の光線は、微小要素レンズ10によるビームの重なりが少ないため光強度が低下する。しかしながら、第2のレンズ2により照明面5で外縁部のビームを重ねることで、光強度分布を均一化することができる。
また、第1のレンズ1を通過したレーザ光の外縁部の光線は、微小要素レンズ10によるビームの重なりが少ないため、スペックルノイズを十分に低減することが困難である。しかしながら、第2のレンズ2により照明面5で外縁部のビームを重ねることで、照明面5に照明されるレーザ光の外縁部におけるスペックルノイズを十分に低減することができる。また、第2のレンズ2は、微小要素レンズ10で生じた球面収差も補償し、外縁部の光強度の低下を軽減する。第2のレンズ2には、球面の平凸レンズや両凸レンズを用いることができる。
本実施の形態のレーザ照明装置100は、レーザ光源3と、面内方向に定められたNAを有する複数の微小要素レンズ10が並べて配置され、レーザ光源3から出射したレーザ光を複数の微小要素レンズ10のそれぞれによって拡げることで、それぞれの微小要素レンズ10を通過するレーザ光を重畳する第1のレンズ1と、第1のレンズ1よりも大きな有効径を有し、複数の微小要素レンズ10のそれぞれによって拡げられたレーザ光の拡がり角を補償する第2のレンズ2とを備える。
この構成によって、レーザ光のビーム整形と、中心部から外縁部までの光強度分布の均一化とを達成することができるとともに、中心部から外縁部までのスペックルノイズの低減を達成することができる。また、第1のレンズ1の有効径は、レーザ光源3からの出射ビーム径と同程度でよく、数mm以下の大きさとなり、ビーム径をエキスパンダーなどで拡大する必要はない。このため、レーザ光源3の周辺の光学系を非常にコンパクトにすることができ、レーザ光源3の光源面積の小ささを有効に利用することができる。
また、必要とする光軸方向の第1のレンズ1から照明面5までの長さも、微小要素レンズのNAを大きくすることにより短くすることができる。例えば、NAが0.4であれば10mm×10mmの照明面5を照明する場合、第1のレンズ1から照明面5までの長さは15mm程度でよい。本実施の形態1のレーザ照明装置100は、これまでにない小型化を可能とする。また、本実施の形態1のレーザ照明装置100は、従来のフライアイレンズのような光の回折作用を用いてビーム整形を行うのではなく、光の屈折を用いてビーム整形を行う。そのため、波長の変化によるビーム整形や光強度の均一化の乱れをなくすことができ、多波長のレーザ光源を有する場合にも好適に用いることができる。
微小要素レンズ10の面内方向のNAは、上記したように整形したいビーム形状に合わせて定めることができる。面内方向のNAの設定は、微小要素レンズ10内で曲率に方向分布をもたせることや、同じ曲率で微小要素レンズ10のピッチを方向によって変化させることで行われる。図4(B)に示す互いに直交する第1のシリンドリカルレンズ11aと第2のシリンドリカルレンズ11bとは、横方向のピッチd1と縦方向のピッチd2とが同じ長さであるが、曲率を変えることで、縦方向の第1のNAと横方向の第2のNAとを設定している。
微小要素レンズ10のピッチd1,d2は、入射ビーム径よりも小さく、複数の微小要素レンズ10にレーザ光が入射する。微小要素レンズ10のピッチd1,d2は、装置の小型化のため最大でも1mm未満となることが好ましい。ピッチd1,d2が1mm以上となる場合、第1のレンズ1及び入射ビーム径を大きくする必要があり、小型化が困難となる。実施の形態1の微小要素レンズ10のピッチd1,d2は、例えば200μmである。なお、微小要素レンズ10は球面形状だけに限らず、NAの分布によって非球面形状としてもよい。特に、外縁部の輝度を明るくしたい場合は、非球面形状を用いて微小要素レンズ10を作製することが好ましい。
本実施の形態のレーザ照明装置は、スペックルノイズをより低減するために、第1のレンズ1が光軸と垂直な面方向に移動させるレンズ移動機構を有することが好ましい。図5は、本発明の実施の形態1の変形例におけるレーザ照明装置の構成を示す概略図である。
図5に示すレーザ照明装置101は、第1のレンズ1、第2のレンズ2、レーザ光源3、コリメータレンズ4、光拡散素子6及びレンズ移動機構9を備える。なお、図1に示すレーザ照明装置100と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1の変形例において、レンズ移動機構9は、光軸に垂直な面方向に第1のレンズ1を2次元的に移動させる。すなわち、図4(A)に示すように、第1のレンズ1は、光軸と垂直な面方向の2軸に対して2次元的に移動する。レンズ移動機構9は、2軸アクチュエータと2軸アクチュエータを駆動する駆動部とで構成される。2軸アクチュエータは、図4(A)の矢印Y1に示すように、第1のレンズ1を横方向(水平方向)に振動させるとともに、図4(A)の矢印Y2に示すように、第1のレンズ1を縦方向(垂直方向)に振動させる。
第1のレンズ1は、2軸アクチュエータで保持され、面内方向に2次元的に振動する。第1のレンズ1が面内方向に2次元的に振動することにより、各微小要素レンズ10の焦点位置が変化し、移動させる時間を積分すると焦点が面内方向に拡がることとなる。これは、時間積分を行ったときに光源面積が擬似的に拡大したことを意味し、光源面積の拡大によってレーザ光の干渉性が低下し、干渉性ノイズであるスペックルノイズをさらに低減することができる。
また、第1のレンズ1に入射するビーム強度のムラが非常に大きい場合や、微小要素レンズ10の数が入射ビーム径に対して数個しかない場合に、照明面5で光強度が不均一となる。しかしながら、第1のレンズ1を面内方向に振動させることにより、光強度を均一にすることができる。本実施の形態1の第1のレンズ1は、有効径を数mm以下とすることが可能である。このように、第1のレンズ1を非常に小さく形成することができるので、レンズ移動機構9の小型化及び軽量化も可能となる。
レンズ移動機構9は、ビームのパワー密度が高い場合の損傷対策も担う。レーザ光を照射すると、パワー密度が非常に大きな集光点ができ、埃などが焼けることにより光学部品が損傷する場合がある。本実施の形態1の変形例のレーザ照明装置101は小型化を可能とし、特に第1のレンズ1は小径となりパワー密度が増大する可能性がある。しかしながら、レンズ移動機構9によって第1のレンズ1が振動されるので、1点にパワーが集中し続けることを緩和し光学部品の損傷を防ぐことができる。また、仮に、光学部品が損傷し、ある点で光利用効率が低下した場合でも、パワー密度が高い光線がレンズ移動機構9によって損傷した箇所とは異なる箇所を通過するため、利用効率の低下を抑えることができる。
レンズ移動機構9は、第1のレンズ1を2次元的に動かす。そのため、実施の形態1の変形例では、移動させる2軸の周波数をそれぞれ異ならせ、例えば100Hzと111Hzとの正弦波でそれぞれ移動させ、1sec内で2次元的に移動させている。1次元的に移動させた場合や、停止している時間が長い場合、時間積分したときの光源面積の拡大が十分にできない。このため、2次元的なレンズ移動機構9において、移動させる2軸の周波数は約数にならない関係で異ならせる、もしくは振動周波数の変調を行うことが好ましい。
また、移動させる2軸は、図4(A)に示すような直交する2軸に限らず、光軸に平行な回転軸と光軸に垂直な直線軸との2軸であってもよく、又は偏芯した2個の光軸に平行な回転軸の組み合わせであってもよい。
レンズ移動機構9は、本実施の形態1の変形例のように光拡散素子6が設けられている場合、光軸に垂直な面方向に第1のレンズ1を1次元的に移動させてもよい。この場合、光拡散素子6によって、微小要素レンズ10の焦点位置変化に多様性を与え、焦点位置を2次元的に変化させることができる。このように、1次元的に第1のレンズ1を移動させても、2次元的に第1のレンズ1を移動させた場合と同様の効果を得ることができる。さらに、レンズ移動機構9の振動周波数は、レーザ光出射の繰り返し周波数に対し、1倍以上であることが好ましい。振動周波数が低い場合、レンズ移動による輝度のムラが視認される虞がある。また、レーザ光出射の繰り返し周波数に近い場合、輝度変化が周波数のうなりとなって視認され、画質を劣化させる虞がある。
レンズ移動機構9における最大振幅は、微小要素レンズ10の移動方向の最大ピッチよりも大きいことが好ましい。面内方向に移動することによる光源面積の疑似的な拡大は移動振幅に比例し、スペックルノイズも低減される。また、この場合、光源面積を微小要素レンズ10の大きさまで拡大させることができ、レンズ移動機構9の振幅が微小要素レンズ10の移動方向のピッチよりも大きいとき、光源面積の大きさが最大となる。このように、レンズ移動機構9の最大振幅が、微小要素レンズ10の移動方向の最大ピッチよりも大きい場合、光源面積の大きさが最大となる。また、このとき同時に、ビームの光強度が均一化される。
レンズ移動機構9は、面内方向に微小要素レンズ10のピッチよりも大きく振動させることで、照明面5の回折界のスペックルノイズを除去するだけでなく、画像表示装置に適用した場合に表示面(スクリーン8)で発生する像界のスペックルノイズも低減することができる。レンズ移動機構9によって光源面積が拡大されることにより、表示面に到達するビーム角度が多様化し、時間毎に異なるスペックルパターンが作成される。時間毎に異なるスペックルパターンは、観察者の網膜で時間積分され、ノイズが平均化され、像界のスペックルノイズが低下する。
本実施の形態1のレーザ照明装置100,101は、第2のレンズ2のレーザ光入射側に光拡散素子6を備える。実施の形態1では、第2のレンズ2の直前に光拡散素子6が挿入されている。光拡散素子6は、第1のレンズ1と第2のレンズ2との間に設ければよい。光拡散素子6で拡散された光の取り込み効率を高めるためには、光拡散素子6は、第2のレンズ2の直前に配置することが好ましく、第1のレンズ1と第2のレンズ2との間の距離をLとしたとき、第2のレンズ2から、L/4以下の距離に配置することが好ましい。第2のレンズ2から光拡散素子6までの距離がL/4よりも大きくなる場合、レーザ光を第2のレンズ2から照明面5に導くことができず、光量損失が大きくなる。
なお、光拡散素子6は、第2のレンズ2のレーザ光入射面に設けてもよく、これは光量損失がない好ましい形態である。例えば、第2のレンズ2を平凸レンズで構成し、平面側をレーザ光入射側とし、平凸レンズの平面側に拡散面を設ける構成としてもよい。第2のレンズ2のレーザ光入射側にある光拡散素子6によって、スペックルノイズが低減されるとともに、ビームの光強度が均一化される。第2のレンズ2の直前にある光拡散素子6は、照明面5と同程度の有効径を有し、照明面5に対して十分に大きな拡散光源となることで、スペックルノイズを微細化し、スペックルノイズを低減する。また、光拡散素子6は、拡散光源となることで、入射したレーザ光の光強度のムラを低減するとともに、入射したレーザ光を均一な光強度分布とする。
第2レンズ2の直前に設けられた光拡散素子6は、照明面5で生じる回折界のスペックルノイズだけでなく、表示面で生じる像界のスペックルノイズを微細化するとともに像界のスペックルノイズのノイズ強度を低減させ、像界のスペックルノイズも低減させることができる。
光拡散素子6は、第1のレンズ1のレンズ移動機構9と同時に用いることにより、固定したままで大きなスペックルノイズ除去効果を示す。そのため、光拡散素子6の動作は不要である。光拡散素子6は、照明面5と同程度の大きさとなり大きな部品となるが、レンズ移動機構9は第1のレンズ1と同程度の小さな部品で構成することができ、装置の小型化及び軽量化が可能となる。光拡散素子6には、μmオーダの非周期な凹凸パターン面を有する、ホログラフィックディフューザ面、擦り面又はエンボス面などの拡散面を有する光学素子や、母体と屈折率の異なる粒子が混入された拡散板などを用いることができる。また、上記したように第2のレンズ2のレーザ光入射面を拡散面としてもよい。
光拡散素子6の拡散角度は、外縁部になるに従い小さくなることが好ましい。レーザ照明装置100を画像表示装置110に用いる場合、照明面5の外縁部の取り込み効率は、投射レンズ7のケラレにより劣化する。しかしながら、光拡散素子6の拡散角度を中心部から外縁部になるに従い小さくすることで、投射レンズ7によるケラレを補償することができる。実施の形態1では、光拡散素子6としては、入射角度が大きくなるにつれて、拡散角度が小さくなるホログラフィックディフューザを用いている。また、光拡散素子6の表面加工を一定とせずに、中心部から外縁部になるに従い拡散角度が小さくなるように、中心部から外縁部になるに従い変化させてもよい。例えば、表面加工の加工周期を中心部から外縁部に向かって変化させ、同心円状にピッチを大きくすることで実現することができる。
図3の画像表示装置110では、CANパッケージの直径が5.6mmであるレーザ光源3、直径が4mmであるコリメータレンズ4、直径が4mmである第1のレンズ1、直径が15mmである光拡散素子6、直径が15mmである第2のレンズ2、対角の長さが0.5インチである透過型の2次元光変調素子5a、直径が18mmである投射レンズ7を用いる。これにより、外形が20mm×60mmの親指大の画像表示装置110が実現でき、レーザ照明装置100及び画像表示装置110を小型化することができる。
画像表示装置110では、レーザ光源3からのレーザ光をコリメートするのにコリメータレンズ4を用いているが、コリメータレンズ4に代わり、レーザ光源3の光源像を2次元光変調素子5aの中心部に形成する結像レンズをレーザ光源3と第1のレンズ1との間に設けてもよい。コリメート時のビーム径が大きい場合、第1のレンズ1の有効径が大きくなり、照明領域の広がりによる光量損失が生じるという課題がある。この課題に対し、2次元光変調素子5aの中心部にレーザ光源3の光源像を形成する結像レンズを用いることで、レーザ光を2次元光変調素子5aの中心部へ集光させることができ、第1のレンズ1の有効径が大きくとも、照明領域の広がりを抑えることができ、光量損失及びビーム形状の乱れをなくすことができる。
本実施の形態1のレーザ照明装置100の微小要素レンズ10は、図4(B)で示した表裏面で互いに直交するシリンドリカルレンズで構成する他、矩形レンズ、円形レンズ、円錐レンズ及び三角形レンズなど、照明面5の形状に合わせてNAを面内方向に定めやすいような形状で構成することができる。好ましくは、微小要素レンズ10の形状は、矩形とする。矩形とすることで、第1のレンズ1内に微小要素レンズ10を連続的に作製することができ、第1のレンズ1内の不要な領域をなくし、光量損失をなくすことができる。2次元光変調素子5aは、一般的に縦横比が3:4もしくは9:16の矩形形状であるため、微小要素レンズ10も2次元光変調素子5aに合わせた矩形形状とすることが好ましい。矩形の2次元光変調素子5aを照明するとき、微小要素レンズ10の面内方向の縦横のNA比は、2次元光変調素子5aの形状の縦横比と同じであることが好ましい。2次元光変調素子5aの縦横比と微小要素レンズ10の縦横のNA比とを合わせることで、光量損失のないビーム整形が可能となる。
微小要素レンズ10はμmオーダのレンズとなるため、成型や表裏面の位置あわせが困難という問題がある。2次元光変調素子5aを照明する場合、成型などの問題を解決するため、図4(B)のようにNAの異なる第1のシリンドリカルレンズ11a及び第2のシリンドリカルレンズ11bを表裏面に直交させて微小要素レンズ10を作製することが好ましい。微小要素レンズ10をシリンドリカルレンズ形状とすることで、球面レンズに対し金型作製がμmオーダでも容易に行え、レンズ形状(NA)を精確に設計することができる。また、この場合、表裏面の位置あわせを行わずとも、微小要素レンズ10のNAは一定になるため、成型も容易に行え、生産性を高めることができる。なお、複数の第1のシリンドリカルレンズ11aと複数の第2のシリンドリカルレンズ11bとは一体に形成することが好ましい。
さらに、NAが表裏面で異なる微小要素レンズ10では、NAが大きな面をレーザ光の入射側にすることが好ましい。すなわち、レーザ光の入射面側に設けられた第1のシリンドリカルレンズ11aのNAは、レーザ光の出射面側に設けられた第2のシリンドリカルレンズ11bのNAよりも大きいことが好ましい。一般的に、照明面(2次元光変調素子)は、縦方向の長さよりも横方向の長さの方が長い。そのため、光入射側の第1のシリンドリカルレンズ11aのNAをレーザ光が横方向に拡がるように設定し、光出射側の第2の第2のシリンドリカルレンズ11bのNAをレーザ光が縦方向に拡がるように設定してもよい。入射面側の第1のシリンドリカルレンズ11aのNAを出射面側の第2のシリンドリカルレンズ11bのNAよりも大きくすることで球面収差を小さくし、精確にビームを整形することができる。
また、図4(B)では、凸面のシリンドリカルレンズを2つ組み合わせているが、本発明は特にこれに限定されず、凹面のシリンドリカルレンズを2つ組み合わせてもよく、凸面のシリンドリカルレンズと凹面のシリンドリカルレンズとを組み合わせてもよい。
図6は、第1のレンズ及び第2のレンズの配置位置について説明するための図である。第1のレンズ1と第2のレンズ2との間隔をL、第1のレンズ1の有効径をR1、第2のレンズ2の有効径をR2とする。有効径に関しては、最大有効径(ビーム径)である。第2のレンズ2のバックフォーカスをBF2、微小要素レンズ10の最大開口数をNAmとする。このとき、本実施の形態1の第1のレンズ1と第2のレンズ2とは、下記の(1)式、(2)式及び(3)式の関係を有することが好ましい。
L−R1/NAm<BF2<L+R1/NAm・・・(1)
R2>2×R1・・・(2)
R2<4×L×NAm・・・(3)
第2のレンズ2のバックフォーカスBF2が上記の(1)式の範囲内であるとき、第2のレンズ2は、微小要素レンズ10から拡がったレーザ光の拡がり角を補償し、中心部の光線を略平行化するとともに、外縁部の光線を内側に曲げることができる。第2のレンズ2のバックフォーカスBF2が上記の(1)式の範囲内であることで、均一な照明と光量損失がない光量伝達が可能となる。第2のレンズ2のバックフォーカスBF2が上記の(1)式の範囲より長い場合は、微小要素レンズ10からの拡がり角を補償できず、ビームは発散し光量損失が大きくなる。一方、第2のレンズ2のバックフォーカスBF2が上記の(1)式の範囲よりも短い場合は、外縁部の光線が大きく内側に曲げられることで、照明面5では外縁部の輝度が中央部よりも高くなって不均一になるとともに、微小要素レンズ10によって整形されるビーム形状が円形に崩れることとなる。
本実施の形態1のレーザ照明装置100の第2のレンズ2の有効径R2は、照明面5と同程度の大きさとなるが、第1のレンズ1の有効径R1が上記の(2)式の範囲内であり、第2のレンズ2の有効径R2の半分以下であれば装置の小型化が十分可能となる。また、第2のレンズ2の有効径R2と微小要素レンズ10の最大開口数NAmとが上記の(3)式の範囲を満たすことにより、複数の微小要素レンズ10によって拡げられたレーザ光が第2のレンズ2上で重畳し、ビームの光強度の均一化を達成することができる。
このように、上記の(1)式、(2)式及び(3)式の関係を満たすように第1のレンズ1及び第2のレンズ2を配置することで、ビームの光強度を均一にすることができ、装置を小型化することができ、効率の良い照明性能を得ることができる。
なお、実施の形態1では、第1のレンズ1と第2のレンズ2との間隔Lは15mmであり、第1のレンズ1の有効径R1は2mmであり、第2のレンズ2の有効径R2は14mmであり、第2のレンズ2のバックフォーカスBF2は16.6mmであり、微小要素レンズ10の最大開口数NAmは0.33であり、上記の(1)式、(2)式及び(3)式の関係を満たすように第1のレンズ1と第2のレンズ2とが配置され、縦横比が3:4の長方形状となるように照明面5が均一に照明される。
光学系の小型化を可能とするためには、微小要素レンズ10の最大開口数NAmが0.2よりも大きいことが好ましい。微小要素レンズ10の最大開口数NAmを0.2よりも大きくすることで、第1のレンズ1と第2のレンズ2との間の距離を短くしながら、均一に照明することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2におけるカラー画像表示装置210の構成を示す概略図である。実施の形態2におけるカラー画像表示装置210は、3波長のレーザ光源を用いたカラーレーザ照明装置200を含む。なお、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
カラー画像表示装置210は、カラーレーザ照明装置200、2次元光変調素子5a、投射レンズ7及びスクリーン8を備える。カラーレーザ照明装置200は、第1のレンズ1、第2のレンズ2、レーザ光源3R,3G,3B、コリメータレンズ4、光拡散素子6、クロスプリズム12及びダイクロイックミラー13を備える。
レーザ光源3Rは、赤色のレーザ光を出射する赤色半導体レーザである。レーザ光源3Gは、緑色のレーザ光を出射する緑色SHG(Second Harmonic Generation)レーザである。レーザ光源3Bは、青色のレーザ光を出射する青色半導体レーザである。レーザ光源3Rを出射したレーザ光とレーザ光源3Bを出射したレーザ光とは、実施の形態1と同様にコリメータレンズ4によってコリメートされる。緑色SHGレーザは、非線形結晶による波長変換レーザを用いており、拡がり角が小さいレーザ光が出力される。
レーザ光源3Gを出射した緑色レーザ光は、クロスプリズム12に入射する。クロスプリズム12は、レーザ光源3Gを出射した緑色レーザ光をダイクロイックミラー13に向けて反射させる。また、レーザ光源3Bを出射した後、コリメータレンズ4によって平行光に変換された青色レーザ光は、クロスプリズム12に入射する。クロスプリズム12は、レーザ光源3Bを出射した青色レーザ光をダイクロイックミラー13に向けて反射させる。このとき、クロスプリズム12は、青色レーザ光と緑色レーザ光とを合波する。
レーザ光源3Gを出射した緑色レーザ光とレーザ光源3Bを出射した青色レーザ光とは、クロスプリズム12で合波された後、ダイクロイックミラー13に入射する。レーザ光源3Rを出射した後、コリメータレンズ4によって平行光に変換された赤色レーザ光は、ダイクロイックミラー13に入射する。ダイクロイックミラー13は、赤色レーザ光を第1のレンズ1に向けて透過させるとともに、青色レーザ光及び緑色レーザ光を第1のレンズ1に向けて反射させる。このとき、ダイクロイックミラー13は、赤色レーザ光と青色レーザ光と緑色レーザ光とを合波する。このように、3波長のレーザ光は同軸化され、第1のレンズ1に入射される。第1のレンズ1以降の構成は、図3と同様の構成となっているので、説明は省略する。
実施の形態2におけるカラーレーザ照明装置200は、赤色、緑色及び青色の3つの波長のレーザ光を出射するレーザ光源3R,3G,3Bを備えている。各レーザ光源3R,3G,3Bを出射したレーザ光が同軸化されることで、1組の第1のレンズ1と第2のレンズ2とを用いて、ビーム整形、均一照明、スペックルノイズの除去、装置の小型化及び画像のカラー化を実現することができる。本実施の形態2の第1のレンズ1と第2のレンズ2とは、入射するレーザ光のビーム径や波長によらず、ビーム整形、均一照明及びスペックルノイズの除去を可能とするため、複数のレーザ光源を用いた画像のカラー化をコンパクトなカラーレーザ照明装置200を用いて行うことができる。また、複数のレーザ光源を出射したレーザ光を同軸化することで、どのような波長のレーザ光源であっても、照明面5(2次元光変調素子5a)に対して偏りがない角度での照明が可能となる。
本実施の形態2のカラーレーザ照明装置200及びカラー画像表示装置210では、複数のレーザ光源に用いられる最長波長λlと、複数のレーザ光源に用いられる最短波長λsと、第1のレンズ1の最大有効径R1と、微小要素レンズ10の最小ピッチdとが、下記の(4)式及び(5)式の関係を有することが好ましい。
d>10×(λl−λs)・・・(4)
d<R1/3・・・(5)
本実施の形態2では、μmオーダの微小要素レンズ10を用いることによって回折色収差が発生し、照明面5の外縁部の色のばらつきや光量損失を引き起こす。これが、小型化したカラーレーザ照明装置200及びカラー画像表示装置210の課題となる。しかしながら、最長波長λlと最短波長λsと微小要素レンズ10の最小ピッチdとが上記の(4)式の関係を満たすことで、多色のレーザ光源を用いた場合でも、回折色収差が抑えられ、照明面5(2次元光変調素子5a)における各色のビーム整形のばらつきを抑えることができる。特に、色収差が大きくなる最長波長λl及び最短波長λsと微小要素レンズ10の最小ピッチdとが上記の(4)式の関係を満たすことで、波長数を増やした場合にも対応することができる。
また、微小要素レンズ10の最小ピッチdは、上記の(5)式の関係を満たし、第1のレンズ1の有効径R1に対し、微小要素レンズ数を少なくとも3よりも多くする。微小要素レンズ数が3以下の場合、入射ビームに対する微小要素レンズ10の偏芯による影響がみられ、ビームの均一化を阻害する。特に、複数(多波長)のレーザ光源を用いた場合、微小要素レンズ10の最小ピッチdと第1のレンズ1の最大有効径R1とが上記の(5)式の関係を満たさなければ、レーザ光源毎のばらつきや調整精度の影響を受けることとなり、入射するレーザ光のビーム径や波長によらず、ビーム整形、均一照明及びスペックルノイズの除去を可能とする第1のレンズ1と第2のレンズ2との特徴を劣化させることとなる。このため、上記の(5)式の関係を微小要素レンズ10の最小ピッチdが満たすことで、本発明の機能を十分に発揮することができる。
また、本実施の形態2のカラーレーザ照明装置200では、複数のレーザ光源に用いられる最長波長λlと、複数のレーザ光源に用いられる最短波長λsと、微小要素レンズ10の最小ピッチdとが、下記の(6)式の関係を有することが好ましい。
100×(λl−λs)<d<2000×(λl−λs)・・・(6)
微小要素レンズ10は、非常に小さいため、ダブレット化などの色分散による色収差の補償が困難である。本実施の形態2のカラーレーザ照明装置200では、この色分散色収差を回折色収差で補償することが好ましい。微小要素レンズ10の最小ピッチdが上記の(6)式の関係を満たす場合、回折色収差によって色分散色収差が補償される。上記の(6)式に示すように、微小要素レンズ10の最小ピッチdが100×(λl−λs)の値以下である場合、回折による色収差が大きくなり、微小要素レンズ10の最小ピッチdが2000×(λl−λs)の値以上である場合、色分散による色収差が大きくなる。微小要素レンズ10の最小ピッチdが上記の(6)式の関係を満たすことで、多波長のレーザ光源を用いても、1組の第1のレンズ1と第2のレンズ2とを用いたコンパクトな構成で、本発明の機能を達成することができる。
なお、実施の形態2では、最長波長λlにはレーザ光源3Rが出射する赤色レーザ光の波長640nmが用いられ、最短波長λsにはレーザ光源3Bが出射する青色レーザ光の波長445nmが用いられ、微小要素レンズ10の最小ピッチdは120μmであり、第1のレンズ1の有効径R1は2mmであり、上記の(4)式、(5)式及び(6)式の関係を満たすように第1のレンズ1と第2のレンズ2とが配置され、画像をカラー化する場合でも、ビーム整形、均一照明、スペックルノイズの除去及びカラーレーザ照明装置200とカラー画像表示装置210の小型化を実現することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3におけるレーザ照明装置について説明する。なお、実施の形態3におけるレーザ照明装置は、実施の形態1におけるレーザ照明装置と第1のレンズの構成のみが異なる。そこで、以下の説明では、第1のレンズのみについて説明する。図8(A)は、本発明の実施の形態3における第1のレンズを示す拡大図であり、図8(B)は、図8(A)の微小要素レンズを示す拡大図である。
実施の形態3における第1のレンズ1aは、ピッチの異なる微小要素レンズ10aからなる。各々の微小要素レンズ10aは、面内方向に定められた同じNAを有する。実施の形態3の微小要素レンズ10aは、第1のNAを有する、レーザ光の入射側に形成された横方向の第1のシリンドリカルレンズ12aと、第1のNAとは異なる第2のNAを有する、レーザ光の出射側に形成された縦方向の第2のシリンドリカルレンズ12bとを有する。全ての微小要素レンズ10aは、縦方向に第1のNAを有し、横方向に第2のNAを有し、第1のシリンドリカルレンズ12a及び第2のシリンドリカルレンズ12bのピッチに対応して曲率半径が異なり、全ての微小要素レンズ10aが同じNAとなるようにしている。
横方向に隣接する微小要素レンズ10aは、横方向のピッチd1が異なり、縦方向のピッチd2が同じである。また、縦方向に隣接する微小要素レンズ10aは、横方向のピッチd1が同じであり、縦方向のピッチd2が異なる。すなわち、複数の微小要素レンズのうちの1の微小要素レンズは、1の微小要素レンズの周囲に隣接する他の微小要素レンズと異なるレンズ径を有している。
実施の形態3の第1のレンズ1aは、複数の微小要素レンズ10aを備える。複数の微小要素レンズ10aは、面内方向に各々定められたNAを有するとともに、少なくとも1つが異なるレンズ径を有する。複数の微小要素レンズ10aのうちの少なくとも1つのレンズ径を異ならせることで、レンズ径を一定としたときに生じるレーザ光の回折パターンをなくすことができる。複数の微小要素レンズ10aのレンズ径を一定とした場合、微小要素レンズ10aがμmオーダで作製されるとともに光源にレーザ光が用いられるため、回折作用によって、照明面5で波長による光強度分布や意図しない光強度パターンが発生する虞がある。本実施の形態3では、レーザ光と微小要素レンズ10とによる回折作用が照明面5に与える悪影響をなくすことができる。
また、図8のよう微小要素レンズ10aを直交させる第1のシリンドリカルレンズ12a及び第2のシリンドリカルレンズ12bで構成することにより、ピッチを異ならせて面内方向の2次元のNAを一定とさせる本実施の形態3の微小要素レンズ10aの金型作製及び成形を効率よく行うことができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4におけるレーザ照明装置について説明する。なお、実施の形態4におけるレーザ照明装置は、実施の形態1におけるレーザ照明装置と第1のレンズの構成のみが異なる。そこで、以下の説明では、第1のレンズのみについて説明する。図9(A)は、本発明の実施の形態4における第1のレンズを示す拡大図であり、図9(B)は、凸面シリンドリカルレンズと凸面シリンドリカルレンズとを組み合わせた微小要素レンズを示す拡大図であり、図9(C)は、凹面シリンドリカルレンズと凹面シリンドリカルレンズとを組み合わせた微小要素レンズを示す拡大図である。
実施の形態4における第1のレンズ1bは、複数の微小要素レンズ10bを備える。微小要素レンズ10bは、第1のNAを有する、レーザ光の入射側に形成された横方向の第1のシリンドリカルレンズ13aと、第1のNAとは異なる第2のNAを有する、レーザ光の出射側に形成された縦方向の第2のシリンドリカルレンズ13bとを有する。
第1のシリンドリカルレンズ13aは、曲面がレーザ光の入射側に突出している凸面シリンドリカルレンズ14aと、曲面がレーザ光の出射側に突出している凹面シリンドリカルレンズ14bとを含む。第2のシリンドリカルレンズ13bは、曲面がレーザ光の出射側に突出している凸面シリンドリカルレンズ15aと、曲面がレーザ光の入射側に突出している凹面シリンドリカルレンズ15bとを含む。
第1のレンズ1bは、凸面と凹面とが縦方向に交互に並んだ複数の第1のシリンドリカルレンズ13aと、凸面と凹面とが横方向に交互に並んだ複数の第2のシリンドリカルレンズ13bとから構成される。
微小要素レンズ10bは、凹凸の組み合わせで4パターンの微小要素レンズ101,102,103,104を含む。微小要素レンズ101は、凸面シリンドリカルレンズ14aと凸面シリンドリカルレンズ15aとを組み合わせて構成される。微小要素レンズ102は、凸面シリンドリカルレンズ14aと凹面シリンドリカルレンズ15bとを組み合わせて構成される。微小要素レンズ103は、凹面シリンドリカルレンズ14bと凸面シリンドリカルレンズ15aとを組み合わせて構成される。微小要素レンズ104は、凹面シリンドリカルレンズ14bと凹面シリンドリカルレンズ15bとを組み合わせて構成される。
また、入射面側の凸面シリンドリカルレンズ14a及び凹面シリンドリカルレンズ14bの拡散方向と、出射面側の凸面シリンドリカルレンズ15a及び凹面シリンドリカルレンズ15bの拡散方向とは互いに直交する。
図9(B)では、凸面シリンドリカルレンズと凸面シリンドリカルレンズとで構成される微小要素レンズ101を示し、図9(C)では、凹面シリンドリカルレンズと凹面シリンドリカルレンズとで構成される微小要素レンズ104を示している。凸面シリンドリカルレンズ14aと凹面シリンドリカルレンズ14bとは、面内方向に定められた同じNAを有している。また、凸面シリンドリカルレンズ15aと凹面シリンドリカルレンズ15bとは、面内方向に定められた同じNAを有している。微小要素レンズ13は、縦方向に第1のNAを有し、横方向に第2のNAを有しており、ビーム整形、光強度の均一化及びスペックルノイズの低減の機能を発揮する。
なお、複数の微小要素レンズ13は、凸レンズと、凸レンズと同じ開口数を有する凹レンズとを含み、凸レンズと凹レンズとは、面内方向に交互に連なって配置させてもよい。
第1のレンズ1bは、光入射面側又は光出射面側において、同じNAを有する凸レンズと凹レンズとが第1の方向に向かって交互に連なっているとともに、同じNAを有する凸レンズ又は凹レンズが第1の方向に垂直に交わる第2の方向に向かって連なっている。微小要素レンズ10bのNAが大きくなるほど、装置の小型化が可能となる。しかしながら、NAを大きくするとき、微小要素レンズ10bが全て凸面シリンドリカルレンズで構成される場合、隣接する微小要素レンズ10bの接続部が谷形状となるため、成形が困難になるという課題がある。
本実施の形態4は、凹面シリンドリカルレンズと凸面シリンドリカルレンズとが交互に配置されることで、隣接する微小要素レンズ10bの接続部がなだらかな面となり、成形が容易となる。したがって、NAを大きくしながら、精確な形状の成形を実現することができるとともに、生産性を向上させることができる。
また、本実施の形態4は、同じNAでも凸面シリンドリカルレンズと凹面シリンドリカルレンズとを用いることで、微小要素レンズ10bの焦点面が光軸方向にずれ、微小要素レンズ10bのビームが重畳するパターンが光軸方向に多様化することでスペックルノイズをより低減させることができる。
また、第1のレンズ1bのように、レーザ光の入射側のシリンドリカルレンズとレーザ光の出射側のシリンドリカルレンズとを直交させることにより、2次元方向のNAの定まった凹面と凸面とが交互に連なる微小要素レンズ10bの金型作製及び成形を効率よく行うことができる。
(実施の形態5)
図10(A)は、本発明の実施の形態5におけるレーザ照明装置300の構成を示す概略図であり、図10(B)は、図10(A)に示す第1のレンズを光軸回りに90度回転させた概略断面図である。なお、実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。図10(A)に示すレーザ照明装置300は、第1のレンズ1d、第2のレンズ2、レーザ光源3、コリメータレンズ4及び光拡散素子6を備える。なお、図10(A)では、レーザ光源3、コリメータレンズ4及び光拡散素子6を省略している。
実施の形態5における第1のレンズ1dは、複数の微小要素レンズ10dを備える。微小要素レンズ10dは、光軸から離れるに従って光軸に対する傾きが大きくなる。すなわち、微小要素レンズ10dが第1のレンズ1dの光軸から離れるに従って、微小要素レンズ10dの中心軸と第1のレンズ1dの光軸との傾きは大きくなる。
レーザ光は、微小要素レンズ10dが光軸から離れるに従い光軸に対して傾きを有する第1のレンズ1dに入射する。レーザ光は、第1のレンズ1dの微小要素レンズ10dの定められたNAによって重畳しながら拡がり、第2のレンズ2によって微小要素レンズ10dの拡がり角が補償され、照明面5を照明している。第1のレンズ1dは、微小要素レンズ10dが光軸に対して傾きを有することで、照明面5の中央に全ての微小要素レンズ10dの主光線が集まるようにしている。
すなわち、第1のレンズ1dは、複数の微小要素レンズ10dを有し、複数の微小要素レンズ10dは、レーザ光の光軸から離れるに従って形状が変化し、第1のレンズ1dは、全体で照明面5の中央にレーザ光を集光させるレンズ機能を有している。
各々の微小要素レンズ10dは、面内方向に定められた同じNAを有する。実施の形態5の微小要素レンズ10dは、第1のNAを有する、レーザ光の入射側に形成された横方向の第1のシリンドリカルレンズと、第1のNAとは異なる第2のNAを有する、レーザ光の出射側に形成された縦方向の第2のシリンドリカルレンズとを有する。そして、第1のシリンドリカルレンズは、レーザ光の光軸から離れるに従って光軸に対する角度が大きくなるように形成される。同様に、第2のシリンドリカルレンズは、レーザ光の光軸から離れるに従って光軸に対する角度が大きくなるように形成される。
例えば、実施の形態1では、複数のレーザ光源を用いた場合、それぞれのレーザ光源からのレーザ光の第1のレンズ1への入射位置のずれが照明面5における光強度のムラ及びビーム整形形状の乱れの要因となる虞がある。また、実施の形態1では、第1のレンズ1の有効径が大きくなった場合、照明面5内の外縁部での光強度が低下したり、照明領域が拡がってしまい光量損失が生じたりする虞がある。これに対し、本実施の形態5では、第1のレンズ1dが照明面5の中央部にレーザ光を集光させるので、複数のレーザ光源を使用した場合や第1のレンズ1dの有効径が大きい場合であっても上記の問題を解決することができる。特に、多波長(赤、緑及び青)の複数のレーザ光源を用いる場合に本実施の形態5は好適である。
また、第1のレンズ1dは、全体でレンズ機能を有することで、第1のレンズ1dへのレーザ光の入射位置や第1のレンズ1dの半径にかかわらず、照明面5の中央部に複数の微小要素レンズ10dからのレーザ光を重畳させことができる。照明面5の中央部にレーザ光を重畳させ、ビーム整形をすることにより、照明面5付近への光量損失をなくし、照明面5における光強度のムラや照明面5の外縁部の光強度の低下をなくし、照明面5を均一に照明することができる。また、照明面5の外縁部でも微小要素レンズ10dからのレーザ光を重畳させることで、スペックルノイズを低下させることができる。
次に、実施の形態5の変形例における第1のレンズについて説明する。図11(A)は、本発明の実施の形態5の変形例における第1のレンズを示す概略図であり、図11(B)は、図11(A)に示す第1のレンズを光軸回りに90度回転させた概略断面図である。
実施の形態5の変形例における第1のレンズ1eは、複数の微小要素レンズ10eを備える。微小要素レンズ10eは、レーザ光入射面側で矩形形状の球面レンズとなり、レーザ光出射面側はレンズ全体が凸レンズとなる凸面形状となっている。微小要素レンズ10eのレーザ光入射面は光軸に対して離れても同じ形状となっているが、レーザ光出射面は光軸から離れるに従い形状が変化している。
各々の微小要素レンズ10eは、面内方向に定められた同じNAを有する。実施の形態5の変形例の微小要素レンズ10eは、レーザ光の入射面側に形成された凸レンズと、レーザ光の出射面側に形成された凸レンズの一部とを有する。
第1のレンズ1eは、レーザ光出射面側の凸レンズ形状により、レンズ全体でもレンズ機能を有し、照明面5の中央部に全ての微小要素レンズ10eの主光線が集光される。実施の形態5の変形例の第1のレンズ1eは、実施の形態5の第1のレンズ1dと同様に、照明面5の中央部に微小要素レンズ10eからのレーザ光を重畳させることで、実施の形態5の上記の問題を解決することができる。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6における画像表示装置410の構成を示す概略図である。なお、実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。実施の形態6における画像表示装置410は、レーザ照明装置400、2次元光変調素子5a、投射レンズ7及びスクリーン8を備える。レーザ照明装置400は、第1のレンズ1、第2のレンズ2、光拡散素子6及び複数のレーザ光源31,32,33を備える。
レーザ光源31は、赤色のレーザ光を出射する赤色半導体レーザである。レーザ光源32は、緑色のレーザ光を出射する緑色SHGレーザである。レーザ光源33は、青色のレーザ光を出射する青色半導体レーザである。緑色SHGレーザは、非線形結晶による波長変換レーザを用いており、拡がり角が小さいレーザ光が出力される。
レーザ光源31,32,33は、出射したレーザ光の各主光線が、照明面である2次元光変調素子5aの中央部を通過するように配置されている。ここでいう主光線とは、第1のレンズ1が含む複数の微小要素レンズ10のNAは無視し、第1のレンズ1全体のレンズパワーのみ考慮している。特に、レーザ光源31及びレーザ光源33からのレーザ光は、第1のレンズ1の光入射面に対して主光線が傾いている。レーザ光源32からのレーザ光は、実施の形態1と同じく、2次元光変調素子5aを照明している。
レーザ光源31及びレーザ光源33からのレーザ光は、第1のレンズ1に傾いて入射しながら、微小要素レンズの定められたNAによりビーム整形される。第1のレンズ1の微小要素レンズ10によって拡げられたレーザ光は、第2のレンズ2によって拡がり角が補償され、2次元光変調素子5aを照明する。このとき、各レーザ光源31,32,33の主光線が、2次元光変調素子5aの中央部を通過することで、照明面である2次元光変調素子5aの中央部に、適切なビーム整形が行われるとともに、光強度分布が均一化される。
複数のレーザ光源を用いた場合、それぞれのレーザ光源からのレーザ光の第1のレンズ1への入射位置のずれが照明面における光強度のムラ及びビーム整形形状の乱れの要因となる虞がある。また、複数のレーザ光源からのレーザ光を同軸化するには、ダイクロイックミラーなどの光学部品が必要となり、コスト削減や小型化を阻害する要因となる。
これに対し、本実施の形態6は、複数のレーザ光源を用いた場合に生じる上記の問題を解決する。全てのレーザ光の主光線が2次元光変調素子5aの中央を通ることで、どのレーザ光源に対しても、2次元光変調素子5aの中央部に、微小要素レンズ10で定めたNAに応じたビーム整形が実現されるとともに、光強度分布が均一化され、ビーム形状の乱れによる光量損失をなくすことができる。
また、レーザ光の主光線が第1のレンズ1の光入射面に対して傾いて入射するので、微小要素レンズ10の焦点位置が多様化し、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、本実施の形態6は、複数のレーザ光源を用いたとしても、複数のレーザ光源の配置位置の自由度が高くなる。さらにまた、複数のレーザ光源を用いて、赤、緑及び青の3波長のレーザ光による画像表示装置のカラー化及び高輝度化を実現した場合でも装置の小型化を実現することができる。
画像表示装置410では、各レーザ光源31,32,33の主光線が2次元光変調素子5aの中央部を通過するように各レーザ光源31,32,33の配置角度を調整しているが、本実施の形態6では各レーザ光源31,32,33の主光線が2次元光変調素子5aの中央部を通過するように各部品を設計すればよく、例えば、第1のレンズ1とレーザ光源31,32,33との間にレンズ又はミラーを配置し、各レーザ光源31,32,33の主光線が2次元光変調素子5aの中央部を通過するような構成としてもよい。
図13は、本発明の実施の形態6の変形例における画像表示装置の構成を示す概略図である。なお、実施の形態6と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。実施の形態6の変形例における画像表示装置510は、レーザ照明装置500、2次元光変調素子5a、投射レンズ7及びスクリーン8を備える。レーザ照明装置500は、第1のレンズ1、第2のレンズ2、光拡散素子6、複数のレーザ光源31,32,33及び結像レンズ41を備える。
結像レンズ41は、複数のレーザ光源31,32,33と第1のレンズ1との間に配置されており、複数のレーザ光源31,32,33の光源像を2次元光変調素子5aの中心部に形成する。
複数のレーザ光源31,32,33を出射したレーザ光は、それぞれ結像レンズ41に入射する。結像レンズ41を出射したレーザ光は、第1のレンズ1に入射する。このとき、複数のレーザ光源31,32,33を出射したレーザ光は、照明面である2次元光変調素子5aの中央部を通過するように結像される。第1のレンズ1以降の構成は、図12と同様の構成となっている。
このように、2次元光変調素子5aの中心部にレーザ光源31,32,33の光源像を形成する結像レンズ41がレーザ光源31,32,33と第1のレンズ1との間に設けられるので、第1のレンズ1の有効径が大きくとも、照明領域の広がりを抑えることができ、光量損失及びビーム形状の乱れを抑えることができる。また、上記実施の形態6と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上記実施の形態6の構成に限定されず、赤、緑及び青の3色以上のレーザ光源を用いたレーザ照明装置及び画像表示装置にも適用することができる。また、レーザ光源の波長やレーザ光の出射形状も特に限定されず、マルチストライプなどのアレイ構造や、外部共振器型のレーザ光源を用いてもよい。また、レーザ照明装置400の照明面は2次元形状に限定されず、1次元形状であってもよい。
さらに、実施の形態6では、画像表示装置410の表示面をスクリーン8としているが、本発明は特にこれに限定されず、表示面には様々なスクリーンを用いることができる。また、スクリーンがなく、2次元光変調素子を視聴者が直接観察する画像表示装置とすることもできる。実施の形態6では、透過型の2次元光変調素子5aを用いているが、反射型の2次元光変調素子を用いてもよい。本実施の形態6のレーザ照明装置400は、第2のレンズ2により第1のレンズ1を出射したレーザ光の発散角を補償し、レーザ光の略平行化及び収束光化ができる。そのため、テレセントリック光線が必要な光変調素子や、PBS(偏光ビームスプリッタ)などの光学部品が光変調素子の直前に必要な光変調素子に対しても効率よい照明ができ、投射レンズ7へ光量損失なく導くことができる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係るレーザ照明装置は、レーザ光源と、面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズが並べて配置され、前記レーザ光源から出射したレーザ光を前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げることで、それぞれの微小要素レンズを通過するレーザ光を重畳する第1のレンズと、前記第1のレンズよりも大きな有効径を有し、前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられたレーザ光の拡がり角を補償する第2のレンズとを備える。
この構成によれば、レーザ光源によって出射されたレーザ光が入射する第1のレンズは、面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズが並べて配置されている。そして、レーザ光源から出射したレーザ光が複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられることで、それぞれの微小要素レンズを通過するレーザ光は重畳される。第1のレンズよりも大きな有効径を有する第2のレンズによって、複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられたレーザ光の拡がり角が補償される。
したがって、レーザ光源から出射したレーザ光が複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げることで重畳されるので、回折界及び像界のスペックルノイズを除去することができる。また、面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズのそれぞれによって照明面を均一に照明することができる。さらに、第1のレンズの複数の微小要素レンズによって、レーザ光源から出射したレーザ光が拡げられるととともに重畳されるので、レーザ光を拡げるための光学系及びレーザ光を重畳させるための光学系など複数の光学系が不要となり、小型化を実現することができる。また、第2のレンズにより、照射面の外縁部の均一性を確保し、照明する光線を収束光化することができる。
また、上記のレーザ照明装置において、光軸に垂直な面方向に前記第1のレンズを移動させる移動機構をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、光軸に垂直な面方向に第1のレンズが移動されるので、回折界及び像界のスペックルノイズをより確実に除去することができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記移動機構における最大振幅は、前記微小要素レンズの移動方向の最大ピッチよりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、移動機構における最大振幅は、微小要素レンズの移動方向の最大ピッチよりも大きいので、光源面積の疑似的な拡大は移動振幅に比例し、スペックルノイズをより低減することができる。また、移動機構における最大振幅が微小要素レンズの移動方向の最大ピッチよりも大きいとき、擬似的に拡大される光源面積が最大となるので、光強度をより均一にすることができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記第2のレンズのレーザ光入射側に設けられ、前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられたレーザ光を拡散させる光拡散素子をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、第2のレンズのレーザ光入射側に光拡散素子が設けられているので、スペックルノイズを低減することができるとともに、レーザ光の光強度のムラを低減し、照明面におけるレーザ光の光強度分布を均一にすることができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間隔Lと、前記第1のレンズの有効径R1と、前記第2のレンズの有効径R2と、前記第2のレンズのバックフォーカスBF2と、前記微小要素レンズの開口数NAmとは、下記の(1)式〜(3)式の関係を満たすことが好ましい。
L−R1/NAm<BF2<L+R1/NAm・・・(1)
R2>2×R1・・・(2)
R2<4×L×NAm・・・(3)
この構成によれば、第2のレンズのバックフォーカスBF2が上記の(1)式を満たす場合、第2のレンズの中心部を通過するレーザ光を略平行にすることができるとともに、外縁部を通過するレーザ光を内側に曲げることができ、複数の微小要素レンズによって拡げられたレーザ光の拡がり角を補償することができる。また、バックフォーカスBF2が上記の(1)式を満たす場合、均一な照明と損失がない光量伝達を実現することが可能となる。さらに、第2のレンズの有効径R2は、照明面と同程度の大きさとなるが、第1のレンズの有効径R1が上記の(2)式を満たす場合、第1のレンズの有効径R1は第2のレンズの有効径R2の半分以下となり、装置の小型化が十分可能となる。さらにまた、第2のレンズの有効径R2と微小要素レンズの開口数NAmとが上記の(3)式を満たす場合、複数の微小要素レンズからのレーザ光が第2のレンズ上で重畳し、レーザ光の光強度分布を均一にすることができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記レーザ光源は、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光を出射し、前記レーザ光源に用いられる最長波長λlと、前記レーザ光源に用いられる最短波長λsと、前記第1のレンズの有効径R1と、前記微小要素レンズの最小ピッチdとは、下記の(4)式及び(5)式の関係を満たすことが好ましい。
d>10×(λl−λs)・・・(4)
d<R1/3・・・(5)
この構成によれば、微小要素レンズの最小ピッチdが上記の(4)式の関係を満たすことで、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光を用いた場合でも、回折による色収差が抑えられ、照明面における各レーザ光のビーム整形のばらつきを抑えることができる。また、微小要素レンズの数が3つ以下の場合、入射ビームに対する微小要素レンズの偏芯による影響がみられ、レーザ光の均一化を阻害する虞がある。しかしながら、微小要素レンズの最小ピッチdが上記の(5)式の関係を満たす場合、微小要素レンズ数が少なくとも3つよりも多くなり、レーザ光源毎のばらつきや調整精度の影響を受けずに、レーザ光の光強度分布を均一にすることができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記レーザ光源は、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光を出射し、前記複数のレーザ光は、同軸化された後、前記第1のレンズに入射することが好ましい。
この構成によれば、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光は、同軸化された後、第1のレンズに入射するので、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光を偏りがない角度で照明面に照明することができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記複数の微小要素レンズのそれぞれは、レーザ光の入射面側に形成された第1のシリンドリカルレンズと、前記第1のシリンドリカルレンズとは開口数が異なり、レーザ光の出射面側に前記第1のシリンドリカルレンズに直交するように形成された第2のシリンドリカルレンズとを含むことが好ましい。
この構成によれば、レーザ光源を出射したレーザ光は、第1のシリンドリカルレンズの開口数に対応する角度で所定の方向に拡げられ、第1のシリンドリカルレンズによって拡げられたレーザ光は、第2のシリンドリカルレンズの開口数に対応する角度で所定の方向に直交する方向に拡げられる。したがって、照明面におけるレーザ光の光強度分布を平均化することができる。また、微小要素レンズからなる第1のレンズの成型及び加工を容易にし、生産性を高めることができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記第1のシリンドリカルレンズの開口数は、前記第2のシリンドリカルレンズの開口数よりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、第1のシリンドリカルレンズの開口数は、第2のシリンドリカルレンズの開口数よりも大きいので、球面収差を小さくすることができ、精確にビームを整形することができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記複数の微小要素レンズは、面内方向に各々定められた開口数を有するとともに、少なくとも1つが異なるレンズ径を有することが好ましい。
この構成によれば、数の微小要素レンズは、面内方向に各々定められた開口数を有するとともに、少なくとも1つが異なるレンズ径を有するので、各微小要素レンズのレンズ径を一定としたときに生じるレーザ光の回折パターンをなくすことができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記複数の微小要素レンズは、前記第1のレンズ全体でレンズ機能を有するように、レーザ光の光軸から離れるに従って形状が変化していることが好ましい。
この構成によれば、第1のレンズ全体でレンズ機能を有するので、第1のレンズの入射位置及び有効径にかかわらず、照明面の中央部に微小要素レンズからのレーザ光を重畳させことができる。照明面の中央部にレーザ光を重畳させることにより、照明面付近の光量損失をなくし、光強度のムラや照明面外縁部の光強度の低下がない均一な照明を行うことができる。また、外縁部でも微小要素レンズからの光を重畳させることでスペックルノイズを低下させることができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記複数の微小要素レンズは、凸レンズと、前記凸レンズと同じ開口数を有する凹レンズとを含み、前記凸レンズと前記凹レンズとは、面内方向に交互に連なって配置されていることが好ましい。
この構成によれば、凸レンズと凹レンズとが面内方向に交互に連なって配置されるので、隣接する微小要素レンズの接続部分がなだらかな面となり、成形を容易にすることができる。また、同じ開口数を有する凸レンズと凹レンズとを用いることで、微小要素レンズの焦点面が光軸方向にずれ、微小要素レンズによって重畳されるレーザ光のパターンが光軸方向に多様化し、スペックルノイズをより低減させることができる。
また、上記のレーザ照明装置において、前記複数の微小要素レンズは、レーザ光の入射面側に凸面を有する凸面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に前記凸面シリンドリカルレンズが形成された第1の微小要素レンズと、レーザ光の入射面側に前記凸面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に凹面を有する凹面シリンドリカルレンズが形成された第2の微小要素レンズと、レーザ光の入射面側に前記凹面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に前記凸面シリンドリカルレンズが形成された第3の微小要素レンズと、レーザ光の入射面側に前記凹面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に前記凹面シリンドリカルレンズが形成された第4の微小要素レンズとを含み、前記入射面側の前記凸面シリンドリカルレンズ及び前記凹面シリンドリカルレンズの拡散方向と、前記出射面側の前記凸面シリンドリカルレンズ及び前記凹面シリンドリカルレンズの拡散方向とが直交することが好ましい。
この構成によれば、レーザ光の入射面側と出射面側とにそれぞれ凸面シリンドリカルレンズと凹面シリンドリカルレンズとが組み合わされて形成され、入射面側の凸面シリンドリカルレンズ及び凹面シリンドリカルレンズの拡散方向と、出射面側の凸面シリンドリカルレンズ及び凹面シリンドリカルレンズの拡散方向とが直交するので、レーザ光の入射面側と出射面側とで開口数を異ならせることによって、レーザ光を重畳して照射することができる。
本発明の他の局面に係る画像表示装置は、上記のレーザ照明装置と、前記第2のレンズのレーザ光出射側に設けられ、前記第2のレンズを出射したレーザ光を変調する光変調素子とを備える。
この構成によれば、レーザ光源によって出射されたレーザ光が入射する第1のレンズは、面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズが並べて配置されている。そして、レーザ光源から出射したレーザ光が複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられるとともに、レーザ光源から出射したレーザ光が複数の微小要素レンズのそれぞれによってずらして重畳される。第1のレンズよりも大きな有効径を有する第2のレンズによって、複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられたレーザ光の拡がり角が補償される。その後、光変調素子によって、第2のレンズを出射したレーザ光が変調される。
したがって、レーザ光源から出射したレーザ光が複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げることで重畳されるので、回折界及び像界のスペックルノイズを除去することができる。また、面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズのそれぞれによって光変調素子を均一に照明することができる。さらに、第1のレンズの複数の微小要素レンズによって、レーザ光源から出射したレーザ光が拡げられるととともに重畳されるので、レーザ光を拡げるための光学系及びレーザ光を重畳させるための光学系など複数の光学系が不要となり、小型化を実現することができる。
また、上記の画像表示装置において、前記レーザ光源と前記第1のレンズとの間に設けられ、前記レーザ光源の光源像を前記光変調素子の中心部に形成する結像レンズをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、光変調素子の中心部にレーザ光源の光源像を形成する結像レンズがレーザ光源と第1のレンズとの間に設けられるので、第1のレンズの有効径が大きくとも、照明領域の広がりを抑えることができ、光量損失及びビーム形状の乱れを抑えることができる。
また、上記の画像表示装置において、前記複数の微小要素レンズの面内方向の開口数の比は、前記光変調素子の縦横比と同じであることが好ましい。
この構成によれば、複数の微小要素レンズの面内方向の開口数の比は、光変調素子の縦横比と同じであるので、微小要素レンズの開口数の比と光変調素子の縦横比とを同じにすることで、光量損失のないビーム整形を可能とする。
また、上記の画像表示装置において、前記レーザ光源は、それぞれ波長の異なるレーザ光を出射する複数のレーザ光源を含み、前記複数のレーザ光源から出射される全てのレーザ光の主光線が前記光変調素子の中央を通り、前記複数のレーザ光源のうちの少なくとも一つ以上の前記レーザ光源から出射されるレーザ光の主光線が前記第1のレンズに対して傾いて入射することが好ましい。
この構成によれば、全てのレーザ光の主光線が光変調素子の中央を通るので、どの波長のレーザ光に対しても、光変調素子の中央部に均一な光強度分布が得られ、ビーム形状の乱れによる光量損失をなくすことができる。
また、上記の画像表示装置において、前記レーザ光源は、赤色のレーザ光を出射する赤色レーザ光源、緑色のレーザ光を出射する緑色レーザ光源及び青色のレーザ光を出射する青色レーザ光源を少なくとも含むことが好ましい。
この構成によれば、赤色のレーザ光、緑色のレーザ光及び青色のレーザ光が光変調素子に入射することとなるので、カラー画像を表示することができる。
本発明のレーザ照明装置及び画像表示装置は、回折界及び像界のスペックルノイズを除去することができ、照明面を均一に照明することができ、小型化を実現することができ、レーザを光源として用いたレーザ照明装置及びレーザ照明装置を用いて画像を表示する画像表示装置などに有用である。

Claims (12)

  1. レーザ光源と、
    面内方向に定められた開口数を有する複数の微小要素レンズが並べて配置され、前記レーザ光源から出射したレーザ光を前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げることで、それぞれの微小要素レンズを通過するレーザ光を重畳する第1のレンズと、
    前記第1のレンズよりも大きな有効径を有し、前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられたレーザ光の拡がり角を補償する第2のレンズとを備え、
    前記レーザ光源は、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光を出射し、
    前記レーザ光源に用いられる最長波長λlと、前記レーザ光源に用いられる最短波長λsと、前記第1のレンズの有効径R1と、前記微小要素レンズの最小ピッチdとは、下記の(1)式及び(2)式の関係を満たし、
    d>10×(λl−λs)・・・(1)
    d<R1/3・・・(2)
    前記複数の微小要素レンズは、凸レンズと、前記凸レンズと同じ開口数を有する凹レンズとを含み、
    前記凸レンズと前記凹レンズとは、面内方向に交互に連なって配置されていることを特徴とするレーザ照明装置。
  2. 光軸に垂直な面方向に前記第1のレンズを移動させる移動機構をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のレーザ照明装置。
  3. 前記移動機構における最大振幅は、前記微小要素レンズの移動方向の最大ピッチよりも大きいことを特徴とする請求項2記載のレーザ照明装置。
  4. 前記第2のレンズのレーザ光入射側に設けられ、前記複数の微小要素レンズのそれぞれによって拡げられたレーザ光を拡散させる光拡散素子をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ照明装置。
  5. 前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間隔Lと、前記第1のレンズの有効径R1と、前記第2のレンズの有効径R2と、前記第2のレンズのバックフォーカスBF2と、前記微小要素レンズの開口数NAmとは、下記の(3)式〜(5)式の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ照明装置。
    L−R1/NAm<BF2<L+R1/NAm・・・(3)
    R2>2×R1・・・(4)
    R2<4×L×NAm・・・(5)
  6. 前記レーザ光源は、それぞれ波長の異なる複数のレーザ光を出射し、
    前記複数のレーザ光は、同軸化された後、前記第1のレンズに入射することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレーザ照明装置。
  7. 前記複数の微小要素レンズは、
    レーザ光の入射面側に凸面を有する凸面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に前記凸面シリンドリカルレンズが形成された第1の微小要素レンズと、
    レーザ光の入射面側に前記凸面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に凹面を有する凹面シリンドリカルレンズが形成された第2の微小要素レンズと、
    レーザ光の入射面側に前記凹面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に前記凸面シリンドリカルレンズが形成された第3の微小要素レンズと、
    レーザ光の入射面側に前記凹面シリンドリカルレンズが形成され、レーザ光の出射面側に前記凹面シリンドリカルレンズが形成された第4の微小要素レンズとを含み、
    前記入射面側の前記凸面シリンドリカルレンズ及び前記凹面シリンドリカルレンズの拡散方向と、前記出射面側の前記凸面シリンドリカルレンズ及び前記凹面シリンドリカルレンズの拡散方向とが直交することを特徴とする請求項記載のレーザ照明装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のレーザ照明装置と、
    前記第2のレンズのレーザ光出射側に設けられ、前記第2のレンズを出射したレーザ光を変調する光変調素子とを備えることを特徴とする画像表示装置。
  9. 前記レーザ光源と前記第1のレンズとの間に設けられ、前記レーザ光源の光源像を前記光変調素子の中心部に形成する結像レンズをさらに備えることを特徴とする請求項記載の画像表示装置。
  10. 前記複数の微小要素レンズの面内方向の開口数の比は、前記光変調素子の縦横比と同じ
    であることを特徴とする請求項又は記載の画像表示装置。
  11. 前記レーザ光源は、それぞれ波長の異なるレーザ光を出射する複数のレーザ光源を含み、
    前記複数のレーザ光源から出射される全てのレーザ光の主光線が前記光変調素子の中央を通り、
    前記複数のレーザ光源のうちの少なくとも一つ以上の前記レーザ光源から出射されるレーザ光の主光線が前記第1のレンズに対して傾いて入射することを特徴とする請求項10のいずれかに記載の画像表示装置。
  12. 前記レーザ光源は、赤色のレーザ光を出射する赤色レーザ光源、緑色のレーザ光を出射する緑色レーザ光源及び青色のレーザ光を出射する青色レーザ光源を少なくとも含むことを特徴とする請求項11記載の画像表示装置。
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