JP2018169502A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察に伴う標本の光褪色を十分に抑制する。【解決手段】標本Sからの光を取り込む検出光学系12と、検出光学系12の光軸と異なる方向に光軸を有し、照明光を標本Sに照射する照明光学系11と、を備え、照明光学系11は、第1軸方向にパワーを持ち、第1軸方向と直交する第2軸方向にパワーを持たないシリンドリカルレンズ5と、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たないシリンドリカルレンズ6と、検出光学系12の光軸及び照明光学系11の光軸と直交する方向である幅方向に照明光を走査するスキャナ4と、を有し、照明光学系11は、第1軸方向が、幅方向となるように構成され、シリンドリカルレンズ5、6は、スキャナ4の後段に配置され、照明光学系11は、照明光を集光することにより、検出光学系の視野内で光スポットを形成し、光スポットを走査することにより光シートを形成する。【選択図】図1

Description

生体標本からの蛍光を用いて観察を行う顕微鏡装置に関する。
生体標本から発生する蛍光を検出し、観察を行う手段として、ライトシート顕微鏡が知られている。ライトシート顕微鏡は、シート状の照明光(シート光)を検出光軸と直交する観察対象の平面(観察平面)上に形成し、その平面から発生する蛍光を取得する。そのため、観察平面以外に照明光が照射されず生体標本の褪色を軽減できるといった特徴をもつ。
ライトシート顕微鏡の技術を示す文献として、特許文献1、2が挙げられる。
一般的にライトシート顕微鏡における観察では、標本S上の異物や段差、散乱等により影が生じることを防ぐことが重要になる。特許文献1ではシート光または楕円ビームをスキャナによって走査し、標本に照射される照明光の角度を時間的に変化させることで影を消す方法を提案している。
パウエルレンズを用いずに、均一なシート光照明を行う方法として、特許文献2に挙げられるような幅方向に発散した(若しくは収束した)シート光を走査する方法がある。シート光を走査することで、観察平面上の異なる方向から光が当たることから、標本S上の異物や段差等により影が生じることを防ぐことができる。
特開2008-250303号公報 特開2016-091006号公報
特許文献1では、レーザを光源として用いるとシート光の中心部と周辺部で大きな光量差が生じてしまい、特許文献1の図1で示すとおり、パウエルレンズのようなビーム強度分布均一化素子が必須となってしまう。パウエルレンズは非常に高価な上、波長毎に拡散角特性が異なるので、多色の照明光学系に適さない。また特許文献1の図9に示すように、楕円ビームをスキャンさせ、球面レンズで集光させる構成では、球面レンズでの非点収差やコマ収差が発生し、シート光の周辺部でシート厚が増大してしまうといった原理的な課題がある。
一方で特許文献2ではシート光の集光にシリンドリカルレンズを使用しているので特許文献1のような、点収差やコマ収差の発生はないものの、観察平面において幅方向に大きな広がりのあるシート光を形成するため、観察平面上での明るさを均一にするためには、標本よりも大きな面積を照射することとなる。即ち、生体標本における幅方向の照射面積が不必要に増加してしまい、その分生体標本の褪色やスキャンスピードの低速化につながる。
過剰な光照射は生体標本へのダメージへつながるため、そのような過剰な光照射を軽減することは生体標本の観察において重要となる。従って、ライトシート顕微鏡が本来有する褪色を軽減するという利点を損なわない装置構成が望まれる。
以上の観点から、本発明では、観察に伴う標本の光褪色を十分に抑制でき、かつ、収差を抑えた良好な照明光学性能が得られる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様における顕微鏡装置は、標本からの光を取り込む検出光学系と、前記検出光学系の光軸と異なる方向を向いた光軸を有し、照明光を前記標本に照射する照明光学系と、を備え、前記照明光学系は、第1軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向と直交する第2軸方向にパワーを持たない第1の非光軸対称光学系と、前記第2軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向にパワーを持たない第2の非光軸対称光学系と、前記検出光学系の光軸及び前記照明光学系の光軸と直交する方向である幅方向に前記照明光を走査する走査部と、を有し、前記照明光学系は、前記第1軸方向が前記幅方向となるように構成され、前記第1の非光軸対称光学系、前記第2の非光軸対称光学系は、前記走査部の後段に配置され、前記照明光学系は、前記照明光を集光することにより、前記検出光学系の視野内で光スポットを形成し、該光スポットを走査することによりシート光を形成することを特徴とする。
本発明の一態様における照明装置は、第1軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向と直交する第2軸方向にパワーを持たない第1の非光軸対称光学系と、前記第2軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向にパワーを持たない第2の非光軸対称光学系と、本照明光学系の光軸と直交する方向である幅方向に照明光を走査する走査部と、を有する照明光学系を備え、前記照明光学系は、前記第1軸方向が前記幅方向となるように構成され、前記第1の非光軸対称光学系、前記第2の非光軸対称光学系は、前記走査部の後段に配置され、前記照明光学系は、前記照明光を集光することにより光スポットを形成し、該光スポットを走査することによりシート光を形成することを特徴とする。
本発明によれば、観察に伴う標本の光褪色を十分に抑制でき、収差を抑えた良好な照明光学性能が得られる。
第1の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第2の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第3の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 プリズムからの射出光束の様子を示す図。 第4の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第5の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第6の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第7の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第8の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第9の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第10の実施形態における顕微鏡装置の構成を示す図。 第10の実施形態における絞りの構成を示す図。
本発明の第1の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図1は、本実施形態における顕微鏡装置10の構成を示す図である。
顕微鏡装置10は、照明光学系11と、検出光学系12とを備えている。照明光学系11と、検出光学系12は、互いに異なる方向に光軸を有している。本実施形態では、図1に示すように、検出光学系12の光軸方向(Z軸方向)と、照明光学系11の光軸方向(X軸方向)とは互いに直交した方向を有している。
照明光学系11は、標本Sに照明光を照射する光学系である。標本Sは、例えば生体標本であり、光透過性の容器7に培養液等と合わせて収容されており、顕微鏡装置10が有する図示しないステージに固定されている。尚、顕微鏡装置10において、標本Sに照明光を照射するまでの構成を照明装置とも表記する。
照明光学系11は、光源1と、レンズ2と、レンズ3と、スキャナ4と、シリンドリカルレンズ5、6と、を備えている。
光源1は、励起光である照明光を出力する。レンズ2、レンズ3は、光源1が出力した照明光をスキャナ4へ導光する。ここで、レンズ2、レンズ3は、スキャナ4へ導光する照明光の光束径の大きさを調整し、その照明光を平行光束とする役割を有している。具体的には、レンズ2は、照明光を発散させ、レンズ3は、該発散された光束を平行光束とする。即ち図1に示す構成では、照明光の光束径は光源1射出時より拡大された平行光束となる。
スキャナ4は、図1に示すY軸方向、即ち照明光学系11の光軸及び検出光学系12の光軸と直交する方向(幅方向)に照明光を偏向すると共に、その偏向方向を変化させる。これにより、幅方向に標本S上で形成される光スポットの走査を行うため、スキャナ4は走査部として機能する。尚、本構成では、Z軸方向(厚さ方向)に照明光を走査する構成は、照明光学系11に含まれないが、ステージを駆動させることでZ軸方向に照明光の照射位置を変更する構成を有していてもよい。
また、スキャナ4は、シリンドリカルレンズ5の前側焦点面に配置されることが望ましい。ここでは、光源1側を前側、標本S側を後側と規定する。シリンドリカルレンズ5の前側焦点面に配置されることで、スキャナ4によって照明光の偏向方向が変えられたとしても、シリンドリカルレンズ5を射出する照明光の主光線をX軸に対し平行とすることができる。即ち照明光学系11を、テレセントリックな光学系とすることができる。照明光学系11がテレセントリックであることで、スキャナ4によって照明光を走査した場合における、標本Sに照射される照明光の均一性を確保することができる。
スキャナ4の後段には、シリンドリカルレンズ5、6が配置される。シリンドリカルレンズ5は、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない非光軸対称の素子である。尚、本実施形態では、第1軸方向をY軸方向(幅方向)、第2軸方向をZ軸方向(厚さ方向)となるように規定され、シリンドリカルレンズ5が配置される。シリンドリカルレンズ5は、スキャナ4からの照明光を、ステージに配置された標本S上に第1軸方向に集光するように設置される。
シリンドリカルレンズ6は、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称の素子である。シリンドリカルレンズ6は、スキャナ4からの照明光をステージに配置された標本S上に第2軸方向に集光するように設置される。
ここで、シリンドリカルレンズ5及びシリンドリカルレンズ6は、それぞれ第1軸方向及び第2軸方向に照明光を集光させることで照射位置である標本S上に光スポットを形成する。即ち、シリンドリカルレンズ5及びシリンドリカルレンズ6のX軸方向の集光位置が略一致するように構成される。また、形成される光スポットの径は、それぞれ第1軸方向および第2軸方向の射出側集光NA(開口数)に応じて決定され、YZ面内断面において円または楕円形状の強度分布となる。
また、第1軸方向、第2軸方向のそれぞれにパワーを有する非光軸対称の素子は、それぞれ一枚のシリンドリカルレンズのみからなる構成に限らない。例えば、シリンドリカルレンズ5の代わりに、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない複数の非光軸対称素子(非光軸対称レンズ)によって構成される非光軸対称光学系が配置されてもよい。同様にシリンドリカルレンズ6についても、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない複数の非光軸対称素子(非光軸対称レンズ)によって構成される非光軸対称光学系であってもよい。複数のレンズ群によって構成されることで、レンズ群の中にズームレンズ等の駆動機構を設けることができる。
検出光学系12は、標本Sからの蛍光を取り込む対物レンズ8を備えている。対物レンズ8が、取り込んだ蛍光を、顕微鏡装置10が備える図示しない任意の光検出手段へ導光することで標本Sを観察することができる。光検出手段としては、撮像素子や光電子増倍管(PMT)、または、実体顕微鏡における観察者の瞳に光を結像するような構成であってもよい。また、検出光学系12は、対物レンズ8以外の複数のレンズを備えていてもよく、対物レンズ8と該複数のレンズを用いて蛍光を光検出手段へ導光してもよい。
以上の構成を有する顕微鏡装置10によれば、照明光学系の軸外収差が抑えられ、ライトシート顕微鏡による良好な観察を行うことができる。標本S上でY軸方向に集光しない、幅を有するシート光(平行光、発散光等)を形成する場合では、照度が均一となるようにY軸方向に走査を行うと、標本Sにおける幅方向の照射面積が不必要に増加してしまい、標本Sの褪色を助長してしまっていた。言い換えると、標本S上の観察を行う範囲外の領域においてもシート光が照射されてしまうため、その分褪色が起きてしまう。一方で、本構成では、シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6により光スポットを形成しているため、スキャナ4によって第1軸方向(Y軸方向)に照明光の走査を実行したとしても、標本S上で不必要に照射面積が増加してしまうことがない。従って、観察に伴う標本Sの光褪色を十分に抑制することができる。
また、本構成によれば、走査部であるスキャナ4以降の、標本S上にシート光を形成する構成が、Y軸方向への集光にのみ寄与する非光軸対称の光学系(シリンドリカルレンズ5)と、Z軸方向への集光にのみ寄与する非光軸対称の光学系(シリンドリカルレンズ6)と、にわかれて構成されている。そのため、例えば、形成されるシート光の径方向の集光を一枚の球面レンズで行うような場合では、レンズ端部を通過する光がレンズ側にずれて焦点を結んでしまう所謂軸外収差(非点収差やコマ収差)が発生し得るが、シリンドリカルレンズを用いた構成によれば球面レンズを使用した場合と比べてレンズ端部を通過する光による収差の発生を抑えることができる。従って、軸外収差によって、Z軸方向に光が広がってしまい、検出分解能が低下してしまうこともなく、シート光本来の検出分解能を維持して観察を行うことができる。
また、シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6により、形成されるシート光のZ軸方向(第2軸方向)の成分とY軸方向(第1軸方向)の成分とを、もう片方の方向成分への影響なく、独立して調整することが可能である。そのため、Z軸方向における分解能に寄与するシート光の厚みや、シート幅の調整に伴うレンズ設計が球面レンズと比較して容易である。
また、第1軸方向の射出側集光NAは0.04以上であることが望ましい。第1軸方向の射出側集光NAが0.04以上であれば、シート光のY軸方向(第1軸方向)の走査時に標本S上の異なる方向から十分に光が当たることから、標本S上に異物や段差等があった場合の影の発生を抑制する効果が期待できる。
以上のように、顕微鏡装置10によれば、観察に伴う標本Sの褪色を抑制できるとともに、ライトシート顕微鏡による良好な観察を行うことが可能である。
以下、第2の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図2は、本実施形態における顕微鏡装置20の構成を示す図である。
顕微鏡装置20は、照明光学系11の代わりに、照明光学系21を備えているという点で顕微鏡装置10と異なっている。照明光学系21は、シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6の代わりに、フレネルレンズ25、非球面レンズ26を備えている。
フレネルレンズ25は、シリンドリカルレンズ5と同様に、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない非光軸対称のレンズである。フレネルレンズ25は、複数の溝を有しており、各溝が屈折面として働くことで照明光を集光させる。また、非球面レンズ26は、シリンドリカルレンズ6と同様に、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称のレンズである。また、非球面レンズ26は、コーニック係数が0でない、非球面の曲面形状を有するレンズである。
このように、フレネルレンズ25及び非球面レンズ26を用いることで、フレネルレンズ25の溝の角度、及び非球面レンズ26の曲面形状の設計具合に応じて、レンズ面の端部や中心といった各領域の光の集光具合を調節できる。そのため、より収差を抑制した良好な観察を行うことができる。
以下、第3の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図3は、本実施形態における顕微鏡装置30の構成を示す図である。
顕微鏡装置30は、照明光学系11の代わりに、照明光学系31を備えているという点で顕微鏡装置10と異なっている。照明光学系31は、シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6の代わりに、シリンドリカルレンズ35、プリズム36を備えている。尚、シリンドリカルレンズ35は、シリンドリカルレンズ5と同様である。
プリズム36は、シリンドリカルレンズ6と同様に、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称のプリズムである。図3のように配置されたプリズム36の屈折により集光した照明光は、図4のようにプリズム36からの光束が交差する領域である領域A内で干渉縞を発生させ、複数のシート状の光強度分布B1、B2、B3・・・を形成する。そのため、観察を行う際には、焦点深度が十分浅い検出光学系においてフォーカス調整し、いずれかのシート光(B1、B2、B3・・・)を選択する方法や、デコンボリューションなどの画像処理等を用いて復元する方法を用いる。
以上の顕微鏡装置30の構成のように、非光軸対称の光学素子(光学系)としてレンズに関わらずプリズムを用いても構わない。
以下、第4の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図5は、本実施形態における顕微鏡装置40の構成を示す図である。
顕微鏡装置40は、照明光学系11の代わりに、照明光学系41を備えているという点で顕微鏡装置10と異なっている。照明光学系41は、シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6の代わりに、シリンドリカルレンズ45、DOE46を備えている。シリンドリカルレンズ45は、シリンドリカルレンズ5と同様である。
DOE46は、複数の溝が形成されており、該複数の溝による回折現象を用いて光を集光、発散させるような回折レンズである。本実施形態では、DOE46は、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称の回折レンズである。即ち、第2軸方向において標本S上の一点に集光するように複数の溝が設けられる。また、迷光を生じさせないために、特定の次数の回折光のみを集光させるように設計することが望ましい。
以上の顕微鏡装置40の構成のように、非光軸対称の光学素子(光学系)としてDOEを用いる場合であっても、レンズやプリズムと同様の光学性能を実現できる。
以下、第5の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図6は、本実施形態における顕微鏡装置50の構成を示す図である。
顕微鏡装置50は、照明光学系11の代わりに、照明光学系51を備えているという点で顕微鏡装置10と異なっている。照明光学系51は、シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6の代わりに、レンズアレイ55、シリンドリカルレンズ56を備えている。シリンドリカルレンズ56は、シリンドリカルレンズ6と同様である。
レンズアレイ55は、シリンドリカルレンズ5と同様に、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない非光軸対称のレンズにより構成されるレンズアレイである。レンズアレイを用いることで、第1軸方向、すなわち幅方向の射出側集光NAが小さくなるものの、標本上に多数の集光スポットが形成され、僅かなスキャナ走査角度でも、広い範囲にシート光を形成することができ、このような構成はスキャン速度の高速化に望ましい。
以下、第6の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図7は、本実施形態における顕微鏡装置60の構成を示す図である。
顕微鏡装置60は、照明光学系11の代わりに、照明光学系61を備え、さらに駆動機構68を備えている点で顕微鏡装置10と異なっている。
照明光学系61は、第1軸方向、第2軸方向のそれぞれにパワーを有する非光軸対称の素子を、複数備えている。具体的には、照明光学系61は、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系として、レンズ群62、レンズ群63、シリンドリカルレンズ66を備え、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系として、レンズ群64、レンズ群65、シリンドリカルレンズ67を備えている。尚、レンズ群63、65は、駆動機構68により、それぞれレンズ群62、64との間で光路中に切り替えて設置される。図7では、レンズ群62、64が光路上に設置されている様子が示されている。また、シリンドリカルレンズ66、シリンドリカルレンズ67は、それぞれシリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6と等しい。
レンズ群62は、それぞれ焦点距離の異なるシリンドリカルレンズ62a、62bを有している。ここでは、シリンドリカルレンズ62aの焦点距離の方がシリンドリカルレンズ62bの焦点距離より長いものとする。即ちレンズ群62は、図7のように配置されることで入射光束に対して出射光束の光束径を小さくするものである。
レンズ群63は、焦点距離の異なるシリンドリカルレンズ63a、63bを有し、レンズ群62とは逆に、焦点距離の長いシリンドリカルレンズ63bを、シリンドリカルレンズ63aの後段に配置した構成であり、入射光束に対して出射光束の光束径を大きくするものである。
レンズ群64は、焦点距離の異なるシリンドリカルレンズ64a、64bを有し、焦点距離の長いシリンドリカルレンズ64bを、シリンドリカルレンズ64aの後段に配置した構成であり、入射光束に対して出射光束の光束径を大きくするものである。
レンズ群65は、焦点距離の異なるシリンドリカルレンズ65a、65bを有し、レンズ群64とは逆に、焦点距離の長いシリンドリカルレンズ65aを、シリンドリカルレンズ65bの前段に配置した構成であり、入射光束に対して出射光束の光束径を小さくするものである。
駆動機構68は、光路上に設置するレンズ群を切り替える切替機構として機能する。具体的には、駆動機構68は、レンズ群62とレンズ群63を、また、レンズ群64とレンズ群65を、切り替えて光路上に設置する。駆動機構68は、例えばモータである。また、駆動機構68は、二つの異なるモータ(駆動機構)を有していてもよく、各モータによりレンズ群62、63の切替とレンズ群64、65の切替を行ってもよい。
従って、駆動機構68は、レンズ群の切替を行うことで照明光学系61中の光束径を変更する。即ち、駆動機構68は、照明光学系61の射出側集光NAを変更する手段として機能する。より具体的には、駆動機構68は、光路上に設置するレンズ群を、レンズ群62とレンズ群63との間で切り替えることで、第1軸方向における照明光学系61の射出側集光NAを変更する第1開口数変更部として機能する。また、駆動機構68は、光路上に設置するレンズ群を、レンズ群64とレンズ群65との間で切り替えることで、第2軸方向における照明光学系61の射出側集光NAを変更する第2開口数変更部として機能する。
以上の構成によれば、シート光を形成する照明光学系61の第1軸方向(幅方向)、第2軸方向(厚さ方向)の射出側集光NAを、それぞれ独立して変更することができる。シート光の厚さ方向に射出側集光NAの調整を行うことにより、形成するシート光の厚さを変更できる。例えば、観察時において、検出分解能の向上に重点を置く場合にはシート光の厚さを小さくすることで、第2軸方向の検出分解能を向上させることができ、照明光軸方向(X軸方向)の照射範囲を増やして観察の効率を上げたい場合にはシート光の厚さを大きくすることで、照明光軸方向(X軸方向)に照射範囲を広げることができる。
また、シート光の幅方向に射出側集光NAの調整を行うことで、標本S上でシート光の幅方向に照射範囲が変更される。第1軸方向の射出側集光NAを小さくすることで照射範囲を抑え、標本S上の褪色をより抑制することができ、射出側集光NAを大きくすることでスキャナ4による影消しの効果をより大きくすることができる。
このように顕微鏡装置60によれば、観察者の意向に応じて最適なシート光を形成し、標本Sの観察を行うことができる。
尚、本構成では、スキャナ4は、シリンドリカルレンズ66の前側焦点面と共役な面に配置されることが望ましい。スキャナ4によって照明光が偏向されたとしても、シリンドリカルレンズ66を射出する照明光の主光線をX軸に対し平行とすることができる。即ち照明光学系61を、テレセントリックな光学系とすることができる。照明光学系61がテレセントリックであることで、標本Sに照射される照明光の均一性が確保される。
以下、第7の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図8は、本実施形態における顕微鏡装置70の構成を示す図である。
顕微鏡装置70は、照明光学系11の代わりに、照明光学系71を備え、さらに駆動機構75を備えている点で顕微鏡装置10と異なっている。
照明光学系71は、第1軸方向、第2軸方向のそれぞれにパワーを有する非光軸対称の素子を、複数備えている。具体的には、照明光学系71は、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系として、レンズ群72を備え、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系として、レンズ群73を備えている。
レンズ群73は、シリンドリカルレンズ73a、73b、73cを備えている。シリンドリカルレンズ73a、73cは、凸面状のシリンドリカルレンズであり、シリンドリカルレンズ73bは、凹面状のシリンドリカルレンズである。図8のように配置することで、シリンドリカルレンズ73aに入射した平行光束は、シリンドリカルレンズ73cから平行光束として射出される。ここで、シリンドリカルレンズ73bの配置をX軸方向に変更することで、レンズ群73からの射出光束の光束径が変更される。
駆動機構75は、このレンズ群73におけるシリンドリカルレンズ73bの配置をX軸方向に変更するものである。駆動機構75により、シリンドリカルレンズ73bの位置がシリンドリカルレンズ73a側に変更されることで、レンズ群73の射出光束の光束径は大きくなる。逆に、駆動機構75により、シリンドリカルレンズ73bの位置がシリンドリカルレンズ73c側に変更されることで、レンズ群73の射出光束の光束径は小さくなる。即ち、シリンドリカルレンズ73bは、ズームレンズとしての役割を果たす。
このようなレンズ群73及び駆動機構75の構成によっても照明光学系71の射出側集光NAを片方の軸方向(ここでは第2軸方向)に変更することができる。それにより第6の実施形態で説明した効果と同様の効果を得られる。
尚、図8では、レンズ群72として、第6の実施形態のレンズ群62と同様の構成を記載している。レンズ群72の射出光束の光束径を変更する構成として、第6の実施形態の構成を採用し、レンズ群73の光束径を変更する構成として、上述したズームレンズによる構成を採用する等、照明光学系の射出側集光NAを変更する構成は異なる構成を組み合わせてよい。また、例えば、レンズ群72についてもレンズ群73と同様にズームレンズにより、光束径を変更する構成となるように変形しても構わない。
また、照明光学系71では、最も標本S側に配置される素子として、便宜上球面レンズであるレンズ74を配置しているが、レンズ74の代わりに第6の実施形態におけるシリンドリカルレンズ66、シリンドリカルレンズ67を配置する構成とすることもできる。
以下、第8の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図9は、本実施形態における顕微鏡装置80の構成を示す図である。
照明光学系81は、第1軸方向、第2軸方向のそれぞれにパワーを有する非光軸対称の素子を、複数備えている。具体的には、照明光学系81は、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系として、レンズ群82を備え、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系として、レンズ群83を備えている。
レンズ群83は、パウエルレンズ83a、シリンドリカルレンズ83bを有する。パウエルレンズ83aは、レンズ群82からの平行光束を扇状に発散させるため、後段のシリンドリカルレンズ83bから射出される平行光束は、第2軸方向に均一な強度分布を有する光束となる。このとき、第2軸方向のレンズ群82からの射出光束の光束径はパウエルレンズ83aの発散角度とシリンドリカルレンズ83bの焦点距離によって拡大される。従って、パウエルレンズを用いることで、照明光学系81を通して形成されるシート光の厚さ方向(第2軸方向)の強度分布均一性を一層向上させつつ、第2軸方向の射出側集光NAを変更することができる。
顕微鏡装置80は、さらに、レンズ群82やレンズ群83を他のレンズ群と切り替える駆動機構を備えていてもよい。駆動機構を備えることで、第6の実施形態の駆動機構68と同様に光路上に配置するレンズ群を切り替えることで、照明光学系81の射出側集光NAを変更することができる。
また、照明光学系81では、最も標本S側に配置される素子として、便宜上球面レンズであるレンズ84を配置しているが、レンズ84の代わりに第6の実施形態におけるシリンドリカルレンズ66、シリンドリカルレンズ67を配置する構成とすることもできる。
また、照明光学系81は、絞り85を備えていてもよい。絞り85は、第1軸方向に光束を遮光することで、標本S上に形成されるシート光の幅を制限する遮光部材である。また、絞り85及びスキャナ4は、レンズ84の前側焦点面若しくは前側焦点面と共役な面に配置されることが望ましい。上記のような配置とすることで、照明光学系81をテレセントリックな光学系とすることができる。
以下、第9の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図10は、本実施形態における顕微鏡装置90の構成を示す図である。
顕微鏡装置90は、照明光学系11の代わりに照明光学系91を備えている点で顕微鏡装置10と異なる。照明光学系91は、シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ6の代わりに、シリンドリカルレンズ92、シリンドリカルレンズ93と、絞り94、絞り95を備えている。尚、シリンドリカルレンズ92、93は、それぞれシリンドリカルレンズ5、6と等しい。
絞り94は、第2軸方向に光束を遮光する遮光部材であり、形成されるシート光の厚さを制限する。絞り95は、第1軸方向に光束を遮光する遮光部材であり、形成されるシート光の幅と、標本の散乱による影を消すための光線角度を制限する。絞り94、95はそれぞれ可変であり、図示しない駆動機構により光束の絞り具合が調整される。即ち、絞り94、95が遮光する範囲を変更する、遮光調節手段である駆動機構を有している。
このような可変の絞りを有することで照明光学系における射出側集光NAが、第1軸方向および第2軸方向に、それぞれ独立に変更される。即ち、可変絞りを有する構成によっても、形成されるシート光の厚さと影消しの効果を調整することができる。
以下、第10の実施形態における顕微鏡装置について説明する。図11は、本実施形態における顕微鏡装置100の構成を示す図である。
顕微鏡装置100は、照明光学系11の代わりに照明光学系101を備えており、落射照明型の顕微鏡の構成を有している点で、前述した実施形態の装置構成とは異なっている。
顕微鏡装置100は、照明光学系101と、バリアフィルタ109と、レンズ110と、撮像素子111と、制御装置120と、を備える。
照明光学系101は、照明光学系11と異なる構成部分について記載すると、シリンドリカルレンズ5、6の代わりに、シリンドリカルレンズ103、104、105、106を有し、さらに、絞り102とダイクロイックミラー107と、対物レンズ108を有している。
シリンドリカルレンズ103、106は、第1軸方向にパワーを持ち、第2軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系である。シリンドリカルレンズ104、105は、第2軸方向にパワーを持ち、第1軸方向にパワーを持たない非光軸対称の光学系である。
絞り102は、第1軸方向及び第2軸方向に光束を遮光する遮光部材であり、形成されるシート光の厚さを制限する。図12は、絞り102の構成を示す図である。絞り102は、それぞれ可動な遮光板102a〜遮光板102dを有しており、各遮光板が矢印の方向に移動することで光束の絞り具合が調整される。具体的には、遮光板102a、102bの移動により、第1軸方向での照明光学系における射出側集光NAを変更することができる。また、遮光板102c、102dの移動により、第2軸方向での照明光学系における射出側集光NAを変更することができる。
ダイクロイックミラー107は、光源1が出力する照明光束を反射し、標本Sからの蛍光を透過するように設定されたものである。撮像素子111は、例えば、CCDカメラやCMOS等である。
シリンドリカルレンズ106を射出した照明光束は、ダイクロイックミラー107で反射され、対物レンズ108を介して標本Sへ入射する。このとき、シリンドリカルレンズ106の後側焦点位置を対物レンズ108の瞳位置に合わせることで、スキャナ4の光束の走査に対してテレセントリックとすることができ、第1軸方向に形成されるシート光を均一とすることができる。標本Sから発生する蛍光は、対物レンズ108、ダイクロイックミラー107を通過し、バリアフィルタ109及びレンズ110を介して撮像素子111へ到達する。
このとき、顕微鏡装置100は、対物レンズ108を通過する照明光束の光軸(照明光軸)と、蛍光の光軸(観察光軸)との位置が異なる非同軸落射型の構成を成している。照明光束は、対物レンズ108の光軸から離れた位置から対物レンズ108へ入射し、対物レンズ108から斜めに標本Sへ向けて照射される。また、レンズ110により結像される蛍光像は、対物レンズ108の光軸に対して斜めに形成されるため、撮像素子111を斜めに配置することで、形成されるシート光の面内の画像を取得することができる。
制御装置120は、撮像素子111の画素出力等の設定や光源1のON、OFF等を制御する。また、制御装置120は、絞り102が有する各遮光板、スキャナ4の駆動を制御する。
以上の構成を有する顕微鏡装置100は、照明光軸と観察光軸が直交しないライトシート顕微鏡である。
本構成によっても、照明光学系における射出側集光NAが、第1軸方向および第2軸方向にそれぞれ独立に変更されるため、形成されるシート光の厚さと影消しの効果を調整することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。上述した顕微鏡装置は、特許請求の範囲に記載した本発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
10、20、30、40、50、
60、70、80、90、100 顕微鏡装置
1 光源
2、3、110 レンズ
62、64、72、73、82、83 レンズ群
4 スキャナ
5、6、35、45、56、62a、62b、63a、
63b、64a、64b、65a、65b、66、
67、73a、73b、73c、83b、92、93、
103、104、105、106 シリンドリカルレンズ
7 容器
8、108 対物レンズ
12 検出光学系
25、26 非球面レンズ
36 プリズム
46 DOE
55 レンズアレイ
68、75 駆動機構
109 バリアフィルタ
120 制御装置
A 領域
B 光強度分布
S 標本

Claims (14)

  1. 標本からの光を取り込む検出光学系と、
    前記検出光学系の光軸と異なる方向を向いた光軸を有し、照明光を前記標本に照射する照明光学系と、を備え、
    前記照明光学系は、
    第1軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向と直交する第2軸方向にパワーを持たない第1の非光軸対称光学系と、
    前記第2軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向にパワーを持たない第2の非光軸対称光学系と、
    前記検出光学系の光軸及び前記照明光学系の光軸と直交する方向である幅方向に前記照明光を走査する走査部と、を有し、
    前記照明光学系は、前記第1軸方向が前記幅方向となるように構成され、
    前記第1の非光軸対称光学系、前記第2の非光軸対称光学系は、前記走査部の後段に配置され、
    前記照明光学系は、前記照明光を集光することにより、前記検出光学系の視野内で光スポットを形成し、該光スポットを走査することによりシート光を形成する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡装置であって、
    前記走査部は、前記第1の非光軸対称光学系の前側焦点面または前記前側焦点面と共役な面に配置されるスキャナである
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の顕微鏡装置であって、
    前記照明光学系は、前記走査部に入射する光束を平行光束とする光学系を含む
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の顕微鏡装置であって、さらに、
    前記照明光学系の前記第1軸方向における射出側集光NAを変更する第1開口数変更部を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡装置であって、
    前記照明光学系の前記第1軸方向おける射出側集光NAが0.04以上である
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の顕微鏡装置であって、さらに、
    前記照明光学系の前記第2軸方向における前記射出側集光NAを変更する第2開口数変更部を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  7. 請求項4に記載の顕微鏡装置であって、
    前記照明光学系は、前記照明光学系の光路上に設置された前記第1の非光軸対称光学系と、切り替えて設置可能な前記第1の非光軸対称光学系と異なる射出側集光NAを与える第3の非光軸対称光学系を有し、
    前記第1開口数変更部は、前記照明光学系の光路上において前記第1の非光軸対称光学系と前記第3の非光軸対称光学系を切り替えて設置する切替機構である
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  8. 請求項6に記載の顕微鏡装置であって、
    前記照明光学系は、前記照明光学系の光路上に設置された前記第2の非光軸対称光学系と、切り替えて設置可能な前記第2の非光軸対称光学系と異なる射出側集光NAを与える第4の非光軸対称光学系を有し、
    前記第1開口数変更部は、前記照明光学系の光路上において前記第2の非光軸対称光学系と前記第4の非光軸対称光学系を切り替えて設置する切替機構である
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  9. 請求項4に記載の顕微鏡装置であって、
    前記第1開口数変更部は、前記第1の非光軸対称光学系の射出側集光NAを変更するズームレンズである
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  10. 請求項6に記載の顕微鏡装置であって、
    前記第2開口数変更部は、前記第2の非光軸対称光学系の射出側集光NAを変更するズームレンズである
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  11. 請求項6に記載の顕微鏡装置であって、
    前記照明光学系は、前記第2軸方向に前記照明光の一部を遮光する遮光部材を有し、
    前記第2開口数変更部は、前記遮光部材が遮光する範囲を変更する、遮光調節手段である
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の顕微鏡装置であって、
    前記第1の非光軸対称光学系または前記第2の非光軸対称光学系は、非球面レンズを有する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の顕微鏡装置であって、
    前記検出光学系の光軸と前記照明光学系の光軸は互いに直交する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  14. 第1軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向と直交する第2軸方向にパワーを持たない第1の非光軸対称光学系と、
    前記第2軸方向にパワーを持ち、前記第1軸方向にパワーを持たない第2の非光軸対称光学系と、
    本照明光学系の光軸と直交する方向である幅方向に照明光を走査する走査部と、を有する照明光学系を備え、
    前記照明光学系は、前記第1軸方向が前記幅方向となるように構成され、
    前記第1の非光軸対称光学系、前記第2の非光軸対称光学系は、前記走査部の後段に配置され、
    前記照明光学系は、前記照明光を集光することにより、前記検出光学系の視野内で光スポットを形成し、該光スポットを走査することにより光シートを形成する
    ことを特徴とする照明装置。

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