JP4348574B2 - 暗視野照明装置および暗視野照明方法 - Google Patents

暗視野照明装置および暗視野照明方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は暗視野照明装置および暗視野照明方法に関し、特に顕微鏡において観察すべき物体に対する落射型の暗視野照明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造工程では、感光性基板であるウエハなどに付着したホコリやキズなどを検査するために、暗視野照明を用いた顕微鏡観察がよく利用される。暗視野照明を用いた顕微鏡観察では、観察すべき物体からの反射光や透過光を直接観察するのではなく、物体からの散乱光を観察する。観察すべき物体がウエハなどの場合、明視野照明よりも暗視野照明のほうが良好なコントラストで観察を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の暗視野照明装置では、物体をほぼクリティカル照明するように光学配置が構成されているので、照明光束が物体面上で結像することがないように照明光を拡散させている。具体的には、環状の凹面反射鏡を介して物体へ照明光束を導く場合、凹面反射鏡よりも光源側に配置された拡散板で照明光を拡散させる。この場合、拡散板で拡散された光の一部が凹面反射鏡へ入射することがなく、すなわち照明に寄与することがなく、光量の損失が発生する。
【0004】
一方、環状のコンデンサーレンズを介して物体へ照明光束を導く場合、コンデンサーレンズの入射面に拡散膜を形成し、この拡散膜の作用により照明光を拡散させる。この場合、特に低倍の顕微鏡対物レンズを使用する際に拡散膜で拡散された光束が視野外を照明することがないように、フレアー防止のための固定絞りをコンデンサーレンズと物体との間の光路中に配置している。その結果、コンデンサーレンズを介した光の一部が固定絞りで遮られて照明に寄与することなく失われるとともに、固定絞りの配置により作動距離が短くなって操作性が損なわれる。
【0005】
以上のように、従来の暗視野照明装置では、拡散板に起因する光量損失または固定絞りに起因する光量損失のために、物体上の照野において十分な明るさを得られないという不都合があった。
また、従来の暗視野照明装置では、いわゆるケーラー照明の光学配置となっていないので、特に低倍の顕微鏡対物レンズを使用する場合には、観察する広い視野内において明るさのムラがあるという不都合があった。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、十分な明るさを有し且つ明るさのムラが良好に抑制された暗視野照明を行うことのできる暗視野照明装置および暗視野照明方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では、照明光を供給するための光源と、
前記光源からの光束を環状の断面を有するほぼ平行な光束に整形するための整形系と、
基準光軸に沿って間隔を隔てて配置された複数のレンズ成分からそれぞれ構成されたレンズエレメントを複数有し、該複数のレンズエレメントの入射面に入射した前記環状の断面を有するほぼ平行な光束に基づいて、環状に並んだ複数の光源像を形成するためのフライアイ光学素子と、
前記複数の光源像からの光束を集光して物体面上で重ね合わせるための集光光学系とを備え
前記フライアイ光学素子は、顕微鏡の対物レンズの倍率に応じて、前記物体面上に形成される照野の大きさを変化させるために、前記複数のレンズエレメントの各々を構成する前記複数のレンズ成分の空気間隔を変化させることにより前記複数のレンズ成分の合成焦点距離を変化させることができるように構成されていることを特徴とする暗視野照明装置を提供する。
【0008】
本発明の好ましい態様によれば、前記フライアイ光学素子を構成する前記複数のレンズエレメントは全体的に筒状に配置されている。また、本発明の好ましい態様によれば、前記フライアイ光学素子の後側焦点面と前記集光光学系の前側焦点面とがほぼ一致するように配置され、前記フライアイ光学素子の前側焦点面と前記物体面とが光学的にほぼ共役に配置されている。
【0010】
さらに、本発明の別の局面によれば、光源からの照明光束を環状の断面を有するほぼ平行な光束に整形すること、
基準光軸に沿って間隔を隔てて配置された複数のレンズ成分からそれぞれ構成された複数のレンズエレメントの入射面に入射した前記環状の断面を有するほぼ平行な光束に基づいて、環状に並んだ複数の光源像を形成すること、
前記環状に並んで形成された複数の光源像からの光束を集光して物体面上で重ね合わせて照野を形成することを含み、
顕微鏡の対物レンズの倍率に応じて、前記物体面上に形成される前記照野の大きさを変化させるために、前記複数のレンズエレメントの各々を構成する前記複数のレンズ成分の空気間隔を変化させることにより前記複数のレンズ成分の合成焦点距離を変化させることを特徴とする暗視野照明方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明では、光源からの照明光束が環状の断面を有するほぼ平行な光束に整形された後、全体的に筒状に配置された複数のレンズエレメントからなるフライアイ光学素子に入射する。フライアイ光学素子の環状の入射面に入射したほぼ平行な光束は、その射出面の近傍(すなわち後側焦点面の近傍)において環状に並んだ複数の光源像を形成する。環状に並んで形成された複数の光源像からの光束は、集光光学系により集光された後、物体面上で重なり合う。
【0012】
このように、本発明では、集光光学系を介したほぼ平行な光束あるいは適当な発散角(あるいは収れん角)を有する光束が、ケーラー照明あるいはそれに近い照明状態で物体面を重畳的に照明する。その結果、物体面上には、明るさのムラが良好に抑制された照野が形成される。また、本発明では、ケーラー照明あるいはそれに近い照明状態で物体面を照明するため、従来技術における拡散板などを用いて光束を拡散する必要がない。その結果、フライアイ光学素子に入射した光束は実質的に光量損失することなく、集光光学系を介して物体面へ導かれる。その結果、物体面上には、十分な明るさを有する照野が形成される。
【0013】
なお、本発明では、フライアイ光学素子の後側焦点面と集光光学系の前側焦点面とがほぼ一致するように配置され、フライアイ光学素子の前側焦点面と物体面とが光学的にほぼ共役に配置されていることが好ましい。この場合、複数の光源像からの光束を平行光束に変換して物体面をケーラー照明することにより、照野内での明るさのムラをさらに良好に抑えることができる。
【0014】
また、フライアイ光学素子の後側焦点面と射出面とがほぼ一致しても前側焦点面と入射面とが全く異なるような場合、光軸に対してある程度の角度をもって各レンズエレメントに入射した光束の主光線が、光軸に対してある程度の角度をもって各レンズエレメントから射出される。その結果、このテレセントリックでない光束に起因して、照野内で明るさのムラが発生する。したがって、照野内で明るさのムラをさらに良好に抑制するには、フライアイ光学素子の前側焦点面と入射面とがほぼ一致し且つ後側焦点面と射出面とがほぼ一致していることが好ましい。
【0015】
なお、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを単レンズで構成する場合、各レンズエレメントの射出面と後側焦点面とをほぼ一致させるには単レンズの光軸に沿った長さが比較的大きくなる。したがって、多数の単レンズからなるフライアイ光学素子をプラスチック等でプレス加工により1つの構成要素として一体成形すると、厚さが大きい分だけ製造誤差が発生し易い。そこで、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを、光軸に沿って間隔を隔てて配置された複数のレンズ成分、たとえば一対のレンズ成分から構成することが好ましい。この場合、フライアイ光学素子を2つの構成要素で構成することになるので、各構成要素の厚さが小さい分だけ製造誤差が発生し難いだけでなく、一対のレンズ成分の間に空気を介在させることによりフライアイ光学素子の光軸方向の長さを小さくして小型化することができる。
【0016】
また、本発明の別の局面によれば、光源からの照明光束が環状の断面を有するほぼ平行な光束に整形された後、全体的に筒状に配置された複数のレンズエレメントからなるフライアイ光学素子に入射する。ここで、各レンズエレメントは、光軸に沿って間隔を隔てて配置された複数のレンズ成分、たとえば一対のレンズ成分から構成され、その空気間隔を変化させることができるように構成されている。フライアイ光学素子の環状の入射面に入射したほぼ平行な光束は、環状に並んだ複数の光源像を形成する。環状に並んで形成された複数の光源像からの光束は、集光光学系により集光された後、物体面上で重なり合う。
【0017】
この場合、各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔を変化させると、一対のレンズ成分の合成焦点距離が変化し、ひいてはフライアイ光学素子から射出された後に集光光学系へ入射する光束の発散角が変化することになる。その結果、一対のレンズ成分の空気間隔を変化させることによって、集光光学系と物体面との間隔すなわち作動距離を変化させることなく、物体面上に形成される照野の大きさを調整することができる。すなわち、本発明では、集光光学系または固定絞りをデフォーカスさせて照野の大きさを調整する必要のある従来技術と比べて、照野の大きさを調整する際に作動距離が変化しないという点で操作性が向上することになる。
【0018】
また、本発明においては、後述するように、顕微鏡の各対物レンズに対して、その開口数および視野に応じた1組のフライアイ光学素子および集光光学素子を使用することになるが、プラスチックなどの材料を用いたプレス加工などによりフライアイ光学素子の製造を行えば、大幅なコストアップにつながることはない。さらに、本発明においては、上述したように従来技術で用いられている拡散板または拡散膜が不必要なため、化学腐食の処理が不要となり、製造コスト的にも従来技術よりも有利である。
【0019】
また、顕微鏡では倍率の異なる複数の対物レンズが回転自在のリボルバに装着され、このリボルバの回転により所望の倍率の対物レンズが結像光路中に選択的に位置決めされる。この場合、各対物レンズの倍率に応じてその開口数および視野が実質的に異なるため、各対物レンズの開口数よりも大きな開口数の光束でその視野に応じた大きさの照野を良好に形成するには、各対物レンズ毎にフライアイ光学素子および集光光学系を設けることが必要となる。このため、フライアイ光学素子および集光光学系は、対物レンズの胴付面よりも物体側に配置されていることが好ましい。
【0020】
この構成により、顕微鏡の結像光路中に選択的に位置決めされる複数の対物レンズの各々に対して、1組のフライアイ光学素子および集光光学系を一体的に取り付けることができ、対物レンズの切り換えに際して検鏡者に余分な操作を強いることなく良好な操作性を確保することができる。仮に、フライアイ光学素子および集光光学系を顕微鏡鏡基内に配置すると、良好な照明自体が不可能になり易いだけでなく、対物レンズの切り換え毎に検鏡者に余分な操作を強いることになり操作性が著しく悪化する。
【0021】
また、集光光学系に収差がある程度残存していると、複数の光源像からの光束を平行光束に変換することができなくなり、その結果物体面上において明るさにある程度ムラのある照野が形成されてしまう。したがって、集光光学系として環状のレンズ成分を用いる場合、このレンズ成分の少なくとも一方の面に非球面を導入することにより集光光学系ができるだけ無収差になるように構成することが好ましい。あるいは、レンズ成分のような屈折系に代えて、原理的に無収差の集光光学系として環状の放物凹面反射鏡を用いることにより、照野内での明るさのムラをさらに良好に抑えることが好ましい。
【0022】
以下、本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例にかかる暗視野照明装置の全体構成を概略的に示す図である。また、図2は、図1のフライアイ光学素子の構成を概略的に示す拡大斜視図である。さらに、図3は、図1のコンデンサーレンズの構成を概略的に説明する拡大斜視図である。
【0023】
本実施例の暗視野照明装置は、図1に示すように、照明光を供給するための光源1を備えている。なお、光源1として、たとえばハロゲンランプなどを用いることができる。光源1からの光は、コレクタレンズ2を介してほぼ平行な光束となった後、集光レンズ3を介して光源像4を形成する。光源像4の形成位置の近傍には、開口絞り5が配置されている。開口絞り5を介した光源像4からの光は、フィールドレンズ6を介してほぼ平行な光束となった後、ビームエキスパンダー(不図示)に入射する。ビームエキスパンダーは、光源側から順に、たとえば負レンズと正レンズとから構成されている。
【0024】
したがって、ビームエキスパンダーに入射した光束は、負レンズと正レンズとの作用により、ビーム径の拡大されたほぼ平行な光束となってリング絞り7に入射する。リング絞り7は、光軸を中心とした円環状の開口部を有する。そして、ビームエキスパンダーは、リング絞り7の開口部の外径に応じてビーム径を拡大する。リング絞り7の開口部を通過した円環状の断面を有するほぼ平行な光束は、中空反射ミラー8に入射する。中空反射ミラー8は、中央に形成された全体的に円形状の開口部8aと、その外側に形成された全体的に円環状の反射部8bとから構成されている。
【0025】
中空反射ミラー8の反射部8bで反射された円環状の断面を有するほぼ平行な光束は、フライアイ光学素子9に入射する。フライアイ光学素子9は、図2に示すように、光軸に沿って延びた多数のレンズエレメント9aを全体的に円筒状に配置することによって構成されている。したがって、フライアイ光学素子9の入射面および射出面は、入射光束の断面に対応した円環状となっている。各レンズエレメント9aは、光源側に凸面を向けた入射面と、物体側に凸面を向けた射出面とを有する正単レンズである。また、各レンズエレメント9aは、その前側(光源側)焦点面と入射面とがほぼ一致し且つ後側焦点面と射出面とがほぼ一致するように形成されている。
【0026】
したがって、フライアイ光学素子9に入射した円環状の断面を有するほぼ平行な光束は、多数のレンズエレメント9aにより二次元的に分割され、その後側焦点面(すなわち射出面の近傍)にレンズエレメント9aの数と同数の光源像を形成する。換言すると、フライアイ光学素子9は、円環状の断面を有するほぼ平行な入射光束に基づいて、その射出面の近傍において円環状に並んだ多数の光源像を形成する。フライアイ光学素子9により円環状に並んで形成された多数の光源像からの光束は、図3に示すような円環状のコンデンサーレンズ10により集光された後、物体面11上の所定領域で重ね合わされる。
【0027】
図4および図5は、フライアイ光学素子9の射出面近傍に形成された光源像からの光束が円環状のコンデンサーレンズ10により集光され物体面11上の所定領域で重ね合わされる様子を示す図である。なお、図4では比較的大きな断面の平行光束がフライアイ光学素子9に供給されているのに対し、図5では比較的小さな断面の平行光束がフライアイ光学素子9に供給されている。
【0028】
図4および図5に示すように、フライアイ光学素子9の後側焦点面(すなわち射出面)とコンデンサーレンズ10の前側焦点面とがほぼ一致するように配置されている。また、コンデンサーレンズ10の後側焦点面と物体面11とがほぼ一致するように配置されている。したがって、フライアイ光学素子9により形成された多数の光源像からの光束は、コンデンサーレンズ10によりほぼ平行な光束に変換された後、物体面11の所定領域を重畳的に照明する。
【0029】
このように、図1の暗視野照明装置では、フライアイ光学素子9の後側焦点面すなわち射出面と光源1(ひいては光源像4および開口絞り5)とが光学的にほぼ共役になっている。また、フライアイ光学素子9の前側焦点面すなわち入射面と物体面11とが光学的にほぼ共役になっている。換言すると、フライアイ光学素子9の各レンズエレメントの入射面が照明視野絞り面を構成している。したがって、比較的大きな断面の平行光束をフライアイ光学素子9に供給している図4では物体面11上において比較的大きな照野が形成されるのに対し、比較的小さな断面の平行光束をフライアイ光学素子9に供給している図5では物体面11上において比較的小さな照野が形成される。
【0030】
再び図1を参照すると、円筒状のフライアイ光学素子9の中空部分および円環状のコンデンサーレンズ10の中空部分を貫通するように、顕微鏡の対物レンズ(不図示)が配置されている。すなわち、顕微鏡の対物レンズには、その開口数および視野に応じた1組のフライアイ光学素子9およびコンデンサーレンズ10が一体的に取り付けられている。したがって、暗視野照明された物体面11からの反射光は対物レンズに入射することなく、物体面11からの散乱光だけが対物レンズおよび中空反射ミラー8の開口部8aを介して暗視野像を形成し、形成された暗視野像はたとえば接眼レンズ系(不図示)を介して観察される。
【0031】
以上のように、本実施例では、フライアイ光学素子9の前側焦点面と入射面および後側焦点面と射出面とがほぼ一致し、フライアイ光学素子9の後側焦点面とコンデンサーレンズ10の前側焦点面とがほぼ一致し、且つコンデンサーレンズ10の後側焦点面と物体面11とがほぼ一致するように構成されている。したがって、フライアイ光学素子9により形成された多数の光源像からの光束は、コンデンサーレンズ10によりほぼ平行な光束に変換された後、物体面11の同一領域を重畳的にケーラー照明する。その結果、物体面11上には、明るさのムラが良好に抑制された照野が形成される。また、物体面をケーラー照明するので従来技術における拡散板などを用いて光束を拡散する必要がないため、フライアイ光学素子9に入射した光束は実質的に光量損失することなく、コンデンサーレンズ10を介して物体面11へ導かれる。その結果、物体面11上には、十分な明るさを有する照野が形成される。
【0032】
なお、上述の実施例では、フライアイ光学素子9により形成された多数の光源像からの光束を集光して物体面11上で重ね合わせるための集光光学系として、円環状のコンデンサーレンズ10を用いている。この場合、コンデンサーレンズ10に収差がある程度残存していると、多数の光源像からの光束を平行光束に変換することができなくなり、その結果物体面11上において明るさにある程度ムラのある照野が形成される。したがって、上述の実施例において照野内での明るさのムラをさらに良好に抑えるには、コンデンサーレンズ10の光源側の面および物体側の面のうちの少なくとも一方の面に非球面を導入することにより、コンデンサーレンズ10をできるだけ無収差に構成することが好ましい。換言すると、上述の実施例の第1変形例として、コンデンサーレンズ10のような屈折系に代えて原理的に無収差の集光光学系である円環状の放物凹面反射鏡を用いると、照野内での明るさのムラを上述の実施例よりもさらに良好に抑えることができる。
【0033】
以下、具体的な数値例に基づいて、上述の実施例および第1変形例の作用効果を検証する。
〔第1数値例〕
第1数値例は、5倍の顕微鏡対物レンズ(すなわち低倍用対物レンズ)のための暗視野照明を行う装置であり、上述の実施例の構成に基づいて集光光学系としてコンデンサーレンズを用いている。このコンデンサーレンズは、円環状の両凸レンズであり、光源側のレンズ面が非球面状に形成されている。
【0034】
なお、各数値例において、コンデンサーレンズの非球面は、円錐定数(コーニック定数)κが−1であるため、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける非球面の頂点の接平面から非球面までの光軸に沿った距離をxとし、n次の非球面係数をAn とするとき、以下の数式(a)で表される。
【数1】
Figure 0004348574
【0035】
次の表(1)に、第1数値例におけるフライアイ光学素子およびコンデンサーレンズの諸元の値を掲げる。なお、屈折率は、d線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【表1】
〔フライアイ光学素子のデータ〕
入射面の曲率半径 8.25
射出面の曲率半径 −8.25
焦点距離 25
厚さ(光軸方向の長さ) 25
屈折率 1.501
アッベ数 56.2
レンズエレメント数 24
〔コンデンサーレンズのデータ〕
入射面の曲率半径 非球面データを参照
射出面の曲率半径 −70
焦点距離 27.5
厚さ(光軸方向の長さ) 9
屈折率 1.516
アッベ数 64.1
(非球面データ)
頂点曲率半径R 17
非球面係数A0
非球面係数A2 0.2941 ×10-1
非球面係数A4 0.4713 ×10-5
非球面係数A6 -0.1162 ×10-7
非球面係数A8 -0.3743 ×10-10
非球面係数A10 0.3776 ×10-13
【0036】
図6は、第1数値例において物体面上に形成される照野の強度分布を示す図である。図6において、横軸は照野中心(視野中心)からの距離(mm)を、縦軸は光強度(W/mm2 )をそれぞれ示している。図6を参照すると、5倍用の顕微鏡対物レンズのための所要視野(直径5mm)内において十分な明るさが確保され、且つ照野内での明るさのムラが良好に抑制されていることがわかる。
【0037】
〔第2数値例〕
第2数値例は、10倍の顕微鏡対物レンズ(すなわち中倍用対物レンズ)のための暗視野照明を行う装置であり、上述の実施例の構成に基づいて集光光学系としてコンデンサーレンズを用いている。このコンデンサーレンズは、第1数値例と同様に、円環状の両凸レンズであり光源側のレンズ面が非球面状に形成されているが、その諸元が第1数値例とは相違している。
【0038】
次の表(2)に、第2数値例におけるフライアイ光学素子およびコンデンサーレンズの諸元の値を掲げる。なお、屈折率は、d線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【表2】
〔フライアイ光学素子のデータ〕
入射面の曲率半径 6.6
射出面の曲率半径 −6.6
焦点距離 20
厚さ(光軸方向の長さ) 20
屈折率 1.501
アッベ数 56.2
レンズエレメント数 24
〔コンデンサーレンズのデータ〕
入射面の曲率半径 非球面データを参照
射出面の曲率半径 −40.0
焦点距離 20.0
厚さ(光軸方向の長さ) 13
屈折率 1.516
アッベ数 64.1
(非球面データ)
頂点曲率半径R 17
非球面係数A0
非球面係数A2 0.3125 ×10-1
非球面係数A4 -0.2495 ×10-5
非球面係数A6 -0.4253 ×10-7
非球面係数A8 -0.1547 ×10-9
非球面係数A10 0.3813 ×10-12
【0039】
図7は、第2数値例において物体面上に形成される照野の強度分布を示す図である。図7において、横軸は照野中心(視野中心)からの距離(mm)を、縦軸は光強度(W/mm2 )をそれぞれ示している。図7を参照すると、10倍用の対物レンズのための所要視野(直径2.5mm)内において十分な明るさが確保され、且つ照野内での明るさのムラが良好に抑制されていることがわかる。
【0040】
〔第3数値例〕
第3数値例は、20倍の顕微鏡対物レンズ(すなわち高倍用対物レンズ)のための暗視野照明を行う装置であり、上述の第1変形例の構成に基づいて集光光学系として放物凹面反射鏡を用いている。この放物凹面反射鏡の放物面は、その光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける放物面の頂点の接平面から放物面までの光軸に沿った距離をxとし、円錐定数をκとするとき、以下の数式(b)で表される。
x=(A・y2 )/〔1+{1−(1+κ)A2 ・y2 1/2 〕 (b)
ただし、係数A=1/R (Rは頂点曲率半径)
【0041】
次の表(3)に、第3数値例におけるフライアイ光学素子および放物凹面反射鏡の諸元の値を掲げる。なお、屈折率は、d線(λ=587.6nm)に対する値を示している。また、第3数値例のフライアイ光学素子は、第1数値例のフライアイ光学素子と同じ諸元を有する。
【表3】
〔フライアイ光学素子のデータ〕
入射面の曲率半径 8.25
射出面の曲率半径 −8.25
焦点距離 25
厚さ(光軸方向の長さ) 25
屈折率 1.501
アッベ数 56.2
レンズエレメント数 24
〔放物凹面反射鏡の放物面のデータ〕
頂点曲率半径R 8
焦点距離(=R/2) 4
円錐定数κ −1
係数A(=1/R) 0.125
【0042】
図8は、第3数値例において物体面上に形成される照野の強度分布を示す図である。図8において、横軸は照野中心(視野中心)からの距離(mm)を、縦軸は光強度(W/mm2 )をそれぞれ示している。図8を参照すると、20倍用の対物レンズのための所要視野(直径1.25mm)内において十分な明るさが確保され、且つ照野内での明るさのムラが良好に抑制されていることがわかる。
【0043】
なお、上述の実施例では、フライアイ光学素子9の前側焦点面と入射面とをほぼ一致させている。しかしながら、図9およびその部分拡大図である図10に示す第2変形例のように、フライアイ光学素子9の後側焦点面と射出面とをほぼ一致させるだけで、前側焦点面と入射面とが全く異なるような構成も可能である。この場合、光軸に対してある程度の角度をもって各レンズエレメント9a'に入射した光束の主光線が、光軸に対してある程度の角度をもって各レンズエレメント9a'から射出される。その結果、このテレセントリックでない光束に起因して、照野内で明るさのムラが発生する。しかしながら、第2変形例の場合でも、従来技術と比較して、十分な明るさが確保され且つ照野内での明るさのムラが良好に抑制されることはいうまでもない。
【0044】
また、上述の実施例では、フライアイ光学素子9の各レンズエレメント9aを単レンズで構成している。この場合、各レンズエレメント9aの射出面と後側焦点面とをほぼ一致させるには単レンズの光軸に沿った長さが比較的大きくなる。したがって、多数の単レンズ9aからなるフライアイ光学素子9をプラスチック等でプレス加工により1つの構成要素として一体成形すると、厚さが大きい分だけ製造誤差が発生し易い。そこで、図11に示す第3変形例のように、フライアイ光学素子の各レンズエレメント9aを、光軸に沿って間隔を隔てて配置された一対のレンズ成分9bおよび9cから構成することができる。
【0045】
第3変形例では、一対のレンズ成分9bおよび9cから構成されたレンズエレメント9aにおいて、前側焦点面と入射面とがほぼ一致するとともに後側焦点面と射出面とがほぼ一致している。したがって、第3変形例においても、上述の実施例と同様の光学的作用効果を奏することができる。加えて、第3変形例の場合、フライアイ光学素子を2つの構成要素で構成することになるので、各構成要素の厚さが小さい分だけ製造誤差が発生し難いだけでなく、一対のレンズ成分9bと9cとの間に空気を介在させることにより各レンズエレメント9aの光軸方向の長さを、ひいてはフライアイ光学素子9の光軸方向の長さを小さくして小型化することができる。
【0046】
さらに、上述の実施例では、フライアイ光学素子9の射出面の近傍に多数の光源像を形成するとともに、多数の光源像からの発散光束をコンデンサーレンズ10を介してほぼ平行な光束に変換して物体面11へ導いている。しかしながら、フライアイ光学素子9の射出面からある程度離れた所定面上に多数の光源像を形成し、これらの多数の光源像からの発散光束をコンデンサーレンズ10を介して適当な角度の発散光束に整えて物体面11へ導くこともできる。この場合、上述の実施例と比較して照野内での明るさのムラが増大するが、従来技術と比較して十分な明るさを確保し且つ照野内での明るさのムラを良好に抑制することができる。
【0047】
また、本発明では、フライアイ光学素子9の各レンズエレメント9aを一対のレンズ成分9bおよび9cで構成する第3変形例に関連して、後述するように第4変形例および第5変形例が可能である。
図12は、第4変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的狭い状態を示す図である。また、図13は、第4変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的広い状態を示す図である。さらに、図14は、図12および図13のフライアイ光学素子の構成を概略的に示す拡大斜視図である。
【0048】
図12〜図14に示すように、第4変形例では第3変形例と同様に、フライアイ光学素子9は、光軸に沿って間隔を隔てて配置された一対のレンズ成分9bおよび9cからなる多数のレンズエレメント9aを全体的に円筒状に配置することによって構成されている。しかしながら、第4変形例では、一対のレンズ成分9bと9cとの空気間隔を変化させることができるように構成されている点が第3変形例と相違している。
まず、第4変形例において図12に示す状態では、第3変形例と同様に、フライアイ光学素子9の射出面の近傍に多数の光源像が形成されている。多数の光源像からの発散光束は、コンデンサーレンズ10を介して物体面11へ導かれ、物体面11上には比較的大きな照野が形成されている。
【0049】
これに対し、図13に示す状態では、各レンズエレメント9aを構成する一対のレンズ成分9bと9cとの空気間隔が増大するように、物体面側のレンズ成分9cが物体面側へ移動している。その結果、図13に示す状態では、フライアイ光学素子9から射出されてコンデンサーレンズ10へ入射する光束の発散角が図12の状態よりも小さくなり、物体面11上に形成される照野の大きさが図12の状態よりも小さくなっている。したがって、図示を省略したが、一対のレンズ成分9bと9cとの空気間隔が減少するように、物体面側のレンズ成分9cを図12の状態から光源側へ移動させると、フライアイ光学素子9から射出されてコンデンサーレンズ10へ入射する光束の発散角が図12の状態よりも大きくなり、物体面11上に形成される照野の大きさが図12の状態よりも大きくなる。
【0050】
このように、第4変形例では、各レンズエレメント9aを構成する一対のレンズ成分9bと9cとの空気間隔を変化させると、一対のレンズ成分の合成焦点距離が変化し、フライアイ光学素子9から射出されてコンデンサーレンズ10へ入射する光束の発散角が変化することになる。その結果、一対のレンズ成分9bと9cとの空気間隔を変化させることによって、コンデンサーレンズ10と物体面11との間隔すなわち作動距離を変化させることなく、物体面11上に形成される照野の大きさを調整することができる。
【0051】
図15は、第5変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的狭い状態を示す図である。また、図16は、第5変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的広い状態を示す図である。
第5変形例は、第4変形例と類似の構成を有する。しかしながら、第4変形例では集光光学系として環状のコンデンサーレンズを用いているのに対し、第5変形例では集光光学系として環状の放物凹面反射鏡を用いる点だけが第4変形例と相違している。
【0052】
したがって、第5変形例において図15に示す状態(第4変形例の図12に対応する状態)では、フライアイ光学素子9の射出面の近傍に多数の光源像が形成され、多数の光源像からの発散光束は放物凹面反射鏡10aを介して物体面11へ導かれ、物体面11上には比較的大きな照野が形成されている。
これに対し、図16に示す状態(第4変形例の図13に対応する状態)では、各レンズエレメント9aを構成する一対のレンズ成分9bと9cとの空気間隔が増大するように、物体面側のレンズ成分9cが物体面側へ移動している。その結果、図16に示す状態では、フライアイ光学素子9から射出されて放物凹面反射鏡10aへ入射する光束の発散角が図15の状態よりも小さくなり、物体面11上に形成される照野の大きさが図15の状態よりも小さくなっている。
このように、第5変形例においても第4変形例と同様に、一対のレンズ成分の空気間隔を変化させることによって、作動距離を変化させることなく、物体面11上に形成される照野の大きさを調整することができる。
【0053】
なお、上述の実施例および各変形例では、フライアイ光学素子9を構成するレンズエレメントが全体的に筒状に配置されている。しかしながら、フライアイ光学素子9は必ずしも筒状である必要はなく、複数のレンズエレメントが集まってほぼリング状に配置されていれば同様の効果を得ることができる。したがって、例えば、複数のレンズエレメントが円周上に間隔を隔てて配置されていても良いし、複数のレンズエレメントが間隔を隔ててあるいは互いに隣接して2つの半円状に配置されていても良い。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、集光光学系を介したほぼ平行な光束が物体面を重畳的にほぼケーラー照明するので、物体面上には明るさのムラが良好に抑制された照野が形成される。また、本発明では、物体面をほぼケーラー照明するので従来技術における拡散板などを用いて光束を拡散する必要がないため、実質的に光量損失することなく物体面上には十分な明るさを有する照野が形成される。
さらに、本発明によれば、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔を変化させることによって、集光光学系と物体面との間隔すなわち作動距離を変化させることなく、物体面上に形成される照野の大きさを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる暗視野照明装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】図1のフライアイ光学素子の構成を概略的に示す拡大斜視図である。
【図3】図1のコンデンサーレンズの構成を概略的に説明する拡大斜視図である。
【図4】比較的大きい断面の平行光束に基づいてフライアイ光学素子の射出面近傍に形成された光源像からの光束が円環状のコンデンサーレンズにより集光され物体面上の所定領域で重ね合わされる様子を示す図である。
【図5】比較的小さい断面の平行光束に基づいてフライアイ光学素子の射出面近傍に形成された光源像からの光束が円環状のコンデンサーレンズにより集光され物体面上の所定領域で重ね合わされる様子を示す図である。
【図6】第1数値例において物体面上に形成される照野の強度分布を示す図である。
【図7】第2数値例において物体面上に形成される照野の強度分布を示す図である。
【図8】第3数値例において物体面上に形成される照野の強度分布を示す図である。
【図9】フライアイ光学素子の後側焦点面と射出面とがほぼ一致しているが前側焦点面と入射面とが全く異なる第2変形例の要部構成を示す図である。
【図10】図9の部分拡大図であって、光軸に対してある程度の角度をもって各レンズエレメントに入射した光束の主光線が光軸に対してある程度の角度をもって各レンズエレメントから射出される様子を示す図である。
【図11】フライアイ光学素子の各レンズエレメントが光軸に沿って間隔を隔てて配置された一対のレンズ成分からなる第3変形例の要部構成を示す図である。
【図12】第4変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的狭い状態を示す図である。
【図13】第4変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的広い状態を示す図である。
【図14】図12および図13のフライアイ光学素子の構成を概略的に示す拡大斜視図である。
【図15】第5変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的狭い状態を示す図である。
【図16】第5変形例の要部構成を示す断面図であって、フライアイ光学素子の各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分の空気間隔が比較的広い状態を示す図である。
【符号の説明】
1 光源
2 コレクタレンズ
3 集光レンズ
4 光源像
5 開口絞り
6 フィールドレンズ
7 リング絞り
8 中空反射ミラー
9 フライアイ光学素子
9a フライアイ光学素子の各レンズエレメント
9b、9c 各レンズエレメントを構成する一対のレンズ成分
10 コンデンサーレンズ
10a 放物凹面反射鏡
11 物体面

Claims (9)

  1. 照明光を供給するための光源と、
    前記光源からの光束を環状の断面を有するほぼ平行な光束に整形するための整形系と、
    基準光軸に沿って間隔を隔てて配置された複数のレンズ成分からそれぞれ構成されたレンズエレメントを複数有し、該複数のレンズエレメントの入射面に入射した前記環状の断面を有するほぼ平行な光束に基づいて、環状に並んだ複数の光源像を形成するためのフライアイ光学素子と、
    前記複数の光源像からの光束を集光して物体面上で重ね合わせるための集光光学系とを備え
    前記フライアイ光学素子は、顕微鏡の対物レンズの倍率に応じて、前記物体面上に形成される照野の大きさを変化させるために、前記複数のレンズエレメントの各々を構成する前記複数のレンズ成分の空気間隔を変化させることにより前記複数のレンズ成分の合成焦点距離を変化させることができるように構成されていることを特徴とする暗視野照明装置。
  2. 前記フライアイ光学素子を構成する前記複数のレンズエレメントは全体的に筒状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の暗視野照明装置。
  3. 前記フライアイ光学素子の後側焦点面と前記集光光学系の前側焦点面とがほぼ一致するように配置され、
    前記フライアイ光学素子の前側焦点面と前記物体面とが光学的にほぼ共役に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の暗視野照明装置。
  4. 前記暗視野照明装置は、顕微鏡の対物レンズの開口数よりも大きな開口数の光束で前記物体を暗視野照明し、
    前記フライアイ光学素子および前記集光光学系は、前記対物レンズの胴付面よりも物体側に位置決めされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の暗視野照明装置。
  5. 前記フライアイ光学素子および前記集光光学系は、前記顕微鏡の結像光路中に選択的に位置決めされる複数の対物レンズの各々に対して一体的に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の暗視野照明装置。
  6. 前記集光光学系は、環状のレンズ成分を有し、該レンズ成分の光源側の面および物体側の面のうちの少なくとも一方の面は非球面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の暗視野照明装置。
  7. 前記集光光学系は、環状の反射凹面鏡を有し、該反射凹面鏡の反射面は放物面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の暗視野照明装置。
  8. 前記複数のレンズエレメントの前記入射面の曲率半径と、前記光源像からの光束を出射する前記複数のレンズエレメントの出射面の曲率半径とは、略等しいことを特徴する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の暗視野照明装置。
  9. 光源からの照明光束を環状の断面を有するほぼ平行な光束に整形すること、
    基準光軸に沿って間隔を隔てて配置された複数のレンズ成分からそれぞれ構成された複数のレンズエレメントの入射面に入射した前記環状の断面を有するほぼ平行な光束に基づいて、環状に並んだ複数の光源像を形成すること、
    前記環状に並んで形成された複数の光源像からの光束を集光して物体面上で重ね合わせて照野を形成することを含み、
    顕微鏡の対物レンズの倍率に応じて、前記物体面上に形成される前記照野の大きさを変化させるために、前記複数のレンズエレメントの各々を構成する前記複数のレンズ成分の空気間隔を変化させることにより前記複数のレンズ成分の合成焦点距離を変化させることを特徴とする暗視野照明方法
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