JP2014074801A - 光整形器、照明光学系および撮像装置 - Google Patents

光整形器、照明光学系および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014074801A
JP2014074801A JP2012222132A JP2012222132A JP2014074801A JP 2014074801 A JP2014074801 A JP 2014074801A JP 2012222132 A JP2012222132 A JP 2012222132A JP 2012222132 A JP2012222132 A JP 2012222132A JP 2014074801 A JP2014074801 A JP 2014074801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
angle
shaper
incident
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012222132A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Kawakami
智朗 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012222132A priority Critical patent/JP2014074801A/ja
Publication of JP2014074801A publication Critical patent/JP2014074801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】物体に対して光量損失が少ない輪帯照明を行う。
【解決手段】光整形器120は、光源110から入射した発散光のうち第1の角度から該第1の角度より大きい第2の角度までの射出角で射出する光の総光量増すように該発散光を集光する。光整形器は、反射面120rを有する。発散光のうち、基準軸に対して第1の角度より小さい入射角を有する光を第1の入射光とし、第1の角度より大きく、かつ第2の角度より小さい入射角を有する光を第2の入射光とし、第2の角度より大きい入射角を有する光を第3の入射光とするとき、光整形器は、第1の入射光を、反射面で反射することなく射出させ、第2および第3の入射光を、反射面で反射させて第1の角度から第2の角度までの射出角で射出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、瞳の中央部が光学的に欠落した撮像光学系を用いて標本(試料)等の撮像を行う撮像装置に関し、さらに詳しくは、撮像光学系により捉えられる標本を照明する照明光学系に関する。
病理検査等の分野では、標本全体を巨視的に観察したり標本の一部(細胞組織等)を詳細に観察したりするために、該標本の撮像により生成した画像をモニタに表示させることができる撮像装置(顕微鏡装置)が用いられている。例えば特許文献1には、解像度が高い高倍率での撮影画像を繋ぎ合わせ、標本全体の画像を生成する撮像装置が開示されている。
一方、特許文献2には、視野(画角)が大きく解像度が高い対物レンズを用いて標本を撮像する撮像装置が開示されている。この撮像装置では、繋ぎ合わせる画像の数を減らして、画像の繋ぎ合わせの処理に要する時間を短縮(もしくは不要とする)ことで、標本全体の細胞組織を短時間で撮像することができるようにしている。
一般に、解像度が同じ場合に画角を広くすると、光学系は大型化しやすい。例えば、φ0.15mm程度が観察できる撮像光学系Aに対して、φ15mm程度が観察できる撮影光学系Bでは、画角が100倍になっている。このため、物面から像面までの距離も100倍になる。
画角が大きく、かつ光学系の全長を短縮することを目的に設計された光学系として、特許文献3には、光路の途中に反射光学系を導入した光学系が開示されている。この光学系は、光路中において物体面側に光路を折り曲げつつ、反射面が有する色分散を抑制する効果を利用して、収差を抑え、かつ全長を短くしている。ただし、特許文献3にて開示された光学系では、瞳の中央部が光学的に欠落しているため、結像に寄与する光の量が減少する。
また、画角が大きく、倍率も大きな光学系では、撮像面積が大きいため、照度が低下しやすい。このため、特許文献4には、導光途中でテーパーロッドや集光レンズを用いて、画角全体を均一かつ高照度で照明することができる光学系が開示されている。
特表2008−510201号公報 特開2009−063655号公報 特開平10−177139号公報 特表2009−544063号公報
ここで、画角が広い撮像光学系を用いた撮像装置としての顕微鏡装置の構成を図10に示す。該顕微鏡装置1では、光源ユニット110から射出されてオプティカルロッド130および照明光学系100を通った照明光により標本部200に配置された標本225が照明される。そして、撮像光学系300が標本225からの光に形成させた標本225の光学像が、撮像部400により撮像されて、撮影画像が生成される。撮像光学系300としては、例えば図3および図4(a),(b)に示したものが用いられる。撮像光学系300は、裏面反射鏡311,312を含む第1の結像光学系310と、レンズ群を含む第2の結像光学系320とにより構成され、物体面B上の物体(標本)の光学像を像面C上に形成する。
撮像光学系300において、図4(a)に示すNAが大きな光は、裏面反射鏡311の中央部HL1を透過し、裏面反射鏡312の周辺部で反射し、裏面反射鏡311の周辺部で反射し、さらに裏面反射鏡312の中央部HL2を透過して、像面Cに至る。
一方、図4(b)に示すNAが小さい光も、裏面反射鏡311の中央部HL1を透過し、裏面反射鏡312の周辺部で反射し、裏面反射鏡311の周辺部で反射し、裏面反射鏡311の中央部HL1を透過する。ただし、裏面反射鏡311の中央部HL1を透過した光は、瞳面IR′に形成された遮光部SH′によって遮られ、像面Cには到達しない。この結果、この撮像光学系300を用いた場合の像面C上における軸上での瞳透過率分布は図5に示すようになり、瞳の中央に光学的に欠落した部分(以下、中央欠落部ともいう)が生ずる。
このような中央欠落部を有する撮像光学系を用いて物体面Bに配置された物体を撮像する場合、物体の照明には、図6(a)に示す通常照明と、図6(b)に示す輪帯照明とを用いることができる。ただし、図7に示すように、通常照明(中央遮光なし)を用いる場合と、瞳における中央欠落部に合わせた輪帯照明(中央遮光あり)を用いる場合とでは、物体の細かい部分を観察する場合、つまりは高い解像度が必要な場合での像のコントラストに差が生じる。特に、高い解像度が必要な場合は、輪帯照明の方が高いコントラストが得られる。
輪帯照明を形成するためには、図9(a)に示すように、照明光学系100の照明面(物体面)Bに対する瞳面IRに遮光部材SHを配置して中央遮光を行う方法がある。しかしながら、この方法を用いると、光量が最も高い光軸AXの近傍である中央部を遮光するため、照明光の光量損失が大きい。その結果、照明光により照明された物体から像面に配置された撮像部に到達する光の量が減少し、撮像に要する時間(撮像部での電荷蓄積時間)が長くなる。顕微鏡装置では、大量の標本の詳細画像を取得する必要がある場合があるため、光源からの光を効率的に利用して、画像の取得に要する時間を短縮することが求められる。
本発明は、物体に対して光量損失が少ない輪帯照明を行うことができるようにした光整形器およびこれを用いた照明光学系を提供し、さらに該照明光学系をを用いた撮像装置も提供する。
本発明の一側面としての光整形器は、基準軸上の光源から入射した発散光のうち、該基準軸に対して第1の角度から該第1の角度より大きい第2の角度までの射出角で射出する光の総光量が増すように発散光を集光する。該光整形器は、該発散光の一部を反射して該光整形器から射出させる反射面を有している。そして、該発散光のうち、基準軸に対して第1の角度より小さい入射角を有する光を第1の入射光とし、第1の角度より大きく、かつ第2の角度より小さい入射角を有する光を第2の入射光とし、第2の角度より大きい入射角を有する光を第3の入射光とするとき、第1の入射光を、該反射面で反射することなく該光整形器から射出させ、第2の入射光の全てを該反射面で反射することなく該光整形器から射出させ、または、第2の入射光の一部を該反射面で反射して該光整形器から射出させて残りの入射光を該反射面で反射することなく該光整形器から射出させ、第3の入射光を、該反射面で反射させて第1の角度から第2の角度までの射出角で該光整形器から射出させることを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての照明光学系は、光源と、上記光整形器とを有する。そして、光整形器から第1の角度から第2の角度までの範囲の射出角で射出された光を用いて被照明面を照明することを特徴とする。
さらに、本発明の他の一側面としての撮像装置は、上記照明光学系と、被照明面に配置され、照明光学系からの光により照明された物体の光学像を形成する撮像光学系と、該光学像を光電変換する撮像素子とを有することを特徴とする。
本発明の光整形器(および照明光学系)を用いれば、物体に対して光量損失が少ない輪帯照明を行うことができる。このため、光源からの光を効率良く利用して、高画質の画像を短時間で生成することが可能な撮像装置を実現することができる。
本発明の実施例である撮像装置の構成を示す図。 実施例における標本に対する照明と撮像部に形成される光学像とを示す図。 実施例における撮像光学系の構成を示す図。 上記撮像光学系におけるNAが大きい光とNAが小さい光の光路を示す図。 上記撮像光学系による瞳透過率分布の例を示す図。 実施例における標本に対する照明方法を示す図。 図6に示した照明方法と標本の像のコントラストとの関係を示す図。 実施例におけるオプティカルロッドのインテグレート効果を説明する図。 実施例における照明光学系と撮像光学系との関係を示す図。 従来の撮像装置の構成を示す図。 実施例における面光源の放射角に対する相対照度の関係を示す図。 実施例における面光源の総光量に対する放射角内の光量の割合を示す図。 本発明の実施例1としての光整形器を示す図。 上記光整形器の形状を示す図。 実施例1における光源からの放射される光の放射角θと上記光整形器の射出面から射出される光の射出角θと被照明面に照射される光の照射角θとを示す図。 実施例1における光源からの光の放射強度と上記光整形器の射出面からの光の射出強度と被照明面に照射される光の照射強度とを示す図。 実施例1に対する比較例における光源からの光の放射強度と上記光整形器の射出面からの光の射出強度と被照明面に照射される光の照射強度とを示す図。 本発明の実施例2としての光整形器の形状を示す図。 本発明の実施例3としての光整形器の形状を示す図。 本発明の実施例4としての光整形器の形状を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(撮像装置の全体構成)
図1には、本発明の実施例である撮像装置としての顕微鏡装置の構成を示している。顕微鏡装置1は、照明光学系100と、標本部200と、撮像光学系300と、撮像部400とにより構成されている。
照明光学系100は、光源ユニット110からの光を被照射面(物体面)Bに導く。標本部200では、物体面Bに観察対象物である標本(物体)225を配置している。撮像光学系300は、標本225から光に、該標本225の光学像を像面(撮像面)Cに形成させる。撮像部400は、撮像面Cに配置された複数の撮像素子430により構成され、撮像光学系300により形成された光学像を光電変換する。図2(a)には、標本部200において標本225が照明光により照明される様子を示す。227は照明光が照射される領域(照明領域)を示している。図2(b)には、撮像部400にて標本225の光学像225Cが複数の撮像素子430上に形成される様子を示している。
図1に示すように、標本部200は、標本ステージ210と、標本保持部220とにより構成される。標本ステージ210は、標本保持部220の位置を、撮像光学系300の光軸AXが延びる方向(光軸方向)や光軸方向に直交する方向や光軸AXに対して傾く方向に移動させることができる。標本保持部220は、例えば、図2(a)に示すように、標本225をスライドガラスと不図示のカバーガラスとで挟んだプレパラートを、標本225の位置が被照射面Bに一致するように保持する。撮像時には、標本保持部220を撮像光学系300の光軸AXに直交する方向に所定量移動させるごとに標本225の一部の撮像を行い、複数回の撮像により取得された撮影画像を繋ぎ合わせることで、標本225全体の撮影画像を生成する。なお、光軸AXは、照明光学系100の光軸でもある。
撮像部400は、撮像ステージ410と、電気基板420と、複数の撮像素子430とにより構成されている。撮像素子430は、CMOSセンサやCCDセンサ等の光電変換素子であり、図2(b)で示すように、電気基板420上に所定の間隔で複数配置されている。撮像ステージ410は、電気基板420の位置を、複数の撮像素子430の位置が撮像光学系300の像面Cに一致するように調節する。
撮像素子430からの出力信号は、コンピュータ510内に設けられた不図示の画像処理部にて処理され、これにより撮影画像が生成される。撮影画像は、モニタ520に表示されたり、メモリ530に記録されたりする。また、コンピュータ510内の不図示の制御部は、使用者の操作に応じて標本ステージ210や撮像ステージ410の動作を制御する。
撮像光学系300は、先にも説明したが、図3および図4に示すように、裏面反射鏡311,312を含む第1の結像光学系310と、レンズ群を含む第2の結像光学系320とにより構成され、物体面B上の物体(標本)の光学像を像面C上に形成する。図4(a)には、光軸AXに対してNAinからNAoutまでの大きな入射角(開口数)で撮像光学系300に入射した光を示している。この光は、裏面反射鏡311の中央部HL1を透過し、裏面反射鏡312の周辺部で反射し、裏面反射鏡311の周辺部で反射し、裏面反射鏡312の中央部HL2を透過して、第2の結像光学系320に入射する。そして、第2の結像光学系320を透過して像面Cに至る。
一方、図4(b)に示す入射角がNAinより小さい光も、裏面反射鏡311の中央部HL1を透過し、裏面反射鏡312の周辺部で反射し、裏面反射鏡311の周辺部で反射し、裏面反射鏡311の中央部HL1を透過して第2の結像光学系320に入射する。ただし、第2の結像光学系320に入射した光は、該第2の結像光学系320内の瞳面IR′に形成された遮光部SH′によって遮られ、像面Cには到達しない。この結果、この撮像光学系300を用いた場合の像面C上における軸上での瞳透過率分布は図5に示すようになり、瞳の中央に光学的に欠落した部分である中央欠落部が生ずる。言い換えれば、撮像光学系300への入射角がNAin(特定入射角)より小さい光は、像面Cでの結像に寄与しない。
(照明光学系100の構成)
図1において、照明光学系100は、光源ユニット110と、光整形器120と、オプティカルロッド130と、共役光学系140とにより構成されている。
光源ユニット110は、1つ又は複数のハロゲンランプ、キセノンランプおよびLED等の発光素子を光源として有する。光源ユニット110からの発散光は、光整形器120によって整形され、オプティカルロッド部130に導かれる。
光整形器120は、放物面を用いた集光光学素子(複合放物面集光器)であり、後述する共役光学系140とともに、光源ユニット110からの発散光を、撮像光学系300の瞳の中央欠落部に対応した輪帯状の角度分布を有する照明光になるように整形する。
オプティカルロッド130は、光整形器120から射出した光を共役光学系140に導く導光素子であり、その射出面に均一な照明面を形成するロッド形状の光学素子である。共役光学系140は、オプティカルロッド130の射出面Aの像を被照射面Bに形成する。これにより、被照射面Bにおける照明領域227(図2(a))が均一に照明される。
なお、共役光学系140は、被照明面Bにて撮像に必要な照明(照度)の均一性が得られるのであれば、被照明面Bと面Aとが完全に共役な関係となるように構成されている必要はない。
以下、照明光学系100のオプティカルロッド130、共役光学系140および光整形器120についてさらに詳しく説明する。
(オプティカルロッド130)
オプティカルロッド(以下、単にロッドともいう)130は、前述したように均一な照度の照明面を形成する。図8に示すように、ロッド130は、長さがLで、一辺の長さが2rの正方形の両端面(以下、ロッド端面ともいう)を有する直方体形状を有し、ガラスにより形成されている。入射面である一方のロッド端面aの法線(ロッド130の光軸)に対して傾き角度αを持った光線が該ロッド端面aの中心P0に入射すると、ロッド130内で光軸に対してα′の角度で進行する。αとα′には、以下の関係がある。
sinα=nsinα′
ただし、空気の屈折率を1とし、ロッド130の材料(ここではガラス)の屈折率をnとする。
ロッド130内を進行する光線の角度α′が、
0≦α′<α1
の範囲であれば、該光線はロッド130の側面(以下、ロッド側面という)に当たることなく他方のロッド端面bに到達する。ロッド端面bから見ると、この光線は点P0からのみ発せられたように見える。
また、角度α′が、
α1≦α′
の範囲であれば、該光線はロッド側面に当たって全反射する。
このとき、角度α′が、
α1≦α′<α2
の範囲であれば、該光線はロッド側面で1回だけ全反射するが、ロッド端面bから見た場合は、この光線は点P1から発せられたように見える。つまり中心P0と異なる点P1から光が発せられてロッド端面bに導かれているように見える。
角度α′が、
α2≦α′<α3
の範囲であれば、該光線はロッド側面で2回全反射し、ロッド端面bから見た場合は、この光線は点P2から発せられたように見える。つまりP0およびP1とは異なる点P2から光が発せられてロッド端面bに導かれているように見える。
ロッド側面での反射回数が増すごとに、ロッド端面bを照明する虚像が増えることになり、ロッド端面bに到達する光線が、見かけ上、複数の点(光源)から射出されていることになる。このため、ロッド130内での反射回数が増すごとに、ロッド端面bでの照度が均一度を増すことになる。定性的には、α′が大きいほど、rが小さいほど、またLが大きいほど、反射回数が増える。
ただし、導光素子としては、ガラスにより形成されたオプティカルロッド130でなくても、内面反射を利用して射出面にて照度を均一化できるものであればよい。例えば、矩形の空洞部を形成した金属性のロッドに光を入射させると、空洞部内ではその側内面でのミラーの作用によって複数回の反射が起こり、均一な照度の射出面を形成することができる。
また、ロッド130は、前述したように直方体形状を有するため、入射面(ロッド端面a)側での光の入射角と射出面(ロッド端面b)からの光の射出角との関係は保存される。言い換えれば、入射面に入射する光の最大角度は、射出面から射出する光の最大角度と一致する。
(共役光学系140)
図9(a)に示すように、共役光学系140は、ロッド端面bである射出面にて形成された均一照度面を、標本部200に転写する倍率βを有する結像光学系である。なお、図1において共役光学系140内に示したミラー145は、配置スペースや設計事情等に応じて配置してもよいし、配置しなくてもよい。図9ではミラー145を省略した共役光学系140を示している。
共役光学系140では、図9(b)に示す撮像光学系300の瞳の中央欠落部(遮光部SH′)の大きさに合わせて、瞳面IRに遮光部材SHが配置されている。遮光部材SHは、例えばガラス平板の一部にクロム等の誘電体膜を付加したものや、数本の支持部が設けられた遮光板が用いられる。
ここで、図9(a)に示すように、瞳面IRに配置された不図示の絞りを全開にした場合、被照明面Bを照明する光の該被照明面Bへの入射角(以下、照射角という)について、光軸AXに対する最大照射角をILoutとし、零ではない最小照射角をILinとする。
前述したように、本実施例における撮像光学系300は、光軸AXに対してNAinより小さい入射角をなす光が結像に寄与しないように構成されている。これに対応して、共役光学系140から被照明面Bへの最小照射角ILinはNAin以下(特定入射角以下)となるようにすればよい。
(光整形器120)
光整形器120は、光源ユニット110からの発散光を効率的に集光してロッド130に導くための光学素子である。LEDのような面光源やキセノンランプのような点光源は、180度や360度といった広い範囲に光を発するため、それらを効率良くロッド130に入射させることが望ましい。さらに、光整形器120は、前述したように、光源ユニット110からの光を、撮像光学系300の瞳の中央欠落部に対応した輪帯状の角度分布を有する照明光になるように整形する。
光整形器120の作用を説明するために、まず、図10に示した、光整形器120を設けていない従来構成における光源(面光源であるLED)からの光の取り込み効率について説明する。
LEDの発光面に対して直交する方向(法線方向)に延びる軸を、光軸AXに一致する基準軸とし、該基準軸に対するLED(基準軸上の発光点)からの光の射出角(放射角)をθとする。このとき、LEDの放射強度は、図11に示すようになる。つまり、基準軸に沿った方向(θ=0)での光強度に対して、基準軸に対して角度θをなす方向においてはcosθの強度の光が放射される。
また、放射角θの光の光量(LEDからの全放射光量(総光量)に対する割合)を、図12に示している。図10に示すように、LED(光源ユニット110)からの光をそのままロッド130に入射させる場合において、共役光学系140の光学倍率が1倍で、最大NAが0.5(つまりsin−1(0.5)=30度)とする。このとき、図12より、共役光学系140が取り込める光の上記割合は、25%となる。このうち、共役光学系140の瞳面でNAが0.2(つまりsin−1(0.2)=11.5度)までの光が遮光部材SHによって遮られるとすると、その遮光量の割合は、図12から4%となる。このため、標本225の照明に用いることができる光の上記割合は、21%となる。
このことから、遮光部材(以下、中央遮光部ともいう)SHを用いて中央遮光を行う場合は、中央遮光を行わない場合に対して、LEDからの全放射光量のうち(25%−21%)/25%=16%の光量を損失していることになる。したがって、効率の良い照明を行うためには、光源からの光をただロッド130に入射させるだけでは足りない。つまり、共役光学系140によって被照明面Bでの照明ができる照明領域(照射角度)に合わせて、かつ中央遮光部(および絞り)にてなるべく光が遮られないように、ロッド130に入射させる前に光を整形しておくことが望ましい。
前述したように、ロッド130の射出面からの射出光の最大角度は、ロッド130の入射面への入射光の最大角度と一致する。そこで、本実施例では、共役光学系140で照明できる照明領域に到達させる光の総光量を増やすように、該光を光整形器120により整形する。言い換えれば、光整形器120は、基準軸に対して後述する第1の角度から該第1の角度より大きい第2の角度までの射出角で射出する光の総光量が増すように発散光を集光する。
以下、光整形器120の具体例を、実施例1〜実施例4として説明する。以下の説明において、光軸AXと一致する基準軸を、基準軸AXと記す。
図13(a),(b)にはそれぞれ、実施例1の光整形器120を、側方からおよび斜め方向から見て示している。光整形器120は、ガラスにより形成されており、平面である入射面および射出面と、反射面としての複合放物面120rである側面とを有する複合放物面集光器である。複合放物面120rは、スプライン曲線やベジェ曲線等で表現できる曲線を、基準軸AXの回りで回転させて形成される曲面である。基準軸AXは、光整形器120の円形の入射面の中心と円形の射出面の中心とを結ぶ直線である。すなわち、光整形器120は、基準軸AXに関して回転対称な形状を有する。
以下、光整形器120が満足すべき条件について説明する。βは、前述したように、共役光学系140がロッド130の射出面に形成された均一照度面を標本部200に転写する倍率である。また、ILin×|β|(第1の角度)は、共役光学系140の瞳に設けられた中央遮光部(遮光部材SH)で遮られずにロッド130に導かれる光の光整形器120の射出面からの最小射出角である。また、ILout×|β|(第2の角度)は、共役光源系140の中央遮光部およびその外側の絞りで遮られずにロッド130に導かれる光の光整形器120の射出面からの最大射出角である。なお、ここにいう光の入射角および射出角はいずれも、該光が基準軸AXに対してなす角度である。
光整形器120は、光源ユニット110のうち基準軸AX上の光源(発光点)から入射面に入射した発散光の射出面からの射出角θ′が、できるだけ多くILin×|β|からILout×|β|までの範囲に入るように該射出角θ′を制御する。すなわち、
ILin×|β|≦θ′≦ILout×|β| …(1)
を満足するように射出角θ′を制御する。これにより、光源ユニット110からの発散光を整形する。
この条件を満足するための光整形器120の形状の決め方について、図14を用いて説明する。光源ユニット110からの光の光整形器120の入射面への入射角(光源ユニット110からの光の放射角)をθとする。
光整形器120は、入射角θがILin×|β|である光を、図14(a)に示すように、複合放物面120rで反射することなくそのまま射出面から入射角θと同じ射出角θ′(=ILin×|β|)で射出させる。なお、入射面および射出面を平面としている本実施例の光整形器120では、入射角θがILin×|β|より小さい光(第1の入射光)も、複合放物面120rで反射することなくそのまま射出面から入射角θと同じ射出角θ′(<ILin×|β|)で射出する。
また、光整形器120は、入射角θがILin×|β|より大きく、かつILout×|β|より小さい光(第2の入射光)を、図14(b)に示すように、複合放物面120rで反射した後に射出面から射出させる。このとき、同図に示すように、射出面から射出する光の射出角θ′が、ILin×|β|より大きく、かつILout×|β|より小さくなるように、複合放物面120rの形状を設定する。
もしくは、光整形器120は、入射角θがILout×|β|である光を、図14(c)に示すように、複合放物面120rで反射することなくそのまま射出面から入射角θと同じ射出角θ′(=ILout×|β|)で射出させてもよい。つまり、複合放物面120rで反射させない光の光整形器120への入射角θの範囲を、第2の入射光の範囲である、
ILin×|β|≦θ≦ILout×|β|
としてもよい。
そして、光整形器120は、入射角θがILout×|β|よりも大きい光(第3の入射光)を、図14(d)に示すように、複合放物面120rで反射した後に射出面から射出させる。このとき、同図に示すように、射出面から射出する光の射出角θ′が、ILin×|β|よりも大きく、かつILout×|β|よりも小さくなるように、複合放物面120rの形状を設定する。
以上のことから、複合放物面120rで反射させない光の光整形器120への入射角θの範囲を、ILin×|β|≦θ≦ILout×|β|とすることで、複合放物面120r(つまりは光整形器120)の光軸方向での長さを決定する。そして、その決定した長さにおいて、複合放物面120rで反射された光の射出面からの射出角θ′が、ILin×|β|<θ′<ILout×|β|を満足するように、複合放物面120rの最適な形状を決定する。ただし、光整形器120からの射出角ごとの光量の割合が、ILin×|β|とILout×|β|との間の範囲内で局所的に極端に大きくならないようにする必要がある。
このようにして決定された複合放物面120rを有する光整形器120の射出面から射出角θで射出する光(図15(b))の強度である射出強度の例を、図16に示す。また、図16には、光源ユニット110から放射角θで光整形器120の入射面に入射する光(図15(a))の放射強度と、被照明面Bに対して照射角θで照射される光(図15(c))の強度である照明強度も示している。射出強度および照明強度は、基準軸(光軸)AXに沿った方向(θ=0)での光源ユニット110からの光の放射強度を1としたときの相対強度を示す。
図16に示す例では、前述した光源ユニット110からcosθで表される放射強度で放射される光が、ILin×|β|からILout×|β|までの範囲に射出強度が集中した輪帯に近い角度分布を有する光整形器120からの射出光に変換されている。言い換えれば、ILin×|β|からILout×|β|までの範囲の射出角を有する射出光の強度が、ILin×|β|より小さい射出角を有する射出光およびILout×|β|より大きい射出角を有する射出光の強度のそれぞれよりも高くなっている。
このとき、照射角θがILin×|β|からILout×|β|までの範囲にある光の光量(つまりは強度)が光源ユニット110からの全光束の光量に占める割合は、93%となる。93%は、前述した光整形器120を設けない場合の割合である21%に対して、約4.4倍である。
このように、本実施例では、光源ユニット110から光整形器(複合放物面集光器)120に入射する光を、光整形器120の入射面から射出面までそのまま通過する光と、反射面としての複合放物面120rで反射される光に分けている。そして、複合放物面120rで反射した後に射出面から射出する光の射出角を、撮像光学系300の中央欠落部の大きさに応じて、ILin×|β|とILout×|β|との間とするように複合放物面120rの形状を決定している。これにより、光源ユニット110からの光の利用効率を向上させることができる。
また、光整形器120を用いると、図9(a)に示す共役光学系140への入射角がILinより小さい光の光量は、図16に示す照明強度から分かるように、該入射角がILinからILoutまでの範囲の光の光量よりもかなり小さくなる。このため、共役光学系140に遮光部材SHを設けなくても、撮像光学系300の瞳の中央欠落による結像性能の低下(図7に示したコントラストの低下)を抑制することができる。このため、要求される結像性能によっては、共役光学系140から遮光部材SHを削除することも可能である。
なお、光整形器120に代えて正のパワーを有する光学素子を用いた場合を、本実施例に対する比較例として、図17を用いて説明する。図17には、光整形器120に代えて用いられた1つの正レンズから射出角θで射出する光の強度である射出強度の例を示している。また、図17には、光源ユニット110から放射角θで正レンズに入射する光の放射強度と、被照明面Bに対して照射角θで照射される光の強度である照明強度も示している。図16と同様に、射出強度および照明強度は、基準軸(光軸)AXに沿った方向(θ=0)での光源ユニット110からの光の放射強度を1としたときの相対強度を示す。
本比較例では、光源ユニット110からの光のうち放射角θがILout×|β|より大きな光の一部が、射出角θがILin×|β|からILout×|β|までの範囲の射出光になる。このため、この正レンズや実施例1の光整形器を用いない場合に比べて照明効率を高くすることは可能である。
しかし、光源ユニット110からの光のうち放射角θがILin×|β|よりも大きな光の一部が、正レンズを通過することで、射出角θが0からILin×|β|までの射出光になるため、共役光学系140の中央遮光部にて遮られる光量が増加する。図17に示す例では、射出角θがILin×|β|からILout×|β|までの範囲である射出光の光量の光源ユニット110からの全光束の光量に占める割合は、33%である。このため、この比較例に比べて、本実施例の光整形器120の方が高い照明効率が得られることが分かる。
ここで、本実施例における光整形器120からの光の射出角であるILin×|β|およびILout×|β|と、共役光学系140に遮光部材SHが設けられている場合における最大照射角ILoutおよび最小照射角ILinとの関係について説明する。仮に共役光学系140の光学倍率βが1である場合において最も光の利用効率が高いのは、光整形器120からの光の射出角が最小照射角ILinから最大照射角ILoutまでの範囲に一致する場合である。また、光学倍率βが1ではない場合は、光整形器120からの光の射出角がILin×|β|からILout×|β|までの範囲にあるのがよい。
ただし、実際には、図9(a)に示した瞳面IRに配置した絞りと遮光部材SHによって光を切り出して最小照射角ILinから最大照射角ILoutまでの範囲の光を作ることが望ましい。このため、瞳面IRには、ILin×|β|よりも若干小さな射出角(ILin×|β|′)で光整形器120から射出する光から、ILout×|β|を形成する光よりも若干大きい射出角(ILout×|β|′)で光整形器120から射出する光まで入射することが好ましい。
したがって、先の説明において、ILin×|β|′を第1の角度とし、ILout×|β|′を第2の角度としてもよく、この場合、
ILin×|β|′/ILout×|β|′>ILin/ILout
(ILin×|β|/ILout×|β|=ILin/ILout)
が成り立つ。
言い換えれば、第2の角度に対する第1の角度の割合が、光整形器120から射出されて被照明面Bを照明する光の最大照射角ILoutに対する零ではない最小照射角ILinの割合以下という関係がある。
実施例1の光整形器120の入射面および射出面はいずれも平面として形成されていたが、入射面および射出面のうち少なくとも一方の全部または一部を、光学パワーを有する屈折面(凹面または凸面)としてもよい。
図18には、実施例2の光整形器120を示している。本実施例の光整形器120は、ガラスにより形成されており、平面である入射面と、中央近傍部が凹面部でそれよりも周辺部が平面部である射出面と、複合放物面120rである側面とを有する複合放物面集光器である。本実施例の光整形器120も、基準軸AXに関して回転対称な形状を有する。
射出面に凹面部を設けることで、実施例1のように射出面が平面である場合に入射角θと射出角θ′がILin×|β|より小さい光の少なくとも一部を、ILin×|β|からILout×|β|までの範囲の射出角θ′の光となるように曲げる(屈折させる)ことができる。このため、実施例1の光整形器120に比べて、光源ユニット110からの光をより有効に利用することができる。なお、本実施例の光整形器120の複合放物面120rの形状(長さを含む)は、射出面の凹面形状(光学パワー)に応じて、実施例1の光整形器120とは異ならせる必要がある。
光源ユニット110から光整形器120に入射する光は、その入射角(放射角)によって以下の4種類に分類することができる。
(A)射出面の凹面部に向かう光、
(B)射出面の平面部に向かう光、
(C)側面にて1回以上反射して射出面の平面部に向かう光、および
(D)側面にて1回以上反射して射出面の凹面部に向かう光。
本実施例の光整形器120の形状は、光源ユニット110からの入射角がILin×|β|より小さい光を(A)の光とし、かつ入射角がILin×|β|より大きい光を(B)〜(D)の光として決定すればよい。
実施例1,2の光整形器120の入射面および射出面は平面や曲面として形成されていたが、入射面および射出面のうち少なくとも一方の全部または一部を円錐形状または多角錐形状を有する屈折面として形成してもよい。
図19には、実施例3の光整形器120を示している。本実施例の光整形器120は、ガラスにより形成されており、平面である入射面と、中央近傍部が円錐凹面部でそれよりも周辺部が平面部である射出面と、反射面としての複合放物面120rである側面とを有する複合放物面集光器である。本実施例の光整形器120も、基準軸AXに関して回転対称な形状を有する。
射出面に円錐凹面部を設けることで、実施例1のように射出面が平面である場合に入射角θと射出角θ′がILin×|β|より小さい光の少なくとも一部を、ILin×|β|からILout×|β|までの範囲の射出角θ′となるように曲げる(屈折させる)ことができる。このため、実施例1の光整形器120に比べて、光源ユニット110からの光をより有効に利用することができる。なお、本実施例の光整形器120の複合放物面120rの形状(長さを含む)は、射出面の円錐凹面形状に応じて、実施例1,2の光整形器120とは異ならせる必要がある。
実施例1〜3の光整形器120は、内部がガラスにより満たされた光学素子として形成されていたが、光整形器を中空ミラーとして形成してもよい。
図20には、実施例4の光整形器120を示している。本実施例の光整形器120は、反射面としての複合放物面120rである側面を構成するミラーと、その内側空間にはめ込まれた内部光学部材125とにより構成されている。内部光学部材125は、その中心部が凹面部として形成されて光学的パワーを有し、それよりも周辺部が平面部として形成されている。なお、内部光学部材125の中心部を凸面としてもよい。本実施例の光整形器120も、基準軸AXに関して回転対称な形状を有する。
また、図示はしないが、中心部が曲面または円錐面や多角錐面の形状を有して光学的パワーを有する光学部材を、光整形器120よりも光源ユニット110側やロッド130側に配置してもよい。
図20(a),(b)にはそれぞれ、光源ユニット110から光整形器120への入射角θがILin×|β|より小さい光(第1の入射光)と、ILout×|β|より大きい光(第3の入射光)とを示している。そして、本実施例の光整形器120は、上記2つの光の射出角θ′が、ILin×|β|からILout×|β|までの範囲になるように構成している。具体的には、入射角θがILin×|β|より小さい光は、内部光学部材125の凹面部で屈折させ、中空ミラーで反射させることなく射出させる。また、入射角θがILout×|β|より大きい光は、内部光学部材125の平面部を透過させた後に中空ミラーで反射して射出させる。
図示はしないが、光整形器120への入射角θがILin×|β|またはILout×|β|である光も、内部光学部材125を透過した後に、中空ミラーで反射することなく射出する。また、入射角θがILin×|β|より大きく、かつILout×|β|より小さい光(第2の入射光)については、内部光学部材125を透過した後に、中空ミラーで反射した後、射出する。これにより、光整形器120を射出する多くの光の射出角θ′を、ILin×|β|からILout×|β|までの範囲に収めることができる。
なお、光整形器を中空ミラーとして構成した場合に、該中空ミラーの内側に光源を配置としてもよい。
各実施例で説明した光整形器を照明光学系に用いることで、瞳の中央欠落がある撮像光学系を用いた撮像装置においても、照明光を高効率で利用して高画質な画像を取得することができる。
なお、上記各実施例では、光整形器が基準軸に関して回転対称な形状を有する場合について説明した。しかし、光源からの光の光整形器からの射出角をILin×|β|からILout×|β|までの範囲に収めることができれば、必ずしも光整形器が回転対称な形状を有している必要はない。また、上記各実施例では、標本に照射する光の透過光を像面に結像させる透過型の照明光学系について示したが、本発明の実施例としては、標本に照射する光の反射光を像面に結像させる反射型の照明光学系およびこれを用いた撮像装置も含まれる。さらに、上記実施例では顕微鏡装置について説明したが、本発明の実施例としては、顕微鏡装置以外の撮像装置も含まれる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
光源からの光を高効率で利用できる照明光学系や高画質の画像を取得できる撮像装置を提供できる。
1 撮像装置
100 照明光学系
110 光源ユニット
120 光整形器
140 共役光学系
225 標本
300 撮像光学系
400 撮像部

Claims (8)

  1. 基準軸上の光源から入射した発散光のうち、前記基準軸に対して第1の角度から該第1の角度より大きい第2の角度までの射出角で射出する光の総光量が増すように前記発散光を集光する光整形器であって、
    前記発散光の一部を反射して該光整形器から射出させる反射面を有しており、
    前記発散光のうち、前記基準軸に対して前記第1の角度より小さい入射角を有する光を第1の入射光とし、前記第1の角度より大きく、かつ前記第2の角度より小さい入射角を有する光を第2の入射光とし、前記第2の角度より大きい入射角を有する光を第3の入射光とするとき、
    前記第1の入射光を、前記反射面で反射することなく該光整形器から射出させ、
    前記第2の入射光の全てを前記反射面で反射することなく該光整形器から射出させ、または、前記第2の入射光の一部を前記反射面で反射して該光整形器から射出させて残りの入射光を前記反射面で反射することなく該光整形器から射出させ、
    前記第3の入射光を、前記反射面で反射させて前記第1の角度から前記第2の角度までの射出角で該光整形器から射出させることを特徴とする光整形器。
  2. 前記第1の入射光の少なくとも一部を、前記反射面で反射する前または反射した後に前記屈折面で屈折させることで、前記第1の角度から前記第2の角度までの射出角で該光整形器から射出させることを特徴とする請求項1に記載の光整形器。
  3. 前記反射面を、中空ミラーにより形成し、
    前記中空ミラーの内側空間に、前記屈折面を有する光学部材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光整形器。
  4. 前記基準軸に関して回転対称な形状を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光整形器。
  5. 光源と、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の光整形器とを有し、
    前記光整形器から前記第1の角度から前記第2の角度までの範囲の射出角で射出された光を用いて被照明面を照明することを特徴とする照明光学系。
  6. 前記第2の角度に対する前記第1の角度の割合は、前記光整形器から射出されて前記被照明面を照明する光の該被照明面への最大照射角に対する零ではない最小照射角の割合以下であることを特徴とする請求項5に記載の照明光学系。
  7. 請求項5または6に記載の照明光学系と、
    前記被照明面に配置され、前記照明光学系からの光により照明された物体の光学像を形成する撮像光学系と、
    前記光学像を光電変換する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  8. 前記撮像光学系は、光軸に対して特定入射角よりも小さい入射角で入射する光が結像に寄与しない光学系として構成されており、
    前記照明光学系から前記被照明面への光の前記最小照射角は、前記特定入射角以下であることを特徴する請求項7に記載の撮像装置。
JP2012222132A 2012-10-04 2012-10-04 光整形器、照明光学系および撮像装置 Pending JP2014074801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222132A JP2014074801A (ja) 2012-10-04 2012-10-04 光整形器、照明光学系および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222132A JP2014074801A (ja) 2012-10-04 2012-10-04 光整形器、照明光学系および撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014074801A true JP2014074801A (ja) 2014-04-24

Family

ID=50748986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012222132A Pending JP2014074801A (ja) 2012-10-04 2012-10-04 光整形器、照明光学系および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014074801A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019098695A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 エーティー技研株式会社 断熱ボード製造装置及び断熱ボードの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019098695A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 エーティー技研株式会社 断熱ボード製造装置及び断熱ボードの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5006584B2 (ja) 照射装置及びそれを有する照射システム
JP6478900B2 (ja) レンズ装置及びそれを有する撮像装置
JP4348574B2 (ja) 暗視野照明装置および暗視野照明方法
JP4975177B2 (ja) 撮像装置
CN1160527C (zh) 用于收集和会聚电磁辐射的光学系统
JP2007187658A (ja) 鏡面検査装置および面照射装置
JP5820729B2 (ja) 光束分岐素子、およびマスク欠陥検査装置
JP2019109302A (ja) 照明光学系、光学検査装置及び光学顕微鏡
US10795141B2 (en) LED illumination in microscopy
JP4717731B2 (ja) 照明装置及びそれを用いた物体表面検査装置
TWI395568B (zh) 醫療影像擷取系統
JP2014074801A (ja) 光整形器、照明光学系および撮像装置
JP2005195348A (ja) 照明光学装置
JP2011033958A (ja) 光源装置
JP2001228402A (ja) 共焦点用光スキャナ及び共焦点顕微鏡
JP2010145780A (ja) インテグレータ、このインテグレータを有する照明装置、及び、この照明装置を有する顕微鏡装置
TW200416476A (en) Light source of a projector
US7248404B2 (en) Microscope
JP2579280Y2 (ja) 照明装置
JP2006313213A (ja) 照明用光学系及び顕微鏡照明装置
JP2014010428A (ja) ライン照明装置
JP2017129619A (ja) レンズ装置及びそれを有する撮像装置
JP7465669B2 (ja) 暗視野コンデンサ
JP4338589B2 (ja) 照明光学系および内視鏡
JP2011210381A (ja) 光源装置