JP4338589B2 - 照明光学系および内視鏡 - Google Patents

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本発明は、例えばライトガイド等の面発光光源の出射端側に配設される照明光学系および、その照明光学系を有する内視鏡に関する。
内視鏡には、通常ライトガイドが設けられ、光源装置からの照明光はライトガイドによって内視鏡の先端部まで導かれる。ライトガイドの出射端には、照明光の照明範囲を大きくし、かつ照度むらをなくすために、例えば特許文献1ないし3に記載されるように光学部材を設けることが知られている。
ここで、特許文献1には、ライトガイドの出射端に平凸レンズ2枚を配設させることが記載されている。特許文献2においては、ライトガイドの出射端から順に、側面が反射構造を有する光学素子と、第1、第2のレンズを配置させ、ライトガイドからの照明光をロスなく被写体に照射させることが記載されている。また、特許文献3には、h=fθの特性を有する照明用光学系により、ライトガイドから出射される照明光の照度分布を均一にし、かつ照明光のロスを少なく被写体に照射させることが記載されている。
しかし、特許文献1に記載される光学系においては、その配向角が狭く、照明光の照明範囲は広くない。また、特許文献2においては、レンズ厚が大きい光学素子を使用しているため全長が長く内視鏡先端部の小型化に向いておらず、また加工および組立に時間とコストがかかる。さらに、特許文献3の光学系においては、内視鏡先端部の限られたスペースでその特性を得るために非球面レンズが必要であるが、非球面レンズは球面レンズに比べ加工が容易ではない。
更に、特許文献1において、配光レンズの表面において光線が全反射することによる光量ロスは、目標とする配光角が狭いということもあり、全く考慮されていない。特許文献2、3においては配光レンズ表面における全反射を考慮し、いずれも全反射が発生しないようにすることを主眼としているが、そのことが逆に設計の足枷となり、十分な配光特性が得られているとは言えない。
特開昭51−42551号公報 特開2002−182126号公報 特許第3020074号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、組立および加工が容易な照明光学系であって、光量ロスを少なくし、照明範囲を広くすることができる照明光学系を提供することを目的とする。
本発明に係る照明光学系は、面発光光源の出射端側から順に正の屈折力を持つ第1のレンズと、全体として正の屈折力を持つ第2のレンズ群とが配設され、第1のレンズは、出射端側から順に第1の面と第2の面とを有し、出射端から出射される第1のレンズの光軸に平行な平行光線の一部を第2の面で全反射させた後、第1の面で再び全反射させ、第2のレンズ群を通過させて物体側に出射させることを特徴とする。
第1のレンズは、平行光線の他の一部を第1および第2の面、さらに第2のレンズ群を通過させ、物体側に出射させることが好ましい。また、0.3φ≦h≦0.5φの条件を満たす平行光線の少なくとも一部の光線は、後述する(1)式の条件を満足することが好ましい。この場合、hは平行光線が第1の面を通過後、第2の面に入射する位置から光軸までの距離である。さらに本発明に係る照明光学系は、後述する(2)式の条件を満足することが好ましく、さらに好ましくは、(3)式の条件を満足する。
また、本発明に係る照明光学系は、後述する(4)式の条件を満足することが好ましい。さらに、本発明に係る照明光学系は、後述する(5)式の条件を満足することが好ましい。第2レンズ群は、物体側が平面である単レンズから成るほうが良い。また、面発光光源は、ライトガイドであることが好ましい。
本発明に係る内視鏡は、平面の出射端から光線を発する面発光光源と、出射端側から順に正の屈折力を持つ第1のレンズと、全体として正の屈折力を持つ第2のレンズ群とが配設され、第1のレンズが、出射端側から順に第1の面と第2の面とを有し、出射端から出射される第1のレンズの光軸に平行な平行光線の一部を第2の面で全反射させた後、第1の面で再び全反射させ、第2のレンズ群を通過させて物体側に出射させる照明光学系と、物体側に出射された光線が観察対象物に照射され、その照射された観察対象物を観察する観察手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る照明光学系は、出射端から出射される光線の一部を第1のレンズで2回全反射させた後物体側に出射させることにより、照明光の光量ロスを少なくし、照明範囲を広くすることができる。
以下本発明に係る実施形態を図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施形態の内視鏡を模式的に示す。図2は、後述する光軸Xを含む平面における断面図であって、本実施形態に係るライトガイド10と、照明光学系20を示す。図1に示すように、内視鏡40は、体腔内に挿入される挿入部30と、内視鏡40が把持されて内視鏡10が操作されるための操作部31とを有する。挿入部30には、ライトガイド10(図2参照)が挿通され、ライトガイド10の一方の端部(図示せず)には光源32が光学的に接続され、他方の端部が、その光源32の照明光を出射するための出射端11(図2参照)となる。図2に示すように、出射端11に面する位置には、照明光学系20が配設され、出射端11および照明光学系20は内視鏡の先端部33に設けられる。
光源からの照明光は、ライトガイド10を通って、出射端11に送られる。出射端11に送られた照明光は、照明光学系20によって集光および拡散された後、観察対象物(内臓器官)(図示せず)に照射される。照明光は観察対象物で反射し、その反射光が観察手段(撮像素子(CCD))によって捉えられ、捉えられた反射光に応じて観察対象物は画像としてモニタ等(図示せず)に出力される。なお、観察手段は、観察対象物の反射光を捉えることにより、観察対象物を観察するものであれば、例えばファイバースコープ等であっても良い。
照明光学系20は、出射端11側から順に正の屈折力を有する第1のレンズ21と、全体として正の屈折力を有する第2のレンズ群22が配設されて形成される。第1のレンズ21と、第2のレンズ群22は同一の光軸X上に配設される。第1のレンズ21は、出射端11側から第1面R1と、第2面R2とを有し、第1および第2面R1、R2は、凸面に形成される。第1のレンズ21は球面レンズであるので、第1および第2面R1、R2は球面である。
第2のレンズ群22は、1以上のレンズによって構成され、好ましくは1つのレンズによって構成される。したがって、第2のレンズ群22は、少なくとも2以上の面を有し、少なくとも最もライトガイド10側に位置する第3面R3と、最も物体側に位置する第4面R4を有する。
ライトガイド10は、多数の光学繊維が束ねられて円柱に形成され、その出射端11は平面を呈する。すなわち、ライトガイド10は、平面の出射端を有する面発光光源である。出射端11近傍のライトガイド10の中心軸は、第1のレンズ21および第2のレンズ群22の光軸Xと一致する。ここで、出射端11から出射される照明光の光線は、拡散光線および、光軸Xに対して平行な平行光線等の集合である。しかし、出射端から出射される光線は平行光線の強度が高いので、主に平行光線の出射角(配光角)のみを考慮すればよく、以下の説明においては平行光線のみを説明する。
図3に示すように、出射端11から出射される平行光線は、その大部分が第1および第2面R1、R2を通過して、第3面R3から第2のレンズ群22に入射する(以下、この入射光線を直接入射光線という)。しかし、その平行光線の一部は、第1面R1を通過した後、第2面R2における入射角が臨界角を越えるので、第2面R2で全反射し、第1面R1に戻る。その戻った光線は、第1面R1における入射角が再び臨界角を越えるので、第1面R1で再び全反射する。その2回全反射した光線は、第2面R2を通過し、第3面R3から第2のレンズ群22に入射する(以下、この入射光線を2回全反射光線という)。第2のレンズ群22に入射した直接入射光線および2回全反射光線はいずれも、第4面R4から出射し観察対象物側(すなわち、物体側)に出射される。
図3においては、出射端11の中心部から外縁部にかけて、等間隔に出射される光線L1〜L5を示す。ここでこれらの光線のうち、相対的に外側から出射する光線、すなわち例えば出射端11の最外縁から出射する最外縁光線L5が2回全反射光線となり、その他の光線L1〜L4は直接入射光線となる。
つまり、本実施形態において、2回全反射光線は、例えば最外縁光線L5のように出射端11の最外縁近傍から出射する光線である。すなわち、2回全反射光線は、第1のレンズ21で全反射しなければ、例えば第2のレンズ群22のレンズ保持枠等によってけられ、また第2のレンズ群22において全反射するような光線であって、観察対象物に照射されない光線である。しかし、本実施形態においては、そのような光線についても、物体側に出射することができるので、照明光の光量ロスを少なくすることができる。
また、2回全反射光線(例えば最外縁光線L5)は、第2のレンズ群22の外縁部近傍を通過するので、直接入射光線(例えば光線L1〜L4)と第2のレンズ群22における通過する領域が異なる。したがって、第2のレンズ群22の第3面R3の曲率を変更することにより、直接入射光線の配光を大きく変えずに容易に2回全反射光線の配光をコントロールすることができる。
ここで、第1のレンズ21は、例えば最外縁光線L5のように出射端11の最外縁近傍から出射する光線であって、0.3φ≦h≦0.5φの条件を満たす平行光線の少なくとも一部の光線が第2面R2で全反射できるように、以下に示す条件式(1)を満足するように設定される。ただし、φはライトガイド10の直径(=幅)、Nは第1のレンズ21の屈折率、r1は第1のレンズ21の第1面R1側の曲率半径、r2は第1のレンズ21の第2面R2側の曲率半径、hは平行光線が第1面R1を通過後、第2面R2に入射する位置から光軸までの距離である。
Figure 0004338589
なお、Aが条件式(1)において、下限を越えると、第2面R2で全反射が起こらない。また、Aが、条件式(1)において、上限を越えると、第2面R2で全反射した光線が、第1面R1に当たらないため、第1レンズから出射せず光量ロスとなる。すなわち、0.3φ≦h≦0.5φの条件を満たす少なくとも一部の光線が、条件式(1)を満たすように屈折率N、曲率半径r1、r2が設定されれば、その光線は第2面R2で全反射し、第1面R1に到達することができるので、ライトガイドから射出される光束の大部分を有効利用することができる。
また、第1のレンズ21は、以下に示す条件式(2)を満足する。ただし、φはライトガイド10の直径(=幅)、Nは第1のレンズ21の屈折率、r1は第1のレンズ21の第1面R1側の曲率半径、r2は第1のレンズ21の第2面R2側の曲率半径、h2は出射端11の最外縁から出射される平行光線が第2面R2に入射する位置から光軸までの距離である。
Figure 0004338589
条件式(2)を満たすように屈折率N、曲率半径r1、r2を設定することによって、特にライトガイドの最外縁から射出される平行光線が第2面R2で全反射し、更に第1面R1に到達することができる。最外縁の光線が全反射できるように、屈折率N、曲率半径r1、r2を設定すれば、ライトガイドから射出される光束の更に大部分を有効利用することができる。
また、第1のレンズ21は、以下に示す条件式(3)を満足する。ただし、出射端11から出射される平行光線のうち出射端11の最外縁から出射する最外縁光線L5は、第2面R2において光軸Xから距離h2離れた位置で全反射した後、さらに第1面R1において、光軸Xから距離h1離れた位置に到達するものとする。なお、本実施形態においては、上述した距離hは距離h2に等しい。さらに、最外縁とは、出射端11の最も外側の部分を言い、ライトガイドの中心軸からの距離がφ/2の部分を言う。
Figure 0004338589
Bが条件式(3)の下限を下回ると、第2面R2で全反射した光線が第1面R1で全反射されない。Bが条件式(3)の上限を越えると、第1面R1では全反射が起こるが、その全反射した光線は発散光となるため、第1のレンズ21のレンズ保持枠等によってけられる、または、第2レンズが大径化するため内視鏡先端部の小型化に向かない。
さらに、第2のレンズ群22は、第1のレンズ21から入射された光線を、被観察体にロスなくかつ配向角を広く照射させるために、第2レンズ群22の焦点距離f2は以下の条件式(4)(5)を満足することが望ましい。なお、fは照明光学系20の全系の焦点距離である。
1.5<f2/f<2.3 ・・・・(4)
0.7<f2/φ<1.2 ・・・・(5)
ここで、焦点距離f2が式(4)(5)の上限を越えて大きくなりすぎると、配向角が狭くなり、照明光の照明範囲を充分に広くすることができない。また、焦点距離f2が、式(4)(5)の下限を超えて小さくなりすぎると、第2レンズ群22の第4面R4において全反射が生じやすくやり、物体側に出射せずに光量ロスが大きくなる。
さらに、第1のレンズ21の焦点距離f1についても、下記の条件式(6)に満足するように調整されることが好ましい。
1.4<f1/f<2 ・・・・(6)
焦点距離f1が、照明光学系20全系の焦点距離fに比べて(6)式における上限を越えると、出射される照明光の配向角が充分に大きくならない。一方、焦点距離f1が、(6)式における下限を越えると、直接入射光線は、第2レンズ群22内(第4面R4)で全反射を起こしやすく、光量のロスが大きくなる。また、2回全反射光線は、充分に第2のレンズ群22に入射しない。
さらに、全系の焦点距離fは、ライトガイドの直径φに対して以下の条件式に調整されることが好ましい。
1.8<φ/f<2.3 ・・・・(7)
ライトガイドの直径φに対する焦点距離fが大きくなりすぎ(7)式の下限を越えると、出射される照明光の配光角が十分に大きくならない。一方(7)式の上限を越えると、光線がレンズ保持枠等にけられ、また第2レンズ群22で全反射が生じ、光量ロスが大きくなる。
出射端11から出射した直接入射光線および2回全反射光線は、一旦照明光学系20によって集光された後に、再び拡散されることにより観察対象物に照射される。ここで、直接入射光線および2回全反射光線の集光点は異なる。そして、直接入射光線の集光点は、第2のレンズ群22の第4面R4より、ライトガイド10側に位置することが好ましく、さらに好ましくは第2のレンズ群22内に位置する。集光点が第4面R4より物体側にあると、観察対象物上に集光し、高温になるおそれがあるからである。
直接入射光線の集光点が第4面R4より、ライトガイド10側にある場合、第4面R4はノンパワーまたは負のパワーを有すること、すなわち第4面R4は平面もしくは凹面であることが好ましい。第4面R4が正のパワーを持つと、出射する光線の配向角は狭くなるからである。さらに第4面R4は平面であることが好ましい。内視鏡に使用される際には、外部に露出している第4面R4が平面であれば、レンズが非常に小さくとも洗浄が容易だからである。したがって、第2のレンズ群22が1つのレンズによって構成される場合、例えば第3面R3は球面でかつ凸面に形成され、第4面R4は平面に形成される。
ライトガイド10の出射端11を図4のように、同心円状に領域1〜4に4分割した場合における、各領域から出射される光線の光分布を模式的に図5に示す。領域4から出射される光線は、第1のレンズ21で2回全反射しなければ、けられまた第2のレンズ群22で全反射して、図6に示すように、ほとんど観察対象物には照射されない。しかし、本実施形態においては、領域4から出射される光線は、第1のレンズ21で2回全反射された後、第2のレンズ群22に入射される2回全反射光線となるので、図5に示すように、充分に観察対象物に照射される。また、2回全反射光線は、比較的大きな配光角で出射されるので、照明光は図5に示すように広い範囲に均一に照射される。したがって、本実施形態の照明光学系は特に、非常に広い範囲(例えば100〜150°)の照明範囲が求められる際に有効である。
なお、本実施形態においては、第1および第2面R1、R2のいずれもが球面であるときについて説明したが、第1および第2面R1、R2のいずれか一方、もしくは両方が非球面であっても良い。例えば、第2面R2のみが非球面である場合、第1のレンズ21の第2面R2が、出射端11から出射される平行光線の一部を全反射させるためには、以下に示す条件式(8)が満足されなければならない。
Figure 0004338589
また、第1および第2面R1、R2いずれも非球面である場合、第1のレンズ21の第2面R2が、出射端11から出射される平行光線の一部を全反射させるためには、以下に示す条件式(9)が満足されなければならない。
Figure 0004338589
ただし、S1(y)は第1面R1の高さyでのサグ、S2(y)は第2面R2の高さyでのサグである。
次に実施例1〜6を用いて説明する。各実施例において、第2のレンズ群22は、単一のレンズによって構成された。本実施例においては、ライトガイドの出射端を第0面とした。
実施例1〜6の光学データをそれぞれ表1〜表6に示す。表中、Rはレンズ各面の曲率半径、Dはレンズ厚さ、もしくはレンズ間隔、Nは屈折率、νはアッベ数を示す。
Figure 0004338589
Figure 0004338589
Figure 0004338589
Figure 0004338589
Figure 0004338589
Figure 0004338589
実施例1〜6において、最外縁光線L5のみの軌跡を示したレンズ図を、それぞれ図7、9、11、13、15、17に示す。実施例1〜6において、光線L1〜L5の軌跡を示したレンズ図を、それぞれ図8、10、12、14、16、18に示す。なお、各レンズ図は、照明光学系の光軸Xを含む断面におけるライトガイドおよび照明光学系を示す。
また、各実施例1〜6における条件式(1)ないし(9)の計算結果は表7に示す。また、実施例の全てにおいて、第1面ないし第2面は、球面であったが、参考のため条件式(8)(9)についても計算した。
Figure 0004338589
実施例1においては、表7に示すように、sin-1(1/N)=0.560であった。ここで、最外縁光線L5は、0.3φ≦h≦0.5φの条件を満たす平行光線であり、h=h2であったため、A(またはA’)=0.667であり、式(1)および式(2)の条件を満足した。また、B=0.663であり、式(3)の条件も満足した。このとき、図7に示すように、例えば最外縁光線L5は、第2面で全反射した後、第1面でさらに全反射した。すなわち、実施例1においては、出射端から出射した平行光線の一部が第1のレンズで2回全反射した後、第2のレンズ群に入射した。
また、実施例1では、表7に示すように式(4)ないし式(7)の条件を満足した。このとき、図8に示すように、ライトガイドから出射されるそれぞれの光線は、けられることなく、また第2のレンズ群で全反射されることもなく、物体側に出射した。また、最外縁から出射した光線L5は、比較的大きな配向角で出射するので、照明光は、広範囲に亘って均一に照射された。以上のように、実施例1の照明光学系は、条件式(1)ないし(7)の式を全て満足し、ライトガイドの光線をロスなく、かつ広範囲に照射することができた。
また、実施例2ないし6においても、実施例1と同様に、各照明光学系は条件式(1)ないし(3)を満足し、例えば最外縁光線L5は、第2面で全反射した後、さらに第1面で全反射し、第2のレンズ群を通って物体側に出射した。さらに、実施例1と同様に、各照明光学系は、条件式(4)ないし(7)の条件を満足し、出射端から出射された光線は、ロスなく、広範囲に観察対象物に照射された。
なお、各実施例1ないし6における照明光学系は、表7に示すように、それぞれ条件式(8)(9)を満足した。
本実施形態の内視鏡を示した模式図である。 本実施形態の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線のみを示した図である。 本実施形態の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線および直接入射光線を示した図である。 ライトガイドの出射端を模式的に4分割して示した模式図である。 本実施形態の光線の光分布を示した模式図である。 2回全反射光線のない出射端から出射される光線の光分布を示した模式図である。 実施例1の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線のみを示した図である。 実施例1の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線および直接入射光線を示した図である。 実施例2の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線のみを示した図である。 実施例2の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線および直接入射光線を示した図である。 実施例3の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線のみを示した図である。 実施例3の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線および直接入射光線を示した図である。 実施例4の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線のみを示した図である。 実施例4の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線および直接入射光線を示した図である。 実施例5の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線のみを示した図である。 実施例5の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線および直接入射光線を示した図である。 実施例6の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線のみを示した図である。 実施例6の照明光学系を示した断面図であって、2回全反射光線および直接入射光線を示した図である。
符号の説明
10 ライトガイド
11 出射端
20 照明光学系
21 第1のレンズ
22 第2のレンズ群

Claims (11)

  1. 面発光光源の出射端側から順に正の屈折力を持つ第1のレンズと、全体として正の屈折力を持つ第2のレンズ群とが配設され、前記第1のレンズは、前記出射端側から順に第1の面と第2の面とを有し、前記出射端から出射される前記第1のレンズの光軸に平行な平行光線の一部を前記第2の面で全反射させた後、前記第1の面で再び全反射させ、前記第2のレンズ群を通過させて物体側に出射させることを特徴とする照明光学系。
  2. 前記第1のレンズは、前記平行光線の他の一部を前記第1および第2の面、さらに前記第2のレンズ群を通過させ、物体側に出射させることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 0.3φ≦h≦0.5φの条件を満たす前記平行光線の少なくとも一部の光線が、以下の(1)式の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の照明光学系。
    Figure 0004338589
    なお、φは前記面発光光源の幅、Nは前記第1のレンズの屈折率、r1は前記第1のレンズの前記第1の面側の曲率半径、r2は前記第1のレンズの前記第2の面側の曲率半径、hは前記平行光線が前記第1の面を通過後前記第2の面に入射する位置から光軸までの距離。
  4. 以下の(2)式の条件を満足することを特徴とする請求項1ないし3に記載の照明光学系。
    Figure 0004338589
    ただし、φは前記面発光光源の幅、Nは前記第1のレンズの屈折率、r1は前記第1のレンズの前記第1の面側の曲率半径、r2は前記第1のレンズの前記第2の面側の曲率半径、h2は前記平行光線のうち前記面発光光源の最外縁から出射した最外縁光線が前記第1の面を通過後に前記第2の面に入射する位置から前記光軸までの距離。
  5. 以下の(3)式の条件を満足することを特徴とする請求項4に記載の照明光学系。
    Figure 0004338589
    ただし、h1は前記最外縁光線が前記第2の面で全反射した後、前記第1の面に入射する位置から前記光軸までの距離。
  6. 以下の(4)式の条件を満足することを特徴とする請求項1ないし5に記載の照明光学系。
    1.5<f2/f<2.3 ・・・・(4)
    ただし、fは前記照明光学系全系の焦点距離、f2は前記第2レンズ群の焦点距離。
  7. 以下の(5)式の条件を満足することを特徴とする請求項1ないし6に記載の照明光学系。
    0.7<f2/φ<1.2 ・・・・(5)
    ただし、f2は前記第2レンズ群の焦点距離、φは前記面発光光源の幅。
  8. 前記第2レンズ群は、物体側が平面である単レンズから成ることを特徴とする請求項1ないし7に記載の照明光学系。
  9. 前記面発光光源は、ライトガイドであることを特徴とする請求項1ないし8に記載の照明光学系。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の照明光学系と、前記照明光学系から物体側に出射された光線が観察対象物に照射され、その照射された観察対象物を観察する観察手段とを備える内視鏡。
  11. 平面の出射端から光線を発する面発光光源と、
    前記出射端側から順に正の屈折力を持つ第1のレンズと、全体として正の屈折力を持つ第2のレンズ群とが配設され、前記第1のレンズが、前記出射端側から順に第1の面と第2の面とを有し、前記出射端から出射される前記第1のレンズの光軸に平行な平行光線の一部を前記第2の面で全反射させた後、前記第1の面で再び全反射させ、前記第2のレンズ群を通過させて物体側に出射させる照明光学系と、
    前記物体側に出射された光線が観察対象物に照射され、その照射された観察対象物を観察する観察手段と
    を備える内視鏡。


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