JP2010051606A - 照明光学系及びこれを用いる内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明範囲の中央部の照度を向上する。
【解決手段】内視鏡の照明光学系33は、照明レンズ34とファイバーバンドル30とからなる。照明レンズ34は、ファイバーバンドル30の出射端面30aに対面する入射面r2が凸の曲面になっている。ファイバーバンドル30は、複数の光ファイバ31を円形に結束させ周りを保護チューブ32で被着した構造になっており、出射端面30aは、周辺部の光ファイバ群31aの出射端を中央部の光ファイバ群31bの出射端よりも入射面r2に近づけた面になっている。入射面r2との間隔を短くすることで周辺部の光ファイバ群31aの出射端から出射される照明光の多くを照明レンズ34に入射させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の光ファイバを束ねたファイバーバンドルと照明レンズとを有する照明光学系、及びこれを用いる内視鏡に関するものである。
従来、医療用に用いられる電子内視鏡は、体内に挿入される挿入部の先端に観察光学系と照明光学系とが内蔵されており、照明光学系で被写体を照明し、照明された被写体の画像情報を観察光学系で映像信号として取り出し、モニタ等によりその画像を表示する。挿入部には、先端部から基端部へと貫通する内部空間にファイバーバンドルが収容されている。ファイバーバンドルは、光が入射する入射端面と光を出射する出射端面とを有し、光を基端部から先端部へと導く。出射端面から出射される光は、照明レンズを通して被写体に向けて照射される。ファイバーバンドルは、例えば2万〜3万本程度の細径の光ファイバを円形となるように結束させ、これらの外周に保護チューブを被着した構成になっている。
従来、内視鏡用の照明光学系としては、図14に示すように、物体側の面を平面r1、ファイバーバンドル1の出射端面1aに相対する面を凸の曲面r2にした照明レンズ2を配置し、その照明レンズ2により周辺部の光ファイバ3の各出射端から出射される照明光を非球面の曲面r2により光軸中心に向けて屈折させることで、コンパクトで広範囲に至って均一な光量を維持するようにした光学系が知られている(特許文献1)。このファイバーバンドル1の出射端面1aは、照明レンズ2の光軸2aと直交する方向にカットされている。ファイバーバンドル1の出射端面1aと照明レンズ2とは、出射端面1aの中心と曲面r2の中心(曲面r2のうちの光軸2aが通る位置)とが密接するように位置決めされている。
なお、複数の光ファイバからなるライトガイド(フィバーバンドル)の出射端面に、該端面の面積より大きい入射端面を有するガラスロッドを対向配置して、照明光の効率を向上し、かつ均一な照明が得られるライトガイドが知られている(特許文献2)。
また、対物光学系の外周に沿って捻りファイバーバンドルを配置し、前記捻りファイバーバンドルを構成する各ライトガイドファイバーの出射端を、その端面における中心軸とその出射端の法線とがなす角度θが15°<θ<25°となるように傾斜面に作って、出射端での全反射に因る光量損失を抑え、照明光の配光角を拡大するようにした照明光学系が知られている(特許文献3)。
特開平5−119272号公報 特開2004−233699号公報 特開2005−168857号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内視鏡用の照明光学系では、ファイバーバンドルの出射端面1aとこれに相対する照明レンズ2の曲面r2との間隔が、光軸2aから周辺部に至るほど広くなる。各光ファイバ3の出射端から出射する照明光は、ある程度の広がりをもっている。このため、照明レンズ2には、出射端面1aの周辺部に配される光ファイバ3の出射端から出射される照明光の多くを取り込めない不都合が生じる。このような不都合によりその光を効率良く利用する事ができず、よって、照明範囲のうちの撮像素子で撮像するのに必要な照度が得られる中央部の周辺照度が低下し、かつその中央部の範囲が狭くなる現象が発生する。
特許文献2に記載のライトガイドでは、出射端面の面積より大きい入射端面を有するガラスロッドを対向配置するため、先端が大型化するという問題があった。特許文献3に記載の照明光学系では、捻りファイバーバンドルを構成する各ライトガイドファイバーの出射端に傾斜角度をつけるため、中央の照度が多く減少するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、各光ファイバの出射端から出射する照明光を効率良く照明レンズに入射させて、照明範囲のうちの中央部の周辺照度を向上させ、かつ中央部の範囲が広がるように工夫した照明光学系、及びこれを用いる内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、照明光が出射する出射端面が複数本の光ファイバで束ねられているファイバーバンドルと;前記出射端面に対面し、照明光が入射する入射面の形状が前記出射端面に向かって凸となる曲面状に形成された照明レンズと;を備え、前記出射端面を構成する前記複数本の光ファイバの出射端を、前記出射端面の中央部よりも外周側で前記照明レンズの入射面に近づけたことを特徴とするものである。ファイバーバンドルの出射端面の形状としては、複数本の光ファイバを束ねた形状であれば、例えば円形や矩形等の形状でもよい。照明レンズとしては、出射端面に対面し、照明光が入射する入射面の形状が前記出射端面に向かって凸となる曲面になっていれば、単レンズでもよいし、複数のレンズを組み合わせたものでもよい。出射端面の配列としては、各光ファイバの出射端をランダム又は同心円状に配列したものでよい。
出射端面の面形状としては、各光ファイバの出射端が前記曲面に沿う形状になっていればよく、例えば照明レンズの入射面に近づくように周辺部のみの光ファイバの出射端をずらした面形状にてもよいし、各光ファイバの出射端を複数の同心円で分けた範囲毎に段階的にずらした形状にしてもよいし、光ファイバの出射端の全てを各々ずらした形状にしてもよい。
照明レンズの入射面に近づけられて突出している光ファイバの周面は、他の光ファイバの出射端から露呈している。このため、他の光ファイバの先端から出射される照明光の一部が、突出する光ファイバの周面に入射して迷光となり光量が損失するおそれがある。そこで、突出した光ファイバの周面を砂目状等の拡散加工、又は鏡面状等の反射加工を施すのが好適である。
また、照明レンズの曲面とファイバーバンドルの出射端面とのいずれか一方を他方に対して当接することで、前記一方が位置決めされるようにするのが好適である。
本発明によれば、ファイバーバンドルの出射端面を構成する複数本の光ファイバの出射端を、出射端面の中央部よりも外周側で照明レンズの入射面に近づけたため、周辺部の光ファイバの出射端とそれに対面する照明レンズの入射面との間隔が狭まり、よって、周辺部の光ファイバの出射端から出射される照明光の多くを照明レンズに取り込むことができる。これにより、照明レンズの周辺に入射する光が、凸となる曲面状に形成された入射面で光軸方向に屈折するため、照明範囲のうちの撮像素子が撮像するのに必要な照度が得られる中央部の周辺光量が向上し、さらに、その中央部の範囲が広がる効果がある。
電子内視鏡10は、図1に示すように、挿入部11、挿入部11の基端部に接続されている手元操作部12、及び、ユニバーサルコネクタ13などを備えている。挿入部11は、フレキシブルな管状に形成されており、先端部14、湾曲部15、及び、可撓管部16とで構成されている。先端部14には、硬質な金属材料等で形成されており、撮像素子や照明光学系等が内蔵されている。
ユニバーサルコネクタ13は、手元操作部12から延設されたユニバーサルケーブル18の先端に設けられており、プロセッサ装置19、及び、光源装置20に接続される。プロセッサ装置19には、電源回路、撮像素子から得られる撮像信号を画像処理してコンポジット信号やRGBコンポーネント信号にエンコードするための画像処理回路等が設けられている。光源装置20には、光源が内蔵されており、その光は、手元操作部12を通って挿入部11の内部空間に収容したファイバーバンドルによって基端部から先端部14へと導かれて照明光学系に入射する。
可撓管部16は、手元操作部12と湾曲部15との間を細径で長尺状に繋ぐ部分であり、可撓性を有している。これらの間の湾曲部15は、手元操作部12に設けられた湾曲操作ノブ12aの操作に連動して挿入部11の内部空間に収容されたアングルワイヤが牽引されて先端部14を上下左右に湾曲動作する。これにより、先端部14が体腔内の所望の方向に向けられ、照明光学系から放たれる照明光を観察部位に照射し、その反射光を撮像素子で撮像して、画像処理回路を介してモニタ21に表示する。
先端部14の先端面14aには、図2に示すように、観察窓23、照明窓24,25等が露呈して設けられている。観察窓23には、体腔内の被観察部位の像光を取り込むための対物光学系の一部が露呈され、対物光学系の奧には撮像素子が内蔵されている。照明窓24,25には、照明光学系が露呈しており、照明光学系の奧にファイバーバンドルの出射端面が配されている。照明窓24,25は、観察窓23を挟んだ両側に設けられており、撮像素子で撮像する被写体を影が出ないように照明する。なお、符号26は送気送水ノズルの出口、符号27,28は鉗子出口である。
ファイバーバンドル30の出射端面30aは、図3に示すように、複数本の光ファイバ(ファイバ素線)31を円形となるように結束して作られている。出射端面30aの周りには、弾性自在な材質で形成した保護チューブ32が被着されている。各光ファイバ31の出射端はランダム、又は同心円状に密着して配列されている。なお、実際には、例えば内径2.36mmの保護チューブの内部に、2万〜3万本程度の細径の光ファイバを結束して作られているが、図示では煩雑化を防ぐために、光ファイバ31の径を大きく記載している。この出射端面30aは、照明光学系に対する疑似面光源となる。
照明光学系33は、図4に示すように、ファイバーバンドル30と、単レンズ(以下「照明レンズ」と称す)34で構成されている。照明レンズ34は、物体側の面(出射面)が平面r1、疑似面光源側の面が凸を出射端面30aに向けて湾曲した曲面(入射面)r2になっている正レンズである。入射面r2としては球面、あるいは非球面であってもよい。なお、照明レンズ34としては、2枚のレンズを張り合わせて作っても良いし、複数のレンズで構成したものでもよい。この場合、出射端面30aに対面する入射面r2が出射端面に向かって凸となる曲面状になっていればよい。
出射端面30aは、複数の光ファイバ31のうちの周辺部にある光ファイバ群31aの出射端を、中央部の光ファイバ群31bよりも入射面r2に近づくように長さ方向にずらした面になっている。周辺部は、例えば図3に薄墨で示した範囲、すなわち、直径D1を越えて直径D2未満の範囲としている。この範囲に含まれる光ファイバ群31aの出射端を光ファイバ群31bの出射端よりも入射面r2に近づくように突出して出射端面30aを作っている。なお、保護チューブ32を除くファイバーバンドル30の直径D2は、照明レンズ34の外径と略同じになっている。
これにより、周辺部の光ファイバ群31aの出射端から出射される照明光のうちの多くが照明レンズ34の入射面r2に入射する。入射面r2の周辺部に入射した光は、凸となる曲面によって光軸方向に屈折するから、照射範囲のうちの中央部の照度を向上することができ、また、その中央部の範囲を広げることができる。さらに、光ファイバ群31aが他の光ファイバ群に対してずれているため、出射端面30aでの発熱を抑えることができる。
組立は、ファイバーバンドル30を内部空間に収容した挿入部11と、照明レンズ34を内蔵した先端部14とを別々に作っておき、その後に、先端部14を挿入部11に取り付ける手順となっている。このとき、先端部14に内蔵した照明レンズ34は光軸方向に僅かに動くように固定されており、よって、光軸方向での位置決めを高精度に行う必要がある。そこで、挿入部11の先端に配されるファイバーバンドル30の出射端面30aに照明レンズ34の入射面r2を当接させて光軸方向の位置決めを行うようにしている。これにより、内部の光ファイバ群31bの出射端を、入射面r2と光軸の交点を通り且つ光軸に直交な面に対して密接又は近傍に配することができる。なお、逆に照明レンズ34を固定し、その入射面r2に出射端面30aを当接させてファイバーバンドル30を位置決めしてもよい。
ところで、各光ファイバ31は、周知のように、屈折率の高い透明部材からなるコアの外周に屈折率の低い透明部材からなるクラッドを被覆して形成されている。このため、前述したように周辺部の光ファイバ群31aの出射端を突出させると、内部の光ファイバ群31bの出射端から出射される照明光が光ファイバ群31aの出射端の周面(グラッド)に侵入して迷光となり周辺部の光ファイバ群31aの照度を低下させるおそれがある。そこで、図5に示すように、光ファイバ31の出射端の周面(図5に細線でハッチングを施した範囲)31cに、砂目状等の拡散加工や鏡面状等の反射加工を施すのが好適である。この加工は、全部の光ファイバ31の出射端の先端側のみに施しておいてもよい。
鏡面処理を施す場合には、鏡面処理を施した周面31cで照明有効エリア外に向かう光線を反射し、照明エリアに戻せるので照明効率を改善することができる。砂面処理を施す場合には、砂面処理を施した周面31cに当たった照明光が乱反射し、これらの光線の一部が照明エリアに戻るため照明効率を改善することができる。なお、照明効率改善効果は、前記周面31cが鏡面処理を施した場合に高いが、強い反射光による照明ムラの懸念が有り、砂面処理を施した場合は照明効率改善効果が劣るがマット面の拡散効果により照明ムラの発生が少ない。上記周面31cに施す処理は、目的と効果により適宜選択すればよい。
このような出射端面30aは、複数の光ファイバ31の出射端を円形に束ねて、入射面r2と略同じ曲面をもつジグに押し当てて作る。これにより、周辺部の光ファイバが入射面r2に近づくように突出した面になる。その後に、その先端をエポキシ樹脂等で結束し、保護チューブ32を被せて固定する。最後に、逆側の入射端面を長さ方向に対して直交する方向に切断し、その入射端面の周りを結束すればよい。また、他の作り方としては、出射端面30a及び入射端面を長さ方向に対して直交方向にそれぞれ切断して平面の状態で結束し、その後に、出射端面30aのみを研磨して周辺部のみが突出する面に仕上げても良い。
なお、上記実施形態では、出射端面30aを円形に作っているが、本発明ではこれに限らず、矩形や多角形等の形状に作っても良い。また、上記各実施形態では、保護チューブの内部に複数本の光ファイバ31を収容した断面構造のファイバーバンドル30としているが、本発明ではこれに限らず、例えば図6に示すように、内部に複数の光ファイバ37を結束してその周りに内側保護チューブ38を被着し、その内側保護チューブ38の周りに複数の光ファイバ39を結束してその周りを外側保護チューブ40で被着した被覆二重型の構造のファイバーバンドル41を用いても良い。この場合には、内側保護チューブ38と外側保護チューブ40との間に配される光ファイバ群39の出射端を入射面r2に向けて近寄るように突出させればよい。
図7及び図8に示すファイバーバンドル43は、同心円で分けた複数の範囲、例えば中心から直径D1以下の第1範囲、直径D1を越え直径D2以下の第2範囲、直径D2を越え直径D3未満の第3範囲に含まれる光ファイバ群44,45,46のうちの最内側の第1範囲を除く第2及び第3範囲に含まれる光ファイバ群45,46を、入射面r2に近づくように段階的にずらしてもよい。この場合、図9に示すように、前記範囲毎に保護チューブ48〜50で被覆した被覆3重型のファイバーバンドル47を用いても良い。なお、段階的にずらす範囲の数として2つに限らず、3つ以上にしてもよい。
また、図10に示すように、全ての光ファイバ52の出射端を、照明レンズ34の入射面r2に沿うように、長さ方向にずらして出射端面53aを作ったファイバーバンドル53を用いても良い。
出射端面の形状の違いによる照度変化をシミュレーションにより調べてみた。シミュレーションは、前述した形状の出射端面をもつファイバーバンドルを使用した照明光学系と、従来技術で説明したファイバーバンドルを使用した照明光学系、すなわち、光軸に対して直交方向に切断した平坦な出射面をもつファイバーバンドルを用いた照明光学系とで照度の変化を比較した。なお、下記各実施例では、図11に示す配光特性を有するファイバーバンドル30,43を使用した。
[実施例1]
実施例1の照明光学系では、図3及び図4で説明したファイバーバンドル30を用いたものであり、周辺部の光ファイバ群31aの出射端を、内部の光ファイバ群31bの出射端に対して0.45mmだけ入射面r2に向けて近寄るように突出させた。
[実施例2]
実施例2の照明光学系では、図7及び図8で説明したファイバーバンドル43を用いたものであり、第2範囲に含まれ、かつかかる光ファイバ群45の出射端は、第1範囲に含まれる光ファイバ群44の出射端に対して0.2mmだけ入射面r2に向けて突出させ、さらに、第3範囲に含まれる光ファイバ群46の出射端は、第1範囲に含まれる光ファイバ群44の先端に対して0.45mmだけ入射面r2に向けて突出させた。
ここで、各実施例で用いた照明レンズ34の数値データを以下に示す。
単位:mm
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物体側
1 ∞ 2.66 1.78472 25.71 2.36
2* 1.25 2.36
疑似面光源側

非球面データ
第2面
K=−0.2
この実施例では、入射面r2を非球面にした照明レンズを用いている。各光ファイバの出射端は非球面に密接しているものと仮定すると、光ファイバの出射端の突出量に対する光軸からの高さは、[数1]に示す非球面式を用いて算出することができる。
[数1]
X=(Y2 /R)/[1+{1−(1+K)(Y/R)21/2
ただし、Xは面頂点からの深さ(光ファイバの突出量)、Yは光軸からの高さ、Rは曲率半径、Kは非球面係数である。
実施例1の照明光学系は、図12に示すように、照明範囲のうちの撮像素子で撮像するのに必要な照度が得られる中央部の範囲(略+/−45degの配光角の範囲)が、従来技術で説明した照明光学系に比べて広がることが分かった。また、実施例2の照明光学系も、図13に示すように、照明範囲のうちの中央部の範囲(略+/−30degの配光角の範囲)が、従来技術で説明した照明光学系に比べて広がることが分かった。そして、実施例2の照明光学系は、実施例1の照明光学系に対して、中央部の強度が強くなることが分かった。
上記各実施形態では、内視鏡用の照明光学系として説明しているが、本発明では内視鏡用に限ることはなく、他の照明光学系にも用いることができる。
電子内視鏡の使用状態を示す説明図である。 先端部の端面を示す説明図である。 ファイバーバンドルの出射面を示す説明図である。 ファイバーバンドルと照明レンズからなる照明光学系を示す断面図である。 突出した光ファイバの周面に拡散又は反射加工を施した出射端を示す斜視図である。 保護チューブで二重に仕切ったファイバーバンドルの他の例の出射端を示す説明図である。 段階的に光ファイバ群を突出させたファイバーバンドルの別の例の出射端を示す説明図である。 図7で説明したファイバーバンドルを用いた照明光学系を示す断面図である。 保護チューブで三重に仕切ったファイバーバンドルの例の出射端を示す説明図である。 全部の光ファイバ群を突出させたファイバーバンドルの例の出射端を示す説明図である。 本実施例で使用したファイバーバンドルの配光特性を示すグラフである。 図4で説明した照明光学系の配光特性を示すグラフであり、従来技術で説明した照明光学系の配光特性と比較して記載している。 図8で説明した照明光学系の配光特性を示すグラフであり、従来技術で説明した照明光学系の配光特性と比較して記載している。 従来技術で説明した照明光学系を示す断面図である。
符号の説明
r1 平面
r2 凸の曲面
1,30,41,43,47,53 ファイバーバンドル
2,34 照明レンズ
10 電子内視鏡
23 観察窓
24,25 照明窓
31 光ファイバ
31a,39 周辺部に配される光ファイバ群
31b,38 内部に配される光ファイバ群
31c 光ファイバの先端周面

Claims (6)

  1. 照明光が出射する出射端面が複数本の光ファイバで束ねられているファイバーバンドルと、
    前記出射端面に対面し、照明光が入射する入射面の形状が前記出射端面に向かって凸となる曲面状に形成された照明レンズと、を備え、
    前記出射端面を構成する前記複数本の光ファイバの出射端が、前記出射端面の中央部よりも外周側で前記照明レンズの入射面に近づけられていることを特徴とする照明光学系。
  2. 前記出射端面は、複数の光ファイバの出射端を複数の同心円で分けた範囲毎に前記曲面に沿うように段階的にずらした面になっていることを特徴とする請求項1記載の照明光学系。
  3. 前記出射端面は、複数の光ファイバの出射端を前記曲面に沿うように各々ずらした面になっていることを特徴とする請求項1記載の照明光学系。
  4. 前記曲面に沿うようにずらした光ファイバの周面を砂目状又は鏡面状に加工していることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の照明光学系。
  5. 体内に挿入され且つ先端部から基端部へと貫通する内部空間を有する挿入部と、
    前記内部空間に収容されており、前記基端部から先端部に向けて照明光を導くとともに、前記照明光が出射する出射端面が複数本の光ファイバで束ねられているファイバーバンドルと、
    前記先端部の先端面に設けられた照明窓と、
    前記照明窓を通して被写体に向けて照明光を照射するとともに、前記ファイバーバンドルの出射端面に対面し、前記照明光が入射する入射面の形状が前記出射端面に向かって凸となる曲面状に形成された照明レンズと、を備え、
    前記出射端面を構成する前記複数本の光ファイバの出射端が、前記出射端面の中央部よりも外周側で前記照明レンズの入射面に近づけられていることを特徴とする内視鏡。
  6. 前記照明レンズとファイバーバンドルとは、前記曲面と前記出射端面とのいずれか一方を他方に対して当接することで、前記一方が位置決めされることを特徴とする請求項5記載の内視鏡。
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