JP4880012B2 - 自然蒸発式加湿器の加湿エレメント - Google Patents

自然蒸発式加湿器の加湿エレメント Download PDF

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Description

本発明は、水の自然蒸発によって空気を加湿する自然蒸発式加湿器に使用する自然蒸発式加湿器の加湿エレメントに関する。
従来から、例えば暖房装置等による室内空気の乾燥を防止するため、電力を用いることのない自然蒸発式加湿器が使用されている。図12に示すように、従来から知られている加湿器220は、加湿素材222、水タンク224、水槽226、カバー228等から構成される。加湿素材222には吸水性のある合成樹脂等を使用しており、この加湿素材222の一部(吸上げ部222a)を水槽226内に入れた水に浸漬させることにより、毛細管現象を利用して水を吸い上げ、加湿素材222全体に水を含ませる。加湿素材222に吸収された水は、カバー228に設けられたスリット230を通る室内空気と接触することにより加湿素材222の表面(加湿部222b)より自然蒸発し、室内に湿気をもたらす。
特開平1−102227号公報
しかしながら、上記構成の加湿器220は大掛かりな構成のため、携帯に不可能である。携帯するためには加湿器を小型化かつ軽量化しなければならないが、所望の加湿量を確保するためには、加湿素材の枚数を増加させるか、加湿素材の大きさを大きくしなければならない。このように、加湿器の小型化や軽量化は加湿能力と相反するものであるため、小型化や軽量化は極めて困難であるため携帯は不可能であった。また、加湿素材が大きければ大きい程、浸漬位置から遠い箇所の湿潤は難しくなり、加湿素材全体が湿潤するまでに時間がかかり早期加湿が難しい等の問題もある。その上、上記構成の加湿器220では費用的にも高価となり、安易に購入して設置することができない。例えば、宿泊料が比較的低料金なビジネスホテル等では加湿器が設置された部屋は少なく、しかも暖房装置を始めとするエアコン等では湿度調節ができないものが多いので、冬場等はエアコン等によって室内空気が乾燥して喉を痛める等の健康を害する例も多々ある。しかし、このような健康被害も宿泊客が加湿器を携帯し持参することができれば改善することができる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、充分な加湿能力を発揮する自然蒸発式加湿器の加湿エレメントを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の加湿エレメントは、ケース内に給水された水の自然蒸発によって空気を加湿する自然蒸発式加湿器に使用するものであって、吸水性を有するシート状の部材を直線が左右に何回も折れ曲がった形状の中央折曲げ部で2つに折り曲げ、前記中央折曲げ部で2つに折り曲げたシート状の部材のそれぞれに前記中央折曲げ部にほぼ直角方向の複数の区画折曲げ部で順に折り曲げて複数の加湿片を形成し、前記複数の加湿片が前記中央折曲げ部を中心としたシート状の部材の両側の外縁のうちの一部を含み、前記中央折曲げ部が前記ケースに給水された水の水面より下方に配置されることを特徴とするものである。本発明は、前記複数の加湿片が前記区画折曲げ部を境として伸縮自在に変位することを特徴とするものである。本発明は、前記加湿片にスリットまたは切欠を形成したことを特徴とするものである。本発明は、前記中央折曲げ部に沿って前記スリットを形成したことを特徴とするものである。本発明は、前記区画折曲げ部に前記スリットまたは前記切欠を形成したことを特徴とするものである。本発明は、 前記スリットまたは切欠を波形としたことを特徴とするものである。本発明は、前記複数の加湿片の全ての一端を束ねるためのものであって少なくとも1個の加湿片と連絡する連結片と、その連絡片に形成される第一係合手段と、少なくとも1個の加湿片に形成されるものであって前記第一係合手段と係合するための第二係合手段とを有することを特徴とするものである。本発明は、 前記第一係合手段が挿入片かスリットかのいずれかから成り、前記第二係合手段がスリットか挿入片のいずれかから成ることを特徴とするものである。
本発明の加湿エレメントは、伸縮自在な蛇腹状とすることで、単位体積当たりの加湿片の個数を増加することが可能となり、加湿能力を増加させ、軽量化とコストの低減を実現することができる。本発明の加湿エレメントは、不使用時にはケースを閉じることで縮めてケース内部に収納することが可能となり、小型化や携帯が可能となる。一方、蓋を開けた使用時には加湿エレメントを伸張変形することにより、加湿表面積を大きく取って十分な加湿能力を得ることができる。また、蓋を開けると加湿エレメントを変位させることにより、空気に触れる面積を多くすることができる。更に、加湿エレメントをケースに対し着脱可能とすることで、長期使用により水の蒸発効果が薄らいだ時に、加湿エレメントに適宜交換することができ、長期間衛生状態を維持しながら使用することができる。その上、加湿エレメントにスリットや切欠を設けることによって空気の通り良くして、加湿能力を向上させることができる。その上、折曲げ部にスリットや切欠を設けることで加湿エレメントが折り曲げ易くなる。
本発明の加湿器エレメントは、シート状のものを折り曲げて複数の加湿片を形成することで、低コストで複数の加湿片を形成できる。また、折曲げ位置を中心に外力によって複数の加湿片が変位できるようにすることで、ケースの蓋を開いた際に、加湿器エレメントを自動的に空気に触れる状態とすることができる。シート状のものを中央折曲げ部で2つに折り曲げると共に2つに折り曲げたものを複数の区画折曲げ部で蛇腹状に折り曲げることで、二列の加湿片を交互に位置を変えて配置することができ、単位体積当たりに多くの加湿片を備えることができる。また、2つに折り曲げる中央折曲げ部を直線状ではなくてジグザグに形成し、しかもその中央折曲げ部にスリットを形成することで、厚みのある加湿器エレメントのシートであっても、中央折曲げ部位置で容易に2つに折り曲げることができる。加湿片や区画折曲げ部にスリットを形成することで、そのスリットを空気が通過して加湿効率を高めることができ、かつ区画折曲げ部を容易に折り曲げることができる。加湿片や区画折曲げ部に形成するスリットを波形とすることで、スリットを通過する空気量を増加させることができる。全ての加湿片の一部を連結片で束ねることで、その連結片で束ねた位置をケースの底に配置すれば、ケース内の水が減っても全ての加湿片に水が行き渡り、良好な加湿効率を長く保持することができる。更に、複数の加湿片の一端同士を連結部で連結することで、その連結部箇所をケースの底に配置すれば、ケース内の水が減っても全ての加湿片に水が行き渡り、良好な加湿効率を長く保持することができる。
本発明に係る加湿エレメントを使用した自然蒸発式加湿器を示す部分断面正面図である。 図1に示す自然蒸発式加湿器の使用時の平面図である。 図1に示す自然蒸発式加湿器の不使用時の部分断面正面図である。 本発明の加湿エレメントの一例を示す正面図である。 本発明に係る加湿エレメントの加湿量を比較したグラフである。 本発明に係る加湿エレメント12を1個とした自然蒸発式加湿器の使用時の斜視図である。 本発明に係る加湿エレメントの他の実施例を示す正面図である。 図7の加湿エレメントを折り曲げて組み立てた状態を示す斜視図である。 図7の加湿エレメントの要部拡大正面図である。 図8の加湿エレメントをケースや蓋に取付けた状態を示す概略説明図である。 図8の加湿エレメントを用いた自然蒸発式加湿器の使用状態を示す斜視図である。 従来の自然蒸発式加湿器を示す分解斜視図である。
本発明は、例えばエアコン等による室内空気の乾燥を防止するため、水の自然蒸発によって空気を加湿する自然蒸発式加湿器に使用するための加湿エレメントに関するものである。
まず、本発明に係る加湿エレメントの実施例1を図面に基づいて説明する。図1は実施例1における加湿エレメントを備えた自然蒸発式加湿器の使用時の正面からの部分断面図、図2は図1に示す自然蒸発式加湿器の平面図、図3は図1に示す自然蒸発式加湿器の不使用時の部分断面正面図である。実施例1の加湿エレメントを使用する自然蒸発式加湿器10は、主に加湿エレメント12とケース14とを有する。
ここで、図1に示す自然蒸発式加湿器に使用する加湿エレメント12の一例を図4に正面図で示す。加湿エレメント12は、吸水性を有する素材から成り、ほぼ長方形形状の一枚のもので構成されている。この長方形形状の加湿エレメント12には、長辺16a,16bの長さにわたって等間隔位置に短辺18と平行にスリット20が形成されている。なお、スリット20に代えて切欠を形成しても良い。以下“スリット20”は、スリットだけでなく切欠も含んだものとする。このスリット20は直線状ではなくて波形であっても良い。加湿エレメント12は、スリット20の形成位置で交互にジグザグに複数箇所折り曲げて伸縮自在な蛇腹状とし、その折曲げ部22によって複数の加湿片(加湿領域)24を形成する。折曲げ部22は、複数の加湿片24を連結するものであり、連結部としての役割を果たすものである。スリット20は、加湿エレメント12を折り曲げ易くするためと、そのスリット20の位置を通して空気を通過させて、液体の蒸発を促進するためである。図4では、折曲げ部22に形成されるスリット20の個数を2個としたが、スリット20の個数は2個に限るものではない。
加湿エレメント12は、スリット20を設けた折曲げ部22の位置で交互にジグザグに複数箇所折り曲げることで、伸縮自在な蛇腹状のものとなる。加湿エレメント12をジグザグに複数箇所折り曲げることで、長辺16aも長辺16bも折れ曲がった稜線となる。伸縮自在に蛇腹状に折り曲げられた複数の加湿片24は、両端の箇所を端部加湿片24a,24bとし、端部加湿片24aと端部加湿片24bの間の蛇腹状に折り曲げられた複数の箇所を中間加湿片24cとする。一方の端部加湿片24aはケース14に着脱自在に取り付けるもので、その端部加湿片24aにはケース14に取付けるために利用する孔26a(例えば2箇所)が設けられている。もう一方の端部加湿片24bには、長辺側より外側に突出する突出片24dと連結しており、その突出片24dにはケース14に取付けるために利用する孔26d(例えば2箇所)が設けられている。突出片24dは端部加湿片24bに対して容易に折り曲がるように設定されている。また、端部加湿片24bにおける突出片24dとの連結位置との反対側の端部付近には、後述する連結部材48を取付けるために利用する孔26b(例えば2箇所)が設けられている。
加湿エレメント12の素材には、例えば軽量で摩擦に強いポリエステルやフェノール樹脂等の吸水性のある合成樹脂を用いるのが望ましい。また、水を吸着したままでも雑菌やカビ等が発生しないように抗菌・防カビ剤を合成樹脂に混合することが望ましい。本実施例で使用する加湿エレメント12は軽量かつ小型化を実現するため、ここでは、例えば板厚を0.5mm、短辺18の長さを約110mmとする。この短辺18の長さが50mm以下であれば加湿能力が不十分である一方、150mm以上であれば水の吸上げ能力が不十分となり早期加湿が難しくなるので、その範囲内で必要に応じて大きさを設定することが好ましい。なお、加湿エレメント12の素材は上記のものに限らず、水を吸収し蒸発させることができるものであれば本発明に適用できる。
ケース14は撥水性の素材、例えばプラスチック等の合成樹脂を使用するのが望ましい。ケース14は容器状の第一ケース部28と第二ケース部30とから成り、第一ケース部28と第二ケース部30とはヒンジ32介して開閉可能に取付けられている。また、各ケース部28,30のヒンジ32側の相対する面には、ケース14の開いた状態を保持固定するために、図3に示すように第一ケース部28には第一開き保持用係合手段としての凹部34を備え、第二ケース部30にはその凹部34に係合可能な第二開き保持用係合手段としての凸部36を備えている。なお、図1に示すように第一ケース部28と第二ケース部30とが直線状に広げられた状態では、第一ケース部28と第二ケース部30は水平方向に互いに近接離間できるようになっており、第一ケース部28の凹部34と第二ケース部30の凸部36とは係合離脱できるようになっている。
第一ケース部28及び第二ケース部30には、ケース14の閉鎖時に互いに対向する箇所にへこみ部即ち内部空間38が形成されている。この内部空間38は、加湿エレメント12を湿潤させる加湿用の水(または各種液体)を貯溜するための液体貯溜部である。この内部空間38の容積は、ケース14の閉鎖時に、折り畳んだ加湿エレメント12をその内部に収容できる大きさに設定してある。第一ケース部28と第二ケース部30とは同形同大であることが好ましく、閉鎖時には互いの開口部を合わせてその内部空間38を密閉するように設定する。内部空間38の気密性を高めるために第一ケース部28と第二ケース部30との接合箇所にパッキン等(図示略)を使用すれば、加湿器10を折り畳んで携帯する際に、加湿エレメント12に水を含んでいる場合でも水が漏れる心配がない。
第一ケース部28及び第二ケース部30のそれぞれに加湿エレメント12を1個づつ取付けて、合計2枚の加湿エレメント12を使用する。第一ケース部28への加湿エレメント12の取付けと、第二ケース部30への加湿エレメント12の取付けは同様であるので、第一ケース部28への加湿エレメント12の取付けについてのみ説明し、第二ケース部30への取付けについてはその説明を省略する。加湿エレメント12における端部加湿片24aと突出片24dとを第一ケース部28の内部空間38側の壁面に固定する。このため、第一ケース部28においては、内部空間38側の壁面から内部空間38内に向けて、端部加湿片24aと接触するための2個の突起部40aと、突出片24dと接触するための1個の突起部40bを形成する(図3参照)。突起部40aの先端から奥側に向けて端部加湿片24aの孔26aと合致させるための孔(図示せず)が設けられ、突起部40bの先端から奥側に向けて突出片24dの孔26dと合致させるための箇所に孔(図示せず)が設けられている。なお、突起部40a,40bの先端に形成される孔(図示せず)は、ケース14を貫通しないようにする。
第一ケース部28と第二ケース部30において、内部空間38側の壁面から内部空間38内に向けてフィン42を所定又は任意の間隔で形成する(図2)。このフィン42は、第一ケース部28及び第二ケース部30の内部空間38に水を入れた際に、振動等によって水が第一ケース部28や第二ケース部30からこぼれるのを防ぐものである。なお、ケース14の外側に内部空間38のようなスペースを設けて(図示略)、加湿エレメント12以外のもの(例えば出張時の必需品である歯ブラシやくし等)も収容できる構成としても良い。
加湿エレメント12を第一ケース部28の内部空間38側に着脱自在に取り付けるようにする。具体的には、加湿エレメント12の端部加湿片24aを第一ケース部28の2個の突起部40aに接触させて、端部加湿片24aの孔26aの位置と突起部40aの図示しない孔の位置とを合致させ、頭部が広い傘状のピン(固定手段)44を端部加湿片24aの孔26aと突起部40aの図示しない孔とに挿入して、ピン44で端部加湿片24aを突起部40aに固定する(図3参照)。これによって、加湿エレメント12の端部加湿片24aは第一ケース部28に固定される。なお、ピン44は突起部40aに対して着脱自在とする。また、加湿エレメント12の端部加湿片24bと連絡している突出片24dを突起部40bに接触させ、突出片24dの孔26dの位置と突起部40bの孔(図示せず)の位置とを合致させ、頭部が広い傘状のピン(固定手段)46を突出片24dの孔26dと突起部40bの孔(図示せず)とに挿入して、ピン46で突出片24dを突起部40bに固定する(図3参照)。端部加湿片24bの長辺16b側は突出片24dと連結しているので、端部加湿片24bの長辺16b側は、第一ケース部28に固定された状態となる。なお、ピン46は突起部40bに対して着脱自在とする。突出片24dを突起部40bに固定する際に、ピン46の頭部と加湿エレメント12の突出片24dとの間にシリコンラバー等のワッシャー50を噛ませると固定力が向上し、振動等によってもピン46が緩み難くなる。
加湿エレメント12の端部加湿片24aと突出片24dとを第一ケース部28に固定した状態では、伸縮自在な蛇腹状に折り曲げられた加湿エレメント12の一方の長辺16b側は、ほぼ扇の要の位置となって大きく開かないよう設定する。また、この扇の要の位置となる一方の長辺16b側は、内部空間38の深い位置に配置される。即ち、内部空間38に水等の液体が供給された場合に、水がある程度蒸発しても、扇の要の位置となる長辺16b側は必ず水面下に位置するように設定する。この反対に、加湿エレメント12の他方の長辺(稜線)16a側を扇型に開くことができるよう設定する(後述する)。また、加湿エレメント12における全ての中間加湿片24cは、第一ケース部28に固定されてはいない。
端部加湿片24bの長辺16a側付近は第一ケース部28には固定されないようにする。これと同様に、第二ケース部30に取付けられる加湿エレメント12においても、端部加湿片24bの長辺16a側付近は第二ケース部30には固定されないようにする。2個の加湿エレメント12を開閉させるために、第一ケース部28に取付けた加湿エレメント12の端部加湿片24bの長辺16a側付近と、第二ケース部30に取付けた加湿エレメント12の端部加湿片24bの長辺16a側付近とを変形可能な連結部材48によって連結する。具体的には、第一ケース部28及び第二ケース部30の両方において、連結部材48に孔(図示せず)を形成し、その連結部材48の図示しない孔と端部加湿片24bの孔26bとを合致させ、それらの孔にピン(固定手段)52を貫通させて、連結部材48と端部加湿片24bの長辺16a側付近とを固定する。この連結部材48によって、2個の加湿エレメント12を連結する。連結部材48はシリコンラバー等の弾性を有する素材から成り、所定の強度を備えると共に可変性を有し、加湿器10の使用時には加湿エレメント12の伸張時の形状(例えば扇形状)を保持する一方、加湿器10の不使用時には加湿エレメント12と共に閉鎖されたケース14の内部空間38に収納される。
次に、自然蒸発式加湿器10の使用方法について説明する。自然蒸発式加湿器10を使用する際は、ケース14を閉じた状態(図3)から第一ケース部28と第二ケース部30とを開き、第一ケース部28と第二ケース部30とを同一直線方向に伸ばして、第一ケース部28の凹部34に第二ケース部30の凸部36を嵌合する(図1)。これによって、第一ケース部28と第二ケース部30とは固定状態に保持される。第一ケース部28の内部空間38に収納されている加湿エレメント12の端部加湿片24bの長辺16a側と、第二ケース部30の内部空間38に収納されている加湿エレメント12の端部加湿片24bの長辺16a側とは連結部材48で連結されているので、ケース14を開いた図1の状態では、第一ケース部28に取付けられた各加湿エレメント12の端部加湿片24bと第二ケース部30に取付けられた各加湿エレメント12の端部加湿片24bとは連結部材48によって互いに引っ張られて形が変形し、2個の加湿エレメント12によって扇型形状が形成される。
ケース14を開いて図1の状態にした自然蒸発式加湿器10を机等の適宜箇所に設置する際に、第一ケース部28の内部空間(水貯溜部)38と第二ケース34の内部空間(水貯溜部)38とに水等の液体を供給する。なお、液体は、水道水でも、防腐剤や芳香剤等を含んだ専用液でも構わない。第一ケース部28の内部空間38と第二ケース34の内部空間38に供給する水等の液体は、扇の要の位置となる加湿エレメント12のジグザグに折り曲げられた長辺16b側よりも高位とする。これによって、端部加湿片24aの全体と端部加湿片24bの一部(突出片24dと連絡している)と、全ての中間加湿片24cの一部(長辺16b側)が水に浸漬される。従って、全ての加湿片24a,24b,24cにおいて、水に浸漬した部分から毛細管現象によって各加湿片24a,24b,24cの上方に水が湿潤する。水で湿潤した加湿エレメント12の表面に、乾燥した室内空気が接触すると、湿潤した加湿エレメント12から水分が蒸発して室内空気を加湿する。本実施例では、加湿エレメント12における各加湿片24a,24b,24cの一端を水に浸漬させるので、各加湿片24a,24b,24cにおいて水に浸漬されていない先端箇所までの距離が短くなるので、毛細管現象が有効に作用して水の吸上げ能力が向上し、早期加湿が可能となる。なお、例えば複数の中間各加湿片24cの長辺16b側が水に浸漬されない場合も適用できる。この場合は、両端の端部加湿片24a,24bから中央の複数の中間各加湿片24cに向けて水を湿潤させることができる。
自然蒸発式加湿器10は、不使用時には蛇腹状の加湿エレメント12を折り畳んで第一ケース部28の内部空間38と第二ケース部30の内部空間38とに収納することによって、自然蒸発式加湿器10をコンパクトなものにすることができるので(図3参照)、携帯が可能であり任意の場所に設置することができる。使用時には加湿エレメント12は幅の広い扇状に変形して広がるので、広い加湿表面積を確保することができる(図1および図2参照)。また、使用する際には、第一ケース部28と第二ケース部30とを開いて第一ケース部28の凹部34に第二ケース部30の凸部36を係合させるだけなので、組立てに手間がかからない。凹部34と凸部36との係合によって、第一ケース部28と第二ケース部30とを安定した固定状態とすることができる。
なお、長期使用によって、水中に含まれるカルキ等が加湿エレメント12に溜まり、水の吸い上げ能力が低下することがある。また、加湿エレメント12が色褪せたり、加湿エレメント12に雑菌が繁殖して不衛生な状態になることもある。このような場合に、本実施例では加湿エレメント12を第一ケース部28や第二ケース部30から着脱して容易に交換できるので、加湿器を長期間にわたって使用することができ、非常に経済的である。
また、本発明の加湿エレメント12には複数のスリット20を設けており、そのスリット20を室内空気が通過することによって水の蒸発を促進できるので、高い加湿能力が期待できる。スリット20の形成位置を折り曲げ位置である折曲げ部22とすることによって、室内空気がスリット20をより通過し易くなり、加湿効率をより向上させることができる。スリット20を波形とれば、空気の通過面積をより広くすることができる。以下、(A)スリット20を設けた加湿エレメント12を使用したものと、(B)スリット20を設けていない加湿エレメント12を使用したものと、(C)加湿エレメント12を使用しないもの(単にケース14に水を入れたもの)との加湿量の比較実験例を図5に示す。この実験では、温度26±1℃、湿度23.4±2%の条件のもとで加湿エレメント12に当たる風速を変化させて加湿量を測定した。なお、加湿エレメントの板厚、大きさ、枚数等その他の条件は(A)(B)(C)共に同一とする。
この実験結果の(A)と(B),(B)と(C),及び(A)と(C)とを対比すると、風速が強まるにつれて加湿量が大きくなると同時にその差も大きくなっていることが分る。例えば、風速0.3m/sの場合においては、加湿量は(A)約22g/h、(B)約16.5g/h、(C)約4g/hである。(B)と(C)を対比すると(B)の方が(C)より約4.1倍の加湿量が生じており、(A)と(C)を対比すると(A)の方が(C)より約5.5倍の加湿量が生じている。即ち、本発明に係わる加湿エレメント12を使用した場合と、加湿エレメントを使用しない場合とでは、加湿量に大幅な差が生じる。また、(A)と(B)とを対比すると、(A)の方が(B)より約1.33倍の加湿量が生じており、加湿エレメント12にスリット20を設ける場合の方が、スリット20を設けない場合よりも加湿能力が向上することが分かる。更に、風速0.5m/sの場合においても、(A)約29g/h、(B)約21g/hとなっており、(A)の方が(B)より約1.38倍の加湿量が生じている。従って、通常、オフィスやホテル等の室内でも実際は風速0.3m/s〜0.5m/sの空気の流れがあるため、加湿器10を普通に使用する環境においては、加湿エレメント12にスリット20を設けることによって、約30〜40%加湿能力が向上することが分る。
次に、本発明に係る加湿エレメント12の他の使用例について説明する。図6は本発明に係る加湿エレメント12を1個とした自然蒸発式加湿器の使用時の斜視図である。なお、図6において、図1乃至図4と同一符号は同一部材を示す。自然蒸発式加湿器54は、水貯溜部である内部空間38を形成する第一ケース部(一方のケース部)28と、それとヒンジ(図示せず)を介して開閉自在に取付けられる蓋を兼ねる第二ケース部(他方のケース部)56とを有する。この自然蒸発式加湿器54では加湿エレメント12を1個使用し、しかも実施例1で使用するものと同一寸法で同形状のものを用いる。加湿エレメント12の一方の端部加湿片24aを第一ケース部28に取付け、他方の端部加湿片24bを第二ケース部56に取付ける。端部加湿片24bの第二ケース部56への取付け方法は実施例1と同様の方法で着脱自在とするが、ここではその説明を省略する。図6に示す自然蒸発式加湿器54では1個の加湿エレメント12を使用しているので、図1に示す自然蒸発式加湿器10よりもよりコンパクトで安価とすることができる。なお、図6に示す自然蒸発式加湿器54は、図1に示す自然蒸発式加湿器101と同様、2個の加湿エレメント12を連結部材48を介して使用するようにしても良い。
自然蒸発式加湿器54を使用する際には、第一ケース部28の第二ケース部56を開く。これによって、内部空間38に収納されている加湿エレメント12は第一ケース部28と第二ケース部56によって反対方向に引っ張られて変形し、加湿エレメント12は扇型に開く。その後、第一ケース部28の内部空間38に水等の液体を供給する。加湿エレメント12における扇型の要の位置には、図2と同様、全ての加湿片24a,24b,24cの一端が位置し、内部空間38に水を供給した場合に、全ての加湿片24a,24b,24cの長辺16b側の一端に水が浸漬し、ある程度水が蒸発しても長辺16b側の一端は必ず水面下に位置するように設定する。これによって、自然蒸発式加湿器54においても自然蒸発式加湿器10と同様、水に浸漬されている箇所から毛細管現象によって各加湿片24a,24b,24cの上方に短時間で水を湿潤させることができる。また、自然蒸発式加湿器54はコンパクトであるので、携帯が可能でしかも任意の場所に設置することができる。
次に、本発明に係る自然蒸発式加湿器に使用する加湿エレメントの他の実施例について説明する。図7は本発明に係る加湿エレメントの他の実施例を示す正面図、図8は図7の加湿エレメントを折り曲げて組み立てた状態の斜視図である。加湿エレメント58は、吸水性を有するシート状のものから成り、一辺側が他辺側より長い1枚のシートで構成されている。この加湿エレメント58の素材は、図4で示した加湿エレメント12と同じものを使用する。加湿エレメント58は、図7の平面状態から何度かの折り曲げを行って図8に示す状態に折り上げるものである。この加湿エレメント58では、長手方向の中央に沿ってほぼ半分に即ち2つに折り曲げるための中央折曲げ部60を形成するものである。この中央折曲げ部60は、直線状ではなく、直線が左右に何回も折れ曲がった形状とするものである。この加湿エレメント58では、中央折曲げ部60で2つに分けた領域のそれぞれに、中央折曲げ部60にほぼ直角方向に等間隔で平行な複数の区画折曲げ部62を設定し、それら複数の区画折曲げ部62に沿って順に折曲げ方向を変えるように折り曲げる。即ち、中央折曲げ部60は、区画折曲げ部62と交差する毎に折曲げ方向を変えるものとするのが望ましい。図9に示すように、中央折曲げ部60に沿ってスリット64を形成する。このスリット64は、中央折曲げ部60に沿ってシート状のものを2つに折り曲げ易くするためのものである。区画折曲げ部62に沿って、その区画折曲げ部62の長さの一部にスリット66を形成する。このスリット66は、区画折曲げ部62での折り曲げを容易にするためと、そのスリット66の位置を通して空気を通過させるためである。このスリット66は波形にしても良い。スリット66を波形にすることで、その位置を通して空気をより多く通過させることができる。なお、スリット66に代えて切欠を形成しても良い。以下“スリット66”は、スリットだけでなく切欠も含んだものとする。加湿エレメント58は、例えばプレスによる打ち抜きによって形成するが、その際にスリット64,66を形成すると共に、中央折曲げ部60と区画折曲げ部62の折曲げを形成する。また、加湿エレメント58の中央折曲げ部60と区画折曲げ部62の位置において、その厚みにへこみまたは溝を形成するようにしても良い。
加湿エレメント58を中央折曲げ部60と区画折曲げ部62とで折り曲げることによって、複数の加湿片(加湿領域)68が形成される。加湿エレメント58の一端側において、中央折曲げ部60で2つに分けられた箇所を加湿片68aaと加湿片68abとすれば、加湿片68aaと加湿片68abの横幅は、他の加湿片68より広く設定する。一方の加湿片68aaには、第二係合手段(係合用スリット)70と、後述するピン106と係合するための第一位置決め手段としての穴72とが形成される。
加湿エレメント58の他端側において、中央折曲げ部60で2つに分けられた箇所の一方側には、最も端に形成されている加湿片68baからは切り離されている連結片74と、加湿片68baと接続されている折り返し片76とが形成されている。加湿エレメント58の他端側において、中央折曲げ部60で2つに分けられた箇所の他方側には、最も端に形成されている加湿片68bbと接続されている折り返し片78が形成されている。なお、前記連結片74は、中央折曲げ部60を介して加湿片68bbと接続されている。連結片74の中央には例えば半円状の切り込み線80が形成され、この切り込み線80によって第一係合手段(挿入片)82が形成される。この挿入片82は、前記加湿片68aaに形成される係合用スリット70に係合できる大きさや形状に設定されている。なお、第一係合手段を挿入片82とし、第二係合手段を係合用スリット70としたが、第一係合手段を係合用スリットとし、第二係合手段を挿入片としても良い。折り返し片76と接続されている加湿片68baには、その折り返し片76との接続箇所の一部に係合用穴84が形成されている。加湿片68bbには、折り返し片78との接続箇所の一部に係合用穴86が形成されている。加湿片68bbには、その加湿片68bbとそれに隣合うものであって折り返し片78との反対側に位置する加湿片68との両方に跨る係合用穴88が形成されている。
図7に示した加湿エレメント58の組立て手順について説明する。先ず、加湿エレメント58を中央折曲げ部60に沿って折り曲げて、折り曲げた2つの領域を重ね合わせる。2つの領域を重ね合わせたものを、複数の区画折曲げ部62を順に折り曲げて伸縮自在な蛇腹状とする。その後、連結片74を加湿片68aa側に折り曲げて、連結片74の挿入片82を加湿片68aaの係合用スリット70に挿入する。これによって、組立てが完了する(図8)。組立てた状態の加湿エレメント58では、加湿片68aa,68ab,68ba,68bbの一端とそれらに挟まれた全ての加湿片68の一端とが連結片74によって束ねられる。このため、連結片74が水面下に位置すれば、加湿片68aa,68ab,68ba,68bbの一端と全ての加湿片68の一端とに水を吸収させることができる。中央折曲げ部60を直線ではなくジグザグとすることで、図8に示すように、区画折曲げ部62を順に交互に配置させることができ、同じ側に向く複数の区画折曲げ部62をきれいに2列に整列させることができる。また、厚みのある加湿エレメント58の区画折曲げ部62を平行に折り曲げ易くすることができる。中央折曲げ部60をジグザグではなくて直線とした場合には、同じ側に向く区画折曲げ部62をきれいに整列させることができず、しかも厚みのある加湿エレメント58の区画折曲げ部62を折り曲げることが簡単に行えない。
自然蒸発式加湿器90は、図8のように組み立てた加湿エレメント58と、図10並びに図11に示すケース92とから成る。ケース92は、水貯溜部である内部空間94を形成する第一ケース部(一方のケース部)としての容器96と、それとヒンジ98を介して開閉自在に取付けられる第二ケース部(他方のケース部)としての蓋100とから成る。容器96は、基部102と、その基部102から内部空間94側へ張出した張出し部104(図10では説明のため張出し部104a,104bとする)とを嵌め込み接着等で固定したものであり、その張出し部104a,104bの下端と基部102の底面との間に隙間を形成する。この張出し部104は加湿エレメント58を容器96に保持するための保持手段としての役割を果たす。但し、加湿エレメント58を容器96に保持するための保持手段は、張出し部104に限るものではない。基部102の底面には、内部空間94内に向けて突出する第二位置決め手段としてのピン106が形成されている。ここで、容器96に加湿エレメント58の一端を取付けるには、図10に示すように、加湿片68aaの外縁(区画折曲げ部62と反対側の外縁)を、一方の張出し部104aの下端と容器96の底面との間に隙間に挿入させ、容器96のピン106に加湿片68aaの穴72を係合させる。更に、加湿片68abの外縁(区画折曲げ部62と反対側の外縁)を、他方の張出し部104bの下端と容器96の底面との間に隙間に挿入させる。これによって、加湿エレメント58の一端を容器96に取付けた状態とすることができる。この反対に、ピン106から加湿片68aaの穴72を外し、加湿片68aaを一方の張出し部104aの下端と容器96の底面との間に隙間から外し、加湿片68abを他方の張出し部104bの下端と容器96の底面との間に隙間から外すことで、加湿エレメント58の一端を容器96から容易に外すことができる。
なお、可撓性のある細長い板(図示せず)で加湿片68aaと加湿片68abとを上から押え、スリット66(図7)にその細長い板を通し、その細長い板の両端を、左右の張出し部104a,190bの下端と容器96の底面との間に隙間に挿入させるようにしても良い。この図示しない細長い板を使用すれば、加湿エレメント58の一端を容器96に固定的に取付けることができる。
図10並びに図11に示すように、蓋100には左右の保持腕108a,108bが一体に形成される。左右の保持腕108a,108bと蓋100の内側表面との間には1〜3枚程度の加湿片を挿入できる隙間が形成されている。加湿エレメント58の他端を蓋100に取付ける場合には、加湿片68baと折り返し片78との間の区画折曲げ部110(図8,図10)側を保持腕108aと蓋100との間に隙間に挿入し、加湿片68baに形成した係合用穴84と保持腕108aとを係合させる。これによって、加湿片68baと連絡する折り返し片76を蓋100に取付けることができる。他方の保持腕108bと蓋100との間に隙間には、加湿片68bbと折り返し片78との間の区画折曲げ部112(図10)側を挿入し、加湿片68bb等に形成した係合用穴86及び係合用穴88に保持腕108bを係合させる。これによって、加湿片68bbと連絡する折り返し片78を蓋100に取付けることができる。この結果、加湿エレメント58の他端は蓋100に外れることなく取付けられる。また、保持腕108aや保持腕108bからそれらと係合する加湿片を外すことで、加湿エレメント58の他端を蓋100から容易に外すことができる。なお、加湿エレメント58の一端を容器96に取付けると共に、加湿エレメント58の他端を蓋100に取付けた状態においては、加湿エレメント58における扇型の要の位置にある連結片74は、容器96の内部空間94の下方に位置するように加湿エレメント58の大きさや形状を設定する。
加湿エレメント58を容器96と蓋100とに取付けた状態を図11に示す。加湿器90を使用する際には、容器96に対して蓋100を開く。これによって、内部空間94内に収納されている加湿エレメント58の両端は容器96と蓋100によって反対方向に引っ張られ、加湿エレメント58は変形して扇型に開かれる。即ち、加湿エレメント58において区画折曲げ部62を介して連絡する加湿片68は外力によって区画折曲げ部62を境に変位する。加湿エレメント58は組立て時に、中央折曲げ部60に沿って折り曲げて2つの領域を重ね合わせ、その後、複数の区画折曲げ部62に沿って伸縮自在な蛇腹状に折り曲げられる。このため図11に示す使用時においては、加湿エレメント58の加湿片68は、2つの領域から成る加湿片68が二列でしかも交互に花びらの位置を変えたように配置される。即ち、全ての加湿片68がそれぞれ離れた状態となり、各加湿片68からの水分の蒸発を促進することができる。
また、容器96の内部空間94に水等の液体を入れた場合、加湿エレメント58における扇型の要の位置にある連結片74(図8)は、容器96の内部空間94の底に位置するので、加湿片68aa,68ab,68ba,68bbの一端と全ての加湿片68の一端とが水に漬かり、容器96内の水がある程度蒸発しても、加湿片68aa,68ab,68,68ba,68bbの一端は必ず水面下に位置する。これによって、水に浸漬されている箇所から毛細管現象によって各加湿片68aa,68ab,68,68ba,68bbの上方に短時間で水を湿潤させることができる。更に、加湿器90はコンパクトであるので、携帯が可能でしかも任意の場所に設置することができる。
10 自然蒸発式加湿器
12 加湿エレメント
14 ケース
20 スリット
22 連結部
24 加湿片
24a 端部加湿片
24b 端部加湿片
24c 中間加湿片
28 第一ケース部
30 第二ケース部
34 凹部
36 凸部
38 内部空間
48 連結部材
54 自然蒸発式加湿器
56 第二ケース部
58 加湿エレメント
60 中央折曲げ部
62 区画折曲げ部
64 スリット
66 スリット
68 加湿片
70 係合用スリット
72 穴
74 連結片
82 挿入片
90 自然蒸発式加湿器
92 ケース
94 内部空間
96 容器
100 蓋
106 ピン
108a 保持腕
108b 保持腕

Claims (8)

  1. ケース内に給水された水の自然蒸発によって空気を加湿する自然蒸発式加湿器に使用するものであって、吸水性を有するシート状の部材を直線が左右に何回も折れ曲がった形状の中央折曲げ部で2つに折り曲げ、前記中央折曲げ部で2つに折り曲げたシート状の部材のそれぞれに前記中央折曲げ部にほぼ直角方向の複数の区画折曲げ部で順に折り曲げて複数の加湿片を形成し、前記複数の加湿片が前記中央折曲げ部を中心としたシート状の部材の両側の外縁のうちの一部を含み、前記中央折曲げ部が前記ケースに給水された水の水面より下方に配置されることを特徴とする自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
  2. 前記複数の加湿片が前記区画折曲げ部を境として伸縮自在に変位することを特徴とする請求項1記載の自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
  3. 前記加湿片にスリットまたは切欠を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
  4. 前記中央折曲げ部に沿って前記スリットを形成したことを特徴とする請求項3記載の自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
  5. 前記区画折曲げ部に前記スリットまたは前記切欠を形成したことを特徴とする請求項3項記載の自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
  6. 前記スリットまたは切欠を波形としたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
  7. 前記複数の加湿片の全ての一端を束ねるためのものであって少なくとも1個の加湿片と連絡する連結片と、その連絡片に形成される第一係合手段と、少なくとも1個の加湿片に形成されるものであって前記第一係合手段と係合するための第二係合手段とを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
  8. 前記第一係合手段が挿入片かスリットかのいずれかから成り、前記第二係合手段がスリットか挿入片のいずれかから成ることを特徴とする請求項7記載の自然蒸発式加湿器の加湿エレメント。
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