JPH0219154Y2 - - Google Patents

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JPH0219154Y2
JPH0219154Y2 JP1985017105U JP1710585U JPH0219154Y2 JP H0219154 Y2 JPH0219154 Y2 JP H0219154Y2 JP 1985017105 U JP1985017105 U JP 1985017105U JP 1710585 U JP1710585 U JP 1710585U JP H0219154 Y2 JPH0219154 Y2 JP H0219154Y2
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plate
slit
chamber
solvent
container
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、室内等の環境空気を快適に保持す
るのに有用な溶剤の自然蒸発容器に関するもので
ある。
(従来の技術) 住宅等の居室や車両等の車室において、不快な
臭いが漂う虞れがある場合には、脱臭剤、芳香剤
等をスプレー放散する携帯用の容器とか、あるい
は置物型の自然蒸発容器が用いられていて、室内
の適所で使用する蒸発容器から放散された薬剤の
作用により、環境空気を快適に保たせることが行
われている。
しかして、従来商品化されている自然蒸発容器
は、何れも小形で小容量の置物状の自家用を対象
とした蒸発容器であつて、広い面積の室内気を快
適化させる業務用、例えば集会室、商店の売場等
の環境改善には使用し得ないのが現状である。
(考案が解決しようとする問題点) ところで最近は、中企業の業務用建造室の空調
化が一般になつてきて、このことから多数の客が
出入りする遊技場等において使用し得るような安
価でかつ容量の大きい自然蒸発容器の要望が強ま
つている。
本考案は、このような要望に答えるためになさ
れたものであつて、すなわち本考案は、室壁の適
所に簡単に着脱し得るようにした容量の大きい容
器であつて、かつ安価で体裁の良い溶剤の自然蒸
発容器を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 次に、上記の目的を達成するための手段を実施
例に対応する図面を参照して説明する。
すなわち、本考案は、 平板よりなる後板部分2cと平板よりなる底板
部分2bと上半部は平板よりなり下半部は前記上
半部の前面から膨出した形状の前板部分2aと略
全幅に亘りスリツト状に開口した上面開口7とよ
りなる左右方向に長い胴2と、該胴2の両側面を
閉鎖する左右の端板3,4と、よりなる左右方向
長手の箱体1と、 該箱体1の内空の中段に前縁は前板部分2aの
内壁面に固着され後縁は、後板部分2cの内壁面
との間に左右方向に全通するスリツト6が形成さ
れて設けられた仕切板5を境にして前記箱体1内
に設けられた上室及び下室と、 前記上室の下半部に填送されたスポンジ材12
であつて、その下方張出部分が、前記仕切板5の
スリツト6を通つて下室内に貯溜された溶剤Wに
浸漬されているスポンジ材12と、 前記箱体1の左右端板3,4の上部の対向面に
設けられたブラケツト3a,4aに左右両側端部
分が回動自在に係合され、前記上室の上面開口を
開閉するルーバ11と、が形成されていることを
特徴とする溶剤の自然蒸発容器にある。
(作用) このような構造から、本考案の蒸発容器の作用
においては、スポンジ材12によつて下室から上
室に吸上げられた溶剤は、多孔の広い面積で上室
の空気に触れてスリツト状の上面開口7より幅広
い範囲で外気中に蒸発し、かつその蒸発量は、環
境空気の状態に対応してルーバ11を回動するこ
とにより調整することができる。
また、箱体1の平亘底面を台上に載置して、上
面開口7を上方に向けて使用することも、また前
板部分2aを下向きにすると共に平亘底面を垂直
壁面に接着等することにより、上面開口7を前方
に向けて使用することもできる。
(実施例) 以下、第1図ないし第5図に示す一実施例に基
づき、本考案の構成を具体的に述べる。
蒸発容器の本体を成す箱体1は、左右に全通す
る胴2と、左、右対称の各端板3,4とが1体に
接着されたものであつて、先ず胴2は、下半部が
前方に膨出した前板部分2aと、平板の底板部分
2bと、平板の後板部分2cとが一体に成形され
たものであつて、前板部分2aの中段の高さに
は、左右方向の長板よりなる仕切板5が後方に張
出していて、後板部分2cとの間にスリツト6を
空けており、また、前板部分2aの上端と後板部
分2cの上端とは、夫々つば2d,2eが内向き
に折込まれて、上面開口7が形成されている。
次に、胴2の断面外形とほぼ等しい平面形状を
なす左、右の各端板3,4は、その上端縁の至近
の高さにL形のブラケツト3a,4aが内向きに
張出し成形されていて、同ブラケツト3a,4a
の奥行幅は、上面開口7の奥行幅と等寸になつて
おり、かつ、夫々のブラケツト3a,4aの縦面
には、へそ状の軸受突出8が一体成形されてい
る。
また、各端板3,4の内面の前縁、後縁および
底縁に沿う縁寄り位置には、胴2の左右側端の内
面が当る縁取りリブ3b,4bが突設されて、胴
2との接着代を成している。
更に、各端板3,4の中間高さには、溶剤を補
給するための補給窓3c,4cが開けられてい
て、同窓3c,4cは、常態でゴム栓よりなる盲
蓋9で閉塞されており、そのほか各端板3,4の
外側面の中間高さには、箱体1を取付けたり運搬
する際に使用するつまみ10が突設されている。
次に、上面開口7には、断面L形の長板より成
るルーバ11が取付けられていて、具体的には、
ルーバ11の両側端に切込み成形された突子11
a(第5図表記)が、或程度の摩擦を以て回動可
能に軸受突出8の袋孔に嵌入している。
最後に、胴2の内空には、横通し断面形状を有
する長手の発泡ウレタン等のスポンジ材12が填
装されていて、同スポンジ材12は、仕切板5の
上方に差入れられた蒸発部分12aと、同蒸発部
分12aの後端からスリツト6を通つて下方に垂
下した下方張出部分12bとにより形成されてい
る。
そのほか、胴2の内空の仕切板5から下方の隔
室部分には、例えば酵素系脱臭剤の水溶液より成
る溶剤Wが貯溜されていて、この溶剤Wは、補給
窓3c,4cから随時補給されたものであり、か
つこの溶剤Wには、スポンジ材12の下方張出部
12bが浸漬されている。
このように構成された実施例の自然蒸発容器が
使用されるには、室壁の適所に、箱体1の底面を
下にした第2図ないし第4図の姿勢でつまみ10
を利用して取付けるか、あるいは、箱体1の後面
を上にした図示しない姿勢でつまみ10を利用し
て取付ければ良く、何れの姿勢の場合にも、溶剤
Wが洩れたり、またスポンジ材12の下方張出部
分が液面上に露呈したりする虞れはない。
なお、箱体1の取付箇所は、上面開口7の付近
を空調空気の吹出流が流過するような場所である
ことが好ましく、このような場所に設置した場合
には、有効な蒸発作用が得られることは言うまで
もない。
しかして容器を設置した後、手押し操作でルー
バ11を適当な開度にセツトにしておけば、摩擦
によつてセツト開度が変動する虞れはなく、かつ
この状態では、スポンジ材12の蒸発部分12a
は、下方張出部分12bの多孔を経て毛細管現象
により吸上げられた溶剤Wで十分に湿潤し、更に
湿潤した溶剤Wは、外気に触れて自然蒸発し、こ
れにより上面開口7から環境空気中に効率良く放
散されて不快な臭いを消す。
なお、胴2の前板部分2aの下半部は、半透明
材で成型されているので、溶剤Wの減少程度は外
部から容易に視認することができる。
ところで、上述した実施例の構造では、樹脂成
型された少数の部品を接着するだけの簡単な工作
で容器を製作し得るので、製作費が安価であり、
また、サイズを大きくするだけで大容量の蒸発作
用を容易に行うことができる。
そのほか、上述した実施例では、1種類の溶剤
を蒸発させるための構造を例示したが、これに替
え、複数種類の溶剤、例えば、脱臭剤、芳香剤、
殺虫剤、殺菌剤等を1台の容器で同時に放散させ
る場合には、箱体1の左右の長さを延長した上
で、胴の途中を奥行方向に仕切り、かつその仕切
り区画ごとに異種の溶剤を貯溜させるように構成
すれば良く、このようにすれば、材料費のわずか
なアツプだけで、多機能でかつ体裁の良い容器が
容易に得られる。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案に係る溶剤の自然蒸
発容器によれば、全体として左右方向に長い箱形
状になり、その上面の略全幅に亘りスリツト状に
開口した上面開口7より溶剤Wを蒸発させるよう
になし、且つこの上面開口7は、左右両側端部分
が上面開口7の両側に回動自在に係含されたルー
バ11により広狭調整されるようになつているの
で、常に左右方向に長いスリツト状の上面開口7
より溶剤Wがその量を調整されて蒸発され、事務
室等の室内の広い範囲で壁面の左右方向に沿つて
均一な脱臭、芳香等の機能を行なわせ得る効果が
ある。
また、上面開口7を上向きとした通常の使用の
他、前板部分2aを下向きとし、平亘な底板部分
2bを室の垂直壁面の上部に固定等することによ
り、上面開口7を前向きとすれば、溶剤Wは仕切
板5と下室の前板部分2aと底板部分2bよりな
る略コ形下向き空間内に収容されてこぼれないこ
とから、壁懸け式エアコン等の風に乗つて前下方
に均等に蒸発し、一層有効な脱臭等の機能を発揮
させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す溶剤の自然
蒸発容器の上面図、第2図は、同前面図、第3図
は、同左側面、第4図は、第2図の−線にお
ける側断図、第5図は、第2図の左端の端板の斜
視図である。 W……溶剤、1……箱体、5……仕切板、6…
…スリツト、7……上面開口、11……ルーバ、
12……スポンジ材、12b……下方張出部分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 平板よりなる後板部分2cと平板よりなる底板
    部分2bと上半部は平板よりなり下半部は前記上
    半部の前面から前方に膨出した形状の前板部分2
    aと略全幅に亘りスリツト状に開口した上面開口
    7とよりなる左右方向に長い胴2と、該胴2の両
    側面を閉鎖する左右の端板3,4と、よりなる左
    右方向長手の箱体1と、 該箱体1の内空の中段に前縁は前板部分2aの
    内壁面に固着され後縁は後板部分2cの内壁面と
    の間に左右方向に全通するスリツト6が形成され
    て設けられた仕切板5を境にして前記箱体1内に
    設けられた上室及び下室と、 前記上室の下半部に填装されたスポンジ材12
    であつて、その下方張出部分が、前記仕切板5の
    スリツト6を通つて下室内に貯溜された脱臭剤等
    に浸漬されているスポンジ材12と、 前記箱体1の左右箱板3,4の上部の対向面に
    設けられたブラケツト3a,4aに左右両側端部
    分が回動に自在に係合され、前記上室の上面開口
    を開閉するルーバ11と、が形成されていること
    を特徴とする溶剤の自然蒸発容器。
JP1985017105U 1985-02-12 1985-02-12 Expired JPH0219154Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985017105U JPH0219154Y2 (ja) 1985-02-12 1985-02-12

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JP1985017105U JPH0219154Y2 (ja) 1985-02-12 1985-02-12

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Publication Number Publication Date
JPS61136741U JPS61136741U (ja) 1986-08-25
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ID=30504502

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5525022B2 (ja) * 1973-12-26 1980-07-03

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51156660U (ja) * 1975-06-07 1976-12-14
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JPS5555723Y2 (ja) * 1978-11-27 1980-12-24

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JPS61136741U (ja) 1986-08-25

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