JPH0634174A - 換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】冷暖房機の温熱環境改善と組合せ、複合機能と
しての、換気機能，空気浄化機能を良くして、かつ熱交
換体をコスト安に提供する。 【構成】本発明の換気，空気浄化エレメント９は、図５
で示すように長方形のフィン形状を同一方向に重ねあわ
せた熱交換体１３と、マウスピースＡ１４，マウスピー
スＢ１５で構成される。換気，空気浄化エレメント９
は、熱交換体１３をマウスピースＡ１４とマウスピース
Ｂ１５でサンドイッチ状に挾む構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、部屋空気の換気，浄化
を有効に行わせる換気装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】換気装置は、部屋内の空気と外気を強制
的に入れ替え浮遊塵埃，部屋臭を取り除き換気するため
に使われる。冷暖房機は温熱環境を改善し居住性を良く
するためにきわめて大切であるが、冷暖房機だけでは換
気機能が不足している。ただし換気を行うことは冷暖房
空気の熱エネルギーを失い損失である。また換気装置と
別に空気浄化機能単体機器を設けるのも機器数が多くな
り不経済である。

【０００３】特開昭61−195286号はマウスピースを一体
化した熱交換エレメントを提示するもので、複合機能を
有し、かつ熱交換体をコスト安に提案するものではな
い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みて、冷暖房機の温熱環境改善と組合せ、複合機能と
しての、換気機能，空気浄化機能を良くして、かつ熱交
換体をコスト安に提供する換気装置を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、換気，空気浄
化エレメントの、熱交換体をマウスピースＡとマウスピ
ースＢでサンドイッチ状に挾む構成とし、簡単に熱交換
体のみを交換できるようにした。

【０００６】

【作用】換気，空気浄化エレメントは熱交換脱臭，空気
浄化の複合機能を持つ。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を示す図面により説
明する。

【０００８】図１は換気装置１の正面図、図２は前カバ
ー２を外した説明図、図３は後面より見た後カバー３を
示す。

【０００９】壁面に、本発明の換気装置が設置される。
後カバー３には、室外排気口４，室外吸気口５が設けら
れ、取付穴６で固定される。７は室内排気口、８は室内
吸気口を示す。

【００１０】９の熱交換換気，空気浄化エレメントと排
気送風機１０，吸気送風機１１は、図２に示すように配
置され、室外排気口４，室外吸気口５、及び室内排気口
７，室内吸気口８と流体的につなげて接続される。

【００１１】前カバー２にはエレメントカバー１２が設
けられ、室内から熱交換換気，空気浄化エレメント９を
点検交換できる。

【００１２】排気送風機１０，吸気送風機１１はモー
タ，ファンにより構成される。

【００１３】図４は従来の交差型熱交換器を示す。菱形
のフィン形状を向きが交差するように一枚ごと変えて複
数枚を重ねあわせ構成している。

【００１４】本発明の換気，空気浄化エレメント９は、
図５で示すように長方形のフィン形状を同一方向に重ね
あわせた熱交換体１３と、マウスピースＡ１４，マウス
ピースＢ１５で構成される。

【００１５】マウスピースＡ１４，マウスピースＢ１５
は図６で示すように、流路方向が反対の一対１６Ａ，１
６Ｂを交互に重ねたものである。

【００１６】熱交換体１３は長方形のフィン１３Ａ，１
３Ｂを交互に重ねたものである。

【００１７】１３Ａ，１３Ｂは熱交換器として機能する
ときは、交流する形に流路方向が異なるが、交差型熱交
換器のように必ずしも変える必要はなく同一でも良い。
このことが製造するうえで構造を簡単にし、かつ菱形に
比べ長方形なので材料取りの歩留まりを良くし、コスト
安に作ることができる。

【００１８】図５に戻り本発明の換気，空気浄化エレメ
ント９は、熱交換体１３をマウスピースＡ１４とマウス
ピースＢ１５でサンドイッチ状に挾む構成であり、各マ
ウスピースのつば部１４Ａ，１５Ａは熱交換体１３の端
面に寸法ｌ分が滑り込む形になっている。

【００１９】マウスピースＢ１５はセット用長穴１５Ｂ
で固定され、マウスピース間寸法Ｌが寸法２ｌ分可変に
なっている。１７は送風機接続用フレキシブルダクトで
ある。１８は換気，空気浄化エレメント９に設けられた
取っ手である。

【００２０】要は熱交換体１３を交換するときマウスピ
ース間寸法Ｌを広げて行い、交換の容易さと、組合わせ
たときに熱交換体１３の周囲から空気洩れして熱交換効
率が低下しないようにしたものである。

【００２１】熱交換体１３は長方形のフィン１３Ａ，１
３Ｂを交互に重ねたものであるが、材質は温度湿度を交
換する紙，フィルム状プラスチックがコスト的に使いや
すい。

【００２２】コルゲートフィンに片側シート貼りしたも
の、または両面シート貼りしたものが使える。後者の方
が重ねあわせの空気洩れ防止、すなわちショートサーキ
ット防止が容易になる。

【００２３】このコルゲートフィン、ないしシート材質
に活性炭素繊維を用いる、または紙、ないしフィルム状
プラスチックに脱臭剤を表面コートすることにより、熱
交換機能だけでなく脱臭機能を付加できる。浮遊塵埃は
コルゲート空間の、繊維の捕集力で止める作用があり浄
化するので、換気，空気浄化エレメント９は熱交換，脱
臭，空気浄化の複合機能を持つことができる。

【００２４】

【発明の効果】冷暖房機の温熱環境改善と組合せ、空気
浄化機能を良くして、総合的に居住性を良くすることが
できる。

【００２５】前カバー２にはエレメントカバー１２が設
けられ、室内から熱交換換気，空気浄化エレメント９を
点検交換できる。

【００２６】熱交換体１３は長方形のフィン１３Ａ，１
３Ｂを交互に重ねたもので、製造するうえで構造を簡単
にし、かつ菱形に比べ長方形なので材料取りの歩留まり
を良くし、コスト安に作ることができる。

【００２７】熱交換体１３を交換するときマウスピース
間寸法Ｌを広げて行い、交換の容易さと、組合わせたと
きに熱交換体１３の周囲から空気洩れして熱交換効率が
低下しない。

【００２８】熱交換体１３のコルゲートフィン、ないし
シート材質に活性炭素繊維を用いる。または紙、ないし
フィルム状プラスチックに脱臭剤を表面コートすること
により、熱交換機能だけでなく脱臭機能を付加できる。
浮遊塵埃はコルゲート空間の、繊維の捕集力で止める作
用があり浄化するので、換気，空気浄化エレメント９は
熱交換，脱臭，空気浄化の複合機能を持つことができ
る。

【００２９】熱交換体１３をマウスピースＡ１４とマウ
スピースＢ１５でサンドイッチ状に挾む構成としたので
交換が容易である。従って熱交換体１３は一種類に限定
されず熱交換，脱臭，空気浄化機能の内用途に応じてい
ずれかの機能を強化したものに選択できる。また排気，
吸気どちらも脱臭，空気浄化機能を付けるのが不経済な
場合は、吸気側のみ強化することもできる。長方形のフ
ィン１３Ａ，１３Ｂを分けることにより容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す換気装置の正面図であ
る。

【図２】図１の前カバーを外した説明図である。

【図３】後面より見た後カバー３の説明図である。

【図４】従来品の熱交換器斜視図である。

【図５】本発明の一実施例を示す換気，空気浄化エレメ
ント９の説明図である。

【図６】マウスピースの説明図である。

【図７】熱交換体の説明図である。

【符号の説明】

２…浄化装置、３…後カバー、４…室外排気口、５…室
外吸気口、６…取付穴、７…室内排気口、８…室内吸気
口、９…熱交換換気，空気浄化エレメント、１０…排気
送風機、１１…吸気送風機、１２…エレメントカバー、
１３…熱交換体、１４…マウスピースＡ、１５…マウス
ピースＢ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】熱交換換気，空気浄化エレメント(９)と排
   気送風機(１０)，吸気送風機(１１)を有し、室外排気口
   (４)，室外吸気口(５)、及び室内排気口(７)，室内吸気
   口(８)が流体的につなげて接続された構成に於いて、換
   気，空気浄化エレメント(９)は、長方形のフィン形状を
   同一方向に重ねあわせた熱交換体(１３)と、マウスピー
   スＡ(１４)，マウスピースＢ(１５)で構成され、換気，
   空気浄化エレメント(９)は、熱交換体(１３)をマウスピ
   ースＡ(１４)とマウスピースＢ(１５)でサンドイッチ状
   に挾む構成としたことを特徴とする換気装置。