JPH0664032U - 空気調和機の室外機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の室外機に並設した複数の熱交換
器の熱交換効率を高めることを目的とする。 【構成】 室外機に複数の熱交換器を所定の間隔をあけ
て並設し、複数の熱交換器の間隙に対向して筐体に複数
の開口を設け、送風機により複数の熱交換器を通して室
外空気を吸い込むとともに、筐体の開口を通して熱交換
器の間隙から内側の熱交換器に室外空気を送り、外側の
熱交換器を通過した通気の温度を下げ、内側の熱交換器
の熱交換効率を向上させるようにしてなることを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機に関し、詳しくは室外機に並設した熱交換器に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、空気調和機の室外機においては、熱交換器の効率を上げるために複数の 熱交換器を並列に設置し、熱交換器を通して送風機により強制的に室外空気を吸 い込むことにより、複数の熱交換器を流れる冷媒と室外空気の間で熱交換を行う ようにしている。 この場合、並設した熱交換器は図３のように近接して配置され、流入する室外 空気は大部分が外側の熱交換器のフィンの間を通り熱交換した後に、暖められた 室外空気が内側の熱交換器のフィンの間を通過するようになるため、外側の熱交 換器に比して内側の熱交換器の効率が低下し、全体の熱交換効率が低下すること が避けられなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、複数の熱交換器を並設し た室外機において、内側の熱交換器の熱交換効率を高めることにより、全体の熱 交換器の熱交換効率を上げた空気調和機の熱交換器を提供することを目的として いる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、複数の熱交換器を所定の間隙をあけて並設し、同 間隙に対向して筐体に開口を設け、送風機の吸込みにより並設した熱交換器のフ ィンの間を流れる通風と、上記間隙を通し内側の熱交換器に流入する通風により 熱交換するようにした。 また、複数の熱交換器の天面に緩衝材等からなる所定の厚さのシートを載置し 、筐体天板の開口を通して流入する通風を並設した熱交換器の間隙に導くように した。

【０００５】

【作用】

上記のように、ベースに複数の熱交換器を所定の間隙をあけて並設し 、間隙 に合わせて筐体に開口を設け、送風機により複数の熱交換器を通して室外空気を 吸込むと同時に、筐体に設けた開口を通じて熱交換器の間の間隙に吸込み、内側 の熱交換器を通過して熱交換を行うことにより、内側の熱交換器も外側の熱交換 器と同等に熱交換効率を上げることができる。 また、複数の熱交換器の天面に緩衝材等からなる所定の厚さのシートを載置し 、熱交換器の天面と筐体天板との間を塞ぎ、筐体天板の開口を通りそのまま送風 機側に流れる通気を抑え、内側の熱交換器を通過するようにして熱交換効率を上 げるようにしている。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案の構成を示す要部斜視図で、室外機１のベース２上に後側に沿っ てＬ字状に曲げられた２基の熱交換器３が一定の間隔をあけて並設され、筐体４ の後側面と一方の側面に露出して送風機により室外空気を直接吸い込むようにし ている。 筐体４の他の側面には２基の熱交換器３の間の間隙５に対向する位置に複数の 開口６を設け、筐体４の天板７には熱交換器３の間隙５に合わせて一列の開口６ が設けられ、熱交換器３の天面にはシール材または緩衝材等からなる所定の厚さ のシート８が載置され、筐体４の天板７を取付けた時に、筐体４の天板７の開口 ６を通じて吸い込まれた通気が天板７に沿って直接送風機側に流れないようにし 、熱交換器３の間隙５で外側の熱交換器３を通った室外空気と混合して内側の熱 交換器３を通る通気の温度を下げ、内側の熱交換器３の熱交換効率を高めるよう にしている。

【０００７】 図２は本考案の熱交換器の斜視図で、所定の間隔で配置された複数のフィン９ の孔に複数のヘヤーピン管10を挿通し膨管により固定した熱交換器３を内側と外 側の２列に所定の間隔をあけて並設し、ヘヤーピン管10の開放端を複数のＵ字管 （図示せず）により連結し、その状態でＬ字状に曲げて熱交換器３を構成してい る。 この状態で室外機１に組み込み、送風機により室外空気を吸い込むと、外側と 内側の熱交換器３のフィン９の間を通して流れる通気と、熱交換器３の間の間隙 を通して内側の熱交換器３に流れる通気とを生じ、熱交換器３の間隙５で混合し て内側の熱交換器３を流れる空気の温度を下げ、熱交換効率を上げることができ る。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、室外機のベース上に２基の熱交換器を間隙を 設けて並設し、筐体にこの間隙に対向する開口を設け、送風機により２基の熱交 換器を通して室外空気を吸い込むとともに、筐体の開口を通して間隙に室外空気 を吸い込み、内側の熱交換器を通過するようにすることにより、内側の熱交換器 を通過する通気の温度を下げの熱交換効率を高め、全体の熱交換効率を改善する ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構成を示す要部斜視図である。

【図２】本考案の熱交換器の斜視図である。

【図３】従来の熱交換器の斜視図である。

【符号の説明】

１ 室外機 ２ ベース ３ 熱交換器 ４ 筐体 ５ 間隙 ６ 開口 ７ 天板 ８ シート ９ フィン 10 ヘヤーピン管

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース上に複数の熱交換器を並設し、送
   風機により同複数の熱交換器を通して室外空気を吸込
   み、熱交換してなる空気調和機の室外機において、上記
   複数の熱交換器を所定の間隙をあけて並設し、同間隙に
   対向して筐体に開口を設け、送風機の吸込みにより並設
   した熱交換器のフィンの間を流れる通風と、上記間隙を
   通し内側の熱交換器に流入する通風により熱交換するよ
   うにしてなることを特徴とする空気調和機の室外機。
2. 【請求項２】 上記複数の熱交換器の天面に緩衝材等か
   らなる所定の厚さのシートを載置し、筐体天板の開口を
   通して流入する通風を並設した熱交換器の間隙に導くよ
   うにしてなることを特徴とする請求項１記載の空気調和
   機の室外機。