JP4878237B2 - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
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Description
下記式(1)で示される繰り返し構造単位を含有するポリアリレート樹脂を100℃以上に加熱して該ポリアリレート樹脂中のジフェニルエーテルジカルボン酸の含有量を該ポリアリレート樹脂の全質量に対して50ppm以下にする乾燥工程と、
該乾燥工程後の該ポリアリレート樹脂を用いて該電荷輸送層を形成する工程と
を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
電荷輸送層が少なくとも下記式(1)で示される繰り返し構造単位を含有するポリアリレート樹脂を含有し、
かつ、該ポリアリレート樹脂が、該ポリアリレート樹脂を100℃以上に加熱する乾燥工程を含む製造方法により製造された樹脂であることを特徴とする。
上記式(1)中のR11〜R18およびR21〜R28の
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられ、
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられ、
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フェニル基が好ましい。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられ、
フッ化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基などが挙げられ、
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられ、
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基、プロピル基(特にイソプロピル基)、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチレン基が好ましい。
テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸といった芳香族二価カルボン酸類、
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカニ酸といった直鎖脂肪族二価カルボン酸類、
シクロへキシレンジカルボン酸といった環状脂肪族二価カルボン酸類などが挙げられる。なかでもテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸が好ましい。2価の有機残基としては、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)や2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールC)といったビスフェノール類、
4,4‘−ヒドロキシビフェニルといったビフェノール類などが挙げられる。他の2価のカルボン酸と2価の有機残基よりなる繰り返し構造単位の構造例を示す。
テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラプロピルアンモニウムブロマイド、テトライソプロピルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、
ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリプロピルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド
などが挙げられる。これらの中でも、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリプロピルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライドが好ましい。重合工程における4級アンモニウム塩の共存量としては、目的とする樹脂の特性に応じ、適切な共存量を選択することが可能である。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−3)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−5)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が(1−14)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が(1−15)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−5)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が(1−14)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、
140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−5)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が(1−14)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、
160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で80%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、20%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で80%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、20%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で80%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、20%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で80%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、20%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で80%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、20%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で80%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、20%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で60%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、40%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で60%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、40%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で60%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、40%が上記式(3−2)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で60%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、40%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
100℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で60%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、40%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
140℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で60%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、40%が上記式(3−13)で示される繰り返し単位であるポリアリレート樹脂であり、
160℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、比較合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、室温で送風乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、比較合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−5)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、室温で送風乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、比較合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が(1−14)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、
室温で送風乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、比較合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、減圧乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、比較合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−5)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、減圧乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、比較合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が(1−14)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、
減圧乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、比較合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、60℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で100%が上記式(1−5)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、60℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
以下に、合成例として、ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位中、モル比換算で70%が上記式(1−2)で示される繰り返し構造単位であり、30%が(1−14)で示される繰り返し構造単位であるポリアリレート樹脂であり、
60℃で加熱乾燥されたポリアリレート樹脂の合成方法を示す。
第2色用電子写真感光体1M、第2色用帯電手段3M、第2色成分像に対応した露光光4Mを出力する第2色用露光手段、第2色用現像手段5Mおよび第2色用転写手段6Mを有する第2色用画像形成部、
第3色用電子写真感光体1C、第3色用帯電手段3C、第3色成分像に対応した露光光4Cを出力する第3色用露光手段、第3色用現像手段5Cおよび第3色用転写手段6Cを有する第3色用画像形成部、
第4色用電子写真感光体1K、第4色用帯電手段3K、第4色成分像に対応した露光光4Kを出力する第4色用露光手段、第4色用現像手段5Kおよび第4色用転写手段6Kを有する第4色用画像形成部の動作は、
第1色用画像形成部の動作と同様であり、転写材搬送部材14に担持され、第1色トナー画像が転写された転写材Pに、第2色トナー画像(マゼンタトナー画像)、第3色トナー画像(シアントナー画像)、第4色トナー画像(ブラックトナー画像)が順次転写されていく。こうして転写材搬送部材14に担持された転写材Pに目的のカラー画像に対応した合成トナー画像が形成される。
直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウムシリンダー支持体に対して、下記条件にて液体ホーニング処理を行った。
研磨剤砥粒:ジルコニアビーズ 粒軽70〜125μm(商品名:ジルブラストB120 マテリアルサイエンス(株)製)
懸濁媒体:水
研磨剤/懸濁媒体=1/9(体積比)
ホーニング後のシリンダー表面粗さは、JIS B 0601(1994)に準じ表面粗さ計(小坂研究所、サーフコーダSE3500)を用い測定した。得た結果は、最大高さ(RmaxD)=2.55μm、十点平均粗さ(Rz)=1.52μm、算術平均粗さ(Ra)=0.22μmであった。
ポリアリレート樹脂中の4級アンモニウム塩含有量は、測定ポリアリレート樹脂0.5gをクロロホルム10mlに溶解し、メタノールで再沈殿させた。この際沈殿溶液に標準としてジフェニル50μgを加え、メタノールにて全量を50mlとした。この試料をガスクロマトグラフ装置
(ヒュレーット・パッカード社製、HP6890Series GC System)
[カラム:メチルシリコンキャピラリー(5m×0.53mm)、
カラム温度:250℃、キャリヤガス:He、検出器:FID]を用いて測定した。測定によって得られた4級アンモニウム塩、あるいは4級アンモニウム塩の分解物のピーク面積より4級アンモニウム塩含有量を求めた。結果を表3に示す。
ポリアリレート樹脂中のジフェニルエーテルジカルボン酸含有量は、以下に示す手順により行った。測定ポリアリレート樹脂0.2gをアセトニトリル3mlに溶解し、72時間放置した。次いでアセトニトリル溶液を孔径0.45μmのフィルタを用いて不溶物と濾別し、試料溶液とした。この試料溶液をガスクロマトグラフ装置
(ヒュレーット・パッカード社製、HP6890Series GC System)
[カラム:メチルシリコンキャピラリー(5m×0.53mm)、
カラム温度:250℃、キャリヤガス:He、検出器:FID]を用いて測定した。測定によって得られたジフェニルエーテルジカルボン酸のピーク面積よりジフェニルエーテルジカルボン酸含有量を求めた。結果を表3に示す。
ポリアリレート樹脂中の水含有量は、測定ポリアリレート樹脂0.3gを水分気化装置
(京都電子工業(株)製、ADP−611)
中で180℃に加熱して水分を蒸発させ、微量水分測定装置
(京都電子工業(株)製、MKC−501)
にて、カールフィッシャー試薬を用いた電量滴定法により水含有量を求めた。結果を表3に示す。
感光体の残留電位、および繰り返し使用時の電位変動評価は、キヤノン(株)製複写機iR400(感光体に接触配置された帯電部材から交流電圧を重畳した直流電圧を印加して感光体を帯電させるAC/DC帯電方式)を用いた。評価は、室温20℃、湿度10%の環境下で行った。電子写真感光体の表面電位の測定は、電子写真感光体の上端部より180mmの位置に電位測定用プローブが位置するように固定された冶具と現像器とを交換して、現像器位置で測定を行った。感光体の初期の暗部電位がVd=−700Vとなるように電位を調整した後、露光時の電位である明部電位(Vl)、および明部電位測定後、帯電をOFFした後の3回転後の電位を残留電位(Vr)を測定した。電位変動評価は、A4サイズの普通紙を連続して複写する評価条件にて5000枚複写を行い、その後、繰り返し使用後の暗部電位Vd(5000)、およびVl(5000)を測定し、電位変動ΔVd=(Vd)−(Vd(5000))、およびΔVl=(Vl)−(Vl(5000))を算出した。結果を表3に示す。
実施例1で用いたポリアリレート樹脂を表1および2に示す樹脂に代えて用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製、および評価を行った。結果を表3に示す。
104 感光層
1041 電荷発生層
1042 電荷輸送層
105 保護層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
1Y 第1色用電子写真感光体
1M 第2色用電子写真感光体
1C 第3色用電子写真感光体
1K 第4色用電子写真感光体
2Y 軸
2M 軸
2C 軸
2K 軸
3Y 第1色用帯電手段
3M 第2色用帯電手段
3C 第3色用帯電手段
3K 第4色用帯電手段
4Y 露光光
4M 露光光
4C 露光光
4K 露光光
5Y 第1色用現像手段
5M 第2色用現像手段
5C 第3色用現像手段
5K 第4色用現像手段
6Y 第1色用転写手段
6M 第2色用転写手段
6C 第3色用転写手段
6K 第4色用転写手段
7Y 第1色用クリーニング手段
7M 第2色用クリーニング手段
7C 第3色用クリーニング手段
7K 第4色用クリーニング手段
9Y プロセスカートリッジ
9M プロセスカートリッジ
9C プロセスカートリッジ
9K プロセスカートリッジ
12 張架ローラー
14 転写材搬送部材
Claims (5)
- 支持体上に、該支持体側から電荷発生層および電荷輸送層をこの順に積層する電子写真感光体の製造方法において、
下記式(1)で示される繰り返し構造単位を含有するポリアリレート樹脂を100℃以上に加熱して該ポリアリレート樹脂中のジフェニルエーテルジカルボン酸の含有量を該ポリアリレート樹脂の全質量に対して50ppm以下にする乾燥工程と、
該乾燥工程後の該ポリアリレート樹脂を用いて該電荷輸送層を形成する工程と
を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
(式(1)中、R11からR18およびR21からR28は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、または、炭素数1〜3のアルコキシ基を示す。Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、または、下記式(2)で示される構造を有する2価の基を示す。)
(式(2)中、R31およびR32は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アルコキシ基、または、アリール基を示す、あるいは、R31とR32とが結合して形成されるシクロアルキリデン基、または、フルオレニリデン基を示す。) - 前記ポリアリレート樹脂が4級アンモニウム塩を用いる重合反応により得られたものであり、かつ、前記乾燥工程後の前記ポリアリレート樹脂中の4級アンモニウム塩の含有量が前記ポリアリレート樹脂の全質量に対して30ppm以下である請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記乾燥工程が、前記ポリアリレート樹脂を140℃以上に加熱する工程である請求項1または2に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記式(1)で示される繰り返し構造単位が、前記ポリアリレート樹脂中の全繰り返し構造単位に対してモル比換算で60〜100%である請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記ポリアリレート樹脂の重量平均分子量(Mw)が、80000≦Mw≦300000である請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
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