JP4876123B2 - イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極 - Google Patents

イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極 Download PDF

Info

Publication number
JP4876123B2
JP4876123B2 JP2008506880A JP2008506880A JP4876123B2 JP 4876123 B2 JP4876123 B2 JP 4876123B2 JP 2008506880 A JP2008506880 A JP 2008506880A JP 2008506880 A JP2008506880 A JP 2008506880A JP 4876123 B2 JP4876123 B2 JP 4876123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium dioxide
glass film
fine particles
glass
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008506880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008072612A1 (ja
Inventor
忠範 橋本
友志 西尾
恵和 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Mie University NUC
Original Assignee
Horiba Ltd
Mie University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd, Mie University NUC filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP2008506880A priority Critical patent/JP4876123B2/ja
Publication of JPWO2008072612A1 publication Critical patent/JPWO2008072612A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4876123B2 publication Critical patent/JP4876123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/36Glass electrodes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B9/00Blowing glass; Production of hollow glass articles
    • C03B9/30Details of blowing glass; Use of materials for the moulds
    • C03B9/31Blowing laminated glass articles or glass with enclosures, e.g. wires, bubbles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • C03C17/23Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • C03C17/23Oxides
    • C03C17/25Oxides by deposition from the liquid phase
    • C03C17/256Coating containing TiO2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/20Materials for coating a single layer on glass
    • C03C2217/21Oxides
    • C03C2217/212TiO2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2218/00Methods for coating glass
    • C03C2218/10Deposition methods
    • C03C2218/17Deposition methods from a solid phase

Description

この発明は、ガラスの強度及びpH測定機能等を損なわずに、汚れが付きにくく、落ちやすいpH電極等のイオン電極用応答ガラス膜及びそれを備えたイオン電極に関するものである。
二酸化チタン(TiO、チタニア)の結晶型にはルチル型とアナターゼ型があるが、従来アナターゼ型の結晶性の二酸化チタンに窒素などをドープすることにより、可視光に応答して光触媒能を発現することは知られている(非特許文献1)。この光触媒能としては、強力な酸化作用と、超親水作用が挙げられ、例えば、酸化作用を利用して、病院の手術室の壁・床を二酸化チタンでコーティングして、殺菌処理を行ったり、超親水作用を利用して、自動車のサイドミラーや道路のミラー等を二酸化チタンでコーティングして、雨天時にセルフクリーニングが可能となるガラスの防曇加工等が行われたり、ビル外壁やテントシート等の汚れ防止にも応用されている。
一方、pH電極の応答ガラス膜は汚れが付着すると不斉電位が生じ測定値に誤差が生じるので、測定の精度を保つために、測定の都度、洗浄剤等を用いて充分に洗浄し、応答ガラス膜に付いた汚れを除去することが必要である。
「光触媒 基礎・材料開発・応用」 2004年6月22日発刊 株式会社エヌ・ティー・エス発行、橋本和仁等
このため、応答ガラス膜に二酸化チタンの光触媒能を利用することができれば、洗浄が簡便に行えると考えられる。
しかしながら、従来、ガラスを二酸化チタンでコーティングするためには、二酸化チタンを接着剤溶液に分散させて、それをガラス表面に塗布する方法が用いられているが(特開2002−14078)、表面に接着剤等の不純物が付着しているとpH電極用応答ガラス膜のような極めて薄いガラスは割れやすくなる。更に、接着剤等でpH電極用応答ガラス膜の表面を覆ってしまうと、pH応答性も阻害される。
また、上述のとおり、アナターゼ型の二酸化チタンの光触媒能は強力であり、これをpH電極の応答ガラス膜表面に塗布すると、超親水作用による水酸基の発生により電位変動が起こったり、測定対象である試料溶液にも酸化作用が及び、その成分を分解したり変化させたりして、pHの測定に支障をきたす恐れがある。
そこで本発明は、ガラスの強度やpH測定等のイオン測定機能を損なわずに、汚れが付きにくく、落ちやすいpH電極等のイオン電極用応答ガラス膜及びそれを備えているpH電極を提供すべく図ったものである。
すなわち本発明に係るイオン電極用応答ガラス膜は、ルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス化した二酸化チタンを含有する微細粒子が、ガラス膜の表面に直接付着してあることを特徴とする。
なお、本発明において、微細粒子がガラス膜の表面に直接付着しているとは、ガラス膜と微細粒子との間には何も介在しておらず、接着剤等も存在していないことを意味する。
ルチル型の二酸化チタンの光触媒能は、アナターゼ型の二酸化チタンの光触媒能に比べて弱く、アナターゼ型の二酸化チタンの光触媒能が誘起される程度の紫外線の光強度によってはほとんど誘起されない。このため、自然光下や通常の屋内用照明下にルチル型の二酸化チタンを置くと、親水基が僅かに生じるものの、pH測定等のイオン測定に影響しない程度であり、一方、酸化作用は発現しない。
また近時、アモルファス化された二酸化チタンも光触媒能を呈することが報告されている(光アライアンス 2004年3月号、13〜17)が、その光触媒能は極めて弱いものである。
しかしながら、ルチル型の二酸化チタンやアモルファス化された二酸化チタンに紫外線を照射すると、より強い光触媒能が誘起され、酸化作用により有機物等が分解され、超親水作用により親水基が増加し汚れが落ちやすくなる。
したがって本発明に係るイオン電極用応答ガラス膜は、自然光下や通常の屋内用照明下でpH等のイオン濃度を測定する際は、親水基が僅かに生じて親水性が増し、汚れがつきにくくなり、また、増大した親水性により汚れが浮き上がるため洗浄時も界面活性剤を使用しなくとも水だけである程度汚れを落とすことが可能となる。また、洗浄時は紫外線を照射することにより、より強い光触媒能が誘起され、酸化作用により応答ガラス膜に付着した有機物等が分解され、超親水作用により応答ガラス膜に付着した汚れが剥離しやすくなる、いわゆるセルフクリーニング機能を発揮することができる。このため、簡便に応答ガラス膜を清浄に保たつことができ、常に精度の高い測定を行うことが可能となる。なお、紫外線の光源としては、例えば、LED、水素放電管、キセノン放電管、水銀ランプ、ルビーレーザ、YAGレーザ、エキシマレーザ、色素レーザ等を用いることができる。また、洗浄時にpH電極用応答ガラス膜を400℃〜500℃くらい迄加熱しても良い。
また、本発明のイオン電極用応答ガラス膜はガラス膜の表面とルチル型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス化した二酸化チタンを含有する微細粒子との間に何も介在せず、ルチル型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス化した二酸化チタンを含有する微細粒子が、ガラス膜の表面に直接付着しているので、極めて薄いガラスからなるガラス膜の強度が損なわれない。
更に、本発明で用いるルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタン及びアモルファス化された二酸化チタンは、微細粒子の形態をとるため、より表面積を大きくすることができるので、汚れ防止機能及びセルフクリーニング機能をより有効に発現することができる。
このような本発明のイオン電極用応答ガラス膜を備えているイオン電極もまた、本発明の1つである。すなわち、本発明に係るイオン電極は、ルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス化した二酸化チタンを含有する微細粒子が、ガラス膜の表面に直接付着してある応答ガラス膜を備えていることを特徴とする。
本発明のイオン電極用応答ガラス膜は、ガラス原料を溶融して、所定の形状を有するガラス膜に成形する膜成形工程と、二酸化チタンを溶融状態の前記ガラス膜の表面に隙間を空けて付着させる付着工程と、を経て製造されることを特徴とする。このような製造方法もまた、本発明の1つである。
具体的には、前記付着工程が、二酸化チタンからなる微細粒子を溶融状態の前記ガラス膜の表面に付着させることが望ましい。
さらに、例えば、前記微細粒子を気体中に浮遊させる浮遊工程をさらに備え、前記付着工程において、気体中に浮遊する微細粒子をガラス膜の表面に付着させていることによって、ガラス膜の表面に二酸化チタンからなる微細粒子を直接付着させることが考えられる。
また、本発明のイオン電極用応答ガラス膜は、ガラス管の先端部分を溶融する溶融工程と、前記溶融工程により溶融された先端部分を、載置された二酸化チタンの微細粉末の集合体内に没入して、前記先端部分に微細粉末を付着させる没入付着工程と、前記没入付着工程により前記微細粉末が付着した先端部分を、所定の形状を有するガラス膜に成形する膜成形工程とにより、製造することもできる。
さらに、本発明のイオン電極用応答ガラス膜は、溶媒と、その溶媒中にチタンのアルコキシドを加水分解させるとともに、所定温度で熱分解されたコーティング溶液を生成する溶液生成工程と、ガラス膜の表面に前記コーティング溶液を塗布する塗布工程と、イオン伝導性を付与するための細孔を形成する細孔形成工程と、を経て製造することもできる。
前記塗布工程における前記ガラス膜の表面にコーティング溶液を塗布する方法としては、ディップコーティング法、スピンコーティング法、溶射法、パウダージェット法等がある。
また、前記細孔形成工程における前記ガラス膜の多孔性の制御方法には、前記コーティング溶液にポリビニルピロリドンやポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールなどを含有させることが考えられる。
イオン電極用の応答ガラス膜の素材ガラスと二酸化チタンとは膨張係数が近似しているため、溶融状態のガラス膜に二酸化チタンの微細粒子を付着させると、ガラスが冷却した後も二酸化チタンはガラス膜から剥離せず固着した状態を保つことができる。
このように本発明によれば、自然光下や通常の屋内用照明下におけるpH等のイオン測定時には、二酸化チタンの親水性が僅かに増すことにより応答ガラス膜に汚れが付きにくくなるものの、pH測定等のイオン測定に影響する電位変動は起こらない程度であり、また、試料溶液の成分を分解・変化させる酸化作用は発現しない。一方、洗浄時は応答ガラス膜に紫外線を照射することにより二酸化チタンに由来する光触媒能が誘起されセルフクリーニング機能を発揮することができる。このため、測定対象の試料溶液には影響を与えずに正確なpH等のイオン測定が行えるとともに、イオン電極の洗浄を簡便に行うことができるので、汚れの残留や影響が少なく安定して精度の高い測定を行うことができる。また、従来のイオン電極より洗浄剤を用いた洗浄回数を減らすことができるので、イオン濃度の校正回数を減らすことも可能となる。
本発明の一実施形態におけるガラス電極の内部構造を1部示す部分破断図。 図1における応答ガラス膜3近傍(A)の拡大図。 光触媒能による酸化作用の概念図。 光触媒能による超親水作用の概念図。
符号の説明
1…ガラス電極
2…支持管
3…応答ガラス膜
4…内部電極
5…内部液
6…リード線
7…微細粒子
以下、本発明の一実施形態に係るpH電極としてガラス電極を図面を参照して説明する。
本実施形態に係るガラス電極1は、図1及び図2に示すように、円筒状のガラス製の支持管2と、その支持管2の先端部に接合した応答ガラス膜3とを備えている。
支持管2には、内部電極41、42、43が収容してあり、かつ、内部液5が充填してある。内部電極4には、リード線6が接続してあり、リード線6はこの支持管2の基端部から外部に延出し図示しないpH計本体に接続されるようにしてある。
応答ガラス膜3は、充分な起電力を発生させるためにリチウム(Li)を多く含む多成分ガラスを素材とすることが必要であり、例えば、ケイ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス、ホウ酸塩ガラス等にリチウムを配合したものを素材ガラスとする。このガラス応答膜3を前記支持管2に接合するには、ガラス応答膜3に用いられる素材ガラスの原料を、例えば千数百度に保たれた炉内で溶融状態にしておき、そこに支持管2の先端部を浸漬した後、所定速度で引き上げるといった方法がとられる。次いで、ブロー成形を行うことにより応答ガラス膜3の先端部を略半球状とすることができる。
応答ガラス膜3の略半球状の先端部には、ルチル型の二酸化チタンからなる微細粒子7又はアモルファス化した二酸化チタンを含有する微細粒子7(理解のため、図2に誇張して示している。)が付着している。応答ガラス膜3の略半球状の先端部にルチル型の二酸化チタンからなる微細粒子7又はアモルファス化した二酸化チタンを含有する微細粒子7を付着させるには、応答ガラス膜3のガラス原料を溶融して、先端部が略半球状になるようにブロー成形し、一方、微細粒子7に送風機で風を送ったり、微細粒子7が入った容器を振とうさせたり、コンプレッサーにより圧縮した空気とともに微細粒子7を放出したりして、微細粒子7を空気中に浮遊させておき、そこにブロー成形した溶融状態の応答ガラス膜3の先端部を近づけて、溶融状態のガラス膜表面に微細粒子7を付着させる。
付着させる微細粒子7の粒径は、例えば1〜100nmであることが好ましく、より好ましくは10〜50nmである。つまり、微細粒子がナノ粒子であることが好ましい。
ルチル型の二酸化チタンからなる微細粒子7は、ルチル型の二酸化チタンのみからなるものだけでなく、光触媒能に影響を与えないものであれば、他の成分が混入していてもよい。
応答ガラス膜3のガラス膜表面に付着しているルチル型の二酸化チタンやアモルファス化された二酸化チタンは、アナターゼ型の二酸化チタンの光触媒能が誘起される程度の紫外線の光強度によっては、弱い親水性が付与されるものの、酸化作用は誘起されない。このため、通常の実験室の照明下や屋外の自然光下でガラス電極1を試料溶液のpH測定に使用すると、応答ガラス膜3に汚れが付きにくくなるが、pH測定に影響する電位変動や試料溶液成分の分解・変化は起こらず、pHは正確に測定される。しかし、LED、水素放電管、キセノン放電管、水銀ランプ、ルビーレーザ、YAGレーザ、エキシマレーザ、色素レーザ等を光源として紫外線を照射すると二酸化チタンに光触媒能が誘起され、酸化作用により付着した有機物等を分解し、かつ、超親水作用により、付着物が剥離しやすい状態になるセルフクリーニング機能を発揮する。
このような二酸化チタン(半導体)の光触媒能による酸化、還元作用の概念を図3に示す。バンドギャップより大きなエネルギの光を照射すると、これが吸収され、価電子帯の電子が伝導帯に励起するとともに、価電子帯に正孔が生じる。そしてその励起電子が光触媒の外部にある化学物質に移動すると、その化学物質は還元され、正孔が移動すると酸化が起こる。また、超親水作用の概念を図4に示す。正孔による反応により、酸化チタンなどの表面に比較的不安定な水酸基が生じ、このために親水性になると考えられている。さらに、光を照射することにより二酸化チタンの硬さが増すという点も付言しておく。
内部電極4としては、例えば塩化銀電極が用いられ、内部液5としては、例えばpH7に調整した塩化カリウム溶液が用いられる。
ガラス電極1を用いて試料溶液のpHを測定する際には、ガラス電極1の応答ガラス膜3をpHを求めたい試料溶液に浸すと、応答ガラス膜3に内部液5と試料溶液との間のpH差に応じた起電力が生じる。この起電力を、図示しない比較電極を用いて、ガラス電極1の内部電極4と比較電極の内部電極との電位差(電圧)として測定してpHを算出する。この起電力は温度によって変動するため、温度素子を用い、この出力信号値をパラメータとして前記電位差を補正して、試料溶液のpHを算出しpH計本体に表示することが好ましい。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態ではガラス応答膜の製造方法は、溶融状態のガラス膜の表面に浮遊させた微細粒子を付着させるようにしているが、その他にも以下の方法により製造することができる。
つまり、ガラス管の先端部分を溶融する溶融工程と、前記溶融工程により溶融された先端部分を、載置された二酸化チタンの微細粉末の集合体内に没入して、前記先端部分に微細粉末を付着させる没入付着工程と、前記没入付着工程により前記微細粉末が付着した先端部分を、所定の形状を有するガラス膜に成形する膜成形工程と、備え、ルチル型又はアモルファス型の二酸化チタンをガラス表面に固着させることにより、ガラス応答膜を製造することもできる。
より詳細には、例えば平板上に山盛り状態にした、又は容器内に収容した微細粒子の集合体中に、一端部分が溶融して閉塞したガラス管を埋入し、その先端部分に微細粒子を付着させた後、他端部分から空気を供給することによって前記一端部分を膨張させて形成するようにすることもできる。
このようなものであれば、前記実施形態と比較して、浮遊させる装置が不要であり、微細粒子の集合体を面上に載置又は容器内に収容しておけば良いので、簡単且つ容易にガラス応答膜を製造することができる。
さらに、いわゆるゾルゲル法によりガラス応答膜を形成することもできる。つまり、溶媒と、その溶媒中にチタンのアルコキシドを加水分解させるとともに、所定温度で熱分解されたコーティング溶液を生成する溶液生成工程と、ガラス膜の表面に前記コーティング溶液を塗布する塗布工程と、イオン伝導性を付与するための細孔を形成する細孔形成工程と、から、製造することも可能である。
より具体的には、アルコール等の溶媒中に、例えばチタンテトライソプロポキシド等のチタンのアルコキシドを加水分解させるとともに、所定温度で熱分解させてコーティング溶液を生成する(溶液生成工程)。次に、ガラス膜の表面にコーティング溶液をディップコーティング法により塗布する(塗布工程)。このとき、膜の多孔性を制御するために、コーティング溶液に例えばポリビニルピロリドンやポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールなどを含有させることが有効である。そして、ガラス膜の表面にコーティング溶液を塗布した後に、熱処理を施し、分解させてイオン伝導性を付与させるための細孔を形成する(細孔形成工程)。
本発明のpH電極はガラス電極に限られず、ガラス電極と比較電極を一体化した複合電極や、複合電極に更に温度補償電極を加えて一体化した一本電極であってもよい。
応答ガラス膜の先端部は略半球状に限定されず、pH測定機能を発揮しうる形状であればいずれの形状に成形されていてもよい。
紫外線の光源は、本発明のpH電極とは別個に設けてもよいが、本発明のpH電極自体が紫外線の光源を備えていてもよい。
ガラス電極と比較電極とpH計本体と紫外線の光源とを組み合わせて、pH測定装置を構成してもよい。
応答ガラス膜の先端部に、レーザ等でピンホールを開けることにより、比較電極の液絡部として用いることもできる。
また、前記実施形態では、応答ガラス膜の先端部に、ルチル型の二酸化チタンからなる微細粒子7又はアモルファス化した二酸化チタンを含有する微細粒子7を付着させているが、ブルッカイト型の二酸化チタンを付着させても同様の効果を得ることができる。
応答ガラス膜のガラス原料を適宜変更することにより、pH電極以外にイオン選択性を有するイオン選択性電極(イオン電極)を構成することも可能である。イオン選択性電極(イオン電極)としては、例えば塩化物イオン選択性電極、カリウムイオン選択性電極、硝酸イオン選択性電極、ナトリウムイオン選択性電極、チオシアン酸イオン選択性電極及び銅イオン選択性電極等が考えられる。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
本発明によって、測定対象の試料溶液には影響を与えずに、pH電極に汚れが付着するのを防止し、かつ、pH電極の洗浄を簡便に行うことができるので、汚れの残留や影響が少なく安定して精度の高い測定を行うことができる。

Claims (9)

  1. ガラス原料を溶融して、所定の形状を有するガラス膜に成形する膜成形工程と、
    ルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタン又はアモルファス型の二酸化チタンを溶融状態の前記ガラス膜の表面に隙間を空けて付着させる付着工程と、を備えているイオン電極用応答ガラス膜の製造方法。
  2. ガラス原料を溶融して、所定の形状を有するガラス膜に成形する膜成形工程と、
    ルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス型の二酸化チタンを含有する微細粒子を溶融状態の前記ガラス膜の表面に隙間を空けて付着させる付着工程と、を備えているイオン電極用応答ガラス膜の製造方法。
  3. 前記微細粒子を気体中に浮遊させる浮遊工程をさらに備え、
    前記付着工程において、気体中に浮遊する微細粒子をガラス膜の表面に付着させるようにしている請求項2記載のイオン電極用応答ガラス膜の製造方法。
  4. ガラス管の先端部分を溶融する溶融工程と、
    前記溶融工程により溶融された先端部分を、載置された二酸化チタンの微細粒子の集合体内に没入して、前記先端部分に隙間を空けて微細粉末を付着させる没入付着工程と、
    前記没入付着工程により前記微細粉末が付着した先端部分を、所定の形状を有するガラス膜に成形する膜成形工程と、を備えており、
    前記二酸化チタンの微細粒子が、ルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス型の二酸化チタンを含有する微細粒子であるイオン電極用応答ガラス膜の製造方法。
  5. 溶媒と、その溶媒中にチタンのアルコキシドを加水分解させるとともに、所定温度で熱分解されたコーティング溶液を生成する溶液生成工程と、
    ガラス膜の表面に前記コーティング溶液を塗布してルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタン又はアモルファス型の二酸化チタンを含有するコーティング層を形成する塗布工程と、
    前記コーティング層にイオン伝導性を付与するための細孔を形成する細孔形成工程と、を備えているイオン電極用応答ガラス膜の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法により得られたイオン電極用応答ガラス膜。
  7. 請求項6記載の応答ガラス膜を備えたイオン電極。
  8. ルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス型の二酸化チタンを含有する微細粒子が、ガラス膜の表面に隙間を空けて直接付着してあることを特徴とするイオン電極用応答ガラス膜。
  9. ルチル型若しくはブルッカイト型の二酸化チタンからなる微細粒子又はアモルファス型の二酸化チタンを含有する微細粒子が、ガラス膜の表面に隙間を空けて直接付着してある応答ガラス膜を備えていることを特徴とするイオン電極。
JP2008506880A 2006-12-11 2007-12-11 イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極 Active JP4876123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008506880A JP4876123B2 (ja) 2006-12-11 2007-12-11 イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006333637 2006-12-11
JP2006333637 2006-12-11
PCT/JP2007/073830 WO2008072612A1 (ja) 2006-12-11 2007-12-11 イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極
JP2008506880A JP4876123B2 (ja) 2006-12-11 2007-12-11 イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008072612A1 JPWO2008072612A1 (ja) 2010-03-25
JP4876123B2 true JP4876123B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=39511633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008506880A Active JP4876123B2 (ja) 2006-12-11 2007-12-11 イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7976690B2 (ja)
JP (1) JP4876123B2 (ja)
CN (1) CN101573611B (ja)
WO (1) WO2008072612A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011091301A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Toyota Industries Corp 液冷式冷却装置
JPWO2011065324A1 (ja) * 2009-11-26 2013-04-11 国立大学法人三重大学 イオン選択性電極
JP6054749B2 (ja) * 2011-01-07 2016-12-27 国立大学法人三重大学 イオン選択性電極
DE102013101735A1 (de) * 2012-04-17 2013-10-17 Endress + Hauser Conducta Gesellschaft für Mess- und Regeltechnik mbH + Co. KG Potentiometrische Sensorvorrichtung
USD732410S1 (en) * 2013-11-22 2015-06-23 Hach Company pH probe
USD732411S1 (en) * 2013-11-22 2015-06-23 Hach Company pH probe
CN103675061B (zh) * 2013-12-16 2016-01-20 南京市第二医院 一种基于锐钛矿型TiO2纳米粒子的pH传感器及pH值检测方法
DE102015005472A1 (de) 2015-04-29 2016-11-03 Sartorius Stedim Biotech Gmbh Schutzbeschichtung für eine potentiometrische Messkette
US10983084B2 (en) * 2018-03-16 2021-04-20 Horiba Advanced Techno, Co., Ltd. Electrode device
DE102018123437A1 (de) * 2018-09-24 2020-03-26 Endress+Hauser Conducta Gmbh+Co. Kg Diaphragma und Halbzelle mit Diaphragma für einen elektrochemischen Sensor und Herstellungsverfahren derselben

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07270371A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Hitachi Ltd 内部参照電極及び吸収式冷凍機
JP2000143293A (ja) * 1998-11-06 2000-05-23 Central Glass Co Ltd 光触媒膜付きガラスおよびその製法
JP2001080939A (ja) * 1999-09-08 2001-03-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 光触媒ガラスの製造装置及び製造方法
JP2002005873A (ja) * 2000-06-27 2002-01-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一体型pHセンサ
WO2005030664A1 (ja) * 2003-09-25 2005-04-07 Nippon Sheet Glass Company, Limited 機能性ガラス物品およびその製造方法
JP2006017627A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Furukawa Electric Co Ltd:The 物理量検知センサ及びセンシング装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2538807T3 (es) * 1995-03-20 2015-06-24 Toto Ltd. Procedimiento de limpieza de un sustrato que tiene una superficie ultrahidrófila y fotocatalítica
JP3464477B2 (ja) * 2003-01-17 2003-11-10 株式会社堀場製作所 ガラス電極およびpH電極
TWI372140B (en) * 2003-01-28 2012-09-11 Koninkl Philips Electronics Nv Method of producing transparent titanium oxide coatings having a rutile structure
CN1530342A (zh) * 2003-03-10 2004-09-22 潘成良 一种纳米氧化钛玻璃的制备方法
JP4676137B2 (ja) * 2003-07-28 2011-04-27 株式会社堀場製作所 ガラス電極
EP1962086A3 (en) * 2007-02-26 2010-11-03 Horiba, Ltd. Responsive glass membrane for ion selective electrode and ion selective electrode
EP1965202B1 (en) * 2007-02-27 2016-04-13 Horiba, Ltd. Glass electrode

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07270371A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Hitachi Ltd 内部参照電極及び吸収式冷凍機
JP2000143293A (ja) * 1998-11-06 2000-05-23 Central Glass Co Ltd 光触媒膜付きガラスおよびその製法
JP2001080939A (ja) * 1999-09-08 2001-03-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 光触媒ガラスの製造装置及び製造方法
JP2002005873A (ja) * 2000-06-27 2002-01-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一体型pHセンサ
WO2005030664A1 (ja) * 2003-09-25 2005-04-07 Nippon Sheet Glass Company, Limited 機能性ガラス物品およびその製造方法
JP2006017627A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Furukawa Electric Co Ltd:The 物理量検知センサ及びセンシング装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7976690B2 (en) 2011-07-12
CN101573611A (zh) 2009-11-04
WO2008072612A1 (ja) 2008-06-19
JPWO2008072612A1 (ja) 2010-03-25
US20100025235A1 (en) 2010-02-04
CN101573611B (zh) 2013-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4876123B2 (ja) イオン電極用応答ガラス膜の製造方法、イオン電極用応答ガラス膜及びイオン電極
JP5121012B2 (ja) 応答ガラス及びガラス電極
JPH09228022A (ja) 親水性部材、及び親水性維持方法
JP3356437B2 (ja) 光触媒、その製造法及び多機能部材
JP4900833B2 (ja) イオン選択性電極用応答ガラス及びイオン選択性電極
JPS63100042A (ja) 汚れ難いガラス物品
WO2002100634A1 (fr) Element antibuee et procede de fabrication associe
JP5130603B2 (ja) 親水性部材及びその製造方法
WO2002100633A1 (en) Antifogging element and method for forming the same
JP2002234105A (ja) 親水性部材及びその製造方法
JP5971152B2 (ja) ガラスからなる成形体表面への酸化チタン膜形成方法
JP4824609B2 (ja) イオン選択性電極
JP2010142702A (ja) 光触媒体およびその製造方法
JP3264317B2 (ja) 光触媒性親水性部材及びその製造方法
JP4815324B2 (ja) 液絡部及び比較電極
JPH10315374A (ja) 光触媒性親水性部材
JP5291982B2 (ja) 液絡部及びその製造方法
JP2010101919A (ja) カメラ用レンズ
JP2010096359A (ja) 冷蔵ショーケース
JP6152596B2 (ja) 塗布物の製造方法および塗布物
JP2010101920A (ja) カメラ
JPH1067543A (ja) 光触媒性親水性部材
JP2010099097A (ja) 浴室用鏡
JP2010099098A (ja) 鍋蓋
JP2010100070A (ja) 自動車用サイドミラー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4876123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250