JPH07270371A - 内部参照電極及び吸収式冷凍機 - Google Patents

内部参照電極及び吸収式冷凍機

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JPH07270371A
JPH07270371A JP6063061A JP6306194A JPH07270371A JP H07270371 A JPH07270371 A JP H07270371A JP 6063061 A JP6063061 A JP 6063061A JP 6306194 A JP6306194 A JP 6306194A JP H07270371 A JPH07270371 A JP H07270371A
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internal reference
internal
aqueous solution
electrode
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JP6063061A
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Tomoko Kikuchi
智子 菊池
Kazumi Fujii
和美 藤井
Katsumi Mabuchi
勝美 馬渕
Masahiko Ito
雅彦 伊藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 100℃で蒸気圧が500mmHg以下となる低
い蒸気圧の水溶液中で長期間安定して使用できる内部参
照電極を提供する。 【構成】 内部参照電極は、60wt%LiBr水溶液中で
使用するものとして、Ag/AgBr電極と、100℃で
の蒸気圧が上記水溶液の蒸気圧±50mmHgのLiBr水溶
液からなる内部液とを備えて構成し、内部溶液と外部の
水溶液との間で圧力平衡をとることにより、内部液の流
出および外部からの水溶液の流入の防止して、内部液の
安定化を図ったものとする。 【効果】 低い蒸気圧の水溶液中で使用でき、従来にな
い内部参照電極が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温で蒸気圧が低い水
溶液における電位測定に用いる内部参照電極に係り、例
えば100℃における蒸気圧が500mmHg以下の水溶液
を作動媒体として用いる空調システム機器等で、作用電
極と組み合わせて腐食センサ−を構成するに好適な高温
用内部参照電極に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高温水用参照電極は純水系あるい
は稀薄水溶液系での電位測定を目的として作成されてい
た。この種の参照電極には、金属とその金属のハロゲン
化物(塩)とから構成される電極、特に銀/塩化銀電極
が、そして参照電極内の内部液として電解質のKClの
稀薄水溶液が多く用いられている。高温高圧水溶液用の
内部参照電極としては、電極の容器を二重構造にして内
部液の流出、流入を抑え内部液の濃度変化を抑える参照
電極(特開昭57−100341号公報)、電極内部に
ピストンを設け電極容器の内外圧を同圧にして圧力平衡
を取る参照電極(特開昭57−125841号公報)等
が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水1kgあたり17 mol
のLiBrを溶解する(17 mol/kg-H2O)LiBr水溶
液中で上記特開昭57−100341号公報に示された
高温高圧水用内部参照電極を使用したところ、水溶液の
温度上昇中に電位測定が不可能になった。その原因とし
て次のことが考えられる。参照電極の内部液(0.1 mol
/l KCl)ではほぼ水の蒸気圧(760mmHg)に等し
い。それに比べ、100℃におけるLiBr水溶液の蒸
気圧は112mmHgしかない。従って、参照電極の内部液
とその外部のLiBr水溶液間で圧力の平衡が保てなく
なり、内部液の流出あるいはLiBr水溶液側からの流
入が生じ、電位測定ができなくなったと考えられる。そ
こで、蒸気圧差を小さくするために電極内部液の濃度を
高くしてみた。参照電極の内部液を高い濃度の飽和KC
l水溶液(100℃で7.6 mol/Kg−H2O)に交換し
たが、100℃での蒸気圧は560mmHgしかならず、1
7mol/Kg-H2O LiBr水溶液中で使用できなかった。
そこで、内部液に飽和KCl水溶液を使用した参照電極
で、飽和KCl水溶液の代りに蒸気圧の異なるLiBr
水溶液中で使用してみることにした。蒸気圧はLiBr
水溶液の濃度を調整して得た。その結果、LiBr水溶
液の蒸気圧が500mmHg以下では電位を測定することが
できなかった。以上のように、従来は、高温での蒸気圧
が低い水溶液中で安定して使用できる内部参照電極がな
かった。
【0004】本発明の第1の目的は、100℃で蒸気圧
が500mmHg以下の水溶液において長期間安定して電位
を測定できる高温用内部参照電極を提供することにあ
る。
【0005】また本発明の第2の目的は、この内部参照
電極を構成要素とする腐食モニタを配置した吸収式冷凍
機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、参照電極の内部液に使用環境の水溶液と蒸気圧が等
しい水溶液を使用することが必要である。それには、K
Cl水溶液よりも蒸気圧降下が大きい水溶液を選択する
必要がある。
【0007】第1の目的を達成するために、本発明の内
部参照電極は、100℃での蒸気圧が500mmHg以下に
なる水溶液を内部溶液として有するものとする。この内
部参照電極は、100℃での蒸気圧が500mmHg以下に
なる水溶液で中に配置された金属の電位を測定するのに
用いる場合には、100℃での蒸気圧がこの水溶液の蒸
気圧と±50mmHgの範囲内で等しい水溶液を内部液とし
て用いるのがよい。また、内部参照電極を構成する電極
を銀と、Cl、BrあるいはI等のハロゲン族元素から選
択された一つの元素と化合したハロゲン化銀とから構成
するのがよく、この場合には内部液は上記選択されたハ
ロゲン元素を一成分とする強電解質の塩を少なくとも1
種類含むものとするのがよい。そしてこの内部液に含ま
れるハロゲンイオンの一部はハロゲン化銀と錯形成した
状態で存在させるのがよい。上記の内部参照電極でLi
Br水溶液中で用いるものとしては、銀と臭化銀とから
構成された電極と、LiBr水溶液とからなる内部液とを
備えたものがよく、内部液は100℃での蒸気圧が水溶
液の蒸気圧と±50mmHgのものを用いる。
【0008】上記第2の目的を達成するために、本発明
の吸収式冷凍機は、再生器、凝縮器、冷媒ポンプ、蒸発
器、吸収器、溶液ポンプ、溶液熱交換器を順次に配管接
続して循環流路を形成し、吸収液として腐食抑制剤を含
むLiBr水溶液を用いる吸収式冷凍機において、吸収
器、溶液ポンプ、溶液熱交換器および再生器の各機器を
経る吸収液の流路に、内部参照電極と作用電極を配置
し、これら電極とこれら電極に接続する電位差計とから
腐食モニタを構成し、そして内部参照電極はAg/AgBr
電極と、100℃での蒸気圧が吸収液であるLiBr水溶
液の蒸気圧と±50mmHgの範囲にあるLiBr水溶液から
なる内部液とを有し、また作用電極は各機器の構成材料
からなることを特徴とする。そして内部液に含まれるB
rイオンの一部はAgBrと錯形成した状態で存在させる
のがよい。
【0009】また本発明の別の吸収式冷凍機は、上記本
発明の吸収式冷凍機における機器構成材料からなる作業
電極の代りに、腐食抑制剤と酸化還元反応を生じる物質
からなる別の作用電極を配置して、参照電極、別の作用
電極および電位差計から腐食抑制剤濃度モニタを設けた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】以下、本発明の内部参照電極について、Ag/
AgBr電極とLiBr内部液を有する内部参照電極を代表
例として、作用を説明する。100℃で500mmHg以下
の蒸気圧を有する水溶液として、吸収式冷凍機で吸収液
として使用されるLiBr水溶液(LiBr濃度が7mol/
kg−H2O 以上)が挙げられる。図2はLiBr水溶液
の蒸気圧線図である。LiBr水溶液が60wt%(17m
ol/kg−H2O)のとき、100℃における蒸気圧は11
2mmHgを示す。そこで、参照電極の内部と外部の蒸気圧
差をなくすために、参照電極の内部液には同濃度のLi
Br水溶液を使用した。これより、参照電極内部と外部
のLiBr水溶液との間で圧力平衡が得られるようにな
るため、内部液の流出、あるいは外部環境側から水溶液
が流入するのを防止できることが分かった。
【0011】また、通常使用している高温水用参照電極
と異なり、参照電極の内部液として使用する水溶液と、
参照電極が配置される使用環境側の水溶液間の蒸気圧を
調整しているので、電極構造に圧力調整を機械的に行な
う機構を持つ必要がない。
【0012】電極の構成材料としてはAg棒の周りにAg
Brを付着させたものを使用する。また、電極内部液中
ではAgBrが溶解して電位に変化が生じるため、AgBr
を内部液のBr~と錯形成させて、化学式(1)に示すよう
に錯体として存在させることにより安定した電位が得ら
れる。このときの参照電極の電極反応を化学式(2)に示
す。
【0013】
【化1】
【0014】さらに、60wt%(17mol/kg-H2O)L
iBr水溶液中では、電極の内部液を56〜66wt%(1
00℃における蒸気圧で約170〜80mmHg)の範囲で
交換して使用した結果、安定した電位で測定することが
できた。
【0015】また、電極の構成材料はAgBr以外にAg
Cl、あるいはAgIを使用することができる。その時の
内部液には、それぞれCl~、あるいはI~を含む水溶液
とし、式(1)に示すように錯形成を生じた状態で使用す
ることにより、安定した電位が得られる。
【0016】本発明の参照電極は、作用電極との組合せ
によって、水溶液中に浸漬した金属の腐食状態や、水溶
液中に生じる酸化還元反応を電位差等の測定によりとら
えるこでき、吸収式冷凍機における腐食モニタあるいは
濃度モニタに利用できる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。図
1は本発明の実施例の内部参照電極を構成を示す図であ
り、この参照電極は吸収式冷凍機の吸収液であるLiB
r水溶液中で使用可能な高温用のものである。この内部
参照電極は臭化銀(AgBr)1を銀棒2の下端部周りに
溶着させたものを本体容器3に挿入し、銀棒2の上部を
ナット4で締め、そして本体容器3内に臭化銀がBr~と
錯形成している状態のLiBr水溶液5を満たして構成
する。下部コネクター6および液絡7を本体容器3に取
付ける。液絡7は多孔性の焼結ジルコニア等を使用す
る。この電極電位の決定反応は前述の化学式(2)に示さ
れる。
【0018】この実施例の内部参照電極の使用環境を6
0wt%LiBr水溶液とすると、蒸気圧は図2に示すよ
うに100℃で112mmHgである。電極内部にLiBr
水溶液を使用した場合、100℃における蒸気圧を80
〜170mmHgの範囲で調整すると、参照電極内部と外部
の圧力バランスがとれ、内部液の流出、使用環境側から
の流入を抑えることができた。
【0019】この参照電極の安定性と再現性を検証する
ために、静止型オ−トクレ−ブを用いて、60wt%Li
Br水溶液中における炭素鋼の腐食電位を測定した。参
照電極の安定性をみるために、炭素鋼の腐食電位を25
0℃で200時間連続して測定した。その結果を図3に
示す。これより、200時間経過しても安定した腐食電
位が測定できた。また、再現性をみるために、250℃
で一つの参照電極を繰返し用いて腐食電位の測定を行っ
た。使用した炭素鋼はその都度交換した。その結果を表
1に示す。これより、炭素鋼の腐食電位は20mV程度
のバラツキで再現性のある値を示すことがわかった。
【0020】
【表1】
【0021】次に、本発明の参照電極を用いて吸収式冷
凍機の腐食状態をモニタした応用例を示す。図4は冷媒
に水、腐食抑制剤としてモリブデン酸塩を使用した二重
効用式冷凍機の一例である。図4において、LiBr、
LiOH、Li2MoO4水溶液からなる吸収液13は再
生器8aで加熱濃縮されて、水蒸気21を分離する。水
蒸気21は配管イを介して低温再生器8bの熱交換器を
通って稀薄吸収液13bを加熱濃縮して凝縮器9に入
り、ここで冷却水22により冷却されて水となる。この
水が冷媒14となり、冷媒14は、配管ロ、ハを介して
冷媒ポンプ15bにより蒸発器3に圧送され蒸発管17
に散布される(符号18は散布された冷媒である)。散
布された冷媒18は蒸発器10内が数mmHgの減圧状態に
保持されているため蒸発して再び水蒸気となる。この時
の蒸発潜熱により蒸発管17の内部を通る冷水16は冷
却され、これが冷房に用いられる。
【0022】蒸発した冷媒18の水蒸気は吸収器4に入
り、ここで高温再生器8aで濃縮された濃厚吸収液13
aが散布されて、この中に吸収される。濃厚吸収液13
aは水蒸気を吸収する際に発熱するが、これは冷却管2
0により冷却され、稀薄吸収液13bとなる。稀薄吸収
液13bは溶液ポンプ15aにより、熱交換器を通って
配管ニを介して高温再生器8aに、および配管ホを介し
て低温再生器8bに送り戻される。
【0023】以上が通常の運転時の冷凍サイクルであ
る。これらの吸収式冷凍機は、おもにステンレス鋼、炭
素鋼、銅系材料といった金属材料で構成される。また、
吸収液として用いるLiBr水溶液は金属材料に対して
腐食性が強い。
【0024】そこで、これらの金属材料の腐食状態を検
知する手段が必要である。図5に本発明を用いて腐食電
位を測定し、その測定された電位より腐食状態をモニタ
する装置を示す。この腐食モニタ装置は、試験材27、
本発明の参照電極28、および熱電対(温度測定手段)
29から構成された電極部25と、電位差計(腐食電位
測定手段)26から構成される。電極部25は吸収式冷
凍機の高温再生器8a内の吸収液13中に設置する。な
お、電極部25は低温再生器8b、熱交換器12、吸収
器11、およびそれらをつなぐ配管系等の吸収液13が
循環する場所に設置しても良い。さらに上述した個所に
一ヶ所の設置ばかりでなく二ヶ所以上の場所に設置する
ことにより複数個所の腐食電位の測定も行える。
【0025】吸収液13によって腐食される試験材27
の腐食電位を参照電極28との電位差として電位差計2
6によって測定する。また、温度により試験材27の腐
食電位を参照電極28の電位差が変化するので、測定時
に熱電対29によって吸収液の温度も測定しておき、電
位差および温度を表示する。この時、試験材27を設置
する代わりに吸収式冷凍機の構造材料に直接リード線を
取り電位差を測定しても良い。腐食電位を測定すること
により、冷凍機の構成材料の局部的な腐食による異常
や、腐食抑制剤の適切な補給を行うことが可能となり、
冷凍機の信頼性、および寿命を向上することができる。
【0026】次に、本発明の参照電極を用いたその他の
実施例を示す。吸収液中に腐食抑制剤としてLi、K、
およびNa等からなるモリブデン酸塩を使用している吸
収式冷凍機においては、例えば、試験材9にモリブデン
を使用し、腐食抑制剤と試験材9の酸化還元反応を参照
電極8との電位差として測定することにより腐食抑制剤
濃度をモニタする。この酸化還元反応を次の化学式(3)
に示す。
【0027】
【化2】
【0028】このモニタにより冷凍機の構成材料の状態
あるいは腐食抑制剤の量を管理することができ、適切な
量の腐食抑制剤の補給もできる。さらに、腐食抑制剤の
濃度から吸収液濃度に換算することにより、吸収液濃度
をモニタすることもできる。この吸収液の濃度モニタに
より、吸収式冷凍機の稀釈運転時に高温再生器等の吸収
液の濃度を測定し、吸収液を適切な濃度まで稀釈し、運
転停止後の吸収液の結晶化を防止できる。
【0029】以上のことから、吸収式冷凍機の腐食状
態、腐食抑制剤の補給の量や時期、および吸収液等の濃
度等を本発明の内部参照電極を用いてモニタすることが
でき、冷凍機の信頼性、使用期間の向上に貢献する。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、内部参照電極を、その
内部液として100℃における蒸気圧が500mmHg以下
の水溶液を用いて、構成したので、この参照電極を10
0℃での蒸気圧が500mmHg以下の水溶液中での電位測
定に用いることができ、低い蒸気圧の水溶液中で使用可
能とする、従来にない参照電極を得ることができる。
【0031】また内部参照電極を100℃での蒸気圧が
500mmHg以下になる水溶液中での電位測定用とする場
合、内部参照電極を、その内部液として100℃での蒸
気圧が水溶液の蒸気圧と±50mmHgの水溶液を用いて、
構成したので、参照電極の内部液と参照電極外部の水溶
液との間で圧力バランスをとることができ、内部液の流
出や水溶液の流入を防止でき、参照電極の性能を長時間
安定に維持できる。
【0032】また本発明によれば、吸収式冷凍機を、吸
収液として腐食抑制剤を含むLiBr水溶液を用い、吸収
液の流路に配した内部参照電極および作用電極とそれら
に接続する電位差計とからなる腐食モニタを設置し、そ
して内部参照電極はAg/AgBr電極と、蒸気圧(100
℃)がLiBr水溶液の蒸気圧±50mmHgであるLiBr水
溶液からなる内部液とを有するものとし、また作用電極
は機器構成材料からなるものとして、構成したので、安
定して冷凍機内の腐食度を測定でき、適切な腐食抑制剤
の補給や腐食による冷凍機の異常が発見でき、信頼性の
高い吸収式冷凍機を提供できる。
【0033】さらに、上記吸収式冷凍機において、作用
電極を上記機器構成材料の代りに腐食抑制剤と酸化還元
反応を生じる物質とすることにより、吸収液の濃度モニ
タを備え、運転停止時の吸収液の結晶化を防止した吸収
式冷凍機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高温水用内部参照電極の構
成図である。
【図2】LiBr水溶液の蒸気圧線図である。
【図3】本発明の参照電極を用いて測定した炭素鋼の腐
食電位の経時変化を示す図である。
【図4】本発明の参照電極を構成要素とする腐食モニタ
を使用したし二重効用式冷凍機の構成図である。
【図5】本発明の参照電極を使用した、吸収式冷凍機の
腐食モニタの概略図である。
【符号の説明】
1 臭化銀 2 銀棒 3 本体容器 4 ナット 5 内部液 6 下部コネクタ− 7 液絡 8a 高温再生器 8b 低温再生器 9 凝縮器 10 蒸発器 11 吸収器 12 熱交換器 13a 濃厚吸収液 13b 稀薄吸収液 15a 溶液ポンプ 15b 冷媒ポンプ 26 電位差計 27 試験材 28 参照電極 29 熱電対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/416 (72)発明者 伊藤 雅彦 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 協和工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃での蒸気圧が500mmHg以下に
    なる水溶液を内部溶液として有する内部参照電極。
  2. 【請求項2】 100℃での蒸気圧が500mmHg以下に
    なる水溶液中に配置された金属の電位を測定するための
    内部参照電極であって、100℃での蒸気圧が前記水溶
    液の蒸気圧と±50mmHgの範囲内で等しい水溶液を内部
    液として有することを特徴とする内部参照電極。
  3. 【請求項3】 電極は、銀と、Cl、BrあるいはI等の
    ハロゲン族元素から選択された一つの元素と化合したハ
    ロゲン化銀とから構成され、電極を浸漬する前記内部液
    は前記選択された一つ元素を組成に含む強電解質の塩を
    少なくとも1種類含むことを特徴とする請求項2記載の
    内部参照電極。
  4. 【請求項4】 前記内部液に含まれるハロゲンイオンの
    一部はハロゲン化銀と錯形成した状態で存在することを
    特徴とする請求項3記載の内部参照電極。
  5. 【請求項5】 電極は銀と臭化銀とから構成され、前記
    内部液はLiBr水溶液とからなることを特徴とする請求
    項2記載の内部参照電極。
  6. 【請求項6】 前記内部液に含まれる臭素イオンの一部
    は臭化銀と錯形成した状態で存在することを特徴とする
    請求項5記載の内部参照電極。
  7. 【請求項7】 再生器、凝縮器、冷媒ポンプ、蒸発器、
    吸収器、溶液ポンプ、溶液熱交換器を順次に配管接続し
    て循環流路を形成し、吸収液として腐食抑制剤を含むL
    iBr水溶液を用いる吸収式冷凍機において、請求項5ま
    たは6に記載の内部参照電極と、吸収器、溶液ポンプ、
    溶液熱交換器および再生器の各機器の構成材料からなる
    作用電極とをこれら各機器間の流路に配置し、内部参照
    電極と作用電極とこれら内部参照電極および作用電極に
    接続する電位差計とから構成される腐食モニタを設けた
    ことを特徴とする吸収式冷凍機。
  8. 【請求項8】 再生器、凝縮器、冷媒ポンプ、蒸発器、
    吸収器、溶液ポンプ、溶液熱交換器を順次に配管により
    接続して循環流路を形成し、吸収液として腐食抑制剤を
    含むLiBr水溶液を用いる吸収式冷凍機において、請求
    項5または6に記載の内部参照電極と、腐食抑制剤と酸
    化還元反応を生じる物質からなる作用電極とを、吸収
    器、溶液ポンプ、溶液熱交換器および再生器の各機器間
    の流路に配置し、内部参照電極と作用電極とこれら内部
    参照電極および作用電極に接続する電位差計とから構成
    される腐食抑制剤濃度モニタを設けたことを特徴とする
    吸収式冷凍機。
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