JP4876021B2 - 釣り餌及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、釣り餌及びその製造方法に係り、詳しくは、環境への影響が少なく、かつ取扱いが容易な、釣り餌及びその製造方法に関する。
従来より釣り餌、例えばアジなどの海水魚の釣りの撒き餌には、小型の甲殻類、とくに対象魚の食いの良さや価格面からプランクトンであるオキアミ類が多用されている。このオキアミ類では南氷洋などで捕獲される南極オキアミの利用が最も多いが、とりわけ日本の三陸沖で捕獲されるツノナシオキアミ(以下本願では、「アミエビ」という。)は、全長が10〜15mmで、撒き餌(こませ・寄せ餌)として好適とされている。オキアミ類はエビと似ているが、鰓が外部に露出していることや、自己消化酵素が強いことなどから外気に触れると急速に変色や軟化を生じる。そのため、漁獲されたアミエビは、漁獲後海水と共に冷凍パンで急速冷凍され、ブロックの状態で供給されている。釣り人は、釣り具店や遊漁船でこのブロックを適宜分割したものを購入し、分割されたブロックを解凍して釣りに用いていた。
このように解凍したアミエビは、解凍の方法によっては大量のドリップを生じるが、従来はこのドリップが集魚効果に重要であると思われていた。このドリップは大気に触れることで酸化されたり、さらに温度が上昇すると急速に自己消化酵素(プロテアーゼ)が活性化して体液や組織が分解されたりする。このドリップや組織が分解されると不快な臭気成分を持った揮発性の物質が生成される。
このため、アミエビを触った釣り人の手に生臭いにおいが染み付いてしまう。また、気温の高い夏季においてはチロシナーゼの活性が高まり早期に胸から黒変し、対象魚の食いが低下する。さらに自己消化が進みむと、釣り場などで腐敗して激しい悪臭を発生してしまう。
そこで、例えば、特許文献1では、固形状に凍結されたオキアミなどを一旦解凍しつつ、同時に防腐剤や漂白剤などに浸漬し、その表面に液糖を付着させて再度凍結させることで、再び解凍した場合に、予め防腐・漂白処理が成されている上に、表面に付着された液糖が外気を遮断するため、さらに解凍後の変色や劣化少ない釣り餌が提案されている。
特開平7−163280号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、再冷凍されたオキアミは結局再び解凍しなければバラバラにならず、凍ったままでは釣り餌として使用できない。この解凍作業は、前日から時間を掛けて自然解凍をしたり、或いは流水で解凍したりしており、大変に面倒で時間の掛る作業となっていた。また、時間がないときは、直前に湯煎するなどして急速解凍して釣りに用いていたが、この方法はオキアミの温度を上昇させ劣化を著しく早める。また、いずれにしろある程度必要と思われる量を見込んで予めまとめて解凍しておく必要があった。
また、解凍するときには、量の多少はあってもドリップが発生する。このドリップは、たとえ釣り餌が防腐処理や漂白処理をされていても酸化・分解しやすく、手に付いたドリップが空気に触れることで悪臭が発生することは避けられなかった。また、大量のドリップを海や河川に流すと富栄養価を招き環境を破壊することにもなる。
本発明は、取扱いが容易で、且つ環境への影響が小さい釣り餌を提供することにある。
従来、撒き餌、とりわけアミエビを撒き餌に使った場合に、集魚効果は餌の水中でのにおいにあるとして、撒き餌のにおい成分は多ければ多いほどよいと釣り人に信じられていた。そのため、当然にアミエビを構成する体液は決して減らしてはならないと考えられ、このアミエビを脱水するという工程は当業者の常識に反するものであった。実際、アミエビを蒸したボイルアミは体液がほとんどなく釣果が少ないと言われている。従って、アミエビは漁獲後海水で包み込むように冷凍し、使用時まで解凍しないことでその体液を保持することが重要であると信じられていた。上述の従来技術もその延長線上にある。
本発明者は、上記課題を解決するため、この常識を疑い、ある程度までは水分(体液)を減らしても集魚効果は低下せず釣果は変わらないと考え、これを実証して本発明に至ったものである。例えば、サメは研究によれば1ppm程度の血液をかぎ分け数km先の血液を感知できると言われており、釣りの場合は対象魚が撒き餌の存在を感知すればそれ以上のにおい成分の濃度は必要がないことになる。後述するように本発明ではある程度撒き餌を脱水しても対象魚が撒き餌の存在を感知することができる程度のにおい成分を備えることを見出した。従来何よりも大切と思われていたドリップを、脱水して捨てるという発想は、まさに逆転の発想である。また、脱水したドリップはリサイクルが可能で、海や生活排水として排出する量を少なくし、釣り場での環境への影響を少なくできる点も見逃せない。
さらに発明者は、その一方で水分を低下させ、さらさらにした粉状体をアミエビにまぶすことで、ある程度水分を含んだアミエビでも、アミエビ同士が付着しないように冷凍することができることも見出した。
また、この粉状体は、水中に入ると主要部から分離し、水中を煙幕のように曇らせる。そのため、対象魚は外敵からの攻撃を避けながら捕食行動をとれるため、集魚効果が上がるという好ましい効果がある。
種々の材料を実験により検証した結果、好ましい態様として、対象魚に餌として好まれ、且つ多少の水分を含んでも粘着性の生じにくいうるち米の米粉で被覆することで、水分をある程度保持した壊れやすいアミエビを、凍ったまま分離可能に冷凍できることを見出した。
さらに、対象魚に合わせ、においの濃度よりも、むしろ対象魚の好きなにおいとすることで釣果が上がることを見出した。また、臭覚だけでなく着色することで視覚的に集魚効果を高めることができることも見出した。
そこで、上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の釣り餌では、餌として目的の大きさに形成され、水分が調整された生餌からなる主要部と、粉状物からなる分離材とを備え、凝固しない程度に乾燥した前記分離材で前記主要部のそれぞれを被覆し、前記主要部同士が前記分離材により分離可能な状態で冷凍されたことを要旨とする。「餌として目的の大きさに形成され」とは、目的とする釣りにおいて要求される餌の大きさに応じて、個体の大きなものは分割し、微細なものは多数を固めて、アミエビのようなものはそのまま個体の大きさで用いる趣旨である。また、「被覆」するとは、主要部の表面全体に分離材を付着させることをいい、主要部同士が分離できる程度であれば主要部を隙間なく覆い尽くす必要はない。
また、請求項2に係る発明の釣り餌では、餌として目的の大きさに形成され、水分が調整された生餌からなる主要部と、粉状物からなる分離材とを備え、凝固しない程度に乾燥した前記分離材で前記主要部のそれぞれを被覆するとともに、生餌を混練し糊状としたものを、前記分離材で被覆した主要部のバインダとして加え、所定形状に形成可能にしたことを要旨とする。 請求項3に係る発明の釣り餌では、請求項2に記載の釣り餌において、圧縮することで形状を安定させるとともに、刺し餌として所定の形状に形成したことを要旨とする。圧縮することで、刺し餌として、安定して針に装着できるとともに、溶解速度が下がり、長時間にわたり餌を針に保持できる。
請求項4に係る発明の釣り餌では、請求項1に記載の釣り餌において、前記分離材は穀物若しくは芋類を含む植物由来の全体を粉砕し若しくは澱粉質を抽出し、加熱しないで乾燥させた粉状物であることを要旨とする。
特に好ましい態様として請求項5に係る発明の釣り餌では、冷凍のアミエビを解凍し、自然に水を切った後の全質量の20%〜40%の水分を脱水し、その後1尾ずつを分離させながらうるち米を粉砕した米粉をまぶし、前記アミエビのそれぞれが分離可能な状態で冷凍されたことを要旨とする。なお、脱水量が把握できれば、水切り工程を独立して設ける必要はない。
そして、請求項6に係る発明の釣り餌の製造方法では、釣り餌の主要部を成す原料の水分を調整する水分調整工程と、同水分調整工程で水分を調整された主要部を分離しながら、同主要部のそれぞれの表面に粉状物からなる分離材を被覆する被覆工程と、同被覆工程で分離材を被覆された主要部を凍結させる冷凍工程とを備えたことを要旨とする。
本発明によれば、解凍することなく必要な量だけ用いることができ、使用時にドリップがほとんど出ないという効果がある。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した釣り餌の一実施形態を図1〜図2にしたがって説明する。
第1の実施形態の釣り餌は、例えば、アジをさびきで釣る撒き餌で、こませ籠などに収容されて水中で拡散されたり、そのまま直接海面に散布されるものである。
第1の実施形態の釣り餌は、図1に示すように、餌として目的の大きさに形成され、水分が調整された生餌である1尾のアミエビからなる主要部1と、うるち米を粉砕した粉状物からなる分離材2とを備える。なお、分離材2で主要部1を被覆するとは、図1に示すように、分離材2が主要部1を完全に覆うことなく、分離材2のすき間から一部が外部に露出しているような状態を含む。要は、主要部1同士が直接接触して密着しない程度に分離材2が付着していればよい。
(主要部1)第1の本実施形態の釣り餌は、撒き餌の主要部1をなす部分をツノナシオキアミの個体単体で構成している。ツノナシオキアミ(学名Euphausia pacifica、甲殻綱エビ亜綱エビ下綱ホンエビ上目オキアミ目ツノナシオキアミ、和名では「アミエビ」、「アカアミ」「イサダ」とも称される。以下本願では、「アミエビ」という。)は、全長が10〜15mmで、撒き餌(こませ・寄せ餌)として好適とされている。本種は三陸沖、常磐沖が漁獲地で、岩手沖では、2月下旬に漁が始まり、徐々に南下、4月下旬には常磐沖に達して終了する。漁獲高は年間3〜5万トンである。漁獲されると、ほとんどが5キロのブロックになり冷凍され養殖の飼料や釣りなどの撒き餌とされる。現地では、「いさだ」と呼ばれて食用にもされる。
ここで、本実施形態の釣り餌の主要部1となる撒き餌は、アミエビに限定されるものではない。例えば、撒き餌の原材料としては、一般に次のようなものが挙げられる。オキアミ系としては、南極オキアミが挙げられる。また、エビ系としては、シラサエビ(モエビ)、ブツエビ(沼エビ)が挙げられる。また、蚕のさなぎ、イワシやキビナゴ、イカ、貝類の魚肉が挙げられる。オカラ、ヌカ、パン粉、押し麦、赤土等もつなぎとして用いられる。これら原料となるものは、生きたまま、或いは冷凍、冷蔵されたものが用いられる。
また、個体の小さなものはそのままで、個体の大きなものは切り刻まれたり、擂りおろされてミンチとし、撒き餌として目的の大きさ・形状に再形成される。いずれを選択するかは、対象魚の魚種、大型魚か小型魚か、固有の生態等を考慮して決定される。本実施形態では、アミエビは個体をそのままの大きさが適当であるのでそのまま使用している。
また、複数の原材料が混ぜ合わされて用いられることもある。本実施形態では、冷凍保存が必要な撒き餌が主な対象で、生き餌、生餌が対象となるが、適宜それ以外のものが配合されることを排除するものではない。
一般に、生き餌、生餌はそのままの水分で餌として用いられるが、本発明では、冷凍時に原材料から分離した水分により撒き餌同士が付着しないように主要部1の水分が調整されている。水分調整の工程は後に詳述する。
(分離材2)本実施形態の釣り餌は、上述のように水分が調整された撒き餌の表面が粉状物からなる分離材2により覆われている。
本実施形態の分離材2は、米粉からなり、この米粉は精白したうるち米を生のまま挽いて粉にしたものである。
ところで「うるち米(粳米)」は、普通の米飯に用いられる米をいい、餅や強飯に用いられる米をもち米(糯米)という。一般に調理後のうるち米は粘り気が少なく、もち米は粘り気が多い。これは、主成分のデンプンの違いによる。うるち米のデンプンは直鎖成分のアミロース約20%と分枝鎖成分のアミロペクチン約80%から成るのに対し、もち米のデンプンはアミロースをほとんど含まずアミロペクチンが大部分である。本実施形態では、加熱しないため、うるち米を粉砕した米粉でも粘りが少なく、アミエビ1尾ずつを分離させるため、好ましく適用できる。
なお、うるち米を加工した粉は、目の粗いものを新粉(しんこ)・並新粉、細かいものを上新粉、更に細かいものを上用粉(じょうようこ)というが、第1の実施形態では、分離材として多少水分を含んでも凝固しにくく冷凍した場合にほぐれやすい比較的目の粗いものが好ましい。
この分離材2は、単に主要部1の分離のみを目的としたものではない。その他の目的としては、分離材2自体に集魚効果を持たせることである。さらに、別の目的として水中で煙幕のように水を濁らせることである。
以上の目的を勘案するに、分離材として適当な物としては、うるち米やもち米意外にも、小麦粉、きなこをはじめとする大豆を粉砕した粉、大麦、押し麦その他穀類を粉砕した粉も使用できる。また、トウモロコシの澱粉質からなるコーンスターチやその他芋類からとった澱粉質からなる片栗粉も使用できる。なお、小麦粉は、水を加え混練するとグルテンが架橋構造を構成して粘りが生じるため、乾燥したまま用いる。また、強力粉より薄力粉が好ましい。いずれを選択するかは、対象魚や使用する環境などにより当業者が適宜選択できるものである。
なお、この分離材2の作用として、水分を含んだ主要部1の表面に付着して、表面を被覆するとともに、主要部1の表面の水分を吸収して固まる。そして、主要部1の内部の水分の流出を止め、内部の水分を適度に保持する。さらに、主要部1の表面を隙間なく覆えば空気から遮断することで酸化による変質を抑制することが挙げられる。また、冷凍時に氷結晶の成長を阻止する機能も果たし、冷凍中の品質の低下を抑制する。
このように分離材2で被覆された釣り餌の表面は、水分が少なく、主要部1同士が相互に付着することもなく、冷凍された後も容易にバラバラになる。
(調味材)主要部1はもちろん、上述の分離材2自体にも、集魚効果は認められるが、さらに集魚効果を高めるため、第1の実施形態の釣り餌では、対象魚の好む物質を調味材として分離材2に付着させている。調味材としては、グルタミン酸、コハク酸、イノシン酸などのアミノ酸、イワシ、キビナゴなどの魚粉、魚介類・畜肉類を茹でたり蒸したりしたときの液体を煮熟し乾燥させた粉などが挙げられる。とくに、オキアミ・アミエビの全体を乾燥させてすりつぶした粉末や、ボイル時のゆで汁を煮熟した乾燥オキアミ、乾燥アミエビ粉末は好ましい調味材である。なお、本願では調味材と称しているが、対象魚の嗅覚への刺激など化学的な集魚効果を示すものを広く含むことはいうまでもない。
(着色料)第1の実施形態では、撒き餌として分散されたときに、対象魚を視覚的に刺激するため、着色料により着色している。着色は、主要部1自体に着色してもよいし、分離材2と混合または表面に付着させて着色してもよい。着色料としては、鮮明な色を出し、退色しにくいタール系色素からなる合成着色料のほか、エビやカニの殻由来のカロテノイド(carotenoid)も好適に使用できる。さらに、紅花の赤色やクチナシの実の黄色などの植物由来の天然の着色料も広く使用できる。
(製造方法)
以下、第1の実施形態の釣り餌の製造方法を図2のフローチャートに沿って詳細に説明する。
(原材料)ここでは、以下の原料を用いる。
(a)主要部1の原材料として冷凍アミエビブロック(解凍後質量10kg、脱水後質量7kg)
(b)うるち米の米粉(主要部1の脱水後質量の50%、3.5kg)
(c)乾燥アミエビ粉、小魚(カタクチイワシ、マイワシ、キビナゴ等)の魚粉(主要部の脱水後質量の0.3%、21g)
(d)食用合成着色料(適量)
(製造の手順)図2に示すように第1の実施形態の釣り餌の製造工程は、全体の工程としては、解凍工程S1、水切り工程S2、脱水工程S3、分離・被覆工程、調味工程S5、着色工程S6、寝かせ工程S7、水分再調整工程S8、冷凍工程S9からなる。
(解凍工程S1)まず、解凍工程S1では、凍結されたアミエビブロックをポリエチレンの袋に入れて、水槽に入れ、流水により解凍する。アミエビの個体が簡単に分離できる程度まで行う。
(水切り工程S2)続いて、水切り工程S2では、排水の良い場所にそのまま載置して、水が切れるまで放置する。そして、水が切れたら質量を計量する。
(脱水工程S3)次の脱水工程S3では、水切りの終わったアミエビ10kgを目の細かい(アミエビが飛び出さない程度)のメッシュの袋に入れ、遠心脱水機を用いて、脱水する。このときあまり1回の処理量、回転速度などを調整しながら加速度が掛りすぎないように脱水して、アミエビの個体が破壊されないように留意する。食品製造用の大型の遠心分離機でもよいが、少量であれば家庭用の洗濯機を用い、洗濯用のネットを利用することも可能である。なお、圧搾による脱水はアミエビの殻が破壊されるため、好ましくない。この脱水では、水切り工程S2後に計量した質量の20%〜40%の水分を排出する。20%以上としたのは、これ以上少ない脱水量であると、分離材2では吸収できないため、完成した釣り餌がアミエビの個体毎に分離できないおそれがある。また、脱水量が40%を超えると、撒き餌としての集魚効果が低下するおそれがあるからである。なお、本実施形態のアミエビでは、比較的水分を保持しにくいので、他の撒き餌に比べると脱水量が多いが、原材料により脱水量が異なることはいうまでもない。この例では、7kgになるまで、言い換えれば排水が質量3kg排出されたら脱水工程S3を終了する。なお、この水切り工程S2と脱水工程S3が、本発明の水分調整工程に対応する。
このときの排水は、廃棄されることなく回収されて煮熟され、乾燥アミエビ粉として再利用することもできる。そうすれば生活廃水として下水に排出されることもなく、下水処理に負荷をかけることもない。
(分離・被覆工程S4)では、脱水工程S3で脱水した主要部1となるアミエビをパレット上にのせ、個体が壊れないように全体をほぐす。そして、ほぐしながら、分離材2となるうるち米の米粉3.5kgをまぶしながら混ぜていく。大量に処理するには、アミエビ1尾が通過できるメッシュ幅の網の上で、この網をバイブレータにより個体が破壊されない程度に振動を加え、同時に米粉を満遍なく振りかけていく。少量を処理するには、米粉をかけながらアミエビ1尾が通過できる網の上で、アミエビを潰さないように軽く網に擦り付けるようにほぐす。いずれも、脱水後の固まったアミエビが1尾ずつ個体に分離されながら、その表面を米粉でまぶされていくため、網を通過して落下したアミエビの個体同士は再び付着しあうことはない。
(調味工程S5)米粉で表面を覆われたアミエビは、分離可能な状態になっているので、アミエビの個体を壊さないように全体を水平ドラムでゆっくり攪拌しながら、再利用する乾燥アミエビ粉と、不足する分は小魚の魚粉を補充して主要部1の0.3%、ここでは21gを釣り餌の表面にまぶしていく。なおこの工程は、省略することもできる。
(着色工程S6)そして、さらに、アミエビの個体を壊さないように全体を水平ドラムでゆっくり攪拌しながら、粉末の赤色の食紅を適量、釣り餌の表面にまぶして着色していく。なおこの工程は省略することもできる。
(寝かせ工程S7)ここで、着色工程S6が終了した釣り餌の表面を軽く圧迫し、アミエビと米粉とをなじませ、米粉の定着を良くする。そして所定時間、例えば1時間、着色工程S6が終わった釣り餌を寝かせ工程S7として防水シートをかけて放置する。この間にアミエビの水分が米粉に浸透し、米粉をまぶした表面の水分量が増し、ある程度米粉が固まって安定する。同時にアミエビの水分が低下してそれ以上外部に水分が出なくなる。
(水分再調整工程S8)寝かせ工程S7で、水分が表面の米粉に移行して、表面に粘りが出てきたときには、表面に乾燥した米粉を適量まぶして釣り餌同士の離れを良くする。なお、寝かせ工程S7、水分再調整工程S8は省略してもよい。
(冷凍工程S9)水分再調整工程S8が終了した釣り餌は、容器に収容して再び急速冷凍を行う。急速冷凍は、空気凍結法、エアブラスト凍結法、コンタクト凍結法、ブライン凍結法等がありいずれの方法でも良いが、分離材2表面が湿潤したり、主要部1の内部が過乾燥したりしない方法が要求される。
(取り扱い方法)このように製造された釣り餌は、冷凍(−25℃以下、好ましくは−30℃以下の極低温)により保存が可能である。
第1の実施形態の釣り餌は、容易に分離できるので、販売時は、スチロールの食品用のパックに一回に使用する量を計量し、小分けして販売することができる。
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態の釣り餌では、以下のような効果が挙げられる。
(1)冷凍のまま使用できるため、使用時にドリップが出ない。そのため、釣り人の手を汚したり、生臭い臭いが付着したりしない。
(2)冷凍の状態で直ちに使用できるため、予め解凍しておく時間、煩雑な手間が不要である。販売時にも、アミエビブロックのように予め販売時に解凍を完了させておく必要がない。
(3)冷凍のまま容易にバラバラにできるので、冷凍のまま小分けして使用でき、必要な分だけ使用でき、無駄がない。当然、残った釣り餌は次の使用まで冷凍保存により長期間保存することができる。
そのため、解凍された釣り餌が残ることもなく、品質が劣化したり、悪臭を発生させることもない。また、釣り場において残った釣り餌が放置され、悪臭の原因となったり、使用されなかった釣り餌が海面に撒かれて捨てられて、海水の富栄養化を促進するなどに環境に与える影響を小さくできる。
(4)使用時まで冷凍されているので、釣り餌の軟化・身崩れ、黒化・赤化などの変色、腐敗、悪臭の発生を効果的に防止でき、釣り餌として新鮮な状態を維持でき、高い集魚効果で釣果も期待できる。
(5)冷凍された生のアミエビであるため、こませとして使用時に、アミエビ本来の集魚効果が期待できる。
(6)使用時に、水中で米粉などの分離材2が拡散して、周囲の水を濁らせるため、回遊魚、底生魚を問わず、対象魚が寄ってくる。濁った水は対象魚を外敵から身を隠すことができ、安心して捕食するため高い集魚効果が期待できる。
(7)うるち米などは、分離材2自体にも、対象魚を惹きつける集魚効果があるため、さらに高い集魚効果が期待できる。
(8)さらに使用時には、調味材も周囲に拡散して、対象魚の好きな匂いを拡散させ、さらに集魚効果を高める。
(9)また、着色料により着色しているため、視覚的な面からも集魚効果を高めることができる。
(10)なお、着色することで販売時にも、人間に対しても演出効果を高めることができる。
(11)製造時に生成したドリップは、再利用可能なため、廃棄しなくてもよく、省資源となり、また排水として環境に負荷を与えることもない。
(変形例)上述の実施形態は以下のような実施形態としても実施できる。第1の実施形態はアジのさびき釣りのこませを例にしているが、もちろん、大振りのオキアミやエビ等を刺し餌として用いても良いことは言うまでもない。この場合でも、従来の冷凍オキアミやエビのように解凍する必要がなくより使用が簡便で、且つ高い釣果も期待できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図3、図4にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の撒き餌を刺し餌として使用する態様で、図2に示す製造方法の寝かせ工程S7,水分再調整工程S8を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
(構成)図3に示すように第2の実施形態の釣り餌では、釣り針4に刺し餌として餌付けするため、第1の実施形態で主要部1と分離材2とでアミエビの1尾ずつが分離するように製造したものを、その一部をつなぎ3(バインダ)として再形成し、このつなぎで複数尾のアミエビを団子状にして刺し餌とするものである。
(製造の手順)図4に示す第2の実施形態では、図2に示す第1の実施形態の製造工程と、S1〜S6までは共通する。第2の実施形態では、図3のフローチャートに示す着色工程6が終了したら、つなぎ生成工程S10に移行する。
(つなぎ生成工程S10)このつなぎ生成工程S10では、全体の一部、例えば、15〜20重量%を取り出し(以下、この部分を「つなぎ3」という。)、主要部1及び分離材2とを良く混練する。このとき、つなぎ3は混練することによりタンパク質が絡み合い粘りが生じるため、大量に処理する場合には擂潰機などでよく擂り潰し、混練機でよく練ると粘りの強い糊状となる。また、塩化ナトリウムを添加するとタンパク質の溶解を促進し粘度が増し、つなぎとしてのまとまりが良くなる。
なお、このつなぎは、主要部1のみで生成してもよい。また、主要部1或いは分離材2に加え、さらに対象魚によっては養魚飼料用油脂(フィードオイル、魚油、特にスケソウダラの肝油、イカの肝油などから構成したものなど。)を水切り工程S2の計量時の質量の0.1〜0.3%程度混ぜ合わせてもよい。特に、釣り堀など、通常の餌の組成と同様のフィードオイルを添加することで「食い」を良好にすることができる。また、添加する油量によっては粘度調整、乾燥防止、冷凍時の硬化緩和などの効果も期待できる。
(刺し餌生成工程S11)混練後3〜5mmのメッシュの金網を通して、細長く形成し、さらに短く切って一旦粒状に形成する。
次に、粒状に形成されたつなぎ3を、残部(つなぎ以外の釣り餌)に戻して満遍なく混ぜる。このようにつなぎ3を粒状に形成したため、つなぎ3が一部に偏在することなく全体に均一に拡散する。全体として米粉(分離材2)で被覆されたアミエビ(主要部1)は、そのままの形状を保ちつつ、つなぎ3により複数のアミエビを含んだ大きな団子状に形成できるようになる。
このとき、釣り餌の粘度等から判断して、米粉を適宜混ぜながら水分を調整する水分再調整工程を入れてもよい。
(冷凍工程S12)上述のように刺し餌生成工程S11で製造した釣り餌は、特定の形状とせず容器に詰め、急速冷凍をする。なお、予め刺し餌としての形状を形成し、これらを容器に詰めて急速冷凍をしてもよく、また、刺し餌としての形状を形成したものの表面に分離材2をまぶして、冷凍時に分離しやすくすることも好ましい。なお、冷凍工程S12を省略して、冷蔵、パーシャルフリーズの状態で流通販売してもよい。
上記第2の実施形態の刺し餌用の釣り餌によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2の実施形態では、前記の第1の実施形態の撒き餌として分離しやすいという効果以外の効果(1)〜(11)と同等の効果がある。
(2)加えて、多数のアミエビを所定の形状に成形して刺し餌として釣り針に簡単に装着できるという効果もある。このとき、刺し餌でありながら、ゆっくり海中で溶解していく過程で、撒き餌と同様の集魚効果を発揮する。
(3)また、つなぎ3を釣り餌の主要部1と同じアミエビで構成することで、つなぎ3自体にも集魚効果が期待できる。
(4)さらに、つなぎ3に養魚飼料用油脂(フィードオイル)を添加することで、釣り堀などで畜養されている対象魚の嗜好に合わせた餌とすることができるので、釣り堀で食いの良い餌とすることができる。
(5)なお、このように製造したものを撒き餌として使用することを妨げるものではない。
(第3の実施形態)
ここで、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態の刺し餌生成工程S11に続いての工程を、圧縮工程、切断工程としたものである。
刺し餌生成工程S11のあとに、圧縮工程として適当な大きさ、例えば直径10cm、厚さ3cm程度に成形した刺し餌を、所定の圧力、例えば圧力100kPa程度でプレス機などで圧力を掛け、円板状に押し固め、厚さ2cm程度とする。これを、切断工程として2×2cmに切ってサイコロ状に形成する。
この後、第1の実施形態に示す、分離・被覆工程、調味工程S5、着色工程S6、寝かせ工程S7、水分再調整工程S8、冷凍工程S9と同様の工程を適宜行うこともできる。
形成後は、状態に応じて、その後、冷蔵保存又は冷凍保存する。
(1)第3の実施形態では、このように製造したものは、押し固められており、針にも刺しやすいが形崩れもしにくい。
(2)また、水中でもゆっくり溶解するため、長時間刺し餌としての形状を保つ。その間も、溶解しながら集魚効果を発揮する。
なお、本実施形態に示される技術的思想を以下に付記する。
(付記1)請求項1に記載の釣り餌において、前記生餌は、解凍された生餌であることを特徴とする釣り餌。
冷凍保存が必要な生餌に好適な釣り餌であるからである。
(付記2)請求項5に記載の釣り餌の製造方法において、前記水分調整工程は、解凍した生餌を排水可能な場所に載置して水を切る工程と、遠心脱水機により所定の水分量にする脱水工程とからなることを特徴とする釣り餌の製造方法。
重力及び遠心脱水機による脱水であれば、原料となる生餌、特にアミエビのような破壊されやすい生餌を崩さないように脱水できる。
(付記3)請求項5に記載の釣り餌の製造方法において、前記被覆工程と共に、又は前記被覆工程に続き、アミノ酸若しくは、魚介類・畜肉由来の粉末から選択された調味材を混入する調味工程を含むことを特徴とする釣り餌の製造方法。
このような調味材を混入することで化学的な集魚効果をさらに高めることができる。
(付記4)請求項5に記載の釣り餌の製造方法において、前記被覆工程と共に、又は前記被覆工程に続き、着色料を混入する着色工程を含むことを特徴とする釣り餌の製造方法。
このような着色料を混入することで視覚的な集魚効果を高めることができる。
(付記5)請求項5に記載の釣り餌の製造方法において、前記被覆工程の後で、被覆された分離材に水分が浸透するのを待機する寝かせ工程と、さらに、分離材を被覆する水分再調整工程を備えたことを特徴とする釣り餌の製造方法。
このような、水分再調整工程を行うことで、分離材2の付着を安定させるとともに、釣り餌同士の付着を防止することができる。
(付記6)請求項2に記載の釣り餌において、混練する前記釣り餌の一部に、油脂を添加することを特徴とする釣り餌。
油脂、特に養魚飼料用油脂を添加することで、対象魚の嗜好に合致する釣り餌とすることができる。
第1の実施形態の撒き餌用の釣り餌を、主要部1が露出するように表面の分離材2を除去した状態の図である。 第1の実施形態の撒き餌用の釣り餌の製造工程を示すフローチャートである。 第2の実施形態の刺し餌用の釣り餌を、釣り針4に装着した状態を示す図である。 第2の実施形態の刺し餌用の釣り餌の製造工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1…主要部、2…分離材、3…つなぎ、4…釣り針。

Claims (6)

  1. 餌として目的の大きさに形成され、水分が調整された生餌からなる主要部と、粉状物からなる分離材とを備え、
    凝固しない程度に乾燥した前記分離材で前記主要部のそれぞれを被覆し、前記主要部同士が前記分離材により分離可能な状態で冷凍されたことを特徴とする釣り餌。
  2. 餌として目的の大きさに形成され、水分が調整された生餌からなる主要部と、粉状物からなる分離材とを備え、
    凝固しない程度に乾燥した前記分離材で前記主要部のそれぞれを被覆するとともに、生餌を混練し糊状としたものを、前記分離材で被覆した主要部のバインダとして加え、所定形状に形成可能にしたことを特徴とする釣り餌。
  3. 請求項2に記載の釣り餌において、圧縮することで形状を安定させるとともに、刺し餌として所定の形状に形成したことを特徴とする釣り餌。
  4. 前記分離材は穀物若しくは芋類を含む植物由来の全体を粉砕し若しくは澱粉質を抽出し、加熱しないで乾燥させた粉状物であることを特徴とする請求項1に記載の釣り餌。
  5. 冷凍のアミエビを解凍し、自然に水を切った後の全質量の20%〜40%の水分を脱水し、その後1尾ずつを分離させながらうるち米を粉砕した米粉をまぶし、前記アミエビのそれぞれが撒き餌として分離可能な状態で冷凍されたことを特徴とする釣り餌。
  6. 釣り餌の主要部を成す原料の水分を調整する水分調整工程と、
    同水分調整工程で水分を調整された主要部を分離しながら、同主要部のそれぞれの表面に粉状物からなる分離材を被覆する被覆工程と、
    同被覆工程で分離材を被覆された主要部を凍結させる冷凍工程と
    を備えたことを特徴とする釣り餌の製造方法。
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