JP2005211061A - 魚釣餌及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の魚釣り餌には、釣り針から外れ易い、大魚が摂取する前に小魚により食べ尽くされ易い、または集魚性に乏しく、魚を誘引するために撒き餌を必要とするという釣り餌の課題があった。本発明は、この課題を解決しようとするものである。
【解決手段】食肉、獣肉、家畜肉などの硬い繊維状組織に、酪農品の臭いを浸透させ魚の誘引効果を持たせることにより、釣り針から外れ難く、小魚によって摂取され難い釣り餌を見出した。食肉、獣肉または家畜肉、特に、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉と酪農品、特にチーズあるいは粉末チーズホエーが混合された魚釣餌を提供する。
【解決手段】食肉、獣肉、家畜肉などの硬い繊維状組織に、酪農品の臭いを浸透させ魚の誘引効果を持たせることにより、釣り針から外れ難く、小魚によって摂取され難い釣り餌を見出した。食肉、獣肉または家畜肉、特に、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉と酪農品、特にチーズあるいは粉末チーズホエーが混合された魚釣餌を提供する。
Description
本発明は、魚釣りに好適な餌とその製造方法に関するものである。
従来から魚釣りに供されてきた餌としては、みみず、ごかい、えび、あみえび、あさりの剥き身、あけみ貝、魚介類の切り身などが知られているが、いずれも釣り針から外れ易い、大魚が摂取する前に小魚に食べ尽くされ易い、または集魚性に乏しいという問題があった。
本発明は、従来の魚釣り餌のこれらの問題、すなわち、釣り針から外れ易い、大魚が摂取する前に小魚により食べ尽くされ易い、または集魚性に乏しく、魚を誘引するために撒き餌を必要とするという釣り餌の課題を解決するものである。
食肉、獣肉、家畜肉などの硬い繊維状組織に、チーズなどの酪農品の臭いを浸透させ魚の誘引効果を持たせることにより、釣り針から外れ難く、小魚によって摂取され難い釣り餌になることを見出した。
即ち、本発明の第1は、食肉、獣肉、または家畜肉と酪農品からなる魚釣餌に関する。より好ましい態様は、食肉、獣肉または家畜肉が、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉のうちから選ばれる少なくとも1種である。また、別の好ましい態様は、酪農品が、チーズあるいは粉末チーズホエーである。本発明の第2は、家畜肉または獣肉の切り身と酪農品を混合し、浸漬処理することを特徴とする魚釣餌の製造方法である。
本発明の魚釣餌は、肉類の繊維組織を利用することにより釣り針から外れ難い釣り餌となる。また、肉類に酪農品の臭いを浸透させることにより魚の誘引効果のある釣り餌となる。更に、肉類を短時間加熱処理することにより肉組織が硬化し、釣り針から外れ難く、小魚に消費され難い釣り餌となる。
食肉、獣肉、家畜肉などの硬い繊維状組織を利用し、釣り針から外れ難く、小魚により食べ尽くされ難い釣り餌になる。また、肉類と酪農品に水を加え加熱することにより肉組織が硬化し、釣り針から外れ難く、小魚に消費され難い魚の誘引効果がある釣り餌となる。加熱処理により食肉、内臓肉、獣肉を硬化させると同時に、酪農品の臭いを食肉、内臓肉、獣肉に浸透させることで、釣り針から外れ難く、小魚により食べ尽くされ難い集魚効果のある釣り餌を製造することができる。
食肉、獣肉または家畜肉としては、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉、山羊肉、鹿肉、野牛肉、水牛肉、犬肉が挙げられるが、針がかりのよさ、針のはずれにくさ、入手の容易さの点で、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉が好ましく、更に酪農品との混合しやすさ、集魚性の点で、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉が特に好ましい。
酪農品としては、チーズ、粉末チーズホエー、発酵バター、ヨーグルトが挙げられるが、臭いの強さ、肉類への臭いの浸透しやすさの点で、チーズ、粉末チーズホエーが好ましい。
酪農品としては、チーズ、粉末チーズホエー、発酵バター、ヨーグルトが挙げられるが、臭いの強さ、肉類への臭いの浸透しやすさの点で、チーズ、粉末チーズホエーが好ましい。
本発明の魚釣餌を作製するための原料混合割合は以下の通りである。
(イ)水を添加しない場合は、肉類30%以上98%以下、酪農品2%以上70%以下であるが、経済性の点で好ましくは、肉類50%以上90%以下、酪農品10%以上50%以下である。
(ロ)水を添加する場合は、(イ)混合物60%以上95%以下、水5%以上50%以下である。
(イ)水を添加しない場合は、肉類30%以上98%以下、酪農品2%以上70%以下であるが、経済性の点で好ましくは、肉類50%以上90%以下、酪農品10%以上50%以下である。
(ロ)水を添加する場合は、(イ)混合物60%以上95%以下、水5%以上50%以下である。
(イ)において、酪農品としてチーズを使用する場合は、肉類50%以上90%以下、チーズ10%以上50%以下が好ましく、粉末チーズホエーを使用する場合は、肉類50%以上80%以下、粉末チーズホエー20%以上50%以下が好ましい。
本発明の魚釣餌において、食肉、獣肉または家畜肉と酪農品が主要構成成分であるが、本発明の効果を失わない範囲で、従来用いられている成分を添加しても問題ない。その成分としては、魚粉、魚油、魚貝類のミンチ、魚介類の内臓ミンチ、鶏の内臓ミンチなどが挙げられる
製造に当たっては、食肉、獣肉、または家畜肉を5mm以上50mm以下のサイズにカットする。次いで、酪農品の臭いを浸透させるために浸漬処理を行う。水を添加しない場合は、原料を良く混合した後、室温以下の冷暗所で一時間以上浸漬させる。水を添加する場合には、混合物を3分以上30分間以内、煮沸し肉を硬化させ、酪農品の臭いを浸透させる。
酪農品の臭い浸透処理した未硬化処理肉、あるいは熱硬化処理肉は、袋詰め後そのまま冷蔵保管あるいは冷凍保管されるか、または袋詰め後低温殺菌され、室温保管または冷蔵保管、あるいは冷凍保管されて、釣り餌として販売、使用される。
(実施例1)
10mm、10mm、20mmの短冊形に切った牛肉200グラムを200グラムの粉末パルメザンチーズとプラスティックバッグ内で良く混合し、一昼夜、冷蔵庫で臭いの浸透処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取り替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛7匹であった。
10mm、10mm、20mmの短冊形に切った牛肉200グラムを200グラムの粉末パルメザンチーズとプラスティックバッグ内で良く混合し、一昼夜、冷蔵庫で臭いの浸透処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取り替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛7匹であった。
(比較例1)
餌にゴカイを用いた以外は、実施例1と同様にした。ゴカイの取り替えは頻繁に必要であり、釣果はキス4匹であった。
餌にゴカイを用いた以外は、実施例1と同様にした。ゴカイの取り替えは頻繁に必要であり、釣果はキス4匹であった。
(実施例2)
10mm、10mm、20mmの短冊形に切った豚肉180グラムを20グラムの粉末パルメザンチーズとプラスティックバッグ内で良く混合し、室温で一時間、臭いの浸透処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取り替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛12匹であった。
10mm、10mm、20mmの短冊形に切った豚肉180グラムを20グラムの粉末パルメザンチーズとプラスティックバッグ内で良く混合し、室温で一時間、臭いの浸透処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取り替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛12匹であった。
(比較例2)
餌にサンドシュリンプを用いた以外は、実施例2と同様にした。サンドシュリンプの取り替えは頻繁に必要であり、釣果はキス4匹であった。
餌にサンドシュリンプを用いた以外は、実施例2と同様にした。サンドシュリンプの取り替えは頻繁に必要であり、釣果はキス4匹であった。
(実施例3)
10mm、10mm、20mmの短冊形に切った牛肉200グラムと粉末チーズホエー200グラムを400グラムの水を入れた鍋で混合し30分間煮沸処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛4匹あった。
10mm、10mm、20mmの短冊形に切った牛肉200グラムと粉末チーズホエー200グラムを400グラムの水を入れた鍋で混合し30分間煮沸処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛4匹あった。
(比較例3)
餌にサンドシュリンプを用いた以外は、実施例3と同様にした。サンドシュリンプの取り替えは頻繁に必要であり、釣果は黒鯛1匹とキス3匹であった。
餌にサンドシュリンプを用いた以外は、実施例3と同様にした。サンドシュリンプの取り替えは頻繁に必要であり、釣果は黒鯛1匹とキス3匹であった。
(実施例4)
5mm、10mm、30mmの短冊形に切ったカンガルー肉200グラムとチェダーチーズ20グラムを22グラムの水を入れた鍋で混合し、3分間煮沸処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取り替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛5匹であった。
5mm、10mm、30mmの短冊形に切ったカンガルー肉200グラムとチェダーチーズ20グラムを22グラムの水を入れた鍋で混合し、3分間煮沸処理し製造した餌を、オーストラリア、ゴールドコーストのブロードウォーターで釣りに供した結果、本発明による餌の針掛りは良好で、取り替え頻度はゼロ、釣果は23センチ以上の黒鯛5匹であった。
(比較例4)
餌にサンドシュリンプを用いた以外は、実施例4と同様にした。サンドシュリンプの取り替えは頻繁に必要であり、釣果はキス3匹であった。
餌にサンドシュリンプを用いた以外は、実施例4と同様にした。サンドシュリンプの取り替えは頻繁に必要であり、釣果はキス3匹であった。
Claims (7)
- 食肉、獣肉または家畜肉と酪農品からなる魚釣餌。
- 食肉、獣肉または家畜肉が、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉のうちから選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の魚釣餌。
- 食肉、獣肉または家畜肉が加熱処理されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の魚釣餌。
- 酪農品が、チーズあるいは粉末チーズホエーである請求項1〜3記載の魚釣餌。
- 食肉、獣肉または家畜肉の切り身と酪農品を混合し、浸漬処理することを特徴とする魚釣餌の製造方法。
- 食肉、獣肉または家畜肉が、牛肉、牛横隔膜、豚肉、羊肉、カンガルー肉、馬肉のうち少なくとも1種である請求項5記載の魚釣餌の製造方法。
- 酪農品が、チーズあるいは粉末チーズホエーである請求項5または6記載の魚釣餌の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004056824A JP2005211061A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 魚釣餌及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004056824A JP2005211061A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 魚釣餌及びその製造方法 |
Publications (1)
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JP2004056824A Pending JP2005211061A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 魚釣餌及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2005211061A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008271860A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Shinji Makino | 釣り餌及びその製造方法 |
CN107094728A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-08-29 | 江苏绿洲园艺绿化有限公司 | 一种鱼饵及其制备方法 |
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2004
- 2004-01-30 JP JP2004056824A patent/JP2005211061A/ja active Pending
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