JP4868489B2 - 低アルカリ水ガラスの製造方法及び地盤改良注入材の製造方法 - Google Patents

低アルカリ水ガラスの製造方法及び地盤改良注入材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、低アルカリ水ガラスの製造方法及び地盤改良注入材の製造方法に関するものである。より詳しくは、低アルカリ水ガラスが、コロイダルシリカなどと類似した成分比を示す、新たな材料になる場合に関するものである。
従来から、SiO2濃度10質量%以上、SiO2/Na2Oモル比20以上の成分比を示す物質として、アルカリ型コロイダルシリカがある(例えば、特許文献1参照。)。このコロイダルシリカは、バインダー等として利用されるほか、現在では、窯業、精密鍛造等の分野でも幅広く利用されるようになっている。しかしながら、コロイダルシリカは、酸性シリカゾルにアルカリを加えるという、複雑な製造工程をともなう。また、コロイダルシリカは、活性シラノールの熱による失活処理が行われているため、水ガラスに比べて、結合力が弱い。
そこで、これらの問題点を有しないものとして、水ガラスを電気透析によって、低アルカリ化して、コロイダルシリカと同様の成分比を示す低アルカリ水ガラスを製造することが考えられる。しかしながら、水ガラスを電気透析によって、低アルカリ化しようとしても、途中で、水ガラスがゲル化して、イオン交換膜に付着してしまうため、十分に低アルカリすることができない。
そこで、水ガラスを電気透析によって、ある程度まで低アルカリ化した後に、膜分離によって、高濃度化・更なる低アルカリ化をする方法が考えられる。しかしながら、この方法においては、膜分離によって、十分に高濃度化することができるものの、膜分離は、アルカリ分を水分に混入させて分離させるという消極的な低アルカリ化であり、アルカリ分を積極的に引き抜くものではないため、十分に低アルカリ化することができない。
一方、水ガラスは、コロイダルシリカほど高モル比にしなくても、SiO2濃度が10〜15質量%、SiO2/Na2Oモル比が8〜20未満の低アルカリ水ガラスにすれば、新たな材料として、著しく用途が広がる。例えば、更に低アルカリ化して、高モル比とすることにより、コロイダルシリカと同様の機能を有する材料として利用することができる。また、反応材を添加することによって、地盤改良注入材として利用することができる。しかしながら、水ガラスは、前述したように、電気透析によって、低アルカリ化しようとすると、安定性がなくなり、ゲル化してしまう。新たな材料とするためには、当然、ある程度の長期保存が、可能である必要があり、この安定性がなくなるとの問題は、致命的である。また、前述したように、電気透析及び膜分離の組み合わせによって、高濃度化・低アルカリ化しようとしても、十分に低アルカリ化することができないとの問題がある。さらに、コロイダルシリカの製造方法を応用して、酸性シリカゾルにアルカリを加えることにより、かかる低アルカリ水ガラスを製造することも考えられるが、この方法には、コロイダルシリカ製造の場合と同様に、製造工程が複雑化する、結合力が弱くなる、との問題がある。
特開2001−294417号公報
本発明の主たる課題は、製造工程が単純で、十分な結合力を有し、十分に高濃度化・低アルカリ化されていながら、安定性もある低アルカリ水ガラスの製造方法、及びこの方法により得られた低アルカリ水ガラスから地盤改良注入材を製造する方法を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
水ガラスを、弱酸性陽イオン交換樹脂が充填された流動床内に流通させ、この流動床から貯留槽、この貯留槽から前記流動床と循環させて低アルカリ化するとともに、
この低アルカリ化の進行度をpHに基づいて測定し、この測定値に基づいてSiO2/Na2Oモル比を調節することにより、SiO2濃度10〜15質量%、SiO2/Na2Oモル比8以上20未満の低アルカリ水ガラスを得ることを特徴とする、低アルカリ水ガラスの製造方法。
〔請求項2記載の発明〕
前記低アルカリ化の段階においてはSiO2濃度を13質量%未満としておき、前記低アルカリ化した後、膜分離によって、SiO2濃度が13質量%以上となるよう高濃度化する、請求項1記載の低アルカリ水ガラスの製造方法。
〔請求項3記載の発明〕
弱酸性陽イオン交換樹脂として、ゲル型の樹脂を用いた、請求項1又は請求項2記載の低アルカリ水ガラスの製造方法。
〔請求項4記載の発明〕
請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法によって得た低アルカリ水ガラスを、6時間以上経過後、更に弱酸性陽イオン交換樹脂によって、SiO2/Na2Oモル比が20以上となるまで、低アルカリ化する、低アルカリ水ガラスの製造方法。
〔請求項5記載の発明〕
請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法によって得た低アルカリ水ガラスに、反応材としてトリアセチン又は乳酸エチルを出来上がる固結体がpH3.5〜8.6となるように添加する、ことを特徴とする地盤改良注入材の製造方法。
(主な作用効果)
本発明の製造方法は、水ガラスを低アルカリ化するだけであり、いったん脱アルカリ状態にし、その後、アルカリを添加して、低アルカリ状態にするものではないので、製造方法が単純である。また、活性シラノールの熱による失活処理をともなわないので、十分な結合力を有する。さらに、得られる低アルカリ水ガラスが、十分に高濃度化・低アルカリ化され、しかも安定性を有するものとなる。
本発明によると、製造工程が単純で、十分な結合力を有し、十分に高濃度化・低アルカリ化されていながら、安定性もある低アルカリ水ガラスの製造方法、及びこの方法により得られた低アルカリ水ガラスから地盤改良注入材を製造する方法となる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
〔水ガラス〕
本発明において使用することができる水ガラスは、その種類が特に限定されない。例えば、JIS1408規定の珪酸ソーダ(XNa2O・YSiO2)相当品、すなわち、JIS1号、2号、3号水ガラスや、珪素を溶解してモル比(SiO2/Na2O)4程度の高モル比とした水ガラスなどを使用することができる。また、ナトリウム以外のアルカリ金属、すなわち、カリウムやリチウムなどを成分とするものをも使用することができる。本実施の形態では、JIS3号水ガラスを使用した。JIS3号水ガラスは、SiO2(28〜30質量%)、Na2O(9〜10質量%)及び水(残部)からなるものであり、モル比(SiO2/Na2O)が2.8〜3.33とされる。
なお、本発明の名称として、水ガラスという言葉を用いているのは、アルカリ金属がナトリウムであることに限定する趣旨ではない。
〔製造方法〕
本形態においては、水ガラスを、弱酸性陽イオン交換樹脂と接触させて、低アルカリ化し、SiO2濃度10〜15質量%、SiO2/Na2Oモル比8以上20未満とする。陽イオン交換樹脂として、弱酸性の樹脂を用いるのは、水ガラスの急激な低アルカリ化を防止して、水ガラスを安定したままの状態で、8以上の高モル比とするためである。
水ガラスを、弱酸性陽イオン交換樹脂と接触させる方法は、特に限定されない。例えば、図1の(1)に示すように、反応槽12内に、水ガラス及び弱酸性陽イオン交換樹脂14を供給し、撹拌手段たる撹拌羽根13で撹拌し、所定時間撹拌後に、反応槽12から、低アルカリ水ガラスGを抜き取る方法(バッチ式)を、例示することができる。また、この他、図1の(2)に示すように、水ガラスを、貯留槽15から吸着流動床等の流動床16、この流動床16から貯留槽15と、循環させ、所定時間循環後に、貯留槽15から、低アルカリ水ガラスGの一部を抜き取る方法(セミバッチ式)なども、例示することができる。なお、図示例では、流動床16内に、弱酸性陽イオン交換樹脂14が充填されており、貯留槽15からの水ガラスを下側から上側に向かって流通させることにより、水ガラスと弱酸性陽イオン交換樹脂14とを、流速により接触、撹拌する仕組みとなっている。また、符号11は、次に説明する低アルカリ化の進行度を測定するための、pH測定装置である。
水ガラスは、陽イオン交換樹脂と接触すると、ナトリウムイオン等のアルカリイオンが陽イオン交換樹脂に吸着されて、pHが低下する。したがって、水ガラスの急激な低アルカリ化が防止されると、pHに基づいて、低アルカリ化の進行度を測定し、この測定値に基づいて、希望するモル比に調節することができるようになる。そこで、本形態においては、弱酸性陽イオン交換樹脂による低アルカリ化を、流動床を用いて、バッチ式(回分式)及びセミバッチ式(半回分式)の少なくとも一方で行い、かつ、低アルカリ化の進行度を、pHに基づいて測定するとよい。弱酸性陽イオン交換樹脂による低アルカリ化を、バッチ式及びセミバッチ式の少なくとも一方で行うことにより、pHに基づいて、低アルカリ化の進行度を、正確に測定することができるようになる。また、弱酸性陽イオン交換樹脂による低アルカリ化を、流動床を用いて行うことにより、樹脂及び水ガラスが流動することになるため、バッチ式又はセミバッチ式で、しかもSiO2濃度が10質量%以上の高濃度であるとしても、水ガラスがゲル化しない。この際、水ガラスのpH測定装置は、特に限定されない。公知の測定装置を使用することができる。また、低アルカリ化の進行速度を、微調整したい場合は、例えば、弱酸性陽イオン交換樹脂の量を変化させるとよい。
弱酸性陽イオン交換樹脂による低アルカリ化を、バッチ式及びセミバッチ式の少なくとも一方で行う場合は、弱酸性陽イオン交換樹脂によって、低アルカリ化した後、更に膜分離によって、設計濃度(所定濃度、希望する濃度)となるよう高濃度化するとよい。弱酸性陽イオン交換樹脂による低アルカリ化を、バッチ式又はセミバッチ式で行う場合は、SiO2濃度を設計濃度に正確に一致させておくのが難しく、膜分離によって高濃度化(調節)して、設計濃度に一致させるほうが、効率的なためである。なお、高濃度化すること自体のメリットとしては、例えば、輸送コストを削減することができる点などを、挙げることもできる。
この膜分離のための装置は、特に限定されず、例えば、図2に示す装置を例示することができる。すなわち、本装置は、イオン交換樹脂による処理装置10において、低アルカリ化された低アルカリ水ガラス(途中品)Gを受け入れる処理槽3と、この処理槽3からの液を膜分離する膜分離装置4と、から主になる。本装置の具体的な稼動のさせ方は、特に限定されない。図2の右上段に示すように、バッチ式(回分式)とすることも、図2の右中段に示すように、セミバッチ式(半回分式)とすることも、図2の右下段に示すように、連続式とすることもできる。本膜分離装置4においては、低アルカリ水ガラスGから透過液として水分が分離されるため、SiO2濃度(シリカ濃度)が高まることになる。
本膜分離装置4の膜としては、例えば、NF膜(ナノフィルトレーション膜)、UF膜(限外ろ過膜)を使用することができる。これらの膜によると、低アルカリ水ガラスG中のアルカリも水分(透過液)に混入して、分離されることになるため、より低アルカリ化するに好ましいものとなる。これに対し、本膜分離装置4の膜として、RO膜(逆浸透膜)を使用すると、低アルカリ化効果が得られなくなる。
本膜分離装置4の膜の構造、性能などは、特に限定されない。例えば、スパイラル膜、キャピラリー膜、チューブラー膜、カートリッジ膜、平膜などを使用することができる。さらに、溶液の流れと膜面との接触方向も何ら限定されるものではない。例えば、膜面に垂直に液を流す全量ろ過方式とすることも、膜面と平行に液を流し液の流れの側方でろ過を行うクロスフローろ過方式とすることもできる。ただし、分画分子量1000〜150000の膜を使用するのが好ましく、分画分子量10000〜100000の膜を使用するのがより好ましく、分画分子量20000〜50000の膜を使用するのが特に好ましい。
以上のNF膜又はUF膜としては、疎水性が強い膜、耐pHレンジ1〜14の膜を使用するのが好ましい。疎水性が強い膜によると、シリカや微生物などの親水性物質による汚れが少なくなる。また、耐pHレンジ1〜14の膜によると、苛性ソーダによる付着シリカの洗浄が可能となる。疎水性が強く、かつ耐pHレンジ1〜14の膜としては、例えば、NADIR(以上、ナディアフィルトレーション社製、材質:ポリエーテルサルホン)を例示することができる。
本膜分離によって、いかなる濃度に上昇させるかは、特に限定されない。ただし、設計SiO2濃度が13質量%以上である場合は、弱酸性陽イオン交換樹脂による低アルカリ化の段階においては、SiO2濃度を13質量%未満としておき、そこからの高濃度化を膜分離によるのが好ましい。弱酸性陽イオン交換樹脂による低アルカリ化を、SiO2濃度13質量%以上で行うと、得られる低アルカリ水ガラスの粘度が高くなり、樹脂との分離に手間がかかるようになるためである。本発明者が試験したところによると、分画分子量20000のUF膜(ろ過圧力0.2MPa、平膜、デッドエンド式)を使用して、シリカ濃度を14質量%以上とした場合は、1ヶ月後においてもゲル化することがなく、安定していた。
本形態において、弱酸性陽イオン交換樹脂としては、ゲル型の樹脂を用いるのが好ましい。本発明者が、試験したところによると、ハイポーラス(多孔質)型の樹脂を用いた場合は、得られる低アルカリ水ガラスが、懸濁してしまうことがあった。これは、ハイポーラス型の樹脂を用いると、樹脂と水ガラスとの接触面積が広く、急激に低アルカリ化するため、シリカが析出してしまったことによると考えられる。また、ハイポーラス型の樹脂は、強度が弱いため、特に、流動床を用いると、細かい粒状の樹脂が発生し、この樹脂の周りにゲルが発生して、懸濁が生じてしまったものと考えられる。
本形態において、低アルカリ水ガラスを、例えば、コロイダルシリカのように、SiO2/Na2Oモル比が20以上となるまで低アルカリ化する場合は、水ガラスを、イオン交換樹脂によって、SiO2/Na2Oモル比20未満の範囲で低アルカリ化し、所定時間後、更に弱酸性陽イオン交換樹脂によって、SiO2/Na2Oモル比が20以上となるまで、低アルカリ化するとよい。水ガラスを、1回の処理で、SiO2/Na2Oモル比20以上となるまで低アルカリ化すると、水ガラスが、ゲル化してしまうためである。所定時間(1回目の処理終了から2回目の処理開始までの時間)は、シリカ粒子が安定化するための時間であり、6時間以上が好ましい。ゲル化の防止という観点から、模擬試験を行って適宜決定するとよい。
〔用途等〕
次に、本発明による低アルカリ水ガラスの用途について、説明する。
(地盤改良注入材)
本発明の低アルカリ水ガラスを、地盤改良注入材とする場合は、かかる低アルカリ水ガラスに、反応材を添加する。反応材としては、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、ポリリン酸、ほう酸、炭酸等の無機酸、酢酸、酒石酸、クエン酸等の有機酸などを例示することができる。
低アルカリ水ガラスと反応材とによる地盤改良注入材の作液は、低アルカリ水ガラスを撹拌しながら反応材を投入するだけで足りる。したがって、極めて簡易であり、また、撹拌槽を用いることなく、ラインミキサー等で作液することもできる。作液した地盤改良注入材は、一液の注入材として適宜の注入管を用いて地盤に注入することができる。
低アルカリ水ガラスは、当然、低アルカリ化されているため、少量の反応材を使用するだけで地盤改良注入材とすることができる。また、地盤改良注入材に含まれるアルカリ性陽イオン及び酸の濃度が低くなるので、環境への影響も少なくなる。
この際、反応材としては、有機酸エステルを使用するのが好ましい。これは、水ガラス使用物と比して、固結物が中性でありながら、強度の低下がなく長いゲルタイムをとることができるためである。
有機酸エステルとしては、例えば、脂肪族カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル、脂肪族スルホン酸エステル、芳香族スルホン酸エステルなどを、より具体的には、リンゴ酸ジエチル、トリアセチン、乳酸エチル、クエン酸トリエチル、ジアセチン、パラトルエンスルホン酸−n−プロピル、パラトルエンスルホン酸イソプロピル、パラトルエンスルホン酸イソブチル、パラトルエンスルホン酸−n−ブチル、ベンゼンスルホン酸−n−プロピル、ベンゼンスルホン酸イソプロピル、ベンゼンスルホン酸イソブチル、サリチル酸−n−プロピル、サリチル酸イソプロピル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸−n−ブチル、4−ニトロ安息香酸−t−ブチル、メタクリル酸−t−ブチル、アクリル酸−t−ブチル、マロン酸−t−ブチル、ブロモ酢酸−t−ブチルなどを使用することができる。ただし、リンゴ酸ジエチルを使用するのが好まく、特に、トリアセチン、乳酸エチルを使用するのが好ましい。トリアセチン、乳酸エチルは、加水分解すると、それぞれ酢酸又は乳酸を生成して低アルカリ水ガラスと中和反応する。そして、酢酸のpKaは4.56、乳酸のpKaは3.66なので、多少過剰に添加したとしても、pKaより低いpHとはなりにくく、固結体をpH3.5以上とするに好適である。
ここで、有機酸エステルの添加量は、出来上がる固結体が、pH3.5〜8.6となるように行うのが好ましく、pH5.8〜8.6となるように行うのがより好ましい。pH3.5未満とすると、有機酸エステルの添加にともなって副生成されるアルコールによって、シリカの脱水反応がおこり、ゲルタイムの短縮や、注入による固結体の収縮が生じるおそれがある。他方、pH8.6超とすると、注入による固結体の自己溶解反応が確実に防止されないおそれがある。
なお、水珪酸〔H2SiO2(OH)2〕の酸解離定数は、pKa1=9.86、pKa2=13.1であるので、固結物のpHが8.86以下であると、シラノール基(Si−OH)は、90%以上がSi−OH型で、Si−O-型の電離した状態のシラノール基は10%以下であると考えられる。また、Si−OHは、非常に不安定で他のSi−OHと重合して不活性(不溶性)な結合状態をとるものと考えられる。したがって、固結体をpH8.6以下とすれば、自己溶解反応は起こりにくくなるものと考えられる。
(セメントの急硬剤・増粘剤)
本発明の低アルカリ水ガラスを、セメントの急硬剤・増粘剤の原料とする場合は、単にかかる低アルカリ水ガラスを、そのまま使用することができる。低アルカリ水ガラスは、通常の水ガラスと異なり、カルシウムとの反応性が非常に高いため、急硬性・増粘性に優れることになる。
(トンネル覆工面等のコーティング剤)
本発明の低アルカリ水ガラスを、トンネル覆工面のコーティング剤の原料とする場合は、かかる低アルカリ水ガラスを、そのまま、又は更に低アルカリ化して使用することができる。低アルカリ水ガラスを塗布・乾燥させると、シリカ膜が形成されるところ、かかるシリカ膜は耐酸性性能を有するため、トンネル覆工面等の中性化され易いコンクリート面に塗工し、もって中性化の防止を図ることが可能となる。
(コロイダルシリカ相当品)
本発明の低アルカリ水ガラスは、更に低アルカリ化して(モル比8以上20未満の場合)、又はそのままで(モル比20以上の場合)、コロイダルシリカ相当品とすることができる。
(水処理凝集剤)
本発明の低アルカリ水ガラスは、例えば、鉄などと反応させて、水中の懸濁浮遊物質を凝集させる凝集剤として、使用することができる。
次に、本発明の実施例を説明する。
〔試験例1〕
SiO2濃度が15.0(質量/容量)%(13.0(質量/質量)%)の希釈3号水ガラス675ml(総Na量:1.08mol)と、弱酸性ハイポーラス型の陽イオン交換樹脂300ml(イオン交換容量1.17eq/ml)とを、スリーワンモーターにて、700rpmで撹拌した。pH及びモル比の経時変化、並びに、得られた低アルカリ水ガラスの性質を、調べた。結果を、それぞれ図3,表1に示した。
Figure 0004868489
〔試験例2〕
試験例1を、SiO2濃度が12.0(質量/容量)%(10.7(質量/質量)%)の希釈3号水ガラス700ml(総Na量:0.90mol)と、弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂185ml(イオン交換容量0.74eq/ml)とに変えて、試験を行った。結果を、図4,表1に示した。
〔試験例3〕
試験例1を、SiO2濃度が10.0(質量/容量)%(9.1(質量/質量)%)の希釈3号水ガラス1800ml(総Na量:1.93mol)と、弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂420ml(イオン交換容量1.68eq/ml)とに変えて、試験を行った。結果を、図5,表1に示した。
〔試験例4〕
試験例1を、SiO2濃度が12.0(質量/容量)%(10.7(質量/質量)%)の希釈3号水ガラス350ml(総Na量:0.45mol)と、弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂113ml(イオン交換容量0.45eq/ml)とに変えて、試験を行った。pH9.5のときにおける結果を、図6,表1に示した。
〔試験例5〕
試験例1を、SiO2濃度が15.0(質量/容量)%(13.0(質量/質量)%)の希釈3号水ガラス250ml(総Na量:0.40mol)と、強酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂250ml(イオン交換容量0.50eq/ml)とに変えて、試験を行った。結果を、図7,表1に示した。
〔試験例6〕
試験例1を、SiO2濃度が15.0(質量/容量)%(13.0(質量/質量)%)の希釈3号水ガラス375ml(総Na量:0.60mol)と、強酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂250ml(イオン交換容量0.50eq/ml)とに変えて、試験を行った。結果を、図8,表1に示した。
〔試験例7〕
まず、希釈3号水ガラスと弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂とを、スリーワンモーターにて、700rpmで撹拌し、2日間放置して、SiO2濃度が13.8(質量/容量)%(12.6(質量/質量)%)、SiO2/Na2Oモル比が11.9の溶液を得た。そして、この溶液1000ml(総Na量:0.37mol)と、弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂100ml(イオン交換容量0.40eq/ml)とを、スリーワンモーターにて、700rpmで撹拌した。この際の、pH及びモル比の経時変化、並びに、得られた低アルカリ水ガラスの性質を、調べた。結果を、それぞれ図9,表1に示した。なお、溶液のpHは、2日間放置の間に、9.8から10.7に上昇した。これは、経時変化とともにシリカが、結合、安定化し、分子内のナトリウムを放出するためと考えられる。
〔試験例8〕
試験例1を、SiO2濃度が15.0(質量/容量)%(13.0(質量/質量)%)の希釈3号水ガラス187.5ml(総Na量:0.30mol)と、強酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂250ml(イオン交換容量0.50eq/ml)とに変えて、試験を行った。pH9.1のときにおける結果を、図10,表1に示した。
〔試験例9〕
まず、希釈3号水ガラスと弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂とを、スリーワンモーターにて、700rpmで撹拌して、SiO2濃度が11.6(質量/容量)%(10.78(質量/質量)%)、SiO2/Na2Oモル比が13.7、比重(15℃)1.08の溶液を得た。そして、この溶液325gを、分画分子量20000のUF膜(ナディアフィルトレーション社製、φ75平膜)を使用して、デッドエンド式で、膜分離した。この際、ろ過圧力は0.2MPa、ろ過時間は70分、平均FLUXは18.0〔L/m2・h〕であった。結果を、表1に示した。なお、この膜分離に際しては、SiO2濃度が0.32(質量/質量)%、Na2O濃度が0.13(質量/質量)%、SiO2/Na2Oモル比が2.5、比重(15℃)が1.00の溶液が、93.7g排出された。
〔試験例10〕
まず、希釈3号水ガラスと弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂とを、スリーワンモーターにて、700rpmで撹拌して、SiO2濃度が11.5(質量/容量)%(10.63(質量/質量)%)、SiO2/Na2Oモル比が15.7、比重(15℃)1.08の溶液を得た。そして、この溶液325gを、分画分子量1000のNF膜(ナディアフィルトレーション社製、φ75平膜)を使用して、デッドエンド式で、膜分離した。この際、ろ過圧力は0.4MPa、ろ過時間は90分、平均FLUXは15.4〔L/m2・h〕であった。結果を、表1に示した。なお、この膜分離に際しては、SiO2濃度が0.17(質量/質量)%、Na2O濃度が0.10(質量/質量)%、SiO2/Na2Oモル比が1.8、比重(15℃)が1.00の溶液が、103.7g排出された。
〔試験例11〕
まず、希釈3号水ガラスと弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂とを、スリーワンモーターにて、700rpmで撹拌して、SiO2濃度が11.4(質量/容量)%(10.52(質量/質量)%)、SiO2/Na2Oモル比が13.9、比重(15℃)1.08の溶液を得た。そして、この溶液325gを、分画分子量100000のUF膜(ナディアフィルトレーション社製、φ75平膜)を使用して、デッドエンド式で、膜分離した。この際、ろ過圧力は0.1MPa、ろ過時間は100分、平均FLUXは14.0〔L/m2・h〕であった。結果を、表1に示した。なお、この膜分離に際しては、SiO2濃度が0.81(質量/質量)%、Na2O濃度が0.17(質量/質量)%、SiO2/Na2Oモル比が4.9、比重(15℃)が1.01の溶液が、104.4g排出された。
〔考察〕
(1)図3〜図5に示すように、ハイポーラス型の陽イオン交換樹脂を用いた場合(試験例1)よりも、ゲル型の陽イオン交換樹脂を用いた場合(試験例2,試験例3)の方が、反応速度が速くなった。ゲル型の樹脂よりも、ハイポーラス型の樹脂の方が、比表面積が広いため、本来、ハイポーラス型の樹脂を用いた場合の方が、反応速度が速くなるはずである。にもかかわらずゲル型の樹脂を用いた場合の方が、反応速度が速くなったのは、ハイポーラス型の樹脂は、表面がゲル化してしまい、かえって水ガラスとの接触面積が狭くなってしまったためと、考えられる。
(2)表1に示すように、ハイポーラス型の陽イオン交換樹脂を用いた場合(試験例1)は、ゲル型の陽イオン交換樹脂を用いた場合(試験例2,試験例3)に比べて、OD660が、著しく大きくなった。したがって、ハイポーラス型の樹脂を用いると、得られる低アルカリ水ガラスが、懸濁したものになり易いことがわかる。
(3)図6及び図10に示すように、1回の処理でモル比20以上まで低アルカリ化しようとした場合(試験例4及び試験例8)は、モル比が15を超えたところで、ゲル化してしまった。これに対し、図9に示すように、2回の処理に分けて低アルカリ化した場合(試験例7)は、モル比35.2まで低アルカリ化してもゲル化することはなく、表1に示すように、得られた低アルカリ水ガラスは、1ヶ月後においても、安定性を有するものとなった。したがって、モル比20以上まで低アルカリ化する場合は、2回の処理に分けると好ましいことがわかる。
(4)図7及び図8に示すように、強酸性の陽イオン交換樹脂を用いた場合(試験例5,試験例6)は、pHの変化が急激であったのに対し、図3〜図5に示すように、弱酸性の陽イオン交換樹脂を用いた場合(試験例1〜3)は、pHの変化が緩やかであった。したがって、弱酸性の樹脂を用いれば、pHに基づいて、低アルカリ化の進行度を測定することができることがわかる。
(5)試験例9〜11に示すように、膜分離すると、高濃度化とともに、低アルカリ化も進むことがわかる。
(6)表1に示すように、得られる低アルカリ水ガラスが、モル比9.9の場合(試験例5)は、1ヶ月以上たってもゲル化することがなく、安定していたのに対し、モル比5.9の場合(試験例6)は、7日でゲル化してしまった。したがって、本発明の方法による場合、得ようとする低アルカリ水ガラスを、モル比7〜8以上とすると、好ましいことがわかる。
〔試験例12〕
まず、SiO2濃度28.0質量%、Na2O濃度9.3質量%、モル比3.1、比重(S.G.)1.4の希釈3号水ガラスと、弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂と、を接触させて、SiO2濃度12.44質量%、Na2O濃度1.01質量%、モル比12.7、比重1.095の低アルカリ水ガラスを得た。そして、この低アルカリ水ガラス440.5mlに、反応材として、比重1.156、平均分子量(M.W.)218のトリアセチン11.9ml(中和率の120%)、及び、水547.6mlを添加して、SiO2濃度6(質量/容量)%の地盤改良注入材を得た。得られた地盤改良注入材について、ゲルタイム及びサンドゲル一軸圧縮強度を調べた。結果を、表2及び表3に示した。なお、使用砂は、豊浦砂とした。
Figure 0004868489
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〔試験例13〕
試験例12の低アルカリ水ガラスと、弱酸性ゲル型の陽イオン交換樹脂と、を接触させて、SiO2濃度13.29質量%、Na2O濃度0.39質量%、モル比35.2、比重1.087の低アルカリ水ガラスを得た。そして、この低アルカリ水ガラス415.4mlに、反応材として、比重1.156、平均分子量(M.W.)218のトリアセチン4.3ml(中和率の120%)、及び、水580.3mlを添加して、SiO2濃度6(質量/容量)%の地盤改良注入材を得た。得られた地盤改良注入材について、ゲルタイム及びサンドゲル一軸圧縮強度を調べた。結果を、表2及び表3に示した。なお、使用砂は、豊浦砂とした。
〔試験例14〕
試験例12の低アルカリ水ガラスを、分画分子量20000のUF膜(ナディアフィルトレーション社製、φ75平膜)を使用して、デッドエンド式で膜分離し、SiO2濃度14.89質量%、Na2O濃度1.07質量%、モル比14.4、比重1.111の低アルカリ水ガラスを得た。なお、この際、ろ過圧力は0.2MPa、ろ過時間は70分、平均FLUXは18.0〔L/m2・h〕とした。そして、この低アルカリ水ガラス362.7mlに、反応材として、比重1.156、平均分子量(M.W.)218のトリアセチン10.6ml(中和率の120%)、及び、水626.7mlを添加して、SiO2濃度6(質量/容量)%の地盤改良注入材を得た。得られた地盤改良注入材について、ゲルタイム及びサンドゲル一軸圧縮強度を調べた。結果を、表2及び表3に示した。なお、使用砂は、豊浦砂とした。
〔試験例15〕
試験例13の希釈3号水ガラス153.1mlに、反応材として、比重1.156、平均分子量(M.W.)218のトリアセチン48.4ml(中和率の120%)、及び、水798.5mlを添加して、SiO2濃度6(質量/容量)%の地盤改良注入材を得た。得られた地盤改良注入材について、ゲルタイム及びサンドゲル一軸圧縮強度を調べた。結果を、表2及び表3に示した。なお、使用砂は、豊浦砂とした。
〔考察〕
表2に示すように、水ガラスを主材とした場合(試験例15)よりも、弱酸性陽イオン交換樹脂によって、低アルカリ化した水ガラスを主材とした場合(試験例12〜14)の方が、サンドゲルタイム及びホモゲルタイムともに長くなった。また、表3に示すように、水ガラスを主材とした場合(試験例15)よりも、弱酸性陽イオン交換樹脂によって、低アルカリ化した水ガラスを主材とした場合(試験例12〜14)の方が、サンドゲル一軸圧縮強度が強くなった。したがって、弱酸性陽イオン交換樹脂によって、低アルカリ化した水ガラスは、地盤改良注入材として用いるに、好ましいものとなることがわかる。
本発明は、地盤改良注入材、セメントの急硬剤・増粘剤、トンネル覆工面等のコーティング剤、コロイダルシリカ相当品、水処理凝集剤などの原料として、適用可能である。
水ガラスと弱酸性陽イオン交換樹脂との接触方法を、説明するためのフロー図である。 膜分離を、説明するためのフロー図である。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:弱酸性ハイポーラス型)。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:弱酸性ゲル型)。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:弱酸性ゲル型)。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:弱酸性ゲル型)。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:強酸性ゲル型)。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:強酸性ゲル型)。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:弱酸性ゲル型、2回接触)。 pH及びモル比の経時変化を示す図である(樹脂:強酸性ゲル型)。
3…処理槽、4…膜分離装置、10…イオン交換樹脂による処理装置、11…pH測定装置、12…反応槽、13…撹拌羽根、14…弱酸性陽イオン交換樹脂、15…貯留槽、16…吸着流動床、G…低アルカリ水ガラス。

Claims (5)

  1. 水ガラスを、弱酸性陽イオン交換樹脂が充填された流動床内に流通させ、この流動床から貯留槽、この貯留槽から前記流動床と循環させて低アルカリ化するとともに、
    この低アルカリ化の進行度をpHに基づいて測定し、この測定値に基づいてSiO2/Na2Oモル比を調節することにより、SiO2濃度10〜15質量%、SiO2/Na2Oモル比8以上20未満の低アルカリ水ガラスを得ることを特徴とする、低アルカリ水ガラスの製造方法。
  2. 前記低アルカリ化の段階においてはSiO2濃度を13質量%未満としておき、前記低アルカリ化した後、膜分離によって、SiO2濃度が13質量%以上となるよう高濃度化する、請求項1記載の低アルカリ水ガラスの製造方法。
  3. 弱酸性陽イオン交換樹脂として、ゲル型の樹脂を用いた、請求項1又は請求項2記載の低アルカリ水ガラスの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法によって得た低アルカリ水ガラスを、6時間以上経過後、更に弱酸性陽イオン交換樹脂によって、SiO2/Na2Oモル比が20以上となるまで、低アルカリ化する、低アルカリ水ガラスの製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法によって得た低アルカリ水ガラスに、反応材としてトリアセチン又は乳酸エチルを出来上がる固結体がpH3.5〜8.6となるように添加する、ことを特徴とする地盤改良注入材の製造方法。
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