JP4865459B2 - 光ケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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Description

本発明は、光ケーブル接続用クロージャに関する。
光ケーブルの分岐、引込み、接続などを行う場合、光ケーブル接続用クロージャ(以下、クロージャという)を使用する(例えば、特許文献1参照)。そして、クロージャ筐体内に設置される心線接続収納ケースにおいて、光ファイバ心線を接続し、光ファイバ心線の余長を収納し保護する。
心線接続収納ケースは心線トレイからなり、トレイ本体に心線を導出入する心線導出入部と、その心線導出入部から導出入させる幹線用光ケーブルから引き出された光ファイバ心線同士あるいは分岐用光ケーブルから引き出された心線とを接続するコネクタ等の接続部が収納される接続収納部と、さらに接続された心線の余長部分を巻回して保護収納する心線余長収納部を備えたものが知られている。
図17に従来のクロージャの模式図を示す。クロージャ筐体1の内部には、心線接続収納ケース2及び外被把持部6,7が設けられている。多心光ファイバケーブル12の外被12aはクロージャ筐体1の導出入部で外被把持部6によって把持され、クロージャ筐体1の内部では心線12bの状態で取り回す。クロージャ筐体1内へ導入した多心光ファイバケーブル心線12bをドロップケーブル13と接続しないときは、そのままクロージャ筐体1から導出させる状態となり、多心光ファイバケーブル心線12b及びドロップケーブル心線13bは保留心線保護シート3によって心線毎に分離して収納される。
保留心線保護シート3において心線12b又は13bは曲げ半径が30mm以上となるように巻回し、保留心線保護シート3上の心線押さえ片14で挟みこむことで収納する。多心光ファイバケーブル心線12bとドロップケーブル心線13bとを接続する場合は、多心光ファイバケーブル心線12bを、クロージャ筐体1下部で外被把持部6又は7(図17では外被把持部7)によって外被13aを把持されて心線の状態となったドロップケーブル心線13bと融着器やメカニカルスプライス等で接続する。
接続部15とその両側から延びる多心光ファイバケーブル心線12b、ドロップケーブル心線13bの余長分は接続トレイ2aに収納する。接続トレイ2aは複数枚多段に積み重ねた状態でクロージャ筐体1内に設置され、各接続トレイ2aはヒンジピン17とピン軸受け部18とで回動自在に連結した構成となっている。
接続トレイ2a内は、リブ2g,2hを備えた接続収納部2cと、心線余長収納部2bとを有する。多心光ファイバケーブル心線12bとドロップケーブル心線13bの接続部15を接続収納部2cに挟持固定し、心線余長を曲げ半径が30mm以上となるように巻回し、心線余長収納部2bへ収納する。心線余長収納部2bにおいて心線余長は心線押さえ片19により接続トレイ2a内に収納されている。
従来の光ファイバはコアとクラッドの材料による屈折率差のみで光を閉じ込める構造であり、光ファイバの曲げ半径を小さくすると曲げによる放射損失が増大するため、曲げ半径の限界値を30mm程度として使用していた。心線余長収納部2bにおいても、光ファイバの曲げ半径を確保して収納する構造となっている。
一方、従来の光ファイバの曲げ半径の限界値に比べて、曲げ半径を小さくすることが可能な光ファイバとしてホーリー光ファイバがある(例えば、特許文献2参照)。ホーリー光ファイバは、コア周囲のクラッド部に空孔を存在させることでクラッドの実効的な屈折率を下げて、コアとクラッド間の屈折率差を大きくし、曲げによる放射損失の増加を抑える光ファイバである。ホーリー光ファイバは、曲げや捻りへの耐性が大きいため、従来の光ファイバでは成し得ない径で光ファイバを曲げることができる。
特開2000−121840号公報 特開2005−17650号公報
従来のクロージャでは光ファイバの曲げ半径を30mm以上確保する設計となっており、光ファイバの曲げ半径を30mm以上とした場合、クロージャへの光ファイバ収納の作業効率を向上させることは困難であった。これに対し、ホーリー光ファイバをクロージャで使用することで、光ファイバの曲げ半径を小さくすることができる。
しかしながら、従来のクロージャと同じ構造ではホーリー光ファイバの使用効果は心線余長収納部2の小型化のみであり、小型化に伴い1周で巻ける光ファイバ心線の長さが短くなることで一定の長さの光ファイバを収納する作業時間が増大する。また、小型化した心線余長収納部へ光ファイバを取り回して収納する作業は煩雑であり、作業効率を向上させることが困難であるという課題がある。
本発明はこのような問題を解決するものであって、ホーリー光ファイバの曲げに対する特性を活かし、光ファイバ心線の取り扱い作業効率を向上させるクロージャの実現が課題である。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納体が複数配設される光ケーブル接続用クロージャであって、前記接続収納部及び前記心線余長収納部それぞれ柱状に形成され、前記心線余長収納部、前記接続収納部の両側且つ前記接続収納部と同軸上に配置されて前記接続収納部に対して各々独立に回動可能でるとともにその周面に沿って前記光ファイバ心線の余長を立体的に収納し、且つ、前記接続収納部の長手方向両側に、前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与する二つの心線ガイド部が設けられたことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納体を複数具備する光ケーブル接続用クロージャであって、前記接続収納部及び前記心線余長収納部がそれぞれ柱状に形成され、記心線余長収納部が、前記接続収納部の両側且つ前記接続収納部と同軸上に配置されて長手方向に各々独立に伸縮可能であるとともにその周面に沿って前記光ファイバ心線の余長を立体的に収納し、且つ、前記接続収納部の長手方向両側に、前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与する二つの心線ガイド部が設けられたことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、第2の発明において、前記心線余長収納部が外周面に螺旋状の溝を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、第2又は第3の発明において、前記光ファイバ心線接続収納体はクロージャ筐体に対して着脱自在であることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納体を複数具備する光ケーブル接続用クロージャであって、前記心線余長収納部が軸体と、前記軸体の一端に固定された固定部材と、前記軸体に摺動自在に支持されて前記固定部材との距離を可変とし、前記固定部材とともに前記光ファイバ心線の余長を立体的に保持する可動部材とから構成され、前記接続収納部が、前記心線余長収納部の軸方向に平行に設けられ、前記固定部材および前記可動部材が前記接続収納部の長手方向両側における前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与し、且つ、隣接する前記光ファイバ心線接続収納体の前記固定部材と前記可動部材との位置が相互に互い違いに配置されることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、第5の発明において、前記固定部材および前記可動部材のうちのいずれか一方、又は双方が、周面に前記光ファイバ心線の余長を保持可能な溝を備えたことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納部を複数具備する光ケーブル接続用クロージャであって、前記光ファイバ心線接続収納部が、複数の孔部を備えるとともに、巻回した前記光ファイバ心線の余長を前記孔部から内部に立体的に収納可能な中空の箱体から構成され、前記接続収納部が、相互に隣接する前記孔部と交互に配置され、且つ、前記接続収納部の長手方向両側に、前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与する二つの心線ガイド部が設けられたことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明に係る光ケーブル接続用クロージャは、第の発明において、前記孔部に出入自在に設けられるとともに、前記孔部を貫通する方向に延設され、巻回した前記光ファイバ心線の余長を保持する柱状の心線保持部が固定された引き出し部を備えることを特徴とする。
本発明は、光ケーブルの接続、収納に使用するクロージャについて、ホーリー光ファイバの使用を前提として考案した。本発明によれば、曲げ損失が小さなホーリー光ファイバの使用を前提とすることで、心線余長収納部が曲げ半径5mmを確保しながら光ファイバ心線の収納作業効率を向上させることが可能である。また、従来のクロージャと比較して、サイズの小型化も可能になった。
以下に示す実施例により本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜3に基づいて本発明の第1の実施例を説明する。図1は本実施例に係る光ケーブル接続用クロージャを模式的に示す斜視図、図2は本実施例に係る配線形態を模式的に示す説明図、図3は本実施例に係る光ファイバ心線接続収納ケースを模式的に示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、クロージャ筐体101の内部には、6つの光ファイバ心線接続収納体としての光ファイバ心線接続収納ケース102、仕切り板103,104,105及び外被把持部106,107,108が配設されている。
本実施例において、光ファイバ心線接続収納ケース102は図中左右方向にほぼ一列に配置されている。光ファイバ心線接続収納ケース102はそれぞれほぼ半径が等しい円柱形状を有し、同軸上に配置された心線余長収納部102a,102b及び接続収納部102cと、これらより大径の円柱形状を有する心線はみ出し防止部102d,102eと、少なくとも心線余長収納部102a,102b又は接続収納部102cを回動自在に軸支する軸102fとから構成されている。光ファイバ心線接続収納ケース102は、心線余長収納部102a,102bが、接続収納部102cに対して回動自在に構成されている。
接続収納部102bはリブ102g,102hと、リブ102g,102hの長手方向両側に設けられた円柱の突起からなる二つの心線ガイド部102iとを備えている。心線ガイド部102iは、光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径(例えば5mm)を付与することができるものとする。
なお、心線余長収納部102a,102b及び接続収納部102cは、心線余長収納部102a,102bに挟まれた位置に接続収納部102cが位置するように配置されている。また、心線はみ出し防止部102d,102eはそれぞれ心線余長収納部102a,102bの接続収納部102cとは反対側の端面に、心線余長収納部102a,102b等と同軸上に配置されている。
仕切り板103は光ファイバ心線接続収納ケース102の上方に配置され、クロージャ筐体101の上壁101aとの間に保留心線収納部109を形成するとともに、下面に軸102fの一方の軸端が固定されている。なお、軸102fの他方の軸端はクロージャ筐体101の下壁101dに固定されている。
仕切り板104,105は光ファイバ心線接続収納ケース102の両側方(図中、左側及び右側)に配置され、それぞれクロージャ筐体101の左右の側壁101b,101cとの間に通線部110,111を形成している。なお、仕切り板103と、仕切り板104,105との間には所定の間隔が付与されている。
外被把持部106,107,108は、光ファイバケーブルを導出入するためにクロージャ筐体101の下部、即ち下壁101d上に設けられている。外被把持部106,107はそれぞれ通線路110,111に配置され、多心(例えば8心)の光ファイバケーブル112の外被112aを把持する。外被把持部108は複数個(図1,2では6個)隣接した状態でクロージャ筐体101下部のほぼ中央部に配置されて、例えば単心のドロップケーブル113の外被113aを把持する。なお、保留心線収納部109及び通線路110,111には、それぞれ心線ガイド片114が設けられている。
心線ガイド片114は、保留心線収納部109又は通線路110,111内の多心光ファイバケーブル心線112bをクロージャ筐体101内に収めて、クロージャ筐体101内からの多心光ファイバケーブル心線112bの飛び出しを防止するものである。
図2に示すように、多心光ファイバケーブル112は、多心光ファイバケーブル外被112aがクロージャ筐体101の導出入部で外被把持部106又は107によって把持され、クロージャ筐体101の内部においては多心光ファイバケーブル心線112bの状態で取り回す。また、ドロップケーブル外被113aは外被把持部108によって把持され、クロージャ筐体101の内部においてはドロップケーブル心線113bの状態で取り回す。
なお、クロージャ筐体101内へ導入した多心光ファイバケーブル心線112bをドロップケーブル心線113bと接続しないときは、保留心線収納部109内へ多心光ファイバケーブル心線112bの余長を収納し、そのままクロージャ筐体101から導出させる形態となる。この際、多心光ファイバケーブル心線112bは、通線部110,111及び保留心線収納部109に設けられた心線ガイド片114によって、多心光ファイバケーブル心線112bをクロージャ筐体101内に収めて、クロージャ筐体101内からの多心光ファイバケーブル心線112bの飛び出しを防止される。
多心光ファイバケーブル心線112bとドロップケーブル心線113bとを接続する場合は、多心光ファイバケーブル心線112bを、クロージャ筐体101下部中央に配置された外被把持部108によってドロップケーブル外被113aを把持されて心線の状態となったドロップケーブル心線113bと融着器やメカニカルスプライス等で接続する。このとき、接続部115及びその両側に延びる多心光ファイバケーブル心線112b、ドロップケーブル心線113bそれぞれの余長分(心線余長)は光ファイバ心線接続収納ケース102に収納する。
即ち、光ファイバ心線接続収納ケース102は、図1,2に示すリブ102g,102hの間に、図3に示す多心光ファイバケーブル心線112bとドロップケーブル心線113bとの接続部115を挟持固定することが可能となっている。接続部115には、融着補強スリーブやメカニカルスプライス部材を挟持固定する。接続部115をリブ102g,102h間に収納し、心線余長収納部102a,102bを例えば図1中に矢印で示す方向に回転させることで多心光ファイバケーブル心線112b及びドロップケーブル心線113bの余長をそれぞれ円柱、即ち、心線余長収納部102a,102bの表面に巻き取ることができる。
なお、心線余長収納部102a,102bにおける円柱の半径は5mm程度である。また、図1,2,3においては心線余長収納部102a,102bの形状を円柱形状としたが、曲げ部における曲率半径を5mm以上とすれば、円柱に限らず多角柱としてもよい。
更に、心線余長収納部102a,102bはそれぞれ独立に回転可能な構成とする。このような構成とすることで、接続部115の両側に延びる光ファイバの長さ、つまり、本実施例においては接続部115の両側に延びる多心光ファイバケーブル心線112b及びドロップケーブル心線113bの長さが相互に異なっていても、長さの違いを気にすることなくそれぞれの余長を収納可能としている。
さらに、接続収納部102cのリブ102g,102hの上下、即ち、リブ102g,102hの心線余長収納部102a,102b側に、それぞれ心線の余長を心線余長収納部102a,102bに導くための心線ガイド部102iを設置したことにより、接続部115の両端部において曲げが急峻になり、多心光ファイバケーブル心線112b又はドロップケーブル心線113bが破断したり、曲げ損失が増加したりすることを防止することができる。
更に、心線余長収納部102a,102bに隣接して心線はみだし防止部102d,102eが設けられているため、心線112b、又は113bの巻き取り時に心線112b、又は113bが軸102fに絡まることなく確実に心線余長収納部102a,102bによって巻き取れる構造としている。なお、本実施例においては心線ガイド部102iを円柱の突起として記載したが、リブによる溝を設けて心線ガイド部とするなど、本発明の主旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。
図4〜図6に基づいて本発明の第2の実施例を説明する。図4は本実施例に係る光ケーブル接続用クロージャを模式的に示す斜視図、図5はクロージャ内における光ファイバ心線の配線形態を示す説明図、図6は本実施例の心線余長収納部を模式的に示す斜視図である。
図4及び図5に示すように、クロージャ筐体201の内部には、6つの光ファイバ心線接続収納体としての光ファイバ心線接続収納ケース202、仕切り板203,204(図4,5中では6個),205(図4,5中では6個)及び外被把持部206,207が配設されている。
本実施例において、光ファイバ心線接続収納ケース202は上下方向にほぼ一列に配置され、保持部材216によって着脱自在に支持されている。光ファイバ心線接続収納ケース202は、それぞれ円柱形状を有し同軸上に配置された心線余長収納部202a,202b及び接続収納部202cから構成されている。
心線余長収納部202a,202bは例えば半径がほぼ等しく、各々蛇腹状に形成されて、図6に示すように軸方向に伸縮自在に構成されている。また、接続収納部202cは心線余長収納部202a,202bより大径であり、リブ202g,202h及びリブ202g,202hの長手方向両側に設けられた円柱の突起からなる二つの心線ガイド部202iを備えている。心線ガイド部202iは、光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径(例えば5mm)を付与することができる。なお、心線余長収納部202a,202b及び接続収納部202cは、心線余長収納部202a,202bに挟まれた位置に接続収納部202cが位置するように配置されている。
仕切り板203は断面コ字形状であって光ファイバ心線接続収納ケース202の上方に配置され、クロージャ筐体201の上壁201aとの間に保留心線収納部209を形成している。
仕切り板204,205は光ファイバ心線接続収納ケース202の両側方(図中、左側及び右側)に配置され、それぞれクロージャ筐体201の左右の側壁201b,201cとの間に通線部210,211を形成している。なお、隣接する仕切り板204と仕切り板204、仕切り板204と仕切り板203、仕切り板205と仕切り板205、仕切り板205と仕切り板203はそれぞれ所定の間隔をおいて配置されている。
外被把持部206,207は、光ファイバケーブルを導出入するためにクロージャ筐体201の下部、即ち下壁201d上に設けられている。外被把持部206,207はそれぞれ複数個(図4,5では4個)隣接した状態で通線路210,211に配置され、それぞれ多心(例えば8心)の光ファイバケーブル212の外被212a又は単心のドロップケーブル213の外被213aを把持する。
なお、保留心線収納部209及び通線路210,211には、それぞれ心線ガイド片214が設けられている。心線ガイド片214は、保留心線収納部209又は通線路210,211内の多心光ファイバケーブル心線212bをクロージャ筐体201内に収めて、クロージャ筐体201内からの多心光ファイバケーブル心線212bの飛び出しを防止するものである。
図5に示すように、多心光ファイバケーブル212は、多心光ファイバケーブル外被212aがクロージャ筐体201の導出入部で外被把持部206又は207によって把持され、クロージャ筐体201の内部においては多心光ファイバケーブル心線212bの状態で取り回す。
また、ドロップケーブル外被213aは外被把持部206又は207によって把持され、クロージャ筐体201の内部においてはドロップケーブル心線213bの状態で取り回す。
なお、クロージャ筐体201内へ導入した多心光ファイバケーブル心線212bをドロップケーブル心線213bと接続しないときは、保留心線収納部209内へ多心光ファイバケーブル心線212bの余長を収納し、そのままクロージャ筐体201から導出させる形態となる。この際、多心光ファイバケーブル心線212bは、通線部210,211及び保留心線収納部209に設けられた心線ガイド片214によって、多心光ファイバケーブル心線212bをクロージャ筐体201内に収納され、クロージャ筐体201内からの多心光ファイバケーブル心線212bの飛び出しを防止される。
多心光ファイバケーブル心線212bとドロップケーブル心線213bとを接続する場合は、多心光ファイバケーブル心線212bを、例えばドロップケーブル外被213aを外被把持部207によって把持されて心線の状態となったドロップケーブル心線213bと融着器やメカニカルスプライス等で接続する。このとき、接続部215及びその両側に延びる多心光ファイバケーブル心線212b、ドロップケーブル心線213bそれぞれの余長分は光ファイバ心線接続収納ケース202に収納する。
即ち、図6に示すように光ファイバ心線接続収納ケース202は、リブ202g,202hの間に多心光ファイバケーブル心線212bとドロップケーブル心線213bとの接続部215を挟持固定することが可能となっている。接続部215には、融着補強スリーブやメカニカルスプライス部材を挟持固定する。
心線接続収納ケース202はクロージャ筐体201から取り外すことができ、接続部215や余長の収納時には心線接続収納ケース202をクロージャ筐体201から取り出した状態で収納作業を実施する。
心線余長収納部202a,202bは伸縮可能であり、クロージャ筐体201内では縮めた形態で収納されている。心線接続収納ケース202においては、心線余長収納部202a,202bを伸張することで、余長心線を巻き取るための螺旋溝202jが形成される。螺旋溝202jはそれぞれ円柱形状である心線余長収納部202a,202bの表面に螺旋状に形成されており、多心光ファイバケーブル心線212b及びドロップケーブル心線213bの余長を螺旋溝202jに沿って巻き取る構成となっている。
例えば、心線余長収納部202a,202bにおける円柱の半径を5mm、伸張時の長さLbを120mm、収縮時の長さLaを30mmとする。このような構成とすることで、接続部215の両側に延びる光ファイバの長さ、つまり、本実施例においては接続部215の両側に延びる多心光ファイバケーブル心線212b及びドロップケーブル心線213bの長さが相互に異なっていても、長さの違いを気にすることなくそれぞれの余長を収納可能としている。
多心光ファイバケーブル心線212b及びドロップケーブル心線213bは、仕切り板204間、仕切り板205間、仕切り板204,203間、仕切り板205,203間の間隙を通って心線接続収納ケース202へと延びるように構成されている。
なお、図4,5,6においては心線余長収納部202a,202bの形状を円柱としたが、曲げ部における曲率半径を5mm以上とすれば、円柱に限らず多角柱としてもよい。
さらに、接続収納部202cのリブ202g,202hの左右、即ち、リブ202g,202hの心線余長収納部202a,202b側に、それぞれ心線212b,213bの余長を心線余長収納部202a,202bに導くための心線ガイド部202iを設置したことにより、接続部215の両端部において曲げが急峻になり、多心光ファイバケーブル心線212b又はドロップケーブル心線213bが破断したり、曲げ損失が増加したりすることを防止することができる。
また、本実施例においては心線ガイド部202iを円柱の突起として記載したが、リブによる溝を設けて心線ガイド部とするなど、本発明の主旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。
図7〜図10に基づいて本発明の第3の実施例を説明する。図7は本実施例に係る光ケーブル接続用クロージャを模式的に示す斜視図、図8はクロージャ内における光ファイバ心線の配線形態を示す説明図、図9は本実施例の心線余長収納部材を模式的に示す斜視図、図10は本実施例の心線余長収納部材の光ケーブル心線収納例を示す模式図である。
図7及び図8に示すように、クロージャ筐体301の内部には、6つの光ファイバ心線接続収納体302、仕切り板303,304(図7,8中では6個),305(図7,8中では6個)及び外被把持部306,307が配設されている。
本実施例において、光ファイバ心線接続収納体302は上下方向にほぼ一列に、かつ互い違いに配置されている。光ファイバ心線接続収納体302は、それぞれ断面ほぼ半円状の柱体からなる固定部材302a及び可動部材302bと、一端に固定部材302aを固定するとともに、可動部材302bを摺動自在に支持する支軸302kとから構成されている。
図9に示すように、可動部材302bと固定部材302aとはそれぞれ軸方向が並行し、平面部302l,302mが相互に対向するように配置され、それぞれ円周面302n,302oに光ファイバ心線の余長を保持可能な溝302p,302qが形成されている。
さらに、それぞれの光ファイバ心線接続収納体302の上方に位置するクロージャ筐体301の後壁部301eには、リブ302g,302hが設けられている。
仕切り板303は断面コ字形状であって光ファイバ心線接続収納体302の上方に配置され、クロージャ筐体301の上壁301aとの間に保留心線収納部309を形成している。仕切り板304,305は光ファイバ心線接続収納体302の両側方(図中、左側及び右側)に配置され、それぞれクロージャ筐体301の左右の側壁301b,301cとの間に通線部310,311を形成している。なお、隣接する仕切り板304と仕切り板304、仕切り板304と仕切り板303、仕切り板305と仕切り板305、仕切り板305と仕切り板303はそれぞれ所定の間隔をおいて配置されている。
外被把持部306,307は、光ファイバケーブルを導出入するためにクロージャ筐体301の下部、即ち下壁301d上に設けられている。外被把持部306,307はそれぞれ複数個(図4,5では4個)隣接した状態で通線路310,311に配置され、それぞれ多心(例えば8心)の光ファイバケーブル312の外被312a又は単心のドロップケーブル313の外被313aを把持する。
なお、保留心線収納部309及び通線路310,311には、それぞれ心線ガイド片314が設けられている。心線ガイド片314は、保留心線収納部309又は通線路310,311内の多心光ファイバケーブル心線312bをクロージャ筐体301内に収めて、クロージャ筐体301内からの多心光ファイバケーブル心線312bの飛び出しを防止するものである。
図8に示すように、多心光ファイバケーブル312は、多心光ファイバケーブル外被312aがクロージャ筐体301の導出入部で外被把持部306又は307によって把持され、クロージャ筐体301の内部においては多心光ファイバケーブル心線312bの状態で取り回す。
また、ドロップケーブル外被313aは外被把持部307によって把持され、クロージャ筐体301の内部においてはドロップケーブル心線313bの状態で取り回す。なお、多心光ファイバケーブル心線312b及びドロップケーブル心線313bは、仕切り板304間、仕切り板305間、仕切り板304,303間、仕切り板305,303間の間隙を通って心線接続収納体302へと延びるように構成されている。
なお、クロージャ筐体301内へ導入した多心光ファイバケーブル心線312bをドロップケーブル心線313bと接続しないときは、保留心線収納部309内へ多心光ファイバケーブル心線312bの余長を収納し、そのままクロージャ筐体301から導出させる形態となる。この際、多心光ファイバケーブル心線312bは、通線部310,311及び保留心線収納部309に設けられた心線ガイド片314によって、多心光ファイバケーブル心線312bをクロージャ筐体301内に収めて、クロージャ筐体301内からの多心光ファイバケーブル心線312bの飛び出しを防止される。
多心光ファイバケーブル心線312bとドロップケーブル心線313bとを接続する場合は、多心光ファイバケーブル心線312bを、例えばドロップケーブル外被313aを外被把持部307によって把持されて心線の状態となったドロップケーブル心線313bと融着器やメカニカルスプライス等で接続する。このとき、接続部315及びその両側に延びる多心光ファイバケーブル心線312b、ドロップケーブル心線313bそれぞれの余長分は光ファイバ心線接続収納体302に収納する。
即ち、図9に示すように多心光ファイバケーブル心線312bとドロップケーブル心線313bとの接続部315はリブ302g,302hの間に挟持固定することが可能となっている。接続部315には、融着補強スリーブやメカニカルスプライス部材を挟持固定する。
更に、光ファイバ心線接続収納体302は、固定部材302a及び可動部材302bを用いて心線余長を収納する。固定部材302aと可動部材302bとは水平に配置され、固定部材302aは支軸302kを介してクロージャ筐体301に固定され、可動部材302bは水平方向に可動である。
本実施例において光ファイバ心線接続収納体302に心線余長を収納する際は、まず、固定部材302aと可動部材302bとの間の距離を縮めた状態とする。即ち、可動部材302bを図9において実線で示す位置、例えば固定部材302aと可動部材302bとの間の距離を最小値L1(例えば、L1=60mm)とした状態で多心光ファイバケーブル心線312b及びドロップケーブル心線313bの余長分を巻回して二つの溝302p,302qに掛ける。
次に、巻回した心線余長の緩みがなくなる程度まで可動部材302bを移動させる。即ち、図9において一点鎖線で示す位置、例えば、固定部材302aと可動部材302bとの間の距離が最大値L2(例えばL2=110mm)となるように可動部材302bを移動させることにより、心線余長を保持・収納する。
即ち、作業者によって心線余長を大きめの輪、例えば、固定部材302aと可動部材302bとの間の距離を最小値L1とした状態で溝302p,302qに余裕をもって掛けられる程度の大きさの輪状となるように巻回し、図10に示すように可動部材302bの位置を変えて緩みをなくすことで収納後の心線余長の占めるスペースを小さくしている。なお、図10において溝302p,302qは図示を省略した。
相互に隣接する光ファイバ心線接続収納体302にあっては、固定部材302aと可動部材302bの位置は互い違いとしている。例えば、一つの光ファイバ心線接続収納体302が、左側に固定部材302a、右側に可動部材302bを配置した構成である場合、その上下に位置する光ファイバ心線接続収納体302は左側に可動部材302b、右側に固定部材302aを配置する構成としている。
つまり、固定部材302aと可動部材302bとの間の距離を縮めた状態で、巻回した心線余長を溝302p,302qに掛けたとき、心線余長によって形成された輪には緩みがあるため、下方の光ファイバ心線接続収納体302が配設された空間まで輪の緩みが垂れ下がる虞がある。
隣接する光ファイバ心線接続収納体302の固定部材302aと可動部材302bの配置が相互に等しい場合、垂れ下がった輪の緩みが隣接する光ファイバ心線接続収納体302の固定部材302a、可動部材302bと接触し、余長収納作業に支障が生じる可能性があるが、本実施例では、隣接する光ファイバ心線接続収納体302の固定部材302aと可動部材302bの位置を相互に互い違いにすることで、この課題を克服している。
図11〜図13に基づいて本発明の第4の実施例を説明する。図11は本実施例に係る光ケーブル接続用クロージャを模式的に示す斜視図、図12はクロージャ内における光ファイバ心線の配線形態を示す説明図、図13は本実施例の心線余長収納部を模式的に示す斜視図である。
図11及び図12に示すように、クロージャ筐体401の内部には、中空に形成された箱体としての光ファイバ心線接続収納体416、及び外被把持部406,407が配設されている。
光ファイバ心線接続収納体416の上壁部416aはクロージャ筐体401の上壁401aとの間に保留心線収納部409を形成し、側壁部416b,416cはそれぞれクロージャ筐体401の左右の側壁401b,401cとの間に通線部410,411を形成している。
なお、側壁部416b,416cには、それぞれ上壁部416aに平行に延びる複数(図11,12では12箇所)の溝416eが形成されている。
更に、前壁部416dには6つの心線接続収納部402が設けられている。心線接続収納部402は上下方向にほぼ一列に配置されている。それぞれの心線接続収納部402は、光ファイバ心線接続収納体416の前壁部416dに、左右に間隔をおいて突設された二つの心線ガイド部402iと、心線ガイド部402i間に穿設された孔部402rと、孔部402rの上方に形成されたリブ402g,402hとから構成されている。心線ガイド部402iはそれぞれフック状に形成されて、光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径(例えば5mm)を付与する。
外被把持部406,407は、光ファイバケーブルを導出入するためにクロージャ筐体401の下部、即ち下壁401d上に設けられている。外被把持部406,407はそれぞれ複数個(図4,5では4個)隣接した状態で通線路410,411に配置され、それぞれ多心(例えば8心)の光ファイバケーブル412の外被412a又は単心のドロップケーブル413の外被413aを把持する。
なお、保留心線収納部409及び通線路410,411には、それぞれ心線ガイド片414が設けられている。心線ガイド片414は、保留心線収納部409又は通線路410,411内の多心光ファイバケーブル心線412bをクロージャ筐体401内に収めて、クロージャ筐体401内からの多心光ファイバケーブル心線412bの飛び出しを防止するものである。
図12に示すように、多心光ファイバケーブル412は、多心光ファイバケーブル外被412aがクロージャ筐体401の導出入部で外被把持部406又は407によって把持され、クロージャ筐体401の内部においては多心光ファイバケーブル心線412bの状態で取り回す。
また、ドロップケーブル外被413aは外被把持部406又は407によって把持され、クロージャ筐体401の内部においてはドロップケーブル心線413bの状態で取り回す。
クロージャ筐体401内へ導入した多心光ファイバケーブル心線412bをドロップケーブル心線413bと接続しないときは、保留心線収納部409内へ多心光ファイバケーブル心線412bの余長を収納し、そのままクロージャ筐体401から導出させる形態となる。
この際、多心光ファイバケーブル心線412bは、通線部410,411及び保留心線収納部409に設けられた心線ガイド片414によって、多心光ファイバケーブル心線412bをクロージャ筐体401内に収納し、クロージャ筐体401内からの多心光ファイバケーブル心線412bの飛び出しを防止する。
多心光ファイバケーブル心線412bとドロップケーブル心線413bとを接続する場合は、多心光ファイバケーブル心線412bを、例えばドロップケーブル外被413aを外被把持部407によって把持されて心線の状態となったドロップケーブル心線413bと融着器やメカニカルスプライス等で接続する。このとき、接続部415及びその両側に延びる多心光ファイバケーブル心線412b、ドロップケーブル心線413bそれぞれの余長分は心線接続収納部402に収納する。
即ち、図13に示すように多心光ファイバケーブル心線412bとドロップケーブル心線413bとの接続部415はリブ402g,402hの間に挟持固定することが可能となっている。接続部415には、融着補強スリーブやメカニカルスプライス部材を挟持固定する。
心線接続収納部402は、接続部415をリブ402g,402hによって接続収納部に固定した後、作業者によって巻回した心線余長を孔部402rから挿入することで心線412b,413bの余長を光ファイバ心線接続収納体416の中空部に収納する。なお、孔部402rは心線412b,413bの余長の収納が容易であり、心線余長を挿入した後に孔部402rから心線が飛び出さないような大きさ、例えば、横幅w=30mm、縦幅h=10mm以下とする。
本実施例では、接続収納部のリブ402g,402hの左右に、それぞれ心線412b,413bの余長を孔部402rに導くための心線ガイド部402iを設置したことにより、接続部415の両端部において曲げが急峻になり、多心光ファイバケーブル心線412b又はドロップケーブル心線413bが破断したり、曲げ損失が増加したりすることを防止することができる。
なお、本実施例においては接続収納部のリブ402g,402hの左右に設けられた心線ガイド部402iをフック形状として記載したが、リブによる溝を設けて心線ガイド部とすることも可能である。
図14〜図16に基づいて本発明の第5の実施例を説明する。図14は本実施例に係る光ケーブル接続用クロージャを模式的に示す斜視図、図15(a)は本実施例に係る光ファイバ心線接続収納部を模式的に示す斜視図、図15(b)は図15(a)に示した光ファイバ心線接続収納部に心線を収納した例を示す説明図、図16は本実施例の心線余長収納部を模式的に示す斜視図である。
本実施例は上述した実施例4と比較して心線余長収納部の構成が異なるものであり、その他の構成は実施例4と同様であって、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図14に示すように、前壁部416dには6つの心線接続収納部502が設けられている。心線接続収納部502は上下方向にほぼ一列に配置されている。
図15(a)に示すように、心線接続収納部502は内部が空洞である箱体502uと、それぞれ箱体502uに突設され、間隔をおいて左右に配置された二つの心線ガイド部502iと、心線ガイド部502i間に穿設された孔部502rと、孔部502rに挿入され、箱体502uからクロージャ筐体401の前方へ向かってスライド可能に設けられた引き出し部502sと、孔部502rの上方に設けられた接続収納部502cとから構成されている。
心線ガイド部502iはそれぞれフック状に形成され、引き出し部502sは上部に引き出し部502sの出入方向、即ち孔部502rを貫通する方向に沿って延びる心線保持体502tを備えている。心線保持体502tは一端が引き出し部502sに固定され、他端が箱体502uから突出するように構成され、箱体502uから突出した部分は上方に屈曲している。なお、心線ガイド部502iは、光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径(例えば5mm)を付与する。
更に、接続収納部502cには、リブ502g,502hが形成され、リブ502g,502hの間で心線の接続部515を挟持固定することが可能となっている。接続部515には、融着補強スリーブやメカニカルスプライス部材を挟持固定する。
心線接続収納部502は、接続部515を接続収納部に固定した後、作業者によって巻回した接続部515の両側から延びる心線余長を心線保持体502tに通した状態で収納する。心線保持体502tは、例えば断面が半径5mmである円柱形状とする。これにより、心線保持体502tに心線余長を通すことで光ファイバの曲げ半径を5mm以上となるように確保して心線余長を収納する。なお、心線保持体502tの形状は、曲げ部における曲率半径を5mm以上とすれば、円柱に限らず多角柱としてもよい。
心線余長収納時の引き出し部502sは、引き出し部502sをスライドさせて箱体502uから引き出した状態、または引き出し部502sを箱体502uに収納した状態のいずれも対応可能である。引き出し部502sをスライドさせるときは、心線保持体502tの箱体502uから突出し上向きに角度がついた部分に手をかけて引き出すことが可能である。このように、心線保持体502tの箱体502uから突出させた部分に角度を持たせることで引き出し部502sの移動を容易に、円滑に行うことができる。
図16に心線余長を心線保持体502tに収納し、引き出し部502sを箱体502uの内部に収めた状態の心線接続収納部502の断面図を示す。心線保持体502tの下方に位置する引き出し部502sの端部は光ファイバ心線接続収納体416の外側へ向かって傾斜した形状となっている。これにより、引き出し部502sを箱体502uへ収めた状態のまま、心線保持体502tへ心線余長を通し、巻回した心線余長を引き出し部502sの内部へ収納することが容易に行えるようになる。
心線余長は、箱体502uの内部へ収納した後、心線保持体502tに通す前と比較して巻回した心線余長の輪の径が拡大した状態で収納されるため、光ファイバ心線接続収納体502に収納された心線余長が孔部502rから飛び出すことはない。
さらに、接続収納部502cのリブ502g,502hを挟んでそれぞれ心線の余長を孔部502rに導くための心線ガイド部502iを設置したことにより、接続部515の両端部において曲げが急峻になり、多心光ファイバケーブル心線412b又はドロップケーブル心線413bが破断したり、曲げ損失が増加したりすることを防止することができる。
なお、図14及び図15において、心線ガイド部502iをフック形状として記載したが、リブによる溝を設けて心線ガイド部とすることも可能である。
上述した実施例1〜実施例5は、光ケーブルの接続、収納に使用するクロージャについて、ホーリー光ファイバの使用を前提として考案した。曲げ損失が小さなホーリー光ファイバの使用を前提とすることで、保留心線を一括して輪取りした状態で収納するとともに、心線余長収納部についても曲げ半径5mmを確保しながら光ファイバ心線の収納作業効率を向上させることが可能である。また、従来のクロージャと比較して、サイズの小型化も可能になった。
本発明は、光ケーブル接続用クロージャに適用可能である。
本発明の実施例1に係る光ケーブル接続用クロージャを示す斜視図である。 図1の光ケーブル接続用クロージャにおける配線形態を示す説明図である。 本発明の実施例1の光ファイバ心線接続収納部を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る光ケーブル接続用クロージャを示す斜視図である。 図4の光ケーブル接続用クロージャにおける配線形態を示す説明図である。 図6(a)は実施例2において心線余長収納部を収縮させた状態を模式的に示す斜視図、図6(b)は実施例2において心線余長収納部を伸張させた状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施例3に係る光ケーブル接続用クロージャを示す斜視図である。 図7の光ケーブル接続用クロージャにおける配線形態を示す説明図である。 本発明の実施例3の光ファイバ心線接続収納部を部分的に示す斜視図である。 光ファイバ心線接続収納部に心線余長を収納した状態を示す説明図である。 本発明の実施例4に係る光ケーブル接続用クロージャを示す斜視図である。 図11の光ケーブル接続用クロージャにおける配線形態を示す説明図である。 本発明の実施例4の光ファイバ心線接続収納部を示す斜視図である。 本発明の実施例5に係る光ケーブル接続用クロージャを示す斜視図である。 図15(a)は実施例5に係る心線接続収納部を拡大して示す斜視図、図15(b)は図15(a)に示す心線接続収納部に心線余長を収納した例を示す斜視図である。 本発明の実施例5の光ファイバ心線接続収納部を示す断面図である。 従来の光ケーブル接続用クロージャの一例を示す説明図である。
符号の説明
101,201,301,401 クロージャ筐体
102,202,302,402,502 光ファイバ心線接続収納部
102a,102b,202a,202b 心線余長収納部
102c,202c 接続収納部
102i,202i,402i,502i 心線ガイド部
103,104,105,203,204,205,303、304,305 仕切り板
106,107,108,206,207、306,307,406,407 外被把持部
109,209,309,409 保留心線収納部
110,111,210,211,310,311 通線路
112,212,312,412 多心光ファイバケーブル
113,213,313,413 ドロップケーブル
114,214,314,414 心線ガイド片
115,215,315,415 接続部
202j 螺旋溝
302a 固定部材
302b 可動部材
302p,302q 溝
402r 孔部
416 光ファイバ心線接続収納体(箱体)
502s 引き出し部
502t 心線保持部

Claims (8)

  1. 光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納体が複数配設される光ケーブル接続用クロージャであって、
    前記接続収納部及び前記心線余長収納部がそれぞれ柱状に形成され、
    前記心線余長収納部が、前記接続収納部の両側且つ前記接続収納部と同軸上に配置されて前記接続収納部に対して各々独立に回動可能であるとともにその周面に沿って前記光ファイバ心線の余長を立体的に収納し、
    且つ、前記接続収納部の長手方向両側に、前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与する二つの心線ガイド部が設けられた
    ことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  2. 光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納体を複数具備する光ケーブル接続用クロージャであって、
    前記接続収納部及び前記心線余長収納部がそれぞれ柱状に形成され、
    前記心線余長収納部が、前記接続収納部の両側且つ前記接続収納部と同軸上に配置されて長手方向に各々独立に伸縮可能であるとともにその周面に沿って前記光ファイバ心線の余長を立体的に収納し、
    且つ、前記接続収納部の長手方向両側に、前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与する二つの心線ガイド部が設けられた
    ことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  3. 前記心線余長収納部が外周面に螺旋状の溝を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の光ケーブル接続用クロージャ。
  4. 前記光ファイバ心線接続収納体はクロージャ筐体に対して着脱自在である
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の光ケーブル接続用クロージャ。
  5. 光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納体を複数具備する光ケーブル接続用クロージャであって、
    前記心線余長収納部が軸体と、前記軸体の一端に固定された固定部材と、前記軸体に摺動自在に支持されて前記固定部材との距離を可変とし、前記固定部材とともに前記光ファイバ心線の余長を立体的に保持する可動部材とから構成され、
    前記接続収納部が、前記心線余長収納部の軸方向に平行に設けられ、
    前記固定部材および前記可動部材が前記接続収納部の長手方向両側における前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与し、
    且つ、隣接する前記光ファイバ心線接続収納体の前記固定部材と前記可動部材との位置が相互に互い違いに配置される
    ことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  6. 前記固定部材および前記可動部材のうちのいずれか一方、又は双方が、周面に前記光ファイバ心線の余長を保持可能な溝を備えた
    ことを特徴とする請求項5記載の光ケーブル接続用クロージャ。
  7. 光ファイバ心線同士を接続した接続部を収納する接続収納部と、前記光ファイバ心線の余長を収納する心線余長収納部とからなる光ファイバ心線接続収納部を複数具備する光ケーブル接続用クロージャであって、
    前記光ファイバ心線接続収納部が、複数の孔部を備えるとともに、巻回した前記光ファイバ心線の余長を前記孔部から内部に立体的に収納可能な中空の箱体から構成され、
    前記接続収納部が、相互に隣接する前記孔部と交互に配置され、
    且つ、前記接続収納部の長手方向両側に、前記光ファイバ心線の余長に所定の曲率半径を付与する二つの心線ガイド部が設けられた
    ことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  8. 前記孔部に出入自在に設けられるとともに、前記孔部を貫通する方向に延設され、巻回した前記光ファイバ心線の余長を保持する柱状の心線保持部が固定された引き出し部を備える
    ことを特徴とする請求項8記載の光ケーブル接続用クロージャ。
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