JP4013224B2 - 光ファイバ接続切替装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバネットワーク等に用いられ、光ファイバコードを自動的に接続及び接続解除を行う光ファイバ接続切替装置に関し、特に、その光ファイバ接続切替装置に使用される光ファイバコード及び光ファイバコードの余長収納部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバ接続切替装置としては、複数の光ファイバコード群に対して、任意の一次側の光ファイバコードと、任意の二次側の光ファイバコードとを接続または接続を解除する機能を有する光ファイバ接続替え装置が開示されている(例えば、特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
【0003】
図8は、従来の光ファイバ接続切替装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図8に示すように、光ファイバ接続切替装置100は、光ファイバコード101,102の接続・抜去をする接続切替作業をロボットのハンド機構108を用いて自動的に行う装置である。
光ファイバ接続切替装置100は、二次側の光ファイバコード102の光コネクタプラグ103と、一次側の光ファイバコード101の光コネクタプラグ104を接続する光コネクタアダプタ105を複数設けた接続盤106と、二次側の光ファイバコード102の光コネクタプラグ103を整列・保持する整列孔を複数並べて穿設すると共に、接続盤106と対向して配置される整列盤107と、光コネクタプラグ103を把持して二次側の光ファイバコード102を引き出し、その光コネクタプラグ103を光コネクタアダプタ105に対して接続・抜去を行うロボットのハンド機構108と、光コネクタアダプタ105から光コネクタプラグ103を抜き去った二次側の光ファイバコード102を巻き取る巻き上げ機構109と、巻き取った光ファイバコード102を収納する余長収納部110と、ハンド機構108を接続盤106及び整列盤107の所望の位置に移動させる移動機構111とから構成されている。
【0004】
次に、従来の光ファイバ接続切替装置100による光ファイバコード102の接続替えの作業工程を説明する。
まず、ハンド機構108により接続盤106から光コネクタプラグ103の接続を解除された光ファイバコード102は、巻き上げ機構109に設けられたローラ109aによって、整列盤107の背面に設けられた余長収納部110側に引き出され、余長収納部110に二次側の光ファイバコード102が収納される。
次に、ハンド機構108によって、再度二次側の光ファイバコード102の光コネクタプラグ103を整列盤107から引き出し、再度接続盤106上の任意の光コネクタアダプタ105に接続される。光ファイバ接続切替装置100は、この一連の動作により二次側の光ファイバコード102の接続替え作業を行うものである。それとともに、光コネクタプラグ103が整列盤107の整列孔に装着される。
【0005】
二次側の光ファイバコード102の余長部102aは、平常時、図8(b)に実線で示すように、略半円状に曲がった状態で余長収納部110内に配線されている。余長部102aの先端部は、余長収納部110の内壁に固定されたコード固定部112によって、余長収納部110内の下端部に保持されている。これにより、二次側の光ファイバコード102は、余長収納部110とコード固定部112とによって、余長部102aが余長収納部110内で動くことが抑制されている。
【0006】
図9は、従来の光ファイバ接続切替装置の余長収納部内に収納された二次側の光ファイバコードの状態を示す図で、(a)は光コネクタプラグが光コネクタアダプタから引き出されたときの状態を示す要部概略図、(b)は光コネクタプラグを引き戻した状態を示す要部概略図である。
【0007】
そして、図9(a)の状態から二次側の光ファイバコード102が矢印A方向に引き戻されると、余長部102aは、余長収納部110の奥側に移動して略U字状に湾曲する。
図9(b)に示すように、二次側の光ファイバコード102が更に矢印A方向に引き戻された場合、二次側の光ファイバコード102の余長部102aは、余長収納部110内の奥壁110aに当接して、上方に拡がった状態に湾曲して収納される。
【0008】
図10は、従来の光ファイバ接続切替装置の余長収納部の斜視図である。
図10に示すように、光ファイバ接続切替装置100は、複数の二次側の光ファイバコード102をそれぞれ収納する必要があるため、薄い箱型の余長収納部110を複数並べて設け、二次側の光ファイバコード102の余長部102a(図9(a)、(b)参照)をその余長収納部110に内設している。
【0009】
【特許文献1】
特許第3189141号明細書(段落番号0007〜0009、図1〜図2)
【非特許文献1】
NTTアフティ株式会社、光配線自動切替装置、[online]、[2003年2月26日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt-afty.co.jp/product/meka/oms_1.html>
【非特許文献2】
NTTアフティ株式会社、光配線自動切替装置、[online]、[2003年2月26日検索]、インターネット
<URL:http://www.ntt-afty.co.jp/product/meka/oms_100.html>
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2に記載及び掲載の光ファイバ接続切替装置100にあっては、図10に示すように、余長収納部110を複数並設すると、光ファイバ接続切替装置100が水平方向に大きくなるという問題点がある。
この問題点を解消するための手段として、二次側の光ファイバコード102の径を細くして、余長収納部110を薄くすることが考えられる。
【0011】
図11は、従来の光ファイバ接続切替装置の余長収納部内に収納された二次側の光ファイバコードの状態を示す図で、光コネクタプラグを引き戻した状態を示す概略図である。
【0012】
しかしながら、二次側の光ファイバコード102は、径を細くすると、曲げ剛性が不足して、図11に示すように、余長収納部110内の二次側の光ファイバコード102は、余長部102aの自重により波を打つように湾曲した状態になる。
このような場合、二次側の光ファイバコード102は、余長部102aが所定の曲率半径以下に折曲することにより、余長部102aが曲げ応力によって破断することもあった。
【0013】
このようなことから、光ファイバコード102は、曲げ剛性を強くすることが望まれる。
その光ファイバコード102の曲げ剛性を強くする手段としては、材料を見直すこと等があるが、剛性を強くすると光ファイバコード102に曲げ癖が付き易くなる等の種々の問題が生じる。
【0014】
本発明の課題は、二次側の光ファイバコードを余長収納部において、破断させることなく収納すると共に、二次側の光ファイバコードを容易に出し入れできるようにした光ファイバ接続切替装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置は、一次側の光ファイバコードと二次側の光ファイバコードとの接続及び接続解除を行う光ファイバ接続切替装置において、前記光ファイバ接続切替装置は、前記二次側の光ファイバコードの余長部を収納する余長収納部を備え、前記二次側の光ファイバコードは、断面を縦長の形状にすると共に、その断面の短辺の長さがa、長辺の長さがb、前記余長収納部の幅をcとすると、b>c>aになることを特徴とする。
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、光ファイバ接続切替装置は、二次側の光ファイバコードを余長収納部内に収納したとき、二次側の光ファイバコードの断面が縦長の形状をしていることにより、水平方向の変形に対して、垂直方向の変化がし難くなるため、余長収納部内で二次側の光ファイバコードが波打つように変形することがなく、高密度に収納することができる。また、二次側の光ファイバコードは、断面の短辺の長さを短くできることにより、二次側の光ファイバコードの横幅が短くなるため、この二次側の光ファイバコードを収納する余長収納部の幅を短くして余長収納部の薄型化を図ることができる。
【0017】
請求項2に記載の光ファイバ接続切替装置は、請求項1に記載の光ファイバコードの余長収納構造であって、前記二次側の光ファイバコードは、少なくとも前記短辺側に、所定間隔で切欠部が形成されていることを特徴とする。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、二次側の光ファイバコードの短辺側に切欠部があることにより、二次側の光ファイバコードが湾曲変形すると、その切欠部の内壁同士が当接するため、二次側の光ファイバコードが湾曲変形する円弧の曲率半径が所定以下に短くなることを抑制することができる。このため、二次側の光ファイバコードは、余長収納部内で、滑らかな曲線を描くように変形するようになり、所定よりもその曲線の曲率半径が短くなって、光ファイバコードが折れて破断することを防止することができる。
【0019】
請求項3に記載の光ファイバ接続切替装置は、請求項1に記載の光ファイバコードの余長収納構造であって、前記余長収納部は、この余長収納部に前記二次側の光ファイバコードを挿入する導入口に、この二次側の光ファイバコードに形成した切欠部の長さより大きい曲率半径でなる弧状のガイドを有することを特徴とする。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、二次側の光ファイバコードと余長収納部の導入口に、弧状のガイドを設けたことにより、二次側のファイバコードの切欠部が導入口に引っ掛からなくなるため、二次側の光ファイバコードの取り出し及び収納を無理なくスムーズに行うことができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の各実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を説明する。
なお、各実施の形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
【0022】
[第1実施の形態]
まず、図1〜図3を参照して本発明の第1実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す正面図である。
【0023】
図1に示すように、光ファイバ接続切替装置Sは、水平面において、一直線方向であるX方向と、このX方向に直交するY方向と、垂直方向であるZ方向とに移動自在な移動機構11を介して、ロボットのハンド機構8が自在に移動して光ファイバコード1,2の接続・抜去をする接続切替作業を自動的に行う装置である。その光ファイバ接続切替装置Sは、一次側の光ファイバコード1と、二次側の光ファイバコード2と、光コネクタプラグ3,4と、光コネクタアダプタ5と、接続盤6と、整列盤7と、ロボットのハンド機構8と、巻き上げ機構9と、余長収納部10と、移動機構11とから構成されている。
【0024】
一次側の光ファイバコード1は、例えば、入力側に接続される心(芯線)が1つの光ファイバからなる。
二次側の光ファイバコード2は、例えば、出力側に接続される心(芯線)が1つの光ファイバからなる。この二次側の光ファイバコード2は、略U字状に湾曲して余長収納部10に収納される余長部2aを有している。その余長部2aは、二次側の光ファイバコード2を矢印B方向に移動させると、それに連動して余長収納部10内を矢印C方向に拡がるように湾曲する。余長部2aは、コード固定部12によって余長収納部10内の下端部に保持されている。
【0025】
光コネクタプラグ3は、二次側の光ファイバコード2の端末に設置される接続用のプラグからなる。
光コネクタプラグ4は、一次側の光ファイバコード1の端末に設置される接続用のプラグからなる。
【0026】
光コネクタアダプタ5は、その一次側の光ファイバコード1の光コネクタプラグ4と、二次側の光ファイバコード2の光コネクタプラグ3とを接続する接続具からなる。
【0027】
接続盤6は、その光コネクタアダプタ5を複数並べて設け、光コネクタアダプタ5を固定する保持具からなる。
【0028】
整列盤7は、二次側の光ファイバコード2の光コネクタプラグ3を整列・保持する整列孔を複数並べて穿設して、二次側の光ファイバコード2を保持する部材であり、接続盤6と対称的な位置に配置されている。
【0029】
ハンド機構8は、光コネクタプラグ3を把持して二次側の光ファイバコード2を引き出し、その光コネクタプラグ3を光コネクタアダプタ5に対して、モータ(図示せず)及びベルト(図示せず)等によって自動的に接続・抜去を行うロボットからなる。
【0030】
巻き上げ機構9は、光コネクタアダプタ5から光コネクタプラグ3を抜き去った二次側の光ファイバコード2を巻き取る装置であり、例えば、巻き取りプーリと巻き取り用のローラとによって構成されている。
【0031】
余長収納部10は、その巻き上げ機構9によって巻き取った光ファイバコード2の余長部2aを収納する空間からなる。
【0032】
移動機構11は、ハンド機構8を接続盤6及び整列盤7を所望の位置に移動させる装置からなる。
【0033】
図2は、本発明の第1実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、余長収納部と二次側の光ファイバコードの斜視図である。図3は、図2のD部拡大図である。
【0034】
図2及び図3に示すように、二次側のファイバコード2は、断面が円形の光ファイバの芯線2bと、この芯線2bを覆う不透明体からなる被覆2cとからなる。その二次側のファイバコード2の断面は、縦長で、回転非対称形状である長方形からなり、水平方向の短辺の長さがa、垂直方向の長辺の長さがbである。また、余長収納部10の幅は、cである。
ここで、二次側の光ファイコード2の短辺の長さa、長辺の長さb、余長収納部10の幅cとの関係は、
b>c>a
の長さ関係がある。
これにより、余長収納部10内において、二次側の光ファイバコード2は、断面が垂直方向に長い縦長の長方形になることにより、垂直方向での曲げ剛性を有することになるため、垂直方向の剛性を確保することができる。このため、二次側の光ファイバコード2の余長部2aは、その曲げ剛性を有することにより、湾曲変形したとしても曲率半径が大きい曲線にしか変形しないため、曲げ応力によって芯線2bが余長収納部10内にて折れて破断することを防止することができる。
【0035】
また、二次側のファイバコード2は、水平方向に長さaが短いことにより、この二次側のファイバコード2を収納する余長収納部10の幅cを短くして、水平方向に薄くすることができる。
【0036】
二次側のファイバコード2は、断面が長方形で、この二次側のファイバコード2の余長部2aが収納される余長収納部10内に垂直方向のみ移動できるように、左右の内壁間に介在されている。このため、余長部2aは、二次側のファイバコード2が移動したとき、余長収納部10の左右内壁によって、水平方向に振れずに湾曲変形する。
【0037】
また、二次側の光ファイバコード2は、余長収納部10の幅cより二次側のファイバコード2の長辺の長さbが長いため、余長収納部10内で二次側の光ファイバ2がねじれることを防止することができる。
【0038】
[第2実施の形態]
次に、図4を参照して本発明の第2実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を説明する。
図4は、本発明の第2実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、(a)は断面形状が楕円形の二次側の光ファイバコードを示す断面図、(b)は断面形状が3つの円形を縦添えした二次側の光ファイバコードを示す断面図、(c)は断面形状が三角形の二次側の光ファイバコードを示す断面図、(d)は断面形状が菱形の二次側の光ファイバコードを示す断面図である。
【0039】
図4(a)〜図4(d)に示すように、第2実施の形態は、二次側の光ファイバコード2の種々な変形例を示すものである。
図4(a)に示すように、二次側の光ファイバコード2は、水平方向の短辺の長さaより長い垂直方向の長辺の長さbを有する断面が楕円形の光ファイバコード21であってもよい。二次側の光ファイバコード21は、このように断面が垂直方向に長い楕円形のものであっても、第1の実施の形態と同様に垂直方向に対する曲げ剛性を備えることができる。二次側の光ファイバコード21は、その曲げ剛性を有することにより、湾曲変形したとしても曲率半径が大きい曲線にしか変形しないため、曲げ応力によって芯線21aが折れて破断することを防止することができる。なお、二次側の光ファイバコード21は、中央部に断面が円形の芯線21aを有する。
【0040】
図4(b)に示すように、二次側の光ファイバコード2は、断面が円形の光ファイバコード2の上下に、断面が円形等のコード状の補強部材13を隣設した光ファイバコード22であってもよい。二次側の光ファイバコード22は、このような補強部材13,13によって垂直方向から挟持されることにより、第1の実施の形態と同様に垂直方向に対する曲げ剛性を備えることができる。二次側の光ファイバコード22は、その曲げ剛性を有することにより、湾曲変形したとしても曲率半径が大きい曲線にしか変形しないため、曲げ応力によって芯線22aが折れて破断することを防止することができる。なお、二次側の光ファイバコード22は、中央部に断面が円形の芯線22aを有する。
【0041】
図4(c)に示すように、二次側の光ファイバコード2は、水平方向の短辺の長さaより長い垂直方向の長さbを有する断面が三角形の光ファイバコード23であってもよい。二次側の光ファイバコード23は、このように断面が垂直方向に長い三角形のものであっても、第1の実施の形態と同様に垂直方向に対する曲げ剛性を備えることができる。二次側の光ファイバコード23は、その曲げ剛性を有することにより、湾曲変形したとしても曲率半径が大きい曲線にしか変形しないため、曲げ応力によって芯線23aが折れて破断することを防止することができる。なお、二次側の光ファイバコード23は、中央部に断面が円形の芯線23aを有する。
【0042】
図4(d)に示すように、二次側の光ファイバコード2は、水平方向の長さaより長い垂直方向の長さbを有する断面が菱形の光ファイバコード24であってもよい。二次側の光ファイバコード24は、このように断面が垂直方向に長い菱形のものであっても、第1の実施の形態と同様に垂直方向に対する曲げ剛性を備えることができる。二次側の光ファイバコード24は、その曲げ剛性を有することにより、湾曲変形したとしても曲率半径が大きい曲線にしか変形しないため、曲げ応力によって芯線24aが折れて破断することを防止することができる。なお、二次側の光ファイバコード24は、中央部に断面が円形の芯線24aを有する。
【0043】
[第3実施の形態]
次に、図5(a)〜図5(d)を参照して本発明の第3実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を説明する。
図5は、本発明の第3実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、(a)は二次側の光ファイバコードの正面図、(b)は二次側の光ファイバコードの平面図、(c)は二次側の光ファイバコードの側面図、(d)は二次側の光ファイバコードを曲げた状態を示す正面図である。
第3実施の形態は、図5(a)、(b)、(c)に示すように、光ファイバ接続切替装置に使われる二次側の光ファイバコード25の短辺側の上下面25a,25bに、切欠部25cを形成したものである。
【0044】
図5(c)に示すように、二次側の光ファイバコード25は、断面が垂直方向に長い長方形をしている。二次側の光ファイバコード25は、中央部に断面が円形の芯線25dを有する。
図5(a)、(b)に示すように、二次側の光ファイバコード25は、上面25a及び下面25bに、所定間隔で、幅方向に切欠部25cを形成している。切欠部25cは、二次側の光ファイバコード25の長手方向に対して直角な方向に向って形成されており、例えば、三角形の溝状に形成されている。
【0045】
図5(d)に示すように、二次側の光ファイバコード25は、切欠部25cを形成したことにより、ある一定の曲率変形することが備わり、所定範囲内で弾性変形し易くなる。また、二次側の光ファイバコード25は、湾曲変形したときに、切欠部25cを形成する内壁面同士が当接することにより、二次側の光ファイバコード25が所定以下の曲率半径に曲がらなくなるため、二次側の光ファイバコード25が湾曲変形する円弧の曲率半径を抑制することができる。これにより、二次側の光ファイバコード25は、余長収納部10(図1参照)内で、滑らかな曲線を描くよう変形するが、所定よりもその曲線の曲率半径が短くなって、光ファイバコード25が曲げ応力によって破断することを防止することができる。
【0046】
[第4実施の形態]
次に、図6及び図7を参照して本発明の第4実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を説明する。
図6は、本発明の第4実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、余長収納部に挿入した二次側の光ファイバコードの取り付け状態を示す断面図である。
【0047】
図6に示すように、余長収納部10には、光ファイバコード25の挿入を案内するガイド10bが、二次側のファイバコード25の導入口10aの上下方向に設置されている。ガイド10bは、例えば、導入口10aの外側の垂直方向に向けて湾曲した板状の部材からなり、少なくとも導入口10a内の上下に固着されている。ガイド10bは、樹脂製または金属製の部材からなり、導入口10aに嵌着またはかしめて固定される。
【0048】
図7は、本発明の第4実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、光ファイバコードガイドと二次側の光ファイバコードの切欠部の関係を示す断面図である。
図7に示すように、二次側の光ファイバコード25の導入口10aには、切欠部25cの長さeより大きい曲率半径dを有する弧形状の光ファイバコード25のガイド10bが少なくとも上下に配設されている。
これにより、二次側の光ファイバコード25は、余長収納部10から出し入れする際に、切欠部25cが導入口10aに引っ掛かることがなく、スムーズに光ファイバコード25の出し入れを行うことができる。
【0049】
なお、本発明は、前記第1〜第4実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、光ファイバ接続切替装置及び余長収納部は、設置する箇所に応じて適宜に横置きにして使用してもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置によれば二次側の光ファイバコードの断面が縦長の形状をしていることにより、水平方向の変形に対して、垂直方向の変化がし難くなるため、余長収納部内で二次側の光ファイバコードが波打つように変形することがなく、高密度に収納することができる。また、二次側の光ファイバコードは、断面の短辺の長さを短くできることにより、二次側の光ファイバコードの横幅が短くなるため、この二次側の光ファイバコードを収納する余長収納部の幅を短くして余長収納部の薄型化を図ることができる。
【0051】
本発明の請求項2に記載の光ファイバ接続切替装置によれば、二次側の光ファイバコードの短辺側に切欠部があることにより、二次側の光ファイバコードが湾曲変形すると、その切欠部の内壁同士が当接するため、二次側の光ファイバコードが湾曲変形する曲線の曲率半径が所定以下に短くなることを抑制することができる。このため、二次側の光ファイバコードは、余長収納部内で、滑らかな曲線を描くように変形するようになり、所定よりもその曲線の曲率半径が短くなって、光ファイバコードが折れて破断することを防止することができる。
【0052】
請求項3に記載の光ファイバ接続切替装置によれば、二次側の光ファイバコードと余長収納部の導入口に、弧状のガイドを設けたことにより、二次側のファイバコードの切欠部が導入口に引っ掛からなくなるため、二次側の光ファイバコードの取り出し及び収納を無理なくスムーズに行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、余長収納部と二次側の光ファイバコードの斜視図である。
【図3】図2のD部拡大図である。
【図4】本発明の第2実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、(a)は断面形状が楕円形の二次側の光ファイバコードを示す断面図、(b)は断面形状が3つの円形を縦添えした二次側の光ファイバコードを示す断面図、(c)は断面形状が三角形の二次側の光ファイバコードを示す断面図、(d)は断面形状が菱形の二次側の光ファイバコードを示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、(a)は二次側の光ファイバコードの正面図、(b)は二次側の光ファイバコードの平面図、(c)は二次側の光ファイバコードの側面図、(d)は二次側の光ファイバコードを曲げた状態を示す正面図である。
【図6】本発明の第4実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、余長収納部に挿入した二次側の光ファイバコードの取り付け状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第4実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す図で、光ファイバコードガイドと二次側の光ファイバコードの切欠部の関係を示す断面図である。
【図8】従来の光ファイバ接続切替装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図9】従来の光ファイバ接続切替装置の余長収納部内に収納された二次側の光ファイバコードの状態を示す図で、(a)は光コネクタプラグが光コネクタアダプタから引き出されたときの状態を示す要部概略図、(b)は光コネクタプラグを引き戻した状態を示す要部概略図である。
【図10】従来の光ファイバ接続切替装置の余長収納部の斜視図である。
【図11】従来の光ファイバ接続切替装置の余長収納部内に収納された二次側の光ファイバコードの状態を示す図で、光コネクタプラグを引き戻した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 一次側の光ファイバコード
2,21,22,23,24,25 二次側の光ファイバコード
2a 余長部
3 二次側の光コネクタプラグ
4 一次側の光コネクタプラグ
5 光コネクタアダプタ
6 接続盤
7 整列盤
10 余長収納部
10a 導入口
10b ガイド
25c 切欠部
a 短辺の長さ
b 長辺の長さ
c 余長収納部の幅
d ガイドの曲率半径
e 切欠部の長さ
S 光ファイバ接続切替装置
Claims (3)
- 一次側の光ファイバコードと二次側の光ファイバコードとの接続及び接続解除を行う光ファイバ接続切替装置において、
前記光ファイバ接続切替装置は、前記二次側の光ファイバコードの余長部を収納する余長収納部を備え、
前記二次側の光ファイバコードは、断面を縦長の形状にすると共に、その断面の短辺の長さがa、長辺の長さがb、前記余長収納部の幅をcとすると、
b>c>a
になることを特徴とする光ファイバ接続切替装置。 - 前記二次側の光ファイバコードは、少なくとも前記短辺側に、所定間隔で切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置。
- 前記余長収納部は、この余長収納部に前記二次側の光ファイバコードを挿入する導入口に、この二次側の光ファイバコードに形成した切欠部の長さより大きい曲率半径でなる弧状のガイドを有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置。
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