JP4864740B2 - アナログデジタル変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器に関する。
アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器(以下、A/Dコンバータと称する)において、信号をパイプライン的に後段に送りながら各段においてアナログデジタル変換(以下、A/D変換と称する)を行うパイプライン型A/Dコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、パイプライン型A/Dコンバータより少ない素子数で構成可能なサイクリック型A/Dコンバータも知られてきた(例えば、特許文献2参照。)。
これらのA/Dコンバータでは、例えば特許文献1に開示されているように、アナログ信号はサンプルホールド回路によってサンプルホールドされた後に、変換ステージを繰り返すことでA/D変換される。
各変換ステージでは、前の変換ステージで演算された残差信号を用いて、この残差信号のA/D変換結果および新たな残差信号を演算し、A/D変換結果をデジタル合成回路に送り、新たな残差信号を次の変換ステージへ送る。残差信号の演算はMDAC(マルチプライングデジタルアナログ変換)演算と呼ばれる。
各変換ステージは、例えば特許文献1の図3に開示されているように、サブA/DコンバータとMDAC回路を有している。MDAC回路は残差信号を演算する回路である。
この特許文献1の図3中のMDAC回路は、具体的には特許文献1の図5に開示されるようにキャパシタを有する回路で実現される。この特許文献1の図5に開示される回路では、前の変換ステージで演算された残差信号をキャパシタに電荷としてサンプルホールドした後に、MDAC演算を行う。
ここで、A/D変換の精度を上げるためには、各変換ステージにおけるA/D変換結果および残差信号の演算精度を上げる必要がある。A/D変換結果および残差信号はいずれも、前の変換ステージで演算された残差信号を用いて演算するため、前の変換ステージで演算された残差信号のサンプルホールド精度を一定の範囲に収束させる必要がある。
すなわち、A/D変換の精度を上げるためには、残差信号のサンプルホールド精度が一定の範囲以内に収束するまでのセトリング時間が必要であり、収束するまでの時間を要するという課題があった。
各変換ステージでのA/D変換の誤差を補正する手段として、A/D変換したデジタルビットデータのエラーコレクションをするA/Dコンバータも出てきている(例えば、特許文献3参照。)。
このA/Dコンバータでは、A/D変換結果は1.5ビット分の情報を持つ2進コードの出力であり、0.5ビット分の冗長度を有している。A/D変換結果に冗長度を有しているため、冗長度を有していないA/Dコンバータと比べて、A/D変換部分の精度の要求が緩和されている。
しかし、この方法を用いても、次の変換ステージに残差信号を出力するためにサンプリングは必要であり、所定のセトリング時間を要するという課題は残ったままである。
特開2004−214905号公報 特許第3046005号公報 特開2003−174364号公報
本発明は、A/D変換に要する時間を短縮するA/Dコンバータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によるA/Dコンバータは、アナログ信号を入力する入力端子に接続された第1のスイッチ群と、前記第1のスイッチ群に接続されて、前記入力端子から入力された前記アナログ信号を電荷として蓄積するキャパシタ群と、前記キャパシタ群に接続されて前記キャパシタ群の中で前記電荷を移動させる第2のスイッチ群と、前記キャパシタ群と前記第2のスイッチ群とに接続されて、前記電荷の移動に伴って前記キャパシタ群に発生した電圧から所定の電圧を減算し、前記減算された結果を増幅した電圧を出力電圧とする演算増幅部と前記演算増幅部に接続されて、前記出力電圧を冗長ビットを有する所定のビット数のデジタル値に変換する手段と、前記第1のスイッチ群と前記キャパシタ群に接続されて、前記デジタル値に応じて前記所定の電圧を選択する複数の参照電圧選択部とを備え、前記キャパシタ群と前記演算増幅部との接続、および前記参照電圧選択部の電圧選択を、複数回行う。
また、本発明の別の一態様によるA/Dコンバータは、アナログ信号を入力する入力端子に接続された第1のスイッチ群と、前記第1のスイッチ群に接続されて前記入力端子から入力された前記アナログ信号を電荷として蓄積するキャパシタ群と、前記キャパシタ群に接続されて前記キャパシタ群の中で前記電荷を移動させる第2のスイッチ群と、前記第1のスイッチ群と前記キャパシタ群に接続されてデジタル値に応じて所定の電圧を選択する複数の参照電圧選択部と、を具備する複数のキャパシタネットワークと、一端が接地されているサンプリング部と、前記電荷の移動に伴って前記キャパシタ群に発生した電圧から前記所定の電圧を減算し前記減算された結果を増幅した電圧を出力電圧とする演算増幅部と、前記演算増幅部に接続されて前記出力電圧を冗長ビットを有する所定のビット数の前記デジタル値に変換する手段と、を具備する複数のA/D変換部と、前記複数のキャパシタネットワークと、前記サンプリング部および前記複数のA/D変換部とを、1対1に接続する複数のスイッチネットワークとを具備し、前記スイッチネットワークは、所定の時間間隔毎に、前記複数のキャパシタネットワークと、前記サンプリング部および前記複数のA/D変換部との接続を変更することで、パイプライン動作を実行する。
本発明のA/Dコンバータによれば、演算時間を早くできるA/Dコンバータを提供できる。
[第1の実施形態]
本発明による第1の実施形態のA/Dコンバータについて、図を用いて説明する。
先ず、図1を用いて第1の実施形態の構成と接続を説明する。次に、図2を用いて、サブA/Dコンバータ6が演算増幅部5の出力電圧を2進コードのデジタル値にA/D変換する動作について説明する。次に、図3を用いて、デジタル符号化回路15におけるデジタル符号化方法について説明する。次に、図4乃至図8を用いて、参照電圧選択部2〜4がサブA/Dコンバータ6によって変換された2進コードのデジタル値に応じて所定の電圧を選択し、外部入力端子1から入力されるアナログ信号VinがA/D変換される動作手順について説明する。
(第1の実施形態の構成)
先ず、図1を用いて第1の実施形態の構成と接続を説明する。図1は、第1の実施形態のサイクリック型A/Dコンバータを示す回路図である。
図1に示すように、本実施形態のA/Dコンバータは、外部入力端子1、参照電圧選択部2〜4、キャパシタ群7、第1のスイッチ群8、第2のスイッチ群9、演算増幅部5、スイッチ20、サブA/Dコンバータ6、およびデジタル符号化回路15を有する。
外部入力端子1は、アナログ信号Vinが入力される端子である。
本実施形態のA/Dコンバータにおける参照電圧の絶対値をVrefと定義すると、参照電圧選択部2〜4は、サブA/Dコンバータ6によって変換された1.5ビット分の情報を持つ2進コードのデジタル値に応じて、プラスの参照電圧+Vref、0V、或いはマイナスの参照電圧−Vref、のいずれか1つの電圧を選択する回路である。参照電圧選択部2はスイッチ23〜25を、参照電圧選択部3はスイッチ28〜30を、参照電圧選択部4はスイッチ33〜35を、それぞれ有する。
また、参照電圧選択部2〜4には、デジタル符号化回路15を介して、サブA/Dコンバータ6によって変換された2進コードのデジタル値が供給される。参照電圧選択部2〜4が、この2進コードのデジタル値に応じて所定の電圧を選択する動作については、図4乃至図8を用いて説明する。
演算増幅部5は、入力端子(−)、入力端子(+)、および、出力端子を備える3端子構造のオペアンプである。入力端子(−)と入力端子(+)との間には、スイッチ20が接続される。入力端子(+)は接地される。出力端子には、サブA/Dコンバータ6が接続される。
サブA/Dコンバータ6は0.5ビット分の冗長ビットを有するA/Dコンバータであり、演算増幅部5によってホールドされて出力された電圧を、1.5ビット分の情報を持つ2進コードのデジタル値に変換する回路である。2進コードのデジタル値はデジタル符号化回路15に供給される。このサブA/Dコンバータ6が、入力を2進コードのデジタル値に変換する動作については、図2を用いて説明する。
デジタル符号化回路15は、サブA/Dコンバータ6によって変換されたデジタル値を足し合わせてエラーコレクションを行い、5ビットのデジタル符号化を行う回路である。また、サブA/Dコンバータ6から供給された2進コードのデジタル値を、参照電圧選択部2〜4に供給する。
キャパシタ群7は、外部入力端子1から入力されるアナログ信号Vinを電荷として蓄積し、MDAC演算を行うためのキャパシタである。また、キャパシタ群7は、第1番目のキャパシタ10、第2番目のキャパシタ11、第3番目のキャパシタ12、および第4番目のキャパシタ13を有する。
第1番目のキャパシタ10と第2番目のキャパシタ11は、共に容量Cを持つ。第3番目のキャパシタ12は、第1番目のキャパシタ10の2倍の容量2Cを持つ。第4番目のキャパシタ13は、第1番目のキャパシタ10の4倍の容量4Cを持つ。
第1のスイッチ群8は、外部入力端子1から入力されるアナログ信号Vinを、電荷としてキャパシタ群7に蓄積する場合に閉じられるスイッチであり、スイッチ21、スイッチ26、スイッチ31、およびスイッチ36を有する。
第2のスイッチ群9は、キャパシタ群7中のキャパシタの接続を切り替えてMDAC演算を行う場合に使用するスイッチであり、スイッチ22、スイッチ27、スイッチ32、およびスイッチ37を有する。
(第1の実施形態の接続関係)
次に、各素子の接続関係について説明する。
スイッチ21の一端とスイッチ22の一端同士は共通接続され、この共通接続点は第1番目のキャパシタ10の一端と接続される。スイッチ21は外部入力端子1と第1番目のキャパシタ10の一端との間をオンオフする。スイッチ22は第1番目のキャパシタ10の一端と演算増幅部5の出力端子との間をオンオフする。第1番目のキャパシタ10の残りの一端は、演算増幅部5の入力端子(−)に接続される。
スイッチ23乃至スイッチ27の一端同士は共通接続され、この共通接続点は第2番目のキャパシタ11の一端と接続される。スイッチ23はプラスの参照電圧+Vrefと第2番目のキャパシタ11の一端との間をオンオフする。スイッチ24は0[V]と第2番目のキャパシタ11の一端との間をオンオフする。スイッチ25はマイナスの参照電圧−Vrefと第2番目のキャパシタ11の一端との間をオンオフする。スイッチ26は外部入力端子1と第2番目のキャパシタ11の一端との間をオンオフする。スイッチ27は第2番目のキャパシタ11の一端と演算増幅部5の出力端子との間をオンオフする。第2番目のキャパシタ11の残りの一端は、演算増幅部5の入力端子(−)に接続される。
スイッチ28乃至スイッチ32の一端同士は共通接続され、この共通接続点は第3番目のキャパシタ12の一端と接続される。スイッチ28はプラスの参照電圧+Vrefと第3番目のキャパシタ12の一端との間をオンオフする。スイッチ29は0[V]と第3番目のキャパシタ12の一端との間をオンオフする。スイッチ30はマイナスの参照電圧−Vrefと第3番目のキャパシタ12の一端との間をオンオフする。スイッチ31は外部入力端子1と第3番目のキャパシタ12の一端との間をオンオフする。スイッチ32は第3番目のキャパシタ12の一端と演算増幅部5の出力端子との間をオンオフする。第3番目のキャパシタ12の残りの一端は、演算増幅部5の入力端子(−)に接続される。
スイッチ33乃至スイッチ37の一端同士は共通接続され、この共通接続点は第4番目のキャパシタ13の一端と接続される。スイッチ33はプラスの参照電圧+Vrefと第4番目のキャパシタ13の一端との間をオンオフする。スイッチ34は0[V]と第4番目のキャパシタ13の一端との間をオンオフする。スイッチ35はマイナスの参照電圧−Vrefと第4番目のキャパシタ13の一端との間をオンオフする。スイッチ36は、外部入力端子1と第4番目のキャパシタ13の一端との間をオンオフする。スイッチ37は、第4番目のキャパシタ13の一端と演算増幅部5の出力端子との間をオンオフする。第4番目のキャパシタ13の残りの一端は、演算増幅部5の入力端子(−)に接続される。
(MDAC演算動作)
次に、図2を用いて、サブA/Dコンバータ6が演算増幅部5の出力電圧Voutを、1.5ビット分の情報を持つ2進コードのデジタル値に変換する動作について説明する。ここで、iはサブA/DコンバータにおけるA/D変換の回数を示す値であり、本実施形態ではi=1、2、3,4である。すなわち、Voutは、VoutからVoutに至る4つの値をとる。
図2は、サブA/Dコンバータ6によるA/D変換動作を示す図である。図2に示されたA/D変換の原理に従い、サブA/Dコンバータ6に入力された電圧Voutは、Voutの電圧範囲に応じて、以下に示す1.5ビット分の情報を持つ2進コードのデジタル値に変換される。
[1]Voutが−Vref/4以下の場合
2進コードのデジタル値は00
[2]Voutが−Vref/4から+Vref/4の間にある場合
2進コードのデジタル値は01
[3]Voutが+Vref/4以上の場合
2進コードのデジタル値は10
次に、MDAC演算について説明する。Vouti+1は、Voutを基に、MDAC演算を用いて、以下の通りに算出される。
Vouti+1=2×Vout−D・Vref ……………… (1)
(D=−1,0,1)(i=1,2,3)
ここで、DはMDAC演算で用いられるデジタル値である。VoutはVoutまでの値であるため、DはDからDに至る3つの値をとる。このDは、図2に示されたA/D変換の原理に従い、Voutに応じて、以下の値に定められる。
[1]Voutが−Vref/4以下の場合
=−1
[2]Voutが−Vref/4から+Vref/4の間にある場合
=0
[3]Voutが+Vref/4以上の場合
=+1
(デジタル符号化動作)
次に、図3を用いて、デジタル符号化回路15が、サブA/Dコンバータ6によって変換された2進コードのデジタル値を用いて、5ビットのデジタル符号化を行う方法について説明する。
図3は、デジタル符号化回路15におけるデジタル符号化方法を示す図である。図3に示す通りに、デジタル符号化回路15は、サブA/Dコンバータ6が1回目から4回目に至るまで変換した2進コードのデジタル値を、オーバーラップさせ、加算して、5ビットにデジタル符号化する。
オーバーラップとは、例えば、第1回目のデジタル値のLSBと第2回目のデジタル値のMSBとを加算する、或いは、第2回目のデジタル値のLSBと第3回目のデジタル値のMSBとを加算する、といった演算である。
このMDAC演算と図3に示すデジタル符号化方法を用いる場合、サブA/Dコンバータ6の変換誤差が±Vref/4未満であれば、正確な5ビットのデジタル値への変換結果が得られる。
(A/D変換動作)
次に、参照電圧選択部2〜4がサブA/Dコンバータ6によって変換された2進コードのデジタル値に応じて所定の電圧を選択し、外部入力端子1から入力されるアナログ信号VinがA/D変換される動作手順について、図4を基に図5乃至図8を用いて説明する。
図4は、図1のA/DコンバータによるA/D変換の演算順序を示すフローチャートである。図5は、本実施形態のA/Dコンバータの、第1回目のサンプルホールド時における等価回路を示した図である。図6は、本実施形態のA/Dコンバータの、第1回目のMDAC演算時における等価回路を示した図である。図7は、本実施形態のA/Dコンバータの、第2回目のMDAC演算時における等価回路を示した図である。図8は、本実施形態のA/Dコンバータの、第3回目のMDAC演算時における等価回路を示した図である。
先ず、図1に示す回路において、全てのスイッチはオフである。次に、スイッチ20、スイッチ21、スイッチ26、スイッチ31、スイッチ36がオンされる(ステップ<S1>)。アナログ信号Vinが、第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13にサンプリングされる。すなわち、アナログ信号Vinが、第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13の各々に電荷として保持される。
このとき、第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13に各々保持された電荷の合計をQとすると、第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13の合成容量は8Cとなるため、Qは次式で表される。
Q = 8C・Vin …………………………… (2)
一定時間経過後、スイッチ20、スイッチ21、スイッチ26、スイッチ31、スイッチ36はオフされる。そして、Qは第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13に保持されたままである。
次に、スイッチ22、スイッチ27、スイッチ32、スイッチ37がオンされる(ステップ<S2>)。この場合、等価的に図5に示す回路となる。
この図5に示す回路は、演算増幅部5の出力端子と入力端子(−)がキャパシタを介して接続されており、負帰還を実現する回路である。このとき、入力端子(+)と入力端子(−)に入力される電圧の差が0になるようにこの回路が動作する。従って、入力端子(+)が接地されているため、入力端子(−)は等価的に接地される。
演算増幅部5の入力端子(−)は、等価的に接地されるため、第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13に保持された電荷に応じて、演算増幅部5の第1の出力電圧Voutが出力される。
このとき、第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13に保持された電荷は(2)式に示されたQであり、第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13の合成容量は8Cとなるため、Voutは次の式で表される。
Vout = Q/8C = Vin……………………… (3)
ここで、アナログ信号のサンプルホールド機能が終了する。次に、ステップ<S3>に進む。
次に、サブA/Dコンバータ6は、図2に示されたA/D変換の原理に従って、第1回目のA/D変換を行う(ステップ<S3>)。すなわち、Voutを2進コードの第1のデジタル値に変換し、Dの値を決める。次に、第1のデジタル値をデジタル符号化回路15に送る。次に、スイッチ22、スイッチ27、スイッチ32、スイッチ37がオフされる。
次に、第1回目のMDAC演算が、次の通りに行われる(ステップ<S4>)。
の値に応じて、スイッチ33、スイッチ34、或いはスイッチ35のいずれか1つが選択される。このとき、D=1ならばスイッチ33が、D=0ならばスイッチ34が、D=―1ならばスイッチ35が選択される。
次に、スイッチ33乃至スイッチ35の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ22、スイッチ27、およびスイッチ32がオンされる。この場合、等価的に図6に示す回路となる。
このとき、第4番目のキャパシタ13に保持された電荷をQ1、第1番目のキャパシタ10乃至第3番目のキャパシタ12に保持された電荷をQ2とする。第1番目のキャパシタ10乃至第3番目のキャパシタ12の合成容量は4Cとなる。
この図6に示す回路は、図5に示す回路と同様に負帰還を実現する回路であり、演算増幅部5の入力端子(−)は等価的に接地される。
演算増幅部5の入力端子(−)は、等価的に接地されるため、第1番目のキャパシタ10乃至第3番目のキャパシタ12に保持された電圧が、演算増幅部5の出力電圧として出力される。この出力電圧が、MDAC演算の結果である。この出力電圧Voutは、Q2を用いて次の式で求められる。
Vout = Q2/4C …………… (4)
次に、電荷保存の法則から、Q1とQ2の和は、最初にサンプリングされた電荷Qと等しくなる。
Q = Q1 + Q2 …………… (5)
式(5)より、Q2は次の式で表される。
Q2 = Q − Q1 …………… (6)
次に、第4番目のキャパシタ13に印加される電圧は、D・Vrefとなる。
従って、Q1は次の式で表される。
Q1 = 4C・D・Vref ……… (7)
以上の式(2)(5)(6)(7)に従って、Q2は次の値となる。
Q2 = 8C・Vin −4C・D・Vref … (8)
式(4)(8)より、Vout2は、以下の通りになる。
Vout = 2Vin − D・Vref ………… (9)
(D=−1 or 0 or 1)
このVoutが、第1回目のMDAC演算結果である。
次に、サブA/Dコンバータ6は、図2に示されたA/D変換の原理に従って、第2回目のA/D変換を行う(ステップ<S5>)。すなわち、Voutを2進コードの第2のデジタル値に変換し、Dの値を決める。次に、第2のデジタル値をデジタル符号化回路15に送る。次に、スイッチ33、スイッチ34、或いはスイッチ35の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ22、スイッチ27、およびスイッチ32がオフされる。
次に、第2回目のMDAC演算は、次の通りに行われる(ステップ<S6>)。
の値に応じてスイッチ33乃至スイッチ35のいずれか1つが選択される。
の値に応じて、スイッチ28、スイッチ29、スイッチ30のいずれか1つが選択される。このとき、D=1ならばスイッチ28が、D=0ならばスイッチ29が、D=―1ならばスイッチ30が選択される。
次に、スイッチ33乃至スイッチ35の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ28乃至スイッチ30の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ22、およびスイッチ27がオンされる。この場合、等価的に図7に示す回路となる。
このとき、第4番目のキャパシタ13に保持された電荷をQ3、第3番目のキャパシタ12に保持された電荷をQ4、第1番目のキャパシタ10と第2番目のキャパシタ11に保持された電荷をQ5とする。第1番目のキャパシタ10と第2番目のキャパシタ11の合成容量は2Cとなる。
この図7に示す回路は、図5に示す回路と同様に負帰還を実現する回路であり、入力端子(−)は等価的に接地される。
演算増幅部5の入力端子(−)は、等価的に接地されるため、第1番目のキャパシタ10と第2番目のキャパシタ11に保持された電圧が、演算増幅部5の出力電圧として出力される。この出力電圧が、MDAC演算の結果である。この出力電圧Voutは、Q5を用いて次の式で求められる。
Vout = Q5/2C …………… (10)
次に、電荷保存の法則から、Q3とQ4とQ5の和は、最初にサンプリングされた電荷Qと等しくなる。
Q = Q3 + Q4 + Q5 … (11)
式(11)より、Q5は次の式で表される。
Q5 = Q − Q3 − Q4 … (12)
次に、第4番目のキャパシタ13に印加される電圧は、D・Vrefとなる。また、第3番目のキャパシタ12に印加される電圧は、D・Vrefとなる。従って、Q3とQ4は次の式で表される。
Q3 = 4C・D・Vref ……… (13)
Q4 = 2C・D・Vref ……… (14)
以上の、式(2)(12)(13)(14)より、Q5は次の値となる。
Q5 = 8C・Vin −4C・D・Vref
−2C・D・Vref … (15)
式(10)(15)より、Voutは、以下の通りになる。
Vout = 4Vin − 2・D・Vref
− D・Vref … (16)
(D,D=−1 or 0 or 1)
このVoutが、第2回目のMDAC演算結果である。
次に、サブA/Dコンバータ6は、図2に示されたA/D変換の原理に従って、第3回目のA/D変換を行う(ステップ<S7>)。すなわち、Voutを2進コードの第3のデジタル値に変換し、Dの値を決める。次に、第3のデジタル値をデジタル符号化回路15に送る。次に、スイッチ33乃至スイッチ35の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ28乃至スイッチ30の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ22、およびスイッチ27がオフされる。
次に、第3回目のMDAC演算は、次の通りに行われる(ステップ<S8>)。
の値に応じてスイッチ33乃至スイッチ35のいずれか1つが選択される。Dの値に応じてスイッチ28乃至スイッチ30のいずれか1つが選択される。Dの値に応じてスイッチ23、スイッチ24、スイッチ25のいずれか1つが選択される。このとき、D=1ならばスイッチ23が、D=0ならばスイッチ24が、D=−1ならばスイッチ25が選択される。
次に、スイッチ33乃至スイッチ35の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ28乃至スイッチ30の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ23乃至スイッチ25の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ22がオンされる。この場合、等価的に図8に示す回路となる。
このとき、第4番目のキャパシタ13に保持された電荷をQ6、第3番目のキャパシタ12に保持された電荷をQ7、第2番目のキャパシタ11に保持された電荷をQ8、第1番目のキャパシタ10に保持された電荷をQ9とする。
この図8に示す回路は、図5に示す回路と同様に負帰還を実現する回路であり、演算増幅部5の入力端子(−)は等価的に接地される。
演算増幅部5の入力端子(−)は、等価的に接地されるため、第1番目のキャパシタ10に保持された電圧が、演算増幅部5の出力電圧として出力される。この出力電圧が、MDAC演算の結果である。この出力電圧Voutは、Q9を用いて次の式で求められる。
Vout = Q9/C …………… (17)
次に、電荷保存の法則から、Q6、Q7、Q8およびQ9との和は、最初にサンプリングされた電荷Qと等しくなる。
Q = Q6 + Q7 + Q8 + Q9 … (18)
式(18)より、Q9は次の式で表される。
Q9 = Q − Q6 − Q7 − Q8 … (19)
次に、第4番目のキャパシタ13に印加される電圧は、D・Vrefとなる。また、第3番目のキャパシタ12に印加される電圧は、D・Vrefとなる。また、第2番目のキャパシタ11に印加される電圧は、D・Vrefとなる。従って、Q6とQ7とQ8は次の式で表される。
Q6 = 4C・D・Vref ……… (20)
Q7 = 2C・D・Vref ……… (21)
Q8 = C・D・Vref ……… (22)
以上の、式(2)(19)(20)(21)(22)より、Q9は次の値となる。
Q9 = 8C・Vin −4C・D・Vref
−2C・D・Vref − C・D・Vref
… (23)
式(17)(23)より、Vout4は、以下の通りになる。
Vout = 8Vin − 4・D・Vref
− 2・D・Vref − D・Vref
… (24)
(D,D,D=−1 or 0 or 1)
このVoutが、第3回目のMDAC演算結果である。
次に、サブA/Dコンバータ6は、図2に示されたA/D変換の原理に従って、第4回目のA/D変換を行う(ステップ<S9>)。すなわち、Voutを2進コードの第4のデジタル値に変換する。次に、第4のデジタル値をデジタル符号化回路15に送る。
次に、デジタル符号化回路15は、第1のデジタル値乃至第4のデジタル値を、図3に示されたデジタル符号化の原理に従って加算し、5ビットのデジタル符号化を行う。次に、スイッチ33乃至スイッチ35の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ28乃至スイッチ30の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ23乃至スイッチ25の中で選択された1つのスイッチと、スイッチ22がオフされる。ここで、A/D変換動作が終了する。
以上に見たとおり、本実施形態では、冗長度を有するサブA/Dコンバータを用いるために、残差信号が完全にセトリングされていない状態でも、残差信号の誤差とサブA/Dコンバータの誤差の和が所定の値未満であれば、正確なA/Dコンバータの結果を出すことが可能になる。従って、残差信号が所定の値以内の誤差に達した時点で直ちに次の変換ステージに移ることが可能になる。したがって、冗長度を有していないサブA/Dコンバータを用いる場合と比較して、早く次の変換ステージに移ることが可能になる。
また、最初にサンプリングをした電荷を用いてMDAC演算を繰り返している。従って、サンプリングを繰り返す必要がなく、サンプリングに起因するノイズが蓄積されない。
すなわち、本実施形態は、各MDAC演算において、演算の冗長性により正確な演算を必要としないため、演算サイクルを短くすることが可能であり、かつ、ノイズ耐性の高いA/Dコンバータを構成することが可能になる。また、電荷の受け渡し(サンプリング)が存在しないことにより、サンプリングに起因するノイズが蓄積されない。
(本実施形態のバリエーション)
本実施形態では、サブA/Dコンバータ6を用いたデジタル値への変換を4回繰り返した5ビット出力のA/Dコンバータの例を示したが、キャパシタ群7中のキャパシタの容量と個数を変えることで、5ビット以外の出力を持つA/Dコンバータを構成できる。
例えば、キャパシタ群7が第1番目のキャパシタ10乃至第4番目のキャパシタ13に加えて、第1番目のキャパシタ10の8倍の容量8Cを持つキャパシタを有する場合は、サブA/Dコンバータ6を用いたデジタル値への変換を5回繰り返した6ビット出力のA/Dコンバータとなる。
以下、同様に、mとnを2以上の任意の自然数とした場合に、キャパシタ群7が第1番目のキャパシタ10から第m番目のキャパシタを有する場合、第n番目のキャパシタは、第1番目のキャパシタ10の容量Cを基に、2(n−2)*C(n=2,3,…,m)の容量を有する。この場合は、サブA/Dコンバータ6を用いたデジタル値への変換をm回繰り返した(m+1)ビット出力のA/Dコンバータとなる。
また、本実施形態では、2(n−2)*Cというバイナリコードに合わせて容量値を重み付けしたキャパシタを用いているが、例えば、全てのキャパシタを単位容量Cにて構成する等、キャパシタスイッチ群の構成方法は、本実施形態に限られず他の構成も可能である。
[第2の実施形態]
本発明による第2の実施形態のA/Dコンバータについて説明する。第2の実施形態は、本発明の第1の実施形態の原理を応用して、パイプライン型A/Dコンバータを構成する実施形態である。
(第2の実施形態の構成)
図9は、第2の実施形態のA/Dコンバータを示すブロック図である。
本実施形態は、キャパシタネットワークCN1乃至キャパシタネットワークCN5、スイッチネットワークSWN1乃至スイッチネットワークSWN5、サンプリング部SP、A/D変換部AD1乃至A/D変換部AD4、およびデジタル符号化回路15を有する。尚、図9にはキャパシタネットワークCN3、キャパシタネットワークCN4、スイッチネットワークSWN3、およびスイッチネットワークSWN4は図示されていない。
キャパシタネットワークCN1は、外部入力端子1、参照電圧選択部2乃至参照電圧選択部4、キャパシタ群7、第1のスイッチ群8、および、第2のスイッチ群9を有する。外部入力端子1、キャパシタ群7、第1のスイッチ群8、および第2のスイッチ群9の構成や接続は、第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
参照電圧選択部2乃至参照電圧選択部4は、本実施形態のA/Dコンバータにおける参照電圧の絶対値をVrefと定義すると、第1の実施形態と同様に、A/D変換部AD1乃至A/D変換部AD4の内部のサブA/Dコンバータ6によって変換されて供給される1.5ビット分の情報を持つ2進コードのデジタル値に応じて、プラスの参照電圧+Vref、0V、或いはマイナスの参照電圧−Vref、のいずれか1つの電圧を選択する回路である。また、第1の実施形態と同様に、この2進コードのデジタル値は、デジタル符号化回路15を介して供給される。
キャパシタネットワーク1は、外部入力端子1から入力されるアナログ信号をキャパシタ群7に電荷として蓄積する。次に、2進コードのデジタル値が供給されると、2進コードのデジタル値に応じて参照電圧選択部2〜4において所定の電圧を選択し、第1のスイッチ群8と第2のスイッチ群9を用いてキャパシタ群7に蓄積した電荷を移動させて、電圧変換を行い出力する。
また、キャパシタネットワーク1は、第1のスイッチ群8と第2のスイッチ群9内部のスイッチの数に応じて、電圧変換を行う回数が決まる。本実施形態では、この回数は4回である。
キャパシタネットワークCN2乃至キャパシタネットワークCN5もキャパシタネットワークCN1と同様の構成を有する。
スイッチネットワークSWN1は、スイッチの集合体であり、スイッチ群SW1とスイッチ群SW2とを有する。スイッチ群SW1は、キャパシタ群7の一端と、サンプリング部SPまたはA/D変換部AD1乃至A/D変換部AD4内部の演算増幅部の入力端子(−)とを接続する。スイッチ群SW2は、キャパシタネットワークCN1内部の第2のスイッチ群9の一端と、A/D変換部AD1乃至A/D変換部AD4内部の演算増幅部の出力端子とを接続するスイッチである。
スイッチネットワークSWN2乃至スイッチネットワークSWN5は、スイッチネットワークSWN1と同様に2つのスイッチ群を有する。すなわち、スイッチネットワークSWN2は、スイッチ群SW3とSW4を有する。スイッチネットワークSWN3は、スイッチ群SW5とSW6を有する。スイッチネットワークSWN4は、スイッチ群SW7とSW8を有する。スイッチネットワークSWN5は、スイッチ群SW9とSW10を有する。
また、スイッチ群SW1のキャパシタネットワークCN1に対する機能と同様に、スイッチ群SW3、スイッチ群SW5、スイッチ群SW7、およびスイッチ群SW9は、各々キャパシタネットワークCN2乃至CN5内部のキャパシタ群の一端と、サンプリング部SPまたはA/D変換部AD1乃至A/D変換部AD4内部の演算増幅部の入力端子(−)とを接続する。
また、スイッチ群SW2のキャパシタネットワークCN1に対する機能と同様に、スイッチ群SW4、スイッチ群SW6、スイッチングSW8、およびスイッチ群SW10は、キャパシタネットワークCN2乃至CN5内部の第2のスイッチ群9の一端と、A/D変換部AD1乃至A/D変換部AD4内部の演算増幅部の出力端子とを接続する。
上述のスイッチネットワークSW1乃至スイッチネットワークSW5は、キャパシタネットワークCN1乃至キャパシタネットワークCN5と、サンプリング部SPおよびA/D変換部AD1乃至A/D変換部AD4とを1対1に接続する。すなわち、1つのキャパシタネットワークに対して、サンプリング部SPまたは1つのA/D変換部が1対1に接続される。
サンプリング部SPは一端が接地されており、キャパシタネットワークCN1乃至キャパシタネットワークCN5内部のキャパシタに入力されたアナログ信号をサンプリングする場合に用いられる。尚、この接地は、回路内部の電位の基準点を定めるものであり、例えば0Vに接続されても良い。

A/D変換部AD1は、演算増幅部5、サブA/Dコンバータ6を有する。演算増幅部5、サブA/Dコンバータ6は第1の実施形態と同様の機能であり、説明を省略する。
A/D変換部AD1は、スイッチネットワークSW1乃至スイッチネットワークSWnを介してキャパシタネットワークCN1乃至キャパシタネットワークCNnと接続され、キャパシタネットワークCN1乃至キャパシタネットワークCNnに蓄えられた電荷を基に、第1の実施形態で説明したMDAC演算を実行し、アナログ信号をデジタル値に変換する回路である。変換されたデジタル値は、デジタル符号化回路15を介して、キャパシタネットワークCN1乃至キャパシタネットワークCNnに供給される。
また、A/D変換部AD2乃至A/D変換部AD4もA/D変換部AD1と同様の構成と機能を有する。
デジタル符号化回路15は、第1の実施形態と同様の回路であり、説明を省略する。
(第2の実施形態のA/D変換動作)
次に、本実施形態を用いたA/D変換動作について図10aと図10bを用いて説明する。
図10aはアナログ信号とキャパシタネットワークへの入力状況を示す図である。図10bはキャパシタネットワークとサンプリング部SPまたはA/D変換部との接続状況を示す図である。すなわち、キャパシタネットワークが、任意の時間において、スイッチネットワークを介して、サンプリング部SPまたはA/D変換部AD1乃至AD4のどのA/D変換部に接続されているかを示す図である。
まず、図10aに示す時間t1において、t1時点のアナログ信号がキャパシタネットワークCN1に入力される。
この時間t1における、キャパシタネットワークCN1乃至キャパシタネットワークCN5の接続状況は、図10bに示す通りである。すなわち、キャパシタネットワークCN1は、A/D変換部には接続されずに、入力されたアナログ信号をサンプリングする。キャパシタネットワークCN2は、スイッチネットワークを介してA/D変換部AD4に接続される。次に、キャパシタネットワークCN2内部のスイッチが切り替えられて、図7に示す回路構成から図8に示す回路構成となり、第3回目のMDAC演算と第4回目のA/D変換が実行される。キャパシタネットワークCN3は、スイッチネットワークを介してA/D変換部AD3に接続される。次に、キャパシタネットワークCN3内部のスイッチが切り替えられて、図6に示す回路構成から図7に示す回路構成となり、第2回目のMDAC演算と第3回目のA/D変換が実行される。キャパシタネットワークCN4は、スイッチネットワークを介してA/D変換部AD2に接続される。次に、キャパシタネットワークCN4内部のスイッチが切り替えられて、図5に示す回路構成から図6に示す回路構成となり、第1回目のMDAC演算と第2回目のA/D変換が実行される。キャパシタネットワークCN5は、スイッチネットワークを介してA/D変換部AD1に接続され、図5に示す回路構成となり、第1回目のA/D変換が実行される。
次に、時間t2において、CN1はA/D変換部AD1に、CN2はサンプリングSPに、CN3はA/D変換部AD4に、CN4はA/D変換部AD3に、CN5はA/D変換部AD2に接続される。
尚、本実施形態では、図10aに示す通り、サンプリング時間はtsである。
以降同様に、時間が進むに従い、アナログ信号がキャパシタネットワークCN1からキャパシタネットワークCN5に至るまで入力される。各々のキャパシタネットワークは、キャパシタネットワークを介して、サンプリング部SPから、A/D変換部AD1、そしてA/D変換部AD4に至るまで接続される。これらの一連の接続動作を繰り返す。
各々のキャパシタネットワークは、サンプリング部SPに接続される場合に、アナログ信号のサンプリングを行う。A/D変換部AD1に接続される場合は、図5に示す回路構成となり、第1回目のA/D変換が実行される。A/D変換部AD2に接続され場合は、図5に示す回路構成から図6に示す回路構成となり、第1回目のMDAC演算と第2回目のA/D変換が実行される。A/D変換部AD3と接続される場合は、図6に示す回路構成から図7に示す回路構成となり、第2回目のMDAC演算と第3回目のA/D変換が実行される。A/D変換部AD4と接続される場合は、図7に示す回路構成から図8に示す回路構成となり、第3回目のMDAC演算と第4回目のA/D変換が実行される。
以上の通りに、本実施形態では、キャパシタネットワークと、サンプリング部SPおよび複数のA/D変換部との接続をスイッチ制御で順番に切り替えることで、パイプライン動作でのA/D変換が実行可能である。したがって、第1の実施形態と比べてサンプリング時間間隔が短くなり、A/D変換の変換レートを上げることができる。
(第2の実施形態のバリエーション)
また、本実施形態では、A/D変換部を用いたデジタル値への変換を4回繰り返した5ビット出力のA/Dコンバータの例を示したが、第1の実施形態と同様に各キャパシタネットワーク内部のキャパシタ群7中のキャパシタの容量と個数、およびA/D変換部の個数を変えることで、5ビット以外の出力を持つA/Dコンバータに適用できる。
また、本実施形態では、キャパシタネットワークが5つの例を示したが、他の個数も可能である。このとき、サンプリング部は1つであり、サンプリング部とA/D変換部の合計の個数が、キャパシタネットワークと同数になるように構成される。
(その他の実施の形態)
第1の実施形態および第2の実施形態は、サブA/Dコンバータの冗長度を変えることで、1.5ビット以外の、例えば2.5ビットや3.5ビットといった冗長度を持つA/Dコンバータにも適用できる。
例えば、2.5ビットの場合、2ビットの2進コードに1ビットの冗長ビットが追加され、合計3ビットの2進コードとなる。デジタル符号化する場合は、サブA/Dコンバータが第n回目に変換した3ビットのデジタル値のLSBと、第n+1回目の3ビットのデジタル値のMSBとをオーバーラップさせる。
以下、同様に、任意のn.5ビットの場合は、nビットの2進コードに1ビットの冗長ビットが追加され、合計n+1ビットの2進コードとなる。デジタル符号化する場合は、第m回目のn+1ビットのデジタル値のLSBと第m+1回目のn+1ビットのデジタル値のMSBとをオーバーラップさせる。
また、第1の実施形態および第2の実施形態は、従来のサイクリック型A/Dコンバータやパイプライン型A/Dコンバータと組み合わせて、例えば、上位のビットまたは下位のビットの演算に特化させて使用する構成とすることも可能である。
また、第1の実施形態および第2の実施形態の回路構成は、全差動系の回路構成に適用することも可能である。
上記に示す通り、本発明は実施の形態を用いて説明したが、この開示の一部をなす論述および図面は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を上記に説明した形態に限定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
第1の実施形態のサイクリック型A/Dコンバータを示す回路図である。 サブA/DコンバータによるA/D変換動作を示す図である。 デジタル符号化回路によるデジタル符号化を示す図である。 図1のA/DコンバータによるA/D変換順序を示すフローチャートである。 図1のA/Dコンバータの、第1回目のサンプルホールド時における等価回路を示した図である。 図1のA/Dコンバータの、第1回目のMDAC演算時における等価回路を示した図である。 図1のA/Dコンバータの、第2回目のMDAC演算時における等価回路を示した図である。 図1のA/Dコンバータの、第3回目のMDAC演算時における等価回路を示した図である。 第2の実施形態のA/Dコンバータを示すブロック図である。 アナログ信号とキャパシタネットワークへの入力状況を示す図と、キャパシタネットワークとサンプリング部SPまたはA/D変換部との接続状況を示す図である。
符号の説明
1 外部入力端子
2〜4 参照電圧選択部
5 演算増幅部
6 サブA/Dコンバータ
7 キャパシタ群
8 第1のスイッチ群
9 第2のスイッチ群
10 第1番目のキャパシタ
11 第2番目のキャパシタ
12 第3番目のキャパシタ
13 第4番目のキャパシタ
14 第5番目のキャパシタ
15 デジタル符号化回路
20〜37、40 スイッチ
CN1〜CNn キャパシタネットワーク
SWN1〜SWNn スイッチネットワーク
SW1〜SW2n スイッチ群
SP サンプリング部
AD1〜AD4 A/D変換部

Claims (4)

  1. アナログ信号を入力する入力端子に接続された第1のスイッチ群と、
    前記第1のスイッチ群に接続されて、前記入力端子から入力された前記アナログ信号を電荷として蓄積するキャパシタ群と、
    前記キャパシタ群に接続されて前記キャパシタ群の中で前記電荷を移動させる第2のスイッチ群と、
    前記キャパシタ群と前記第2のスイッチ群とに接続されて、前記電荷の移動に伴って前記キャパシタ群に発生した電圧から所定の電圧を減算し、前記減算された結果を増幅した電圧を出力電圧とする演算増幅部と
    前記演算増幅部に接続されて、前記出力電圧を冗長ビットを有する所定のビット数のデジタル値に変換する手段と、
    前記第1のスイッチ群と前記キャパシタ群に接続されて、前記デジタル値に応じて前記所定の電圧を選択する複数の参照電圧選択部と、
    を備え、
    前記キャパシタ群と前記演算増幅部との接続、および前記参照電圧選択部の電圧選択を、複数回行うことを特徴とするアナログデジタル変換器。
  2. 前記デジタル値を複数足し合わせて、エラーコレクションを行うデジタル符号化回路をさらに有することを特徴とする、請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  3. アナログ信号を入力する入力端子に接続された第1のスイッチ群と、前記第1のスイッチ群に接続されて前記入力端子から入力された前記アナログ信号を電荷として蓄積するキャパシタ群と、前記キャパシタ群に接続されて前記キャパシタ群の中で前記電荷を移動させる第2のスイッチ群と、前記第1のスイッチ群と前記キャパシタ群に接続されてデジタル値に応じて所定の電圧を選択する複数の参照電圧選択部と、を具備する複数のキャパシタネットワークと、
    一端が接地されているサンプリング部と、
    前記電荷の移動に伴って前記キャパシタ群に発生した電圧から前記所定の電圧を減算し前記減算された結果を増幅した電圧を出力電圧とする演算増幅部と、前記演算増幅部に接続されて前記出力電圧を冗長ビットを有する所定のビット数の前記デジタル値に変換する手段と、を具備する複数のA/D変換部と、
    前記複数のキャパシタネットワークと、前記サンプリング部および前記複数のA/D変換部とを、1対1に接続する複数のスイッチネットワークと、を具備し、
    前記スイッチネットワークは、所定の時間間隔毎に、前記複数のキャパシタネットワークと、前記サンプリング部および前記複数のA/D変換部との接続を変更することで、パイプライン動作を実行することを特徴とするアナログデジタル変換器。
  4. 前記デジタル値を複数足し合わせて、エラーコレクションを行うデジタル符号化回路をさらに有することを特徴とする、請求項3記載のアナログデジタル変換器。
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