JP4864281B2 - 樹脂延伸フィルム - Google Patents
樹脂延伸フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4864281B2 JP4864281B2 JP2003279568A JP2003279568A JP4864281B2 JP 4864281 B2 JP4864281 B2 JP 4864281B2 JP 2003279568 A JP2003279568 A JP 2003279568A JP 2003279568 A JP2003279568 A JP 2003279568A JP 4864281 B2 JP4864281 B2 JP 4864281B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stretched
- resin film
- stretched resin
- film according
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
本発明は、液体吸収係数が5ml/(m2・ms1/2)以上であり、熱可塑性樹脂(A)、少なくとも1種類の表面処理剤(D)により表面を親水化処理された無機微細粉末(B)および分散剤(C)を含有し、該分散剤(C)が、酸変性ポリオレフィンおよび/又はシラノール変性ポリオレフィンである樹脂延伸フィルムに関する。本発明の樹脂延伸フィルムは、表面開口率が7%以上であることが好ましく、また、少なくとも1軸方向に延伸され、かつ面積延伸倍率が2〜80倍であることが好ましい。さらに、本発明の樹脂延伸フィルムは、熱可塑性樹脂(A)20〜80重量%、無機微細粉末(B)80〜20重量%、有機フィラー0〜50重量%の割合で配合した樹脂組成物100重量部に対して、分散剤(C)0.01〜100重量部を含有することが好ましい。
本発明は、上記の条件を満たす樹脂延伸フィルムを樹脂フィルム以外の材料上に積層した構造を有する積層体も提供する。本発明の積層体は、不透明度が10〜100%であることが好ましい。本発明は、上記樹脂延伸フィルムまたは積層体を用いたグルーラベルも含む。
本発明の樹脂延伸フィルムにおいて使用される熱可塑性樹脂(A)として、熱可塑性樹脂(A)としては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等の結晶性エチレン系樹脂、結晶性プロピレン系樹脂、ポリメチルー1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等の結晶性ポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエステル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート、アタクティックポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらは2種以上混合して用いることもできる。
結晶性ポリオレフィン系樹脂は、結晶性を示すものである。結晶化度は、通常20%以上が好ましく、35〜75%がより好ましい。結晶性を示すものを用いれば、延伸により樹脂延伸フィルム表面に空孔(開口)が十分に形成されるため好ましい。該結晶化度はX線回折、赤外線スペクトル分析等の方法によって測定することができる。
本発明の樹脂延伸フィルムにおいて使用される無機微細粉末(B)として、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、焼成クレー、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、珪藻土、酸化珪素、シリカなど水酸基含有無機微細粉末の核の周囲にアルミニウム酸化物ないしは水酸化物を有する複合無機微細粉末、中空ガラスビーズ等を例示することができる。
無機微細粉末(B)の含有量が80重量%を超えると、延伸が困難になる傾向がある。逆に20重量%未満だと、所望の表面開口率が得られずに液体吸収係数の改善が不十分になる傾向がある。
本発明の樹脂延伸フィルムにおける有機フィラーの含有量は、通常20〜50重量%、好ましくは0〜40重量%である。
本発明の樹脂延伸フィルムに使用される分散剤(C)は、酸変性ポリオレフィンおよび/またはシラノール変性ポリオレフィンである。この中でも酸変性ポリオレフィンを用いることが好ましい。酸変性ポリオレフィンとしては、無水マレイン酸をランダム共重合もしくはグラフト共重合した無水酸基含有ポリオレフィン、あるいはメタクリル酸、アクリル酸などの不飽和カルボン酸をランダム共重合もしくはグラフト共重合したカルボン酸基含有ポリオレフィン、グリシジルメタクリレートをランダム共重合もしくはグラフト共重合したエポキシ基含有ポリオレフィンなどが挙げられる。具体例としては、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリエチレン、アクリル酸変性ポリプロピレン、エチレン・メタクリル酸ランダム共重合体、エチレン・グリシジルメタクリレートランダム共重合体、エチレン・グリシジルメタクリレートグラフト共重合体、グリシジルメタクリレート変性ポリプロピレンなどが挙げられ、なかでも好ましくは無水マレイン酸変性ポリプロピレンおよび無水マレイン酸変性ポリエチレンである。
酸変性率が0.01%未満では、表面処理した無機微細粉末の熱可塑性樹脂中への分散効果が不十分になる傾向があり、20%を超えると酸変性ポリオレフィンの軟化点が低くなりすぎて熱可塑性樹脂とのコンパウンドが困難になる傾向がある。
分散剤(C)の含有量が0.01重量部未満では、表面処理した無機微細粉末が十分に分散しないため、所望の表面開口率が得られず、液体吸収係数の改善が不十分になる傾向がある。逆に100重量部を超えると、延伸性が大きく低下し成形時における延伸切れが多くなる傾向がある。
本発明の無機微細粉末に使用する表面処理剤(D)は、無機微細粉末(B)の表面を親水化処理する。
表面処理剤(D)は、ジアリルアミン塩またはアルキルジアリルアミン塩より選ばれるモノマー(d1)と非イオン親水性ビニルモノマー(d2)との共重合体(水溶性カチオンコポリマー)が好ましい。「塩」を形成する陰イオンは、塩化物イオン、臭化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、メタンスルホン酸イオンより選ばれるものであることが好ましい。
本発明においては、少なくとも1種類の表面処理剤(D)を用いて無機微細粉末の親水化表面処理を行う。親水化表面処理方法としては、公知の種々の方法が適用でき、特に制限されず、混合装置や混合時の温度、時間も使用する表面処理剤成分の性状や物性に応じて適宜選択される。使用される種々の混合機のL/D(軸調/軸径)や攪拌翼の形状、剪断速度、比エネルギー、滞留時間、処理時間、処理温度等についても、使用成分の性状に合わせて適宜選択可能である。
湿式粉砕はバッチ式でも、連続式でもよく、サンドミル、アトライター、ボールミルなどの粉砕装置を使用したミル等を使用するのが好ましい。このように湿式粉砕することにより、平均粒子径が0.1〜20μm、好ましくは0.5〜15μmの炭酸カルシウムが得られる。
この方法により得られた湿式粉砕品の乾燥ケーキは潰れやすく、容易に表面処理された炭酸カルシウムを得ることができる。従って乾燥ケーキを粉砕する工程をわざわざ設ける必要はない。
表面処理剤(D)の使用量は、本発明の樹脂延伸フィルムの用途により異なるが、通常無機微細粉末100重量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.04〜5重量部、より好ましくは0.07〜2重量部の範囲である。0.01未満では十分な表面処理の効果が得られなくなる傾向があり、10重量部を超えると表面処理剤の効果が頭打ちになる傾向がある。
本発明の樹脂延伸フィルムを構成する成分の好ましい量比範囲は、熱可塑性樹脂20〜80重量%、表面処理された無機微細粉末(B)80〜20重量%、有機フィラー0〜50重量%からなる樹脂組成物に、分散剤(C)を前記熱可塑性樹脂(A)、無機微細粉末(B)の合計100重量部に対して0.01〜100重量部を含有する組成である。前記無機微細粉末及び/又は有機フィラーの含有量が80重量%を超えると、膜厚が均一なフィルムを得ることが困難になる傾向があり、熱可塑性樹脂が80重量%を超えると水系の溶媒や水系インキなどの吸水特性が低下する傾向がある。
また、本発明の樹脂延伸フィルムには、必要に応じて、熱安定剤、紫外線安定剤、酸化防止剤、ブロッキング防止剤、核剤、滑剤、分散剤等を配合してもよい。これらは3重量%以下の割合で配合するのが好ましい。
本発明の樹脂延伸フィルムは、当業者に公知の種々の方法を組み合わせることによって製造することができる。いかなる方法により製造された樹脂延伸フィルムであっても、特許請求の範囲に記載された条件を満たすものである限り本発明の範囲内に包含される。
表面開口率は、本発明における樹脂延伸フィルムの表面を電子顕微鏡で観察した領域の空孔が占める面積割合を示す。
具体的には、樹脂延伸フィルム試料より任意の一部を切り取り、観察試料台に貼り付け、その観察面に金ないしは金−パラジウム等を蒸着して電子顕微鏡(例えば日立製作所(株)製の走査型顕微鏡S−2400)を使用して観察しやすい任意の倍率(例えば500倍〜3000倍に拡大)にて表面の空孔を観察することができる。さらに観察した領域を写真等に撮影し、空孔をトレーシングフィルムにトレースして塗りつぶした図を画像解析装置(ニレコ(株)製:型式ルーゼックスIID)で画像処理を行い、空孔の面積率を樹脂延伸フィルム表面の開口率とする。
例えば、無機微細粉末を0〜40重量%、好ましくは3〜33重量%含有するポリオレフィン系樹脂フィルムを該樹脂の融点より低い温度で1方向に延伸して得られる1軸方向に配向したフィルムの少なくとも片面に、熱可塑性樹脂(A)20〜80重量%および親水化表面処理された無機微細粉末(B)80〜20重量%、有機フィラー0〜50重量%からなる樹脂組成物に、分散剤(C)を前記熱可塑性樹脂(A)、無機微細粉末(B)の合計100重量部に対して0.01〜100重量部を含有する樹脂組成物の溶融フィルムを積層し、次いで前記延伸方向と直角方向にこの積層フィルムを延伸することにより、最外層が横1軸方向に配向し、基材層が2軸方向に配向した積層構造物の樹脂延伸フィルムが得られる。好ましい製造方法は基材層と最外層を積層した後にまとめて延伸する工程を含むものである。別個に延伸して積層する場合に比べると簡便であり製造コストも安くなる。
延伸の具体的な方法としては、ロール群の周速差を利用したロール間延伸、テンターオーブンを利用したクリップ延伸などを挙げることができる。
ロール間延伸によれば、延伸倍率を任意に調整して、任意の剛性、不透明度、光沢度のフィルムを得ることが容易であるので好ましい。延伸倍率は特に限定されるものではなく、本発明の樹脂延伸フィルムの使用目的と、用いる樹脂の特性を考慮して決定する。通常は2〜11倍であり、好ましくは3〜10倍、更に好ましくは4〜7倍である。
テンターオーブンを利用したクリップ延伸の場合は4〜11倍であり、好ましくは5〜10倍である。面積延伸倍率としては、2〜80倍であり、好ましくは3〜60倍、より好ましくは4〜50倍である。面積倍率が2倍未満では、樹脂延伸フィルム表面に所定の表面開口率が得られず、十分な吸水性が得られなくなる傾向がある。
環流冷却器、温度計、滴下ロート、撹拌装置およびガス導入管を備えた反応器に、ジアリルアミン塩酸塩(60%濃度の水溶液)500重量部、アクリルアミド(40%濃度の水溶液)13重量部および水40重量部を入れ、窒素ガスを流入させながら系内温度を80℃に昇温した。攪拌下で、重合開始剤として過硫酸アンモニウム(25%濃度の水溶液)30重量部を滴下ロートを用いて4時間に渡り滴下した。滴下終了後1時間反応を続け、粘稠な淡黄色液状物を得た。これを50g取り、500ml中のアセトン中に注ぐと白色の沈殿を生じた。沈殿を濾別しさらに2回100mlのアセトンでよく洗浄した後、真空乾燥して白色固体状の重合体(水溶性カチオン性コポリマー)を得た。得られた重合体の重量平均分子量をGPCより求めたところ55,000であった。
重質炭酸カルシウム(平均粒子径8μm、日本セメント社製乾式粉砕品)40重量%と水60重量%を充分に攪拌混合してスラリー状とし、製造例1にて製造した表面処理剤(D)を重質炭酸カルシウム100重量部当たり0.06重量部加え、テーブル式アトライター型媒体攪拌ミル(直径1.5mmのガラスビーズ、充填率170%、周速10m/sec)を用いて湿式粉砕した。
次いで、主成分が炭素数14のアルカンスルホン酸ナトリウムと炭素数16のアルカンスルホン酸ナトリウムの混合物(2重量%濃度の水溶液)50重量部を加えて攪拌した。その後、350メッシュのスクリーンを通して分級し、350メッシュを通過したスラリーを媒体流動乾燥機((株)奈良機械製作所製、MSD―200)で乾燥した。得られた炭酸カルシウムの平均粒径をマイクロトラック(日機装(株)製)で測定したところ1.5μmであった。
以下の手順に従って本発明の樹脂延伸フィルム(実施例1〜13)および比較用の樹脂延伸フィルム(比較例1〜8)を製造した。表2に各樹脂延伸フィルムの製造にあたって使用した材料の種類と量(重量%)、延伸条件および各層の厚みを示した。
比較例2では特開2001−226507号公報の実施例3の1軸延伸/2軸延伸/1軸延伸された3層樹脂延伸フィルムを用いた。
比較例3では特開2001−164017号公報の実施例3の1軸延伸/2軸延伸/1軸延伸された3層樹脂延伸フィルムを用いた。
比較例4では特開2001−151918号公報の実施例4の1軸延伸/2軸延伸/1軸延伸された3層樹脂延伸フィルムを用いた。
比較例5では特開平10−212367号公報の実施例2の1軸延伸/2軸延伸/1軸延伸された3層樹脂延伸フィルムを用いた。
実施例および比較例において製造した各樹脂延伸フィルムの表面について、無機微細粉末の分散性、表面開口率、液体吸収係数、初期接着力、水性インキ乾燥性および水性スタンプ乾燥性の評価を行った。各試験の詳細は以下に示す通りである。
実施例1〜13、比較例6〜8に使用した配合物[B]、及び比較例1〜5の表面層配合物を250℃に設定した溶融混練機で混練、ペレット化した。得られたペレット50gを230℃に設定したプレス成形機で溶融し、50kgf/cm2で圧縮した後、30℃に冷却して、縦120mm×横120mm、厚さ0.5mmのシートを得た。このシートを小型の2軸延伸機(岩本製作所製)を用いて155℃で加熱した後、2軸方向に5倍延伸し、冷風により90℃まで冷却して2軸樹脂延伸フィルムを得た。このフィルムに透過光を当て0.1mm以上の無機微細粉末凝集物を数えて単位面積当たりの個数をカウントし、以下の3段階で評価した。
○: 3個/m2未満
△: 3個/m2以上10個/m2未満
×: 10個/m2以上
実施例1〜13及び比較例1〜5、7、8の樹脂延伸フィルムより任意の一部を切り取り、観察試料台に貼り付け、その観察面(配合物[B]の表面)に金蒸着して走査型顕微鏡(日立製作所(株)製、S−2400)を用いて倍率2000倍にて表面を写真撮影した。空孔をトレーシングフィルムにトレースして塗りつぶした図を画像解析装置(ニレコ(株)製:型式ルーゼックスIID)で画像処理し、樹脂延伸フィルムの表面開口率を測定した。
実施例1〜13及び比較例1〜5、7、8の樹脂延伸フィルムについて、液体吸収係数をBristow法(Japan TAPPI No.51-87)に準拠し、液体動的吸収性試験機(熊谷理機工業(株)製:Bristow試験機II型)を使用して測定した。液体吸収係数は、測定溶液滴下後20ミリ秒から40ミリ秒経過における吸水曲線から最小二乗法により直線を得て、その勾配より求めた。測定溶液は、蒸留水98重量%に着色用染料としてスタンプインキ(赤)(シャチハタ(株)製)2重量%を混合したものを用いた。液体吸収係数の大きさは、以下の4段階で評価した。△は実用上問題があり、×は実用的でない。
◎: 15ml/(m2・ms1/2)以上
○: 5ml/(m2・ms1/2)以上15ml/(m2・ms1/2)未満
△: 1ml/(m2・ms1/2)以上5ml/(m2・ms1/2)未満
×: 1ml/(m2・ms1/2)未満
実施例1〜13及び比較例1〜5、7、8の樹脂延伸フィルムのそれぞれについて、幅40mmの試験片を2枚ずつ用意した。接着力測定機(JTトーシ(株)製:ASM-01)を使用して、一方の試験片に水系の自動ラベラー用接着剤(常磐化学工業(株)製:トキワノール650WR)を塗布し、塗布後1秒放置してから他方の試験片を重ねて1秒間圧着し、さらに圧着後1秒間放置して引張試験(引張速度:300mm/分)を行った。引張試験で剪断力を測定し、その最大荷重を最大接着力として記録した。初期接着力の大きさは、以下の3段階で評価した。
○: 150g以上
△: 100g以上150g未満
×: 100g未満
実施例1〜13及び比較例1〜5、7、8の樹脂延伸フィルムについて、評価用カラーチャート(2cm×2cmの単色50%印刷、2cm×2cmの重色200%印刷)を作製し、染料インク(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を用いてインクジェットプリンター(キャノン(株)製、商品名:BJC−410C)を用いて印字した。印字後、一定時間毎に濾紙を印字部分に圧着し、インクが濾紙に逆戻りしなくなる時間を測定した。インクが濾紙に逆戻りしなくなる時間によって、水性インキ乾燥性を以下の3段階で評価した。
○: インクが濾紙に逆戻りしなくなる時間が、印字直後
△: インクが濾紙に逆戻りしなくなる時間が、印字後10秒以内
×: インクが濾紙に逆戻りしなくなる時間が、印字後30秒以内
6)水性スタンプ乾燥性
実施例1〜13及び比較例1〜5、7、8の樹脂延伸フィルムについて、スタンパー(シャチハタ(株)製、商品名:スタンパーXH2471)および補充インキ(シャチハタ(株)製、商品名:XR-2)を用いてスタンプを押し、10秒放置後、スタンプ面を濾紙で拭き取り、滲みについて以下の3段階で評価した。
○: 滲みがなく鮮明な印字である。
△: 滲みはあるが、印字面を読み取れる。
×: 滲みにより、印字面を読み取れない。
Claims (16)
- 液体吸収係数が5ml/(m2・ms1/2)以上であり、
熱可塑性樹脂(A)を20〜80重量%、少なくとも1種類の表面処理剤(D)により表面を親水化処理された無機微細粉末(B)を80〜20重量%の割合で配合した樹脂組成物100重量部に対して、分散剤(C)を0.01〜100重量部含有し、
該分散剤(C)が、酸変性率が0.01〜20%である酸変性ポリオレフィンおよび/又はシラノール変性ポリオレフィンであり、
該表面処理剤(D)が水溶性カチオンコポリマーおよび/又は水溶性アニオン系界面活性剤であることを特徴とする樹脂延伸フィルム。 - 液体吸収係数が5〜50ml/(m2・ms1/2)であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂延伸フィルム。
- 樹脂延伸フィルムの表面開口率が7%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂延伸フィルム。
- 樹脂延伸フィルムの表面開口率が7%〜38%であることを特徴とする請求項3に記載の樹脂延伸フィルム。
- 前記水溶性カチオンコポリマーがジアリルアミン塩および/又はアルキルジアリルアミン塩と非イオン親水性ビニルモノマーとを構成単位とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルム。
- 前記酸変性ポリオレフィンの酸変性率が0.1〜15%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルム。
- 少なくとも1軸方向に延伸され、かつ面積延伸倍率が2〜80倍であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルム。
- 少なくとも1軸方向に延伸され、かつ面積延伸倍率が4〜50倍であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルム。
- 熱可塑性樹脂(A)が結晶性ポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルム。
- 不透明度が10〜100%であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルム。
- 不透明度が20〜100%であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルム。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルムと他の樹脂フィルムを積層した構造を有する積層体。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルムを最外層に有する積層体。
- 最外層として請求項1〜11のいずれか一項に記載の樹脂延伸フィルムを樹脂フィルム以外の材料上に積層した構造を有する積層体。
- 不透明度が10〜100%であることを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載の積層体。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の樹脂延伸フィルムまたは請求項12〜14のいずれか一項に記載の積層体を使用したグルーラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003279568A JP4864281B2 (ja) | 2002-07-25 | 2003-07-25 | 樹脂延伸フィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002217029 | 2002-07-25 | ||
JP2002217029 | 2002-07-25 | ||
JP2003279568A JP4864281B2 (ja) | 2002-07-25 | 2003-07-25 | 樹脂延伸フィルム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004068017A JP2004068017A (ja) | 2004-03-04 |
JP2004068017A5 JP2004068017A5 (ja) | 2006-09-07 |
JP4864281B2 true JP4864281B2 (ja) | 2012-02-01 |
Family
ID=32032717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003279568A Expired - Fee Related JP4864281B2 (ja) | 2002-07-25 | 2003-07-25 | 樹脂延伸フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4864281B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001151918A (ja) * | 1999-12-01 | 2001-06-05 | Yupo Corp | 多孔性樹脂フィルム |
JP2001164017A (ja) * | 1999-12-07 | 2001-06-19 | Yupo Corp | 多孔性樹脂フィルム |
JP5225578B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2013-07-03 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 鉢巻きラベルおよび該ラベル付き物品 |
WO2007074865A1 (ja) | 2005-12-27 | 2007-07-05 | Yupo Corporation | 鉢巻きラベルおよび該ラベル付き物品 |
JP5072582B2 (ja) | 2006-12-28 | 2012-11-14 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 封緘紙、封緘方法及び封緘物 |
JP4972006B2 (ja) * | 2008-02-07 | 2012-07-11 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜、合わせガラス用中間膜の製造方法及び合わせガラス |
JP4972019B2 (ja) * | 2008-03-13 | 2012-07-11 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜、及び、合わせガラス |
WO2012002510A1 (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 易剥離性フィルム、インモールド成形用ラベル、ラベル付き樹脂成形品、壁紙、グルーラベルおよびラベル付き容器 |
JP5779425B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2015-09-16 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 吸水易剥離性フィルム、及びこれを用いた壁紙またはラベル |
JP5859230B2 (ja) * | 2010-12-22 | 2016-02-10 | 株式会社ユポ・コーポレーション | インモールド成形用ラベル及びそれを用いたラベル付き樹脂成形品 |
EP2902186B1 (en) | 2012-09-28 | 2017-11-22 | Yupo Corporation | Stretched resin film, method for producing same, and laminate using stretched resin film |
JP2018048229A (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | 株式会社Tbm | シート及び包装容器 |
JP7438402B2 (ja) | 2020-11-25 | 2024-02-26 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 積層体、インクジェット用紙及び粘着ラベル |
WO2023176552A1 (ja) * | 2022-03-16 | 2023-09-21 | 株式会社ユポ・コーポレーション | シート及び印刷用紙 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0721078B2 (ja) * | 1987-02-26 | 1995-03-08 | 株式会社トクヤマ | 微多孔性フイルムの製造方法 |
JP3169274B2 (ja) * | 1992-08-18 | 2001-05-21 | 三菱化学株式会社 | 積層型多孔性フィルム |
JP3526971B2 (ja) * | 1995-06-22 | 2004-05-17 | 花王株式会社 | 多孔性シート及びその製造方法 |
JP3599520B2 (ja) * | 1997-01-28 | 2004-12-08 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 延伸樹脂フィルム |
JP2001164017A (ja) * | 1999-12-07 | 2001-06-19 | Yupo Corp | 多孔性樹脂フィルム |
-
2003
- 2003-07-25 JP JP2003279568A patent/JP4864281B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004068017A (ja) | 2004-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4864281B2 (ja) | 樹脂延伸フィルム | |
US7981503B2 (en) | Stretched resin film and label comprising the same | |
KR101003925B1 (ko) | 수지 연신필름 및 그것을 사용한 라벨 | |
US6811837B2 (en) | Porous resin film | |
DE60027672T2 (de) | Bildempfangsfolie für Druck und Thermotransfer | |
KR19980070735A (ko) | 합성지 및 이를 사용하는 잉크젯 기록지 | |
US9529287B2 (en) | Recording sheet | |
JP2001181423A (ja) | 多孔性樹脂フィルム | |
WO2001040361A1 (fr) | Film en resine poreuse | |
DE60319070T2 (de) | Aufzeichnungspapier und etikettenpapier, bei dem dieses verwendet wird | |
JP6184823B2 (ja) | 樹脂延伸フィルム、その製造方法およびその樹脂延伸フィルムを用いた積層体 | |
WO2001042340A1 (fr) | Film de resine poreux | |
JP3599520B2 (ja) | 延伸樹脂フィルム | |
JP4478466B2 (ja) | 樹脂延伸フィルム | |
US9358824B2 (en) | Matte film having a printable polyalkylimine condensation product | |
JP3853006B2 (ja) | 水性インクジェット記録用紙 | |
JP4276908B2 (ja) | 水系コート層を設けた樹脂延伸フィルム | |
JP2001164017A (ja) | 多孔性樹脂フィルム | |
JP4354739B2 (ja) | 樹脂延伸フィルム、ラベル、被着体および容器 | |
JP4344570B2 (ja) | 溶融熱転写記録用紙 | |
JP2001151918A (ja) | 多孔性樹脂フィルム | |
JP2001226507A (ja) | 多孔性樹脂フィルム | |
JP4446671B2 (ja) | 電子写真ラベル | |
JP4219265B2 (ja) | 電子写真フィルム及びそれを用いた記録物 | |
JP4508470B2 (ja) | インクジェット記録用紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060724 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090304 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090324 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100713 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110621 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111018 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111109 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4864281 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |