JP4864108B2 - 内燃機関のコンロッド軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、クランク軸を支える主軸受の内周面に供給された潤滑油が、クランク軸の内部潤滑油路を経て、コンロッドとクランク軸を連結するクランクピンを回転自在に支承するコンロッド軸受の内周面に供給されるように構成された内燃機関のコンロッド軸受に係わり、該コンロッド軸受は一対の半円形軸受から成る。
内燃機関のクランク軸は、そのジャーナル部において、一対の半円形軸受から成る主軸受を介して内燃機関のシリンダブロック下部に支持される。主軸受に対しては、オイルポンプによって吐出された潤滑油が、シリンダブロック壁内に形成されたオイルギャラリーから主軸受の壁に形成された貫通口を通じて主軸受の内周面に沿って形成された潤滑油溝内に送り込まれる。また、ジャーナル部の直径方向に第1潤滑油路が貫通形成され、この第1潤滑油路の両端開口が前記潤滑油溝と連通し、さらにまた、ジャーナル部の直径方向第1潤滑油路から分岐してクランクアーム部を通る第2潤滑油路が形成され、この第2潤滑油路が、クランクピンの直径方向に貫通形成された第3潤滑油路に連通している。かくして、シリンダブロック壁内のオイルギャラリーから主軸受の壁に形成された貫通口を通じて主軸受の内周面に形成された潤滑油溝内に送り込まれた潤滑油は、第1潤滑油路、第2潤滑油路および第3潤滑油路を経て、第3潤滑油路の端部出口から、クランクピンとコンロッド軸受の摺動面間に供給される。
機関のシリンダブロックからクランク軸のジャーナル部を経てコンロッド軸受部に送られる潤滑油は、各部分の潤滑油路内に存在する異物を伴う可能性があり、この異物が潤滑油に付随してクランクピンとコンロッド軸受の摺動面間に送られると、コンロッド軸受の摺動面に損傷を与える危惧がある。クランクピンとコンロッド軸受の摺動面間に進入した異物は、摺動面部分から速やかに外部に排出する必要があると考えられている。
潤滑油に混入する異物対策として、一対の半円形軸受で構成される、クランク軸ジャーナル部を支承する主軸受のうち、シリンダブロック壁内のオイルギャラリーから直接潤滑油の供給を受ける貫通口を有する半円形軸受の内周面全長に亘って円周方向の潤滑油溝と、該潤滑油溝と内周面の周方向端部にて連通し、半円形軸受の幅方向の端部に開口する異物排出のために軸線方向溝を設けて、潤滑油に付随する異物を排出することを企図した提案がある。
前記提案についての考察:
前記のようにクランク軸はジャーナル部の直径方向第1潤滑油路から分岐してクランクアーム部を通る第2潤滑油路が形成され、この第2潤滑油路が、クランクピンの直径方向に貫通形成された第3潤滑油路に連通しているが、第1潤滑油路、第2潤滑油路、第3潤滑油路はドリルによる切削加工にて行なわれるため、クランク軸の内部において、第1潤滑油路と第2潤滑油路との連通部(交差部)や第2潤滑油路と第3潤滑油路の連通部(交差部)にクランク軸材質金属(通常は鋼)が引き伸ばされた扁平形状の大きなバリが残留する場合がある。このバリは、内燃機関運転時の潤滑油流により剪断されると、異物になって潤滑油に混入し、第3潤滑油路のクランクピン表面の出口まで送られる。バリの大きさが、コンロッド軸受の内周面とクランクピン表面との間の軸受隙間よりも大きい場合には、軸受隙間内に入り込めないために、第3潤滑油路のクランクピン表面の出口位置に留まって、コンロッド軸受に対して相対回転するクランクピン表面との間で引きずられながら、コンロッド軸受の内周面を傷つける。この時に、バリに作用する剪断力によりバリが切断されて、軸受隙間に入ることが可能な程度に小さくなるまで、前記バリの引きずりが継続するため、コンロッド軸受の内周面は大きな損傷を受ける。
そこで、前記提案の考え方をコンロッド軸受に適用しようとする場合には、混入する大きな異物を軸受の内周面から排出させるために、極めて大きな断面積の軸線方向溝を軸受の円周方向端部に形成しなければならない。
しかるに、近年の内燃機関では、低燃費化を目的としてオイルポンプの小型化が図られており、軸受摺動面への潤滑油の供給量が過去の内燃機関に比して減少している。前記提案におけるがごとく、異物排出のために大きな断面積の軸線方向溝を形成すると、潤滑油の漏れ量が増大して、軸受摺動面に対する潤滑油の供給不足が起こる。
特開平8−277831号公報 特開2005−69283号公報
本発明は、かかる技術的背景の下で創案されたものであり、その目的は、内燃機関のシリンダブロックからクランク軸のジャーナル部を経てコンロッド軸受部に送られる潤滑油に付随する大きなサイズの異物をコンロッド軸受部から排出せずとも、コンロッド軸受の内周隙間部への侵入を防ぐことが可能なコンロッド軸受を提供することである。
かくして、本発明の第一の観点によれば、以下の内燃機関のコンロッド軸受が提供される。
クランク軸を支える主軸受の内周面に供給された潤滑油が、クランク軸の内部潤滑油路を経て、クランクピン表面の潤滑油出口から、コンロッドとクランク軸を連結するクランクピンを回転自在に支承するコンロッド軸受の内周面に供給されるように構成された内燃機関のコンロッド軸受であって、
前記コンロッド軸受が一対の半円形軸受から成り、その一方がコンロッド大端部ハウジングのコンロッド側に位置する上側半円形軸受であり、他方がコンロッド大端部ハウジングのキャップ側に位置する下側半円形軸受として構成され、上側の半円形軸受は、その半円形の円周方向中心部分がコンロッドの中心軸線と一致するように組立てられる形式の前記コンロッド軸受において、
少なくとも一方の前記半円形軸受の内周面に、対をなす相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面のうちの少なくとも一方である前記突き合せ端面から軸受円周方向中央部に向かって、前記潤滑油出口の位置と一致するように、円周方向溝が形成されており、
前記一方の突き合せ端面は、前記コンロッド軸受に対するクランクピンの相対回転方向と同方向を向いた突き合せ端面であり、
前記円周方向溝は、
溝深さ0.1〜0.8mmを有し、
軸受円周方向の溝長さが、軸受円周方向中央部側に位置する円周方向溝終端部における前記規定溝深さ値未満の溝領域を除き、前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する長さであり、前記突き合せ端面位置における円周方向溝深さと、前記軸受円周方向溝長さとの関係が、式:円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たし、また、
溝幅が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径の1/2以上であって、最大溝幅限界は、前記円周方向溝の両側に位置する非溝形成軸受内周面の軸線方向幅がいずれも2mmである内燃機関のコンロッド軸受。
前記コンロッド軸受の第一の実施形態によれば、前記最大溝幅限界が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径と同じである。
前記コンロッド軸受の第二の実施形態によれば、前記円周方向溝の溝断面積が、前記軸受内周面の円周方向中央部側から前記突き合せ端面に向かって次第に大きくなされる。この構成を採用すると、円周方向溝内の潤滑油の流速が、半円形軸受の円周方向中心部側から突き合せ端面側に向かって緩やかになり、潤滑油に付随する軸受隙間に比べて大きな異物が円周方向溝から逸脱することなく溝内に捕捉された状態で、滞留する。
前記コンロッド軸受の第三の実施形態によれば、前記一対の半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、前記円周方向溝が形成された側の前記突き合せ端面に沿って、かつ、前記コンロッド軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺間の全長に亘って前記両半円形軸受の少なくとも一方の内周面に沿って形成され、潤滑油路として前記円周方向溝と連通する軸線方向溝が形成され、前記軸線方向溝との連通部における前記円周方向溝の溝断面積が、前記軸線方向溝の溝断面積よりも大きくなされる。この構成によって、軸線方向溝内の潤滑油流速が円周方向溝内のそれよりも大きくなり、軸線方向溝に到達した潤滑油に付随する軸受隙間に侵入可能な小さな異物は速やかに軸線方向溝の外部に排出される。ここで、軸線方向溝の溝断面積とは、一対の半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、突き合せ端面を挟んで両側の半円形軸受に跨って、それらの内周部分を前記両側辺間の全長に亘って切除して形成した溝の内壁面と、この溝が形成されなかった場合の、両半円形軸受の仮想内周面とで画成される溝断面積部分(軸受の軸線に直角に交差する平面と平行な横断面の面積)を意味する。
前記コンロッド軸受の第四の実施形態によれば、前記軸線方向溝が、前記半円形軸受の突き合せ端面に隣接する軸受内周面に形成されたクラッシュリリーフを包含する。従来の半円形軸受においても、クラッシュリリーフを通じて軸線方向外方に向かって潤滑油および異物の排出が行なわれていたが、試験結果によると、大部分の異物がクラッシュリリーフ内に滞留することが判明した。本実施形態では、クラッシュリリーフを包含する軸線方向溝を設けることによって、従来クラッシュリリーフ内に滞留しがちであった異物を円滑に軸受の外部に排出することができる。ここで、「軸線方向溝がクラッシュリリーフを含む」とは、半円形軸受の開放側の両端部(対をなす相手側半円形軸受との突き合せ端部)の肉厚を軸受中央部分の肉厚よりも薄肉にしてクラッシュリリーフを形成するが、このクラッシュリリーフによる減肉量分を超えて軸線方向溝の深さサイズを設定することを意味する。
前記コンロッド軸受の第五の実施形態によれば、前記円周方向溝および前記軸線方向溝が、前記一対の半円形軸受の両方に、前記コンロッド軸受の軸線を中心として線対称的に形成される。この構成によれば、機関作動中、クランクピンの回転に伴ってクランクピンの直径方向貫通孔がコンロッド軸受の円周方向溝と反復連通する回数が、単一円周方向溝の場合に比して増加し、潤滑油と共に円周方向溝および軸線方向溝内を流れる軸受隙間に侵入可能な小さい異物の外部への排出が効率よく行なわれる。クランクピンの直径方向貫通孔がコンロッド軸受の円周方向溝と連通する時に、前記直径方向貫通孔から供給される潤滑油によって円周方向溝内の異物が軸線方向溝に向かって円滑に圧送される。
第六の実施形態に係る前記コンロッド軸受は、一方の前記半円形軸受の内周面に、対をなす相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面の各々から円周方向中央部に向かって、少なくとも前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する軸受円周方向の溝長さを有し、前記潤滑油出口の位置と一致するように形成された2つの円周方向溝と、前記一対の半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、前記両突き合せ端面に沿って、かつ、前記コンロッド軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺間の全長に亘って前記両半円形軸受の少なくとも一方の内周面に形成され、潤滑油路として前記両円周方向溝の各々と連通する2つの軸線方向溝とを有する。
この場合には、クランクピン回転方向とは反対側を向いた前記突き合せ端面側の円周方向溝内の潤滑油の流れに伴なって大きな異物が円周方向中央部側の円周方向溝の浅い領域に送られ易くなるために、前記潤滑油出口と接触してしまう可能性がある。そのため、前記突き合せ端面における円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たすようにすることが好ましい。このようにすると、突き合せ端面側の円周方向溝の深さが大きく、クランクピンの表面と円周方向溝の底面とが十分に離間するために、楔作用が起き難く、円周方向溝内の流れが緩やかであり、潤滑油圧力が低くなる。円周方向の他方の溝端領域では、クランクピンの表面と円周方向溝の底面とが接近しているため、楔作用により潤滑油圧力が高くなる。この相対的な潤滑油圧力の差が大きいと、クランクピン回転方向とは反対側を向いた前記突き合せ端面側の円周方向溝の溝底面付近で、クランクピンの反回転方向への潤滑油の流れが生じ、この結果、円周方向溝の浅い領域側への大きな異物の移動が抑制されるので円周方向溝内に大きな異物を滞留させることができる。
第七の実施形態に係るコンロッド軸受は、前記両半円形軸受の各々の内周面に、相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面の各々から円周方向中央部に向かって、少なくとも前記潤滑油出口の軸受円周方向径の1/2以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する軸受円周方向の溝長さを有し、前記潤滑油出口の位置と一致するように形成された2つの円周方向溝と、前記両半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、前記両突き合せ端面に沿って、かつ、前記コンロッド軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺間の全長に亘って前記両半円形軸受の少なくとも一方の内周面に形成され、潤滑油路として全ての前記円周方向溝の各々と連通する2つの軸線方向溝とを有する。ここでも、第六の実施形態の場合と同じ理由で、前記突き合せ端面における円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たすようにすることが好ましい。
本発明の第二の観点によれば、以下の内燃機関のコンロッド軸受装置が提供される。
内燃機関のコンロッドをクランク軸に連結するクランクピンを回転自在に支承するコンロッド軸受と、該コンロッド軸受を収容して保持するコンロッド大端部ハウジングとを含むコンロッド軸受装置であり、
前記クランク軸を支える主軸受の内周面に供給された潤滑油が、前記クランク軸の内部潤滑油路を経て、前記クランクピン表面の潤滑油出口から、前記クランクピンを回転自在に支承する前記コンロッド軸受の内周面に供給されるように構成され、
前記コンロッド軸受が一対の半円形軸受から成り、その一方が前記コンロッド大端部ハウジングの前記コンロッド側に位置する上側半円形軸受であり、他方が前記コンロッド大端部ハウジングのキャップ側に位置する下側半円形軸受として構成され、前記上側の半円形軸受は、その半円形の円周方向中央部分が前記コンロッドの中心軸線と一致するように組立てられる形式の前記コンロッド軸受装置において、
前記コンロッド軸受が、
少なくとも一方の前記半円形軸受の内周面に、対をなす相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面のうちの少なくとも一方である前記突き合せ端面から軸受円周方向中央部に向かって、前記潤滑油出口の位置と一致するように形成された円周方向溝であって、前記一方の突き合せ端面が、前記コンロッド軸受に対するクランクピンの相対回転方向と同方向を向いた突き合せ端面である前記円周方向溝と、
前記一対の半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、前記円周方向溝が形成された側の前記突き合せ端面に沿って、かつ、前記コンロッド軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺間の全長に亘って前記両半円形軸受の少なくとも一方の内周面に沿って形成され、かつ、潤滑油路として前記円周方向溝と連通する軸線方向溝とを有し、
前記円周方向溝は、
溝深さ0.1〜0.8mmを有し、
軸受円周方向の溝長さが、軸受円周方向中央部側に位置する円周方向溝終端部における前記規定溝深さ値未満の溝領域を除き、前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する長さであり、前記突き合せ端面位置における円周方向溝深さと、前記軸受円周方向溝長さとの関係が、式:円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たし、また、
溝幅が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径の1/2以上であって、最大溝幅限界は、前記円周方向溝の両側に位置する非溝形成軸受内周面の軸線方向幅がいずれも2mmであり、さらに、
前記軸線方向溝との連通部における前記円周方向溝の溝断面積が、前記軸線方向溝の溝断面積よりも大きくなされている内燃機関のコンロッド軸受装置。
本発明によれば、少なくとも一方の前記半円形軸受の内周面に、対をなす相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面のうちの少なくとも一方である、コンロッド軸受に対するクランクピンの相対回転方向前方側の突き合せ端面から円周方向中央部に向かって少なくとも前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する軸受円周方向の溝長さを有し、前記潤滑油出口の位置と一致するように円周方向溝が形成されており、機関作動時に、クランク軸のジャーナル部からクランクピンの直径方向貫通孔に至る内部潤滑油路を経由して送られる潤滑油が、前記直径方向貫通孔からクランクピンとコンロッド軸受との間に供給され、潤滑油に付随する異物と共に、クランクピンの回転方向である一対の半円形軸受の突き合せ端面側に向かって、円周方向溝内を円滑に流れる。
そして、前記円周方向溝は、
溝深さ0.1〜0.8mmを有し、
軸受円周方向の溝長さが、軸受円周方向中央部側に位置する円周方向溝終端部における前記規定溝深さ値未満の溝領域を除き、前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する長さであり、また、
溝幅が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径の1/2以上であって、最大溝幅限界は、前記円周方向溝の両側に位置する非溝形成軸受内周面の軸線方向幅がいずれも2mmである形状を採用したので、クランク軸内の潤滑油路に残留し、潤滑油と共に流動する、軸受隙間寸法(コンロッド軸受内周面とクランクピンとの間の間隔)よりも大きな異物を円周方向溝内に捕捉することができ、また、円周方向溝内に捕捉された異物と前記潤滑油出口との接触が生じ難い形状を採用したので、大きな異物が前記潤滑油出口の端縁部によって軸受隙間に侵入可能な程度に小さく剪断され、あるいはまた、円周方向溝内部から引きずり出されて軸受の内周面を傷つけるような事象を生じさせることなく、周方向溝内に異物を滞留させることができる。このため、軸受の摺動面は損傷を受けない。また、大きな異物を排出するための異物排出路を設ける必要がなく、コンロッド軸受内周面からの潤滑油の漏れ量を大幅に低減化できる。
よって、内燃機関のシリンダブロックからクランク軸のジャーナル部を経てコンロッド軸受部に送られる潤滑油に付随する大きな異物をコンロッド軸受部から排出することなく軸受の損傷を防ぐという本発明の目的を達成することができる。
内燃機関のクランク軸を、ジャーナル部およびクランクピン部でそれぞれ截断した模式図。 回転するクランクピンと本発明の実施例1に係るコンロッド軸受との関係を示す側面図。 図2に示すコンロッド軸受の上側半円形軸受の内周面を示す図。 図2に示すコンロッド軸受の下側半円形軸受の内周面を示す図。 図2の矢印Yで指示した箇所の拡大図。 本発明の実施例2に係るコンロッド軸受の側面図。 図6に示すコンロッド軸受の上側半円形軸受の内周面を示す図。 図6に示すコンロッド軸受の下側半円形軸受の内周面を示す図。 本発明の実施例2に係る、図5と同様な図。 本発明の実施例2に係るコンロッド軸受の寸法関係を示す図。 本発明の実施例3に係るコンロッド軸受の側面図。 本発明の実施例4に係るコンロッド軸受の側面図。 従来品および本発明実施例1〜3の異物捕捉性に関する試験結果を示すグラフ。
以下、添付図面を見ながら本発明の実施例について説明する。
図1は、内燃機関のクランク軸を、ジャーナル部およびクランクピン部でそれぞれ截断した模式図であり、ジャーナル10、クランクピン12およびコンロッド14を示す。これら三部材の紙面奥行き方向での位置関係は、ジャーナル10が紙面の最も奥側にあり、手前側にクランクピン12があって、クランクピン12が、他端にピストンを担持するコンロッド14の大端部ハウジング16で包囲されている。
ジャーナル10は、一対の半円形軸受18A、18Bを介して、内燃機関のシリンダブロック下部に支持されている。図面で上側に位置する半円形軸受18Aは、その内周面全長に亘って潤滑油溝18aが形成されている。
また、ジャーナル10は、その直径方向貫通孔10aを有し、ジャーナル10が矢印X方向に回転すると、貫通孔10aの両端開口が交互に潤滑油溝18aに連通する。
さらに、ジャーナル10、図示されないクランクアーム、および、クランクピン12を貫通して潤滑油路20が、クランク軸内部に形成されている。
クランクピン12は、一対の半円形軸受24、26を介して、コンロッド14の大端部ハウジング16(これは、コンロッド側大端部ハウジング16Aとキャップ側大端部ハウジング16Bから成る)に保持されている。半円形軸受24、26は、それらの突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てて円筒形のコンロッド軸受22になされている。図2〜図4に、コンロッド軸受22を構成する半円形軸受24、26の詳細を示す。半円形軸受24は、その円周方向端面24A、24Bのうちの一方の端面24Aから円周方向中央部に向かって、少なくともクランクピン表面の潤滑油出口20Aの軸受円周方向径(d)と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する軸受円周方向の溝長さを有し、潤滑油出口20Aの位置と一致するように、円周方向溝24Cが形成されている。また、円周方向溝24Cは、半円形軸受24の軸線方向長さ(軸線方向両側辺24a、24b間の長さ)の中央部に位置し、潤滑油出口20Aの位置と整合する。
図2において、半円形軸受24の円周方向溝24Cは、クランクピン12の回転方向(矢印Z)前方に位置する端面24A(クランクピンの回転方向と同じ方向を向いた端面)側に形成されている。
本実施例では、半円形軸受26の円周方向端面26A、26Bのうち、円周方向端面26B側に、前記円周方向溝24Cと同様な円周方向溝26Fを設けている。この円周方向溝26Fは、円周方向端面24A側の円周方向溝24Cに対して、コンロッド軸受の軸受中心線(すなわち、軸線)を中心として線対称的に円周方向端面26B側に形成されている。円周方向溝26Fも、円周方向溝24Cと同様に、半円形軸受26に対する、クランクピン12の回転方向前方に位置する端面26B側に形成されている。
次に、本実施例に係る構成部材の寸法関係を、以下に示す。
(1)円周方向溝24C、26Fの幅:潤滑油出口20Aの軸受軸線方向径の1/2以上であって、最大溝幅限界は、前記円周方向溝の両側に位置する非溝形成軸受内周面の軸線方向幅がいずれも2mmである。
理由:円周方向溝幅がクランクピンの表面に開口する潤滑油路20の軸受軸線方向径の1/2であっても、異物はクランクピン回転方向の後方側にあたる側面側から円周方向溝内に排出されるので、円周方向溝内に捕捉できる。また、少なくとも半円形軸受の軸線方向の両端に2mm以上残して円周方向溝を形成するので、円周方向溝からの異物の逸脱を防ぎ、また、潤滑油の漏れをも防ぐ。円周方向溝幅を潤滑油出口20Aの軸受軸線方向径と同等にすると、異物の円周方向溝内からの逸脱を防ぎ、また、潤滑油の漏れをも防ぐ効果がより高まる。
(2)円周方向溝24C、26Fの深さ:0.1〜0.8mm。このサイズは、異物サイズと円周方向溝内に捕捉される異物と潤滑油出口20Aとの接触を防ぐことを考慮したものである。ただし、軸受の円周方向中央部側の円周方向溝領域における溝の切り上がり部(浅溝領域)を形成する場合には、切り上がり部付近では、深さが0.1mm未満となるが、少なくとも半円形軸受の円周方向端面から円周方向中央部に向かって少なくとも潤滑油出口20Aの軸受周方向長さに相当する周方向長さの範囲では、溝深さを0.1〜0.8mmにする必要がある。また、円周方向溝の幅方向の両端に面取面(傾斜面)を形成してもよいが、この場合も、少なくとも潤滑油出口20Aの軸受軸線方向径の1/2以上の範囲では、深さを0.1〜0.8mmにする必要がある。半円形軸受では、一般に、開放側の両端部(対をなす相手側半円形軸受との突き合せ端部)の肉厚を局部的に薄肉となるようなクラッシュリリーフを形成するが、この場合、円周方向溝24C、26Fの深さは、クラッシュリリーフによる、円周方向中央部の肉厚を基準とする減肉量分を超えて大きくしてもよい。
(3)円周方向溝24C、26Fの長さ:軸受円周方向中央部側に位置する円周方向溝終端部における前記規定溝深さ値未満の溝領域を除き、潤滑油出口20Aの軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する長さである。この円周角は、異物の捕捉性と半円形軸受22の円周方向中央部が荷重負荷の最も大きい箇所であることを考慮し、これを避けるように定めた。
(4)クラッシュリリーフ:円周方向端面24A、24B、26A、26Bの軸受内周面側の縁部分のクラッシュリリーフ寸法は、軸受の突き合せ端面から円周方向中央側に向かって延在する円周方向長さ3mm〜15mm、円周方向中央部の肉厚を基準とする減肉量0.01〜0.05mmである。
本実施例のコンロッド軸受は、以上のように構成されており、以下、その機能について説明する。
機関作動中、シリンダブロックに設けたオイルギャラリーから、ジャーナル10を支承する主軸受を構成する一対の半円形軸受18A、18Bのうち、内周面に潤滑油溝18aが形成された半円形軸受18Aの壁を貫通して形成された開口を通じて、潤滑油溝18a内に潤滑油が供給される。回転するジャーナル10に形成された直径方向貫通孔10aの両端開口が潤滑油溝18aと間欠的に連通するが、その連通時に貫通孔10a内に潤滑油圧が作用し、更には貫通孔10aに連通する潤滑油路20にも潤滑油供給圧力が作用し、クランクピン12の外周面に存在する潤滑油路20の潤滑油出口20Aから、クランクピン12とコンロッド軸受22の間の摺動面部に潤滑油が供給される。しかしながら、クランクピン12の回転に応じて、潤滑油出口20Aが間欠的に円周方向溝24C、26Fに連通する時、それら円周方向溝24C、26F内に多量の潤滑油が流入し、ジャーナル10に形成された直径方向貫通孔10aおよびクランクピン12の潤滑油路20内に残留する大きな異物28が円周方向溝に向かって押し流される(図5)。円周方向溝24C、26Fを流れて、円周方向端面24A、24Bに達した異物28は、相手側半円形軸受に円周方向溝が存在しないため、相手側半円形軸受の摺動面部には流入し難く、もっぱら円周方向溝24C、26F内に滞留する。
円周方向溝24C、26F内に捕捉された大きな異物28は、潤滑油出口20Aと接触しないようにしたので、引きずり出されて摺動面を傷つけたり、大きな異物28が剪断されて小さくなり、摺動面に混入するようなことがない。
大きな異物を円周方向溝内に滞留させることにより、大きな異物の排出路を必要としないため、潤滑油の漏れ量の増加を伴わない。
この場合、円周方向溝24C、26Fの溝断面積を、内周面の円周方向中央側から突き合せ端面に向かって次第に大きくした構成を採用すると、円周方向溝24C、26F内を流れる潤滑油および異物28の流れが突き合せ端面に向かって緩やかになり、慣性力によって、軸線方向溝を乗り越えて相手側半円形軸受側まで潤滑油と異物が進入するような現象を避けることができる。
図6において、半円形軸受24Dの円周方向溝24Eは、クランクピン12の回転方向(矢印Z)前方に位置する端面24F側に形成されている。同様に、相手軸受である半円形軸受26Dの円周方向溝26Eは、クランクピン12の回転方向(矢印Z)前方に位置する端面側に形成されている。
また、半円形軸受24Dの端面24F、24Gの軸受内周面側端縁に傾斜面24H、24Iが形成されている。半円形軸受26Dも、軸線を中心として、半円形軸受24Dと線対称的に同様な形状になされている。
半円形軸受24Dの傾斜面24H、24Iは、半円形軸受26Dの同様な傾斜面と協同して軸線方向溝を形成する(注:半円形軸受26Dに傾斜面が形成されていない場合であっても、傾斜面24H、24Iのみで軸線方向溝を形成することができる)。
半円形軸受24D、26Dの各傾斜面で形成される軸線方向溝の溝幅(L1)は2mm未満、溝深さ(L2)は0.1〜0.5mmになされる。
軸線方向溝の形成理由:
大きな異物28以外の潤滑油に付随する(円周方向溝内に滞留させられない軸受隙間に侵入可能な)小さな異物(図示せず)の排出のために、円周方向溝24E、26Eに連通する、前記傾斜面で画成される軸線方向溝を設けてもよい。円周方向溝24E、26Eの溝断面積を、軸線方向溝の溝断面積よりも大きくした構成を採用すると、円周方向溝24E、26E内を相対的に緩やかに流れてきた潤滑油および異物の流速が軸線方向溝内で増大して、軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺部(軸受幅方向側辺部)から軸受外部に速やかに排出される。
大きな異物28は円周方向溝24E、26E内に滞留させるのであるから、軸線方向溝の断面積を大きくする必要がなく、潤滑油漏れ量の増加を伴わない。
実施例2では、クランクピン12の回転方向である矢印Z側に位置する端面24F側のみに円周方向溝24Eが形成された半円形軸受24Dと、クランクピン12の回転方向である矢印Z側に位置する端面側のみに円周方向溝26Eが形成された半円形軸受26Dとを組み合わせたコンロッド軸受について紹介したが、図11に示す実施例3(変形例)は、実施例1の場合に比して多少効果は劣るものの、実用上満足できる大きな異物を滞留させる効果を得ることができる。実施例3では、上側(すなわち、コンロッド側大端部ハウジング側)に位置する半円形軸受30と、下側(すなわち、キャップ側大端部ハウジング側)に位置する半円形軸受32とで形成したコンロッド軸受を用いている。ここで、半円形軸受30、32は、いずれも、円周方向両端部の内面に、実施例2における円周方向溝24E、26Eと同様な形状の円周方向溝30A、30B、32A、32B、および、実施例2における軸線方向溝と同様な形状の軸線方向溝(図示しない)を有する。本実施例のコンロッド軸受は、クランクピン12の回転順方向(矢印Z方向)側の軸線方向溝に異物を押し流すための円周方向溝30A、32Bのみならず、クランクピン12の反回転方向側の円周方向溝30B、32Aをも有するので、半円形軸受をコンロッドに組み付ける際に、クランクピン12の反回転方向側の端面のみに円周方向溝が位置した状態で組み付けられるというような誤りを防ぐことができる。
この場合には、クランクピン回転後方側の円周方向溝内の潤滑油の流れに伴い大きな異物が円周方向中央部側の円周方向溝の浅溝領域に送られ易くなるために、クランクピン12の表面の潤滑油出口20Aと接触してしまう可能性があるため、突き合せ端面における円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02とすることが好ましい。このようにすると、突合せ端面側の円周方向溝の深さが大きく、クランクピン12の表面と円周方向溝の底面とが十分に離間するために、楔作用が起き難く円周方向溝内の流れは穏やかであり潤滑油圧力は低くなる。円周方向の他方の端では、クランクピン12の表面と円周方向溝の底面とが近接しているために楔作用により潤滑油圧力が高くなる。この相対的な潤滑油圧力の差が大きいとクランクピン回転後方側の円周方向溝の溝底面付近では、クランクピンの反回転方向への潤滑油の流れが生じ、この結果、大きな異物の円周方向端への移動が抑制されるので円周方向溝内に大きな異物を滞留させ得ると推測される。
また、半円形軸受30と半円形軸受32の両突き合せ端面の対の円周方向溝30A、32Aおよび30B、32Bで形成する場合には、各一対の円周方向溝の突合せ部において、少なくとも潤滑油出口の軸受円周方向径に相当する長さで規定される範囲に、溝深さ=0.1〜0.8mmとなり、円周方向溝深さ/円周溝長さ>0.02となるように変更することも可能である。
図12に示す実施例4(変形例)では、上側(すなわち、コンロッド側大端部ハウジング側)に位置する半円形軸受34と、下側(すなわち、キャップ側大端部ハウジング側)に位置する半円形軸受36とで形成したコンロッド軸受を用いている。半円形軸受34は、円周方向溝が形成されていない内周面を有する。半円形軸受36は、円周方向両端部の内面に、実施例2における円周方向溝24E、26Eと同様な形状の円周方向溝36A、36B、および、実施例2における軸線方向溝と同様な形状の軸線方向溝(図示しない)を有する。図12に示す実施例3は、実施例2の場合に比して多少効果は劣るものの、実用上満足できる異物排出効果を得ることができる。本実施例のコンロッド軸受は、クランクピン12の回転順方向(矢印Z方向)側の軸線方向溝に異物を押し流すための円周方向溝36Bのみならず、クランクピン12の反回転方向側の円周方向溝36Aをも有するので、半円形軸受をコンロッドに組み付ける際に、クランクピン12の反回転方向側の端面のみに円周方向溝が位置した状態で組み付けられるというような誤りを防ぐことができる。また、上側(すなわち、コンロッド側大端部ハウジング側)に位置する半円形軸受を円周方向溝付きの半円形軸受36とし、下側(すなわち、キャップ側大端部ハウジング側)に位置する半円形軸受を円周方向全長に沿う公知の潤滑油溝が形成されていない半円形軸受34としてもよい。
この場合には、クランクピン回転後方側の円周方向溝内の潤滑油の流れにともない、大きな異物が円周方向中央側の円周方向溝が浅い部分に送られやすくなるために、潤滑油出口20Aと接触してしまう可能性がある。このため、突き合せ端面における円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たすようにすることが好ましい。
コンロッド軸受の異物捕捉性に関する試験
実施例1〜3で示したコンロッド軸受を表1の仕様で用意し、各試験片を以下の試験条件で試験した。表2も参照。
(1)使用エンジン: V6ガソリンエンジン
(2)異物サイズ: 0.5mm
(3)異物供給方法: クランクピンの潤滑油路(油穴)内に2つの鉄系材質異物をグリースを用いて付着させた。
(4)ガソリンエンジンを短時間運転した後、コンロッド軸受内周面の状態を、従来品および実施例1〜3について調べた。
Figure 0004864108
Figure 0004864108
試験結果
試験結果を図13に示す。
(1)従来品: 軸受内周面に、80〜120μm程度の過大な傷5つが存在した。また、軸受内周面に、異物が埋収されていた。
(2)実施例1,2: 軸受内周面に傷は存在せず、異物の埋収もなかった。
(3)実施例3: 軸受内周面に、5μmの軽微な傷1つが存在した。また、軸受内周面の異物埋収もなかった。
10 ジャーナル
10a ジャーナルの直径方向貫通孔
12 クランクピン
14 コンロッド
16 大端部ハウジング
16A コンロッド側大端部ハウジング
16B キャップ側大端部ハウジング
18A 半円形軸受
18B 半円形軸受
18a 潤滑油溝
20 潤滑油路
20A 潤滑油出口
22 コンロッド軸受
24 半円形軸受
24A 円周方向端面
24B 円周方向端面
24C 円周方向溝
24D 半円形軸受
24E 円周方向溝
24F 円周方向端面
24G 円周方向端面
24H 傾斜面
24I 傾斜面
26 半円形軸受
26A 円周方向端面
26B 円周方向端面
26D 半円形軸受
26E 円周方向溝
26F 円周方向溝
28 異物
30 半円形軸受
30A、30B 円周方向溝
32 半円形軸受
32A、32B 円周方向溝
34 半円形軸受
36 半円形軸受
36A、36B 円周方向溝

Claims (8)

  1. クランク軸を支える主軸受の内周面に供給された潤滑油が、クランク軸の内部潤滑油路を経て、クランクピン表面の潤滑油出口から、コンロッドとクランク軸を連結するクランクピンを回転自在に支承するコンロッド軸受の内周面に供給されるように構成された内燃機関のコンロッド軸受であって、
    前記コンロッド軸受が一対の半円形軸受から成り、その一方がコンロッド大端部ハウジングのコンロッド側に位置する上側半円形軸受であり、他方がコンロッド大端部ハウジングのキャップ側に位置する下側半円形軸受として構成され、上側の半円形軸受は、その半円形の円周方向中心部分がコンロッドの中心軸線と一致するように組立てられる形式の前記コンロッド軸受において、
    少なくとも一方の前記半円形軸受の内周面に、対をなす相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面のうちの一方である前記コンロッド軸受に対するクランクピンの相対回転方向と同方向を向いた突き合せ端面から、または、2つの突き合せ端面の各々から軸受円周方向中央部に向かって、前記潤滑油出口の位置と一致するように、円周方向溝が形成されており
    記円周方向溝は、
    溝深さ0.1〜0.8mmを有し、
    軸受円周方向の溝長さが、軸受円周方向中央部側に位置する円周方向溝終端部における前記規定溝深さ値未満の溝領域を除き、前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する長さであり、前記突き合せ端面位置における円周方向溝深さと、前記軸受円周方向溝長さとの関係が、式:円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たし、また、
    溝幅が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径の1/2以上であって、最大溝幅限界は、前記円周方向溝の両側に位置する非溝形成軸受内周面の軸線方向幅がいずれも2mmであることを特徴とする内燃機関のコンロッド軸受。
  2. 前記最大溝幅限界が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径と同じである請求項1に記載された内燃機関のコンロッド軸受。
  3. 前記円周方向溝の溝断面積が、前記軸受内周面の円周方向中央部側から前記突き合せ端面に向かって次第に大きくなされている請求項1または請求項2に記載された内燃機関のコンロッド軸受。
  4. 前記一対の半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、前記円周方向溝が形成された側の前記突き合せ端面に沿って、かつ、前記コンロッド軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺間の全長に亘って前記両半円形軸受の少なくとも一方の内周面に沿って形成され、潤滑油路として前記円周方向溝と連通する軸線方向溝が形成されており、前記軸線方向溝との連通部における前記円周方向溝の溝断面積が、前記軸線方向溝の溝断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された内燃機関のコンロッド軸受。
  5. 前記軸線方向溝が、前記半円形軸受の突き合せ端面に隣接する軸受内周面に形成されたクラッシュリリーフを包含することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された内燃機関のコンロッド軸受。
  6. 前記円周方向溝および前記軸線方向溝が、前記一対の半円形軸受の両方に、前記コンロッド軸受の軸線を中心として線対称的に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された内燃機関のコンロッド軸受。
  7. クランク軸を支える主軸受の内周面に供給された潤滑油が、クランク軸の内部潤滑油路を経て、クランクピン表面の潤滑油出口から、コンロッドとクランク軸を連結するクランクピンを回転自在に支承するコンロッド軸受の内周面に供給されるように構成された内燃機関のコンロッド軸受であって、
    前記コンロッド軸受が一対の半円形軸受から成り、その一方がコンロッド大端部ハウジングのコンロッド側に位置する上側半円形軸受であり、他方がコンロッド大端部ハウジングのキャップ側に位置する下側半円形軸受として構成され、上側の半円形軸受は、その半円形の円周方向中心部分がコンロッドの中心軸線と一致するように組立てられる形式の前記コンロッド軸受において、
    少なくとも一方の前記半円形軸受の内周面に、対をなす相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面のうちの一方である前記コンロッド軸受に対するクランクピンの相対回転方向と同方向を向いた突き合せ端面から、または、2つの突き合せ端面の各々から軸受円周方向中央部に向かって、前記潤滑油出口の位置と一致するように形成された円周方向溝と
    前記一対の半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、前記円周方向溝が形成された側の前記突き合せ端面に沿って、かつ、前記コンロッド軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺間の全長に亘って前記両半円形軸受の少なくとも一方の内周面に沿って形成され、かつ、潤滑油路として前記円周方向溝と連通する軸線方向溝とを有し、
    前記円周方向溝は、
    溝深さ0.1〜0.8mmを有し、
    軸受円周方向の溝長さが、軸受円周方向中央部側に位置する円周方向溝終端部における前記規定溝深さ値未満の溝領域を除き、前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する長さであり、前記突き合せ端面位置における円周方向溝深さと、前記軸受円周方向溝長さとの関係が、式:円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たし、また、
    溝幅が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径の1/2以上であって、最大溝幅限界は、前記円周方向溝の両側に位置する非溝形成軸受内周面の軸線方向幅がいずれも2mmであり、さらに、
    前記軸線方向溝との連通部における前記円周方向溝の溝断面積が、前記軸線方向溝の溝断面積よりも大きくなされていることを特徴とする内燃機関のコンロッド軸受。
  8. 内燃機関のコンロッドをクランク軸に連結するクランクピンを回転自在に支承するコンロッド軸受と、該コンロッド軸受を収容して保持するコンロッド大端部ハウジングとを含むコンロッド軸受装置であり、
    前記クランク軸を支える主軸受の内周面に供給された潤滑油が、前記クランク軸の内部潤滑油路を経て、前記クランクピン表面の潤滑油出口から、前記クランクピンを回転自在に支承する前記コンロッド軸受の内周面に供給されるように構成され、
    前記コンロッド軸受が一対の半円形軸受から成り、その一方が前記コンロッド大端部ハウジングの前記コンロッド側に位置する上側半円形軸受であり、他方が前記コンロッド大端部ハウジングのキャップ側に位置する下側半円形軸受として構成され、前記上側の半円形軸受は、その半円形の円周方向中央部分が前記コンロッドの中心軸線と一致するように組立てられる形式の前記コンロッド軸受装置において、
    前記コンロッド軸受が、
    少なくとも一方の前記半円形軸受の内周面に、対をなす相手側半円形軸受との2つの突き合せ端面のうちの一方である前記コンロッド軸受に対するクランクピンの相対回転方向と同方向を向いた突き合せ端面から、または、2つの突き合せ端面の各々から軸受円周方向中央部に向かって、前記潤滑油出口の位置と一致するように形成された円周方向溝と
    前記一対の半円形軸受の突き合せ端面を互いに突き合わせて組立てた状態で、前記円周方向溝が形成された側の前記突き合せ端面に沿って、かつ、前記コンロッド軸受の軸線と直角に交差する平面と平行な両側辺間の全長に亘って前記両半円形軸受の少なくとも一方の内周面に沿って形成され、かつ、潤滑油路として前記円周方向溝と連通する軸線方向溝とを有し、
    前記円周方向溝は、
    溝深さ0.1〜0.8mmを有し、
    軸受円周方向の溝長さが、軸受円周方向中央部側に位置する円周方向溝終端部における前記規定溝深さ値未満の溝領域を除き、前記潤滑油出口の軸受円周方向径と同等以上で、その最大長さ限界が、前記突き合せ端面を始点とする軸受円周角45度に相当する長さであり、前記突き合せ端面位置における円周方向溝深さと、前記軸受円周方向溝長さとの関係が、式:円周方向溝深さ/円周方向溝長さ>0.02を満たし、また、
    溝幅が、前記潤滑油出口の軸受軸線方向径の1/2以上であって、最大溝幅限界は、前記円周方向溝の両側に位置する非溝形成軸受内周面の軸線方向幅がいずれも2mmであり、さらに、
    前記軸線方向溝との連通部における前記円周方向溝の溝断面積が、前記軸線方向溝の溝断面積よりも大きくなされていることを特徴とする内燃機関のコンロッド軸受装置。
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