JP4863234B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するもので、詳しくは、パチンコ機等のレール構造に関するものである。
一般に、パチンコ機は、遊技領域に遊技球を案内するための案内レールを備えている。案内レールは、通常、遊技盤上に遊技領域を円弧状に仕切り、その下方位置から側方にかけて外レールと内レールとにより遊技球の案内通路を形成する。そして、この案内通路から遊技領域に遊技球を打ち出す。
このような案内レールの材質としては、ステンレス等の金属製のものが多いが、最近では、合成樹脂により案内レールを一体成形して、遊技盤への取付性を向上させたり、装飾性を高めたりするものが知られている。例えば、この種の遊技機としては特許文献1等が開示されている。
特開平7−255910号公報
しかしながら、このように合成樹脂製の案内レールを採用する遊技機においては、遊技ホールで遊技球を磁石で入賞口に誘導し、入賞球を搾取する不正行為を受けやすくなるおそれがある。例えば不正者が遊技領域のアウト口付近でガラス枠越しに案内レール(内レール)上の遊技球に磁石を近づけると、遊技球が簡単に磁石に引き寄せられる。遊技球を磁石に引き寄せた状態で、ガラス面に沿って磁石を移動させると、遊技球がレール上に持ち上がって磁石とともに遊技領域を移動する。このような操作で遊技球を誘導して入賞口までもっていき、ガラス枠から磁石を引き離すと、遊技球が入賞口に落下することになる。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、合成樹脂製の案内レールを備えた遊技機において、遊技球を磁石で誘導するという不正操作を防止する遊技機を提供することを目的としている。
請求項1に記載の遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域を仕切るレールと、前記遊技領域の前方に配置されたガラス板と、前記遊技領域に設けられ、遊技球が入賞可能な入賞口と、前記入賞口に入賞しなかった遊技球が集められ、前記レールに沿って形成されたアウト口とを備え、前記遊技盤への取付性を向上させるべく前記レールが樹脂で形成された遊技機であって、前記レールは、樹脂で形成されているにもかかわらず、前記アウト口近傍において前記ガラス板越しに磁石が近づけられたときに、当該アウト口近傍の遊技球に対して当該レールに向けた吸引力を作用させるべく、少なくとも前記アウト口近傍において磁性を有しており、前記ガラス板越しに磁石が近づけられたとしても、前記アウト口近傍の遊技球を前記入賞口に誘導するといった不正を未然に防止できるようにしたことを要旨とする。
請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、前記レールは、前記アウト口近傍において磁性金属製の帯板を有することを要旨とする。
請求項3に記載の遊技機は、請求項2に記載の遊技機において、前記磁性金属製の帯板は、クロム系ステンレスであることを要旨とする。
[第1発明]
前記課題を解決するための本発明(第1発明)による遊技機は、遊技盤と、この遊技盤の遊技領域に遊技球を案内する合成樹脂製の案内レールとを備えた遊技機において、
前記案内レールに沿って、または前記案内レールの一部もしくは全部を構成するように磁性体を設けることを特徴としている。
本発明(第1発明)の遊技機によれば、合成樹脂製の案内レールに沿って、または案内レールの一部もしくは全部を構成するように磁性体が設けられるため、案内レール上の遊技球に磁石を近づけると、その磁力が磁性体部分と遊技球とに作用する。このため、磁石で遊技球を誘導しようとしても、磁性体と遊技球とが磁力で引き合い、この磁力が遊技球の移動の邪魔をする。この結果、磁石による遊技球の誘導という不正操作を未然に防止することが可能になる。
また、本発明(第1発明)の遊技機は、案内レールが合成樹脂によって形成されるため、遊技盤への案内レールの取付性を良好にすることができ、また、装飾性も高めることができる。つまり、合成樹脂製の案内レールを採用するメリットをそのまま生かすことができる。
[第2発明]
本発明(第2発明)による遊技機は、以下の構成を備えることを特徴としている。すなわち、
前記案内レールは、前記遊技盤上に遊技領域を仕切るように弧状に延び、かつ、この遊技領域下部のアウト口に遊技球を回収するものであり、しかも、このアウト口の周辺部には磁性体としての帯板が設けられることを特徴としている。
パチンコ機の遊技領域では、通常、遊技球が誘導釘に当たって跳ねながら下方に落下する。入賞口に入らずに遊技領域の下部に達した外れ球は、弧状の案内レールに案内されてアウト口周辺に集まってくる。アウト口周辺は、遊技領域の中で一番低い位置にあり、遊技球の動き(移動速度)が最も遅くなる場所であることから、このような場所では、磁石によって遊技球を引き寄せやすく、前述したような不正操作が行われやすい。
本発明(第2発明)の遊技機によれば、案内レールのアウト口周辺に磁性体としての帯板が設けられるため、遊技球の動き(移動速度)が最も遅くなるアウト口周辺で遊技球が磁石で引き寄せられても、帯板と遊技球とが磁力で引き合い、案内レールから遊技球を引き離す、すなわち外れ球を持ち上げて入賞口に誘導するような不正操作を効果的に防止することができる。
また、磁性体が帯板であるため、案内レールへの組み付けが簡単で、遊技機の製作コストを抑えやすくなる。
さらに、案内レールの薄型化を図りやすいため、近年の遊技装置の大型化に伴う遊技領域の拡大にも対応しやすい。
[第3発明]
本発明(第3発明)による遊技機は、前記案内レールのアウト口周辺部に前記帯板を挿入可能な横長溝を設けるとともに、この横長溝に沿って前記帯板を撓ませて嵌合させたことを特徴としている。
本発明(第3発明)によれば、案内レールの横長溝に磁性体の帯板を撓ませて嵌合する構成であるため、案内レールへの帯板の組み付けを極めて簡単に行うことができる。
また、案内レールの横長溝に帯板を収納するため、案内レールのレール面とともに、このような横長溝を合成樹脂により一体的に形成することができる。これにより、アウト口周辺部で遊技球が帯板の撓み状態に影響されることなく、滑らかにレール面を転がる。
[第4発明]
本発明(第4発明)による遊技機は、前記帯板の長さ方向の所定位置に、前記横長溝の溝幅よりも大きい屈曲部を形成したことを特徴としている。
本発明(第4発明)によれば、横長溝に帯板を嵌合する際、屈曲部が横長溝の溝幅に嵌るように弾性変形し、その弾性力で帯板が横長溝の溝面に押し当てられる。これにより、帯板が横長溝から外れにくくなり、装着性が向上する。
また、屈曲部が伸縮することにより、帯板の長さの微調整も可能になる。
さらに、横長溝に帯板を固定するための特別な工具などが不要で、組み付け作業の負担も少ない。
[第5発明]
本発明(第5発明)による遊技機は、前記横長溝の端部に、前記帯板の長さ方向および幅方向のズレを防止するストッパ口を形成し、かつ、前記帯板の端部には、前記ストッパ口に挿入可能な差込み片を設けたことを特徴としている。
本発明(第5発明)によれば、横長溝に帯板を組み付けると、横長溝のストッパ口で帯板の差込み片が止められ、帯板の長さ方向および幅方向のズレが防止される。これにより、案内レールから帯板に振動が伝わっても、横長溝内で帯板がズレる心配がなく、磁性体を常に安定した位置に保持しておくことができる。
なお、差込み片の板幅は、帯板の板幅よりも狭くするとよい。差込片の板幅が帯板の板幅以上であると、案内レールのレール幅に制限されて帯板の磁性体面積が小さくなりやすく、磁石による不正防止効果が薄れやすいためである。
[第6発明]
本発明(第6発明)による遊技機は、前記差込片が前記帯板の両端部に上下左右対称な形状で設けられることを特徴としている。
本発明(第6発明)によれば、帯板の両端部に上下左右対称な形状で差込み片が設けられるため、帯板を左右反転させても、差込み片がストッパ口に対し常に同じ向きになる。すなわち、帯板の両端部の差込片のうち、いずれの差込片であってもストッパ口に同じ向きで挿入することができる。これにより、ストッパ口に帯板の左右の向きを気にすることなく、横長溝に帯板を組み付けることができ、作業負担が軽減される。
[第1〜6発明]
本発明(第1〜6発明)は、遊技球のレール構造を有する各種遊技機に適用することができる。例えば、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の遊技機に適用すると効果的である。
本発明(第1〜6発明)は、必要に応じて単独で適用してもよいし、各発明を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
本発明の実施形態による遊技機を示す斜視図である。 本発明の実施形態による遊技盤を示す正面図である。 本発明の実施形態によるレールユニットを示す斜視図である。 本発明の実施形態によるレールユニットを示す背面図である。 本発明の実施形態による外レールユニットを示す斜視図である。 本発明の実施形態による内レールユニットの下部を示すもので、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線縦断面図である。 本発明の実施形態による内レールユニットの下部を示すもので、(A)は背面図、(B)はレール長さ方向の横断面図である。 本発明の実施形態による内レールユニットの帯板を示すもので、(A)は展開平面図、(B)は展開側面図である。 磁石による遊技球の誘導例を説明するための作用説明図である。 磁石による遊技球の誘導時の力関係を説明するための作用説明図である。 本発明の実施形態における遊技球および内レールへの磁力の影響を説明するための作用説明図である。 本発明の実施形態における遊技球に採用する磁力を説明するための作用説明図である。 本発明の実施形態における遊技球の誘導時の力関係を説明するための作用説明図である。 本発明の他の実施形態による内レールユニットの下部を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、パチンコ機に本発明を適用したものである。
図1に示すように、パチンコ機10は、基枠12の正面にガラス枠13が開閉可能に取り付けられる。ガラス枠13の内側に遊技盤14が設けられる。遊技盤14の正面には、遊技領域Pを仕切る合成樹脂製のレールユニット20が取り付けられている。
遊技盤14の下方には、遊技球を発射させるハンドル17が設けられる。ハンドル17を操作すると、遊技球が発射レール18に打ち出され、レールユニット20の案内通路を通って遊技領域Pに放出される。
発射レール18の上端の近傍には、回収口K1が設けられており、遊技領域Pに至らなかった遊技球は、この回収口K1に落下し、遊技盤14下方の受け皿19に回収される。
図2に示すように、レールユニット20の内側の遊技領域Pには、遊技球の落下方向を規制する誘導釘(図示省略)が設けられ、これらの誘導釘の間に抽選図柄を表示する図柄表示装置26、抽選図柄表示を開始させる始動口27、一般入賞口28、大当たり時に開閉して遊技球の入賞を促すアタッカ装置29等が配置される。
遊技領域Pの下部であって、レールユニット20の最下部には、アウト口K2が設けられる。遊技領域Pで入賞せずに落下する外れ球は、アウト口K2に集められることになる。
図3にレールユニット20の拡大斜視図を示した。レールユニット20は、外レールユニット21、中間レールユニット22、および内レールユニット23がほぼ円弧状に連結されてなる。外レールユニット21は、遊技盤14の下部中央から左側端部を通って遊技盤14の上端部に延び、その先端は遊技盤14の右側端部付近まで達する。中間レールユニット22は、遊技盤14の右側端部を通って遊技盤14の下部中央まで延びる。そして、内レールユニット23は、遊技盤14の下部中央から外レールユニット21の内側に沿って延びている。そして、外レールユニット21と内レールユニット23との間に遊技球の案内通路が形成される。
外レールユニット21と中間レールユニット22との連結部には、舌片21a、22aが設けられており、これらの舌片21a、22aが重なって結合ピンにより連結される。また、中間レールユニット22と内レールユニット23との連結部には、互いに重なる舌片22b、23bが設けられ、同様に結合ピンで連結される。
レールユニット20の外側であって遊技盤14のコーナ部分には、電飾等を施したコーナ飾り(図示省略)が設けられる。このようにレールユニット20とコーナ飾りとを別ユニットとすることで、レールユニット20を複数の機種に適用することができ、レール部品(標準品)として効率的に製造・管理することができる。
図4および図5に示すように、レールユニット20の裏側には、圧入ピン35a〜35fが一体成形される。圧入ピン35a〜35fのピン軸は、ユニット裏面にほぼ垂直に延びている。各圧入ピン35a〜35fの長さは、遊技盤14の厚さより短い。
圧入ピン35a〜35fの配置は、外レールユニット21に5本(圧入ピン35a〜35e、図5参照)、内レールユニット23に1本(圧入ピン35f、図4参照)設けられている。すなわち、圧入ピン35aは外レールユニット21のレール始端部、圧入ピン35bは同ユニット21のレール側端部、圧入ピン35cおよび35dは、同ユニット21のレール上端中央部であって、くびれ部40の両側付近、圧入ピン35eは同ユニット21の終端部にそれぞれ配置される。また、圧入ピン35fは内レールユニット23の下方側末端であって、中間レールユニット22との連結部付近に配置される。
なお、中間レールユニット22には、圧入ピンは設けられておらず、外レールユニット21と内レールユニット23との連結部のみで支持可能になっている。これにより、中間レールユニット22の組み付け作業性が高められている。
レールユニット20は、外レールユニット21,中間レールユニット22,および内レールユニット23を連結した状態で遊技盤14に固定される。この場合、遊技盤14の所定の取付穴に圧入ピン35a〜35fを押し込む。これにより、ワンタッチで遊技盤14にレールユニット20を固定することができる。
なお、前記実施形態において、遊技盤14にレールユニット20を固定するための固定手段として、圧入ピン35a〜35fの他にビス等を用いることも可能である。例えば内レールユニット23の先端(上端)をネジによって遊技盤14に固定してもよい。
レールユニット20のうち、外レールユニット21、中間レールユニット22および内レールユニット23(アウト口K2周辺)の内部は中空になっており(図4参照)、これらの中空部Qが仕切板39で仕切られる。このようにレールユニット20に中空部Qを設けることにより各ユニット21,22,23の軽量化が図られる。また、中空部Qに仕切板39を設けることにより、これらのユニット21,22,23の機械的な強度が高められる。なお、レールホルダの中空部Qに電飾等を取り付けることで、遊技盤14の装飾効果を高めてもよい。
次に、内レールユニット23の構造について説明する。
図6に示すように、内レールユニット23は、非磁性体である合成樹脂製のレール本体41と、磁性金属製の帯板42とを備えている。磁性金属としては、例えばクロム系ステンレス鋼(SUS430等)などの錆びにくく、磁界内で強い磁性を示すものを選択する。
レール本体41のアウト口K2の周辺部には帯板42が組み込まれている。レール本体41のレール面に沿って帯板42の板面が延びる(図6(B)参照)。これにより、レール本体41のレール上であって、アウト口K2の周辺部に磁石を近づけると、帯板42に磁石が引き寄せられることになる。
図8に帯板42の展開図を示した。
帯板42は、その長さ方向の中央に台形のアーチ部43が形成され、このアーチ部43の両側(図8上下方向)にほぼ均等な長さで板面が直線状に延びている。帯板42の所定の長さ位置には、その板面をV字形に折り曲げてなる屈曲部44a,44bが設けられ、これらの屈曲部44a,44bは、後述するレール本体41裏側の横長溝S1,S2(図7参照)の溝幅よりわずかに大きい。そして、帯板42の両端部には、後述のストッパ口T(図7参照)に挿入可能な差込片45a,45bが形成されている。帯板42をその平面方向から見ると、上下左右対称(帯板42の中心に対して点対称)な形状になっている。
ここで、差込片45a,45bの板幅については、帯板42の板幅よりも十分に狭くなるように設定される。これにより、帯板42の板幅よりもストッパ口T(図7参照)の幅を小さくすることが可能になり、帯板42の板幅をレール幅により近づけるように広く確保することができる。
図7(A)に示すように、レール本体41の裏面には、レール長さ方向に横長溝S1,S2が設けられている。アウト口K2の左右にほぼ均等な長さで横長溝S1,S2が延びる。横長溝S1,S2の一端から他端までの長さは、帯板42の長さとほぼ一致する。横長溝S1,S2は、アウト口K2の下方の空洞部Qによって空間的に繋がっており、これらの横長溝S1,S2および空洞部Qによって形成される隙間に帯板42が撓んだ状態で挿入される。
図7(B)に示すように、横長溝S1,S2のうち一方の横長溝S1の端部には、ストッパ口Tが形成される。ストッパ口Tは、レール本体41を樹脂成形する際に一体に形成されるものである。
ストッパ口Tには、帯板42の差込片43a,43bが挿入される。ストッパ口Tで差込片43a,43bを止めることで、帯板42の長さ方向および幅方向のズレが防止される。
レール本体41に帯板42を組み付ける場合、まず、アウト口K2下方の空洞部Qに帯板42のアーチ部43が収まるように帯板42の表裏の向きを揃え、差込片45a,45bのうち何れか一方を横長溝S1のストッパ口に差し込む(図7(B)参照)。次いで、横長溝S1、空洞部Q、横長溝S2に帯板42を順に撓ませながら挿入する。このとき、屈曲部44a,44bがそのままの形状であると、横長溝S1,S2に嵌らないため、屈曲部44a,44bを伸ばすように若干弾性変形させて横長溝S1,S2に押し込む。
これにより、図7に示すように、帯板42が横長溝S1,S2に一方の端から他方の端まで完全に収まることになる。
本実施形態によれば、帯板42の両端部に差込片45a,45bが上下左右対称な形状になっているため、帯板42の表裏の向きさえ合わせておけば、差込片45a,45bのうちいずれであってもストッパ口Tに収めることができる。すなわち、帯板42の左右の向きを気にすることなく、横長溝S1,S2に帯板42を挿入することができる。この結果、ユニット本体41へ帯板42の組み付け作業が簡単になり、作業者の負担が大幅に軽減される。
また、横長溝S1,S2に屈曲部44a,44bを嵌め込むと、屈曲部44a,44bの先端が横長溝S1,S2のそれぞれ一方の溝側面に当たり、他方の溝面に帯板42を押し当てるように作用するので、横長溝S1,S2内で帯板42の取付状態が安定し、帯板42のガタ付きが防止される。また、特別な工具を用いることなく、レール本体41と帯板42との固定強度を高めることができる。
次に、パチンコ機10の磁石による遊技球の誘導防止作用について説明する。
まず、本実施形態の作用を説明する前に、磁性体を備えていない合成樹脂製の案内レール(比較例)の問題点を説明する。
図9に示すように、比較例によるパチンコ機の基本的な構成は、本実施形態のパチンコ10と同一である。比較例は、内レールユニット23に帯板が組み込まれていない点で本実施形態とは異なっている。
比較例において、遊技領域Pの遊技球にガラス枠の外側からガラス越しに磁石Mを当てると、その磁石Mに遊技球が引き寄せられる。例えば、アウト口K2の周辺に達した移動速度の遅い遊技球に磁石Mを当てると、B1位置で遊技球の動きを比較的簡単に止めることができる。アウト口K2の周辺で遊技球を引き寄せた後、磁石Mを矢印a方向に移動させると、B2位置に遊技球が移動する。次いで、磁石Mを矢印b方向に引き上げると、内レールユニット23のレール面から遊技球が持ち上がってB3位置に来る。そして、矢印c方向に磁石Mを移動させ、遊技球を始動口27真上のB4位置まで持っていき、磁石Mをガラス枠から遠ざければ、遊技球に磁力が作用しなくなり、始動口27に遊技球が入り込むことになる。
このように磁石Mによって遊技球を不正に誘導する場合に、内レールユニット23のレール面から遊技球を持ち上げる力は図10に示される。なお、図10において、説明の便宜上、51は遊技盤、52は案内レール、53はガラス枠(二枚ガラス構造)、Bは遊技球、Mは永久磁石とし、案内レール52は合成樹脂製の非磁性体であって、比較例の内レールユニット23に相当するものとする。
案内レール52上の遊技球Bを磁石Mでガラス枠53越しに引き寄せているときは、図10に実線でに示すように、磁石Mに対してほぼ水平な位置で遊技球Bが静止している。この状態から矢印dに示すように、磁石Mを上方に持ち上げると、磁石Mと遊技球Bとの垂直方向のズレに応じて磁石Mから遊技球Bの間に斜め方向の吸引力m0が働く。吸引力m0は、図10に示す水平方向の分力x0と垂直方向の分力y0とに分けられる。そして、垂直方向の分力y0が遊技球Bの重力よりも大きく、かつ、遊技球Bとガラス枠53との摩擦力に打ち勝つと、遊技球Bが上方に持ち上がり、図10破線に示すように、磁石Mと同じ高さの位置まで動くことになる。なお、このとき、案内レール52は、非磁性体であるので、磁石Mによる磁力の影響を受けない。
これに対し、本実施形態のごとく、案内レール52に磁性体の帯板42が組み込まれている場合には、図11に示すように、磁石Mの磁力が遊技球Bと帯板42の両方に作用し、S極とN極とが交互に並んで磁石M、遊技球Bおよび帯板42の三者間に磁力(吸引力)が働く。なお、遊技球Bと帯板42との間には、合成樹脂製のレール本体41の一部が介在するが、その厚みを過度に大きくしなければ遊技球Bと帯板42との間に十分な磁力が作用する。
このとき、遊技球Bに働く磁力についてみれば、図12に示すように、磁石Mから水平方向の吸引力m1で引き寄せられ、かつ、帯板42から垂直方向の吸引力m2で引き寄せられることになる。
そして、図12の状態から磁石Mを比較例と同様にガラス枠53越しに上方に持ち上げるときには、遊技球Bに対し図13に示すような力関係が生じる。すなわち、第1に、図10で説明したのと同様に、磁石Mから遊技球Bに作用する吸引力m0によって垂直方向に持ち上がる分力y0が働く。第2に、帯板42から遊技球Bに垂直方向に引き寄せる吸引力m2が働く。分力y0と吸引力m2との関係は、遊技球Bと磁石Mとがガラス越しの位置関係にあり、吸引力m0が垂直方向よりも水平方向に近い方向に向くため、通常は、分力y0<吸引力m2の関係になる。また、吸引力m2の大きさは、磁性体である帯板42の材質に基づく磁化のされやすさに依存するが、本実施形態のクロム系ステンレス鋼のような強い磁性を示す材質を用いる場合、m1に比較して幾分か小さくなる程度の磁力(吸引力)を奏する。
案内レール52から遊技球Bを引き離すためには、分力y0が吸引力m2より大きくなり、しかも、遊技球Bの重力とガラス枠53の摩擦力とに打ち勝つことが必要になる。しかしながら、分力y0と吸引力m2との間には、前述したような関係があるため、このような条件を満たすことは考えにくい。磁石の種類を換えて磁力を大きくしても、磁力の大きさに応じてm2も変化するため、結果は同じである。この結果、磁石Mを矢印d方向に移動させても、内レール上に遊技球Bを持ち上げることは困難になる。
このように本実施形態によれば、内レールユニット23のアウト口K2の周辺部に磁性体からなる帯板42を組み込むことによって、アウト口K2に集まる遊技球を磁石で入賞口へ誘導するような不正操作を未然に防止することができる。これにより、不正行為の行いにくい信頼性の高いパチンコ機10を提供することが可能になる。
次に、本発明の他の実施形態を図14に示す。
図14に示す内レールユニット60は、合成樹脂製のレール本体61のレール面にステンレス製(磁性体)の帯板62を取り付ける凹溝S3を形成している。凹溝S3の溝面に帯板62が固定されている。レール本体61のレール面は帯板62の板面に連なり、両者の繋ぎ目に段差が生じないように調整されている。
このように内レールユニット60のレール面に帯板62を露出させると、アウト口K2周辺部で遊技球に磁石を近づけたとき、帯板62から遊技球に作用する磁力がより強いものになり、内レールユニット60の上方に遊技球をさらに持ち上げにくくすることができる。また、アウト口K2周辺部のレール面の強度が増し、内レールユニット60の耐久性を高めることができる。
前記実施形態を説明したが、本発明の実施形態はこれらに限られることなく、種々の変更を伴ってもよい。
例えば、内レールユニットの下面に帯板を固定することも可能である。また、内レールユニットのアウト口周辺部から側方に向けて帯板を延長させてもよい。
また、前記実施形態では、平板状の磁性体を採用しているが、本発明では磁性体の形状は特に限定されることなく、例えば、網目状、波板状等の磁性体を採用する他、磁性体の針金を並べるように内レールユニットに組み込んでもよい。さらに、内レールユニットを形成する樹脂材料に磁性体を混合させることも可能である。
10 遊技機
12 基枠
13 ガラス枠
14 遊技盤
17 ハンドル
18 発射レール
19 受け皿
20 レールユニット(案内レール)
21 外レールユニット(案内レール)
22 中間レールユニット(案内レール)
23 内レールユニット(案内レール)
41 レール本体
42 帯板(磁性体)
43 アーチ部
44a、44b 屈曲部
45a、45b 差込片
K1 回収口
K2 アウト口
P 遊技領域
S1、S2 横長溝
Q 空洞部
T ストッパ口
M 磁石

Claims (3)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域を仕切るレールと、
    前記遊技領域の前方に配置されたガラス板と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球が入賞可能な入賞口と、
    前記入賞口に入賞しなかった遊技球が集められ、前記レールに沿って形成されたアウト口と
    を備え、前記遊技盤への取付性を向上させるべく前記レールが樹脂で形成された遊技機であって、
    前記レールは、
    樹脂で形成されているにもかかわらず、前記アウト口近傍において前記ガラス板越しに磁石が近づけられたときに、当該アウト口近傍の遊技球に対して当該レールに向けた吸引力を作用させるべく、少なくとも前記アウト口近傍において磁性を有しており、
    前記ガラス板越しに磁石が近づけられたとしても、前記アウト口近傍の遊技球を前記入賞口に誘導するといった不正を未然に防止できるようにした
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記レールは、
    前記アウト口近傍において磁性金属製の帯板を有する
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記磁性金属製の帯板は、クロム系ステンレスである
    請求項2に記載の遊技機。
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