JP4348675B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製の前枠と、この前枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられて、略中央部に遊技領域を視認可能とする窓部を有する前面カバー部材とが設けられた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、合成樹脂製の前枠と、この前枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられて、略中央部に遊技領域を視認可能とする窓部を有する前面カバー部材とが設けられた遊技機に関し種々提案されている。
例えば、合成樹脂製の前枠の上縁と左右両側縁に、前面側に突出する線状の補強リブを一体成形するようにし、前面カバー部材としてのガラス扉枠や前面板の側端面を該補強リブで覆った遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)
これにより、この補強リブによって合成樹脂製の前枠の剛性を確実に向上させることができ、また、ガラス扉枠や前面板の側端面が覆われるため不正なこじ開け行為を防止することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−117553号公報(段落(0011)、図3、図11)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した遊技機では、前枠は合成樹脂製であり、大型部品であるため、成形精度の制約から該前枠の補強リブと前面カバー部材の側端面との間に隙間が生じ、遊技機の前面部周囲の見栄えが悪くなるという問題がある。また、該前枠の補強リブと前面カバー部材の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等(例えば、厚さ0.5mm程度のプラスチック板等)を挿入し、遊技領域の電動役物などを操作して不正に賞球(所謂、景品球として払いだされる遊技球)を獲得することが可能になるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、合成樹脂製の前枠の剛性を向上させつつ、遊技機の前面部周囲の見栄えを良くすると共に、前面カバー部材の側端面と合成樹脂製の前枠との間に生じる隙間からの薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入が極めて困難な遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、合成樹脂製の前枠と、前記前枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられて、略中央部に遊技領域を視認可能とする窓部を有する前面カバー部材とを備えた遊技機において、前記前枠は、前記前面カバー部材を閉じた場合に、該前面カバー部材の内壁面近傍の表面部に前面側方向に立設される補強リブ部と、前記補強リブ部の外側の側壁部に沿って形成される溝部と、を有し、前記補強リブ部は、前記前枠の上側縁部及び左右側縁部の前側周縁に、該前面カバー部材の上辺部及び左右側壁部の後側端面部に対向するように形成され、前記溝部は、前記側壁部の基端部に沿った第1壁面と、前記第1壁面と外側方向に鋭角を形成する第2壁面と、を有し、前記第1壁面は、前記前枠の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向に傾斜するように形成されていることを特徴とする。
【0007】
このような特徴を有する請求項1に係る遊技機においては、合成樹脂製の前枠は、略中央部に遊技領域を視認可能とする窓部を有する前面カバー部材を閉じた場合に、該前面カバー部材の内壁面近傍の表面部には、補強リブ部が、前枠の上側縁部及び左右側縁部の前側周縁に、前面カバー部材の上辺部及び左右側壁部の後側端面部に対向するように前面側方向に立設されている。また、補強リブ部の外側の側壁部に沿って溝部が形成されている。更に、この溝部は、補強リブ部の側壁部の基端部に沿って、前枠の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向に傾斜するように形成された第1壁面と、この第1壁面と外側方向に鋭角を形成する第2壁面とから構成されている。
これにより、前面カバー部材を閉じた場合に、該前面カバー部材の内壁面の上辺部及び左右側辺部のほぼ全長に渡って対向するように前面側方向に立設される補強リブ部によって、合成樹脂製の前枠の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材を閉じた場合には、この補強リブ部は前面カバー部材によって覆われるため、遊技機の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。また、合成樹脂製の前枠と前面カバー部材の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合に、このプラスチック板が補強リブ部の外側の側壁部に当たって遊技機の後側方向に曲がった時は、この側壁部の基端部に沿って前枠の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向に傾斜するように形成された第1壁面に沿ってスムーズに溝部内に進入するため、薄いプラスチック板は、この第1壁面と鋭角をなす第2壁面とで形成される奥側端縁部で遊技機の裏側方向に押圧された状態で行き止まりとなり、遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
尚、面カバー部材を枢支するヒンジ部材等が取り付けられて、該ヒンジ部材等によって前面カバー部材の側面部を覆う部分に対向する前枠の前面部には、この補強リブ部を立設せず、一部分途切れた状態で該補強リブ部を立設する構成にしてもよい。これにより、ヒンジ部材などが取り付けられる部分の複雑な形状に合わせて補強リブ部を形成する必要が無く、該補強リブ部の形状が簡易な形状となり前枠の成形加工を容易に行うことができる。また、補強リブ部の途切れた部分に対向する前面カバー部材の側面部は、ヒンジ部材等によって覆われるため、この補強リブ部の途切れた部分から薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機をパチンコ機について具体化した第1実施形態乃至第9実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係るパチンコ機の概略構成について図1乃至図3に基づき説明する。
図1乃至図3に示すように、第1実施形態に係るパチンコ機1は、所定量のパチンコ球を賞球として払い出す、いわゆる第1種パチンコ機で、一般にCR機(カードリーディング機)と称され、カード式球貸機とパチンコ機1とによって構成され、これらは対をなして設置されるが、図1及び図2においては、カード式球貸機の図示を省略している。パチンコ機1は、木製の外枠2に対して合成樹脂製の前枠3が、前枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ4及び下ヒンジ5を介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この前枠3のほぼ上半分の前側には、樹脂製の前面カバー部材7が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取付けられている。また、この前面カバー部材7のほぼ中央部には略円形の窓部8が開設され、この窓部8の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技領域を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材7の窓部8の上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ10が取付けられている。また、このエラー表示電飾ランプ10の左右外側には、「当たり」等の発生を報知したり遊技中に光演出をする各電飾ランプ11が取付けられている。また、前面カバー部材7の前面部分は、不透明な合成樹脂製の前面部材13で覆われており、この各電飾ランプ10、11と窓部8の上端周縁部との間に、不図示のフルカラーダイオードが左右方向に内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
【0025】
また、前面カバー部材7の右側中央部には、前枠3及び前面カバー部材7を施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部12が設けられている。前面カバー部材7を開くためには、この鍵挿入部12に所定のキーを挿入して所定方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前面カバー部材7のみがオープンされる。
【0026】
また、この前面カバー部材7の下側には、公知の賞球払出装置(特開平11−309265号公報等参照)を介して払い出される賞球を受ける上皿15がスピーカ15Aを内蔵して樹脂製プレート16に配設されている。また、このプレート16は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材7を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取付けられている。また、この上皿15の中央前面部には、カード式球貸機の操作ボタン15B、15C及びカード残高表示装置15Dが設けられている。そして、その上皿15の下には、下皿18が配設される。また、上皿15に連通する不図示の球送り機構を介して上皿15のパチンコ球が操作ハンドル19に連結された不図示の発射装置へ送られるよう構成されている。
【0027】
また、図2に示すように、前枠3の前面カバー部材7に対向する部分の略中央部には不図示の遊技盤などが着脱可能に配設される正面視略四角形の開口部21が設けられている。また、この開口部21の上端縁部及び左右端縁部の周縁には、補強リブ部23が前面カバー部材7の上辺部及び左右側壁部のほぼ全長に対向するように、該前枠3の表面部から略垂直外側方向に突き出すように直線状に形成されている。また、後述のように補強リブ部23の外側側壁部23Aの基端部には、溝部24が形成されている(図4参照)。そして、図1に示すように、前枠3の前面側に前面カバー部材7を取り付けて閉じた場合には、各補強リブ部23及び溝部24は、該前面カバー部材7で覆われる(図5参照)。
【0028】
次に、前枠3の前面部に形成される補強リブ部23及び溝部24について図4に基づいて説明する。
図4に示すように、補強リブ部23は、側断面略長方形で前枠3の前側表面部から略垂直に突き出るように一体成形されている。また、この補強リブ部23の前枠3の表面部からの高さ寸法は、後述のように上端面部が前面カバー部材7の裏側面近傍に位置し、該前面カバー部材7の裏側面に当たらないように形成されている。
また、この補強リブ部23の外側側壁部23Aの基端部に沿って形成される溝部24は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面24Aと、この垂直面24Aの裏側方向(図4中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図4中、右側上方向)に延出される平面状の傾斜面24Bと、から構成されている。また、この傾斜面24Bの前枠3の表面側端縁部は、後述のように前面カバー部材7の内側側壁部よりも内側に位置するように形成されている(図5参照)。
【0029】
次に、パチンコ機1の前面カバー部材7を閉じた状態の補強リブ部23及び溝部24について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、パチンコ機1の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図5中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図5中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部24を形成する傾斜面24Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部よりも少し内側になる位置に形成されている。また、補強リブ部23の先端部(図5中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
これにより、例えば、前面カバー部材7の側壁部と前枠3との隙間から薄いプラスチック板(例えば、厚さ寸法約0.5mmのプラスチック板)を挿入した場合には、該プラスチック板の先端部が補強リブ部23の外側側壁部23Aに当接後、溝部24の垂直面24Aに沿って裏側方向(図5中、下側方向)に少しでも曲がれば、矢印28方向に溝部24内に進入して、該垂直面23Aと傾斜面24Bとで形成される溝部24の奥側で行き止まりとなり、補強リブ部23を乗り越えて、遊技領域方向(図5中、左方向)に侵入できなくなる。
【0030】
ここで、垂直面24Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面24Bは、第2壁面として機能する。
【0031】
以上説明した通り第1実施形態に係るパチンコ機1では、合成樹脂製の前枠3の前面部には、前面カバー部材7を閉じた場合に、該前面カバー部材7の内壁面の上辺部及び左右側辺部のほぼ全長に渡って対向するように補強リブ部23が立設されている。また、補強リブ部23の外側側壁部23Aの基端部には、この前枠3の表面部に略垂直な垂直面24Aと、この垂直面24Aの裏側方向端縁部から鋭角を形成して外側方向に延出される傾斜面24Bとから構成される溝部24が形成されている。また、この傾斜面24Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の内側側壁部よりも内側に位置するように形成されている。
【0032】
従って、この補強リブ部23によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部23及び溝部24は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機1の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部23の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部23を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合に、このプラスチック板が補強リブ部23の外側側壁部23Aに当たってパチンコ機1の後側方向に曲がった時は、この外側側壁部23Aの基端部に沿って形成される溝部24の該前枠3の表面部に略垂直な垂直面24Aに沿って傾斜面24Bに沿うように溝部24内に進入するため、行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を更に極めて困難にすることが可能となる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るパチンコ機について図6乃至図9に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一符号は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第2実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1の構成とほぼ同じ構成である。但し、第2実施形態に係るパチンコ機の合成樹脂製の前枠の前面部に形成される補強リブ部及び溝部の構成は、後述のように第1実施形態に係るパチンコ機1の補強リブ部23及び溝部24の構成と異なっている。
【0034】
図6及び図7に示すように、第2実施形態に係るパチンコ機31の概略構成は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ概略構成である(図1乃至図3参照)。但し、図7に示すように、前枠3の略中央部に設けられる開口部21の上端縁部及び左右端縁部の周縁には、補強リブ部32が前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部のほぼ全長に対向するように、該前枠3の表面部から略垂直外側方向に突き出すように直線状に形成されている。また、後述のように補強リブ部32の外側側壁部32Aの基端部には、溝部33が形成されている(図8参照)。そして、図6に示すように、前枠3の前面側に前面カバー部材7を取り付けて閉じた場合には、各補強リブ部32及び溝部33は、該前面カバー部材7で覆われる(図9参照)。
【0035】
次に、前枠3の前面部に形成される補強リブ部32及び溝部33について図8に基づいて説明する。
図8に示すように、補強リブ部32は、側断面略長方形で前枠3の前側表面部から略垂直に突き出るように一体成形されている。また、この補強リブ部32の前枠3の表面部からの高さ寸法は、後述のように上端面部が前面カバー部材7の裏側面近傍に位置し、該前面カバー部材7の裏側面に当たらないように形成されている。また、この補強リブ部32の上端面の外側側縁部には、面取部32Aが形成され、前面カバー部材7を遊技者側の前面側に開く際に、この前面カバー部材7の裏側端面部と干渉しないように構成されている。尚、この補強リブ部32は、第1実施形態に係るパチンコ機1の開口部21の周縁部に形成される補強リブ部23の立設される位置よりも少し外側方向の位置に形成されている。即ち、該前面カバー部材7を閉じた際に、補強リブ部32は、該前面カバー部材7の裏側側壁面に対して第1実施形態に係るパチンコ機1の補強リブ部23よりも近い位置に立設されている。
【0036】
また、この補強リブ部32の外側側壁部32Bの基端部に沿って形成される溝部33は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面33Aと、この垂直面33Aの裏側方向(図8中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図8中、右側上方向)に延出される平面状の傾斜面33Bと、から構成されている。また、この傾斜面33Bの前枠3の表面側端縁部は、後述のように前面カバー部材7の前枠3の周縁表面部に対向する裏側端面内に対向するように形成されている(図9参照)。
【0037】
次に、パチンコ機31の前面カバー部材7を閉じた状態の補強リブ部32及び溝部33について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、パチンコ機31の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図9中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図9中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部33を形成する傾斜面33Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されている。例えば、図9(B)に示すように、溝部33を形成する傾斜面33Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部よりも少し外側方向の位置に対向する位置に形成されている。また、補強リブ部32の先端部(図9中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
【0038】
これにより、例えば、前面カバー部材7の側壁部と前枠3との隙間から薄いプラスチック板(例えば、厚さ寸法約0.5mmのプラスチック板)等を挿入した場合には、該プラスチック板の先端部が補強リブ部32の外側側壁部32Aに当接すると共に、溝部33の開口部(図9(B)中、上端部)でプラスチック板の片側表面部が前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部に当接する。従って、プラスチック板の先端部は、溝部33の垂直面33Aに沿って裏側方向(図9中、下側方向)に曲がり易くなる。そして、図9(B)に示すように、矢印35方向に溝部33内に進入して、該垂直面33Aと傾斜面33Bとで形成される溝部33の奥側で行き止まりとなり、補強リブ部32を乗り越えて、遊技領域方向(図9中、左方向)に侵入できなくなる。
【0039】
ここで、垂直面33Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面33Bは、第2壁面として機能する。
【0040】
以上説明した通り第2実施形態に係るパチンコ機31では、合成樹脂製の前枠3の前面部には、前面カバー部材7を閉じた場合に、該前面カバー部材7の内壁面の上辺部及び左右側辺部のほぼ全長に渡って対向するように補強リブ部32が立設されている。また、補強リブ部32の外側側壁部32Bの基端部には、この前枠3の表面部に略垂直な垂直面33Aと、この垂直面33Aの裏側方向端縁部から鋭角を形成して外側方向に延出される傾斜面33Bとから構成される溝部33が形成されている。また、この傾斜面33Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されている。
【0041】
従って、この補強リブ部32によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部32は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機31の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、溝部33の傾斜面33Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されているため、補強リブ部32を前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の内側側壁部により近づけて立設することが可能となる。このため、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部32の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部32を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を困難にすることが可能となる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、溝部33の垂直面33Aに沿って傾斜面33B方向に強制的に曲げられつつ溝部33内に進入させられて、該溝部33の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
【0042】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るパチンコ機について図10乃至図14に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一符号は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第3実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1の構成とほぼ同じ構成である。但し、第3実施形態に係るパチンコ機の合成樹脂製の前枠の前面部に形成される補強リブ部及び溝部の構成と、前面カバー部材の該溝部に対向する部分の形状は、後述のように第1実施形態に係るパチンコ機1の構成と異なっている。
【0043】
図10乃至図12に示すように、第3実施形態に係るパチンコ機41の概略構成は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ概略構成である(図1乃至図3参照)。但し、図11に示すように、前枠3の略中央部に設けられる開口部21の上端縁部及び左右端縁部の周縁には、補強リブ部42が前面カバー部材7の上辺部及び左右側壁部のほぼ全長に対向するように、該前枠3の表面部から略垂直外側方向に突き出すように直線状に形成されている。また、後述のように補強リブ部42の外側側壁部42Aの基端部には、溝部43が形成されている(図13参照)。
また、図12に示すように、前面カバー部材7の溝部43に対向する上辺部及び左右側辺部の内側周縁部には、案内リブ部が裏側方向(図12(B)中、上側方向)に延出されて形成されている(図14参照)。そして、図10に示すように、前枠3の前面側に前面カバー部材7を取り付けて閉じた場合には、各補強リブ部42及び溝部43は、該前面カバー部材7で覆われる(図14参照)。
【0044】
次に、前枠3の前面部に形成される補強リブ部42及び溝部43について図13に基づいて説明する。
図13に示すように、補強リブ部42は、側断面略長方形で前枠3の前側表面部から略垂直に突き出るように一体成形されている。また、この補強リブ部42の前枠3の表面部からの高さ寸法は、後述のように上端面部が前面カバー部材7の裏側面近傍に位置し、該前面カバー部材7の裏側面に当たらないように形成されている。また、この補強リブ部42の上端面の外側側縁部には、面取部42Aが形成され、前面カバー部材7を遊技者側の前面側に開く際に、この前面カバー部材7の裏側端面部と干渉しないように構成されている。尚、この補強リブ部42は、第1実施形態に係るパチンコ機1の開口部21の周縁部に形成される補強リブ部23の立設される位置よりも少し外側方向の位置に形成されている。即ち、該前面カバー部材7を閉じた際に、補強リブ部42は、該前面カバー部材7の裏側側壁面に対して第1実施形態に係るパチンコ機1の補強リブ部23よりも近い位置に立設されている。
【0045】
また、この補強リブ部42の外側側壁部42Bの基端部に沿って形成される溝部43は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面43Aと、この垂直面43Aの裏側方向(図13中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図13中、右側上方向)に延出される平面状の傾斜面43Bと、から構成されている。また、この傾斜面43Bの前枠3の表面側端縁部は、後述のように前面カバー部材7の前枠3の周縁表面部に対向する裏側端面内に対向するように形成されている(図14参照)。
【0046】
次に、パチンコ機41の前面カバー部材7を閉じた状態の補強リブ部42、溝部43及び案内リブ部44の概略構成について図14に基づいて説明する。
図14に示すように、パチンコ機41の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図14中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図14中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部43を形成する傾斜面43Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されている。例えば、図14(B)に示すように、溝部43を形成する傾斜面43Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部よりも少し外側方向の位置に対向する位置に形成されている。また、補強リブ部42の先端部(図14中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
また、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の溝部43に対向する内側周縁部には、案内リブ部44が該溝部43の全長に渡って略垂直外側方向(図14中、下側方向)に突き出すように直線状に形成されている。そして、前面カバー部材7を閉じた際には、この案内リブ部44の上端部は、溝部43内に挿入され、該溝部43を構成する傾斜面43Bの近傍に位置するように形成されている。
【0047】
これにより、例えば、前面カバー部材7の側壁部と前枠3との隙間から薄いプラスチック板(例えば、厚さ寸法約0.5mmのプラスチック板)等を挿入した場合には、該プラスチック板の先端部が前面カバー部材7の案内リブ部44に当接して、溝部43の傾斜面43Bに沿って裏側方向(図14中、下側方向)に曲げられ、該溝部43の垂直面43Aと傾斜面43Bとで形成される溝部43の奥側で行き止まりとなり、補強リブ部42を乗り越えて、遊技領域方向(図14中、左方向)に進入できなくなる。また、案内リブ部44の高さ寸法が低くても、プラスチック板の片側表面部が、溝部43の開口部(図14(B)中、上端部)でこの案内リブ部44に当接する。従って、プラスチック板の先端部は、溝部43の垂直面43Aに沿って裏側方向(図14中、下側方向)に曲げられる。そして、図14(B)に示すように、矢印45方向に溝部43内に進入して、該垂直面43Aと傾斜面43Bとで形成される溝部43の奥側で行き止まりとなり、補強リブ部42を乗り越えて、遊技領域方向(図14中、左方向)に侵入できなくなる。
【0048】
ここで、垂直面43Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面43Bは、第2壁面として機能する。
【0049】
以上説明した通り第3実施形態に係るパチンコ機41では、合成樹脂製の前枠3の前面部には、前面カバー部材7を閉じた場合に、該前面カバー部材7の内壁面の上辺部及び左右側辺部のほぼ全長に渡って対向するように補強リブ部42が立設されている。また、補強リブ部42の外側側壁部42Bの基端部には、この前枠3の表面部に略垂直な垂直面43Aと、この垂直面43Aの裏側方向端縁部から鋭角を形成して外側方向に延出される傾斜面43Bとから構成される溝部43が形成されている。また、この傾斜面43Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されている。また、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の溝部43に対向する内側周縁部には、案内リブ部44が該溝部43の全長に渡って略垂直外側方向に突き出すように直線状に形成されている。
【0050】
従って、この補強リブ部42によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部42及び溝部43は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機41の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、溝部43の傾斜面43Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されているため、補強リブ部42を前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の内側側壁部により近づけて立設することが可能となる。このため、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部42の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部42を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を困難にすることが可能となる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、該プラスチック板の先端部が前面カバー部材7の案内リブ部44に当接して、溝部43の傾斜面43Bに沿って裏側方向に曲げられ、該溝部43の垂直面43Aと傾斜面43Bとで形成される溝部43の奥側で行き止まりとなり、補強リブ部42を乗り越えて、遊技領域方向に侵入できなくなる。また、案内リブ部44の高さ寸法が低くても、プラスチック板の片側表面部が、溝部43の開口部でこの案内リブ部44に当接するため、溝部43の垂直面43Aに沿って裏側方向に強制的に曲げられつつ溝部43内に進入させられて、該溝部43の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
【0051】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るパチンコ機について図15に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一符号は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第4実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1の構成とほぼ同じ構成である。但し、第4実施形態に係るパチンコ機の溝部の構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1の溝部24の構成と異なっている。
【0052】
図15に示すように、第4実施形態に係るパチンコ機51の概略構成は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ概略構成である(図1乃至図3参照)。但し、図15に示すように、補強リブ部23の外側側壁部23Aの基端部には、溝部52が形成されている。この溝部52は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面52Aと、この垂直面52Aの裏側方向(図15中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図15中、右側上方向)に延出される平面状の傾斜面52Bと、この傾斜面52Bの前枠3の表面側方向の端縁部に形成される断面略円弧状の円弧部52Cと、から構成されている。また、この円弧部52Cの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の内側側壁部よりも内側に位置するように形成されている。これにより、パチンコ機51の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図15中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図15中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部52を形成する円弧部52Cの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部よりも少し内側になる位置に形成されている。また、補強リブ部23の先端部(図15中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
【0053】
従って、この補強リブ部23によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部23及び溝部52は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機51の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部23の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部23を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合に、このプラスチック板が補強リブ部23の外側側壁部23Aに当たった際に、円弧部52Cに沿ってパチンコ機51の後側方向に(矢印53方向に)曲がり易くなり、この外側側壁部23Aの基端部に沿って形成される溝部52の垂直面52Aに沿って傾斜面52Bに沿うように溝部52内に進入する可能性を高くすることができると共に、該溝部52内に進入した場合には、行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を更に極めて困難にすることが可能となる。
【0054】
ここで、垂直面52Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面52B及び円弧部52Cは、第2壁面を構成する。
【0055】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係るパチンコ機について図16に基づいて説明する。尚、上記第2実施形態に係るパチンコ機31と同一符号は、上記第2実施形態に係るパチンコ機31と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第5実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第2実施形態に係るパチンコ機31の構成とほぼ同じ構成である。但し、第5実施形態に係るパチンコ機の溝部の構成は、第2実施形態に係るパチンコ機31の溝部33の構成と異なっている。
【0056】
図16に示すように、第5実施形態に係るパチンコ機61の概略構成は、上記第2実施形態に係るパチンコ機31とほぼ同じ概略構成である(図6及び図7参照)。但し、図16に示すように、補強リブ部32の外側側壁部32Bの基端部に沿って形成される溝部62は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面62Aと、この垂直面62Aの裏側方向(図16中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図16中、右側上方向)に延出される断面略円弧状の傾斜面62Bと、から構成されている。また、この傾斜面62Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の前枠3の周縁表面部に対向する裏側端面内に対向するように形成されている。これにより、パチンコ機61の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図16中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図16中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部62を形成する傾斜面62Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部よりも少し外側方向の位置に対向する位置に形成される。また、補強リブ部32の先端部(図16中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
【0057】
従って、この補強リブ部32によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部32は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機61の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、溝部62の傾斜面62Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されているため、補強リブ部32を前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の内側側壁部により近づけて立設することが可能となる。このため、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部32の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部32を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を困難にすることが可能となる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、溝部62の垂直面62Aに当たった際に、パチンコ機61の裏側方向に(矢印63方向に)より曲がり易くなると共に、溝部62内に進入した薄いプラスチック板は、この溝部62の全長に渡っていずれの位置においても、垂直面62Aの奥側端縁部で断面略円弧状の傾斜面62Bに押し付けられるように押圧された状態で該溝部62の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
【0058】
ここで、垂直面62Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面62Bは、第2壁面として機能する。
【0059】
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係るパチンコ機について図17に基づいて説明する。尚、上記第3実施形態に係るパチンコ機41と同一符号は、上記第3実施形態に係るパチンコ機41と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第6実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第3実施形態に係るパチンコ機41の構成とほぼ同じ構成である。但し、第6実施形態に係るパチンコ機の溝部の構成は、第3実施形態に係るパチンコ機41の溝部43の構成と異なっている。
【0060】
図17に示すように、第6実施形態に係るパチンコ機71の概略構成は、上記第3実施形態に係るパチンコ機41とほぼ同じ概略構成である(図10乃至図12参照)。但し、図16に示すように、補強リブ部42の外側側壁部42Bの基端部に沿って形成される溝部72は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面72Aと、この垂直面72Aのパチンコ機71の裏側方向(図17中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図17中、右側上方向)に延出される断面略円弧状の傾斜面72Bと、から構成されている。また、この傾斜面72Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の前枠3の周縁表面部に対向する裏側端面内に対向するように形成されている。これにより、パチンコ機71の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図17中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図17中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部72を形成する傾斜面72Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部よりも少し外側方向の位置に対向する位置に形成される。また、補強リブ部42の先端部(図17中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
また、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の溝部72に対向する内側周縁部には、案内リブ部44が該溝部72の全長に渡って略垂直外側方向(図17中、下側方向)に突き出すように直線状に形成されている。そして、前面カバー部材7を閉じた際には、この案内リブ部44の上端部は、溝部72内に挿入され、該溝部72を構成する傾斜面72Bの近傍に位置するように形成されている。
【0061】
従って、この補強リブ部42によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部42及び溝部72は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機71の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、溝部72の傾斜面72Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されているため、補強リブ部42を前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の内側側壁部により近づけて立設することが可能となる。このため、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部42の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部42を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を困難にすることが可能となる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、該プラスチック板の先端部が前面カバー部材7の案内リブ部44に当接して、該溝部72の断面略円弧状の傾斜面72Bに沿うように(矢印73方向に)強制的に折り曲げられる。そして、プラスチック板が更に進入した場合には、この溝部72の全長に渡っていずれの位置においても、垂直面72Aの奥側端縁部で断面略円弧状の傾斜面72Bに押し付けられるように押圧された状態で該溝部72の鋭角な底部で行き止まりとなり、補強リブ部42を乗り越えて、遊技領域方向に侵入できなくなる。また、案内リブ部44の高さ寸法が低くても、プラスチック板の片側表面部が、溝部72の開口部でこの案内リブ部44に当接するため、溝部72の垂直面72Aに沿って裏側方向に強制的に曲げられつつ溝部72内に進入させられて、該溝部72の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
【0062】
ここで、垂直面72Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面72Bは、第2壁面として機能する。
【0063】
(第7実施形態)
次に、第7実施形態に係るパチンコ機について図18に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一符号は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第7実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1の構成とほぼ同じ構成である。但し、第7実施形態に係るパチンコ機の溝部の構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1の溝部24の構成と異なっている。
【0064】
図18に示すように、第7実施形態に係るパチンコ機81の概略構成は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ概略構成である(図1乃至図3参照)。但し、図18に示すように、補強リブ部23の外側側壁部23Aの基端部には、溝部82が形成されている。この溝部82は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向(図18中、左側方向)に傾斜した壁面82Aと、この壁面82Aの裏側方向(図18中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図18中、右側上方向)に延出される平面状の傾斜面82Bと、から構成されている。また、この傾斜面82Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の内側側壁部よりも内側に位置するように形成されている。これにより、パチンコ機81の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図18中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図18中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部82を形成する傾斜面82Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部よりも少し内側になる位置に形成されている。また、補強リブ部23の先端部(図18中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
【0065】
従って、この補強リブ部23によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部23及び溝部82は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機81の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部23の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部23を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合に、このプラスチック板が補強リブ部23の外側側壁部23Aに当たってパチンコ機81の後側方向に(矢印83方向に)曲がった時は、この外側側壁部23Aの基端部に沿って形成される溝部82の壁面82Aに沿って傾斜面82Bに沿うように溝部82内に進入するため、該溝部82の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を更に極めて困難にすることが可能となる。
【0066】
ここで、壁面82Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面82Bは、第2壁面として機能する。
【0067】
尚、傾斜面82Bの前枠3の表面側方向の端縁部に断面略円弧状の円弧部(例えば、図15中、円弧部52Cに相当する。)を形成してもよい。これにより、前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板が補強リブ部23の外側側壁部23Aに当たった際に、傾斜面82Bの前枠3の表面側方向の端縁部の円弧部に沿ってパチンコ機81の後側方向に(矢印83方向に)曲がり易くなり、この外側側壁部23Aの基端部に沿って形成される溝部82の壁面82Aに沿って傾斜面82Bに沿うように溝部82内に進入する可能性を高くすることができると共に、該溝部82内に進入した場合には、行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を更に極めて困難にすることが可能となる。
ここで、壁面82Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面82B及び該傾斜面82Bの前枠3の表面側方向の端縁部の断面略円弧状の円弧部は、第2壁面を構成する。
【0068】
(第8実施形態)
次に、第8実施形態に係るパチンコ機について図19に基づいて説明する。尚、上記第2実施形態に係るパチンコ機31と同一符号は、上記第2実施形態に係るパチンコ機31と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第8実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第2実施形態に係るパチンコ機31の構成とほぼ同じ構成である。但し、第8実施形態に係るパチンコ機の溝部の構成は、第2実施形態に係るパチンコ機31の溝部33の構成と異なっている。
【0069】
図19に示すように、第8実施形態に係るパチンコ機91の概略構成は、上記第2実施形態に係るパチンコ機31とほぼ同じ概略構成である(図6及び図7参照)。但し、図19に示すように、補強リブ部32の外側側壁部32Bの基端部に沿って形成される溝部92は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向(図19中、左側方向)に傾斜した壁面92Aと、この壁面92Aの裏側方向(図19中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図19中、右側上方向)に延出される平面状の傾斜面92Bと、から構成されている。また、この傾斜面92Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の前枠3の周縁表面部に対向する裏側端面内に対向するように形成されている。これにより、パチンコ機91の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図19中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図19中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部92を形成する傾斜面92Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部よりも少し外側方向の位置に対向する位置に形成される。また、補強リブ部32の先端部(図19中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
【0070】
従って、この補強リブ部32によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部32は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機91の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、溝部92の傾斜面92Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されているため、補強リブ部32を前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の内側側壁部により近づけて立設することが可能となる。このため、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部32の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部32を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を困難にすることが可能となる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、溝部92の壁面92Aに当たった際に、パチンコ機91の裏側方向に(矢印93方向に)より曲がり易くなる。そして、このプラスチック板が補強リブ部23の外側側壁部23Aに当たってパチンコ機91の後側方向に(矢印93方向に)曲がった場合には、このプラスチック板は、溝部92の壁面92Aに沿って傾斜面92Bに沿うように溝部92内に進入するため、該溝部92の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を更に極めて困難にすることが可能となる。
【0071】
ここで、垂直面92Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面92Bは、第2壁面として機能する。
【0072】
尚、平面状の傾斜面92Bを壁面92A側に突き出る断面略円弧状の傾斜面(例えば、図16中、傾斜面62Bに相当する。)に形成してもよい。これにより、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、溝部92の壁面92Aに当たった際に、パチンコ機91の裏側方向に(矢印93方向に)より曲がり易くなると共に、溝部92内に進入した薄いプラスチック板は、この溝部92の全長に渡っていずれの位置においても、壁面92Aの奥側端縁部で断面略円弧状の傾斜面に押し付けられるように押圧された状態で該溝部92の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
ここで、壁面92Aは、第1壁面として機能する。また、壁面92A側に突き出る断面略円弧状の傾斜面は、第2壁面として機能する。
【0073】
(第9実施形態)
次に、第9実施形態に係るパチンコ機について図20に基づいて説明する。尚、上記第3実施形態に係るパチンコ機41と同一符号は、上記第3実施形態に係るパチンコ機41と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第9実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第3実施形態に係るパチンコ機41の構成とほぼ同じ構成である。但し、第9実施形態に係るパチンコ機の溝部の構成は、第3実施形態に係るパチンコ機41の溝部43の構成と異なっている。
【0074】
図20に示すように、第9実施形態に係るパチンコ機101の概略構成は、上記第3実施形態に係るパチンコ機41とほぼ同じ概略構成である(図10乃至図12参照)。但し、図20に示すように、補強リブ部42の外側側壁部42Bの基端部に沿って形成される溝部102は、前枠3の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向(図20中、左側方向)に傾斜した壁面102Aと、この壁面102Aの裏側方向(図20中、下側方向)端縁部から、鋭角を形成して外側方向(図20中、右側上方向)に延出される平面状の傾斜面102Bと、から構成されている。また、この傾斜面102Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の前枠3の周縁表面部に対向する裏側端面内に対向するように形成されている。これにより、パチンコ機101の前面カバー部材7を閉じた状態では、該前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部(図20中、下側端面部)が前枠3の前側周縁部表面(図20中、上側周縁部表面)に当接され、該前枠3の前面部は、前面カバー部材7によってほぼ覆われ、遊技者側の前面側から見えなくなる。また、溝部102を形成する傾斜面102Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部よりも少し外側方向の位置に対向する位置に形成される。また、補強リブ部42の先端部(図20中、上端面部)は、前面カバー部材7の裏側面の近傍まで延出されている。
また、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の溝部102に対向する内側周縁部には、案内リブ部44が該溝部102の全長に渡って略垂直外側方向(図20中、下側方向)に突き出すように直線状に形成されている。そして、前面カバー部材7を閉じた際には、この案内リブ部44の上端部は、溝部102内に挿入され、該溝部102を構成する傾斜面102Bの近傍に位置するように形成されている。
【0075】
従って、この補強リブ部42によって、合成樹脂製の前枠3の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材7を閉じた場合には、この補強リブ部42及び溝部102は前面カバー部材7によって覆われるため、パチンコ機101の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる。
また、溝部102の傾斜面102Bの前枠3の表面側端縁部は、前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の後側端面部の内側側縁部と外側側縁部との間の位置に対向するように形成されているため、補強リブ部42を前面カバー部材7の上辺部及び左右側辺部の内側側壁部により近づけて立設することが可能となる。このため、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入しても、このプラスチック板は遊技領域に達するためには、補強リブ部42の外側の側壁部に当たった後、略直角に曲がり、更に、この補強リブ部42を乗り越える必要があるため、薄いプラスチック板等の遊技領域への侵入を困難にすることが可能となる。
また、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、該プラスチック板の先端部が前面カバー部材7の案内リブ部44に当接して、該溝部102の傾斜面102Bに沿うように(矢印103方向に)強制的に折り曲げられる。そして、プラスチック板が更に進入した場合には、この溝部102の全長に渡っていずれの位置においても、壁面102Aの奥側端縁部で傾斜面102Bに押し付けられるように押圧された状態で該溝部102の鋭角な底部で行き止まりとなり、補強リブ部42を乗り越えて、遊技領域方向に侵入できなくなる。また、案内リブ部44の高さ寸法が低くても、プラスチック板の片側表面部が、溝部102の開口部でこの案内リブ部44に当接するため、溝部102の壁面102Aに沿って裏側方向に強制的に曲げられつつ溝部102内に進入させられて、該溝部102の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
【0076】
ここで、壁面102Aは、第1壁面として機能する。また、傾斜面102Bは、第2壁面として機能する。
【0077】
尚、平面状の傾斜面102Bを壁面102A側に突き出る断面略円弧状の傾斜面(例えば、図17中、傾斜面72Bに相当する。)に形成してもよい。これにより、合成樹脂製の前枠3と前面カバー部材7の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合には、プラスチック板の先端部は、前面カバー部材7の案内リブ部44に当たった際に、パチンコ機101の裏側方向に(矢印103方向に)より曲がり易くなると共に、溝部102内に進入した薄いプラスチック板は、この溝部102の全長に渡っていずれの位置においても、壁面102Aの奥側端縁部で断面略円弧状の傾斜面に押し付けられるように押圧された状態で該溝部102の鋭角な底部で行き止まりとなり、薄いプラスチック板などの遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能となる。
ここで、壁面102Aは、第1壁面として機能する。また、壁面102A側に突き出る断面略円弧状の傾斜面は、第2壁面として機能する。
【0078】
また、本発明は、前記第1実施形態乃至第9実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、前記第1実施形態乃至第9実施形態では、各補強リブ部23、32、42及び各溝部24乃至102は、上ヒンジ4に対向する部分が一部途切れた形状に形成されているが、前面カバー部材7の内側側壁部の形状に合わせて連続した形状に形成してもよい。これにより、上ヒンジ4近傍の前面カバー部材7の側壁部と前枠3との隙間から薄いプラスチック板(例えば、厚さ寸法約0.5mmのプラスチック板)等を挿入した場合においても、該プラスチック板等は、各補強リブ部23、32、42に当接後、各溝部24乃至102内に進入して、奥側で行き止まりとなり、上ヒンジ4近傍の前面カバー部材7の側壁部と前枠3との隙間から遊技領域方向への侵入を更に困難にすることができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1に係る遊技機では、合成樹脂製の前枠は、略中央部に遊技領域を視認可能とする窓部を有する前面カバー部材を閉じた場合に、該前面カバー部材の内壁面近傍の表面部には、補強リブ部が、前枠の上側縁部及び左右側縁部の前側周縁に、前面カバー部材の上辺部及び左右側壁部の後側端面部に対向するように前面側方向に立設されている。また、補強リブ部の外側の側壁部に沿って溝部が形成されている。更に、この溝部は、補強リブ部の側壁部の基端部に沿って、前枠の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向に傾斜するように形成された第1壁面と、この第1壁面と外側方向に鋭角を形成する第2壁面とから構成されている。
これにより、前面カバー部材を閉じた場合に、該前面カバー部材の内壁面の上辺部及び左右側辺部のほぼ全長に渡って対向するように前面側方向に立設される補強リブ部によって、合成樹脂製の前枠の剛性を確実に向上させることができると共に、該前面カバー部材を閉じた場合には、この補強リブ部は前面カバー部材によって覆われるため、遊技機の前面側周縁部に隙間などが発生することなく、見栄えを良くすることできる遊技機を提供することができる。また、合成樹脂製の前枠と前面カバー部材の側端面との間の隙間から薄いプラスチック板等を挿入した場合に、このプラスチック板が補強リブ部の外側の側壁部に当たって遊技機の後側方向に曲がった時は、この側壁部の基端部に沿って前枠の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向に傾斜するように形成された第1壁面に沿ってスムーズに溝部内に進入するため、薄いプラスチック板は、この第1壁面と鋭角をなす第2壁面とで形成される奥側端縁部で遊技機の裏側方向に押圧された状態で行き止まりとなり、遊技領域への侵入を極めて困難にすることが可能な遊技機を提供することができる。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。
【図2】 第1実施形態に係るパチンコ機において、前面カバー部材を外した際の正面図である。
【図3】 第1実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を示す図で、(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図4】 図2のB−B切断面を模式的に示す図で、(A)はB−B矢視断面図、(B)はC部拡大図である。
【図5】 図1のA−A切断面を模式的に示す図で、(A)はA−A矢視断面図、(B)はD部拡大図である。
【図6】 第2実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。
【図7】 第2実施形態に係るパチンコ機において、前面カバー部材を外した際の正面図である。
【図8】 図7のF−F切断面を模式的に示す図で、(A)はF−F矢視断面図、(B)はG部拡大図である。
【図9】 図6のE−E切断面を模式的に示す図で、(A)はE−E矢視断面図、(B)はH部拡大図である。
【図10】 第3実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。
【図11】 第3実施形態に係るパチンコ機において、前面カバー部材を外した際の正面図である。
【図12】 第3実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を示す図で、(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図13】 図11のJ−J切断面を模式的に示す図で、(A)はJ−J矢視断面図、(B)はK部拡大図である。
【図14】 図10のI−I切断面を模式的に示す図で、(A)はI−I矢視断面図、(B)はL部拡大図である。
【図15】 第4実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を閉じた状態における、補強リブ部及び溝部を含む要部拡大断面図である。
【図16】 第5実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を閉じた状態における、補強リブ部及び溝部を含む要部拡大断面図である。
【図17】 第6実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を閉じた状態における、補強リブ部及び溝部を含む要部拡大断面図である。
【図18】 第7実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を閉じた状態における、補強リブ部及び溝部を含む要部拡大断面図である。
【図19】 第8実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を閉じた状態における、補強リブ部及び溝部を含む要部拡大断面図である。
【図20】 第9実施形態に係るパチンコ機の前面カバー部材を閉じた状態における、補強リブ部及び溝部を含む要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1、31、41、51、61、71、81、91、101 パチンコ機
2 外枠
3 前枠
7 前面カバー部材
8 窓部
21 開口部
23、32、42 補強リブ部
23A、32B、42B 外側側壁部
24、33、43、52、62、72、82、92、102 溝部
24A、33A、43A、52A、62A、72A 垂直面
24B、33B、43B、52B、62B、72B、82B、92B、102B
傾斜面
32A、42A 面取部
44 案内リブ部
82A、92A、102A 壁面

Claims (1)

  1. 合成樹脂製の前枠と、前記前枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられて、略中央部に遊技領域を視認可能とする窓部を有する前面カバー部材とを備えた遊技機において、
    前記前枠は、前記前面カバー部材を閉じた場合に、該前面カバー部材の内壁面近傍の表面部に前面側方向に立設される補強リブ部と、
    前記補強リブ部の外側の側壁部に沿って形成される溝部と、を有し、
    前記補強リブ部は、前記前枠の上側縁部及び左右側縁部の前側周縁に、該前面カバー部材の上辺部及び左右側壁部の後側端面部に対向するように形成され
    前記溝部は、前記側壁部の基端部に沿った第1壁面と、
    前記第1壁面と外側方向に鋭角を形成する第2壁面と、を有し、
    前記第1壁面は、前記前枠の表面部に略垂直な垂直面よりも内側方向に傾斜するように形成されていることを特徴とする遊技機。
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