JP5406160B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球機等の遊技機に係り、特に、その遊技盤面に配設される打球誘導レールに関する。
一般的に、パチンコ機には金属製の帯板を渦巻状に屈曲させ、遊技盤面に複数箇所を釘止めして打球誘導レールを取り付けている。この打球誘導レールの外レールは遊技球を遊技領域へとスムーズに誘導するためのものである。
しかし、金属製帯板の釘止め作業が面倒であることや装飾性に欠けることなどから、誘導レールを合成樹脂化する提案もなされている(特許文献1)。
特許文献1は、図14(A)に示す様に、外レールユニット、中間レールユニット及び内レールユニットを、互いの舌片を重ねて結合ピンにより連結し、レールユニット裏側に一体成形されている圧入ピンで遊技盤への装着を行う構成となっている。
ところが、合成樹脂製の外レールを採用した場合、外レールへの遊技球の着地に起因して静電気ノイズが発生するおそれが指摘され、その対策も提案されている(特許文献2)。
特許文献2は、図14(B)に示す様に、外レールのうち発射手段で発射された遊技球が着地する着地点付近に導電性部材を設け、外レールへの遊技球の着地に起因することにより発生する静電気ノイズを、導電性部材からパチンコ機の外部へ誘導するノイズ誘導手段を設ける構成となっている。
しかしながら、特許文献2の技術では、導電性部材と合成樹脂とを用いて外レールを成形するか、あるいは合成樹脂製レールの一部に導電性部材を装着する必要があり、製造コストが上昇するという問題がある。また、遊技盤下部の発射装置や球通路等が取り付けられる位置からアースをとるための配線等を接地しなければならないという組立上の手間も増大するという問題がある。
金属製の外レールを採用した遊技機での外レールからアースをとる方法は種々提案され、それぞれの手法について特許されている(特許文献3〜11)。
特許文献3は、図15(A)に示す様に、外レールの側部に取り付けたガイド体の下端部に、天然ゴム等を基材とした導電物で形成した導電性弾性体の平板をガイド側板を貫通して両側に突出させて外レールの下面と密着する様に取り付け、外レールに発生する静電気を、「外レール」→「導電性弾性体」→「金属製下前枠」へと逃がすことを提案している。
特許文献4は、図15(B)に示す様に、板金製導電性部材を、前枠に開閉自在に枢着された板金製開閉板から後向きに突設されたボスにネジ止め固定し、開閉板の背後に閉空間を形成するカバー板部の通孔から先端を突出させる様に取り付け、前面開閉扉を閉じると、導通部材の屈曲部の凸面側が外レールの外面側に摺接し、且つ突設部の弾性力によって押し付けられた状態となる構造を提案している。
特許文献5は、図15(C)に示す様に、板金材を折り曲げることによって形成されたガラス受けレールの裏側に導通部材を取り付け、ガラス扉を閉じると、導通部材の屈曲部の凸面側が外レールの外面側に摺接し、且つ突設部の弾性力によって押し付けられた状態となる導通構造を提案している。
特許文献6は、図16(A)に示す様に、金属製で略コの字形状に折り曲げて弾性部を形成した導通部材を前枠の左上方に取り付け、この導通部材を弾性部の付勢力で外レールに接触させ、外レールを導通部材を介して中継基板に接続させ、中継基板を介して接地可能な構造を提案している。
特許文献7は、図16(B)に示す様に、導電性のガイドレールを、弾性接触端子を介してリード線にアース接続するとともに、そのリード線を飾り部材内に配設して美観を損なわない様にした構造を提案している。
特許文献8は、図17(A)に示す様に、外バンドと内バンドを接続金具及び反動体で接触させると共に、内バンドを嵌り込ませるスリットを有するバンド接触部を備えた部品取付体を遊技機枠に設けられた金属製の機構枠に接続することを提案している。
特許文献9は、図17(B)に示す様に、レール飾りの裏側に配置されるベース部材からから導電性のアース部材を突出させてレールに接触させると共に、アース部材をアース線に接続し、レンズ部材で覆う様にした構造を提案している。
特許文献10は、図18(A)に示す様に、外レールに外接する様に板金を取り付け、ガラス枠の裏面に取り付けられた金属製の包囲プレートに折曲部を形成し、ガラス枠を閉じたときに、折曲部と板金が接触する構造を提案している。
特許文献11は、図18(B)に示す様に、遊技盤の遊技領域外の側縁部前面に、前枠を閉じたときに、板バネ材を屈曲形成した弾性導電部材を、前枠を閉じたときに外レールとガラス支持枠とを接触させる様に、遊技盤あるいは裏セット板にビス止めし、あるいはガラス支持枠に溶着する構成を提案している。
特開2010−131444(図3,5) 特開2002−282448(図3) 特許第2822759号(図2,3) 特許第3645186号(図8) 特許第3646874号(図8) 特許第3732798号(図6〜8) 特許第3830815号(図4〜6) 特許第4112216号(図2) 特許第4132774号(図3,4) 特許第4218607号(図9,13) 特許第4418993号(図13,15,16)
これら特許されているアース方法は、遊技島内で搬送される際に遊技球自体に帯電してしまった静電気を外レールが金属製であることを利用して除去するものであって、合成樹脂製レールが打球に擦られて静電気を帯びるという問題を解決する方法ではなく、特許文献2が変形態様として揚げた様に、外レール全体を導電性樹脂により一体成形した様な場合にしか適用することができない。
そこで、本発明は、外レールを合成樹脂製とした場合に打球に擦られることによって合成樹脂側に帯電する静電気を的確に除去することができ、しかも、そのための部品の取り付けを煩雑とすることがない様にした遊技機を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の遊技機は、遊技盤面に取り付けられ、打球発射装置によって発射される打球を遊技領域へと誘導する打球誘導路を内レールと共に形成する外レールを備え、遊技盤は中枠を構成する枠部材に取り付けられた固定具によって該中枠に保持固定される構成とされた遊技機であって、以下の構成を備えていることを特徴とする。
(1)前記外レールは合成樹脂成形品によって構成され、当該成形品の背面側に一体に突設された圧入ピンにより、前記遊技盤面のピン孔へと圧入することによって取り付けられる構造となっていること。
(2)前記合成樹脂成形品の背面に、遊技盤の側面側に向かって先端が飛び出す様に、金属プレートが固定されていること。
(3)前記中枠に取り付けられた固定具の内の少なくとも一つは導電性を有し、該導電性を有する固定具は、前記遊技盤を中枠に対して固定したときに前記金属プレートの先端を遊技盤の表面との間に挟み付ける位置に取り付けられていること。
(4)前記金属プレートを遊技盤表面との間に挟み付ける位置に取り付けられている固定具をアース接続するアース導通部材を備えていること。
本発明の遊技機によれば、外レールの取り付けは合成樹脂成形品として背面側に一体に突設された圧入ピンを遊技盤面のピン孔へと圧入することによって行うことができるので、取付位置を正確なものとすることができる。この取り付け位置が正確なものとなる結果、金属プレートの先端も設計通りの位置で遊技盤表面に露出することになる。従って、中枠に遊技盤を組み付けて保持固定したときに中枠側の導電性固定具によって遊技盤表面との間に挟み付けられた状態を的確に実現することができる。従って、この外レールが打球と擦れる際に外レールを構成する合成樹脂部品に蓄積された静電気は、金属プレートから中枠側の導電性固定具を介してアース導通部材へと放出され除去される。また、導電性固定具と遊技盤の間に挟み付ける構成であるから、金属プレートを複雑に屈曲させてバネ性を与える必要のなく部品加工コストも増大させることがない。
本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(5)前記外レールは、前記遊技盤の隅部に取り付けられるのコーナー飾りの内の少なくとも左側上下のコーナー飾りを連結一体化した合成樹脂製の枠飾り部品の遊技領域側の側面を構成する様に、該枠飾り部品と一体に成形され、前記圧入ピンは、該枠飾り部品側の背面に形成されていること。
(6)前記枠飾り部品のコーナー飾りの遊技盤側面側には、遊技領域の方向に向かって窪んだ窪み部が形成され、該窪み部に先端が飛び出す様に、前記金属プレートが該コーナー飾りの背面に固定されていること。
少なくとも左側上下のコーナー飾りを連結一体化した枠飾り部品とは、右側のコーナー飾りも一体化させた枠飾り部品を含んでもよいという意味である。少なくとも左側上下のコーナー飾りを連結一体化させた枠飾り部品であれば、外レールが遊技領域へと遊技球を飛び出させる位置までをカバーできるからである。そして、枠飾り部品と一体に成形することにより、外レールが頑丈なものとなること、枠飾り部品の取り付けにより、外レールの取り付けが同時に実行できることなど多くのメリットがある。また、金属プレートの取り付け位置として十分な領域を合成樹脂成形品の背面側に取ることができるというメリットや、窪み部を有することにより、前枠側のスペーサ用突起の形成箇所も設計し易いというメリットもある。そして、
枠飾り部品と外レールとを一体成形品とした遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(7)前記コーナー飾りの窪み部の縁部には、背面から切り込み部が形成され、前記金属プレートの先端は、該切り込み部から前記窪み部へと先端が飛び出す様に、前記コーナー飾りの背面に固定されていること。
コーナー飾りの窪み部の縁部に切り込み部を形成することにより、コーナー飾りが遊技盤面から浮き上がることなく金属プレートを取り付けることができ、金属プレートの先端の飛び出し位置もこの切り込み部によって予定通りの位置とすることができるからである。
これら本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(8)前記外レールの前記内レールに対面する側の面には、レール幅の中心部に沿って打球を誘導する誘導溝を形成したこと。
誘導溝によって外レールのレール幅の中心部に沿って打球を誘導することができるので、打球の進路を安定させることができる。打球をレール幅の中心部に沿わせる結果、打球との擦れは外レールとの間で発生し、外レールへの静電気の蓄積の可能性が高まるが、上述の様に静電気除去を的確に実施しているので問題を生じない。
外レールに誘導溝を備えた遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(8A)前記外レールの誘導溝は、打球の着弾位置を上方へ所定距離越えた部分よりも上方の部分から、その溝の深さが上方に向かって徐々に深くなる様に形成されていること
なお、外レールにいおて平坦面とする部分は着弾位置付近に限らず、下端位置までを平坦面として構わない。かかる構成を備えた本発明の遊技機によれば、誘導溝による規制は、溝の深さが浅い部分ではそれほど強いものではなく、徐々に溝の深さが深くなることで、平坦面との連続性が確保されると共に、レール幅の中心部に沿った状態へと徐々に整えられる。この結果、発射・着弾直後の飛び方が不安定な状態の遊技球は単純な衝突状態となって無理な規制力は作用せず、スムーズな誘導により、遊技球がガラス板や遊技盤に衝突して失速する状態を生じない様にすることができる。
平坦面の先に誘導溝を有する外レールを備えた遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるものとするとよい。
(8B)前記誘導溝は、レール幅の中心部を溝の底として前記遊技盤及び該遊技盤を覆うガラス板に向かって平面部が伸びる横向き外開きの斜面を有する断面形状とされていること。
誘導溝を横向き横向き外開きの斜面を有する断面形状、即ち、横向きV字状の溝とすることにより、レール幅の中心部に向かってスムーズに打球を寄せることができる。即ち、打球は遊技盤側の斜面とガラス板側の斜面との二点で接するだけなので、失速し難く、スムーズな誘導を実現することができる。
また、この横向きV字状の誘導溝を備える遊技機用打球誘導レールは、さらに、以下の構成をも備えるものとするとよい。
(8C)前記誘導溝は、前記斜面同士の間の角度が同一角度のままで溝深さが徐々に深くなる様に構成されていること。
例えば、溝深さが徐々に深くなる横向きV字状の誘導溝とする方法には、V字の開き角度を徐々にきつくする方法もあるが、それだと遊技球に対して内レール側に押圧する反作用が強く働き、遊技球の動きを悪くするおそれがある。これに対し、V字面を構成する斜面同士が同一角度のままで溝深さが徐々に深くなる様に構成することにより、遊技球をその発射方向に沿ってうまく逃がしながら打球を誘導することができる。
また、これら誘導溝を有する外レールを備えた遊技機用打球誘導レールは、さらに、以下の構成をも備えるものとするとよい。
(8D)前記誘導溝は、徐々に深くなった後に一定の深さでレールの終端まで伸びる様に構成されていること。
例えば、着弾位置付近では外レールに対して遊技球が衝突する態様となるが、その後、外レールが上方へ伸び、内側へ湾曲し始める位置付近からは遊技球と外レールとの接触状態は遠心力の作用による安定した状態となるから、外へ向かう力を逃がす方向へ溝を深くするよりも、一定の接触状態としておく方がより望ましいことや、湾曲形状を設計し易いからである。
また、誘導溝を有する外レールを備えた遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるものとするとよい。
(8E)前記枠飾り部品の遊技領域側の側面の断面形状が、前記誘導溝が形成され始める部分から上方の部分において横向きY字状で、前記誘導溝の幅方向両縁が共に自由端となる断面形状に構成されていること。
外レールにV字溝となる誘導溝を形成する方法としては、枠飾り部品の遊技領域側の側面の断面形状を横向きM字状とすることもできるが、その場合、金型からの脱型に工夫が必要となり、移動式の中子を用いるなどしなければならなくなる可能性があるが、横向きY字状とすれば、正面及び背面に向かって斜めに広がるプレート形状の成形体となるから分割中子等を用いなくてもよいからである。また、横向きY字状とすることで、ガラス板側の平面も遊技盤側の平面も幅方向の縁が自由端となり、遊技球を受け止めた場合にガラス板側・遊技盤側のいずれの方向にも偏った拘束力を発生させないという利点もある。これにより、打球の誘導がよりスムーズになる。
また、枠飾り部品と一体成形された外レールを備える遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるものとするとよい。
(9)前記枠飾り部品は背面側が開放された箱枠状に構成され、該箱枠状の部分の空間内に、前記外レール側の側面をその裏面側から押圧する様に、前記枠飾り部品とは別体のスペーサ部材を装着してあること。
スペーサ部材により、外レールの補強ができると共に、枠飾り部品とは別体であるから、その補強位置を箱枠状部分内で適宜微調整することができるからである。これにより、合成樹脂製としたことによる外レールに強度不足が生じたとしても、これを補うことができる。
このスペーサ部材で補強した遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるものとするとよい。
(10)前記スペーサ部材は、帯板状の平板部と、該平板部の裏面に突設されたリブとを備えた合成樹脂一体成形品であること。
(11)前記枠飾り部品の前記スペーサ部材を装着する箱枠状の部分の空間には、前記外レール側の側面から前記スペーサ部材の平板部の板厚とほぼ同じ距離だけ離して正面から背面に向かって伸びる突起が、前記打球の着弾位置を跨ぐ様に、前記枠飾り部品と一体に成形されていること。
スペーサ部材が平板部と裏面のリブとによって構成されているので、外レールの湾曲に沿った外へ膨らんだ撓みを有する状態で装着することができる。そして、着弾位置を跨ぐ様に離して突設された複数突起と側面との間に平板部を挟み込む様に取り付けることで、この撓んだ状態を維持することができる。従って、スペーサ部材は撓みを解消する方向への曲げ応力を蓄えることとなり、外レールの着弾位置付近の裏側をしっかりと補強することができる。また、リブによりスペーサ部材自体の補強もなされると共に、補強位置の微調整において、このリブを摘んでスペーサ部材をずらせばよく、調整作業が容易となる。
本発明によれば、外レールを合成樹脂製とした場合に打球に擦られることによって合成樹脂側に帯電する静電気を的確に除去することができ、しかも、そのための部品の取り付けを煩雑とすることがない。
実施例1のパチンコ機の正面図である。 実施例1のパチンコ機の分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機の中枠の正面図である。 実施例1のパチンコ機の中枠の背面図である。 実施例1のパチンコ機の外枠に中枠を組み付けた状態の斜視図及び要部拡大斜視図である。 実施例1のパチンコ機の外枠に中枠を組み付けた状態の斜視図及び要部拡大斜視図である。 実施例1のパチンコ機の中枠下部前面の部品を取り外した状態の正面図である。 実施例1のパチンコ機の中枠に遊技盤を組み付けた状態の正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤の正面図である。 実施例1のパチンコ機の左側枠飾り部品を示し、(A)は平面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は背面図、(F)は底面図である。 実施例1のパチンコ機の左側枠飾り部品を示し、(A)は背面図、(B)はA−A断面図及び要拡大端面図、(C)はB−B断面図及び要部拡大端面図、(D)はC−C断面図及び要部拡大端面図である。 実施例1のパチンコ機の左側枠飾り部品の要部を拡大図で示した説明図である。 実施例1のパチンコ機の上側枠飾り部品を示し、(A)は平面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は底面図、(F)は背面図である。 従来技術(特許文献1、特許文献2)の説明図である。 従来技術(特許文献3〜特許文献5)の説明図である。 従来技術(特許文献6、特許文献7)の説明図である。 従来技術(特許文献8、特許文献9)の説明図である。 従来技術(特許文献10、特許文献11)の説明図である。
以下、本発明の実施形態として、具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。
[1 遊技機全体の概要]
実施例1のパチンコ機を、図面に基づき詳細に説明する。なお実施例において「左」又は「右」とは、パチンコ機の表側(前面側)から見たときの「左」又は「右」を示すものとする。まず本実施形態のパチンコ機の基本的構成を簡単に説明する。
実施例1のパチンコ遊技機Pは、図1,図2に示す様に、外枠A、中枠B、遊技盤1、前枠D、上の球受け皿E、下の球受け皿F及び打球発射装置Gを備えている。外枠Aはパチンコ機Pの外郭を構成する縦長方形の枠である。中枠Bは、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形の枠であって、外枠Aの前面側に開閉可能かつ着脱可能に組み付けられる。遊技盤1は、中枠Bの開口部に取り付けられる。前枠Dは遊技盤1の透視保護窓であって、施錠装置Hの操作によって開閉可能な様に中枠Bの前面側に組み付けられる。上の球受け皿Eは、貸し球や賞球の受け皿で、本実施例においては前枠Dの下部と一体に構成されてる。従って、前枠Dを中枠Bに対して開閉するときに上の球受け皿Eも共に開閉される。下の球受け皿Fは、上の球受け皿Eが一杯になったときに排出される遊技球や打ち損じの遊技球等を受ける受け皿であって、中枠Bの下部に固定されている。打球発射装置Gは、上の球受け皿Eから発射レールに送り込まれた遊技球をハンドル操作に対応する強さで打ち出すための装置であって、中枠Bの右下部に装備される。
中枠Bは、図3〜図6に示す様に、上縁をなす上枠部材B1と、下縁をなし打球発射装置G等が設置された下枠部材B2と、左側縁をなす左枠部材B3と、右側縁をなす右枠部材B4とから構成されて、これら上下左右の枠部材B1〜B4を組み付けた際に、全体が外枠Aの開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、上下左右の枠部材B1〜B4を組み付けた際に開口する開口部分が、遊技盤1を設置する遊技盤保持部B5として機能する。ここで、中枠Bは、外枠Aの左上端部及び左下端部に設けられた支軸を介して枢支され、左側端部を中心として中枠Bを回転させることで外枠Aに対して中枠Bを開閉し得るようになっている。
上枠部材B1の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンクB6が、当該上枠部材B1の左右幅の略全幅に亘って設けられている。この球タンクB6は、遊技盤保持部B5に配設された遊技盤1の上部位置と前後に重なるよう構成されて、遊技盤1の上下寸法を最大限大きくし得るようになっている。
[2 遊技盤の概要]
遊技盤1には、図1に示す様に、図柄変動表示装置(液晶表示装置)2を備えたセンター役物3が配置されている。このセンター役物3のすぐ下には始動入賞口11が配置されていて、この始動入賞口11に遊技球が入賞すると液晶表示装置2に表示される図柄が変動を開始する。また、遊技盤1には、これらの部品の他にも、液晶表示装置2を取り巻く様に配置されてセンター役物3を構成する大型装飾部品(センター飾り)12、特別入賞口13、案内車及び障害釘(図示略)、アウト口15、左下普通入賞口16、右下普通入賞口17等の各種部品が取り付けられている。
[3 誘導レールの概要]
遊技盤1の前面は、図7に示す様に、ガラス板を保持した前枠Dによって覆われ、ガラス板を通して見える略円形の遊技領域10を備える。この遊技領域10は、図8,9に示す様に、盤面をアウト口15を下端とする略円形の領域に区画する様に遊技盤1に取り付けられた誘導レール20の内側領域として形成されている。
誘導レール20は、図9に示す様に、外レール21、上レール22、右レール23、及び内レール24から構成され、外レール21と内レール22の間に、打球発射装置Gによって発射された打球を遊技領域10へと誘導する打球誘導路Lが形成される。この打球誘導路Lの終点部となるる内レール24の上端には、戻り防止片25が取り付けられている。
[4 打球の誘導]
打球発射装置Gは、図3,図8に示す様に、中枠Bの前面下部に備えられ、主要な部品として、操作ハンドルG1、ボリュームスイッチG2、発射ハンマーG3及び発射レールG4と、制御基板(図示略)とを備えている。その動作は、操作ハンドルG1の回転角度に応じてボリュームスイッチG2の抵抗値を変化させ、その抵抗値に見合った回転数で発射モーター(図示略)を駆動し、発射レールG4の下端部に補充されている遊技球を発射ハンマーG3が打撃することにより、遊技球が発射レールG4に射出方向をガイドされた状態で発射される。
発射レールG4は、図3,図8に示す様に、左上がりの傾斜路となっており、遊技球pqを左斜め上方に向かって飛び出させる。発射レールG4から飛び出した遊技球pqは、飛び出し方向にそのまま真っ直ぐ飛ぶのではなく、図8に矢印Mで示す様に、重力の影響を受けて放物線を描く様に飛翔し、図示の着弾位置Nの付近で外レール21に受け止められる。そして、その後は、外レール24の湾曲に沿って打球誘導路L内を誘導されて上昇し、戻り防止片25を押しのけて遊技領域10へと飛び出す。
なお、発射レールG4と外レール21の間には、操作ハンドルG1の操作量が小さすぎるなどの理由で失速して打球誘導路Lから飛び出すことのできなかった遊技球の戻し用の切れ目Qが形成されている。
[5 外レールの特徴1(合成樹脂一体成形品)]
外レール21は、図10に示す様に、遊技盤1の隅部に取り付けられるのコーナー飾りの内の左側上下のコーナー飾り31,32を連結一体化した合成樹脂製(ナイロン製)の左側枠飾り部品30の右側面(遊技領域側の側面)を構成する様に、この左側枠飾り部品30と一体に合成樹脂による射出成形で製造されている。
左上コーナー飾り31は、左上コーナー上部平板部31a1と左上コーナー下部平板部31a2とで高さが異なるものとなっており、左下コーナー飾り32は、左上コーナー下部平板部31a2と面一となる左下コーナー平板部32aを備えている。
また、各コーナー飾り31,32は、それぞれの平板部31a1,31a2,32aの周縁部から後方に伸びる側壁部31b1,31b2,32bを備え、背面側が開放された箱枠状の部分として構成されている。これら側壁部31b1,31b2,32bの末端(遊技盤側の端面)は面一となり、かつ、上下のコーナー飾り31,32の左側の側壁部は帯板状に連続一体化されている。
さらに、各コーナー飾り31,32の高い方の平板部31a2,32aは左側面から遊技領域の方向に向かって窪んだ窪み部33,34を備えた形状とされている。また、各コーナー飾り31,32の平板部31a1,31a2,32aの背面側には、後方へ伸びる圧入ピン41が、各コーナー飾り31,32に対して2本ずつ、コーナー飾り31,32の上端部及び下端部に距離をあけて一体成形によって突設されている。さらに、左上コーナー飾り31の左上コーナー上部平板部31a1の中程と、左下コーナー飾り32の平板部32aの下端部には、それぞれ位置決め用のピン42を挿通することもできる様に挿通孔31c,32cも形成されている。そして、左上コーナー上部平板部31a1の裏面には、挿通孔31cのボス31dを上端角部とする矩形状の範囲に井桁状にリブ31eが一体に形成されている。
[6 外レールの特徴2(誘導溝)]
また、図10,図11に示す様に、外レール21の内レール24に対面する側の面は、下端から打球の着弾位置Nの付近までを平坦面21aとし、着弾位置Nよりも上方側へ所定距離だけ越えた位置から、レール幅の中心部に沿って打球を誘導する誘導溝21bを備えている。
この誘導溝21bは、図11に示す様に、レール幅の中心部を溝の底21cとして遊技盤1及び遊技盤1を覆うガラス板に向かって平面部が伸びる横向き外開きの斜面21d,21eを有する断面形状とされている。また、誘導溝21bの溝深さdは、上方に向かって徐々に深くなる様に構成されていて、図11のB−B断面の付近から上方は一定深さで上端まで続く様に構成されている。なお、誘導溝21bの形成されている範囲において外レール21の湾曲形状は、下端から上方に向かって曲率半径が徐々に増大し、C−C断面辺りでほぼ垂直に伸びる状態となった後、上端に向かった曲率半径が徐々に減少していき、上端付近はほぼ一定の曲率半径で湾曲した形状となっている。従って、言い換えれば、誘導溝21bの深さが一定となるB−B断面よりも上の部分は、遊技球pqの遠心力が外レール21に対してほぼ垂直に作用する範囲ということができる。なお、誘導溝21bの下端は平坦部21aの上端と連続しており、溝深さd=0となる様に、誘導溝21bは、斜面21d,21e同士の間の角度が同一角度のままで溝深さが徐々に深くなる様に構成されている。
この様な誘導溝21bを形成するに当たり、左側枠飾り部品30の遊技領域側の側面の断面形状が、誘導溝21bが十分な深さで形成され始める位置Rから上方の部分では横向きY字状で、斜面21d,21eの先端が共に自由端となる断面形状に構成されている。このため、左側枠飾り部品30は、誘導溝21bがレール中心への誘導機能を十分に発揮し始める位置Rから上方の部分の正面側にV字状正面溝21fが刻設された態様の形状となっているということもできる。なお、このV字状正面溝21fは、C−C断面とB−B断面とを比べると分かる様に、下端側ほど溝幅が狭くなっている。また、C−C断面の辺りには、誘導溝21bの溝底に射出成形時のヒケを防止するための長円状の凹入部21gが設けられている。そして、この凹入部21gの下端よりも下側では、斜面21d,21eの肉厚が徐々に増大している。これは、前述の様に、溝深さdを徐々に深くするに当たって、斜面21d,21e同士の間の角度を同一角度としていることによる。また、実質的に幅寄せ開始する位置Rよりも下方の部分は、平坦面21aとの連続性を確保するために溝深さdが非常に小さくて、図10(D)に点線を付した様に、斜面21d,21eが明瞭には現れず、実質的には誘導機能を発揮し難い部分となっている。なお、本実施例では、この実質的に幅寄せ開始する位置Rの直近上側の正面にセル返し当接部21hが突設されている。このセル返し当接部21hは、前枠側に取り付けられたセル返しA1(図9の斜線部分参照)を受ける部材である。セル返しA1は、図9に示す様に、アウト口15及び発射レールG4と外レール21の間の切れ目Qの辺りを覆って不正行為を防止するための部品である。
[7 外レールの特徴3(着弾位置付近の補強)]
この着弾位置Nの付近には、図10〜図12に示す様に、左下コーナー飾り32の箱枠状の部分の空間内に、外レール21側の側面をその裏面側から押圧する様に、左側枠飾り部品30とは別体のスペーサ部材50が装着される。このスペーサ部材50は、帯板状の平板部51と、平板部51の上端裏面に突設されたリブ52とを備えた合成樹脂一体成形品である。そして、左下コーナー飾り32の平板部32aの裏面にはスペーサ部材50を装着する際の係合部材として、2本のピン32p,32pと、爪32qと、挿通孔用ボス32rが背面に向かって伸びる様に一体に突設されている。
ピン32p,32pは、スペーサ部材50のリブ52を間に挟み込む間隔をあけて設けられている。また、爪32qと挿通孔用ボス32rは、外レール21側の側面からスペーサ部材50の平板部51の板厚とほぼ同じ距離だけ離して設けられている。また、スペーサ部材50の平板部51に対して、ピン32p,32pが上端部、爪32qが中間部、挿通孔用ボス32rが下端部を支持する様に離した位置に形成されている。さらに、ピン32p,32pと挿通孔用ボス32rの外レール側に接する直線Sに対して、爪32qはずれた位置にあり、爪32pに対面する外レール21の内面が直線Sにほぼ接する様な位置関係となっている。これにより、スペーサ部材50の平板部51は、外レール21の湾曲状態に倣って外へ膨らむ様に撓みを有する状態で装着される。
従って、スペーサ部材50は撓みを解消する方向への曲げ応力を蓄えることとなり、外レール21の着弾位置Nの付近の裏側をしっかりと補強するものとして作用する。また、リブ52によりスペーサ部材50それ自体の強度アップもなされている。さらに、図12に示す様に、ピン32p,32pと外レール21の内面との距離は平板部51の板厚よりも広くしてあるので、このリブ52を摘んでスペーサ部材50の全体を回す様にしてずらすことで、補強位置を微調整して補強力を微調整することも可能となっている。
[8 遊技盤の脱着]
本実施例において、遊技盤1は、中枠Bの上下左右の枠部材B1〜B4によって形成された遊技盤保持部B5に対して、前側から嵌め込まれ、左枠部材B3の上部と下部に取り付けられている金属製固定具61,61で左縁を押さえ付けられると共に、右枠部材B4の上部と下部に取り付けられている合成樹脂製固定具62,62で右縁を押さえ付けられる様にしてしっかりと中枠Bに保持固定される。
金属製固定具61,61は、遊技盤1の左側枠飾り部品30の上下の窪み部33,34の奥まで達する長さを有するクランプ爪状の部品で構成されている。そして、クランプ爪状の金属製固定具61,61は、左側枠飾り部品30の窪み部33,34の位置で遊技盤1の左縁を押さえ付ける様に、垂直軸周りに回動する部品として左枠部材B3に取り付けられている。なお、この押さえ付けた状態は、図示省略したバネ部材による付勢力でしっかりと維持される様になっている。
合成樹脂製固定具62,62は、水平方向に伸びる支軸を備え、水平軸周りに回動操作される摘み状の部品で構成されている。この摘み状の合成樹脂製固定具62,62は、遊技盤1の右側上下の円弧状に切り欠いた部分に沿って回動操作され、摘みが遊技盤側に突出する位置まで回動することによって、遊技盤1の右縁を後方へ押し付ける様にしてしっかりと保持固定する機構の部品となっている。
[9 静電気の除去]
本実施例においては、外レール21を構成する左側枠飾り部品30の上下のコーナー飾り31,32の箱枠状の空間には、窪み部33,34に先端71a,72aが飛び出す様に、金属プレート71,72を取り付けてある。このために、窪み部33,34の形成されている部分の側壁31b2,32bには、背面側から切り込み部31x,32xが形成してある。この切り込み部31x,32xを備えたことにより、金属プレート71,72が、左側枠飾り部品30を遊技盤1に対して取り付けるときに干渉することがなく、左側枠飾り部品30を浮き上がることなく取り付けることができる。なお、左側飾り部品30は、圧入ピン41を遊技盤1の側に形成した孔に圧入することによって正確な位置にしっかりと取り付けることができる構造となっている。
こうして左側枠飾り部品30を遊技盤1に対して取り付けると、図9に示す様に、金属プレート先端71a,72aが窪み部33,34に飛び出した状態となる。この金属プレート先端71a,72aは、遊技盤1を中枠Bに組み付けたときに、中枠のクランプ爪状の金属製固定具61,61により、遊技盤1の表面との間に挟み付けられる。これにより、金属プレート71a,72aと金属製固定具61,61が導通状態となる。本実施例では、中枠Bの各枠部材B1〜B4も金属製であり、この中枠Bの枠部材B1〜B4を介して外枠Aから遊技島へとアース接続されている。
この結果、合成樹脂製の外レール21に対して金属製の遊技球pqが擦れながら誘導される際に、外レール21側に静電気が蓄積される様な現象が生じたとしても、裏面の金属プレート71,72及び金属製固定部材61,61を介してアース接続されることにより外レール21から静電気を除去することができる。これにより、LED基板などが静電気の影響を受けることを防止することができ、合成樹脂製一体成形品として外レール21を形成したことによって新たに生じる静電気蓄積の問題を有効に解決することができる。しかも、このためのアース接続のための導通が、遊技盤1を中枠Bに組み付けたときに自動的に成立し、しかも、金属プレート先端71a,72aが遊技盤1の表面と金属製固定具61,61との間でしっかりと挟まれることにより、導通不良が生じ難く、金属製プレート71,72を複雑に屈曲させて強いバネ性を与える必要もない。
[10 遊技領域へ飛び出した遊技球の誘導]
本実施例では、上レール22も、図13に示す様に、遊技盤1の右上コーナー飾り81を構成するナイロン製の上側枠飾り部品80の下側面(遊技領域側の側面)を構成する様に、この上側枠飾り部品80と一体に合成樹脂射出成形で製造されている。
上側枠飾り部品80においても、左側枠飾り部品30と同様に、右上コーナー飾り81と左上コーナー飾りの一部82とを連結一体化した構成となっており、右上コーナー飾り81及び左上コーナー飾りの一部82は、正面の平板部81a,82aの周縁部から後方に伸びる側壁部81b,82bを備え、背面側が開放された箱枠状の部分として構成されている。これら側壁部81b,82bの末端(遊技盤側の端面)は面一となり、かつ、左右のコーナー飾り81,82の上側の側壁部は帯板状に連続一体化されている。
さらに、各コーナー飾り81,82の平板部81a,82aの背面側には、後方へ伸びる圧入ピン41と、位置決め用のピン42を挿通する挿通孔81c,82cも形成されている。
また、上レール22は、その全長に渡り、レール幅の中心部に沿って打球を誘導する誘導溝22bを備えている。この誘導溝22bは、外レール21の誘導溝21bの上端部と同じ溝深さを有し、レール幅の中心部を溝の底22cとして遊技盤1及び遊技盤1を覆うガラス板に向かって平面部が伸びる下向き外開きの斜面22d,22eを有する断面形状とされている。
この様な誘導溝21bを形成するに当たり、上側枠飾り部品80の遊技領域側の側面の断面形状は、下向きY字状で、斜面22d,22eの先端が共に自由端となる断面形状に構成されている。このため、上側枠飾り部品80の正面側にV字状正面溝22fが刻設された態様の形状となっている。
この上側枠飾り部品80は、左側枠飾り部品30と同様に、圧入ピン41を遊技盤1の孔に圧入することによって正しい位置に取り付けられる。このとき、外レール21の上端縁に対して、上レール22の左端縁が下方に飛び出すことがない様に、若干上方に控えた状態となる様に取り付けることとしている。これにより、外レール21に誘導されて飛び出した遊技球が上レール22の左端部に衝突してしまうということがなく、スムーズに右方向へと誘導される。これにより、右打ちによる大当たり消化機能を備えた様なパチンコ機において、遊技領域10へ勢いよく飛び出させた遊技球を上レール22の誘導溝22bでレール幅の中心に幅寄せしつつ右方向へと安定的に飛翔させることができる。
なお、本実施例では、右レール23についても合成樹脂製とし、右側のコーナー飾りと一体に射出成形した右側枠飾り部品90の左側面として構成されている。この右レール23は全体が平坦面で構成され、特に誘導溝は設けていない。これは、右レール23は遊技領域10の右側を区画する役割を担うものであって、打球の誘導はその役割としては特に考慮したものではないからである。なお、右側枠飾り部品90は、左側枠飾り部品30に対して上側枠飾り部品80を外側へ控える様に取り付けたのとは異なり、上部内側面が積極的に打球を衝突させる様に飛び出した形状となっている。これは、右打ちの打球が下方へ速やかに進路を変えて右側に設けられている障害釘に対してよく絡み、右側の入賞口へと適度なバランスで入賞する様にさせるためである。
内レール24は、コーナー飾りとは一体化されていないが、合成樹脂射出成形品として製造されている。この内レール24は、外レール21と共同して打球誘導路Lを形成する役割の他に、遊技領域10の左下側部分を区画してアウト口15へと遊技球をスムーズに誘導させる役割も担っている。
以上説明した実施例によれば、外レール21の取り付けは合成樹脂成形品として背面側に一体に突設された圧入ピン41を遊技盤面のピン孔へと圧入することによって行うことができるので、取付位置を正確なものとすることができる。そして、外レール21の内レール22に対面する側の面は、着弾位置Nの付近が平坦面21aとなっているので、着弾した打球は発射方向へ向かう力を平坦面に一点で当たって単純に規制されるだけであり、その後、平坦面に沿って上昇した後、誘導溝21bによってレール幅の中心部を通る様に軌跡の中心を規制された状態で誘導される。このとき、誘導溝21bによる規制は、溝の深さdが浅い部分ではそれほど強いものではなく、徐々に溝の深さdが深くなることで、平坦面21aとの連続性が確保されると共に、レール幅の中心部に沿った状態へと徐々に整えられる。この結果、発射・着弾直後の飛び方が不安定な状態の遊技球pqは単純な衝突状態となって無理な規制力は作用せず、スムーズな誘導により、遊技球pqがガラス板や遊技盤1に衝突して失速する状態を生じない様にすることができる。
また、誘導溝21bを横向き外開きの斜面21d,21eを有する断面形状、即ち、横向きV字状の溝とすることにより、レール幅の中心部に向かってスムーズに打球を寄せることができる。即ち、打球は遊技盤側の斜面21dとガラス板側の斜面21eとの二点で接するだけなので、失速し難く、スムーズな誘導を実現することができる。
さらに、溝深さdが徐々に深くなる横向きV字面を構成する斜面21d,21e同士が同一角度のままで溝深さdが徐々に深くなる様に構成したことにより、遊技球pqをその発射方向に沿ってうまく逃がしながら打球を誘導することができる。また、外レール21が上方へ伸び、内側へ湾曲し始める位置付近からは遊技球pqと外レール21との接触状態は遠心力の作用による安定した状態となることで、遊技球pqに無理な力を加えることなく遊技領域10へとスムーズに誘導することができる。
加えて、左側枠飾り部品30の右側面、上側枠飾り部品80の下面を誘導溝付の誘導レールとしたことで、遊技球の誘導という役割を担う外レール21及び上レール22を頑丈なものとすることができ、枠飾り部品30,80の取り付けにより、外レール21及び上レール22の取り付けも同時に実行できるというメリットがある。
また、V字溝となる誘導溝21b,22bを形成する方法として枠飾り部品30,80の遊技領域側の側面の断面形状をY字状断面としたことで、射出成形用の金型として分割中子等を用いなくてもよく、一体成形品として誘導溝付の誘導レールを低コストで製造することができる。また、断面Y字状とすることで、ガラス板側の斜面21e,22eも遊技盤側の斜面21d,22dもその縁が自由端となり、遊技球を受け止めた場合にガラス板側・遊技盤側のいずれの方向にも偏った拘束力を発生させないから、これによても打球の誘導をスムーズにする効果を高めている。
さらに、スペーサ部材50により、着弾位置Nの付近について外レール21の補強ができると共に、左側枠飾り部品30とは別体であるから、その補強位置を適宜微調整することができ、合成樹脂製としたことによる外レール21の着弾に対する強度不足が生じたとしても、これを補うことができる。
そして、スペーサ部材50が平板部51と裏面のリブ52とによって構成され、箱枠状の空間に備えたピン32p、爪32q、ボス32rで外レール21の湾曲に沿って撓ませた状態で装着するので、スペーサ部材50は撓みを解消する方向への曲げ応力を蓄えることとなり、外レール21の着弾位置Nの付近の裏側をしっかりと補強することができる。
加えて、外レール21を合成樹脂製としたために遊技球pqとの擦れによって静電気が生じ易くなっているが、金属プレート71,72と金属製固定具61,61を介して静電気を除去することができ、しかも、そのための金属プレート71,72は単純に平板を打ち抜いたものでよく、かつ、遊技盤1を中枠Bに組み付ける作業によってアース接続のための導通が自動的に確保される。
そして、実施例によれば、取り付け作業を精度よく容易に実行することができる合成樹脂製の打球誘導レール(外レール)を用いて、遊技球の飛び出し位置を安定化させることができる。
以上、発明を実施形態として実施例1を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
例えば、実施例では、外レール21と上レール22を別部品としたが、左上下のコーナー飾りと右上のコーナー飾りを一体成形品として外レール21と上レール22を一体の部品としても構わない。
また、金属プレート71,72は、平板打ち抜き品に限るものではなく、その先端71a,72aを前方へ屈曲させておいても構わない。
さらに、実施例では、中枠Bを上下左右の枠部材B1〜B4を組み立てた組立体で構成したが、一体構成の枠としてあっても構わない。
さらに、クランプ爪状の金属製固定具61,61から先の導通は、中枠Bの金属製の構造を利用する以外に、金属製固定具61,61に達する導通路を別途設けても構わない。
本発明はパチンコ機に利用することができる。
1・・・遊技盤、2・・・液晶表示装置、3・・・センター役物、10・・・遊技領域、11・・・始動入賞口、12・・・センター飾り、13・・・特別入賞口、15・・・アウト口、16・・・左下普通入賞口、17・・・右下普通入賞口
20・・・誘導レール
21・・・外レール、21a・・・平坦面、21b・・・誘導溝、21c・・・溝底、21d,21e・・・斜面、21f・・・V字状正面溝、21g・・・凹入部、21h・・・セル返し当接部
22・・・上レール、22b・・・誘導溝、22c・・・溝底、22d,22e・・・斜面、22f・・・V字状正面溝
23・・・右レール
24・・・内レール
25・・・戻り防止片
30・・・左側枠飾り部品
31・・・左上コーナー飾り、31a1・・・左上コーナー上部平板部、31a2・・・左上コーナー下部平板部、31b1,31b2・・・側壁部、31c・・・挿通孔、31d・・・ボス、31e・・・井桁状リブ、31x・・・切り込み部
32・・・左下コーナー飾り、32a・・・左下コーナー平板部、32b・・・側壁部、32c・・・挿通孔、32p・・・ピン、32q・・・爪、32r・・・挿通孔用ボス、32x・・・切り込み部
33,34・・・窪み部
41・・・圧入ピン、42・・・位置決め用のピン
50・・・スペーサ部材、51・・・平板部、52・・・リブ
61・・・クランプ爪状の金属製固定具、62・・・摘み状の合成樹脂製固定具
71,72・・・金属プレート、71a,72a・・・金属プレート先端
80・・・上側枠飾り部品、81・・・右上コーナー飾り、82・・・左上コーナー飾りの一部、81a,82a・・・平板部、81b,82b・・・側壁部、81c,82c・・・挿通孔
90・・・右側枠飾り部品
A・・・外枠、A1・・・セル返し、B・・・中枠、B1・・・上枠部材、B2・・・下枠部材、B3・・・左枠部材、B4・・・右枠部材、B5・・・遊技盤保持部、B6・・・球タンク、D・・・前枠、E・・・上の球受け皿、F・・・下の球受け皿、G・・・打球発射装置、G1・・・操作ハンドル、G2・・・ボリュームスイッチ、G3・・・発射ハンマー、G4・・・発射レール、H・・・施錠装置、L・・・打球誘導路、M・・・打球飛翔軌跡、N・・・着弾位置、P・・・パチンコ遊技機、pq・・・遊技球、Q・・・切れ目、R・・・実質的に幅寄せ開始する位置

Claims (6)

  1. 遊技盤面に取り付けられ、打球発射装置によって発射される打球を遊技領域へと誘導する打球誘導路を内レールと共に形成する外レールを備え、遊技盤は中枠を構成する枠部材に取り付けられた固定具によって該中枠に保持固定される構成とされた遊技機であって、以下の構成を備えていることを特徴とする遊技機。
    (1)前記外レールは合成樹脂成形品によって構成され、当該成形品の背面側に一体に突設された圧入ピンにより、前記遊技盤面のピン孔へと圧入することによって取り付けられる構造となっていること。
    (2)前記合成樹脂成形品の背面に、遊技盤の側面側に向かって先端が飛び出す様に、金属プレートが固定されていること。
    (3)前記中枠に取り付けられた固定具の内の少なくとも一つは導電性を有し、該導電性を有する固定具は、前記遊技盤を中枠に対して固定したときに前記金属プレートの先端を遊技盤の表面との間に挟み付ける位置に取り付けられていること。
    (4)前記金属プレートを遊技盤表面との間に挟み付ける位置に取り付けられている固定具をアース接続するアース導通部材を備えていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
    (5)前記外レールは、前記遊技盤の隅部に取り付けられるのコーナー飾りの内の少なくとも左側上下のコーナー飾りを連結一体化した合成樹脂製の枠飾り部品の遊技領域側の側面を構成する様に、該枠飾り部品と一体に成形され、前記圧入ピンは、該枠飾り部品側の背面に形成されていること。
    (6)前記枠飾り部品のコーナー飾りの遊技盤の側面の側には、遊技領域の方向に向かって窪んだ窪み部が形成され、該窪み部に先端が飛び出す様に、前記金属プレートが該コーナー飾りの背面に固定されていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
    (7)前記コーナー飾りの窪み部の縁部には、背面から切り込み部が形成され、前記金属プレートの先端は、該切り込み部から前記窪み部へと先端が飛び出す様に、前記コーナー飾りの背面に固定されていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項2又は3のいずれか記載の遊技機。
    (8)前記外レールの前記内レールに対面する側の面には、レール幅の中心部に沿って打球を誘導する誘導溝を形成したこと。
  5. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか記載の遊技機。
    (9)前記枠飾り部品は背面側が開放された箱枠状に構成され、該箱枠状の部分の空間内に、前記外レール側の側面をその裏面側から押圧する様に、前記枠飾り部品とは別体のスペーサ部材を装着してあること。
  6. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
    (10)前記スペーサ部材は、帯板状の平板部と、該平板部の裏面に突設されたリブとを備えた合成樹脂一体成形品であること。
    (11)前記枠飾り部品の前記スペーサ部材を装着する箱枠状の部分の空間には、前記外レール側の側面から前記スペーサ部材の平板部の板厚とほぼ同じ距離だけ離して正面から背面に向かって伸びる突起が、前記打球の着弾位置を跨ぐ様に、前記枠飾り部品と一体に成形されていること。
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