JP5609840B2 - 遊技機及び遊技機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機及び遊技機の製造方法に関する。
パチンコ機などの遊技機では、入賞口センサ、入賞装置などの電子部品が取り付けられる遊技盤の後面側に対し、制御基板などを支持する裏ユニットを取り付けている。
そして、遊技盤に対する裏ユニットの取り付けに際しては、通常、電子部品にあらかじめ配線の一端側を接続しておき、裏ユニットの取付後に配線の他端側を制御基板などに接続するようにしている。
従来、上記のような組み立てを行う遊技機では、組み立て時の配線作業を容易にするために、裏ユニットの側面部に切欠き状の配線取出口を形成していた(たとえば、特許文献1〜3参照)。
すなわち、このような遊技機では、遊技盤に裏ユニットを取り付けるにあたり、裏ユニットを取り付ける面が上を向くように遊技盤を作業台上に載置した後、一端側が電子部品に接続された配線の他端側を、遊技盤における裏ユニットの取付位置よりも外側に引き出し、その後、引き出した配線が配線取出口を通るように遊技盤に対して裏ユニットを取り付けていた。
特開平10−118274号公報 特開平10−118275号公報 特開平7−59930号公報
上記のような組み立ては、遊技機の他所にも適用されている。たとえば、図14に示すように、スピーカ、LED基板などの電子部品が取り付けられる前扉体100に対し、その裏面側を覆うカバー部材101を取り付ける場合もこれに相当する。そして、この場合も共通の課題を有するので、以下の説明では、適宜、遊技盤や前扉体100を取付部材と総称するとともに、裏ユニットやカバー部材101を覆い部材と総称する。
近年、遊技機における電子部品の増加に伴い、前記配線の他端側を覆い部材の取付位置の外側に向けて引き出すような設計が困難になり、覆い部材の取付位置から離して形成した貫通孔から配線の他端側を引き出すことが要求されている。
その理由は、配線の他端側を覆い部材の取付位置の外側に向けて引き出すような設計では、配線が長くなるだけでなく、配線によってレイアウトの自由度が低下するからと考えられる。
たとえば、近年では、遊技盤に取り付けられる電子部品の増加に伴い、一端側が遊技盤に接続された配線の他端側を、裏ユニットの側面部を経由することなく、配線の他端側が接続される裏ユニットの後面側(制御基板のコネクタに近い位置)に直接引き出すことが要求されている。
また、裏ユニットは、大型化や支持部材の増加に伴い、組み立て作業時には両手で取り扱うことが要求されている。
しかしながら、上記のように配線を引き出す遊技機では、遊技盤に裏ユニットを取り付ける際に、少なくとも、裏ユニットを遊技盤に接近させた位置で支持する作業者と、配線の他端側を裏ユニットの貫通孔から引き出す作業者が必要になるので、一人の作業者による組み立てが困難になり、生産性の低下や製造コストの上昇をまねくという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、取付部材に覆い部材を取り付けるにあたり、電子部品に一端側が接続された配線の他端側を覆い部材の貫通孔から引き出すものでありながら、一人の作業者による組み立てを可能にし、生産性の向上や製造コストの削減を図ることができる遊技機及び遊技機の製造方法を提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握することができる。
すなわち、本発明の遊技機は、取付部材と、前記取付部材に取り付けられ、前記取付部材との間に内部空間を形成する覆い部材と、前記覆い部材に形成され、一端側が電子部品に接続された配線の他端側を前記内部空間の内側から外側に引き出すための貫通孔とを備える遊技機であって、前記取付部材と前記覆い部材との間に、前記取付部材の前記覆い部材が取り付けられる面を上向きとし、かつ、前記配線の他端側を前記取付部材の上向きとされた面における前記内部空間の外側の所定位置に這わせて仮置きした状態で、前記取付部材に前記覆い部材を取り付けたとき、前記取付部材と前記覆い部材との間に前記配線が噛み込まれないように前記配線を通す仮置き配線通し部を備え、前記仮置き配線通し部は、前記取付部材に前記覆い部材を取り付けた後、前記内部空間の外側に仮置きした前記配線の他端側を前記内部空間の内側に引き込むことが可能な形状とし、前記貫通孔は、前記取付部材に前記覆い部材を取り付けた後に前記仮置き配線通し部を介して前記内部空間の内側に引き込んだ前記配線の他端側を前記内部空間の外側に引き出すことが可能な形状としたことを特徴とする。
また、本発明は、取付部材と、前記取付部材に取り付けられ、前記取付部材との間に内部空間を形成する覆い部材と、前記覆い部材に形成され、一端側が電子部品に接続された配線の他端側を前記内部空間の内側から外側に引き出すための貫通孔とを備える遊技機の製造方法であって、前記取付部材の前記覆い部材が取り付けられる面を上向きとした状態で、前記配線の他端側を前記取付部材の上向きとされた面における前記内部空間の外側の所定位置に這わせて仮置きする第1の工程と、仮置きした前記配線の他端側が前記取付部材と前記覆い部材との間に設けられた仮置き配線通し部を通ることによって、前記取付部材と前記覆い部材との間に前記配線が噛み込まれることを回避しつつ、前記取付部材に前記覆い部材を取り付ける第2の工程と、前記内部空間の外側から前記貫通孔を介して前記配線を捕捉し、捕捉した前記配線を前記貫通孔から前記内部空間の外側に引き出す第3の工程とを備え、前記第3の工程によって、前記内部空間の外側に仮置きした前記配線の他端側を前記仮置き配線通し部を介して一旦前記内部空間の内側に引き込み、その後、前記内部空間の内側から前記貫通孔を介して前記内部空間の外側に引き出すことを特徴とする。
本発明によれば、取付部材に覆い部材を取り付けるにあたり、電子部品に一端側が接続された配線の他端側を覆い部材の貫通孔から引き出すものでありながら、一人の作業者による組み立てを可能にし、生産性の向上や製造コストの削減を図ることができる。
本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態(始動口及び大入賞口以外の取付部品は省略)を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す後面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す下面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す後面側の斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の製造方法(遊技盤と裏ユニットの組み立て)における第1の工程を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の製造方法における第2の工程を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の製造方法における第3の工程を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る遊技機の製造方法を示す説明図であり、(A)は第2の工程の完了後を示す斜視図、(B)は第3の工程の完了後を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る遊技機の製造方法で用いる摘み部の斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る遊技機の製造方法を示す説明図であり、(A)は第3の工程を示す斜視図、(B)は第3の工程の完了後を示す斜視図である。 (A)は本発明の実施形態に係る遊技機の概要を示す斜視図、(B)はその分解斜視図である。 参考例に係る遊技機の概略上面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤を示す概略正面図である。
この図において、遊技盤10の周辺の若干の領域を除く中央部は遊技領域11となっている。遊技領域11はほぼ円形のガイドレール12に囲まれるように構成され、このガイドレール12は、図中下側から左肩側にかけて外側レール12Aと内側レール12Bを備え、パチンコ球を外側レール12Aと内側レール12Bの間の通路を通して遊技領域11の上方へ導くようになっている。パチンコ球は、図示しない機枠に取り付けられた操作レバーによって駆動される打槌機構によって、図中下側から外側レール12Aと内側レール12Bの間の通路に発射されるようになっている。なお、遊技領域11の上方から落下するパチンコ球は、後述する入賞口、始動口等に入賞したものを除いて、遊技領域11の最下端位置に設けられたアウト口13を通して回収されるようになっている。
遊技盤10の遊技領域11のほぼ中央であって若干上側に偏位した位置に矩形状の開口14が形成されている。遊技盤10の裏面にはたとえば液晶表示器からなる画像表示装置15が配置され、この画像表示装置15の表示面15Aは前記開口14を通して目視できるようになっている。画像表示装置15は、たとえば、パチンコ遊技の最中においてインフォメーションを表示し、あるいは入賞の際にその興奮を盛り上げさせるような工夫がされた画像を表示するようになっている。
遊技領域11の画像表示装置15の下部には、たとえば、表示面15A(開口14)の下辺に沿い遊技者側に若干突出するステージ16が設けられている。このステージ16の上面はたとえば波状の湾曲面となっており、その水平方向における中央部の下部には排出口17が設けられている。パチンコ球は、表示面15A(開口14)のたとえば左肩近傍からステージ16に連結されるワープルート(図示せず)を通して該ステージ16の上面に至った場合、パチンコ球はステージ16の円弧面上を揺動しながら排出口17に落下できるようになっている。
また、遊技領域11の前記排出口17の下部には、始動口18が設けられており、この始動口18の下方には大入賞口19が設けられている。始動口18にパチンコ球が入賞した際に、画像表示装置15の画面上に表示されている特別図柄の変動が所定時間行われるようになっており、画像表示装置15に複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示すると、大当たり遊技状態として、大入賞口扉19Aが予め定められた作動条件に従って開閉するようになっている。
なお、遊技領域11には、上述した始動口18等の部材の他に、複数の障害釘、風車等が散在されて設けられ、これら障害釘、風車等に当たったパチンコ球は、その当たり方に応じた方向に落下できるようになっている。
図2は、本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態(始動口及び大入賞口以外の取付部品は省略)を示す正面図、図3は、本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す後面図、図4は、本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す下面図、図5は、本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す側面図、図6は、本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤に裏ユニットを取り付けた状態を示す後面側の斜視図である。
これらの図に示すように、遊技盤(取付部材)10の後面側には、裏ユニット(覆い部材)20が取り付けられる。裏ユニット20は、制御基板30など多くの部品が取り付けられる大型のユニットであり、遊技機の組み立てに際しては両手で取り扱うことが要求される。
図7は、本発明の実施形態に係る遊技機の製造方法(遊技盤と裏ユニットの組み立て)における第1の工程を示す斜視図、図8は、本発明の実施形態に係る遊技機の製造方法における第2の工程を示す斜視図、図9は、本発明の実施形態に係る遊技機の製造方法における第3の工程を示す斜視図である。
図7に示すように、遊技盤10には、始動口18や大入賞口19に係る入賞口センサ、入賞装置などの電子部品40が取り付けられ、各電子部品40には、配線50の一端側が接続される。
図9に示すように、裏ユニット20は、配線50の一端側を覆うように遊技盤10の後面側に取り付けられる。このとき、遊技盤10と裏ユニット20との間には内部空間が形成される。また、裏ユニット20には、図9に示すように、配線50の他端側(コネクタ51)を裏ユニット20の内側から挿入して裏ユニット20の外側に引き出すための貫通孔21が形成されている。
さらに、裏ユニット20には、図8に示すように、遊技盤10の後面側を上向きとし、かつ、配線50の他端側を遊技盤10の後面における前記内部空間の外側の所定位置に這わせて仮置きした状態で、遊技盤10の後面に裏ユニット20を取り付けたとき、遊技盤10の後面と裏ユニット20の側壁端部との間に配線50が噛み込まれないように配線50を通す切欠き状の仮置き配線通し部22が形成されている。そして、仮置き配線通し部22は、遊技盤10に裏ユニット20を取り付けた後であっても、上記のように仮置きした配線50の他端側を遊技盤10と裏ユニット20との間に形成される内部空間の内側に引き込むことが可能な形状、すなわち、配線50の他端側に設けられるコネクタ51が通過可能な形状としてある。
また、前述した貫通孔21は、配線50の他端側を遊技盤10と裏ユニット20との間に形成される内部空間の外側に仮置きした状態で、裏ユニット20の外側から作業者の手指または治具を挿入して配線50を捕捉可能な形状、または配線50を捕捉可能な状態で露出させる形状であって、かつ捕捉した配線50の他端側を裏ユニット20の内側から挿入して裏ユニット20の外側に引き出すことが可能な形状としてある。たとえば、図7〜図9に示す貫通孔21は、治具を挿入可能で、かつ、配線50の他端側に設けられるコネクタ51が通過可能が形状としてある。
このように構成された遊技機によれば、遊技盤10に裏ユニット20を取り付けるにあたり、遊技盤10に取り付けられた電子部品40の配線50の他端側を裏ユニット20の貫通孔21から引き出すものでありながら、以下に示す第1〜第3の工程により、一人の作業者による組み立てが可能になる。
まず、第1の工程では、図7に示すように、遊技盤10の後面を上向きとし、配線50の他端側を遊技盤10と裏ユニット20との間に形成される内部空間の外側に這わせて仮置きする。このとき、配線50の他端側を引き出す位置は、第2の工程で遊技盤10の後面に裏ユニット20を取り付けたとき、仮置きした配線50が裏ユニット20の仮置き配線通し部22を通る位置とする。
次に、第2の工程では、図8に示すように、遊技盤10の後面に裏ユニット20を取り付ける。このとき、仮置きした配線50の他端側が裏ユニット20の仮置き配線通し部22を通ることによって、遊技盤10の後面と裏ユニット20の側壁端部との間に配線50が噛み込まれることを回避できる。なお、第2の工程における裏ユニット20の取り付けは、仮組みであってもよいし、ネジなどによる固定であってもよい。
次に、第3の工程では、図9に示すように、裏ユニット20の貫通孔21を介して配線50を捕捉し、配線50の他端側を貫通孔21から裏ユニット20の外側に引き出す。たとえば、裏ユニット20の外側から貫通孔21に治具を挿入して配線50を捕捉し、裏ユニット20の外側に引き出す。すなわち、第3の工程においては、遊技盤10と裏ユニット20との間に形成される内部空間の外側に仮置きした配線50の他端側を、仮置き配線通し部22を介して内部空間の内側に一旦引き込み、その後、内部空間の内側から貫通孔21を介して内部空間の外側に引き出す。そして、裏ユニット20の貫通孔21から引き出した配線50の他端側は、裏ユニット20の後面側に設けられた制御基板30に接続される。
次に、本発明に係る遊技機及びその製造方法の細部について、第一実施形態と第二実施形態とに分けて説明する。ただし、これらの実施形態では、2系統の配線50を重合または結束して1本の配線50として取り扱うものとする。
図10は、本発明の第一実施形態に係る遊技機の製造方法を示す説明図であり、(A)は第2の工程の完了後を示す斜視図、(B)は第3の工程の完了後を示す斜視図である。
図10の(A)は、前述した第2の工程によって、遊技盤10の後面に裏ユニット20が取り付けられた状態を示している。このとき、仮置きした配線50の他端側が裏ユニット20の仮置き配線通し部22を通ることによって、遊技盤10の後面と裏ユニット20の側壁端部との間に配線50が噛み込まれることを回避できる。
しかしながら、第2の工程で遊技盤10の後面に裏ユニット20を取り付けたとき、仮置きした配線50が裏ユニット20の仮置き配線通し部22を通るようにするには、第1の工程で配線50の他端側を所定の位置に正確に仮置きすることが要求される可能性がある。たとえば、仮置き配線通し部22の幅寸法が強度などの関係で十分に大きく確保できない場合には、配線50の仮置きに際して厳密な位置合わせが要求される。
本実施形態では、上記のような問題を解決するために、裏ユニット20の側壁部における仮置き配線通し部22の一側方または両側方に、仮置き配線通し部22よりも高さ寸法が小さい切欠きであって、裏ユニット20を取り付けた状態でも遊技盤10の後面に沿った配線50の移動を許容する隙間23を延設している。このような隙間23によれば、第2の工程で遊技盤10の後面に裏ユニット20を取り付けたとき、仮置きした配線50が仮置き配線通し部22の左右に位置ずれしていたとしても、仮置きされた配線50は、遊技盤10の後面と裏ユニット20の側壁端部との間に噛み込まれることなく、遊技盤10の後面に沿った移動によって仮置き配線通し部22内に通すことができるので、第1の工程において配線50の厳密な位置合わせが不要になる。
第3の工程においては、仮置きされた配線50を貫通孔21を介して捕捉し、裏ユニット20の外側に引き出す。このとき、裏ユニット20の外側から貫通孔21に作業者の手指や治具を挿入して配線50を捕捉するにあたり、配線50の捕捉を容易にするために、仮置き配線通し部22の高さ寸法を可及的に大きくすることが好ましい。すなわち、仮置きした配線50の他端側を遊技盤10の外側に引っ張りながら、仮置き配線通し部22の高さ方向(遊技盤10の後面から離れる方向)に持ち上げると、配線50が貫通孔21に近付き、配線50の捕捉が容易になるからである。
なお、仮置き配線通し部22の上側には、貫通孔21と仮置き配線通し部22との間を仕切る梁状の連結部24が形成されている。この連結部24は、裏ユニット20の強度や成形性を確保するために必要な部分であるから、仮置き配線通し部22の高さ寸法を決める際には、連結部24の寸法も考慮する必要がある。
図10の(B)は、第3の工程によって裏ユニット20の貫通孔21から配線50の他端側に設けられたコネクタ51を引き出して制御基板30に接続した状態を示している。このように、裏ユニット20の貫通孔21から配線50の他端側に設けられたコネクタ51を引き出して制御基板30に接続するにあたり、貫通孔21は、仮置きした配線50の捕捉を容易にするために広く開口した配線捕捉用開口部21aと、配線50の他端側を引き出した後、配線50の他端側が裏ユニット20の内側に落下することを防止するために開口幅が狭められた配線通し用開口部21bとを連続的に備えることが好ましい。
次に、本発明の第二実施形態に係る遊技機の構成及び製造方法について、図11及び図12を参照して説明する。ただし、第一実施形態と共通する部分については、第一実施形態と同じ符号を付け、第一実施形態の説明を援用する。
図11は、本発明の第二実施形態に係る遊技機の製造方法で用いる摘み部の斜視図である。
この図に示すように、本発明の第二実施形態は、第3の工程における配線50の捕捉を容易にするために、配線50に摘み部52を設けている点が第一実施形態と相違している。本実施形態の摘み部52は、図11に示すように、フラットケーブルからなる配線50が遊技盤10の後面に沿うとき、上下二方向に延出する形状を有するものであり、第3の工程における配線50の捕捉に際して貫通孔21(配線捕捉用開口部21a)の下方に位置するように配線50に対する取付位置が規定される。
図12は、本発明の第二実施形態に係る遊技機の製造方法を示す説明図であり、(A)は第3の工程を示す斜視図、(B)は第3の工程の完了後を示す斜視図である。
図12の(A)は、仮置きされた配線50の他端側を裏ユニット20の貫通孔21から捕捉しようとしている状態を示している。このとき、仮置きした配線50の他端側を遊技盤10の外側に引っ張りながら、仮置き配線通し部22の高さ方向(遊技盤10の後面から離れる方向)に持ち上げると、配線50の一部である摘み部52が貫通孔21から露出した状態、または貫通孔21に極めて近付いた状態となり、配線50の捕捉が容易になる。
図12の(A)などに示すように、裏ユニット20の内側には、貫通孔21の一部である配線捕捉用開口部21aの両側縁部から下方に延出する一対の誘導壁25が形成されている。これらの誘導壁25は、第3の工程において配線50を貫通孔21に導くように作用するだけでなく、摘み部52が上下方向を向くようにガイドすることもできる。そのため、摘み部52の両端までの長さ寸法Lは、一対の誘導壁25の間隔Wよりも長くすることが好ましい。このようにすると、摘み部52が一方または両方の誘導壁25に接触し、上下方向を向くようにガイドされるからである。
図12の(B)は、第3の工程によって裏ユニット20の貫通孔21から配線50の他端側に設けられたコネクタ51を引き出して制御基板30に接続した状態を示している。このとき、配線50に設けられた摘み部52は、貫通孔21の配線通し用開口部21bに外側から係合させることにより、配線50の他端側が裏ユニット20の内側に落下することを防止するストッパ部材として機能させることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
たとえば、上述した実施態様では、遊技盤と裏ユニットの組み立てを挙げて本発明を説明したものである。しかし、本発明は遊技機のそれ以外の部分にも適用することができる。
すなわち、本発明は、図13に示すように、電子部品1が取り付けられ、その配線2の一端側が接続される取付部材3と、配線2の一端側を覆うように取付部材3に取り付けられる覆い部材4と、覆い部材4に形成され、配線2の他端側を引き出すための貫通孔4aとを備える遊技機であれば適用できるものであり、上述した実施態様は、取付部材3として遊技盤10、覆い部材4として裏ユニット20を例示したものである。たとえば、図14に示すように、スピーカ、LED基板などの電子部品が取り付けられる前扉体100に対し、その裏面側を覆うカバー部材101を取り付ける場合にも適用することができる。
なお、図13では、貫通孔4aから引き出した配線2の他端側を、覆い部材4で支持された制御基板5に接続しているが、配線2の他端側の接続先はこれに限定されず、任意に定めることができる。また、取付部材3に対する電子部品1の取り付け方向は、取付部材3の表裏いずれからでもよい。また、前記実施形態では、電子部品1を取付部材3に直接取り付けているが、他の構成要素を介して間接的に取り付けてもよい。また、前記実施形態では、配線2の一端側を取付部材3と覆い部材4との間に形成される内部空間の内側に配置しているが、内部空間の外側に配線2の一端側を配置するようにしてもよい。
また、図13や上述した実施態様では、配線2の他端側を取付部材3と覆い部材4との間に形成される内部空間の外側に仮置きした状態で、取付部材3に覆い部材4を取り付けたとき、取付部材3と覆い部材4との間に配線2が噛み込まれないように配線2を通す仮置き配線通し部4bを覆い部材4の切欠きとして形成している。しかし、仮置き配線通し部4bは、取付部材4と覆い部材4との間に設けられていればよく、取付部材3側の溝として形成してもよい。
また、図13や上述した実施態様では、配線2が引き出される貫通孔4aを覆い部材4の後面部に形成しているが、覆い部材4の側壁部に形成された貫通孔4aにも適用することができる。
また、上述した実施態様では、遊技機の一例としてパチンコ機を挙げて本発明を説明したものである。しかし、本発明はパチンコ機に限定されることはなく、たとえばパチスロ機(スロットマシン)のような他の遊技機にも適用することができる。
1……電子部品、2……配線、3……取付部材、4……覆い部材、4a……貫通孔、4b……仮置き配線通し部、5……制御基板、10……遊技盤、20……裏ユニット、21……貫通孔、21a……配線捕捉用開口部、21b……配線通し用開口部、22……仮置き配線通し部、23……隙間、24……連結部、25……誘導壁、30……制御基板、40……電子部品、50……配線、51……コネクタ、52……摘み部

Claims (2)

  1. 取付部材と、
    前記取付部材に取り付けられ、前記取付部材との間に内部空間を形成する覆い部材と、
    前記覆い部材に形成され、一端側が電子部品に接続された配線の他端側を前記内部空間の内側から外側に引き出すための貫通孔とを備える遊技機であって、
    前記取付部材と前記覆い部材との間に、
    前記取付部材の前記覆い部材が取り付けられる面を上向きとし、かつ、前記配線の他端側を前記取付部材の上向きとされた面における前記内部空間の外側の所定位置に這わせて仮置きした状態で、前記取付部材に前記覆い部材を取り付けたとき、前記取付部材と前記覆い部材との間に前記配線が噛み込まれないように前記配線を通す仮置き配線通し部を備え、
    前記仮置き配線通し部は、
    前記取付部材に前記覆い部材を取り付けた後、前記内部空間の外側に仮置きした前記配線の他端側を前記内部空間の内側に引き込むことが可能な形状とし、
    前記貫通孔は、
    前記取付部材に前記覆い部材を取り付けた後に前記仮置き配線通し部を介して前記内部空間の内側に引き込んだ前記配線の他端側を前記内部空間の外側に引き出すことが可能な形状としたことを特徴とする遊技機。
  2. 取付部材と、
    前記取付部材に取り付けられ、前記取付部材との間に内部空間を形成する覆い部材と、
    前記覆い部材に形成され、一端側が電子部品に接続された配線の他端側を前記内部空間の内側から外側に引き出すための貫通孔とを備える遊技機の製造方法であって、
    前記取付部材の前記覆い部材が取り付けられる面を上向きとした状態で、前記配線の他端側を前記取付部材の上向きとされた面における前記内部空間の外側の所定位置に這わせて仮置きする第1の工程と、
    仮置きした前記配線の他端側が前記取付部材と前記覆い部材との間に設けられた仮置き配線通し部を通ることによって、前記取付部材と前記覆い部材との間に前記配線が噛み込まれることを回避しつつ、前記取付部材に前記覆い部材を取り付ける第2の工程と、
    前記内部空間の外側から前記貫通孔を介して前記配線を捕捉し、捕捉した前記配線を前記貫通孔から前記内部空間の外側に引き出す第3の工程とを備え、
    前記第3の工程によって、前記内部空間の外側に仮置きした前記配線の他端側を前記仮置き配線通し部を介して一旦前記内部空間の内側に引き込み、その後、前記内部空間の内側から前記貫通孔を介して前記内部空間の外側に引き出すことを特徴とする遊技機の製造方法。
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