JP3125466U - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の入賞を検知する検知センサのセンサケーブルに不正な手段によって物理的にアクセスされた場合も検知センサより誤って検知信号を発する虞のない遊技機を提供する。
【解決手段】始動入賞口21および検知センサ22aを備える始動入賞装置20と、検知センサより前後方向に向かって引き出されたセンサケーブル41と、検知センサからの検知信号を処理するコンピュータ60が搭載された制御基板61と、遊技球の入賞するチャッカー15と、を少なくとも有する遊技機において、遊技盤の裏面側には、背面32、および前記センサケーブルを導出するための切欠または通孔を備える周面33を備え、入賞口に入賞した遊技球の流路を形成する裏樋部材30が、前記始動入賞装置を後方より覆うように設けられていることを特徴とするパチンコ機10。
【選択図】図3

Description

本考案はパチンコ機などの遊技機に関し、特に始動入賞装置への後方からの不正なアクセスを防止することのできる遊技機に関する。
遊技盤の盤面に沿って遊技球を転動流下させ、遊技盤に設けられた電動役物である入賞装置の入賞口(いわゆるチャッカー)に遊技球を入れることで、大当たりの抽選や賞球の払い出しを受ける方式の遊技機としては、パチンコ機やアレンジボールなどが存在する。これらの遊技機においては、大当たりの当選や賞球数を決定する上で、入賞口への遊技球の入賞の有無およびそのタイミングがきわめて重要となるため、入賞した遊技球の流路上に検知センサを設置して入賞判定を正確に行っている。
検知センサの動作原理は一通りではないが、遊技球よりも大径の通過孔にフォトセンサまたは磁気センサを設け、これと検出確認回路とで遊技球の通過の判定を行う方式が一般的である(下記特許文献1を参照。)。検知センサで遊技球の入賞が検知されると、検知センサより遊技機のコンピュータに対して検知信号が送信され、これに基づいて大当たりの抽選や賞球の払い出しなどが実行される。
検知信号は、具体的には検知センサからの出力電圧を矩形変化させることにより表現されることが通常である。換言すると、検知センサから出力される電圧波形が矩形変化したことを知覚するとコンピュータは遊技球が入賞したものと判断する。
一方、検知センサからは、入賞した遊技球の流路と干渉せぬよう、遊技盤の後方にむかってセンサケーブルが引き出され、該ケーブルを通じて検知信号が遊技機のコンピュータに伝達される。検知センサとセンサケーブルとは、組立作業性やメンテナンス性などの観点から一般にコネクタを介して着脱可能に装着される。なお本考案においては、前方側とは遊技盤に向かう遊技者の側を意味し、後方側および背面側とはその反対側を意味する。また上下方向および左右方向とは遊技者からみた各方向を意味するものとする。
ここで、遊技盤の後方より検知センサのコネクタに引き抜き荷重を与えると、コネクタが弾性引張変形をするとともに半差し状態に引き抜かれるため、検知センサからの出力電圧が一時的に低下し、これをコンピュータが入賞の発生と誤認する虞がある。半差し状態となったところで引き抜き荷重の付与を停止すると、または後方より押し込み荷重を与えると、弾性復元力によりコネクタは検知センサに再び装着された状態となる。
したがって検知センサのコネクタに後方より物理的にアクセスしてこれに振動荷重を与えることにより、コンピュータによる入賞の誤検出が連続的に発生してしまう虞がある。かかる不正行為(いわゆるゴト行為)がなされた場合、遊技球の入賞とは無関係に大当たり抽選を受け、また賞球の不正な払い出しを受けることが可能になるために問題となる。
具体的な不正行為の手法としては、例えば遊技機の前面または側面に不正に設けた通孔等から、先端を鉤状に曲げたピアノ線やセル板(腰の強い細帯状のプラスチックフィルム)などの柔軟体を挿し込み、該柔軟体を徐々に奥方へ押し込んでいくことで、遊技機の機枠と遊技盤との間を通じてその先端を遊技盤の背面側に到達させ、柔軟体をさらに押し込むことで鉤状の先端を遊技盤の裏面に沿って上昇させ始動入賞装置から後方に延びるセンサケーブルに至るというものが想定される
なお、検知センサとセンサケーブルとがコネクタを介することなく、ハンダ付けなどにより直接接合されている場合についても、センサケーブルに引抜荷重が与えられた場合はハンダ接合部を通じて検知センサの回路基板に外力が付与されて誤作動を生じる虞があり、上記と同様の問題が懸念される。
遊技機においては、多様なゲーム性を演出するため、複数種類の入賞口が用意されていることが通常である。ひとつは始動入賞口であり、これは遊技球が入賞することで遊技盤上に設けられた液晶パネルなどの図柄表示装置によって図柄変動ゲームを開始させるものである。図柄変動ゲームにおいて所定の図柄が揃えられた場合には大当たり当選となり、多くの賞球が期待される。その他入賞口としては、所定数の賞球が払い出されたり図柄変動ゲームを優位にしたりする各種のチャッカーや、大当たり時に開放される大入賞口などがある。
また、始動入賞装置に対して不正器具により後方から物理的にアクセスされた場合には上記した入賞判定の誤作動のほか、以下の不正操作が行われる懸念もある。すなわち始動入賞装置には、一時的に遊技球の入賞を促進するために、始動入賞口に至る遊技球の流路の一部を開閉する一対の揺動体と、これを開閉駆動する駆動装置が設けられることが一般的である。始動入賞装置には、大きく分けて、
(1)始動入賞口を一つのみ備え、該入賞口を挟むように一対の揺動体が設けられて所定のタイミングで開閉駆動されるタイプ;
(2)二つの始動入賞口を上下に備え、下側の始動入賞口にのみ、これを挟むように一対の揺動体が設けられて所定のタイミングで開閉駆動されるタイプ;
がいずれも広く存在する。
かかる始動入賞装置に対し、上記柔軟体などの不正器具を用いて駆動装置または揺動体自身に物理的にアクセスし、揺動体の開放状態を強制的に維持させることで遊技球の入賞確率を持続的に向上させ、以って大当たりの当選や賞球の払い戻しを不正に多く得ようとする不正行為が想定され、また現に問題となっている。
これらの不正行為に対しては、検知センサとセンサケーブルとの接続箇所や、揺動体自身およびその駆動装置に物理的にアクセスすることができぬよう、始動入賞装置の全体を後方よりカバー部材によって被覆することが検討しうる。例えば下記特許文献2には、始動玉検出器と通過玉検出器とを後方より被覆するための入賞玉誘導カバー体を遊技盤の背面側に取り付けた弾球遊技機の発明が記載されている。
特開2000−350838号公報 特開2001−112932号公報
しかし上記特許文献2に記載の弾球遊技機では、揺動体の不正かつ強制的な開放行為は排除可能と考えられるものの、検知センサへの引抜荷重の付与によって引き起こされる入賞判定の誤作動については、これを有効に防止することは以下の理由により困難である。
まず、遊技盤の寸法制約から一般に始動入賞装置は幅寸法を極力小さくすることが求められるため、入賞した遊技球の流路を奥行(前後)方向に形成し、また検知センサの長手方向を奥行方向に向け、センサケーブルを検知センサからまっすぐ後方に引き出すよう構成することが通常である。
これに対し上記特許文献2に記載の弾球遊技機では、始動玉検出器や通過玉検出器から延びる配線(センサケーブルに相当)を挿通する開口が入賞玉誘導カバー体の後面側に形成されているため、当該配線に物理的にアクセスしてこれに後方への荷重を与えた場合、検知センサと配線との接続箇所には引き抜き荷重が作用して検知信号の誤認識を誘発することが懸念される。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、始動入賞口への遊技球の入賞を検知する検知センサのセンサケーブルが不正な手段によって物理的にアクセスされた場合も、検知センサから誤って検知信号を発する虞のない遊技機を提供することを主たる目的とし、また始動入賞口に至る遊技球の流路を開閉する揺動体の駆動装置にアクセスして揺動体を強制的に開放するという不正行為を防止することのできる遊技機を提供することを更なる目的とする。
本考案は、始動入賞装置を裏樋部材によって後方より被覆し、さらにその背面ではなく周面に切欠または通孔を設けることで、検知センサからの導出方向と直交する方向にむかってセンサケーブルを裏樋部材から引き出すことを可能とし、これによりセンサケーブルに外部から引張荷重が負荷された場合もこれを該ケーブルへの剪断方向の荷重に変え、もって検知センサとセンサケーブルとの接続箇所に引き抜き荷重が伝達されることを防止するという技術に基づくものである。
すなわち本考案は、
(1)開口部を有する遊技盤と、前記開口部に取り付けられ、遊技球の入賞により図柄変動ゲームを開始させるための始動入賞口および該始動入賞口に遊技球が入賞したことを検知する検知センサを備える入賞装置と、前記検知センサより前後方向に向かって引き出されたセンサケーブルと、検知センサからの検知信号を処理するコンピュータが搭載された制御基板と、遊技球の入賞するその他入賞口と、を少なくとも有する遊技機において、
遊技盤の裏面側には、背面、および前記センサケーブルを導出するための切欠または通孔を備える周面を備え、前記始動入賞口またはその他入賞口に入賞した遊技球の流路を形成する裏樋部材が、前記入賞装置を後方より覆うように設けられていることを特徴とする遊技機;
を要旨とする。
また、
(2)入賞装置が、遊技盤の前面側で揺動して遊技球の流路を開閉する揺動体と、該揺動体を駆動する揺動体駆動装置とを備える上記(1)に記載の遊技機;
(3)入賞装置には、前記検知センサと揺動体駆動装置とが横並びに設けられるとともに、前記始動入賞口から検知センサに至る遊技球の流路が曲げ形成されていることを特徴とする上記(2)に記載の遊技機;
(4)裏樋部材の前記背面が遊技盤と対向する平面状に形成されるとともに、前記センサケーブルが接続されて検知センサからの前記検知信号を前記制御基板に中継して送信するための中継基板が、前記背面上に搭載されている上記(1)から(3)のいずれかに記載の遊技機;
(5)前記センサケーブルが、裏樋部材に覆われた内部空間において他のケーブルと結束されていることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機;
によってもそれぞれ上記本考案の目的を達成することができる。
本考案にかかる遊技機によれば、裏樋部材により始動入賞装置を後方から被覆することで、検知センサに対して柔軟体などの不正器具を用いて直接的にアクセスされることが防止される。また検知センサから一旦後方に引き出されたセンサケーブルが、いずれかの方向に少なくとも一度折り曲げられた状態で裏樋部材の周面から導出される。このため、該導出されたセンサケーブルに不正器具により物理的にアクセスされた場合も検知センサに引き抜き荷重が加えられることがなく、したがって検知センサが誤作動をすることがない。これは、裏樋部材の周面から上下または左右方向(側方)に導出されたセンサケーブルを後方より引っ張った場合にセンサケーブルに主として作用するのは周面との接触部における剪断方向の荷重となるためである。また検知センサからまず後方に引き出されたセンサケーブルを側方から引っ張った場合についても、同様に検知センサとセンサケーブルとの接続箇所には引き抜き方向(前後方向)の荷重が伝達されず、引抜荷重を検知センサに与えることができない。
また本考案にかかる遊技機によれば、始動入賞口に入賞した遊技球と、その他入賞口に入賞した遊技球とを一つの裏樋部材によってそれぞれ誘導し、所定の経路を通じてこれらを排出することができるため、入賞した遊技球がケーブル類などと干渉して転動性が損なわれることがなく、また遊技盤の裏面に取り付けるべき部材点数を削減してコスト性および取り付け作業性を良好にしている。
以下、遊技機としてパチンコ機を例にとり本考案を実施するための最良の形態について図面を用いて具体的に説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。遊技者はパチンコ機10の機枠17に嵌め込まれた遊技盤11に正対して遊技を行う。
遊技盤11には遊技領域18が円形などに区画形成され、またその前面側には多数の釘(図示省略)によって遊技球の流路が形成されている。弾球装置12によって遊技盤11の上方に発射された遊技球は、自重により落下しつつ釘と衝突して経路を複雑に描きながら遊技盤11の前面側を転動流下する。本実施の形態にかかる遊技盤11の前面には、上下二段に設けられた第一始動入賞口21aおよび第二始動入賞口21b(あわせて始動入賞口21と呼称する場合がある。)、第二始動入賞口21bを左右から挟んで取り付けられた一対の揺動体25、その他入賞口としてチャッカー15および大入賞口64、さらに液晶パネルやリールなどの図柄表示装置16、およびキャラクターや電飾などの装飾部材が備え付けられ、最下方には流下した遊技球を回収する排出孔が設けられる。遊技球が始動入賞口21に入賞すると図柄表示装置16では各種の演出や図柄変動ゲームが行われ、また大当たりの抽選が行われる。大当たり当選によって開放された大入賞口64への入賞による賞球、またはチャッカー15への入賞により獲得された賞球は、パチンコ機10の下方に設けられた上皿13や下皿14にむけて払い出され、遊技者は再び遊技球としての使用が可能である。
図2は本考案の実施の形態にかかる遊技盤11の背面図であり、また図3は図2のA−A断面図である。
第一始動入賞口21a、および該入賞口への遊技球100の入賞を検知する第一検知センサ22aを少なくとも備える始動入賞装置20は、遊技盤11に穿設された開口部110に対し、第一始動入賞口21aが遊技盤11の前方に突出して取り付けられる。また始動入賞装置20は、左右方向(紙面前後方向)に横並びに設けられた一対の揺動体25と、揺動体25が揺動して開放状態となった時に遊技球100が入賞可能となる第二始動入賞口21bと、これに入賞した遊技球100を検知する第二検知センサ22bとを備え、さらにプランジャ28およびこれを出没させるソレノイド26と、プランジャ28によって先端が昇降駆動されるリンク部材27とを揺動体駆動装置23として有している。リンク部材27の昇降によって左右に揺動駆動される揺動体25は、いわゆる羽根と呼ばれ、一対の揺動体25を互いに逆相に揺動させることで第二検知センサ22bに至る流路に開放状態と閉止状態とが作られる。また揺動のタイミングをコンピュータ60(図2を参照。)で制御することにより所定のタイミングで遊技球100の入賞確率を上昇させることは上述の通りである。
なお、第一始動入賞口21aに入賞した遊技球100と、第二始動入賞口21bを入賞した遊技球100とを識別する必要がない場合はいずれか一方の検知センサのみを用いて入賞判定をすることもできる。またパチンコ機10の種類によっては、ひとつの揺動体25を単独で揺動駆動して遊技球100の流路を開閉制御する場合や、3つ以上の揺動体25をもって、または揺動体25とその他の固定部材または回転部材などとを組み合わせて流路の開閉制御を行う場合も採り得るところであり、揺動体25の具体的な形状や駆動パターンは任意である。また複数の揺動体25を備えるパチンコ機10の場合、リンク部材27はそれぞれの揺動体25に一つずつ個別に設けられても、ひとつのリンク部材27によって複数の揺動体25をともに駆動してもよい。またリンク部材27の昇降駆動は、始動入賞装置20の寸法制約上、一式のプランジャ28およびソレノイド26により行うことが通常である。
図3の縦断面図に示すように、第一検知センサ22aとソレノイド26とは始動入賞装置20の内部で横並びに配置されている。同図に例示の場合についていえば、第一検知センサ22aが同図の手前側、ソレノイド26が奥側に位置している。一方、始動入賞口21は始動入賞装置20の幅方向の中央に設けられ、一対の揺動体25はその中央を挟んで左右対称に設けることが配置バランス上、好適である。したがって本考案にかかる始動入賞装置20では、第一始動入賞口21aから第一検知センサ22aに至る遊技球100の流路である転動路29を同図手前側に向かってクランク状またはカーブ状などに曲げ形成することにより、入賞した遊技球100の流動を阻害するがことなく、また始動入賞装置20をコンパクトかつバランスよく作製することができる。なお、曲げ形成された転動路29から遊技球100が脱落することのないよう、転動路29には上部に上蓋を設けるか、同図に示すようにリブ36を転動路29に沿ってガイドとして立設するとよい。
本考案にかかるパチンコ機10は、遊技盤11の裏面側に裏樋部材30を有することを特徴とする。裏樋部材30は背面32と周面33とを備え、これと遊技盤11とで囲まれる閉空間31が内部に形成されている。閉空間31には、遊技盤11の開口部110から後方に突出した始動入賞装置20の背面側を収容する。
また裏樋部材30は、始動入賞口21や、チャッカー15などのその他入賞口に入賞した遊技球100の流路を個別に形成する。その他入賞口より入賞した遊技球100の流路は閉空間31とは隔離して設けられ、始動入賞口21を経由して閉空間31を通過する遊技球100の転動が阻害されたり、その計数に問題が生じたりすることはない。
このように、裏樋部材30により始動入賞装置20の背面側を物理的に掩覆することにより、ピアノ線などの不正器具により後方から第一検知センサ22aや第二検知センサ22b、および揺動体25や揺動体駆動装置23などにアクセスされることを防止し、また複数の入賞口より入賞した遊技球100の流路を一つの裏樋部材30で形成できることから部品点数の削減や取付作業性の向上に資する。
裏樋部材30には上記したリブ36が上側の周面33などから立設されて、転動路29上にある遊技球100の流動を保護している。また周面33には下方開口34と上方開口35とが設けられている。図3に例示する下方開口34は通孔として、上方開口35は切欠として形成されている。第一検知センサ22aおよび第二検知センサ22bを通過した遊技球100は、下方開口34を落下して大入賞口64へと送られることで、アタッカー50から大入賞口64に入賞した遊技球100とともに、コンピュータ60により賞球の払い出しが行われる。
本実施の形態にかかる始動入賞装置20においては、第一検知センサ22aのコネクタ40、および第二検知センサ22bのコネクタ42が、ともに当該センサの前側に位置するよう始動入賞装置20に組み付けられている。したがって第一検知センサ22aのセンサケーブル41と、第二検知センサ22bのセンサケーブル43は、ともに始動入賞装置20の内部においてまず前側に導出された後、向きを反転させて始動入賞装置20の後方より引き出される構成となっている。これにより、始動入賞装置20の後方にむかってセンサケーブル41,43が仮に引張荷重を受けた場合であってもコネクタ40,42が引き抜かれることがなく、入賞の誤検出が防止されるとともに、第一および第二検知センサ22a,22bの長手方向が遊技盤11の奥行方向に揃えられることにより、始動入賞装置20の幅寸法を小さくすることが可能である。
これに対し、さらに本考案において特徴的なように、始動入賞装置20から引き出されたセンサケーブル41,43は、裏樋部材30の周面33に設けられた上方開口35などの切欠、または下方開口34などの通孔を通じて閉空間31から外部に導出される。図3に例示する本実施の形態では、センサケーブル41,43は上方開口35より引き出されている。切欠や通孔は、図3に示すように周面33の上下方向に設けるほか、左右方向に形成することも可能である。なお上方開口35は制御基板61の取り付けられるリアパック63によって、引き出されたセンサケーブル41,43と干渉することなく掩蔽可能である。
本考案にかかる遊技機によれば、裏樋部材30の外部空間においては、センサケーブル41,43は一旦その周面33から離れる方向、すなわち遊技盤11に沿う上下または左右方向に延びることになる。その後、センサケーブル41,43は遊技盤11の裏面に沿って、または必要に応じて遊技盤11から後方側に立ち上がるなどして、遊技制御用のコンピュータ60を搭載した制御基板61に連絡する。
したがって、裏樋部材30により始動入賞装置20の背面側を被覆したことにより、不正器具を用いて第一および第二検知センサ22a,22bに物理的にアクセスしづらくするとともに、裏樋部材30の外部に引き出されたセンサケーブル41,43に後方または側方から引っ張り荷重を与えた場合も、上記本考案の効果として説明したように、コネクタ40,42に対して引抜荷重が生じぬよう、該荷重の伝達経路上においてこれを遮断し、またはその向きを変えることができる。これにより、仮に裏樋部材30から延出されたセンサケーブル41,43に不正器具を用いてアクセスされたとしても、第一および第二検知センサ22a,22bの誤作動が生じることがない。
なお、遊技盤11の組み立て作業性およびメンテナンス性の観点から、およびセンサケーブル41,43の長さを短縮可能であることから、第一および第二検知センサ22a,22bとコンピュータ60との間に中継基板62を介するとよい。中継基板62にはセンサケーブル41,43と接続する所要の信号端子を備え、また中継基板62と制御基板61とは他の配線により電気的に接続されている。中継基板62にはソレノイド26に電流を供給する給電端子を設けてもよい。
本実施の形態として図2および図3に例示する裏樋部材30の背面32は、遊技盤11の裏面と平行または略平行な平面として形成され、その面上(背面側)に上記の中継基板62が搭載可能である。かかる構成とすることにより、裏樋部材30を基板類の搭載スペースとして活用することができるため遊技盤11の裏面側の実装密度が向上する。
裏樋部材30は、始動入賞装置20の背面側を収容可能であって、検知センサのセンサケーブルが周面33より側方に導出されるものであり、また入賞した遊技球100の流路を閉空間31内で妨げないものである限り具体的な形状は特に限定されるものではない。すなわち同図に例示の如く背面32が遊技盤11と平行または略平行であって周面33と直交する箱型形状に限られるものではなく、背面32と周面33とが椀状や半円筒状などに一体に構成された形状も採ることができる。かかる裏樋部材30は、熱可塑性樹脂材料の熱プレス成形などによって得ることができる。
第一および第二検知センサ22a,22bから延出し、中継基板62や制御基板61に至るセンサケーブル41,43は、互いに、また他の電源ケーブルや信号ケーブルなどと結束または接合されることが好ましい。結束は例えば樹脂などの結束体44により行うか、またはケーブル同士を互いに交絡させて行うことができる。
検知センサの誤作動を誘起する虞のあるケーブルを他のケーブル、特にセンサケーブルよりもリジッドなケーブルと結束することにより、不正器具でこれに引張荷重が加えられた場合も、当該他のケーブルを通じて荷重が分散し、検知センサのコネクタに引抜荷重が伝達することをより好適に防止することができる。またセンサケーブル41,43同士を互いに結束した場合も、不正器具による引張荷重が複数の異なる方向に伝達されるため、コネクタ40,42を引き抜くことが困難となる。
センサケーブル41,43と結束するに好適なケーブルとして、始動入賞装置20の背面側に導出されるソレノイド26の給電ケーブルは一般に上記の条件を満たす。該給電ケーブルとセンサケーブル41,43とを始動入賞装置20の近傍において結束することにより、図3に示すように閉空間31内部において周面33の切欠や通孔から遠い内奥の位置まで不正器具を到達させなければセンサケーブルのみにアクセスすることができなくなり、したがってそのコネクタに引抜荷重を与えて検知センサの誤作動を引き起こすことが困難となる。
本考案の実施の形態にかかるパチンコ機10の正面図である。 裏樋部材30を備える遊技盤11の背面図である。 図2のA−A断面図である。
符号の説明
10 パチンコ機
11 遊技盤
20 始動入賞装置
21 始動入賞口
22a 第一検知センサ
22b 第二検知センサ
23 揺動体駆動装置
25 揺動体
30 裏樋部材
31 閉空間
32 背面
33 周面
40,42 コネクタ
41,43 センサケーブル
60 コンピュータ
61 制御基板
62 中継基板
100 遊技球

Claims (5)

  1. 開口部を有する遊技盤と、前記開口部に取り付けられ、遊技球の入賞により図柄変動ゲームを開始させるための始動入賞口および該始動入賞口に遊技球が入賞したことを検知する検知センサを備える始動入賞装置と、前記検知センサより前後方向に向かって引き出されたセンサケーブルと、検知センサからの検知信号を処理するコンピュータが搭載された制御基板と、遊技球の入賞するその他入賞口と、を少なくとも有する遊技機において、
    遊技盤の裏面側には、背面、および前記センサケーブルを導出するための切欠または通孔を備える周面を備え、前記始動入賞口またはその他入賞口に入賞した遊技球の流路を形成する裏樋部材が、前記始動入賞装置を後方より覆うように設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 始動入賞装置が、遊技盤の前面側で揺動して遊技球の流路を開閉する揺動体と、該揺動体を駆動する揺動体駆動装置とを備える請求項1に記載の遊技機。
  3. 始動入賞装置には、前記検知センサと揺動体駆動装置とが横並びに設けられるとともに、前記始動入賞口から検知センサに至る遊技球の流路が曲げ形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 裏樋部材の前記背面が遊技盤と対向する平面状に形成されるとともに、前記センサケーブルが接続されて検知センサからの前記検知信号を前記制御基板に中継して送信するための中継基板が、前記背面上に搭載されている請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記センサケーブルが、裏樋部材に覆われた内部空間において他のケーブルと結束されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106317A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2011235002A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012081022A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Newgin Co Ltd 遊技機

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