JP4862843B2 - ベルト組付装置 - Google Patents

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Description

この発明は、互いに対面させて環状に配列される板片状の多数のエレメントと、これを環状に結束するリングとを組み付けてベルトとするための組付装置に関するものである。
車両用の無段変速機に用いられるベルトとして、ブロックもしくはエレメントと称される金属片を、多数、環状に配列し、それらの金属片を無端キャリヤ(リングもしくはフープと称されることもある)によって結束した構成のものが知られている。この種のベルトは、互いに接触して配列されている金属片同士の押圧力によってトルクを伝達するように構成されたものであり、駆動側のプーリにおける巻き掛け溝に挟み込まれた金属片が、そのプーリが回転することによりその巻き掛け溝から順次押し出されて先行する金属片を押圧し、こうして前進させられる金属片が従動側のプーリにおける巻き掛け溝に進入することにより、金属片の進行に伴って従動側のプーリにトルクが伝達される。
このようなベルトの一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたベルトは、ほぼ台形状をなす多数のブロックをそれぞれ環状をなす二条の無端キャリヤで結束して、全体として環状に構成されている。図7にはそのブロック100の形状を示してある。ここに示すブロック100は、短辺側が内周側となるように環状に配列されその配列状態での左右両側部101,102が、図示しないプーリにおけるV字状の巻き掛け溝のテーパ状の内面に対応して傾斜している。また、上下方向および幅方向のほぼ中央部には、無端キャリヤ103を巻き掛けるサドル面104が形成されている。このサドル面104は幅方向に並べて配置した二条の無端キャリヤ103の幅以上の幅に形成されている。
さらに、無端キャリヤ103がサドル面104から抜け出ることを防止するため、言い換えれば、ブロック100が無端キャリヤ103から外れることを防止するための係止部105,106が設けられている。これらの係止部105,106は、サドル面104の左右両側部あるいはサドル面104に載せられている無端キャリヤ103の左右両側部の上側を覆うものであって、サドル面104の左右両側で立ち上がった逆L字状の部分であり、各係止部105,106同士の間は開いていてサドル面104に対する開口部107となっている。さらに、係止部105,106における一方の面(例えば正面)の左右の二箇所に、断面円形の凸部108,109が形成されており、その凸部108,109とは反対側の面に、凸部108,109を嵌合させる凹部(図示せず)が形成されている。
特開2000−205342号公報
上述した無段変速機用のベルトは、ブロック同士の押圧力でトルクを伝達するように構成されているから、各ブロックはそれぞれの間に隙間ができないように密に配列され、その状態で無段キャリヤによって結束されている。そして、上述した特許文献1に記載されているベルトは、無端キャリヤをブロックの幅方向での中央部に配置した構成であるから、多数のブロックを互いに接触させて環状に配列し、そのブロックの列に無端キャリヤを組み付けることができず、環状の無端キャリヤに対してブロックを一つずつ、もしくは複数個ずつ組み付けることになる。
しかしながら、各ブロックは、先述したように、それぞれに形成されている凸部を隣接するブロックの凹部に緩く嵌合させた状態に組み付けられるから、最後に組み付けられるブロックを既に組み付けられている他のブロックの間に差し込む場合、既に組み付けられているブロック同士の間の隙間は、最後に組み付けるブロックの厚さ程度の広さしかなく、最後に組み付けるブロックの凸部が、既に組み付けられているブロックに干渉してしまい、最終工程の組付作業が困難な作業になる可能性がある。特に、前述した凸部および凹部が、環状に配列した状態で内周側に位置するように構成した場合には、内周側の周長が相対的に短く、ブロック同士の間隔が狭くなるために、組付作業がより困難になる。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、多数のエレメントとこれを環状に結束するリングとからなるベルトを効率よく組み立てあるいは製造することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、姿勢を揃えて環状に配列された板片状の多数のエレメントを、これらのエレメントを環状に結束するリングに組み付けるベルト組付装置において、前記エレメントが組み付けられた前記リングを巻き掛ける一対のプーリが、それぞれの中心軸線を互いに平行にした状態で配置され、それら一対のプーリのうちの一方のプーリを他方のプーリに対して離隔させてこれらのプーリに巻き掛けられている前記ベルトを弾性的に延伸させるアクチュエータが設けられ、そのアクチュエータによって前記一方のプーリを他方のプーリに対して離隔させて前記リングを延伸させてそのリングに組み付けられたエレメント同士の間隔を広げるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、姿勢を揃えて環状に配列された板片状の多数のエレメントを、これらのエレメントを環状に結束するリングに組み付けるベルト組付装置において、
前記エレメントが組み付けられた前記リングを巻き掛ける一対のプーリが、それぞれの中心軸線を互いに平行にした状態で配置され、それら一対のプーリのうちの一方のプーリの回転を止めた状態で他方のプーリにトルクを付与することにより、前記リングの前記一対のプーリの間で直線状になっている二つの部分のうちの一方の部分に既に組み付けられている前記エレメント同士を密着させてその間隔を狭めかつ他方の部分におけるエレメント同士の間隔を広げるモータが設けられていることを特徴とするベルト組付装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記エレメントは、前記リングを載せるサドル面と、そのサドル面の左右両側に前記環状に配列した状態で外周側に突出して形成されかつ前記サドル面上のリングを抜け止めする抜け止め部とを備え、前記ベルトは、前記サドル面に、互いに並列に配置される複数条のリングを含むことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記エレメントは、正面もしくは背面の一方の面に凸部が形成され、かつ他方の面に前記凸部が緩く嵌合する凹部が形成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、リングにエレメントを順次組み付ける場合、先行して組み付けられているエレメントの間に後続のエレメントを差し込んでリングに組み付けることになるが、リングに先行して組み付けられているエレメント同士の間隔が拡げられるので、後続のエレメントを差し込む隙間の余裕が大きくなり、組付作業が容易になる。特に、エレメントの幅方向での中央部にサドル面が形成され、その左右両側に抜け止め部が形成されている場合に、リングを部分的に捻ったり、エレメントの向きを変えつつ組み付けたりすることになるとしても、組み付けるべきエレメントを差し込む箇所の隙間が相対的に広くなっているので、その組付作業性が向上する。さらに、エレメント同士を緩く連結するための凸部が形成されているとしても、その凸部の突出量を超えた隙間を、先行して組み付けられているエレメント同士の間に確保できるので、凸部が干渉することなく、容易にエレメントを組み付けることが可能になる。総じて、この発明によれば、多数のエレメントとこれを環状に結束するリングとからなるベルトを効率よく組み立てあるいは製造することが可能になる。
つぎに、この発明をより具体的に説明する。先ず、この発明で対象とするベルトについて説明すると、この発明で対象とするベルトは、例えば無段変速機に使用されるものであり、プーリの外周部に形成された断面V字状の巻き掛け溝の内部に挟み込まれ、その結果、プーリとの間で生じる摩擦力でトルクを伝達するように構成されている。その一例を図5に模式的に示してあり、ベルト1は無段変速機を構成している駆動プーリ2と従動プーリ3とに巻き掛けられている。これらの各プーリ2,3は、テーパ面をそれぞれ備えた固定シーブと可動シーブとを対向させて配置することにより、これらのシーブの間に断面V字状の巻き掛け溝4が形成され、その可動シーブを油圧シリンダなどのアクチュエータ5によって固定シーブに対して前後動させることにより、巻き掛け溝4の幅を変化させるように構成されている。
このようにして使用されるこの発明で対象とするベルトは、全体として環状をなし、かつ両側面がV字状もしくはテーパ状をなすように、多数のエレメントをリングで環状に結束して構成されている。上記の図5に示すベルト1を構成しているエレメント6の例を図6に示してある。このエレメント6は、金属製の板片であり、同一の形状および寸法のものが、姿勢を揃えて環状に配列される。その整列状態でのエレメント6同士の上下および左右方向の相対位置を維持するために、ディンプル7と称される凸部とこのディンプル7が緩く嵌合するホールと称される凹部(図示せず)とが、エレメントの表裏両面の一箇所に形成されている。具体的には、エレメント6の表面もしくは裏面の一箇所を板厚方向に押圧して窪ませてホールを形成することに伴って、ディンプル7が裏面もしくは表面に突出させられて形成されている。したがって、ディンプル7が、隣接するエレメント6のホールに嵌合することにより、その半径方向すなわち上下方向および左右方向へのエレメント6の相対移動が規制される。
各エレメント6は環状に配列されるので、各エレメント6が平行にならずにベルト1の曲率中心を中心としていわゆる扇状(放射状)に開いた状態に配列される箇所が必ず生じる。各エレメント6を互いに接触させた状態で扇状に開いた配列を可能にするために、エレメント6にはロッキングエッジ8が形成されている。このロッキングエッジ8は、具体的には、エレメントの厚さが変化する境界線もしくは境界領域であり、エレメント6の高さ方向でのほぼ中央部に幅方向(プーリの回転中心軸線と平行な方向)に延びて形成されている。
すなわち、ベルト1がプーリ2,3に巻き掛かった状態では、エレメント6の上側(ベルト1としては外周側)の周長が長くなるので、エレメント6同士の間隔が広くなり、これとは反対にエレメント6の下側(ベルト1としては内周側)の周長が短くなるので、エレメント6同士の間隔が狭くなる。そのため、エレメント6の下側の部分は、下端側で薄くなるように構成されており、このように板厚がエレメントの上側と下側とで変化する箇所がロッキングエッジ8となっている。したがって、各エレメント6は、ロッキングエッジ8を中心にして板厚方向に回転し、すなわちピッチングが生じて、上記のように扇状に開くようになっている。なお、このロッキングエッジ8は表裏両面のいずれか一方に形成されていればよく、一例として前記ディンプル7が突出している面に形成されている。
また、各エレメント6にはリング9を載せる(配置させる)サドル面10が形成されている。そのサドル面10には、多数のエレメント6を結束しているリング9が接触しているので、ベルト1がトルクを伝達している状態ではその接触圧が大きくなるのに対して、エレメント6が直線状に配列されている状態からプーリ2,3に巻き掛かって扇状に開く場合にはリング9とサドル面10との間に摺動が生じ、それに伴って大きい摩擦力が生じる。この摩擦力によるモーメントが大きくならないように、サドル面10は前述したロッキングエッジ8に可及的に近い位置に形成されている。したがって、サドル面10は各エレメント6の上下方向でのほぼ中央部に形成されている。
この発明で対象とするベルト1におけるリング9は、薄い金属製の帯状材を積層して構成され、二条のリング9を前記サドル面10に幅方向に隣接して並べた状態に配置してエレメント6を結束するように構成されている。言い換えれば、サドル面10は、並列させて配置した二条のリング9の幅以上の幅に形成されている。この発明で対象とするベルトにおいても、リングは、サドル面に載っていて、各エレメントが環状の配列を維持するように各エレメントを結束し、各エレメントが半径方向で外側に離脱しないように作用するが、それだけでなく、エレメントがプーリの巻き掛け溝から送り出される際にエレメントを巻き掛け溝から引き抜く作用も行う。そのため、リングがエレメントから半径方向で外側に抜け出ないようにするために、リングをサドル面との間に挟んだ状態に保持する抜け止め部が設けられている。
その例を説明すると、図6において、エレメント6の左右両側に、サドル面10から上方向に延びてサドル面10の上側の一部を覆う抜け止め部としてのフック部11が設けられている。このフック部11は、図6に示すように、鉤状(逆L字状)をなす部分であって、サドル面10に並列に配置したリング9の左右の側縁部を、サドル面10との間に緩く挟み込むようになっている。したがって、フック部11の先端部同士は離れていて、ここにサドル面10に対する開口部12が形成されている。そのフック部11同士の間隔、言い換えれば、サドル面10の開口幅は、一本のリング9の幅より広く、かつ二本のリング9の幅を合算した寸法より小さくなっている。
この発明で対象とするベルト1の一例は、上述したように、いずれか一条(一本)のリング9の幅がエレメント6における開口部12の幅より狭く、かつ二条(二本)のリング9を合わせた幅がエレメント6における開口部12の幅より広いから、いずれか一条のリング9に全てのエレメント6を組み付けた後、他方のリング9をそれらのエレメント6に組み付ける手順では、他方のリング9を組み付ける過程でエレメント6が脱落してしまい、円滑な組付けを行うことができない。また、二条のリング9をベルト1として組み上がった状態と同様に幅方向に隣接させて互いに平行に配列した状態では、その全体の幅が開口部12の幅より広くなるので、エレメント6のサドル面10にそのままでは挿入できない。そこで、この発明では、下記の装置を使用し、以下に述べる方法でベルト1を組み立てる。
図1は、この発明に係る組付装置の模式的な正面図であり、ここに示す組付装置20は前述したベルト1を構成する二条のリング9を互いに平行に隣接させた状態で、楕円形状もしくは長円形状に保持するように構成されている。すなわち、リング9およびエレメント6が組み付けられたリング9を巻き掛けることのできる一対のプーリ21,22が、それぞれの軸線を水平にしかつ互いに平行にして配置されている。
これらのプーリ21,22の外周部には、図2に示すように、互いに平行に配列した二条のリング9を巻き掛ける胴部23と、その左右両端部から外周側に延びているテーパー状の内壁面24とからなる巻き掛け溝が形成されている。したがって、リング9は胴部23に直接巻き掛かり、リング9に組み付けられたエレメント6は、その側面を内壁面24に接触させてこれらの内壁面24の間に挟み込まれた状態で巻き掛かるようになっている。
一方のプーリ21はいわゆる固定プーリであって、機台部25に固定された固定スタンド26によって回転自在に支持されている。また、他方のプーリ22はいわゆる可動プーリであって、機台部25上に移動可能に設けられた可動スタンド27によって回転自在に支持されている。
その可動スタンド27を前記固定スタンド26に対して接近・離隔する方向に移動させるアクチュエータ28が設けられている。そのアクチュエータ28は前記機台部25に固定されたいわゆる直動型のものであって、流体圧シリンダやラックに噛み合っているピニオンをモータで回転させる構成のものなど必要に応じて適宜の構成のものを採用することができる。
つぎに、上記の装置を用いて組付を行う方法を説明すると、前述したプーリ21,22を十分に近づけた状態でこれらのプーリ21,22に二条のリング9を互いに平行に並べた状態で巻き掛け、ついで可動プーリ22を前記アクチュエータ28によって後退移動させる。こうすることによって、プーリ21,22の間隔が広がるので、リング9には各プーリ21,22の間で直線状に張られた部分が生じる。その直線状に張られた部分は、張力を適宜に調節することにより撓みやすくなっており、その特性を利用して、エレメント6の組み付けを、リング9のうち直線状に張られている中間部分で行う。その組み付けの手順を図3に示してある。
エレメント6は、前述したようにサドル面10の左右両側にフック部11を備えているから、先ず、開口部12がリング9の内周面に対向するようにリング9における前記中間部分の内周側にエレメント6を挿入し、かつ一方のフック部11をいずれか一方のリング9の側縁部(いわゆる外側の側縁部)に引っ掛け、その状態で図3の(a)に示すように、エレメント6と共に当該一方のリング9をその内周側に引き下げる。こうすることにより、側縁部を接近もしくは接触させて配列されていた二条のリング9が、上下にずれた状態になる。しかし、この状態であっても、二条のリング9の全体としての幅は、エレメント6の開口部12の幅より広くなっているから、他方のリング9をサドル面10にまで入れることができない。
上記のようにして上下にずらしたリング9のうち上側のリング9、すなわち、エレメント6のサドル面10側に未だ入れていないリング9を、エレメント6と共に引き下げられているリング9の外周側に向けて幅方向に相対的に移動させる。これは、リング9の一部を幅方向に変形させることにより行うことになるが、エレメント6の組み付けを行っている箇所は、前述したようにほぼ直線状に緩く張られて変形しやすい状態になっているので、容易に各リング9の一部を上下に重ねた状態とすることができる。なお、幅方向に移動させるリング9は、その全体が平行移動するわけではなく、図3の(b)に示すように、一部が捩りを伴って移動するのであり、上側のリング9は傾いてその一部が下側のリング9に重なる。
結局、二条のリング9が相互に重なるから、その二条のリング9の全体としての幅が従前よりは狭くなり、少なくとも上側のリング9の側縁部(いわゆる外側の側縁部)がエレメント6における開口部12の内側に入る。したがって、図3の(b)に破線および太い矢印で示してあるように、エレメント6をその一方のフック部11(図3の左側のフック部11)を中心にして図3の反時計方向に回転させれば、他方のフック部11が持ち上がるとともに、上側に重なっているリング9の外側の側縁部が開口部12を通過してサドル面10側に入り込む。
ついで、エレメント6を持ち上げるとともに、上側に重なっているリング9の変形を解けば、各リング9が平行に並ぶので、二条のリング9に対するエレメント6の組み付けが完了する。こうした組み付けの完了したエレメント6をリング9に沿って移動させて、リング9における直線状に緩く張られている箇所、すなわち組み付け部位を空けて後続のエレメント6を上述したのと同様の手順でリング9に組み付ける。
なお、上記のエレメント6の組み付けは、一つずつ行ってもよく、あるいは複数個のエレメント6を適宜のホルダー(図示せず)に入れ、これを一括してリング9に組み付けてもよい。また、手作業で組み付ける以外に、エレメント6を上述したように動かすことのできる自動機や工業用ロボット(それぞれ図示せず)を用意し、その自動機や工業用ロボットによって自動的に組み付けることもできる。
上記のようにしてエレメント6を一つずつもしくは複数個ずつリング9に組み付けると、そのエレメント6がプーリ21,22に巻き掛かるようになり、ついには、最後の一枚もしくは複数個の隙間を残してリング9のほぼ全体にエレメント6が組み付けられた状態になる。その場合、リング9上でエレメント6同士の間に残っている隙間Cは前述したディンプル7の突出長さを除いたエレメント6の厚さ程度になっている。したがって、最後に組み付けるエレメント6をその隙間に入れるとしても、隙間Cに余裕がないために、困難な作業を強いられ、あるいはディンプル7が他のエレメント6に干渉してしまう。
そこで、最後の一つもしくは複数個のエレメント6を組み付ける場合、前記アクチュエータ28による引っ張り力を増大してリング9を弾性的に延伸させる。なお、その場合の引っ張り力は、リング9に生じる張力がエレメント6の組み付けに支障が生じない程度の張力となるように設定する。その結果、前記隙間Cが広がるので、最後の一つもしくは複数個のエレメント6の組付作業を容易に行うことができる。
そして、全てのエレメント6の組付が終了した場合には、前述した可動スタンド27を固定スタンド26側に移動させて各プーリ21,22の間隔を狭くし、組み立てられたベルト1をこれらのプーリ21,22から外す。
なお、上記の例は、リング9を弾性的に長くすることにより、最後のエレメント6の組付を行う箇所の隙間Cを広くするように構成した例であるが、この発明では、組付の完了しているエレメント6同士を更に密着させ、あるいはエレメント6をその厚さ方向に弾性的に圧縮変形させることにより、上記の組付のための隙間Cを広くするように構成することもできる。
例えば、図4に示すように、上記のプーリ21,22のうち少なくともいずれか一方にトルクを与えるためのモータ29を設ける。このモータ29は、プーリ21,22を取り付けてある回転軸(図示せず)に直接連結し、あるいはギヤなどの伝動機構(図示せず)を介して連結すればよい。
リング9に組み付けられたエレメント6がプーリ21,22に巻き掛かった状態でモータ29によってプーリ21,22を回転させると、そのプーリ21,22に巻き掛かっているエレメント6に対してこれを前進させる力が生じ、その前進方向での前方に位置する他のエレメント6に後続のエレメント6が押し付けられる。こうしてエレメント6同士がより積極的に密着されられてそれぞれの間の隙間が狭められる。また、いずれか一方のプーリ21,22にブレーキを掛けてその回転を止めておけば、エレメント6の進行が止められた状態で後続のエレメント6が前方のエレメント6を押圧するので、エレメント6に圧縮弾性変形が生じる。その結果、リング9に既に組み付けられているエレメント6全体の周長が相対的に短くなり、それらのエレメント6によって形成されている列の端部同士の間の隙間Cが拡大される。
したがって、最後の一つもしくは複数個のエレメント6を組み付ける際に、モータ29によっていずれかのプーリ21,22にトルクを与えることにより、その組付のための隙間Cを拡大させて、最後の組付を容易に行うことができる。なお、モータ29によっていずれかのプーリ21,22にトルクを与えると、そのプーリ21,22の回転に伴ってエレメント6を移動させることができる。したがって、プーリ21,22の回転方向を、リング9の直線状に張られている部分のうち下側の部分にエレメント6を移動させる方向に設定することにより、エレメント6を組み付け作業を行う箇所から排除し、連続的な組み付け作業が可能になり、また組み付け作業性が向上する。
なお、この発明は上述した各具体例に限定されないのであって、ベルトを構成するリングは一条(一本)であってもよく、あるいは三条(三本)以上であってもよい。また、エレメントは従来のもののように二つの凸部(ディンプル)および凹部(ホール)を備えたものであってもよい。さらに、リングに張力を付与する機構は、リングを巻き掛けた二つの部材の間隔を増大させるものであればよいので、それらの部材の間に配置したシリンダやラック・アンド・ピニオンなどの機構であってもよい。
この発明に係る組付装置の一例を模式的に示す正面図である。 そのプーリに形成されている巻き掛け溝を示す部分図である。 二条のリングに対してエレメントを組み付ける手順を説明するための説明図である。 モータによってトルクを付与するように構成したプーリの例を示す模式図である。 この発明で対象とするベルトを用いた無段変速機の模式図である。 この発明で対象とするベルトを構成しているエレメントの正面図である。 従来のベルトを構成しているブロックの正面図である。
符号の説明
1…ベルト、 6…エレメント、 7…ディンプル、 9…リング、 10…サドル面、 11…フック部、 12…開口部、 20…組付装置、 21,22…プーリ、 26…固定スタンド、 27…可動スタンド、 28…アクチュエータ、 29…モータ、 30…爪状の治具、 C…隙間。

Claims (4)

  1. 姿勢を揃えて環状に配列された板片状の多数のエレメントを、これらのエレメントを環状に結束するリングに組み付けるベルト組付装置において、
    前記エレメントが組み付けられた前記リングを巻き掛ける一対のプーリが、それぞれの中心軸線を互いに平行にした状態で配置され、それら一対のプーリのうちの一方のプーリを他方のプーリに対して離隔させてこれらのプーリに巻き掛けられている前記ベルトを弾性的に延伸させるアクチュエータが設けられ、そのアクチュエータによって前記一方のプーリを他方のプーリに対して離隔させることにより前記リングを延伸させてそのリングに組み付けられたエレメント同士の間隔を広げるように構成されていることを特徴とするベルト組み付け装置。
  2. 姿勢を揃えて環状に配列された板片状の多数のエレメントを、これらのエレメントを環状に結束するリングに組み付けるベルト組付装置において、
    前記エレメントが組み付けられた前記リングを巻き掛ける一対のプーリが、それぞれの中心軸線を互いに平行にした状態で配置され、それら一対のプーリのうちの一方のプーリの回転を止めた状態で他方のプーリにトルクを付与することにより、前記リングの前記一対のプーリの間で直線状になっている二つの部分のうちの一方の部分に既に組み付けられている前記エレメント同士を密着させてその間隔を狭めかつ他方の部分におけるエレメント同士の間隔を広げるモータが設けられていることを特徴とするベルト組み付け装置。
  3. 前記エレメントは、前記リングを載せるサドル面と、そのサドル面の左右両側に前記環状に配列した状態で外周側に突出して形成されかつ前記サドル面上のリングを抜け止めする抜け止め部とを備え、
    前記ベルトは、前記サドル面に、互いに並列に配置される複数条のリングを含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のベルト組付装置。
  4. 前記エレメントは、正面もしくは背面の一方の面に凸部が形成され、かつ他方の面に前記凸部が緩く嵌合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のベルト組付装置。
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