JP4860032B2 - 自動車のキャニスタ配置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載されるキャニスタの配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載された燃料タンク内に発生した蒸発燃料が、燃料タンクの上部空間内に充満した状態で、給油等の際に給油口を開放すると、燃料タンク内の蒸発燃料が外部に流出して大気を汚染することになる。この対策として燃料タンク内に発生した蒸発燃料を捕集して処理する蒸発燃料制御装置が設けられている。
【0003】
この蒸発燃料制御装置は、例えば図10に概要を示すように燃料タンク101の上部にバルブ102を介在してキャニスタ104に連通するエバポライン103が接続され、キャニスタ104とエンジン105の吸気系とがチェックバルブ107を介在するパージライン106によって連通して構成されている。
【0004】
この構成により、燃料タンク101内に発生した蒸発燃料が設定値に達するとバルブ102を押し開き、エバポライン103を介して燃料タンク101内の蒸発燃料がキャニスタ104に導出され、キャニスタ104内に導入された蒸発燃料はキャニスタ104内の吸着剤に一旦吸着させて貯えられる。エンジン105の運転による吸気系の負圧によりチェックバルブ107が開き、キャニスタ104内に貯えられた蒸発燃料がパージ空気と共にエンジン105の吸気系に供給されてエンジン105での燃焼に供することにより処理される。
【0005】
このキャニスタは、通常エンジンルーム内に配置されていたが、エンジンルーム内にエンジン補機部品、電装部品等の各種の部品が搭載されてキャニスタの配置スペースが制限され、かつキャニスタの要求容量の増大に伴ってキャニスタが大型化することから、配置スペースの確保が比較的容易な車体後部に搭載される場合がある。
【0006】
キャニスタを車体後部に搭載する構造としては、例えば特許2545376号公報に開示され、かつ図11に示すように、リヤホイール111のアクスル中心線の近傍におけるリヤホイールハウスインナ112の側面に車室側に向けて凹部113を形成し、この凹部113内にキャニスタ115を収容してブラケット116を介して固定するキャニスタの取付構造がある。
【0007】
また、特許第2910607号公報に開示され、かつ図12に開示されるように、左右のリヤサイドフレーム121と、この左右のリヤサイドフレーム121間に架設されたクロスメンバ122と、リヤサイドフレーム121及びクロスメンバ122の近傍に配置されてエンジンからの排気を通す排気パイプ123とのよって囲まれた空間内にキャニスタ125を配置し、キャニスタ125をフロアパネル124にブラケット等によって支持することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許2545376号公報によると、リヤホイールハウスインナ112の側面に形成された凹部113内にキャニスタ115を収容することによって、走行時にリヤホイール111の周方向に飛散する小石等の直撃を回避することができる。
【0009】
しかし、キャニスタ115が車体の側部近傍に配置されることから、側面衝突等によって側方から車体に所定以上の衝撃荷重が作用した際に、キャニスタ115が破損することが懸念される。
【0010】
また、特許第2910607号公報によると、リヤサイドフレーム121とクロスメンバ122と排気パイプ123とによって囲まれた空間内にキャニスタ125を配置することによって、エンジン運転時には、排気パイプ123を通る排気ガスの熱がリヤサイドフレーム121とクロスメンバ122と排気パイプ123により囲まれた空間に溜まり、その空間部の雰囲気温度が上昇してキャニスタ125内の吸着剤が加熱されて吸着剤からの燃料の離脱が促進される。
【0011】
しかし、リヤサイドフレーム121及びクロスメンバ122に近接してキャニスタ125がブラケット等によってフロアパネル124に取り付けられることから、衝突等によって所定以上の衝撃荷重が車体に作用した際、変形したリヤサイドフレーム121や排気パイプ123或いはクロスメンバ122等がキャニスタ125に当接してキャニスタ125の破損を招くことが懸念される。
【0012】
また、キャニスタ125に接近して配置された排気パイプ123は比較的高温になることから、キャニスタ125のケースを耐熱性を有する材料により形成する必要があり、設計の自由度が制限されると共に製造コストの増加を招くことが懸念される。
【0013】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の第1の目的は、衝突等による衝撃荷重からキャニスタを保護し得る自動車のキャニスタ配置構造を提供することにある。
【0014】
また、本発明の第2の目的は、キャニスタのケースに耐熱性の材料を必要とすることなくキャニスタの吸着剤の温度を上昇せしめることができる自動車のキャニスタ配置構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成する請求項1に記載の自動車のキャニスタ配置構造の発明は、フロアパネルの両側に各々車体前後方向に沿って延在する左右のリヤサイドフレームの下面に緩衝部材を介して取付支持されると共に、両サイドフレーム間に架設されたサブフレームと、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着剤に吸着して捕集し、かつ吸着した燃料を上記吸着剤から離脱させてエンジンに供給するキャニスタとを備え、上記サブフレームは、前後方向に離間して車幅方向に延在する前部フレーム部材及び後部フレーム部材と、車体前後方向に延在して上記前部フレーム部材と後部フレーム部材の各両端近傍を各々連結する左右の側部フレーム部材とによって形成された略井桁構造部を有し、上記略井桁構造部には、上記前部フレーム部材と後部フレーム部材の車幅方向の略中央部間を連結したブラケットが設けられ、上記キャニスタは、上記略井桁構造部の内側で、フロアパネル及びリヤサイドフレームから独立して上記ブラケットに取付支持されたことを特徴とする。
【0016】
請求項1の発明によると、キャニスタがサブフレームの前部フレーム部材と、左右の側部フレーム部材と、後部フレーム部材とによって形成された略井桁構造部の内側において前部フレーム部材と後部フレーム部材の車幅方向の略中央部間を連結したブラケットに配置されることから、側面衝突や後面衝突等によって車体に所定以上の衝撃荷重が作用した際にキャニスタはサブフレームによって保護され、かつキャニスタがフロアパネルと分離して配置されたサブフレームにフロアパネル及びリヤサイドフレームから独立して略井桁構造部構成部材に取付支持されることから、フロアパネルの変形等に影響されることなくキャニスタがサブフレームと共に移動する。この結果、キャニスタが前部フレーム部材、側部フレーム部材、後部フレーム部材等の各部材に当接することが回避されて、キャニスタの潰れ等の破損が未然に防止される。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項の自動車のキャニスタ配置構造において、上記キャニスタは、ディファレンシャルの上方に配置されたことを特徴とする。
【0019】
請求項の発明によると、キャニスタが、ディファレンシャルの上方に配置されることから、走行時のディファレンシャルからの放熱によってキャニスタが加熱されてキャニスタ内の吸着剤の温度が高められて吸着剤からの燃料の離脱が促進される。このディファレンシャルによる加熱によってはキャニスタが過度に高温になることがなく、キャニスタのカバーとして耐熱性の材料を要することがなく、製造コストが抑制できると共に、設計の自由度が確保できて、上記第2の目的を達成することができる。更に、キャニスタが極めて剛性強度を有するディファレンシャル上に配設されることから、キャニスタがディファレンシャルによって保護され、キャニスタを補強するなどの保護対策が不要になり、製造コストの削減及び設計の自由度が確保される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による自動車のキャニスタ配置構造の実施の形態を図を参照して説明する。
【0021】
施の形態)
本発明による自動車のキャニスタ配置構造の施の形態を図1乃至図4によって説明する。
【0022】
図1は車体後部の概略を示す平面図、図2は図1のI−I線断面図、図3は図1のII−II線断面図であり、図中矢印Fは車体前方方向を示している。
【0023】
フロアパネル1の下面両側に各々車体前後方向に沿って上方が開放した断面略コ字状乃至ハット状に形成された左右のリヤサイドフレーム2が延接され、左右のリヤサイドフレーム2間に車幅方向に沿って上方が開放された断面略コ字状乃至ハット状のクロスメンバ3が架設されている。
【0024】
クロスメンバ3から前方に離間して、左右のリヤサイドフレーム2間にフロアパネル1の下面に沿って燃料タンク4が配置され、クロスメンバ3と燃料タンク4との間にサブフレーム10が配設されている。
【0025】
サブフレーム10は、燃料タンク4の後縁に沿って車幅方向に延在して両端が各々緩衝部材、例えばラバーブッシュ11を介して左右のリヤサイドフレーム2の下面に取付支持された前部フレーム部材12と、前端が前部フレーム部材12の端部近傍に結合されてリヤサイドフレーム2に沿って延在すると共に後端が側方に湾曲して各々ラバーブッシュ11を介してクロスメンバ3の端部近傍で左右のリヤサイドフレーム2の下面に取付支持された一対の側部フレーム部材13と、各側部フレーム部材13の後端近傍間にクロスメンバ3に沿って架設された後部フレーム部材14とによって形成され、平面視略井桁構造部を構成している。
【0026】
前部フレーム部材12は、図3に示すように車幅方向中央部において上方に湾曲し、この前部フレーム部材12の車幅方向中央部下面に両端が上方に湾曲するデフメンバ15がラバーブッシュ15aを介して架設されている。
【0027】
更に、燃料タンク4の下方において前後方向に沿って配置されたプロペラシャフト20の後端に連結されたデファレンシャル21の前部がデフメンバ15に載置されてボルト及びナット22によって固定され、かつデファレンシャル21の後端がブッシュ23及びロックナット24によって後部サブフレーム14の中央部に固定され、ディファレンシャル21がサブフレーム10を介して左右のサイドフレーム2にラバーブッシュ11を介して支持され静粛性が確保される。また、前部フレーム部材12と後部フレーム部材14との間が極めて大きな剛性を有するディファレンシャル21によって一体的に結合されてサブフレーム10の剛性強度が向上する。なお、符号25は、デファレンシャル21からの駆動力を後輪(図示せず)に伝達するアクスルシャフトであり、更にサブフレーム10には各種のコントロールリンク等のサスペンション構成部材が取付支持されている。
【0028】
サブフレーム10の前部フレーム部材12と、左右の側部フレーム部材13と、後部フレーム部材14に囲まれ、かつディファレンシャル21の上方でフロアパネル1とディファレンシャル21とから離れて車幅方向の略中央にキャニスタ30が配置されている。このキャニスタ30はブラケット31を介して前部フレーム部材12及び後部フレーム部材14の車幅方向の略中央部間に掛け渡されてボルト32によって取付支持されている。なお、図1及び図2において符号33はキャニスタ30から燃料タンク4にバルブ(図示せず)を介在して連通するエバポライン、34はキャニスタ30からチェックバルブ(図示せず)を介在してエンジンの吸気系に連通するパージラインである。
【0029】
このように構成された本実施の形態によると、左右のリヤサイドフレーム2の下面間にラバーブッシュ11等を介して取付支持された略井桁構造部を構成するサブフレーム10の前部フレーム部材12と、左右の側部フレーム部材13と、後部フレーム部材14とによって囲まれ、かつリヤサイドフレーム2から比較的離れた略中央部にキャニスタ30が配置されることから、側面衝突等によって車体側方から所定以上の衝撃荷重が作用した際にキャニスタ30はサブフレーム10によって保護される。また、キャニスタ30がフロアパネル1と分離して前部フレーム部材12と後部フレーム部材14に架設支持されることから、フロアパネル1やサブフレーム10の変形によりフロアパネル1とサブフレーム10が相対的に変移する場合にもキャニスタ30がフロアパネル1に影響されることなくサブフレーム10と共に移動し、キャニスタ30が前部フレーム部材12、側部フレーム部材13、後部フレーム部材14の各部材との当接が回避されて、キャニスタ30の潰れや破損が未然に防止される。
【0030】
また、前面或いは後面衝突等によって車体前方或いは後方から所定以上の衝撃荷重が作用した際においても、キャニスタ30はサブフレーム10によって保護されると共に、キャニスタ30がフロアパネル1と分離して前部フレーム部材12と後部フレーム部材14に架設支持されることから、フロアパネル1に対してサブフレーム10が相対的に変移する場合にもフロアパネル1に影響されることなくキャニスタ30がサブフレーム10と共に移動し、キャニスタ30が前部フレーム部材12、側部フレーム部材13、後部フレーム部材14の各部材に当接することが回避されて、キャニスタ30の破損が未然に防止される。更に、剛性を有するディファレンシャル21の上方にキャニスタ30が配設されることによって、衝撃荷重に対してキャニスタ30が更に保護される。
【0031】
また、キャニスタ30が、ディファレンシャル21の上方において、フロアパネル1とサブフレーム12に囲まれた空間部内に収容されて配設されることから、キャニスタ30から燃料をパージさせることが必要な走行時のディファレンシャル21からの放熱によってキャニスタ30が加熱されてキャニスタ30内の吸着剤の温度が高められて吸着剤からの燃料の離脱が促進される。一方、停車時においては、ディファレンシャル21からの発熱はなく、キャニスタ30内の吸着剤の温度は周囲の温度まで低下する。この結果、吸着剤に蒸発燃料を吸着させることが必要な停車時に有効的に蒸発燃料を吸着することができる。
【0032】
このディファレンシャル21によるキャニスタ30の加熱は過度に高温になることがなく、キャニスタ30のカバーを耐熱性の材料を必要とすることなく製造コストが抑制できると共に、設計の自由度が確保できる。更に、キャニスタ30がサブフレーム10に外周が囲まれ、下方にディファレンシャル21が配設されることから、走行に伴い飛散する小石等から保護される結果、キャニスタ30を補強する等の保護対策が不要になり、更に製造コストの削減及び設計の自由度が確保される。
【0033】
また、キャニスタ30をサブフレーム10に取り付けるブラケットを、図4に示すようにキャニスタ30の両側部に沿って前後方向に連続して前部サブフレーム12と後部サブフレーム14との間に嵌合する長さを有する閉断面形状のブラケット本体35aと、ブラケット本体35aの各端部に前部フレーム部材12及び後部フレーム部材14の上面にボルト結合するためのフランジ部35bを設けられたブラケット35によって構成することも可能であり、この場合前部フレーム部材12と後部フレーム部材14とを剛性が確保された閉断面形状のブラケット35によって連結することによってサブフレーム10の剛性強度が更に向上する。
【0034】
第1参考例
動車のキャニスタ配置構造の第1参考例を図5乃至図7によって説明する。なお、上記図1乃至図3と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
【0035】
図5は車体後部の概略を示す平面図、図6は図5のIII−III線断面図、図7はキャニスタの概要を示す斜視図である。
【0036】
フロアパネル1の下面両側に配設される左右のリヤサイドフレーム2間に架設されたクロスメンバ3の前方に、このクロスメンバ3から離間して左右のリヤサイドフレーム2間に上方が開放された断面略コ字状乃至ハット状のクロスメンバ6が架設されている。
【0037】
クロスメンバ3及び6と、左右の側部サイドフレーム2とに囲まれ、かつディファレンシャル21の上方でフロアパネル1及びディファレンシャル21とから離れ、かつ車幅方向の略中央にキャニスタ30が配置されている。
【0038】
このキャニスタ30には、図7に示すように、キャニスタ30の両側に沿って前後方向に連続してクロスメンバ2と6との間に嵌合する長さを有する閉断面形状、例えば断面略矩形のブラケット本体40a及びブラケット本体40aの各端部の下部にクロスメンバ2及び6の下面にボルト42によって結合されるフランジ部40bが形成されたブラケット40を有し、ブラケット本体40aをクロスメンバ2と6との間に嵌合してフランジ部40bをクロスメンバ2及び6の下面にボルト結合することによってキャニスタ30は取り付けられる。
【0039】
このように構成された第1参考例によると、左右のリヤサイドフレーム2と、この左右のリヤサイドフレーム2間に架設されたクロスメンバ2と6とによって囲まれ、かつこれら左右のリヤサイドフレーム2及びクロスメンバ3と6から離れた略中央部にキャニスタ30が配置されることから、側面衝突等によって車体側方から所定以上の衝撃荷重が作用した際にキャニスタ30はリヤサイドフレーム2及びクロスメンバ3と6によって保護される。また、キャニスタ30がフロアパネル1と分離してクロスメンバ3と6に架設支持されることから、フロアパネル1、リヤサイドフレーム2、或いはクロスメンバ3、フロアパネル1の変形に影響されることなくクロスメンバ3と6と共にキャニスタ30が移動し、キャニスタ30がクロスメンバ3及び6やリヤサイドフレーム2との当接が回避されて、キャニスタ30の破損が未然に防止される。
【0040】
また、前面或いは後面衝突等によって車体前方或いは後方から所定以上の衝撃荷重が作用した際においても、キャニスタ30はクロスメンバ3及び6と共に移動して、クロスメンバ3及び6との当接が回避されて、キャニスタ30の破損が未然に防止される。
【0041】
またキャニスタ30が、ディファレンシャル21の上方配置されることから、走行時のディファレンシャル21からの放熱によってキャニスタ30が加熱されて吸着剤の温度が上昇して吸着剤からの燃料の離脱が促進される。
【0042】
第2参考例
動車のキャニスタ配置構造の第2参考例を図8によって説明する。なお、上記図1乃至図3と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
【0043】
フロアパネル1の下面に配設される左右のリヤサイドフレーム(図示せず)間に架設されたクロスメンバ3の前方に、このクロスメンバ3から離間して車幅方向中央近傍にキャニスタ30の上面をフロアパネル1の下面に当接して配置すると共に、クロスメンバ3の下面とキャニスタ30の前方位置のフロアパネル1の下面との間にボルト43によって固定されてクロスメンバ3とフロアパネル1との間に張設された帯状のバンド44によってフロアパネル1に圧接するようにキャニスタ30が取付支持されている。
【0044】
このように構成された第2参考例によると、左右のリヤサイドフレームと、クロスメンバ3とによって囲まれ、かつこれら左右のサイドフレーム2及びクロスメンバ3から離れてキャニスタ30が配置されることから、側面衝突等によって車体側方から所定以上の衝撃荷重が作用した際にキャニスタ30はサイドフレーム2及びクロスメンバ3によって保護される。また、キャニスタ30はフロアパネル1やクロスメンバ3の変形に伴ってバンド45が撓み、キャニスタ30の移動が許容されてキャニスタ30に過度の応力が作用することなくキャニスタ30の潰れ等の破損が未然に防止される。
【0045】
また、前面或いは後面衝突等によって車体前方或いは後方から所定以上の衝撃荷重が作用した際においても、キャニスタ30はフロアパネル1やクロスメンバ3の変形に伴ってバンド45が撓み、キャニスタ30の移動が許容されてキャニスタ30に過度の応力が作用することなくキャニスタ30の破損が未然に防止される。
【0046】
またキャニスタ30をディファレンシャルの上方に配置することによって、走行時にディファレンシャルからの放熱によってキャニスタ30が加熱されてキャニスタ30内の吸着剤の温度が上昇して吸着剤からの燃料の離脱が促進されることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明した本発明によると、キャニスタはリヤサイドフレームに緩衝部材を介して取付支持されたサブフレームによって構成された略井桁構造部の内部で、フロアパネル及びリヤサイドパネルから独立して該略井桁構造部材に取り付けられることから、側面衝突や後面衝突等の衝撃から的確に保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車のキャニスタ配置構造の実施の形態の概略を示す平面図である。
【図2】同じく、図1のI−I線断面図である。
【図3】同じく、図1のII−II線断面図である。
【図4】同じく、他のキャニスタの概要を示す斜視図である。
【図5】自動車のキャニスタ配置構造の第1参考例の概略を示す平面図である。
【図6】同じく、図5のIII−III線断面図である。
【図7】同じく、キャニスタの概要を示す斜視図である。
【図8】自動車のキャニスタ配置構造の第2参考例の概略を示す図2に相当する断面図である。
【図9】同じく、キャニスタの支持構造を示す図である。
【図10】蒸発燃料装置の概要を示す図である。
【図11】従来のキャニスタの配置構造の概要を示す説明図である。
【図12】従来のキャニスタの配置構造の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル
2 リヤサイドフレーム
3 クロスメンバ
4 燃料タンク
6 クロスメンバ
10 サブフレーム
12 前部サブフレーム
13 側部サブフレーム
14 後部サブフレーム
21 デファレンシャル
25 アクスルシャフト
30 キャニスタ
31 ブラケット
35 ブラケット
40 ブラケット
44 バンド

Claims (2)

  1. フロアパネルの両側に各々車体前後方向に沿って延在する左右のリヤサイドフレームの下面に緩衝部材を介して取付支持されると共に、両サイドフレーム間に架設されたサブフレームと、
    燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着剤に吸着して捕集し、かつ吸着した燃料を上記吸着剤から離脱させてエンジンに供給するキャニスタとを備え、
    上記サブフレームは、前後方向に離間して車幅方向に延在する前部フレーム部材及び後部フレーム部材と、車体前後方向に延在して上記前部フレーム部材と後部フレーム部材の各両端近傍を各々連結する左右の側部フレーム部材とによって形成された略井桁構造部を有し、
    上記略井桁構造部には、上記前部フレーム部材と後部フレーム部材の車幅方向の略中央部間を連結したブラケットが設けられ、
    上記キャニスタは、上記略井桁構造部の内側で、フロアパネル及びリヤサイドフレームから独立して上記ブラケットに取付支持されたことを特徴とする自動車のキャニスタ配置構造。
  2. 上記キャニスタは、ディファレンシャルの上方に配置されたことを特徴とする請求項に記載の自動車のキャニスタ配置構造。
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