JP4858270B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置と通信するプリンタに関する。
情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ)に接続され、その情報処理装置と通信するプリンタが知られている。例えば、情報処理装置が印刷対象のデータをプリンタによって印刷可能なビットマップデータに変換し、そのビットマップデータとジョブ作成コマンド(印刷指示コマンド)をプリンタに送信する。これにより、プリンタがジョブを実行する。ここでいうジョブとは、情報処理装置から送信される1回のジョブ作成コマンドを単位として実行されるものであり、その印刷コマンドとともに送られてくるプリントデータを受信して印刷する処理を意味する。
プリンタのジョブに関する情報を情報処理装置に送信することができるプリンタが存在する。例えば、下記の特許文献1に開示されているプリンタは、情報処理装置からの状況監視ページの要求を受信した場合に、HTMLデータを送信する。このHTMLデータには、ジョブのステータス情報やそのジョブに含まれる印刷ページのステータス情報が含まれている。このために、情報処理装置は、ウェブブラウザを利用してジョブや印刷ページのステータス情報を表示することができる。ユーザは、ウェブブラウザの状況監視ページを見ることによって、自身が印刷指示したジョブや印刷ページのステータス情報を知ることができる。
特開平2003−280867号公報
上記の特許文献1の技術では、情報処理装置とプリンタとの間でHTTPを利用してジョブに関する情報が通信される。ユーザは、ウェブブラウザの表示を見ることによって、ジョブの単位のみならず、そのジョブに含まれる印刷ページの単位で、印刷を指示したジョブに関する情報を得ることができる。しかしながら、この手法が最善のものであるとは限らない。本発明は、別の手法を利用してジョブに関する情報をユーザに提供することができる技術を提供することを目的とする。
ジョブの単位のみならずそのジョブに含まれる細かい単位(例えば印刷ページ)の情報をユーザに提供することは有益なことである。本発明者は、この情報が階層構造によって表現されるべきものであることに着目した。即ち、ジョブという上位階層の単位が存在し、その下位階層として、例えば印刷ページという単位が存在することに着目した。一方において、情報処理装置に搭載される一般的なOSは、様々なデータを階層構造によって管理している。即ち、ディレクトリ(フォルダ)という上位階層の単位が存在し、その下位階層としてファイルという単位が存在する。情報処理装置は、ディレクトリアドレスとそれを上位アドレスとするファイルアドレスとがわかっている場合、ディレクトリオブジェクトとファイルオブジェクトとを階層的に表示することができる。本発明者は、ジョブとそれに含まれる細かい単位を、ディレクトリとファイルという関係で情報処理装置に表示させることが可能であることを見出した。この場合、広く知られているディレクトリとファイルという階層構造によってジョブに関する情報が表示されることになる。これにより、ジョブとそれに含まれる細かい単位との関係をユーザが容易に理解することができるようになることが期待される。
本発明者は、ディレクトリとファイルという関係でジョブに関する情報を情報処理装置に表示させるために、ファイル共有プロトコルを利用すればよいことを見出した。情報処理装置に搭載される一般的なOSは、ファイル共有プロトコルを利用して通信処理を実行することが可能である。例えば、Microsoft社製のWindows(登録商標)は、WebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)プロトコルをサポートしている。情報処理装置は、ファイル共有プロトコルを用いて送られてくるディレクトリアドレスやファイルアドレスを受信すると、ディレクトリやファイルが存在することを知ることができ、ディレクトリオブジェクトやファイルオブジェクトを表示することができる。本発明者は、プリンタと情報処理装置の間でファイル共有プロトコルを用いて通信させれば、ディレクトリとファイルという関係でジョブに関する情報を情報処理装置に表示させることが可能であることを見出した。本発明は、これらの知見に鑑みてなされたものであり、以下の構成を有する。
本明細書によって開示される一つの技術は、情報処理装置と通信するプリンタである。このプリンタは、受信装置とジョブディレクトリ作成装置と記憶装置とアドレス送信装置とを備える。受信装置は、プリントデータを含むジョブ作成コマンドを受信する。「プリントデータ」は、1回のジョブ作成コマンド(印刷指示コマンド)によって印刷が指示されるデータを意味している。「プリントデータ」は、テキストデータであってもよいし、イメージデータであってもよい。また、「プリントデータ」は、ビットマップ形式に変換された後のデータであってもよいし、ポストスクリプト形式等のビットマップ変換前のデータであってもよい。後者の場合、ビットマップ変換前のデータをビットマップデータに変換するプリンタドライバがプリンタに搭載される。
受信装置によってジョブ作成コマンドが受信されると、ジョブディレクトリ作成装置は、まず、ジョブディレクトリアドレスを作成する。ジョブディレクトリアドレスは、記憶装置に記憶される。ジョブディレクトリアドレスは、1回のジョブ作成コマンドに対応する。例えば、複数のジョブ作成コマンドが同時的にプリンタによって受信された場合、複数のジョブディレクトリアドレスが同時的に作成される。この場合、各ジョブディレクトリアドレスは、異なるアドレスを有する。アドレス送信装置は、ファイル共有プロトコルを用いて、ジョブディレクトリアドレスを情報処理装置に送信することができる。これにより、情報処理装置は、ディレクトリ(ジョブディレクトリ)が存在することを知ることができ、ジョブディレクトリアドレスを用いて、プリンタで実行されるジョブを表わすディレクトリオブジェクトを表示することができる。
例えば、受信装置によってジョブ作成コマンドとともに受信されたプリントデータが、複数の所定単位の小プリントデータによって構成されている場合がある。この場合、ジョブディレクトリ作成装置は、プリントデータを構成する複数の所定単位の小プリントデータのそれぞれについて、前記ジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを作成する。ファイルアドレスは、それぞれの小プリントデータに対応する。例えば、1つのジョブディレクトリアドレスに対して複数の小プリントデータが存在する場合、それぞれの小プリントデータは、異なるアドレスを有する。ファイルアドレスは、記憶装置に記憶される。
上記の「所定単位」は、プリントデータの一部を構成する単位を意味する。「所定単位」は、プリントデータの一部を構成する単位であればよく、特に限定されない。例えば、印刷ページを所定単位として、プリントデータを小プリントデータに分けることができる。この場合、3ページにわたるプリントデータであれば、そのプリントデータは3つの小プリントデータで構成される。また、印刷ページを所定単位とした場合、1ページ未満で構成されるプリントデータは、1つの小プリントデータによって構成される。
なお、小プリントデータは、プリントデータがプリンタに送信される前に情報処理装置側で作成してもよいし、プリンタドライバがプリンタに搭載されていれば、プリンタにおいて作成してもよい。
アドレス送信装置は、ファイル共有プロトコルを用いて、このファイルアドレスを情報処理装置に送信することができる。ファイルアドレスは、ジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとしている。このために、情報処理装置は、ジョブディレクトリの下位ファイル(小プリントデータ)が存在することを知ることができる。この結果、情報処理装置は、プリンタで実行するジョブに対応するジョブディレクトリと、そのジョブに含まれる細かい単位に対応するファイルオブジェクトとを階層的に(ツリー構造によって)表示することができる。ユーザは、ジョブとそのジョブに含まれる細かい単位(例えば印刷ページ)との関係を容易に知ることができる。
なお、「アドレスを送信する」という用語は、最も広義に解釈されるべきものである。例えば、ジョブディレクトリアドレスを構成する文字列が「aaa」であり、ファイルアドレスを構成する全ての文字列が「aaa/bbb/ccc」である場合、「アドレスを送信する」という用語は、「aaa/bbb/ccc」を送信することのみを意味するのではなく、ジョブディレクトリアドレスよりも下位のアドレスである「bbb/ccc」や「ccc」を送信することも含む概念である。即ち、「アドレスを送信する」という用語は、絶対的なアドレスを送信することのみならず、上位アドレスに対する下位アドレス等の、相対的なアドレスを送信することも含む概念である。
上述したように、情報処理装置は、アドレス送信装置によって送信されたジョブディレクトリアドレスやファイルアドレスとから、ジョブディレクトリオブジェクトやファイルオブジェクトを表示することができる。ユーザは、これらのオブジェクトに対して様々な操作を実行することができる。例えば、削除、コピー、移動、クリック等の操作を実行することができる。情報処理装置は、オブジェクトに対して実行された操作に対応するコマンド(ファイル共有プロトコルの通信コマンド)をプリンタに送信する。プリンタは、情報処理装置からファイル共有プロトコルを用いて送信されたコマンドと、そのコマンドの実行を指定するアドレスとを受信するコマンド受信装置をさらに備えていてもよい。この場合、プリンタは、情報処理装置からのコマンドに応じた処理を実行してもよい。コマンドの種類とそれに応じた処理の内容を以下に例示する。
上記のプリンタの記憶装置は、所定のディレクトリアドレスを記憶していてもよい。「所定のディレクトリアドレス」は、記憶装置に予め記憶されていてもよいし、プリンタが起動される毎に、あるいは、プリンタが情報処理装置に接続される毎に、プリンタがその都度作成して記憶装置に記憶させてもよい。ジョブディレクトリ作成装置は、記憶装置に記憶されている前記所定のディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを作成してもよい。アドレス送信装置は、記憶装置に記憶されている前記所定のディレクトリアドレスをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であってもよい。これにより、情報処理装置は、上記の所定のディレクトリアドレスに対応するディレクトリオブジェクト(以下では「上位ディレクトリオブジェクト」と呼ぶ)を表示することができる。
また、アドレス送信装置は、プロパティ取得コマンドと前記所定のディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信された前記所定のディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを情報処理装置に送信してもよい。これにより、情報処理装置は、上位ディレクトリオブジェクトの下位階層としてジョブディレクトリオブジェクトを表示することができる。さらに、アドレス送信装置は、プロパティ取得コマンドとジョブディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信されたジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを情報処理装置に送信してもよい。これにより、情報処理装置は、ジョブディレクトリオブジェクトの下位階層としてファイルオブジェクトを表示することができる。
なお、アドレス送信装置は、プロパティ取得コマンドが受信された場合に、アドレスデータの他に、ジョブの送信日時や送信元の情報、プリントデータの種類や作成者等の情報を情報処理装置に送信してもよい。
広く知られているOSは、マウス等の操作装置の操作によってディレクトリオブジェクトに対してクリック(又はダブルクリック)が実行されると、プロパティ取得コマンドを送信する。この例の場合、上記の上位ディレクトリオブジェクトに対してクリック(又はダブルクリック)が実行されると、情報処理装置は、ファイル共有プロトコルを用いて、プロパティ取得コマンドと上位ディレクトリオブジェクトに対応するディレクトリアドレス(即ち上記の所定のディレクトリアドレス)をプリンタに送信する。この場合、プリンタは、受信された所定のディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを情報処理装置に送信する(複数存在する場合は全部を送信してもよい)。情報処理装置にジョブディレクトリアドレスが送信されると、情報処理装置は、上位ディレクトリオブジェクトに対応するディレクトリの下位階層に属しているジョブを知ることができ、ジョブディレクトリオブジェクトを表示することができる。ユーザは、上位ディレクトリオブジェクトの下位階層に属しているジョブを容易に把握ことができる。
また、例えば、ジョブディレクトリオブジェクトに対してクリック(又はダブルクリック)が実行されると、情報処理装置は、ファイル共有プロトコルを用いて、プロパティ取得コマンドと上記のジョブディレクトリオブジェクトに対応するジョブディレクトリアドレスをプリンタに送信する。この場合、プリンタは、受信されたジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを情報処理装置に送信する(複数存在する場合は全部を送信してもよい)。情報処理装置にファイルアドレスが送信されると、情報処理装置は、ジョブディレクトリオブジェクトに対応するディレクトリの下位階層に属しているファイル(即ちジョブに含まれるプリントデータの細かい単位)を知ることができ、ファイルオブジェクトを表示することができる。ユーザは、ジョブディレクトリオブジェクトの下位階層に属しているファイルを容易に把握することができる。
上述したように、ジョブディレクトリ作成装置は、プリントデータを含むジョブ作成コマンドが受信された場合、ジョブディレクトリアドレスを作成する。これに加えて、ジョブディレクトリ作成装置は、プリントデータを構成する複数の所定単位の小プリントデータのそれぞれについて、当該小プリントデータと、前記ジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスとが対応づけられたファイルを作成してもよい。この場合、記憶装置は、ジョブディレクトリ作成装置によって作成された複数のファイルを記憶してもよい。なお、「ファイルアドレスと小プリントデータとが対応づけられている」ということは、そのファイルアドレスの上位アドレスであるジョブディレクトリアドレスと小プリントデータ(プリントデータ)とが対応づけられていることに等しい。
この構成によると、ファイルアドレスと小プリントデータとが対応づけられた状態で記憶装置に記憶される。これにより、プリンタは、情報処理装置からのコマンドに応じて、小プリントデータに対する様々な処理を実行することができるようになる。この具体的な例は、以下に記載する。
上述したように、「所定単位」は、プリントデータの一部を構成する単位であればよく、特に限定されない。例えば、印刷ページを所定単位として、プリントデータを小プリントデータに分けることができる。この場合、3ページにわたるプリントデータであれば、そのプリントデータは3つの小プリントデータで構成されるので、3つのファイルが作成される。また、印刷ページを所定単位とした場合、1ページ未満で構成されるプリントデータは、1つの小プリントデータによって構成される。この場合、複数のファイルが作成されなくてもよい。
プリンタは、(1)削除コマンドとジョブディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信されたジョブディレクトリアドレスと、受信されたジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスのファイルとを記憶装置から削除し、(2)削除コマンドとファイルアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信されたファイルアドレスのファイルを記憶装置から削除する第1記憶制御装置をさらに備えていてもよい。
例えば、プリンタにジョブ作成コマンドを送信した後に、そのジョブ作成コマンドに従って実行されるジョブをキャンセルしたい場合や、ジョブに含まれる複数の小プリントデータのうちの一部の印刷をキャンセルしたい場合がある。この場合、ユーザは、情報処理装置においてジョブディレクトリオブジェクトやファイルオブジェクトを削除する操作を実行することができる。これにより、削除コマンドと削除コマンドを実行するアドレスのデータが情報処理装置からプリンタに送信される。
上述の第1記憶制御装置は、情報処理装置からの削除コマンドが受信された場合に、その削除コマンドとともに受信されたアドレスデータがジョブディレクトリアドレスである場合には、そのアドレスデータと、そのジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイル(ファイルアドレスと小プリントデータ)を記憶装置から削除する。また、削除コマンドとともに受信されたアドレスデータがファイルアドレスである場合には、そのアドレスデータと小プリントデータとを記憶装置から削除する。このとき、そのファイルが属しているジョブディレクトリや、同じジョブディレクトリに属しているその他のファイルは削除されない。
この構成によると、情報処理装置で表示されているオブジェクトを削除操作することによって、プリンタに指示されたジョブやプリントデータをキャンセルすることができる。
プリンタは、コピーコマンドとファイルアドレスとコピー先のジョブディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信されたファイルアドレスに対応づけられている小プリントデータと、受信されたコピー先のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスとが対応づけられたファイルを作成して記憶装置に記憶させる第2記憶制御装置をさらに備えていてもよい。
例えば、プリンタにジョブ作成コマンドを送信した後に、そのジョブ作成コマンドに従って実行されるジョブに含まれる小プリントデータの印刷部数を増やしたい場合がある。この場合、ユーザは、情報処理装置において印刷部数を増やしたい小プリントデータに対応するファイルをコピーする操作を実行することができる。これにより、コピーコマンドと、コピーコマンドを実行するファイルアドレスと、コピー先のジョブディレクトリアドレスとが情報処理装置からプリンタに送信される。
上述の第2記憶制御装置は、情報処理装置からのコピーコマンドが受信された場合に、そのコピーコマンドとともに受信されたファイルアドレスに対応付けられている小プリントデータに対して、コピー先のジョブディレクトリを上位ディレクトリとする新たなファイルアドレスとするファイルをファイル作成装置に作成させ、記憶装置に記憶させる。同じ小プリントデータに対応づけられている複数のファイルが存在することになり、この結果、印刷部数を増やすことができる。
この構成によると、情報処理装置で表示されているオブジェクトをコピー操作することによって、プリントデータの印刷部数を増やすことができる。
プリンタは、第3記憶制御装置と印刷装置とをさらに備えていてもよい。この場合、アドレス送信装置は、記憶装置に記憶されている第1ディレクトリアドレスと第2ディレクトリアドレスとをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であってもよい。ジョブディレクトリ作成装置は、記憶装置に記憶されている第1ディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを作成してもよい。第3記憶制御装置は、コピーコマンドとジョブディレクトリアドレスとコピー先の第2ディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、(1)受信されたコピー先の第2ディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを作成して記憶装置に記憶させ、(2)受信されたジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとして記憶装置に記憶されている複数のファイルのそれぞれについて、当該ファイルの小プリントデータと、前記の(1)で作成されたジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスとが対応づけられたファイルを作成して記憶装置に記憶させてもよい。この場合、印刷装置は、第2ディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスに対応づけられている小プリントデータを印刷してもよい。即ち、印刷装置は、第1ディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスに対応づけられている小プリントデータを印刷しなくてもよい。
第1ディレクトリアドレスと第2ディレクトリアドレスは、記憶装置に予め記憶されていてもよいし、プリンタが起動される毎に、あるいは、プリンタが情報処理装置に接続される毎に、プリンタがその都度作成して記憶装置に記憶させてもよい。プリンタがジョブ作成コマンドを受信すると、まず、ジョブディレクトリ作成装置は、第1ディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを作成する。即ち、第1ディレクトリとジョブディレクトリの階層関係が構築される。
アドレス送信装置は、記憶装置に記憶されている第1ディレクトリアドレスと第2ディレクトリアドレスを、ジョブディレクトリアドレスやファイルアドレスと同様に、ファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信することができる。これにより、情報処理装置は、第1ディレクトリアドレスに対応するディレクトリオブジェクト(以下では「第1ディレクトリオブジェクト」と呼ぶ)と、第2ディレクトリアドレスに対応するディレクトリオブジェクト(以下では「第2ディレクトリオブジェクト」と呼ぶ)とを表示することができる。
印刷装置は、第2ディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスに対応づけられている小プリントデータを印刷し、第1ディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルについては印刷を実行しない。上述したように、ジョブディレクトリ作成装置によって作成されるジョブディレクトリアドレスは、第1ディレクトリアドレスを上位アドレスとしている。このために、そのジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイル(小プリントデータ)も、第1ディレクトリアドレスを上位アドレスとすることになる。この結果、プリンタにジョブ作成コマンドが送信されても、直ちに印刷が実行されない。ユーザは、印刷が実行される前に、ジョブディレクトリオブジェクトやファイルオブジェクトに対して管理操作(キャンセルやコピーや移動等)を加えることができる。ユーザは、印刷を実行させる場合に、第1ディレクトリオブジェクトに属しているジョブディレクトリオブジェクトを第2ディレクトリオブジェクトにコピーすることができる。これにより、第3制御装置は、上述の(1)の処理によって印刷対象のジョブの新しいジョブディレクトリアドレス(第2ディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレス)を作成する。また、その新しいジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイル(小プリントデータ)を作成する。これにより、そのファイルの小プリントデータが印刷装置によって印刷される。なお、上記の「コピー」は、「移動」も含む概念である。「移動」は、データがコピー先にコピーされた後にコピー元から当該データを削除することであり、「コピー」という動作が実行されるからである。
記憶装置は、第3ディレクトリアドレスをさらに記憶することが可能であってもよい。この場合、アドレス送信装置は、記憶装置に記憶されている第3ディレクトリアドレスをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であってもよい。プリンタは、印刷装置が小プリントデータの印刷を終了した場合に、当該小プリントデータと、第3ディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスとが対応づけられたファイルを作成して記憶装置に記憶させる第4記憶制御装置をさらに備えていてもよい。
上述したように、印刷装置は、第2ディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリに属しているファイル(小プリントデータ)を印刷する。上記の構成によると、印刷された小プリントデータと第3ディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスとが対応づけられているファイル(以下では「印刷後ファイル」と呼ぶ)が新たに作成される。第3ディレクトリアドレスは、アドレス送信装置から情報処理装置に送信可能である。このために、情報処理装置は、第3ディレクトリアドレスに対応するディレクトリオブジェクト(以下では「第3ディレクトリオブジェクト」と呼ぶ)を表示することができる。上記の印刷後ファイルは、第3ディレクトリアドレスを上位アドレスとしている。このために、情報処理装置は、第3ディレクトリオブジェクトの下位階層として、上記の印刷後ファイルに対応する印刷後ファイルオブジェクトを表示することができる。すなわち、プリンタの印刷履歴を表示することができる。また、ユーザは、情報処理装置に表示される印刷後ファイルオブジェクトを第2ディレクトリオブジェクト内にコピーしてもよい。この場合、印刷後ファイルの小プリントデータが再び印刷されることになる。
プリントデータを構成する複数の所定単位の小プリントデータにおいて、所定単位は、印刷ページであってもよい。例えば、プリントデータが文書データであれば、プリントデータに含まれている、改ページを表わすコマンドや、ページの先頭が認識されるキュー毎に、プリントデータを小プリントデータに分けることができる。この場合、3ページにわたるプリントデータは、3つの小プリントデータで構成されることになる。なお、上記の所定単位は、印刷ページ以外の単位でもよい。例えば、複数ページを所定単位としてもよい。
上記のファイル共有プロトコルは、WebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)プロトコルであってもよい。また、別のファイル共有プロトコルであってもよい。
本明細書では、情報処理装置と通信するプリンタに搭載されるコンピュータによって実行されるプログラムも開示する。このプログラムは、プリントデータを含むジョブ作成コマンドが受信された場合に、ジョブディレクトリアドレスを作成して記憶し、プリントデータを構成する複数の所定単位の小プリントデータのそれぞれについて前記ジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを作成して記憶するジョブディレクトリ作成処理と、ジョブディレクトリアドレスとファイルアドレスとをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信するアドレス送信処理とを上述したコンピュータに実行させる。
情報処理装置は、上述の一連の処理によってプリンタから送信されるジョブディレクトリアドレスとファイルアドレス等のアドレスデータを用いて、ジョブディレクトリオブジェクトとファイルオブジェクトを表示することができる。上記のコンピュータプログラムを利用すると、ディレクトリとファイルという階層構造を利用してジョブに関する情報を情報処理装置に表示させることができる。
下記に詳細に説明する実施例の主要な特徴の一部を最初に列記する。
(特徴1) ジョブ作成コマンドが受信された場合に、ジョブディレクトリアドレスを作成し、ジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするドキュメントディレクトリアドレスを作成し、ドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを作成する。
(特徴2) プリンタは、
プリントデータを含むジョブ作成コマンドを受信する受信装置と、
受信装置によって受信されたジョブのジョブディレクトリアドレスと当該ジョブに含まれるプリントデータとが対応づけられているジョブディレクトリを作成するジョブディレクトリ作成装置と、
ジョブディレクトリ作成装置によって作成されたジョブディレクトリを記憶する記憶装置と、
記憶装置に記憶されているジョブディレクトリアドレスをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であるアドレス送信装置を備える。
(特徴3)プリンタは、削除コマンドとジョブディレクトリアドレスを受信した場合に、受信されたジョブディレクトリアドレスを有するジョブディレクトリを記憶装置から削除する。
(特徴4)プリンタは、コピーコマンドとジョブディレクトリアドレスとコピー先のディレクトリアドレスとを受信した場合に、(1)受信されたコピー先のディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを作成し、(2)受信されたジョブディレクトリアドレスに対応づけられているプリントデータと、上記の(1)において作成されたジョブディレクトリアドレスとが対応づけられているジョブディレクトリを作成して記憶装置に記憶させる。
図面を参照して実施例を説明する。以下の説明では、印刷するために情報処理装置からプリンタへ送信される文書データやイメージデータを「プリントデータ」と呼び、情報処理装置からプリンタへ1回の印刷指示として送信されるジョブ作成コマンドに従ってプリントデータを印刷する処理のことを「ジョブ」と呼ぶ。また、以下の説明では、ジョブディレクトリアドレスとドキュメントディレクトリアドレスとファイルアドレスのことを、「アドレスデータ」と総称することがある。
図1は、本実施例の情報処理装置(PC)2とプリンタ4の概要構成を示す。情報処理装置2とプリンタ4は、LANネットワーク6に通信可能に接続されている。図示しないが、このLANネットワーク6には複数の情報処理装置やプリンタ等の機器が接続されている。情報処理装置2とプリンタ4は、WebDAVプロトコルを用いて通信可能である。情報処理装置2の制御装置8は、プリンタドライバプログラムを備えている。このため、本実施例では、プリンタドライバプログラムがジョブ作成コマンドとプリントデータを作成してプリンタ4に送信した後に、WebDAVプロトコルを用いてジョブ管理コマンドとアドレスデータを通信する構成をとることができる。本実施例では、情報処理装置2とプリンタ4は、LANネットワーク(LAN回線)6に接続されているが、USBケーブル等によってネットワークを介さずに接続されていてもよい。
(情報処理装置の構成)
情報処理装置2は、制御装置8と、データ記憶領域16と、LANインターフェース18と、表示装置20と、操作装置22を備えている。制御装置8はCPU10,ROM12,RAM14で構成されている。ROM12,RAM14には、例えば、OSプログラム、文書作成プログラム、プリンタドライバプログラム、通信用プロトコル等の、種々のプログラムが記憶されている。情報処理装置2は、CPU10がそれらのプログラムを実行することで動作する。また、情報処理装置2は、LANインターフェース18を介してプリンタ4と通信可能である。
データ記憶領域16には、文書データやイメージデータ等のデータが記憶されている。表示装置20は、データ記憶領域16に記憶されているデータや、制御装置8が実行するプログラムのユーザインターフェース画面等の、様々な情報を表示することができる。操作装置22は、マウスとキーボードを備えている。ユーザは、操作装置22を操作することで、印刷指示等の情報を制御装置8に入力することができる。
本実施例では、情報処理装置2が記憶するプリンタドライバプログラムによって作成されるインターフェース画面で印刷が指示される。印刷が指示されると、制御装置8は、印刷が指示されたデータのプリントデータ(ビットマップデータ)を作成し、ジョブ作成コマンドを送信する。プリントデータを作成する処理とジョブ作成コマンドを送信する処理については、後で詳しく説明する。
(プリンタの構成)
プリンタ4は、制御装置30と、LANインターフェース24と、記憶装置26と、印刷装置38と、表示装置40と、操作装置42を備えている。制御装置30はCPU32,ROM34,RAM36で構成されている。ROM34,RAM36には、通信プログラム、印刷プログラム等の、種々のプログラムが記憶されている。プリンタ4は、CPU32がそれらのプログラムを実行することで動作する。また、プリンタ4は、LANインターフェース24を介して情報処理装置2と通信可能である。情報処理装置2からジョブ作成コマンドが送信されたときにプリンタ4の制御装置30が実行する処理の内容は、後述するフローチャートで説明する。
表示装置40は、記憶装置26が記憶するデータや、制御装置30が実行するプログラムのユーザインターフェース画面等の、様々な情報を表示することができる。操作装置42は、操作ボタン等を備えている。ユーザは、操作装置42を操作することで、印刷指示等の情報をプリンタ4に入力することができる。
(ディレクトリとファイルの階層構造)
記憶装置26には、ディレクトリアドレス27と、情報処理装置2から受信したデータにもとづいて制御装置30が作成したファイル28が記憶される。ディレクトリアドレス27は、ファイルアドレスの上位アドレスとなるアドレスデータである。ディレクトリアドレス27には、上位ディレクトリアドレスと、ジョブディレクトリアドレスと、ドキュメントディレクトリアドレスが存在する。ジョブディレクトリアドレスは、上位ディレクトリアドレスを上位アドレスとしており、ドキュメントディレクトリアドレスは、ジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとしている。すなわち、ディレクトリアドレス同士が、階層的な構造を有する関係にある。
ファイル28は、ファイルアドレスと、情報処理装置2から受信したプリントデータとが対応づけられたものである。ファイルアドレスは、ディレクトリアドレス27を上位アドレスとしている。すなわち、ディレクトリアドレス27とファイルアドレスは、階層的な構造を有する関係にある。
図2は、記憶装置26に記憶されるディレクトリアドレス27とファイル28の階層的構造を表わす一例を示す。プリンタ4の記憶装置26に記憶されている上位ディレクトリアドレスとして、tempディレクトリ78、activeディレクトリ50、及びhistoryディレクトリ70が存在する。これらのディレクトリアドレスがディレクトリアドレス27の最も上位階層の単位であり、その下位階層の単位として、ジョブディレクトリが存在する。ジョブディレクトリは、ジョブ作成コマンドを受信する毎に作成される。ジョブディレクトリアドレスは、tempディレクトリ78、activeディレクトリ50、historyディレクトリ70のいずれかのアドレスを上位アドレスに指定している。
ジョブディレクトリの下位階層の単位として、ドキュメントディレクトリが存在する。ドキュメントディレクトリは、複数ページ毎に構成される単位である。例えば、1つのドキュメントディレクトリは、5ページ分のプリンタデータによって構成される。1つのジョブディレクトリに複数のドキュメントディレクトリが含まれていてもよい。ドキュメントディレクトリアドレスは、いずれかのジョブディレクトリアドレスを上位アドレスに指定している。
ドキュメントディレクトリの下位階層の単位として、ファイルが存在する。ファイルは、1つの小プリントデータとファイルアドレスとが対応づけられたものである。例えば、図2のドキュメントディレクトリ56に含まれるファイル58では、小プリントデータ62とファイルアドレス(「page−1」)60とが対応付けられている。なお、本実施例では、1つの小プリントデータが1ページ分のプリントデータに対応する。さらに、本実施例では、小プリントデータ62の内容を記述するサムネイル画像データ64も、ファイル58に含まれている。ファイルアドレスは、いずれかのドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスに指定している。
プリンタ4がジョブ作成コマンドを受信すると、まず、制御装置30(図1参照)は、そのジョブ作成コマンドに従って、tempディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを作成する。プリンタ4は、作成されたジョブディレクトリアドレスを記憶装置26に記憶させる。これにより、ジョブディレクトリが作成されることになる。即ち、tempディレクトリ78とジョブディレクトリの階層関係が構築される。図2では、tempディレクトリ78とジョブデディレクトリ80の階層関係が例示されている。なお、図2では図示省略しているが、プリンタ4は、ジョブディレクトリ80の下位ディレクトリであるドキュメントディレクトリを作成し、そのドキュメントディレクトリの下位ファイルである複数のファイルを作成する。ドキュメントディレクトリとファイルを作成する手法について、次に詳しく説明する。
まず、プリンタ4は、ジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするドキュメントディレクトリアドレスを作成する。上記の例の場合、ジョブデディレクトリ80のジョブディレクトリアドレス「job−4」を上位アドレスとするドキュメントディレクトリアドレスを作成する。プリンタ4は、作成されたドキュメントディレクトリアドレスを記憶装置26に記憶させる。これにより、ドキュメントディレクトリが作成されることになる。上述したように、本実施例では、5ページ分のプリンタデータに対して1つのドキュメントディレクトリが作成される。従って、10ページ分のプリントデータの場合、2つのドキュメントディレクトリアドレスが作成されて記憶装置26に記憶される。この結果、2つのドキュメントディレクトリが作成される。
さらに、プリンタ4は、ドキュメントディレクトリを構成する5ページ分のそれぞれのページについて、ドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを作成する。例えば、1ページ目のプリントデータ(小プリントデータ)については、「page−1」というファイルアドレスを作成する。同様に、例えば、5ページ目のプリントデータ(小プリントデータ)については、「page−5」というファイルアドレスを作成する。プリンタ4は、作成されたファイルアドレスと小プリントデータ(1ページ分のプリントデータ)とを対応づけて記憶装置26に記憶させる。これにより、ファイルが作成される。上述したように、5ページ分のプリンタデータに対して1つのドキュメントディレクトリが作成される。このために、1つのドキュメントディレクトリに対して5つのファイルが作成されることになる。
印刷装置38(図1参照)は、tempディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルについては印刷を実行しない。このために、tempディレクトリ78に格納されているジョブディレクトリ80やその下位ファイルに対して、ユーザは所望の管理(削除、移動、コピー等)を実行することができる。この内容については後で詳しく説明する。
なお、プリンタ4にジョブ作成コマンドが送信された場合に利用される上位ディレクトリアドレス(すなわちtempディレクトリアドレス)は、情報処理装置2のプリンタドライバプログラムによって予め設定されていてもよい。一方において、tempディレクトリアドレスを利用することは、プリンタ4側に設定されていてもよい。
印刷装置38は、activeディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルについて印刷を実行する。図2の例では、ファイル58の小プリントデータ62を印刷する。図2では、activeディレクトリアドレスを上位アドレスとする他のファイル群(例えば、ドキュメントディレクトリ54の下位ファイルやドキュメントディレクトリ66の下位ファイル)を図示省略しているが、それらのファイルも順に印刷される。ユーザは、tempディレクトリ80に含まれるジョブディレクトリ80について印刷を実行したい場合には、そのジョブディレクトリ80をactiveディレクトリ50に移動又はコピーさせる。これにより、ジョブディレクトリ80の下位ファイル群が順に印刷されることになる。なお、activeディレクトリ50に複数のジョブディレクトリ52,68が格納されている場合、印刷装置38は、先に格納されたジョブディレクトリから順に印刷を実行していく。
プリンタ4は、ジョブディレクトリに含まれる全てのファイルの印刷が終了すると、そのジョブディレクトリをhistoryディレクトリ70に移動させる。例えば、図2の例では、historyディレクトリ70に3つのジョブディレクトリ72,74,76が格納されている。
(情報処理装置に表示されるオブジェクト)
制御装置30が作成したアドレスデータ(上位ディレクトリアドレス、ジョブディレクトリアドレス、ドキュメントディレクトリアドレス、ファイルアドレス)は、WebDAVプロトコルを用いて、情報処理装置2に送信することができる。これにより、情報処理装置2は、各アドレスデータに対応するオブジェクトを、ディレクトリオブジェクトとファイルオブジェクトという関係で表示装置20に表示することができる。図3は、情報処理装置2の表示装置20に表示されるオブジェクト群の一例を示す。なお、図3は、マイクロソフト社製のウィンドウズ(登録商標)に含まれるエクスプローラ(ファイル管理ソフト)に基づくものである。図3の例では、上位ディレクトリ50,70,78に対応するディレクトリオブジェクト50a,70a,78aが表示されている。また、ジョブディレクトリ52,68,72,74,76に対応するディレクトリオブジェクト52a,68a,72a,74a,76aが表示されている。また、ドキュメントディレクトリ54,56,66に対応するディレクトリオブジェクト54a,56a,66aが表示されている。また、ディレクトリオブジェクト56aの内部を意味する表示領域に、ファイル58に対応するファイルオブジェクト58aが表示されている。この表示領域には、他にも4つのファイルオブジェクト(符号省略)が表示されている。ユーザは、情報処理装置2の操作装置22(図1参照)を操作することによって、これらのオブジェクトに対して様々な操作を加えることができる。これにより、情報処理装置2は、操作に対応する通信コマンドをファイル共有プロトコルを用いてプリンタ4に送信する。プリンタ4は、情報処理装置2からの通信コマンドに対応する処理を実行する。これらの処理の内容について、以下に詳しく説明する。
(情報処理装置が実行する処理)
図4は、情報処理装置2の制御装置8の処理概要を表すフローチャートを示す。
ステップS2では、制御装置8に指示データが入力されたか否かが判断される。データは、操作装置22の操作によって入力される。ここでいう指示データとは、ジョブ作成コマンド送信指示やプロパティ取得指示等の、操作装置22の操作によって入力される印刷の実行に関する指示をいう。指示データが入力されると(ステップS2でYES)、ステップS4以降に示すように、どのような指示が入力されたかを判断し、指示に応じた処理を実行する。
ステップS4では、指示データがプリントデータを作成する指示であったか否かが判断される。上述したように、プリントデータ作成指示は、情報処理装置2が記憶するプリンタドライバプログラムによって作成されるインターフェース画面で実行される印刷指示にもとづいて入力される。プリントデータ作成指示があった場合(ステップS4でYES)には、制御装置8はプリントデータ作成処理を実行する(ステップS18)。プリントデータ作成処理では、具体的には、図6に示すサブルーチンを実行する。図6は、プリントデータ作成処理の概要を表わすフローチャートを示す。
ステップS64では、プリントデータが選択される。具体的には、ユーザによって印刷することが指定されたプリントデータが選択される。このステップで選択されるプリントデータは、データ記憶領域16(図1参照)に記憶されているデータである。ステップS66では、選択されたプリントデータを、ビットマップデータに変換する。このとき、プリントデータが所定単位(1ページ)よりも小さいか否かを判断し(ステップS68)、プリントデータが所定単位よりも大きければ(ステップS68でNO)、複数の所定単位の小プリントデータに分割する(ステップS69)。この一方で、プリントデータが所定単位よりも小さければ(ステップS68でYES)、複数の小プリントデータに分割する必要はない。作成されたプリントデータは、データ記憶領域16に記憶される(ステップS70)。
上記のステップS64からステップS70の一連の処理により、図4のステップS18の処理が実行される。
図4のステップS6では、指示データがジョブ作成コマンドをプリンタ4に送信する指示であったか否かが判断される。ジョブ作成コマンド送信指示は、上記のプリントデータ作成指示と同様に、情報処理装置2が記憶するプリンタドライバプログラムによって作成されるインターフェース画面で実行される印刷指示にもとづいて入力される。ジョブ作成コマンド送信指示であった場合(ステップS6でYES)には、ジョブ作成コマンド送信処理を実行する(ステップS20)。ジョブ作成コマンド送信処理では、具体的には、図7に示すサブルーチンを実行する。図7は、ジョブ作成コマンド送信処理の概要を表わすフローチャートを示す。
ステップS72では、図4のステップS18で作成されたプリントデータとジョブ作成コマンドをプリンタ4に送信する。これにより、図4のステップS20の処理が実行される。
ジョブ作成コマンドがプリンタ4に送信されると、プリンタ4は、受信したジョブ作成コマンドとプリントデータに基づいてジョブディレクトリアドレス等のアドレスデータを作成して記憶する。このとき、情報処理装置2の操作により、プリンタ4の記憶装置26に記憶されたアドレスデータを情報処理装置2に送信させることができる。このことにより、情報処理装置2では、例えば図3に示したような、プリンタ4に印刷が指示されているジョブやプリントデータをディレクトリオブジェクトやファイルオブジェクトとして表示装置20に表示することができる。以下で説明する各処理は、情報処理装置2側で表示装置20に表示されるディレクトリオブジェクトやファイルオブジェクトに対して操作が実行された場合に実行される。
図4のステップS8では、表示装置20に表示されているオブジェクトのプロパティ取得指示が制御装置8に入力されたか否かが判断される。ここでいうオブジェクトのプロパティとは、そのオブジェクトの下位階層に存在するオブジェクトに関する情報(アドレスデータ、作成日時、作成者等)を意味する。例えば、図3に例示されるようにhistoryディレクトリオブジェクト70aが表示されている場合、historyディレクトリ70のプロパティ(すなわちhistoryディレクトリ70の下位階層であるジョブディレクトリの情報)が知りたい場合がある。このような場合、ユーザは、操作装置22を操作してプロパティ取得指示を入力することができる。例えば、ユーザは、図3のhistoryディレクトリオブジェクト70aをダブルクリックすることによって、historyディレクトリ70の下位階層であるジョブディレクトリに関する情報を取得するためのプロパティ取得指示を入力することができる。
プロパティ取得指示が入力されると(ステップS8でYES)、制御装置8は、PROPFINDコマンド送信処理を実行する(ステップS22)。ステップS22では、具体的には、図8に示すサブルーチンを実行する。図8は、PROPFINDコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャートを示す。
ステップS74では、プロパティを取得するアドレスを指定する。プロパティを取得するアドレスは、上述したダブルクリック操作で選択されたオブジェクトに対応するアドレスである。上記の例の場合、「history」というディレクトリアドレスが指定される。
アドレスが指定されると、制御装置8は、PROPFINDコマンドを作成し、ステップS74で指定されたアドレスとPROPFINDコマンドをプリンタ4に送信する(ステップS76)。上記の例の場合(historyディレクトリオブジェクト70aがダブルクリックされた場合)、制御装置8は、historyディレクトリアドレスとPROPFINDコマンドをプリンタ4に送信する。
上記のステップS74からステップS76の一連の処理により、図4のステップS22の処理が実行される。
図4のステップS10では、オブジェクトをコピーする指示が制御装置8に入力されたか否かが判断される。例えば、プリンタ4に指示済みのジョブと同一の印刷処理を再度実行させたい場合、ユーザは、操作装置22を操作することによって、表示装置20に表示されているジョブオブジェクトをコピーする指示を入力することができる。例えば、既に印刷が終了しているジョブディレクトリオブジェクト72a(図3参照)に対応する「job−1」を再び印刷させたい場合、ユーザは、表示装置20に表示されているジョブディレクトリオブジェクト72aを、activeディレクトリオブジェクト50a内にコピーすることができる。
また、例えば、tempディレクトリ78の下位にあるジョブを印刷させたい場合、ユーザは、そのジョブに対応するジョブディレクトリオブジェクトをactiveディレクトリオブジェクト50a内にコピーすることができる。上述したように、activeディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルには、印刷装置38によって印刷が順次実行されるので、ここでコピーされたジョブに対して印刷が実行される。
コピー指示が入力されると(ステップS10でYES)、制御装置8は、COPYコマンド送信処理を実行する(ステップS24)。ステップS24では、具体的には、図9に示すサブルーチンを実行する。図9は、COPYコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャートを示す。
ステップS78では、制御装置8はコピーするオブジェクトのコピー元アドレスを指定する。コピー元アドレスは、上述したコピー操作で選択されたオブジェクトに対応するアドレスである。例えば、図3に示されるジョブディレクトリオブジェクト72aがhistoryディレクトリオブジェクト70aからactiveディレクトリオブジェクト50aにコピーされた場合、制御装置8は、コピー元アドレスとして「history/job−1」を指定する。次いで、ステップS80では、コピー先アドレスを指定する。コピー先アドレスは、上述したコピー操作でオブジェクトがコピーされた先のディレクトリのアドレスである。上記の例の場合、制御装置8が、コピー先アドレスとして「active」を指定する。
アドレスが指定されると、制御装置8は、COPYコマンドを作成し、指定されたコピー元アドレスとコピー先アドレスとCOPYコマンドをプリンタ4に送信する(ステップS82)。
上記のステップS78からステップS82の一連の処理により、図4のステップS24の処理が実行される。
図4のステップS12では、オブジェクトを削除する指示が制御装置8に入力されたか否かが判断される。例えば、プリンタ4に指示済みのジョブをキャンセルしたい場合や、ジョブに含まれる一部のプリントデータの印刷をキャンセルしたい場合がある。このような場合、ユーザは、操作装置22を操作することによって、キャンセルしたいオブジェクトを削除する指示を入力することができる。例えば、図3のドキュメントディレクトリオブジェクト66aに対応するドキュメントディレクトリ66に含まれるすべてのプリントデータの印刷をキャンセルしたい場合、ユーザは、表示装置20に表示されているドキュメントディレクトリオブジェクト66aを削除する指示を入力することができる。
削除指示が入力されると(ステップS12でYES)、制御装置8は、DELETEコマンド送信処理を実行する(ステップS26)。DELETEコマンド送信処理では、具体的には、図10に示すサブルーチンを実行する。図10は、DELETEコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャートを示す。
ステップS84では、制御装置8は削除するオブジェクトのアドレスを指定する。このアドレスは、上述した削除操作で選択されたオブジェクトに対応するアドレスである。例えば、図3のドキュメントディレクトリオブジェクト66aが削除された場合、制御装置8は「active/job−4/document−3」を指定する。
アドレスが指定されると、制御装置8は、DELETEコマンドを作成し、指定されたアドレスとDELETEコマンドを送信する(ステップS86)。
上記のステップS84からステップS86の一連の処理により、図4のステップS26の処理が実行される。
図4のステップS14では、オブジェクトを移動する指示が制御装置8に入力されたか否かが判断される。例えば、tempディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブに印刷開始を指示したい場合、ユーザは、所望のジョブオブジェクトをactiveディレクトリオブジェクト50a内に移動する指示(なお上記したコピーでもよい)を入力することができる。
移動指示が入力されると(ステップS14でYES)、制御装置8は、MOVEコマンド送信処理を実行する(ステップS28)。ステップS28では、具体的には、図11に示すサブルーチンを実行する。図11は、MOVEコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャートを示す。
ステップS88では、制御装置8は移動させるオブジェクトの移動元アドレスを指定する。移動元アドレスは、上述した移動操作で選択されたオブジェクトに対応するアドレスである。次いで、ステップS90では、移動先アドレスを指定する。移動先アドレスは、上述した移動操作でオブジェクトが移動された先のディレクトリのアドレスである。例えば、図2に示すtempディレクトリ78の下位にある「job−4」のジョブ80を印刷させる指示が入力された場合、制御装置8は、移動元アドレスとして「temp/job−4」を指定し、移動先アドレスとして「active」を指定する。
アドレスが指定されると、制御装置8は、MOVEコマンドを作成し、指定された移動元アドレスと移動先アドレスとMOVEコマンドを送信する(ステップS92)。
上記のステップS88からステップS92の一連の処理により、図4のステップS28の処理が実行される。
図4のステップS16では、上記した各指示以外の指示が制御装置8に入力されたか否かが判断される。ここでYESの場合、制御装置8は、その指示に応じたコマンドを作成し、プリンタ4に送信する処理を実行する(ステップS30)。このステップでは、例えば、印刷設定を設定するコマンド、プリンタのインク残量等のプリンタ情報を取得するコマンド等のプリンタドライバプログラムで作成されるコマンドを送信してもよいし、WebDAVプロトコルで作成される他のコマンドをプリンタ4に送信してもよい。
図5は、プリンタ4の制御装置30の処理概要を表すフローチャートを示す。図5に示す処理は、図4に示した情報処理装置2の処理によって送信されるコマンドに対応する。
ステップS32では、LANインターフェース24を介して情報処理装置(PC)2から送信されたデータを受信したか否かが判断される。データを受信すると(ステップS32でYES)、ステップS38以降に示す判断を実行し、それぞれのコマンドに応じたコマンド処理を実行する。
情報処理装置2からデータを受信していない場合(ステップS32でNO)には、制御装置30は、印刷装置38から印刷の終了が通知されたか否かを判断する(ステップS34)。このステップでは、印刷装置38からジョブを単位とした印刷の終了が通知されたか否かが判断される。印刷装置38で印刷中のジョブに含まれる全てのプリントデータの印刷が終了するまでは、印刷の終了は通知されない(ステップS34でNO)。ジョブに含まれる全てのプリントデータの印刷が終了すると、印刷装置38は制御装置30に印刷の終了を通知する(ステップS34でYES)。印刷の終了が通知されると、制御装置30は、印刷が終了したジョブをhistoryディレクトリ70へ移動するMOVE処理を実行する(ステップS36)。MOVE処理については、後で詳しく説明する。
ステップS38では、ジョブ作成コマンドを受信したか否かが判断される。ジョブ作成コマンドを受信した場合(ステップS38でYES)、制御装置30は、ジョブ作成コマンド処理を実行する(ステップS50)。ステップS50では、具体的には、図12に示すサブルーチンを実行する。図12は、ジョブ作成コマンド処理の概要を表わすフローチャートを示す。
ジョブ作成コマンドを受信すると、制御装置30は、ジョブ作成コマンドに対応するジョブディレクトリアドレスを作成する(ステップS94)。このステップでは、tempディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレスを作成する。ジョブディレクトリアドレスは、tempディレクトリアドレスを上位アドレスとし、かつ、他のジョブディレクトリと識別可能なアドレスであればよく、特に限定されない。例えば、ジョブ作成コマンドの受信日時やプリンタ4側で受信した順番等に基づいて作成してもよいし、URL,URI(Uniform Resource Identifier)等のプロパティ値を利用して作成してもよい。
次いで、制御装置30は、ドキュメントディレクトリアドレスを作成する(ステップS96)。ドキュメントディレクトリアドレスは、ステップS94で作成されたジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとして作成される。本実施例のドキュメントディレクトリは、5ページ毎に構成される単位である。また、ジョブ作成コマンドとともに受信したプリントデータは、1ページを所定単位とした小プリントデータに分けられている。従って、このステップでは、プリントデータの数に応じてのドキュメントディレクトリアドレスが作成される。例えば、10ページ分のプリントデータ(10個の小プリントデータ)が存在する場合、2つのジョブディレクトリアドレス(例えば「document−1」と「document−2」)が作成される。ジョブディレクトリアドレスと同様に、ドキュメントディレクトリアドレスは、同じジョブディレクトリに含まれる他のドキュメントディレクトリと識別可能なアドレスであればよく、特に限定されない。
ステップS98では、プリントデータに対応するファイルアドレスを作成する。ファイルアドレスは、ステップS94で作成されたジョブディレクトリアドレスとステップS95で作成されたドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとして作成される。また、このステップでは、受信されたプリントデータ(小プリントデータ)のそれぞれについてファイルアドレスを作成する。例えば、10ページ分のプリントデータ(10個の小プリントデータ)が存在する場合、10個のファイルアドレスが作成される。この場合、2つのドキュメントディレクトリアドレスが作成されているはずであり、一方のドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとする5つのファイルアドレスと、他方のドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとする5つのファイルアドレスとが作成される。
次いで、ステップS100では、ステップS98でファイルアドレスが作成された小プリントデータ(即ち1ページ分のプリントデータ)のサムネイル画像データを作成する。サムネイル画像は、小プリントデータが記述するデータを低解像度の小さなサイズの画像に変換したものである。このステップでは、例えば、pngやjpg等の形式のサムネイル画像を作成する。
ステップS102では、ステップS94からステップS100で作成したアドレスデータとサムネイル画像データを記憶装置26に記憶させる。すなわち、制御装置30は、ジョブディレクトリアドレスとドキュメントディレクトリアドレスを記憶装置26に記憶させる。これにより、ジョブディレクトリとドキュメントディレクトリが作成される。さらに、制御装置30は、小プリントデータとステップS98で作成されたファイルアドレスとステップS102で作成されたサムネイル画像データとを対応づけて記憶装置26に記憶させる。これにより、ファイルが作成される(図2を参照)。上記の例の場合(10ページ分のプリントデータが存在する場合)、10個のファイルが作成されることになる。
ファイルに含まれるサムネイル画像データは、後述するPROPFINDコマンド処理において、ファイルアドレスとともに情報処理装置2に送信される。情報処理装置2側では、受信したファイルアドレスとサムネイル画像データから、図3に例示されるファイルオブジェクト58aをサムネイル表示することができる。
上記のステップS94からステップS102の一連の処理により、図5のステップS50の処理が実行される。
図5のステップS40では、PROPFINDコマンドを受信したか否かが判断される。PROPFINDコマンドを受信した場合(ステップS40でYES)、制御装置30は、PROPFINDコマンド処理を実行する(ステップS52)。ステップS52では、具体的には、図13に示すサブルーチンを実行する。図13は、PROPFINDコマンド処理の概要を表わすフローチャートを示す。
PROPFINDコマンドを受信すると、制御装置30は、PROPFINDコマンドで指定されているアドレスを検索する(ステップS104)。次いで、指定されているアドレスの下位アドレスを参照し、情報処理装置2にそのアドレスデータを送信する(ステップS106)。このとき、送信するアドレスデータがファイルアドレスである場合には、ファイルアドレスとサムネイル画像データを送信する。すなわち、このステップでは、PROPFINDコマンドで上位ディレクトリアドレス(例えば「history」)が指定されていれば、その下位ディレクトリであるジョブディレクトリアドレス(例えば「job−1」と「job−2」と「job−3」)を情報処理装置2に送信する。また、ジョブディレクトリアドレス(例えば「job−4」)が指定されていれば、その下位ディレクトリであるドキュメントディレクトリアドレス(例えば「document−1」と「document−2」と「document−3」)を情報処理装置2に送信する。また、ドキュメントディレクトリアドレス(例えば「document−2」)が指定されていれば、その下位ディレクトリであるファイルアドレス(例えば「page−1」等)と、そのファイルアドレスに対応するサムネイル画像データ(例えば図2の符号64のサムネイル画像データ)を情報処理装置2に送信する。情報処理装置2では、受信したアドレスデータを用いて上位ディレクトリオブジェクトとジョブディレクトリオブジェクトとドキュメントディレクトリオブジェクトとファイルオブジェクトとを、階層的な構造関係を持つオブジェクトとして表示することができる。さらに、ファイルオブジェクトをサムネイル画像に従って表示することができる。
上記のステップS104からステップS106の一連の処理により、図5のステップS52の処理が実行される。なお、PROPFINDコマンドで指定されたアドレスの下位ディレクトリが存在しない場合には、その旨を通知するエラーメッセージを情報処理装置に送信してもよい。
図5のステップS42では、COPYコマンドを受信したか否かが判断される。COPYコマンドを受信した場合(ステップS42でYES)、制御装置30は、COPYコマンド処理を実行する(ステップS54)。ステップS54では、具体的には、図14に示すサブルーチンを実行する。図14は、COPYコマンド処理の概要を表わすフローチャートを示す。
COPYコマンドを受信すると、制御装置30は、COPYコマンドで指定されているコピー元アドレスを検索する(ステップS108)。次いで、指定されているコピー元アドレスに対応するプリントデータから、指定されているコピー先アドレスを上位アドレスとするファイルを作成する(ステップS110)。例えば、コピー元アドレスにジョブディレクトリアドレスが指定されている場合、典型的には、コピー先アドレスには上位ディレクトリアドレス(「active」、「history」、又は「temp」等)が指定されている。例えば、コピー元アドレスとして「history/job−1」が指定されており、コピー先アドレスとして「active」が指定されている場合(これらは図2参照)、制御装置30は、最初に「active/job−1」というジョブディレクトリアドレスを作成して記憶装置26に記憶させる。次いで、制御装置30は、「history/job−1」の下位に存在するドキュメントディレクトリ(例えば「document−1」が存在するものとする)について、「active/job−1/document−1」というドキュメントディレクトリアドレスを作成して記憶装置26に記憶させる。次いで、制御装置30は、「history/job−1/document−1」の下位に存在するファイル(例えば「page−1」が存在するものとする)について、「active/job−1/document−1/page−1」というファイルアドレスを作成する。制御装置30は、この作成されたファイルアドレス、「history/job−1/document1/page−1」に含まれる小プリントデータ、及びサムネイル画像データ(これらの記憶装置26に記憶されている)を対応づけて記憶装置26に記憶させる。これにより、activeディレクトリ50の下位に存在するジョブディレクトリとドキュメントディレクトリとファイルとが作成されることになる。
また、例えば、コピー元アドレスにファイルアドレスが指定されている場合、コピー先アドレスにはドキュメントディレクトリアドレスが指定されている。この場合、制御装置30は、コピー先のドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを新たに作成する。そして、そのファイルアドレスと、コピー元のファイルアドレスに対応づけられている小プリントデータとを対応づけて記憶装置26に記憶させる。また、例えば、コピー元アドレスにドキュメントディレクトリアドレスが指定されている場合、コピー先アドレスにはジョブディレクトリアドレスが指定されている。この場合、制御装置30は、コピー先のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするドキュメントディレクトリアドレスを新たに作成し、そのドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルアドレスを新たに作成する。そして、そのファイルアドレスと、コピー元のドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとファイルアドレスに対応づけられている小プリントデータとを対応づけて記憶装置26に記憶させる。
なお、新規に作成されたファイルがactiveディレクトリアドレスを上位アドレスとしていれば、印刷装置38によってそのファイルの印刷が実行される。
上記のステップS108からステップS110の一連の処理により、図5のステップS54の処理が実行される。
図5のステップS44では、DELETEコマンドを受信したか否かが判断される。DELETEコマンドを受信した場合(ステップS44でYES)、制御装置30は、DELETEコマンド処理を実行する(ステップS56)。ステップS56では、具体的には、図15に示すサブルーチンを実行する。図15は、DELETEコマンド処理の概要を表わすフローチャートを示す。
DELETEコマンドを受信すると、制御装置30は、DELETEコマンドで指定されているアドレスを検索する(ステップS112)。次いで、ステップS114では、制御装置30は、指定されたアドレスと、そのアドレスに対応するデータを、記憶装置26から削除する。例えば、指定されたアドレスがジョブディレクトリアドレスであれば、そのアドレスを含むすべてのディレクトリアドレスとファイルを記憶装置26から削除する。即ち、ジョブディレクトリアドレスと、そのジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとするドキュメントディレクトリアドレスと、そのドキュメントディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイル(ファイルアドレスと小プリントデータとサムネイ画像データ)とを記憶装置26から削除する。また、例えば、指定されたアドレスがドキュメントディレクトリアドレスである場合には、そのアドレスを含むすべてのディレクトリアドレスとファイルを記憶装置26から削除する。また、例えば、指定されたアドレスがファイルアドレスである場合には、そのアドレスに対応するファイルを記憶装置26から削除する。
上記のステップS112からステップS114の一連の処理により、図5のステップS56の処理が実行される。
上記の処理において、指定されているアドレスに対応するプリントデータが印刷中である場合には、制御装置30は、印刷装置38にそのプリントデータの印刷終了を指示してから、ステップS114の削除処理を実行してもよい。
図5のステップS46では、MOVEコマンドを受信したか否かが判断される。MOVEコマンドを受信した場合(ステップS46でYES)、制御装置30は、MOVEコマンド処理を実行する(ステップS58)。ステップS58では、具体的には、図16に示すサブルーチンを実行する。図16は、MOVEコマンド処理の概要を表わすフローチャートを示す。
MOVEコマンドを受信すると、制御装置30は、MOVEコマンドで指定されている移動元アドレスを検索する(ステップS116)。次いで、移動元アドレスに対応付けられているジョブあるいはプリントデータを、指定されている移動先アドレスを上位アドレスとするコピー処理を実行する(ステップS118)。このステップでは、移動元アドレスをコピー元アドレスとし、移動先アドレスをコピー先アドレスとして、COPYコマンド処理を実行する(図14参照)。
コピー処理を実行後に、ステップS120では、移動元アドレスと、移動元アドレスに対応するファイルに対して、DELETE処理を実行する。このステップでは、移動元アドレスを削除が指定されるアドレスとして、DELETEコマンド処理を実行する(図15参照)。
上記のステップS116からステップS120の一連の処理により、図5のステップS58の処理が実行される。
図5のステップS36に示されるように、MOVE処理は、印刷装置38から制御装置30へジョブの印刷が終了が通知された場合にも実行される。この場合には、印刷が終了したジョブのジョブディレクトリアドレス(activeディレクトリアドレスを上位アドレスとするジョブディレクトリアドレス)を移動元アドレスとし、移動先アドレスをhistoryディレクトリアドレスに指定して、上述のMOVE処理が実行される。
図5のステップS48では、上記した各コマンド以外のコマンドが受信されたか否かが判断される。そして、その他のコマンドを受信すると(ステップS48でYES)、そのコマンドに応じたコマンド処理を実行する(ステップS60)。例えば、印刷設定の情報を取得するコマンド等を受信すれば、制御装置30は、印刷装置38に設定されている情報を情報処理装置2に送信する。あるいは、プリンタのメンテナンス実行を指示する管理コマンドを受信すれば、制御装置30は、印刷装置38のメンテナンスを実行する。WebDAVプロトコルを用いて送信された管理コマンドを受信した場合であれば、各コマンドに指定されている処理を、指定されたアドレスに対応するデータに対して実行する。
本実施例のプリンタ4によると、情報処理装置2からジョブ作成コマンドが送信されると、プリントデータは、tempディレクトリアドレスを上位アドレスとするファイルとして記憶装置26に記憶される。情報処理装置2は、PROPFINDコマンドを用いて取得したアドレスデータを用いて、そのファイル(あるいはファイルを含むディレクトリ)を表示装置20にオブジェクトとして表示する。ユーザは、表示されたオブジェクトと、オブジェクトが表す階層的な構造から、どのようなジョブがプリンタ4に指示されているかといった情報や、自身が印刷を指示したジョブのステータス情報を知ることができる。プリンタ4に対して実行した印刷指示を容易に把握することができる。
さらに、本実施例のプリンタ4によると、情報処理装置2側で表示されているオブジェクトを操作することで、プリンタ4に送信済みのプリントデータを印刷するジョブを容易に管理することができる。例えば、ユーザは、操作装置22を操作してオブジェクトに対してコピー、削除、移動等の処理を実行することによって、プリンタ4に送信済みのプリントデータの印刷部数を増減する処理(COPYコマンド)や、印刷をキャンセルする処理(DELETEコマンド)や、印刷順序を変更する処理(MOVEコマンド)等の、所望のジョブ管理指示を実行することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
例えば、本明細書に記載の実施例では、ジョブ作成コマンドは、情報処理装置2のプリンタドライバプログラムが作成するコマンドとしてプリンタ4に送信されるが、ジョブ作成コマンドを送信する手法は特にこれに限定されない。例えば、プリンタ4にプリンタドライバプログラムが備えられていてもよい。この場合、情報処理装置2は、WebDAVプロトコルを用いてジョブ作成コマンドとプリントデータをプリンタ4に送信することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
情報処理装置(PC)とプリンタの概要構成を示す説明図。 記憶装置に記憶されるディレクトリアドレスとファイルの構造関係を示す説明図。 情報処理装置の表示装置に表示されるディレクトリオブジェクトの一例を表わす説明図。 情報処理装置の処理装置の処理概要を表すフローチャート。 プリンタの制御装置の処理概要を表すフローチャート。 プリントデータ作成処理の概要を表わすフローチャート ジョブ作成コマンドの送信処理の概要を表わすフローチャート。 PROPFINDコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャート。 COPYコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャート。 DELETEコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャート。 MOVEコマンドの送信処理の概要を表わすフローチャート。 ジョブ作成コマンド処理の概要を表わすフローチャート。 PROPFINDコマンド処理の概要を表わすフローチャート。 COPYコマンド処理の概要を表わすフローチャート。 DELETEコマンド処理の概要を表わすフローチャート。 MOVEコマンド処理の概要を表わすフローチャート。
符号の説明
2:情報処理装置(PC)
4:プリンタ
6:LANネットワーク
8,30:制御装置
10,32:CPU
12,34:ROM
14,36:RAM
16:データ記憶領域
18,24:LANインターフェース
20,40:表示装置
22,42:操作装置
26:記憶装置
27:ディレクトリアドレス
28:ファイル
38:印刷装置

Claims (11)

  1. 情報処理装置と通信するプリンタであって、
    N(前記Nは2以上の整数)ページ分のプリントデータを含むジョブ作成コマンドを受信する受信装置と、
    Nページ分のプリントデータを含むジョブ作成コマンドが受信された場合に、特定のジョブディレクトリアドレスを作成し、かつ、Nページ分のプリントデータを構成するN個1ページ分のデータのそれぞれについて前記特定のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとする1個のファイルアドレスを作成することによって、前記N個の1ページ分のデータのためのN個のファイルアドレスを作成するジョブディレクトリ作成装置と、
    ジョブディレクトリ作成装置によって作成された前記特定のジョブディレクトリアドレスと前記N個のファイルアドレスとを記憶する記憶装置と、
    記憶装置に記憶されている前記特定のジョブディレクトリアドレスと前記N個のファイルアドレスとをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であるアドレス送信装置と
    を備えるプリンタ。
  2. 情報処理装置からファイル共有プロトコルを用いて送信されたコマンドとそのコマンドの実行を指定するアドレスとを受信するコマンド受信装置をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 記憶装置は、所定のディレクトリアドレスを記憶しており、
    ジョブディレクトリ作成装置は、記憶装置に記憶されている前記所定のディレクトリアドレスを上位アドレスとする前記特定のジョブディレクトリアドレスを作成し、
    アドレス送信装置は、記憶装置に記憶されている前記所定のディレクトリアドレスをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であり、
    アドレス送信装置は、プロパティ取得コマンドと前記所定のディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信された前記所定のディレクトリアドレスを上位アドレスとする前記特定のジョブディレクトリアドレスを情報処理装置に送信し、
    アドレス送信装置は、プロパティ取得コマンドと前記特定のジョブディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信された前記特定のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとする前記N個のファイルアドレスを情報処理装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. ジョブディレクトリ作成装置は、Nページ分のプリントデータを含むジョブ作成コマンドが受信された場合に、前記特定のジョブディレクトリアドレスを作成し、かつ、Nページ分のプリントデータを構成する前記N個1ページ分のデータのそれぞれについて、当該1ページ分のデータと、前記特定のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとする1個のファイルアドレスとが対応づけられた1個のファイルを作成することによって、前記N個のファイルアドレスを有するN個のファイルを作成し、
    記憶装置は、ジョブディレクトリ作成装置によって作成された前記N個のファイルを記憶することを特徴とする請求項2又は3に記載のプリンタ。
  5. (1)削除コマンドと前記特定のジョブディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信された前記特定のジョブディレクトリアドレスと、受信された前記特定のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとする前記N個のファイルアドレスを有する前記N個のファイルとを記憶装置から削除し、(2)削除コマンドと、前記N個のファイルのうちの第1のファイルのファイルアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信されたファイルアドレスを有する前記第1のファイルを記憶装置から削除する第1記憶制御装置をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
  6. コピーコマンドと、前記N個のファイルのうちの第2のファイルのファイルアドレスとコピー先のジョブディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、受信された前記第2のファイルのファイルアドレスに対応づけられている1ページ分のデータと、受信されたコピー先のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとする1個のファイルアドレスとが対応づけられた1個のファイルを作成して記憶装置に記憶させる第2記憶制御装置をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のプリンタ。
  7. 第3記憶制御装置と印刷装置とをさらに備え、
    記憶装置は、第1ディレクトリアドレスと第2ディレクトリアドレスとを記憶することが可能であり、
    アドレス送信装置は、記憶装置に記憶されている第1ディレクトリアドレスと第2ディレクトリアドレスとをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であり、
    ジョブディレクトリ作成装置は、記憶装置に記憶されている第1ディレクトリアドレスを上位アドレスとする前記特定のジョブディレクトリアドレスを作成し、
    第3記憶制御装置は、コピーコマンドと前記特定のジョブディレクトリアドレスとコピー先の第2ディレクトリアドレスとがコマンド受信装置によって受信された場合に、(1)受信されたコピー先の第2ディレクトリアドレスを上位アドレスとする新たなジョブディレクトリアドレスを作成して記憶装置に記憶させ、(2)受信された前記特定のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとして記憶装置に記憶されている前記N個のファイルのそれぞれについて、当該ファイルの1ページ分のデータと、前記の(1)で作成された前記新たなジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとする1個のファイルアドレスとが対応づけられた1個のファイルを作成して記憶装置に記憶させることによって、新たなN個のファイルを記憶装置に記憶させ
    印刷装置は、第2ディレクトリアドレスを上位アドレスとする前記新たなN個のファイルを印刷する
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載のプリンタ。
  8. 第4記憶制御装置をさらに備え、
    記憶装置は、第3ディレクトリアドレスをさらに記憶することが可能であり、
    アドレス送信装置は、記憶装置に記憶されている第3ディレクトリアドレスをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信可能であり、
    第4記憶制御装置は、印刷装置が前記新たなN個のファイルの印刷を終了した場合に、前記新たなN個のファイルのそれぞれについて、当該ファイルの1ページ分のデータと、第3ディレクトリアドレスを上位アドレスとする1個のファイルアドレスとが対応づけられた1個のファイルを作成して記憶装置に記憶させることによって、さらに新たなN個のファイルを記憶装置に記憶させる
    ことを特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
  9. 前記ファイル共有プロトコルは、WebDAVプロトコルであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のプリンタ。
  10. 前記N個の1ページ分のデータのそれぞれについて、当該1ページ分のデータを示す1個のサムネイル画像を作成するサムネイル画像作成装置をさらに備え、
    記憶装置は、前記N個の1ページ分のデータのそれぞれについて、当該1ページ分のデータのための1個のファイルアドレスと、当該1ページ分のデータを示す1個のサムネイル画像と、を対応付けて記憶する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のプリンタ。
  11. 情報処理装置と通信するプリンタに搭載されるコンピュータによって実行されるプログラムであり、
    N(前記Nは2以上の整数)ページ分のプリントデータを含むジョブ作成コマンドが受信された場合に、特定のジョブディレクトリアドレスを作成して記憶し、かつ、Nページ分のプリントデータを構成するN個1ページ分のデータのそれぞれについて前記特定のジョブディレクトリアドレスを上位アドレスとする1個のファイルアドレスを作成することによって、前記N個の1ページ分のデータのためのN個のファイルアドレスを作成して記憶するジョブディレクトリ作成処理と、
    前記特定のジョブディレクトリアドレスと前記N個ファイルアドレスとをファイル共有プロトコルを用いて情報処理装置に送信するアドレス送信処理と
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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