JP3973796B2 - 画像データ検索方法、及びopiシステム - Google Patents

画像データ検索方法、及びopiシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3973796B2
JP3973796B2 JP14669099A JP14669099A JP3973796B2 JP 3973796 B2 JP3973796 B2 JP 3973796B2 JP 14669099 A JP14669099 A JP 14669099A JP 14669099 A JP14669099 A JP 14669099A JP 3973796 B2 JP3973796 B2 JP 3973796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
folder
resolution image
image data
opi
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14669099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000339439A (ja
Inventor
秀己 猪原
哲也 佐野
康晴 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP14669099A priority Critical patent/JP3973796B2/ja
Publication of JP2000339439A publication Critical patent/JP2000339439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3973796B2 publication Critical patent/JP3973796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データ検索方法、及びOPIシステムに係り、特に、低解像度画像データで編集作業を行ない、高解像度画像データにすり替えて印刷処理を行うOPIシステムに用いられる画像データ検索方法、及びOPIシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷業界ではパソコン等を使って文書の編集や印刷を行なうDTP(DeskTop Publishing)が広く用いられている。DTPでは、編集用ワークステーションにおいて、編集用ソフトウェアを用いて、画像、テキスト、線画等のレイアウトを決める編集作業を行ない、その結果を一般的にPSデータ(PostScript)というページ記述言語で出力する。出力されたPSデータはネットワークを介してRIP(Raster Image Processor)ワークステーションに送信される。RIPではPSデータを解析して、ページ単位のイメージデータを生成する。このイメージデータを出力装置に送信することにより、出力物(印刷物)が得られる。
【0003】
ところで、通常、高画質の印刷物を得るためには、数十〜数百MBの画像データ(オリジナル画像データ)が用いられる。編集用ソフトウェアによる編集時に、このデータ量の多いオリジナル画像データを用いると、編集用コンピュータへの負担が大きく、レイアウトするだけでも処理能力が低下し、快適に編集作業が行うことができないという問題があった。
【0004】
また、編集用ワークステーションからPSデータを出力するのに、非常に時間がかかり、ワークステーションの機種によっては、PSデータ出力中は他の作業ができないものもあり、作業効率が悪かった。さらに、このPSデータを編集用ワークステーションからRIPワークステーションへPSデータを送信する際、ネットワーク上のデータ伝送量(通信トラフィック量)が増加し、ネットワークシステム全体のデータ伝送処理効率を低下させるおそれもあった。
【0005】
このため、オリジナル画像データ(以下、「高解像度画像」という)を間引いて表示用画像データ(以下、「低解像度画像」という)を生成し、この低解像度画像を用いて編集作業を行ない、PSデータの段階で高解像度画像にすり替えてRIPに出力するOPI(Open Prepress Interface)方式が広く導入されている。
【0006】
図14には、一般的なOPI方式(所謂「Aldus OPI」)による処理が示されている。
【0007】
図14に示されるように、編集用ワークステーション(W/S)300では、高解像画像302(TIFFフォーマット)を間引いて生成された低解像度画像304(TIFFフォーマット)を用いて、編集用ソフトウェア(所謂DTPソフトウェア)によって、編集作業が行なわれる。ユーザにより印刷指示がなされ、PSデータ306を出力する際に、編集用ワークステーション300は、低解像度画像304の代わりに、低解像度画像304に対応する高解像度画像302に関する情報(高解像度画像302が格納されているフォルダ名、高解像度画像302のファイル名、大きさ等)をコメント文308としてPSデータ306に埋め込んで出力する。
【0008】
出力されたPSデータ306は、ネットワークを介してOPIサーバ310に送信される。OPIサーバ310では、PSデータ306中のコメント文308を解析し、対応する高解像度画像302を検索し、この高解像度画像302を挿入したPSデータ312を生成する。このPSデータ312をRIP314に送信することにより、高解像度画像で出力(印刷)することができる。
【0009】
このように、OPI方式では、データ量の小さい(通常1MB程度)低解像度画像を用いて編集作業が実行されるので、ユーザは快適に編集作業が行なえ、且つ編集用ワークステーションからのPSデータ出力時に画像データが出力されないので、待ち時間を短縮することができる。
【0010】
ところで、一般に、コンピュータ上では、各種のデータをフォルダによって管理している。上記のOPI方式を実現するOPIシステムにおいても、高解像度画像302や低解像度画像304をフォルダによって管理している。
【0011】
具体的には、階層化された高解像度画像格納用のフォルダと低解像度画像格納用のフォルダをそれぞれ別に設け、高解像度画像302は高解像度画像格納用のフォルダ又はこのフォルダよりも下位階層のフォルダ内に格納し、低解像度画像304は低解像度画像格納用のフォルダ又はこのフォルダよりも下位階層のフォルダ内に格納して管理している。また、高解像度画像302を検索する際には、高解像度画像302が格納されているフォルダの名称(又はフォルダパス)か、高解像度画像302のファイル名を用いるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、関連するデータ、例えば同一プロジェクトや同一ページ内で使用する高解像度画像302、それに対応する低解像度画像304、及び編集作業で用いるその他のデータ(文書ファイル等)を共に管理することができなかった。このため、例えば、プロジェクトが終了し、不必要になったデータを削除する場合は、このプロジェクトで使用した高解像度画像302、それに対応する低解像度画像304、及び文書ファイルをそれぞれのフォルダの中から探し出して1つずつ削除しなければならず、非常に効率が悪かった。
【0013】
また、ユーザが効率よく作業するために、高解像度画像302が格納されているフォルダの名称を変更した場合、フォルダの名称によって高解像度画像302を検索すると、高解像度画像302の検索に失敗してしまい、正しい出力結果を得ることができなかった。
【0014】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、画像データを効率良く管理することができ、画像データを格納しているフォルダの名称が変更されても画像データを検索することができる画像データ検索方法、及びOPIシステムを提供することを目的とする。
【0024】
請求項に記載の発明は、高解像度画像データから編集用の低解像度画像データを生成し、前記低解像度画像データを用いて編集作業を行なって、出力時に前記高解像度画像データにすり替えるOPIシステムに用いられる画像データ検索方法であって、画像データを格納する画像格納手段の前記高解像度画像データを格納するフォルダ、或いはこのフォルダよりも上位階層にあるフォルダに対して、該フォルダを特定し、該フォルダの名称変更によっても不変なIDを付与し、前記IDと、該IDが付与されたフォルダの名称又はパスとの対応関係を記憶するとともに、前記対応関係が変化した場合は、記憶されている前記対応関係を変化した対応関係に更新記憶し、出力時に、前記編集作業に基づいて、且つ前記高解像度画像へすり替えるためのすり替え情報として前記IDを含んで構成されたPSデータを生成し、高解像度画像データへのすり替え時に、前記対応関係と、前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記IDとに基づいて、前記画像データ格納手段に格納されている高解像度画像データの中からすり替え対象の高解像度画像データを検索する、ことを特徴としている。
【0025】
請求項に記載の発明によれば、高解像度画像データを格納するフォルダ、又はその上位階層にあるフォルダに対して、このフォルダを特定するために、フォルダ名の変更によっても不変なIDが付与される。また、このIDとフォルダの名称との対応関係、又はこのIDとフォルダパスとの対応関係が、常に最新に更新されながら記憶されるようになっている。
【0026】
低解像度画像データを用いて編集作業を行なった後、出力時に、編集作業に基づいてPSデータが生成される。このとき、PSデータは、編集作業に用いた低解像度画像データに対応する高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報として、高解像度画像データが格納されているフォルダ、又はその上位階層にあるフォルダに付与されたIDが含まれて生成される。このすり替え情報中のIDと、記憶されている最新の対応関係とに基づいて、すなわち、記憶されている対応関係を参照して、すり替え情報中のIDに対応するフォルダを特定して、すり替え対象の高解像度画像データが検索される。
【0027】
このとき、すり替えまでの間に、高解像度画像データが格納されているフォルダ(上位階層のフォルダ)の名称が変更されていても、対応関係には、フォルダの名称が変更されても不変なIDと対応付けられて、変更後のフォルダの名称又はフォルダパスが記憶されているので、高解像度画像データが格納されているフォルダ(上位階層のフォルダ)を特定できる。従って、フォルダの名称変更によっても、すり替え対象の高解像度画像データを検索でき、正しい出力結果を得ることができる。
【0036】
請求項に記載の発明は、高解像度画像データから編集用の低解像度画像データを生成し、前記低解像度画像データを用いて編集作業を行なって、出力時に前記高解像度画像データにすり替えるOPIシステムであって、前記高解像度画像データをフォルダに格納して記憶する画像データ格納手段と、前記画像格納手段の前記高解像度画像データを格納する所定のフォルダ、或いはこのフォルダよりも上位階層にある所定のフォルダに対して、該フォルダを特定し、該フォルダの名称変更によっても不変なIDを付与するID付与手段と、前記ID付与手段により付与された前記IDと、該IDが付与されたフォルダの名称又はパスとの対応関係を記憶するとともに、前記対応関係が変化した場合は、記憶されている前記対応関係を変化した対応関係に更新記憶する対応関係記憶手段と、前記編集作業に基づき、且つ前記低解像度画像に対応する高解像度画像へすり替えるためのすり替え情報として前記IDを含んで構成されたPSデータを生成するPSデータ生成手段と、前記高解像度画像データへのすり替え時に、前記対応関係記憶手段に記憶されている前記対応関係と、前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記IDとに基づいて、前記画像データ格納手段に格納されている高解像度画像データの中からすり替え対象の高解像度画像データを検索するID利用検索手段と、を有することを特徴としている。
【0037】
請求項に記載の発明によれば、ID付与手段により、高解像度画像データを格納するフォルダ、又はその上位階層にあるフォルダに対して、このフォルダを特定するために、フォルダ名の変更によっても不変なIDが付与される。対応関係記憶手段にこのIDとフォルダの名称の対応関係、又はこのIDとフォルダパスの対応関係が記憶される。またフォルダの名称が変更される等によって対応関係が変化した場合は、記憶されている対応関係を更新記憶され、常に最新の対応関係が記憶されるようになっている。
【0038】
低解像度画像データを用いて編集作業を行なった後、出力時に、PSデータ生成手段によって、編集作業に基づいてPSデータが生成される。この生成されたPSデータには、編集作業に用いた低解像度画像データに対応する高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報として、高解像度画像データが格納されているフォルダ、又はその上位階層にあるフォルダに付与されたIDが含まれている。
【0039】
高解像度画像データへのすり替え時に、ID利用検索手段によって、このすり替え情報中のIDと、記憶されている最新の対応関係とに基づいて、すなわち、記憶されている対応関係を参照して、すり替え対象の高解像度画像データが格納されているフォルダ(すり替え情報中のIDに対応する)フォルダを特定して、すり替え対象の高解像度画像データが検索される。
【0040】
このとき、すり替えまでの間に、高解像度画像データが格納されているフォルダ(上位階層のフォルダ)の名称が変更されていても、対応関係には、フォルダの名称が変更されても不変なIDと対応付けられて変更後のフォルダの名称又はフォルダパスが記憶されているので、高解像度画像データが格納されているフォルダ(上位階層のフォルダ)を特定できる。従って、ID利用検索手段では、フォルダの名称変更によっても、すり替え対象の高解像度画像データを検索でき、正しい出力結果を得ることができる。
【0041】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記すり替え情報に、前記IDとともに、前記IDが付与されたフォルダの名称及びパスの少なくとも一方と、前記高解像度画像データの名称とが更に含まれており、前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記高解像度画像データが格納されている前記フォルダの名称又は前記パスに基づいて、前記画像データ格納手段の該当するフォルダ内に記憶されている高解像度画像データの中から、すり替え対象の高解像度画像データを検索するフォルダ名利用検索手段と、前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記高解像度画像データの名称に基づいて、前記画像データ格納手段に格納されている全高解像度画像データの中から、すり替え対象の高解像度画像データを検索する画像データ名利用検索手段と、前記ID利用検索手段による検索、前記フォルダ名利用検索手段による検索、及び前記画像データ名利用検索手段による検索のうちの少なくとも1つを選択して検索を実行する検索制御手段と、を更に有する、ことを特徴としている。
【0042】
請求項に記載の発明によれば、出力時に生成されるPSデータには、高解像度画像データが格納されているフォルダ、又はその上位階層にあるフォルダに付与されたIDとともに、このフォルダの名称及びパスの少なくとも一方と、高解像度画像データの名称とが、高解像度画像へのすり替え情報として含まれている。OPIシステムには、前記ID利用検索手段の他に、フォルダ名利用検索手段、画像データ名利用検索手段が備えられている。フォルダ名利用検索手段では、すり替え情報中のフォルダの名称又はフォルダパスに基づいて、すり替え対象の高解像度画像データが格納されているフォルダを特定して、すり替え対象の高解像度画像データを検索する。画像データ名利用検索手段では、すり替え情報中の高解像度画像データの名称に基づいて、画像データ格納手段に格納されている全高解像度画像データの中から、すり替え対象の高解像度画像データを検索する。
【0043】
OPIシステムでは、例えば、画像格納手段に膨大な数の高解像度画像データが格納されている場合は、ID利用検索手段やフォルダ名利用検索手段によって検索処理時間を短縮でき、フォルダ名が変更されている場合は、ID利用検索手段によって正しく高解像度画像データを検索でき、高解像度画像データが別のフォルダに移動されている場合は、画像データ名利用検索手段によって検索できるようになっている。
【0044】
すり替え時には、検索制御手段によって、ID利用検索手段による検索、フォルダ名利用検索手段による検索、画像データ名利用検索手段による検索、のうちの少なくとも1つが選択されて実行されることにより、すり替え対象の高解像画像データが検索される。これにより、ユーザによって効率よく作業するために、高解像度画像データが格納されているフォルダが変更されていても、正確に高解像度画像データを検索することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0046】
(システム全体の概略構成)
図1に本実施形態におけるシステムの概略構成を示す。図1に示されるように、クライアント装置としての編集用ワークステーション10と、サーバ装置としてのサーバ12とが、ネットワーク16を介して相互に接続され、クライアントサーバシステム18を構成している。また、ネットワーク16には、出力機としてプリンタ14も接続されている。なお、編集用ワークステーション10、サーバ12、プリンタ14の台数は特に限定されず(本実施の形態では、それぞれ3、1、1台)何台でもよい。
【0047】
編集用ワークステーション10では、画像、テキスト、線画等のレイアウトを決定する編集作業が行なって、PSデータをサーバに送信することができるようになっている。
【0048】
サーバ12は、自動的に高解像度画像データ(以下、単に「高解像度画像」という)からEPS(後述するAliasEPS)フォーマットの低解像度画像データ(以下、単に「低解像度画像」という)を生成することができるようになっている。なお、この低解像度画像(AliasEPS)は、編集用ワークステーション10における編集作業に用いることができるようになっている。
【0049】
また、サーバ12は、編集用ワークステーション10からのPSデータに基づいて、高解像度画像を含むPSデータを生成し、この高解像度画像を含むPSデータに基づいてページ単位のイメージデータを生成し、プリンタ14に送信するようになっている。プリンタ14は、このイメージデータに基づいて印刷を実行して、印刷物を出力するようになっている。
【0050】
(AliasEPSフォーマットの低解像度画像の概要)
次にサーバ12で高解像度画像を間引いて生成され、編集作業に用いられるEPSフォーマットの低解像度画像について説明する。
【0051】
このEPSフォーマットの低解像度画像20には、図2に示されるように、高解像度画像を間引いて生成された低解像度の画像データ(以下、「間引き画像」という)22とともに、生成元の高解像度画像に関する情報がコメント24として付加されている(この高解像度画像に関するコメント24が付加されたEPSフォーマットのことを、「AliasEPS」と定義する)。
【0052】
コメント24には、具体的には、高解像度画像のファイル名、高解像度画像所在パス(後述するOPIディレクトリ90とOPIフォルダ70のフォルダ名、及び上下の階層関係)、高解像度画像が格納されているフォルダ(後述するOPIフォルダ70)のフォルダID、及び高解像度画像のフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、GIF、PICT等)の情報が記述されている。また、このコメント24には、他にも、低解像度画像の開始/終了位置と、自らがAliasEPSフォーマットのデータであることを示す識別情報も記述されている。
【0053】
なお、コメント24は後述するOPIフィルタ106で使用されるものであり、OPIフィルタ106以外では無視される。従って、このAliasEPSフォーマットの低解像度画像20は、アプリケーションソフトウェアでは通常のEPSフォーマットのデータとして扱うことができる。例えば、編集用ソフトウェアで低解像度画像20を表示させると、間引き画像22のみが可視化されて表示される。また、低解像度画像20(または低解像度画像20を含んだPSデータ)をRIPによってイメージデータに変換し、プリンタ14に出力させても、コメント24が印刷されることなく、間引き画像のみが印刷される。
【0054】
(編集用ワークステーションの詳細構成)
図3には、編集用ワークステーション10の詳細構成が示されている。
【0055】
編集用ワークステーション10は、図3に示されるように、CPU30、ROM32、RAM34、HDD(Hard Disk Drive)36、I/Oポート40で構成されている。また、これらCPU30、ROM32、RAM34、HDD36、I/Oポート40は、システムバス42を介して相互に接続されている。
【0056】
ROM32、HDD36には、OS、編集用ソフトウェア、画像処理用ソフトウェア等の各種プログラム44が格納されている。なお、OSには、タスクの実行や資源管理を行なうカーネル部の他に、ネットワーク間のシステム制御を行なうネットワークOS(例えば、MacintoshのAppleShareやWindowsのNetware386等)や、OSの基本操作や外観を制御するシェル(例えば、MacintoshのFinderやWindowsのエクスプロ−ラ)やGUI(Graphical User Interface)等のユーザインターフェースが含まれている。
【0057】
すなわち、編集用ワークステーション10のユーザは、例えば、サーバ12とファイルシステムが異なっても、ネットワークOSによりその違いを意識せずに、リモートファイルシステムとしてサーバ12側のディスク(HDD等)をマウントして使用することができる。また、このネットワークOSの下、編集用ワークステーション10(クライアント)とサーバ12間でクライアントサーバシステムが実現され、互いに処理要求やデータの送受信を行なえるようになっている。
【0058】
また、サーバ12側のファイルシステムをシェルに表示させることもでき、編集用ワークステーション10側からサーバ12側のフォルダやファイルの階層構造、フォルダやファイルの名称、フォルダやファイルに対応付けられているアイコン等を確認することができる。また、このシェルが表示されたディスプレイ10D(図1参照)を参照しつつ、GUI環境下で、マウスやキーボードを操作する(アイコンクリック、ドラッグ、ドロップ等)ことによって、サーバ12側のファイルシステムを操作(フォルダやファイルのコピー、削除、移動、名前変更、新規生成等)することができる。
【0059】
また、HDD36には、図示しないスキャナ等により入力された印刷用のオリジナル画像データ(以下、「高解像度画像」という)46、及び編集用に低解像度画像20(AliasEPS)も格納することができるようになっている。編集用ワークステーション10における編集作業には、通常、この低解像度画像20が用いられるようになっている。また、ユーザによりこの編集したページの印刷指示がなされた場合は、低解像度画像20を含んだPSデータAが出力されるようになっている(図7参照)。
【0060】
詳しくは、編集用ワークステーション10のユーザは、プログラム44中の編集用ソフトウェアを用いて、且つGUI環境下で、ディスプレイ10Dを参照しつつ、図示しないマウスやキーボードを操作することによって、画像、テキスト、線画等のレイアウトを決める編集作業を行なう。
【0061】
また、編集用ワークステーション10のユーザは、必要であれば、プログラム44中の画像処理用ソフトウェア等を用いて、高解像度画像46に対して、強調処理、変換処理等の各種の画像処理を施すこともできるようになっている。また、当然ながら前述のように、サーバ12側のディスクをマウントし、高解像度画像46をマウントしたサーバ12側のディスク内のフォルダにコピー又は移動することもできるし、サーバ12側のディスク内から低解像度画像20をコピーしてこのHDD36に格納することもできる。
【0062】
(サーバの詳細構成)
図4には、サーバ12の詳細構成が示されている。
【0063】
サーバ12は、図4に示されるように、CPU50、ROM52、RAM54、HDD56、I/Oポート60で構成されている。また、これらCPU50、ROM52、RAM54、HDD56、I/Oポート60は、システムバス62を介して相互に接続されている。
【0064】
ROM52、HDD56には、各種のプログラム64が格納されている。このプログラム64には、OS(前述の編集用ワークステーション10と同様に、カーネルの他に、ネットワークOSやユーザインタフェースも含まれている)のプログラムや、後述するOPI100及びRIP102を機能させるためのプログラムが含まれている。また、高解像度画像データを間引いて低解像度画像データ20(AliasEPS)を生成する画像変換プログラム114(図8参照)も含まれている。なお、画像変換プログラム114は、高解像度画像データのフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)毎に、他のプログラムとはリンク無しに単独で動作可能な実行形式(一般に「*.exe」で表現されているファイルを示す、なお「*」は任意の文字或いは文字列を示す)で用意されている。
【0065】
また、HDD10には、高解像度画像や低解像度画像を整理して蓄積するイメージデータベース66、OPIデータベース68が格納されている。
【0066】
(イメージデータベース及びOPIデータベースの概要)
イメージデータベース66には、図5、図6に示されるように、複数のOPIフォルダ70を設けられるようになっている。各OPIフォルダ70には、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76が備えられている。
【0067】
高解像度画像フォルダ72には、オリジナル画像データである高解像度画像78が格納され、低解像度画像フォルダ74には、高解像度画像78を間引いて生成された低解像度画像20が格納されるようになっている。また、ステータスフォルダ76には、低解像度画像20の生成状況を示すログファイル80が格納されるようになっている。
【0068】
詳しくは、ログファイル80には、低解像度画像の生成処理において、システムから発行されるメッセージ(開始、処理中、成功終了、失敗終了、エラー情報)が記述されるようになっている。なお、このログファイル80は、高解像度画像フォルダ72内の各高解像度画像78それぞれに対応して生成されるようになっている。
【0069】
また、必要であれば、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76の下位階層にそれぞれサブフォルダ82、84、86を設け、これらのフォルダ内にもそれぞれ高解像度画像78、低解像度画像20、ログファイル80を格納することができるようになっている。
【0070】
また、各OPIフォルダには、後述するフォルダIDが記述されたIDファイル110も格納されるようになっている。このフォルダIDによって、各OPIフォルダをユニークに識別することが可能になっている。
【0071】
OPIフォルダ70の上位階層には、OPIフォルダ70を管理するフォルダとしてOPIディレクトリ90が設けられるようになっている。ユーザは、サーバ12側に予め用意されている設定ツール(後述するOPI100のツールとして用意されている)を用いて、任意のフォルダをこのOPIディレクトリ90に設定することができるようになっている。後述するOPI100は、このOPIディレクトリ90下のファイルシステムにおいて機能するようになっており、OPIデータベース66では、OPIディレクトリ90に設定されたフォルダは、あたかもOPIルートディレクトリ88下に設けられているかのように扱われるようになっている。
【0072】
また、OPI100の機能を利用するために、編集用ワークステーション10からサーバ12のファイルシステムをマウントする際には、このルートディレクトリ88がトップディレクトリとして参照されるようになっている。ユーザは、編集用ワークステーション10側からOPIフォルダ70の新規生成、削除、名称変更、コピー、移動などを行なうことができるようになっている。
【0073】
OPIデータベース68には、OPI100による管理対象フォルダ(OPIコンフィグフォルダ)として、OPIディレクトリ90に設定されたフォルダの所在パスが記憶されるようになっている。すなわち、ユーザによって、設定ツールを用いてOPIディレクトリ90が設定されると、該フォルダのパスが登録されるようになっている。
【0074】
また、OPIデータベース68には、各OPIディレクトリ90下に設けられたOPIフォルダ70のフォルダ名と、フォルダIDも記憶されるようになっている。したがって、OPIデータベース68から、全てのOPIフォルダ70の所在パス、フォルダ名、フォルダIDを調べることができるようになっている。
【0075】
また、OPIデータベース68には、各画像フォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)と画像変換プログラム114(実行形式)を対応付けるテーブル格納されている。表1にこのテーブルの一例を示す。
【0076】
【表1】
Figure 0003973796
【0077】
なお、所望の低解像度画像として、所望の解像度(間引き)の低解像度画像20を得ることができるように、複数の解像度(72dpi、144dpi等)用に画像変換プログラムを用意して、画像フォーマット、解像度、及び画像変換プログラム114を対応付けるテーブルでもよい。
【0078】
また、OPIデータベース68には、後述する検索条件(フォルダIDを優先して検索/フォルダパスを優先して検索/ファイル名のみで検索)も記憶されるようになっている。なお、ユーザは、サーバ12側に予め用意されている設定ツール(後述するOPI100のツールとして用意されている)を用いて、この検索条件を設定するようになっている。
【0079】
(サーバの機能)
サーバ12には、プログラム64によって、図6、7に示されるように、低解像度画像を用いて編集して生成されたPSデータAを高解像度画像を含むPSデータBにすり替えるOPI100と、PSデータBをイメージデータに変換するRIP102が機能されるようにになっている。このように、OPI100とRIP102の両者をサーバ12に備えさせることにより、編集用ワークステーション10からRIP102へPSデータを送信する過程で、高解像度画像によるネットワーク転送負荷がないようになっている。
【0080】
OPI100では、GUI環境(以下、単に「GUI」という)120を利用して、OPIデータベース68、イメージデータベース66を操作することができるようになっている。例えば、サーバ12のユーザがGUI120下で、キーボードやマウス(図示省略)を操作する等によって、OPIデータベース68の各種設定を行なうことができるようになっている。なお、当然ながら、編集用ワークステーション10からサーバ12のファイルシステムをマウントしている場合は、編集用ワークステーション10側からOPIデータベース68の各種設定を行なうことができる。
【0081】
また、OPI100には、OPI起動中常に自動的にバックグランドで働いているOPIデーモン104と、編集用ワークステーション10からのPSデータAを受信したときに働くOPIフィルタ106とが備えられている。以下にOPIデーモン104の機能とOPIフィルタ106について詳しく述べる。
【0082】
(OPIデーモン)
OPIデーモン104は、イメージデータベース66及びOPIデータベース68と接続されている。
【0083】
なお、イメージデータベース66は、編集用ワークステーション10側からも接続可能になっている。詳しくは、例えば、ユーザによって、編集用ワークステーション10側に格納されている高解像度画像46をイメージデータベース66内の高解像度画像フォルダ72にコピーしたり(高解像度画像フォルダ72内に高解像度画像78が生成される)、反対にイメージデータベース66内の低解像度画像フォルダ72内の低解像度画像20を編集用ワークステーション10側にコピーしたりすることができるようになっている。
【0084】
図8には、OPIデーモン104によって行なわれる処理の概要が示されている。OPIデーモン104は、イメージデータベース66内、すなわちOPIディレクトリ90内を常に監視するようになっている(以下、この処理のことを「フォルダ&画像監視プロセス」という)。
【0085】
OPIデーモン104では、フォルダ&画像監視プロセスにおいて、OPI100によって管理するように要求がなされているフォルダが存在した場合には、該フォルダのOPIデータベース68への登録処理を行うようになっている(以下、この処理のことを「フォルダ監視処理」という)。
【0086】
より詳しくは、図9に示されるように、ユーザによって、所定のファイル(以下、「認証ファイル」という)108を新規に作成したフォルダ70A内にコピーすることによって、フォルダの管理要求が行なわれるようになっている。OPIデーモン104では、OPIディレクトリ90下を監視して、認証ファイル108があるか否かをチェックし、認証ファイル108が格納されているフォルダ70Aが管理要求されているフォルダであると判断するようになっている。また、認証ファイル108が格納されているフォルダ70Aのパスと、該フォルダ70Aを識別するためのユニークなフォルダIDをOPIデータベース68に登録するようになっている。また、このフォルダIDを記述したIDファイル110を認証ファイル108が格納されているフォルダ70Aに生成し、認証ファイル108を削除するようになっている。
【0087】
OPI100では、このように、OPIデータベース68に登録され、IDファイル110が付与されたフォルダ70AをOPIフォルダ70として管理するようになっている。また、ユーザはOPIディレクトリ90下に新規フォルダを生成して認証ファイルをコピーすることで、任意にOPIフォルダ70を生成することができるようになっている。
【0088】
また、OPIデーモン104は、OPIフォルダ70内に、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76を生成するようになっている。OPI100では、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、及びステータスフォルダ76内のみ処理に利用し、OPIフォルダ70内のその他の領域については利用されないようになっている。すなわち、OPIフォルダのその他の領域は、ユーザが自由に使用でき、例えば、OPIフォルダ70の直下や、OPIフォルダ70の下にフォルダを生成して、編集作業に用いたデータ(文書ファイル等)を格納することもできるようになっている。
【0089】
これにより、例えば、プロジェクト毎や月毎にOPIフォルダ70を作って、プロジェクト毎や月毎に、高解像度画像78、低解像度画像20、及びその他の関連ファイル(文書ファイル等)を一緒に管理することができる。
【0090】
また、OPIデーモン104は、フォルダ&画像監視プロセスにおいて、OPIデータベース68に登録されているOPIフォルダ70内に不要画像が存在した場合には、該不要画像を削除し、低解像度画像20を生成する必要がある場合には、低解像度画像生成ジョブを作成し、低解像度画像生成ジョブキュー112に登録するようになっている(以下、この処理のことを「画像監視処理」という)。
【0091】
より詳しくは、図10に示されるように、同一OPIフォルダ70内の高解像度画像フォルダ72と低解像度画像フォルダ74それぞれに格納されている高解像度画像78と低解像度画像20とを比較し、対応する低解像度画像20が存在しない高解像度画像78に対して、低解像度画像生成ジョブを作成するようになっている。
【0092】
また、高解像度画像78の生成日時よりも対応する低解像度画像20の生成日時の方が古い場合にも、該高解像度画像78に対する低解像度画像生成ジョブを作成するようになっている。すなわち、低解像度画像生成後に高解像度画像78に対して何らかの変更が加えられた場合には、低解像度画像20が存在していても、再度、高解像度画像78を間引いて低解像度画像20を生成するように、低解像度画像生成ジョブを作成するようになっている。
【0093】
さらに、対応する高解像度画像78が存在しない低解像度画像20については、この低解像度画像20を削除するようになっている。
【0094】
また、OPIデーモン104は、所定時間毎に、低解像度画像生成ジョブキュー112を参照するようになっている(以下、この処理のことを「画像変換監視プロセス」という)。画像変換監視プロセスにおいて、低解像度画像生成ジョブキュー112に実行待ちの低解像度画像生成ジョブが存在した場合は、低解像度画像生成ジョブキュー112からその低解像度画像生成ジョブを取り出し、この低解像度画像生成ジョブに対応する画像変換プロセスを起動するようになっている。なお、このとき、サーバ12に過大な負荷がかかり他の処理が停滞するのを防止するために、所定数以上の画像変換プロセスが起動しないように画像変換プロセスの起動数も管理している。
【0095】
画像変換プロセスでは、OPIデータベース68内の対応テーブル(表1参照)を参照して、高解像度画像78のフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)に対応する画像変換プログラム114を選択して起動させることができるようになっている。画像変換プログラム114が起動されることにより、高解像度画像78からAliasEPSフォーマットの低解像度画像20が生成される。
【0096】
なお、本発明は、生成された低解像度画像20のファイル名を特に限定するものではないが、本実施の形態では、一例として、生成された低解像度画像20には、自動的に、「高解像度画像78の拡張子部分を除くファイル名」に「s.eps」を加えたファイル名が付けられるようになっている。例えば、高解像度画像78のファイル名が「imageA.eps」の場合、生成された低解像度画像20には「imageAs.eps」のファイル名が付けられる。また、生成された低解像度画像20は、高解像度画像78が格納されている高解像度画像フォルダ72があるOPIフォルダ70内の低解像度画像フォルダ74内に格納されるようになっている。なお、高解像度画像78の生成日時よりも対応する低解像度画像20の生成日時の方が古く、再度、低解像度画像20が生成された場合は、新規に生成された低解像度画像20には古い低解像度画像20と同一のファイル名が付与されるので、自動的に新規に生成された低解像度画像20に更新(上書き)されるようになっている。
【0097】
また、OPIデーモン104では、低解像度画像の生成開始とともに、ログファイル80を生成するようになっている。また、OPIデーモン104は、低解像度画像20の生成状況に対応して、ログファイル80のファイル名を変化させ、またその処理状況(開始、処理中、成功終了、失敗終了、エラー情報)を示すコメントをログファイル80内に記述するようになっている。
【0098】
なお、本発明は、ログファイル80のファイル名を特に限定するものではないが、本実施の形態では、一例として、低解像度画像生成中(処理中)は「XXX.continue」、低解像度画像の生成が完了した(成功終了)場合は「XXX.complete」、何らかの異常が発生し低解像度画像の生成が失敗した(失敗終了)場合は「XXX.failed」と、ログファイル80のファイル名が変化されるようになっている。
【0099】
なお、「XXX」は任意の文字又は文字列を示しており、高解像度画像78のファイル名のうち拡張子を除く文字列と同一の文字列が自動的に付けられるようになっている。例えば、高解像度画像78のファイル名が「imageA.eps」の場合、ログファイル80は、低解像度生成中は「imageA.continue」、低解像度画像の生成が完了した場合は「imageA.complete」、低解像度画像の生成が失敗した場合は「imageA.failed」というファイル名となる。
【0100】
なお、GUI120では、このログファイル80の拡張子(「continue」、「complete」、「failed」)に対して、それぞれ異なる図柄のアイコン122(図11のアイコン122A、122B、122C参照)が予め対応付けられている。従って、シェルにログファイル80を表示させた場合には、ファイル名の変化に応じて、すなわち低解像度画像20の生成状況(処理中/成功終了/失敗終了)に応じて、アイコン122の外観が変化するようになっている。なお、ログファイル80の拡張子(「continue」、「complete」、「failed」)に対して、図柄ではなく色を変えたアイコン122を対応させ、低解像度画像20の生成状況に応じて、ログファイル80のアイコン122の色が変化するようにしてもよい。
【0101】
なお、編集用ワークステーション10からサーバ12のファイルシステムをマウントしている場合は、ユーザは編集用ワークステーション10側のディスプレイ10Dにサーバ12側のシェルを表示させ、ログファイル80のアイコン122を確認することもできる。
【0102】
また、生成された低解像度画像20は、生成元の高解像度画像78が格納されているOPIフォルダ70下の低解像度画像フォルダ74に格納されるようになっている。またログファイル80は、生成元の高解像度画像78が格納されているOPIフォルダ70下のステータスフォルダ76に格納されるようになっている。
【0103】
例えば、スキャナ等で読み取ったり画像変換処理等を施して、新規に生成した高解像度画像78のレイアウト作業を行なう際には、ユーザは、図11に示されるように、この高解像度画像78を高解像度画像フォルダ72にコピーするだけで、OPIデーモン104によって、自動的に低解像度画像20を得ることができるようになっている。詳しくは、OPIデーモン104による画像監視プロセスにおいて、対応する低解像度画像がない状態のこの高解像度画像78が認識されて、この高解像度画像78に対する低解像度画像生成ジョブが生成され、画像変換監視プロセスにおいて、この低解像度画像生成ジョブが実行され、低解像度画像フォルダ74に低解像度画像20が生成される。このとき、この高解像度画像に対応するログファイルも生成され、低解像度画像の生成状況に応じてそのファイル名やアイコン122が変化するので、ユーザはこの生成状況を確認することができるようになっている。
【0104】
(OPIフィルタ)
一方、OPIフィルタ106は、イメージデータベース66に接続されている(図6、7参照)。また、OPIフィルタ106には、編集用ワークステーション10からのPSデータAが入力されるようになっている。
【0105】
OPIフィルタ106には、編集用ワークステーション10からのPSデータAを解析し、該PSデータAに低解像度画像20(AliasEPS)が含まれている場合は、イメージデータベース66から該低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索するようになっている。なお、この検索は、OPIデータベース68に記憶されているユーザにより設定された検索条件(フォルダIDを優先して検索/フォルダパスを優先して検索/ファイル名のみで検索)に従って、選択的に、コメント24に記述されている高解像度画像78を格納しているフォルダのID、所在パス(OPIディレクトリ90とOPIフォルダ70の名称及び上下階層関係)、或いは高解像度画像78のファイル名を利用して行なうようになっている。なお、所在パスの代えて、OPIフォルダ70のフォルダ名を利用して検索するようにしてもよい。
【0106】
また、OPIフィルタ106は、PSデータ中の低解像度画像20(AliasEPS)と検索された高解像度画像78とをすり替え、高解像度画像を含んだPSデータBを生成するようになっている(以下、このようにAliasEPSフォーマットの画像データをすり替えるOPI方式を「AliasEPS-OPI方式」という)。このとき、低解像度画像20に対応するイメージデータベース66中の高解像度画像78がEPS(DCSでも可)フォーマットである場合は、PSデータ中の低解像度画像20と高解像度画像78を単純に入れ替えるようになっている。低解像度画像20に対応するイメージデータベース66中の高解像度画像78がEPSフォーマット以外(TIFF、JPEG、PICT等)の場合は、該高解像度画像78をEPSフォーマットに変換して高解像度画像78Aを生成し、この高解像度画像78AをPSデータ中の低解像度画像20と入れ替えるようになっている。
【0107】
ここで、EPSフォーマットのデータは自己完結したPSデータであるため、PSデータ中でEPSフォーマットのデータ同士の入れ替えは、PSデータの他の部分に影響を与えることなく行なえることができる。したがって、PSデータ中の低解像度画像20と高解像度画像のすり替えは、PSデータの他の部分の記述を変更することなく、単純に低解像度画像20(AliasEPS)と高解像度画像(EPSフォーマットの高解像度画像78または高解像度画像78A)を入れ替えるだけで行なえるようになっている。
【0108】
なお、OPIフィルタ106は、編集用ワークステーション10から低解像度画像20ではなく、高解像度画像に関するコメント308が含まれているPSデータを受信した場合(すなわち、AldusOPI方式のPSデータ、図14参照)は、コメント308を解析し、対応する高解像度画像を検索し、高解像度画像が含まれるように、PSデータを書き換えることもできるようになっている。すなわち、OPIフィルタ106はAldusOPI方式にもAliasEPS-OPI方式にも対応できるようになっている。また、OPIフィルタ106は、画像すり替え処理を実行しないように指示されて送信されたPSデータAを受信した場合は、すり替え処理を行わずに受信したPSデータAをそのまま出力することもできるようになっている。
【0109】
OPIフィルタ106により生成された高解像度画像78(又は78A)が含まれているPSデータBはRIP102に送られるようになっている。RIP102では、PSデータBに基づいて、ページ単位のイメージデータが生成されるようになっている。このイメージデータがプリンタ14に送信され、プリンタ14によって印刷される。これにより、所望のレイアウトで、且つ画像部分は高解像度画像78に基づいて印刷が実行されるようになっている。
【0110】
(作用)
次に、本実施の形態の作用として、様々なフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)の高解像度画像からAliasEPSフォーマットの低解像度画像を生成し、生成された低解像度画像を用いて編集作業を行なって印刷を実行する場合(すなわちAliasEPS-OPI方式)について、図7を参照して説明する。
【0111】
まず、ユーザにより、サーバ12側のイメージデータベース66内、詳しくは、OPIディレクトリ90下に生成されているOPIフォルダ70内の高解像度画像フォルダ72に、高解像度画像78をコピーする。なお、OPIフォルダ生成処理については、詳しく後述する。
【0112】
サーバ12では、OPIデーモン104によって、自動的に、高解像度画像78を間引いてAliasEPSフォーマットの低解像度画像20が生成される(以下、「低解像度画像生成処理」という)。
【0113】
ユーザは、編集用ワークステーション10側で、編集用ソフトウェアを用いて、編集作業を行なう。このとき、画像のレイアウト決定には、高解像度画像78ではなく、サーバ12で生成された低解像度画像20(AliasEPS)を用いる。編集作業が終了して、ユーザにより編集したページの印刷指示がなされると、編集用ワークステーション10は、低解像度画像20(AliasEPS)を含んだPSデータAをサーバ12に出力する。
【0114】
サーバ12では、OPIフィルタ106によって、受信したPSデータAを解析して、詳しくは、低解像度画像20(AliasEPS)のコメント24を解析して、PSデータA中の低解像度画像20(AliasEPS)に対応する高解像度画像78を検索する。なお、この高解像度画像検索処理については、詳しく後述する。
【0115】
続いて、PSデータA中の低解像度画像20(AliasEPS)をこの検索された高解像度画像78(又は78A)にすり替えて、PSデータBを生成する(以下、「すり替え処理」という)。
【0116】
生成したPSデータBは、RIP102に渡される。RIP102では、この高解像度画像78(又は78A)を含んだPSデータBに基づいて、ページ単位のイメージデータが生成される。
【0117】
サーバ12は、RIP102で生成されたこのイメージデータをプリンタ14に送信する。プリンタ14は、受信したイメージデータに基づいて印刷を行なう。これにより、所望のレイアウトで、且つ画像部分は高解像度画像78に基づいて印刷が実行された印刷物が出力される。
【0118】
(OPIフォルダ生成処理)
ここで、上記のOPI100による処理(低解像度画像生成処理、高解像度画像検索処理、すり替え処理)は、OPIフォルダ70内の高解像度画像78についてのみ実行可能となっている。すなわち、OPI100の機能は、OPIフォルダ70でのみ利用できる。
【0119】
次に、OPI100の機能を利用することができるOPIフォルダ70の生成処理について、図9を参照して、詳しく説明する。なお、以下では、具体的に、「Monthly」という名称のOPIディレクトリ90の下に、「April」という名称のOPIフォルダ70を生成する場合を例に説明する(以下、具体的なフォルダ名或いはファイル名を「」内に示す)。
【0120】
OPIフォルダ70を生成するに当たって、まず、OPI100の機能を利用するために、ユーザは編集用ワークステーション10からサーバ12のファイルシステムをマウントし、シェルによってサーバ12側のファイルシステムを表示させる。これにより、編集用ワークステーション10のディスプレイ10Dには、OPIルートディレクトリ88がトップディレクトリとして参照されて、サーバ12側のファイルシステムが表示される。
【0121】
次いで、ユーザは、編集用ワークステーション10側から、サーバ12のファイルシステムが表示されたディスプレイ10Dを参照しながら、GUI環境下でマウス(図示省略)を操作する等によって、OPIディレクトリ90「Monthly」の下に、フォルダ70Aを生成する。また、生成したフォルダ70Aに「April」という名称を付ける。
【0122】
次いで、ユーザは、編集用ワークステーション10側から、サーバ12のファイルシステムが表示されたディスプレイ10Dを参照しながら、GUI環境下でマウス(図示省略)を操作する等によって、生成したフォルダ70A「April」に、予め用意されている認証ファイル108をコピーする。これによって、フォルダ70A「April」を管理するようにOPI100に要求がなされる。
【0123】
なお、認証ファイル108は予め所定フォルダ内に格納されて用意されており、この格納場所は、本発明では特に特定しない。例えば、各OPIディレクトリ90の直下に予め格納しておいてもよいし、OPIルートディレクトリ88の直下に格納しておいてもよいし、編集用ワークステーション10側のファイルシステムに格納しておいてもよい。
【0124】
一方、OPIデーモン104は、フォルダ&画像監視プロセスにより、常に、イメージデータベース内、すなわちOPIディレクトリ90以下のファイルシステムに対してフォルダ監視処理を行っている。図12には、このフォルダ監視処理のフローチャートが示されている。
【0125】
フォルダ監視処理では、図12に示されるように、まず、ステップ200において、OPIデータベース68から監視対象(OPIコンフィグフォルダ)のフォルダ名、すなわちOPIディレクトリ90のフォルダ名が収得される。従って、ここで、OPIディレクトリ90「Monthly」のフォルダ名も収得される。
【0126】
次いで、ステップ202では、監視対象のフォルダ(ステップ200でフォルダ名を収得した全てのOPIディレクトリ90)内にある全てのフォルダ内を検索し、認証ファイル108を確認すると(ステップ204で肯定判定)、そのフォルダ(認証ファイルが確認されたフォルダ)を管理するように要求されていると判断して、ステップ206に進む。従って、ここで、OPIディレクトリ90「Monthly」内に作成されたフォルダ70A「April」にコピーされた認証ファイル108も、OPIデーモン104に確認されて、ステップ206に進む。
【0127】
ステップ206では、認証ファイル108が確認されたフォルダから、この認証ファイル108を削除する。従って、ここで、フォルダ70A「April」から認証ファイル108が削除される。
【0128】
次いで、ステップ208に進み、認証ファイル108が確認されたフォルダに対して、該フォルダを識別するためのユニークなフォルダID、すなわちOPIデータベース68に未登録のフォルダIDを発行する。また、発行されたこのフォルダIDと認証ファイル108が確認されたフォルダの名称をOPIデータベース68に追加登録する。従って、ここで、フォルダ70A「April」に対してフォルダIDが発行され、OPIディレクトリ90「Monthly」下のOPIフォルダ70を示す情報として、発行されたフォルダIDとフォルダ名「April」がOPIデータベース68に追加登録される。
【0129】
次いで、ステップ210では、発行されたフォルダIDが記述されたIDファイル110を、認証ファイル108が確認されたフォルダ内に作成する。従って、ここで、フォルダ70A「April」内にIDファイル110が作成される。
【0130】
次にステップ212では、認証ファイル108が確認されたフォルダ内に、OPI100が利用するフォルダとして、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76が生成される。従って、フォルダ70A「April」内にも、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76が生成される。
【0131】
このように、OPIデータベースに登録され、IDファイルが作成され、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76が生成されると、フォルダ70Aは、OPI100の機能を利用することができるOPIフォルダ70として、OPI100によって管理される。
【0132】
本実施の形態では、OPIデーモン104によって、OPI100の起動中、上記のフォルダ監視処理が常時繰り返し行なわれている。従って、ユーザは、OPIディレクトリ90下に任意にフォルダ70Aを生成し、このフォルダ70A内に認証ファイル108をコピーすることにより、該フォルダ70AをOPIフォルダ70に設定することができる。すなわち、OPIディレクトリ90下のフォルダ70Aであれば、任意にOPIフォルダ70に設定することができる。
【0133】
OPI100では、OPIフォルダ70に設定されたフォルダ内の高解像度画像フォルダ72に格納された高解像度画像78に対して、前述の低解像度画像の生成処理を行なって、高解像度画像78と同一のOPIフォルダ70内に生成された低解像度画像フォルダ74内に生成した低解像度画像20が格納される。すなわち、対応する高解像度画像78と低解像度画像20とが、必ず同一のOPIフォルダ70の下位階層に格納される。
【0134】
例えば、OPIフォルダ70「April」内に生成された高解像度画像フォルダ72に高解像度画像78「imageA.tif」をコピーした場合、OPIデーモン104によって、OPIフォルダ70「April」内に生成された低解像度画像フォルダ74内に、この高解像度画像78「imageA.tif」を間引いた低解像度画像20「imageAs.eps」が自動的に生成される。
【0135】
従って、ユーザは、任意にOPIフォルダ70を設定して、その下位階層に、対応する高解像度画像78と低解像度画像20とを一緒に管理することができる。例えば、例えば、プロジェクト毎や月毎に任意にOPIフォルダ70を作って、プロジェクト毎や月毎に、高解像度画像78と低解像度画像20とを管理することができる。
【0136】
また、本実施の形態では、OPIフォルダ70内に、OPI専用フォルダとして、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76を生成し、OPI100は、これら高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76のみに機能するようになっている。これにより、OPIフォルダ70内の他の領域は、OPI100の処理に影響を与えることなく、ユーザが自由に使う(OPIフォルダ70の直下にファイルやフォルダを生成する等)ことができる。
【0137】
例えば、OPIフォルダ70「April」の直下や、或いはOPIフォルダ70「April」内に新規にフォルダを生成してこのフォルダ下に、編集作業に係る各種の関連ファイル(編集作業に用いた文書や表等の画像以外のオブジェクトのファイル、編集用ソフトウェアの編集ファイル、関連資料のファイル等)を格納することもできる。これにより、例えば、プロジェクト毎や月毎に任意にOPIフォルダ70を作って、プロジェクト毎や月毎に、高解像度画像78や低解像度画像20とともに、その他の関連ファイルを管理することができる。
【0138】
また、本実施の形態では、OPIフォルダ70を管理するために、OPIフォルダ70の上位にOPIディレクトリ90が設けており、これにより、OPIフォルダ70も仕事の種類毎などに分類して管理することができる。例えば、1999年度のプロジェクトのOPIフォルダ70を格納するOPIディレクトリ90と、2000年度のプロジェクトのOPIフォルダ70を格納するOPIディレクトリ90とを別に設けることができる。
【0139】
なお、当然ながら、OPI100では、OPIフォルダ70の削除やコピー等の処理によって、フォルダIDに矛盾をきたさないように(同一フォルダIDの2重発行等)、フォルダID発行後の管理も行なっている(詳細省略)。また、ユーザによって、OPIフォルダ70のフォルダ名が変更された場合、OPIデータベース68に記憶されているフォルダ名は、変更されたフォルダ名に自動的に更新記憶される(フォルダIDは変更されない)。
【0140】
なお、表2に従来技術と本実施の形態を比較して示している。
【0141】
【表2】
Figure 0003973796
(高解像度画像検索処理)
次に、OPIフィルタ106による高解像度画像検索処理について詳しく説明する。
【0142】
サーバ12は、OPIフィルタ106によって、編集用ワークステーション10から受信したPSデータAを順次読み込み、PSデータAにAliasEPSフォーマットの低解像度画像20が含まれていると判断すると、この低解像度画像20のコメント24から対応する高解像度画像78に関する情報(高解像度画像78のファイル名、高解像度画像78が格納されているOPIフォルダ70のパス、OPIフォルダ70フォルダID)を抽出する。
【0143】
そして、OPIフィルタ106では、高解像度画像検索処理が開始される。なお、低解像度画像20(AliasEPS)が含まれている判断は、読み込んだPSデータAの記述内容に、AliasEPSであることを示す識別情報(AliasEPSのコメント24に含まれている、図2参照)が検出されることにより行なわれる。
【0144】
図13には、高解像度画像検索処理のフローチャートが示されている。
【0145】
図13に示されるように、高解像度画像検索処理が開始されると、まず、OPIデータベース68からユーザにより設定されている検索条件が読み出される(ステップ220)。次いで、読み込んだ検索条件から、フォルダIDを優先して検索を行なうのか、フォルダパスを優先して検索を行なうのか、ファイル名のみで検索を行なうのかが判断される(ステップ222)。
【0146】
フォルダIDを優先して検索を行なう場合はステップ230に進み、PSデータAから抽出したフォルダIDに基づいて、PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索する。より詳しくは、OPIデータベース68を参照して、PSデータAから抽出したフォルダIDと一致するフォルダIDが登録されているOPIフォルダ70のパスを求める。次いで、このパスに一致するOPIフォルダ70内で、PSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルを検索する。
【0147】
PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が検索された場合、すなわちPSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つかった場合は、ステップ232で肯定判定されて、後述のステップ260に進む。
【0148】
PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が検索されなかった場合、すなわちPSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つからなかった場合は、ステップ232で否定判定されて、ステップ234に進む。なお、OPIデータベース68に、PSデータAから抽出したフォルダIDに一致するフォルダIDが登録されていない場合も、ステップ232で否定判定される。
【0149】
ステップ234では、今度はPSデータAから抽出したフォルダパスに基づいて、PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索する。PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が検索された場合、すなわちPSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つかった場合は、ステップ236で肯定判定されて、後述のステップ260に進む。
【0150】
フォルダIDに基づく検索においても、フォルダパスに基づく検索においても、PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が見つからなかった場合は、ステップ236で否定判定されて、後述のステップ262に進む。なお、PSデータAから抽出したフォルダパスに一致するフォルダがない場合も、ステップ236で否定判定される。
【0151】
また、フォルダパスを優先して検索を行なう場合はステップ240に進み、PSデータAから抽出したフォルダパスに基づいて、PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索する。
【0152】
PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が検索された場合、すなわちPSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つかった場合は、ステップ242で肯定判定されて、後述のステップ260に進む。
【0153】
PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が検索されなかった場合、すなわちPSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つからなかった場合は、ステップ242で否定判定されて、ステップ244に進む。なお、PSデータAから抽出したフォルダパスに一致するフォルダがない場合も、ステップ242で否定判定される。
【0154】
ステップ244では、今度はPSデータAから抽出したフォルダIDに基づいて、PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索する。PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が検索された場合、すなわちPSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つかった場合は、ステップ246で肯定判定されて、後述のステップ260に進む。
【0155】
フォルダIDに基づく検索においても、フォルダパスに基づく検索においても、PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が見つからなかった場合は、ステップ246で否定判定されて、後述のステップ262に進む。なお、OPIデータベース68に、PSデータAから抽出したフォルダIDに一致するフォルダIDが登録されていない場合も、ステップ246で否定判定される。
【0156】
また、ファイル名のみで検索を行なう場合はステップ250に進み、OPIデータベース68を参照して、OPI100が管理している全OPIフォルダ70、すなわちOPIデータベース68に登録されている全OPIフォルダ70内を、PSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名に一致するファイルを検索する。
【0157】
PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が検索された場合、すなわちPSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つかった場合は、ステップ252で肯定判定されて、ステップ260に進む。
【0158】
OPI100が管理している全OPIフォルダ70内を検索しても、PSデータAから抽出した高解像度画像78のファイル名と一致するファイルが見つからなかった場合は、ステップ252で否定判定されて、ステップ262に進む。
【0159】
ステップ260では、すなわち、フォルダIDに基づく検索、フォルダパスに基づく検索、ファイル名に基づく検索の何れかによって、PSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が見つかった場合は、この高解像度画像78を、PSデータAに含まれている低解像度画像20と入れ替え、PSデータBが生成される。なお、高解像度画像78がEPSフォーマットの場合は、高解像度画像78をそのまま低解像度画像20と入れ替え、高解像度画像78がEPSフォーマット以外(TIFF、JPEG等)の場合は、EPSフォーマットの高解像度画像78Aに変換して、低解像度画像20と入れ替えられる。
【0160】
一方、ステップ262では、フォルダIDに基づく検索でもフォルダパスに基づく検索でもPSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が見つからなかった場合、又は全OPIフォルダ70内を検索してもPSデータAに含まれている低解像度画像20に対応する高解像度画像78が見つからなかった場合は、対応する高解像度画像78がないと判断して、エラー処理(例えば、編集用ワークステーション10のディスプレイ10Dにエラーメッセージを表示する等してユーザに報知する、低解像度画像20のまま出力する等)が行なわれる。
【0161】
上記のように、フォルダIDを優先して検索する場合は、まず始めにフォルダ名の変更によっても不変なフォルダIDを基に検索が実行される。また、フォルダパスを優先して検索する場合は、フォルダパスを基にした検索が失敗したときに、フォルダIDを基に検索が実行される。これにより、OPIフォルダ70のフォルダ名が変更されていても、フォルダIDを基に検索が行なわれるので、低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索することができる。
【0162】
ここで、具体的に、OPIディレクトリ90「Monthly」内のOPIフォルダ70「April」内の高解像度画像フォルダ72内の高解像度画像78「imageA.tif」から生成された低解像度画像20「imageAs.eps」を用いて編集して生成されたPSデータAを受信し、この間に、OPIフォルダ70「April」のフォルダ名が「April_old」に変換されている場合を例に説明する。
【0163】
この場合、PSデータA中の低解像度画像20のコメント24には、高解像度画像78のファイル名に「imageA.tif」、高解像度画像78が格納されているフォルダのパスに「\Monthly\April」、フォルダIDに例えば「folderID01」を示す情報が記述されている。なお、OPIデータベース68には、OPIフォルダ70「April」のフォルダ名が「April_old」に変換されたときに、フォルダパス「\Monthly\April」に代えて、フォルダパス「\Monthly\April_old」がフォルダID「folderID01」と対応付けられて更新記憶されている。
【0164】
フォルダIDを優先して検索するように設定されている場合は、前述のステップ230で、フォルダID「folderID01」と一致するOPIフォルダ70のパスが、OPIデータベース68から「\Monthly\April_old」であることが分かる。従って、フォルダ名変更後のOPIフォルダ70「April_old」内が検索されて、高解像度画像78「imageA.tif」が探し出される。
【0165】
フォルダパスを優先して検索するように設定されている場合は、前述のステップ240では、フォルダ名が変更されているため、フォルダパス「\Monthly\April」に対応するOPIフォルダ70が存在せず、検索に失敗する。従ってステップ242で否定判定されてステップ244に進み、フォルダIDに基づく検索が実行される。ステップ244では、フォルダID「folderID01」と一致するOPIフォルダ70のパスが、OPIデータベース68から「\Monthly\April_old」であることが分かり、フォルダ名変更後のOPIフォルダ70「April_old」内が検索されて、高解像度画像78「imageA.tif」が探し出される。
【0166】
ファイル名のみで検索するように設定されている場合は、ステップ250において、全てのOPIフォルダ70内を検索されて、OPIフォルダ70「April_old」内の高解像度画像78「imageA.tif」が探し出される。なお、このとき、OPIフォルダ70「April_old」以外のOPIフォルダ70内にも「imageA.tif」というファイル名の高解像度画像78が存在する場合は、この高解像度画像78が検索対象の高解像度画像78として間違って探し出される可能性もある。
【0167】
なお、表3に従来技術と本実施の形態を比較して示している。
【0168】
【表3】
Figure 0003973796
【0169】
なお、本実施の形態では、AliasEPS−OPI方式において、高解像度画像78を検索する場合を例に説明したが、当然ながら従来のAldus-OPI方式(図14参照)にも同様に本発明を適用することもできる。この場合、コメント24に代えて、コメント308が本発明のすり替え情報に対応する。
【0170】
また、本実施の形態では、サーバ12で生成されるイメージデータの出力装置としてプリンタ14を例に説明したが、印刷版を生成するプロセッサにイメージデータを出力してもよい。
【0171】
また、本実施の形態では、フォルダIDを優先して検索(フォルダIDで検索対象のフォルダを特定してからファイル名で検索)するか、フォルダパスを優先して検索(フォルダパスで検索対象のフォルダを特定してからファイル名で検索)するか、フォルダ名のみで検索するかを設定可能とし、設定された検索条件に従って、選択的に高解像度画像の検索を行なう例を説明したが、本発明は、フォルダIDを利用して高解像度画像の検索が行なうことができればよい。必ずしもフォルダパスを優先して検索する機能や、フォルダ名のみで検索する機能は、OPI100に備えられている必要はない。
【0172】
また、例えば、フォルダIDで検索対象のフォルダを特定して検索する場合、検索に失敗した後は、フォルダパスで検索対象のフォルダを特定して再度検索を実行させずに終了させてもよいし、全OPIフォルダ70内を検索するようにしてもよい。
【0173】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、画像データを効率良く管理することができ、画像データを格納しているフォルダの名称が変更されても正確に画像データを検索することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるシステム全体の概略構成図である。
【図2】 AliasEPSフォーマットの低解像度画像の構成図である。
【図3】編集用ワークステーションの構成図である。
【図4】サーバの構成図である。
【図5】OPIデータベースを説明するための図である。
【図6】サーバの機能を説明するための機能構成図である。
【図7】本実施の形態における処理の概要を説明するための概念図である。
【図8】OPIデーモンによる処理の概要を説明するための概念図である。
【図9】フォルダ監視処理を説明するための概念図である。
【図10】画像監視処理を説明するための概念図である。
【図11】画像変換プロセスを説明するための概念図である。
【図12】フォルダ監視処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】高解像度画像検索処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】従来のOPI方式(Aldus-OPI)を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10 編集用ワークステーション(PSデータ生成手段)
12 サーバ
14 プリンタ
16 ネットワーク
18 クライアントサーバシステム
20 低解像度画像データ
22 間引き画像
24 コメント(すり替え情報)
66 イメージデータベース(画像データ格納手段)
68 OPIデータベース(第2のフォルダ設定手段、対応関係記憶手段)
70 OPIフォルダ(第1のフォルダ、フォルダ)
72 高解像度画像フォルダ(第3のフォルダ)
74 低解像度画像フォルダ(第3のフォルダ)
76 ステータスフォルダ(第3のフォルダ)
78 高解像度画像データ
80 ログファイル
88 OPIルートディレクトリ
90 OPIディレクトリ(第2のフォルダ)
100 OPI
102 RIP
104 OPIデーモン(第1のフォルダ設定手段、格納制御手段、第3のフォルダ生成手段、ID付与手段)
106 OPIフィルタ(ID利用検索手段、フォルダ名利用検索手段、画像データ名利用検索手段、検索制御手段)
108 認証ファイル
110 IDファイル
114 画像変換プログラム
A PSデータ(すり替え前)
B PSデータ(すり替え後)

Claims (3)

  1. 高解像度画像データから編集用の低解像度画像データを生成し、前記低解像度画像データを用いて編集作業を行なって、出力時に前記高解像度画像データにすり替えるOPIシステムに用いられる画像データ検索方法であって、
    画像データを格納する画像格納手段の前記高解像度画像データを格納するフォルダ、或いはこのフォルダよりも上位階層にあるフォルダに対して、該フォルダを特定し、該フォルダの名称変更によっても不変なIDを付与し、
    前記IDと、該IDが付与されたフォルダの名称又はパスとの対応関係を記憶するとともに、前記対応関係が変化した場合は、記憶されている前記対応関係を変化した対応関係に更新記憶し、
    出力時に、前記編集作業に基づいて、且つ前記高解像度画像へすり替えるためのすり替え情報として前記IDを含んで構成されたPSデータを生成し、
    高解像度画像データへのすり替え時に、前記対応関係と、前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記IDとを参照して、前記画像データ格納手段に格納されている高解像度画像データの中からすり替え対象の高解像度画像データを検索する、
    ことを特徴とする画像データ検索方法。
  2. 高解像度画像データから編集用の低解像度画像データを生成し、前記低解像度画像データを用いて編集作業を行なって、出力時に前記高解像度画像データにすり替えるOPIシステムであって、
    前記高解像度画像データをフォルダに格納して記憶する画像データ格納手段と、
    前記画像格納手段の前記高解像度画像データを格納する所定のフォルダ、或いはこのフォルダよりも上位階層にある所定のフォルダに対して、該フォルダを特定し、該フォルダの名称変更によっても不変なIDを付与するID付与手段と、
    前記ID付与手段により付与された前記IDと、該IDが付与されたフォルダの名称又はパスとの対応関係を記憶するとともに、前記対応関係が変化した場合は、記憶されている前記対応関係を変化した対応関係に更新記憶する対応関係記憶手段と、
    前記編集作業に基づき、且つ前記低解像度画像に対応する高解像度画像へすり替えるためのすり替え情報として前記IDを含んで構成されたPSデータを生成するPSデータ生成手段と、
    前記高解像度画像データへのすり替え時に、前記対応関係記憶手段に記憶されている前記対応関係と、前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記IDとに基づいて、前記画像データ格納手段に格納されている高解像度画像データの中からすり替え対象の高解像度画像データを検索するID利用検索手段と、
    を有することを特徴とするOPIシステム。
  3. 前記すり替え情報に、前記IDとともに、前記IDが付与されたフォルダの名称及びパスの少なくとも一方と、前記高解像度画像データの名称とが更に含まれており、
    前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記フォルダの名称又は前記パスに基づいて、前記画像データ格納手段の該当するフォルダ内に記憶されている高解像度画像データの中から、すり替え対象の高解像度画像データを検索するフォルダ名利用検索手段と、
    前記PSデータ中の前記すり替え情報に含まれている前記高解像度画像データの名称に基づいて、前記画像データ格納手段に格納されている全高解像度画像データの中から、すり替え対象の高解像度画像データを検索する画像データ名利用検索手段と、
    前記ID利用検索手段による検索、前記フォルダ名利用検索手段による検索、及び前記画像データ名利用検索手段による検索のうちの少なくとも1つを選択して検索を実行する検索制御手段と、を更に有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のOPIシステム。
JP14669099A 1999-05-26 1999-05-26 画像データ検索方法、及びopiシステム Expired - Fee Related JP3973796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14669099A JP3973796B2 (ja) 1999-05-26 1999-05-26 画像データ検索方法、及びopiシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14669099A JP3973796B2 (ja) 1999-05-26 1999-05-26 画像データ検索方法、及びopiシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000339439A JP2000339439A (ja) 2000-12-08
JP3973796B2 true JP3973796B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=15413378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14669099A Expired - Fee Related JP3973796B2 (ja) 1999-05-26 1999-05-26 画像データ検索方法、及びopiシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3973796B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7145674B2 (en) * 2000-12-15 2006-12-05 Xerox Corporation Method and apparatus for determining a location of data in an open specification environment
US20100146000A1 (en) * 2008-12-04 2010-06-10 International Business Machines Corporation Administering Blade Servers In A Blade Center

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000339439A (ja) 2000-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7161693B2 (en) Printing control apparatus and printing control method
US8166382B2 (en) Data processing apparatus, method of registering electronic document, and computer program
JPH11249777A (ja) ドキュメント管理システムおよび同システムのドキュメント管理方法
JP2006107142A (ja) 文書処理装置及び方法
US7069314B1 (en) Method of performing a process and client server system
JP3832978B2 (ja) 印刷制御装置及び印刷制御方法
US8107096B2 (en) Printer communicating using file sharing protocol
US11137964B2 (en) Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium
JP6270455B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラム
JP3954241B2 (ja) データ生成方法及び画像処理システム
JP3973796B2 (ja) 画像データ検索方法、及びopiシステム
JP6478601B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法
JP2008003954A (ja) 印刷システム及び画像形成装置ならびに再印刷制御方法及び再印刷制御プログラム
JP2001056776A (ja) クライアントサーバシステム、及び画像処理状況監視方法
US8190563B2 (en) Document management apparatus, document management method, and computer-readable encoding medium recorded with a computer program
JP4227394B2 (ja) 印刷システム
JP2000341503A (ja) データ生成方法及び画像処理システム
JP7154982B2 (ja) 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JPH10240724A (ja) 文書管理装置及びシステム及び方法
JP6881920B2 (ja) 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP4168528B2 (ja) 複写システムの制御方法および装置並びに制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2000348158A (ja) フォルダ監視方法、及びフォルダ監視システム
JP4912288B2 (ja) 管理装置及び情報処理方法
JP2005050017A (ja) 文書ファイル管理装置、文書ファイル管理方法及びデータ構造
JP2001056799A (ja) 処理実行方法、及びクライアントサーバシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040823

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees