JP3954241B2 - データ生成方法及び画像処理システム - Google Patents

データ生成方法及び画像処理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ生成方法及び画像処理システムに係り、特に、低解像度画像データで編集作業を行ない、高解像度画像データにすり替えて印刷処理を行うためのデータ生成方法及び画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷業界ではパソコン等を使って文書の編集や印刷を行なうDTP(DeskTop Publishing)が広く用いられている。DTPでは、編集用ワークステーションにおいて、編集用ソフトウェアを用いて、画像、テキスト、線画等のレイアウトを決める編集作業を行ない、その結果を一般的にPSデータ(PostScript)というページ記述言語で出力する。出力されたPSデータはネットワークを介してRIP(Raster Image Processor)ワークステーションに送信される。RIPではPSデータを解析して、ページ単位のイメージデータを生成する。このイメージデータを出力装置に送信することにより、出力物(印刷物)が得られる。
【0003】
ところで、通常、高画質の印刷物を得るためには、数十〜数百MBの画像データ(オリジナル画像データ)が用いられる。編集用ソフトウェアによる編集時に、このデータ量の多いオリジナル画像データを用いると、編集用コンピュータへの負担が大きく、レイアウトするだけでも処理能力が低下し、快適に編集作業が行うことができないという問題があった。
【0004】
また、編集用ワークステーションからPSデータを出力するのに、非常に時間がかかり、ワークステーションの機種によっては、PSデータ出力中は他の作業ができないものもあり、作業効率が悪かった。さらに、このPSデータを編集用ワークステーションからRIPワークステーションへPSデータを送信する際、ネットワーク上のデータ伝送量(通信トラフィック量)が増加し、ネットワークシステム全体のデータ伝送処理効率を低下させるおそれもあった。
【0005】
このため、オリジナル画像データ(以下、「高解像度画像」という)を間引いて表示用画像データ(以下、「低解像度画像」という)を生成し、この低解像度画像を用いて編集作業を行ない、PSデータの段階で高解像度画像にすり替えてRIPに出力するOPI(Open Prepress Interface)方式が広く導入されている。
【0006】
図15には、一般的なOPI方式(所謂「Aldus OPI」)による処理が示されている。
【0007】
図15に示されるように、編集用ワークステーション(W/S)300では、高解像画像302(TIFFフォーマット)を間引いて生成された低解像度画像304(TIFFフォーマット)を用いて、編集用ソフトウェア(所謂DTPソフトウェア)によって、編集作業が行なわれる。ユーザにより印刷指示がなされ、PSデータ306を出力する際に、編集用ワークステーション300は、低解像度画像304の代わりに、低解像度画像304に対応する高解像度画像302に関する情報(ファイル名、大きさ等)をコメント文308としてPSデータ306に埋め込んで出力する。
【0008】
出力されたPSデータ306は、ネットワークを介してOPIサーバ310に送信される。OPIサーバ310では、PSデータ306中のコメント文308を解析し、高解像度画像302を挿入したPSデータ312を生成する。このPSデータ312をRIP314に送信することにより、高解像度画像で出力(印刷)することができる。
【0009】
このように、OPI方式では、データ量の小さい(通常1MB程度)低解像度画像を用いて編集作業が実行されるので、ユーザは快適に編集作業が行なえ、且つ編集用ワークステーションからのPSデータ出力時に画像データが出力されないので、待ち時間を短縮することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、高解像度画像に関する情報をPSデータに書き込む機能のある編集用ソフトウェア(OPIをサポートしている編集用ソフトウェア)しか、編集作業に利用できなかった。また、TIFFフォーマットの画像しかサポートされていなかったため、高解像度画像302を挿入する際に、PSデータ全体に影響を及ぼす恐れのあるPSオペレータを追加する必要があった。
【0011】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、編集用ソフトウェア及び高解像度画像データのフォーマットに制限のないOPIシステムを実現し、且つ低解像度画像の領域のみを高解像度画像にすり替えるだけで高解像度画像を含むPSデータを生成することのできるデータ生成方法及び画像処理システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、データ生成方法において、様々なフォーマットの高解像度画像データを記憶する高解像度画像データ記憶手段に記憶された高解像度画像データから、生成元の高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報を含む所望の低解像度の低解像度画像データを、ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットで生成し、前記フォーマットで生成した低解像度画像データを独立した領域として含んでいる第1のページ記述言語データを生成し、前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データ中の前記すり替え情報を参照して、前記高解像度画像データ記憶手段に記憶されている前記高解像度画像データの中から、前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データに対応する高解像度画像データを選択し、該選択した高解像度画像データを前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換し、前記第1のページ記述言語データの前記低解像度画像データの領域のみを前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換された前記高解像度画像データと入れ替えて第2のページ記述言語データを生成する、ことを特徴としている。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、第1のページ記述言語データに含まれている低解像度画像データ中のすり替え情報を参照して、該低解像度画像データに対応する高解像度画像データをページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換した後、このフォーマットに変換された高解像度画像データを第1のページ記述言語データ中の低解像度画像データと入れ替えて(所謂すり替え)第2のページ記述言語データが生成される。すなわち、すり替え時の高解像度画像データと低解像度画像データは共に、ページ記述言語データ中で独立したページ記述言語データとして扱うことができるフォーマットになっている。したがって、単に、第1のページ記述言語データ中の低解像度画像データの領域のみを高解像度画像データに入れ替えるだけで、第1のページ記述言語データ中の低解像度画像データを高解像度画像データにすり替えた第2のページ記述言語データ(高解像度画像データを含んだページ記述言語データ)を生成することができる。
【0014】
また、すり替え直前に高解像度画像データをページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換するので、高解像度画像データのフォーマットに関係なく第2のページ記述言語データ(高解像度画像データを含んだページ記述言語データ)を生成することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記低解像度画像データを生成する際に、前記低解像度画像データの生成処理を行なう単独で実行可能な形式のプログラムを起動して前記低解像度画像データを生成する、ことを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報を含む低解像度画像データをページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットで生成する処理は、他のプログラムとリンクせずに単独で実行可能な形式(以下、「実行形式」という)のプログラムによって行なわれるようになっている。これにより、低解像度画像データを生成する際には、このプログラムを起動させるだけで、低解像度画像データを得ることができる。また、この実行形式のプログラムは他のプログラムと独立して単独で実行することができるので、このプログラムのみを変更するだけで、他のプログラムとの再リンクやコンパイルを行なわくても、低解像度画像データを生成時に行なう画像処理の内容を変更したり、新たな処理を加えることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記プログラムを、前記高解像度画像のフォーマット毎に予め用意しておき、前記低解像度画像データを生成する際に、生成元の高解像度画像データのフォーマットに対応する前記プログラムを選択して起動する、ことを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、高解像度画像のフォーマット毎に、プログラムが予め用意されている。低解像度画像データを生成する際には、生成元の高解像度画像データのフォーマットに対応するプログラムを選択して起動させるだけで、如何なるフォーマットの高解像度画像データからでも、低解像度画像データを生成することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、ネットワークにより接続された端末装置とサーバとで構成され、所定の画像処理を実行する画像処理システムであって、様々なフォーマットの高解像度画像データを記憶する高解像度画像データ記憶手段と、前記高解像度画像データ記憶手段に記憶された前記高解像度画像データの中から、生成元の高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報を含む所望の低解像度の低解像度画像データを、ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットで生成する低解像度画像データ生成手段と、前記高解像度画像データの配置位置を決定するために、前記低解像度画像データ生成手段により生成された前記所望の解像度の低解像度画像データを用いて編集作業を行なうとともに、前記低解像度画像データを独立した領域として含む第1のページ記述言語データを生成する第1のページ記述言語データ生成手段と、前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データ中の前記すり替え情報を参照して、前記高解像度画像データ記憶手段に記憶されている前記高解像度画像データの中から、前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データに対応する高解像度画像データを選択し、該選択した高解像度画像データを前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換する変換手段と、前記第1のページ記述言語データの前記低解像度画像データの領域のみを、前記変換手段により前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換された高解像度画像データに入れ替えて第2のページ記述言語データを生成する第2のページ記述言語データ生成手段と、を有することを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、低解像度画像データ生成手段では、高解像度画像データ記憶手段に記憶されている様々なフォーマットの高解像度画像データから、前記高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報を含む低解像度画像データがページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットで生成される。第1のページ記述言語データ生成手段では、高解像度画像データの代わりに生成された低解像度画像データを用いて、高解像度画像データの配置位置を決定する編集作業が行なわれ、低解像度画像データを独立した領域として含む第1のページ記述言語データが生成される。
【0021】
変換手段によって、この第1のページ記述言語データに含まれている低解像度画像データ中のすり替え情報を参照して、高解像度画像データ記憶手段に記憶されている高解像度画像データの中から、この第1のページ記述言語データに含まれている低解像度画像データに対応する高解像度画像データがページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換されてから、第2のページ記述言語データ生成手段によって、第1のページ記述言語データの低解像度画像データと入れ替えられて(所謂すり替え)、第2のページ記述言語データが生成される。
【0022】
すなわち、第2のページ記述言語データによるすり替え時には、すり替え対象の高解像度画像データと低解像度画像データが共に、ページ記述言語データ中で独立したページ記述言語データとして扱うことができるフォーマットになっている。したがって、単に、第1のページ記述言語データ中の低解像度画像データの領域のみを高解像度画像データに入れ替えるだけで、第1のページ記述言語データ中の低解像度画像データを高解像度画像データにすり替えた第2のページ記述言語データ(高解像度画像データを含んだページ記述言語データ)を生成することができる。
【0023】
また、すり替え直前に高解像度画像データをページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換するので、高解像度画像データのフォーマットに関係なく第2のページ記述言語データ(高解像度画像データを含んだページ記述言語データ)を生成することができる。
【0024】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記低解像度画像データの生成処理を行なう単独で実行可能な形式のプログラムを前記高解像度画像データのフォーマット毎に記憶するプログラム記憶手段を更に有し、前記低解像度画像データ生成手段が、低解像度画像データを生成する際に、前記プログラム記憶手段から生成元の高解像度画像データのフォーマットに対応する前記プログラムを選択するプログラム選択手段と、前記選択手段により選択されたプログラムを読み出して起動させるプログラム起動手段と、を有することを特徴としている。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、プログラム記憶手段に、低解像度画像データの生成処理を行なう実行形式のプログラムが、高解像度画像データのフォーマット毎に記憶されている。低解像度画像データ生成手段では、低解像度画像データを生成する際に、プログラム選択手段によって、プログラム記憶手段から生成元の高解像度画像データのフォーマットに対応するプログラムが選択され、プログラム起動手段により選択されたプログラムが読み出されて起動される。
【0026】
すなわち、低解像度画像データ生成手段では、生成元の高解像度画像データのフォーマットに対応するプログラムを読み出して起動させるだけで、実際の処理は起動したプログラムによって行わせて、低解像度画像データを得ることができる。また、高解像度画像データのフォーマット毎にプログラムが用意(記憶)されているので、如何なるフォーマットの高解像度画像データからでも、低解像度画像データを生成することができる。
【0027】
さらに、他のプログラムと独立して単独で実行することができる実行形式でプログラムが用意(記憶)されているので、プログラムのみを変更するだけで、他のプログラムとの再リンクやコンパイルを行なわなくても、低解像度画像データを生成時に行なう画像処理の内容を変更したり、新たな処理を加えることもできる。また、新規フォーマットの高解像度画像データに対応するためには、該新規フォーマットの高解像度画像データから低解像度画像データを生成する実行形式のプログラムを新しく用意(記憶)すればよい(他のプログラムとの再リンクやコンパイルは不必要)。
【0028】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の発明において、テスト画像を取得するために、前記第1のページ記述言語データに基づいて、テストイメージデータを生成する場合に、前記第1のページ記述言語データに含まれるすり替え情報を無視し、前記所望の解像度の低解像度画像データのみを使用して当該テストイメージを生成するテストイメージ生成手段を更に有する、ことを特徴としている。
【0029】
請求項6に記載の発明によれば、テストイメージ生成手段によって、第1のページ記述言語データに含まれるすり替え情報を省略し、低解像度の実画像データのみを使用してテストイメージが生成される。これにより、高解像度画像データの配置位置を確認する等の場合には、高解像度画像データを利用せずに、テストイメージを得ることができる。
【0030】
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の発明において、前記変換手段と、前記第2のページ記述言語データ生成手段と、前記第2のページ記述言語データ生成手段によって生成された前記第2のページ記述言語データに基づいてイメージデータを生成するイメージデータ生成手段とが前記サーバに備えられている、ことを特徴としている。
【0031】
請求項7に記載の発明によれば、サーバには、高解像度画像データをページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換する変換手段と、この変換された高解像度画像データを低解像度画像データと入れ替えて、高解像度画像データが含まれている第2のページ記述言語データを生成する第2のページ記述言語データ生成手段と、この第2のページ記述言語データに基づいてイメージデータを生成するイメージデータ生成手段とが備えられている。これにより、高解像度画像データをネットワークを介して転送することなく、高解像度画像データを用いたイメージデータを生成することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0033】
(システム全体の概略構成)
図1に本実施形態におけるシステムの概略構成を示す。図1に示されるように、クライアント装置としての編集用ワークステーション10と、サーバ装置としてのサーバ12とが、ネットワーク16を介して相互に接続され、クライアントサーバシステム18を構成している。また、ネットワーク16には、出力機としてプリンタ14も接続されている。なお、編集用ワークステーション10、サーバ12、プリンタ14の台数は特に限定されず(本実施の形態では、それぞれ3、1、1台)何台でもよい。
【0034】
編集用ワークステーション10では、画像、テキスト、線画等のレイアウトを決定する編集作業が行なって、PSデータをサーバに送信することができるようになっている。
【0035】
サーバ12は、自動的に高解像度画像データ(以下、単に「高解像度画像」という)からEPS(後述するAliasEPS)フォーマットの低解像度画像データ(以下、単に「低解像度画像」という)を生成することができるようになっている。なお、この低解像度画像(AliasEPS)は、編集用ワークステーション10における編集作業に用いることができるようになっている。
【0036】
また、サーバ12は、編集用ワークステーション10からのPSデータに基づいて、高解像度画像を含むPSデータを生成し、この高解像度画像を含むPSデータに基づいてページ単位のイメージデータを生成し、プリンタ14に送信するようになっている。プリンタ14は、このイメージデータに基づいて印刷を実行して、印刷物を出力するようになっている。
【0037】
(AliasEPSフォーマットの低解像度画像の概要)
次にサーバ12で高解像度画像を間引いて生成され、編集作業に用いられるEPSフォーマットの低解像度画像について説明する。
【0038】
このEPSフォーマットの低解像度画像20には、図2に示されるように、高解像度画像を間引いて生成された低解像度の画像データ(以下、「間引き画像」という)22とともに、生成元の高解像度画像に関する情報がコメント24として付加されている(この高解像度画像に関するコメント24が付加されたEPSフォーマットのことを、「AliasEPS」と定義する)。
【0039】
コメント24には、具体的には、高解像度画像のファイル名、高解像度画像所在パス(後述するOPIディレクトリ90とOPIフォルダ70のフォルダ名、及び上下の階層関係)、高解像度画像が格納されているフォルダ(後述するOPIフォルダ70)のフォルダID、及び高解像度画像のフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、GIF、PICT等)の情報が記述されている。また、このコメント24には、他にも、低解像度画像の開始/終了位置と、自らがAliasEPSフォーマットのデータであることを示す識別情報も記述されている。
【0040】
なお、コメント24は後述するOPIフィルタ106で使用されるものであり、OPIフィルタ106以外では無視される。従って、このAliasEPSフォーマットの低解像度画像20は、アプリケーションソフトウェアでは通常のEPSフォーマットのデータとして扱うことができる。例えば、編集用ソフトウェアで低解像度画像20を表示させると、間引き画像22のみが可視化されて表示される。また、低解像度画像20(または低解像度画像20を含んだPSデータ)をRIPによってイメージデータに変換し、プリンタ14に出力させても、コメント24が印刷されることなく、間引き画像のみが印刷される。
【0041】
(編集用ワークステーションの詳細構成)
図3には、編集用ワークステーション10の詳細構成が示されている。
【0042】
編集用ワークステーション10は、図3に示されるように、CPU30、ROM32、RAM34、HDD(Hard Disk Drive)36、I/Oポート40で構成されている。また、これらCPU30、ROM32、RAM34、HDD36、I/Oポート40は、システムバス42を介して相互に接続されている。
【0043】
ROM32、HDD36には、OS、編集用ソフトウェア、画像処理用ソフトウェア等の各種プログラム44が格納されている。なお、OSには、タスクの実行や資源管理を行なうカーネル部の他に、ネットワーク間のシステム制御を行なうネットワークOS(例えば、MacintoshのAppleShareやWindowsのNetware386等)や、OSの基本操作や外観を制御するシェル(例えば、MacintoshのFinderやWindowsのエクスプロ−ラ)やGUI(Graphical User Interface)等のユーザインターフェースが含まれている。
【0044】
すなわち、編集用ワークステーション10のユーザは、例えば、サーバ12とファイルシステムが異なっても、ネットワークOSによりその違いを意識せずに、リモートファイルシステムとしてサーバ12側のディスク(HDD等)をマウントして使用することができる。また、このネットワークOSの下、編集用ワークステーション10(クライアント)とサーバ12間でクライアントサーバシステムが実現され、互いに処理要求やデータの送受信を行なえるようになっている。
【0045】
また、サーバ12側のファイルシステムをシェルに表示させることもでき、編集用ワークステーション10側からサーバ12側のフォルダやファイルの階層構造、フォルダやファイルの名称、フォルダやファイルに対応付けられているアイコン等を確認することができる。また、このシェルが表示されたディスプレイ10D(図1参照)を参照しつつ、GUI環境下で、マウスやキーボードを操作する(アイコンクリック、ドラッグ、ドロップ等)ことによって、サーバ12側のファイルシステムを操作(フォルダやファイルのコピー、削除、移動、名前変更、新規生成等)することができる。
【0046】
また、HDD36には、図示しないスキャナ等により入力された印刷用のオリジナル画像データ(以下、「高解像度画像」という)46、及び編集用に低解像度画像20(AliasEPS)も格納することができるようになっている。編集用ワークステーション10における編集作業には、通常、この低解像度画像20が用いられるようになっている。また、ユーザによりこの編集したページの印刷指示がなされた場合は、低解像度画像20を含んだPSデータAが出力されるようになっている(図7参照)。
【0047】
詳しくは、編集用ワークステーション10のユーザは、プログラム44中の編集用ソフトウェアを用いて、且つGUI環境下で、ディスプレイ10Dを参照しつつ、図示しないマウスやキーボードを操作することによって、画像、テキスト、線画等のレイアウトを決める編集作業を行なう。
【0048】
また、編集用ワークステーション10のユーザは、必要であれば、プログラム44中の画像処理用ソフトウェア等を用いて、高解像度画像46に対して、強調処理、変換処理等の各種の画像処理を施すこともできるようになっている。また、当然ながら前述のように、サーバ12側のディスクをマウントし、高解像度画像46をマウントしたサーバ12側のディスク内のフォルダにコピー又は移動することもできるし、サーバ12側のディスク内から低解像度画像20をコピーしてこのHDD36に格納することもできる。
【0049】
(サーバの詳細構成)
図4には、サーバ12の詳細構成が示されている。
【0050】
サーバ12は、図4に示されるように、CPU50、ROM52、RAM54、HDD56、I/Oポート60で構成されている。また、これらCPU50、ROM52、RAM54、HDD56、I/Oポート60は、システムバス62を介して相互に接続されている。
【0051】
ROM52、HDD56には、各種のプログラム64が格納されている。このプログラム64には、OS(前述の編集用ワークステーション10と同様に、カーネルの他に、ネットワークOSやユーザインタフェースも含まれている)のプログラムや、後述するOPI100及びRIP102を機能させるためのプログラムが含まれている。また、高解像度画像データを間引いて低解像度画像データ20(AliasEPS)を生成する画像変換プログラム114(図8参照)も含まれている。なお、画像変換プログラム114は、高解像度画像データのフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)毎に、他のプログラムとはリンク無しに単独で動作可能な実行形式(一般に「*.exe」で表現されているファイルを示す、なお「*」は任意の文字或いは文字列を示す)で用意されている。
【0052】
また、HDD10には、高解像度画像や低解像度画像を整理して蓄積するイメージデータベース66、OPIデータベース68が格納されている。
【0053】
(イメージデータベース及びOPIデータベースの概要)
イメージデータベース66には、図5、図6に示されるように、複数のOPIフォルダ70を設けられるようになっている。各OPIフォルダ70には、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76が備えられている。
【0054】
高解像度画像フォルダ72には、オリジナル画像データである高解像度画像78が格納され、低解像度画像フォルダ72には、高解像度画像78を間引いて生成された低解像度画像20が格納されるようになっている。また、ステータスフォルダ76には、低解像度画像20の生成状況を示すログファイル80が格納されるようになっている。
【0055】
詳しくは、ログファイル80には、低解像度画像の生成処理において、システムから発行されるメッセージ(開始、処理中、成功終了、失敗終了、エラー情報)が記述されるようになっている。なお、このログファイル80は、高解像度画像フォルダ72内の各高解像度画像78それぞれに対応して生成されるようになっている。
【0056】
また、必要であれば、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76の下位階層にそれぞれサブフォルダ82、84、86を設け、これらのフォルダ内にもそれぞれ高解像度画像78、低解像度画像20、ログファイル80を格納することができるようになっている。
【0057】
また、各OPIフォルダには、後述するフォルダIDが記述されたIDファイル110も格納されるようになっている。このフォルダIDによって、各OPIフォルダをユニークに識別することが可能になっている。
【0058】
OPIフォルダ70の上位階層には、OPIフォルダ70を管理するフォルダとしてOPIディレクトリ90が設けられるようになっている。ユーザは、サーバ12側に予め用意されている設定ツール(後述するOPI100のツールとして用意されている)を用いて、任意のフォルダをこのOPIディレクトリ90に設定することができるようになっている。後述するOPI100は、このOPIディレクトリ90下のファイルシステムにおいて機能するようになっており、OPIデータベース66では、OPIディレクトリ90に設定されたフォルダは、あたかもOPIルートディレクトリ88下に設けられているかのように扱われるようになっている。
【0059】
また、OPI100の機能を利用するために、編集用ワークステーション10からサーバ12のファイルシステムをマウントする際には、このルートディレクトリ88がトップディレクトリとして参照されるようになっている。ユーザは、編集用ワークステーション10側からOPIフォルダ70の新規生成、削除、名称変更、コピー、移動などを行なうことができるようになっている。
【0060】
OPIデータベース68には、OPI100による管理対象フォルダ(OPIコンフィグフォルダ)として、OPIディレクトリ90に設定されたフォルダの所在パスが記憶されるようになっている。すなわち、ユーザによって、設定ツールを用いてOPIディレクトリ90が設定されると、該フォルダのパスが登録されるようになっている。
【0061】
また、OPIデータベース68には、各OPIディレクトリ90下に設けられたOPIフォルダ70のフォルダ名と、フォルダIDも記憶されるようになっている。したがって、OPIデータベース68から、全てのOPIフォルダ70の所在パス、フォルダ名、フォルダIDを調べることができるようになっている。
【0062】
また、OPIデータベース68には、各画像フォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)と画像変換プログラム114(実行形式)を対応付けるテーブル格納されている。表1にこのテーブルの一例を示す。
【0063】
【表1】
Figure 0003954241
【0064】
なお、所望の低解像度画像として、所望の解像度(間引き)の低解像度画像20を得ることができるように、複数の解像度(72dpi、144dpi等)用に画像変換プログラムを用意して、画像フォーマット、解像度、及び画像変換プログラム114を対応付けるテーブルでもよい。
【0065】
また、OPIデータベース68には、後述する検索条件(フォルダIDを優先して検索/フォルダパスを優先して検索/ファイル名のみで検索)も記憶されるようになっている。なお、ユーザは、サーバ12側に予め用意されている設定ツール(後述するOPI100のツールとして用意されている)を用いて、この検索条件を設定するようになっている。
【0066】
(サーバの機能)
サーバ12には、プログラム64によって、図6、7に示されるように、低解像度画像を用いて編集して生成されたPSデータAを高解像度画像を含むPSデータBにすり替えるOPI100と、PSデータBをイメージデータに変換するRIP102が機能されるようにになっている。このように、OPI100とRIP102の両者をサーバ12に備えさせることにより、編集用ワークステーション10からRIP102へPSデータを送信する過程で、高解像度画像によるネットワーク転送負荷がないようになっている。
【0067】
OPI100では、GUI環境(以下、単に「GUI」という)120を利用して、OPIデータベース68、イメージデータベース66を操作することができるようになっている。例えば、サーバ12のユーザがGUI120下で、キーボードやマウス(図示省略)を操作する等によって、OPIデータベース68の各種設定を行なうことができるようになっている。なお、当然ながら、編集用ワークステーション10からサーバ12のファイルシステムをマウントしている場合は、編集用ワークステーション10側からOPIデータベース68の各種設定を行なうことができる。
【0068】
また、OPI100には、OPI起動中常に自動的にバックグランドで働いているOPIデーモン104と、編集用ワークステーション10からのPSデータAを受信したときに働くOPIフィルタ106とが備えられている。以下にOPIデーモン104の機能とOPIフィルタ106について詳しく述べる。
【0069】
(OPIデーモン)
OPIデーモン104は、イメージデータベース66及びOPIデータベース68と接続されている。
【0070】
なお、イメージデータベース66は、編集用ワークステーション10側からも接続可能になっている。詳しくは、例えば、ユーザによって、編集用ワークステーション10側に格納されている高解像度画像46をイメージデータベース66内の高解像度画像フォルダ72にコピーしたり(高解像度画像フォルダ72内に高解像度画像78が生成される)、反対にイメージデータベース66内の低解像度画像フォルダ72内の低解像度画像20を編集用ワークステーション10側にコピーしたりすることができるようになっている。
【0071】
図8には、OPIデーモン104によって行なわれる処理の概要が示されている。OPIデーモン104は、イメージデータベース66内、すなわちOPIディレクトリ90内を常に監視するようになっている(以下、この処理のことを「フォルダ&画像監視プロセス」という)。
【0072】
OPIデーモン104では、フォルダ&画像監視プロセスにおいて、OPI100によって管理するように要求がなされているフォルダが存在した場合には、該フォルダのOPIデータベース68への登録処理を行うようになっている(以下、この処理のことを「フォルダ監視処理」という)。
【0073】
より詳しくは、図9に示されるように、ユーザによって、所定のファイル(以下、「認証ファイル」という)108を新規に作成したフォルダ70A内にコピーすることによって、フォルダの管理要求が行なわれるようになっている。OPIデーモン104では、OPIディレクトリ90下を監視して、認証ファイル108があるか否かをチェックし、認証ファイル108が格納されているフォルダ70Aが管理要求されているフォルダであると判断するようになっている。また、認証ファイル108が格納されているフォルダ70Aのパスと、該フォルダ70Aを識別するためのユニークなフォルダIDをOPIデータベース68に登録するようになっている。また、このフォルダIDを記述したIDファイル110を認証ファイル108が格納されているフォルダ70Aに生成し、認証ファイル108を削除するようになっている。
【0074】
OPI100では、このように、OPIデータベース68に登録され、IDファイル110が付与されたフォルダ70AをOPIフォルダ70として管理するようになっている。また、ユーザはOPIディレクトリ90下に新規フォルダを生成して認証ファイルをコピーすることで、任意にOPIフォルダ70を生成することができるようになっている。
【0075】
また、OPIデーモン104は、OPIフォルダ70内に、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、ステータスフォルダ76を生成するようになっている。OPI100では、高解像度画像フォルダ72、低解像度画像フォルダ74、及びステータスフォルダ76内のみ処理に利用し、OPIフォルダ70内のその他の領域については利用されないようになっている。すなわち、OPIフォルダのその他の領域は、ユーザが自由に使用でき、例えば、OPIフォルダ70の直下や、OPIフォルダ70の下にフォルダを生成して、編集作業に用いたデータ(文書ファイル等)を格納することもできるようになっている。
【0076】
これにより、例えば、プロジェクト毎や月毎にOPIフォルダ70を作って、プロジェクト毎や月毎に、高解像度画像78、低解像度画像20、及びその他の関連ファイル(文書ファイル等)を一緒に管理することができる。
【0077】
また、OPIデーモン104は、フォルダ&画像監視プロセスにおいて、OPIデータベース68に登録されているOPIフォルダ70内に不要画像が存在した場合には、該不要画像を削除し、低解像度画像20を生成する必要がある場合には、低解像度画像生成ジョブを作成し、低解像度画像生成ジョブキュー112に登録するようになっている(以下、この処理のことを「画像監視処理」という)。
【0078】
より詳しくは、図10に示されるように、同一OPIフォルダ70内の高解像度画像フォルダ72と低解像度画像フォルダ74それぞれに格納されている高解像度画像78と低解像度画像20とを比較し、対応する低解像度画像20が存在しない高解像度画像78に対して、低解像度画像生成ジョブを作成するようになっている。
【0079】
また、高解像度画像78の生成日時よりも対応する低解像度画像20の生成日時の方が古い場合にも、該高解像度画像78に対する低解像度画像生成ジョブを作成するようになっている。すなわち、低解像度画像生成後に高解像度画像78に対して何らかの変更が加えられた場合には、低解像度画像20が存在していても、再度、高解像度画像78を間引いて低解像度画像20を生成するように、低解像度画像生成ジョブを作成するようになっている。
【0080】
さらに、対応する高解像度画像78が存在しない低解像度画像20については、この低解像度画像20を削除するようになっている。
【0081】
また、OPIデーモン104は、所定時間毎に、低解像度画像生成ジョブキュー112を参照するようになっている(以下、この処理のことを「画像変換監視プロセス」という)。画像変換監視プロセスにおいて、低解像度画像生成ジョブキュー112に実行待ちの低解像度画像生成ジョブが存在した場合は、低解像度画像生成ジョブキュー112からその低解像度画像生成ジョブを取り出し、この低解像度画像生成ジョブに対応する画像変換プロセスを起動するようになっている。なお、このとき、サーバ12に過大な負荷がかかり他の処理が停滞するのを防止するために、所定数以上の画像変換プロセスが起動しないように画像変換プロセスの起動数も管理している。
【0082】
画像変換プロセスでは、OPIデータベース68内の対応テーブル(表1参照)を参照して、高解像度画像78のフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)に対応する画像変換プログラム114を選択して起動させることができるようになっている。画像変換プログラム114が起動されることにより、高解像度画像78からAliasEPSフォーマットの低解像度画像20が生成される。
【0083】
なお、本発明は、生成された低解像度画像20のファイル名を特に限定するものではないが、本実施の形態では、一例として、生成された低解像度画像20には、自動的に、「高解像度画像78の拡張子部分を除くファイル名」に「s.eps」を加えたファイル名が付けられるようになっている。例えば、高解像度画像78のファイル名が「imageA.eps」の場合、生成された低解像度画像20には「imageAs.eps」のファイル名が付けられる。また、生成された低解像度画像20は、高解像度画像78が格納されている高解像度画像フォルダ72があるOPIフォルダ70内の低解像度画像フォルダ74内に格納されるようになっている。なお、高解像度画像78の生成日時よりも対応する低解像度画像20の生成日時の方が古く、再度、低解像度画像20が生成された場合は、新規に生成された低解像度画像20には古い低解像度画像20と同一のファイル名が付与されるので、自動的に新規に生成された低解像度画像20に更新(上書き)されるようになっている。
【0084】
また、OPIデーモン104では、低解像度画像の生成開始とともに、ログファイル80を生成するようになっている。また、OPIデーモン104は、低解像度画像20の生成状況に対応して、ログファイル80のファイル名を変化させ、またその処理状況(開始、処理中、成功終了、失敗終了、エラー情報)を示すコメントをログファイル80内に記述するようになっている。
【0085】
なお、本発明は、ログファイル80のファイル名を特に限定するものではないが、本実施の形態では、一例として、低解像度画像生成中(処理中)は「XXX.continue」、低解像度画像の生成が完了した(成功終了)場合は「XXX.complete」、何らかの異常が発生し低解像度画像の生成が失敗した(失敗終了)場合は「XXX.failed」と、ログファイル80のファイル名が変化されるようになっている。
【0086】
なお、「XXX」は任意の文字又は文字列を示しており、高解像度画像78のファイル名のうち拡張子を除く文字列と同一の文字列が自動的に付けられるようになっている。例えば、高解像度画像78のファイル名が「imageA.eps」の場合、ログファイル80は、低解像度生成中は「imageA.continue」、低解像度画像の生成が完了した場合は「imageA.complete」、低解像度画像の生成が失敗した場合は「imageA.failed」というファイル名となる。
【0087】
なお、GUI120では、このログファイル80の拡張子(「continue」、「complete」、「failed」)に対して、それぞれ異なる図柄のアイコン122(図11のアイコン122A、122B、122C参照)が予め対応付けられている。従って、シェルにログファイル80を表示させた場合には、ファイル名の変化に応じて、すなわち低解像度画像20の生成状況(処理中/成功終了/失敗終了)に応じて、アイコン122の外観が変化するようになっている。なお、ログファイル80の拡張子(「continue」、「complete」、「failed」)に対して、図柄ではなく色を変えたアイコン122を対応させ、低解像度画像20の生成状況に応じて、ログファイル80のアイコン122の色が変化するようにしてもよい。
【0088】
なお、編集用ワークステーション10からサーバ12のファイルシステムをマウントしている場合は、ユーザは編集用ワークステーション10側のディスプレイ10Dにサーバ12側のシェルを表示させ、ログファイル80のアイコン122を確認することもできる。
【0089】
また、生成された低解像度画像20は、生成元の高解像度画像78が格納されているOPIフォルダ70下の低解像度画像フォルダ74に格納されるようになっている。またログファイル80は、生成元の高解像度画像78が格納されているOPIフォルダ70下のステータスフォルダ76に格納されるようになっている。
【0090】
例えば、スキャナ等で読み取ったり画像変換処理等を施して、新規に生成した高解像度画像78のレイアウト作業を行なう際には、ユーザは、図11に示されるように、この高解像度画像78を高解像度画像フォルダ72にコピーするだけで、OPIデーモン104によって、自動的に低解像度画像20を得ることができるようになっている。詳しくは、OPIデーモン104による画像監視プロセスにおいて、対応する低解像度画像がない状態のこの高解像度画像78が認識されて、この高解像度画像78に対する低解像度画像生成ジョブが生成され、画像変換監視プロセスにおいて、この低解像度画像生成ジョブが実行され、低解像度画像フォルダ74に低解像度画像20が生成される。このとき、この高解像度画像に対応するログファイルも生成され、低解像度画像の生成状況に応じてそのファイル名やアイコン122が変化するので、ユーザはこの生成状況を確認することができるようになっている。
【0091】
(OPIフィルタ)
一方、OPIフィルタ106は、イメージデータベース66に接続されている(図6、7参照)。また、OPIフィルタ106には、編集用ワークステーション10からのPSデータAが入力されるようになっている。
【0092】
OPIフィルタ106には、編集用ワークステーション10からのPSデータAを解析し、該PSデータAに低解像度画像20(AliasEPS)が含まれている場合は、イメージデータベース66から該低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索するようになっている。なお、この検索は、OPIデータベース68に記憶されているユーザにより設定された検索条件(フォルダIDを優先して検索/フォルダパスを優先して検索/ファイル名のみで検索)に従って、選択的に、コメント24に記述されている高解像度画像78を格納しているフォルダのID、所在パス(OPIディレクトリ90とOPIフォルダ70の名称及び上下階層関係)、或いは高解像度画像78のファイル名を利用して行なうようになっている。なお、所在パスの代えて、OPIフォルダ70のフォルダ名を利用して検索するようにしてもよい。
【0093】
また、OPIフィルタ106は、PSデータ中の低解像度画像20(AliasEPS)と検索された高解像度画像78とをすり替え、高解像度画像を含んだPSデータBを生成するようになっている(以下、このようにAliasEPSフォーマットの画像データをすり替えるOPI方式を「AliasEPS-OPI方式」という)。このとき、低解像度画像20に対応するイメージデータベース66中の高解像度画像78がEPS(DCSでも可)フォーマットである場合は、PSデータ中の低解像度画像20と高解像度画像78を単純に入れ替えるようになっている。低解像度画像20に対応するイメージデータベース66中の高解像度画像78がEPSフォーマット以外(TIFF、JPEG、PICT等)の場合は、該高解像度画像78をEPSフォーマットに変換して高解像度画像78Aを生成し、この高解像度画像78AをPSデータ中の低解像度画像20と入れ替えるようになっている。
【0094】
ここで、EPSフォーマットのデータは自己完結したPSデータであるため、PSデータ中でEPSフォーマットのデータ同士の入れ替えは、PSデータの他の部分に影響を与えることなく行なえることができる。したがって、PSデータ中の低解像度画像20と高解像度画像のすり替えは、PSデータの他の部分の記述を変更することなく、単純に低解像度画像20(AliasEPS)と高解像度画像(EPSフォーマットの高解像度画像78または高解像度画像78A)を入れ替えるだけで行なえるようになっている。
【0095】
なお、OPIフィルタ106は、編集用ワークステーション10から低解像度画像20ではなく、高解像度画像に関するコメント308が含まれているPSデータを受信した場合(すなわち、AldusOPI方式のPSデータ、図15参照)は、コメント308を解析し、対応する高解像度画像を検索し、高解像度画像が含まれるように、PSデータを書き換えることもできるようになっている。すなわち、OPIフィルタ106はAldusOPI方式にもAliasEPS-OPI方式にも対応できるようになっている。また、OPIフィルタ106は、画像すり替え処理を実行しないように指示されて送信されたPSデータAを受信した場合は、すり替え処理を行わずに受信したPSデータAをそのまま出力することもできるようになっている。
【0096】
OPIフィルタ106により生成された高解像度画像78(又は78A)が含まれているPSデータBはRIP102に送られるようになっている。RIP102では、PSデータBに基づいて、ページ単位のイメージデータが生成されるようになっている。このイメージデータがプリンタ14に送信され、プリンタ14によって印刷される。これにより、所望のレイアウトで、且つ画像部分は高解像度画像78に基づいて印刷が実行されるようになっている。
【0097】
(作用)
次に、本実施の形態の作用として、様々なフォーマット(EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等)の高解像度画像からAliasEPSフォーマットの低解像度画像を生成し、生成された低解像度画像を用いて編集作業を行なって印刷を実行する場合(すなわちAliasEPS-OPI方式)について、図7を参照して説明する。
【0098】
まず、ユーザにより、サーバ12側のOPIデータベース内、詳しくは、ルートディレクトリ88の下位階層にあるOPIフォルダ70の高解像度画像フォルダ72に、高解像度画像78をコピーする。
【0099】
サーバ12では、OPIデーモン104によって、自動的に、高解像度画像78を間引いてAliasEPSフォーマットの低解像度画像20が生成される。なお、OPIデーモン104による低解像度画像生成処理については、詳しく後述する。
【0100】
ユーザは、編集用ワークステーション10側で、編集用ソフトウェアを用いて、編集作業を行なう。このとき、画像のレイアウト決定には、高解像度画像78ではなく、サーバ12で生成された低解像度画像20(AliasEPS)を用いる。編集作業が終了して、ユーザにより編集したページの印刷指示がなされると、編集用ワークステーション10は、低解像度画像20(AliasEPS)を含んだPSデータAをサーバ12に出力する。
【0101】
サーバ12では、OPIフィルタ106によって、受信したPSデータAを解析して、詳しくは、低解像度画像20(AliasEPS)のコメント24を解析して、PSデータA中の低解像度画像20(AliasEPS)を該低解像度画像20(AliasEPS)に対応するEPSフォーマットの高解像度画像78(又は78A)にすり替えて、PSデータBを生成する(所謂「画像すり替え処理」)。なお、OPIフィルタ106による画像すり替え処理については、詳しく後述する。
【0102】
生成したPSデータBは、RIP102に渡される。RIP102では、この高解像度画像78(又は78A)を含んだPSデータBに基づいて、ページ単位のイメージデータが生成される。
【0103】
サーバ12は、RIP102で生成されたこのイメージデータをプリンタ14に送信する。プリンタ14は、受信したイメージデータに基づいて印刷を行なう。これにより、所望のレイアウトで、且つ画像部分は高解像度画像78に基づいて印刷が実行された印刷物が出力される。
【0104】
(低解像度画像生成処理)
次に、OPIデーモン104による低解像度画像生成処理について詳しく説明する。なお、以下では一例として、TIFFフォーマットの高解像度画像78からAliasEPSフォーマットの低解像度画像20を生成する場合について、具体的に、「April」というフォルダ名のOPIフォルダ70内の高解像度画像フォルダ72に、「imageA.tif」というファイル名のTIFFフォーマットの高解像度画像78をコピーしたと仮定して説明する(以下、具体的なフォルダ名或いはファイル名を「」内に示す)。
【0105】
OPIデーモン104は、常にフォルダ画像監視プロセスを行なって、管理下のOPIフォルダ70内の画像を監視している(低解像度画像20と高解像度画像78を比較している)。高解像度画像78「imageA.tif」が、OPIフォルダ70「April」内の高解像度画像フォルダ72にコピーされると、OPIデーモン104によって、この高解像度画像78「imageA.tif」に対応する低解像度画像がないことが認識される。OPIデーモン104では、高解像度画像78「imageA.tif」に対する低解像度画像生成ジョブを生成し、低解像度画像生成ジョブキュー112に登録する。
【0106】
OPIデーモン104は、所定時間毎に画像変換処理監視プロセスを割り込ませ、低解像度画像生成ジョブキュー112に実行待ち状態の低解像度画像生成ジョブがないかチェックしている。OPIデーモン104によって、実行待ち状態の高解像度画像78「imageA.tif」に対する低解像度画像生成ジョブは、低解像度画像生成ジョブキュー112から取り出され、この低解像度画像生成ジョブに対応する画像変換プロセスが起動される。図12にはこの画像変換プロセスの処理フローが示されている。
【0107】
図12に示されるように、画像変換プロセスが起動されると、まずログファイル80が生成され、このログファイル80を「生成中」状態にする(ステップ200)。詳しくは、OPIフォルダ70「April」内のステータスフォルダ76に、ログファイル80「imageA.continue」を生成する。また、このとき、編集用ワークステーション側からシェルでこのログファイル80「imageA.continue」を表示すると、アイコン122Aが表示される。
【0108】
次いで、ステップ202では、OPIデータベース68の対応テーブル(表1参照)を参照して、EPS、TIFF、JPEG、DCS、PICT等様々なフォーマットの高解像度画像78毎に用意されている実行形式の画像変換プログラム114の中から、TIFFフォーマットに対応する画像変換プログラム114「imgtif.exe」が呼び出されて実行される。これにより、高解像度画像78「imageA.tif」を間引いて、間引き画像が生成され、高解像度画像78「imageA.tif」に関するコメントが生成され、間引き画像とコメントを合成してAliasEPSフォーマットの低解像度画像20「imageAs.eps」が生成される。また、生成した低解像度画像20「imageAs.eps」をOPIフォルダ70「April」内の低解像度画像フォルダ74に格納する。
【0109】
次いで、ステップ204では、低解像度画像20の生成が成功したか否かの判定が行われ、成功したと判定された場合(ステップ206で肯定判定)は、ステップ208に進む。失敗した場合(ステップ206で否定判定)は、ステップ210に進む。
【0110】
ステップ208では、ログファイル80を「完了」状態にする。具体的には、OPIフォルダ70「April」内のステータスフォルダ76内の、ログファイル80のファイル名を「imageA.continue」から「imageA.completed」に変更する。なお、ユーザにより編集用ワークステーション側からシェルでこのログファイル80「imageA.completed」を表示すると、アイコン122Bが表示される。
【0111】
ステップ210では、ログファイルを「失敗」状態にする。具体的には、OPIフォルダ70「April」内のステータスフォルダ76内の、ログファイル80のファイル名を「imageA.continue」から「imageA.failed」に変更する。なお、ユーザにより編集用ワークステーション側からシェルでこのログファイル80「imageA.failed」を表示すると、アイコン122Cが表示される。
【0112】
ユーザは、編集用ワークステーション10側からシェルでログファイル80を表示させ、そのファイル名又はアイコン122の外観により、低解像度画像が生成されたことを確認すると、編集用ソフトウェアを用いて編集作業を行なう。
【0113】
上記のように、本実施の形態では、高解像度画像から低解像度画像を生成するための画像変換プログラム114が、OPI100を機能させるためのプログラムとは別に、高解像度画像78のフォーマット毎に実行形式で用意されている。OPIデーモン104では、低解像度画像生成処理実行時に、処理対象の高解像度画像78のフォーマットに対応する実行形式の画像変換プログラム114を呼び出すだけで、実際の処理は画像変換プログラムによって行なわれている。
【0114】
したがって、OPI100側のプログラムとは関係なく、画像変換プログラム114を修正したり、新たな画像変換プログラム114を追加することができ、OPI100の画像変換機能の追加や変更を再コンパイルやリンク作業をすることなく行なうことができる。
【0115】
例えば、GIFフォーマットの高解像度画像を間引いて低解像度画像を生成する機能を追加する場合は、この処理を行う実行形式の画像変換プログラム(例えばimggif.exe)をHDD等に記憶させ、OPIデータベースに格納されている対応表(表1参照)に、GIFフォーマット用の実行形式の画像変換プログラム114(imggif.exe)を追加登録すればよい。また、すでにOPIで使用できる画像変換機能を変更する場合は、対応する画像変換プログラムをその変更に基づいて修正するだけでよい。
【0116】
また、通常、画像処理や画像変換用のソフトウェアはユーザに実行形式で提供されるため、OPIのシステム開発元が用意した以外の機能が必要な場合は、実行形式のプログラムを呼び出すこの機能を利用して、汎用のソフトウェアを呼び出すようにすることもできる。例えば、濃度階調変換を行なう実行形式のプログラムを呼び出して、高解像度画像78のコントラストを強調させたり、画像からノイズを除去するフィルタリング(例えばメディアンフィルタ)の実行形式のプログラムを呼び出して、高解像度画像78からノイズを除去する等して、高解像度画像78の画質を向上させることもできる。
【0117】
なお、表2に従来技術と本実施の形態を比較して示している。
【0118】
【表2】
Figure 0003954241
【0119】
(画像すり替え処理)
次に、OPIフィルタ106による画像すり替え処理について詳しく説明する。以下では、具体的に、前述の低解像度生成処理によって生成された低解像度画像20「imageAs.eps」を用いて、編集作業を行なって得られたPSデータAがサーバ12に入力された場合について説明する。なお、低解像度画像20「imageAs.eps」に対応する高解像度画像78「imageA.tif」は、TIFFフォーマットであり、OPIフォルダ70「April」内の高解像度画像フォルダ72に格納されている。
【0120】
図13には、OPIフィルタ106による画像すり替え処理のフローが示されている。図13に示されるように、まずステップ220では、PSデータAの記述内容を所定量ごと(例えば、一行)読みこむ。次いでステップ222では、読み込んだPSデータAの記述にAliasEPSフォーマットの低解像度画像20が含まれているか否かを判断する。詳しくは、読み込んだPSデータAの記述内容に、AliasEPSであることを示す識別情報(AliasEPSのコメント24に含まれている、図2参照)を検出したら、低解像度画像20(AliasEPS)が含まれていると判断する。
【0121】
低解像度画像20(AliasEPS)が含まれていない場合(ステップ222で否定判定)は、ステップ224に進み、ステップ220で読み込んだPSデータの記述を出力用のPSデータにそのまま書きこむ。そして、PSデータAに未読み込みの記述内容がまだ残っている場合(ステップ226で否定判定)は、ステップ220に戻り、次の(未読み込みの)PSデータAの記述内容を所定量読みこむ。
【0122】
一方、ステップ220で読み込んだPSデータAの記述内容に低解像度画像20(AliasEPS)が含まれている場合(ステップ222で肯定判定)は、ステップ228に進み、この低解像度画像20(AliasEPS)のコメント24を解析する。すなわち、低解像度画像20「imageAs.eps」、コメント24が解析される。
【0123】
次いでステップ230では、コメント24に基づいて、低解像度画像20に対応する高解像度画像78を検索する。なお、この検索は、ファイル名検索、パス検索、ID検索、或いはこれらを組み合わせて実行されるが、ここでは詳細な説明を省略する。低解像度画像20「imageAs.eps」に対応する高解像度画像78「imageA.tif」が検索されると、ステップ232に進む。
【0124】
ステップ232では、低解像度画像20「imageAs.eps」と高解像度画像78「imageA.tif」を入れ替えるために、図14に示す低解像度画像と高解像度画像の入れ替え処理が行なわれる。
【0125】
図14に示されるように、低解像度画像と高解像度画像の入れ替え処理では、まずステップ240において、高解像度画像78がEPSフォーマットであるか否かが判断される。高解像度画像78がEPSフォーマットの場合は、ステップ244に進み、EPSフォーマット以外の場合は、ステップ242を介してステップ244に進む。なお、高解像度画像78「imageA.tif」はTIFFフォーマットであるので、ここではステップ242に進む。
【0126】
ステップ242では、高解像度画像78(EPSフォーマット以外)をEPSフォーマットにフォーマット変換して、EPSフォーマットの高解像度画像78Aを生成する。すなわち、ここでは、高解像度画像78「imageA.tif」が、EPSフォーマットの高解像度画像78Aに変換される。
【0127】
次いで、ステップ244では、低解像度画像20(AliasEPS)を高解像度画像78A(EPS)に入れ替えて、出力用PSデータに書きこむ。すなわち、出力用のPSデータには、低解像度画像20「imageAs.eps」に代わって、高解像度画像78「imageA.tif」をEPSフォーマットに変換した高解像度画像78Aが書きこまれる。
【0128】
なお、高解像度画像78がEPSフォーマットの場合は、ステップ242の変換をせずに、そのまま、高解像度画像78が出力用PSデータに書きこまれる。
【0129】
低解像度画像と高解像度画像の入れ替え処理が終わり、PSデータAに未読み込みの記述内容がまだ残っている場合(ステップ226で否定判定)は、ステップ220に戻り、次の(未読み込みの)PSデータAの記述内容を所定量読みこむ。
【0130】
このような処理をPSデータAの全ての記述内容に対して繰り返し行った後、出力用PSデータを出力する。すなわち、PSデータAの低解像度画像20(AliasEPS)が高解像度画像78A(又は78)にすり替えられたPSデータBが、RIP102に出力される。
【0131】
上記のように、本実施の形態では、OPI100により、EPSフォーマット(詳しくはAliasEPS)の編集作業用の低解像度画像20を生成し、編修作業後に生成されたPSデータAの段階で、EPSフォーマットの高解像度画像にすり替えるようになっている。このとき、高解像度画像78がEPSフォーマットではない場合は、EPSフォーマットに変換してから、すり替えられるようになっている。
【0132】
すなわち、編集用ソフトウェアには、単にEPSフォーマットの画像を扱って、編集結果をPSデータで出力する機能のみが求められ、一般的な編集用ソフトウェアには通常この機能が備えられている。したがって、従来のように特別な編集用ソフトウェア(OPIをサポートしているソフトウェア)を用いずとも、OPIシステムを実現することができる。また、従来のようにTIFFフォーマットの高解像度画像78だけでなく、様々なフォーマットの高解像度画像78においてもOPIシステムを利用することができる。
【0133】
また、EPSデータフォーマットのデータは自己完結したPSデータであるので、編修作業後に生成されるPSデータA内では、このEPSフォーマットの低解像度画像20を独立して扱うことができる。したがって、低解像度画像20をEPSデータフォーマットにすることにより、従来のようにPSデータ全体を書き替えずとも、単純にPSデータA中の低解像度画像20を高解像度画像78(必要ならばEPSフォーマットに変換する)に入れ替えるだけで、高解像度画像78を含んだPSデータBを生成することができる。
【0134】
また、編集用の低解像度画像20のフォーマットにEPSデータフォーマットを採用することにより、OPIフィルタによる画像すり替え処理に必要な高解像度画像に関する情報を、他のソフトウェアには影響しないコメント24という形で低解像度画像20内に挿入させておくことができる。すなわち、高解像度に関する情報を含ませておいても、OPIフィルタ以外では、単にEPSフォーマットの間引き画像データとして、低解像度画像20を扱うことができる。
【0135】
また、コメント24は印刷されないので、テスト印刷を行なう等の場合は、高解像度画像にすりかえずに低解像度画像のまま、編修用ワークステーションから出力したPSデータの印刷を行なう(プルーフ用にプリンタに出力する)こともできる。
【0136】
なお、表3に従来技術と本実施の形態を比較して示している。
【0137】
【表3】
Figure 0003954241
【0138】
なお、本実施の形態では、サーバ12で生成されるイメージデータの出力装置としてプリンタ14を例に説明したが、印刷版を生成するプロセッサにイメージデータを出力してもよい。
【0139】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、編集用ソフトウェア及び高解像度画像データのフォーマットに制限のないOPIシステムを実現し、且つ低解像度画像の領域のみを高解像度画像にすり替えるだけで高解像度画像を含むPSデータを生成することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるシステム全体の概略構成図である。
【図2】 AliasEPSフォーマットの低解像度画像の構成図である。
【図3】編集用ワークステーションの構成図である。
【図4】サーバの構成図である。
【図5】OPIデータベースを説明するための図である。
【図6】サーバの機能を説明するための機能構成図である。
【図7】本実施の形態における処理の概要を説明するための概念図である。
【図8】OPIデーモンによる処理の概要を説明するための概念図である。
【図9】フォルダ監視処理を説明するための概念図である。
【図10】画像監視処理を説明するための概念図である。
【図11】画像変換プロセスを説明するための概念図である。
【図12】画像変換プロセスの流れを示すフローチャートである。
【図13】画像すり替えプロセスの流れを示すフローチャートである。
【図14】低解像度画像と高解像度画像の入れ替え処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】従来のOPI方式(Aldus-OPI)を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10 編集用ワークステーション(端末装置、第1のPSデータ生成手段)
12 サーバ
14 プリンタ
16 ネットワーク
18 クライアントサーバシステム
20 低解像度画像データ
22 間引き画像(実画像)
24 コメント(すり替え情報)
66 イメージデータベース
68 OPIデータベース(高解像度画像データ記憶手段)
70 OPIフォルダ
72 高解像度画像フォルダ
74 低解像度画像フォルダ
76 ステータスフォルダ
78 高解像度画像
80 ログファイル
88 OPIルートディレクトリ
90 OPIディレクトリ
100 OPI
102 RIP(イメージデータ生成手段、テストイメージデータ生成手段)
104 OPIデーモン(低解像度画像データ生成手段、プログラム選択手段、プログラム起動手段)
106 OPIフィルタ(検索手段、変換手段、第2のPSデータ生成手段)
108 認証ファイル
110 IDファイル
112 低解像度画像生成ジョブキュー
114 画像変換プログラム(プログラム)
122 アイコン
A PSデータ(第1のPSデータ)
B PSデータ(第2のPSデータ)

Claims (7)

  1. 様々なフォーマットの高解像度画像データを記憶する高解像度画像データ記憶手段に記憶された高解像度画像データから、生成元の高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報を含む所望の低解像度の低解像度画像データを、ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットで生成し、
    前記フォーマットで生成した低解像度画像データを独立した領域として含んでいる第1のページ記述言語データを生成し、
    前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データ中の前記すり替え情報を参照して、前記高解像度画像データ記憶手段に記憶されている前記高解像度画像データの中から、前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データに対応する高解像度画像データを選択し、該選択した高解像度画像データを前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換し、
    前記第1のページ記述言語データの前記低解像度画像データの領域のみを前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換された前記高解像度画像データと入れ替えて第2のページ記述言語データを生成する、
    ことを特徴とするデータ生成方法。
  2. 前記低解像度画像データを生成する際に、前記低解像度画像データの生成処理を行なう単独で実行可能な形式のプログラムを起動して前記低解像度画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ生成方法。
  3. 前記プログラムを、前記高解像度画像のフォーマット毎に予め用意しておき、
    前記低解像度画像データを生成する際に、生成元の高解像度画像データのフォーマットに対応する前記プログラムを選択して起動する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ生成方法。
  4. ネットワークにより接続された端末装置とサーバとで構成され、所定の画像処理を実行する画像処理システムであって、
    様々なフォーマットの高解像度画像データを記憶する高解像度画像データ記憶手段と、
    前記高解像度画像データ記憶手段に記憶された前記高解像度画像データの中から、生成元の高解像度画像データへすり替えるためのすり替え情報を含む所望の低解像度の低解像度画像データを、ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットで生成する低解像度画像データ生成手段と、
    前記高解像度画像データの配置位置を決定するために、前記低解像度画像データ生成手段により生成された前記所望の解像度の低解像度画像データを用いて編集作業を行なうとともに、前記低解像度画像データを独立した領域として含む第1のページ記述言語データを生成する第1のページ記述言語データ生成手段と、
    前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データ中の前記すり替え情報を参照して、前記高解像度画像データ記憶手段に記憶されている前記高解像度画像データの中から、前記第1のページ記述言語データに含まれている前記低解像度画像データに対応する高解像度画像データを選択し、該選択した高解像度画像データを前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換する変換手段と、
    前記第1のページ記述言語データの前記低解像度画像データの領域のみを、前記変換手段により前記ページ記述言語データの中で独立して扱うことができるフォーマットに変換された高解像度画像データに入れ替えて第2のページ記述言語データを生成する第2のページ記述言語データ生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  5. 前記低解像度画像データの生成処理を行なう単独で実行可能な形式のプログラムを前記高解像度画像データのフォーマット毎に記憶するプログラム記憶手段を更に有し、
    前記低解像度画像データ生成手段が、低解像度画像データを生成する際に、前記プログラム記憶手段から生成元の高解像度画像データのフォーマットに対応する前記プログラムを選択するプログラム選択手段と、
    前記選択手段により選択されたプログラムを読み出して起動させるプログラム起動手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理システム。
  6. テスト画像を取得するために、前記第1のページ記述言語データに基づいて、テストイメージデータを生成する場合に、前記第1のページ記述言語データに含まれるすり替え情報を無視し、前記所望の解像度の低解像度画像データのみを使用して当該テストイメージを生成するテストイメージ生成手段を更に有する、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像処理システム。
  7. 前記変換手段と、前記第2のページ記述言語データ生成手段と、前記第2のページ記述言語データ生成手段により生成された前記第2のページ記述言語データに基づいてイメージデータを生成するイメージデータ生成手段とが前記サーバに備えられている、
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の画像処理システム。
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