JP4857858B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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本発明は、主として自動車に用いられる車輪用軸受装置に関するものである。
従来、2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)との切換えが可能なパートタイム4WD車用の車輪用軸受装置として、エンジンに接続された駆動軸と車輪との連結を断続可能に構成したものが知られている。こうした車輪用軸受装置は、特許文献1に示されるように、車輪が取り付けられる内軸の外周に、内軸を車体の懸架装置に対して回動自在に支持するための転がり軸受が装着され、内軸の中心に駆動軸が挿入される中心孔が設けられる。駆動軸は、中心孔の内壁に圧入嵌合されたニードル軸受によって内軸に対して回転可能に支持されている。また、この車輪用軸受装置は、駆動軸の回転がクラッチ部材を介して伝達されるカプラーリングを備えている。カプラーリングは、内軸のインナー側(車輪が取り付けられる側の反対側)軸端に固定され、外周面にスプラインを有する。そして、駆動軸と同期して回転するクラッチ部材が、スプラインと係合する状態と係合しない状態との間で切換え動作することにより、駆動軸と内軸との連結を断続可能にしている。
また、上記の車輪用軸受装置においては、カプラーリングの内周面及び内軸のインナー側軸端にスプライン加工が施され、カプラーリングを内軸のスプラインにスプライン係合させることにより、カプラーリングと内軸との回転方向の結合が行われている。また、カプラーリングの内軸に対する軸方向への固定は、内軸のインナー側軸端をかしめて、軸端を径方向外方に塑性変形させることで行われている(以下、このかしめを軸端かしめという)。このような軸端かしめは、内軸のフランジ部側面に対して転がり軸受の内輪の一端側端面を当接させ、さらに内輪の他端側端面に対してカプラーリング側面を当接させた状態で、インナー側からかしめ治具を押し付けることで行われる。このため、カプラーリング及び内輪を内軸に対して確実に固定することができるとともに、カプラーリング及び内輪に適切な予圧を与えることができる。
特表2003−507683号公報
ところで、上記のような車輪用軸受装置では、軸端かしめが軸端側からかしめ治具を押し付けることで行われているため、軸端かしめが行われる際に、内軸のインナー側の径方向に膨れが生じる。この膨れは、内軸の外周側だけでなく内周側にも発生し得るため、内軸の中心孔に膨れが発生していると、中心孔にニードル軸受を組付けるときにニードル軸受が内径側に変形してしまう。ニードル軸受が内径側に変形した場合、ニードル軸受の内接円径が小さくなるため、駆動軸の径方向に過負荷が加わる。このようにして駆動軸の回転が阻害されると、燃費の悪化やニードル軸受及び駆動軸の耐久性の悪化を招くおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内軸の軸端かしめにより発生する膨れに起因して内軸の中心孔に嵌合された軸受部材が変形することを抑えることができる車輪用軸受装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る車輪用軸受装置は、転がり軸受と、中心に駆動軸が挿入される中心孔が設けられ、外周に前記転がり軸受を装着した内軸と、内軸のインナー側軸端をかしめることにより内軸に固定され、前記駆動軸の回転がクラッチ部材を介して伝達されるカプラーリングと、外周面が前記中心孔の内壁に嵌合されて内周面が前記駆動軸を支持する円筒状の軸受部材とを備え、前記軸受部材のインナー側の外周面は、前記中心孔の内壁と離間するように構成されることを特徴とする。
同構成によれば、軸受部材のインナー側の外周面は、内軸の中心孔の内壁と離間するように構成されるため、内軸のインナー側の軸端かしめ(軸端かしめ)によって中心孔の内壁に膨れが発生する場合において、その膨れの影響により円筒状の軸受部材が内周側に変形することを極力抑えることができる。このため、軸受部材の内周径を確保して、駆動軸の径方向に過負荷が加わることを抑制することができ、燃費の悪化やニードル軸受及び駆動軸の耐久性の悪化を抑えることができる。
また、前記軸受部材のインナー側の外周面と対向する前記中心孔の内壁は、インナー側に向って広がる円錐面であってもよい。同構成によれば、軸受部材のインナー側の外周面と対向する内軸の中心孔の内壁は、インナー側に向って広がる円錐面であるため、内軸の軸端かしめにより発生する膨れの影響を低減することができるとともに、軸受部材を組み込む際に、円錐面によって軸受部材をスムーズにガイドすることができる。
また、前記円錐面は、前記中心孔の中心軸に対して20〜60分の角度をもって形成されるようにしてもよい。同構成によれば、中心孔の内壁に設けられる円錐面は、中心孔の中心軸に対して20〜60分の角度をもって形成されるため、前記角度を不必要に大きくすることで内軸の強度が損なわれることを抑制するとともに、前記角度を過小にすることで内軸の軸端かしめにより発生する膨れの影響が軸受部材に及ぶことを抑制することができる。
また、前記軸受部材は、ニードル軸受であってもよい。同構成によれば、軸受部材はニードル軸受であるため、軸受部材と駆動軸との間に発生する摩擦損失を好適に低減することができる。
本発明によれば、軸端かしめによって中心孔の内壁に膨れが発生する場合に、軸受部材が内周側に変形することを抑えることができる。このため、軸受部材の内周径を確保することができ、駆動軸の径方向に過負荷が加わることを抑制することができる。従って、軸受部材の変形に起因する燃費の悪化や軸受部材及び駆動軸の耐久性の悪化を好適に抑えることができる。
以下、図1,2を参照して、本発明に係る車輪用軸受装置を具体化した一実施形態について説明する。図1は車輪用軸受装置の縦断面図である。車輪用軸受装置1は、内軸10と、転がり軸受20と、カプラーリング30と、ニードル軸受40とを備えている。
内軸10は、軸部11と、軸部11のアウター側端部に径方向外方に延びるように形成された円環状のフランジ部12と、フランジ部12よりもさらにアウター側に突出して設けられた円筒形のインロー部13とを有している。フランジ部12には、図示しない車輪のホイールがボルト14により締結されている。また、軸部11の軸方向中央部の外周面には、内軸10を車体の懸架装置に対して回動自在に支持するための転がり軸受20が取り付けられている。この転がり軸受20としては複列円錐ころ軸受が利用されている。複列円錐ころ軸受は、一般に、重量の大きな車体からかかる大きなラジアル荷重、アキシャル荷重、モーメント荷重を受けるために用いられる。
軸部11のインナー側端部の外周面には、カプラーリング30を固定するためのスプライン15が形成されている。カプラーリング30は後述するように、駆動軸50からの駆動力を断続する切換機構を構成する。また、スプライン15が形成されている軸端には、組立時に、その軸端を径方向外方に塑性変形させる軸端かしめによって形成されたかしめ部16が設けられている。
軸部11の中心には、駆動軸50が挿入される中心孔17が形成されている。中心孔17には、駆動軸50を支持するために中心孔17のアウター側に玉軸受18が取り付けられ、中心孔17のインナー側に軸受部材としてのニードル軸受40が取り付けられている。玉軸受18は深溝玉軸受であり、内軸10のフランジ部12と略同一軸方向位置に配置されている。また、ニードル軸受40は、転がり軸受20の第2内輪23と略同一軸方向位置に配置されている。このように二つの軸受18、40を設けることで、内軸10と駆動軸50とが互いに同軸状態で強固に支持され、車輪用軸受装置1の剛性が高まる。また、インナー側の軸受をニードル軸受40とすることで、当該軸受40を取り付けた部分における内軸10の肉厚を確保しやすくしている。
転がり軸受20は、複列円錐ころ軸受であり、外輪21と、アウター側の第1内輪22及びインナー側の第2内輪23からなる内輪24と、複列の転動体としてのアウター側及びインナー側に配列された円錐ころ25と、アウター側及びインナー側に配置されたシール部材26とを有する。第1内輪22のインナー側端面22aは、内軸10のフランジ部12の基部近傍に位置する径方向面12aと当接している。第2内輪23は、第1内輪22のインナー側に隣接して配置されている。第1内輪22は、アウター側の円錐ころ25の軌道面である第1内輪軌道22bを有しており、第2内輪23は、インナー側の円錐ころ25の軌道面である第2内輪軌道23bを有している。
一方、外輪21は、第1内輪軌道22bに対向する第1外輪軌道21aと、第2内輪軌道23bに対向する第2外輪軌道21bとを有する。また、外輪21の外周面には、径方向外側に延びるフランジ部27が設けられている。このフランジ部27は図示しない車体の懸架装置に取り付けられる。そして、アウター側の円錐ころ25が、第1内輪軌道22bと第1外輪軌道21aとの間に配置され、インナー側の円錐ころ25が、第2内輪軌道23bと第2外輪軌道21bとの間に配置されている。シール部材26は、外輪21の両側部と内輪24の両側部との間に介在し、車両の走行に伴い、泥水、砂利、小石等の異物が、外輪21と内輪24との隙間から転がり軸受20の内部に侵入することを防止している。
カプラーリング30は、リング状部材であって、内周面に内周側スプライン31が形成され、外周面には外周側スプライン32が形成されている。内周側スプライン31は、軸部11のインナー側端部に形成されたスプライン15に噛み合うものであり、このスプライン係合によりカプラーリング30と内軸10との回転方向の結合が行われている。また、カプラーリング30は、軸端かしめにより形成されたかしめ部16によって内軸10の軸方向に固定されている。軸端かしめを行う際には、軸端のインナー側からかしめ治具を押し付けることで行われる。このため、かしめ部16からアウター側への軸方向の圧力により、内輪24及びカプラーリング30の軸部11に対する固定が確実なものとなるとともに、内輪24及びカプラーリング30に対して与圧が付与される。
また、カプラーリング30は、駆動軸50からの駆動力を断続する切換機構2の一構成要素をなす。この切換機構2は、カプラーリング30と、カプラーリング30に隣接した位置に外周側スプライン32と同径のスプライン51を有する駆動軸50と、外周側スプライン32及びスプライン51の両スプライン上を軸方向に摺動可能なクラッチ部材としてのギアリング52とを備えている。そして、ギアリング52がアウター側に移動する、すなわち矢印L方向に移動すると、ギアリング52の内周に形成されたスプライン52aが、駆動軸50側のスプライン51とカプラーリング30の外周側スプライン32との両者に噛み合った連結状態(図1に示す状態)となり、駆動軸50の駆動力が内軸10を介して車輪に伝達される。一方、ギアリング52がインナー側に移動する、すなわち矢印R方向に移動すると、ギアリング52のスプライン52aは、駆動軸50側のスプライン51とは噛み合っているがカプラーリング30の外周側スプライン32には噛み合っていない切断状態(図示省略)となり、駆動軸50の駆動力が内軸10に伝達されずに車輪が従動輪となる。このように、ギアリング52を軸方向に摺動させることにより、内軸10への駆動力を断続する切換えが行われる。なお、特に図示しないが、ギアリング52は、エアや油圧など適宜の動力手段を用いた摺動機構により駆動される。
ニードル軸受40は、シェル41と、複数の針状ころ42と、保持器43とを備える。図2はニードル軸受40周辺の拡大断面図である。シェル41は、環状に形成されるとともに、軸方向の両端が折り返されている。折り返される先端部41a,41bは、互いに対向するように位置し、先端部41aと先端部41bとの幅が、針状ころ42の軸方向の長さと略同一となるように形成される。そして、先端部41aと先端部41bとによって針状ころ42を軸方向に保持している。保持器43は、環状に形成されるとともに、針状ころ42に対応する位置にポケット孔43aを有する。ポケット孔43aの周方向の幅は、針状ころ42の直径よりも小さく形成されており、これにより針状ころ42が内周側に抜け落ちることを防止している。
ニードル軸受40は、シェル41が中心孔17の内壁19に圧入嵌合されることで、中心孔17に取り付けられ、内周面に位置する針状ころ42が駆動軸50を支持している。ここで、ニードル軸受40の外周面に対向する内壁19は、アウター側の内周面19aが、円筒状に形成されるとともに、インナー側の内周面19bが、中心孔17の中心軸に対して傾斜角αを有しインナー側に向って広がる円錐面に形成される。このため、ニードル軸受40を中心孔17に組付けたときに、シェル41のアウター側の外周面41cのみが内壁19の内周面19aと嵌合し、シェル41のインナー側の外周面41dは内壁19の内周面19bと離間した状態となる。
従って、前述の軸端かしめを行うときに、かしめ治具が軸方向に押し付けられることによって中心孔17の内壁19に膨れが発生している場合において、中心孔17のインナー側の内周面19bを、シェル41のインナー側の外周面41dと離間した状態とすることにより、内壁19の膨れの影響を極力抑えることができる。すなわち、内壁19の膨れによりニードル軸受40が内周側に変形することを抑えることができ、針状ころ42の内接円径D1を確保することができる。なお、内周面19bの円錐面の傾斜角αは20〜60分の角度とすることが好ましい。傾斜角αを20〜60分とすることで、内軸10の強度が損なわれることを抑制しつつ、膨れの影響が及ぶことを抑制することができる。また、シェル41のアウター側の外周面41cと内壁19の内周面19aとの嵌合長さL1は、ニードル軸受40の軸方向長さL2の半分以上であることが好ましい。これにより、ニードル軸受40の内壁19に対する固定が不安定となることを抑えることができる。
次に、内軸10に転がり軸受20及びカプラーリング30を取り付けて、ニードル軸受40を組付ける手順について説明する。まず、軸端かしめを行うに先立って、軸部11のインナー側から転がり軸受20をアウター側へ挿入する。続いて、カプラーリング30の内周側スプライン31を軸部11のインナー側端部に形成されているスプライン15に噛み合わせつつ、カプラーリング30を軸部11に嵌め合わせる。続いて、軸部11の軸端かしめを行いかしめ部16を形成し、転がり軸受20の第1内輪22、第2内輪23及びカプラーリング30をアウター側に押し付けるように固定する。これにより、転がり軸受20及びカプラーリング30が軸部11に固定されるとともに、必要な与圧が付与される。
次いで、内軸10の中心孔17のインナー側からニードル軸受40を挿入し、ニードル軸受40のシェル41を中心孔17の内壁19に対して圧入嵌合する。このとき、軸端かしめにより中心孔17の内壁19に膨れが発生していても、内壁19のインナー側の内周面19bが、シェル41のインナー側の外周面41dと離間した状態となっているため、内壁19の膨れの影響が抑えられて、ニードル軸受40の内周側への変形が抑制される。なお、内軸10にニードル軸受40を組付けた後に、カプラーリング30等を取り付けるような手順をとった場合においても、軸端かしめによる膨れの影響がニードル軸受40に及ぶことを抑えることができる。
上記実施形態の車輪用軸受装置1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ニードル軸受40のシェル41のインナー側の外周面41dは、中心孔17の内壁19と離間するように構成されるため、軸端かしめにより内壁19に膨れが発生しても、ニードル軸受40の内周側への変形が抑制される。このため、ニードル軸受40の針状ころ42の内接円径D1を確保することができ、駆動軸50の径方向に過負荷が加わることを抑制することができる。従って、ニードル軸受40の変形に起因する燃費の悪化やニードル軸受40及び駆動軸50の耐久性の悪化を好適に抑えることができる。
(2)上記実施形態では、ニードル軸受40のインナー側の外周面41dと対向する内壁19の内周面19bは、インナー側に向って広がる円錐面であるため、ニードル軸受40を組み込む際に、内周面19bによってニードル軸受40のシェル41をスムーズにガイドすることができる。
(3)上記実施形態では、内壁19の内周面19bを構成する円錐面は、中心孔17の中心軸に対する傾斜角αが20〜60分の角度で形成される。このため、傾斜角αを不必要に大きくすることで内軸10の軸部11の強度が損なわれることを抑制するとともに、傾斜角αを過小にすることで軸端かしめにより発生する膨れの影響がニードル軸受40に及ぶことを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、内壁19の内周面19bは、インナー側に向って広がる円錐面で構成しているが、シェル41のインナー側の外周面41dと離間する形態であれば、他の形態であってもよい。例えば図3に示すように、内壁19の内周面19cを円筒面等で形成し、内軸10の軸部11の強度を確保できる限度において内周面19cを減肉することで、シェル41のインナー側の外周面41dと離間するように構成してもよい。
・上記実施形態では、内軸10に対して駆動軸50を支持するためにニードル軸受40を用いているが、図4に示すように、ニードル軸受40に代えて、金属等で構成される円筒状の滑り軸受60を用いてもよい。滑り軸受60を用いた場合においても、滑り軸受60のインナー側の外周面60aと内壁19の内周面19bとを離間させて、滑り軸受60の内周側への変形を抑制することができる。なお、上記実施形態の車輪用軸受装置1では、切換機構2が連結状態となって車輪が駆動輪となる場合には、内軸10と駆動軸50とが一体となって回転する。一方、切換機構2が切断状態となって車輪が従動輪となる場合には、コーナリング走行時等を除いて、内軸10と駆動軸50とが相対回転することがほとんどなく、相対回転する場合においても、その回転量は僅かなものとなる。このため、荷重を受けながら転がるというニードル軸受40の本来の機能を発揮する場面が限られることになる。そこで、ニードル軸受40に代えて滑り軸受60を用いることにより、最小限の軸受機能を確保しつつ、軸受部品のコストの低減を図ることができる。
・また、駆動軸50の支持に滑り軸受60を用いる場合には、図5に示すように、滑り軸受60のインナー側に減肉部60bを形成することで、内壁19と離間するように構成してもよい。このようにすると、内軸10の軸部11の強度が低下することを抑制するとともに、軸端かしめにより発生する膨れの影響が滑り軸受60に及ぶことを抑制することができる。
・上記実施形態では、転がり軸受20の内輪24を、第1内輪22と第2内輪23とで構成したが、アウター側の第1内輪22は、内軸10の軸部11と一体化した構成としてもよい。
・上記実施形態では、転がり軸受20として複列円錐ころ軸受を用いているが、複列の玉軸受を用いてもよい。
実施形態に係る車輪用軸受装置の縦断面図。 図1の要部拡大断面図。 本発明の他の例における要部拡大断面図。 本発明の他の例における要部拡大断面図。 本発明の他の例における要部拡大断面図。
符号の説明
1…車輪用軸受装置、2…切換機構、10…内軸、11…軸部、17…中心孔、19…内壁、20…転がり軸受、21…外輪、24…内輪、30…カプラーリング、40…ニードル軸受、41…シェル、50…駆動軸。

Claims (4)

  1. 転がり軸受と、中心に駆動軸が挿入される中心孔が設けられ、外周に前記転がり軸受を装着した内軸と、内軸のインナー側軸端をかしめることにより内軸に固定され、前記駆動軸の回転がクラッチ部材を介して伝達されるカプラーリングと、外周面が前記中心孔の内壁に嵌合されて内周面が前記駆動軸を支持する円筒状の軸受部材とを備え、
    前記軸受部材のインナー側の外周面は、前記中心孔の内壁と離間するように構成されることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記軸受部材のインナー側の外周面と対向する前記中心孔の内壁は、インナー側に向って広がる円錐面であることを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記円錐面は、前記中心孔の中心軸に対して20〜60分の角度をもって形成されることを特徴とする請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記軸受部材は、ニードル軸受であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車輪用軸受装置。
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