JP2001246906A - 車輪駆動用軸受ユニット - Google Patents

車輪駆動用軸受ユニット

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JP2001246906A
JP2001246906A JP2000059184A JP2000059184A JP2001246906A JP 2001246906 A JP2001246906 A JP 2001246906A JP 2000059184 A JP2000059184 A JP 2000059184A JP 2000059184 A JP2000059184 A JP 2000059184A JP 2001246906 A JP2001246906 A JP 2001246906A
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ring
constant velocity
velocity joint
spline
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JP2000059184A
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Kenji Okubo
健治 大久保
Shigeoki Kayama
重興 嘉山
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • F16C35/00Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
    • F16C35/06Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
    • F16C35/063Fixing them on the shaft
    • F16C35/0635Fixing them on the shaft the bore of the inner ring being of special non-cylindrical shape which co-operates with a complementary shape on the shaft, e.g. teeth, polygonal sections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 修理・交換の為、車輪支持用軸受ユニット4
4と等速ジョイント45とを分離する作業を、構成部材
を損傷せずに容易に行なえる様にする。 【解決手段】 ハブ4の外端部内周面に嵌合固定した係
止環47の内周縁部に形成した舌片48、48を、スプ
ライン軸17の外端部外周面に形成した係止溝32に係
合させる。分離作業時には、このスプライン軸17の外
端面を強く叩き、上記各舌片48、48を弾性変形させ
つつ、上記係止溝32から抜き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る車輪駆動用軸
受ユニットは、等速ジョイントとハブユニットとを一体
化したもので、独立懸架式サスペンションに支持された
駆動輪{FF車(前置エンジン前輪駆動車)の前輪、F
R車(前置エンジン後輪駆動車)及びRR車(後置エン
ジン後輪駆動車)の後輪、4WD車(四輪駆動車)の全
輪}を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、上
記駆動輪を回転駆動する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】車輪を懸架装置に対して回転自在に支持
する為に、外輪と内輪とを転動体を介して回転自在に組
み合わせた軸受ユニットが、各種使用されている。又、
独立懸架式サスペンションに駆動輪を支持すると共に、
この駆動輪を回転駆動する為の車輪駆動用軸受ユニット
は、等速ジョイントと組み合わせて、デファレンシャル
ギヤと駆動輪との相対変位や車輪に付与された舵角に拘
らず、駆動軸の回転を上記車輪に対して円滑に(等速性
を確保して)伝達する必要がある。図16は、この様な
目的で車輪支持用軸受ユニット1と等速ジョイント2と
を組み合わせた、一般的な自動車用車輪駆動装置を示し
ている。
【0003】このうちの車輪支持用軸受ユニット1は、
外輪3の内径側にハブ4及び内輪5を、複数個の転動体
6、6を介して回転自在に支持して成る。このうちの外
輪3は、その外周面に設けた第一のフランジ7により懸
架装置を構成するナックル8(後述する図17参照)に
結合固定した状態で、使用時にも回転しない。又、上記
外輪3の内周面には、複列の外輪軌道9、9を設けて、
この外輪3の内径側に上記ハブ4及び内輪5を、この外
輪3と同心に、回転自在に支持している。
【0004】このうちのハブ4は、外周面の外端(自動
車への組み付け状態で車両の幅方向外側となる端で、図
16を含め、車輪支持用軸受ユニット全体を表した図面
の左端)寄り部分に、車輪を支持する為の第二のフラン
ジ10を設けている。又、上記ハブ4の外周面の中間部
に第一の内輪軌道11を形成し、同じく内端(自動車へ
の組み付け状態で車両の幅方向中央側となる端で、図1
6を含め、車輪支持用軸受ユニット全体を表した図面の
右端)部に形成した小径段部12に、その外周面に第二
の内輪軌道13を形成した上記内輪5を外嵌固定してい
る。又、上記ハブ4の中心部には、スプライン孔14を
設けている。
【0005】一方、前記等速ジョイント2は、等速ジョ
イント用外輪15と、等速ジョイント用内輪16と、ス
プライン軸17とを備える。このうちの等速ジョイント
用外輪15とスプライン軸17とが、駆動軸部材18を
構成する。即ち、このスプライン軸17はこの駆動軸部
材18の外端部に設けられて、上記スプライン孔14と
係合自在であり、上記等速ジョイント用外輪15は上記
駆動軸部材18の内端部に設けられている。この等速ジ
ョイント用外輪15の内周面の円周方向複数個所には外
側係合溝19、19を、それぞれこの円周方向に対し直
角方向に形成している。又、上記等速ジョイント用内輪
16は、中心部に第二のスプライン孔20を、その外周
面で上記各外側係合溝19、19と整合する部分に内側
係合溝21、21を、それぞれ円周方向に対し直角方向
に形成している。そして、これら各内側係合溝21、2
1と上記各外側係合溝19、19との間にボール22、
22を、保持器23により保持した状態で、これら各係
合溝21、19に沿う転動自在に設けている。尚、上記
等速ジョイント2の構成各部の形状等に就いては、周知
のツェッパ型等速ジョイントの場合と同様であり、本発
明の要旨とは関係しないので、詳しい説明は省略する。
【0006】上述の様な等速ジョイント2と前述の様な
車輪支持用転がり軸受ユニット1とは、上記スプライン
軸17を上記ハブ4のスプライン孔14に、内側から外
側に向け挿通する。そして、上記スプライン軸17の外
端部で上記ハブ4の外端面から突出した部分に設けた雄
ねじ部24にナット25を螺合し、更に緊締する事によ
り、互いに結合固定する。この状態で、前記内輪5の内
端面は上記等速ジョイント用外輪15の外端面に当接す
るので、この内輪5が前記小径段部12から抜け出る方
向に変位する事はない。同時に、前記各転動体6、6に
適正な予圧が付与される。
【0007】更に、自動車の懸架装置への組み付け状態
では、前記等速ジョイント用内輪16の中心部に設けた
第二のスプライン孔20に、駆動軸26の外端部に設け
た雄スプライン部27をスプライン係合させる。そし
て、この雄スプライン部27の外端部外周面に全周に亙
って形成した係止溝28に係止した止め輪29を、上記
第二のスプライン孔20の外端開口周縁部に形成した係
止段部30に係合させて、上記雄スプライン部27が上
記第二のスプライン孔20から抜け出る事を防止する。
尚、上記駆動軸26の内端部は、図示しないデファレン
シャルギヤの出力軸部に設けた、やはり図示しないトリ
ポード型等速ジョイントのトラニオンの中心部に結合固
定する。従って、自動車の走行時に上記駆動軸26は等
速回転するが、回転に伴って上記トリポード型等速ジョ
イントの抵抗に基づき、軸方向に関して両方向のスラス
ト荷重が、繰り返し加わる。
【0008】上述の図16に示した自動車用車輪駆動装
置は、車輪支持用転がり軸受ユニット1と等速ジョイン
ト2とを、雄ねじ部24とナット25との螺合・緊締に
基づいて結合固定しているので、重量が嵩む。即ち、等
速ジョイント2側のスプライン軸17に上記雄ねじ部2
4を設ける分、このスプライン軸17の長さを長くする
必要が生じる他、上記ナット25が必要になる。この
為、これら雄ねじ部24及びナット25の分だけ、上記
自動車用車輪駆動装置の軸方向寸法並びに重量が嵩んで
しまう。
【0009】これに対して、米国特許第4881842
号明細書には、図17に示す様に、より簡単な構造で車
輪支持用軸受ユニットと等速ジョイントとの結合固定を
行なって、軸方向寸法の短縮及び重量の軽減を可能とし
た、車輪駆動用軸受ユニットが記載されている。この図
17に示した従来構造の第2例の場合も、ナックル8に
固定した外輪3の内側にハブ4を、複列に配置した転動
体6、6により回転自在に支持している。そして、この
ハブ4の中心部に形成したスプライン孔14に、駆動軸
部材18aのスプライン軸17をスプライン係合させて
いる。このスプライン軸17の外端面には、このスプラ
イン軸17を上記スプライン孔14に引き込む為の工具
を係止する為の、係止部31を形成している。そして、
上記スプライン軸17の外周面先端寄り部分に形成した
係止溝32に係止した止め輪33により、このスプライ
ン軸17が上記ハブ4から抜け出る事を防止している。
この状態で、このハブ4と上記駆動軸部材18aの等速
ジョイント用外輪15との間で弾性リング34を弾性的
に圧縮し、上記スプライン軸17と上記ハブ4とのがた
つき防止を図っている。この様な従来構造の第2例の場
合には、車輪支持用軸受ユニット1aと等速ジョイント
2aとの結合を止め輪33により行なっている分、自動
車用車輪駆動装置全体としての小型・軽量化を図れる。
【0010】更に、特開平10−264605号公報に
は、図18に示す様な車輪駆動用軸受ユニットが記載さ
れている。この車輪駆動用軸受ユニットを構成する車輪
支持用軸受ユニット1bは、中空のハブ4aの内端部
に、等速ジョイント2bを構成する等速ジョイント用外
輪15aを、結合部材である補助リング35を介して結
合している。短円筒状に形成した、この補助リング35
の内外両周面のうち、内周面には内径側雌スプライン部
36を、外周面には外径側雄スプライン部37を、それ
ぞれ形成している。この様な補助リング35は、上記ハ
ブ4aの内端部外周面に、この外周面に形成した内径側
雄スプライン部38と上記内径側雌スプライン部36と
をがたつきなくスプライン係合させる事で、組み付けて
いる。そして、この状態で、上記ハブ4aの内端部に形
成したかしめ部39により上記補助リング35の内端面
を抑え付けて、この補助リング35を上記ハブ4aの内
端部に、がたつきなく固定している。尚、上記特開平1
0−264605号公報には、内輪と補助リングとを一
体とした構造も記載されている。
【0011】一方、上記補助リング35の外周面に形成
した、上記外径側雄スプライン部37には、上記等速ジ
ョイント用外輪15aの外端部内周面に形成した外径側
雌スプライン部40をスプライン係合させている。上記
等速ジョイント用外輪15aの外端部内周面には、上記
外径側雌スプライン部40を形成している。そして、上
述の様に、この外径側雌スプライン部40と、上記補助
リング35の外周面に形成した外径側雄スプライン部3
7とをスプライン係合させている。
【0012】上述の様に互いにスプライン係合させた、
上記外径側雌スプライン部40と上記外径側雄スプライ
ン部37との間には、抜け止め部材である止め輪29a
を掛け渡して、上記等速ジョイント用外輪15aと上記
補助リング35とが分離しない様にしている。即ち、欠
円環状の上記止め輪33aを、上記補助リング35の外
周面に全周に亙って形成した内側係止溝41と、上記等
速ジョイント用外輪15aの外端部内周面に全周に亙っ
て形成した外側係止溝42との間に掛け渡して、上記等
速ジョイント用外輪15aと上記補助リング35とが軸
方向にずれ動かない様にしている。
【0013】前記ハブ4aと上記等速ジョイント用外輪
15aとの結合部の構造は、上述の通りであるが、この
ハブ4aは、複列アンギュラ型の玉軸受により、外輪3
の内径側に回転自在に支持している。この玉軸受を構成
する内輪5は、上記補助リング35の外端面と、上記ハ
ブ4aの中間部外周面に形成した小径段部12の外端部
に存在する段差面43との間で挟持固定している。上述
した様な、特開平10−264605号公報に記載され
た車輪支持用軸受ユニット1bの場合、前述の図17に
示した従来構造の第2例からスプライン軸17を省略で
きる分、コスト並びに重量を更に低減できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図17〜18に示した
従来構造の第2〜3例の場合、図16に示した同第1例
の場合に比べてコスト並びに重量の低減を図れるが、よ
り実用性を高める為には、車輪支持用軸受ユニット1
a、1bと等速ジョイント2a、2bとの分解をより容
易に行なえる構造の実現が望まれる。即ち、自動車への
組み付け以前、或は組み付けてから或る程度使用した
後、上記車輪支持用軸受ユニット1a、1bと等速ジョ
イント2a、2bとのうちの何れか一方に不具合が発生
した場合には、これら車輪支持用軸受ユニット1a、1
bと等速ジョイント2a、2bとが容易に分離できれ
ば、修理・交換に要するコストの低減を図れる。
【0015】これに対して、図17に示した従来構造の
第2例の場合には、ハブ4のスプライン孔14から駆動
軸部材18aのスプライン軸17を引き抜くべく、止め
輪33の直径を広げる作業が面倒で、車輪支持用軸受ユ
ニット1aと等速ジョイント2aとを分離する作業が面
倒である。更に、図18に示した従来構造の第3例の場
合には、一度車輪支持用軸受ユニット1bと等速ジョイ
ント2bとを結合した後は、止め輪33aを破損する事
なく取り外す事はできず、再利用を考慮しつつ、上記車
輪支持用軸受ユニット1bと等速ジョイント2bとを分
離する事はできない。本発明は、この様な事情に鑑み
て、車輪支持用軸受ユニットと等速ジョイントとの分解
を、これら車輪支持用軸受ユニット及び等速ジョイント
を損傷する事なく、容易に行なえる構造を実現すべく発
明したものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の車輪駆動用軸受
ユニットのうち、請求項1〜2に記載した車輪駆動用軸
受ユニットは何れも、前述の図17に示した従来構造の
第2例と同様に、外輪と、ハブと、転動体と、駆動軸部
材と、抜け止め部材とを備える。このうちの外輪は、外
周面に懸架装置に結合固定する為の第一のフランジを、
内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ有し、使用時にも
回転しない。又、上記ハブは、外周面の外端寄り部分に
車輪を支持する為の第二のフランジを、同じく中間部に
直接又は別体の内輪を介して第一の内輪軌道を、中心部
にスプライン孔を、それぞれ設けると共に、外周面の内
端寄り部分にその外周面に第二の内輪軌道を形成した内
輪を外嵌固定している。又、上記転動体は、上記各外輪
軌道と上記第一、第二の各内輪軌道との間にそれぞれ複
数個ずつ、転動自在に設けられている。又、上記駆動軸
部材は、上記スプライン孔と係合するスプライン軸を外
端部に設けると共に、内端部を等速ジョイントを構成す
る等速ジョイント用外輪としている。更に、上記抜け止
め部材は、上記スプライン軸の外端部外周面に設けられ
た内径側係合部と上記ハブの内周面でこの内径側係合部
に対向する部分に設けられた外径側係合部との間に掛け
渡されて、上記スプライン軸が上記スプライン孔から抜
け出るのを防止する。
【0017】特に、請求項1に記載した車輪駆動用軸受
ユニットに於いては、上記抜け止め部材は、上記ハブの
内周面外端寄り部分に内嵌固定された環状の基部と、こ
の基部から径方向内方に突出した状態で設けられた複数
の舌片とを備える。そして、これら各舌片の先端縁が、
上記内径側係合部である、上記スプライン軸の外端部外
周面に形成した係止溝に係合している。
【0018】又、請求項2に記載した車輪駆動用軸受ユ
ニットに於いては、上記内径側係合部は上記スプライン
軸の外周面外端寄り部分に全周に亙って形成した係止溝
である。又、上記抜け止め部材は、この係止溝に装着し
た、その直径を広げる方向の弾力を有する欠円環状の止
め輪である。そして、上記外径側係合部は、上記ハブの
内周面外端寄り部分に形成した、このハブの外端に向か
う程径が大きくなる方向に傾斜した傾斜面部である。
【0019】一方、請求項3〜4に記載した車輪駆動用
軸受ユニットは何れも、前述の図18に示した従来構造
の第3例と同様に、外輪と、ハブと、転動体と、等速ジ
ョイント用外輪とを備える。このうちの外輪は、外周面
に懸架装置に取り付ける為の第一の取付フランジを、内
周面に複列の外輪軌道を、それぞれ有する。又、上記ハ
ブは、外周面の外端寄り部分に車輪を支持する為の第二
の取付フランジを、同じく中央部に第一の内輪軌道を直
接又は別体の内輪を介して、それぞれ設けると共に、同
じく内端寄り部分にその外周面に第二の内輪軌道を形成
した内輪を外嵌固定している。又、上記転動体は、上記
各外輪軌道と上記第一、第二の内輪軌道との間にそれぞ
れ複数個ずつ、転動自在に設けている。更に、上記等速
ジョイント用外輪は、その内周面に等速ジョイントの軌
道を形成している。そして、上記等速ジョイント用外輪
の外端部内周面に形成した雌スプライン部と、上記ハブ
の内端部外周面に固定された結合部材の外周面に形成し
た雄スプライン部とをスプライン係合させると共に、抜
け止め部材により上記結合部材が上記等速ジョイント用
外輪から抜け出る事を防止して、この等速ジョイント用
外輪から上記ハブへのトルクを伝達自在としている。
【0020】特に、請求項3に記載した車輪駆動用軸受
ユニットに於いては、上記抜け止め部材は、上記等速ジ
ョイント用外輪の内周面外端寄り部分に内嵌固定された
環状の基部と、この基部から径方向内方に突出した状態
で設けられた複数の舌片とを備えるものである。そし
て、これら各舌片の先端縁が、上記結合部材の外周面に
形成した係止溝に係合している。
【0021】更に、請求項4に記載した車輪駆動用軸受
ユニットに於いては、上記抜け止め部材は上記結合部材
の外周面に形成した係止溝に装着した、その直径を広げ
る方向の弾力を有する欠円環状の止め輪である。そし
て、この止め輪は、上記等速ジョイント用外輪の内周面
外端寄り部分に形成した、このハブの外端に向かう程径
が小さくなる方向に傾斜した傾斜面部に係合している。
【0022】
【作用】上述の様に構成する本発明の車輪駆動用軸受ユ
ニットによれば、車輪支持用軸受ユニットと等速ジョイ
ントとの分解を、これら車輪支持用軸受ユニット及び等
速ジョイントを損傷する事なく、容易に行なえる。
【0023】先ず、請求項1に記載した車輪駆動用軸受
ユニットの場合には、スプライン軸に、自動車の運行時
に加わるスラスト荷重よりも大きな力を、スプライン孔
から引き抜く方向に付与すれば、抜け止め部材を構成す
る各舌片が弾性変形しつつ、これら各舌片の先端縁が、
上記スプライン軸の外端部外周面に形成した係止溝から
抜け出る。この結果、上記車輪用軸受ユニットを構成す
るハブや、上記等速ジョイントを構成する駆動軸部材を
損傷する事なく、これら車輪支持用軸受ユニットと等速
ジョイントとを分解できる。
【0024】又、請求項2に記載した車輪駆動用軸受ユ
ニットの場合には、スプライン軸に、自動車の運行時に
加わるスラスト荷重よりも大きな力を、スプライン孔か
ら引き抜く方向に付与すれば、止め輪の直径が、傾斜面
部により案内されつつ縮まって、この止め輪が上記スプ
ライン孔から抜け出る。この結果、上記車輪用軸受ユニ
ットを構成するハブや、上記等速ジョイントを構成する
駆動軸部材を損傷する事なく、これら車輪支持用軸受ユ
ニットと等速ジョイントとを分解できる。
【0025】又、請求項3に記載した車輪駆動用軸受ユ
ニットの場合には、等速ジョイント用外輪に、自動車の
運行時に加わるスラスト荷重よりも大きな力を、結合部
材から引き抜く方向に付与すれば、抜け止め部材を構成
する各舌片が弾性変形しつつ、これら各舌片の先端縁
が、上記結合部材の外周面に形成した係止溝から抜け出
る。この結果、上記車輪用軸受ユニットを構成するハブ
側に固定した結合部材や、上記等速ジョイントを構成す
る等速ジョイント用外輪を損傷する事なく、これら車輪
支持用軸受ユニットと等速ジョイントとを分解できる。
【0026】又、請求項4に記載した車輪駆動用軸受ユ
ニットの場合には、等速ジョイント用外輪に、自動車の
運行時に加わるスラスト荷重よりも大きな力を、結合部
材から引き抜く方向に付与すれば、止め輪の直径が、傾
斜面部により案内されつつ縮まって、この止め輪が上記
等速ジョイント用外輪から抜け出る。この結果、上記車
輪用軸受ユニットを構成するハブ側に固定した結合部材
や、上記等速ジョイントを構成する等速ジョイント用外
輪を損傷する事なく、これら車輪支持用軸受ユニットと
等速ジョイントとを分解できる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜5は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本
発明の特徴は、車輪支持用軸受ユニット44と等速ジョ
イント45とを、これら車輪支持用軸受ユニット44及
び等速ジョイント45の構成部材を損傷する事なく、分
解自在とする点にある。その他の部分の構成及び作用
は、前述の図17に示した従来構造の第2例の場合とほ
ぼ同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複
する説明を省略し、以下、本発明の特徴部分、並びに上
記従来構造と異なる部分を中心に説明する。
【0028】上記車輪支持用軸受ユニット44を構成す
るハブ4の内端寄り部分の小径段部12に外嵌した内輪
5の内端面は、前述の図18に示した従来構造の第3例
と同様に、このハブ4の内端部を径方向外方に塑性変形
させる事で形成したかしめ部39により抑え付けて、上
記内輪5を上記ハブ4に対し固定している。車輪駆動用
軸受ユニットを組み立てた状態で、上記かしめ部39と
等速ジョイント用外輪15の外端面との間には、隙間を
存在させないか、存在させたとしても僅少(例えば1mm
以下、より好ましくは0.5mm以下)に抑えている。こ
の理由は、自動車の走行に伴って加わるスラスト荷重に
基づく、スプライン孔14とスプライン軸17との摩擦
距離を短くして、これらスプライン孔14及びスプライ
ン軸17の摩耗が著しくなる事を防止する為である。
【0029】本例の車輪駆動用軸受ユニットの場合に
は、上記スプライン軸17の外端部に、外周側円筒面部
46を形成している。この外周側円筒面部46の外径
は、このスプライン軸17に形成した雄スプラインの歯
底円の直径よりも小さくしている。この理由は、後述す
る係止環47に設けた舌片48、48の断面高さHを確
保する為である。この様な外周側円筒面部46の内半部
(図1、2、4、5の右半部)には、内側係止部である
係止溝32を、全周に亙って形成している。尚、この係
止溝32の軸方向に関する幅W32は、上記各舌片48、
48の厚さT48よりも十分に大きく(W32≫T48)して
いる。又、上記外周側円筒面部46と上記スプライン軸
17の先端面(図1、2、4、5の左端面)との間に
は、この先端面に向かう程小径となる方向に傾斜した、
円すい凸面状のガイド傾斜面49を形成している。
【0030】一方、前記ハブ4の外端部内周面で上記外
周側円筒面部46に対向する部分には、内周側円筒面部
50を形成している。この内周側円筒面部50の内径
は、前記スプライン孔14の内径よりも十分に大きくし
ている。そして、これら内周側円筒面部50とスプライ
ン孔14との軸方向端縁同士を、外径側係合部である段
差面51により連続させている。又、上記内周側円筒面
部50の内半部の内径は、外半部の内径よりも僅かに
(例えば0.1〜0.2mm程度)大きくしている。そし
て、この様な内半部に、抜け止め部材である係止環47
の外周縁部を内嵌固定している。
【0031】この係止環47は、例えばSPCCの如き
鋼板等の金属板にプレス加工を施す事により、全体を円
環状に形成したもので、円環状の基部52と、この基部
52から径方向内方に突出した状態で設けられた複数の
舌片48、48とを備える。上記基部52は、外径側円
筒部53の内端縁と内径側円筒部54の内端縁とを円輪
部55により連続させたもので、断面コ字形で全体を円
環状に形成している。この様な基部52は、上記内周側
円筒面部50の内半部に位置させた状態で、上記外径側
円筒部53を軸方向に押圧し、その直径を拡大する方向
に塑性変形させる事により、上記ハブ4に対し内嵌固定
している。即ち、上記外径側円筒部53を上記内周側円
筒面部50の内半部に位置させると共に、上記円輪部5
5を前記段差面51に突き当てた状態で、上記外径側円
筒面部53の外端縁をこの段差面51に向け強く押圧し
て、上記外径側円筒部53の径を広げる。この結果、こ
の外径側円筒部53が上記内周側円筒面部50の内半部
に、がたつきなく、しかも軸方向に変位しない様に、内
嵌固定される。
【0032】上述の様にしてその外径側半部に設けた基
部52を、上記ハブ4に対し固定した、上記係止環47
の舌片48、48の先端部は、前記スプライン軸17の
先端部の外周側円筒面部46に形成した、前記係止溝3
2内に進入させている。この状態で上記係止環47は、
内径側係合部であるこの係止溝32と、外径側係合部で
ある上記段差面51との間に掛け渡されて、上記スプラ
イン軸17が前記スプライン孔14から抜け出るのを防
止する。
【0033】尚、これらスプライン軸17とスプライン
孔14とのスプライン係合部にはグリースを充填する等
により、自動車の走行に伴って生じる軸方向変位に拘ら
ず、上記スプライン軸17及びスプライン孔14の摩耗
が僅少に抑えられる様にしている。又、上記スプライン
軸17の内端部外周面と上記ハブ4の内端部内周面との
間にはOリング63を挟持し、このハブ4の外端開口部
には塞ぎ板56を嵌着して、上記スプライン係合部と外
部とを遮断している。
【0034】尚、上記Oリング63によるシール性を十
分に確保する為には、上記ハブ4の内端部で上記スプラ
イン孔14よりも内方に位置する部分を、段付の円筒面
とする事が好ましい。即ち、この円筒面の外半部(図1
の左半部)で上記Oリング63の外周縁部が当接する部
分を小径にすると共に、その内径を正確に且つ平滑に仕
上げる。これに対して、上記Oリング63よりも内方に
存在する内半部(図1の右半部)を上記外半部よりも大
径にする。この内半部は、前記かしめ部39の形成作業
に伴って、その形状精度並びに寸法精度が悪化する可能
性があるが、上記外半部の形状精度並びに寸法精度が悪
化する事はないので、上記Oリング63によるシール性
は十分に確保できる。
【0035】上述の様な構成を有する本例の車輪駆動用
軸受ユニットを組み立てるべく、前記車輪支持用軸受ユ
ニット44を構成する上記ハブ4と、前記等速ジョイン
ト45を構成する駆動軸部材18bとを結合する作業
は、次の様にして行なう。先ず、上記係止環47を上記
ハブ4の外端部内周面に、上述の様にして内嵌固定す
る。次いで、前記スプライン孔14に上記スプライン軸
17を、内方から外方に向け、図1の右から左に挿入す
る。
【0036】このスプライン軸17の先端部が上記スプ
ライン孔14の外端開口部から突出すると、このスプラ
イン軸17の先端部に形成した前記ガイド傾斜面49が
上記各舌片48、48の先端面と係合し、図4(A)に
示す様に、これら各舌片48、48を径方向外方に弾性
変形させる。尚、この様に各舌片48、48を弾性変形
させる事に伴って、これら各舌片48、48が上記スプ
ライン軸17を図4の右方に押圧する為に要する力が徒
に大きくならない様にする為、上記ガイド傾斜面49の
傾斜角度αは極力小さく(例えば25〜35度程度に)
して、弾性変形に基づいて発生する、軸方向の分力を極
力小さく抑える。又、挿入作業の初期段階から、上記各
舌片48、48の先端縁が、上記スプライン軸17の先
端面ではなく、上記ガイド傾斜面49と係合する様にす
る。
【0037】上述の様に上記各舌片48、48を弾性変
形させつつ、上記スプライン軸17を上記スプライン孔
14に押し込む結果、上記各舌片48、48の先端縁と
前記係止溝32とが整合すると、図4(B)に示す様
に、これら各舌片48、48の先端部がこの係止溝32
内に入り込む。この状態で前記係止環47は、前述した
通り、この係止溝32と前記段差面51との間に掛け渡
されて、上記スプライン軸17が上記スプライン孔14
から抜け出るのを防止する。
【0038】尚、この状態で上記各舌片48、48の先
端部外側面は、上記係止溝32の内側壁57に対向す
る。この内側壁57は、上記ガイド傾斜面49とは異な
り、上記スプライン軸17の中心軸に対し直交する方向
に存在する。従って、このスプライン軸17を上記スプ
ライン孔14から引き抜くべく、このスプライン軸17
を図4(B)に示した状態から右方に変位させる為に要
する力は、図4(A)に示す様に、上記スプライン軸1
7を上記スプライン孔14内に挿入する為に要する力よ
りも遥かに大きくなる。従って、図4(B)に示す様
に、上記係止環47を上記係止溝32と上記段差面51
との間に掛け渡した状態では、自動車の運行時に加わる
スラスト荷重程度の力では、上記スプライン軸17が上
記スプライン孔14から抜け出る事はない。
【0039】これに対して、修理・交換の為に前記ハブ
4と前記駆動軸部材18bとを分離すべく、上記スプラ
イン軸17を上記スプライン孔14から抜き取る作業
は、次の様にして行なう。先ず、上記ハブ4の外端開口
部を塞いでいる塞ぎ板56を外す。次いで、このハブ4
の外周面に設けた第二のフランジ10を抑える事により
このハブ4が軸方向内方に変位するのを阻止した状態
で、上記スプライン軸17の先端面に大きな力を加え
る。この作業は、この先端面に、合成樹脂、木等、この
スプライン軸17を傷めない材質により造った治具の先
端面を突き当てた状態で、この治具の基端面をハンマー
で叩く等により行なう。
【0040】この作業により、上記スプライン軸17に
内方に向いた強い力が加わり、図5(A)に示す様にこ
のスプライン軸17が、上記各舌片48、48を弾性変
形させつつ、内方に変位する。これら各舌片48、48
は、前記内径側円筒部54の軸方向長さ分だけ、前記段
差面51から離れている。従って、上記弾性変形に伴っ
て、上記各舌片48、48の先端部が上記段差面51と
干渉する事はなく、これら各舌片48、48の弾性変形
を円滑に行なえる。
【0041】この様に、上記スプライン軸17に、軸方
向内方に向いた大きな力を衝撃的に加える事により、図
5(B)に示す様に、上記各舌片48、48を前記係止
溝32から抜き出す事ができる。尚、この様に各舌片4
8、48を係止溝32から抜き出す為に要する荷重は、
車輪駆動用軸受ユニットの大きさ等に応じて設計的に定
めるが、例えば、一般的な乗用車用の車輪駆動用軸受ユ
ニットの場合で、1000〜3000N(約100〜3
00kgf )程度となる様に、各部の形状及び寸法を規制
する。この数値は、本例に限らず、他の例でも同様であ
る。何れにしても、図5(B)に示す様に、上記各舌片
48、48と上記係止溝32との係合を外せば、前記車
輪支持用軸受ユニット44と等速ジョイント45とを分
離できる。この様にして分離した車輪支持用軸受ユニッ
ト44と等速ジョイント45とは、不具合を生じた部分
を修理・交換した後、再び前述の図4に示す様に組み立
てて、車輪駆動用軸受ユニットとする。
【0042】次に、図6は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の
場合には、ハブ4の内端部の小径段部12に外嵌した内
輪5の抜け止めを、止め輪58により行なっている。こ
の止め輪58は、それぞれが半円弧状に形成された1対
の止め輪素子59、59と、円環状に組み合わされた止
め輪素子59、59の外周縁を抑え付ける抑えリング6
0とから成る。この様な止め輪58により上記内輪5の
抜け止めを図る場合には、上記小径段部12に上記内輪
5を外嵌した後、この小径段部12の内端部でこの外輪
5の内端面よりも内方に露出した部分に形成した係止溝
61に、上記1対の止め輪素子59、59の内周縁部を
係合させる。次いで、これら両止め輪素子59、59の
外周縁部に上記抑えリング60を、締り嵌めで外嵌固定
して、これら両止め輪素子59、59が径方向外方に変
位する事を防止する。
【0043】上記止め輪素子59、59は、厚さ寸法が
少しずつ異なるものを複数種類用意しており、適切な寸
法を有するものを選択使用する事で、上記止め輪58が
上記係止溝61と内輪5との間で軸方向にがたつく事が
ない様にする。尚、本例の場合には、上記ハブ4の内端
面を、等速ジョイント用外輪15aの外端面に突き当て
ている。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場
合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、
重複する説明を省略する。
【0044】図7は、やはり請求項1に対応する、本発
明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合に
は、スプライン孔14からスプライン軸17が抜け出る
のを防止する為の係止環47aを、SK5の如きばね鋼
板等の金属板にプレス加工を施して所定の形状に加工し
た後、焼き入れ処理を施し、全体の硬度を高くする事で
構成している。これに伴って本例の場合には、上記係止
環47aの外径側円筒部53aをハブ4の外端部に形成
した内周側円筒面部50に、締り嵌めに基づく嵌合強度
のみで固定している。この為に、上記外径側円筒部53
aの軸方向寸法を長くして、この外径側円筒部53aと
上記内周側円筒部50の嵌合強度、言い換えれば、この
外径側円筒部53aを上記内周側円筒部50に圧入する
為に要する力を、3000N(約300kgf )以上と、
十分に大きくしている。又、上記係止環47a全体を焼
き入れ硬化した事に伴い、この係止環47aの内周縁部
に形成した複数の舌片48a、48aの長さを、前述し
た第1例及び上述した第2例の場合に比べて短くしてい
る。その他の部分の構成及び作用は、前述した第1例或
は上述した第2例と同様であるから、重複する図示並び
に説明は省略する。
【0045】次に、図8〜9は、請求項2に対応する、
本発明の実施の形態の第4例を示している。尚、本例の
場合もその特徴は、車輪支持用軸受ユニット44と等速
ジョイント45とを、これら車輪支持用軸受ユニット4
4及び等速ジョイント45の構成部材を損傷する事な
く、分解自在とする点にある。その他の部分の構成及び
作用は、前述の図17に示した従来構造の第2例の場合
とほぼ同様であるから、同等部分には同一符号を付して
重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴部分を中心
に説明する。
【0046】上記等速ジョイント45を構成するスプラ
イン軸17の外周面の外端寄り部分には、内径側係合部
である係止溝62を、全周に亙って形成している。そし
て、この係止溝62内に、抜け止め部材である止め輪6
4を装着している。この止め輪64は、SWP材の如き
ばね鋼等の弾性材により欠円環状に形成されたもので、
自由状態でその直径を広げる方向の弾力を有する。尚、
上記係止溝62の深さ及び上記止め輪64の不連続部の
長さを十分に確保し、この不連続部を狭くしてこの止め
輪64の外径を十分に縮めた状態では、この止め輪64
の外径がスプライン孔14の歯先円の直径以下となる様
にしている。
【0047】一方、上記車輪支持用軸受ユニット44を
構成するハブ4の内周面外端寄り部分には、外径側係合
部である傾斜面部65を形成している。この傾斜面部6
5は、上記ハブ4の外端に向かう程径が大きくなる方向
に傾斜した円すい凹面状に形成している。この傾斜面部
65の、上記ハブ4の中心軸と直交する仮想平面に対す
る傾斜角度βは、構成部材の摩擦係数や上記スプライン
孔14から上記スプライン軸17を引き抜く為に要する
力の大きさを勘案して、設計的に定める。上記傾斜角度
βが小さ過ぎると、上記スプライン孔14から上記スプ
ライン軸17を引き抜く為に要する力が過大になり、構
成部材を損傷する事なく、上記車輪支持用軸受ユニット
44と前記等速ジョイント45と分離する事ができなく
なる。反対に、上記傾斜角度βが大き過ぎると、上記ス
プライン孔14から上記スプライン軸17を引き抜く為
に要する力が小さくなり過ぎて、上記車輪支持用軸受ユ
ニット44と上記等速ジョイント45とが不用意に分離
する可能性がある。これらの事を考慮した場合に、上記
傾斜角度βを15〜25度程度にする事が好ましい。
【0048】上記車輪支持用軸受ユニット44と上記等
速ジョイント45とを結合する場合には、前記係止溝6
2に前記止め輪64を装着した状態で、上記スプライン
孔14に上記スプライン軸17を、内方から外方に向
け、図8の右から左に挿入する。この挿入作業に伴って
上記止め輪64は、直径を弾性的に縮めつつ上記スプラ
イン孔14内に押し込まれる。そして、スプライン軸1
7の先端部が上記スプライン孔14の外端開口部から突
出すると、上記止め輪64の直径が弾性的に広がって、
図8〜9に示す様に、この止め輪64と上記傾斜面部6
5とが係合する。
【0049】上記ハブ4の外端部内周面で上記傾斜面部
65よりも外方寄り部分に形成した円筒面部の内径と上
記スプライン軸17の外径(歯先円の直径)との差は、
上記止め輪64を構成する線材の直径の2倍よりも小さ
い。従って、この止め輪64の直径が図8〜9に示す様
に広がった状態で、この止め輪64は上記係止溝62と
上記傾斜面部65との間に掛け渡された状態となって、
上記車輪支持用軸受ユニット44と上記等速ジョイント
45とを不離に結合する。
【0050】これに対して、修理・交換の為に上記車輪
支持用軸受ユニット44と上記等速ジョイント45とを
分離すべく、上記スプライン軸17を上記スプライン孔
14から抜き取る場合には、前述した第1例の場合と同
様に、上記スプライン軸17の先端面に大きな力を加え
る。この作業により、上記スプライン軸17に内方に向
いた強い力が加わり、上記止め輪64が上記傾斜面部6
5に案内されて直径が縮まり、上記スプライン軸17が
内方に変位する。この様に、上記スプライン軸17に、
軸方向内方に向いた大きな力を衝撃的に加える事によ
り、上記止め輪64を上記傾斜面部65から内方に外す
事ができる。
【0051】尚、上述の様に止め輪64を傾斜面部65
から外す為に要する荷重に就いても、例えば、一般的な
乗用車用の車輪駆動用軸受ユニットの場合で、1000
〜3000N(約100〜300kgf )程度となる様
に、各部の形状及び寸法を規制する。何れにしても、上
記止め輪64を上記傾斜面部65から外せば、前記車輪
支持用軸受ユニット44と等速ジョイント45とを分離
できる。この様にして分離した車輪支持用軸受ユニット
44と等速ジョイント45とは、不具合を生じた部分を
修理・交換した後再び組み立てて、車輪駆動用軸受ユニ
ットとする。
【0052】次に、図10は、やはり請求項2に記載し
た、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の
場合には、前述の図6に示した第2例の場合と同様に、
ハブ4の内端部の小径段部12に外嵌した内輪5の抜け
止めを、止め輪58により行なっている。この様な内輪
2の抜け止め部分の構造に就いては上記第2例の場合と
同様であり、車輪支持用軸受ユニット44と等速ジョイ
ント45との結合部分の構造に就いては上述の図8〜9
に示した第4例の場合と同様であるから、同等部分には
同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0053】次に、図11は、請求項3、5に対応す
る、本発明の実施の形態の第6例を示している。尚、本
発明の特徴は、車輪支持用軸受ユニット44aと等速ジ
ョイント45aとを、これら車輪支持用軸受ユニット4
4a及び等速ジョイント45aの構成部材を損傷する事
なく、分解自在とする点にある。その他の部分の構成及
び作用は、前述の図18に示した従来構造の第3例の場
合とほぼ同様であるから、同等部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴部分、並
びに上記従来構造と異なる部分を中心に説明する。
【0054】等速ジョイント用外輪15aの軸方向中間
部で外径側雌スプライン部40と外側係合溝19との間
部分には、円筒面部66を形成している。そして、この
円筒面部66の外端部(図11の左端部)に係止環77
の外周縁部を、内端部(図11の右端部)に塞ぎ板78
の外周縁部を、それぞれ締り嵌めにより内嵌固定してい
る。このうちの塞ぎ板78は、上記等速ジョイント用外
輪15aの内外を遮断して、この等速ジョイント用外輪
15a内のグリースの漏洩防止を図ると共に、外部空間
に存在する塵芥等の異物が上記等速ジョイント用外輪1
5a内に入り込むのを防止する役目を有する。
【0055】又、上記係止環77は、SK5の如き鋼板
等の金属板にプレス加工を施して、断面L字形で全体を
円環状に形成している。この様な係止環77は、外周縁
部に円筒状の嵌合筒部79を形成すると共に、この嵌合
筒部79の一端縁(図11の右端縁)に、この一端縁か
らから直径方向内方に折れ曲がった、複数の舌片80、
80を形成している。
【0056】一方、ハブ4aの内端部に固定した補助リ
ング35aの内端部外周面で、この補助リング35aの
外周面に形成した外径側雄スプライン部37から外れた
部分には係止溝81を、全周に亙って形成している。
又、上記補助リング35aの内端面外周縁部には、この
内端面に向かう程外径が小さくなる方向に傾斜した、円
すい凸面状のガイド傾斜面82を形成している。
【0057】上述した様な補助リング35aを外嵌固定
した車輪支持用軸受ユニット44aと、前述した様な係
止環77を内嵌固定した等速ジョイント45aとを結合
するには、前記等速ジョイント用外輪15aの外端部内
周面に形成した外径側雌スプライン部40を上記外径側
雄スプライン部37に、内方から外方に向け、図11の
右から左に外嵌する。この外嵌作業に伴って上記各舌片
80、80が、上記ガイド傾斜面82に案内されて弾性
変形しつつ、上記補助リング35aの内端部を乗り越
え、前記係止溝81と係合する。この状態で、上記車輪
支持用軸受ユニット44aと上記等速ジョイント45a
とが、互いに不離に結合される。
【0058】これに対して、上記車輪支持用軸受ユニッ
ト44aと上記等速ジョイント45aとを分離する際に
は、ハブ4aの外周面に設けた第二のフランジ10を抑
える事によりこのハブ4aが軸方向内方に変位するのを
阻止した状態で、前記等速ジョイント用外輪15aに軸
方向内方に向く大きな力を加える。この作業は、この等
速ジョイント用外輪15aに治具を外嵌した状態で、こ
の治具をハンマーで叩く等により行なう。この結果、前
記係止環77を構成する舌片80、80が弾性変形しつ
つ上記係止溝81から抜け出して、上記車輪支持用軸受
ユニット44aと上記等速ジョイント45aとを分離で
きる。
【0059】尚、本例の場合には、上記車輪支持用軸受
ユニット44aと上記等速ジョイント45aとを分離す
る方向のスラスト荷重が作用すると、上記係止環77に
は、上記等速ジョイント用外輪15aの外端部に形成し
た鍔部83に突き当たる方向の力が作用する。従って、
本例の場合には、上記スラスト荷重に基づいて上記係止
環77が上記等速ジョイント用外輪15aから外れ、上
記車輪支持用軸受ユニット44aと上記等速ジョイント
45aとが分離する事はない。この為、本例の場合に
は、上記等速ジョイント用外輪15aに対する上記係止
環77の嵌合強度は、上記車輪支持用軸受ユニット44
aと上記等速ジョイント45aとを組み合わせる際に、
上記係止環77がずれ動かない程度あれば十分である。
その他の構成及び作用は、前述の図1に示した第1例の
場合と同様である。
【0060】次に、図12は、請求項3、6に対応す
る、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の
場合には、結合部材である円筒部84を、ハブ4aの内
端部に外嵌した内輪5と一体に、この内輪5の内端面か
ら等速ジョイント用外輪15aの内径側に向け突出する
状態で形成している。そして、上記円筒部84と、上記
ハブ4a及び上記等速ジョイント用外輪15aとを、そ
れぞれスプライン係合させている。その他の構成及び作
用は、上述した第6例と同様であるから、同等部分には
同一符号を付して、重複する説明は省略する。
【0061】次に、図13〜14は、請求項4、5に対
応する、本発明の実施の形態の第8例を示している。本
例は、前述の図8〜9に示した、本発明の実施の形態の
第4例の結合構造を、前述の図18に示した従来構造の
第3例の車輪駆動用軸受ユニットに適用したものであ
る。この為に本例の場合には、結合部材である補助リン
グ35aの外周面の内端寄り部分に内径側係合部である
係止溝85を、全周に亙って形成している。そして、こ
の係止溝85内に、抜け止め部材である止め輪86を装
着している。
【0062】一方、等速ジョイント45aを構成する等
速ジョイント用外輪15aの内周面外端寄り部分には、
外径側係合部である傾斜面部87を形成している。この
傾斜面部87は、上記等速ジョイント用外輪15aの外
端に向かう程径が小さくなる方向に傾斜した円すい凹面
状に形成している。
【0063】車輪支持用軸受ユニット44aと等速ジョ
イント45aとを結合する場合には、上記係止溝85に
上記止め輪86を装着した状態で、補助リング35aに
上記等速ジョイント用外輪15aの外端部を、内方から
外方に向け、図13の右から左に挿入する。この挿入作
業に伴って上記止め輪86は、直径を弾性的に縮めつつ
上記等速ジョイント用外輪15aの外端部の内径側に押
し込まれる。そして、上記係止溝85と上記傾斜面部8
7とが整合した状態で、上記止め輪86の直径が弾性的
に広がって、図13〜14に示す様に、この止め輪86
と上記傾斜面部87とが係合する。
【0064】上記等速ジョイント用外輪15aの外端部
内周面で上記傾斜面部87よりも内方寄り部分に形成し
た円筒面部の内径と上記補助リング35aの外周面に形
成した外径側雄スプライン部37の外径(歯先円の直
径)との差は、上記止め輪86を構成する線材の直径の
2倍よりも小さい。従って、この止め輪86の直径が図
13〜14に示す様に広がった状態で、この止め輪86
は上記係止溝85と上記傾斜面部87との間に掛け渡さ
れた状態となって、上記車輪支持用軸受ユニット44a
と上記等速ジョイント45aとを不離に結合する。
【0065】これに対して、修理・交換の為に上記車輪
支持用軸受ユニット44aと上記等速ジョイント45a
とを分離すべく、上記等速ジョイント用外輪15aを上
記補助リング35aから抜き取る場合には、前述した第
6例の場合と同様に、上記等速ジョイント用外輪15a
に軸方向内方に向く大きな力を加える。この作業によ
り、上記止め輪86が上記傾斜面部87に案内されて直
径が縮まり、上記等速ジョイント用外輪15aが内方に
変位する。この様にして、上記止め輪86を上記傾斜面
部87から外せば、前記車輪支持用軸受ユニット44a
と等速ジョイント45aとを分離できる。この様にして
分離した車輪支持用軸受ユニット44aと等速ジョイン
ト45aとは、不具合を生じた部分を修理・交換した後
再び組み立てて、車輪駆動用軸受ユニットとする。
【0066】次に、図15は、請求項4、6に対応す
る、本発明の実施の形態の第9例を示している。本例の
場合には、結合部材である円筒部84を、ハブ4aの内
端部に外嵌した内輪5と一体に、この内輪5の内端面か
ら等速ジョイント用外輪15aの内径側に向け突出する
状態で形成している。そして、上記円筒部84と、上記
ハブ4a及び上記等速ジョイント用外輪15aとを、そ
れぞれスプライン係合させている。その他の構成及び作
用は、上述した第8例と同様であるから、同等部分には
同一符号を付して、重複する説明は省略する。
【0067】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、車輪支持用軸受ユニットと等速ジョイント
との分解を、これら車輪支持用軸受ユニット及び等速ジ
ョイントを損傷する事なく容易に行なえる車輪駆動用軸
受ユニットの構造を実現して、修理・交換に要する費用
の低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】係止環の斜視図。
【図4】車輪支持用軸受ユニットと等速ジョイントとを
組み合わせる状態を示す、図2の上半部に相当する断面
図。
【図5】車輪支持用軸受ユニットと等速ジョイントとを
分解する状態を示す、図2の上半部に相当する断面図。
【図6】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図7】同第3例を示す、図2と同様の断面図。
【図8】同第4例を示す断面図。
【図9】図8のB部拡大図。
【図10】本発明の実施の形態の第5例を示す断面図。
【図11】同第6例を示す断面図。
【図12】同第7例を示す断面図。
【図13】同第8例を示す断面図。
【図14】図13のC部拡大図。
【図15】本発明の実施の形態の第9例を示す断面図。
【図16】従来構造の第1例を示す断面図。
【図17】同第2例を示す断面図。
【図18】同第3例を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b 車輪支持用軸受ユニット 2、2a、2b 等速ジョイント 3 外輪 4、4a ハブ 5 内輪 6 転動体 7 第一のフランジ 8 ナックル 9 外輪軌道 10 第二のフランジ 11 第一の内輪軌道 12 小径段部 13 第二の内輪軌道 14 スプライン孔 15、15a 等速ジョイント用外輪 16 等速ジョイント用内輪 17 スプライン孔 18、18a、18b 駆動軸部材 19 外側係合溝 20 第二のスプライン孔 21 内側係合溝 22 ボール 23 保持器 24 雄ねじ部 25 ナット 26 駆動軸 27 雄スプライン部 28 係止溝 29 止め輪 30 係止段部 31 係止部 32 係止溝 33、33a 止め輪 34 弾性リング 35、35a 補助リング 36 内径側雌スプライン部 37 外径側雄スプライン部 38 内径側雄スプライン部 39 かしめ部 40 外径側雌スプライン部 41 内側係止溝 42 外側係止溝 43 段差面 44、44a 車輪支持用軸受ユニット 45、45a 等速ジョイント 46 外周側円筒面部 47、47a 係止環 48、48a 舌片 49 ガイド傾斜面 50 内周側円筒面部 51 段差面 52 基部 53、53a 外径側円筒部 54 内径側円筒部 55 円輪部 56 塞ぎ板 57 内側壁 58 止め輪 59 止め輪 60 抑えリング 61 係止溝 62 係止溝 63 Oリング 64 止め輪 65 傾斜面部 66 円筒面部 77 係止環 78 塞ぎ板 79 嵌合筒部 80 舌片 81 係止溝 82 ガイド傾斜面 83 鍔部 84 円筒部 85 係止溝 86 止め輪 87 傾斜面部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に懸架装置に結合固定する為の第
    一のフランジを、内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ
    有し、使用時にも回転しない外輪と、外周面の外端寄り
    部分に車輪を支持する為の第二のフランジを、同じく中
    間部に直接又は別体の内輪を介して第一の内輪軌道を、
    中心部にスプライン孔を、それぞれ設けると共に、外周
    面の内端寄り部分にその外周面に第二の内輪軌道を形成
    した内輪を外嵌固定したハブと、上記各外輪軌道と上記
    第一、第二の各内輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転
    動自在に設けられた転動体と、上記スプライン孔と係合
    するスプライン軸を外端部に設けると共に、内端部を等
    速ジョイントを構成する等速ジョイント用外輪とした駆
    動軸部材と、上記スプライン軸の外端部外周面に設けら
    れた内径側係合部と上記ハブの内周面でこの内径側係合
    部に対向する部分に設けられた外径側係合部との間に掛
    け渡されて、上記スプライン軸が上記スプライン孔から
    抜け出るのを防止する抜け止め部材とを備えた車輪駆動
    用軸受ユニットに於いて、この抜け止め部材は、上記ハ
    ブの内周面外端寄り部分に内嵌固定された環状の基部
    と、この基部から径方向内方に突出した状態で設けられ
    た複数の舌片とを備えるものであり、これら各舌片の先
    端縁が、上記内径側係合部である、上記スプライン軸の
    外端部外周面に形成した係止溝に係合している事を特徴
    とする車輪駆動用軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 外周面に懸架装置に結合固定する為の第
    一のフランジを、内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ
    有し、使用時にも回転しない外輪と、外周面の外端寄り
    部分に車輪を支持する為の第二のフランジを、同じく中
    間部に直接又は別体の内輪を介して第一の内輪軌道を、
    中心部に第一のスプライン孔を、それぞれ設けると共
    に、外周面の内端寄り部分にその外周面に第二の内輪軌
    道を形成した内輪を外嵌固定したハブと、上記各外輪軌
    道と上記第一、第二の各内輪軌道との間にそれぞれ複数
    個ずつ転動自在に設けられた転動体と、上記スプライン
    孔と係合するスプライン軸を外端部に設けると共に、内
    端部を等速ジョイントを構成する等速ジョイント用外輪
    とした駆動軸部材と、上記スプライン軸の外端部外周面
    に設けられた内径側係合部と上記ハブの内周面でこの内
    径側係合部に対向する部分に設けられた外径側係合部と
    の間に掛け渡されて、上記スプライン軸が上記スプライ
    ン孔から抜け出るのを防止する抜け止め部材とを備えた
    車輪駆動用軸受ユニットに於いて、上記内径側係合部は
    上記スプライン軸の外周面外端寄り部分に全周に亙って
    形成した係止溝であり、上記抜け止め部材は、この係止
    溝に装着した、その直径を広げる方向の弾力を有する欠
    円環状の止め輪であり、上記外径側係合部は、上記ハブ
    の内周面外端寄り部分に形成した、このハブの外端に向
    かう程径が大きくなる方向に傾斜した傾斜面部である事
    を特徴とする車輪駆動用軸受ユニット。
  3. 【請求項3】 外周面に懸架装置に取り付ける為の第一
    の取付フランジを、内周面に複列の外輪軌道を、それぞ
    れ有する外輪と、外周面の外端寄り部分に車輪を支持す
    る為の第二の取付フランジを、同じく中央部に直接又は
    別体の内輪を介して第一の内輪軌道を、それぞれ設ける
    と共に、同じく内端寄り部分にその外周面に第二の内輪
    軌道を形成した内輪を外嵌固定したハブと、上記各外輪
    軌道と上記第一、第二の内輪軌道との間にそれぞれ複数
    個ずつ転動自在に設けた転動体と、その内周面に等速ジ
    ョイントの軌道を形成した等速ジョイント用外輪とを備
    え、この等速ジョイント用外輪の外端部内周面に形成し
    た雌スプライン部と、上記ハブの内端部外周面に固定さ
    れた結合部材の外周面に形成した雄スプライン部とをス
    プライン係合させると共に、抜け止め部材により上記結
    合部材が上記等速ジョイント用外輪から抜け出る事を防
    止して、この等速ジョイント用外輪から上記ハブへのト
    ルクを伝達自在とした車輪駆動用軸受ユニットに於い
    て、上記抜け止め部材は、上記等速ジョイント用外輪の
    内周面外端寄り部分に内嵌固定された環状の基部と、こ
    の基部から径方向内方に突出した状態で設けられた複数
    の舌片とを備えるものであり、これら各舌片の先端縁
    が、上記結合部材の外周面に形成した係止溝に係合して
    いる事を特徴とする車輪駆動用軸受ユニット。
  4. 【請求項4】 外周面に懸架装置に取り付ける為の第一
    の取付フランジを、内周面に複列の外輪軌道を、それぞ
    れ有する外輪と、外周面の外端寄り部分に車輪を支持す
    る為の第二の取付フランジを、同じく中央部に直接又は
    別体の内輪を介して第一の内輪軌道を、それぞれ設ける
    と共に、同じく内端寄り部分にその外周面に第二の内輪
    軌道を形成した内輪を外嵌固定したハブと、上記各外輪
    軌道と上記第一、第二の内輪軌道との間にそれぞれ複数
    個ずつ転動自在に設けた転動体と、その内周面に等速ジ
    ョイントの軌道を形成してこの等速ジョイントの外輪と
    なる等速ジョイント用外輪とを備え、この等速ジョイン
    ト用外輪の外端部内周面に形成した雌スプライン部と、
    上記ハブの内端部外周面に固定された結合部材の外周面
    に形成した雄スプライン部とをスプライン係合させると
    共に、抜け止め部材により上記結合部材が上記等速ジョ
    イント用外輪から抜け出る事を防止して、この等速ジョ
    イント用外輪から上記ハブへのトルクを伝達自在とした
    車輪駆動用軸受ユニットに於いて、上記抜け止め部材は
    上記結合部材の外周面に形成した係止溝に装着した、そ
    の直径を広げる方向の弾力を有する欠円環状の止め輪で
    あり、この止め輪は、上記等速ジョイント用外輪の内周
    面外端寄り部分に形成した、このハブの外端に向かう程
    径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面部に係合している
    事を特徴とする車輪駆動用軸受ユニット。
  5. 【請求項5】 結合部材が、内輪と別体に形成された補
    助リングであり、この補助リングの外端面と内輪の内端
    面とが互いに突き合わされている、請求項3〜4の何れ
    かに記載した車輪駆動用軸受ユニット。
  6. 【請求項6】 結合部材が、内輪と一体に形成され、こ
    の内輪の内端面から等速ジョイント用外輪の内径側に向
    け突出した円筒部である、請求項3〜4の何れかに記載
    した車輪駆動用軸受ユニット。
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