JP2007261379A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カプラーリングの端面を転がり軸受のシール部材の端面から所定寸法離すことにより、カプラーリングのシール部材への干渉を回避するようにした車輪用軸受装置を提供すること。
【解決手段】外輪21、内輪24、転動体及びシール部材26を有する転がり軸受2と、中心に駆動軸4を支持する中心孔16を備えるとともに、外周に転がり軸受2の内輪を嵌入して転がり軸受2を装着した内軸1と、内軸1の軸端に固定されたカプラーリング3とを備えた車輪用軸受装置である。また、内軸1の軸端をかしめることにより、カプラーリング3及び転がり軸受2を内輪24の軸方向に固定するかしめ部15と、カプラーリング3の端面と転がり軸受2のシール部材26の端面との干渉を回避する回避手段とを備える。これにより、シール部材26の変形を回避して車輪用軸受装置の寿命を長期化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として自動車に用いられる車輪用軸受装置に関し、特に、駆動軸側の車輪用軸受装置におけるカプラーリング周りの構造に関する。
2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)との切換えが可能なパートタイム4WD車用の車輪用軸受装置として、駆動力を断続する切替えが可能なものがある。この車輪用軸受装置においては、駆動軸からの駆動力を車輪用軸受装置を構成する内軸に対し断続する切換機構が設けられている。この切換機構においては、内軸のインナー側(車輪が装着される側の反対側)端部に、外周に外周側スプラインを形成したカプラーリングが取り付けられ、このカプラーリングに隣接して駆動軸の端部が配置されるとともに、この駆動軸の端部にはカプラーリングの外周に形成されたスプラインと同径のスプラインが形成されている。また、この切換機構には、これら隣接する両スプラインに係合するように軸方向に摺動するギアリングが設けられている。そして、この切換機構は、ギアリングを両スプラインに跨って係合する位置に移動させることにより、駆動軸の駆動力を内軸に伝達し、ギアリングを駆動軸側のスプラインのみと係合する位置に移動させることにより、駆動軸の駆動力を内軸に伝達しないように操作される。このような構成の車輪用軸受装置としては、例えば、特許文献1がある。
また、上記切換機構においては、カプラーリングの内周面に内周側スプラインを形成するとともに、内軸の軸端にスプラインが形成されている。カプラーリングを内軸軸端のスプラインにスプライン係合させることにより、カプラーリングと内軸との回転方向の結合が行われている。また、カプラーリング及び転がり軸受を内軸からの抜け止めを行うとともに与圧を与えるために、カプラーリングの側面を転がり軸受の内輪の端面に当接させ、さらに、内軸の軸端を径方向外方に塑性変形させて固定する方法、すなわち軸端にかしめ部を形成して固定する方法が採られている。なお、このような車輪用軸受装置を用いると、2WD走行時において従動輪となる2輪が、駆動系(アスクルシャフト、デファレンシャル、プロペラシャフト等)を回転させることがないので、燃費の向上、振動や騒音の低下、駆動部品の耐久性向上等を図ることができる。
特表2003−507683号公報
上記取り付けにおいては、転がり軸受の内輪の端面にカプラーリングの端面が押し付けられるように取り付けられているため、転がり軸受のシール部材の端面にカプラーリング外周側のスプライン加工部の端面が接触することがあり得る。また、カプラーリングの外周側スプラインの端面には、スプライン加工時のバリが付着あるいは連結したままとなっていることがあり得る。このため、転がり軸受の内輪の端面にカプラーリングの端面を押し付けるようにかしめ止めすることにより、スプライン加工部の端面のバリがシール部材の端面を押圧することが起こり得る。また、このような押圧、すなわち、カプラーリングの端面によるシール部材端面への干渉が行われることにより、シール部材の形状を変形させるようなことがあると、シール部材の本来の機能であるごみの侵入防止機能を低下させることが起こり得る。
本発明は、かかる状況に鑑み成されたものであって、カプラーリングの端面を転がり軸受のシール部材の端面から所定寸法離すことにより、カプラーリングのシール部材への干渉を回避するようにした車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
本発明の車輪用軸受装置は、外輪、内輪、転動体およびシール部材を有する転がり軸受と、中心に駆動軸を支持する中心孔を備えるとともに外周に転がり軸受の内輪を嵌入して転がり軸受を装着した内軸と、内軸の軸端に固定されたカプラーリングとを具備している。また、内軸の軸端をかしめることにより、カプラーリング及び転がり軸受を内軸の軸方向に固定するかしめ部と、前記カプラーリングの端面と転がり軸受のシール部材の端面との干渉を回避する回避手段を備えている。本発明は、このような構成を特徴とするので、転がり軸受とカプラーリングとをかしめ部により固定したときに、転がり軸受のシール部材がカプラーリングの端面により押圧されて変形するようなことがない。これにより、シール部材による転がり軸受内へのごみの侵入防止機能が維持されて、転がり軸受の長寿命化が図れる。
前記回避手段を、カプラーリングの外周直径を前記内輪の肩部の直径より小さくした構成としてもよい。このように構成すれば、軸方向の寸法を大きくすることなく回避手段の構成を簡略化することができる。
また、前記回避手段として、カプラーリングの端面と転がり軸受のシール部材の端面とが所定寸法離れるように、前記内輪の端面に対向するカプラーリングの端面又は内輪の端面に突出部を形成してもよい。このようにすれば、軸方向の寸法は突出部を形成する分大きくなるが、前述のようにカプラーリングの外周直径を小さくしなくてもよい。したがって、カプラーリングの外面に形成するスプラインの設計製作が容易化される。
本発明によれば、転がり軸受及びカプラーリングを内軸の軸端をかしめして固定するときに、カプラーリングの端面、特に外周側スプラインの端面が転がり軸受のシール部材端面を押圧して、シール部材を変形させるようなことがない。したがって、シール部材による転がり軸受内へのごみの侵入防止機能が損なわれるようなことがなく、転がり軸受の長寿命化が図れる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1に基づき説明する。なお、図1は実施の形態1に係る車輪用軸受装置の縦断面図である。
本実施の形態に係る車輪用軸受装置は、内軸1と、転がり軸受2と、カプラーリング3とを備えている。
内軸1は、軸部11と、軸部11のアウター側端部に径方向外方に延びるように形成されたフランジ部12と、フランジ部12よりもさらにアウター側に突出して設けられた円筒形のインロー部13とを有している。なお、車輪のホイール(図示しない)がボルト12aによりフランジ部12に締結されている。また、軸部11の軸方向中央部の外周面には、内軸1を車体の懸架装置に対して回動自在に支持するための転がり軸受2が取り付けられている。この転がり軸受2としては複列円錐ころ軸受が利用されている。複列円錐ころ軸受は、一般に、重量の大きな車体からかかる大きなラジアル荷重、アキシャル荷重、モーメント荷重を受けるために用いられる。
内軸1の軸部11のインナー側端部の外周面には、スプライン14が形成されている。このスプライン14は、カプラーリング3を固定するためのものである。カプラーリング3は後述するように、駆動軸4からの駆動力を断続する切換機構を構成する。また、スプライン14が形成されている軸端は、組立時に、径方向外方に塑性変形させてかしめ部15を形成している。このかしめ部15は、転がり軸受2とカプラーリング3とを軸部11上において軸方向に移動しないように固定するとともに与圧を与えるために形成される。
軸部11の中心には、駆動軸4を支持するための中心孔16が形成されている。中心孔16には、駆動軸を支持するためにアウター側よりに玉軸受17が取り付けられ、インナー側よりに、シェルニードル軸受18が取り付けられている。玉軸受17は深溝玉軸受とされ、内軸1のフランジ部12と略同じ軸方向位置に配置されている。また、シェルニードル軸受18は、転がり軸受2としての複列円錐ころ軸受のインナー側円錐ころ25と略同じ軸方向位置に配置されている。このように二つの軸受17、18を設けることで、内軸1と駆動軸4とが互いに同軸状態で強固に支持され、車輪用軸受装置の剛性が高まる。また、インナー側の軸受をシェルニードル軸受18とすることで、当該軸受18を取り付けた部分における内軸1の肉厚を確保しやすくしている。
転がり軸受2としての複列円錐ころ軸受は、外輪21、アウター側に配置される第1内輪22及びインナー側に配置される第2内輪23からなる内輪24、複列の転動体としてのアウター側及びインナー側に配列された円錐ころ25、アウター側及びインナー側に配置されたシール部材26、アウター側及びインナー側に配置された保持器27などを有する。
第1内輪22のアウター側端面22aは、内軸1のフランジ部12の基部近傍に位置する径方向面12bと当接している。第2内輪23は、第1内輪22のインナー側に隣接密着して配置されている。第1内輪22は、アウター側の円錐ころ25の軌道面である第1内輪軌道22bを有しており、第2内輪23は、インナー側の円錐ころ25の軌道面である第2内輪軌道23bを有している。
一方、外輪21は、第1内輪軌道22bに対向する第1外輪軌道21aと、第2内輪軌道23bに対向する第2外輪軌道21bとを有する。また、外輪21の外周面には、径方向外側に延びるフランジ部29が設けられている。このフランジ部29は車体の懸架装置(図示しない)に取り付けられる。そして、アウター側の円錐ころ25が、第1内輪軌道22bと第1外輪軌道21aとの間に配置され、インナー側の円錐ころ25が、第2内輪軌道23bと第2外輪軌道21bとの間に配置されている。また、保持器27は円錐ころ25を等間隔に配置するとともに、外側に抜け出ないようにするものであって、樹脂射出成形品又は板金プレス成形品として形成されている。
シール部材26は、車両の走行に伴い、泥水、砂利、小石等の異物が外輪21と内輪24との隙間から転がり軸受の内部に侵入するのを防止するものである。シール部材26は、断面逆L字状の金属環にシールリップを取り付けたシールリング26aと、断面L字状の金属環のみからなるスリンガ26bとを組み合わせたパックシールである。そして、シールリング26aが外輪21の内周面に所定位置まで嵌めこまれ、スリンガ26bが内輪24の内周面に所定位置まで嵌め込まれて、それぞれが所定位置に取り付けられている。なお、本発明においては、特にこのシール部材26に限定されるものではなく、一般的に周知の各種シール部材を用いることもできる。
カプラーリング3は、図1及び図2に示すように、リング状部材であって、内周面に内周側スプライン31が形成され、外周面には外周側スプライン32が形成されている。内周側スプライン31は、軸部11のインナー側端部に形成されたスプライン14に噛み合うものである。カプラーリング3は、この内周側スプライン31が軸部11のスプライン14に噛み合った状態で、第2内輪23のインナー側端面に押圧されて取り付けられている。また、このようにカプラーリング3を第2内輪23に押し付けながら取り付けるために、軸部11の軸端を径方向に塑性変形させるかしめ部15が形成されている。このかしめ部15を形成することにより、軸方向の押圧力がカプラーリング3、第2内輪23及び第1内輪22をアウター側に押し付けるように作用する。また、このように、かしめ部15による軸方向の押圧力により、カプラーリング3、第1内輪22及び第2内輪23の軸部11に対する固定を確実なものとするとともに、カプラーリング3、第1内輪22及び第2内輪23に対し所定の与圧を付与することができる。
また、カプラーリング3は、駆動軸4からの駆動力を断続する切換機構の一構成要素を成す。また、この切換機構を構成するために、カプラーリング3に隣接して駆動軸4の端部が配置されている。そして、この駆動軸4の端部にはカプラーリング3の外周側スプライン32と同径のスプライン41が形成されている。これら外周側スプライン32と駆動軸4側のスプライン41とは、互いに同軸の関係にある。また、駆動軸4側のスプライン41には、軸方向に摺動可能なギアリング5のスプライン51が噛み合わされている。そして、ギアリング5を軸方向に移動させることにより、駆動軸4の駆動力が内軸1に伝達されるように構成されている。すなわち、ギアリング5をアウター側に移動すると、ギアリング5が駆動軸4側のスプライン41とカプラーリング3の外周側スプライン32との両者に噛み合った状態(図1に示す状態)となり、これにより駆動軸4の駆動力が内軸1に伝達される。一方、ギアリング5をインナー側に移動させると、ギアリング5は、駆動軸4側のスプライン41とは噛み合っているがカプラーリング3の外周側スプライン32には噛み合っていない状態(図示省略)となる。このように、ギアリング5を軸方向に摺動させることにより、内軸1への駆動力を断続する切換えを行うことができる。なお、特に図示しないが、ギアリング5の摺動は、エアや油圧など適宜の動力手段を用いた摺動機構によりなされる。
また、カプラーリング3を第2内輪23のインナー側端面に当接して取り付けたときに、カプラーリング3のスプライン加工部の端面がインナー側のシール部材26の端面に当接しないようにするために、カプラーリング3の外周直径d1は、第2内輪23の肩部23cの直径より小さく形成されている。この実施の形態におけるシール部材26の端面は、スリンガ26bを構成する断面L字状の金属環の側面をいう。また、本発明におけるカプラーリング3の外周直径d1とは、カプラーリング3の外周面に形成される外周側スプライン32の山部の頂上を連ねる外周面の直径をいう。実施の形態1においては、このように外周側スプライン32の外周直径d1を、第2内輪23の肩部23cの直径d2より小さくする構成が、本発明におけるカプラーリングの端面と転がり軸受のシール部材の端面との干渉を回避する回避手段である。
上記構成からなる車輪用軸受装置においては、カプラーリング3は次のようにして取り付けられる。
軸部11の軸端をかしめる前に、軸端のインナー側から転がり軸受2としての複列円錐ころ軸受をアウター側へ挿入する。続いて、カプラーリング3の内周側スプライン31を軸部11のインナー側軸端部に形成されているスプライン14に噛み合わせつつ、カプラーリング3を軸部11に嵌め合わせる。続いて、軸部11の軸端をかしめ加工してかしめ部15を形成する。そして、かしめ部を形成することにより、カプラーリング3、第1内輪22及び第2内輪23をアウター側に押し付けるように固定する。これにより、カプラーリング3、第1内輪22及び第2内輪23を軸部に固定するとともに、カプラーリング3、第1内輪22及び第2内輪23に対し所定の与圧を付与する。このとき、カプラーリング3の外周直径d1が第2内輪23の肩部23cの直径d2より小さく形成されているので、カプラーリング3の外周側スプライン32の端面にバリが形成されていても、このバリがシール部材26の端面を押圧するような干渉を避けることができる。なお、この実施の形態において、仮にカプラーリング3の端面によりシール部材26の端面が押圧されたときには、スリンガ26bが内部に押し込まれてシールリング26aとスリンガ26bとの間隔寸法が変化したり、あるいはスリンガ26bが変形したりする。このため、シールリング26aのシールリップが変形されて、進入するごみの排出機能が損なわれるようなことが起こり得る。
このように構成される本実施の形態によれば、カプラーリング3の端面により転がり軸受2のシール部材26が押圧されて変形するようなことがない。したがって、シール部材26による転がり軸受内へのごみの侵入防止機能が損なわれるようなことがなく、転がり軸受2の寿命を長期化することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2について図2に基づき説明する。なお、図2において実施の形態1と同一の要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2は、実施の形態1における前述の回避手段を変更したものである。この実施の形態に係る回避手段は、カプラーリング3の端面とシール部材26の端面とが所定寸法離れるように、第2内輪23のインナー側端面に突出部231を形成したものである。このように構成すると、組み付けた状態においてシール部材26の端面とカプラーリング3の外周側スプライン32の端面とが対面する状態となっていても、両者は所定の寸法離れた状態に置かれる。したがって、シール部材26の端面がカプラーリング3の外周側スプライン32の端面により干渉されることがない。
このように構成される実施の形態2によれば、実施の形態1の場合と同様に、カプラーリング3の端面により転がり軸受2のシール部材26が押圧されて変形するようなことがない。したがって、シール部材26による転がり軸受内へのごみの侵入防止機能が損なわれるようなことがなく、転がり軸受2の寿命を長期化することができる。また、この実施の形態においては、突出部231を設けることにより、この分軸方向の寸法が大きくなるが、実施の形態1の場合のようにカプラーリング3の外周直径を小さくする必要がない。したがって、カプラーリング3の外周側スプライン32及び駆動軸4のスプライン41の適切な設計及び製作が容易になる。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る実施の形態3について図3に基づき説明する。なお、図3において実施の形態1と同一の要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態3は、実施の形態1における前述の回避手段を変更したものである。この実施の形態に係る回避手段はカプラーリング3の端面とシール部材26の端面とが所定寸法離れるように第2内輪23のインナー側端面に対向するカプラーリング3の端面部分に突出部301を形成した構成である。この突出部301は、図3に示すように、カプラーリング3の外周側スプライン32の端面を斜めにカットすることにより、第2内輪23のインナー側端面に対向するカプラーリング3の端面部分を突出する形状としたものである。このように構成すると、組み付けた状態においてシール部材26の端面とカプラーリング3の外周側スプライン32の端面とが対面する状態となっていても、両者は所定の寸法離れた状態に置かれる。したがって、シール部材26の端面がカプラーリング3の外周側スプライン32の端面により干渉されることがない。
以上のように構成された実施の形態3によれば、実施の形態2の場合と比較して、突出部を形成する端面が対向する端面の反対側に変わった点が異なるのみであるので、実施の形態2の場合と同様の効果を奏することができる。
(変型例)
上記実施の形態は、次のように変形することができる。
(1)各実施の形態において、転がり軸受2としての複列円錐ころ軸受の第1内輪を軸部11と一体化した構成としてもよい。
(2)また、各実施の形態における複列円錐ころ軸受は、比較的大型の車両に適するが一般的によく用いられる複列の玉軸受に変更することも可能である。
(3)実施の形態2及び実施の形態3において、突出部231、301は、前述のように、シール部材26の端面とカプラーリング3の外周側スプラインの端面との間に所定の間隔を採ることができるものであって、カプラーリング3からの軸方向の押圧力を第2内輪23に確実に伝達できるものであればよい。したがって、各突出部231、301の形状は、前述の形状に拘泥されるものではなく、例えば、実施の形態2において、突出部231を段状に形成せずに実施の形態3のように角部をカット状に形成して突出させるようにしてもよい。同様に、実施の形態3において、突出部301を実施の形態2のように段状に突出させるようにしてもよい。
実施の形態1に係る車輪用軸受装置の断面図である。 実施の形態2に係る車輪用軸受装置の要部断面図である。 実施の形態3に係る車輪用軸受装置の要部断面図である。
符号の説明
d1…(カプラーリングの)外周直径、d2…(内輪の肩部の)直径、1…内軸、2…転がり軸受、3…カプラーリング、4…駆動軸、15…かしめ部、16…中心孔、21…外輪、23c…肩部、24…内輪、26…シール部材、231、301…突出部。

Claims (3)

  1. 外輪、内輪、転動体及びシール部材を有する転がり軸受と、中心に駆動軸を支持する中心孔を備えるとともに、外周に転がり軸受の内輪を嵌入して転がり軸受を装着した内軸と、内軸の軸端に固定されたカプラーリングと、内軸の軸端をかしめることによりカプラーリング及び転がり軸受を内軸の軸方向に固定するかしめ部と、前記カプラーリングの端面と転がり軸受のシール部材の端面との干渉を回避する回避手段とを備えていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記回避手段は、カプラーリングの外周直径を前記内輪の肩部の直径より小さくした構成であることを特徴とする請求項1記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記回避手段は、カプラーリングの端面と転がり軸受のシール部材の端面とが所定寸法離れるように、前記内輪に対向するカプラーリングの端面又は前記内輪の端面に突出部を形成した構成であることを特徴とする請求項1記載の車輪用軸受装置。
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