JP4857638B2 - 電子ペーパ制御システム - Google Patents
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Description
このような電子データドキュメントの閲覧方法は、一般的に、コンピュータのディスプレイ画面にドキュメントの画像を表示する、或いは、プリンタによりドキュメントの画像を紙媒体である用紙に印刷することにより行われている。
電子ペーパは、情報画像を書き込み可能な表示部を有した装置であり、電子データに基づいて自己でドキュメント画像を表示部に書き込みする機能を有する形式のものがある。
このような電子ペーパは、用紙と異なって表示部に表示保持した情報画像を消去したり上書きすることが可能であり、繰り返し使用することができるので紙資源の節約等の観点からも利用促進が望まれている。
利用者の利便性を図るために、紙媒体の通帳と同様な表示ができ、必要に応じて並び替え、統計的処理ができるぺーパー状電子表示媒体を用いた通帳を提供するために、端末機リーダ/ライタとの間で情報データを送受信、及び本人認証手段を有する非接触/接触ICカード用LSIと、該非接触/接触ICカード用LSIに記憶されている情報データに基づいて、情報データを不揮発性情報表示部に表示させる表示制御LSIと、次の書換命令があるまでは前の表示内容を維持する不揮発性情報表示部と、表示駆動させるための電源部とが可撓性基材中に埋設し一体化され、可撓性基材表面に入力手段とを有する構成としたペーパー状電子表示媒体を用いた通帳(特許文献1参照。)。
また、コンテンツの提供者側からすると、例えば、1ページのドキュメントにおいてもパブリックなコンテンツ、特定ユーザ向けのコンテンツ、電子ペーパへの書込み可能(例えば、無電源でも表示可) なコンテンツ、テンポラリな閲覧のみ可能(例えば、通電中のみ表示可)なコンテンツ、電子ペーパへの表示不可なコンテンツ等と言った様々な目的のコンテンツが混在している場合があり、それらコンテンツの利用制限を的確に行い、また、ユーザに伝える必要がある。
また、本発明は、電子ペーパを使用するユーザに対して、各コンテンツにどのような利用制限がなされているかを明示的に知らせることを目的としている。
したがって、利用制限情報に応じて、例えば、表示部に表示するドキュメント中の或るコンテンツを表示する又は表示しない(すなわち、表示内容を無にする)、表示部に表示したコンテンツへの書き込みを可能にする又は不可能にする、表示部に表示したコンテンツ中に含まれるURLからWeb情報へのアクセスを可能にする又は不可能にすると言ったような態様とすることにより、コンテンツの機密性保持や同一性維持等をコンテンツの利用を制限することで実現することができる。
これにより、コンテンツに対して、電子ペーパの使用状況に応じたきめ細かな利用制限を設定することができる。
これにより、電子ペーパを使用するユーザが各コンテンツにどのような利用制限がなされているかを明示的に認知することができる。
なお、サーバには、利用制限情報を設定するためのオペレータ入力を受け付ける入力手段を備えて、オペレータ(情報提供者側)がコンテンツの利用制限を任意に設定できるようにするのが好ましい。
本発明は、例えば図1に示すようなシステム構成によって実施することができるが、まず、実施例で用いることができる電子ペーパEPを図11乃至図13に示す例を参照して説明する。
図11乃至図13に示す電子ペーパEPは紙の様に薄型で柔軟性を有する装置であり、この電子ペーパEPは電子データに基づいて自ら表示部にドキュメント画像を書き込む機能を有する自己書き換え型である。
自己書き換え型電子ペーパEPは、例えばA4版の用紙のような大きさのフレキシブルな薄型表示記録装置であり、大部分の面積を占める表示部2の一片に処理部3が設けられている。なお、表示部2の大きさは用途に応じた大きさのものとされる。
なお、表示部2と処理部3とを着脱可能として、例えばクリップ形式の処理部3を表示部2に装着して電気的に接続することにより電子ペーパEPを構成するようにしてもよい。例えば、ドライバ4〜操作部9の全てを備えた処理部3を表示部2に対して着脱可能として、処理部3を表示部2に取り付けた状態ではドライバ4と表示部2とが互いに端子で電気接続して一体として動作するようにすればよい。
そして、自己書き換え型電子ペーパEPは、制御部7の制御の下にドライバ4を駆動して、メモリ6に保持した電子データに基づいて表示部2にドキュメント画像を書き換え表示することができ、ドライバ4の駆動電力を除去しても表示部2にドキュメント画像を表示状態で保持し続ける機能を有している。
したがって、自己書き換え型電子ペーパEPは、紙のように薄く柔軟である性質に加えて、表示部2に表示したドキュメント画像を無電源保持する性質があるのであたかも紙の如く用いることができる記録媒体であり、更には、この表示保持するドキュメント画像を幾度も書き換えることができる記録媒体である。
本例の電子ペーパEPは上記自己書き換え型であり、電子ペーパEP自身で、利用制限情報に応じて表示部2に書き込むドキュメント画像中のコンテンツの表示内容を後述するように態様変更する。
すなわち、サーバSから提供されて、電子ペーパEPが利用制限メモリ22に保持する利用制限情報をオペレータが任意に設定することができる。
そして、電子ペーパEPでは、入力部23からのユーザ要求操作に応じて、表示制御部24が、ドキュメントメモリ21及び利用制限メモリ22からそれぞれドキュメントデータ及び利用制限情報を読み出し、当該ドキュメントデータ中のコンテンツデータを利用情報に応じた表示内容の態様として表示部22に書き込み表示させる。
なお、本例では、サーバSを備えたシステム構成としているが、ドキュメントメモリ21と利用制限メモリ22とにそれぞれドキュメントデータと利用制限情報とを他の手段により入力して保持させるようにしてもよく、このような場合には、サーバSを用いずとも、電子ペーパEP単体で本発明を実施することができる。
図2に示すドキュメントDは3つのコンテンツS1、S2、S3を含んで構成されており、コンテンツS1、S2、S3毎に下記の実施例に示すような利用制限情報が設定されている。
本例の利用制限情報は、ドキュメントを識別するドキュメントIDと当該ドキュメントに含まれるコンテンツを識別するコンテンツIDとに対応付けて、利用許可レベルを設定したものであり、同じドキュメント(D1)に含まれる3つのコンテンツ(S1、S2、S3)に対してそれぞれ利用許可レベル(L3、L2、L1)が設定されている。
ここで、利用許可レベルL1は利用不可(すなわち、電子ペーパにおいての表示が禁止)であり、利用許可レベルL2は電子ペーパの電源がONの時は表示可能であり、利用許可レベルL3は電子ペーパの電源がOFFの時であっても表示可能である。
そして、上記のように電子ペーパEPの表示部2は電源をOFFした状態でも表示部に書き込んだドキュメント画像を表示保持するが、電子ペーパEPの電源をOFFとするために操作部9の電源ボタンをユーザが操作すると、表示制御部24が利用制限情報に応じて、同図(b)に示すように、更にコンテンツS2を表示することなく、コンテンツS1を含む態様でドキュメントDを表示部2に書き換え、その後に電源をOFFにする。
図示の例では、ドキュメント中に含まれる3つのコンテンツの枠を表示し、当該枠内にコンテンツIDS1、S2、S3及びそれらに設定されている利用許可レベル(L3、L2、L1)が表示される。なお、利用制限情報は他の表示態様であってもよく、例えば、利用許可レベルの内容(例えば、電源がONの時は表示可能)を表示する等、ユーザがドキュメント中にどのような利用制限されたコンテンツが含まれているかを把握することができればよい。
本例の利用制限情報は、電子ペーパの使用状況としてのユーザを識別するユーザIDを加えて、ドキュメントIDとコンテンツIDと対応付けて、ユーザID及び利用許可レベルを設定したものであり、同じドキュメント(D1)に含まれる3つのコンテンツ(S1、S2、S3)に対して、それぞれ利用許可レベル(L3:電源がOFFの時であっても表示可能)及びユーザID(ALL、UA、UB)が設定されている。
また、同様に、ユーザBが操作部9を操作して自己のユーザID(UB)を電子ペーパEPに入力して、ドキュメントの表示処理を行わせると、表示制御部24が利用制限情報に応じて、同図(b)に示すように、ユーザAにのみ許可されているコンテンツS2を表示することなく、全てのユーザに許可されているコンテンツS1と、ユーザBに許可されているコンテンツS3とを含む態様でドキュメントDを表示部2に書き込む。
また、本例でも、上記の例と同様に、操作部9の確認要求ボタンをユーザ操作して電子ペーパEPに利用制限情報の確認要求を入力すると、表示制御部24が利用制限メモリ22に保持された利用制限情報を表示部2に書き込んで表示する。
なお、ユーザIDに加えて或いはユーザIDに代えて、電子ペーパ毎に付与されているデバイスIDを使用状況として用いることもでき、上記と同様に、どの電子ペーパによってドキュメントの表示処理がなされているかに応じた態様で、当該ドキュメントに含まれるコンテンツの表示内容を変更するようにしてもよい。
本例では、ドライバ4〜操作部9の全てを備えた処理部3と、表示部2とを着脱可能として、処理部3を表示部2に取り付けた状態ではドライバ4と表示部2とが互いに端子で電気接続して一体として動作するようにした電子ペーパEPを用いており、表示部2と処理部3との着脱を使用状況として利用している。
すなわち、本例では、表示部2と処理部3とが着状態では図5の例と同じ設定となるが、表示部2と処理部3とが脱状態では利用許可レベルL3のコンテンツのみが表示部2に表示される。したがって、着脱状態に対する設定と利用許可レベルの設定との組み合わせで設定される態様で該当するコンテンツの表示内容が決定される。
そして、同図(b)に示すように、表示部2と処理部3とを分離させると、当該分離させようとする操作を検知して、表示制御部24が利用制限情報に応じて、レベルL3のコンテンツS1のみを含む態様でドキュメントDを表示部2に書き換える。
また、表示部2と処理部3と装着した状態で、操作部9の確認要求ボタンをユーザ操作して電子ペーパEPに利用制限情報の確認要求を入力すると、表示制御部24が利用制限メモリ22に保持された利用制限情報を表示部2に書き込んで同図(c)に示すように表示する。
本例では、図9に示すように、入力部23としてユーザが把持したことを検出する感圧センサ10を電子ペーパEPに設けており、図10に示すように、ユーザが電子ペーパEPを手に持っている使用状況と、手に持たれていない使用状況とを検出できるようになっている。
例えば、ユーザが手に持っていない状況(例えば、机の上に放置されている状況)では、コンテンツの表示がなされように制御され、機密性の高いドキュメント部分が不用意に人目に触れないように制御することができる。
21:ドキュメントメモリ、 22:利用制限メモリ、
24:表示制御部、 EP:電子ペーパ、
D:ドキュメント、 S1、S2、S3:コンテンツ、
L1、L2、L3:利用許可レベル、
Claims (7)
- ドキュメントを構成する複数のコンテンツを書き込み可能に表示保持する表示部と、当該表示部に着脱可能な処理部とを備えた電子ペーパにコンテンツ画像を表示する方法であって、
処理部が、当該処理部が表示部に接続された状態であるか否かに対応付けてコンテンツ毎の表示の可否を設定した利用制限情報を保持し、当該処理部と表示部とが接続された状態か否かを検出し、当該検出された状態について表示が許可されたコンテンツを前記利用制限情報に基づいて特定し、当該特定したコンテンツを表示部に表示する、
ことを特徴とする電子ペーパのコンテンツ画像表示方法。 - 請求項1に記載の電子ペーパのコンテンツ画像表示方法において、
処理部は、ユーザからの確認要求を受け付け、当該確認要求に応じてコンテンツ毎の利用制限情報を表示部に表示することを特徴とする電子ペーパのコンテンツ画像表示方法。 - ドキュメントを構成する複数のコンテンツを書き込み可能に表示保持する表示部と、当該表示部に着脱可能な処理部とを備えた電子ペーパであって、
処理部は、
当該処理部が表示部に接続された状態であるか否かに対応付けてコンテンツ毎の表示の可否を設定した利用制限情報を保持する利用制限記憶手段と、
当該処理部と表示部とが接続された状態か否かを検出し、当該検出された状態について表示が許可されたコンテンツを前記利用制限情報に基づいて特定し、当該特定したコンテンツを表示部に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする電子ペーパ。 - 請求項3に記載の電子ペーパにおいて、
処理部は、ユーザからの確認要求を受け付ける入力手段を更に備え、
前記表示制御手段は、当該確認要求に応じてコンテンツ毎の利用制限情報を表示部に書き込み表示することを特徴とする電子ペーパ。 - ドキュメントを構成する複数のコンテンツを書き込み可能に表示保持する表示部と、当該表示部に着脱可能な処理部とを備え、当該処理部には当該処理部が表示部に接続された状態であるか否かに対応付けてコンテンツ毎の表示の可否を設定した利用制限情報を保持する利用制限記憶手段を備えた電子ペーパにおいて、
処理部を構成するコンピュータが当該プログラムを実行することで、表示部と処理部とが接続された状態か否かを検出し、当該検出された状態について表示が許可されたコンテンツを前記利用制限情報に基づいて特定し、当該特定したコンテンツを表示部に表示する表示制御手段を構成することを特徴とする電子ペーパ制御プログラム。 - 電子ペーパと、電子ペーパに対してコンテンツを提供するサーバとを備えた電子ペーパ制御システムであって、
前記電子ペーパは、ドキュメントを構成する複数のコンテンツを書き込み可能に表示保持する表示部と、当該表示部に着脱可能な処理部とを備え、
当該処理部は、当該処理部が表示部に接続された状態であるか否かに対応付けてコンテンツ毎の表示の可否を設定した利用制限情報を保持する利用制限記憶手段と、当該処理部と表示部とが接続された状態か否かを検出し、当該検出された状態について表示が許可されたコンテンツを前記利用制限情報に基づいて特定し、当該特定したコンテンツを表示部に表示する表示制御手段とを有し、
前記サーバは、コンテンツ及びコンテンツ毎に予め設定された利用制限情報を電子ペーパへ提供する情報提供手段を有することを特徴とする電子ペーパ制御システム。 - 請求項6に記載の電子ペーパ制御システムにおいて、
前記サーバは、前記利用制限情報を設定するためのオペレータ入力を受け付ける入力手段を更に有することを特徴とする電子ペーパ制御システム。
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