JP4857167B2 - 薄板材の連結装置およびその巻き解き方法 - Google Patents

薄板材の連結装置およびその巻き解き方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4857167B2
JP4857167B2 JP2007097678A JP2007097678A JP4857167B2 JP 4857167 B2 JP4857167 B2 JP 4857167B2 JP 2007097678 A JP2007097678 A JP 2007097678A JP 2007097678 A JP2007097678 A JP 2007097678A JP 4857167 B2 JP4857167 B2 JP 4857167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin plate
plate material
unwinding
reel
unwinding reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007097678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008254016A (ja
Inventor
敏史 妹尾
広 西川
正司 柴田
修司 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd, Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Priority to JP2007097678A priority Critical patent/JP4857167B2/ja
Publication of JP2008254016A publication Critical patent/JP2008254016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4857167B2 publication Critical patent/JP4857167B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、一方の巻き出しリールから巻き解かれて熱処理等の連続処理設備で先行処理されている薄板材に後行処理する薄板材を他方の巻き出しリールから巻き解き連結して連続的に送り出す薄板材の連結装置およびその巻き解き方法に関する。ここで、薄板材とは、例えば、チタン箔またはステンレス箔を指す。
特許文献1に記載された極薄箔材の自動通板装置では、アルミニウム等の極薄箔材の圧延機において、巻き戻しコイルから箔材先端を圧延機ワークロールに自動的に導入するために、ピンチロール付きの通板ノーズにて箔材先端をサクション吸着し、ガイドレール上を走行するバギーにてノーズを前進させ、バギーが前進限界に達すると、駆動しているブライドルロール上にピンチロールが一致し、これらのロールの回転により箔材をワークロールに送り込んでいる。なお、この自動通板装置には、パスライン下部に箔材をエアー浮上させるエアーブロー機能付きガイド板が設置されている。そして、この自動通板装置では、ワークロールと巻き戻しコイルとの速度差等の調整を行なうことで、箔切れのない状態で通板を行なうことができる。
実開昭64−10309号公報
しかしながら、特許文献1に記載された自動通板装置では、箔材の上方にバギーが設置されているため、バギーの前進に伴いバギーに付着したゴミやバギーとガイドレールとの摺動により発生する粉塵等の移動走行機構からの異物が箔材上に落下し、箔材のクリーン度低下による品質劣化、自動通板装置に設けられた各種ロール等に異物が巻き込まれることでロール等に傷が入る等の危険性を有するという問題がある。特に、近年、ステンレス、銅等の箔材は電子機器に使用されることが多いため、クリーン度の確保は必須の条件となっている。
また、自動通板装置では、ピンチロールとブライドルロールとのピンチ力およびロール回転により極薄箔材を送り出すため、一定の板厚より薄い極薄箔材は絞り変形されるという問題もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、薄板材の形状を変形させることなく、また、クリーン度を低下させ薄板材の品質を低下させることなく、一方の巻き出しリールから巻き解かれ処理設備で先行処理されている薄板材に後行処理する薄板材を他方の巻き出しリールから巻き解き連結して連続的に送り出すことが可能な薄板材の連結装置およびその巻き解き方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る薄板材の連結装置は、薄板材の処理設備の入側に、薄板材の進行方向に第1、第2の巻き出しリールを配置し、巻き解き終了または巻き解き終了間近の前記いずれかの巻き出しリールの薄板材を、他方の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部に、前記第2の巻き出しリールと前記処理設備の中間位置に設けられた溶接機で連結するための薄板材の連結装置であって、
前記第1の巻き出しリールから解かれた薄板材の通過ラインを前記第2の巻き出しリールの上側または下側に設け、
前記第2の巻き出しリールと前記溶接機との間に、巻き解き終了間近の前記第1の巻き出しリールの薄板材に前記第2の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部を連結する際に発生し前記第1の巻き出しリールに一部が巻かれて前記通過ラインにある余剰の薄板材を巻き取る巻き取りドラムを配置した。
本発明に係る薄板材の連結装置において、前記第1の巻き出しリールと前記第2の巻き出しリールとの間に、該第1の巻き出しリールから巻き解かれた薄板材の終端部を固定可能なクランプ装置が設けられていることが好ましい。
前記目的に沿う本発明に係る薄板材の巻き解き方法は、薄板材の処理設備の入側に、薄板材の進行方向に第1、第2の巻き出しリールを配置し、巻き解き終了または巻き解き終了間近の前記いずれかの巻き出しリールの薄板材を、他方の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部に、前記第2の巻き出しリールと前記処理設備の中間位置に設けられた溶接機で連結するための薄板材の巻き解き方法であって、
前記第1の巻き出しリールから巻き解かれた終了間際の薄板材に前記第2の巻き出しリールから巻き出される薄板材の巻き解き開始端部を連結する際に発生する前記第1の巻き出しリールの余剰の薄板材は、前記第2の巻き出しリールの上側または下側に設けられた薄板材の通過ラインを通過させて、前記第2の巻き出しリールと前記溶接機との間に配置された巻き取りドラムによって巻き取り、更に、前記余剰の薄板材の終端部を前記第1の巻き出しリールと前記第2の巻き出しリールとの中間位置に配置されたクランプ装置で幅方向に渡ってクランプして保持する第1工程と、
前記クランプ装置でクランプされた前記余剰の薄板材の終端部を前記第1の巻き出しリールに新たに取付けられた薄板材コイルの薄板材の巻き解き開始端部に連結する第2工程と、
前記クランプ装置のクランプ状態を解き、前記巻き取りドラムを更に巻回して、前記第1の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部を前記溶接機の手前側位置まで引き出す第3工程と、
前記第1の巻き出しリールの巻き解き開始端部と、前記第2の巻き出しリールに巻かれた薄板材の終端部とを前記溶接機で溶接する第4工程とを有する。
本発明に係る薄板材の巻き解き方法において、前記クランプ装置でクランプする薄板材は、前記第1の巻き出しリールに該薄板材の尾端が巻きつかれている状態でクランプを行ない、この後クランプ部の直後で該薄板材を切断して、前記第2の工程における余剰の薄板材の終端部とすることができる。
請求項1、2記載の薄板材の連結装置においては、第1の巻き出しリールから薄板材の巻き解きを終了間近で停止したとき生じる余剰の薄板材を巻き取る巻き取りドラムが配置されているので、この余剰の薄板材の終端部と第1の巻き出しリールに新たに取付けられた薄板材コイルの薄板材の巻き解き開始端部とを連結し通過ラインを経由して余剰の薄板材を巻き取りドラムで巻き取ることで巻き解き開始端部を溶接機まで引き出すことができ、巻き解き開始端部をクランプして送り出す専用の機器を設ける必要がなくなり、機器の動作による粉塵等の発生を防止して薄板材のクリーン度を維持確保することができるとともに、薄板材を挟んで送り出さないため薄板材の変形を防止して薄板材の形状を維持することができる。その結果、薄板材の品質を劣化させることなく、かつ、効率よく連続的に薄板材を送り出して処理を行なうことができる。また、巻き解き開始端部を引き出す専用の機器が不要なため、薄板材の連結装置の構成を簡単にでき、設備コストと補修コストの低減を図ることができる。
特に、請求項2記載の薄板材の連結装置においては、余剰の薄板材の形状を維持して終端部を保持するとともに位置決めすることができる。
請求項3、4記載の薄板材の巻き解き方法においては、第1の巻き出しリールから薄板材の巻き解きを終了間近で停止し、そのとき生じる余剰の薄板材の終端部と第1の巻き出しリールに新たに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部とを、例えば、接着剤、接合テープ、あるいは縫い合わせることにより連結して通過ラインを経由して余剰の薄板材を巻き取りドラムで巻き取るので、薄板材の品質を劣化させることなく巻き解き開始端部を溶接機まで効率的に引き出すことができるとともに、余剰の薄板材の回収も同時に行なうことができる。
特に、請求項4記載の薄板材の巻き解き方法においては、余剰の薄板材の変形を防止して切断を行なうことができ、薄板材の形状が維持された終端部を形成することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る薄板材の連結装置の説明図、図2(A)〜(D)は本発明の一実施の形態に係る薄板材の巻き解き方法の第1工程の説明図、図3は同薄板材の巻き解き方法の第2工程の説明図、図4は同薄板材の巻き解き方法の第3工程の説明図、図5(A)〜(D)は同薄板材の巻き解き方法の第4工程の説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る薄板材の連結装置10は、薄板材の処理設備11の入側に、薄板材の進行方向に配置された第1、第2の巻き出しリール12、13と、第2の巻き出しリール13と処理設備11の中間位置に設けられ、第1の巻き出しリール12の薄板材14の端部を、第2の巻き出しリール13に巻かれた薄板材15の巻き解き開始端部16に連結する溶接機17を有している。
そして、第2の巻き出しリール13の上側には、第1の巻き出しリール12から解かれた薄板材14の通過ライン18が設けられ、巻き解き終了間近の第1の巻き出しリール12の薄板材14を溶接機17の直上流側で切断して形成した切断終端部58(図2(B)参照)に第2の巻き出しリール13に巻かれた薄板材15の巻き解き開始端部16を連結する際に発生し、第1の巻き出しリール12に一部が巻かれて通過ライン18にある余剰の薄板材19(図2(B)参照)を巻き取る巻き取りドラム20が、第2の巻き出しリール13と溶接機17との間に配置されている。
また、第1の巻き出しリール12と第2の巻き出しリール13との間には、第1の巻き出しリール12から巻き解かれた余剰の薄板材19の終端部21(図2(D)参照)を固定可能なクランプ装置22が設けられている。
第1、第2の巻き出しリール12、13は、薄板材14、15を巻き取って形成した薄板材コイル24、24aの巻き軸25、25aを取付けて回転させる回転軸26、26aと、基台27上に設けられた据付け台28を介して設けられ回転軸26、26aを回転可能に保持するとともに回転軸26、26aに回転駆動力を与える駆動源(図示せず)を備えた巻き出し手段29、29aとをそれぞれ有している。
溶接機17は、薄板材の処理設備11で先行処理されている薄板材の後側の下面を支持するとともに、先行処理されている薄板材の終端部に後行処理する薄板材の巻き解き開始端部を重ねる際に各薄板材の端部下面を支持する薄板載置台38と、先行処理されている薄板材の終端部と後行処理する薄板材の巻き解き開始端部を溶接するために薄板材の幅方向に移動可能なトーチ39とを備えた溶接手段(図示せず)と、基台27上に設置された架台40とを有している。
また、架台40に形成された入口の直上流側には溶接時に後行処理する薄板材の先側をクランプする溶接機入側クランプ手段41が設けられ、出口の直下流側には溶接時に先行処理されている薄板材の後側をクランプする溶接機出側クランプ手段42が設けられている。そして、溶接機入側クランプ手段41および溶接機出側クランプ手段42には、それぞれ架台40の入側および出側側部に取付けられ薄板材を支持する支持台43と、支持台43の上方に設けられ支持台43上の薄板材を押さえてクランプする押圧部材44を備えたシリンダ45を有している。なお、溶接機入側クランプ手段41の直上流側には、架台40に形成された入口に薄板材を導入するガイドロール46が図示しない取付け部材を介して基台27上に設けられている。
通過ライン18は、例えば、第2の巻き出しリール13の巻き出し手段29aの前後に配置された柱部材30aと柱部材31aとで支えられた梁部材48に図示しない取付け部材で回転可能、かつ同一高さ位置に支持された複数の搬送用ロール49と、柱部材30aの前方の基台27上に設置された図示しない柱部材に回転可能に支持され、第1の巻き出しリール12から巻き解かれ搬送用ロール49で搬送された薄板材14の進行方向を変えて溶接機17に供給するディフレクションロール50とを有している。これにより、第1の巻き出しリール12から解かれた薄板材14を第2の巻き出しリール13の上側を通過させることができる。
巻き取りドラム20は、余剰の薄板材19の切断先端部51(図2(B)参照)を取付けて巻き取る巻き取り軸52と、ガイドロール46の後方の基台27上に設置された図示しない柱部材に巻き取り軸52を回転可能に取付ける支持部材(図示せず)と、巻き取り軸52に支持部材を介して回転駆動力を与える駆動源(図示せず)とを有している。
また、余剰の薄板材19を巻き取りドラム20で巻き取る際には、スナバーロール70で巻き取った余剰の薄板材19の外周側を押さえることにより巻きゆるみを防止する。
クランプ装置22は、第1の巻き出しリール12と第2の巻き出しリール13との間の基台27上に設置された図示しない柱部材に設けられ上方を第1の巻き出しリール12から巻き解かれた薄板材14が通過するとともに、第1の巻き出しリール12から巻き解かれた余剰の薄板材19の終端部21を載置する載置台53と、載置台53の上方に設けられ載置台53上に載置されたの薄板材19の終端側を押さえてクランプする押圧部材を備えたシリンダ55とを有している。更に、クランプ装置22は、載置台53の上流側に基台27上に設置された支持台55aに図示しない取付け部材を介して回転可能に複数設けられ、巻き解いた薄板材14を引き出す際に使用されるガイドロール56と、載置台53の下流側に設けられ通過ライン18に向けて薄板材14の搬送方向を変えるディフレクションロール57とを有している。
一方、第2の巻き出しリール13と溶接機17の間には、第2の巻き出しリール13から巻き解いた薄板材15を溶接機17内を通過させて処理設備11に供給する際に、薄板材15を溶接機17内に導く通過パスをガイドロール46とともに構成するガイドロール56aが、基台27上に設置された支持台56bに図示しない取付け部材を介して回転可能に設けられている。
続いて、本発明の一実施の形態に係る薄板材の巻き解き方法について説明する。
薄板材の巻き解き方法は、図2(A)〜(D)に示すように、第1の巻き出しリール12から巻き解かれた終了間際の薄板材14に第2の巻き出しリール13から巻き出される薄板材15の巻き解き開始端部16を連結する際に発生する第1の巻き出しリール12の余剰の薄板材19を第2の巻き出しリール13の上側に設けられた薄板材14の通過ライン18を通過させて、第2の巻き出しリール13と溶接機17との間に配置された巻き取りドラム20によって巻き取り、更に、余剰の薄板材19の終端部21を第1の巻き出しリール12と第2の巻き出しリール13との中間位置に配置されたクランプ装置22で幅方向に渡ってクランプして保持する第1工程を有している。
また、薄板材の巻き解き方法は、図3に示すように、クランプ装置22でクランプされた余剰の薄板材19の終端部21を第1の巻き出しリール12に新たに取付けられた薄板材コイル65の薄板材59の巻き解き開始端部60に、例えば、接合テープを用いて連結する第2工程と、図4に示すように、クランプ装置22のクランプ状態を解き、巻き取りドラム20を更に巻回して、第1の巻き出しリール12に巻かれた薄板材59の巻き解き開始端部60を溶接機17の手前側位置まで引き出す第3工程と、図5(A)〜(D)に示すように、第1の巻き出しリール12の薄板材59の巻き解き開始端部60と、第2の巻き出しリール13に巻かれた薄板材15の終端部66とを溶接機17で溶接する第4工程とを有する。以下詳細に説明する。
図2(A)に示すように、第1の巻き出しリール12に薄板材コイル24を装着し、薄板材コイル24を回転させて薄板材14を巻き解き、薄板材14は、ガイドロール56、ディフレクションロール57を経由して通過ライン18に導かれ、通過ライン18を通過してディフレクションロール50で進行方向を変え、ガイドロール46を経て溶接機17内を通過し、溶接機出側クランプ手段42の下流側に設けた導出ロール61を通過して処理設備11に供給される。なお、第2の巻き出しリール13には、別の薄板材コイル24aを装着し、薄板材コイル24aの薄板材15の巻き解き開始端部16は、例えば、柱部材30aの側部に図示しない接着テープで仮止めされる。そして、薄板材コイル24からの薄板材14の巻き解き終了間際に薄板材コイル24の回転を停止させ、溶接機17の直上流側、例えば、溶接機入側クランプ手段41とガイドロール46の中間位置の薄板材14を切断手段の一例であるハサミ62を用いて切断する。これによって、尾端側が第1の巻き出しリール12に巻きつき先側がディフレクションロール50に掛止されて下方に垂れ下がった状態の余剰の薄板材19が形成される。
続いて、図2(B)に示すように、余剰の薄板材19の切断先端部51を巻き取りドラム20の巻き取り軸52に、例えば、接着テープを用いて固定する。一方、薄板材14の後部側では、例えば、溶接機出側クランプ手段42と導出ロール61の間にたるみ63を形成させることで薄板材14の切断終端部58を溶接機17内に引き込み、切断終端部58が薄板載置台38上の所定位置で載置される状態になったときに薄板材14を溶接機出側クランプ手段42で固定する。そして、図2(C)に示すように、柱部材30aに仮止めされている薄板材15の巻き解き開始端部16を、例えば、作業者がガイドロール56a、46を経由して溶接機17の薄板載置台38上まで引き出し、巻き解き開始端部16を薄板載置台38上に保持されている薄板材14の切断終端部58と重なるように位置合せして溶接機入側クランプ手段41で固定する。次いで、薄板材15の先端部と薄板材14の切断終端部58との重なり部分をトーチ39で溶接して薄板材14、15を連結し、溶接機入側クランプ手段41と溶接機出側クランプ手段42を解放して第2の巻き出しリール13に取付けられた薄板材コイル24aを回転させて薄板材15を処理設備11に供給する。
薄板材15の処理設備11への供給が開始されると、図2(D)に示すように、余剰の薄板材19を通過ライン18を通過させて巻き取りドラム20の巻き取り軸52を回転させて巻き取る。余剰の薄板材19を巻き取る際には、スナバーロール70で余剰の薄板材19の外周部を押さえることにより、巻きゆるみを防止する。そして、第1の巻き出しリール12に余剰の薄板材19の尾端が巻き付いている状態でクランプ装置22を用いて余剰の薄板材19をその幅方向に渡って載置台53上にクランプして保持し、クランプ部の直後の余剰の薄板材19を、例えばハサミ62で切断する(以上、第1工程)。切断により、余剰の薄板材19の終端部21が形成される。
なお、余剰の薄板材19の第1の巻き出しリール12側に残留する尾端側部分64は、尾端まで巻き解いて廃棄し、薄板材14がなくなった巻き軸25は第1の巻き出しリール12から取り出す。
第1の巻き出しリール12からの巻き軸25の取り出しが終了すると、図3に示すように、第1の巻き出しリール12に新たな薄板材コイル65を取付け、薄板材コイル65の薄板材59の巻き解き開始端部60を、例えば、作業者がガイドロール56を経由してクランプ手段22の載置台53上まで引き出し、クランプ手段22のシリンダ55により載置台53上に固定されている余剰の薄板材19の終端部21に対して位置合わせを行ない、例えば、接合テープを用いて連結する(以上、第2工程)。
次いで、図4に示すように、クランプ手段22を解放し、巻き取りドラム20の巻き取り軸52を回転して余剰の薄板材19を巻き取りドラム20に巻き取ることにより、第1の巻き出しリール12に巻かれた薄板材59を巻き解き、巻き解き開始端部60を通過ライン18を経由して巻き取りドラム20まで巻き取る(以上、第3工程)。
第2の巻き出しリール13に取付けられた薄板材コイル24aからの薄板材15の巻き解きが進行し薄板材15の巻き取り終了間際になると、図5(A)に示すように、薄板材コイル24aの回転を停止させ、溶接機17の直上流側、例えば、ガイドロール46の下流側の薄板材15を、例えば、ハサミ62を用いて切断し、薄板材15の終端部66を形成する。そして、図5(B)に示すように、第2の巻き出しリール13に尾端側が巻き付いている薄板残材67を第2の巻き出しリール13側に撤去し、薄板材15の、例えば、溶接機出側クランプ手段42と導出ロール61の間にたるみ68を形成して薄板材15の終端部66を溶接機17内に引き込み、終端部66が薄板載置台38上の所定位置で載置される状態になったときに薄板材15を溶接機出側クランプ手段42で固定する。そして、薄板材59の巻き解き開始端部60の直上流側をハサミ62を用いて切断し、薄板材59の先側に新たな巻き解き開始端部69を形成する。
次いで、図5(C)に示すように、巻き取りドラム20から余剰の薄板材19が巻き付いている巻き取り軸52を取り外し、薄板材59の新たな巻き解き開始端部69を、例えば、作業者がガイドロール46を経由して溶接機17の薄板載置台38上まで引き出し、薄板材59の先端部位置合わせのために巻き解き開始端部69側を切断して薄板載置台38上に保持されている薄板材15の終端部66と重なるように位置合せして溶接機入側クランプ手段41で固定する。そして、薄板材59の先端部と薄板材15の終端部66との重なり部分をトーチ39で溶接して薄板材59、15を連結し、溶接機入側クランプ手段41と溶接機出側クランプ手段42を解放して第1の巻き出しリール12に取付けられた薄板材コイル65を回転させて薄板材59を処理設備11に供給する。
薄板材59の処理設備11への供給が開始されると、図5(D)に示すように、第2の巻き出しリール13側に残留する薄板残材67は、尾端まで巻き解いて廃棄し、薄板材15がなくなった巻き軸25aは第2の巻き出しリール13から取り出す(以上、第4工程)。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、通過ラインを第2の巻き出しリールの下側に設けることもできる。また、余剰の薄板材の終端部を第1の巻き出しリールに新たに取付けられた薄板コイルの薄板材の巻き解き開始端部に接着剤を用いて連結することもできるし、縫い合わせることもできる。
本発明の一実施の形態に係る薄板材の連結装置の説明図である。 (A)〜(D)は本発明の一実施の形態に係る薄板材の巻き解き方法の第1工程の説明図である。 同薄板材の巻き解き方法の第2工程の説明図である。 同薄板材の巻き解き方法の第3工程の説明図である。 (A)〜(D)は同薄板材の巻き解き方法の第4工程の説明図である。
符号の説明
10:薄板材の連結装置、11:薄板材の処理設備、12:第1の巻き出しリール、13:第2の巻き出しリール、14、15:薄板材、16:巻き解き開始端部、17:溶接機、18:通過ライン、19:余剰の薄板材、20:巻き取りドラム、21:終端部、22:クランプ装置、24、24a:薄板材コイル、25、25a:巻き軸、26、26a:回転軸、27:基台、28:据付け台、29、29a:巻き出し手段、30a、31a:柱部材、38:薄板載置台、39:トーチ、40:架台、41:溶接機入側クランプ手段、42:溶接機出側クランプ手段、43:支持台、44:押圧部材、45:シリンダ、46:ガイドロール、48:梁部材、49:搬送用ローラ、50:ディフレクションロール、51:切断先端部、52:巻き取り軸、53:載置台、55:シリンダ、55a:支持台、56、56a:ガイドロール、56b:支持台、57:ディフレクションロール、58:切断終端部、59:薄板材、60:巻き解き開始端部、61:導出ロール、62:ハサミ、63:たるみ、64:尾端側部分、65:薄板材コイル、66:終端部、67:薄板残材、68:たるみ、69:巻き解き開始端部、70:スナバーロール

Claims (4)

  1. 薄板材の処理設備の入側に、薄板材の進行方向に第1、第2の巻き出しリールを配置し、巻き解き終了または巻き解き終了間近の前記いずれかの巻き出しリールの薄板材を、他方の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部に、前記第2の巻き出しリールと前記処理設備の中間位置に設けられた溶接機で連結するための薄板材の連結装置であって、
    前記第1の巻き出しリールから解かれた薄板材の通過ラインを前記第2の巻き出しリールの上側または下側に設け、
    前記第2の巻き出しリールと前記溶接機との間に、巻き解き終了間近の前記第1の巻き出しリールの薄板材に前記第2の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部を連結する際に発生し前記第1の巻き出しリールに一部が巻かれて前記通過ラインにある余剰の薄板材を巻き取る巻き取りドラムを配置したことを特徴とする薄板材の連結装置。
  2. 請求項1記載の薄板材の連結装置において、前記第1の巻き出しリールと前記第2の巻き出しリールとの間に、該第1の巻き出しリールから巻き解かれた薄板材の終端部を固定可能なクランプ装置が設けられていることを特徴とする形鋼の薄板材の連結装置。
  3. 薄板材の処理設備の入側に、薄板材の進行方向に第1、第2の巻き出しリールを配置し、巻き解き終了または巻き解き終了間近の前記いずれかの巻き出しリールの薄板材を、他方の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部に、前記第2の巻き出しリールと前記処理設備の中間位置に設けられた溶接機で連結するための薄板材の巻き解き方法であって、
    前記第1の巻き出しリールから巻き解かれた終了間際の薄板材に前記第2の巻き出しリールから巻き出される薄板材の巻き解き開始端部を連結する際に発生する前記第1の巻き出しリールの余剰の薄板材は、前記第2の巻き出しリールの上側または下側に設けられた薄板材の通過ラインを通過させて、前記第2の巻き出しリールと前記溶接機との間に配置された巻き取りドラムによって巻き取り、更に、前記余剰の薄板材の終端部を前記第1の巻き出しリールと前記第2の巻き出しリールとの中間位置に配置されたクランプ装置で幅方向に渡ってクランプして保持する第1工程と、
    前記クランプ装置でクランプされた前記余剰の薄板材の終端部を前記第1の巻き出しリールに新たに取付けられた薄板材コイルの薄板材の巻き解き開始端部に連結する第2工程と、
    前記クランプ装置のクランプ状態を解き、前記巻き取りドラムを更に巻回して、前記第1の巻き出しリールに巻かれた薄板材の巻き解き開始端部を前記溶接機の手前側位置まで引き出す第3工程と、
    前記第1の巻き出しリールの巻き解き開始端部と、前記第2の巻き出しリールに巻かれた薄板材の終端部とを前記溶接機で溶接する第4工程とを有することを特徴とする薄板材の巻き解き方法。
  4. 請求項3記載の薄板材の巻き解き方法において、前記クランプ装置でクランプする薄板材は、前記第1の巻き出しリールに該薄板材の尾端が巻きつかれている状態でクランプを行ない、この後クランプ部の直後で該薄板材を切断して、前記第2の工程における余剰の薄板材の終端部とすることを特徴とする薄板材の巻き解き方法。
JP2007097678A 2007-04-03 2007-04-03 薄板材の連結装置およびその巻き解き方法 Expired - Fee Related JP4857167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007097678A JP4857167B2 (ja) 2007-04-03 2007-04-03 薄板材の連結装置およびその巻き解き方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007097678A JP4857167B2 (ja) 2007-04-03 2007-04-03 薄板材の連結装置およびその巻き解き方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008254016A JP2008254016A (ja) 2008-10-23
JP4857167B2 true JP4857167B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=39978141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007097678A Expired - Fee Related JP4857167B2 (ja) 2007-04-03 2007-04-03 薄板材の連結装置およびその巻き解き方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4857167B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590877B2 (ja) * 2004-02-09 2010-12-01 凸版印刷株式会社 塗工装置
KR101862828B1 (ko) * 2017-01-09 2018-05-30 손호영 코일 연결장치 및 방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59161216A (ja) * 1983-03-04 1984-09-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd ストリツプのリジエクト装置
JP2916491B2 (ja) * 1993-11-11 1999-07-05 住友重機械工業株式会社 被処理帯鋼板のオフゲージ部インライン処理方法
JP2000288629A (ja) * 1999-04-12 2000-10-17 Nippon Steel Corp 複胴型コイル巻出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008254016A (ja) 2008-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI772577B (zh) 捲取單元
JP2015506320A (ja) リール巻出し機及び巻出し方法
JP4857167B2 (ja) 薄板材の連結装置およびその巻き解き方法
JP4749033B2 (ja) ロール物製造装置
GB2233590A (en) Dual capstan in-line wire drawing machine
CN106560403B (zh) 薄膜包装机薄膜供料
JP2021123487A (ja) マスキングテープ巻取装置および巻取方法
JP3720810B2 (ja) ロール原紙の不良部分除去装置および不良部分除去方法
WO2013111322A1 (ja) ワイヤ放電加工機及びワイヤ電極除去装置
JP3666325B2 (ja) ワイヤーハーネス用巻回シートの供給方法及びその供給装置
JP2001505860A (ja) コイルまたはリール形成用連続平坦部材巻き上げ装置
CN101374743A (zh) 用于分切卷绕机中的方法
JP6076234B2 (ja) 鋼板コイルの冷間圧延方法およびその冷間圧延設備
JP3414922B2 (ja) 複胴型コイル巻出し装置
JPS60244746A (ja) チユーブ製造機用のフイルム移送ユニツト
JP2003182895A (ja) 紙継装置の前準備方法及び紙継装置並びにコルゲートマシン
JP4203408B2 (ja) 金属箔の通板装置
JP3546147B2 (ja) 紙継ぎ準備装置
JPH08119232A (ja) 自動管端テープ巻装置
CN215974172U (zh) 钢带引带焊接装置
JPH07241620A (ja) 鋼板ストリップコイルのプリパレ−ション装置
JPH05104138A (ja) 複胴型コイル巻出装置
JP4795256B2 (ja) 金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法
JP3637208B2 (ja) 巻取紙製造設備
JPH10216864A (ja) 線条体の送り出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111031

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4857167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees