JP2003182895A - 紙継装置の前準備方法及び紙継装置並びにコルゲートマシン - Google Patents

紙継装置の前準備方法及び紙継装置並びにコルゲートマシン

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JP2003182895A
JP2003182895A JP2001383823A JP2001383823A JP2003182895A JP 2003182895 A JP2003182895 A JP 2003182895A JP 2001383823 A JP2001383823 A JP 2001383823A JP 2001383823 A JP2001383823 A JP 2001383823A JP 2003182895 A JP2003182895 A JP 2003182895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙継工程の前準備作業における手動操作を無
くして半自動化することで、前準備にかかる時間を短く
し、機械の稼働率を上げることができるようにする。 【解決手段】 紙継装置の前準備方法であって、制御手
段が、ガイドロール12又は送り込みロール42を回転
させて、ガイドロールと送り込みロールとの間に先端部
を差し込まれた新原紙4を紙継部15へ送り込み、紙継
部に備えられる保持部18を作動させて新原紙を保持
し、紙継部を前準備位置とした後、退避位置にある押さ
え部材61をテーブル46に対向する位置まで移動さ
せ、テーブル上に載せられている新原紙の先端部をテー
ブル上に押さえつけ、テープ貼りユニット70を機械幅
方向へ移動させて、テープ貼りユニットに備えられるカ
ッタで新原紙の先端側の不要部分を切り落とすととも
に、テープ貼りユニットによって新原紙にテープを貼り
付け、紙継部を紙継ぎ待機位置に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙継装置の前準備
方法及び紙継装置並びにコルゲートマシンに関し、特に
紙継ぎの前準備を自動化するのに用いて好適の、紙継装
置の前準備方法及び紙継装置並びにこれを備えるコルゲ
ートマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は段ボールシートを生産するコルゲ
ートマシンのシングルフェーサ部の機械構成を示してい
る。図5に示すように、シングルフェーサ1の前後[即
ち、シート(ウェブ)搬送方向[シート(ウェブ)進行
方向]の上流側及び下流側]にはロール原紙3,4を巻
戻して供給するミルロールスタンド2が設置されてい
る。なお、ロール原紙3は現在生産に使用されている紙
である。また、ロール原紙4は、ロール原紙3が使い切
られた時あるいは紙替を伴うオーダチェンジの場合にロ
ール原紙3に代わって直ちにシングルフェーサ1へ送り
込めるよう待機している紙である。そして、ロール原紙
3とロール原紙4とを交換する(入替える)際には、紙
継装置6によって旧原紙(ロール原紙3から送り出され
る紙)の後端に、新原紙(ロール原紙4から送り出され
る紙)の先端部が重ね合わされて紙継ぎされるようにな
っている。
【0003】次に、紙継装置6の概要を説明する。紙継
装置6は、図5に示すように、ミルロールスタンド2及
びシングルフェーサ1の上部にわたって設けられたブリ
ッジ5に取り付けられている。この紙継装置6には、紙
継ユニット10がシート進行方向(ウェブ搬送方向)に
移動可能に設置されている。つまり、紙継ユニット10
は、シート進行方向の上流側から下流側へ向けて移動可
能に設置されている。そして、通常、紙継作業は新原紙
(ここでは、ロール原紙4から送り出される紙)の上に
紙継ユニット10を位置させた状態で行われる。なお、
紙継装置6にはダンサーロール等が組み込まれている
が、ここでは図示を省略している。
【0004】次に、紙継ユニット10の詳細について図
6を参照しながら説明する。図6に示すように、シート
幅方向へ向けて延設された紙継ユニット10の両側のフ
レーム11には、それぞれ上ガイドロール12,下ガイ
ドロール13が設けられている。フレーム11の内側に
は、ガイドロール12の軸心Xを中心にして揺動するフ
レーム14が取り付けられており、このフレーム14に
固定ストップバー16,移動ストップバー17,圧着バ
ー18及びナイフ19が設けられている。なお、これら
をまとめて紙継部15(15a,15b)と称す。ま
た、圧着バー18には図示しないが吸引装置が組み込ま
れており、ロール原紙4(又はロール原紙3)から送り
出された新原紙を吸引保持する機能も備えている。
【0005】この紙継部15としては、図6に示すよう
に、旧原紙を送り出しているロール原紙3及び新原紙を
送り出すロール原紙4に対応して対称的に2組の紙継部
15a,15bが配されており、ここでは、旧原紙3は
一方の紙継部15aを介して走行しており、新原紙4は
他の紙継部15bで待機している状態を示している。ま
た、新原紙4の先端には両面粘着テープ20が貼られて
いる。なお、ロール原紙とロール原紙から送り出される
原紙には同一の符号を付している。
【0006】次に、紙継工程について簡単に説明する。
まず、紙継指令が出たら、先ず移動ストップバー17が
移動して旧原紙3を固定ストップバー16との間で挟ん
で旧原紙3の走行を止める。次に、両紙継部15a,1
5bが回転することで圧着バー18,18が近づいてい
って閉じられ、両面粘着テープ20で新旧原紙3,4が
貼り合わされる。次いで、ナイフ19が作動して旧原紙
3を切断する。そして、加速ロール21が紙継ぎされて
停止しているロール原紙3,4を加速させながら走行さ
せて、通常の運転状態に戻る。
【0007】ここでは、新原紙4を圧着バー18に保持
し、新原紙4の先端に両面粘着テープ20を貼り付けて
から後の紙継工程について説明したが、このような状態
にするまでの前準備が必要である。次に、この前準備工
程について図7(a)〜(d)を参照しながら説明す
る。まず、図7(a)に示すように、新ロール原紙(新
原紙を送り出すロール原紙)4は原紙搬入台車7に載せ
られてミルロールスタンド2のアーム(腕)2a,2a
間の所定位置に運び込まれる。なお、新ロール原紙4
は、搬送中に巻きほぐれないように、その先端部をテー
プ8で止められている。
【0008】次に、図7(b)に示すように、新ロール
原紙4が所定位置まで運び込まれると、ミルロールスタ
ンド2のアーム(腕)2a,2aが新ロール原紙4の両
端をチャッキングし、新ロール原紙4をウェブとして繰
り出すことができるように持ち上げる。ここでは、アー
ム2a,2aの先端部分にローリングセンタ2b,2b
が設けられており、これらのローリングセンタ2b,2
bが中空状の新ロール原紙4の両端部から中空部内に入
り込むことで、新ロール原紙4をチャッキングするよう
になっている。また、ローリングセンタ2b,2bに
は、それぞれ、新ロール原紙4から繰り出されるウェブ
に適度の張力を与えるためのブレーキ装置が組み込まれ
ている。
【0009】次いで、作業者はテープ8を剥がすか、又
は切断した後、図7(c)に示すように、新ロール原紙
4は、その先端部を引っ張られながら所定のロールを経
由して紙継ユニット10へ導入される。この場合、紙継
ユニット10の紙継部15は準備作業がしやすいよう
に、図6中、二点鎖線で示すような位置に倒しておく。
なお、図6中、実線で示す位置を「待機位置」といい、
二点鎖線で示す位置を「前準備位置」という。
【0010】そして、図7(d)に示すように、紙継部
15へ導入された新ロール原紙4は、ガイドロール1
2,固定ストップバー16,ナイフ19及び圧着バー1
8を経て導かれ、その先端部が適宜の所定長さ(例えば
原紙一巻分程度)分だけ切り捨てられ、切断された先端
部が圧着バー18で保持されて、その表面上に両面粘着
テープ20が貼り付けられる。その後、図6中、実線で
示すように、フレーム14を正規の待機位置まで回転さ
せ、ミルロールスタンド2のローリングセンタ2bに支
えられた新ロール原紙4を回転させて新ロール原紙4か
ら繰り出されるウェブのたるみを取り除き、ローリング
センタ2b,2bのブレーキ力を調整して、紙継工程の
前準備を完了する。
【0011】なお、新ロール原紙4の先端部は、例えば
原紙一巻分程度捨てられるが、これはテープ8を剥がす
か、又は切断したときに原紙一巻分の位置で新ロール原
紙4が破れたり、テープ8の一部が残っていたりするか
らである。また、原紙保管中に表層の原紙が破れたり、
あるいは水分等が異常に変化している場合等もあり、こ
のような場合には原紙一巻分以上の長さを切り捨てるこ
ともある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にして行なわれる紙継工程の前準備では、ミルロールス
タンド2によって新ロール原紙4をチャッキングした
後、テープ8を剥がし、新ロール原紙4から送り出され
る新原紙4の先端部を圧着バー18を越えて紙通しし、
その先端部の切り落とし、両面粘着テープ20を貼り付
ける等の作業を作業者が手作業で行っている。
【0013】しかしながら、このような作業を手作業で
行なっていたのでは、紙継工程の前準備段階で時間がか
かるため、機械の稼働率を上げるのが難しい。特に、種
々のオーダに応じてロール原紙の交換を頻繁に行なわな
くてはならないような場合には、機械の稼働率を上げる
のは困難であり、また、作業者の負担も大きい。このた
め、紙継工程の前準備において行なわれる作業、即ち、
新原紙4を紙継部15に導入し、その先端部側を保持す
るとともに、先端部側の不要部分を切り落とし、さらに
両面テープを貼り付ける等の作業の自動化を図ることが
望まれている。
【0014】この際、紙継部15へ新原紙4が自動的に
送り込まれるようにする必要があるが、なるべく簡素な
構成で、かつ、低コストで、これを実現したい。また、
紙継工程の前準備作業を自動化するに当たっては、その
後の紙継工程において、正確、かつ、確実に紙継ぎが行
なわれるようにすることが重要である。例えば、単純に
紙継工程の前準備工程が自動シーケンスによって行なわ
れるようにして自動化を図るとしても、紙継部15に保
持される新原紙4の機械幅方向位置がずれていたり、両
面テープが正常に貼り付けられていなかったり(例えば
両面テープの貼り付けに失敗していたり、両面テープの
剥離紙がうまく剥がされていなかったり)すると、その
後の紙継工程において、紙継ぎに失敗することになる。
この場合、修復作業に多大な時間を要することになるた
め、結局、紙継工程の前準備作業を自動化して、紙継工
程の前準備段階にかかる時間を短くし、機械の稼働率を
上げるという本来の目的を達成できないことになる。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、紙継工程の前準備作業における手動操作を無
くして半自動化(自動化率を上げる)することで、前準
備にかかる時間を短くし、機械の稼働率を上げることが
できるようにした、紙継装置の前準備方法及び紙継装置
並びにこれを備えるコルゲートマシンを提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
紙継装置の前準備方法は、一のロール原紙から送り出さ
れている旧原紙に他のロール原紙から送り出される新原
紙の端部を貼り合わせて紙継ぎする紙継部と、紙継部へ
送り込まれる新原紙をガイドするガイドロールと、ガイ
ドロールに対向して設けられる送り込みロールと、紙継
部が前準備位置とされた状態で紙継部に隣接するように
設けられるテーブルと、紙継部が前準備位置とされた状
態でテーブル上に載せられる新原紙の先端部を押さえつ
ける押さえ部材と、新原紙にテープを貼り付けるテープ
貼りユニットとを備える紙継装置の前準備方法であっ
て、前準備開始指令に基づいて、制御手段が、ガイドロ
ール又は送り込みロールを回転させ、ガイドロールと送
り込みロールとの間に先端部を差し込まれた新原紙を紙
継部へ送り込み、所望の長さの新原紙が紙継部に送り込
まれると、制御手段が、紙継部に備えられる保持部を作
動させて新原紙を保持し、紙継部が新原紙を保持する
と、制御手段が、紙継部を前準備位置とし、紙継部を前
準備位置とすると、制御手段が、退避位置にある押さえ
部材をテーブルに対向する位置まで移動させ、テーブル
上に載せられている新原紙の先端部をテーブル上に押さ
えつけ、制御手段が、テープ貼りユニットを機械幅方向
へ移動させて、テープ貼りユニットに備えられるナイフ
で新原紙の先端側の不要部分を切り落とすとともに、テ
ープ貼りユニットによって新原紙にテープを貼り付け、
新原紙の先端側の不要部分を切り落とすとともに、新原
紙にテープを貼り付けた後に、制御手段が、紙継部を紙
継ぎ待機位置に戻すことを特徴としている。
【0017】好ましくは、新原紙を紙継部へ送り込む際
に、紙継部に送り込まれる新原紙の先端を検知する先端
検知センサからの検知情報に基づいて、制御手段が、ガ
イドロール又は送り込みロールを回転させるように構成
する(請求項2)。また、テープ貼りユニットを機械幅
方向へ移動させる際に、制御手段が、テープ貼りユニッ
トの機械幅方向位置に基づいて新原紙の機械幅方向位置
が所定位置に対してずれているか否かを判定し、新原紙
の機械幅方向位置がずれていると判定した場合に警報手
段に警報を発する旨の指令を出すように構成するのが好
ましい(請求項3)。
【0018】さらに、テープ貼りユニットを機械幅方向
へ移動させる際に、テープ検知センサによって新原紙に
貼り付けられたテープの存在を検知し、制御手段が、テ
ープ検知センサからの検知情報に基づいてテープが正常
に貼り付けられているか否かを判定し、テープが正常に
貼り付けられていないと判定した場合に警報手段に警報
を発する旨の指令を出すように構成するのが好ましい
(請求項4)。
【0019】また、制御手段からの指令に基づいて紙継
部が待機位置に戻された後に、新ロール原紙が回転しな
いように保持した状態で、制御手段が、新原紙が引っ張
られる方向へ紙継部を移動させるように構成するのが好
ましい(請求項5)。請求項6記載の本発明の紙継装置
は、一のロール原紙から送り出されている旧原紙に他の
ロール原紙から送り出される新原紙の端部を貼り合わせ
て紙継ぎする紙継装置であって、他のロール原紙から巻
き出される新原紙を保持する保持部を備える紙継部と、
紙継部へ送り込まれる新原紙をガイドするガイドロール
と、ガイドロールとの間に新原紙を挟み込んで紙継部へ
新原紙を送り込む送り込みロールと、送り込みロールを
回転させるロール用アクチュエータと、ロール用アクチ
ュエータを作動させるべく制御信号を出力する制御手段
とを備えることを特徴としている。
【0020】好ましくは、紙継部に送り込まれる新原紙
の先端を検知する先端検知センサを備え、制御手段が、
先端検知センサからの検知情報に基づいてロール用アク
チュエータの作動を制御するように構成する(請求項
7)。また、紙継工程の前準備において、紙継部を直立
させた状態で新原紙の送り込みを行なった後、紙継部を
回転させて横倒しした状態で新原紙の先端側の不要部分
の切り落としやテープの貼り付けを行なうように構成さ
れ、制御手段が、紙継部の新原紙送込側に対して反対側
から新原紙の先端が所定長さだけ突出するように、先端
検知センサからの検知情報に基づいてロール用アクチュ
エータを作動させるように構成するのが好ましい(請求
項8)。
【0021】さらに、ガイドロールに対して送り込みロ
ールを離接させる送り込みロール用揺動手段を備えるも
のとして構成するのが好ましい(請求項9)。また、送
り込みロール用揺動手段が、揺動可能な揺動アームと、
揺動アームを揺動させる揺動アーム用アクチュエータ
と、揺動アーム用アクチュエータを制御する制御手段と
を備えて構成されるのが好ましい(請求項10)。
【0022】請求項11記載の本発明の紙継装置は、一
のロール原紙から送り出されている旧原紙に他のロール
原紙から送り出される新原紙の端部を貼り合わせて紙継
ぎする紙継部と、紙継部に保持される新原紙にテープを
貼り付けながら、新原紙の先端側の不要部分を切り落と
すテープ貼りユニットとを備える紙継装置であって、テ
ープ貼りユニットの機械幅方向位置を検知するテープ貼
りユニット用位置センサと、テープ貼りユニット用位置
センサからの検知情報に基づいて新原紙の機械幅方向位
置が所定位置に対してずれているか否かを判定する制御
手段と、制御手段が、新原紙の機械幅方向位置がずれて
いると判定した場合に、制御手段からの指令に基づいて
警報を発する警報手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0023】好ましくは、テープ貼りユニットを機械幅
方向へ移動させるべく、テープ貼りユニットはねじ軸に
取り付けられており、テープ貼りユニット用位置センサ
が、ねじ軸の回転情報を検出するロータリエンコーダで
あり、制御手段が、テープ貼りユニットを機械幅方向へ
移動させる際に、テープ貼りユニットに取り付けられて
いる新原紙の側部を検知しうる側部検知センサからの検
知情報に応じてロータリエンコーダからの検出情報を読
み込み、これに基づいてテープ貼りユニットの機械幅方
向位置が所定位置に対してずれているか否かを判定する
ことを特徴としている(請求項12)。
【0024】請求項13記載の本発明の紙継装置は、一
のロール原紙から送り出されている旧原紙に他のロール
原紙から送り出される新原紙の端部を貼り合わせて紙継
ぎする紙継部と、紙継部に保持される新原紙にテープを
貼り付けながら、新原紙の先端側を切り落とすテープ貼
りユニットとを備える紙継装置であって、テープ貼りユ
ニットによって新原紙に貼り付けられたテープの存在を
検知するテープ検知センサと、テープ検知センサからの
検知情報に基づいてテープが正常に貼り付けられている
か否かを判定する制御手段と、制御手段が、テープが正
常に貼り付けられていないと判定した場合に、制御手段
からの指令に基づいて警報を発する警報手段とを備える
ことを特徴としている。
【0025】請求項14記載の本発明の紙継装置は、一
のロール原紙から送り出されている旧原紙に他のロール
原紙から送り出される新原紙の端部を貼り合わせて紙継
ぎする紙継部と、紙継部が前準備位置とされた状態で紙
継部に隣接するように設けられるテーブルと、紙継部が
前準備位置とされた状態でテーブル上に載せられる新原
紙の先端部を押さえつける押さえロールと、新原紙にテ
ープを貼り付けるテープ貼りユニットとを備える紙継装
置であって、押さえロールが、退避位置からテーブルに
対向する位置までテープ貼りユニットとともに移動しう
るように構成されることを特徴としている。
【0026】請求項15記載の本発明のコルゲートマシ
ンは、請求項6〜14のいずれか1項に記載の紙継装置
を備えることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る紙継装置の前準備方法及び紙継装置並びにこれを備え
るコルゲートマシンについて、図面を参照しながら詳細
に説明する。まず、本実施形態にかかる紙継装置は、従
来技術(図5参照)の欄で既に説明したように、例えば
コルゲートマシンに備えられるシングルフェーサ1の前
後、即ちシート進行方向(シート搬送方向)の上流側及
び下流側に備えられる。
【0028】本実施形態では、この紙継装置によって行
なわれる紙継工程の前準備工程を半自動で行なえるよう
にした点に特徴がある。次に、本紙継装置について、図
1〜図4を参照しながら説明する。まず、紙継ユニット
40の具体的な構成について、図1を参照しながら説明
する。
【0029】紙継ユニット40は、図1に示すように、
一対のサイドフレーム41と、一対の紙継部15と、紙
継部15へ送り込まれる新原紙をガイドする一対の上ガ
イドロール12と、一対の下ガイドロール13と、上ガ
イドロール12に対して接離可能に設けられる一対の送
り込みロール42と、一対の加速ロール21と、ロール
原紙4から送り出される新原紙の端部(紙端部)に両面
テープ(両面接着テープ)20を貼り付けるテープ貼り
装置50と、両面テープ20を貼り付ける際に新原紙4
の先端部が載せられるテーブル46とを備えて構成され
る。
【0030】ここで、紙継部15は、ロール原紙(一の
ロール原紙)3から送り出され、現在供給中の旧原紙3
に、ロール原紙(他のロール原紙)4から送り出される
新原紙4の端部を貼り合わせて紙継ぎするものである。
なお、紙継部15は、従来のものと同様に、上ガイドロ
ール12の軸心を回転中心として回転させることで、待
機位置としたり、前準備位置としたりすることができる
ようになっている。なお、紙継部15を待機位置又は前
準備位置とする方法は、これに限られるものではなく、
例えば機械幅方向に沿ってスライドさせることで、待機
位置としたり、前準備位置としたりするようにしても良
い。
【0031】本実施形態では、紙継部15を待機位置と
したり、前準備位置としたりするために、紙継部15に
はアクチュエータが取り付けられており、コントローラ
からの指令に基づいてアクチュエータを作動させること
で紙継部15を回転させることができるようになってい
る。例えば、紙継部15を上ガイドロール12に取り付
ける場合には、上ガイドロール12にモータ等のアクチ
ュエータを取り付け、コントローラからの指令に基づい
てアクチュエータを作動させて上ガイドロールを回転さ
せることで、紙継部15を回転させるようにすれば良
い。
【0032】この紙継部15は、基本的には、従来のも
のと同様に、固定ストップバー16,移動ストップバー
17,圧着バー18,ナイフ19を備えるものとして構
成されるが、本実施形態では、さらに、固定ストップバ
ー16とナイフ19との間に光電管47が設けられてお
り、紙継工程の前準備時に、光電管47によって、紙継
部15へ送り込まれる新原紙4の先端を検知できるよう
になっている。このため、光電管47を先端検知センサ
という。
【0033】この光電管47によって検知された検知情
報は、コントローラ(制御手段)へ送られるようになっ
ている。コントローラは、光電管47からの検知情報に
よって、紙継部15に送り込まれる新原紙4の先端の位
置(流れ方向位置)を確認しうるようになっている。本
実施形態では、送り込みロール42には送り込みロール
用アクチュエータ(ロール用アクチュエータ;例えばモ
ータ等)が取り付けられており、この送り込みロール用
アクチュエータを作動させることで、送り込みロール4
2を回転させることができるようになっている。この送
り込みロール用アクチュエータは、コントローラからの
制御信号に基づいて作動するようになっている。ここで
は、コントローラが、光電管47からの検知情報に基づ
いて送り込みロール用アクチュエータの作動を制御する
ようになっている。
【0034】そして、本実施形態では、紙継工程の前準
備時に、上ガイドロール12と送り込みロール42との
間に先端部を差し込まれた新原紙4を紙継部15へ送り
込むために、送り込みロール42を回転させることで、
新ロール原紙4から送り出される新原紙を、自動的に紙
継部15へ導くことができるようにしている。特に、本
実施形態では、紙継工程の前準備において、紙継部15
を直立させた状態で新原紙4の送り込みを行なった後、
紙継部15を回転させて横倒しした状態で新原紙4の先
端側の不要部分の切り落としやテープ20の貼り付けを
行なうように構成されており、コントローラが、紙継部
15の新原紙送込側に対して反対側から新原紙4の先端
が所定長さαだけ突出するように、光電管47からの検
知情報に基づいて、送り込みロール用アクチュエータを
作動させるようにしている。
【0035】なお、本実施形態では、新原紙4を紙継部
15へ送り込むのに、送り込みロール42を回転させる
ことで新原紙4を紙継部15へ送り込むようにしている
が、これに限られるものではなく、送り込みロール42
だけでなく上ガイドロール12も回転させるようにして
も良いし、送り込みロール42を回転させずに、上ガイ
ドロール12のみを回転させるようにしても良い。
【0036】ここで、上ガイドロール12を回転させる
ためには、上ガイドロール12に例えばモータ等の上ガ
イドロール用アクチュエータ(ロール用アクチュエー
タ)を取り付け、コントローラからの制御信号に基づい
て上ガイドロール用アクチュエータを作動させること
で、上ガイドロール12が回転するように構成する必要
がある。
【0037】なお、圧着バー18は、新原紙4の先端側
を吸引して保持する機能を有しているため、ロール原紙
から巻き出される新原紙4を保持する保持部(吸引保持
部)という。圧着バー18の保持部は、コントローラか
らの指令に基づいて作動し、新原紙4を吸引保持するよ
うになっている。また、固定ストップバー16及び移動
ストップバー17は、その間に新原紙4を挟み込んで保
持する機能を有するため、これらも新原紙4を保持する
保持部(挟込保持部)という。移動ストップバー17
は、コントローラからの指令に基づいて作動し、新原紙
を保持するようになっている。
【0038】送り込みロール42は、回転可能(揺動可
能)なアーム(揺動アーム)44,ピン43を介してサ
イドフレーム41に取り付けられている。つまり、一対
のサイドフレーム41には、それぞれアーム44がピン
43で回転可能に取り付けられており、これらのアーム
44によって送り込みロール42が支持されている。ま
た、アーム44にはエアシリンダ(アーム用アクチュエ
ータ)45が取り付けられており、このエアシリンダ4
5を作動させて送り込みロール42を回転(揺動)させ
ることで、上ガイドロール12に対して送り込みロール
42を離接させることができるようになっている。な
お、エアシリンダ45は、コントローラからの制御信号
に基づいてその作動を制御されるようになっている。
【0039】なお、コントローラからの制御信号に基づ
いてエアシリンダ45が作動し、これによってアーム4
4が回転(揺動)して、送り込みロール42が上ガイド
ロール12に対して離接するようになっているため、ア
ーム44,エアシリンダ45,コントローラをまとめて
送り込みロール離接手段という。また、ここでは、送り
込みロール42を回転(揺動)させるのにコントローラ
からの制御信号に基づいて自動的にエアシリンダ45を
作動させるようにしているが、例えば送り込みロール4
2の端部にハンドル等を取り付け、これを操作すること
で、手動で送り込みロール42を回転(揺動)させるよ
うにしても良い。
【0040】テープ貼り装置50は、図1,図2に示す
ように、コントローラからの指令に基づいて両面テープ
を自動的に貼り付けるテープ貼りユニット70と、テー
プ貼りユニット70を退避させるための退避機構(レー
ル51,摺動部材52等)と、テープ貼りユニット70
を機械幅方向(紙幅方向)へ移動させるための幅方向移
動機構(レール53,取付板54,ナット部材54a,
ねじ軸55,駆動モータ56,伝達部材57a,スプロ
ケット57b等)と、両面テープ20を貼り付ける際に
新原紙4の先端部をテーブル46上に押さえつけるため
の押さえロール(押さえ部材)61とを備えて構成され
る。
【0041】ここで、テープ貼りユニット70は、例え
ば特開昭61−111264号公報に開示されているよ
うな公知の構成のものを用いることができるが、本実施
形態では、以下の機能を有するものとして構成してい
る。つまり、本テープ貼りユニット70には、図2に示
すように、両面テープ20を貼り付けるための機能のほ
かに、原紙切断用ナイフ76も備えられている。これに
より、新原紙4の所定の位置に両面テープ20を貼り付
けながら、同時に、新原紙4の先端側の不要部分を紙幅
方向に沿って切断しうるようになっている。
【0042】また、本テープ貼りユニット70には、図
2に示すように、反射型の光電管78も取り付けられて
おり、両面テープ20を貼り付けるべくテープ貼りユニ
ット70を機械幅方向(紙幅方向)へ走行(移動)させ
る場合に、同時に、新原紙4の両側部の位置をそれぞれ
検出(検知)できるようになっている。このため、光電
管78を側部検知センサという。
【0043】この光電管78によって検知された検知情
報は、コントローラ(制御手段)へ送られるようになっ
ている。コントローラは、光電管78からの検知情報に
よって、機械の中を送られる新原紙4の機械幅方向での
位置(機械幅方向位置)が正確であるか否かを確認でき
るようになっている。さらに、テープ貼りユニット70
には、図2に示すように、カラーセンサ79も設けられ
ており、両面テープ20が貼り付けられた後のテープ表
面を検出することができるようになっている。このカラ
ーセンサ79はテープ20を検知するものであるため、
テープ検知センサという。コントローラは、カラーセン
サ79からの検知情報によって、テープが正常に貼り付
けられているか否かを確認できるようになっている。
【0044】特に、本実施形態では、コントローラが、
テープ貼りユニット70を機械幅方向へ移動させる際
に、テープ貼りユニット70に取り付けられているテー
プ検知センサとしてのカラーセンサ79からの検知情報
に基づいてテープが正常に貼り付けられているか否かを
判定し、テープが正常に貼り付けられていないと判定し
た場合に、警報手段に警報を発する旨の指令を出すよう
になっている。
【0045】なお、テープ貼りユニット70は、紙継部
15が紙継工程の前準備段階において邪魔にならないよ
うに、前準備段階では、図2中、二点鎖線で示す位置
(退避位置)に退避させるようになっている。テープ貼
りユニット70は、図2中、二点鎖線で示すように、紙
継工程の前準備のために紙継部15が横向きに倒された
状態で、紙継部15の圧着バー18に対向しうる位置に
くるようになっている。
【0046】ところで、退避機構は、テープ貼りユニッ
ト70を機械前後方向(ウェブ搬送方向)へ移動させて
退避させるためのものであり、具体的には、以下のよう
に構成している。つまり、本実施形態では、図1,図2
に示すように、両サイドフレーム41,41のそれぞれ
の内側側面であって、紙の流れ方向(ウェブ搬送方向)
の前後に設けられる一対のレール51,51と、これら
のレール51,51のそれぞれに取り付けられる摺動可
能な摺動部材52,52と、これらの摺動部材52,5
2に取り付けられ、テープ貼りユニット70を支持する
テープ貼りユニット支持部材(本実施形態では後述する
レール53等の部材によって構成される)とによって退
避機構を構成している。なお、摺動部材52には、アク
チュエータが取り付けられており、このアクチュエータ
はコントローラからの制御信号に基づいてその作動を制
御されるようになっている。
【0047】なお、ここでは、摺動部材52を摺動させ
るのにコントローラからの制御信号に基づいてアクチュ
エータを作動させているが、例えば摺動部材52にハン
ドル等を取り付け、これを操作することで手動で摺動部
材52を摺動させるようにしても良い。一方、本実施形
態では、テープ貼りユニット70を機械幅方向(シート
幅方向)へ走行(移動)させながら、新原紙4の先端側
の所定位置に両面テープ20を貼り付けることができる
ように、テープ貼りユニット70を機械幅方向(紙幅方
向)へ移動させるための幅方向移動機構も設けられてい
る。
【0048】ここでは、幅方向移動機構は、以下のよう
に構成している。つまり、本実施形態では、上述のよう
にして両サードフレーム41,41にレール51,51
を介して支持される摺動部材52,52間に架け渡され
ている断面コの字型のレール53と、レール53の内側
に通されているねじ軸55と、ねじ軸55に螺合される
ナット部材54aが取り付けられている取付板54とに
よって幅方向移動機構を構成している。
【0049】本実施形態では、取付板54はテープ貼り
ユニット70の一部材を構成するため、ねじ軸55を回
転させることで、取付板54がレール53の内側でガイ
ドされながら摺動し、これにより、テープ貼りユニット
70がレール53の長手方向(機械幅方向)に沿って移
動することになる。特に、本実施形態では、ねじ軸55
の一方の端部(一端;図2中、左側の端部)には、ベル
トやチェーンなどの伝達部材57a及びスプロケット5
7bを介して、ねじ軸55を回転させるための駆動モー
タ56が連結されている。そして、駆動モータ56の駆
動力が、伝達部材57a及びスプロケット57bを介し
てねじ軸55に伝達され、これにより、ねじ軸55が回
転駆動されるようになっている。なお、駆動モータ56
は、コントローラからの制御信号に基づいてその作動を
制御されるようになっている。
【0050】なお、ここでは、ねじ軸55を回転駆動さ
せるのにコントローラからの制御信号に基づいて駆動モ
ータ56を作動させているが、例えばねじ軸55にハン
ドル等を取り付け、これを操作することで手動でねじ軸
55を回転させるようにしても良い。一方、ねじ軸55
の他方の端部(他端;図2中、右側の端部)には、ベル
トやチェーンなどの伝達部材59a及びスプロケット5
9bを介してロータリエンコーダ58が連結されてい
る。そして、ロータリエンコーダ58からの検出信号
(検知情報)はコントローラへ送られるようになってお
り、コントローラが、テープ貼りユニット70の機械幅
方向位置を認識できるようになっている。
【0051】本実施形態では、テープ貼りユニット70
を機械幅方向へ移動させる際に、コントローラが、ロー
タリエンコーダ58からのねじ軸の回転情報に基づい
て、新原紙4の機械幅方向位置が所定位置に対してずれ
ているか否か(新原紙4が機械の中央に位置しているか
どうか)を判定し、新原紙4の機械幅方向位置がずれて
いると判定した場合に警報手段に警報を発する旨の指令
を出すようになっている。このように、ロータリエンコ
ーダ58からのねじ軸の回転情報は、テープ貼りユニッ
ト70の機械幅方向位置情報に相当するため、ロータリ
エンコーダ58をテープ貼りユニット用位置センサとい
う。
【0052】特に、本実施形態では、コントローラが、
テープ貼りユニット70を機械幅方向へ移動させる際
に、テープ貼りユニット70に取り付けられている新原
紙4の側部を検知しうる側部検知センサとしての光電管
78からの検知情報に応じて、ロータリエンコーダ58
からの検出情報を読み込むようになっている。ここで、
ロータリエンコーダ58からの検知情報はテープ貼りユ
ニット70の機械幅方向位置情報であるが、ここでは、
光電管78によって新原紙4の側部を検知した場合にロ
ータリエンコーダ58からの検知情報を読み込むように
なっているため、ロータリエンコーダ58からの検知情
報は、新原紙4の機械幅方向位置情報に相当することに
なる。このため、ロータリエンコーダ58の機械幅方向
位置が所定位置に対してずれているか否かを判定するこ
とで、新原紙4の機械幅方向位置が所定位置に対してず
れているか否かを判定できることになる。
【0053】また、本実施形態では、図2に示すよう
に、テープ貼り装置50のレール53の側面には支持腕
60が設けられており、この支持腕60に押さえロール
61が回転自在に取り付けられている。なお、押さえロ
ール61は、テープ貼り装置50のレール53に取り付
けられているため、紙継工程の前準備段階には邪魔にな
らないように、テープ貼りユニット70と連動して、図
1中、二点鎖線で示す位置に退避させられるようになっ
ている。このため、上述のテープ貼りユニット70の退
避機構は、押さえロール61の退避機構としても機能す
る。
【0054】ところで、本紙継ユニット40に備えられ
るテーブル46は、図1中、二点鎖線で示すように、紙
継工程の前準備のために紙継部15が倒された状態で、
紙継部15の圧着バー18に隣接する位置に配設されて
いる。つまり、テーブル46は、紙継工程の前準備段階
において、図1中、二点鎖線で示すように倒された状態
の紙継部15の圧着バー18の表面位置(圧着面位置)
に連なるように配設されている。
【0055】なお、本実施形態では、上述(図1参照)
のように、紙継ユニット40を構成する各構成要素はい
ずれも一対設けているが、これは、ロール原紙4の繰り
出し方向が異なる場合にも対応できるようにするためで
ある。つまり、図5に示すミルロールスタンド2(図5
中、左側のもの)に支持されるロール原紙3のように、
ロール原紙3を時計回りに回転させて原紙(ウェブ)を
繰り出す場合(これを「右出し」という)と、図4に示
すようにロール原紙4を反時計回りに回転させて原紙
(ウェブ)を繰り出す場合(これを「左出し」という)
とがある。なお、図4では、左出し時の紙の通し方を示
している。
【0056】これは、紙には表裏があるが、表が外表面
に出るように巻かれたロール原紙(これを「表巻き」と
いう)と、裏が外表面に出るように巻かれたロール原紙
(これを「裏巻き」という)とがあり、ライナとしての
ロール原紙(図5中、右側のミルロールスタンドに支持
されたもの)と中芯としてのロール原紙(図5中、左側
のミルロールスタンドに支持されたもの)とを貼り合わ
せて段ボールシートとした場合に、表面に出るほうを紙
の表にしたいので、表巻きロール原紙と裏巻きロール原
紙とではロール原紙の繰出方向を逆にする必要があるか
らである。
【0057】なお、ロール原紙の外方に立って見て、手
前側から奥側に巻き出す場合を「順巻き」といい、奥側
から手前側に巻きだす場合を「逆巻き」と呼ぶ場合もあ
る。例えば、ミルロールスタンド2の右側に支持される
旧ロール原紙3を反時計方向に回転する場合を「順巻
き」といい、時計方向に回転する場合を「逆巻き」とい
う。一方、ミルロールスタンド2の左側に支持される新
ロール原紙4を時計方向に回転する場合を「順巻き」と
いい、反時計方向に回転する場合を「逆巻き」という。
【0058】なお、図5の新ロール原紙4は順巻きの場
合を示しており、図4の新ロール原紙4は逆巻きの場合
を示している。また、図4中、符号13は下ガイドロー
ルを示しており、この下ガイドロール13は逆巻きの場
合に使用されるロールである。本実施形態にかかる紙継
装置及びこれを備えるコルゲートマシンは、上述のよう
に構成されるため、紙継工程の前準備は、以下のように
して行なわれる。
【0059】まず、新ロール原紙4は、従来技術のもの
と同様に、原紙搬入台車7に載せられてミルロールスタ
ンド2のアーム(腕)2a,2a間の所定位置に運び込
まれる[図7(a)参照]。なお、新ロール原紙4は、
搬送中に巻きほぐれないように、その先端部をテープ8
で止められている。次に、新ロール原紙4が所定位置ま
で運び込まれると、ミルロールスタンド2のアーム
(腕)2a,2aが新ロール原紙4の両端をチャッキン
グし、新ロール原紙4をウェブとして繰り出すことがで
きるように持ち上げる[図7(b)参照]。
【0060】ここでは、アーム2a,2aの先端部分に
ローリングセンタ2b,2bが設けられており、これら
のローリングセンタ2b,2bが中空状の新ロール原紙
4の両端部から中空部内に入り込むことで、新ロール原
紙4をチャッキングするようになっている。また、ロー
リングセンタ2b,2bには、それぞれ、新ロール原紙
4から繰り出されるウェブ(新原紙)に適度の張力を与
えるためのブレーキ装置が組み込まれている。
【0061】次いで、作業者が新ロール原紙4の先端部
に貼り付けられているテープ8を剥がし、新ロール原紙
4の表面のテープ8の残りや傷等のある部分を取り除い
た後、図3に示すように、新ロール原紙4から巻き出さ
れる新原紙4の紙端部を、中央部が高く、両端部が低く
なるように緩い傾斜をつけて(紙幅方向の中央部が尖っ
た形状に)整える。つまり、新原紙4の先端部は、紙幅
方向の中央部へ向けて紙幅が徐々に狭くなるテーパ部
(新ロール原紙4の長さ方向に傾斜する傾斜部)とされ
る。これにより、上ガイドロール12と送り込みロール
42との間への新原紙4の導入を行いやすくなる。
【0062】ここで、新原紙4の紙端部の傾斜をつける
長さ(紙端部のテーパ部を設ける長さ)は、図3に示す
ように、予め決められた設定長さδ(例えば200mm
以内の長さ)とする。ここでは、テーパ部は、新原紙4
の先端部から設定長さδだけ紙幅方向の中央部が尖るよ
うに斜めに切り取ることで形成している。この場合、新
原紙4の紙端部に形成されるテーパ部は全幅にわたり直
線状に形成されることになる。
【0063】次に、新原紙4の先端部を、図1中、実線
で示すように、接触状態とされている送り込みロール4
2と上ガイドロール12との間に差し込み、セットアッ
プ開始の押ボタン(図示せず)を押す。これにより、コ
ントローラから前準備開始指令が出される。以後、機械
が以下の工程を自動シーケンスで行う。
【0064】まず、ガイドロール12及び/又は送り込
みロール42が回転して、新原紙4の先端部が紙継部1
5bの内部へ送り込まれる。そして、紙継部15bに備
えられる光電管47が新原紙4の先端を検知すると、検
知情報がコントローラへ送られ、コントローラによっ
て、紙継部15b内での新原紙4の位置(流れ方向の位
置,紙送り方向位置)が認識される。
【0065】その後、新原紙4の先端が、図1中、破線
で示すように、紙継部15bの新原紙送込側に対して反
対側に設けられる圧着バー18から所定長さα(α<
δ)だけ突出するまで送り込まれたら(所望の長さの新
原紙4が送り込まれたら)、新原紙4の送り込みを一時
停止させる。例えば、コントローラが、光電管47から
の検知情報,ガイドロール12や送り込みロール42の
回転情報等に基づいて、新原紙4の先端部が光電管47
に達した後に送られた新原紙4の送り量(送り長さ)
が、第1所定送り量(圧着バー18から所定長さαだけ
出る送り量に相当する;所望の長さ)になったか否かを
判定し、第1所定送り量になった場合に、ガイドロール
12及び/又は送り込みロール42の回転を一時停止さ
せる。
【0066】そして、コントローラからの指令に基づい
て圧着バー18の保持部が作動して、新原紙4の先端側
の部分が圧着バー18の保持部によって吸引保持される
と同時に、コントローラからの指令に基づいて移動スト
ップバー17が作動して、移動ストップバー17と固定
ストップバー16との間に新原紙4が挟まれて保持され
る。
【0067】次いで、コントローラからの指令に基づい
て、図1中、二点鎖線で示すように、紙継部15bは上
ガイドロール12の軸心を回転中心として回転させられ
て(倒されて)前準備位置とされる。これにより、新原
紙4の先端部がテーブル46上に載せられる。この場
合、テープ貼り装置50bは紙継部15bの回転の邪魔
にならないように、図1中、実線で示す位置に退避させ
られている。なお、図1では、紙継部15bが前準備位
置とされた場合の新ロール原紙4の状態を二点鎖線で示
している。
【0068】このようにして紙継部15bを前準備位置
とした後、図1中、二点鎖線で示すように、テープ貼り
ユニット70が紙継部15bの圧着バー18上に位置す
るように、コントローラがテープ貼り装置50bを移動
させる。ここでは、テープ貼り装置50bには押さえロ
ール61も取り付けられているため、テープ貼りユニッ
ト70が圧着バー18上に位置するように、コントロー
ラがテープ貼り装置50bを移動させると、押さえロー
ル61もテーブル46上に位置することになり、この結
果、押さえロール61とテーブル46とで新原紙4の先
端部が挟み込まれることになる。このように、新原紙4
の先端部を、押さえロール61によってテーブル46に
押し付けるようにしているため、所定長さαは、押さえ
ロール61によって押さえ付けることができるような長
さとして設定すれば良い。
【0069】その後、コントローラからの指令に基づい
て、再度、新原紙4の送り込みを開始し、新原紙4の先
端部の設定長さδ分が圧着バー18を越えるまで送り出
されたら、新原紙4の送り出しを停止させる。例えば、
コントローラが、光電管47からの検知情報,ガイドロ
ール12や送り込みロール42の回転情報等に基づい
て、新原紙4の先端部が光電管47に達した後に送られ
た新原紙4の送り量(送り長さ)が第2所定送り量(圧
着バー18を設定長さδだけ越える送り量に相当する)
になったか否かを判定し、第2所定送り量になった場合
に、ガイドロール12及び送り込みロール42の回転を
停止させる。
【0070】この場合、押さえロール61は、新原紙4
を送り出す際に新原紙4の先端部を押さえ付けるものと
して機能する。これにより、新原紙4の送り出し動作が
確実に行われることになる。次に、図2中、矢印で示す
ように、コントローラがテープ貼りユニット70を機械
幅方向に移動させる。そして、テープ貼りユニット70
の光電管78が新原紙4の側部を検出したら、コントロ
ーラからの指令に基づいて、両面テープ20の貼り付け
(テープの供給)及び新原紙4の先端側の不要部分の切
断が開始される。つまり、光電管78が新原紙4の側部
を検出したら、検出情報がコントローラへ送られ、コン
トローラからの指令に基づいて、テープ貼りユニット7
0は、両面テープ20の貼り付けを開始するとともに、
新原紙4の先端部の切断を開始する。
【0071】そして、テープ貼りユニット70によって
新原紙4に両面テープ20が貼り付けられながら、テー
プ貼りユニット70に取り付けられたナイフ76によっ
て、新原紙4のテープ貼付部分近傍が切断されて、新原
紙4の先端側の不要部分が切り落とされる。この場合、
押さえロール61によって新原紙4の先端部が押さえ付
けられているので、新原紙4を切断するための力がかか
っても紙がずれたりすることなく、新原紙4の先端側の
不要部分が確実に切断されて切り落とされることにな
る。
【0072】また、本実施形態では、このようにして新
原紙4に両面テープ20を貼り付けると同時に、テープ
貼りユニット70の後方に取り付けられたカラーセンサ
79によって、両面テープ20が貼られているかどうか
がチェックされる。つまり、カラーセンサ制御回路(図
示せず)に予め両面テープ20の色が記憶されており、
カラーセンサ79がその色を検出した時には、両面テー
プ20は正常に貼られており、そうでないときは両面テ
ープ20の貼り付けに異常があった(両面テープ20が
貼られていない、あるいは剥離紙がうまく剥がされてい
ない)と検知する。
【0073】ここでは、カラーセンサ79からの検出情
報に基づいて、コントローラが、両面テープ20が正常
に貼り付けられているか否かを判定し、両面テープ20
が正常に貼り付けられていない、即ち、両面テープ20
の貼り付けに異常があったと判定した場合には、コント
ローラからの指令に基づいて警報手段(例えばランプを
点灯させたり、音を鳴らしたりする警報器等)から警報
が発せられる。
【0074】その後、テープ貼りユニット70が機械幅
方向へ移動していき、光電管78が新原紙4の他側の側
部を検出したら、両面テープ20の貼り付け(テープの
供給)及び新原紙4の先端側の不要部分の切断を終了す
る。つまり、光電管78が新原紙4の他側の側部を検出
したら、検出情報がコントローラへ送られ、コントロー
ラからの指令に基づいて、テープ貼りユニット70は両
面テープ20の貼り付けを終了するとともに、新原紙4
の先端部の切断を終了する。
【0075】ところで、上述のように、光電管78によ
って新原紙4の一側の側部が検出されると、コントロー
ラが、その時のロータリエンコーダ58の検出値を読み
込んで、新原紙4の一方の側部の機械内での絶対位置
(新原紙4の一方の側部の機械幅方向位置)を把握す
る。一方、光電管78によって新原紙4の他側の側部が
検出されると、コントローラが、その時のロータリエン
コーダ58の検出値を読み込んで、新原紙4の他方の側
部の機械内での絶対位置(新原紙4の他方の側部の機械
幅方向位置)を把握する。そして、コントローラが、双
方の側部の計測値に基づいて新原紙4が機械の中央位置
に正しく配置されているかどうかを判定する。この結
果、新原紙4が機械の中央に位置していないと判定され
たら、コントローラ(制御装置)からの指令に基づいて
警報手段(例えばランプを点灯させたり、音を鳴らした
りする警報器等)から警報が発せられる。
【0076】上述のようにして、新原紙4への両面テー
プ20の貼り付けが終了すると、図1中、実線で示すよ
うに、コントローラが、紙継部15bを上ガイドロール
12の軸心を回転中心として待機位置まで回転させる。
この場合、上ガイドロール12に巻きついていた新原紙
4が巻き戻ってしまうので、紙にゆるみがでてしまう。
【0077】ここでは、部材寸法や回転角は一定である
ので、このゆるみ量も一定である。そこで、ミルロール
スタンド2のローリングセンタ2bに軽くブレーキ力を
かけた状態で(新ロール原紙4が回転しないように保持
した状態で)、紙継ユニット40を、新原紙4を引っ張
る方向(即ち、図1中、符号47で示す矢印の方向)へ
ゆるみ量以上の所定量だけ移動させることでゆるみを取
り除いて、紙継工程の前準備を完了する。
【0078】したがって、本実施形態にかかる紙継工程
の前準備方法及び紙継装置によれば、紙継工程の前準備
において行なわれる作業、即ち、新原紙4を紙継部15
に導入し、その先端側を保持するとともに、先端側の不
要部分を切り落とし、さらに両面テープ20を貼り付け
る等の作業(紙継工程の前準備作業)における手動操作
を無くして半自動化(自動化率を上げる)することで、
紙継工程の前準備にかかる時間を短くし、機械の稼働率
を上げることができるという利点がある。
【0079】また、本実施形態によれば、新ロール原紙
4からの先端部の巻き出し等の作業は作業者が行うもの
の、その後の機内への紙先端の導入,両面テープ20の
貼り付け,不要部分の切り落としについては自動的に行
えるという利点がある。特に、紙継部15へ新原紙4を
自動的に送り込むために、送り込みロールを42設け、
これを作動させるだけでよく、簡素な構成で、かつ、低
コストで、新原紙4の自動送り込みを実現できるという
利点がある。
【0080】また、紙継工程の前準備作業を自動化する
に当たって、新原紙4の位置が機械幅方向で大きくずれ
ていたり、両面テープ20が貼られていなかったり、両
面テープ20の剥離紙がはがされていなかったりしたの
では、紙継ぎに失敗してしまうことになる。これでは、
後の修復作業に多大の時間を要し、自動化を図った意味
が無くなってしまうことになる。
【0081】この点、本実施形態では、機械幅方向にお
ける新原紙4の位置ずれや両面テープ20の貼付状態を
検出し、異常があれば警報手段から警報が発せられるよ
うにしているので、作業者が異常を認識でき、迅速に対
応できることになる。このように、警報手段から警報が
発せられるようにして、紙継ぎの失敗を未然に防ぎ、正
確、かつ、確実に紙継ぎが行なわれるようにすること
で、例えば修復作業(復旧作業)を行なわなくても良く
し、紙継工程の前準備段階にかかる時間を短くし、機械
の稼動率を上げることができるという利点もある。
【0082】なお、上述の実施形態では、本発明をコル
ゲートマシンに備えられるシングルフェーサの上流側及
び下流側の紙継装置(即ち、中芯用,ライナ用)に適用
する場合について説明したが、これに限られるものでは
なく、例えばコルゲートマシンのダブルフェーサに備え
られる紙継装置に適用しても良い。この場合、ダブルフ
ェーサとしては両面段ボールシート,複両面段ボールシ
ート,複々両面段ボールシート等の種々の両面段ボール
シートを製造するものがあり、これらの夫々のダブルフ
ェーサについて本発明を適用することができる。
【0083】また、上述の実施形態では、本発明をコル
ゲートマシンに備えられる紙継装置に適用する場合につ
いて説明しているが、これに限られるものではなく、本
発明は、巻取紙を連続的に供給する装置において、供給
中の巻取紙がなくなりそうになった場合や異なった種類
の新しい巻取紙に交換する場合等に、供給中の旧紙に新
紙を重ね継ぎする紙継装置に広く適用することができ
る。
【0084】
【発明の効果】請求項1〜15記載の本発明の紙継装置
の前準備方法及び紙継装置並びにコルゲートマシンによ
れば、紙継工程の前準備作業における手動操作を無くし
て半自動化(自動化率を上げる)することで、前準備に
かかる時間を短くし、機械の稼働率を上げることができ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるコルゲートマシン
の紙継装置に備えられる紙継ユニットの全体構成を示す
模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる紙継装置に備えら
れるテープ貼り装置の全体構成を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる紙継工程の前準備
作業において整えられる紙端を説明するための模式図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態にかかる紙継ユニットを示
す模式図であって、ロール原紙が逆巻きの場合について
説明するための図である。
【図5】一般的なコルゲートマシンに備えられるシング
ルフェーサ及びミルロールスタンドを説明するための模
式図である。
【図6】一般的な紙継装置を拡大して示す模式図であ
る。
【図7】一般的な紙継装置を用いた場合の紙継工程の前
準備を説明するための模式図であって、(a)は新ロー
ル原紙が搬入された状態、(b)は新ロール原紙を持ち
上げた状態、(c)は新原紙の先端部を引っ張り出す状
態、(d)は新原紙を紙継部まで導いて、その先端部に
両面テープを貼り付けた状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 シングルフェーサ 2 ミルロールスタンド 2a 腕 2b ローリングセンタ 3 ロール原紙(旧原紙) 4 ロール原紙(新原紙) 5 ブリッジ 6 紙継装置 7 原紙搬入台車 8 テープ 10 紙継ユニット 11 フレーム 12 上ガイドロール 13 下ガイドロール 14 揺動フレーム 15,15a,15b 紙継部 16 固定ストップバー(保持部) 17 移動ストップバー(保持部) 18 圧着バー(保持部) 19 ナイフ 20 両面粘着テープ(両面テープ) 21 加速ロール 40 紙継ユニット 41 サイドフレーム 42 送り込みロール 43 ピン(送り込みロール用揺動手段) 44 アーム(揺動アーム,送り込みロール用揺動手
段) 45 エアシリンダ(揺動アーム用アクチュエータ,送
り込みロール用揺動手段) 46 テーブル 47 光電管(先端検知センサ) 50,50a,50b テープ貼り装置 51 レール 52 摺動部材 53 レール 54 取付板 54a ナット部材 55 ねじ軸 56 駆動モータ(アクチュエータ) 57 スプロケット 58 ロータリエンコーダ(テープ貼りユニット用位置
センサ) 59 スプロケット 60 支持腕 61 押さえロール(押さえ部材) 70 テープ貼りユニット 76 ナイフ 78 光電管(側部検知センサ) 79 カラーセンサ(テープ検知センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E078 BB01 CE04X 3F064 AA01 BB02 BB06 BB17 BB24 BB31 DA01 3F105 AA01 AB07 BA27 BA31 DA21 DA27 DA38 3F108 GA09 GB01 HA04 HA14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一のロール原紙から送り出されている旧
    原紙に他のロール原紙から送り出される新原紙の端部を
    貼り合わせて紙継ぎする紙継部と、前記紙継部へ送り込
    まれる新原紙をガイドするガイドロールと、前記ガイド
    ロールに対向して設けられる送り込みロールと、前記紙
    継部が前準備位置とされた状態で前記紙継部に隣接する
    ように設けられるテーブルと、前記紙継部が前準備位置
    とされた状態で前記テーブル上に載せられる新原紙の先
    端部を押さえつける押さえ部材と、新原紙にテープを貼
    り付けるテープ貼りユニットとを備える紙継装置の前準
    備方法であって、 前準備開始指令に基づいて、制御手段が、前記ガイドロ
    ール又は前記送り込みロールを回転させ、前記ガイドロ
    ールと前記送り込みロールとの間に先端部を差し込まれ
    た新原紙を前記紙継部へ送り込み、 所望の長さの新原紙が前記紙継部に送り込まれると、前
    記制御手段が、前記紙継部に備えられる保持部を作動さ
    せて新原紙を保持し、 前記紙継部が新原紙を保持すると、前記制御手段が、前
    記紙継部を前準備位置とし、 前記紙継部を前準備位置とすると、前記制御手段が、退
    避位置にある前記押さえ部材を前記テーブルに対向する
    位置まで移動させ、前記テーブル上に載せられている新
    原紙の先端部を前記テーブル上に押さえつけ、 前記制御手段が、前記テープ貼りユニットを機械幅方向
    へ移動させて、前記テープ貼りユニットに備えられるナ
    イフで新原紙の先端側の不要部分を切り落とすととも
    に、前記テープ貼りユニットによって新原紙にテープを
    貼り付け、 新原紙の先端側の不要部分を切り落とすとともに、新原
    紙にテープを貼り付けた後に、前記制御手段が、前記紙
    継部を紙継ぎ待機位置に戻すことを特徴とする、紙継装
    置の前準備方法。
  2. 【請求項2】 新原紙を前記紙継部へ送り込む際に、前
    記紙継部に送り込まれる新原紙の先端を検知する先端検
    知センサからの検知情報に基づいて、前記制御手段が、
    前記ガイドロール又は前記送り込みロールを回転させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の紙継装置。
  3. 【請求項3】 前記テープ貼りユニットを機械幅方向へ
    移動させる際に、前記制御手段が、前記テープ貼りユニ
    ットの機械幅方向位置に基づいて新原紙の機械幅方向位
    置が所定位置に対してずれているか否かを判定し、新原
    紙の機械幅方向位置がずれていると判定した場合に警報
    手段に警報を発する旨の指令を出すことを特徴とする、
    請求項1又は2記載の紙継装置の前準備方法。
  4. 【請求項4】 前記テープ貼りユニットを機械幅方向へ
    移動させる際に、テープ検知センサによって新原紙に貼
    り付けられたテープの存在を検知し、前記制御手段が、
    前記テープ検知センサからの検知情報に基づいてテープ
    が正常に貼り付けられているか否かを判定し、テープが
    正常に貼り付けられていないと判定した場合に警報手段
    に警報を発する旨の指令を出すことを特徴とする、請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の紙継装置の前準備方
    法。
  5. 【請求項5】 前記制御手段からの指令に基づいて前記
    紙継部が待機位置に戻された後に、新ロール原紙が回転
    しないように保持した状態で、前記制御手段が、新原紙
    が引っ張られる方向へ前記紙継部を移動させることを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙継装
    置の前準備方法。
  6. 【請求項6】 一のロール原紙から送り出されている旧
    原紙に他のロール原紙から送り出される新原紙の端部を
    貼り合わせて紙継ぎする紙継装置であって、 他のロール原紙から巻き出される新原紙を保持する保持
    部を備える紙継部と、 前記紙継部へ送り込まれる新原紙をガイドするガイドロ
    ールと、 前記ガイドロールとの間に新原紙を挟み込んで前記紙継
    部へ新原紙を送り込む送り込みロールと、 前記送り込みロールを回転させるロール用アクチュエー
    タと、 前記ロール用アクチュエータを作動させるべく制御信号
    を出力する制御手段とを備えることを特徴とする、紙継
    装置。
  7. 【請求項7】 前記紙継部に送り込まれる新原紙の先端
    を検知する先端検知センサを備え、 前記制御手段が、前記先端検知センサからの検知情報に
    基づいて前記ロール用アクチュエータの作動を制御する
    ことを特徴とする、請求項6記載の紙継装置。
  8. 【請求項8】 紙継工程の前準備において、前記紙継部
    を直立させた状態で新原紙の送り込みを行なった後、前
    記紙継部を回転させて横倒しした状態で新原紙の先端側
    の不要部分の切り落としやテープの貼り付けを行なうよ
    うに構成され、 前記制御手段が、前記紙継部の新原紙送込側に対して反
    対側から新原紙の先端が所定長さだけ突出するように、
    前記先端検知センサからの検知情報に基づいて前記ロー
    ル用アクチュエータを作動させることを特徴とする、請
    求項7記載の紙継装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイドロールに対して前記送り込み
    ロールを離接させる送り込みロール離接手段を備えるこ
    とを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の
    紙継装置。
  10. 【請求項10】 前記送り込みロール離接手段が、回転
    可能なアームと、前記アームを回転させるアーム用アク
    チュエータと、前記アーム用アクチュエータを制御する
    制御手段とを備えて構成されることを特徴とする、請求
    項9記載の紙継装置。
  11. 【請求項11】 一のロール原紙から送り出されている
    旧原紙に他のロール原紙から送り出される新原紙の端部
    を貼り合わせて紙継ぎする紙継部と、前記紙継部に保持
    される新原紙にテープを貼り付けながら、新原紙の先端
    側の不要部分を切り落とすテープ貼りユニットとを備え
    る紙継装置であって、 前記テープ貼りユニットの機械幅方向位置を検知するテ
    ープ貼りユニット用位置センサと、 前記テープ貼りユニット用位置センサからの検知情報に
    基づいて新原紙の機械幅方向位置が所定位置に対してず
    れているか否かを判定する制御手段と、 前記制御手段が、新原紙の機械幅方向位置がずれている
    と判定した場合に、前記制御手段からの指令に基づいて
    警報を発する警報手段とを備えることを特徴とする、紙
    継装置。
  12. 【請求項12】 前記テープ貼りユニットを機械幅方向
    へ移動させるべく、前記テープ貼りユニットはねじ軸に
    取り付けられており、 前記テープ貼りユニット用位置センサが、前記ねじ軸の
    回転情報を検出するロータリエンコーダであり、 前記制御手段が、前記テープ貼りユニットを機械幅方向
    へ移動させる際に、前記テープ貼りユニットに取り付け
    られている新原紙の側部を検知しうる側部検知センサか
    らの検知情報に応じて前記ロータリエンコーダからの検
    出情報を読み込み、これに基づいて前記テープ貼りユニ
    ットの機械幅方向位置が所定位置に対してずれているか
    否かを判定することを特徴とする、請求項11記載の紙
    継装置。
  13. 【請求項13】 一のロール原紙から送り出されている
    旧原紙に他のロール原紙から送り出される新原紙の端部
    を貼り合わせて紙継ぎする紙継部と、前記紙継部に保持
    される新原紙にテープを貼り付けながら、新原紙の先端
    側を切り落とすテープ貼りユニットとを備える紙継装置
    であって、 前記テープ貼りユニットによって新原紙に貼り付けられ
    たテープの存在を検知するテープ検知センサと、 前記テープ検知センサからの検知情報に基づいてテープ
    が正常に貼り付けられているか否かを判定する制御手段
    と、 前記制御手段が、テープが正常に貼り付けられていない
    と判定した場合に、前記制御手段からの指令に基づいて
    警報を発する警報手段とを備えることを特徴とする、紙
    継装置。
  14. 【請求項14】 一のロール原紙から送り出されている
    旧原紙に他のロール原紙から送り出される新原紙の端部
    を貼り合わせて紙継ぎする紙継部と、前記紙継部が前準
    備位置とされた状態で前記紙継部に隣接するように設け
    られるテーブルと、前記紙継部が前準備位置とされた状
    態で前記テーブル上に載せられる新原紙の先端部を押さ
    えつける押さえロールと、新原紙にテープを貼り付ける
    テープ貼りユニットとを備える紙継装置であって、 前記押さえロールが、退避位置から前記テーブルに対向
    する位置まで前記テープ貼りユニットとともに移動しう
    るように構成されることを特徴とする、紙継装置。
  15. 【請求項15】 請求項6〜14のいずれか1項に記載
    の紙継装置を備えることを特徴とする、コルゲートマシ
    ン。
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